JP2002139926A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002139926A
JP2002139926A JP2001330893A JP2001330893A JP2002139926A JP 2002139926 A JP2002139926 A JP 2002139926A JP 2001330893 A JP2001330893 A JP 2001330893A JP 2001330893 A JP2001330893 A JP 2001330893A JP 2002139926 A JP2002139926 A JP 2002139926A
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Application number
JP2001330893A
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English (en)
Inventor
Yuko Harasawa
祐子 原沢
Itaru Matsuda
格 松田
Satoshi Takano
聡 高野
Hideo Yu
英雄 兪
Yasunori Kawaishi
康則 河石
Hideki Kamiyama
英樹 上山
Toshiaki Motohashi
俊昭 本橋
Mitsuru Takahashi
充 高橋
Takashi Bisaiji
隆 美才治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、良好な転写を行うことができて画
像劣化を防止でき且つどのような環境下でも被転写体の
分離性が良くなるようにすることを目的とする。 【構成】この発明は、トナー像が形成される感光体1
と、この感光体1に対して所定のニップ幅をもって当接
して移動し、感光体1上に形成されたトナー像が転写さ
れる被転写体と、この被転写体に所定の転写バイアスを
印加する転写バイアス印加手段8と、感光体1に対して
転写領域より上流側であって、感光体1と被転写体との
接触開始点までの領域で、被転写体に対し、トナー像の
感光体1から被転写体への転移量が増大するごとく転写
バイアスに電位勾配を持たせる電位勾配生成手段4とを
備え、電位勾配生成手段4は電気的に浮いているもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体上に形成された
トナー像が被転写体に転写される複写機,プリンタ,フ
ァクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置において、感光
体上のトナー像を転写紙等に転写してこの転写紙等を感
光体から分離する転写分離装置としては、一般に、転写
用コロナ放電器により転写紙等の裏面側にコロナ放電を
行って感光体上のトナー像を転写紙等の表面側に転写さ
せ、分離用コロナ放電器により転写紙等の裏面側にコロ
ナ放電を行うことにより転写紙等を感光体から分離して
搬送装置により搬送するコロナ転写分離方式が使用され
ている。
【0003】また、転写ベルトを回動させながらこの転
写ベルトに電源からバイアス電位を印加して感光体上の
トナー像を転写ベルト上の転写紙等に転写し、転写ベル
トで転写紙等を静電的に吸着して感光体から分離し搬送
する接触型転写分離方式が提案されている。この接触型
転写分離方式において、転写ベルトの代りに転写ローラ
を用いたものもあり、この接触型転写分離方式は特開平
2ー123385号公報,特開平2ー123386号公
報,特開平2ー287380号公報,特開平2ー287
381号公報,特開平3ー68976号公報などにより
知られている。また、複写機等の電子写真方式の画像形
成装置には、転写領域でトナー像が転写され、このトナ
ー像を担持して回転により搬送する担持体を有するもの
がある。この画像形成装置では、感光体上にトナー像を
形成し、このトナー像を第1の転写領域でベルトに転写
する。そして、ベルト上のトナー像をベルトの回転によ
り第2の転写領域まで搬送して転写紙へ転写する。ここ
に、ベルトには第1の転写領域の上流側で転写電位を印
加し、この転写電位によりトナー像を感光体からベルト
に転写させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記接触型転写分離方
式は上記コロナ転写分離方式に比べてオゾンの発生が少
なくなり、電源の電圧が少なくてすむ等のメリットがあ
る。しかしながら、転写ベルトを用いる場合には、転写
