JP2001156374A - 狭帯域化フッ素レーザ装置及びフッ素露光装置 - Google Patents

狭帯域化フッ素レーザ装置及びフッ素露光装置

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JP2001156374A
JP2001156374A JP33794199A JP33794199A JP2001156374A JP 2001156374 A JP2001156374 A JP 2001156374A JP 33794199 A JP33794199 A JP 33794199A JP 33794199 A JP33794199 A JP 33794199A JP 2001156374 A JP2001156374 A JP 2001156374A
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fluorine
oscillation
light
prism
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JP33794199A
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Inventor
Kiwamu Takehisa
究 武久
Yasushi Shio
耕史 塩
Shinji Nagai
伸治 永井
Yasuaki Iwata
泰明 岩田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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  • Lasers (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率良く1ライン化でき、しかも高効率のレ
ーザ出力を得ることのできる狭帯域化フッ素レーザ装置
およびこの装置を用いたフッ素露光装置を提供する。 【解決手段】 レーザチャンバ4の出力鏡2からは、第
1の発振線(波長λ1=157.6299nm)、およ
び第2の発振線(波長λ2=157.5233nm)の
2つの発振線が含まれているレーザ光L1が出射され
る。このレーザ光L1は、プリズム6を通過し、折り返
しプリズム7で光路が折り返されて、長い距離を伝搬し
た後、窓8を通過して外部に取り出される。プリズム6
の分散作用により第1及び第2の発振ラインの各々のレ
ーザ光の進行方向が僅かに異なるので、窓8から取り出
されるレーザ光L2は、第1の発振線のみになってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ素レーザをレ
ーザ発振する狭帯域化フッ素レーザ装置およびそのレー
ザ装置から出射されるレーザ光を露光光源として用いる
フッ素露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リソグラフィ用の露光機に要求される性
能としては、解像度、アライメント精度、処理能力、装
置信頼性など種々のものが存在する。その中でも、パタ
ーンの微細化に直接つながる解像度Rは、R=k・λ/
NA(k:定数、λ:露光波長、NA:投影レンズの開
口数)によって表される。従って良好な解像度を得るた
めには、露光波長λが短い程有利になる。
【0003】そこで、従来の露光機においては、水銀ラ
ンプのi線(波長:365nm)や、波長が248nm
のクリプトンフッ素(KrF)エキシマレーザが露光機
光源として利用されている。これらはそれぞれi線露光
機及びKrF露光機と呼ばれており、これらi線露光機
及びKrF露光機で用いられている投影光学系として
は、石英ガラスから成るレンズを多数組み合わせた縮小
投影レンズが広く用いられている。
【0004】また微細な加工を行うための次世代露光機
として、波長が193nmのアルゴンフッ素(ArF)
エキシマレーザを露光光源に用いた露光機が用いられ始
めており、これはArF露光機と呼ばれる。ArF露光
機では、波長幅が約0.6pmまで狭帯域化されたAr
Fエキシマレーザが用いられており、また縮小投影光学
系には、二種類の材質から成る色消しレンズが用いられ
ている。
【0005】更に上述したArF露光機の次世代のリソ
グラフィ用露光機としては、光源に波長が約157nm
のフッ素レーザを用いたフッ素露光機が検討されてい
る。
【0006】このフッ素レーザでは、波長と光強度が異
なる2本の発振線(発振ラインとも呼ばれる)があり、
図6に示すように、波長はそれぞれλ2=157.52
33nmとλ1=157.6299nmであり、それぞ
れの発振線の強度比はおよそ1対7であると言われてい
る。
【0007】そのフッ素レーザを露光に利用するには、
一般に強度の大きい波長(λ1=157.6299n
m)のラインのみ1本を選択して用いる(以下、1ライ
ン化という)のが有利とされており、従来においては、
その1ライン化には、プリズムが1〜2個用いられてい
る。
【0008】ところで、露光機の露光処理にはステッパ
方式とスキャン方式(スキャナ方式とも呼ばれる)の2
通りがあり、ステッパ方式は、ウェハーの露光時に、投
影レンズとウェハーとを停止させて、一定エリア(露光
領域と呼ばれる)を露光してから、次の露光エリアが投
影レンズ直下に来るように、ウェハーを逐次移動させる
方式である。
【0009】一方、スキャン方式は、照明系からのレー
ザ光により、ウェハーにおける一定エリア(照射エリア
と呼ばれる)を露光しながら、1つの露光領域を露光す
る間、投影レンズとウエハーとを交互に反対方向に移動
させる方式である。
【0010】なお、スキャン型露光機に関しては、例え
ば「電子材料、1995年3月、第107頁から第11
1頁」(文献1)に記載されている。
【0011】また、フッ素レーザの2ライン化に関して
は、例えば、「CAN.J.PHYS.VOL.63,
1985,pp217−218」(文献2)に記載され
ている。
【0012】また、フッ素レーザの1ライン化に関して
は、例えば「SPIE、24thInternatio
nal Symposium on Microliot
hography,Feb.1999.」(文献3)に
おいて実験結果が報告されている。
【0013】さらに、プリズムを用いた狭帯域化に関し
ては、例えば「CAN.J.PHYS.VOL.63,
1985,pp214−216」(文献4)に記載され
ている。
【0014】図7は、従来の狭帯域化レーザ装置40の
構成を示す構成図である。
【0015】狭帯域化レーザ装置40は、クリプトンフ
ッ素(KrF)エキシマレーザ装置、アルゴンフッ素
(ArF)エキシマレーザ装置、およびフッ素レーザ装
置等のレーザ装置である。ここでは、例えばフッ素レー
ザ装置の場合を例に説明する。
【0016】狭帯域化レーザ装置40では、出力鏡41
と全反射鏡42とで構成された共振器中に、レーザチャ
ンバ43が配置されている。この共振器の全反射鏡42
側には、2本の発振線に対応する2つのレーザ光を分離
するための2つのプリズム44a、44bが配置されて
いる。
【0017】なお、フッ素レーザのレーザ光は酸素や水
分に非常に吸収されるため、当該レーザ光の光路は密閉
