JPH10124934A - 光記録媒体の製造方法 - Google Patents
光記録媒体の製造方法Info
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- JPH10124934A JPH10124934A JP27964596A JP27964596A JPH10124934A JP H10124934 A JPH10124934 A JP H10124934A JP 27964596 A JP27964596 A JP 27964596A JP 27964596 A JP27964596 A JP 27964596A JP H10124934 A JPH10124934 A JP H10124934A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- substrates
- recording medium
- optical recording
- pressing plate
- Prior art date
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- Pending
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 機械特性に優れた貼り合わせ型光記録媒体を
得る。 【解決手段】 少なくとも1枚が情報記録部を有する2
枚の基板の間に接着層を設け、該2枚の基板の少なくと
も片側から押圧板を介して押圧することにより貼り合わ
せる光記録媒体の製造方法において、前記押圧を、平面
性が良い基板接触面を有する押圧板を介して、基板の突
起部を除く範囲を押圧することを特徴とする光記録媒体
の製造方法。
得る。 【解決手段】 少なくとも1枚が情報記録部を有する2
枚の基板の間に接着層を設け、該2枚の基板の少なくと
も片側から押圧板を介して押圧することにより貼り合わ
せる光記録媒体の製造方法において、前記押圧を、平面
性が良い基板接触面を有する押圧板を介して、基板の突
起部を除く範囲を押圧することを特徴とする光記録媒体
の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体の製造
方法に関し、さらに詳しくは、少なくとも1枚が情報記
録部を有する2枚の平板状の基板を、接着剤を介在させ
て貼り合わせてなる光記録媒体の製造方法に関する。
方法に関し、さらに詳しくは、少なくとも1枚が情報記
録部を有する2枚の平板状の基板を、接着剤を介在させ
て貼り合わせてなる光記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体は、透明基板に、光学的に記
録再生可能な情報記録部を設け、文書やデータのファイ
ル用ディスクとして用いられている。これらはディスク
を高速で回転させながら1μm程度に絞り込んだレーザ
光を照射し、焦点調整および位置検出を行いながら1μ
m程度の記録ピットを読み出したり記録したりしてい
る。また、情報記録部に傷がついたり異物が付着するの
を防ぐため、情報記録部上に保護層を設け、さらに一対
の基板を情報記録部側を内側にして貼り合わせることも
行われている。
録再生可能な情報記録部を設け、文書やデータのファイ
ル用ディスクとして用いられている。これらはディスク
を高速で回転させながら1μm程度に絞り込んだレーザ
光を照射し、焦点調整および位置検出を行いながら1μ
m程度の記録ピットを読み出したり記録したりしてい
る。また、情報記録部に傷がついたり異物が付着するの
を防ぐため、情報記録部上に保護層を設け、さらに一対
の基板を情報記録部側を内側にして貼り合わせることも
行われている。
【0003】ところで、上述した製造工程において、基
板の保護層側に例えばホットメルト接着剤を塗布し、こ
れら接着層を相対向させて2枚の押圧板の間に挿入し押
圧することによって、貼り合わせ型光記録媒体を得るこ
とが通常行われている。
板の保護層側に例えばホットメルト接着剤を塗布し、こ
れら接着層を相対向させて2枚の押圧板の間に挿入し押
圧することによって、貼り合わせ型光記録媒体を得るこ
とが通常行われている。
【0004】この際、用いられる透明基板は、例えば樹
脂を射出成形することにより形成される。その場合、ス
プルーと基板を切り離す際、生じる最内周端のバリや、
最外周部のミクロンオーダーの肉厚部、最外周端のバリ
などが発生することがある。また、射出成形法以外の方
法で、基板を形成しても基板の内外周端面でミクロンオ
