JP2001154496A - 転写分離制御装置 - Google Patents

転写分離制御装置

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JP2001154496A
JP2001154496A JP33956399A JP33956399A JP2001154496A JP 2001154496 A JP2001154496 A JP 2001154496A JP 33956399 A JP33956399 A JP 33956399A JP 33956399 A JP33956399 A JP 33956399A JP 2001154496 A JP2001154496 A JP 2001154496A
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JP33956399A
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孝喜 ▲高▼橋
Takayoshi Takahashi
Buichi Shimada
武一 島田
Toru Yamaguchi
徹 山口
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 はじきや文字散りなどの問題を解消し画像の
安定化を図る転写分離制御装置を提供する。 【解決手段】 本発明の転写分離制御装置は、感光体ド
ラム1に付着した現像剤を搬送してきた用紙に転写し用
紙を感光体ドラム1から分離させる転写分離器20と、
転写分離器20を流れる転写電流と分離電流を制御する
転写分離制御部61とを備え、転写分離制御部61は、
現像剤のトナーの帯電状況をパラメータとする転写電流
制御テーブルと分離電流制御テーブルを有し、このテー
ブルにより転写電流と分離電流を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、はじきや文字散り
などの問題を解消し画像の安定化を図る転写分離制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来から使用されて来ている本
発明に関係する複写機の要部の構成図を示す。
【0003】この複写機により用紙4をコピーするとき
には、矢印で示すごとく、用紙4は用紙搬送部50によ
り搬送され定着器40より送出される。まず、感光体ド
ラム1の絶縁層表面を帯電器2により正または負に一様
に帯電しその絶縁層表面にレーザー光3を照射し、レー
ザー光3の明暗によりできる電位差のパターンを結像し
静電潜像を形成する。さらに、現像器10によりこの静
電潜像に現像剤を付着させ、用紙搬送部50により搬送
されてきた用紙4に転写分離器20の転写部20aでこ
の現像剤を転写し、転写分離器20の分離部20bで用
紙4を感光体ドラム1から分離させる作用を行い、サク
ション吸引口31により用紙4を吸引しながら搬送ベル
ト30で搬送して、定着器40で定着を行い、用紙4へ
のコピーが行われる。用紙4に転写分離器20の転写部
20aで転写した後は、クリーナ6により残存する現像
剤は除去される。除去された現像剤はリサイクル現像剤
として現像器10に戻され繰り返し使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
複写機には、次のような種々の問題があった。
【0005】従来の複写機により用紙4にコピーを行う
場合、現像剤のトナーの帯電状況に応じ、現像器10に
設けられ感光体ドラム1に現像剤を付着させる現像剤搬
送体11と感光体ドラム1との回転速度比を変え画像濃
度の調整を行っている。この場合、現像剤はキャリアと
トナーで構成されているが、現像剤中のトナーの帯電量
は環境や劣化などに影響されるため、はじきや文字散り
といった画像不良が発生する。
【0006】従って、現像剤中のトナーの帯電量状況に
応じた適正な転写電流値と分離電流値を設定し、はじき
や文字散りのない画像の安定化を図る必要がある。
【0007】また、現像剤を繰り返し使用する場合、現
像器内のリサイクルトナー比率は繰り返しコピーによっ
て変北し、感光体ドラム1へのトナー地かぶり量は現像