ベルトの抵抗値ムラ、環境変動、転写紙等の種類、トナ
ー像の面積等によって電源の転写ベルトに対する適正な
印加バイアス電位が変化し、良好なトナー像転写を行え
なくなってしまう。その理由は、転写ベルトにおける電
源のバイアス電位印加による電荷量が転写ベルトの製造
時の抵抗値ムラ、環境変化による抵抗値の変化、転写紙
等の材質の違いおよび厚みの違いなどによって良好なト
ナー像転写に必要な値より変化してしまうためである。
すなわち、転写ベルトにおける電源の印加バイアス電位
による電荷量が良好なトナー像転写に必要な値である場
合には図17に示すように感光体37と転写ベルトとが
当接するニップ部の転写領域より上流側のプレ転写領域
で放電が発生せず、感光体37上の例えば正極性に帯電
したトナー39が転写領域で転写ベルト上の転写紙38
に転移される。この場合、転写ベルト38には電源によ
りバイアス電位が印加されている。また、転写ベルトに
おける電源の印加バイアス電位による電荷量が転写ベル
トの製造時の抵抗値ムラ、環境変化による抵抗値の変
化、転写紙等の材質の違いおよび厚みの違いなどによっ
て良好なトナー像転写に必要な値より変化した場合には
図18に示すようにプレ転写領域で強電界がかかって放
電が発生する。その結果、トナーが負の電荷が付いて転
写ベルト上の転写紙38の表裏に正,負の電荷が生じ、
転写ベルトに電源から適正なバイアス電位が印加されて
いても感光体37上のトナー39が転写ベルト上の転写
紙38に転移せずに転写紙上の転写画像の白抜けが発生
してしまう。
【0005】また、転写ベルトは感光体上のトナー像を
転写ベルト上の転写紙等に転写するだけでなく、転写ベ
ルトで転写紙等を静電的に吸着して感光体から分離する
が、転写紙等の分離性は環境条件によって変化する。特
に、高温高湿の条件下で転写紙等の含水分が多くなる
と、転写ベルトに転写紙等が吸着されなくなり、転写紙
等が感光体の方に吸着されてしまって感光体から分離で
きなくなってしまう。そこで、分離爪により転写紙等を
感光体から分離しようとすれば、転写紙等に分離爪によ
る跡や皺などができてしまい、画像品質が落ちてしま
う。
【0006】上記電子写真方式の画像形成装置では、ベ
ルトには第1の転写領域の上流側で転写電位をベルトに
印加してこの転写電位によりトナー像を感光体からベル
トに転写させるので、トナーが第1の転写領域の上流側
でベルトに飛翔する現象が生じ、ラインの太りや文字等
のニジミ,シャープ性の劣化といわれる画像劣化が発生
する。本発明は、上記欠点を改善し、良好な転写を行う
ことができて画像劣化を防止でき且つどのような環境下
でも被転写体の分離性が良い画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、トナー像が形成される感光
体と、この感光体に対して所定のニップ幅をもって当接
して移動し、前記感光体上に形成されたトナー像が転写
される被転写体と、この被転写体に所定の転写バイアス
を印加する転写バイアス印加手段と、前記感光体に対し
て転写領域より上流側であって、前記感光体と前記被転
写体との接触開始点までの領域で、前記被転写体に対
し、前記トナー像の前記感光体から前記被転写体への転
移量が増大するごとく前記転写バイアスに電位勾配を持
たせる電位勾配生成手段とを備えたものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記転写バイアス印加手段は前記
ニップ部に対して前記被転写体の移動方向下流側で、前
記被転写体と接触する電極であり、前記電位勾配生成手
段は前記ニップ部に対して前記被転写体の移動方向上流
側で、前記被転写体と接触する電極であるものである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の画
像形成装置において、前記電位勾配生成手段にはバイア
スが印加されており、前記電位勾配生成手段に印加され
るバイアスは、前記転写バイアス印加手段に印加される
より、前記感光体から前記被転写体へのトナー像の転移
が生じない電位であるものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項2記載の画
像形成装置において、前記電位勾配生成手段は接地され
ているものである。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の画
像形成装置において、前記電位勾配生成手段は定電圧素
子を介して接地されているものである。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項2記載の画
