JPH10208603A - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

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JPH10208603A
JPH10208603A JP2328197A JP2328197A JPH10208603A JP H10208603 A JPH10208603 A JP H10208603A JP 2328197 A JP2328197 A JP 2328197A JP 2328197 A JP2328197 A JP 2328197A JP H10208603 A JPH10208603 A JP H10208603A
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JP
Japan
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armature
iron core
insulating substrate
pressing surface
electromagnetic relay
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Application number
JP2328197A
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English (en)
Inventor
Morinari Machida
謹斎 町田
Masashi Tsukihana
正志 月花
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】門形の鉄心に逆門形のアーマチュアを組み合わ
せた電磁石を有する電磁継電器において、電磁継電器動
作時の可動板ばねからの負荷力によるアーマチュアの浮
き上がりを防止する。 【解決手段】アーマチュア37をその一端の軸片部37
dを介して回動自在に支持する絶縁基板10に、アーマ
チュア37の軸片部37dの近傍の外側かど部37b’
に斜めに接する押圧面15aを形成する。この押圧面1
5aはアーマチュア37が可動板ばね24aからの負荷
力を受けて鉄心から浮き上がろうとする際にアーマチュ
ア37を押さえ、その浮き上がりを抑止するとともに、
かど部37b’が押圧面15aに食い込みそうな場合に
は鉄心31に平行な押圧力成分FBによりアーマチュア
37を鉄心31に沿って位置ずれさせ、押圧力を適正に
自動調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電磁継電器に関
し、特にプリント板に搭載して用いられる超小形の電磁
継電器に関する。
【0002】
【従来の技術】上記超小形の電磁継電器について本出願
人は先に特許出願し、特許第1758237号(特公平
4−42766号)として特許を受けた。この特許に係
る電磁継電器は、胴部に電磁コイルが巻かれ、両脚部が
絶縁基板に固定された門形の平板な鉄心と、この鉄心の
脚部に接極部が対向し、一方の接極部の下端部に形成さ
れた軸片部が絶縁基板の軸受穴に挿入されて回動自在に
支持された逆門形の平板なアーマチュアとを有し、電磁
コイルが励磁されると、鉄心に吸着されたアーマチュア
がその胴部に装着された作動片を介して絶縁基板に固着
された可動板ばねを押動し、接点を切り換える構成とな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の電
磁継電器は使用される装置の縮小に伴い一層の小形化が
求められているが、その結果として開閉操作力を発生す
る電磁石も限界設計を余儀なくされ、アーマチュア吸引
力が接点部のばね系が作る負荷力に対してわずかの余力
しか持たないものが増加している。一方、電磁石は電磁
コイルの近傍に磁束が集中するため、胴部に電磁コイル
を巻いた門形の鉄心と逆門形のアーマチュアとからなる
上記電磁石では、アーマチュア吸引力は接極部の上端側
(電磁コイル側)ほど強くなる。そのため、この電磁石
に上記限界設計を施した場合、製造上のばらつきによっ
ては接極部の下端側(電磁コイルから遠い側)で吸引力
が不足し、電磁継電器の動作時にアーマチュアの胴部が
可動板ばねからの負荷力に負けて浮き上がることがあっ
た。
【0004】そこで、その対策として、軸片部が形成さ
れたアーマチュアの一方の接極部の前記軸片部の軸心よ
りも外側の縁部の前面に近接させて、吸着時における前
記アーマチュアの胴部の浮き上がりを抑制する突部を前
記絶縁基板と一体に形成した電磁継電器を開発し、これ