器内のリサクルトナー比率によって変化する。そのた
め、リサクルトナーが有る状態の転写電流や分離電流で
リサクルトナ一が無い状態の制御を行うとはじきや文字
散りといった画像不良が発生する。
【0008】従って、リサイクルトナ一比率によるトナ
ー帯電量の変化に応じた適正な転写電流値と分離電流値
を設定し、はじきや文字散りのない画像の安定化を図る
必要がある。
【0009】また、用紙4のサイズには種々のものがあ
り、定着器40と転写分離器20との間隔を充分長く設
定できる場合は問題ないが、複写機の大きさは小型化の
傾向にあり、この間隔を長く設定できない状況にある。
そのため、用紙4の先端が定着上ローラ41と定着下ロ
ーラ42との接触部である定着ニップに進入する時の衝
撃により転写ずれが発生する。また、定着上ローラ41
はハードローラで定着下ローラ42はソフトローラのた
め、定着ニップに入った用紙4は、U形のニップ形状に
習おうとし上方に持ち上げられ、再度、サクション吸引
口31で下方に規制され、アップダウンの挙動により用
紙4と感光体ドラム1との密着性が低下し転写ずれやは
じきが発生する恐れがある。
【0010】従って、用紙4が定着ニップに入った以降
で感光体ドラム1との密着性を確保し転写ずれやはじき
のない画像の安定化を図る必要がある。
【0011】さらに、転写分離器20に使用されるAC
コロナ帯電器の放電効率は、オゾンの発生の抑止、絶縁
ブロックの耐電性、電源容量との関係上40%近辺に設
定されているが、30%を超えている場合用紙4のパス
軸方向の放電ムラが大きくなり部分的な電流不足が発生
し、転写不良や分離不良を起こす恐れがある。
【0012】従って、各種条件を改善し放電効率を下げ
た設定ができるようにし、転写不良や分離不良をなくし
画像の安定化を図る必要がある。
【0013】本発明は、上記の種々の問題に鑑みてなさ
れたものであって、はじきや文字散りなどの問題を解消
し画像の安定化を図る転写分離制御装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の転写分離制御装
置は、感光体ドラムと、該感光体ドラムに付着した現像
剤を搬送してきた用紙に転写し該用紙を感光体ドラムか
ら分離させる転写分離器と、該転写分離器を流れる転写
電流と分離電流を制御する転写分離制御部とを備え、前
記転写分離制御部は、現像剤のトナーの帯電状況をパラ
メータとする転写電流制御テーブルと分離電流制御テー
ブルを有し、このテーブルにより前記転写電流と前記分
離電流を制御することとした。
【0015】また、前記制御部は、前記帯電状況とし
て、前記感光体ドラムと前記感光体ドラムに現像剤を付
着させる現像剤搬送体との回転速度比と、外部環境条件
とを用いることとした。
【0016】また、本発明の転写分離制御装置は、感光
体ドラムと、該感光体ドラムに付着した現像剤を搬送し
てきた用紙に転写し該用紙を感光体ドラムから分離させ
る転写分離器と、該転写分離器を流れる転写電流と分離
電流を制御する転写分離制御部とを備え、前記制御部
は、トナー帯電量の変化をパラメータとする転写電流制
御テーブルと分離電流制御テーブルを有し、トナー帯電
量の変化に応じ前記転写電流と前記分離電流を制御する
こととした。
【0017】また、前記制御部は、前記トナー帯電量の
変化として、現像剤カウンター情報を用いることとし
た。
【0018】本発明の転写分離制御装置は、感光体ドラ
ムと、該感光体ドラムに付着した現像剤を搬送してきた
用紙に転写し該用紙を感光体ドラムから分離させる転写
分離器と、該転写分離器を流れる転写電流と分離電流を
制御する転写分離制御部とを備え、前記制御部は、前記
用紙が転写分離器を通過し定着器に進入する前の予め定
めたタイミング時に前記転写電流と前記分離電流を予め
定めた電流値に切換えることとした。
【0019】また、前記制御部は、前記タイミングとし
て、前記用紙の先端が前記転写分離器と前記定着器との
間に設けられたサクション吸入口に吸引され、かつ、定
着ニップ進入前とすることとした。
【0020】また、前記用紙の先端が定着ニップを通過
前の転写電流は、前記用紙の先端が定着ニップを通過後
