JP2001155211A - 硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨処理装置

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JP2001155211A JP34109999A JP34109999A JP2001155211A JP 2001155211 A JP2001155211 A JP 2001155211A JP 34109999 A JP34109999 A JP 34109999A JP 34109999 A JP34109999 A JP 34109999A JP 2001155211 A JP2001155211 A JP 2001155211A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬貨保留部の数を増大させることなく、複数金
種の一時保留が行える硬貨処理装置を提供する。 【解決手段】投入硬貨のうち正貨と見なされた硬貨をそ
れぞれ金種別に格別の硬貨通路へ振り分ける複数の金種
振り分け部が配設された硬貨選別通路の最上流に位置す
る金種振り分け部に隣接して、この硬貨選別通路を通過
する投入硬貨を一時保留する硬貨保留部を配設するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動販売機、両替
機、サービス機器等に使用され、投入硬貨を金種別に選
別収容するとともに、選別収容された硬貨を釣銭として
払い出す硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機、両替機、サービス機器等に
は、従来から投入硬貨を金種別に選別収容するととも
に、この選別収容された硬貨を釣銭として払い出す硬貨
処理装置が装着されている。
【0003】このような硬貨処理装置は大別すると以下
の4つの部分から構成されている。 (1)硬貨処理装置の筐体を構成する装置本体。
【0004】(2)この装置本体の最上部に配設され、
投入硬貨の正偽と正貨を金種別に選別する硬貨選別部。
【0005】(3)この硬貨選別部の下方に位置する前
記装置本体内に配設され、この硬貨選別部により金種別
に選別された正貨をそれぞれ金種別に蓄積収容する複数
のコインチューブからなる硬貨収容部。
【0006】(4)この硬貨収容部の下方に位置する前
記装置本体内に配設され、前記硬貨収容部内に収容され
た正貨を釣り銭として払い出す硬貨払出部。
【0007】一方、このような構造の硬貨処理装置を装
着した自動販売機では、例えば、商品購入者が商品を購
入すべく硬貨を投入した後、何等かの理由でその商品購
入を停止し、硬貨の返却を希望する場合は、自動販売機
に配設された硬貨返却レバーを操作する。
【0008】すると、硬貨処理装置は、投入金額と同額
の硬貨を硬貨返却口に返却するので、投入硬貨の返却を
希望する商品購入者は、その硬貨返却口に返却された硬
貨を回収すれば良いこととなる。
【0009】ところで、上述した一般の硬貨処理装置で
は、このような硬貨の返却処理は、硬貨返却レバーの操
作に基づき、硬貨払出部によって投入硬貨と同額の硬貨
を硬貨収容部から硬貨返却口へ払い出すことにより行わ
れている。
【0010】即ち、一般の硬貨処理装置では、硬貨の返
却処理を行う場合、商品購入者が投入した投入硬貨その
ものを硬貨返却口へ払い出すのではなく、予め硬貨収容
部に収容された正貨のうち、投入金額に相当する額の硬
貨を硬貨返却口へ払い出すようにしている。
【0011】このように、従来の硬貨処理装置では、投
入硬貨を返却する場合、現実に投入された投入硬貨その
ものを払出すのではなく、硬貨収容部に予め収容された
硬貨の中から投入硬貨の額と同額の硬貨を払出すように
しているから、例えば、硬貨選別部により正貨と見做さ
れるほど精巧な偽造A硬貨(偽貨)が、硬貨処理装置内
に投入された後、商品を購入すること無く、硬貨返却レ
バーを操作した場合は、偽造A硬貨が投入されたにもか
かわらず、投入金額に相当する額の正貨が硬貨返却口へ
払い出され、このため、いわゆる硬貨のすり替え現象が
発生する。
【0012】このような、硬貨のすり替え現象を防止す
るため、従来では特開平11−288480号公報に開
示されているように、正貨と見做された硬貨を金種別に
振り分ける複数の金種振り分けレバーが配設された硬貨
選別通路の下流端、即ち金種別に硬貨が最終的に振り分
け案内される硬貨通路の下流端に硬貨保留レバーを配設
するとともに、その部分で投入硬貨を一時保留し、これ
により商品を購入することなく硬貨返却レバーが操作さ
れた場合は、その硬貨保留レバーによる投入硬貨の一時
保留を解除して、当該投入硬貨そのものを硬貨返却口へ
払い出すようにしている。
【0013】従って、この特開平11−288480号
公報に開示された硬貨処理装置によれば、硬貨返却レバ
ーを操作して硬貨を返却する場合、現実に投入された投
入硬貨そのものを払出すので、仮に硬貨選別部により正
貨と見做されるほど精巧に製造された硬貨(偽貨)が投
入された場合でも、その投入硬貨(偽貨)そのものが硬
貨返却口へ払出されるので、硬貨のすり替え現象の発生
は可及的に解消されることとなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では偽
造A硬貨に加え他のA硬貨以外の偽造硬貨も数多く見受
けられるようになっており、このため一時保留して硬貨
のすり替えを防止するための金種も増える傾向にある。
【0015】このように、一時保留して返却する硬貨の
金種を増やす場合、上述した特開平11−288480
号公報に開示された硬貨処理装置によると、投入硬貨を
一時保留するための硬貨保留レバーを、投入硬貨を金種
別にそれぞれ振り分ける複数の金種振り分けレバーが配
設された硬貨選別通路の下流端に配設するようにしてい
るから、例えばA硬貨と他のA硬貨以外の硬貨等の複数
の硬貨を一時保留し、これを返却する場合は、A硬貨が
最終的に振り分け案内される硬貨通路の下流端と、A硬
貨以外の他の硬貨が最終的に振り分け案内される硬貨通
路の下流端とにそれぞれ専用の硬貨保留レバーを配設し
なければならず、このため複数の金種の硬貨を一時保留
する場合は、一時保留する金種の数だけ硬貨保留レバー
を配設しなければならないから、部品点数が著しく多く
なり、またこれらの複数の硬貨保留レバーの駆動制御も
一層煩雑となって、硬貨処理装置を製造する上で著しい
コストアップの要因となっていた。
【0016】この発明は上述した事情に鑑み、硬貨保留
レバーの数を増大させることなく、複数金種の一時保留
が行える硬貨処理装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この発明では、正貨と見なされた投入硬貨をそれ
ぞれ金種別に格別の硬貨通路へ振り分ける複数の金種振
り分け部が配設された硬貨選別通路に、該硬貨選別通路
を通過する投入硬貨を一時保留する硬貨保留部を配設す
るようにした硬貨処理装置において、前記硬貨保留部
を、前記硬貨選別通路に配設された複数の金種振り分け
部のうち、最上流に位置する金種振り分け部に隣接して
配設するようにしている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる硬貨処理
装置の一実施例を詳述する。
【0019】図1はこの発明に係わる硬貨処理装置1の
概念斜視図である。
【0020】この硬貨処理装置1も、従来と同様に大別
すると次の4部分から構成されている。
【0021】即ち、この硬貨処理装置1も筐体を構成す
る装置本体2と、この装置本体2の最上部に配設され、
硬貨投入口3から投入された投入硬貨の正偽と正貨を金
種別に選別する硬貨選別部4と、この硬貨選別部4の下
方に配設され、硬貨選別部4により選別された正貨を金
種別にそれぞれ収容する複数のコインチューブからなる
硬貨収容部5と、この硬貨収容部5の下方に配設され、
釣り銭の額に応じて硬貨収容部5から正貨を払出す硬貨
払出部6とから構成されている。
【0022】なお、図1で符号7は、特に使用頻度の高
い硬貨を予め収容しておく補助チューブ、符号8は硬貨
処理装置1内に進入した液物(洗剤等の液体)を外部へ
排除する液物排出チューブである。
【0023】次に、上述した硬貨処理装置1の硬貨選別
部4を詳述する。
【0024】図2は、硬貨選別部4の概念正面図であ
る。
【0025】この硬貨選別部4は、基本的に互いに径の
相異なる4種類の正貨A、B、C、Dと偽貨との選別を
行うものである。
【0026】この硬貨選別部4の硬貨投入口3の直下に
は図面の右方向に傾斜した正偽貨判別硬貨通路10が形
成され、その途中には硬貨の正偽と正貨の金種とを判別
する正偽貨判別センサ11が配設されている。
【0027】一方、この正偽貨判別硬貨通路10の終端
には、該正偽貨判別硬貨通路10から転送された硬貨を
正偽貨に振分け、正貨と偽貨とを格別の硬貨通路へ案内
する正偽貨振分部である正偽貨振分部レバー12が配設
されている。
【0028】なお、この正偽貨振分レバー12は下端の
軸12aを中心に上端が図面に対し垂直方向に開閉する
タイプの振分レバーである。
【0029】そしてこの正偽貨振分レバー12により、
前記正偽貨判別硬貨通路10の終端は、投入された硬貨
のうち偽貨のみを案内する偽貨排出硬貨通路13と正貨
と見做された硬貨のみを案内する第1の硬貨選別通路1
4とに分岐されている。
【0030】一方、この第1の硬貨選別通路14の下流
端には、該第1の硬貨選別通路14内に転送された正貨
と見做された硬貨、即ちA、B、C、Dの4種類の硬貨
のうち、A硬貨、C硬貨のグループと、B硬貨、D硬貨
のグループとに振分ける第1の金種振分部である第1の
金種振分レバー15が配設され、またこの第1の金種振
分レバー15に隣接した位置には、本願発明に関わる当
該第1の硬貨選別通路14を通過する正貨と見做された
すべての金種の投入硬貨を、そこで一時保留することの
できる硬貨保留部である硬貨保留レバー30が配設され
ている。
【0031】一方、前記第1の金種振分レバー15によ
り前記第1の硬貨選別通路14は硬貨グループA、Cの
みを案内する図面の左側へ傾斜した第2の硬貨選別通路
16と、硬貨グループB、Dのみを案内する下方へ向け
て延設された第3の硬貨選別通路17とに分岐してい
る。
【0032】なお、上述した第1の金種振分レバー15
は図2で示すように、全体として正面が略L字形状に形
成されている。
【0033】この第1の金種振分レバー15は、その要
部斜視図で示す図3のように、硬貨選別部4のメインプ
レート20表面から突出した際に、側方にある第2の硬
貨選別通路16を開放し、また図4で示すようにメイン
プレート20側に吸引された際に上述した第2の硬貨選
別通路16を閉塞する第1のゲート15aと、図3で示
すように、メインプレート20から突出した際に、底面
にある第3の硬貨選別通路17を閉塞し、また図4で示
すようにメインプレート20側に吸引された際に上述し
た第3の硬貨選別通路17を開放する第2のゲート15
bとから構成されている。
【0034】このような、第1の金種振分レバー15に
よると、当該第1の金種振分レバー15が図3で示すよ
うにメインプレート20から突出すると、第2の硬貨選
別通路16が開放され、かつ第3の硬貨選別通路17が
閉塞するので、硬貨グループA、Cのみが図面の左側へ
傾斜した第2の硬貨選別通路16へ案内される。
【0035】また、第1の金種振分レバー15が図4で
示すようにメインプレート20側に吸引されると第2の
硬貨選別通路16が閉塞され、かつ第3の硬貨選別通路
17が開放されるので、硬貨グループB、Dグループの
みが下方の第3の硬貨選別通路17へ案内される。
【0036】一方、図3で示すように、上述した第1の
金種振分レバー15のうち、第2の硬貨選別通路16を
開閉する第1のゲート15aに隣接した位置には硬貨保
留部である硬貨保留レバー30が出没自在に配設されて
いる。
【0037】この硬貨保留レバー30は金属性のピンか
ら構成され、ベースレバー31上に植設されている。な
お、このベースレバー31上には、硬貨保留レバー30
