JP6631339B2 - 高周波リレー - Google Patents
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Description
一方、前記メーク固定接点部5は、前記メーク可動接点4dに接離可能に対向するメーク固定接点5aと、メーク端子5bとで形成されている。また、前記ブレーク固定接点部6は、前記ブレーク可動接点4eに接離可能に対向するブレーク固定接点6aと、ブレーク端子6bとで形成されている。
そして、前記コイル2bに電圧を印加して前記可動接点部4を回動させると、前記メーク可動接点4dおよびブレーク可動接点4eが、メーク固定接点5aおよびブレーク固定接点6aに交互に接離する。
また、前述のようなリレー本体1aでは、インピーダンスを調整するため、カバー34の天井面を一様に上下動させることにより、高さ調整を行うことが考えられる。
本発明は、前記問題点に鑑み、インピーダンスのばらつきを小さくすることにより、高周波信号の漏れが少なく、優れた高周波特性を有する高周波リレーを提供することを課題とする。
電磁石ブロックと、
可動鉄片と、前記可動鉄片の両側のうち、少なくとも片側に並設され、かつ、前記可動鉄片に連動する可動接触片と、を備え、前記電磁石ブロックの励磁,消磁に基づいて回動する可動ブロックと、
前記可動接触片の両端にそれぞれ設けた第1,第2可動接点が交互に接離する第1,第2固定接点を、備えたリレー本体と、
前記リレー本体を被覆する形状を備えたシールド体と、
を有する高周波リレーであって、
前記第1固定接点を設けた第1固定接点端子の第1接点部と前記シールド体との対向面積が、
前記第2固定接点を設けた第2固定接点端子の第2接点部と前記シールド体との対向面積よりも大きい場合に、
前記第2接点部と前記シールド体との対向距離が前記第1接点部と前記シールド体との対向距離よりも小さい第1段差部を、前記シールド体に設けた構成としてある。
本実施形態によれば、可動接触片の中間部と前記可動接触片の一端部との間に存在するインピーダンスの差が、より一層縮小する。このため、高周波信号の漏れがより一層減少し、高周波特性に優れた高周波リレーが得られる。
本実施形態によれば、第2段差部を設けることにより、ヒンジ部から第2接点部までの間のキャパシタンスが大きくなり、インピーダンスが低下する。このため、第1固定接点周辺のインピーダンスと第2固定接点周辺のインピーダンスとの差が縮小し、高周波信号が漏れにくくなり、高周波特性に優れた高周波リレーが得られる。
本実施形態によれば、第1段差部と第2固定接点を設けた第2接点部との間のキャパシタンスが大きくなり、インピーダンスが低下する。このため、第1固定接点周辺のインピーダンスと第2固定接点周辺のインピーダンスとの差が縮小し、高周波信号が漏れにくくなり、高周波特性に優れた高周波リレーが得られる。
本実施形態によれば、シールド体を少なくとも1枚の金属板で形成してある。このため、第1固定接点周辺のインピーダンスと第2固定接点のインピーダンスとの差がより一層、縮小し、高周波信号の漏れが減少し、高周波特性に優れた高周波リレーが得られる。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なく、生産性の高い高周波リレーが得られる。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なく、生産性の高い高周波リレーが得られる。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なく、生産性が向上する。また、組立誤差が小さくなり、部品精度が向上するので、優れた動作特性を高周波リレーが得られる。
本実施形態によれば、リレー本体が樹脂製ハウジング内に収納されるので、密閉性の高い高周波リレーが得られるという効果がある。
第1実施形態に係る高周波リレーは、図1ないし図15に示すように、板状ベース10と、リレー本体20と、シールドケース50と、箱形カバー60と、で構成されている。
なお、本実施形態では、前記可動鉄片31の両側に一対の可動接触片33,33を平行にそれぞれ並設する場合について説明したが、必ずしもこれに限らない。例えば、前記可動鉄片31の片側だけに1本の可動接触片33を平行に並設してもよい。
同様に、前記可動接触片33は、X1方向の端部にスリットをX1−X2方向に沿って設けることにより、2分割された常開分割片36,36を有している。前記常開分割片36,36は、Z2方向を向いた下向き面に常開可動接点37,37をそれぞれ固着してある。
また、前記可動接触片33は、その中央部から平面T字形状のヒンジ部38をY1−Y2方向に沿って外側に延在している。
また、常閉固定接点端子41、共通端子44および常開固定接点端子46は、Z2方向に延在する端子部41a,44a,46aを有している。
特に、前記第1段差部52は、常開接点部47を被覆する平面形状を有している。また、前記第2段差部53は、前記ヒンジ部38から常開接点部47までを被覆する平面形状を有している。
