JP2001155388A - 貼り合せ光ディスクの製造装置及びその製造方法 - Google Patents

貼り合せ光ディスクの製造装置及びその製造方法

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JP2001155388A JP33737799A JP33737799A JP2001155388A JP 2001155388 A JP2001155388 A JP 2001155388A JP 33737799 A JP33737799 A JP 33737799A JP 33737799 A JP33737799 A JP 33737799A JP 2001155388 A JP2001155388 A JP 2001155388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】貼り合せる2枚のディスク間に、紫外線硬化樹
脂を介在させて、紫外線を含む光により該紫外線硬化樹
脂を硬化させ、2枚のディスクを貼り合せてなる光学式
貼り合せ光ディスクの製造装置について、貼り合せられ
るディスクの反り、変形を貼り合せ光ディスクの貼り合
せ工程において可及的に矯正するという問題と、同光デ
ィスクへの異物の付着を防止するという問題とを簡便な
手段によって一挙に解決して、常に安定した貼り合せ光
ディスクを製造できる製造装置および製造方法を工夫す
ること。 【解決手段】貼り合せる2枚のディスク間に、紫外線硬
化樹脂を介在させて、紫外線を含む光により該紫外線硬
化樹脂を硬化させ、2枚のディスクを貼り合せてなる光
学式貼り合せ光ディスクの製造装置を前提として、吸引
装置に接続されていてディスクを吸引保持する保持台を
設け、該紫外線硬化樹脂を硬化させる際に、少なくとも
一方のディスクの全面を吸引して保持すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、DVD(Digital Ver
satile Disc)、−ROM、および−VIDEOの様な読
み取りだけの光ディスク、情報の書き換え可能なDVD
−R(Recordable)、±RW(Rewritable)、ならびに−R
AM(Random Access Memory)等の製造に有効な貼り合せ
光ディスクの製造装置およびその製造方法に関するもの
であり、簡便な手段で反りや異物の付着を防止して常に
安定した貼り合せ光ディスクを製造することができるも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光などにより光学式に記録
信号を読み取ったり、あるいは書き込む光学式情報ディ
スクとして、2枚のディスクを重ねて貼り合せたものが
あり、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM、およ
び−VIDEOの様な読み取りだけの光ディスクの他、
情報の書き換えが可能なDVD−R(Recordable)、±R
W(Rewritable)、ならびに−RAM(Random Access Mem
ory)等がこれに当たる。上記のDVDは厚さ0.6m
m、直径120mmの2枚のプラスチックディスクを重
ねて貼り合せた光ディスクである。貼り合せ材料には、
ホットメルト接着剤、紫外線硬化樹脂、遅効性紫外線硬
化樹脂(エポキシ樹脂)、両面粘着シート等があるが、
コスト、ならびに品質の面から、アクリル系紫外線硬化
樹脂が多く使用されている。この貼り合せディスクの製
造方法の一例が特開平5−20714号に記載されてい
る。上記従来の製造方法を模式的に示すと、図1(イ)
〜(ホ)のとおりである。このものにおいては、先ず、
保持台上に載置した第1のディスク11上に紫外線硬化
樹脂41をシリンジ31から環状に塗布し(図1
(イ))、次に第2のディスク(保護ディスク)12を
重ね合わせ(図1(ロ))、保持台21を回転させなが
ら紫外線硬化樹脂を遠心力で半径方向に延展させて広
げ、接着剤が第1、第2のディスク11、12の外周端
面から約5mmの位置まで広がった時点で回転を止める
(図1(ハ))。その後、上記ディスクを紫外線照射域
へ移動させる間に紫外線硬化樹脂がディスクの最外周端
部にまで広がるので(図1、(ニ))、最終的には接着
剤がディスク表面全域に薄膜状に広がった状態で紫外線
が照射されて硬化し(図1(ホ))、第一、第二のディ
スクが接着されて、貼り合せた光ディスクが製造され
る。
【0003】しかしながら、例えば上記の製造方法でD
VDを製造すると、当該DVDはディスク厚さが0.6
mmと薄いため、単板での機械強度が弱く、自重でその
端部が100μmほど変形する。特に、書き換え可能な
記録媒体を製造する場合は、この薄い(厚さ0.6m
m)ディスク上に厚さ数百nmの無機系の薄膜層を形成
し、更に、該無機系薄膜層の保護層として、数μm〜十
数μmの紫外線硬化樹脂膜を塗布・硬化させたり、プラ
スチックディスクの帯電および傷防止用の厚さ数μmの
