JP2001155612A - 高周波リレー及びその製造方法 - Google Patents

高周波リレー及びその製造方法

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JP2001155612A JP33512999A JP33512999A JP2001155612A JP 2001155612 A JP2001155612 A JP 2001155612A JP 33512999 A JP33512999 A JP 33512999A JP 33512999 A JP33512999 A JP 33512999A JP 2001155612 A JP2001155612 A JP 2001155612A
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Hidetoshi Takeyama
英俊 竹山
Koji Sagawa
浩二 佐川
Tetsuya Yamada
哲也 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インピーダンス調整が容易に行える高周波リレ
ーを提供することにある。 【解決手段】可動接点ばね板23はカード4のばね支持
部24で覆われる中央部に突出部35や凹み38を形成
したり、更に孔9を追加したり、また中央部の板厚を
細くしたり或いは太くすることによりインピーダンス調
整を行うとともに、合成樹脂成形材の誘電率の影響を軽
減するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波リレーに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波リレーとしては図11に示
す構造のものがある。
【0003】この従来例は、リレー機構部を配設するベ
ース100と、このベース100に被着されるケース1
01と、継鉄102,コイル103、鉄心104からな
る電磁石ブロック105と、カードブロック106と、
シールドボックス107と、カードブロック106側に
設けられた可動接点ばね板108,108と、固定接点
端子109a〜109d等から構成されており、シール
ドボックス107は一枚の金属板から折り曲げ加工と打
ち抜き加工によりボックス部とアース端子110…を一
体形成している。
【0004】この従来例のカードブロック106は、略
直方体状のカード112の長手方向一端部に設けた貫通
孔に永久磁石113を介在させた一対の接極子114,
114を配設し、一方の接極子114を上記電磁石ブロ
ック105の鉄心104の一方の磁極面と継鉄102の
一端部の先端部との間に位置させ、他方の接触子114
の鉄心104の他方の磁極面と継鉄102の他端側の先
端部との間に位置するように電磁石ブロック105上に
載置する構成である。尚図中111は平衡ばねである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記の従来例
の可動接点ばね板108は、図12に示すように上下幅
が一様な短冊型に抜き形成されもので、その中央部をカ
ードブロック106から垂下されている樹脂成形品のば
ね支持部115にインサートされて、カードブロック1
06に支持される構成となっているため、ばね支持部1
15で覆われている中央部の回りの誘電率が合成樹脂成
形材の影響を受けて、覆われていない部位に比べて大き
く、インピーダンスが小さくなってしまい、結果可動接
点ばね板108のインピーダンスが部分的に小さくなり
不整合が生じるという問題があった。
【0006】また従来例の可動接点板ばね板108はイ
ンサート成形を簡略化するために図13に示すようにカ
ードブロック106とは別部品の合成樹脂成形品の角柱
状のばね支持部115にまずインサート成形されて、こ
のばね支持部115とでばねブロックを構成し、このブ
ロック化された後にばね支持部115の上端面をカード
ブロック106に接着固定してカードブロック106に
支持されるようになっていた。そのため生産性が悪い上
に、作業工数が増えて可動接点ばね板の変更が生じる恐
れがあった。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
で、請求項1の発明の目的とするところは、インピーダ
ンス調整が容易に行える高周波リレーを提供することに
ある。
【0008】また請求項2、3の発明の目的とするとこ
ろは、上記目的に加えて、可動接点ばね板を支持するた
めに用いる合成樹脂成形材の影響を緩和し、且つインサ
ート成形に用いる金型の変更なしにインピーダンスの整
合が容易な高周波リレーを提供することにある。
【0009】請求項4の発明の目的とするところは、上
記目的に加えて可動接点ばね板の板幅を小さくしてイン
ピーダンス整合をとる場合に負荷応力に耐え、且つベー
スに可動接点ばね板の下端を近接させて、高周波特性を
良くすることができる高周波リレーを提供することにあ
る。