例えば、前記第1段差部52と、第2段差部53とは不連続とする。そして、前記第1段差部52が左側面部55に連続一体化している一方、前記第2段差部53が平面部51に連続一体化していてもよい。
また、連続一体化した前記第1段差部52と前記第2段差部53とが、左側面部55に一体化している一方、平面部51と不連続となっていてもよい。
さらに、連続一体化した前記第1段差部52と前記第2段差部53とが、平面部51に連続一体化している一方、左側面部55と不連続になっていてもよい。
まず、図2に示すように、板状ベース10の端子孔12にリレー本体20の端子部27a,41a,44a,46aをそれぞれ挿入し、位置決めする。
そして、前記板状ベース10の切り欠き部13,13にシールドケース50の端子部55a,56aをそれぞれ挿入する。これと同時に、前記板状ベース10の端子孔12にシールドケース50の端子部57a,58aを挿入する。ついで、前記板状ベース10の長孔14(図3)に前記シールドケース50の位置決めリブ57b,58bをそれぞれ挿入する。このとき、正面部57の位置決め突部57cおよび背面部58の位置決め突部58cが、リレー本体20の外周面に当接するので、正確に位置決めできる。
ついで、前記板状ベース10に箱形カバー60を被せる。このとき、シールドケース50の支持部55bが箱形カバー60の隅部に当接して位置決めする。また、箱形カバー60の位置規制リブ62が、シールドケース50の外周面に当接して位置決めする。そして、前記板状ベース10の環状の浅溝11にシール材(図示せず)を注入,固化して密封する。ついで、前記箱形カバー60のガス抜き孔61から内部空気を吸引した後、前記ガス抜き孔61を熱溶着して封止する。
しかし、前記常開接点部47と前記シールドケース50との対向距離が、前記常閉接点部42と前記シールドケース50との対向距離よりも小さくなるように、第1段差部52を前記シールドケース50に設けてある。このため、第1段差部52と常開接点部47との間のキャパシタンスが大きくなり、第1段差部52と常開接点部47とのインピーダンスが小さくなる。この結果、常開接点部47を含む領域のインピーダンスと、常閉接点部42を含む領域のインピーダンスとの差が小さくなり、高周波信号の漏れが生じにくくなる。
図14に示すように、接続舌片45が常閉固定接点43側に傾斜していることから、可動ブロック30も常閉固定接点43側に傾いている。このため、コイル25に電圧が印加されていない場合には、常閉可動接点35が常閉固定接点43に所定の接点圧で接触している。さらに、永久磁石32の磁力によって可動鉄片31の一端部31aが鉄芯23の磁極部23aに吸着している(図5)。
すなわち、均一の肉厚を有する箱形カバー60の天井面に、第1段差部63および第2段差部64を形成してある。また、前記箱形カバー60の外周面の開口側の縁部から端子部65をY1−Y2方向に沿って所定のピッチで突出している。そして、前記箱形カバー60の対向する開口縁部に沿って所定のピッチで、図示しない高周波リレーの端子部を配置する切り欠き部66を所定のピッチで形成してある。
そして、前記箱形カバー60の内向面および前記端子部65の底面には、例えば、MID(Molded Interconnect Device)工法で、金属メッキ膜67が連続するように設けてある。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なく、生産性の高い高周波リレーが得られる。
他は前述の第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
すなわち、均一の肉厚を有する箱形カバー60の天井面に、第1段差部63および第2段差部64を形成してある。また、前記箱形カバー60の外周面の開口側の縁部から端子部65がY1−Y2方向に所定のピッチで突出している。さらに、前記箱形カバー60の対向する開口縁部に沿って所定のピッチで、図示しない高周波リレーの端子部を配置する切り欠き部66を形成してある。
そして、前記箱形カバー60は、例えば、MIM(Metal Injection Molding)工法で形成してもよい。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なく、生産性の高い高周波リレーが得られる。
すなわち、箱形カバー60の天井面に、第1段差部68および第2段差部69を形成してある。また、前記箱形カバー60の外周面の開口側の縁部から端子部65がY1−Y2方向に沿って所定のピッチで突出している。さらに、前記箱形カバー60の対向する開口縁部に沿って所定のピッチで、図示しない高周波リレーの端子部を配置するための切り欠き部66を形成してある。
そして、前記箱形カバーは、例えば、MID(Molded Interconnect Device)工法で内周面に金属メッキ膜(図示せず)を形成してもよく、あるいは、MIM(Metal Injection Molding)工法で形成してもよい。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なくなり、生産性の高い高周波リレーが得られる。