に隣接して後述する一対のゲート保持部である一対のゲ
ート保持レバー32、33も植設されている。
【0038】なお、上述した硬貨保留レバー30および
一対のゲート保持レバー32、33は後述する保留部駆
動手段より、メインプレート20の表面側へ出没自在に
駆動される。
【0039】従って、保留部駆動手段より、図3に示す
第1の金種振分レバー15の初期位置から、硬貨保留レ
バー30および一対のゲート保持レバー32、33をメ
インプレート20の表面へ突出させると、図5で示すよ
うに、一対のゲート保持レバー32、33が第1の金種
振分レバー15を構成する第1のゲート15aの背面を
支持して、当該第1の金種振分レバー15の前後方向へ
の移動を規制するとともに、硬貨保留レバー30が第2
の硬貨選別通路16の上流に突出し、これにより図2で
示す、正偽貨振分レバー12により正貨と見做されて第
1の硬貨選別通路14の下流端を通過する全ての硬貨
(A、B、C、D)が、図6で示すように、第1の金種
振分レバー15の第2のゲート15bと硬貨保留レバー
30とによりその進行が停止され、第1の硬貨選別通路
14の終端に一時保留されることとなる。
【0040】次に、上述した硬貨保留レバー30および
一対のゲート保持レバー32、33をメインプレート2
0の表面側へ出没自在に駆動させる保留部駆動手段を詳
述する。
【0041】図7は図6のHH拡大断面図で、保留部駆
動手段40は、硬貨保留レバー30および一対のゲート
保持レバー32、33とを植設したベース部31をメイ
ンプレート20に対して垂直に出没させるリンク手段4
1と、このリンク手段を駆動するリンク駆動手段42
と、メインプレート20に対しベース部31を垂直方向
にガイドするガイド手段43とから構成されている。
【0042】このうち、ガイド手段43は、メインプレ
ート20に立設され、ベース部31に嵌挿して、当該ベ
ース部31をメインプレート20に対し垂直方向へガイ
ドする円柱体44と、該円柱体44に嵌挿しベース部3
1を常時メインプレート20側へ付勢するコイルバネ4
5と、前記円柱体44を中心としたベース部31の回動
を阻止する一対の切り欠体46とからなり、この一対の
切り欠体46には、それぞれベース部31の側方から突
設した一対のガイド突起31aが嵌挿している。
【0043】一方、前記リンク手段41は、前記ベース
部31の側方から突設した一対のガイド突起31aにそ
れぞれ嵌挿するガイド溝50aを有し、かつ軸50bを
中心に回動自在に支承された一対のガイドアーム50と
から構成されている。
【0044】なお、このガイドアーム50の後端には次
に詳述するリンク駆動手段42が連結されている。
【0045】このリンク駆動手段42は、ガイドアーム
50の後端に形成された矩形状の一対のリンク孔50c
にそれぞれ突起51aを嵌挿させたスライダー51と、
このスライダー51を図面の左右方向へスライドさせる
ソレノイド52とから構成されている。なお、スライダ
ー51はソレノイド52の駆動軸52aに連結され、ま
たスライダー51はこの駆動軸52aに嵌挿したコイル
バネ53の付勢力により常時は図の初期位置に停止され
ている。
【0046】なお、スライダー51の先端51aは、こ
の初期位置において、メインプレート20に固着された
カバー54の下面に突設されたガイド突起54aと、前
記一対のガイドアーム50間に形成されたガイド突起5
0dとの間に挟持され、図面の上下方向、即ちメインプ
レート20に対する垂直方向への移動が阻止されてい
る。
【0047】このような、保留部駆動手段40による
と、図示せぬ制御装置からの駆動信号に基づき、リンク
駆動手段42のソレノイド52がオンし、図8に示すよ
うに、スライダー51が図面の左側へ水平に移動する
と、スライダー51の突起51aがリンク孔50cに係
合して、ガイドアーム50を軸50bを中心に反時計方
向へ回転させるので、このガイドアーム50の先端に形
成されたガイド溝50aに係合するガイド突起31aお
よびベース部31は、円柱体44に沿って上昇し、これ
により硬貨保留レバー30および一対のゲートレバー3
2、33を第2の硬貨選別通路16から待避させて、当
該第2の硬貨選別通路16を解放する。
【0048】また図示せぬ制御装置からの駆動信号に基
づき、リンク駆動手段42のソレノイド52がオフする
と、図7で示すように、ベースレバー31は円柱体44
に嵌挿したコイルバネ45の付勢力により、当該円柱体
44に沿ってメインプレート20側に下降し、これによ
り硬貨保留レバー30および一対のゲート保持レバー3
2、33を第2の硬貨選別通路16内に突出させて、当
該第2の硬貨選別通路16の上流端を閉塞する。
【0049】なお、この図7で示すスライダー51の停
止位置では、当該スライダー51のの先端51aがカバ
ー54の下面に突設されたガイド突起54aとガイドア
ーム50のガイド突起50dとの間に嵌挿して、当該ガ
イドアーム50の回動を阻止しているので、例えば、自
動販売機を叩く等の悪戯により、第1の金種振分レバー
15が矢印I方向へ移動しようとしても、その移動を第
1のゲート15aの背面に当接する一対のゲート保持レ
バー32、33が阻止するとともに、そのゲート保持レ
バー32、33の移動も、ベース部31を移動させる前
記ガイドアーム50の回動規制により阻止されている。
【0050】従って、自動販売機を叩く等の悪戯によ
り、第1の金種振分レバー15の第2のゲート15bと
硬貨保留レバー30とにより一時保留された硬貨(A、
B、C、D)がそこから脱落することはない。
【0051】一方、図2で示すように、前記第2の硬貨
選別通路16の下流端には、該第2の硬貨選別通路16
内に転送された硬貨グループA、CをA硬貨とC硬貨と
に振り分ける第2の金種振分部である第2の金種振分レ
バー60が配設されている。そして、この第2の金種振
分レバー60により前記第2の硬貨選別通路16はA硬
貨のみを案内する第4の硬貨選別通路61と、C硬貨の
みを案内する第5の硬貨選別通路62とに分岐してい
る。
【0052】なお、この第2の金種振分レバー60は左
端の軸60aを中心に右端60bが図面に対し垂直方向
に開閉するタイプの金種振分レバーである。
【0053】また、図2で示すように、前記第3の硬貨
選別通路17の下流端には、メインプレート20の背面
側に形成され、図示せぬ金庫側へ通ずる第6の硬貨選別
通路63と第7の硬貨選別通路64とに振り分ける第3
の金種振分部である第3の金種振分レバー65が配設さ
れている。
【0054】そして、この第3の金種振分レバー65に
より、前述した硬貨収容部5(図1)に蓄積された特定
金種の硬貨がオーバーフローした際は、そのオーバーフ
ローした金種の硬貨を前記金庫側へ通じる第6の硬貨選
別通路63へ振分案内するとともに、硬貨収容部に蓄積
された硬貨がオーバーフローしない通常時には、第3の
硬貨選別通路17を通過した硬貨グループB、Dを第7
の硬貨通路64へ振分案内する。
【0055】なお、この第3の金種振分レバー65も下
端の軸65aを中心に上端が図面に対し垂直方向に開閉
するタイプの金種振分レバーである。
【0056】また、図2で示すよう、第7の硬貨選別通
路64の下流端には、この第7の硬貨選別通路64に案
内される硬貨グループB、DをB硬貨とD硬貨とに振り
分ける第4の金種振分部である第4の金種振分部レバー
66が配設されている。そして、この第4の金種振分レ
バー66により第7の硬貨選別通路64はB硬貨のみを
案内する図面の左側へ傾斜した第8の硬貨選別通路67
と、メインプレート20の背面側に形成されたD硬貨の
みを案内する第9の硬貨選別通路68とに分岐されてい
る。なお、この第4の金種振分レバー66も下端の軸6
6aを中心に上端が図面に対し垂直方向に開閉するタイ
プの金種振分レバーである。
【0057】一方、図2に示すように、前述した第4の
硬貨選別通路61の下流端には、当該第4の硬貨選別通
路61内を通過する硬貨を、A硬貨のみを案内する第1
0の硬貨選別通路69と、前述した偽貨排出硬貨通路1
3とも連通する後述する偽貨排出シュートに連通した第
11の硬貨選別通路70とに分岐する第5の金種振分部
である第5の金種振分レバー71が配設されている。
【0058】なお、この第5の金種振分レバー71も、
下端の軸71aを中心に上端が図面に対し垂直方向に開
閉するタイプの金種振分レバーである。
【0059】なお、上述した正偽貨振分レバー12と、
第1乃至第5の金種振分レバー(15、60、65、6
6、70)は、周知のように図示せぬソレノイドにより
開閉駆動される。
【0060】なお、上述した第9の硬貨選別通路68の
下流端にはD硬貨を収容する図示せぬコインチューブ
が、また第8の硬貨選別通路67の下流端にはB硬貨を
収容する図示せぬコインチューブが、また、第5の硬貨
選別通路62の下流端にはC硬貨を収容する図示せぬコ
インチューブが、また第10の硬貨選別通路69の下流
端にはA硬貨を収容する図示せぬコインチューブがそれ
ぞれ配設されていることはいうまでもない。
【0061】次に、上述した硬貨処理装置1の作用を説
明し、併せて構成をより詳細に説明する。
【0062】なお、硬貨処理装置1の一時保留機能とし
ては、正貨と見做されたA硬貨を一時保留する場合につ
いて説明する。
【0063】図2と同一部分を同一符号で示す図9のよ
うに、硬貨投入口3内に投入された硬貨Gが、正偽貨判
別センサ11の検出信号に基づき偽貨と判定されると、
その判定信号に基づいて正偽貨振分レバー12は偽貨排
出硬貨通路13を拡開し、同時に第1の硬貨選別通路1
4の上流を閉塞する。
【0064】すると、正偽貨判別硬貨通路10内を転動
する偽貨Gは正偽貨振分レバー12により偽貨排出硬貨
通路13に案内され、さらに、硬貨選別部4の正面に形
成され、この偽貨排出硬貨通路13に連通する偽貨排出
シュート80を介して図示せぬ硬貨返却口に返却され
る。
【0065】次に、図2と同一部分を同一符号で示す図
10のように、硬貨投入口3内に硬貨が投入され、その
硬貨が正偽貨判別センサ11の検出信号に基づき正貨で
あってしかもA硬貨と判断されると、その判定信号に基
づいて図示せぬ制御装置は、正偽貨振分レバー12を作
動させ、偽貨排出硬貨通路13の上流を閉塞して第1の
硬貨選別通路14の上流を拡開する。
【0066】また、同時に第1の金種振分レバー15に
より、第2の硬貨選別通路16の上流を拡開して第3の
硬貨選別通路17の上流を閉塞する。さらに、第2の金
種振分レバー60により第4の硬貨選別通路61を拡開
し、第5の硬貨選別通路62を閉塞する。
【0067】さらに、上述した正偽貨判別センサ11の
検出信号に基づきA硬貨と判断されると、その検出信号
に基づき、図示せぬ制御装置は、図7で示すように、リ
ンク駆動手段42のソレノイド52をオフにして、コイ
ルバネ45の付勢力により硬貨保留レバー30および一
対のゲート保持レバー32、33を第2の硬貨選別通路
16内に突出させて、当該第2の硬貨選別通路16の上
流端を閉塞する。
【0068】すると、図10で示すように、硬貨投入口
3内に投入されたA硬貨は、第1の硬貨選別通路14の
下流端に到達した時点で、第1の金種振分レバー15の
第2のゲート15bと硬貨保留レバー30とによりその
進行が停止され、当該第1の硬貨選別通路14の終端に
一時保留されることとなる。
【0069】なお、第1の硬貨選別通路14の終端には
図2で示すように、硬貨の通過を検出するパスセンサー
100が配設されているので、第1の硬貨選別通路14
の終端に硬貨が一時保留しているのか否かを確実に検出
することができる。
【0070】次に、上述した硬貨処理装置1が装着され
た自動販売機において、商品を購入すること無く、硬貨
返却レバーが操作されると、その硬貨返却レバーの操作
信号に基づき図示せぬ制御装置は、図8で示すように、
リンク駆動手段42のソレノイド52をオンし、これに
より硬貨保留レバー30および一対のゲート保持レバー
32、33を第2の硬貨選別通路16から待避させて、
当該第2の硬貨選別通路16の上流端を解放するととも
に、同時に図10に示す第5の金種振分レバー71を駆