【0010】請求項5の発明の目的とするところは、上
記目的に加えて可動接点ばね板を支持を支持するために
用いる合成樹脂成形材の誘電率の影響を軽減した高周波
リレーを提供することにある。
【0011】請求項6の発明の目的とするところは、可
動接点ばね板を支持したカードの製作が効率良く行え、
しかも可動接点ばね板の可動接点部位に金メッキを施す
際に、無駄となる金メッキ材を低減した高周波リレーの
製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、ア
ース端子に電気的に接続されたアース接点部及び固定接
点端子の固定接点部を配置したシールド空間をベース上
に設け、該シールド空間内に、並設された一対の固定接
点部に対して両端部を接触開離自在に対向配置し、且つ
固定接点部から開離しているときにアース接点部に接触
するように可動接点ばね板を配置するとともに、該可動
接点ばね板の中央部を支持しているカードを駆動する電
磁石ブロックをシールド空間外のベースに配設した高周
波リレーにおいて、可動接点ばね板の一部に、伝送路の
特性インピーダンス整合用の手段として他の部位と形状
が異なる部位を設けて成ることを特徴とする。
【0013】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記可動接点ばね板の中央部を支持するカードの
部位を合成樹脂成形材で形成し、該合成樹脂成形材で覆
われる前記可動接点ばね板の中央部以外の少なくとも両
端方向に直交する方向の板幅及び板厚を一定とするとと
もに、前記板幅に対して板幅が異なる部位を前記中央部
に設けて成ることを特徴とする。
【0014】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記可動接点ばね板の中央部を支持するカードの
部位を合成樹脂成形材で形成し、該合成樹脂成形材で覆
われる前記可動接点ばね板の中央部以外の少なくとも両
端方向に直交する方向の板幅及び板厚を一定とするとと
もに、前記板厚に対して板厚が異なる部位を前記中央部
に設けて成ることを特徴とする。
【0015】請求項4の発明では、請求項2の発明にお
いて、前記可動接点ばね板の下端縁を全長に亘って直線
とするとともに前記可動接点ばね板の中央部を除いた上
端縁を下端縁に平行とし、該平行部の板幅に対して前記
中央部の板幅を上端縁側方向へ広げて幅広としたことを
特徴とする。
【0016】請求項5の発明では、請求項1乃至4の何
れかの発明において、前記合成樹脂成形材として誘電率
を空気の誘電率に近い低誘電率の合成樹脂成形材を用い
たことを特徴とする。
【0017】請求項6の発明では、金属フープ材の両側
に長手方向に沿って枠片を抜き形成するともに、各枠片
の内側縁に連設される形で、金属フープ材の長手方向に
直交するように内向きに連結片を一定間隔で一体に抜き
形成し、且つ近接並行する対の連結片の先部対向側縁に
連設される形で、互いに平行する可動接点ばね板を夫々
一体に抜き形成し、この状態で両可動接点ばね板の両端
部の同方向の片面に吹き付けメッキにより金メッキを施
し、この金メッキ処理後、各枠片に対応する連結片及び
可動接点ばね板が当該枠片から分離されない状態で、両
側の枠片を独立分離させた後一方の枠片を裏返し、当該
枠片の連結片に連設されている可動接点ばね板の両端方
向と、他方の枠片の対となる連結片に連設されている可
動接点ばね板の両端方向とが、枠片の長手方向に直交す
る方向の同一直線上に位置し、且つ両可動接点ばね板の
板面の位置が板面方向に所定距離ずれるように両枠片を
並行させ、この並行状態で同一直線上の一対の可動接点
ばね板の夫々の中心部をインサートする形で合成樹脂成
形材によりカードを成形し、該成形後各可動接点ばね板
を連結片より分離して可動接点ばね板を支持したカード
を得ることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明を一実施形態により説
明する。
【0019】本実施形態は図2、図3に示すように合成
樹脂成形材からなるベース1と、このベース1上に配設
されるリレー機構部と、ベース1に被着する合成樹脂成
形剤からなる箱状のケース2とで構成される。
【0020】リレー機構部の主要な構成である電磁石ブ
ロック5は励磁コイル6を巻回したコイルボビン7と、
コイルボビン7の中心透孔に貫挿させた鉄心8と、コイ
ルボビン7の一端側にのぞいた鉄心8の一端を先部板面
にかしめ固定して、この先部よりコイルボビン7に並行
するように折り曲げてこの折曲片の先端をコイルボビン
7の他端側に延長した継鉄9とから構成される。
【0021】この電磁石ブロック5は、コイルボビン7
に設けたコイル端子10、10の下部を図4に示すよう
にベース1に設けた挿通孔11よりベース1下面側に突
出するようにベース1上に配置される。
【0022】電磁石ブロック5の励磁時に吸引駆動され
る接極子12はL字状に曲げられた鉄片により形成さ
れ、一片12aをコイルボビン7の他端側に露出した鉄
