JP2001155614A - リモコンリレー - Google Patents

リモコンリレー

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JP2001155614A
JP2001155614A JP33505999A JP33505999A JP2001155614A JP 2001155614 A JP2001155614 A JP 2001155614A JP 33505999 A JP33505999 A JP 33505999A JP 33505999 A JP33505999 A JP 33505999A JP 2001155614 A JP2001155614 A JP 2001155614A
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正浩 忽那
Takafumi Imai
崇文 今井
Hiroaki Hamaguchi
博昭 濱口
Naoki Kanemoto
直樹 金本
Mikio Nakatsuji
美貴夫 中辻
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品数を削減し、絶縁性能を向上させたリモコ
ンリレーを提供する。 【解決手段】電磁石装置20は1巻線型のコイル25を
有し、コイル25への通電方向に応じてプランジャ27
が進退する。コイル枠26には一対の支持片26aが突
設され、各支持片26aには軸挿通孔26cが形成され
ている。連動レバー31は、軸挿通孔26c内に挿通し
た金属製の軸ピン33により軸ピン33を中心として回
転自在に軸支される。また連動レバー31は、一端部に
可動接点41が固着された一対の可動接触子40を保持
し、軸ピン33とは異なる位置でプランジャ27に結合
されており、プランジャ27の進退に応じて軸ピン33
を中心として回転し、可動接触子40の可動接点41と
ケース10に固定された固定接点51とが離接する。こ
こで、可動接触子40と軸ピン33との間の連動レバー
31の部位には絶縁壁31gが連動レバー31と一体に
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リモコンリレーに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図22乃至図24に示すよう
に、1巻線型のコイル25への通電方向を切り換えるこ
とによってプランジャ27が進退する有極電磁石20を
備え、プランジャ27の進退に伴って主接点を開閉し、
かつプランジャ27の進退に伴ってコイル25への給電
経路に挿入した逆流阻止要素としてのダイオードの極性
を逆にすることによって、プランジャ27の突出時には
プランジャ27を引退させる方向にのみコイル25への
通電を許可し、プランジャ27の引退時にはプランジャ
27を突出させる方向にのみコイル25への通電を許可
するようにしたリモコンリレーが提供されている(例え
ば特開平6−203716号公報参照)。
【0003】この種のリモコンリレーにおいて複数極の
主接点を有するものでは、絶縁材料よりなる連動レバー
31に各極の可動接触子40を保持させており、連動レ
バー31は軸ピン32によってプランジャ27の一端部
に回転自在に結合されている。また、連動レバー31
は、有極電磁石20のコイル枠26の外周面に突設され
た一対の支持片26a,26aを通して挿入される金属
製の2本の軸ピン33により回転自在に軸支されてお
り、軸ピン32と軸ピン33とは互いに平行になってい
るので、プランジャ27が往復移動すれば、連動レバー
31は軸ピン33を中心として揺動する。而して、プラ
ンジャ27の進退に応じて連動レバー31が軸ピン33
の回りに回転すると、可動接触子40に固着された可動
接点41とケース10に固定された固定接点51とが接
触又は開離し、複数極の可動接触子40を1個の有極電
磁石20で駆動できるようにしてある。
【0004】ここで、各軸ピン33はそれぞれ支持片2
6aを通して連動レバー31に挿入され、両軸ピン33
は一直線上に配列されるが、連動レバー31の内部では
両軸ピン33が互いに接触しないように長さ寸法が設定
されている。そして、連動レバー31の内部では両軸ピ
ン33の間に連動レバー31の構成材料である合成樹脂
が存在していて両軸ピン33間は絶縁されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のリモコンリ
レーでは、連動レバー31の支点となる軸ピン33が金
属で形成されており、両可動接触子40間の絶縁距離を
確保するために、軸ピン33を2本に分けているので、
部品点数が増加するという問題があった。また、軸ピン
33はそれぞれ支持片26aに形成された軸挿通孔26
c内に挿入されているだけなので、従来のリモコンリレ
ーでは、軸ピン33の端部にローレット加工を施し、ロ
ーレット加工の施された軸ピン33の端部33aと軸挿
通孔26cの内面とを係合させることによって、軸ピン
33を固定していた。そのため、軸ピン33にローレッ
ト加工を施す必要があり、コストアップとなるという問
題があった。しかも、軸ピン33はケース10に対して
位置決めされていないため、連動レバー31の位置がば
らついて、動作が不安定になる虞があった。
【0006】また、可動接点41に電気的に接続され端
子ねじ44が螺着される端子板43と、固定接点51に
電気的に接続され端子ねじ55が螺着される端子板54
とは、ケース10の長手方向において位置をずらした状
態で、ケース10の高さ方向において上下2段に並べて
配置されており、端子板43と端子板54とは略平行に
配置されているため、図25に示すように、端子板43
及び端子板54にそれぞれ螺合する端子ねじ44,55
により、端子板43及び端子板54に電線が接続されて
いる状態では、上側の端子板43に接続された電線が邪
魔になって、下側の端子板54に接続された電線の接続
状態を確認できないという問題があり、しかもプラスド