について本件出願人により先に特許出願した(特願平8
−163814号)。この出願に係る発明によれば、吸
引力の不足によりアーマチュアの胴部が浮き上がろうと
する場合、接極部の縁部が絶縁基板の突部で押さえられ
るのでアーマチュア胴部の浮き上がりが抑止される。
【0005】ところが、上記出願に係る発明は、部品の
寸法公差から生じる鉄心やアーマチュアの板厚のばらつ
きに対応しにくいという問題があった。すなわち、鉄心
やアーマチュアの素材厚さには一定の寸法公差が存在す
るが、その上、鉄心やアーマチュアはこの素材からプレ
スで打抜き形成される過程でも加工歪みにより厚さ寸法
に変化を受ける。その結果、鉄心とアーマチュアとが、
たまたま厚さ寸法の最大のもの同士が組み合わされた場
合と最小のもの同士が組み合わされた場合とでは、それ
らが絶縁基板上に組み付けられた状態での全体の厚さ寸
法に相当程度の差が生じる。
【0006】そのため、上記出願に係る発明において、
絶縁基板の突部の高さ寸法は一律には定め難く、突部の
高さ寸法を板厚の小さいものに合わせると、板厚がそれ
より大きい場合に動作が窮屈になり、場合によってはア
ーマチュアが動かなくなる一方、突部の高さ寸法を板厚
の大きいものに合わせるとガタが生じてアーマチュアの
浮き上がり防止効果が不十分になるという問題があっ
た。そこで、この発明の課題は、絶縁基板状に組み付け
た鉄心とアーマチュアの板厚のばらつきに関わらず、ア
ーマチュア接極部の軸片部側を適正に押さえて、吸着時
のアーマチュアのガタつきを有効に防止することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、軸片部が形
成されたアーマチュア接極部の軸片部近傍の外側かど部
に斜めに当接する押圧面を絶縁基板の隅部に一体に形成
し、この押圧面でアーマチュア接極部を鉄心側に押すよ
うにする。上記押圧面はアーマチュア接極部のかど部に
斜めに当接するため、アーマチュア接極部に対する押圧
力にはアーマチュアの平板面に平行な成分が含まれ、鉄
心やアーマチュアの板厚が大きい場合には押圧力の平行
成分によりアーマチュアが鉄心と平行に自動的に位置ず
れし、アーマチュアが過度に鉄心の押し付けられて動作
が制約されることがない。押圧面が当接するかど部を形
成するアーマチュア接極部の外側面の一部につぶし加工
を施すことにより、その部分のアーマチュア板厚の寸法
精度が高まり、上記板厚のばらつきが小さくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図13に基づいてこ
の発明の実施の形態を説明する。まず、図2はこの発明
を適用した電磁継電器の組立状態の斜視図、図3は電磁
継電器の絶縁基板10と電磁石30とを分離して示した
斜視図である。以下、この電磁継電器の各部について順
次説明する。図4は電磁石30の門形の鉄心31を示す
ものである。鉄心31は互いに平行な2つの脚部31a
及び31bと、これらを結ぶ胴部31cとからなってい
る。脚部31a及び31bの下端部には絶縁基板10へ
の差込部31d及び31eがそれぞれ形成され、また一
方の脚部31aの上部前面には、後述するアーマチュア
37の位置決めのための円筒状の突起31fが反対側か
らの押し出し加工により一体形成されている。脚部31
a及び31bの上端部31g及び31hは胴部31cか
ら突出している。
【0009】図5は電磁コイルの巻枠32を示すもので
ある。この巻枠32は、図の上面に溝32aを有する断
面U字状の巻胴部32b、その両端のU字状のつば部3
2c及び32d、並びに一方のつば部32cの片側に一
体に設けられた直方体状の端子台32eからなり、これ
らはモールド樹脂で一体に成形されている。端子台32
eには、一対のコイル端子33がインサート成形により
固着されている。
【0010】図6は巻枠32の溝32aに鉄心31の胴
部31cを圧入して、両者を一体的に組み合わせたもの
(以下、巻枠組立34と称する)である。図7は巻枠組
立34の巻枠32に電磁コイル35を巻いたもの(以
下、巻線組立36と称する)である。電磁コイル35の
口出し線35aはコイル端子33の上端部にからげて接
続されている。
【0011】図8はアーマチュア37を示すものであ
る。アーマチュア37は胴部37aの両端に接極部37
b及び37cが立ち上げられた逆門形状となっている。
アーマチュア37の接極部37bの下端部には円柱状の
軸片部37dが突出形成され、また接極部37cの下端
部には舌状の突片部37eが突出形成されている。後述
するように、アーマチュア37は軸片部37dが絶縁基
板10の軸受穴に挿入されて回動自在に支持され、その
