JPH11345555A - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

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JPH11345555A
JPH11345555A JP15440498A JP15440498A JPH11345555A JP H11345555 A JPH11345555 A JP H11345555A JP 15440498 A JP15440498 A JP 15440498A JP 15440498 A JP15440498 A JP 15440498A JP H11345555 A JPH11345555 A JP H11345555A
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JP
Japan
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movable
block
electromagnetic relay
movable contact
piece
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Application number
JP15440498A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kariya
雄一 仮屋
Kazushi Nakano
一志 中野
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産効率が高く、開閉特性にばらつきが生じ
ない電磁継電器を提供することにある。 【解決手段】 可動鉄片31の下面略中央に回動支持用
ヒンジばね33を配置する。さらに、このヒンジばね3
3の両側に配置した永久磁石32a,32bを前記可動
鉄片31の下面に接合一体化する。そして、前記ヒンジ
ばね33と永久磁石32a,32bとの間に平面略コ字
形の可動接触片34,35の中間部を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁継電器、特に、
その可動ブロックの内部構造に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、電
磁継電器としては、例えば、特開平8−124469号
公報に記載のものがある。すなわち、前記電磁継電器
は、断面略コ字形の鉄芯にコイルを巻回して形成した電
磁石ブロックと、この電磁石ブロックに2次成形を施
し、上面から前記鉄芯の両端磁極部が露出するように形
成したベースブロックと、可動鉄片の中間部に形成した
絶縁台にて可動接触片を一体化し、前記ベースブロック
の上面で回動可能に支持するとともに、可動鉄片の両端
部を前記鉄芯の両端磁極部に交互に接離可能に配置した
可動ブロックとからなる。そして、前記電磁石ブロック
の励磁,消磁に基づいて回動する前記可動ブロックの可
動接触片で、接点を開閉する。
【0003】しかしながら、前述の電磁継電器にかかる
可動ブロックは、図13(a),(b)に示すように、
可動鉄片3と可動接触片5,6との絶縁性を確保するた
め、前記可動接触片5,6の中間部50,60を、前記
可動鉄片3に馬乗り状態となるようにそれぞれ屈曲して
いた。このため、曲げ加工を可動接触片5,6に行う必
要があり、生産工数が多いので、生産効率が悪い。ま
た、前述の曲げ加工は高い寸法精度で行うことが困難で
あるだけでなく、捩じれが生じ易い。特に、表面実装タ
イプの電磁継電器では、熱ストレスにより、曲げ加工に
よって蓄積された残留応力が解放され、捩じれが発現し
やすい。このため、部品精度が低下し、可動接点が固定
接点に片当たりしやすくなるので、開閉特性にばらつき
が生じるという問題点があった。
【0004】本発明にかかる電磁継電器は、前記問題点
に鑑み、生産効率が高く、開閉特性にばらつきのない電