ライバーなどの工具60を下側の端子板54に螺着され
た端子ねじ55に差し込むことができず、配線作業がや
りにくいという問題もあった。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、部品点数を削減する
とともに、絶縁性能を向上させたリモコンリレーを提供
することにある。また、請求項5の発明の目的は、上記
目的に加えて、動作特性の安定したリモコンリレーを提
供することにあり、請求項7の発明の目的は、上記目的
に加えて、電線の接続状態を容易に確認できるリモコン
リレーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、1巻線型のコイルを備えコイ
ルへの通電方向に応じてプランジャが進退する有極電磁
石と、定位置に設けた軸ピンを中心として回転自在に軸
支され軸ピンとは異なる位置でプランジャに結合されて
いてプランジャの進退に応じて軸ピンの回りに回転する
絶縁材料よりなる連動レバーと、連動レバーに保持され
一端部に可動接点を備える複数個の可動接触子と、各可
動接点に離接する複数個の固定接点とをケース内に備
え、軸ピンを1本の軸体で構成し、可動接触子と軸ピン
との間の絶縁距離を確保するための絶縁手段を設けたこ
とを特徴とし、連動レバーには複数個の可動接触子が保
持されており、プランジャの進退に応じて連動レバーが
軸ピンの回りを回転することにより、可動接点と固定接
点とが離接するので、複数個の可動接触子を1個の有極
電磁石で駆動することができ、且つ、可動接触子と軸ピ
ンとの間の絶縁距離を確保する絶縁手段を設けているの
で、可動接触子と軸ピンとの間の絶縁距離を大きくとる
ことができ、複数個の可動接触子の間で軸ピンを通る電
路が形成されないから、複数個の可動接触子の間の絶縁
性を高めることができ、さらに絶縁手段により可動接触
子と軸ピンとの間の絶遠距離を確保しているので、軸ピ
ンを1本の軸体で構成することができ、可動接触子間の
絶縁距離を確保するために軸ピンを複数本の軸体で構成
した場合に比べて、部品数が少なくなり、組立作業性を
向上させることができる。
【0009】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記軸ピンは金属で形成され、上記絶縁手段は、
可動接触子と軸ピンとの間の連動レバーの部位に設けた
絶縁壁からなることを特徴とし、絶縁壁が可動接触子と
軸ピンとの間の連動レバーの部位に設けられているの
で、可動接触子と軸ピンとの間の絶縁距離を大きくとる
ことができ、複数個の可動接触子の間で軸ピンを通る電
路が形成されないから、複数個の可動接触子の間の絶縁
性が向上し、且つ、絶縁壁により可動接触子と軸ピンと
の間の絶遠距離を確保しているので、軸ピンを金属で形
成することができ、軸ピンの強度を高めることができ
る。
【0010】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、上記絶縁壁は連動レバーと一体に形成されたこと
を特徴とし、絶縁壁は連動レバーと一体に形成されてい
るので、部品数が少なくなり、組立作業性が向上する。
【0011】請求項4の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記絶縁手段は、絶縁性を有する材料で形成した
軸ピンからなることを特徴とし、軸ピンは絶縁性を有す
る材料で形成されているので、複数個の可動接触子の間
で軸ピンを通る電路が形成されることはなく、複数個の
可動接触子の間の絶縁距離を大きくとることができ、且
つ、絶縁性を有する材料で軸ピンを形成しているので、
軸ピンを1本の軸体で形成することができ、部品数を少
なくして、組立作業性を向上させることができる。
【0012】請求項5の発明では、請求項1乃至4の発
明において、軸ピンの両端が嵌合固定される嵌合凹部を
ケース内面に設けたことを特徴とし、軸ピンの両端はケ
ース内面の嵌合凹部に嵌合固定されるので、ケースに軸
ピンを位置決めすることができ、ケース内における軸ピ
ンの位置のばらつきが低減し、リモコンリレーの動作特
性を安定させることができる。
【0013】請求項6の発明では、請求項1乃至5の発
明において、複数個の可動接触子の間を仕切る仕切板を
連動レバーに設けたことを特徴とし、仕切板によって複
数個の可動接触子の間が電気的に絶縁されるので、複数
個の可動接触子の間の絶縁距離を大きくとることができ
る。
【0014】請求項7の発明では、請求項1乃至6の発
明において、可動接点に電気的に接続され第1の端子ね
じが螺合する第1の端子板と、固定接点に電気的に接続
され第2の端子ねじが螺合する第2の端子板とを、ケー
スの高さ方向において位置をずらした状態で、両端子板
にねじ止めされる電線が引き出される方向に並べて配置
し、ケースの高さ方向において下側に対置された端子板
を、上側に配置された端子板に電線が接続された状態で
も斜め上方から端子ねじに工具を挿入できるように、上
側に配置された端子板に対して傾斜させたことを特徴と
し、第1及び第2の端子板はケースの高さ方向において
位置をずらした状態で配置されているので、第1及び第
2の端子板を同一平面内に並設する場合に比べて、第1
及び第2の端子板の設置スペースを小さくでき、且つ、
第1及び第2の端子板の内、下側の端子板を、上側の端
子板に電線が接続された状態でも斜め上方から端子ねじ
に工具を挿入できるように、上側の端子板に対して傾斜
させているので、斜め上方から下側の端子板に螺合され
た端子ねじにドライバなどの工具を差し込むことがで
き、ねじ締めの確認を容易に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0016】(実施形態1)本実施形態のリモコンリレ
ーについて図1乃至図9を参照して説明する。図1はリ
モコンリレーの分解斜視図を示しており、リモコンリレ
ーのケース10は、分電盤協約寸法として規格化されて
いる1個モジュール寸法(単位寸法)に設定されてお
り、側面が開口した箱状のボディ11と、ボディ11の