像形成装置において、前記電位勾配生成手段は電気的に
浮いているものである。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項3記載の画
像形成装置において、前記電位勾配生成手段には前記ト
ナー像と同極性の電位が印加され、前記転写バイアス印
加手段にはトナーと逆極性の電位が印加されるものであ
る。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項3又は7記
載の画像形成装置において、前記電位勾配生成手段及び
/又は前記転写バイアス印加手段に印加されるバイアス
電位が可変であるものである。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項8記載の画
像形成装置において、前記感光体の状態を検知する感光
体状態検知手段を有し、この感光体状態検知手段の検知
結果に応じて、前記電位勾配生成手段に印加されるバイ
アス電圧を可変するものである。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項1又は2
記載の画像形成装置において、前記被転写体は、前記感
光体に対して所定のニップ幅をもって当接する転写ベル
トに担持され搬送される転写紙であるものである。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の画像形成装置において、前記電位勾配生成手段に印加
されるバイアス電位の印加タイミングは、前記転写紙が
前記感光体に接触した後であるものである。
【0018】請求項12記載の発明は、請求項10記載
の画像形成装置において、前記電位勾配生成手段はバイ
アスが印加されて前記転写ベルトに前記ニップ部より上
流側で接触し、前記転写紙が前記感光体に接触する前に
前記転写バイアスより低いバイアスを前記電位勾配生成
手段に印加し、前記転写紙が前記感光体に接触してから
前記電位勾配生成手段に前記転写バイアスとほぼ同じバ
イアスを印加するものである。
【0019】請求項13記載の発明は、トナー像が形成
される感光体と、この感光体に対して所定のニップ幅を
もって当接して移動し、転写紙を担持して搬送してこの
転写紙に前記感光体上に形成されたトナー像が転写され
る転写ベルトと、この転写ベルトに所定の転写バイアス
を印加する転写バイアス印加手段と、前記感光体に対し
てニップ部より上流側であって、前記感光体と前記転写
ベルトとの接触開始点までの領域で、前記転写ベルトに
対し、前記トナー像の前記感光体から前記転写紙への転
移量が増大するごとく前記転写バイアスに電位勾配を持
たせる電位勾配生成手段と、前記転写紙が前記ニップ部
を所定の距離通過した後に前記電位勾配生成手段にバイ
アスを印加するバイアス印加手段とを備えたものであ
る。
【0020】請求項14記載の発明は、請求項10記載
の画像形成装置において、前記電位勾配生成手段はバイ
アスが印加されて前記転写ベルトに前記ニップ部より上
流側で接触し、前記転写バイアス印加手段と前記感光体
との間の距離を前記電位勾配形成手段と前記感光体との
間の距離より短くし、前記電位勾配形成手段には前記転
写紙が前記転写ベルトにより搬送される距離が前記転写
バイアス印加手段と前記感光体との間の距離を超えてか
らバイアスを印加するものである。
【0021】請求項15記載の発明は、請求項11,1
2,13又は14記載の画像形成装置において、前記電
位勾配生成手段へのバイアス印加タイミングを調整可能
としたものである。
【0022】請求項16記載の発明は、請求項11,1
2,13又は14記載の画像形成装置において、湿度を
検知する湿度検知手段と、この湿度検知手段の検知信号
により湿度が所定の値以上になった場合には前記電位勾
配生成手段へのバイアス印加タイミングを調整し湿度が
所定の値以下になった場合には前記電位勾配生成手段へ
のバイアス印加タイミングの調整を行わない制御手段と
を備えたものである。請求項17記載の発明は、トナー
像が形成される感光体と、この感光体に対して所定のニ
ップ幅をもって当接して移動し、転写紙を担持して搬送
してこの転写紙に前記感光体上に形成されたトナー像が
転写される転写ベルトと、この転写ベルトに前記感光体
より下流側で接触し、前記転写ベルトに所定の転写バイ
アスを印加する転写バイアス印加手段と、表面に誘電層
が設けられて前記転写ベルトに前記感光体より上流側で
接触し、前記感光体に対して前記ニップ部より上流側で
あって、前記感光体と前記転写ベルトとの接触開始点ま