紫外線硬化樹脂膜を塗布・硬化させたり、あるいは、書
き換え可能な記録層を結晶化させるためにレーザを照射
すると、ディスクの反りが大きく変化する。このように
種々の工程を経て作られたディスク単板の反りは最大で
1mmにも及ぶことがある。したがって、上記従来の製
造方法(特開平5−20714号公報)だけでは、書き
換え可能な光ディスクの反り規格を満足させることは出
来ない。
【0004】上記の問題点を解決するものとして、特開
平9−262907号公報、特開平10−11820号
公報、特開平10−199053号公報に記載されてい
るものがある。このものは2枚の貼り合せる光ディスク
を石英ガラスなどで押圧した後、または押圧しながら、
上記紫外線硬化樹脂を硬化させてディスクを矯正するも
のである。上記3つの従来例のうちの特開平9−262
907号に記載されたものは、2枚のディスクを貼り合
せるに当たって、前記ディスクの両方を、ディスク保持
部材(石英ガラス)で保持し、少なくとも一方のディス
クをもう一方のディスクに貼りあわせた後の、ディスク
の厚さが全体に亘って一定の所定厚さとなるまで保持部
材で押圧し、その後、当該保持部材による保持を解放し
てから、紫外線を照射し硬化させるものである。この方
法では、貼り合せ前ディスクの反りが比較的小さいもの
には有効であるとしても、反りが数百μmを超えるもの
を貼り合せる場合は、当該保持部材の解放から紫外線照
射までの時間を可及的に短くしても、ディスクの反りが
戻ってしまうので、完全に矯正することは出来ない。そ
の対策として紫外線硬化樹脂のタック力を上げると、該
紫外線硬化樹脂の粘度が上昇し、所望の厚さ(約50μ
m)に均一に塗布することが極めて困難であるばかりで
なく、該紫外線硬化樹脂のリサイクルが困難になること
が容易に予想される。
【0005】他方、特開平10−11820公報、特開
平10−199053号公報に記載されたもは、2枚の
ディスクを貼り合せるに当たり、2枚の平坦な石英ガラ
スで表裏2枚のディスクを挟み込み、押圧しながら紫外
線を照射し、該紫外線硬化樹脂を硬化させるものであ
る。これらの方法では、次の1)〜3)のような不具合
がある。 1)2枚のディスクの間に紫外線硬化樹脂を挟み込み、
スピナーにより該紫外線硬化樹脂を展延させた後、石英
ガラスで押圧するため、ディスクの外周端部から該紫外
線硬化樹脂がはみ出し、石英ガラスに付着して異物とな
り、この付着した異物のため貼り合せ光ディスクの品質
を低下させる(具体的には、光ディスクの表面に傷を付
けたり、その異物の凹凸を与えたまま接着されて、所
謂、バンプ等の不良や軸方向加速度の劣化をもたらし、
最終的には、光ディスクへの情報の書き込みや読み込み
エラーの原因となってしまう)。 2)石英ガラスおよびディスクの平面精度が高いため、
石英ガラスとディスクの間で真空吸着を起こしてしま
う。これを解決するために、強制脱気等が考えられる
が、結局は装置のコストが増大する。 3)特開平10−199053号公報に記載されている
ように、表裏2枚のディスクを挟んだ上記の石英ガラス
が加熱され、経時的に温度が上昇し、この経時的な温度
上昇により貼り合せ光ディスクの反りを変化させること
になる。これを解決するため、石英ガラスを数枚用意し
て上記温度上昇による反りの影響を可及的に低減した
り、あるいは、強制的にこれを冷却して上記反りを抑制
する冷却機構を設けることも考えられないではないが、
結局は装置のコストが増大する。
【0006】
【解決しようとする課題】本発明の課題は、貼り合せら
れるディスクの反り、変形を貼り合せ光ディスクの貼り
合せ工程において可及的に矯正するという問題と、同光
ディスクへの異物の付着を防止するという問題とを簡便
な手段によって一挙に解決して、常に安定した貼り合せ
光ディスクを製造できる製造装置および製造方法を工夫
することである。
【0007】
【課題解決のために講じた手段】
【解決手段1】上記課題を解決するために講じた手段1
は、貼り合せる2枚のディスク間に、紫外線硬化樹脂を
介在させて、紫外線を含む光により該紫外線硬化樹脂を
硬化させ、2枚のディスクを貼り合せてなる光学式貼り
合せ光ディスクの製造装置について、吸引装置に接続さ
れていてディスクを吸引保持する保持台を設け、該紫外
線硬化樹脂を硬化させる際に、少なくとも一方のディス
クの全面を吸引して保持することである。
【0008】
【作用】吸引装置に接続された保持台に第一のディスク
が真空吸着され、これにより第一のディスクの反りが矯
正される。その際、第一、第二のディスク間に介在する
紫外線硬化樹脂のタック力により第二のディスク(保護
ディスク)の反りも矯正される。次に、紫外線ランプに
より紫外線硬化樹脂が硬化されると、貼り合せ前の状態
において多少の反り(例えば最大1mm程度)があって
もこの反りが矯正され、矯正された状態で第一、第二の
両ディスクを貼り合せて貼り合せ光ディスクが完成す
る。上記の第二のディスクを押し付ける力は作用しない