開口面を覆うカバー12とからなる。ボディ11とカバ
ー12とは、ボディ11およびカバー12に形成した組
立孔13,14にかしめピン15を挿通し、ボディ11
におけるカバー12とは反対側の側面に突出するかしめ
ピン15の先端部をかしめることによって一体に結合さ
れる。また、ケース10にはマイクロスイッチからなる
補助接点を収納するための補助スペース16が形成さ
れ、この補助スペース16に補助接点を収納しないとき
には補助スペース16の開口を閉塞するように閉塞板1
7が装着される。
【0017】ケース10の中には有極電磁石20が収納
される。有極電磁石20は、図1、図2及び図8に示す
ように、略コ字形に形成された2個のヨーク21を備
え、2個のヨーク21は両脚片の先端面間にギャップ2
2を介して対向するように配置される。各ヨーク21の
中央片には永久磁石23の一方の磁極が当接し、永久磁
石23の他方の磁極には補助ヨーク24が結合される。
補助ヨーク24はコイル25を巻装したコイル枠26を
囲むように配設され、コイル枠26の中にはプランジャ
27がコイル枠26の軸方向に進退自在に挿通される。
またプランジャ27には進退時にヨーク21または補助
ヨーク24に当接してプランジャ27の移動範囲を規制
し、且つ磁気回路を形成する2枚の接極子28が固着さ
れている。コイル25は1巻線型であって、コイル25
への通電方向に応じてプランジャ27が進退し、且つプ
ランジャ27は永久磁石23の磁力で停止位置に保持さ
れる。すなわち、停止位置では、永久磁石23−補助ヨ
ーク24−接極子28−プランジャ27−接極子28−
ヨーク21−永久磁石23という経路の閉磁路が形成さ
れ、プランジャ27がその位置に保持されるのである。
接極子28においてヨーク21との接触面には、薄板状
の非磁性体よりなるレシジュアルプレート28aが固着
され、接極子28がヨーク21に吸引された状態から容
易に離脱できるようにしてある。有極電磁石20は、ボ
ディ11におけるカバー12との対向面に突設された仕
切片11f,11gの間に配設され、板ばねよりなる緩
衝ばね19が仕切片11gと有極電磁石20との間に挟
装されることによって、有極電磁石20が仕切片11f
に押し付けられた形で固定される。したがって、緩衝ば
ね19によって有極電磁石20が固定されるとともに、
プランジャ27の進退に伴う振動が緩衝ばね19によっ
て緩和されることになる。
【0018】プランジャ27の進退方向の一端部には、
絶縁材料である合成樹脂よりなる連動レバー31が、軸
ピン32によって回転自在に結合される。プランジャ2
7の一端部は連動レバー31に形成された凹溝31bに
挿入される。凹溝31bの中には軸受突片31cが立設
されており、この軸受突片31cに穿設された軸挿通孔
31h内に挿通される軸ピン32によってプランジャ2
7が軸受突片31cに軸着される。また、有極電磁石2
0のコイル枠26の外周面には一対の支持片26a,2
6aが突設され、各支持片26aには軸挿通孔26c,
26cが形成されており、この軸挿通孔26c,26c
と連動レバー31を貫通する貫通孔31fとに1本の軸
ピン33を挿通することによって、連動レバー31が軸
ピン33を中心として回転自在に軸支される。
【0019】また、連動レバー31は仕切板31aを有
しており、仕切板31aの左右両側面にそれぞれ接触子
保持台31dが一体に突設され、接触子保持台31dに
は上記凹溝31bが形成される。仕切板31aの両側面
には、接触子保持台31dとの対向面が開口する略コ字
形に形成されたばね受け突部31eも突設される。ばね
受け突部31eは、コイルばねよりなる接圧ばね34の
一端部を保持する。接圧ばね34の他端は、接触子保持
台31dとばね受け突部31eとの間に挿入される可動
接触子40に弾接する。すなわち、2個の可動接触子4
0が1つの連動レバー31に保持されるのである。
【0020】ところで、軸ピン33は金属製であって、
ボディ11とカバー12との間の距離よりも若干長い寸
法に形成されており、軸ピン33の一端はボディ11の
内面に形成された嵌合凹所11hに、他端はカバー12
の内面に形成された嵌合凹所12aにそれぞれ圧入さ
れ、ボディ11とカバー12との間に軸ピン33が固定
される。ここで、可動接触子40と軸ピン33との間の
連動レバー31の部位には、絶縁壁31gが連動レバー
31と一体に形成されており、絶縁壁31gによって可
動接触子40と軸ピン33との間の絶縁性が向上するの
で、一対の可動接触子40の間で軸ピン33を通る電路
が形成されることはなく、一対の可動接触子40の間の
絶縁距離を大きくとることができる。このように、絶縁
壁31gを設けることによって軸ピン33と可動接触子
40との間の絶縁距離を大きくとっているので、軸ピン
33を1本の軸体で構成することができ、従来のリモコ
ンリレーのように軸ピン33を2本に分け、両軸ピン3
3間を絶縁する場合に比べて、部品数が少なくなり、組
立作業性が向上する。また、軸ピン33の両端はそれぞ
れボディ11及びカバー12内面の嵌合凹所11h,1
2aに圧入され、ボディ11とカバー12との間で軸ピ
ン33を挟持しているので、従来のリモコンリレーのよ
うに軸ピン33を支持片26aの軸挿通孔26c内に固
定するために、軸ピン33の端部にローレット加工を施
す必要がなく、軸ピン33の製造コストを低減でき、さ
らに、軸ピン33がケースに位置決めされるので、連動
レバー31の取付位置のばらつきが少なくなり、動作特
性のばらつきが低減する。
【0021】ところで、連動レバー31に保持される可
動接触子40は短冊状であって、長手方向の一端部に可
動接点41が固着され、他端部に編組銅線よりなる接続
線42を介して端子板43が接続されている。この端子
板43には、座金付きの端子ねじ44が螺合する。ま
た、可動接触子40の長手方向の中間部には接圧ばね3
4の座となる突部45が形成され、突部45よりも下方
には位置決め孔46が穿孔されている。位置決め孔46
には連動レバー31に突設された位置決め突起35が挿
通される。連動レバー31には位置決め突起35の側方