磁継電器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる電磁石装
置は、前記目的を達成するため、断面略コ字形の鉄芯に
コイルを巻回して形成した電磁石ブロックと、この電磁
石ブロックに2次成形を施し、上面から前記鉄芯の両端
磁極部が露出するように形成したベースブロックと、可
動鉄片の中間部に形成した絶縁台にて可動接触片を一体
化し、前記ベースブロックの上面で回動可能に支持する
とともに、可動鉄片の両端部を前記鉄芯の両端磁極部に
交互に接離可能に配置した可動ブロックとからなり、前
記電磁石ブロックの励磁,消磁に基づいて回動する前記
可動ブロックの可動接触片で、接点を開閉する電磁継電
器において、前記可動鉄片の下面略中央に回動支持用ヒ
ンジばねを配置し、このヒンジばねの少なくとも片側に
配置した永久磁石を前記可動鉄片の下面に接合一体化す
るとともに、前記ヒンジばねと永久磁石との間に平面略
コ字形の可動接触片の中間部を配置した構成としてあ
る。
【0006】また、前記ヒンジばねの両側に平面略コ字
形の可動接触片をそれぞれ配置してもよい。
【0007】さらに、前記可動接触片および前記ヒンジ
ばねを連結一体化して平面略H字形としてもよい。
【0008】そして、前記可動ブロックの左右両側にお
ける永久磁石の磁力をアンバランスにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる実施形態を
図1ないし図12の添付図面に従って説明する。すなわ
ち、第1実施形態にかかる電磁継電器は、図1ないし図
10に示すように、大略、電磁石ブロック10に2次成
形を施して形成したベースブロック20と、可動ブロッ
ク30と、ケース40とからなるものである。ちなみ
に、この電磁継電器の外形寸法(横幅×縦幅×高さ)は
10mm×6.5mm×5mmである。
【0010】前記電磁石ブロック10は、図3(b)お
よび図4に示すように、略コ字形の鉄芯11にコイル1
6を巻回したものである。前記電磁石ブロック10の製
造方法としては、図5に示すように、まず、略コ字形の
鉄芯11に1次成形を施してスプール12を形成する。
このスプール12は、鉄芯11の両端にそれぞれ形成し
た鍔部13,14からなるものである。そして、前記鍔
部14の両側面から突出した一対の連結片18が軸心方
向に沿って延在している。さらに、前記鉄芯11の中間
部にコイル16を巻回し、その引き出し線を前記鍔部1
3にインサート成形した中継端子17のからげ部17a
にからげてハンダ付けしてある(図6)。
【0011】ベースブロック20は、図7ないし図9に
示すように、リードフレーム50に接続した前記電磁石
ブロック10に2次成形を施して形成したものである。
前記リードフレーム50には、共通端子21,固定接点
端子22,23およびコイル端子24を切り出して屈曲
してあるとともに、支持片51を切り出して屈曲してあ
る。ただし、前記固定接点端子22,23には、固定接
点22a,23aが予めそれぞれ設けられている。
【0012】そして、電磁石ブロック10の中継端子1
7をリードフレーム50のコイル端子24の自由端部に
溶接一体化するとともに、前記連結片18をリードフレ
ーム50の支持片51に溶接一体化した後、これらを金
型に位置決めして2次成形を行う。そして、前記リード
フレーム50から連結片18を切断するとともに、各端
子21〜24を切り離して屈曲することにより、ベース
ブロック20が完成する。このとき、各端子21〜24
の基部はベースブロック20の外側面と略面一になって
いる。
【0013】前記ベースブロック20の側面から突出す
る各端子21〜24は、例えば、図8(b),(c)に
示すように、その基部に巾狭部21b,22b,23
b,24b(巾狭部21b,24bは図示せず。)を形
成してある。このため、各端子21〜24を下方側に屈
曲すると、基準面を形成する金型を使用せずとも、所定
の位置から高い寸法精度で屈曲でき、曲げ位置にばらつ
きが生じない。この結果、各端子21〜24はベースブ
ロック20の外側面に設けた浅溝に嵌合し、これらの外