の転写電流より小さく設定することとした。
【0021】また、前記用紙の先端が定着ニップを通過
前の分離電流は、前記用紙の先端が定着ニップを通過後
の分離電流より大きく設定することとした。
【0022】また、本発明の転写分離制御装置は、感光
体ドラムと、該感光体ドラムに付着した現像剤を搬送さ
れてきた用紙に転写し該用紙を感光体ドラムから分離さ
せる転写分離器とを備え、前記転写分離器として使用す
るコロナ帯電器は、絶縁ブロック間で支持されるコロナ
電極線を有し、その放電効率を30%以下に設定した。
【0023】さらに、前記コロナ帯電器は、コロナ電極
線と感光体ドラム間の距離よりもコロナ電極線と電極プ
レート間の距離を小さく設定することとした。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0025】図1は、本発明に関わる転写分離制御装置
60のブロックの構成図を示す。
【0026】転写分離制御装置60は、感光体ドラム1
と、現像器10により感光体ドラム1に付着させた現像
剤を搬送されてきた用紙4に転写し用紙4を感光体ドラ
ム1から分離させる転写分離器20と、転写分離器20
を流れる電流を供給する転写分離電源部62と、転写分
離器20を流れる電流を制御する転写分離制御部61
と、温度センサ63、湿度センサ64および濃度検知セ
ンサ65よりの入力値により感光体ドラム1と感光体ド
ラム1に現像剤を付着させる現像剤搬送体11との回転
速度比(以下、Vs/Vp値)を出力するVs/Vp制御部
66とで構成する。
【0027】転写分離器20は、転写部20aと分離部
20bとで構成され、転写分離制御部61は、現像剤の
トナーの帯電状況をパラメータとした転写電流制御テー
ブルと分離電流制御テーブルを有し、現像剤のトナーの
帯電状況として、Vs/Vp値と、外部環境条件を用い、
転写部20aの転写電流と、分離部20bの分離電流を
制御するものである。外部環境条件として、温度センサ
63と、湿度センサ64との入力値を使用する。
【0028】転写分離制御装置60が装着される複写機
は、Vs/Vp制御部66よりのVs/Vp値を現像器10
に与え基準の一次画像濃度濃度になるように制御してい
る。この制御は、複写機の立ち上げ時や使用時に予め定
めた時間間隔ごとに、Vs/Vp値を変化させ、レーザ光
3を感光体ドラム1に照射し予め定めた画像パターンを
感光体ドラム1の表面に形成しその濃度のみを濃度検知
センサ65で検知し、その濃度が基準の一次画像濃度に
なるようにしているものである。
【0029】転写電流と分離電流の制御は、予め設定し
た転写電流制御テーブルと、分離電流制御テーブルによ
り行い、トナーの帯電状況をパラメータとする転写電流
制御テーブルの実施例を表1に、トナーの帯電状況をパ
ラメータとする分離電流制御テーブルの実施例を表2に
示す。
【0030】外部環境の定義は、 低温 17℃以下 常温 18〜27℃ 高温 28℃以上 低湿 35%以下 常湿 36〜54% 高湿 55%以上である。
【0031】基準電流値は、 転写 50μA 分離(AC) 300μA 分離(−DC) −45μAであり、表1、表2の数値
はこの基準電流値に+(加算)、−(減算)する電流値
(単位:μA)である。各外部環境の基準Vs/Vp値
は、 低湿 2.42 常温 2.24 高湿 1.85であり、各外部環境で得た基準画像
濃度に達したVs/Vp値が上記基準値に達したときを安
定時、上記基準値未満のときを非安定時と定義する。
【0032】表1の転写電流制御テーブルにより、例え
ば、Vs/Vp値が上記基準値に達した安定時に、用紙4
の位置が先端にありコピー面が表面で常温常湿のときに
は、転写電流値は基準電流値の50μAに−5μA(減
算)する値とし、この値を転写分離電源部62与え転写
部20aの転写電流の制御を行うことができる。
【0033】
【表1】
【0034】表2の分離電流制御テーブルによる分離電
流の制御も、転写電流の制御と同様に行うことができ
る。
【0035】
【表2】
【0036】従って、現像剤中のトナーの帯電量状況に
応じ転写電流と分離電流を制御し、はじきや文字散りの
ない画像の安定化を図ることができる。
【0037】また、図1に示す転写分離制御部61は、