心8の他端に対向させるとともにその屈曲部の内隅を上
記継鉄9の折曲片の先端に回動自在に当てるように配設
される。また他片12bの先端を後述するカード4の側
面に当接させるようになっている。
【0023】ヒンジばね3は接極子12の配設側のベー
ス1上の一端部に設けた側壁25の低位部13に形成せ
る圧入溝14に下部を圧入して配置され、一側端の上側
より斜交いに延長形成した押さえ片3aの先部で接極子
12の屈曲部の外隅を押圧して接極子12の内隅部を継
鉄9に押し当てて保持するようになっている。
【0024】電磁石ブロック5の配設部位と並行するベ
ース1の片側上部には隔壁15で電磁石ブロック5の配
設部位と区切られ、隔壁15及びベース1の一方側の側
壁36と両端の側壁25とで囲まれたベース1上空間を
接点部を内包するシールド部の配設部位としている。
【0025】このシールド部は並行配設される2枚のシ
ールド板16A,16Bから構成され、シールド部配設
部位の両端側の側壁15の内側面に沿うようにベース1
上に図4(a)に示すように形成した各リブ17の両側
面に両シールド板16A,16Bの両端部の対向面を接
面させて配設される。
【0026】このリブ17はベース1のシールド板16
A,16Bの位置決めを行うためのもので、両シールド
板16A,16Bの配設位置はリブ17の成形精度によ
り決まり、しかもシールド板16A,16Bの対向面側
を接面する構成であるためシールド板16A,16Bの
板厚のばらつきの影響を受けず、そのためシールド板1
6A,16Bの内側の板面間距離を高精度に設定でき
る。
【0027】このシールド板16A,16B間を2分す
る中心線上において、シールド板16A,16Bの中央
位置に対応する位置と、上記各リブ17の近傍の位置と
に図4(a)に示すように夫々設けた孔18を介して固
定接点端子19a、19b、19cを夫々貫設してあ
り、各固定接点端子19a〜19cの固定接点20をシ
ールド板16A,16Bで囲まれた空間内に臨ませてい
る。
【0028】ここでシールド部の配設部位の両端側にあ
るベース1の各側壁25の上端には、接極子12により
駆動されるカード4の両端部に設けた回動枢軸部21を
支持してカード4をシールド部上方に橋架配置する支持
部22,22を形成している。
【0029】カード4は可動接点ばね板23A,23B
のインピーダンスに影響を与えるのを少なくし、特性イ
ンピーダンスの整合をとりやすくするために、空気の誘
電率に近いテフロン(誘電率2.0)等の合成樹脂成形
材料を使用した成形品からなり、上部両端面に回動枢軸
部21を一体形成するとともに下部両端部には可動接点
ばね板23A,23Bの中央部をインサート成形により
支持したばね支持部24を夫々設け、シールド部配設部
位の上方に橋架配置されることで、可動接点ばね板23
A,23Bをシールド板16A,16B間に配置するよ
うになっている。
【0030】ここでカード4はベース1の両端側の側壁
25,25の上端部に設けた回動支持部22,22によ
り回動枢軸部21が回動自在に支持されて橋架されるた
め、インサート成形によりばね支持部24、24に保持
される可動接点ばね板23A,23Bのベース1の上面
に対する位置は高精度で設定されることになる。
【0031】回動枢軸部21は図5(a)(b)に示す
ように先部に正面断面が円形の軸部21aを形成すると
ともに、この軸部21aの背部に下部の正面断面が略逆
三角形の回動支点部21bを一体形成し、この回動支点
部21bの下端面を両側面にかけて円弧状の曲面として
その最下端位置を軸部21aの中心の高さ位置に一致さ
せている。
【0032】一方、回動支持部22は側壁25の内側面
に沿って形成されて上端面で回動支点部21bを支持す
る支持台22aと、支持台22aに連続して側壁25の
上端部に形成され上端開放の角孔22bとからなり、角
孔22bの両側内面間の距離を軸部21aの直径と同じ
とするとともに底部と上記回動支点部21bの上端面の
高さ位置までの距離を軸部21aの半径よりやや大きく
し、軸部21aの下端と底部との間に隙間ができるよう
にしてある。
【0033】さてカード4の夫々のばね支持部24にイ
ンサート成形により支持されている2枚の可動接点ばね
板23A,23Bは固定接点端子19a〜19cを結ぶ
線の両側に偏倚配置されており、第1の可動接点ばね板
23Aの両端部は中央の固定接点端子19aの固定接点
20の一面と、一端側の固定接点端子19bの固定接点
20の一面とに対して夫々接触開離する可動接点を構成
し、第2の可動接点ばね板23Bの両端部は中央の固定
接点端子19aの固定接点20の他面と、他端側の固定
接点端子19bの固定接点20の他面とに対して夫々接
触開離する可動接点を構成するもので、これらの接触開
離の動作はカード4の回動によって行われる。
【0034】シールド板16A,16Bは夫々に近接す
る側の可動接点ばね板23A,23Bのばね支持部24
を逃がすための逃げ部26を中央から一端間の部位を反