側面が略面一になる。なお、各端子21〜24の厚さ寸
法が、例えば、0.15mmである場合、屈曲前におけ
るベースブロック20の側面から各巾狭部21b〜24
bまでの距離は、0〜0.05mmあればよい。
【0014】前述の2次成形によって得られたベースブ
ロック20は、図1に示すように、その上面に浅底の凹
所25を有し、この凹所25の底面の略中央部に一対の
凸部26a,26bが突設されている。一方の凸部26
aは、その頂部が後述する可動ブロック30に線接触す
るように長い稜線を有している。他方の凸部26bは、
巾方向の寸法精度のばらつきを吸収するため、凸部26
aよりも短い稜線の頂部を有している。
【0015】前記凹所25の隅部には固定接点端子2
2,23の固定接点22a,23aがそれぞれ露出して
いる。また、隣り合う固定接点22a,22aの間、お
よび、隣り合う固定接点23a,23aの間には、鉄芯
11の磁極部11a,11bがそれぞれ露出している。
さらに、鉄芯11の磁極部11a,11bは平面略コ字
形の絶縁壁27で固定接点22a,23aからそれぞれ
仕切られている。また、前記絶縁壁27自身の対向する
外側面はテーパ面となっている(図4)。そして、前記
ベースブロック20の開口縁部のうち、その側辺の略中
央部の隅部から共通端子21の接続受け部21aが露出
している。
【0016】また、図1および図2に示すように、前記
ベースブロック20の両側端面の中央に突部28が突設
している。この突部28は、図3(b)に示すように、
連結片18、固定接点端子23およびコイル端子24の
切り残した端部18a,23cおよび24cよりも前方
に突出している。これは、ベースブロック20を連続し
て搬送する場合に、例えば、端部23cと端部24cと
が相互に乗り上げたり、引っ掛かり合うのを防止するた
めである。
【0017】可動ブロック30は、図10(a),
(b),(c)に示すように、可動鉄片31の下面に、
所定間隔だけ離した一対の永久磁石32a,32b(図
10(a)中、永久磁石32aは図示せず。)を接合
し、さらに、前記永久磁石32a,32bの間に配した
略I字形ヒンジばね33の両側に、一対の略コ字形の可
動接触片34,35を線対称に並設した後、樹脂モール
ドで絶縁台36を形成し、一体化したものである。
【0018】前記永久磁石32a,32bは可動鉄片3
1よりも巾狭であり、可動鉄片31のいわゆるだれ面に
重ね合わせてある。これは、可動鉄片31にプレス加工
を施した際に生じる、いわゆるかえりに、永久磁石32
a,32bが当接するのを防止し、両者の間に隙間が生
じないようにするためである。
【0019】また、可動鉄片31と永久磁石32a,3
2bとの接合面縁部を部分的に仮止めした後、樹脂モー
ルドしてもよい。仮止め方法としては、例えば、レーザ
溶接,ガスバーナーによる溶接,スポット溶接等の既存
の方法を利用できる他、両者の接合面に形成した接合用
金属薄膜を溶融して一体化してもよい。接合用金属薄膜
としては、例えば、ニッケル,亜鉛,カドミニウム,
錫,銅,クロム,鉛,銀,金,パラジウム等の単体また
はこれらの合金が挙げられる。また、接合用金属薄膜の
形成方法としては、メッキ,蒸着,塗布等の既存の方法
から選択できる。さらに、接合用金属薄膜は、接合面全
面に形成してもよく、また、接合面の縁部のみ、あるい
は、中央部のみに形成してもよい。そして、前記接合用
金属薄膜を溶融する方法としては、レーザの照射,ガス
バーナーによる加熱,電気抵抗による既存の加熱方法が
挙げられる。
【0020】ヒンジばね33は、薄板ばね材を平面略I
字形に打ち抜いて形成したものである。そして、その両
端部には、略T字形の接続部32cが延在している。
【0021】可動接触片34,35は、導電性薄板ばね
材を平面略コ字形に打ち抜いて形成したものであり、巾
方向に分割して形成した両端部の各分割片に、可動接点
34a,35aがそれぞれ設けられている。
【0022】可動ブロック30の成形方法としては、例
えば、可動接点34a,35aを設けた図示しないリー
ドフレームからプレス加工でヒンジばね33および可動