に表面が湾曲して可動接触子40が当接する支点突起3
6が突設されており、この支点突起36に可動接触子4
0が当接するようになっている。可動接触子40におい
て可動接点41よりも下方の端部には可動電磁鉄片47
が固着される。また、連動レバー31の上端には、ケー
ス10に開口する表示窓10aに臨む表示片38が一体
に設けられ、表示片38には「ON」、「OFF」の文
字が表記されている。さらに、表示片38において「O
N」、「OFF」の文字の間であって、表示窓10aか
ら常時露出している部位には、操作溝38aが形成さ
れ、ドライバの先端部などの工具を表示窓10aに挿入
して操作溝38aに係合させることによって、連動レバ
ー31をケース10の外部から手操作で操作できるよう
にしてある。
【0022】可動接点41に離接する固定接点51は、
導電性の板金を折曲して形成されケース10に固定され
た固定端子板50の一端部に固着され、固定端子板50
の他端部はケース10の外部に露出する。固定端子板5
0は固定接点51を設けた一端部から可動接触子40に
沿って下方に向かう接点片52を備え、接点片52の下
端部には可動電磁鉄片47に対向するように固定電磁鉄
片53が固着されている。また、ケース10の外方に突
出する端子板54には座金付きの端子ねじ55が螺合し
ている。ここで、可動接触子40および固定端子板50
は2個ずつケース10に収納されているのであって主接
点は2極に構成されることになる。
【0023】ケース10において可動接触子40および
固定端子板50を収納している部位には、ケース10の
幅方向の略中央部に隔壁18が立設される。ボディ11
の下壁における隔壁18に対応する部位にはカバー12
側が下がった段部11aが形成され、段部11aに隔壁
18の下端部を当接させるとともに、隔壁18の下端の
一面側に突設された横片18aをボディ11の下壁に載
置することによって隔壁18の位置決めがなされるよう
にしてある。ここに、ボディ11において隔壁18が載
置される部位の下壁はボディ11の長手方向(図2の左
右方向)において段を形成しており、隔壁18の横片1
8aがこの下壁に沿うように屈曲していることによっ
て、ボディ11の長手方向においても隔壁18の位置決
めがなされている。また、隔壁18は、かしめピン15
が挿通される部位に穿設された貫通孔18eに、ボディ
11に突設されたボス11eが挿通されることによって
も位置決めされている。
【0024】ボディ11における隔壁18との対向面に
は2極のうちの一方の端子板43および端子板54がそ
れぞれ載置される2つの端子基台11b,11cが突設
され、隔壁18におけるカバー12との対向面には2極
のうちの他方の端子板43および端子板54がそれぞれ
載置される2つの端子基台18b,18cが突設され
る。端子基台11b,18bと端子基台11c,18c
とは、上下2段に配置されており、可動接点41に接続
された端子板43と固定接点51に接続された端子板5
4とは異なる高さ位置に配置されるようにしてある。ボ
ディ11における隔壁18との対向面には仕切片11d
が突設され、隔壁18において仕切片11dに対応する
部位にもカバー12に向かって仕切片18dが突設され
ている。さらに、ボディ11におけるカバー12との対
向面には隔壁18の一部が当接する仕切片11fが突設
されている。端子板43は、端子基台11b,18bと
仕切片11d,18dの下面とによって固定され、端子
板54は端子基台11b,18bと端子基台11c,1
8cとによって固定されることになる。また、仕切片1
1fは、可動接点41と固定接点51との開極時に発生
するアークによる有極電磁石20への悪影響を軽減す
る。
【0025】ところで、このリモコンリレーではコイル
25が1巻線型であるので、プランジャ27を進退させ
るには、コイル25への通電方向を反転させることが必
要である。図9はリモコンリレーの内部回路図を示して
おり、コイル25には2種類の給電経路を択一的に選択
する切換接点rが接続されており、切換接点rにより選
択された各給電経路にはそれぞれ逆流阻止要素としての
ダイオードD1,D2が接続されている。ダイオードD
1,D2における切換接点rとは反対側の端子は共通に
接続される。ダイオードD1,D2は各給電経路を通過
する電流が互いに逆向きになる関係に接続されているの
であって、一方の給電経路で切換接点r→コイル25と
いう向きの電流を通過させるとすれば、他方の給電経路
ではコイル25→切換接点rという向きの電流を通過さ
せるようになっている。また、一方のダイオードD2の
アノードと切換接点rの共通接点との間にはコンデンサ
及び抵抗の直列回路であるリセット用の微分回路が接続
される。この回路構成によって、有極電磁石20のコイ
ル25への通電方向の切換により、可動接点41と固定
接点51とからなる主接点r1,r2を開閉することが
できるのである。
【0026】このようにコイル25への通電方向が切換
接点rにより選択されるから、コイル25への通電時に
プランジャ27の進退の位置を逆転させるような通電方
向が選択されるように、切換接点rをプランジャ27の
進退に応じて切り換える必要がある。すなわち、プラン
ジャ27の進退と切換接点rとを連動させる必要があ
る。そこで、本実施形態では、連動レバー31に接点操
作片37を突設し、この接点操作片37によって切換接
点rの切換操作を行うようにしてある。
【0027】切換接点rは、有極電磁石20の上面に載
置される接点基板61を備え、接点基板61には2枚の
固定接点板62a,62bと、各固定接点板62a,6
2bにそれぞれ対向する可動接点板63a,63bとが
固定される。接点基板61は周部の要所に切欠61aを
有し、有極電磁石20のコイル枠26の外周面から上方
に突設された固定爪26bが切欠61aに係合すること
によって、有極電磁石20に対する位置決めがなされて
いる。両可動接点板63a,63bは一端部が略コ字形
の接点支持板64の各脚片に固着されていて互いに電気
的に接続され、各可動接点板63a,63bは対応する