動して第10の硬貨選別通路69の上流端を閉塞し、こ
れにより偽貨排出シュート80(図9)と連通する第1
1の硬貨選別通路70の上流端を解放する。
【0071】すると、図11で示すように、第1の硬貨
選別通路14の終端に一時保留されたA硬貨は第1の金
種振分レバー15の第1のゲート15aを通過して、第
2の硬貨選別通路16内に転送され、さらに第2の金種
振分レバー60により、第4の硬貨選別通路61内に転
送される。さらにこの第3の硬貨選別通路61内に転送
されたA硬貨は、第5の金種振分レバー71により第1
1の硬貨選別通路70へ振り分けられ、さらに、この第
11の硬貨選別通路70を介して偽貨排出シュート80
に排出され、その後、この偽貨排出シュート80の終端
に配設された図示せぬ硬貨返却口に返却される。
【0072】従って、この硬貨処理装置1においても、
商品を購入することなく硬貨返却レバーを操作してA硬
貨を返却する場合、現実に投入された投入硬貨、即ち一
時保留A硬貨そのものを硬貨返却口へ払出すので、仮に
硬貨選別部4により正貨と見做されるほど精巧に製造さ
れたA硬貨(偽貨)が投入された場合でも、その投入A
硬貨(偽貨)そのものが硬貨返却口へ払出されるので、
硬貨のすり替え現象の発生は可及的に解消されることと
なる。
【0073】一方、図10で示すA硬貨の一時保留時
に、商品が購入された場合は、その商品購入信号に基づ
き、図示せぬ制御装置は、図8で示すように、リンク駆
動手段42のソレノイド52をオンし、これにより硬貨
保留レバー30および一対のゲート保持レバー32、3
3を第2の硬貨選別通路16から待避させて、当該第2
の硬貨選別通路16の上流端を解放するとともに、同時
に図2で示す第5の金種振分レバー71を駆動して第1
0の硬貨選別通路69の上流端を拡開し、さらに、偽貨
排出シュート80と連通する第10の硬貨選別通路70
の上流端を閉塞する。 すると、図12で示すように、
第1の硬貨選別通路14の終端に一時保留されたA硬貨
は第1の金種振分レバー15の第1のゲート15aを通
過して、第2の硬貨選別通路16内に転送され、さらに
第2の金種振分レバー60により、第4の硬貨選別通路
61内に転送される。
【0074】さらにこの第4の硬貨選別通路61内に転
送されたA硬貨は、第5の金種振分レバー71により第
10の硬貨選別通路69へ振り分けられ、さらに、この
第10の硬貨選別通路69の下方に配設された図示せぬ
A硬貨専用のコインチューブ内に収容される。
【0075】なお、商品が購入され、釣り銭がある場合
は、釣り銭の額の応じた硬貨が硬貨払出部6によって硬
貨収容部5から硬貨返却口へ払出される(図1)。
【0076】次に、図2と同一部分を同一符号で示す図
13のように、硬貨投入口3から硬貨が投入され、その
硬貨が正偽貨判別センサ11の検出信号に基づきC硬貨
と判断されると、その判定信号に基づいて図示せぬ制御
装置は、正偽貨振分レバー12を作動させ、偽貨排出硬
貨通路13の上流を閉塞して第1の硬貨選別通路14の
上流を拡開する。
【0077】また、同時に第1の金種振分レバー15を
作動させ、第2の硬貨選別通路16の上流を拡開して第
3の硬貨選別通路17の上流を閉塞する。さらに、第2
の金種振分レバー60が作動し第4の硬貨選別通路61
を閉塞して第5の硬貨選別通路62を拡開する。
【0078】一方、上述した正偽貨判別センサ11の検
出信号に基づきC硬貨と判断されると、その検出信号に
基づき、図示せぬ制御装置は、図8で示すように、リン
ク駆動手段42のソレノイド52をオンし、これにより
硬貨保留レバー30および一対のゲート保持レバー3
2、33を第2の硬貨選別通路16から待避させて、当
該第2の硬貨選別通路16の上流端を解放する。
【0079】すると、図13の如く、正偽貨判別硬貨通
路10を転動するC硬貨は正偽貨振分レバー12により
第1の硬貨選別通路14内に案内され、さらに第1の硬
貨選別通路14に案内されたC硬貨は第1の金種振分レ
バー15により傾斜した第2の硬貨選別通路16に案内
され、さらにこの第2の硬貨選別通路16に案内された
C硬貨は第2の金種振分レバー60により第5の硬貨選
別通路62に案内され、その下方から落下してC硬貨専
用のコインチューブ内に蓄積収容されることとなる。
【0080】次に、図2と同一部分を同一符号で示す図
14のように、硬貨投入口3から硬貨が投入され、その
硬貨が正偽貨判別センサー11の検出信号に基づきB硬
貨と判断されると、その判定信号に基づいて図示せぬ制
御装置は、正偽貨振分レバー12を作動させ、偽貨払出
硬貨通路13の上流を閉塞して第1の硬貨選別通路14
の上流を拡開するとともに、同時に第1の金種振分レバ
ー15が作動し第2の硬貨選別通路16の上流を閉塞し
て第3の硬貨選別通路17の上流を拡開する。なお、上
述した第1の金種振分レバー15が作動する際には、同
時に図示せぬ制御装置は、図8で示すように、リンク駆
動手段42のソレノイド52をオンし、これにより硬貨
保留レバー30および一対のゲート保持レバー32、3
3を第2の硬貨選別通路16から待避させる。
【0081】さらに、図示せぬ制御装置は、同時に第3
の金種振分レバー65を作動させ、第6の硬貨選別通路
63の上流を閉塞して第7の硬貨選別通路64の上流を
拡開し、さらに、同時に第4の金種振分レバー66を作
動させて第8の硬貨選別通路67の上流を開放して第9
の硬貨選別通路68の上流を閉塞する。
【0082】すると、図14の如く、正偽貨判別硬貨通
路10内を転動するB硬貨は正偽貨振分レバー12によ
り第1の硬貨選別通路14内に案内され、さらにこの第
1の硬貨選別通路14内に案内されたB硬貨は第1の金
種振分レバー15により下方の第3の硬貨選別通路17
に案内され、さらにこの第3の硬貨選別通路17に案内
されたB硬貨は第3の金種振分レバー65により第7の
硬貨選別通路64に案内され、さらにこの第7の硬貨選
別通路64に案内されたB硬貨は第4の金種振分レバー
66により第8の硬貨選別通路67に案内され、さらに
その下方から落下してB硬貨専用のコインチューブ内に
蓄積収容されることとなる。
【0083】次に、図2と同一部分を同一符号で示す図
15のように、硬貨投入口3から硬貨が投入され、その
硬貨が正偽貨判別センサー11の検出信号に基づきD硬
貨と判断されると、その判定信号に基づいて図示しせぬ
制御装置は、正偽貨振分レバー12を作動させ、偽貨払
出硬貨通路13の上流を閉塞して第1の硬貨選別通路1
4の上流を拡開するとともに、同時に第1の金種振分レ
バー15を作動させ、第3の硬貨選別通路17の上流を
拡開して第2の硬貨選別通路16の上流を閉塞する。な
お、上述した第1の金種振分レバー15が作動する際に
は、同時に図示せぬ制御装置は、図8で示すように、リ
ンク駆動手段42のソレノイド52をオンし、これによ
り硬貨保留レバー30および一対のゲート保持レバー3
2、33を第2の硬貨選別通路16から待避させる。
【0084】さらに、図示せぬ制御装置は同時に第3の
金種振分レバー65を作動させ、第7の硬貨選別通路6
4の上流を開放して第6の硬貨選別通路63の上流を閉
塞する。さらに、同時に第4の金種振分レバー66を作
動させ、第8の硬貨選別通路67の上流を閉塞して第9
の硬貨選別通路68の上流を開放する。
【0085】すると、図15の如く、正偽貨判別硬貨通
路10内を転動するD硬貨は正偽貨振分レバー12によ
り第1の硬貨選別通路14内に案内され、さらにこの第
1の硬貨選別通路14内に案内されたD硬貨は第1の金
種振分レバー15により下方の第3の硬貨選別通路17
に案内され、さらにこの第3の硬貨選別通路17に案内
されたB硬貨は第3の金種振分レバー65により第7の
硬貨選別通路64に案内され、さらにこの第7の硬貨選
別通路64に案内されたD硬貨は第4の金種振分レバー
66により第9の硬貨選別通路68に案内され、さらに
その下方から落下してD硬貨専用のコインチューブ内に
蓄積収容されることとなる。
【0086】なお、上述した硬貨選別部4の選別動作に
より、各A硬貨、B、C、Dが選別されると、各A硬
貨、B、C、Dはぞれぞれ硬貨収容部を構成する専用コ
インチューブ毎に順次蓄積収容されることとなる。
【0087】一方、この各コインチューブ毎に蓄積され
る硬貨の枚数が一定収容枚数を越えるとオーバーフロー
することとなる。
【0088】そこで、この実施例の硬貨処理装置1では
各専用コインチューブ毎に配設された周知のオーバーフ
ロー検出手段により各専用コインチューブ毎に、その収
容された硬貨の枚数が一定枚数に達するとそれを検知し
て、オバーフロー対象の投入硬貨が投入された場合、そ
の硬貨(但し一時保留対象のA硬貨を除く)を直ちに金
庫側へ収容させるようにしている。
【0089】そこで、仮にB硬貨専用のコインチューブ
内に蓄積収容さた硬貨の収容枚数が一定枚数に達したと
図示せぬオーバーフロー検出手段により検出されたと仮
定すると、上述した硬貨選別部4は以下のような選別動
作を行う。
【0090】図2と同一部分を同一符号で示す図16の
ように、硬貨投入口3から硬貨が投入され、その硬貨が
正偽貨判別センサー11の検出信号に基づきB硬貨と判
断され、かつオーバーフロー検出手段により硬貨収容部
の専用コインチューブ内に収容されたB硬貨の枚数が一
定枚数に達したことが検知されると、これらの判定信号
に基づいて図示せぬ制御装置は、正偽貨振分レバー12
を作動させ、偽貨払出硬貨通路13の上流を閉塞して第
1の硬貨選別通路14の上流を拡開するとともに、同時
に第1の金種振分レバー15を作動させ、第3の硬貨選
別通路17の上流を拡開して第2の硬貨選別通路16の
上流を閉塞する。なお、上述した第1の金種振分レバー
15が作動する際には、同時に図示せぬ制御装置は、図
8で示すように、リンク駆動手段42のソレノイド52
をオンし、これにより硬貨保留レバー30および一対の
ゲート保持レバー32、33を第2の硬貨選別通路16
から待避させる。
【0091】また制御装置は、同時に第3の金種振分レ
バー65を作動させ、第6の硬貨選別通路63の上流を
拡開して第7の硬貨選別通路64の上流を閉塞する。
【0092】すると、図16の如く、正偽貨判別硬貨通
路10内を転動するB硬貨は正偽貨振分レバー12によ
り第1の硬貨選別通路14内に案内され、さらに第1の
硬貨選別通路14内に案内されたB硬貨は第1の金種振
分レバー15により下方の第3の硬貨選別通路17に案
内される。さらにこの第3の硬貨選別通路17に案内さ
れたB硬貨は第3の金種振分レバー65により第6の硬
貨選別通路63内に案内され、さらにこの第6の硬貨選
別通路63に案内されたB硬貨は下方に落下し、さらに
この第6の硬貨選別通路63に連通する図示せぬシュー
トを介し処理装置1の下方に配設された図示せぬ金庫内
に直ちに収容される。
【0093】なお、上述したオーバーフロー時における
硬貨選別部4の硬貨選別処理は、オーバーフロー検出セ
ンサにより一定枚数に達した他の全ての硬貨(一時保留
対象のA硬貨を除く)に対しても同様に行われる。
【0094】一方、一時保留対象のA硬貨専用コインチ
ューブ内に蓄積収容されたA硬貨の収容枚数が一定枚数
に達したと図示せぬオーバーフロー検出手段により検出
されると、上述した硬貨選別部4は以下のような選別動
作を行う。
【0095】図10で示すように、硬貨投入口3から硬
貨が投入され、その硬貨が正偽貨判別センサー11の検
出信号に基づきA硬貨と判断され、かつオーバーフロー
検出手段により硬貨収容部の専用コインチューブ内に収
容されたA硬貨の枚数が一定枚数に達したことが検知さ
れると、これらの判定信号に基づいて図示せぬ制御装置
は、正偽貨振分レバー12を作動させ、偽貨排出硬貨通
路13の上流を閉塞して第1の硬貨選別通路14の上流
を拡開する。
【0096】また、同時に第1の金種振分レバー15を
作動させ、第2の硬貨選別通路16の上流を拡開して第
3の硬貨選別通路17の上流を閉塞する。さらに、第2
の金種振分レバー60を作動させ第4の硬貨選別通路6
1を拡開して第5の硬貨選別通路62を閉塞する。
【0097】また図示せぬ制御装置は、図7で示すよう
に、リンク駆動手段42のソレノイド52をオフにし
て、コイルバネ45の付勢力により硬貨保留レバー30