際、突片部37eはその回動範囲を規制する作用をす
る。更に、軸片部37dの軸線上で接極部37bの上端
部には、鉄心31の突起31f(図4)に嵌め合わされ
る凹部37fが切り欠き形成されている。
【0012】アーマチュア37には図9に示すように、
絶縁物(樹脂)からなる作動片38がインサート成形に
より一体に固着される(以下、図9の状態をアーマチュ
ア組立39と称する)。図9(B)は図9(A)を上下
反転させ、かつ裏側から示したもので、図9(B)に示
すように、作動片38には後述する可動板ばねを挟み込
むスリット38aが下面から垂直に形成されている。
【0013】図3の電磁石30は、図7の巻線組立36
に図9のアーマチュア組立39を組み合わせて構成され
る。アーマチュア37は鉄心31の側面に沿って配置さ
れ、その際、アーマチュア37の凹部37fは鉄心31
の突起31fに嵌め合わされる。これにより、アーマチ
ュア37の図の上方向への位置ずれ及び鉄心31の平板
面内でのアーマチュア37の倒れが抑止される。この状
態でアーマチュア37の接極部37bは鉄心31の脚部
31aに重なり、同じく接極部37cは脚部31bに重
なる。
【0014】図10は接点部20を示すものである。接
点部20は、対向面にそれぞれ固定接点21及び可動接
点22を有する固定接点端子23及び可動接点端子24
からなっている。固定接点端子23は、固定接点21を
支持する接点台23aと、その一側に直交する逆L字状
の端子部23bとで形成され、固定接点21はかしめ加
工により接点台23aに取り付けられている。一方、可
動接点端子24はベリリウム銅の薄板からなる方形帯状
の可動板ばね24aと、これに直交するようにかしめ加
工により結合された端子板24bとからなっている。可
動板ばね24aの一端には固定接点21に対向して可動
接点22が溶接により取り付けられている。
【0015】図10において、固定接点端子23及び端
子板24bは可動板ばね24aより板厚の大きい黄銅の
帯材25から、まず図示の通り一部分が母材部分25a
とつながった状態でプレス加工により連続的に抜き・曲
げ成形され、そのままの状態で固定接点21や可動板ば
ね24aが結合される。この固定接点端子23及び端子
板24bは、絶縁基板10がインサート成形された後に
母材部25aから切り離される。
【0016】図1は接点部20が固着されたモールド樹
脂の絶縁基板10を拡大して示した平面図である。絶縁
基板10には長方形の底板11の一方側にその長手方向
に沿って固定接点端子23及び可動接点端子24がイン
サート成形により固着され、端子部23b及び端子板2
4bの先端部分が底板11の裏面から突出している。底
板11の接点部20が固着された側の両端部には、柱状
部12及び13が立ち上げ形成され、図1の右側の柱状
部12には可動板ばね24aの端部が埋め込まれ、左側
の柱状部13にはコイル端子33(図5)が挿通する2
つの端子穴13aがあけられている。また、柱状部12
及び13に連続してこれらとコ字形を形成するように、
L字形の囲い14及び15が形成され、更に柱状部12
に連続して絶縁壁16が可動板ばね24aに平行に形成
されている。
【0017】そして、底板11の両端部の上記コ字形に
囲まれた内側には、柱状部12,13の図の手前側の面
に接するように、鉄心31の差込部31d,31e(図
4)が圧入される一対の角形の差込穴17が設けられて
いる。また、図の左側の差込穴17の角部に近接して、
アーマチュア37の軸片部37d(図8)がゆるく挿入
される軸受穴18が設けられ、更に右側の凹部17の角
部に近接して、アーマチュア37の突片部37e(図
8)を受け入れてアーマチュア37の回動範囲を規制す
る角穴19が設けられている。
【0018】上記各部を図2の状態に組み立てるには、
まずアーマチュア組立39(図9)の軸片部37dを軸
受穴18に挿入し、突片部37eを溝19に挿入して作
動片38をスリット38aを介して可動板ばね24aに
上方から嵌合させる。次いで、巻線組立36(図7)を
アーマチュア37に組み合わせ、コイル端子33を絶縁
基板10の端子穴13aに挿入しながら、鉄心3の脚部
31d及び31eを前後の差込穴17にそれぞれ圧入す
る。この圧入の際には鉄心31の突出部31g及び31
hに力を加える。
【0019】図2の組立状態において、アーマチュア3
7は復帰ばねを兼ねる可動板ばね24a(図3)から作
動片38を介してばね力を受け、電磁コイル35の非励
磁状態では接極部37b,37cは鉄心31の脚部31
a,31bから離反している。このアーマチュア37の
外側への回動範囲は、その突片部37eが絶縁基板10
の角穴19(図2)内でその壁面に当たることにより規