ボックス47a、47bで密閉され、これらボックス内
には乾燥窒素が充填されている。
【0018】光強度の弱い発振線を有するレーザ光(波
長λ2=157.5233nm)は2つのプリズム44
a、44bを通ることで、レーザ光L42の如く、光路
が少しずつズレていき、出力鏡41側に配置されたアパ
ーチャー45に当たることで共振できなくなる。
【0019】レーザチャンバ43からレーザ発振された
レーザ光が出力鏡41と全反射鏡42との間で共振する
ことで、狭帯域化(すなわち1ライン化)される。
【0020】この狭帯域化されたレーザ光(波長λ1=
157.6299nm)は、出力鏡41を通過し、ビー
ムスプリッタ48、及び筐体50に取り付けられた窓4
6を通過してレーザ光L41(波長λ1=157.62
99nm)となり、フッ素露光機の露光光として用いら
れる。
【0021】なお、エネルギーモニター49は、ビーム
スプリッタ48で反射した出力鏡41からのレーザ光が
入射すると、このレーザ光の出力をモニタする。このモ
ニタ結果は、レーザ光L41の出力の安定化のための制
御情報として用いられる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
狭帯域化レーザ装置40では、1ライン化するために2
つのプリズム44a、44bを共振器中に配置する必要
があり、このためレーザ出力が半減することがある。例
えば、上記文献3には、レーザ出力が40%低下したと
報告されている。
【0023】レーザ出力が低下する原因としては、2つ
のプリズム44a、44bやアパーチャー45を配置す
るために共振器長が長くなることが一因であった。換言
すれば、共振器長が短いほどレーザ出力の低下が抑制さ
れ、高効率のレーザ出力を得ることができる。
【0024】しかしながら、従来の狭帯域化レーザ装置
40では、上述したように2つのプリズム44a、44
bやアパーチャー45を配置するために出力鏡41と全
反射鏡42との間隔である共振器長を長くしなければな
らず、この結果、レーザ出力が低下することがある。
【0025】しかも場合によっては、後述する理由から
2つのプリズム44a、44bをレーザチャンバ43か
らさらに離す必要が生じることもある。
【0026】すなわち、不所望のレーザ光L42をずら
す距離としては、少なくともビーム幅以上が必要である
ため、レーザ光のビーム幅が大きい場合には、それに伴
ってずらす距離を大きくするために、2つのプリズム4
4a、44bとアパーチャー45との間隔を大きくとる
必要がある。このため、レーザ共振器がさらに長くなっ
て、レーザ出力がさらに低下する。
【0027】そこで、本発明の課題は、効率良く1ライ
ン化でき、しかも高効率のレーザ出力を得ることのでき
る狭帯域化フッ素レーザ装置およびこの装置を用いたフ
ッ素露光装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段、作用および効果】上記課
題を達成するため、第1の発明は、フッ素レーザをレー
ザ発振させると共に、該レーザ発振されたフッ素レーザ
における波長と光強度の異なる2つの発振線のうちの光
強度の強い第1の発振線のみを有するレーザ光を取り出
す狭帯域化フッ素レーザ装置において、少なくとも1つ
のプリズムと、全反射鏡と出力鏡とで構成され、狭帯域
化素子を含まない光共振器と、該光共振器中に配置さ
れ、充填されたフッ素レーザガスを放電励起させること
によりレーザ発振するレーザチャンバとを具備し、前記
レーザチャンバからレーザ発振され前記光共振器中の出
力鏡から出射されたレーザ光を、前記プリズムに通過さ
せることにより、前記フッ素レーザにおける前記2つの
発振線に対応する2つのレーザ光を分離させて、前記第
1の発振線のみを有するレーザ光を取り出すことを特徴
としている。
【0029】次に、上記第1の発明について図1を参照
して説明する。
【0030】フッ素レーザ発振器1は、出力鏡2と全反
射鏡3とで構成された安定型共振器と、この共振器中に
配置されたレーザチャンバ4とから構成されており、当
該安定型共振器中には、プリズムやエタロンやグレーテ
ィング等の狭帯域化素子は配置されていない。
【0031】レーザチャンバ4には、内部に充填される
フッ素レーザガスを放電励起させるための、光軸を挟ん
で陰極と陽極の一対の放電電極からなる主放電部(図示
せず)が設けられている。
【0032】フッ素レーザ共振器1においては、レーザ
チャンバ4は、所定の放電電圧が印加されると、フッ素
レーザガスを放電励起してレーザ発振する。
【0033】このレーザ発振されたレーザ光は、出力鏡
2と全反射鏡3との間で共振されることにより増幅され
て、出力鏡2から出射される。
【0034】この出力鏡2から出射されるレーザ発振さ
れたレーザ光L1には、第1の発振線(波長λ1=15
7.6299nm)と、第2の発振線(波長λ2=15
7.5233nm)の2つの発振線が含まれている。
【0035】このレーザ光L1は、プリズム6を通過
し、折り返しプリズム7で光路が折り返されて、長い距
離を伝搬した後、窓8を通過して外部に取り出される。
【0036】ここで、プリズム6の分散作用(すなわち
波長の差による屈折率の差)により、波長の異なる2本
の発振線の各々のレーザ光、つまり第1のレーザ光と第
2のレーザ光との進行方向が僅かに異なるので、窓8か
ら取り出されるレーザ光L2は、第1の発振線のみにな
っている。これが露光機本体(図示せず)へ導かれ、露
光に利用される。
【0037】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、全反射鏡と出力鏡とから構成される光共振器中に狭
帯域化素子を含まないので、当該光共振器長を短くする
ことができ、従来の如く狭帯域化素子を含む光共振器の
ものの場合と比較して、1ライン化されたレーザ光のレ
ーザ出力を効率良く取り出すことができる。
【0038】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記プリズムによって分離された前記2つの発振線
のうちの前記第1の発振線とは異なる第2の発振線のみ
を有するレーザ光のパルスエネルギーをモニターするモ
ニター手段と、該モニター手段によりモニターされたエ
ネルギー値に基づき、前記レーザチャンバにおける放電
励起強度を制御する制御手段とを更に具備したことを特
徴としている。
【0039】次に、第2の発明について図1および図2
を参照して説明する。
【0040】図1に示すように、ビームスプリッタ9a
を通過した第2の発振線のみを有するレーザ光L3は、
図2に示す様に、ミラー14で折り返され、一部はさら
にビームスプリッタ9bを透過してエネルギーモニター
15aに入射する(レーザ光L3−2)。
【0041】エネルギーモニター15aは、入射したレ
ーザ光L3−2(第2のレーザ光)のパルスエネルギー
を検出し、この検出結果を示す信号を、信号線11bを
介して放電制御装置16に送出する。
【0042】放電制御装置16は、受け取った検出結果
を示す信号を基に、エネルギーモニター15aにより検
出されるパルスエネルギーが所定値になるように、信号
線16aを介してフッ素レーザ発振器1における放電電
圧などを制御する。
【0043】この結果、第2の発振線のみを有するレー