固定接点板62a,62bに対して接触する向きのばね
力を有している。連動レバー31の接点操作片37は両
可動接点板63a,63bの間に挿入されているのであ
って、連動レバー31がプランジャ27の進退に伴って
揺動すると、連動レバー31の両端末位置ではいずれか
一方の可動接点板63a,63bが固定接点板62a,
62bに接触し、他方の可動接点板63a,63bが固
定接点板62a,62bから離れるようになっている。
【0028】固定接点板62a,62bおよび可動接点
板63a,63bは、接点基板61に取着したプリント
配線基板よりなる回路基板65に電気的に接続される。
回路基板65には上述したダイオードやリセット用の微
分回路の回路部品が実装される。さらに、接点基板61
には一対のコイル端子板66が固定され、各コイル端子
板66には座金付の端子ねじ67が螺合する。したがっ
て、コイル端子板66を通して入力される外部信号を受
けてコイル25に通電すると、通電方向に応じてプラン
ジャ27が進退するのである。ここに、両コイル端子板
66は上下にずれた位置に配設されている。また、接点
基板61の上面には、固定接点板62a,62bおよび
可動接点板63a,63bと回路基板65とを仕切り、
またコイル端子板66と他の部材との間を仕切るように
仕切片61bが突設される。
【0029】次に動作を説明する。まず、プランジャ2
7が突出する向きにコイル25に通電したとすると、プ
ランジャ27の突出に伴って、連動レバー31は軸ピン
33を中心として図2中右回りに回転し、可動接点41
が固定接点51に接触する。ここで、可動接触子40は
支点突起36に当接しており、接圧ばね34によって支
点突起36を中心として右回りに付勢されているから、
可動接点41の固定接点51に対する接触圧が接圧ばね
34によって得られることになる。この時、図2に示す
ように、可動接点板63bは固定接点板62bから離
れ、可動接点板63aが固定接点板62aに接触し、コ
イル25への通電方向としてプランジャ27を引退させ
る向きの電流のみが許可された状態になる。尚、可動接
点41が固定接点51に接触した状態では、コイル25
への通電を停止しても永久磁石23の磁力によってその
状態が保持される。
【0030】次に、コイル25への通電方向を反転させ
ると、プランジャ27が引退し、連動レバー31が軸ピ
ン33を中心として図2中左回りに回転するから、可動
接点41が固定接点51から離れて主接点が開極するこ
とになる。主接点の開極時にはアークが発生するが、両
可動接点41の間に隔壁18が存在していることによっ
て隣接する主接点間の絶縁距離が大きくなり、しかも、
隣接する可動接触子40の間には連動レバー31の仕切
板31aが存在していることによって、可動接触子40
の間についても絶縁距離が大きくなっている。ここにお
いて、主接点の閉極時において短絡電流のようなきわめ
て過大な電流が主接点を通過したときに、主接点がわず
かでも開極するとアークが生じて主接点の周辺部が溶融
したり、急激な熱膨張によってケース10が破裂する可
能性があるので、短絡電流のような過大電流の通過時に
は可動電磁鉄片47と固定電磁鉄片53との間に電磁力
による吸引力を作用させて、可動接点41が固定接点5
1から離れることがないように保持するのである。
【0031】ところで、上述したようにケース10の補
助スペース16には補助接点となる小型スイッチ70が
収納される。小型スイッチ70は、絶縁材料である合成
樹脂よりなる取付フレーム71に装着された形でケース
10に収納される。この取付フレーム71は略平行な2
枚の仕切板72を連結板73の一面に一体に結合した形
状に形成され、両仕切板72によって3個の端子板74
a,74b,74cを互いに分離するようになってい
る。各端子板74a,74b,74cには座金付きの端
子ねじ75a,75b,75cが螺合し、各端子板74
a,74b,74cには小型スイッチ70の端子70a
がそれぞれ電気的に接続される。ここに、小型スイッチ
70は共通接点と常開接点と常閉接点とを備えたc接点
を有し、小型スイッチ70の一面には操作子70bが設
けられている。この操作子70bを押操作すれば共通接
点と常開接点とが短絡され、押操作を停止すれば共通接
点と常閉接点とが短絡されるようになっている。操作子
70bは、有極電磁石20のプランジャ27において連
動レバー31との結合部位とは反対側の端部に対向して
配置され、プランジャ27の進退に伴って操作子70b
が操作されるようになっている。すなわち、可動接点4
1と固定接点51とからなる主接点が閉極した状態では
操作子70bは押操作されないから、共通接点と常閉接
点とが短絡し、主接点が開極すると操作子70bが押操
作されて、共通接点と常開接点とが短絡するのである。
【0032】(実施形態2)本実施形態のリモコンリレ
ーについて図10乃至図12を参照して説明する。実施
形態1のリモコンリレーでは、軸ピン33を金属で形成
するとともに、可動接触子40と軸ピン33との間の連
動レバー31の部位に絶縁壁31gを設けているが、本
実施形態のリモコンリレーでは、軸ピン33を絶縁性を
有する合成樹脂で形成している。また、軸ピン33は絶
縁性を有する材料から形成されているので、実施形態1
のリモコンリレーのように、可動接触子40と軸ピン3
3との間を絶縁する絶縁壁31gを設ける必要はない。
尚、軸ピン33及び連動レバー31以外の構成は実施形
態1のリモコンリレーと同様であるので、同一の構成要
素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0033】本実施形態では、軸ピン33を絶縁性を有
する合成樹脂から形成しており、軸ピン33はボディ1
1とカバー12との間の距離よりも若干長い寸法に形成
されている。有極電磁石20のコイル枠26の外周面に
は一対の支持片26a,26aが突設され、各支持片2
6aには軸挿通孔26cがそれぞれ形成されており、軸
挿通孔26c,26cを通して、連動レバー31を貫通
する貫通孔31fに軸ピン33を挿通することによっ