対方向へ曲げ加工により凹ませることで形成しており、
この逃げ部26両側のシールド板16A,16Bの平坦
面により可動接点ばね板23A,23Bの両端部が固定
接点20より開離して移動したときに接触するアース接
点部を構成する。
【0035】また各シールド板16A,16Bは共に同
じ形状であって、夫々2本のアース端子27a,27b
を一体に形成している(図6、図7参照)。尚各シール
ド板16A、16Bの夫々の端部から最も近いアース端
子までの距離をアンテナ効果が生じないように開閉する
信号の波長のλ/30以下としている。
【0036】更にシールド板16A,16Bはベース1
に配設したときに固定接点端子19aと、19b又は1
9cとの間に位置するように逃げ部26の形成部位の一
端にアース端子27aを形成しており、このアース端子
27aは、逃げ部26を形成する部位の一端部下端より
内側方向に直角に折り曲げて、その先端がベース1に配
設時に固定接点端子18a〜18cを結ぶ直線上に位置
するように延長形成した幅広片28aの先端より更に下
方に直角に折り曲げた垂下片28bの下端部の一端から
更に垂下延長した細幅の板片からなる。他方のアース端
子27bは逃げ部26を形成する部位の他端近傍の逃げ
部26外の位置より内側方向に直角に折り曲げてその先
端が、ベース1に配設時に固定接点端子18a〜18c
を結ぶ直線上に位置するように延長形成した幅広片28
a’の先端より更に下方に直角に折り曲げた垂下片28
b’の下端部の一端から更に垂下延長した細幅の板片か
らなる。
【0037】このように形成されたシールド板16A,
16Bはベース1上に点対称的に配置することで、アー
ス端子27a、27bを中央の固定接点端子19aと、
端部の固定接点端子19b或いは19cの間に配置する
ことができるようになっている。
【0038】而してシールド板16A、16Bをシール
ド部配設部位に配設する際には、それらの両端部の対向
面を上述したようにリブ17,17の両側面に当接して
位置決めするとともに、夫々の各アース端子27a、2
7bを一体形成している垂下片28b,28b’の幅に
対応させてベース1に貫通させた挿通孔29…を介して
各アース端子27a、27bをベース1下面側に突出さ
せるとともに垂下片28b又は28b’を挿通孔29に
挿入する。
【0039】そして上記のようにシールド板16A,1
6Bをシールド部配設部位に配設した後に、ベース1の
両端の側壁25,25の回動支持部22にカード4の両
端の回動枢軸部21を回動自在に支持させてカード4を
シールド部配設部位上方に橋架配設することで、可動接
点ばね板23Aを固定接点端子19a,19bとシール
ド板16Aの逃げ部26との間に、また可動接点ばね板
23Bを固定接点端子19a、19cとシールド板16
Aの逃げ部26との間に配置することができるのであ
る。
【0040】カード4を橋架配設する場合は、側壁25
側の回動支持部22の角孔22b内に上端開口より軸部
21aを嵌めるとともに、支点台22aの上端面に回動
支点部21bを図8に示すように載置させることで、カ
ード4はベース1の両端側壁間に橋架される。これによ
り角孔22と軸部21aとで水平方向の支持を、また支
点台22aと回動支点部21bとで上下方向の支持を分
担し、且つ軸部21aの中心と支点台22aの上端面の
位置を一致させることで1カ所で支持する場合に比べて
確実に回動枢軸部21を支持することができるようにな
っている。また軸部21aの下端が角孔22bの底部よ
り浮く状態にあるためベース1の成形時に発生するバリ
を逃がすことができる。
【0041】橋架配設したカード4は復帰ばね31によ
り常時シールド板16A方向に下部側面が押圧付勢され
る。この復帰ばね31はベース1の側壁36の片側内面
に形成した圧入溝32に基部31aを圧入し、基部31
aの上部一端よりシールド板16B方向へ延長形成した
ばね片31bの先端をシールド板16Bの上端より上方
に位置するカード4の下部側面に弾接し、電磁石ブロッ
ク5が非励磁状態において、回動枢軸部21を中心とし
てカード4を回動させて内側の可動接点ばね板23Aの
両端部をシールド板16Aの逃げ部26両端の近傍の板
面に当接させ、外側の可動接点ばね板23Bの両端部を
固定接点端子19a,19cの固定接点20,20に接
触させるようになっている。尚可動接点ばね板23A,
23Bの両端部の可動接点を構成する部位は二股に分割
してある。
【0042】ここで図3(a)に示すように、ばね片3
1bが押圧するカード4の側面部位の反対側の同じ位置
にカード4の側面部位には接極子12の他片12bの先
端が当接するようになっており、この当接部位及びばね
片31bの押圧部位が相対向して力のバランス(均衡)
を図り、リレー動作が安定するようにしてある。また夫
々の部位を図9に示すように側面より突出する凸部33
とし、ばね片31bや他片12bの当たる部分のずれを
少なくして摩擦を防止している。
【0043】さてベース1に電磁石ブロック5,シール
ド板16A,16B、固定接点端子19a〜19d、可