および一対のゲート保持レバー32、33を第2の硬貨
選別通路16内に突出させて、当該第2の硬貨選別通路
16の上流端を閉塞する。
【0098】すると、硬貨投入口3内に投入されたA硬
貨は、図10で示すように第1の硬貨選別通路14の下
流端に到達した時点で、第1の金種振分レバー15の第
2のゲート15bと硬貨保留レバー30とによりその進
行が停止され、当該第1の硬貨選別通路14の終端に一
時保留される。
【0099】即ち、上述した硬貨選別部4では、専用コ
インチューブ内に蓄積収容されたA硬貨の収容枚数が一
定枚数に達したと図示せぬオバーフロー検出手段により
検出された場合でも、投入A硬貨を直ちに金庫へ案内す
るのではなく、第1の硬貨選別通路14の終端に一時保
留する。
【0100】その後、上述した硬貨処理装置1が装着さ
れた自動販売機において、商品を購入すること無く、硬
貨返却レバーが操作されると、その硬貨返却レバーの操
作信号に基づき図示せぬ制御装置は、図8で示すよう
に、リンク駆動手段42のソレノイド52をオンし、こ
れにより硬貨保留レバー30および一対のゲート保持レ
バー32、33を第2の硬貨選別通路16から待避させ
て、当該第2の硬貨選別通路16の上流端を解放すると
ともに、同時に第5の金種振分レバー71を駆動して第
10の硬貨選別通路69の上流端を閉塞し、これにより
偽貨排出シュート80(図9)と連通する第11の硬貨
選別通路70の上流端を解放する。
【0101】すると、図11で示すように、第1の硬貨
選別通路14の終端に一時保留されたA硬貨は第1の金
種振分レバー15の第1のゲート15aを通過して、第
2の硬貨選別通路16内に転送され、さらに第2の金種
振分レバー60により、第4の硬貨選別通路61内に転
送される。さらにこの第4の硬貨選別通路61内に転送
されたA硬貨は、第5の金種振分レバー71により第1
1の硬貨選別通路70へ振り分けられ、さらに、この第
11の硬貨選別通路70を介して偽貨排出シュート80
に排出され、その後、この偽貨排出シュート80の終端
に配設された図示せぬ硬貨返却口に返却される。
【0102】従って、専用コインチューブ内に収容され
たA硬貨の枚数が一定枚数に達した後、新たにA硬貨を
投入した場合であっても、商品を購入することなく硬貨
返却レバーを操作して投入硬貨を返却する場合、現実に
投入された投入硬貨、即ち一時保留A硬貨そのものを硬
貨返却口へ払出すので、仮に硬貨選別部により正貨と見
做されるほど精巧に製造されたA硬貨(偽貨)が専用コ
インチューブ内でオーバーフローした後に投入された場
合でも、その投入A硬貨(偽貨)そのものが硬貨返却口
へ払出されるので、硬貨のすり替え現象の発生は可及的
に解消されることとなる。
【0103】一方、図10で示すA硬貨の一時保留時
に、商品が購入された場合は、その商品購入信号に基づ
き、図示せぬ制御装置は、図16と同一部分を同一符号
で示す図17で示すように、第1の金種振分レバー15
を作動させ、第3の硬貨選別通路17の上流を拡開して
第2の硬貨選別通路16の上流を閉塞する。なお、上述
した第1の金種振分レバー15が作動する際には、同時
に図示せぬ制御装置は、図8で示すように、リンク駆動
手段42のソレノイド52をオンし、これにより硬貨保
留レバー30および一対のゲート保持レバー32、33
を第2の硬貨選別通路16から待避させる。
【0104】また制御装置は、同時に第3の金種振分レ
バー65を作動させ、第6の硬貨選別通路63の上流を
拡開して第7の硬貨選別通路64の上流を閉塞する。
【0105】すると、図17の如く、第1の硬貨選別通
路14の終端に一時保留されたA硬貨は第1の金種振分
レバー15により下方の第3の硬貨選別通路17に案内
される。さらにこの第3の硬貨選別通路17に案内され
たA硬貨は第3の金種振分レバー65により第6の硬貨
選別通路63内に案内され、さらにこの第6の硬貨選別
通路63に案内されたA硬貨は下方に落下し、さらにこ
の第6の硬貨選別通路63に連通する図示せぬシュート
を介し処理装置1の下方に配設された図示せぬ金庫内に
収容される。
【0106】従って、上述した構成によると、商品購入
後は、専用コインチューブ内でオーバーフローした後に
投入された投入A硬貨は図示せぬ金庫内に収容されるこ
ととなる。
【0107】なお、上記実施例では一時保留対象硬貨と
してA硬貨を一時保留する場合について説明したが、上
述した構造の硬貨処理装置1によると、一時保留対象硬
貨としてC硬貨を一時保留する場合であっても全くその
構造を変更する必要はない。即ち、C硬貨を一時保留す
る場合は、図10と同一部分を同一符号で示す図18で
示すように、硬貨投入口3内に硬貨が投入され、その硬
貨が正偽貨判別センサ11の検出信号に基づき正貨であ
ってしかもB硬貨と判断されると、図示せぬ制御装置は
その判定信号に基づいて正偽貨振分レバー12を作動さ
せ、偽貨排出硬貨通路13の上流を閉塞して第1の硬貨
選別通路14の上流を拡開する。
【0108】また、図示せぬ制御装置は、図7で示すよ
うに、リンク駆動手段42のソレノイド52をオフにし
て、コイルバネ45の付勢力により硬貨保留レバー30
および一対のゲート保持レバー32、33を第2の硬貨
選別通路16内に突出させて、当該第2の硬貨選別通路
16の上流端を閉塞する。
【0109】すると、図18で示すように、硬貨投入口
3内に投入されたC硬貨は、第1の硬貨選別通路14の
下流端に到達した時点で、第1の金種振分レバー15の
第2のゲート15bと硬貨保留レバー30とによりその
進行が停止され、当該第1の硬貨選別通路14の終端に
一時保留されることとなる。
【0110】次に、上述した硬貨処理装置1が装着され
た自動販売機において、商品を購入すること無く、硬貨
返却レバーが操作されると、その硬貨返却レバーの操作
信号に基づき図示せぬ制御装置は、図8で示すように、
リンク駆動手段42のソレノイド52をオンし、これに
より硬貨保留レバー30および一対のゲート保持レバー
32、33を第2の硬貨選別通路16から待避させて、
当該第2の硬貨選別通路16の上流端を解放するととも
に、同時に第5の金種振分レバー71を駆動して第10
の硬貨選別通路69の上流端を閉塞し、これにより偽貨
排出シュート80(図9)と連通する第11の硬貨選別
通路70の上流端を解放する。
【0111】すると、図19で示すように、第1の硬貨
選別通路14の終端に一時保留されたC硬貨は第1の金
種振分レバー15の第1のゲート15aを通過して、第
2の硬貨選別通路16内に転送され、さらに第2の金種
振分レバー60により、第3の硬貨選別通路61内に転
送される。さらにこの第4の硬貨選別通路61内に転送
されたC硬貨は、第5の金種振分レバー71により第1
1の硬貨選別通路70へ振り分けられ、さらに、この第
11の硬貨選別通路70を介して偽貨排出シュート80
に排出され、その後、この偽貨排出シュート80の終端
に配設された図示せぬ硬貨返却口に返却される。
【0112】従って、この硬貨処理装置1によると、商
品を購入することなく硬貨返却レバーを操作してC硬貨
を返却する場合、現実に投入された投入硬貨、即ち一時
保留C硬貨そのものを硬貨返却口へ払出すので、仮に硬
貨選別部により正貨と見做されるほど精巧に製造された
C硬貨(偽貨)が投入された場合でも、その投入C硬貨
(偽貨)そのものが硬貨返却口へ払出されるので、硬貨
のすり替え現象の発生は可及的に解消されることとな
る。
【0113】一方、図18で示すC硬貨の一時保留時
に、商品が購入された場合は、その商品購入信号に基づ
き、図示せぬ制御装置は、図13で示すように、第1の
金種振分レバー15を作動させ、第2の硬貨選別通路1
6の上流を閉塞して第3の硬貨選別通路17の上流を拡
開する。なお、上述した第1の金種振分レバー15が作
動する際には、同時に図示せぬ制御装置は、図8で示す
ように、リンク駆動手段42のソレノイド52をオン
し、これにより硬貨保留レバー30および一対のゲート
保持レバー32、33を第2の硬貨選別通路16から待
避させる。
【0114】さらに、図示せぬ制御装置は、同時に第3
の金種振分レバー65を作動させ、第6の硬貨選別通路
63の上流を閉塞して第7の硬貨選別通路64の上流を
拡開し、さらに、同時に第4の金種振分レバー66を作
動させて第8の硬貨選別通路67の上流を開放して第9
の硬貨選別通路68の上流を閉塞する。
【0115】すると、図13の如く、一時保留されたC
硬貨は同様に処理される。
【0116】なお、上述した投入硬貨の一時保留と、そ
の後の一連の硬貨処理は、一時保留対象の硬貨を選択
し、それに応じて前述した各種レバーの動作を制御する
図示せぬ制御装置の設定変更により、上述したA硬貨、
C硬貨のみににかかわらず、それ以外の全ての硬貨に対
して行なうことができる。
【0117】したがって、上述した硬貨処理装置1で
は、内部の構造を全く変化させることなく、単に制御装
置の設定変更を行なうだけで、複数金種の投入硬貨を一
時保留することができ、また商品を購入することなく返
却レバーを操作した場合は、この一時保留された複数金
種の投入硬貨そのものを返却するすることができること
となる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の硬貨処
理装置によると、正貨と見なされた投入硬貨をそれぞれ
金種別に格別の硬貨通路へ振り分ける複数の金種振り分
けレバーが配設された硬貨選別通路の最上流に位置する
金種振り分けレバーに隣接して、投入硬貨を一時保留す
る硬貨保留レバーを配設するようにしたから、複数の金
種の硬貨を一時保留する場合であっても、従来の如く金
種の数だけ硬貨保留レバーを配設する必要はなく、この
ため部品点数が少なく、しかも各種レバーの駆動制御も
簡単となって、複数の金種の硬貨を一時保留する硬貨処
理装置を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に関わる硬貨処理装置の概念斜
視図。
【図2】図2はこの発明に関わる硬貨処理装置の硬貨選
別部を示す概念正面図。
【図3】図3は硬貨保留部を示す要部破断斜視図。
【図4】図4は硬貨保留部を示す要部破断斜視図。
【図5】図5は硬貨保留部の動作を示す要部破断斜視
図。
【図6】図6は硬貨保留部の動作を示す要部破断斜視
図。
【図7】図7は保留部駆動手段の拡大断面図。
【図8】図8は保留部手段駆動手段の拡大断面図。
【図9】図9は偽貨の硬貨処理を示す硬貨選別部の概念
正面図。
【図10】図10は一時保留A硬貨の硬貨処理を示す硬
貨選別部の概念正面図。
【図11】図11は一時保留A硬貨の硬貨処理を示す硬
貨選別部の概念正面図。
【図12】図12は一時保留A硬貨の硬貨処理を示す硬
貨選別部の概念正面図。
【図13】図13はC硬貨の硬貨処理を示す硬貨選別部
の概念正面図。
【図14】図14はB硬貨の硬貨処理を示す硬貨選別部
の概念正面図。
【図15】図14はD硬貨の硬貨処理を示す硬貨選別部
の概念正面図。
【図16】図16はB硬貨の硬貨処理を示す硬貨選別部
の概念正面図
【図17】図17はオーバーフロー時の一時保留A硬貨
の硬貨処理を示す硬貨選別部の概念正面図。
【図18】図18は一時保留C硬貨の硬貨処理を示す硬
貨選別部の概念正面図。
【図19】図19は一時保留C硬貨の硬貨処理を示す硬
貨選別部の概念正面図。
【符号の説明】
1…硬貨処理装置 15…金種振り分け部(レバー) 30…硬貨保留部 15a…第1のゲート 15b…第2のゲート 30…硬貨保留部 32、33…ゲート保持部 40…保留部駆動手段
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月10日(1999.12.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 硬貨処理装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動販売機、両替
機、サービス機器等に使用され、投入硬貨を金種別に選
別収容するとともに、選別収容された硬貨を釣銭として