ザ光L3の各パルスのエネルギーが常に一定になる。
【0044】以上説明したように、第2の発明によれ
ば、光強度の弱い発振線(第2の発振線)のみを有する
レーザ光のパルスエネルギーが一定になるように制御す
ることで、当該第2の発振線のみを有するレーザ光と依
存関係にある光強度の強い発振線(第1の発振線)のみ
を有するレーザ光のパルスエネルギーを一定にすること
ができる。すなわち、第1の発振線のみを有するレーザ
光のパルスエネルギーの安定化を図ることができる。
【0045】また、第2の発明によれば、第1の発振線
のみを有するレーザ光のパルスエネルギーの安定化のた
めに、当該レーザ光を利用する必要がないので、当該レ
ーザ光を損失無く露光光として利用することができる。
【0046】また、第3の発明は、第1の発明におい
て、前記プリズムによって分離された前記2つの発振線
に対応する2つのレーザ光のうちの前記第1の発振線と
は異なる第2の発振線のみを有するレーザ光のビーム位
置をモニターするモニター手段を更に具備し、該モニタ
ー手段によりモニターされたビーム位置を示す情報に基
づき、前記第2の発振線のみを有するレーザ光のビーム
位置を安定化させるようにしたことを特徴としている。
【0047】次に、第3の発明について、図1および図
2を参照して説明する。
【0048】図1に示すように、プリズム6によって第
1の発振線のみを有するレーザ光L2と僅かにずれた方
向に伝搬していく第2の発振線のみを有するレーザ光L
3は、図2に示す様に、ビームスプリッタ9aに入射し
て、一部は反射してラインセンサ10に入射する(レー
ザ光L3−1)。
【0049】ラインセンサ10は、複数の受光チャネル
によって入射したレーザ光L3−1を検出(受光)し、
この複数のチャネルにおけるチャネル番号に応じて定ま
る光検出位置に対応するビーム位置を示す信号(モニタ
ー結果を示す信号)を信号線11aを介して光学系制御
装置12に送出する。
【0050】光学系制御装置12は、予め設定されるラ
インセンサ10からの光検出位置に対応するビーム位置
と、ラインセンサ10からのモニター結果を示す信号と
に基づいて、信号線12aを介して回転ステージ13を
回転制御する。
【0051】回転ステージ13が回転することによりプ
リズム6も回転するので、プリズム6に対するレーザ光
の入射角度および出射角度が変化することになり、これ
に伴って、プリズム6から出射されたレーザ光の折り返
しプリズム7への入射角度も変化する。
【0052】そして、結果的に、折り返しプリズム7に
よって折り返され、ここから出射されるレーザ光の進行
方向も所望の方向へと変化することになるので、レーザ
光L3の伝搬方向は常に安定化され、これに伴って第1
の発振線のみを有するラインのレーザ光L2の伝搬方向
も安定化される。
【0053】以上説明したように、第3の発明によれ
ば、光強度の弱い発振線(第2の発振線)のみを有する
レーザ光のビーム位置が所望の位置に存在するように制
御することで、当該第2の発振線のみを有するレーザ光
と依存関係にある光強度の強い発振線(第1の発振線)
のみを有するレーザ光のビーム位置を所望の位置に存在
させることができる。
【0054】すなわち、第1の発振線のみを有するレー
ザ光のビーム位置、つまり当該レーザ光の伝搬方向の安
定化を図ることができる。
【0055】また、第4の発明は、第1の発明におい
て、前記プリズムによって分離された前記2つの発振線
に対応する2つのレーザ光のうちの前記第1の発振線と
は異なる第2の発振線のみを有するレーザ光のパルスエ
ネルギーをモニターするものであって、当該レーザ光の
進行方向に沿って異なる位置にそれぞれが配置される複
数のモニター手段を更に具備し、該複数のモニター手段
によるモニター結果を基に、前記第2の発振線のみを有
するレーザ光のパルスエネルギーの損失を求めるように
したことを特徴としている。
【0056】次に、第4の発明について図1および図2
を参照して説明する。
【0057】ビームスプリッタ9aを通過した第2の発
振線のみを有するレーザ光L3は、図2に示すように、
ミラー14で折り返され、一部はさらにビームスプリッ
タ9bに反射して、エネルギーモニター15bに入射す
る(レーザ光L3−3)。
【0058】このエネルギーモニター15bでは、上記
エネルギーモニター15aによって検出されたレーザ光
L3−2(レーザ光L3)に比べて、ある程度の光路を
伝搬されてきたレーザ光L3−3(レーザ光L3)のエ
ネルギーを検出していることになる。
【0059】そして、図示しない上記エネルギー制御装
置によって、エネルギーモニター15bによる検出結果
(エネルギー値)と、エネルギーモニター15aによる
検出結果(エネルギー値)とに基づいて、レーザ光L3
(第2のレーザ光)のパルスエネルギーの損失が求めら
れる。
【0060】また、このエネルギー制御装置は、エネル
ギーモニター15aにより検出されたエネルギー値と、
エネルギーモニター15bにより検出されたエネルギー
値との差が、予め設定された許容範囲内に入っている場
合は、酸素分子等のレーザ光吸収分子が無視できる程度
に存在していると判別する。
【0061】以上説明したように、第4の発明によれ
ば、複数のモニター手段によりモニターされたモニター
結果に基づいて求められる第2の発振線のみを有するレ
ーザ光のパルスエネルギーの損失を基に、レーザチャン
バ内の酸素濃度が予め設定された濃度に達したかを検知
することが可能となる。
【0062】また、第5の発明は、第1の発明におい
て、前記光共振器中の出力鏡は、コーティング処理が施
されていない光学部材で形成され、且つ入射するレーザ
光の光軸に対し垂直になるようにレーザチャンバに配置
されていることを特徴としている。
【0063】次に、第5の発明について図1を参照して
説明する。
【0064】図1に示すように、レーザチャンバ4にお
いては、誘電体多層膜がコーティングされている全反射
鏡3側には、ノーコート(コーティングが施されていな
いこと)の光学部材で形成されたブリュースタ窓5が取
り付けられており、一方、その反対側には、ノーコート
(コーティングが施されていないこと)の光学部材で出
力鏡2が直接取り付けられている。
【0065】また、出力鏡2は、光軸に対し垂直(90
度)になるようにレーザチャンバ4に直接取り付けられ
ており、ブリュースタ窓5は、入射光または出射光がブ
リュースタ角をもって入射または出射されるようにレー
ザチャンバ4に配置されている。
【0066】以上説明したように、第5の発明によれ
ば、出力鏡は反射膜のコーティング処理が施されていな
いので、ダメージが生じ難くなっており、このため、出
力鏡をレーザチャンバに直接取り付けた場合であって
も、レーザチャンバを交換するまで、出力鏡を交換しな
くとも性能上何ら問題は無いので、従来と比較して、作
業性を向上させることができる。
【0067】さらに、第6の発明は、第2の発明に係る
狭帯域化フッ素レーザ装置と、該狭帯域化フッ素レーザ
装置から出射されたレーザ光を露光光源として用いて、
ウエハーに対してスキャン方式による露光処理を施す露
光装置本体とを具備したことを特徴としている。
【0068】この第6の発明によれば、狭帯域化フッ素
レーザ装置から取り出されるレーザ光においては、パル
スエネルギーが一定に維持され、且つ高効率のレーザ出