動接点ばね板23A,23Bを含むカード4、接極子1
2,ヒンジばね3,復帰ばね31等のリレー機構部の部
材を配設した後、復帰ばね31やヒンジばね3のばね圧
調整を行う場合には、これらばね31,3が臨むベース
1の側壁25の開口25aや側壁36の開口36aから
容易に行うことができる。
【0044】ばね圧調整終了後ベース1の両端の側壁2
5や両側の側壁36を内部に収めるようにしてベース1
にケース2を被着すれば、所望の高周波リレーが完成す
ることになる。
【0045】ところで本実施形態の高周波リレーとして
は、カード4の合成樹脂成形材の誘電率を上述のように
空気に近い低い誘電率としても、ばね支持部24で覆わ
れる部分と、覆われない部分との間では誘電率が異なる
ため、インピーダンス整合をとりにくい。また製品とし
てインピーダンスが75Ω(映像信号などの開閉に用い
る場合)仕様のものと、50Ω(無線用の通信信号を開
閉する場合)仕様のものとが要求される。そこで、上記
の誘電率の影響を考慮し、しかもインサート成形の金型
の変更を招くことなく、伝送路の特性インピーダンスを
調整してインピーダンス整合を図る手段として、本実施
形態ではばね支持部24にインサートされる可動接点ば
ね板23A,23Bの中央部の形状を用いた。
【0046】つまり、図1(a)に示すようにばね支持
部24に覆われる可動接点ばね板23の中央部に突出部
35や凹み38を形成したり、同図(b)に示すように
更に孔39を追加したり、また同図(c)に示すように
可動接点ばね板23の中央部の板厚を細くしたり或いは
太くすることによりインピーダンス調整を行って合成樹
脂成形材の誘電率の影響を軽減と同時にインピーダンス
整合を図っている。
【0047】またばね支持部24を含むカード4の合成
樹脂成形材として誘電率が大きなPBTやLCPを使用
した場合にも、上記形状を調整することで、その影響を
軽減することも可能である。
【0048】また可動接点ばね板23の両端部に形成せ
る二股状の可動接点部位において、二股状に分ける溝の
長さを異ならせることることで形状変更しても良い。
【0049】更に上記の突出部35,凹み38,孔2
9,板厚、更に分割の溝の内の少なくとも2つ以上の組
み合わせを用いても勿論よい。
【0050】尚図1(c)は板厚の違いを明瞭にするた
めに、可動接点ばね板23の板厚を強調して示してい
る。
【0051】ところで可動接点ばね板23A、16Bの
板幅が負荷応力に耐えれない細い場合は中央部の板幅を
幅広とすることで、負荷応力に耐えることが可能とな
る。一方高周波特性を良好にするためには可動接点ばね
板23A,23Bの下端縁をベース1に近づける必要が
ある。そこで上記のように中央部の板幅を広くしてイン
ピーダンスの整合を図る場合には、中央部を除いた可動
接点ばね板23A、16Bの上下端縁を全長に亘って平
行させ、中央部を上方へ突出させる形で幅広とすること
で、負荷応力に耐え、しかも図3(b)に示すように可
動接点ばね板23A,23Bの下端をベース1に近付け
ることができる。
【0052】而してこれらの可動接点ばね板23A,2
3Bをインサート成形してばね支持部24に保持したカ
ード4を組立時に選択して組み込むことにより、高周波
リレーの仕様を50Ω或いは75Ωの仕様とすることが
できる。ばね支持部24外に出る部位の形状は50Ω仕
様も75Ω仕様も同じであるので、ばね支持部24を含
むカード4の成形金型は何れの仕様にも使えるようなっ
ている。
【0053】尚ケース2の天井面には、カード4の上端
面に2カ所設けてある凹み部34に夫々がはまる1対の
回動支持部34を2組設けてある。夫々の対はケース2
をベース1上に被着する際の両側方向が反対となっても
ケース2の長手(両端)方向の1対の回動支持部34の
下部が夫々に対応する凹み部37にはまるようなってい
る。そしてカード4側の凹み部37の底部の高さ位置
は、上記回動枢軸部21の回動支点部21bの下端の位
置と同じ高さ位置となっており、ケース2を被着したと
きに凹み部37に回動支持部34がはまり、ベース1側
だけでなく、ケース2側からもカード3を回動自在に支
持して、リレーの取付方向によらずカード4の回動動作
を安定させ、高周波特性の安定化を図っている。尚凹み
部37の底部は回動支持部34の下面に当接した状態で
カード4が両側方向に回動できるような円弧面に形成し
てある。
【0054】図10は上述の可動接点ばね板23A,2
3Bをインサート成形したカード4を製作する工程を示
す。この図を用いてカード4が製作されるまでの工程を
簡単に説明する。
【0055】まず同図(a)に示すように打ち抜き工程
で金属フープ材40の両側に長手方向に枠片41A,4
1Bを抜き形成するともに、各枠片41A,41Bの内
側縁より、金属フープ材40の長手方向に直交するよう
に内向きに連結片42,43を一定間隔で一体に抜き形
成し、且つ近接並行する対の連結片42,43の先部対
向側縁に連設される形で、可動接点ばね板23A,23
Bを夫々一体に抜き形成し、この状態で両可動接点ばね