払い出す硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機、両替機、サービス機器等に
は、従来から投入硬貨を金種別に選別収容するととも
に、この選別収容された硬貨を釣銭として払い出す硬貨
処理装置が装着されている。
【0003】このような硬貨処理装置は大別すると以下
の4つの部分から構成されている。 (1)硬貨処理装置の筐体を構成する装置本体。
【0004】(2)この装置本体の最上部に配設され、
投入硬貨の正偽と正貨を金種別に選別する硬貨選別部。
【0005】(3)この硬貨選別部の下方に位置する前
記装置本体内に配設され、この硬貨選別部により金種別
に選別された正貨をそれぞれ金種別に蓄積収容する複数
のコインチューブからなる硬貨収容部。
【0006】(4)この硬貨収容部の下方に位置する前
記装置本体内に配設され、前記硬貨収容部内に収容され
た正貨を釣り銭として払い出す硬貨払出部。
【0007】一方、このような構造の硬貨処理装置を装
着した自動販売機では、例えば、商品購入者が商品を購
入すべく硬貨を投入した後、何等かの理由でその商品購
入を停止し、硬貨の返却を希望する場合は、自動販売機
に配設された硬貨返却レバーを操作する。
【0008】すると、硬貨処理装置は、投入金額と同額
の硬貨を硬貨返却口に返却するので、投入硬貨の返却を
希望する商品購入者は、その硬貨返却口に返却された硬
貨を回収すれば良いこととなる。
【0009】ところで、上述した一般の硬貨処理装置で
は、このような硬貨の返却処理は、硬貨返却レバーの操
作に基づき、硬貨払出部によって投入硬貨と同額の硬貨
を硬貨収容部から硬貨返却口へ払い出すことにより行わ
れている。
【0010】即ち、一般の硬貨処理装置では、硬貨の返
却処理を行う場合、商品購入者が投入した投入硬貨その
ものを硬貨返却口へ払い出すのではなく、予め硬貨収容
部に収容された正貨のうち、投入金額に相当する額の硬
貨を硬貨返却口へ払い出すようにしている。
【0011】このように、従来の硬貨処理装置では、投
入硬貨を返却する場合、現実に投入された投入硬貨その
ものを払出すのではなく、硬貨収容部に予め収容された
硬貨の中から投入硬貨の額と同額の硬貨を払出すように
しているから、例えば、硬貨選別部により正貨と見做さ
れるほど精巧な偽造A硬貨(偽貨)が、硬貨処理装置内
に投入された後、商品を購入すること無く、硬貨返却レ
バーを操作した場合は、偽造A硬貨が投入されたにもか
かわらず、投入金額に相当する額の正貨が硬貨返却口へ
払い出され、このため、いわゆる硬貨のすり替え現象が
発生する。
【0012】このような、硬貨のすり替え現象を防止す
るため、従来では特開平11−288480号公報に開
示されているように、正貨と見做された硬貨を金種別に
振り分ける複数の金種振分レバーが配設された硬貨選別
通路の下流端、即ち金種別に硬貨が最終的に振り分け案
内される硬貨通路の下流端に硬貨保留レバーを配設する
とともに、この硬貨保留レバーで投入硬貨を一時保留
し、これにより商品を購入することなく硬貨返却レバー
が操作された場合は、その硬貨保留レバーによる投入硬
貨の一時保留を解除して、当該投入硬貨そのものを硬貨
返却口へ払い出すようにしている。
【0013】従って、この特開平11−288480号
公報に開示された硬貨処理装置によれば、硬貨返却レバ
ーを操作して硬貨を返却する場合、現実に投入された投
入硬貨そのものを払出すので、仮に硬貨選別部により正
貨と見做されるほど精巧に偽造された硬貨(偽貨)が投
入された場合でも、その投入硬貨(偽貨)そのものが硬
貨返却口へ払出されるので、硬貨のすり替え現象の発生
は可及的に解消されることとなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では偽
造A硬貨に加え、A硬貨以外の他の偽造硬貨も数多く見
受けられるようになっており、このため一時保留して硬
貨のすり替えを防止するための金種も増える傾向にあ
る。
【0015】このように、一時保留して返却する硬貨の
金種を増やす場合、上述した特開平11−288480
号公報に開示された硬貨処理装置によると、投入硬貨を
一時保留するための硬貨保留レバーを、投入硬貨を金種
別にそれぞれ振り分ける複数の金種振分レバーが配設さ
れた硬貨選別通路の下流端に配設するようにしているか
ら、例えばA硬貨とA硬貨以外の他の複数の硬貨を一時
保留し、これを返却する場合は、A硬貨が最終的に振り
分け案内される硬貨通路の下流端と、A硬貨以外の他の
硬貨が最終的に振り分け案内される硬貨通路の下流端と
にそれぞれ専用の硬貨保留レバーを配設しなければなら
ず、このため複数の金種の硬貨を一時保留する場合は、
一時保留する金種の数だけ硬貨保留レバーを配設するの
で、部品点数が著しく多くなり、またこれらの複数の硬
貨保留レバーの駆動手段、および駆動制御も一層煩雑と
なって、硬貨処理装置を製造する上で著しいコストアッ
プの要因となっていた。
【0016】この発明は上述した事情に鑑み、硬貨保留
レバーの数を増大させることなく、複数金種の一時保留
が行える硬貨処理装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この発明では、正貨と見なされた投入硬貨をそれ
ぞれ金種別に格別の硬貨通路へ振り分ける複数の金種振
分部が配設された硬貨選別通路に、該硬貨選別通路を通
過する投入硬貨を一時保留する硬貨保留部を配設するよ
うにした硬貨処理装置において、前記硬貨保留部を、前
記硬貨選別通路に配設された複数の金種振分部のうち、
最上流に位置する金種振分部に隣接して配設するように
している。
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる硬貨処理
装置の一実施例を詳述する。
【0018】図1はこの発明に係わる硬貨処理装置1の
概念斜視図である。
【0019】この硬貨処理装置1も、従来と同様に大別
すると次の4部分から構成されている。
【0020】即ち、この硬貨処理装置1も筐体を構成す
る装置本体2と、この装置本体2の最上部に配設され、
硬貨投入口3から投入された投入硬貨の正偽と正貨を金
種別に選別する硬貨選別部4と、この硬貨選別部4の下
方に配設され、硬貨選別部4により選別された正貨を金
種別にそれぞれ収容する複数のコインチューブからなる
硬貨収容部5と、この硬貨収容部5の下方に配設され、
釣り銭の額に応じて硬貨収容部5から正貨を払出す硬貨
払出部6とから構成されている。
【0021】なお、図1で符号7は、特に使用頻度の高
い硬貨を予め収容しておく補助チューブ、符号8は硬貨
処理装置1内に進入した液物(洗剤等の液体)を外部へ
排除する液物排出チューブである。
【0022】次に、上述した硬貨処理装置1の硬貨選別
部4を詳述する。
【0023】図2は、硬貨選別部4の概念正面図であ
る。
【0024】この硬貨選別部4は、基本的に互いに径の
相異なる4種類のA、B、C、D正貨と偽貨との選別を
行うものである。
【0025】この硬貨選別部4の硬貨投入口3の直下に
は図面の右方向に傾斜した正偽貨判別硬貨通路10が形
成され、その途中には硬貨の正偽と正貨の金種とを判別
する正偽貨判別センサ11が配設されている。
【0026】一方、この正偽貨判別硬貨通路10の終端
には、該正偽貨判別硬貨通路10から転送された硬貨を
正偽貨に振分け、正貨と偽貨とを格別の硬貨通路へ案内
する正偽貨振分部である正偽貨振分部レバー12が配設
されている。
【0027】なお、この正偽貨振分レバー12は下端の
軸12aを中心に上端が図面に対し垂直方向に開閉する
タイプの振分レバーである。
【0028】そしてこの正偽貨振分レバー12により、
前記正偽貨判別硬貨通路10の終端は、投入された硬貨
のうち偽貨のみを案内する偽貨排出硬貨通路13と正貨
と見做された硬貨のみを案内する第1の硬貨選別通路1
4とに分岐されている。
【0029】一方、この第1の硬貨選別通路14の下流
端には、該第1の硬貨選別通路14内に転送された正貨
と見做された硬貨、即ちA、B、C、D正貨の4種類の
硬貨のうち、A硬貨、C硬貨のグループと、B硬貨、D
硬貨のグループとに振分ける第1の金種振分部である第
1の金種振分レバー15が配設され、またこの第1の金
種振分レバー15に隣接した位置には、本願発明に関わ
る当該第1の硬貨選別通路14を通過する正貨と見做さ
れたすべての金種の投入硬貨を、そこで一時保留するこ
とのできる硬貨保留部である硬貨保留レバー30が配設
されている。
【0030】一方、前記第1の金種振分レバー15によ
り前記第1の硬貨選別通路14は硬貨グループA、Cの
みを案内する図面の左側へ傾斜した第2の硬貨選別通路
16と、硬貨グループB、Dのみを案内する下方へ向け
て延設された第3の硬貨選別通路17とに分岐してい
る。
【0031】なお、上述した第1の金種振分レバー15
は図2で示すように、全体として正面が略L字形状に形
成されている。
【0032】この第1の金種振分レバー15は、その要
部斜視図で示す図3のように、硬貨選別部4のメインプ
レート20表面から突出した際に、側方にある第2の硬
貨選別通路16を開放し、また図4で示すようにメイン
プレート20側に吸引された際に上述した第2の硬貨選
別通路16を閉塞する第1のゲート15aと、図3で示
すように、メインプレート20から突出した際に、底面
にある第3の硬貨選別通路17を閉塞し、また図4で示
すようにメインプレート20側に吸引された際に上述し
た第3の硬貨選別通路17を開放する第2のゲート15
bとから構成されている。
【0033】このような、第1の金種振分レバー15に
よると、当該第1の金種振分レバー15が図3で示すよ
うにメインプレート20から突出すると、第2の硬貨選
別通路16が開放され、かつ第3の硬貨選別通路17が
閉塞するので、硬貨グループA、Cのみが図面の左側へ
傾斜した第2の硬貨選別通路16へ案内される。
【0034】また、第1の金種振分レバー15が図4で
示すようにメインプレート20側に吸引されると第2の
硬貨選別通路16が閉塞され、かつ第3の硬貨選別通路
17が開放されるので、硬貨グループB、Dのみが下方
の第3の硬貨選別通路17へ案内される。
【0035】一方、図3で示すように、上述した第1の
金種振分レバー15のうち、第2の硬貨選別通路16を
開閉する第1のゲート15aに隣接した位置には硬貨保
留部である硬貨保留レバー30が出没自在に配設されて
いる。
【0036】この硬貨保留レバー30は金属性のピンか
ら構成され、ベースレバー31上に植設されている。な
お、このベースレバー31上には、硬貨保留レバー30
に隣接して後述するゲート保持部である一対のゲート保
持レバー32、33も植設されている。
【0037】なお、上述した硬貨保留レバー30および
一対のゲート保持レバー32、33は後述する保留部駆
動手段より、メインプレート20の表面側へ出没自在に
駆動される。
【0038】従って、保留部駆動手段より、図3に示す
第1の金種振分レバー15の初期位置から、硬貨保留レ
バー30および一対のゲート保持レバー32、33をメ
インプレート20の表面へ突出させると、図5で示すよ
うに、一対のゲート保持レバー32、33が第1の金種
振分レバー15を構成する第1のゲート15aの背面を
支持して、当該第1の金種振分レバー15の前後方向へ
の移動を規制するとともに、硬貨保留レバー30が第2
の硬貨選別通路16の上流に突出し、これにより図2で
示す、正偽貨振分レバー12により正貨と見做されて第
1の硬貨選別通路14の下流端を通過する全てのA、
B、C、D硬貨が、図6で示すように、第1の金種振分
レバー15の第2のゲート15bと硬貨保留レバー30
とによりその進行が停止され、第1の硬貨選別通路14
の終端に一時保留される。
【0039】次に、上述した硬貨保留レバー30および
一対のゲート保持レバー32、33をメインプレート2
0の表面側へ出没自在に駆動させる保留部駆動手段を詳
述する。
【0040】図7は図6のHH拡大断面図で、保留部駆
動手段40は、硬貨保留レバー30および一対のゲート
保持レバー32、33とを植設したベース部31をメイ
ンプレート20に対して垂直に出没させるリンク手段4
1と、このリンク手段を駆動するリンク駆動手段42