制される。この状態から電磁コイル35が励磁される
と、アーマチュア37は鉄心31に吸引され、軸片部3
7dを支点に回動しながら作動片38を介して可動板ば
ね24aを押動する。これにより、可動板ばね24aは
固着端部を支点としてして弾性変形し、接点21,22
間を閉じる。その後、電磁コイル35が消磁されると、
アーマチュア37の吸引が解かれて可動板ばね24aが
復帰し、接点21,22間が開く。
【0020】以上は電磁継電器の全体構成の説明である
が、次にこの発明に係る部分について説明する。図1に
おいて、絶縁基板10の囲い15の内側隅部は下から約
半分の高さまで三角柱状に埋められ、その内側に押圧面
15aが形成されている。この押圧面15aは、絶縁基
板10に支持されたアーマチュア37(2点鎖線で示
す)に対して、軸片部37dの近傍で接極部37bの外
側(反鉄心側)かど部37b’(図9)に斜めに当接す
るように形成されている。一方、図9(A)において、
上記かど部37b’を形成する接極部37bの外側面の
一部37b”はプレスによるつぶし加工(板厚方向の平
坦成形)により、板厚寸法の均一化が図られている。
【0021】さて、図2の電磁継電器の動作時におい
て、アーマチュア37に対する吸引力は接極部37b,
37cの上端側(電磁コイル35側)ほど強いのに対
し、可動板ばね24aから負荷力は作動片38を介して
アーマチュア37の胴部37aに作用する。従って、ア
ーマチュア37に対する吸引力の余力が少ない場合に
は、接極部37b,37cの下端側(電磁コイル35か
ら遠い側)で吸引力が不足して、アーマチュアの胴部3
7aが可動板ばね24aの負荷力に負けて浮き上がる
(鉄心31から離れる)可能性がある。
【0022】そこで、この発明では図1に示すように、
絶縁基板10に押圧面15aを設け、上述した理由でア
ーマチュア37の胴部37aが浮き上がろうとする場
合、アーマチュア接極部37bのかど部37b’を押圧
面15aで押さえて浮き上がりを抑止する。ここで、図
1において、押圧面15aがアーマチュア37のかど部
37b’を押す力Fは押圧面15aにほぼ垂直に作用
し、押圧力Fはアーマチュア37の平板面に垂直な成分
A と平行な成分FB とからなり、垂直成分FA でアー
マチュア37の浮き上がりを抑止する。
【0023】ところで、鉄心31の板厚を例えば1m
m、アーマチュア37の板厚を例えば0.8 mmとした場
合、それらの素材の板厚には例えば±0.025 mmの公差
が存在する。また、鉄心31やアーマチュア37を素材
からプレスで打抜き形成すると、破断面近傍にはいわゆ
るバリやダレなどの歪みが生じ、その分、板厚が変化を
受ける。従って、鉄心31及びアーマチュア37を重ね
て絶縁基板10に組み付けた状態で、それらの全体の厚
さにはばらつきが生じ、その結果として絶縁基板の押圧
面15aとアーマチュア接極部37bのかど部37b’
との位置関係も変化する。図11〜図13はその変化の
状況を示すもので、これら各図の(A)は絶縁基板10
上の鉄心31にアーマチュア37が吸着された状態の要
部平面図、(B)はそのB−B線に沿う断面図である。
【0024】図11は鉄心31及びアーマチュア37の
板厚が最大で、図11(A)においてアーマチュア37
のかど部37b’が絶縁基板10の押圧面15aに大き
く食い込む場合、図12は上記板厚が中程度でかど部3
7b’が押圧面15aに僅かに食い込む場合、図13は
上記板厚が最小でかど部37b’は押圧面15aに丁度
接する場合である。図11(A)あるいは図12(A)
に示すように、かど部37b’が押圧面15aに食い込
む関係にある場合、アーマチュア37は図11(B)あ
るいは図12(B)に示すように、アーマチュア37は
押圧力Fの平行成分FB (図1参照)を受けて、軸片部
37dと軸受穴18との間の余裕の範囲内(図1参照)
で、鉄心31の突起31fを支点に矢印方向に傾動し、
押圧面15aから逃げる。そのため、かど部37b’は
実際には押圧面15aに食い込むことはなく、アーマチ
ュア37は図示の通りやや傾いた状態で自動位置決めさ
れる。
【0025】この状態でアーマチュア37はかど部37
b’が押圧面15aに沿って摺動しながら、軸片部37
dを支点に自在に回動するとともに、図示吸着時にはか
ど部37b’が隙間なく押圧面15aに接してすでに述
べた胴部37aの浮き上がりが抑止される。すなわち、
鉄心31及びアーマチュア37の板厚が最小の組合せに
おいて、図13に示すように押圧面15aがかど部37
b’にほぼ接するように押圧面15aを位置設定してお
けば、鉄心31及びアーマチュア37の板厚がそれより
も大きい場合にはアーマチュア37の位置が自動調整さ