力となるように制御されているので、スキャン方式の露
光処理の際に、等速度でスキャンすることができる。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。
【0070】図1は、本発明に係る狭帯域化フッ素レー
ザ装置100の構成を示す構成図である。
【0071】本実施形態においては、フッ素レーザにお
ける波長と光強度が異なる2本の発振線を含むレーザ光
を、波長λ1=157.6299nmで光強度の強い発
振線のみを有するレーザ光(第1のレーザ光)と、波長
λ2=157.5233nmで該第1のレーザ光よりも
光強度の弱い発振線のみを有するレーザ光(第2のレー
ザ光)とに分離し、この第2のレーザ光のパルスエネル
ギーまたはビーム位置を検出し、この検出結果に基づい
て、当該第2のレーザ光を制御することにより、前記第
1のレーザ光の出力が効率良く且つ安定するよう制御し
ている。
【0072】また、本実施形態では、フッ素レーザにお
ける上記第1のレーザ光と上記第2のレーザ光は波長が
異なると言っても、これらの波長の差が「0.1066
nm」であるので、第1のレーザ光と第2のレーザ光と
は互いに依存している、というフッ素レーザの特徴を十
分認識して、レーザ装置を具現化している。
【0073】このフッ素レーザの特徴としては、例え
ば、第2のレーザ光のパルスエネルギーがα%だけ変動
すれば、第1のレーザ光のパルスエネルギーも約α%だ
け変動し、第2のレーザ光のビーム位置がβだけ変動す
れば、第1のレーザ光のビーム位置も約βだけ変動する
ということである。
【0074】なお、以下の説明においては、波長λ1=
157.6299nmの発振線を第1の発振線と称し、
またこの第1の発振線のみを有するレーザ光を第1のレ
ーザ光と称すると共に、波長λ2=157.5233n
mの発振線を第2の発振線と称し、この第2の発振線の
みを有するレーザ光を第2のレーザ光と称する。なお、
説明に当たっては、必要に応じてこれらの波長値も適宜
併記することにする。
【0075】さて、図1に示すように、狭帯域化フッ素
レーザ装置100には、フリーランニングのフッ素レー
ザ発振器1が用いられている。
【0076】このフッ素レーザ発振器1は、出力鏡2と
全反射鏡3とで構成された安定型共振器と、この共振器
中に配置されたレーザチャンバ4とから構成されてお
り、当該安定型共振器中には、プリズムやエタロンやグ
レーティング等の狭帯域化素子は配置されていない。
【0077】レーザチャンバ4では、光軸を挟んで陰極
と陽極の一対の放電電極からなる主放電部(図示せず)
が設けられており、この主放電部に所定の放電電圧が印
加されると、レーザチャンバ4内部に充填されるフッ素
レーザガスが放電励起されてレーザ発振する。
【0078】レーザチャンバ4においては、誘電体多層
膜がコーティングされている全反射鏡3側には、ノーコ
ート(コーティングが施されていないこと)の光学部材
で形成されたブリュースタ窓5が取り付けられており、
一方、その反対側には、ノーコート(コーティングが施
されていないこと)の光学部材で形成された出力鏡2が
直接取り付けられている。
【0079】ところで、一般にフッ素レーザでは、フッ
化カルシウム基板か、フッ化マグネシウム基板が出力鏡
として用いられる。その理由としては、ノーコートの場
合に生じる出力鏡の表面と裏面におけるフレネル反射の
みをフィードバックとしてレーザ共振器を構成するよう
にしているからである。
【0080】この出力鏡の表面と裏面では各々において
約4〜5%のフレネル反射があるため、全体では8〜1
0%の反射率の出力鏡となっている。このように反射率
が低い出力鏡となっている理由は、フッ素レーザでは、
利得が高いため、共振器中を何度も往復しなくても、十
分な光強度まで増幅することができるからである。
【0081】このように低い反射率の光学部材でも共振
器中においてフッ素レーザが十分増幅することから、本
実施形態では、レーザチャンバ4にはノーコートの基板
(出力鏡2及びブリュースタ窓5)が取り付けられてい
る。しかもその基板は、レーザ光によるダメージが生じ
難くなっている。
【0082】これに対し、部分反射膜が施された出力鏡
を用いる必要のある他のレーザ装置においては、その部
分反射膜がダメージを生じ易いことから、仮に、部分反
射膜が施された出力鏡をレーザチャンバに直接取り付け
た場合には、ダメージが生じて出力鏡を取り替える必要
がある。しかも取り替える度に、レーザチャンバ中のガ
スを排気し、出力鏡を取り付けた後に、再びガスを封入
しなければならず、作業性が悪い。
【0083】一方、本実施形態では、出力鏡2としてノ
ーコートの基板を用いているので、出力鏡2はダメージ
が発生し難くなり、レーザチャンバ4を交換するまで取
り替えなくとも性能上何ら問題はない。
【0084】なお、全反射鏡3については、誘電体多層
膜がコーティングされているため、ダメージが生じ易い
場合があるので、レーザチャンバ4に直接取り付けず、
ダメージが生じた場合に交換可能なように所定の位置に
配置されている。
【0085】ところで、出力鏡2は、図1に示すよう
に、光軸に対し垂直(90度)になるようにレーザチャ
ンバ4に直接取り付けられており、またブリュースタ窓
5は、入射光または出射光がブリュースタ角をもって入
射または出射されるようにレーザチャンバ4に配置され
ている。
【0086】なおこの実施形態では、上述したようにレ
ーザチャンバ4に出力鏡2が直接取り付けられ、しかも
共振器中には狭帯域化素子が配置されていないので、出
力鏡2と全反射鏡3との間隔である共振器長は約1.3
mに設定されている。
【0087】この共振器長は、図7に示したレーザ装置
40における出力鏡41と全反射鏡42との間隔が約2
mのものと比較して約70cmも短い。
【0088】プリズム6は、回転ステージ13に固定さ
れており、フッ素レーザ発振器1からのレーザ光を透過
させる。レーザ光をプリズム6に透過させることで波長
が選択される。
【0089】すなわち、プリズム6の分散作用(すなわ
ち波長の差による屈折率の差)により、波長の異なる2
本の発振線の各々のレーザ光、つまり第1のレーザ光と
第2のレーザ光との進行方向が僅かに異なるようにな
る。このためプリズム6からは、上記第1のレーザ光及
び第2のレーザ光が出射されることになる。
【0090】折り返しプリズム7は、プリズム6からの
第1のレーザ光が筐体110に設けられた窓8を通過す
るように、且つプリズム6からの第2のレーザ光がビー
ムスプリッタ9a及びミラー14へ案内されるように、
所定の形状をもって所定の位置に配置されている。な
お、折り返しプリズム7は、入射したレーザ光が全反射
されるように設定されている。
【0091】ラインセンサ10は、例えば複数の受光チ
ャネルを有する一次元または二次元のイメージセンサ又
はダイオードアレイ等で構成されている。また、ライン
センサ10では、最大強度の光を検出した受光チャネル
に対応するチャネル番号に応じてラインセンサ上の光検
出位置が定まるようになっている。
【0092】このようなラインセンサ10は、ビームス
プリッタ9aに反射した第2のレーザ光を検出(受光)
した受光チャネルに対応するチャネル番号に応じて定ま
る光検出位置を基に、第2のレーザ光のビーム位置をモ