ーダのバリが発生することがある。これらの基板を用い
た場合、基板の厚みが不均一であり、2枚の基板を押圧
する際に、接着層における圧力分布が不均一となりやす
い。
脂を射出成形することにより形成される。その場合、ス
プルーと基板を切り離す際、生じる最内周端のバリや、
最外周部のミクロンオーダーの肉厚部、最外周端のバリ
などが発生することがある。また、射出成形法以外の方
法で、基板を形成しても基板の内外周端面でミクロンオ
ーダのバリが発生することがある。これらの基板を用い
た場合、基板の厚みが不均一であり、2枚の基板を押圧
する際に、接着層における圧力分布が不均一となりやす
い。
【0005】その結果、光記録媒体に微小な反りや変形
が生じ、面振れや面振れ加速度が大きくなり、光ピック
アップの追従応答範囲を越えると信号エラーを生じた
り、さらには記録再生が不可能になるといった問題点が
あった。
が生じ、面振れや面振れ加速度が大きくなり、光ピック
アップの追従応答範囲を越えると信号エラーを生じた
り、さらには記録再生が不可能になるといった問題点が
あった。
【0006】このような問題点を改善する手段として、
特開平1−133238号公報に示されるように、一対
の基板を貼り合わせるに際し、種々の弾性シートを介し
て押圧することが提案されている。
特開平1−133238号公報に示されるように、一対
の基板を貼り合わせるに際し、種々の弾性シートを介し
て押圧することが提案されている。
【0007】しかしながら、上記方法は、基板の厚みが
1.2mm程度と厚く、基板自体の剛性が高い場合に
は、基板自体の変形が少ないため、基板に倣って接着層
を均一に押圧することができ、有効であるが、基板厚み
が例えば0.6mmと薄い場合には、平面性の良くない
弾性シートや押圧板で押圧すると、基板が変形し、面振
れや面振れ加速度が悪化するという問題があった。ま
た、基板が変形しないように、極端に低い圧力で押圧す
ると、接着力が不十分であり、実用的ではない。
1.2mm程度と厚く、基板自体の剛性が高い場合に
は、基板自体の変形が少ないため、基板に倣って接着層
を均一に押圧することができ、有効であるが、基板厚み
が例えば0.6mmと薄い場合には、平面性の良くない
弾性シートや押圧板で押圧すると、基板が変形し、面振
れや面振れ加速度が悪化するという問題があった。ま
た、基板が変形しないように、極端に低い圧力で押圧す
ると、接着力が不十分であり、実用的ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、反り
や微小な変形が少なく、面振れや面振れ加速度などの機
械特性が良好な、貼り合わせ型光記録媒体の製造方法を
提供することにある。
や微小な変形が少なく、面振れや面振れ加速度などの機
械特性が良好な、貼り合わせ型光記録媒体の製造方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光記録媒体の製造方法は、少なくとも1枚
が情報記録部を有する2枚の基板の間に接着層を設けて
貼り合わせる光記録媒体の製造方法において、該基板の
少なくとも片側から、平面度が200μm以下、表面う
ねり(WCM)が100μm以下である基板接触面を有す
る押圧板を介して、基板の突起部を除く範囲を押圧する
ことを特徴とする光記録媒体の製造方法からなる。
に、本発明の光記録媒体の製造方法は、少なくとも1枚
が情報記録部を有する2枚の基板の間に接着層を設けて
貼り合わせる光記録媒体の製造方法において、該基板の
少なくとも片側から、平面度が200μm以下、表面う
ねり(WCM)が100μm以下である基板接触面を有す
る押圧板を介して、基板の突起部を除く範囲を押圧する
ことを特徴とする光記録媒体の製造方法からなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発
明に係る製造方法の一例を示している。少なくとも1枚
が情報記録部を有する2枚の基板2の間に接着層3を設
け、該2枚の基板2の両側から押圧板1を介して押圧す
ることにより貼り合わせる際に、前記押圧を、平面性が
良い基板接触面1aを有する押圧板1を介して、基板2
の突起部を除く範囲を押圧することにより、貼り合わせ
型光記録媒体を製造する。
形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発
明に係る製造方法の一例を示している。少なくとも1枚
が情報記録部を有する2枚の基板2の間に接着層3を設
け、該2枚の基板2の両側から押圧板1を介して押圧す