ので、紫外線硬化樹脂がディスク外周縁からはみ出すこ
とはない。
【0009】
【実施態様1】実施態様1は、解決手段における上記保
持台上に、多孔質プラスチック製シートを設置し、当該
多孔質プラスチック製シートで上記ディスクを支持させ
たことである。
【作用】ディスクに対する支持面が多孔質プラスチック
製シート表面であるので、ディスクに対する吸引力分
布、ディスクに対する支持力分布を均一にすることがで
き、ディスクに対する支持力分布の不均一によるディス
クの局部的な歪みを回避することができる。すなわち、
保持台の上に第一のディスクを直接吸着支持させると、
保持台上面の吸着穴や溝部分において、ディスクが局部
的に微小変形し、このため貼り合せ光ディスクの品質を
低下させる(具体的には、第一のディスクの表面が微少
変形し、バンプ等の不良や軸方向加速度の劣化をもたら
し、最終的には、光ディスクへの情報の書き込みや読み
込みエラーの原因となる)。しかし、保持台の上に多孔
質のプラスチックシートを設置することによって上記の
問題は回避される。
【0010】
【実施態様2】実施態様2は、実施態様1の上記多孔質
のプラスチック製シートの厚さを50μm以上にしたこ
とである。
【作用】上記多孔質のプラスチック製シートがあまり薄
すぎると、取り扱いが困難であり、また保持台に固定す
る時にシワを生じ易く、その結果、上記ディスクに対す
る平面支持圧が不均一になるので、貼り合せ光ディスク
の品質が低下する。しかし、多孔質のプラスチック製シ
ートの厚さを50μm以上にすることによって上記問題
は確実に回避される。
【0011】
【実施態様3】実施態様3は、上記実施態様1または実
施態様2における多孔質のプラスチック製シートの弾性
率を、上記ディスクの材料の弾性率より低いものにした
ことである。
【作用】上記多孔質のプラスチック製シートの弾性率
が、上記ディスクの材料の弾性率よりも低いので、該デ
ィスクを吸着したとき、プラスチック製シート表面が弾
性変形してディスクの表面の微少な変形を抑制する。す
なわち、プラスチック製シートの弾性率が上記ディスク
の材料と同等かあるいはこれよりも高いと、ディスクの
表面に微小な変形が生じ、このため貼り合せ光ディスク
の品質が低下するが、多孔質のプラスチック製シートが
緩衝材の役割を果たし、ディスク裏面に対する支持面圧
力を一層均一にすることになる。上記ディスクの厚さが
厚い(例えば1mm以上)の場合はともかく、薄い場合
に特に効果が大きい。
【0012】
【実施態様4】実施態様4は、実施態様1乃至実施態様
3の多孔質のプラスチック製シートの気孔率を10%以
上にしたことである。
【作用】気孔率が低すぎると、第一のディスクを吸着す
るのに時間がかかるばかりでなく、ディスク全面に対す
る吸着力分布の均一化が図られず、その結果、数百μm
反っているディスクをスムーズに矯正することは困難で
ある。これに対して、気孔率が10%以上であれば上記
の問題はなく、比較的迅速にかつディスク全面を均一な
吸着力で吸着することができる。なお、上記気孔率は次
の式で表されるものである。気孔率=(ポリエチレン以
外の空気層の占める割合/全体の面積)×100%
【0013】
【実施態様5】実施態様5は、実施態様1乃至実施態様
4における多孔質のプラスチック製シートをその融点が
70℃以上のものにしたことである。
【作用】貼り合せ工程に運び込まれたときの第一のディ
スクの温度よりも多孔質のプラスチック製シートの融点
が低いと、第一のディスクの温度で当該シート表面が溶
けてしまい、目詰まりを生じ、また表面が粗面化するな
どのため、その機能が果たせなくなる。また、貼り合せ
時の硬化発熱によりディスクの温度が上昇するが、この
温度は紫外線硬化樹脂の材料グレードや塗布量の如何に
関わらず、70℃以上に上がることはない。したがっ
て、多孔質のプラスチック製シートをその融点が70℃
以上のものとすることによって、当該シート表面が熱的
に損傷されてその機能を喪失することはない。
【0014】
【実施態様6】実施態様6は、実施態様1乃至実施態様
5における多孔質のプラスチック製シート表面上の微細
通気孔の径を500μm以下にしたことである。
【作用】上記多孔質のプラスチック製シートの通気孔の
径が大きいと、当該通気孔にゴミや異物が詰まって通気
性が阻害されるばかりでなく、詰まったゴミや異物によ
ってディスク表面が微小に変形される恐れもある。しか
し、上記通気孔の孔径が500μm以下であれば、吸気
圧の高低を勘案しても特に問題が無いことが確認され
た。
【0015】
【解決手段2】解決手段2は、貼り合せる2枚のディス
ク間に、紫外線硬化樹脂を介在させて、紫外線を含む光
により該紫外線硬化樹脂を硬化させ、2枚のディスクを
貼り合せてなる光学式貼り合せ光ディスクの製造装置に
ついて、吸引装置に接続されていてディスクを吸引保持
する保持台を設け、該保持台を中心部の円筒状のクラン
プエリア保持部とその他の部分とで分割構成し、クラン
プエリア保持部のその他の部分に対する高さを調整可能