トナー帯電量の変化をパラメータとした転写電流制御テ
ーブルと分離電流制御テーブルを有し、トナー帯電量の
変化に応じ転写部20aの転写電流と、分離部20bの
分離電流を制御することができる。トナー帯電量の変化
は、現像器10に戻され混入されたリサイクルトナーの
比率に影響される。
【0038】トナー帯電量の変化をパラメータとする転
写電流制御テーブルの実施例を表3に、トナー帯電量の
変化をパラメータとする分離電流制御テーブルの実施例
を表4に示す。表3、表4はトナー帯電量の変化として
現像剤カウンタ(図示せず)のカウント値(カウンタ情
報)を用いており、現像剤カウンタのカウント値は、用
紙4をコピーしたコピー回数または、コピーした用紙4
の枚数などを用いることができる。
【0039】
【表3】
【0040】表3の転写電流制御テーブルにより、例え
ば、現像剤カウント値が10kc以下で常温常湿のとき
には、転写電流値は基準電流値50μAとして(この場
合、表3の該当値は0のため加算、減算はなし)、この
値を転写分離電源部62与え転写部20aの転写電流の
制御を行うことができる。
【0041】表4の分離電流制御テーブルによる分離電
流の制御も、転写電流の制御と同様に行うことができ
る。
【0042】
【表4】
【0043】従って、トナー帯電量の変化に応じ転写電
流と分離電流値を制御し、はじきや文字散りのない画像
の安定化を図ることができる。
【0044】図2は、定着器40(図1参照)に設けら
れる定着上ローラ41と、定着下ローラ42の拡大図を
示す。定着上ローラ41は、アルミまたは鉄の芯金41
aで形成され、表面が四フッ化エチレン樹脂(PTF
E)や、四フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体(以下PFA)でコーテングされて
いるかPFAチューブで形成されたハードローラで、定
着下ローラ42は、アルミまたは鉄の芯金42aで形成
され、表面側がシリコンゴム層(表面はPFAチュー
ブ)を有するソフトローラである。そのため、定着ニッ
プに入ったとき用紙4は、U形のニップ形状に習おうと
し上方に持ち上げられ、再度、サクション吸引口31で
下方に規制され、アップダウンの挙動により用紙4と感
光体ドラム1との密着性が低下し転写ずれや分離はじき
が発生する恐れがある。
【0045】図3は、感光体ドラム1と、転写分離器2
0と、搬送ベルト30と、用紙搬送部50(一部)との
拡大図を示す。
【0046】用紙4は、用紙搬送部50を搬送され、感
光体ドラム1と転写分離器20の間を通り、搬送ベルト
30から定着器40(図1参照)に搬送されるが、上記
した転写ずれや分離はじきの問題を解決するため、転写
分離制御装置60は、転写分離制御部61で、用紙4が
転写分離器を通過し定着器40に進入する前の予め定め
たタイミング時に転写電流と分離電流を予め定めた電流
に切換えるものである。
【0047】用紙4は、用紙搬送部50を搬送され、給
紙ローラ51により送出されたとき用紙先端検知センサ
52により用紙4の先端が用紙先端検知センサ52の位
置に来たことを検出する。
【0048】図4は、2コピーを行うとき、図3に示す
用紙先端検知センサ52が用紙4の先端位置を検出した
ときからの用紙4と、感光体ドラム1と、転写部20a
と、分離部20bと、サクション吸引口31との作動タ
イミングチャートを示す。
【0049】転写分離制御部61は、複写される用紙4
の先端が搬送サクションファン(図示せず)に吸引さ
れ、かつ、定着ニップ進入前のタイミングで転写電流と
分離電流を予め定めた電流に切換える。そのため、用紙
4の先端がサクション吸引口31に吸引され搬送性が安
定したタイミングで転写電流と分離電流を切り換え感光
体ドラム1と用紙4との密着性を確保して転写不良を回
避することができる。
【0050】また、転写分離制御装置は、用紙4の先端
が定着ニップを通過前の転写電流は、用紙の先端が定着
ニップを通過後の転写電流より小さく設定することで、
より確実に転写不良を回避することができる。
【0051】さらに、用紙4の先端が定着ニップを通過
前の分離電流は、用紙4の先端が定着ニップを通過後の