ることにより貼り合わせる際に、前記押圧を、平面性が
良い基板接触面1aを有する押圧板1を介して、基板2
の突起部を除く範囲を押圧することにより、貼り合わせ
型光記録媒体を製造する。
【0011】基板2の突起部としては、基板の設計上設
けられたスタックリブなどの凸部の他、基板の最内周端
のバリ2bと、最外周端のバリと肉厚部2aを指す。
けられたスタックリブなどの凸部の他、基板の最内周端
のバリ2bと、最外周端のバリと肉厚部2aを指す。
【0012】押圧板1について、基板接触面1aの平面
度は200μm以下、表面うねり(WCM)は100μm
以下であることが好ましい。さらには、平面度は50μ
m以下、表面うねりは50μm以下であることがより好
ましい。また、基板に微少な傷を付けないためにも、押
圧板の基板接触面の表面粗さ(Rmax )が100S以下
であることが好ましい。
度は200μm以下、表面うねり(WCM)は100μm
以下であることが好ましい。さらには、平面度は50μ
m以下、表面うねりは50μm以下であることがより好
ましい。また、基板に微少な傷を付けないためにも、押
圧板の基板接触面の表面粗さ(Rmax )が100S以下
であることが好ましい。
【0013】押圧板1の形状は、基板2との接触面1a
が基板の突起部2a、2bを除く範囲を押圧できるよう
な形状をしていること以外については、特に限定される
ものではなく、基板や押圧装置10の構造に合わせて選
択できる。また、押圧装置10に固定することもでき
る。
が基板の突起部2a、2bを除く範囲を押圧できるよう
な形状をしていること以外については、特に限定される
ものではなく、基板や押圧装置10の構造に合わせて選
択できる。また、押圧装置10に固定することもでき
る。
【0014】上記押圧板1の材質としては、例えば、押
圧(0.5kg/cm2)時の変形量が0.2mm以下である
ような剛体が好ましく、例えば、プラスチック、金属、
ガラス、セラミックまたはそれらの複合体などを用いる
ことができる。
圧(0.5kg/cm2)時の変形量が0.2mm以下である
ような剛体が好ましく、例えば、プラスチック、金属、
ガラス、セラミックまたはそれらの複合体などを用いる
ことができる。
【0015】また、上記押圧板1、基板2ともに平面性
が良いことにより、押圧時に、押圧板と基板が固着して
しまい、両者を分離、ハンドリングする際にミスした
り、基板の機械特性が悪化する危険性がある。この問題
を解決するために、押圧板に基板剥離用の圧縮気体を吹
き出す気体吹き出し口を設けたり、押圧板を多孔質体で
形成したりすることが、より好ましい。
が良いことにより、押圧時に、押圧板と基板が固着して
しまい、両者を分離、ハンドリングする際にミスした
り、基板の機械特性が悪化する危険性がある。この問題
を解決するために、押圧板に基板剥離用の圧縮気体を吹
き出す気体吹き出し口を設けたり、押圧板を多孔質体で
形成したりすることが、より好ましい。
【0016】また、押圧時に、押圧板1と基板2との間
にゴミ等の異物が噛み込むと、噛み込んだ箇所が強く押
圧され、ディスクが局所的に歪み、機械特性が悪化する
こともある。そのため、押圧板上のゴミの除去手段5を
併設すると、より好ましい。除去手段5は、例えば、気
体を吹き出す機構を有しているもの、市販の静電気除去
エアーノズルなどを使用できる。押圧板1を多孔質体で
形成した場合は、多孔質体に圧縮気体を通し、押圧板1
表面から気体を吹き出し、ゴミを除去することが可能で
ある。
にゴミ等の異物が噛み込むと、噛み込んだ箇所が強く押
圧され、ディスクが局所的に歪み、機械特性が悪化する
こともある。そのため、押圧板上のゴミの除去手段5を
併設すると、より好ましい。除去手段5は、例えば、気
体を吹き出す機構を有しているもの、市販の静電気除去
エアーノズルなどを使用できる。押圧板1を多孔質体で
形成した場合は、多孔質体に圧縮気体を通し、押圧板1
表面から気体を吹き出し、ゴミを除去することが可能で
ある。
【0017】なお、上下の押圧板2は略平行になるよう
に調整する、あるいは基板に均一に押圧がかかるような
機構を押圧装置10に設けることもできる。さらには、
基板2を所定の位置に位置決めするため、基板の内径に
勘合する位置決めピン6を押圧装置10に設けることも
できる。
に調整する、あるいは基板に均一に押圧がかかるような
機構を押圧装置10に設けることもできる。さらには、
基板2を所定の位置に位置決めするため、基板の内径に
勘合する位置決めピン6を押圧装置10に設けることも
できる。