にし、上記紫外線硬化樹脂を硬化させる際に、上記高さ
調整によって一方のディスク全面を保持台上面に吸引吸
着させて保持させるようにしたことである。
【0016】
【作用】一般的な光ディスクには、数枚以上積み重ねて
(スタックして)もディスク表面同士がぶつかったり、
こすれたり、あるいは張り付いたりするのを避けるた
め、高さ約0.2〜0.3mmのリング状のスタックリ
ングが設けられている(図5)。また、金型構造上ある
いは樹脂流動上から、そのスタックリングのほぼ対向面
に同じような溝が形成されている場合がある。このよう
な形状のディスクの場合、射出成形時にセンター穴(φ
15mm)打ち抜きの際に、ディスクの内周部分が局所
的に変形し(図6における第一のディスク11、第二の
ディスク12の形状参照)、射出成形のタクトを早くす
るに従ってその変形が大きくなり、そのため残留応力も
大きくなる。クランプエリア保持部の高さをスペーサで
調整すれば、上記のように変形した第一のディスクであ
っても、該ディスク下面と多孔質のプラスチック製シー
ト上面との間の隙間(ディスクの多孔質のプラスチック
製シートからの浮き上がり隙間)が減少するので、多孔
質のプラスチック製シート23への第一のディスク11
の吸引吸着性が向上し、紫外線硬化樹脂を硬化させると
きに、第一のディスクが均等に吸着されて上記変形が矯
正され、反りの小さい貼り合せ光ディスクが製造され
る。
【0017】
【実施態様1】実施態様1は上記解決手段2におけるク
ランプエリア保持部の上面の高さを高さ調整機構で調整
するようにしたことである。
【0018】
【実施態様2】実施態様2は上記実施態様1における高
さ調整機構としてスペーサを用い、クランプエリア保持
部の下面に介在させた上記スペーサの厚さを調整するこ
とにより上記高さを調整するようにしたことである。
【作用】スペーサの交換によってクランプエリア保持部
上面の高さを調整するものであるから、上記高さ調整を
簡単容易に行うことができる。
【0019】
【実施態様3】実施態様3は、上記実施態様1の高さ調
整機構として、クランプエリア保持部と保持台中心孔
(クランプエリア保持部が上下動可能に嵌合されている
中心孔)との間のネジ機構を用い、該ネジ機構により該
クランプエリア保持部の高さを無段階で調整するように
したことである。
【作用】ネジ機構によりクランプエリア保持部の高さを
無段階に調整出来るので、簡単容易に再現性よく調整す
ることができる。
【0020】
【実施態様4】実施態様4は、上記実施態様1の高さ調
整機構として、クランプエリア保持部側面のラックと保
持台に設けたピニオンとによるラック・ピニオン機構を
用い、上記ピニオンを回動させることによって該クラン
プエリア保持部の高さを無段階で調整するようにしたこ
とである。
【作用】クランプエリア保持部の高さ調整をラック・ピ
ニオン機構で調整するものであるから、上記高さ調整を
微細にかつ再現性よく行うことができる。
【0021】
【実施例】次いで、図面を参照しつつ実施例を説明す
る。 〔実施例1〕まず、図2を参照して実施例1を説明す
る。この実施例は請求項1〜請求項2(実施態様1)に
係るものである。図2は、従来例を示す図1の(ホ)の
紫外線照射工程に相当するものである。第一のディスク
全面を吸引する保持台21上面に多孔質のプラスチック
製シート23を重ね、紫外線硬化樹脂41を介在させた
第一のディスク11と第二のディスク(保護ディスク)
12とをセンターピン22で同心的に支持させた状態で
上記プラスチック製シート23上に載せている。この装
置は吸引装置24を備えていて、この吸引装置によりプ
ラスチック製シート23の上面から保持台21の下方に
吸引する。また、この装置は、従来のものと同様に紫外
線ランプ32を備えている。この実施例の場合、吸引装
置24によって矢印Vに沿って大気が吸引されるので、
第一のディスク11の全面が均等に多孔質のプラスチッ
ク製シート23に真空吸引されるので、第一のディスク
11は多少の変形、反りが矯正されてその全面が上記プ
ラスチック製シート23の上面に均等に密着する。この
ため紫外線硬化樹脂のタック力により第二のディスク1
2の反りも第一ディスク11の矯正に連れて矯正され
る。このように変形、反りが矯正された状態で、紫外線
ランプにより紫外線硬化樹脂が硬化されると、変形、反
りのない貼り合せ光ディスクが完成される。保持台21
には、第一のディスクを真空吸着させるために、その上
面に通気孔、溝が加工されている。この通気孔の径、溝
幅、溝高さについては、単に第一のディスク全面を均圧
で吸着出来れば特に問題はないが、ディスクが薄いなど
のために軟らかい場合は、保持台21の上に直接ディス
クを載せて吸着させたとき、通気孔や溝に対応する部分
においてディスクが局部的に変形し、貼り合せ光ディス
クの品質を低下させる。すなわち、第一のディスクの表
面が微小変形し、バンプ等の不良や、いわゆる軸方向加
速度の低下をもたらし、その結果、光ディスクへの情報
の書き込みや読み込みエラーの原因となるので、この実