分離電流より大きく設定している。そのため、感光体ド
ラム1と用紙4との分離性を確保して分離不良を回避す
ることができる。
【0052】図5は、本発明に関する分離転写器20と
して使用されるコロナ帯電器70の構造図を示す。図5
(A)は、コロナ帯電器70の平面図を示し、図5
(B)は、図5(A)のA−A断面図を示す。
【0053】絶縁ブロック77a、77bに支持される
コロナ電極線71a1、71a2、71bに転写分離電
源部62(図2参照)より端子76a、76bを介しそ
れぞれコロナ電圧が与えられるが、図5(A)、図5
(B)に示すごとく絶縁性ブロック77は複数の凹凸を
持つため、その耐トラッキング性を高めることができ
る。また、サクション吸引口31より吸引される空気は
比較的容量の大きなオゾンフィルタ(図示せず)を備え
た構成にしているため、オゾン吸引を大きく行うことが
できる。コロナ電圧用の高圧電源も比較的容量を大きく
している。
【0054】以上によりコロナ帯電器70の放電効率
は、感光体ドラム1へ流れる電流と総電流(感光体ドラ
ム1(図1参照)へ流れる電流+電極プレート78側へ
流れる電流)との比率のことであるが、30%以下に設
定することができる。
【0055】また、コロナ帯電器70は、コロナ電極線
71a1、71a2、71bと感光体ドラム1との間の
距離よりもコロナ電極線71a1、71a2、71bと
電極プレート78間の距離を小さく設定することによ
り、放電効率を30%以下に設定しやすくすることがで
きる。
【0056】さらに、感光体ドラム1に相当する位置に
同形状のアルミ素管を取り付け、その表面に絶縁体を介
してφ60μmのタングステンワイヤを張り付け、コロ
ナ帯電器70を放電させた時にそのワイヤへ流れ込む電
流を測定した結果、軸方向の放電ムラは0.05μA以
下にすることが望ましいということが分かった。
【0057】従って、放電ムラを防止し、転写不良や分
離不良を防ぎ画像の安定化を図ることができる。
【0058】以上述べた上記実施例は、転写分離制御装
置として複写機の実施例について述べたが、これに限定
することなく、その他ファックスなどにも幅広く使用す
ることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明の転写分離制御装置は、感光体ド
ラムと、該感光体ドラムに付着した現像剤を搬送してき
た用紙に転写し該用紙を感光体ドラムから分離させる転
写分離器と、該転写分離器を流れる転写電流と分離電流
を制御する転写分離制御部とを備え、前記転写分離制御
部は、現像剤のトナーの帯電状況をパラメータとする転
写電流制御テーブルと分離電流制御テーブルを有し、こ
のテーブルにより前記転写電流と前記分離電流を制御す
ることとしたため、現像剤中のトナーの帯電量状況に応
じ転写電流と分離電流を制御し、はじきや文字散りのな
い画像の安定化を図ることができる。
【0060】また、前記制御部は、前記帯電状況とし
て、前記感光体ドラムと前記感光体ドラムに現像剤を付
着させる現像剤搬送体との回転速度比と、外部環境条件
とを用いることとしたため、はじきや文字散りのない画
像の安定化をより確実に図ることができる。
【0061】また、本発明の転写分離制御装置は、感光
体ドラムと、該感光体ドラムに付着した現像剤を搬送し
てきた用紙に転写し該用紙を感光体ドラムから分離させ
る転写分離器と、該転写分離器を流れる転写電流と分離
電流を制御する転写分離制御部とを備え、前記制御部
は、トナー帯電量の変化をパラメータとする転写電流制
御テーブルと分離電流制御テーブルを有し、トナー帯電
量の変化に応じ前記転写電流と前記分離電流を制御する
こととしたため、はじきや文字散りのない画像の安定化
を図ることができる。
【0062】また、前記制御部は、前記トナー帯電量の
変化として、現像剤カウンター情報を用いることとした
ため、トナー帯電量の変化に応じ転写電流と分離電流値
を制御し、はじきや文字散りのない画像の安定化をより
確実に図ることができる。
【0063】また、本発明の転写分離制御装置は、感光
体ドラムと、該感光体ドラムに付着した現像剤を搬送し
てきた用紙に転写し該用紙を感光体ドラムから分離させ
る転写分離器と、該転写分離器を流れる転写電流と分離