て、連動レバー31は軸ピン33を中心として回転自在
に軸支される。この時、軸ピン33の両端部は各支持片
26aの端面から突出しており、連動レバー31が取り
付けられた有極電磁石20をケース10内部に収納する
と、軸ピン33の一端はボディ11内面の嵌合凹所11
hに、他端はカバー12内面の嵌合凹所12aにそれぞ
れ圧入されており、ボディ11とカバー12との間に軸
ピン33が挟持される。
【0034】ここで、軸ピン33は絶縁性を有する合成
樹脂から形成されているので、可動接触子40と軸ピン
33との間の絶縁性が向上し、一対の可動接触子40の
間で軸ピン33を通る電路が形成されることはなく、一
対の可動接触子40の間の絶縁距離を大きくとることが
できる。このように、軸ピン33を絶縁性を有する合成
樹脂から形成することによって、両可動接触子40間の
絶縁距離を確保しているので、軸ピン33を1本の軸体
で構成することができ、従来のリモコンリレーのように
軸ピン33を2本に分け、両軸ピン33間を絶縁する場
合に比べて、部品数が少なくなり、組立作業性が向上す
る。また、軸ピン33の両端はそれぞれボディ11及び
カバー12内面の嵌合凹所11h,12aに圧入され、
ボディ11とカバー12との間で軸ピン33を挟持して
いるので、従来のリモコンリレーのように軸ピン33を
支持片26aの軸挿通孔26c内に固定するために、軸
ピン33の端部にローレット加工を施す必要がなく、軸
ピン33の製造コストを低減でき、且つ、軸ピン33が
ケースに位置決めされるので、連動レバー31の取付位
置のばらつきが少なくなり、動作特性のばらつきが低減
する。
【0035】(実施形態3)本実施形態のリモコンリレ
ーについて図13乃至図17を参照して説明する。上述
した実施形態1又は2のリモコンリレーでは、可動接点
41に電気的に接続された端子板43と、固定接点51
に電気的に接続された端子板54とは、ケース10の長
手方向における一端部に、ケース10の長手方向におい
て同一直線上に並べて配置されると共に、ケースの高さ
方向において高さをずらして配置されており、端子板4
3と端子板54とは略平行に配置されているが、本実施
形態では、実施形態2のリモコンリレーにおいて、下側
の端子板(第2の端子板)54を、上側の端子板(第1
の端子板)43に対して、上側の端子板43に電線が接
続された状態でも斜め上方から端子ねじ55に工具を挿
入できるように傾斜させた状態で配置している。すなわ
ち、端子ねじ端子板54は端子板43に対して斜め前方
に傾斜している。また、本実施形態ではケース10内に
補助接点となる小型スイッチ70を収納しておらず、補
助スペース16の開口を閉塞板17で閉塞してある。
尚、端子板54の配置以外は実施形態2のリモコンリレ
ーと同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を
付して、その説明を省略する。
【0036】上側の端子板43はケース10上面に対し
て略平行に配置されているので、端子ねじ(第1の端子
ねじ)44により端子板43に接続された電線はケース
10上面に対して略平行な方向に引き出される。一方、
下側の端子板54は上側の端子板43に対して傾斜させ
た状態でケース10に取り付けられており、端子ねじ
(第2の端子ねじ)55により端子板54にねじ止めさ
れた電線は斜め下向きに引き出されるようになってい
る。上述のように下側の端子板54は上側の端子板43
に対して傾斜しているので、上側の端子板43に電線が
接続されている状態でも、下側の端子板54に螺合する
端子ねじ55に斜め上方からプラスドライバーなどの工
具60を差し込むことができ、ねじ締めの確認を容易に
行うことができる。尚、本実施形態では、実施形態2の
リモコンリレーにおいて、下側の端子板54を上側の端
子板43に対して傾斜させた状態で配置しているが、実
施形態1のリモコンリレーにおいて、下側の端子板54
を上側の端子板43に対して、上側の端子板43に電線
が接続された状態でも端子ねじ55に工具を挿入できる
ように傾斜させた状態で配置しても良く、同様の効果が
得られる。
【0037】ところで、この種のリモコンリレーとして
は、図18及び図19に示すように、図示しない電磁石
装置を収納する角筒状のケース80に、筒状をした補助
接点収納部81を付設し、補助接点収納部81に一方の
開口部から補助接点ブロック82を嵌め込んで構成され
るものもある。補助接点ブロック82は、図19(a)
(b)に示すように、合成樹脂製のベース83と、導電
性の金属板からなる可動端子板84,85と、導電性の
金属板からなる固定端子板86と、ばね弾性を有する導
電性金属板からなる可動接点ばね87などから構成され
ている。ベース83には補助接点収納部81への挿入方
向に沿って走る嵌め込み溝88a〜88cが形成されて
いる。中央の嵌め込み溝88bには固定端子板86が嵌
め込まれており、固定端子板86の両端部はベース83
に支持されている。両側の嵌め込み溝88a,88cに
は可動端子板84,85の後部がそれぞれ嵌め込まれ、
可動端子板84,85は固定端子板86に対して略平行
に配置されている。また、固定端子板86と対向する可
動端子板85の面には可動接点ばね87がかしめ固定さ
れている。固定端子板86両面には固定接点86aが固
着されており、ベース83に形成された切欠部83aを
介して、可動端子板84及び可動接点ばね87に設けた
可動接点(図示せず)と対向している。
【0038】ここで、可動端子板84,85及び可動接
点ばね87の自由端はベース83の先端面から突出して
おり、補助接点ブロック82を補助接点収納部81内に
嵌め込んだ際に、可動端子板84及び可動接点ばね87
の自由端は、電磁石装置への通電或いは手動操作に応じ
て揺動するレバー(図示せず)に弾接する。そして、電
磁石装置への通電或いは手動操作に応じてレバーが揺動
すると、レバーによって可動端子板84及び可動接点ば
ね87が押動され、可動端子板84又は可動接点ばね8
7に設けられた可動接点が固定接点86aと接触又は開
離するのである。