接触片34,35を切り出した後、金型に位置決めす
る。ついで、仮止めした可動鉄片31および永久磁石3
2a,32bを前記金型に位置決めした後、樹脂モール
ドで絶縁台36を形成し、一体化する方法が挙げられ
る。なお、前記可動鉄片31は、鉄芯11の磁極部11
a,11bに当接する部分を除き、その全表面を樹脂モ
ールドして絶縁特性を高めておいてもよい。
【0023】そして、前記ベースブロック20に可動ブ
ロック30を上方から落とし込み、絶縁台36の下面に
設けた一対の凹部36a,36b(図2)を、ベースブ
ロック20の上面に突設した凸部26a,26bにそれ
ぞれ嵌合すると、自動的に位置決めされる。さらに、前
記ヒンジばね33の接続部33aを、ダミー端子である
共通端子21の接続受け部21aに溶接することによ
り、可動ブロック30が回動可能に支持される。
【0024】本実施形態では、絶縁台36の下面に設け
た凹部36a,36bをベースブロック20の凸部26
a,26bにそれぞれ嵌合して支持するものである。そ
して、例えば、凸部26a,26b間の距離に加工公差
によるばらつきがあっても、前記凸部26bの頂部の稜
線が凸部26aのそれよりも短く、加工公差のばらつき
を吸収できる。このため、加工公差のばらつきによる動
作不良を回避できる。また、絶縁台36の凹部36a,
36bと、ベースブロック20の凸部26a,26bと
の接触部分は、回動軸となる接続部32cと略同一平面
上に位置している。このため、回動軸心のばらつきによ
るがたつきがなく、円滑な回動運動が得られる。
【0025】なお、本実施形態では、2個の凸部26
a,26bを形成する場合について説明したが、必ずし
もこれに限らず、1個であってもよく、2個以上であっ
てもよい。また、前記凸部26a,26bの形状は、前
述のものに限らず、その頂部が三角柱,円錐形あるいは
半球形であってもよい。さらに、凸部26a,26bの
頂部を鋭角な形状とする一方、凹部36a,36bの底
面を鈍角な形状とすることにより、回動支点にがたつき
が生じにくい構造としてもよい。
【0026】そして、この電磁継電器では、可動鉄片3
1と可動接触片34,35との空間距離が約0.9mm
である。しかし、図3に示すように、ベースブロック2
0に可動ブロック30を組み付けた結果、略コ字形の絶
縁壁27が可動鉄片31と可動接触片34,35とを仕
切っている。このため、両者間の沿面距離が長くなり、
絶縁特性が高い。ついで、絶縁台36の両端部36c,
36dが長く延在し、絶縁壁27に重なり合っている。
このため、両者間の延面距離がより一層長くなり、絶縁
特性が向上するという利点がある。
【0027】ケース40は、図1に示すように、前記ベ
ースブロック20に嵌合可能な箱形状を有し、その開口
縁部に嵌合用切り欠き部41が形成されている。また、
ケース40は、天井面縁部にガス抜き孔42を有してい
る。さらに、ケース40は、図2に示すように、その天
井面に絶縁用リブ43を突設してある。この絶縁用リブ
43は、その一端部がケース40の内側面に連続してお
り、前記ベースブロック20の絶縁壁27に接合する接
合面がテーパ面となっている。
【0028】そして、可動ブロック30を組み付けたベ
ースブロック20にケース40を組み付け、前記端子2
1〜24に切り欠き部41をそれぞれ嵌合する。これに
より、図4に示すように、ケース40の絶縁用リブ43
が前記ベースブロック20に設けた絶縁壁27の外側面
に当接する。このため、両者間の沿面距離が長くなり、
絶縁特性が向上する。また、絶縁壁27および絶縁用リ
ブ43のいずれの接合面もテーパ面となっているので、
スムーズな組立が可能であり、組立作業が容易になると
いう利点がある。なお、絶縁用リブ43は絶縁壁27の
対向する内側面に当接するようにしてもよい。
【0029】ついで、ベースブロック20とケース40
との接合面をシールした後、ケース40のガス抜き孔4
2から内部ガスを抜き、前記ガス抜き孔42を熱封止す
ることにより、組立作業が完了する。
【0030】次に、前述の構造を有する電磁継電器の動