板23A,23Bの両端部の同方向の片面に吹き付けメ
ッキにより金メッキ(黒塗り部分)を施し、この金メッ
キ処理後、各枠片41A,41Bに対応する連結片4
2,43及び可動接点ばね板23A,23Bが当該枠片
から切断分離しない状態で、両側の枠片41A,41B
を切断分離させる。上記連結片42,43は背中合わせ
状態で2枚が一体に連設されている形で抜き形成されて
いるため、枠片41A,41Bの切断分離時に2分され
る。尚44は金属フープ材40を送るためのパイロット
ピンが挿入されるパイロット孔である。
【0056】この枠片41A、41Bを分離した後、同
図(b)に示すように一方の枠片、例えば41Bを裏返
した後、当該枠片41Bの連結片43に連設されている
可動接点ばね板23Bの両端方向と、もう一方の枠片4
1Aの対となる連結片42に連設されている可動接点ば
ね板23Aの両端方向とが、枠片41A,41Bの長手
方向に直交する方向の同一直線上に位置し、且つ両可動
接点ばね板23A,23Bの板面の位置が板面方向に所
定距離ずれるように両枠片41A,41Bを並行配置
し、この並行状態で同一直線上の一対の可動接点ばね板
23A,23Bの夫々の中心部をインサートする形で合
成樹脂成形材によりカード4及びばね支持部24を成形
し、該成形後各可動接点ばね板23A,23Bを連結片
42,43より切断分離して可動接点ばね板23A,2
3Bをばね支持部24で一体支持したカード4を得る。
【0057】上述の方法によれば金メッキを行う際には
金属フープ材40の長手方向に隣接する可動接点ばね板
23A,23Bの間隔が小さく、しかも金メッキを施す
面が同一方向となるため、金メッキ材を無駄にすること
なく吹きつけメッキが行える。
【0058】つまり図11(b)のような配置で可動接
点ばね板23A,23Bを打ち抜き形成した場合、メッ
キ面が逆になるため、金メッキ材を両面側から吹き付け
る必要があり、しかも金属フープ材40の長手方向の可
動接点ばね板の間隔が広くなるため、金メッキ材が無駄
になる量が多くなるという問題がある。しかし本願発明
の方法によれば、その量を少なくすることができ、コス
トダウンが図れる。
【0059】次に上述のように構成された本実施形態の
高周波リレーの動作を説明する。
【0060】まず電磁石ブロック1が非励磁の状態で
は、復帰ばね31の付勢によりカード4は電磁石ブロッ
ク5側へ移動する方向に回動した状態にあり、可動接点
ばね板23Aは両端部がシールド板16Aの内面にアー
ス端子27a、27bを通じて接地される。
【0061】一方可動接点ばね板23Bは両端部が固定
接点端子19a,19cの固定接点20、20に接触し
て両固定接点端子19a、19c間を導通させる。
【0062】次に電磁石ブロック5を励磁すると、鉄心
8に接極子12の一片12aが吸引され、接極子12は
回動する。この回動によりその他片12bがカード4を
押して、復帰ばね31の付勢に抗して反電磁石ブロック
5を方向に回動させる。この回動により可動接点ばね板
23Bは両端部が固定接点20,20から開離してシー
ルド板16Bの内面に接触してアース端子27a、27
bを介して接地される。
【0063】一方可動接点ばね板23Aは両端部を固定
接点端子19a,19bの固定接点20、20に接触し
て両固定接点端子19a、19b間を導通させる。この
状態が図3(a)の状態である。
【0064】電磁石ブロック5の励磁を止めると、復帰
ばね31の付勢によりカード4は下部が電磁石ブロック
5側へ移動するように回動して、可動接点ばね板23A
の両端部がシールド板16Aの内面に接触し、可動接点
ばね板23Bの両端部が固定接点端子19a,19cの
固定接点20、20に接触する状態に戻る。
【0065】
【発明の効果】請求項1の発明は、アース端子に電気的
に接続されたアース接点部及び固定接点端子の固定接点
部を配置したシールド空間をベース上に設け、該シール
ド空間内に、並設された一対の固定接点部に対して両端
部を接触開離自在に対向配置し、且つ固定接点部から開
離しているときにアース接点部に接触するように可動接
点ばね板を配置するとともに、該可動接点ばね板の中央
部を支持しているカードを駆動する電磁石ブロックをシ
ールド空間外のベースに配設した高周波リレーにおい
て、可動接点ばね板の一部に、伝送路の特性インピーダ
ンス整合用の手段として他の部位と形状が異なる部位を
設けてあるので、可動接点ばね板の形状だけを変えるこ
とでインピーダンス整合が行え、他の部材の変更が必要
がないため、コストも安価となるという効果がある。
【0066】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記可動接点ばね板の中央部を支持するカードの部
位を合成樹脂成形材で形成し、該合成樹脂成形材で覆わ
れる前記可動接点ばね板の中央部以外の少なくとも両端
方向に直交する方向の板幅及び板厚を一定とするととも
に、前記板幅に対して板幅が異なる部位を前記中央部に