【0018】基板2に設けられる接着層3は、基板同士
を貼り合わせるためのものである。この接着層として
は、特に限定されないが、例えばホットメルト型接着
剤、紫外線硬化型接着剤、熱硬化性接着剤、嫌気性接着
剤、瞬間接着剤などをロールコート法、スピンコート
法、スプレーコート法などを用いて塗布、形成したもの
や、両面テープなども使用できる。このようにして、少
なくとも1枚に接着層を設けた2枚の基板を重ね合わ
せ、押圧装置にセットし、押圧する。
を貼り合わせるためのものである。この接着層として
は、特に限定されないが、例えばホットメルト型接着
剤、紫外線硬化型接着剤、熱硬化性接着剤、嫌気性接着
剤、瞬間接着剤などをロールコート法、スピンコート
法、スプレーコート法などを用いて塗布、形成したもの
や、両面テープなども使用できる。このようにして、少
なくとも1枚に接着層を設けた2枚の基板を重ね合わ
せ、押圧装置にセットし、押圧する。
【0019】なお、本発明において、光記録媒体の構
成、基板2自身の構成としては、特に限定されないが、
例えば、透明基板上に誘電体層1、記録層、誘電体層
2、および反射冷却層を設けることにより情報記録部を
形成し、さらにその上に有機樹脂保護層を積層する構成
を示すことができる。貼り合わされる2枚の基板は、少
なくとも1枚が情報記録部を有する基板とされる。ま
た、基板には、磁性体を内包するハブを接着する場合も
ある。
成、基板2自身の構成としては、特に限定されないが、
例えば、透明基板上に誘電体層1、記録層、誘電体層
2、および反射冷却層を設けることにより情報記録部を
形成し、さらにその上に有機樹脂保護層を積層する構成
を示すことができる。貼り合わされる2枚の基板は、少
なくとも1枚が情報記録部を有する基板とされる。ま
た、基板には、磁性体を内包するハブを接着する場合も
ある。
【0020】本発明に使用される透明基板としては、基
板側から記録再生を行うためにはレーザ光が透過する材
料を用いることが好ましく、例えばポリメチルメタアク
リレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン
樹脂、エポキシ樹脂などの有機高分子樹脂やガラスなど
を用いることができる。
板側から記録再生を行うためにはレーザ光が透過する材
料を用いることが好ましく、例えばポリメチルメタアク
リレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン
樹脂、エポキシ樹脂などの有機高分子樹脂やガラスなど
を用いることができる。
【0021】誘電体層は、透明基板や記録層が記録によ
る熱によって変形したり記録消去再生特性が劣化したり
するのを防止したり、記録層の耐湿熱性や耐酸化性をも
たせる役割を果たす。このような誘電体層としてはZn
S、SiO2 、Ta2O5、ITO、ZrC、TiC、M
gF2 などの無機膜やそれらの混合膜が使用できる。特
に、ZnSとSiO2 およびZnSとMgF2 の混合膜
は耐湿熱性に優れており、さらに記録消去再生時の記録
層の劣化を抑制するので好ましい。
る熱によって変形したり記録消去再生特性が劣化したり
するのを防止したり、記録層の耐湿熱性や耐酸化性をも
たせる役割を果たす。このような誘電体層としてはZn
S、SiO2 、Ta2O5、ITO、ZrC、TiC、M
gF2 などの無機膜やそれらの混合膜が使用できる。特
に、ZnSとSiO2 およびZnSとMgF2 の混合膜
は耐湿熱性に優れており、さらに記録消去再生時の記録
層の劣化を抑制するので好ましい。
【0022】記録層としては、Ge−Sb−Te系薄
膜、M−Ge−Sb−Te系薄膜、MはPd、Cu、A
g、Tl、Coなどの金属元素、In−Sb−Te系薄
膜等が挙げられる。特にGe−Sb−Te系薄膜、Pd
−Ge−Sb−Te系薄膜、Pd−Ge−Sb−Te−
Nb系薄膜が記録消去再生を繰り返しても劣化が起こり
難く、さらに熱安定性が優れているので好ましい。
膜、M−Ge−Sb−Te系薄膜、MはPd、Cu、A
g、Tl、Coなどの金属元素、In−Sb−Te系薄
膜等が挙げられる。特にGe−Sb−Te系薄膜、Pd
−Ge−Sb−Te系薄膜、Pd−Ge−Sb−Te−
Nb系薄膜が記録消去再生を繰り返しても劣化が起こり
難く、さらに熱安定性が優れているので好ましい。
【0023】反射冷却層としては金属または金属酸化
物、金属窒化物、金属炭化物などと金属の混合物、例え
ばZr、Cr、Ta、Mo、SiAl、Auなどの金属
やこれらの合金、これらとZr酸化物、Si酸化物、S