施例では、保持台の上に多孔質のプラスチックシート2
3を設置している。
【0022】保持台21の材質には、ステンレス鋼が使
用されているが、通気孔や溝を加工出来るものであれ
ば、どのような金属でもよく、また、プラスチックやセ
ラミックスでも特に問題はない。また、保持台21の材
質を多孔質のセラミックスにすれば、通気孔や溝の加工
が不要である。また、第一のディスク11、第二のディ
スク(保護ディスク)12から外周ににじみ出た紫外線
硬化樹脂を硬化させるために、保持台21の周縁にテー
パ部33が有り、そのテーパ部33はミラー状に加工さ
れていて、紫外線ランプからの光をディスクの端部に向
けて効率良く反射させる機能を有している。センターピ
ン22は、第一のディスク11と第二のディスク(保護
ディスク)12を調心させるためにテーパ状になってい
て、これにより、貼り合せる2枚のディスク11,12
の心ずれが30μm以下になるようにしている。紫外線
ランプ32には、キセノン(Xe)ガスが封入されたパルス
発振式の渦巻管状のフラッシュランプを使用している。
ただし、紫外線ランプ32は、単に紫外線硬化樹脂を硬
化させるだけのエネルギー強度(あるいは照度)があれ
ばよいのであるから、上記フラッシュランプに限られる
ものではない。また、直線棒状のランプを使用するとき
は、ランプの照度ムラがあるので、保持台21をゆっく
り回転させながら紫外線照射を行って、紫外線照射を均
一化して紫外線硬化樹脂の硬化ムラを回避するようにす
ればよい。
【0023】〔実施例2〕図3を参照しつつ実施例2を
説明する。この実施例3は請求項3〜請求項7(解決手
段の実施態様2乃至実施態様6)に係るものである。図
3は前記多孔質のプラスチック製シートの実施例であ
る。この実施例では、超高分子量のポリエチレン樹脂を
使用している。ただし、多孔質のプラスチック製シート
の材質については、多孔質性で、且つ以下の条件(1)
〜(5)を満たすものであれば他の合成樹脂でもよい。 (1)多孔質のプラスチック製シートの厚さが50μm
以上であること。あまり薄すぎると、取り扱いが面倒で
あるばかりか、保持台に固定する時にシワになり易く、
このために貼り合せ光ディスクの品質が低下する。 (2)上記多孔質のプラスチック製シートの弾性率が、
該ディスク材料の弾性率より低いこと。これは、該ディ
スクを吸着する際、ディスク表面の微少な変形を抑制す
る。すなわち、プラスチック製シートがディスクに対す
る緩衝材の役割を果たす。弾性率が該ディスク材料より
高いと、貼り合せるときのディスクに微小変形が生じ、
貼り合せ光ディスクの品質が低下するからである。一般
的に、ディスクの材料にはPC(ポリカーボネート)や
PMMA樹脂(通称:アクリル樹脂)、非晶性ポリオレ
フィン系樹脂、非晶性PET(ポリエチレンテレフタレ
ート)が使用される。これらの材料によるディスクが比
較的薄く(例えば1mm未満)て軟らかい場合に、これ
らにこの条件は必要である。なお、多孔質のプラスチッ
ク製シートの弾性率が上記の各種ディスク材料より高く
ても、表面が前記ディスク材料より軟らかければ、光デ
ィスクの品質低下に繋がらない場合もあり、また、第一
のディスク11の厚さが1.0mm以上である場合は、
多孔質のプラスチック製シートの弾性率の高低は特に問
題にはならない。 (3)上記多孔質のプラスチック製シートの気孔率が1
0%以上であること。気孔率が低すぎると、第一のディ
スクを吸着するのに時間がかかるばかりか、数百μm反
っているディスクを十分に矯正することはできない。こ
こでの気孔率とは、図3中に示された走査型電子線写真
像(断面部)の内、ポリエチレン以外の空気層の面積比
率で定義されるもので、次式で表されるものである。気
孔率=(ポリエチレン以外の空気層の占める割合/全体
の面積)×100%例えば、多孔質のプラスチック製シ
ート23が日東電工(株)製で、厚さが0.1mmの場
合は、気孔率を20%〜40%にするのが最も適当であ
る。 (4)上記多孔質のプラスチック製シートの融点が70
℃以上であること。この実施例の多孔質のプラスチック
製シートはその融点が約130〜140℃のものを使用
している。合成樹脂を溶融成形して作られた第一のディ
スクは、スパッタ成膜、種々紫外線樹脂塗布・硬化など
を経て、貼り合せ工程に運び込まれる。生産タクト、多
孔質のプラスチック製シートの熱容量・熱伝導率や、保
持台の熱容量・熱伝導率にもよるが、運び込まれた第一
のディスクの温度よりも多孔質のプラスチック製シート
の融点が低いと、当該シートの表面が溶けてしまい、そ
の通気機能が阻害される。また、貼り合せ時の硬化発熱
によりディスクの温度が上昇するが、この温度は紫外線
硬化樹脂の材料グレードや塗布量を勘案しても、70℃
以上になることはない。したがって、プラスチック製シ
ートの融点が約130〜140℃であれば、その表面が
加熱軟化することもなく、所期の通気機能を確保するこ
とができる。 (5)上記多孔質のプラスチック製シートの通気孔の径