部位を設けたので、請求項1の発明の効果に加えて、合
成樹脂成形材によるインピーダンスへの影響を考慮した
インピーダンス整合が行え、しかも成形部位外の形状が
変わらないため、インサート成形の金型の変更を伴わな
い。
【0067】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記可動接点ばね板の中央部を支持するカードの部
位を合成樹脂成形材で形成し、該合成樹脂成形材で覆わ
れる前記可動接点ばね板の中央部以外の少なくとも両端
方向に直交する方向の板幅及び板厚を一定とするととも
に、前記板厚に対して板厚が異なる部位を前記中央部に
設けたので、請求項1の発明の効果に加えて、合成樹脂
成形材によるインピーダンスへの影響を考慮したインピ
ーダンス整合が行え、しかも成形部位外の形状が変わら
ないため、インサート成形の金型の変更を伴わない。
【0068】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、前記可動接点ばね板の下端縁を全長に亘って直線と
するとともに前記可動接点ばね板の中央部を除いた上端
縁を下端縁に平行とし、該平行部の板幅に対して前記中
央部の板幅を上端縁側方向へ広げて幅広としたので、請
求項2の発明の効果に加えて、中央部の幅広により可動
接点ばね板の負荷応力に耐えることができ、しかも可動
接点ばね板の下端をベースに近づけることができ、高周
波特性の向上も図れる。
【0069】請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れ
かの発明において、前記合成樹脂成形材として誘電率を
空気の誘電率に近い低誘電率の合成樹脂成形材を用いた
ので、合成樹脂成形材の誘電率の影響を軽減することが
できる。
【0070】請求項6の発明は、金属フープ材の両側に
長手方向に沿って枠片を抜き形成するともに、各枠片の
内側縁に連設される形で、金属フープ材の長手方向に直
交するように内向きに連結片を一定間隔で一体に抜き形
成し、且つ近接並行する対の連結片の先部対向側縁に連
設される形で、互いに平行する可動接点ばね板を夫々一
体に抜き形成し、この状態で両可動接点ばね板の両端部
の同方向の片面に吹き付けメッキにより金メッキを施
し、この金メッキ処理後、各枠片に対応する連結片及び
可動接点ばね板が当該枠片から分離されない状態で、両
側の枠片を独立分離させた後一方の枠片を裏返し、当該
枠片の連結片に連設されている可動接点ばね板の両端方
向と、他方の枠片の対となる連結片に連設されている可
動接点ばね板の両端方向とが、枠片の長手方向に直交す
る方向の同一直線上に位置し、且つ両可動接点ばね板の
板面の位置が板面方向に所定距離ずれるように両枠片を
並行させ、この並行状態で同一直線上の一対の可動接点
ばね板の夫々の中心部をインサートする形で合成樹脂成
形材によりカードを成形し、該成形後各可動接点ばね板
を連結片より分離して可動接点ばね板を支持したカード
を得るので、可動接点ばね板を一体に支持するカードを
効率良く生産でき、しかも接着固定などの工程が不要で
あるため、可動接点ばね板が変形する恐れも殆どない方
法であって、しかも金メッキを必要とする部位のみに的
確に金メッキを施すことが可能で、その上吹きつけメッ
キする工程では可動接点ばね板間の間隔を小さくするこ
とができるため、無駄となる金メッキ材が殆ど無くな
り、コストの低減も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態1に用いる可動接点
ばね板の一例の正面図である。(b)は同上に用いる可
動接点ばね板の別の例の正面図である。(c)は同上に
用いる可動接点ばね板の他の例の斜視図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】(a)は同上の平面断面図である。(b)は
(a)のA−A断面矢視図である。
【図4】(a)は同上に用いるベースの上面図である。
(b)は同上に用いるベースの正面断面図である。
(c)は同上に用いるベースの正面図である。(d)は
同上に用いるベースの側面断面図である。
【図5】(a)は同上の要部の一部省略せる拡大断面図
である。(b)は同上の要部の一部省略せる拡大正面図
である。
【図6】(a)は同上の一方のシールド板の正面図であ
る。(b)は同上の他方のシールド板の正面図である。
【図7】同上のシールド板の構成説明図である。
【図8】同上のカードの回動枢軸部の支持部位の説明図
である。
【図9】同上のカードの側面図である。
【図10】同上のカードの製造工程の説明図である。
【図11】一従来例の分解斜視図である。
【図12】同上のばね支持ブロックの斜視図である。
【図13】同上に用いる可動接点ばね板の正面図であ
る。
【符号の説明】
24 ばね支持部 23 可動接点ばね板 35 突起 38 切欠 39 孔
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月25日(2000.10.