作について説明する。まず、電磁石ブロック10のコイ
ル16に電圧が印加されていない場合、永久磁石32
a,32bの磁束による磁力により、可動鉄片31の一
端部31aが鉄芯11の磁極部11aに吸着し、磁気回
路を閉成しているとともに、可動接触片34の可動接点
34a,34aが固定接点22a,22aにそれぞれ接
触している。
【0031】そして、前記電磁石ブロック10のコイル
16に、永久磁石32a,32bの磁束を打ち消す磁束
が生じるように電圧を印加すると、永久磁石32a,3
2bの磁力に抗して可動鉄片31が回動し、これにつれ
て可動接触片34,35が回動する。このため、可動接
点34aが固定接点22aから開離した後、可動接点3
5aが固定接点23aに接触し、可動鉄片31の他端部
31bが鉄芯11の磁極部11bに吸着する。そして、
前述の電圧の印加を解いても、永久磁石32a,32b
の磁力により、可動ブロック30は、その状態を保持す
る。
【0032】さらに、前述の印加方向と逆方向の電圧を
コイル16に印加すると、永久磁石32a,32bの磁
力に抗し、可動鉄片31が前述の回動方向と逆方向に回
動し、これにつれて可動接触片34,35も回動する。
このため、可動接点35aが固定接点23aから開離
し、可動接点34aが固定接点22aに接触した後、可
動鉄片31の一端部31aが鉄芯11の磁極部11aに
吸着し、元の状態に復帰する。
【0033】第2実施形態は、図11に示すように、ヒ
ンジばね33および可動接触片34,35を連結一体化
し、平面略H字形に形成した場合である。他は、前述の
第1実施形態とほぼ同様であるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、可動ブロック30を形成する部品
点数,組立工数が減少し、生産性が向上するという利点
がある。
【0034】第3実施形態は、図12に示すように、永
久磁石32a,32bの大きさを異ならしめることによ
り、磁気的不均衡を意図的に生じさせる場合である。な
お、磁気的不均衡は、永久磁石32a,32bの大きさ
を同一とし、磁力の大きさを異ならしめてもよい。ま
た、同一の永久磁石を非対称に配置して磁気的不均衡と
してもよい。さらに、片側の永久磁石だけを可動ブロッ
クに一体成形して磁気的不均衡を得てもよい。本実施形
態によれば、永久磁石を適宜選択することにより、磁気
バランスを任意に設定でき、設計の自由度が広がるとい
う利点がある。
【0035】前述の実施形態では、自己保持タイプの電
磁継電器について説明したが、必ずしもこれに限らず、
自己復帰タイプの電磁継電器に適用してもよいことは勿
論である。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1にかかる電磁継電器によれば、可動接触片を
従来例のように折り曲げる必要がない。このため、生産
工数が少なく、生産効率の高い電磁継電器が得られる。
また、曲げ加工を必要とせず、単なる打ち抜き加工で可
動接触片を形成できるので、高い寸法精度で製造でき
る。特に、従来例のような捩じれが発現せず、熱ストレ
スが加わっても、曲げ加工に基づく残留応力が生じな
い。この結果、部品精度が低下ぜず、可動接点が固定接
点に片当たりすることがないので、安定した開閉特性を
有する電磁継続電器が得られる。請求項2によれば、ヒ
ンジばねの両側に一対の略コ字形の可動接触片を配置し
てある。このため、異なる電気回路を交互に開閉できる
電磁継電器が得られる。請求項3によれば、ヒンジばね
および可動接触片が連結一体化されるので、部品点数,
組立工数が少なくなり、生産性の高い電磁継電器が得ら
れる。請求項4によれば、左右の磁気特性を任意に異な
らしめることにより、所望の動作特性を有する電磁継電
器が得られ、設計の自由度が広がるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の一実施形態を示す電磁継電器の分
解斜視図である。
【図2】 図1にかかる電磁継電器を下方から視た場合
の分解斜視図である。