i窒化物、Al酸化物などを混合したものを使用でき
る。特にAl、Au、Taやそれらの合金などは膜の形
成が容易であり好ましい。
物、金属窒化物、金属炭化物などと金属の混合物、例え
ばZr、Cr、Ta、Mo、SiAl、Auなどの金属
やこれらの合金、これらとZr酸化物、Si酸化物、S
i窒化物、Al酸化物などを混合したものを使用でき
る。特にAl、Au、Taやそれらの合金などは膜の形
成が容易であり好ましい。
【0024】誘電体層、記録層、反射冷却層を基板上に
形成する方法としては、真空中での薄膜形成方法、例え
ば真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリン
グ法などを用いることができる。特に組成、膜厚のコン
トロールが容易なことからスパッタリング法が好まし
い。
形成する方法としては、真空中での薄膜形成方法、例え
ば真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリン
グ法などを用いることができる。特に組成、膜厚のコン
トロールが容易なことからスパッタリング法が好まし
い。
【0025】有機樹脂保護層としては、重合性モノマー
およびオリゴマーを主成分とする化学線硬化性樹脂組成
物や、熱硬化性樹脂組成物などを用いることができる。
有機樹脂保護層組成物の硬化は、基板上に形成した記録
層上に該組成物を塗布した後、化学線、すなわち紫外
線、電子線、あるいはガンマ線などの活性エネルギー線
を照射したり、加熱したりして行う。
およびオリゴマーを主成分とする化学線硬化性樹脂組成
物や、熱硬化性樹脂組成物などを用いることができる。
有機樹脂保護層組成物の硬化は、基板上に形成した記録
層上に該組成物を塗布した後、化学線、すなわち紫外
線、電子線、あるいはガンマ線などの活性エネルギー線
を照射したり、加熱したりして行う。
【0026】塗布方法は各種の方法、例えばスピンコー
ト法、ロールコート法、スプレーコート法などを用いる
ことができる。有機樹脂保護層の膜厚はとくに限定され
ないが0.5〜30μmの範囲が好ましい。
ト法、ロールコート法、スプレーコート法などを用いる
ことができる。有機樹脂保護層の膜厚はとくに限定され
ないが0.5〜30μmの範囲が好ましい。
【0027】[測定方法] (1)面振れ加速度 静電容量型変位センサーを取り付けた光ピックアップを
用い、光記録媒体を3000rpmで回転させフォーカ
シングおよびトラッキング状態での光ピックアップの変
位を測定し、データ処理により求めた。
用い、光記録媒体を3000rpmで回転させフォーカ
シングおよびトラッキング状態での光ピックアップの変
位を測定し、データ処理により求めた。
【0028】(2)表面粗さ、表面うねり JISB0601−1994、JISB0610−19
84に準じて、触針式表面粗さ測定器SE−3400
((株)小坂研究所製)を用い測定した。表面うねりの測
定条件は、触針先端半径2μm、基準長さ25mm、高
域カットオフ値2.5mmである。
84に準じて、触針式表面粗さ測定器SE−3400
((株)小坂研究所製)を用い測定した。表面うねりの測
定条件は、触針先端半径2μm、基準長さ25mm、高
域カットオフ値2.5mmである。
【0029】
実施例1 図2は本発明の別の実施形態に係る貼り合わせ方法を示
している。図2に従い、実施例を説明する。まず、ポリ
カーボネート樹脂を射出成形することによって片面に案
内溝が形成された厚さが0.6mm、内径がφ15.3
mm、外径がφ85.7mmである凸円盤状の透明基板
の案内溝の上に、スパッタリング法により誘電体層1、
記録層、誘電体層2、および反射冷却層を形成し、この
上に有機樹脂保護層を形成した基板12を作成した。基
板12には、ハブ14が接着してあり、中心からφ26
mmの範囲で凸部15が形成されている。さらに、有機
樹脂保護層の上に、ロールコート法によりホットメルト
接着剤を塗布し、接着層13を設けた。かかる基板12
を2枚用意し、接着層面を対向させて、押圧板の間に挿
入し、0.43kg/cm2の圧力で30秒押圧した後取り出
し、貼り合わせ型光記録媒体を得た。基板12の最外周
部には高さ5〜100μmの縦バリが生じていた。
している。図2に従い、実施例を説明する。まず、ポリ
カーボネート樹脂を射出成形することによって片面に案
内溝が形成された厚さが0.6mm、内径がφ15.3
mm、外径がφ85.7mmである凸円盤状の透明基板
の案内溝の上に、スパッタリング法により誘電体層1、
記録層、誘電体層2、および反射冷却層を形成し、この