が500μm以下であること。上記、(1)〜(4)の
条件を満たすとしても、図3中に示された走査型電子線
写真像(表面部)に示す空気層部の孔径が500μmを
越えると、ゴミや異物がその空気層部に嵌まり込みやす
くなるばかりか、第一のディスクの表面を微小変形させ
ることもある。これは、第一のディスクを吸着する際
の、吸引力の設定によってもかなり異なるが、ほぼ50
0μm以下であれば特に問題は無い。通気孔の平均孔径
については、ゴミ、異物の侵入回避と、ディスクに対す
る迅速な吸引性との兼ね合いから、10μm〜40μm
とするのが望ましい。
【0024】〔実施例3〕図4〜図7を参照しつつ実施
例3を説明する。実施例3は、請求項8〜請求項10
(解決手段2及びその実施態様1、実施態様2)に係る
ものである。第一のディスクは、例えば射出成形、成
膜、紫外線硬化樹脂の塗布・硬化等の種々の工程で加え
られた応力により、例えば、図4に示す様に変形する。
その変形量はディスク端部で最大で±1mmに及ぶこと
もある。図4に示された様なディスクの変形に対しては
上記実施例1で容易に対応することができる。しかし、
一般的な光ディスクには、数枚以上積み重ねて(スタッ
クして)もディスク表面同士がぶつかり、こすれ合い、
あるいは張り付いたりするのを避けるため、リング状で
且つ高さ約0.2〜0.3mmのスタックリング14が
設けられており(図5)、また、金型構造上あるいは樹
脂流動上、そのスタックリングのほぼ対向面に同じよう
な溝15が形成されている場合がある。このようなディ
スク形状の場合、射出成形時にセンター穴(φ15m
m)を打ち抜く際に、ディスクの内周部分が局所的に変
形し(図6における第一、第2のディスク11、12の
形状参照)、射出成形のタクトを早くするに従ってその
変形が大きくなり、そのため残留応力も大きくなる。ク
ランプエリア付近が局所的に変形した第一のディスクの
場合においては、実施例1では、反りの大きさを所定範
囲内に抑えることが困難である。このような第一のディ
スクを図6に示すように吸着すると、クランプエリアで
屈曲してしまうという不具合が生じる。
【0025】実施例3においては、保持台21が中心部
の直径35mmの円筒状のクランプエリア保持部25と
その他の部分21aとで分割構成されており、クランプ
エリア保持部25の高さをスペーサ26によって調整す
るようになっている。このスペーサによる調整代は最大
1mm程度あればよい。また、スペーサ26の材質は特
に限定されるものではないが、クランプエリア保持部2
5と同じ材質が望ましい。また、クランプエリア保持部
25の材質はステンレス鋼が使用されているが、通気孔
や溝を加工出来るならば他の金属材でもよく、また金属
に限らずプラスチックやセラミックスでも問題はない。
さらに、クランプエリア保持部25に多孔性セラミック
スを用いれば、通気孔や溝の加工は不要である。クラン
プエリア保持部25の高さをスペーサ26で調整すれ
ば、第一のディスク11と多孔質のプラスチック製シー
ト23との間の隙間が減少するので、多孔質のプラスチ
ック製シート23への第一のディスク11の吸引吸着性
が向上し、紫外線硬化樹脂を硬化させるときに、図6に
示すようような第一のディスク11が図7に示すように
矯正され、反りの小さい貼り合せ光ディスク(完成品)
が製造される。
【0026】〔実施例4〕実施例4を図8を参照しつつ
説明する。この実施例は請求項11(解決手段2の実施
態様3)に係るものである。この実施例ではクランプエ
リア保持部25の下端部にのネジ27(長さ数mm)を
設け、当該ネジを保持台21aのその他の部分21aの
底部ネジ穴に螺合させている。これでネジ式によりクラ
ンプエリア保持部25の高さを無段階に調整出来るの
で、上記実施例3に比して再現性が高く、また簡易に調
整することが可能である。このネジ27によるクランプ
エリア保持部25の高さ調整代は実施例3における場合
と同様に1mm程度ある。
【0027】〔実施例5〕また、ネジ式の高さ調整機構
に代えて、クランプエリア保持部25の側面にラック歯
を設け、保持台21にピニオンを設けて当該ピニオンを
ラック歯に噛み合わせてラック・ピニオン機構を構成
し、このピニオンを保持台の外に設けた操作ノブで可動
して、クランプエリア保持部25の高さを調整すること
もできる。ラック・ピニオン機構によるときは、比較的
簡単な機構で上記高さ調整を微細に行うことができ、操
作ノブ等に目盛りを付しておくことによって、調整高さ
を比較的容易に再現することができる。
【0028】
【効果】本発明の効果を各請求項に対応して整理すると
次のようである。 1)請求項1乃至請求項2に係る発明の効果 請求項1乃至請求項2の貼り合せ光ディスクの製造装置
において、第一のディスクを吸着して反りを矯正する保
持台と、その上面に多孔質のプラスチックシートが設置
されているので、第一のディスク全面が均一に吸着され
て、成形時に生じた反りが矯正され、また、多孔質のプ
ラスチック製シートで弾性的に第一のディスク全面が均