電流を制御する転写分離制御部とを備え、前記制御部
は、前記用紙が転写分離器を通過し定着器に進入する前
の予め定めたタイミング時に前記転写電流と前記分離電
流を予め定めた電流値に切換えることとしたため、感光
体ドラムと用紙との密着性を確保して転写不良を回避す
ることができる。
【0064】また、前記制御部は、前記タイミングとし
て、前記用紙の先端が前記転写分離器と前記定着器との
間に設けられたサクション吸入口に吸引され、かつ、定
着ニップ進入前とすることとしたため、感光体ドラムと
用紙との密着性をより確保して転写不良を回避すること
ができる。
【0065】また、前記用紙の先端が定着ニップを通過
前の転写電流は、前記用紙の先端が定着ニップを通過後
の転写電流より小さく設定することとしたため、より確
実に転写不良を回避することができる。
【0066】また、前記用紙の先端が定着ニップを通過
前の分離電流は、前記用紙の先端が定着ニップを通過後
の分離電流より大きく設定することとしたため、感光体
ドラムと用紙との分離性を確保して分離不良を回避する
ことができる。
【0067】また、本発明の転写分離制御装置は、感光
体ドラムと、該感光体ドラムに付着した現像剤を搬送さ
れてきた用紙に転写し該用紙を感光体ドラムから分離さ
せる転写分離器とを備え、前記転写分離器として使用す
るコロナ帯電器は、絶縁ブロック間で支持されるコロナ
電極線を有し、その放電効率を30%以下に設定したた
め、放電ムラを防止し、転写不良や分離不良を防ぎ画像
の安定化を図ることができる。
【0068】さらに、前記コロナ帯電器は、コロナ電極
線と感光体ドラム間の距離よりもコロナ電極線と電極プ
レート間の距離を小さく設定することとしたため、放電
ムラを防止し、転写不良や分離不良をより確実に防ぎ画
像の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる転写分離制御装置のブロックの
構成図を示す。
【図2】定着器に設けられる定着上ローラと、定着下ロ
ーラの拡大図を示す。
【図3】感光体ドラムと、転写分離器と、搬送ベルト
と、用紙搬送部(一部)との拡大図を示す。
【図4】用紙先端検知センサが用紙の先端位置を検出し
たときからの用紙と、感光体ドラムと、転写部と、分離
部と、サクション吸引口とのタイミングチャートを示
す。
【図5】本発明に関する分離転写器として使用されるコ
ロナ帯電器の構造図を示す。図5(A)は、コロナ帯電
器の平面図を示し、図5(B)は、図5(A)のA−A
断面図を示す。
【図6】従来から使用されて来ている本発明に関係する
複写機の要部の構成図を示す。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 4 用紙 10 現像器 20 転写分離器 30 搬送ベルト 40 定着器 41 定着上ローラ 42 定着下ローラ 50 用紙搬送部 52 用紙先端検知センサ 60 転写分離制御装置 61 転写分離制御部 62 転写分離電源部 63 温度センサ 64 湿度センサ 65 濃度検知センサ 70 コロナ帯電器 71a1、71a2、71b コロナ電極線 77a、77b 絶縁ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 徹 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA11 DA14 DA45 DC04 DC05 EA03 EA18 ED24 ED25 2H032 AA02 BA03 BA21 CA02 CA14 DA03 DA23 DA28 DA29

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体ドラムと、該感光体ドラムに付着
    した現像剤を搬送してきた用紙に転写し該用紙を感光体
    ドラムから分離させる転写分離器と、該転写分離器を流
    れる転写電流と分離電流を制御する転写分離制御部とを
    備え、前記転写分離制御部は、現像剤のトナーの帯電状
    況をパラメータとする転写電流制御テーブルと分離電流
    制御テーブルを有し、このテーブルにより前記転写電流