ニターし、このモニター結果を示す信号(ビーム位置を
示す信号)を信号線11aを介して光学系制御装置12
に送出する。
【0093】光学系制御装置12は、予め設定されるラ
インセンサ10からの光検出位置に対応するビーム位置
を示す情報と、ラインセンサ10からのビーム位置を示
す信号とに基づいて、信号線12aを介して回転ステー
ジ13を回転制御する。
【0094】エネルギーモニター15aは、ミラー14
に反射し、さらにビームスプリッタ9bを透過した第2
のレーザ光のパルスエネルギーをモニターし、このモニ
ター結果(エネルギー値)を示す信号を、信号線11b
を介して放電制御装置16に送出する。
【0095】放電制御装置16は、エネルギーモニター
15aからのモニター結果を基に、信号線16aを介し
てフッ素レーザ発振器1における放電電圧(レーザチャ
ンバ4の主放電部に印加される放電電圧)などを制御す
る。
【0096】エネルギーモニター15bは、ビームスプ
リッタ9bに反射した第2のレーザ光のパルスエネルギ
ーをモニターする。
【0097】密閉ボックス17は、波長157nmの真
空紫外域のレーザ光を伝搬させるためには、当該レーザ
光の光路中は特に酸素分子を1ppm以下に排除する必
要があることから、当該光路を密閉するために設けられ
ている。
【0098】また、密閉ボックス17には、光路中は特
に酸素分子を1ppm以下に排除するために、乾燥窒素
が充填されている。つまり、密閉ボックス17内におい
ては、真空ポンプにより真空状態にした後、乾燥窒素が
封入される。
【0099】なお、狭帯域化フッ素レーザ装置100に
は、図1中には図示されていないが、上述したエネルギ
ーモニター15bによるモニター結果と、上述したエネ
ルギーモニター15aによるモニター結果とに基づい
て、第2のレーザ光のパルスエネルギーの損失を求める
エネルギー制御装置が設けられている。当然、このエネ
ルギー制御装置と上記2つのエネルギーモニター15
a、15bとは信号線(図示せず)を介して電気的に接
続されている。
【0100】次に、上述した狭帯域化フッ素レーザ装置
100の第1のレーザ光の出力を効率よく且つ安定にす
る処理動作について、図1及び図2を参照して説明す
る。
【0101】なお、図2は、2つのビームスプリッタ9
a、9bおよびミラー14近傍のレーザ光の様子を説明
するための図を示している。
【0102】図1に示すように、フッ素レーザ共振器1
においては、レーザチャンバ4は、所定の放電電圧が印
加されると、フッ素レーザガスを放電励起してレーザ発
振する。このレーザ発振されたレーザ光は、出力鏡2と
全反射鏡3との間で共振されることにより増幅されて、
出力鏡2から出射される。
【0103】この出力鏡2から出射されたレーザ光L1
には、第1の発振線(波長λ1=157.6299n
m)と、第2の発振線(波長λ2=157.5233n
m)の2つの発振線が含まれている。
【0104】このレーザ光L1は、プリズム6を透過
し、折り返しプリズム7で光路が折り返されて、長い距
離を伝搬した後、窓8を通過して外部に取り出される。
【0105】ここで、プリズム6の分散作用により、波
長の異なる2本の発振線の各々のレーザ光、つまり第1
のレーザ光と第2のレーザ光との進行方向が僅かに異な
るので、窓8から取り出されるレーザ光L2は、第1の
発振線(つまり所望の光強度の強い発振線)のみになっ
ている。このレーザ光L2が露光機本体(図示せず)へ
導かれ、露光に利用される。
【0106】一方、プリズム6によって第1の発振線の
みを有するレーザ光L2と僅かにずれた方向に伝搬して
いく第2の発振線のみを有するレーザ光L3は、図2に
示すように、ビームスプリッタ9aに入射して、一部は
透過してミラー14に当たり、残りは反射して、ライン
センサ10に入射する(レーザ光L3−1)。
【0107】ラインセンサ10は、複数の受光チャネル
によって入射したレーザ光L3−1(第2のレーザ光)
を検出(受光)し、この複数のチャネルにおけるチャネ
ル番号に応じて定まる光検出位置に対応するビーム位置
を示す信号(モニター結果を示す信号)を信号線11a
を介して光学系制御装置12に送出する。
【0108】すなわち、ラインセンサ10によって第2
の発振線のみを有するレーザ光L3の伝搬方向の変動が
定量的に把握され、その情報が信号線11aを介して光
学系制御装置12に伝達されることになる。
【0109】光学系制御装置12は、予め設定されるラ
インセンサ10からの光検出位置に対応するビーム位置
を示す情報と、ラインセンサ10からのビーム位置を示
す信号とに基づいて、信号線12aを介して回転ステー
ジ13を回転制御する。
【0110】回転ステージ13が回転することによりプ
リズム6も回転するので、プリズム6に対するレーザ光
の入射角度および出射角度が変化することになり、これ
に伴って、プリズム6から出射されるレーザ光の折り返
しプリズム7への入射角度も変化する。
【0111】そして、結果的に、折り返しプリズム7に
よって折り返され、ここから出射されるレーザ光の進行
方向も所望の方向へと変化することになる。
【0112】これによって、レーザ光L3の伝搬方向は
常に安定化され、これに伴って第1の発振線のみを有す
るレーザ光L2の伝搬方向も安定化される。
【0113】その理由としては、第2の発振線のみを有
するレーザ光L3の伝搬方向の変動要因としては、主に
プリズム6や折り返しプリズム7のように、フッ素レー
ザ発振器1の外部に配置された屈折性の光学素子の温度
上昇等である。
【0114】すなわち、レーザ光が内部を通過する際
に、プリズム6や折り返しプリズム7はレーザ光を僅か
に吸収するために温度上昇する。そして、一般に光学素
子の屈折率は温度依存性を有するため、プリズム6や折
り返しプリズム7中を屈折して伝搬していくレーザ光の
方向が僅かにずれていく。
【0115】ここで、光学素子において、波長λ2=1
57.5233nmにおける屈折率が例えばΔn変化す
るような温度上昇が生じるならば、その波長に非常に近
い波長λ1=157.6299nmにおける屈折率もほ
ぼΔnだけ変化するようになり、結果として、これら2
つのレーザ光の進行方向が、当該温度上昇が生じる前と
比較して、僅かにズレていく。つまり、レーザ光L3−
1のビーム位置、換言すればレーザ光L3(第2のレー
ザ光)のビーム位置が、所望のビーム位置からズレてい
ることになる。
【0116】そこで、ラインセンサ10において、レー
ザ光L3−1のビーム位置が予め設定されるチャネル番
号の受光チャネルによって検出されるように、光学系制
御装置12によって回転ステージ13を回転制御するこ
とにより、レーザ光L3−1のビーム位置は、所望のチ
ャネル番号の受光チャネルによって検出されるようにな
る。
【0117】このことは、レーザ光L3(第2のレーザ
光)のビーム位置が所望のビーム位置に存在し、しか
も、レーザ光L2(第1のレーザ光)のビーム位置も所
望のビーム位置に存在するようになることを意味する。
【0118】このように第2のレーザ光の伝搬方向を安
定化させることにより、第1のレーザ光の伝搬方向も安
定化されることになる。
【0119】次に、レーザ光L2(第1のレーザ光)の
エネルギーを一定に維持するための制御について説明す
る。
【0120】上述したように、ビームスプリッタ9aを