れる。その結果、アーマチュア37は過度に押さえ付け
られることなく、かつ隙間なく押圧面15aに接して浮
き上がりが抑止される。なお、図示実施の形態ではアー
マチュア37は鉄心31の突起31fを支点に傾動して
位置調整するが、突起31fが設けられない場合には単
に横方向に平行移動して位置調整する。
【0026】
【発明の効果】以上の通り、この発明によれば、アーマ
チュア接極部の軸片部近傍の外側かど部に斜めに当接す
る押圧面は、鉄心あるいはアーマチュアの板厚に応じて
アーマチュアを鉄心と平行に位置ずれさせるので、アー
マチュアは鉄心やアーマチュアの板厚寸法のばらつきに
関係なく無理なく鉄心に押圧され、常に円滑に動作する
とともに吸着時には胴部の浮き上がりが確実に抑止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す電磁継電器の絶縁
基板の平面図である。
【図2】この発明の実施の形態を示す電磁継電器の組立
状態の斜視図である。
【図3】図2の電磁継電器の分解斜視図である。
【図4】図2の電磁継電器の鉄心の斜視図である。
【図5】図2の電磁継電器の巻枠の斜視図である。
【図6】図4の鉄心に図5の巻枠を組み合わせた状態の
斜視図である。
【図7】図6における巻枠に電磁コイルを巻いた状態の
斜視図である。
【図8】アーマチュアの斜視図である。
【図9】図8のアーマチュアに作動片を組み合わせた状
態の斜視図で、(A)は前面側から見た図、(B)は
(A)を上下反転し、かつ裏側から見た図である。
【図10】図2の電磁継電器の接点部の斜視図である。
【図11】絶縁基板の押圧面とアーマチュア接極部のかど
部との位置関係を示す図で、(A)は平面図、(B)は
そのB−B線に沿う断面図である。
【図12】絶縁基板の押圧面とアーマチュア接極部のかど
部との異なる位置関係を示す図で、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図である。
【図13】絶縁基板の押圧面とアーマチュア接極部のかど
部との更に異なる位置関係を示す図で、(A)は平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 絶縁基板 15a 押圧面 18 軸受穴 23 固定接点端子 24 可動接点端子 24a 可動板ばね 31 鉄心 31a 脚部 31b 脚部 31c 胴部 32 巻枠 35 電磁コイル 37 アーマチュア 37a 胴部 37b 接極部 37b’かど部 37b”つぶし加工部 37c 接極部 37d 軸片部 38 作動片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに平行な2つの脚部及びこれらを結ぶ
    胴部からなり、この胴部に巻枠を介して電磁コイルが巻
    かれるとともに、前記脚部の下端部が絶縁基板に固定さ
    れた門形の平板な鉄心と、この鉄心の前記脚部にそれぞ
    れ対向する2つの接極部及びこれらを結ぶ胴部からなる
    逆門形の平板なアーマチュアとを有し、前記アーマチュ
    アは一方の前記接極部の下端部に形成された軸片部が前
    記絶縁基板の軸受穴に挿入されて回動自在に支持され、
    前記電磁コイルが励磁されると前記軸片部を支点に回動
    して前記接極部が前記鉄心の脚部に吸着され、前記胴部
    に装着された絶縁物の作動片を介して前記絶縁基板に固
    着された可動板ばねを押動する電磁継電器において、 前記軸片部が形成された前記アーマチュア接極部の前記
    軸片部近傍の外側かど部に斜めに当接する押圧面を前記
    絶縁基板の隅部に一体に形成したことを特徴とする電磁
    継電器。
  2. 【請求項2】絶縁基板の押圧面が当接するかど部を形成
    するアーマチュア接極部の外側面の一部につぶし加工を
    施したことを特徴とする請求項1記載の電磁継電器。
JP2328197A 1997-01-22 1997-01-22 電磁継電器 Pending JPH10208603A (ja)

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JP (1) JPH10208603A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010176957A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Fujitsu Component Ltd 電磁継電器

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