解析条件としては、常閉固定接点を設けた常閉接点部とシールドケースとの対向面間距離を一定とした。そして、常開固定接点を設けた常開接点部とシールドケースの第1段差部との対向面間距離を変化させた場合に、常閉固定接点および常開固定接点を配置した位置におけるインピーダンス、および、可動接触片のヒンジ部を設けた位置におけるインピーダンスの変化をそれぞれ解析した。
なお、第1段差部は可動接触片の中央部から常開接点端子の常開接点部を被覆するように延在した形状であり、第2段差部は設けられていない。また、常閉固定接点,常開固定接点については、接点閉成(オン)時のインピーダンスを基準とした。解析結果を図22および図23に示す。
解析結果を図24および図25に示す。
これに対し、実施例1の解析結果を示す図23によれば、常閉固定接点と常開固定接点との間のインピーダンスの差が、比較例1よりも縮小している。このため、実施例1は比較例1よりも、高周波信号の漏れが少ないことが判った。
11 浅溝
12 端子孔
13 切り欠き部
14 長孔
20 リレー本体
21 箱形ベース
22 電磁石ブロック
23 鉄芯
23a,23b 磁極部
24 スプール
25 コイル
26 中継端子
27 コイル端子
30 可動ブロック
31 可動鉄片
32 永久磁石
33 可動接触片
34 常閉分割片
35 常閉可動接点(第1可動接点)
36 常開分割片
37 常開可動接点(第2可動接点)
38 ヒンジ部
41 常閉固定接点端子(第1固定接点端子)
42 常閉接点部(第1接点部)
43 常閉固定接点(第1固定接点)
44 共通端子
45 接続舌片
46 常開固定接点端子(第2固定接点端子)
47 常開接点部(第2接点部)
48 常開固定接点(第2固定接点)
50 シールドケース(シールド体)
51 平面部
52 第1段差部
53 第2段差部
54 遮蔽舌片
55 左側面部
55a 端子部
56 右側面部
56a 端子部
57 正面部
57a 端子部
58 背面部
58a 端子部
60 箱形カバー
61 ガス抜き孔
62 位置規制リブ
63 第1段差部
64 第2段差部
65 端子部
66 切り欠き部
67 金属メッキ膜
68 第1段差部
69 第2段差部
Claims (9)
- 電磁石ブロックと、
可動鉄片と、前記可動鉄片の両側のうち、少なくとも片側に並設され、かつ、前記可動鉄片に連動する可動接触片と、を備え、前記電磁石ブロックの励磁,消磁に基づいて回動する可動ブロックと、
前記可動接触片の両端にそれぞれ設けた第1,第2可動接点が交互に接離する第1,第2固定接点を、備えたリレー本体と、
前記リレー本体を被覆する形状を備えたシールド体と、
を有する高周波リレーであって、
前記第1固定接点を設けた第1固定接点端子の第1接点部と前記シールド体との対向面積が、
前記第2固定接点を設けた第2固定接点端子の第2接点部と前記シールド体との対向面積よりも大きい場合に、
前記第2接点部と前記シールド体との対向距離が前記第1接点部と前記シールド体との対向距離よりも小さい第1段差部を、前記シールド体に設けたことを特徴とする高周波リレー。 - 前記可動接触片の回動中心となるヒンジ部と前記第1段差部との間に、前記第1段差部よりも一段高い第2段差部を、設けたことを特徴とする請求項1に記載の高周波リレー。
- 前記第2段差部が、前記ヒンジ部から前記第2接点部までを被覆する平面形状を有していることを特徴とする請求項2に記載の高周波リレー。
- 前記第1段差部が、前記第2固定接点を設けた前記第2接点部を被覆する平面形状を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の高周波リレー。
- 前記シールド体が少なくとも1枚の金属板で形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の高周波リレー。
- 前記シールド体が、樹脂製箱形カバーの内向面に形成した金属メッキ膜であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の高周波リレー。
- 前記シールド体が、金属製箱形カバーであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の高周波リレー。
- 前記可動ブロックが、前記可動鉄片と前記可動接触片とを一体成形した形状を有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の高周波リレー。
- 板状ベースに箱形カバーを嵌合した形成した内部空間に、前記リレー本体および前記シールド体を、配置した構造を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の高周波リレー。
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