透過した第2の発振線のみを有するレーザ光L3は、図
2に示すように、ミラー14で折り返され、一部はさら
にビームスプリッタ9bを透過してエネルギーモニター
15aに入射する(レーザ光L3−2)。
【0121】エネルギーモニター15aは、入射したレ
ーザ光L3−2(第2のレーザ光)のパルスエネルギー
を検出し、この検出結果(エネルギー値)を示す信号
を、信号線11bを介して放電制御装置16に送出す
る。
【0122】放電制御装置16は、受け取ったエネルギ
ー値を示す信号を基に、エネルギーモニター15aによ
り検出されるパルスエネルギーが所定値になるように、
信号線16aを介してフッ素レーザ発振器1における放
電電圧などを制御する。
【0123】この結果、第2の発振線のみを有するレー
ザ光L3の各パルスのエネルギーが常に一定になる。
【0124】ところで、狭帯域化フッ素レーザ装置10
0から取り出される第1の発振線のみを有するレーザ光
L2には、一定のパルスエネルギーが要求されている。
【0125】その理由は、フッ素露光装置がスキャン型
の露光装置の場合、レーザ光の各パルス毎にウエハー上
に照射される場所がずれていくことから、各パルスのエ
ネルギーが等しくないと、等速度でスキャンできなくな
るからである。
【0126】一定のレーザ出力が得られる場合は、第1
の発振線のみを有するレーザ光L2のレーザ出力と第2
の発振線のみを有するレーザ光L3のレーザ出力との割
合は一定になるので、レーザ光L3の各パルスのエネル
ギーを常に一定に保つように制御することで、レーザ光
L2のパルスエネルギーが一定になる。
【0127】このようにパルスエネルギーが一定にされ
たレーザ光L2のレーザ出力効率は、上述したようにフ
ッ素レーザ発振器1の共振器長が図7に示した従来のも
のと比較して短いので、従来と比較して、大幅に向上し
ている。
【0128】すなわち、フッ素レーザ発振器1から取り
出されたレーザ光L1のうち、パワー的に約7/8が第
1のレーザ光(レーザ光L2)であり、露光に利用でき
ない第2のレーザ光(レーザ光L3)のパワーは約1/
8と小さい。
【0129】そして、フッ素レーザ発振器1では共振器
中に狭帯域化素子を全く含まないため、共振器長を短く
でき、これに伴ってレーザ出力を高めることができる。
つまり、第1の発振線のみを有するレーザ光が全体の約
7/8になったとしても、実質的なレーザ出力は、従来
方式における狭帯域化(すなわち1ライン化)が効率よ
く実現された場合に比べて、同等かあるいはそれ以上に
することができる。
【0130】その理由としては、図7に示した従来のレ
ーザ装置40では、共振器中に複数のプリズムやアパー
チャーを挿入する必要があることから、本実施形態のフ
ッ素レーザ発振器1での共振器長と比較して、共振器長
が50cm〜1m程度も長くなり、その結果、レーザ出
力が低下していた。
【0131】ここで、共振器長とレーザ出力との関係を
図3に示す。図3において、横軸は共振器長(単位m)
を表し、縦軸はレーザ出力(相対値)を表す。
【0132】図3に示す共振器長とレーザ出力との関係
から、共振器長が1.5mから2mに延びると、レーザ
出力は約20%低下する。このことは、共振器長が短い
程、レーザ出力が向上することを意味する。
【0133】因みに、本実施形態における共振器(共振
器長1.3m)ではレーザ出力は約0.9(相対出力)
であり、一方、従来の共振器(共振器長2m)では約
0.7(相対出力)であるので、本実施形態のフッ素レ
ーザ発振器1では、レーザ出力が、従来のものと比較し
て約30%(つまり0.9/0.7≒1.28)も増加
している。
【0134】これによって、露光に利用できるレーザ光
L2はフッ素レーザ発振器1から取り出されたレーザ光
L1の約7/8となるものの、レーザ出力としては、図
7に示した従来のレーザ装置40から取り出されるレー
ザ光L41よりも10%以上(つまり(0.9/0.
7)×(7/8)=1.125)も増加する。
【0135】ところで、波長157nmの真空紫外域の
レーザ光を伝搬させるために、光路中は特に酸素分子を
1ppm以下に排除する必要があることから、密閉ボッ
クス17内部を、真空状態にした後、乾燥窒素を封入し
て、酸素分子を1ppm以下にしなければならない。
【0136】ところが、1ppm程度まで正確に測定で
きる酸素濃度計は高価であり、結果的にレーザ装置その
ものコストアップを招来する。これに対し、一般に使用
される安価な酸素濃度計を用いる場合は、10ppm程
度までしか正確に測定できず、酸素分子が1ppm以下
になったことを知ることができない。
【0137】そこで、本実施形態では、酸素分子が1p
pm以下になったか否かの判断を、次のようにして実施
している。
【0138】すなわち、ビームスプリッタ9aを透過し
た第2の発振線のみを有するレーザ光L3は、図2に示
すように、ミラー14で折り返され、一部はさらにビー
ムスプリッタ9bに反射して、エネルギーモニター15
bに入射する(レーザ光L3−3)。
【0139】このエネルギーモニター15bでは、上記
エネルギーモニター15aによって検出されたレーザ光
L3−2(レーザ光L3)に比べて、ある程度の光路を
伝搬されてきたレーザ光L3−3(レーザ光L3)のエ
ネルギーを検出していることになる。
【0140】そして、図示しない上記エネルギー制御装
置によって、エネルギーモニター15bによる検出結果
(エネルギー値)と、エネルギーモニター15aによる
検出結果(エネルギー値)とに基づいて、レーザ光L3
(第2のレーザ光)のパルスエネルギーの損失が求めら
れる。
【0141】また、このエネルギー制御装置は、エネル
ギーモニター15aにより検出されたエネルギー値と、
エネルギーモニター15bにより検出されたエネルギー
値との差が、予め設定された許容範囲内に入らない場合
には、密閉ボックス17中に、酸素分子等のレーザ光吸
収分子が無視できない程度に存在していると判別し、一
方、上記2つのエネルギー値の差が、予め設定された許
容範囲内に入っている場合は、前記レーザ光吸収分子が
無視できる程度に存在していると判別する。
【0142】このように上記2つのエネルギーモニター
15a、15bで検出された2つのエネルギー値を比較
し、この比較結果を基に、密閉ボックス17に最初に存
在している空気を完全に追い出し、レーザ光を露光光と
して利用できることを意味するレディ状態になったか否
かを判別することができる。
【0143】次に、本実施形態の応用例について説明す
る。
【0144】図4は図1に示した狭帯域化フッ素レーザ
装置100の応用例を説明するための図であり、同図に
示すレーザ装置150は、図1に示した狭帯域化フッ素
レーザ装置100の構成において、出力鏡2および折り
返しプリズム7を削除し、ブリュースタ窓5と同様の機
能を果たすブリュースタ窓120、出力鏡2と同様の機
能を果たす出力鏡130、およびプリズム6と同様の機
能を果たす4つのプリズム141、142、143、1
44を追加した構成になっている。
【0145】なお、図4においては、狭帯域化フッ素レ
ーザ装置100の構成において変更された構成要素部分
を示している。
【0146】図4に示すレーザ装置150においては、
フッ素レーザ発振器1は、出力鏡2と全反射鏡3とで構
成された光共振器と、該光共振器中に配置されたレーザ
