JP2001156089A - 樹脂成形用モールド金型装置並びにダイシングマーク用突部を有する基板 - Google Patents

樹脂成形用モールド金型装置並びにダイシングマーク用突部を有する基板

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JP2001156089A
JP2001156089A JP33586199A JP33586199A JP2001156089A JP 2001156089 A JP2001156089 A JP 2001156089A JP 33586199 A JP33586199 A JP 33586199A JP 33586199 A JP33586199 A JP 33586199A JP 2001156089 A JP2001156089 A JP 2001156089A
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resin
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molding
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Masahiro Morimura
政弘 森村
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Apic Yamada Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】片面のみに樹脂封止部を形成する基板の樹脂封
止部の面積が大きくても離型を容易に行なえるようにす
る。 【解決手段】 樹脂封止部成形用キャビティ46を有す
る一方の金型のキャビティ内面とその近傍域面をリリー
スフィルム50で被い、その金型に樹脂注入路45等を
設け、他方の金型にフロートキャビティインサート55
を備えた基板収納キャビティ56を設け、そのキャビテ
ィ56に収納した基板64にフロートキャビティインサ
ート55を圧縮スプリング57で付勢して当接し、基板
64にはそのダイシングマーク用突部付近にその突部と
ほぼ等し い突出高さの補強用突部を設け、その補強用
突部を樹脂封止部成形用キャビティ46の端部まで達す
るように形成したものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は片面のみに樹脂封止
部を形成する基板、特にセラミック基板、ガラスエポキ
シ基板等のもろい基板用の樹脂成形用モールド金型装置
並びにダイシングマーク用突部を有する基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック基板、ガラスエポキシ
基板等のもろい基板の片面に接合した半導体チップを樹
脂封止して片面のみに樹脂封止部を形成し、その他面に
半田ボール、バンプ等の接続箇所を形成した半導体パッ
ケージが使用されている。このような半導体パッケージ
を大量生産する方法として、基板の片面に接合した多数
の半導体チップを一括樹脂封止して樹脂封止部を形成し
た後、ダイシングカットして個片化するという一括モー
ルド法が行われている。その際、樹脂成形用モールド金
型装置として、図5に示すようなモールド金型1をプレ
ス装置に装着して使用する。
【0003】このモールド金型1は、上下金型2、3か
らなり、上下に配置した金型ベース4、5に上下にエジ
ェクタープレート6、7、チェイスブロック8、9をそ
れぞれ配設し、その上下チェイスブロック8、9にはそ
の下側中央部、上側中央部に各中央とその左右に配設し
たブロック等からなる上下ブロック10、11をそれぞ
れ備えている。そして、上ブロック10にはその中央部
下側にカル12を設け、右側部下側に基板収納用キャビ
ティ13を設ける。又、下ブロック11にはその中央部
にタブレット14とそのタブレット押し出し用のプラン
ジャー15を収納する筒状のポット16を設置し、その
右側部上側にカル12に接続するランナー17を設け、
更にそのランナー17とゲート18を介して接続する樹