【0039】ところで、補助接点ブロック82は、補助
接点収納部81にベース83を圧入することによってケ
ース80に固定されているだけなので、振動や衝撃によ
ってベース83が抜け、補助接点の動作特性が変化する
という問題がある。そこで、図20に示すように、補助
接点収納部81の表面に嵌合孔81aを形成するととも
に、嵌合孔81aと嵌合する嵌合突起83bをベース8
3に形成しており、補助接点収納部81内にベース83
を圧入すると、補助接点収納部81の嵌合孔81aとベ
ース83の嵌合突起83bとが凹凸嵌合し、ベース83
の抜け止めが行われるので、補助接点の動作特性が安定
する。
【0040】また、図19(a)(b)に示す補助接点
ブロック82では、嵌め込み溝88a,88cにおける
可動端子板84,85及び可動接点ばね87の自由端側
の開放端において、可動端子板84,85及び可動接点
ばね87が押し撓められる側の角部83c,83dが略
直角に形成されているので、可動端子板84,85及び
可動接点ばね87がレバーによって押し撓められると、
その角部83c,83dに荷重が集中し、発生する熱に
よって角部83c,83dが変形して、補助接点の動作
特性が変化するという問題があった。
【0041】そこで、図21(a)(b)に示すよう
に、嵌め込み溝88a,88cにおける可動端子板8
4,85及び可動接点ばね87の自由端側の開放端にお
いて、可動端子板84及び可動接点ばね87がレバーに
よって押し撓められる側の角部83c,83dの断面形
状を曲面形状に形成することによって、可動端子板8
4,85及び可動接点ばね87がレバーによって押し撓
められた場合でも、可動端子板84,85及び可動接点
ばね87の荷重が一点に集中して加わることがなく、角
部83c,83dが変形して補助接点の動作特性が変化
するのを防止できる。
【0042】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、1巻
線型のコイルを備えコイルへの通電方向に応じてプラン
ジャが進退する有極電磁石と、定位置に設けた軸ピンを
中心として回転自在に軸支され軸ピンとは異なる位置で
プランジャに結合されていてプランジャの進退に応じて
軸ピンの回りに回転する絶縁材料よりなる連動レバー
と、連動レバーに保持され一端部に可動接点を備える複
数個の可動接触子と、各可動接点に離接する複数個の固
定接点とをケース内に備え、軸ピンを1本の軸体で構成
し、可動接触子と軸ピンとの間の絶縁距離を確保するた
めの絶縁手段を設けたことを特徴とし、連動レバーには
複数個の可動接触子が保持されており、プランジャの進
退に応じて連動レバーが軸ピンの回りを回転することに
より、可動接点と固定接点とが離接するので、複数個の
可動接触子を1個の有極電磁石で駆動することができ、
且つ、連動レバーを軸支する軸ピンは1本の軸体で構成
されているので、複数個の可動接触子の間の絶縁距離を
向上させるために軸ピンを複数本の軸体で構成した場合
に比べて、部品数を少なくでき、組立作業性を向上させ
ることができ、さらに、可動接触子と軸ピンとの間の絶
縁距離を確保する絶縁手段を設けているので、可動接触
子と軸ピンとの間の絶縁距離を大きくとることができ、
複数個の可動接触子の間で軸ピンを通る電路が形成され
ないから、複数個の可動接触子の間の絶縁性が向上する
という効果がある。
【0043】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記軸ピンは金属で形成され、上記絶縁手段は、可
動接触子と軸ピンとの間の連動レバーの部位に設けた絶
縁壁からなることを特徴とし、軸ピンは金属で形成され
ているので、軸ピンの強度を高めることができ、且つ、
絶縁壁が可動接触子と軸ピンとの間の連動レバーの部位
に設けられているので、可動接触子と軸ピンとの間の絶
縁距離を大きくとることができ、複数個の可動接触子の
間で軸ピンを通る電路が形成されないから、複数個の可
動接触子の間の絶縁性が向上するという効果がある。
【0044】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、上記絶縁壁は連動レバーと一体に形成されたことを
特徴とし、絶縁壁は連動レバーと一体に形成されている
ので、部品数が少なくなり、組立作業性が向上するとい
う効果がある。
【0045】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、上記絶縁手段は、絶縁性を有する材料で形成した軸
ピンからなることを特徴とし、軸ピンは絶縁性を有する
材料で形成されているので、複数個の可動接触子の間で
軸ピンを通る電路が形成されることはなく、複数個の可
動接触子の間の絶縁距離を大きくとれるという効果があ
る。
【0046】請求項5の発明は、請求項1乃至4の発明
において、軸ピンの両端が嵌合固定される嵌合凹部をケ
ース内面に設けたことを特徴とし、軸ピンの両端はケー
ス内面の嵌合凹部に嵌合固定されるので、ケースに軸ピ
ンを位置決めすることができ、ケース内における軸ピン
の位置のばらつきが低減し、リモコンリレーの動作特性
が安定するという効果がある。
【0047】請求項6の発明は、請求項1乃至5の発明
において、複数個の可動接触子の間を仕切る仕切板を連
動レバーに設けたことを特徴とし、仕切板によって複数
個の可動接触子の間が電気的に絶縁されるので、複数個
の可動接触子の間の絶縁距離を大きくとれるという効果
がある。
【0048】請求項7の発明は、請求項1乃至6の発明
において、可動接点に電気的に接続され第1の端子ねじ
が螺合する第1の端子板と、固定接点に電気的に接続さ
れ第2の端子ねじが螺合する第2の端子板とを、ケース
の高さ方向において位置をずらした状態で、両端子板に
ねじ止めされる電線が引き出される方向に並べて配置
し、ケースの高さ方向において下側に対置された端子板
を、上側に配置された端子板に電線が接続された状態で
も斜め上方から端子ねじに工具を挿入できるように、上
側に配置された端子板に対して傾斜させたことを特徴と