チャンバ4とから構成されている。この共振器中には、
狭帯域化素子は配置されていない。
【0147】レーザチャンバ4にけるブリュースタ窓5
に対向する部位には、上述した出力鏡2に代替してブリ
ュースタ窓120が取り付けられている。
【0148】出力鏡130は、ブリュースタ窓120か
ら出射されるレーザ光の光軸に対し垂直になるように所
定の位置に配置されている。
【0149】4つのプリズム141、142、143、
144は、上記プリズム6と同様の機能(つまり分散作
用)を有している。
【0150】また、4つのプリズム141〜144の各
々は、入射したレーザ光(入射光)の光軸に対し反時計
方向に45度の角度をもった方向に、出射光が進行する
ように形成されている。したがって、4つのプリズムの
うち最後のプリズム144から出射されるレーザ光は、
フッ素レーザ共振器1から出射されるレーザ光とは18
0度異なる方向(つまり正反対の方向)に進行すること
になる。
【0151】更に、4つのプリズム141〜144のう
ちの少なくとも1つのプリズムは、回転ステージ13
(図1参照)に固定されている。これは、上述したよう
に、これらのプリズムの温度変化に伴う屈折率の変化に
よるレーザ光の進行方向が僅かにズレるので、このズレ
を補正するためである。
【0152】かかる構成のレーザ装置150では、フッ
素レーザ発振器1から出射された2本の発振線(第1の
発振線および第2の発振線)を含むレーザ光は、4つの
プリズム141〜144を順次、屈折しながら透過して
いく。
【0153】このレーザ光がこれら4つのプリズムを透
過していく際に、これらのプリズムの分散作用により、
第1の発振線のみを有するレーザ光(波長λ1=15
7.6299nm)と、第2の発振線のみを有するレー
ザ光(波長λ2=157.5233nm)の進行方向は
僅かに異なるようになる。
【0154】そして、上記第1の発振線のみを有するレ
ーザ光L151は、外部へ取り出され露光光として用い
られる。
【0155】一方、このレーザ光L151と僅かに進行
方向がずれている第2の発振線のみを有するレーザ光L
152については、ビーム位置およびパルスエネルギー
がモニターされ、このモニター結果を基に、所定のビー
ム位置およびパルスエネルギーとなるように制御され
る。
【0156】この処理の詳細は、上記図1及び図2を参
照して説明した内容と同様であるので、ここではその説
明は省略する。
【0157】この応用例で示すように、折り返しプリズ
ムを使用することなく、複数(例えば4つ)のプリズム
(分散プリズム)を用いることにより、フッ素レーザ共
振器から出射されたレーザ光を折り返させることができ
る。
【0158】この応用例では、出力鏡130はレーザチ
ャンバ4に直接取り付けられていないが、勿論、図1に
示したレーザ装置100の如く、出力鏡130をレーザ
チャンバ4に直接取り付けるようにしても良い。この場
合は、共振器長が短くなるので、出力鏡130がレーザ
チャンバ4から離れた位置に配置されている場合と比較
して、レーザ出力を高めることができる。
【0159】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、全反射鏡と出力鏡とから構成される光共振器中に狭
帯域化素子を含まないので、当該光共振器長を短くする
ことができ、従来の如く狭帯域化素子を含む光共振器の
ものの場合と比較して、1ライン化されたレーザ光のレ
ーザ出力を効率良く取り出すことができる。
【0160】また、出力鏡2はノーコートであるため、
ダメージが生じにくいことから、レーザチャンバ4を交
換するまで、メンテナンスフリーでも性能上なんら問題
はなく、従来と比較して、作業性を向上させることがで
きる。
【0161】また、本実施形態では、第2の発振線(波
長λ2=157.5233nm)のみを有するレーザ光
(第2のレーザ光)のビーム位置を、位置センサ等によ
って常時モニターすることで、当該レーザ光のビーム位
置を安定化させることができ、よって間接的に第1の発
振線(波長λ1=157.6299nm)のみを有する
レーザ光(第1のレーザ光)のビーム位置も安定化させ
ることができる。
【0162】このことは、第1のレーザ光の一部を位置
センサー等に導く必要がなくなり、効率よく当該第1の
レーザ光を露光光として利用できることを意味する。
【0163】また、本実施形態では、第2のレーザ光の
レーザエネルギー(パルスエネルギー)をエネルギーモ
ニターを用いて測定し、この測定結果を基に、当該第2
のレーザ光のレーザエネルギーを安定化させるように、
フッ素レーザ発振器を制御することができるので、第1
のレーザ光のレーザエネルギーも同時に安定化されるよ
うになる。
【0164】その理由としては、第1のレーザ光のレー
ザエネルギーと第2のレーザ光のレーザエネルギーとの
比率は、全体のレーザエネルギーがほぼ同じレベルであ
れば、常に一定になる。
【0165】一方、露光光源としては、一般に、露光中
には、レーザのON/OFFの動作が行われるが、ON
の時はレーザ光のエネルギーを一定にして利用し、レー
ザ光のエネルギーを大きく変化させながら利用すること
はない。
【0166】したがって、露光中に第1のレーザ光のレ
ーザエネルギーと第2のレーザ光のレーザエネルギーの
比率は一定になることから、第2のレーザ光のエネルギ
ーを安定化することで、第1のレーザ光のエネルギーも
安定化される。
【0167】このように、パルスエネルギーの安定化の
ためのモニターにレーザ光の一部を導くために、第1の
レーザ光を利用する必要がなく、当該第1のレーザ光を
損失無く露光光として利用できる。
【0168】さらに、本実施形態では、2つのエネルギ
ーモニター15a、15bで検出された2つのエネルギ
ー値の比較結果に応じて、光路中の酸素濃度が1ppm
以下になったことを検知することができる。よって、1
ppm以下まで正確に測定できる高価な酸素濃度計を用
いる必要がない。
【0169】[第2の実施の形態]図5は、狭帯域化フ
ッ素レーザ装置を用いたフッ素露光機200の構成を示
す構成図である。
【0170】このフッ素露光機200は、スキャン方式
の露光機であり、大別して、図1に示した狭帯域化フッ
素レーザ装置100と、露光機本体210とから構成さ
れている。
【0171】露光機本体210は、クリーンルーム内の
グレーチング21上に配置されており、狭帯域化フッ素
レーザ装置100は、グレーチング21の下のフロアー
(一般に床下と呼ばれるフロアー)の床22の上に配置
されている。
【0172】狭帯域化フッ素レーザ装置100から取り
出されたレーザ光L21は、ミラー23aに反射し、さ
らに開口部24を通過して、露光機本体210内に入射
される。
【0173】この露光機本体210内に入射したレーザ
光L22は、レンズ25によって絞られて、ガラスロッ
ド26内に進み、その後、ミラー23bに反射して、ビ
ーム拡大器27に入射される。ビーム拡大器27を出射
したレーザ光L22は、ミラー23cに反射して、コン
デンサレンズ28を通って、さらにレチクル29に照射
される。
【0174】このレチクル29が載置されているレチク
ルステージ30は、符号29aで示される矢印のように
左右に往復運動を行うようになっている。すなわち、例