一な吸着力で吸着されるので、第一のディスクが局部的
に微小変形することがなく、上記反りを矯正することが
可能である。また、従来技術のように、石英ガラスなど
で押し当てて矯正するのと異なり、ディスク表面に傷な
どを付けることは全くない。更に、石英ガラスとディス
ク表面の間に異物を挟み込むおそれもないので、貼り合
せ光ディスクの品質が向上し、バンプや軸方向加速度が
低下することはない。因みに、高速回転している光ディ
スクの波打ちに追従しながらピックアップを上下方向に
追従させながら情報の書き込み、読取りを行うのである
が、光ディスクの表面に微小な凹凸があると、当該凹凸
に追従するために必要なピックアップの上下方向加速度
が大きくなる。上記の軸方向加速度の低下はこのことを
意味する。上記凹凸が激しく、そのために上記の軸方向
加速度が低下すると、ピックアップが追従できなくな
り、書き込み、読み出しエラーを生じるようになる。
【0029】2)請求項3に係る発明の効果 請求項3の貼り合せ光ディスクの製造装置において、該
多孔質のプラスチック製シートの厚さが50μm以上で
あるので取り扱い易く、第一のディスクを上記保持台に
装着する際に第一のディスクにしわが生じることが回避
される。 3)請求項4に係る発明の効果 請求項4の貼り合せ光ディスクの製造装置において、上
記多孔質のプラスチック製シートの弾性率が、該ディス
ク材料の弾性率より低いので、該第一のディスクを吸着
する際、上記プラスチック製シートの表面の微細な凹凸
によりディスク表面が微小に変形することが回避され
る。したかって、上記微小の変形による光ディスクの軸
方向加速度の低下はなく、したがって、貼り合せ光ディ
スクの品質の信頼性が向上する。
【0030】4)請求項5に係る発明の効果 請求項5の貼り合せ光ディスクの製造装置において、前
記多孔質のプラスチック製シートの気孔率が10%以上
なので、当該プラスチック製シートの所要の通気性が確
保され、第一のディスク全面を迅速、確実に吸着させて
ディスクの反りを矯正することができる。
【0031】5)請求項6に係る発明の効果 請求項6の貼り合せ光ディスクの製造装置において、上
記多孔質のプラスチック製シートの融点が70℃以上で
あるので、紫外線硬化発熱で上記多孔質のプラスチック
製シート上面が加熱軟化することはなく、第一のディス
クに対する支持強度が保持され、また所要の通気性が保
持される。したがって、加熱軟化による多孔質のプラス
チック製シートの機能が喪失することは回避される。
【0032】6)請求項7に係る発明の効果 請求項6の貼り合せ光ディスクの製造装置において、前
記多孔質のプラスチック製シートの通気孔の径が500
μm以下であるので、ゴミや異物の付着が防止され、付
着したゴミや異物による光ディスクの微小変形が回避さ
れる。したがって、軸方向加速度の劣化が起こらず、貼
り合せ光ディスクの品質の信頼性が向上する。
【0033】7)請求項8乃至請求項10に係る発明の
効果 請求項8乃至請求項10の貼り合せ光ディスクの製造装
置において、前記保持台がその中心のクランプエリア保
持台とその他の部分とに分割構成されていてそれが分離
可能であり、クランプエリア保持部のその他の部分に対
する高さの調整がし易い。従って、第一のディスクのク
ランプエリア部が部分的に変形していてもそれをクラン
プエリア保持部の高さを調整することで容易に吸収する
ことができ、貼り合せ光ディスクの部分的変形を矯正す
ることができる。
【0034】8)請求項11乃至請求項12に係る発明
の効果 貼り合せ光ディスクの製造装置において、ネジ機構ある
いはラック・ピニオン機構によって上記クランプエリア
保持部の高さ調整を行うものであるから、上記高さ調整
を簡単容易、かつ無段階で、再現性よく行うことができ
る。したがって、第一のディスクのクランプエリア部が
部分的に変形していてもそれをクランプエリア保持部の
高さを無段階で最適に調整して、貼り合せ光ディスクの
部分的変形を容易に矯正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は従来貼り合せ光ディスクの製造方法を示す概
略図である。
【図2】は本発明の実施例1の概略構成図である。
【図3】は本発明の実施例2の多孔質のプラスチック製
シートの正面図および断面図である。
【図4】は第一のディスクの形状の一例の断面図であ
る。
【図5】は第一のディスクの形状の一例の断面図であ
る。
【図6】は光ディスク矯正の不具合例の概念図である。
【図7】は本発明の実施例3の概略構成図である。
【図8】は本発明の実施例4の概略構成図である。
【符号の説明】
11:第一のディスク 12:第二のディスク(保護ディスク) 13:貼り合せ光ディスク(完成品) 14:スタックリング 15:溝 16:センター穴(φ15mm) 21:保持台 21a:保持台を分割構造にした例のクランプエリア保