脂封止部成形用キャビティ19を設ける。なお、これ等
のカル12、ランナー17、ゲート18からなる樹脂注
入路と樹脂封止部成形用キャビティ19等には上下エジ
ェクタープレート6、7の可動部20、21等から駆動
力を受ける各エジェクターピン22、23、24等の先
端をそれぞれ臨ませておく。
【0004】樹脂成形時、モールド金型1の上下金型
2、3の所定位置に、片面中央部に多数の半導体チップ
(図示なし)をマトリックス状等に配置して接合した基
板例えば長方形状のセラミック基板25を配置しクラン
プする。そこで、プランジャー15によりタブレット1
4をカル12の内面上壁に押し付け溶融状態にし、その
溶融樹脂をランナー17、ゲート18を経てキャビティ
19に押し込み充填する。すると、図6に示すような多
数の半導体チップを一括樹脂封止して、片面のみに樹脂
封止部26を形成した基板25が得られる。
【0005】そこで、この樹脂封止部26を形成した基
板25をエジェクターピン22、23、24等を用い
て、両キャビティ13、19から取り出し、基板25の
樹脂封止部26より外側にある片面又は両面の長方形リ
ング状周辺部(ダイシングマークエリア)27に印刷製
法によって分散配設した多数のダイシングマーク用突部
28をそれぞれ目印にしてダイシングカットを行なう。
その際、樹脂封止部26の二点鎖線より内部を製品エリ
ア29にし、その製品エリア29より外側にある1〜2
mm幅の長方形リング状周辺部30を廃棄部分にする。
そして、その廃棄用周辺部30を基板25の押し出し時
におけるエジェクターピン24の当接個所にする。な
お、図6では1個片31を得るために必要なダイシング
マーク用突部28とダイシングカットライン(一点鎖
線)32のみを示した。
【0006】このようにして、樹脂封止部26を形成し
た基板25のダイシングカットを行なうと、図7に示す
ような個片即ち半導体チップ33を1つ樹脂封止した樹
脂封止部34を形成した基板35が多数得られる。そこ
で、樹脂封止部34を形成した基板35の他面に半田ボ
ール等を設置して半導体パッケージを完成する。なお、
36は金線、37(37a、37b)は電極用回路パタ
ーン、38はスルホールであり、半田ボール等は回路パ
ターン37bに接続する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな樹脂成形用モールド金型装置では樹脂封止部26を
形成した基板25を離型する際、エジェクターピン24
でその樹脂封止部26の周辺部30しか押すことができ
ず、樹脂成形用キャビティ19の中央部にエジェクター
ピン24を挿入できない。それ故、一括モールド法によ
り樹脂封止部26の面積を大きくすると、離型が困難に
なる。しかも、基板25にセラミック基板等のもろい基
板を用いると、クランプ(型締め)の際に微少なクラン
プ力の調整を必要とし、少し強くクランプしただけで基
板25が欠けてしまう。
【0008】特に、基板25の周辺部27にダイシング
カット時の目印用としてタングステン、銅等からなる高
さ0.02〜0.05mmの突部28が設けられている
ため、図8に示すように樹脂封止部成形用キャビティ1
9の端部39に近い側にあるダイシングマーク用突部2
8の近傍域にクラック40が発生し易い。その上、突部
28があると、樹脂封止部成形用キャビティ19の端部
39を押さえられないため、下ブロック11と基板25
が密着せず樹脂漏れが発生する。因みに、プレス装置の
出力を下げて調整しようとしても100kg/平方cm
単位レベルでの微少なクランプ力の調整は困難である。
【0009】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたものであり、片面のみに樹脂封止部を形成す
る基板の樹脂封止部の面積が大きくなっても離型を容易
に行なえる樹脂成形用モールド金型装置並びにダイシン
グマーク用突部を有する基板を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による樹脂成形用モールド金型装置には上下
金型を備え、その一方の金型に、片面中央部に1つ又は
複数の半導体チップを接合した基板の半導体チップを樹