と、メインプレート20に対しベース部31を垂直方向
にガイドするガイド手段43とから構成されている。
【0041】このうち、ガイド手段43は、メインプレ
ート20に立設され、ベース部31に嵌挿して、当該ベ
ース部31をメインプレート20に対し垂直方向へガイ
ドする円柱体44と、該円柱体44に嵌挿しベース部3
1を常時メインプレート20側へ付勢するコイルバネ4
5と、前記円柱体44を中心としたベース部31の回動
を阻止する一対の切り欠体46からなり、該一対の切り
欠体46には、それぞれベース部31の側方から突設し
た一対のガイド突起31aが嵌挿している。
【0042】一方、前記リンク手段41は、前記ベース
部31の側方から突設した一対のガイド突起31aにそ
れぞれ嵌挿するガイド溝50aを有し、かつ軸50bを
中心に回動自在に支承された一対のガイドアーム50と
から構成されている。
【0043】なお、このガイドアーム50の後端には次
に詳述するリンク駆動手段42が連結されている。
【0044】このリンク駆動手段42は、ガイドアーム
50の後端に形成された矩形状の一対のリンク孔50c
にそれぞれ突起51aを嵌挿させたスライダー51と、
このスライダー51を図面の左右方向へスライドさせる
ソレノイド52とから構成されている。なお、スライダ
ー51はソレノイド52の駆動軸52aに連結され、ま
たスライダー51はこの駆動軸52aに嵌挿したコイル
バネ53の付勢力により常時は図の初期位置に停止され
ている。
【0045】なお、スライダー51の先端51bは、こ
の初期位置において、メインプレート20に固着された
カバー54の下面に突設されたガイド突起54aと、前
記一対のガイドアーム50間に形成されたガイド突起5
0dとの間に挟持され、図面の上下方向、即ちメインプ
レート20に対する垂直方向への移動が阻止されてい
る。
【0046】このような、保留部駆動手段40による
と、図示せぬ制御装置からの駆動信号に基づき、リンク
駆動手段42のソレノイド52がオンし、図8に示すよ
うに、スライダー51が図面の左側へ水平に移動する
と、スライダー51の突起51aがリンク孔50cに係
合して、ガイドアーム50を軸50bを中心に反時計方
向へ回転させるので、このガイドアーム50の先端に形
成されたガイド溝50aに係合するガイド突起31aお
よびベース部31は、円柱体44に沿って上昇し、これ
により硬貨保留レバー30および一対のゲート保持レバ
ー32、33を第2の硬貨選別通路16から待避させ
て、当該第2の硬貨選別通路16を解放する。また図示
せぬ制御装置からの駆動信号に基づき、リンク駆動手段
42のソレノイド52がオフすると、図7で示すよう
に、ベースレバー31は円柱体44に嵌挿したコイルバ
ネ45の付勢力により、当該円柱体44に沿ってメイン
プレート20側に下降し、これにより硬貨保留レバー3
0および一対のゲート保持レバー32、33を第2の硬
貨選別通路16内に突出させて、当該第2の硬貨選別通
路16の上流端を閉塞する。
【0047】なお、この図7で示すスライダー51の停
止位置では、当該スライダー51のの先端51bがカバ
ー54の下面に突設されたガイド突起54aとガイドア
ーム50のガイド突起50dとの間に嵌挿して、当該ガ
イドアーム50の回動を阻止しているので、例えば、自
動販売機を叩く等の悪戯により、第1の金種振分レバー
15が矢印I方向へ移動しようとしても、その移動を第
1のゲート15aの背面に当接する一対のゲート保持レ
バー32、33が阻止するとともに、そのゲート保持レ
バー32、33の移動も、ベース部31を移動させる前
記ガイドアーム50の回動規制により阻止されている。
【0048】従って、自動販売機を叩く等の悪戯によ
り、第1の金種振分レバー15の第2のゲート15bと
硬貨保留レバー30とにより一時保留された硬貨(A、
B、C、D)がそこから脱落することはない。
【0049】一方、図2で示すように、前記第2の硬貨
選別通路16の下流端には、該第2の硬貨選別通路16
内に転送された硬貨グループA、CをA硬貨とC硬貨と
に振り分ける第2の金種振分部である第2の金種振分レ
バー60が配設されている。そして、この第2の金種振
分レバー60により前記第2の硬貨選別通路16はA硬
貨のみを案内する第4の硬貨選別通路61と、C硬貨の
みを案内する第5の硬貨選別通路62とに分岐してい
る。
【0050】なお、この第2の金種振分レバー60は左
端の軸60aを中心に右端60bが図面に対し垂直方向
に開閉するタイプの金種振分レバーである。
【0051】また、図2で示すように、前記第3の硬貨
選別通路17の下流端には、メインプレート20の背面
側に形成され、図示せぬ金庫側へ通ずる第6の硬貨選別
通路63と第7の硬貨選別通路64とに振り分ける第3
の金種振分部である第3の金種振分レバー65が配設さ
れている。
【0052】そして、この第3の金種振分レバー65に
より、前述した硬貨収容部5(図1)に蓄積された特定
金種の硬貨がオーバーフローした際は、そのオーバーフ
ローした金種の硬貨を前記金庫側へ通じる第6の硬貨選
別通路63へ振分案内するとともに、硬貨収容部5(図
1)に蓄積された硬貨がオーバーフローしない通常時に
は、第3の硬貨選別通路17を通過した硬貨グループ
B、Dを第7の硬貨通路64へ振分案内する。
【0053】なお、この第3の金種振分レバー65も下
端の軸65aを中心に上端が図面に対し垂直方向に開閉
するタイプの金種振分レバーである。
【0054】また、図2で示すよう、第7の硬貨選別通
路64の下流端には、この第7の硬貨選別通路64に案
内される硬貨グループB、DをB硬貨とD硬貨とに振り
分ける第4の金種振分部である第4の金種振分部レバー
66が配設されている。そして、この第4の金種振分レ
バー66により第7の硬貨選別通路64はB硬貨のみを
案内する図面の左側へ傾斜した第8の硬貨選別通路67
と、メインプレート20の背面側に形成されたD硬貨の
みを案内する第9の硬貨選別通路68とに分岐されてい
る。なお、この第4の金種振分レバー66も下端の軸6
6aを中心に上端が図面に対し垂直方向に開閉するタイ
プの金種振分レバーである。
【0055】一方、図2に示すように、前述した第4の
硬貨選別通路61の下流端には、当該第4の硬貨選別通
路61内を通過する硬貨を、A硬貨のみを案内する第1
0の硬貨選別通路69と、前述した偽貨排出硬貨通路1
3とも連通する後述する偽貨排出シュートに連通した第
11の硬貨選別通路70とに分岐する第5の金種振分部
である第5の金種振分レバー71が配設されている。
【0056】なお、この第5の金種振分レバー71も、
下端の軸71aを中心に上端が図面に対し垂直方向に開
閉するタイプの金種振分レバーである。
【0057】なお、上述した正偽貨振分レバー12と、
第1乃至第5の金種振分レバー(15、60、65、6
6、70)は、周知のように図示せぬソレノイドにより
開閉駆動される。
【0058】なお、上述した第9の硬貨選別通路68の
下流端にはD硬貨を収容する図示せぬコインチューブ
が、また第8の硬貨選別通路67の下流端にはB硬貨を
収容する図示せぬコインチューブが、また、第5の硬貨
選別通路62の下流端にはC硬貨を収容する図示せぬコ
インチューブが、また第10の硬貨選別通路69の下流
端にはA硬貨を収容する図示せぬコインチューブがそれ
ぞれ配設されていることはいうまでもない。 次に、上
述した硬貨処理装置1の作用を説明し、併せて構成をよ
り詳細に説明する。
【0059】なお、硬貨処理装置1の一時保留機能とし
ては、正貨と見做されたA硬貨を一時保留する場合につ
いて説明する。
【0060】図2と同一部分を同一符号で示す図9のよ
うに、硬貨投入口3内に投入された硬貨Gが、正偽貨判
別センサ11の検出信号に基づき偽貨と判定されると、
その判定信号に基づいて正偽貨振分レバー12は偽貨排
出硬貨通路13を拡開し、同時に第1の硬貨選別通路1
4の上流を閉塞する。
【0061】すると、正偽貨判別硬貨通路10内を転動
する偽貨Gは正偽貨振分レバー12により偽貨排出硬貨
通路13に案内され、さらに、硬貨選別部4の正面に形
成され、この偽貨排出硬貨通路13に連通する偽貨排出
シュート80を介して図示せぬ硬貨返却口に返却され
る。
【0062】次に、図2と同一部分を同一符号で示す図
10のように、硬貨投入口3内に硬貨が投入され、その
硬貨が正偽貨判別センサ11の検出信号に基づき正貨で
あってしかもA硬貨と判断されると、その判定信号に基
づいて図示せぬ制御装置は、正偽貨振分レバー12を作
動させ、偽貨排出硬貨通路13の上流を閉塞して第1の
硬貨選別通路14の上流を拡開する。
【0063】また、同時に第1の金種振分レバー15に
より、第2の硬貨選別通路16の上流を拡開して第3の
硬貨選別通路17の上流を閉塞する。さらに、第2の金
種振分レバー60により第4の硬貨選別通路61を拡開
し、第5の硬貨選別通路62を閉塞する。
【0064】さらに、上述した正偽貨判別センサ11の
検出信号に基づきA硬貨と判断されると、その検出信号
に基づき、図示せぬ制御装置は、図7で示すように、リ
ンク駆動手段42のソレノイド52をオフにして、コイ
ルバネ45の付勢力により硬貨保留レバー30および一
対のゲート保持レバー32、33を第2の硬貨選別通路
16内に突出させて、当該第2の硬貨選別通路16の上
流端を閉塞する。
【0065】すると、図10で示すように、硬貨投入口
3内に投入されたA硬貨は、第1の硬貨選別通路14の
下流端に到達した時点で、第1の金種振分レバー15の
第2のゲート15bと硬貨保留レバー30とによりその
進行が停止され、当該第1の硬貨選別通路14の終端に
一時保留されることとなる。
【0066】なお、第1の硬貨選別通路14の終端には
図2で示すように、硬貨の通過を検出するパスセンサー
100が配設されているので、第1の硬貨選別通路14
の終端に硬貨が一時保留しているのか否かを確実に検出
することができる。
【0067】次に、上述した硬貨処理装置1が装着され
た自動販売機において、商品を購入すること無く、硬貨
返却レバーが操作されると、その硬貨返却レバーの操作
信号に基づき図示せぬ制御装置は、図8で示すように、
リンク駆動手段42のソレノイド52をオンし、これに
より硬貨保留レバー30および一対のゲート保持レバー
32、33を第2の硬貨選別通路16から待避させて、
当該第2の硬貨選別通路16の上流端を解放するととも
に、同時に図10に示す第5の金種振分レバー71を駆
動して第10の硬貨選別通路69の上流端を閉塞し、こ
れにより偽貨排出シュート80(図9)と連通する第1
1の硬貨選別通路70の上流端を解放する。
【0068】すると、図11で示すように、第1の硬貨
選別通路14の終端に一時保留されたA硬貨は第1の金
種振分レバー15の第1のゲート15aを通過して、第
2の硬貨選別通路16内に転送され、さらに第2の金種
振分レバー60により、第4の硬貨選別通路61内に転
送される。さらにこの第3の硬貨選別通路61内に転送
されたA硬貨は、第5の金種振分レバー71により第1
1の硬貨選別通路70へ振り分けられ、さらに、この第
11の硬貨選別通路70を介して偽貨排出シュート80
に排出され、その後、この偽貨排出シュート80の終端
に配設された図示せぬ硬貨返却口に返却される。
【0069】従って、この硬貨処理装置1においても、
商品を購入することなく硬貨返却レバーを操作してA硬
貨を返却する場合、現実に投入された投入硬貨、即ち一
時保留A硬貨そのものを硬貨返却口へ払出すので、仮に
硬貨選別部4により正貨と見做されるほど精巧に製造さ
れたA硬貨(偽貨)が投入された場合でも、その投入A
硬貨(偽貨)そのものが硬貨返却口へ払出されるので、
硬貨のすり替え現象の発生は可及的に解消されることと
なる。
【0070】一方、図10で示すA硬貨の一時保留時
に、商品が購入された場合は、その商品購入信号に基づ
き、図示せぬ制御装置は、図8で示すように、リンク駆
動手段42のソレノイド52をオンし、これにより硬貨
保留レバー30および一対のゲート保持レバー32、3
3を第2の硬貨選別通路16から待避させて、当該第2
の硬貨選別通路16の上流端を解放するとともに、同時