持台の他の部分 22:センターピン 23:多孔質のプラスチック製シート 24:吸引装置 25:クランプエリア保持部 26:スペーサ 27:ネジ 31:シリンジ 32:紫外線ランプ 33:テーパ部 41:紫外線硬化樹脂 V:吸気経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井俊茂 東京都大田区中馬込1丁目3番6号株式会 社リコー内 Fターム(参考) 5D121 AA03 AA07 EE22 FF03 FF09 FF11 FF18 GG02 GG20 5F031 CA01 HA13 MA21

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貼り合せる2枚のディスク間に、紫外線硬
    化樹脂を介在させて、紫外線を含む光により該紫外線硬
    化樹脂を硬化させ、2枚のディスクを貼り合せる光学式
    貼り合せ光ディスクの製造装置において、 吸引装置に接続されていてディスクを吸引保持する保持
    台を備え、該紫外線硬化樹脂を硬化させる際に、少なく
    とも一方のディスクの全面を吸引して保持させることを
    特徴とする貼り合せ光ディスクの製造装置。
  2. 【請求項2】上記保持台上に多孔質のプラスチック製シ
    ートを設置し、当該多孔質のプラスチック製シートで上
    記ディスクを支持させた請求項1の貼り合せ光ディスク
    の製造装置。
  3. 【請求項3】上記多孔質のプラスチック製シートの厚さ
    が50μm以上である請求項2の貼り合せ光ディスクの
    製造装置。
  4. 【請求項4】上記多孔質のプラスチック製シートの弾性
    率が上記ディスクの材料の弾性率より低い請求項2又は
    請求項3の貼り合せ光ディスクの製造装置。
  5. 【請求項5】上記多孔質のプラスチック製シートの気孔
    率が10%以上である請求項2乃至請求項4の貼り合せ
    光ディスクの製造装置。
  6. 【請求項6】上記多孔質のプラスチック製シートの融点
    が70℃以上である請求項2乃至請求項5の貼り合せ光
    ディスクの製造装置。
  7. 【請求項7】上記多孔質のプラスチック製シート表面上
    の微細気孔の孔径が500μm以下である請求項2乃至
    請求項6の貼り合せ光ディスクの製造装置。
  8. 【請求項8】貼り合せる2枚のディスク間に紫外線硬化
    樹脂を介在させて、紫外線を含む光により該紫外線硬化
    樹脂を硬化させ、2枚のディスクを貼り合せる光学式貼
    り合せ光ディスクの製造装置において、 吸引装置に接続されていて、ディスクを吸引保持する保
    持台を備え、該保持台を中心部の円筒状のクランプエリ
    ア保持部とその他の部分とで分割構成し、上記クランプ
    エリア保持部のその他の部分に対する高さを調整可能に
    し、上記紫外線硬化樹脂を硬化させる際に、上記高さ調
    整によって一方のディスクの全面を保持台上面に吸引吸
    着させて保持させるようにした貼り合せ光ディスクの製
    造装置。
  9. 【請求項9】上記クランプエリア保持部の上面の高さを
    高さ調整機構で調整するようにした請求項8の貼り合せ
    光ディスクの製造装置。
  10. 【請求項10】上記高さ調整機構としてスペーサを用
    い、クランプエリア保持部の下面に介在させた上記スペ
    ーサの厚さを調整することにより上記高さを調整するよ
    うにした請求項9の貼り合せ光ディスクの製造装置。
  11. 【請求項11】上記高さ調整機構としてクランプエリア
    保持部と保持台中心孔との間のネジ機構を用い、該ネジ
    機能により該クランプエリア保持部の高さを無段階で調
    整するようにした請求項9の貼り合せ光ディスクの製造
    装置。
  12. 【請求項12】上記高さ調整機構としてクランプエリア
    保持部側面のラック歯と保持台に設けたピニオンとによ
    るラック・ピニオン機構を用い、上記ピニオンを回動さ
    せることによって該クランプエリア保持部の高さを無段
    階で調整するようにした請求項9の貼り合せ光ディスク
    の製造装置。
  13. 【請求項13】貼り合せる2枚のディスク間に紫外線硬
    化樹脂を介在させて、紫外線を含む光により上記紫外線
    硬化樹脂を硬化させ、これにより2枚のディスクを貼り
    合せる光学式貼り合せ光ディスクの製造方法において、 吸引保持する保持台にディスクを載せて後、該ディスク
    を保持台上面に吸着させ、その後に紫外線を照射してデ
    ィスクの変形を矯正しつつ上記紫外線硬化樹脂を硬化さ
    せる貼り合せ光ディスクの製造方法。
  14. 【請求項14】上記保持台のクランプエリア保持部の高
    さを調整して、上記ディスクの上記保持台上面への吸引
    吸着を促進させるようにした請求項13の貼り合せ光デ
    ィスクの製造方法。
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