脂封止して、基板の片面のみに樹脂封止部を形成する樹
脂封止部成形用キャビティを設ける。そして、その樹脂
封止部成形用キャビティを有する金型のキャビティ内面
とその近傍域面をリリースフィルムで被う。
【0011】又、その樹脂封止部成形用キャビティを有
する金型に樹脂注入路を設け、他方の金型にフロートキ
ャビティインサートを備えた基板収納キャビティを設
け、そのキャビティに収納した基板にフロートキャビテ
ィインサートを圧縮スプリングで付勢して当接すると好
ましくなる。
【0012】又、本発明によるダイシングマーク用突部
を有する基板には片面又は両面の周辺部にダイシングマ
ーク用突部を設け、その片面中央部を1つ又は複数の半
導体チップ接合領域にし、片面のみにその半導体チップ
を樹脂封止した樹脂封止部を形成する。そして、基板の
ダイシングマーク用突部付近にそのダイシングマーク用
突部とほぼ等しい突出高さの補強用突部を設け、その補
強用突部を基板がモールド金型内の所定位置に配置され
た時に樹脂封止部成形用キャビティの端部まで達するよ
うに形成する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付の図1〜4を参照し
て、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明を適
用した樹脂成形用モールド金型装置のクランプ時におけ
るモールド金型の要部断面図である。この樹脂成形用モ
ールド金型装置も樹脂成形用モールド金型41をプレス
装置に装着して構成する。そして、樹脂成形用モールド
金型41をやはり上下金型から構成し、その上下に配置
した金型ベースに上下チェイスブロック等を配設し、上
チェイスブロック(図示なし)の下側中央部に中央と左
右に配設したブロック等からなる上ブロック42を備
え、下チェイスブロック43の上側中央部に中央と左右
に配設したブロック等からなる下ブロック44を備え
る。
【0014】このような上ブロック42にはその中央部
下側にカル45を設け、右側部下側に樹脂封止部成形用
キャビティ46を設け、更にそのカル45と樹脂封止部
成形用キャビティ46とを結合するランナー47とゲー
ト48を上ブロック42に設ける。そして、上ブロック
42のパーティングライン49に沿って配置したリリー
スフィルム50で、カル45、ランナー47、ゲート4
8からなる樹脂注入路と樹脂封止部成形用キャビティ4
6等の内面を含む金型前面を被う。その際、キャビティ
46等に通じる吸引孔51(51a、51b、51c)
等を設けておき、リリースフィルム50を上ブロック4
2の金型全面に吸着する。なお、このような吸引孔51
の断面形状は円形、長円形等にする等種々の形状を選択
できるが、エジェクターピン挿入孔を利用する場合には
当然エジェクターピンが下降しないようにしておく。
【0015】下ブロック44にはその中央部にタブレッ
ト52とそのタブレット押し出し用プランジャー53を
収納する筒状ポット54を下チェイスブロック43を挿
通して設置する。又、下ブロック44の右側部上側に矢
印方向に沿って上下動可能なフロートキャビティインサ
ート55を備えた基板収納キャビティ56を設け、その
フロートキャビティインサート55を圧縮コイルスプリ
ング57で付勢する。その際、下チェイスブロック43
に圧縮コイルスプリング57を収納する径の大きな上部
室58と径の小さな下部室59と、その両室58、59
をつなぐくびれ孔60とからなる上下貫通孔を形成し、
取付部材として上部室58に収納した圧縮コイルスプリ
ング57の中央穴に挿通する円筒体61とその円筒体6
1の中央穴に挿通するボルト62とそのボルト62の首
部に嵌まるカラ63とを用いる。
【0016】そして、フロートキャビティインサート5
5と下部室59に収納したカラ63との間に円筒体61
を介在し、その円筒体61をくびれ孔60の内壁で支
え、その円筒体61を挿通してボルト62の先端部をフ
ロートキャビティインサート55にねじ込む。すると、
フロートキャビティインサート55に圧縮コイルスプリ
ング57を位置決めして取り付け、その圧縮コイルスプ
リング57の上面をフロートキャビティインサート55