    と前記分離電流を制御することを特徴とする転写分離制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記帯電状況として、前
    記感光体ドラムと前記感光体ドラムに現像剤を付着させ
    る現像剤搬送体との回転速度比と、外部環境条件とを用
    いることを特徴とする請求項1に記載の転写分離制御装
    置。
  3. 【請求項3】 感光体ドラムと、該感光体ドラムに付着
    した現像剤を搬送してきた用紙に転写し該用紙を感光体
    ドラムから分離させる転写分離器と、該転写分離器を流
    れる転写電流と分離電流を制御する転写分離制御部とを
    備え、前記制御部は、トナー帯電量の変化をパラメータ
    とする転写電流制御テーブルと分離電流制御テーブルを
    有し、トナー帯電量の変化に応じ前記転写電流と前記分
    離電流を制御することを特徴とする転写分離制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記トナー帯電量の変化
    として、現像剤カウンター情報を用いるとを特徴とする
    請求項3に記載の転写分離制御装置。
  5. 【請求項5】 感光体ドラムと、該感光体ドラムに付着
    した現像剤を搬送してきた用紙に転写し該用紙を感光体
    ドラムから分離させる転写分離器と、該転写分離器を流
    れる転写電流と分離電流を制御する転写分離制御部とを
    備え、前記制御部は、前記用紙が転写分離器を通過し定
    着器に進入する前の予め定めたタイミング時に前記転写
    電流と前記分離電流を予め定めた電流値に切換えること
    を特徴とする転写分離制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、前記タイミングとして、
    前記用紙の先端が前記転写分離器と前記定着器との間に
    設けられたサクション吸入口に吸引され、かつ、定着ニ
    ップ進入前とすることを特徴とする請求項5に記載の転
    写分離制御装置。
  7. 【請求項7】 前記用紙の先端が定着ニップを通過前の
    転写電流は、前記用紙の先端が定着ニップを通過後の転
    写電流より小さく設定することを特徴とする請求項5ま
    たは請求項6に記載の転写分離制御装置。
  8. 【請求項8】 前記用紙の先端が定着ニップを通過前の
    分離電流は、前記用紙の先端が定着ニップを通過後の分
    離電流より大きく設定することを特徴とする請求項5ま
    たは請求項6に記載の転写分離制御装置。
  9. 【請求項9】 感光体ドラムと、該感光体ドラムに付着
    した現像剤を搬送されてきた用紙に転写し該用紙を感光
    体ドラムから分離させる転写分離器とを備え、前記転写
    分離器として使用するコロナ帯電器は、絶縁ブロック間
    で支持されるコロナ電極線を有し、その放電効率を30
    %以下に設定したことを特徴とする転写分離制御装置。
  10. 【請求項10】 前記コロナ帯電器は、コロナ電極線と
    感光体ドラム間の距離よりもコロナ電極線と電極プレー
    ト間の距離を小さく設定することを特徴とする請求項9
    に記載の転写分離制御装値。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271240A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Canon Inc 画像形成装置
JP2014235310A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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JP2009271240A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Canon Inc 画像形成装置
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