えばミラー23bからビーム拡大器27へ進むレーザ光
L22の光軸と平行に、左右の往復運動をする。
【0175】レチクル29を出射したレーザ光L23
は、縮小投影レンズ31に入射される。この縮小投影レ
ンズ31はレチクル29上の像をウエハー32に転写す
るようになっている。
【0176】このウエハー32が載置されているウエハ
ーステージ33は、テーブル34の上に置かれている
が、符号33aで示される矢印のように左右に往復運動
を行うようになっている。この場合も、例えばミラー2
3bからビーム拡大器27へ進むレーザ光L22の光軸
と平行に、左右の往復運動をする。
【0177】このフッ素露光機200はスキャン型であ
るため、レチクルステージ30とウエハーステージ33
とが往復運動(すなわちスキャン)することにより、露
光時のある瞬間に、ウエハー32上に転写されるパター
ンが次々に変化し、最終的にレチクル29の全体のパタ
ーンがウエハー32に転写されるようになる。
【0178】以上説明したように、第2の実施形態によ
れば、狭帯域化フッ素レーザ装置100から取り出され
るレーザ光L21においては、パルスエネルギーが一定
に維持され、且つ高効率のレーザ出力となるように制御
されているので、スキャン方式による露光処理の際に、
等速度でスキャンすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施形態に係る狭帯域化フッ素レ
ーザ装置100の構成を示す構成図である。
【図2】図2はプリズムによって分光されたレーザ光を
説明するための図である。
【図3】図3は光共振器長とレーザ出力との関係を示す
図である。
【図4】図4は第1の実施形態に係る狭帯域化フッ素レ
ーザ装置100の応用例を示す図である。
【図5】図5は第2の実施形態に係るフッ素露光機20
0の構成を示す構成図である。
【図6】図6はフッ素レーザの発振線を説明するための
図である。
【図7】図7は従来の狭帯域化レーザ装置40の構成を
示す構成図である。
【符号の説明】
1 フッ素レーザ発振器 2 出力鏡 3 全反射鏡 4 レーザチャンバ 5 ブリュースタ窓 6 プリズム 7 折り返しプリズム 8 窓 9a、9b ビームスプリッタ 10 ラインセンサ 12 光学系制御装置 13 回転ステージ 14 ミラー 15a、15b エネルギーモニター 16 放電制御装置 17 密閉ボックス 100 狭帯域化フッ素レーザ装置 200 フッ素露光機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 伸治 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 (72)発明者 岩田 泰明 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 Fターム(参考) 5F046 BA03 CA03 CA08 CB10 CB22 DA01 DB01 DC01 5F071 AA04 FF08 HH02 HH09 JJ05 JJ10 5F072 AA04 FF08 HH02 HH09 JJ05 JJ13 KK03 KK09 KK15 KK30 MM08 MM09 MM17 RR05 YY09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素レーザをレーザ発振させると共に、
    該レーザ発振されたフッ素レーザにおける波長と光強度
    の異なる2つの発振線のうちの光強度の強い第1の発振
    線のみを有するレーザ光を取り出す狭帯域化フッ素レー
    ザ装置において、 少なくとも1つのプリズムと、 全反射鏡と出力鏡とで構成され、狭帯域化素子を含まな
    い光共振器と、 前記光共振器中に配置され、充填されたフッ素レーザガ
    スを放電励起させることによりレーザ発振するレーザチ
    ャンバとを具備し、 前記レーザチャンバからレーザ発振され前記光共振器中
    の出力鏡から出射されたレーザ光を、前記プリズムに通
    過させることにより、前記フッ素レーザにおける前記2
    つの発振線に対応する2つのレーザ光を分離させて、前
    記第1の発振線のみを有するレーザ光を取り出すことを
    特徴とする狭帯域化フッ素レーザ装置。
  2. 【請求項2】前記プリズムによって分離された前記2つ
    の発振線のうちの前記第1の発振線とは異なる第2の発
    振線のみを有するレーザ光のパルスエネルギーをモニタ
    ーするモニター手段と、 前記モニター手段によりモニターされたエネルギー値に
    基づき、前記レーザチャンバにおける放電励起強度を制
    御する制御手段とを更に具備したことを特徴とする請求
    項1記載の狭帯域化フッ素レーザ装置。
  3. 【請求項3】前記プリズムによって分離された前記2つ
    の発振線に対応する2つのレーザ光のうちの前記第1の
    発振線とは異なる第2の発振線のみを有するレーザ光の
    ビーム位置をモニターするモニター手段を更に具備し、 前記モニター手段によりモニターされたビーム位置を示
    す情報に基づき、前記第2の発振線のみを有するレーザ
    光のビーム位置を安定化させるようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の狭帯域化フッ素レーザ装置。
  4. 【請求項4】前記プリズムによって分離された前記2つ
    の発振線に対応する2つのレーザ光のうちの前記第1の
    発振線とは異なる第2の発振線のみを有するレーザ光の
    パルスエネルギーをモニターするものであって、当該レ
    ーザ光の進行方向に沿って異なる位置にそれぞれが配置
    される複数のモニター手段を更に具備し、 前記複数のモニター手段によるモニター結果を基に、前
    記第2の発振線のみを有するレーザ光のパルスエネルギ
    ーの損失を求めるようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の狭帯域化フッ素レーザ装置。
  5. 【請求項5】前記光共振器中の出力鏡は、コーティング
    処理が施されていない光学部材で形成され、且つ入射す
    るレーザ光の光軸に対し垂直になるようにレーザチャン
    バに配置されていることを特徴とする請求項1記載の狭
    帯域化フッ素レーザ装置。
  6. 【請求項6】前記請求項2記載の狭帯域化フッ素レーザ
    装置と、 前記狭帯域化フッ素レーザ装置から出射されたレーザ光
    を露光光源として用いて、ウエハーに対してスキャン方
    式による露光処理を施す露光装置本体とを具備したこと
    を特徴とするフッ素露光装置。
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Cited By (3)

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WO2020008599A1 (ja) * 2018-07-05 2020-01-09 ギガフォトン株式会社 エネルギ計測装置及びエキシマレーザ装置

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