の下面に当接し、そのスプリング57の下面を上部室5
8の底面に当接して、その圧縮コイルスプリング57か
らフロートキャビティインサート55に付勢力を与える
ことができる。なお、フロートキャビティインサート5
5に対する圧縮コイルスプリング57の取り付け位置、
数等は必要に応じ適宜選択する。又、圧縮コイルスプリ
ング57に代えて皿バネ等の他の圧縮スプリングを用い
てもよい。
【0017】樹脂成形時、モールド金型41の上下金型
間の所定位置に、片面中央部に多数の半導体チップ(図
示なし)をマトリックス状に配置して接合した長方形状
セラミック基板64を配置しクランプする。その際、セ
ラミック基板64として、図2に示すような基板64の
片面周辺部又は両面の各周辺部にダイシングマーク用の
スポット状突部65を多数例えば30個長方形リング状
に並べて設け、それ等のダイシングマーク用突部65と
ほぼ等しい突出高さの補強用突部66を各ダイシングマ
ーク用突部65が中心になるようにそれ等の周辺を帯状
に被って長方形リング状に設けたものを用いる。しか
も、基板64には図3に示すように基板64を上下金型
間の所定位置に設置する際、その補強用突部66が樹脂
封止部成形用キャビティ46の端部67まで達するよう
に設ける。又、基板64にはその片面中央部の長方形状
領域に多数の半導体チップを接合するのに必要な電極用
の回路パターン68を設け、他面中央部の長方形状領域
に半田ボール、バンプ等を接続する電極用の回路パター
ン69を設けておく。なお、図1の70はフロートキャ
ビティインサート55の上面に設けた基板位置決め突
起、71は上ブロック42の下面に設けた突起嵌合穴、
図2の72(二点鎖線の内部)は樹脂封止部成形領域、
図3の73はスルホールである。
【0018】このようなクランプ時に、基板64をフロ
ートキャビティインサート55で下支えして、基板64
に300kg/平方cm程のクランプ力を与えることが
できる。しかも、基板64にフロートキャビティインサ
ート55が圧縮コイルスプリング57から付勢力を受け
て当接するため、フロートキャビティインサート55に
より基板64の全体の厚み差の吸収(全体公差吸収)を
行なうことができ、微少なクランプ力の調整を行なうこ
とができる。それ故、基板64がもろくても掛け難い。
又、基板64には多数のダイシングマーク用突部65が
設けられているが、それ等のダイシングマーク用突部6
5の付近にダイシングマーク用突部65とほぼ等しい突
出高さの連続した補強用突部66を設け、その補強用突
部66を全ての箇所で樹脂封止部成形用キャビティ46
の端部67まで達するように設けているため、その端部
67を補強用突部66で良く押えることができる。それ
故、基板64にダイシングマーク用突部65が設けられ
ていても欠け難く、充填時に樹脂漏れが発生し難い。な
お、基板64の局部公差吸収はリリースフィルム50で
行なう。
【0019】そこで、プランジャー53によりタブレッ
ト52をカル45の内面上壁に押し付け溶融状態にし、
その溶融樹脂をランナー47、ゲート48を経てキャビ
ティ46に押し込み充填する。その際、カル45、ラン
ナー47、ゲート48からなる樹脂注入路と樹脂封止部
成形用キャビティ46を上ブロック42に設けているた
め、漏れた樹脂が基板64と下ブロック44との間にで
きる僅かな隙間に入ると硬化するので、それ以上フロー
トキャビティインサート55の側面まで達して付着する
ことがない。それ故、フロートキャビティインサート5
5の上下動を円滑に行なうことができ、クリーニングも
ほとんど必要ない。
【0020】このようにして溶融樹脂を充填すると、多
数の半導体チップを一括樹脂封止して、上面のみに樹脂
封止部を形成した基板64が得られる。そこで、上下金
型を開放する。すると、リリースフィルム50で上ブロ
ック42の金型全面を被ってあるため、その上ブロック
42に設けられている樹脂注入路内に残る樹脂とキャビ
ティ46の内部にできる樹脂封止部をその樹脂封止部の
面積が大きくてもリリースフィルム50によって良好に
離型できる。そこで、基板64の周辺部に分散配設した
多数のダイシングマーク用突部65をそれぞれ目印にし