上に有機樹脂保護層を形成した基板12を作成した。基
板12には、ハブ14が接着してあり、中心からφ26
mmの範囲で凸部15が形成されている。さらに、有機
樹脂保護層の上に、ロールコート法によりホットメルト
接着剤を塗布し、接着層13を設けた。かかる基板12
を2枚用意し、接着層面を対向させて、押圧板の間に挿
入し、0.43kg/cm2の圧力で30秒押圧した後取り出
し、貼り合わせ型光記録媒体を得た。基板12の最外周
部には高さ5〜100μmの縦バリが生じていた。
【0030】押圧板11は、フッ素樹脂を用いた多孔質
板(シーケーディ(株))を使用した。基板接触面の平面
度は約10μm、表面粗さ、表面うねりは、基板との接
触面のみを測定し、表面粗さは約5μm、表面うねり
(WCM)は約5μm、外径がφ84mm、内径がφ27
mmであった。
板(シーケーディ(株))を使用した。基板接触面の平面
度は約10μm、表面粗さ、表面うねりは、基板との接
触面のみを測定し、表面粗さは約5μm、表面うねり
(WCM)は約5μm、外径がφ84mm、内径がφ27
mmであった。
【0031】また、多孔質板で形成された押圧板11の
基板接触面11aの反対面の直下には、環状に延びる溝
18が刻設されており、溝18は連通孔17を介して互
いに連通している。連通孔17は、押圧装置外面まで通
じている。この連通孔には、図示を省略したが、清浄圧
縮気体源が接続されており、連通孔17、溝18を介し
て、圧縮気体を押圧板11の基板接触面11aの上面か
ら吹き出せるようになっている。貼り合わせ型光記録媒
体について、面振れ加速度を測定した結果を表1に示
す。
基板接触面11aの反対面の直下には、環状に延びる溝
18が刻設されており、溝18は連通孔17を介して互
いに連通している。連通孔17は、押圧装置外面まで通
じている。この連通孔には、図示を省略したが、清浄圧
縮気体源が接続されており、連通孔17、溝18を介し
て、圧縮気体を押圧板11の基板接触面11aの上面か
ら吹き出せるようになっている。貼り合わせ型光記録媒
体について、面振れ加速度を測定した結果を表1に示
す。
【0032】比較例1 押圧板以外の、基板などの構成は、実施例1と同様にし
て、貼り合わせ型光記録媒体を得た。
て、貼り合わせ型光記録媒体を得た。
【0033】押圧板には、実施例1と同様にフッ素樹脂
を用いた多孔質板を使用した。平面度、表面粗さ、表面
うねりは、実施例1と同等である。押圧板の外径はφ8
7mm、内径はφ27mmであった。貼り合わせ型光記
録媒体について、面振れ加速度を測定した結果を表1に
示す。
を用いた多孔質板を使用した。平面度、表面粗さ、表面
うねりは、実施例1と同等である。押圧板の外径はφ8
7mm、内径はφ27mmであった。貼り合わせ型光記
録媒体について、面振れ加速度を測定した結果を表1に
示す。
【0034】比較例2 押圧板以外の、基板などの構成は、実施例1と同様にし
て、貼り合わせ型光記録媒体を得た。ただし、押圧板直
下の溝、連通孔は設けていない。
て、貼り合わせ型光記録媒体を得た。ただし、押圧板直
下の溝、連通孔は設けていない。
【0035】押圧板には、ポリカーボネート樹脂製板を
用いた。ディスクと接触する面の平面度は約200μ
m、表面粗さは約5μm、表面うねり(WCM)は約15
0μm、外径がφ84mm、内径がφ26mmであっ
た。貼り合わせ型光記録媒体について、面振れ加速度を
測定した結果を表1に示す。
用いた。ディスクと接触する面の平面度は約200μ
m、表面粗さは約5μm、表面うねり(WCM)は約15
0μm、外径がφ84mm、内径がφ26mmであっ
た。貼り合わせ型光記録媒体について、面振れ加速度を
測定した結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の光記録媒体の製造方法によれ
ば、上述のごとく、平面性が良い基板接触面を有する押
圧板を介して、基板の突起部を除く範囲を押圧すること
により、ディスクの局所的な厚みむらを除いた平面性の
良い部分のみをプレスするので、基板が均一に押され、
さらには、ディスクの表面状態が押圧板表面で矯正さ
れ、面振れ加速度他の機械特性の優れた光記録媒体を製
造できる。
ば、上述のごとく、平面性が良い基板接触面を有する押
圧板を介して、基板の突起部を除く範囲を押圧すること
により、ディスクの局所的な厚みむらを除いた平面性の
良い部分のみをプレスするので、基板が均一に押され、
さらには、ディスクの表面状態が押圧板表面で矯正さ
れ、面振れ加速度他の機械特性の優れた光記録媒体を製