に図2で示す第5の金種振分レバー71を駆動して第1
0の硬貨選別通路69の上流端を拡開し、さらに、偽貨
排出シュート80と連通する第10の硬貨選別通路70
の上流端を閉塞する。 すると、図12で示すように、
第1の硬貨選別通路14の終端に一時保留されたA硬貨
は第1の金種振分レバー15の第1のゲート15aを通
過して、第2の硬貨選別通路16内に転送され、さらに
第2の金種振分レバー60により、第4の硬貨選別通路
61内に転送される。
【0071】さらにこの第4の硬貨選別通路61内に転
送されたA硬貨は、第5の金種振分レバー71により第
10の硬貨選別通路69へ振り分けられ、さらに、この
第10の硬貨選別通路69の下方に配設された図示せぬ
A硬貨専用のコインチューブ内に収容される。
【0072】なお、商品が購入され、釣り銭がある場合
は、釣り銭の額の応じた硬貨が硬貨払出部6によって硬
貨収容部5から硬貨返却口へ払出される(図1)。
【0073】次に、図2と同一部分を同一符号で示す図
13のように、硬貨投入口3から硬貨が投入され、その
硬貨が正偽貨判別センサ11の検出信号に基づきC硬貨
と判断されると、その判定信号に基づいて図示せぬ制御
装置は、正偽貨振分レバー12を作動させ、偽貨排出硬
貨通路13の上流を閉塞して第1の硬貨選別通路14の
上流を拡開する。
【0074】また、同時に第1の金種振分レバー15に
より、第2の硬貨選別通路16の上流を拡開して第3の
硬貨選別通路17の上流を閉塞する。さらに、第2の金
種振分レバー60により第4の硬貨選別通路61を閉塞
して第5の硬貨選別通路62を拡開する。
【0075】一方、上述した正偽貨判別センサ11の検
出信号に基づきC硬貨と判断されると、その検出信号に
基づき、図示せぬ制御装置は、図8で示すように、リン
ク駆動手段42のソレノイド52をオンし、これにより
硬貨保留レバー30および一対のゲート保持レバー3
2、33を第2の硬貨選別通路16から待避させて、当
該第2の硬貨選別通路16の上流端を解放する。
【0076】すると、図13の如く、正偽貨判別硬貨通
路10を転動するC硬貨は正偽貨振分レバー12により
第1の硬貨選別通路14内に案内され、さらに第1の硬
貨選別通路14に案内されたC硬貨は第1の金種振分レ
バー15により傾斜した第2の硬貨選別通路16に案内
され、さらにこの第2の硬貨選別通路16に案内された
C硬貨は第2の金種振分レバー60により第5の硬貨選
別通路62に案内され、その下方から落下してC硬貨専
用のコインチューブ内に蓄積収容されることとなる。
【0077】次に、図2と同一部分を同一符号で示す図
14のように、硬貨投入口3から硬貨が投入され、その
硬貨が正偽貨判別センサー11の検出信号に基づきB硬
貨と判断されると、その判定信号に基づいて図示せぬ制
御装置は、正偽貨振分レバー12を作動させ、偽貨払出
硬貨通路13の上流を閉塞して第1の硬貨選別通路14
の上流を拡開するとともに、同時に第1の金種振分レバ
ー15が作動し第2の硬貨選別通路16の上流を閉塞し
て第3の硬貨選別通路17の上流を拡開する。なお、上
述した第1の金種振分レバー15が作動する際には、同
時に図示せぬ制御装置は、図8で示すように、リンク駆
動手段42のソレノイド52をオンし、これにより硬貨
保留レバー30および一対のゲート保持レバー32、3
3を第2の硬貨選別通路16から待避させる。
【0078】さらに、図示せぬ制御装置は、同時に第3
の金種振分レバー65を作動させ、第6の硬貨選別通路
63の上流を閉塞して第7の硬貨選別通路64の上流を
拡開し、さらに、同時に第4の金種振分レバー66を作
動させて第8の硬貨選別通路67の上流を開放して第9
の硬貨選別通路68の上流を閉塞する。
【0079】すると、図14の如く、正偽貨判別硬貨通
路10内を転動するB硬貨は正偽貨振分レバー12によ
り第1の硬貨選別通路14内に案内され、さらにこの第
1の硬貨選別通路14内に案内されたB硬貨は第1の金
種振分レバー15により下方の第3の硬貨選別通路17
に案内され、さらにこの第3の硬貨選別通路17に案内
されたB硬貨は第3の金種振分レバー65により第7の
硬貨選別通路64に案内され、さらにこの第7の硬貨選
別通路64に案内されたB硬貨は第4の金種振分レバー
66により第8の硬貨選別通路67に案内され、さらに
その下方から落下してB硬貨専用のコインチューブ内に
蓄積収容されることとなる。
【0080】次に、図2と同一部分を同一符号で示す図
15のように、硬貨投入口3から硬貨が投入され、その
硬貨が正偽貨判別センサー11の検出信号に基づきD硬
貨と判断されると、その判定信号に基づいて図示せぬ制
御装置は、正偽貨振分レバー12を作動させ、偽貨払出
硬貨通路13の上流を閉塞して第1の硬貨選別通路14
の上流を拡開するとともに、同時に第1の金種振分レバ
ー15を作動させ、第3の硬貨選別通路17の上流を拡
開して第2の硬貨選別通路16の上流を閉塞する。な
お、上述した第1の金種振分レバー15が作動する際に
は、同時に図示せぬ制御装置は、図8で示すように、リ
ンク駆動手段42のソレノイド52をオンし、これによ
り硬貨保留レバー30および一対のゲート保持レバー3
2、33を第2の硬貨選別通路16から待避させる。
【0081】さらに、図示せぬ制御装置は同時に第3の
金種振分レバー65を作動させ、第7の硬貨選別通路6
4の上流を開放して第6の硬貨選別通路63の上流を閉
塞する。さらに、同時に第4の金種振分レバー66を作
動させ、第8の硬貨選別通路67の上流を閉塞して第9
の硬貨選別通路68の上流を開放する。
【0082】すると、図15の如く、正偽貨判別硬貨通
路10内を転動するD硬貨は正偽貨振分レバー12によ
り第1の硬貨選別通路14内に案内され、さらにこの第
1の硬貨選別通路14内に案内されたD硬貨は第1の金
種振分レバー15により下方の第3の硬貨選別通路17
に案内され、さらにこの第3の硬貨選別通路17に案内
されたB硬貨は第3の金種振分レバー65により第7の
硬貨選別通路64に案内され、さらにこの第7の硬貨選
別通路64に案内されたD硬貨は第4の金種振分レバー
66により第9の硬貨選別通路68に案内され、さらに
その下方から落下してD硬貨専用のコインチューブ内に
蓄積収容されることとなる。
【0083】なお、上述した硬貨選別部4の選別動作に
より、各A、B、C、D硬貨が選別されると、各A、
B、C、D硬貨はそれぞれ硬貨収容部を構成する専用コ
インチューブ毎に順次蓄積収容されることとなる。
【0084】一方、この各コインチューブ毎に蓄積され
る硬貨の枚数が一定収容枚数を越えるとオーバーフロー
することとなる。
【0085】そこで、この実施例の硬貨処理装置1では
各専用コインチューブ毎に配設された周知のオーバーフ
ロー検出手段により各専用コインチューブ毎に、その収
容された硬貨の枚数が一定枚数に達するとそれを検知し
て、オーバーフロー対象の投入硬貨が投入された場合、
その硬貨(但し一時保留対象のA硬貨を除く)を直ちに
金庫側へ収容させるようにしている。
【0086】そこで、仮にB硬貨専用のコインチューブ
内に蓄積収容さた硬貨の収容枚数が一定枚数に達したと
図示せぬオーバーフロー検出手段により検出されたと仮
定すると、上述した硬貨選別部4は以下のような選別動
作を行う。
【0087】図2と同一部分を同一符号で示す図16の
ように、硬貨投入口3から硬貨が投入され、その硬貨が
正偽貨判別センサー11の検出信号に基づきB硬貨と判
断され、かつオーバーフロー検出手段により硬貨収容部
の専用コインチューブ内に収容されたB硬貨の枚数が一
定枚数に達したことが検知されると、これらの判定信号
に基づいて図示せぬ制御装置は、正偽貨振分レバー12
を作動させ、偽貨払出硬貨通路13の上流を閉塞して第
1の硬貨選別通路14の上流を拡開するとともに、同時
に第1の金種振分レバー15を作動させ、第3の硬貨選
別通路17の上流を拡開して第2の硬貨選別通路16の
上流を閉塞する。なお、上述した第1の金種振分レバー
15が作動する際には、同時に図示せぬ制御装置は、図
8で示すように、リンク駆動手段42のソレノイド52
をオンし、これにより硬貨保留レバー30および一対の
ゲート保持レバー32、33を第2の硬貨選別通路16
から待避させる。
【0088】また制御装置は、同時に第3の金種振分レ
バー65を作動させ、第6の硬貨選別通路63の上流を
拡開して第7の硬貨選別通路64の上流を閉塞する。
【0089】すると、図16の如く、正偽貨判別硬貨通
路10内を転動するB硬貨は正偽貨振分レバー12によ
り第1の硬貨選別通路14内に案内され、さらに第1の
硬貨選別通路14内に案内されたB硬貨は第1の金種振
分レバー15により下方の第3の硬貨選別通路17に案
内される。さらにこの第3の硬貨選別通路17に案内さ
れたB硬貨は第3の金種振分レバー65により第6の硬
貨選別通路63内に案内され、さらにこの第6の硬貨選
別通路63に案内されたB硬貨は下方に落下し、さらに
この第6の硬貨選別通路63に連通する図示せぬシュー
トを介し処理装置1の下方に配設された図示せぬ金庫内
に直ちに収容される。
【0090】なお、上述したオーバーフロー時における
硬貨選別部4の硬貨選別処理は、オーバーフロー検出セ
ンサにより一定枚数に達した他の全ての硬貨(一時保留
対象のA硬貨を除く)に対しても同様に行われる。
【0091】一方、一時保留対象のA硬貨専用コインチ
ューブ内に蓄積収容されたA硬貨の収容枚数が一定枚数
に達したと図示せぬオーバーフロー検出手段により検出
されると、上述した硬貨選別部4は以下のような選別動
作を行う。
【0092】図10で示すように、硬貨投入口3から硬
貨が投入され、その硬貨が正偽貨判別センサー11の検
出信号に基づきA硬貨と判断され、かつオーバーフロー
検出手段により硬貨収容部の専用コインチューブ内に収
容されたA硬貨の枚数が一定枚数に達したことが検知さ
れると、これらの判定信号に基づいて図示せぬ制御装置
は、正偽貨振分レバー12を作動させ、偽貨排出硬貨通
路13の上流を閉塞して第1の硬貨選別通路14の上流
を拡開する。
【0093】また、同時に第1の金種振分レバー15を
作動させ、第2の硬貨選別通路16の上流を拡開して第
3の硬貨選別通路17の上流を閉塞する。さらに、第2
の金種振分レバー60を作動させ第4の硬貨選別通路6
1を拡開して第5の硬貨選別通路62を閉塞する。
【0094】また図示せぬ制御装置は、図7で示すよう
に、リンク駆動手段42のソレノイド52をオフにし
て、コイルバネ45の付勢力により硬貨保留レバー30
および一対のゲート保持レバー32、33を第2の硬貨
選別通路16内に突出させて、当該第2の硬貨選別通路
16の上流端を閉塞する。
【0095】すると、硬貨投入口3内に投入されたA硬
貨は、図10で示すように第1の硬貨選別通路14の下
流端に到達した時点で、第1の金種振分レバー15の第
2のゲート15bと硬貨保留レバー30とによりその進
行が停止され、当該第1の硬貨選別通路14の終端に一
時保留される。
【0096】即ち、上述した硬貨選別部4では、専用コ
インチューブ内に蓄積収容されたA硬貨の収容枚数が一
定枚数に達したと図示せぬオーバーフロー検出手段によ
り検出された場合でも、投入A硬貨を直ちに金庫へ案内
するのではなく、第1の硬貨選別通路14の終端に一時
保留する。
【0097】その後、上述した硬貨処理装置1が装着さ
れた自動販売機において、商品を購入すること無く、硬
貨返却レバーが操作されると、その硬貨返却レバーの操
作信号に基づき図示せぬ制御装置は、図8で示すよう
に、リンク駆動手段42のソレノイド52をオンし、こ
れにより硬貨保留レバー30および一対のゲート保持レ
バー32、33を第2の硬貨選別通路16から待避させ
て、当該第2の硬貨選別通路16の上流端を解放すると
ともに、同時に第5の金種振分レバー71を駆動して第
10の硬貨選別通路69の上流端を閉塞し、これにより
偽貨排出シュート80(図9)と連通する第11の硬貨
選別通路70の上流端を解放する。
【0098】すると、図11で示すように、第1の硬貨
選別通路14の終端に一時保留されたA硬貨は第1の金
種振分レバー15の第1のゲート15aを通過して、第
2の硬貨選別通路16内に転送され、さらに第2の金種