てダイシングカットを行ない、半導体チップを1つ樹脂
封止した樹脂封止部を片面のみに形成した基板を多数製
作する。その後、基板の他面に設けた回路パターンに半
田ボール、バンプ等を接続して半導体パッケージを完成
する。
【0021】上記実施の形態では基板64の片面周辺部
又は両面の各周辺部にダイシングマーク用突部65を多
数長方形リング状に並べて設け、それ等のダイシングマ
ーク用突部65とほぼ等しい突出高さの補強用突部66
を各ダイシングマーク用突部65が中心になるようにそ
れ等の周辺を帯状に被って連続した長方形リング状にし
たが、図4に示すようにダイシングマーク用突部65と
ほぼ等しい突出高さの補強用突部66を各ダイシングマ
ーク用突部65の半分より内側周辺を帯状に被って連続
した長方形リング状にする等してその形状を変えること
ができるばかりでなく、不連続的に配置すること等も可
能である。なお、ダイシングマーク用突部の形状や数等
も適宜変更可能である。
【0022】又、上記実施の形態ではモールド金型41
の樹脂注入をプランジャー式にしたが、ポッティング式
にする等他の方式を採用することもできる。そして、ポ
ッティング式の場合には基板上に接合した多数の半導体
チップ上に液体樹脂をたらした後、上金型を被せてクラ
ンプする。なお、供給する樹脂形状はタブレットや液状
ばかりでなく、粒状でもよい。
【0023】又、上記実施の形態では樹脂封止部成形用
キャビティ46の内部を全て空間域にしたが、ダイシン
グカット用の溝を形成するためその内部に仕切りを設け
る等してもよい。
【0024】又、上記実施の形態では上金型の上ブロッ
ク42にカル45、ランナー47、ゲート48からなる
樹脂注入路と樹脂封止部成形用キャビティ46を設け、
その金型全面をリリースフィルム50で被い、下金型の
下ブロック44にタブレット52とそのタブレット押し
出し用プランジャー53を収納する筒状ポット54を設
置し、フロートキャビティインサート55を備えた基板
収納キャビティ56を設けたが、上下の構造を反対に
し、上金型の上ブロックにタブレットとそのタブレット
押し出し用プランジャーを収納する筒状ポットを設置
し、フロートキャビティインサートを備えた基板収納キ
ャビティを設け、下金型の下ブロックにカル、ランナ
ー、ゲートからなる樹脂注入路と樹脂封止部成形用キャ
ビティを設け、その金型全面をリリースフィルムで被う
こともできる。
【0025】又、上記実施の形態では基板64の片面に
多数の半導体チップを接合し、その半導体チップを一括
樹脂封止して樹脂封止部を形成し、ダイシングカットを
行なう場合について説明したが、本願発明を基板の片面
に1つの半導体チップを接合し、その半導体チップを樹
脂封止して樹脂封止部を形成し、ダイシングカットする
場合についても適用することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、請求項1
記載の発明では樹脂封止部成形用キャビティを有する一
方の金型のキャビティ内面とその近傍域面をリリースフ
ィルムで被うことにより、リリースフィルムによって基
板の局部公差を吸収でき、樹脂封止部の面積が大きくて
も離型を容易に行なうことができる。それ故、基板がも
ろくても欠け難い。
【0027】又、請求項2記載の発明では他方の金型に
フロートキャビティインサートを備えた基板収納キャビ
ティを設け、そのキャビティに収納した基板にフロート
キャビティインサートを圧縮スプリングで付勢して当接
することにより、フロートキャビティインサートによっ
て基板の全体公差を吸収でき、微少なクランプ力の調整
を行なうことができる。それ故、基板がもろくても一層
欠け難くなる。又、樹脂封止部成形用キャビティを有す
る一方の金型に樹脂注入路を設けることにより、漏れた
樹脂が基板と他方の金型との間にできる僅かな隙間に入
ると硬化するため、それ以上フロートキャビティインサ
ートの側面まで達して付着することがない。それ故、フ
ロートキャビティインサートの上下動を円滑に行なうこ
とができ、クリーニングもほとんど必要ない。
【0028】又、請求項3記載の発明では基板の片面又