し、第1及び第2の端子板はケースの高さ方向において
位置をずらした状態で配置されているので、第1及び第
2の端子板を同一平面内に並設する場合に比べて、第1
及び第2の端子板の設置スペースを小さくでき、且つ、
第1及び第2の端子板の内、下側の端子板を、上側の端
子板に電線が接続された状態でも斜め上方から端子ねじ
に工具を挿入できるように、上側の端子板に対して傾斜
させているので、斜め上方から下側の端子板に螺合され
た端子ねじにドライバなどの工具を差し込むことがで
き、ねじ締めの確認を容易に行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のリモコンリレーの分解斜視図であ
る。
【図2】同上のカバーを外した状態の一部破断せる側面
図である。
【図3】同上の上面図である。
【図4】同上の左側から見た側面図である。
【図5】同上の右側から見た側面図である。
【図6】同上に用いる連動レバーを示し、(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図7】同上に用いる連動レバーの要部拡大図である。
【図8】同上に用いる電磁石ブロックの外観斜視図であ
る。
【図9】同上の内部回路図である。
【図10】実施形態2のリモコンリレーの分解斜視図で
ある。
【図11】同上のカバーを外した状態の一部破断せる側
面図である。
【図12】同上に用いる電磁石ブロックの外観斜視図で
ある。
【図13】実施形態3のリモコンリレーのカバーを外し
た状態の一部破断せる側面図である。
【図14】同上の上面図である。
【図15】同上の左側から見た側面図である。
【図16】同上の右側から見た側面図である。
【図17】同上の使用状態を説明する説明図である。
【図18】別のリレーの一部省略せる分解斜視図であ
る。
【図19】同上に用いる補助接点ブロックを示し、
(a)は外観斜視図、(b)はベースの上面図である。
【図20】また別のリレーの一部省略せる分解斜視図で
ある。
【図21】同上に用いる補助接点ブロックを示し、
(a)は外観斜視図、(b)はベースの上面図である。
【図22】従来のリモコンリレーの分解斜視図である。
【図23】同上のカバーを外した状態の一部破断せる側
面図である。
【図24】同上の電磁石ブロックの外観斜視図である。
【図25】同上の使用状態を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 ケース 20 電磁石装置 25 コイル 26 コイル枠 26a 支持片 26c 軸挿通孔 27 プランジャ 31 連動レバー 31g 絶縁壁 33 軸ピン 40 可動接触子 41 可動接点 51 固定接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱口 博昭 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 金本 直樹 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 中辻 美貴夫 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1巻線型のコイルを備えコイルへの通電方
    向に応じてプランジャが進退する有極電磁石と、定位置
    に設けた軸ピンを中心として回転自在に軸支され軸ピン
    とは異なる位置でプランジャに結合されていてプランジ
    ャの進退に応じて軸ピンの回りに回転する絶縁材料より
    なる連動レバーと、連動レバーに保持され一端部に可動
    接点を備える複数個の可動接触子と、各可動接点に離接
    する複数個の固定接点とをケース内に備え、軸ピンを1
    本の軸体で構成し、可動接触子と軸ピンとの間の絶縁距
    離を確保するための絶縁手段を設けたことを特徴とする
    リモコンリレー。
  2. 【請求項2】上記軸ピンは金属で形成され、上記絶縁手
    段は、可動接触子と軸ピンとの間の連動レバーの部位に
    設けた絶縁壁からなることを特徴とする請求項1記載の
    リモコンリレー。
  3. 【請求項3】上記絶縁壁は連動レバーと一体に形成され
    たことを特徴とする請求項2記載のリモコンリレー。
  4. 【請求項4】上記絶縁手段は、絶縁性を有する材料で形
    成した軸ピンからなることを特徴とする請求項1記載の
    リモコンリレー。
  5. 【請求項5】軸ピンの両端が嵌合固定される嵌合凹部を
    ケース内面に設けたことを特徴とする請求項1乃至4記
    載のリモコンリレー。
  6. 【請求項6】複数個の可動接触子の間を仕切る仕切板を
    連動レバーに設けたことを特徴とする請求項1乃至5記
    載のリモコンリレー。
  7. 【請求項7】可動接点に電気的に接続され第1の端子ね
    じが螺合する第1の端子板と、固定接点に電気的に接続
    され第2の端子ねじが螺合する第2の端子板とを、ケー
    スの高さ方向において位置をずらした状態で、両端子板
    にねじ止めされる電線が引き出される方向に並べて配置
    し、ケースの高さ方向において下側に対置された端子板
    を、上側に配置された端子板に電線が接続された状態で
    も斜め上方から端子ねじに工具を挿入できるように、上
    側に配置された端子板に対して傾斜させたことを特徴と
    する請求項1乃至6記載のリモコンリレー。
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JP2010164172A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Yazaki Corp ケースの固定構造
KR20150091012A (ko) * 2014-01-30 2015-08-07 파나소닉 아이피 매니지먼트 가부시키가이샤 리모콘 릴레이

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