造できる。
【図1】 本発明の一実施形態に係る光記録媒体の製造
方法の概略構成図である。
方法の概略構成図である。
【図2】 本発明の別の実施形態に係る光記録媒体の製
造方法の概略構成図である。
造方法の概略構成図である。
1、11 押圧板 1a、11a 基板接触面 2、12 基板 3、13 接着層 5 ゴミの除去手段 6 位置決めピン 10、20 押圧装置 14 ハブ 15 凸部
Claims (8)
- 【請求項1】少なくとも1枚が情報記録部を有する2枚
の基板の間に接着層を設けて貼り合わせる光記録媒体の
製造方法において、該基板の少なくとも片側から、平面
度が200μm以下、表面うねり(WCM)が100μm
以下である基板接触面を有する押圧板を介して、基板の
突起部を除く範囲を押圧することを特徴とする光記録媒
体の製造方法。 - 【請求項2】前記基板の突起部が、基板の最内周端のバ
リと、最外周端のバリと、外周部の肉厚部の一つ以上を
含むことを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体の製
造方法。 - 【請求項3】基板厚みが1.2mm未満であることを特
徴とする請求項1記載の光記録媒体の製造方法。 - 【請求項4】押圧板の基板接触面の表面粗さ(Rmax )
が100S以下であることを特徴とする、請求項1記載
の光記録媒体の製造方法。 - 【請求項5】押圧板が剛体からなることを特徴とする、
請求項1記載の光記録媒体の製造方法。 - 【請求項6】押圧板がプラスチック、金属、ガラス、セ
ラミックまたはそれらの複合体からなる、請求項1記載
の光記録媒体の製造方法。 - 【請求項7】押圧板が気体吹き出し口を有していること
を特徴とする、請求項1記載の光記録媒体の製造方法。 - 【請求項8】押圧板が多孔質体からなることを特徴とす
る、請求項1記載の光記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27964596A JPH10124934A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | 光記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27964596A JPH10124934A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | 光記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10124934A true JPH10124934A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17613875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27964596A Pending JPH10124934A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | 光記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10124934A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010047057A1 (ja) * | 2008-10-23 | 2010-04-29 | スター精密株式会社 | マイクロホンの製造方法 |
JP2017081072A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | ウシオ電機株式会社 | ワークの貼り合わせ方法およびワークの貼り合わせ装置 |
-
1996
- 1996-10-22 JP JP27964596A patent/JPH10124934A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010047057A1 (ja) * | 2008-10-23 | 2010-04-29 | スター精密株式会社 | マイクロホンの製造方法 |
JP2017081072A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | ウシオ電機株式会社 | ワークの貼り合わせ方法およびワークの貼り合わせ装置 |
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