は両面のダイシングマーク用突部付近にそのダイシング
マーク用突部とほぼ等しい突出高さの補強用突部を設
け、その補強用突部を基板がモールド金型内の所定位置
に配置された時に樹脂封止部成形用キャビティの端部ま
で達するように形成することにより、そのキャビティ端
部を補強用突部で良く押えることができる。それ故、基
板がもろく、そこにダイシングマーク用突部が設けられ
ていても欠け難く、充填時に樹脂漏れが発生し難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した樹脂成形用モールド金型装置
のクランプ時におけるモールド金型の要部断面図であ
る。
【図2】同樹脂成形用モールド金型装置で一括樹脂封止
する基板の平面図である。
【図3】同樹脂成形用モールド金型装置のモールド金型
内における基板配置状態を示す要部断面図である。
【図4】同樹脂成形用モールド金型装置で樹脂封止する
基板の補強用突部変形例を示す平面図である。
【図5】従来の樹脂成形用モールド金型装置のクランプ
時におけるモールド金型の要部断面図である。
【図6】同樹脂成形用モールド金型装置で一括樹脂封止
し、片面のみに樹脂封止部を形成した基板の斜視図であ
る。
【図7】同片面のみに樹脂封止部を形成した基板のダイ
シングカットによる個片を示す正面図である。
【図8】同樹脂成形用モールド金型装置のモールド金型
内における基板配置状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
41…モールド金型 42、44…上下ブロック 43
…下チェイスブロック45…カル 46…樹脂封止部成
形用キャビティ 47…ランナー 48…ゲート 49
…パーティングライン 50…リリースフィルム 51
…吸引孔 52…タブレット 53…プランジャー 5
4…ポット 56…基板収納用キャビティ 57…圧縮
コイルスプリング 58、59…上下部室 60…くび
れ孔61…円筒体 62…ボルト 63…カラ 64…
基板 65…ダイシングマーク用突部 66…補強用突
部 67…樹脂封止部成形用キャビティ端部 68、6
9…回路パターン 72…樹脂封止部成形領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面中央部に1つ又は複数の半導体チッ
    プを接合した基板の半導体チップを樹脂封止して、基板
    の片面のみに樹脂封止部を形成する樹脂封止部成形用キ
    ャビティを一方の金型に設けた上下金型からなる樹脂成
    形用モールド金型装置において、上記樹脂封止部成形用
    キャビティを有する金型のキャビティ内面とその近傍域
    面をリリースフィルムで被うことを特徴とする樹脂成形
    用モールド金型装置。
  2. 【請求項2】 樹脂封止部成形用キャビティを有する金
    型に樹脂注入路を設け、他方の金型にフロートキャビテ
    ィインサートを備えた基板収納キャビティを設け、その
    キャビティに収納した基板にフロートキャビティインサ
    ートを圧縮スプリングで付勢して当接することを特徴と
    する請求項1記載の樹脂成形用モールド金型装置。
  3. 【請求項3】 片面又は両面の周辺部にダイシングマー
    ク用突部を設け、その片面中央部を1つ又は複数の半導
    体チップ接合領域にし、片面のみにその半導体チップを
    樹脂封止した樹脂封止部を形成する基板において、上記
    基板のダイシングマーク用突部付近にダイシングマーク
    用突部とほぼ等しい突出高さの補強用突部を設け、その
    補強用突部を基板がモールド金型内の所定位置に配置さ
    れた時に樹脂封止部成形用キャビティの端部まで達する
    ように形成することを特徴とするダイシングマーク用突
    部を有する基板。
JP33586199A 1999-11-26 1999-11-26 樹脂成形用モールド金型装置並びにダイシングマーク用突部を有する基板 Pending JP2001156089A (ja)

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