【図3】 図1に示した電磁継電器の組立後を示し、図
(a)は平面部分断面図、図(b)は正面部分断面図で
ある。
【図4】 図3(a)に示した電磁継電器の側面断面図
である。
【図5】 スプールを一体成形した鉄芯を示し、図
(a)は上方から視た斜視図、図(b)は下方から視た
斜視図である。
【図6】 電磁石ブロックを示し、図(a)は上方から
視た斜視図、図(b)は下方から視た斜視図である。
【図7】 電磁石ブロックの2次成形方法を説明するた
めの斜視図である。
【図8】 電磁石ブロックの2次成形方法を示し、図
(a)は平面図、図(b)および図(c)は要部拡大平
面図である。
【図9】 電磁石ブロックの2次成形方法を示し、図
(a)は側面図、図(b)は正面図である。
【図10】 樹脂モールドした可動ブロックを示し、図
(a)は平面図、図(b)は正面断面図、図(c)は側
面断面図である。
【図11】 第2実施形態にかかる樹脂モールドした可
動ブロックを示し、図(a)は平面図、図(b)は正面
断面図、図(c)は側面断面図である。
【図12】 第3実施形態にかかる樹脂モールドした可
動ブロックを示し、図(a)は平面図、図(b)は正面
断面図、図(c)は側面断面図である。
【図13】 従来例にかかる可動ブロックを示し、図
(a)は平面図、図(b)は正面図である。
【符号の説明】
10…電磁石ブロック、11…鉄芯、11a,11b…
磁極部、12…スプール、13,14…鍔部、16…コ
イル、17…中継端子、18…連結片、18a…端部、
20…ベースブロック、21…共通端子、21a…接続
受け部、21b…巾狭部、22,23…固定接点端子、
22a,23a…固定接点、22b,23b…巾狭部、
22c,23c…端部、24…コイル端子、24b…巾
狭部、24c…端部、25…凹所、26a,26b…凸
部、27…絶縁壁、28…突部、30…可動ブロック、
31…可動鉄片、32a,32b…永久磁石、33…ヒ
ンジばね、33a…接続部、34,35…可動接触片、
34a,35a…可動接点、36…絶縁台、36a,3
6b…凹部、36c,36d…端部、40…ケース、4
1…切り欠き部、42…ガス抜き孔、43…絶縁用リ
ブ、50…リードフレーム、51…支持片。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略コ字形の鉄芯にコイルを巻回して
    形成した電磁石ブロックと、 この電磁石ブロックに2次成形を施し、上面から前記鉄
    芯の両端磁極部が露出するように形成したベースブロッ
    クと、 可動鉄片の中間部に形成した絶縁台にて可動接触片を一
    体化し、前記ベースブロックの上面で回動可能に支持す
    るとともに、可動鉄片の両端部を前記鉄芯の両端磁極部
    に交互に接離可能に配置した可動ブロックとからなり、 前記電磁石ブロックの励磁,消磁に基づいて回動する前
    記可動ブロックの可動接触片で、接点を開閉する電磁継
    電器において、 前記可動鉄片の下面略中央に回動支持用ヒンジばねを配
    置し、このヒンジばねの少なくとも片側に配置した永久
    磁石を前記可動鉄片の下面に接合一体化するとともに、
    前記ヒンジばねと永久磁石との間に平面略コ字形の可動
    接触片の中間部を配置したことを特徴とする電磁継電
    器。
  2. 【請求項2】 前記ヒンジばねの両側に平面略コ字形の
    可動接触片をそれぞれ配置したことを特徴とする請求項
    1に記載の電磁継電器。
  3. 【請求項3】 前記可動接触片および前記ヒンジばねを
    連結一体化して平面略H字形にしたことを特徴とする請
    求項1または2に記載の電磁継電器。
  4. 【請求項4】 前記可動ブロックの左右両側における永
    久磁石の磁力をアンバランスにしたことを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1項に記載の電磁継電器。
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