振分レバー60により、第4の硬貨選別通路61内に転
送される。さらにこの第4の硬貨選別通路61内に転送
されたA硬貨は、第5の金種振分レバー71により第1
1の硬貨選別通路70へ振り分けられ、さらに、この第
11の硬貨選別通路70を介して偽貨排出シュート80
に排出され、その後、この偽貨排出シュート80の終端
に配設された図示せぬ硬貨返却口に返却される。
【0099】従って、専用コインチューブ内に収容され
たA硬貨の枚数が一定枚数に達した後、新たにA硬貨を
投入した場合であっても、商品を購入することなく硬貨
返却レバーを操作して投入硬貨を返却する場合、現実に
投入された投入硬貨、即ち一時保留A硬貨そのものを硬
貨返却口へ払出すので、仮に硬貨選別部により正貨と見
做されるほど精巧に偽造されたA硬貨(偽貨)がオーバ
ーフローした後に投入された場合でも、その投入A硬貨
(偽貨)そのものが硬貨返却口へ払出されるので、硬貨
のすり替え現象の発生は可及的に解消されることとな
る。
【0100】一方、図10で示すA硬貨の一時保留時
に、商品が購入された場合は、その商品購入信号に基づ
き、図示せぬ制御装置は、図16と同一部分を同一符号
で示す図17で示すように、第1の金種振分レバー15
を作動させ、第3の硬貨選別通路17の上流を拡開して
第2の硬貨選別通路16の上流を閉塞する。なお、上述
した第1の金種振分レバー15が作動する際には、同時
に図示せぬ制御装置は、図8で示すように、リンク駆動
手段42のソレノイド52をオンし、これにより硬貨保
留レバー30および一対のゲート保持レバー32、33
を第2の硬貨選別通路16から待避させる。
【0101】また制御装置は、同時に第3の金種振分レ
バー65を作動させ、第6の硬貨選別通路63の上流を
拡開して第7の硬貨選別通路64の上流を閉塞する。
【0102】すると、図17の如く、第1の硬貨選別通
路14の終端に一時保留されたA硬貨は第1の金種振分
レバー15により下方の第3の硬貨選別通路17に案内
される。さらにこの第3の硬貨選別通路17に案内され
たA硬貨は第3の金種振分レバー65により第6の硬貨
選別通路63内に案内され、さらにこの第6の硬貨選別
通路63に案内されたA硬貨は下方に落下し、さらにこ
の第6の硬貨選別通路63に連通する図示せぬシュート
を介し処理装置1の下方に配設された図示せぬ金庫内に
収容される。
【0103】従って、上述した構成によると、商品購入
後は、専用コインチューブ内でオーバーフローした後に
投入された投入A硬貨は図示せぬ金庫内に収容されるこ
ととなる。
【0104】なお、上記実施例では一時保留対象硬貨と
してA硬貨を一時保留する場合について説明したが、上
述した構造の硬貨処理装置1によると、一時保留対象硬
貨としてC硬貨を一時保留する場合であっても全くその
構造を変更する必要はない。即ち、C硬貨を一時保留す
る場合は、図10と同一部分を同一符号で示す図18で
示すように、硬貨投入口3内に硬貨が投入され、その硬
貨が正偽貨判別センサ11の検出信号に基づき正貨であ
ってしかもC硬貨と判断されると、図示せぬ制御装置は
その判定信号に基づいて正偽貨振分レバー12を作動さ
せ、偽貨排出硬貨通路13の上流を閉塞して第1の硬貨
選別通路14の上流を拡開する。
【0105】また、図示せぬ制御装置は、図7で示すよ
うに、リンク駆動手段42のソレノイド52をオフにし
て、コイルバネ45の付勢力により硬貨保留レバー30
および一対のゲート保持レバー32、33を第2の硬貨
選別通路16内に突出させて、当該第2の硬貨選別通路
16の上流端を閉塞する。
【0106】すると、図18で示すように、硬貨投入口
3内に投入されたC硬貨は、第1の硬貨選別通路14の
下流端に到達した時点で、第1の金種振分レバー15の
第2のゲート15bと硬貨保留レバー30とによりその
進行が停止され、当該第1の硬貨選別通路14の終端に
一時保留されることとなる。
【0107】次に、上述した硬貨処理装置1が装着され
た自動販売機において、商品を購入すること無く、硬貨
返却レバーが操作されると、その硬貨返却レバーの操作
信号に基づき図示せぬ制御装置は、図8で示すように、
リンク駆動手段42のソレノイド52をオンし、これに
より硬貨保留レバー30および一対のゲート保持レバー
32、33を第2の硬貨選別通路16から待避させて、
当該第2の硬貨選別通路16の上流端を解放するととも
に、同時に第5の金種振分レバー71を駆動して第10
の硬貨選別通路69の上流端を閉塞し、これにより偽貨
排出シュート80(図9)と連通する第11の硬貨選別
通路70の上流端を解放する。
【0108】すると、図19で示すように、第1の硬貨
選別通路14の終端に一時保留されたC硬貨は第1の金
種振分レバー15の第1のゲート15aを通過して、第
2の硬貨選別通路16内に転送され、さらに第2の金種
振分レバー60により、第3の硬貨選別通路61内に転
送される。さらにこの第4の硬貨選別通路61内に転送
されたC硬貨は、第5の金種振分レバー71により第1
1の硬貨選別通路70へ振り分けられ、さらに、この第
11の硬貨選別通路70を介して偽貨排出シュート80
に排出され、その後、この偽貨排出シュート80の終端
に配設された図示せぬ硬貨返却口に返却される。
【0109】従って、この硬貨処理装置1によると、商
品を購入することなく硬貨返却レバーを操作してC硬貨
を返却する場合、現実に投入された投入硬貨、即ち一時
保留C硬貨そのものを硬貨返却口へ払出すので、仮に硬
貨選別部により正貨と見做されるほど精巧に製造された
C硬貨(偽貨)が投入された場合でも、その投入C硬貨
(偽貨)そのものが硬貨返却口へ払出されるので、硬貨
のすり替え現象の発生は可及的に解消されることとな
る。
【0110】一方、図18で示すC硬貨の一時保留時
に、商品が購入された場合は、その商品購入信号に基づ
き、図示せぬ制御装置は、図13で示すように、第1の
金種振分レバー15を作動させ、第2の硬貨選別通路1
6の上流を閉塞して第3の硬貨選別通路17の上流を拡
開する。なお、上述した第1の金種振分レバー15が作
動する際には、同時に図示せぬ制御装置は、図8で示す
ように、リンク駆動手段42のソレノイド52をオン
し、これにより硬貨保留レバー30および一対のゲート
保持レバー32、33を第2の硬貨選別通路16から待
避させる。
【0111】さらに、図示せぬ制御装置は、同時に第3
の金種振分レバー65を作動させ、第6の硬貨選別通路
63の上流を閉塞して第7の硬貨選別通路64の上流を
拡開し、さらに、同時に第4の金種振分レバー66を作
動させて第8の硬貨選別通路67の上流を開放して第9
の硬貨選別通路68の上流を閉塞する。
【0112】すると、一時保留されたC硬貨は、図13
の如く第2の金種振分レバー60により第5の硬貨選別
通路62に案内され、その下方から落下してC硬貨専用
のコインチューブ内に蓄積収容されることとなる。
【0113】なお、上述した投入硬貨の一時保留と、そ
の後の一連の硬貨処理は、一時保留対象の硬貨を選択
し、それに応じて前述した各種レバーの動作を制御する
図示せぬ制御装置の設定変更により、上述したA硬貨、
C硬貨のみにかかわらず、それ以外の全ての硬貨に対し
て行なうことができる。
【0114】したがって、上述した硬貨処理装置1で
は、内部の構造を全く変化させることなく、単に制御装
置の設定変更を行なうだけで、複数金種の投入硬貨を一
時保留することができ、また商品を購入することなく返
却レバーを操作した場合は、この一時保留された複数金
種の投入硬貨そのものを返却するすることができること
となる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の硬貨処
理装置によると、正貨と見なされた投入硬貨をそれぞれ
金種別に格別の硬貨通路へ振り分ける複数の金種振分部
が配設された硬貨選別通路の最上流に位置する金種振分
部に隣接して、投入硬貨を一時保留する硬貨保留部を配
設するようにしたから、複数の金種の硬貨を一時保留す
る場合であっても、従来の如く金種の数だけ硬貨保留レ
バーを配設する必要はなく、このため部品点数が少な
く、しかも各種レバーの同手段及び駆動制御も簡単とな
って、複数の金種の硬貨を一時保留する硬貨処理装置を
安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に関わる硬貨処理装置の概念斜
視図。
【図2】図2はこの発明に関わる硬貨処理装置の硬貨選
別部を示す概念正面図。
【図3】図3は硬貨保留部を示す要部破断斜視図。
【図4】図4は硬貨保留部を示す要部破断斜視図。
【図5】図5は硬貨保留部の動作を示す要部破断斜視
図。
【図6】図6は硬貨保留部の動作を示す要部破断斜視
図。
【図7】図7は保留部駆動手段の拡大断面図。
【図8】図8は保留部手段駆動手段の拡大断面図。
【図9】図9は偽貨の硬貨処理を示す硬貨選別部の概念
正面図。
【図10】図10は一時保留A硬貨の硬貨処理を示す硬
貨選別部の概念正面図。
【図11】図11は一時保留A硬貨の硬貨処理を示す硬
貨選別部の概念正面図。
【図12】図12は一時保留A硬貨の硬貨処理を示す硬
貨選別部の概念正面図。
【図13】図13はC硬貨の硬貨処理を示す硬貨選別部
の概念正面図。
【図14】図14はB硬貨の硬貨処理を示す硬貨選別部
の概念正面図。
【図15】図14はD硬貨の硬貨処理を示す硬貨選別部
の概念正面図。
【図16】図16はB硬貨の硬貨処理を示す硬貨選別部
の概念正面図
【図17】図17はオーバーフロー時の一時保留A硬貨
の硬貨処理を示す硬貨選別部の概念正面図。
【図18】図18は一時保留C硬貨の硬貨処理を示す硬
貨選別部の概念正面図。
【図19】図19は一時保留C硬貨の硬貨処理を示す硬
貨選別部の概念正面図。
【符号の説明】 1…硬貨処理装置 15…最上流に位置する金種振分部(金種振分レバー) 15a…第1のゲート 15b…第2のゲート 30…硬貨保留部(硬貨保留レバー) 31…ベース部 32、33…ゲート保持部(ゲート保持部レバー) 40…保留部駆動手段 41…リンク手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小杉 真一 東京都千代田区内幸町2丁目2番2号 株 式会社日本コンラックス内 (72)発明者 三上 貢 東京都千代田区内幸町2丁目2番2号 株 式会社日本コンラックス内 Fターム(参考) 3E001 AB04 BA01 CA03 CA07 CA10 FA11 FA57

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正貨と見なされた投入硬貨をそれぞれ金種
    別に格別の硬貨通路へ振り分ける複数の金種振り分け部
    が配設された硬貨選別通路に、該硬貨選別通路を通過す
    る投入硬貨を一時保留する硬貨保留部を配設するように
    した硬貨処理装置において、 前記硬貨保留部を、前記硬貨選別通路に配設された複数
    の金種振り分け部のうち、最上流に位置する金種振り分
    け部に隣接して配設するようにしたことを特徴とする硬
    貨処理装置。
  2. 【請求項2】前記硬貨選別通路の最上流に位置する金種
    振分部は、側方を開閉する第1のゲートと底面を開閉す
    る第2のゲートとからなる全体として正面略L字形状の
    出没自在な部であって、前記硬貨保留部は、前記側方側
    を開閉する第1のゲートに隣接して出没自在に配設さ
    れ、前記硬貨保留部と前記第2のゲートとを突出させ、
    そこに硬貨を係合させることにより投入硬貨を一時保留
    させるようにしたことを特徴とする請求項(1)記載の硬
    貨処理装置。
  3. 【請求項3】前記硬貨保留部には、前記金種振分部の第
    1のゲートを背面で支えるゲート保持部が連設され、該
    ゲート保持部と前記硬貨保留部は、該ゲート保持部と硬
    貨保留部とを突出させた際に、その移動をロックする保
    留部駆動手段により出没駆動されることを特徴とする請
    求項(2)記載の硬貨処理装置。
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