25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】また従来例の可動接点板ばね板108はイ
ンサート成形を簡略化するために図13に示すようにカ
ードブロック106とは別部品の合成樹脂成形品の角柱
状のばね支持部115にまずインサート成形されて、こ
のばね支持部115とでばねブロックを構成し、このブ
ロック化された後にばね支持部115の上端面をカード
ブロック106に接着固定してカードブロック106に
支持されるようになっていた。そのため生産性が悪い上
に、作業工数が増えて可動接点ばね板の変が生じる恐
れがあった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】つまり図1(b)のような配置で可動接
点ばね板23A,23Bを打ち抜き形成した場合、メッ
キ面が逆になるため、金メッキ材を両面側から吹き付け
る必要があり、しかも金属フープ材40の長手方向の可
動接点ばね板の間隔が広くなるため、金メッキ材が無駄
になる量が多くなるという問題がある。しかし本願発明
の方法によれば、その量を少なくすることができ、コス
トダウンが図れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 託嗣 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 竹山 英俊 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 佐川 浩二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 山田 哲也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5G023 AA01 AA12 BA03 BA23 CA05 CA25 5G051 EA00 EA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アース端子に電気的に接続されたアース接
    点部及び固定接点端子の固定接点部を配置したシールド
    空間をベース上に設け、該シールド空間内に、並設され
    た一対の固定接点部に対して両端部を接触開離自在に対
    向配置し、且つ固定接点部から開離しているときにアー
    ス接点部に接触するように可動接点ばね板を配置すると
    ともに、該可動接点ばね板の中央部を支持しているカー
    ドを駆動する電磁石ブロックをシールド空間外のベース
    に配設した高周波リレーにおいて、可動接点ばね板の一
    部に、伝送路の特性インピーダンス整合用の手段として
    他の部位と形状が異なる部位を設けて成ることを特徴と
    する高周波リレー。
  2. 【請求項2】前記可動接点ばね板の中央部を支持するカ
    ードの部位を合成樹脂成形材で形成し、該合成樹脂成形
    材で覆われる前記可動接点ばね板の中央部以外の少なく
    とも両端方向に直交する方向の板幅及び板厚を一定とす
    るとともに、前記板幅に対して板幅が異なる部位を前記
    中央部に設けて成ることを特徴とする請求項1記載の高
    周波リレー。
  3. 【請求項3】前記可動接点ばね板の中央部を支持するカ
    ードの部位を合成樹脂成形材で形成し、該合成樹脂成形
    材で覆われる前記可動接点ばね板の中央部以外の少なく
    とも両端方向に直交する方向の板幅及び板厚を一定とす
    るとともに、前記板厚に対して板厚が異なる部位を前記
    中央部に設けて成ることを特徴とする請求項1記載の高
    周波リレー。
  4. 【請求項4】前記可動接点ばね板の下端縁を全長に亘っ
    て直線とするとともに前記可動接点ばね板の中央部を除
    いた上端縁を下端縁に平行とし、該平行部の板幅に対し
    て前記中央部の板幅を上端縁側方向へ広げて幅広とした
    ことを特徴とする請求項2記載の高周波リレー。
  5. 【請求項5】前記合成樹脂成形材として誘電率を空気の
    誘電率に近い低誘電率の合成樹脂成形材を用いたことを
    特徴とする請求項1乃至4の何れか記載の高周波リレ
    ー。
  6. 【請求項6】金属フープ材の両側に長手方向に沿って枠
    片を抜き形成するともに、各枠片の内側縁に連設される
    形で、金属フープ材の長手方向に直交するように内向き
    に連結片を一定間隔で一体に抜き形成し、且つ近接並行
    する対の連結片の先部対向側縁に連設される形で、互い
    に平行する可動接点ばね板を夫々一体に抜き形成し、こ
    の状態で両可動接点ばね板の両端部の同方向の片面に吹
    き付けメッキにより金メッキを施し、この金メッキ処理
    後、各枠片に対応する連結片及び可動接点ばね板が当該
    枠片から分離されない状態で、両側の枠片を独立分離さ
    せた後一方の枠片を裏返し、当該枠片の連結片に連設さ
    れている可動接点ばね板の両端方向と、他方の枠片の対
    となる連結片に連設されている可動接点ばね板の両端方
    向とが、枠片の長手方向に直交する方向の同一直線上に
    位置し、且つ両可動接点ばね板の板面の位置が板面方向
    に所定距離ずれるように両枠片を並行させ、この並行状
    態で同一直線上の一対の可動接点ばね板の夫々の中心部
    をインサートする形で合成樹脂成形材によりカードを成
    形し、該成形後各可動接点ばね板を連結片より分離して
    可動接点ばね板を支持したカードを得ることを特徴とす
    る高周波リレーの製造方法。
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