での領域で、前記転写ベルトに対し、前記トナー像の前
記感光体から前記転写紙への転移量が増大するごとく前
記転写バイアスに電位勾配を持たせる電位勾配生成手段
とを備えたものである。
【0023】請求項18記載の発明は、トナー像が形成
される感光体と、この感光体に対して所定のニップ幅を
もって当接して移動し、転写紙を担持して搬送してこの
転写紙に前記感光体上に形成されたトナー像が転写され
る転写ベルトと、この転写ベルトに前記感光体より下流
側で接触し、前記転写ベルトに所定の転写バイアスを印
加する転写バイアス印加手段と、表面に弾性体の誘電層
が設けられて前記転写ベルトの裏側に前記感光体より上
流側で接触し、前記転写ベルトに対して前記ニップ部よ
り上流側であって、前記感光体と前記転写ベルトとの接
触開始点までの領域で、前記転写ベルトに対し、前記ト
ナー像の前記感光体から前記転写紙への転移量が増大す
るごとく前記転写バイアスに電位勾配を持たせる電位勾
配生成手段とを備えたものである。
【0024】請求項19記載の発明は、トナー像が形成
される感光体と、この感光体に対して転写領域で所定の
ニップ幅をもって当接して移動し、前記感光体上のトナ
ー像を転写する転写工程が複数回行われる被転写体と、
この被転写体に前記転写領域より下流側で接触する第1
の電極と、前記被転写体に前記転写領域より上流側で接
触する第2の電極と、前記第1の電極及び第2の電極の
両方、若しくは前記第1の電極に転写バイアスを印加
し、前記被転写体にトナーがないときには前記第2の電
極にトナーと同極性のバイアスを印加し、前記被転写体
にトナーがあるときには前記第2の電極にトナーと逆極
性のバイアスを印加し、前記感光体に対して転写領域よ
り上流側であって、前記感光体と前記被転写体との接触
開始点までの領域で、前記被転写体に対し、前記トナー
像の前記感光体から前記被転写体への転移量が増大する
ごとく前記転写バイアスに電位勾配を持たせる手段とを
備えたものである。
【0025】請求項20記載の発明は、請求項19記載
の画像形成装置において、前記被転写体はトナーを直接
に担持する中間転写ベルトであり、複数回の転写工程の
各回ごとに異なる色のトナーを担持するものである。
【0026】
【作用】請求項1記載の発明では、被転写体は感光体に
対して所定のニップ幅をもって当接して移動し、感光体
上に形成されたトナー像が転写される。被転写体は転写
バイアス印加手段により所定の転写バイアスが印加さ
れ、電位勾配生成手段は感光体に対して転写領域より上
流側であって、感光体と被転写体との接触開始点までの
領域で、被転写体に対し、トナー像の感光体から被転写
体への転移量が増大するごとく転写バイアスに電位勾配
を持たせる。したがって、良好な転写を行うことができ
て画像劣化を防止でき、且つ、被転写体の分離性が良
い。
【0027】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
画像形成装置において、電極からなる転写バイアス印加
手段は前記ニップ部に対して被転写体の移動方向下流側
で、被転写体と接触し、電極からなる電位勾配生成手段
はニップ部に対して被転写体の移動方向上流側で、被転
写体と接触する。
【0028】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
画像形成装置において、電位勾配生成手段にはバイアス
が印加され、この電位勾配生成手段に印加されるバイア
スは、転写バイアス印加手段に印加されるより、感光体
から被転写体へのトナー像の転移が生じない電位であ
る。
【0029】請求項4記載の発明では、請求項2記載の
画像形成装置において、電位勾配生成手段が接地されて
いる。
【0030】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
画像形成装置において、電位勾配生成手段が定電圧素子
を介して接地されている。
【0031】請求項6記載の発明では、請求項2記載の
画像形成装置において、電位勾配生成手段が電気的に浮
いている。
【0032】請求項7記載の発明では、請求項3記載の
画像形成装置において、電位勾配生成手段には前記トナ
ー像と同極性の電位が印加され、転写バイアス印加手段
にはトナーと逆極性の電位が印加される。
【0033】請求項8記載の発明では、請求項3又は7
記載の画像形成装置において、電位勾配生成手段及び/
又は転写バイアス印加手段に印加されるバイアス電位が
可変である。
【0034】請求項9記載の発明では、請求項8記載の
画像形成装置において、感光体の状態が感光体状態検知
手段により検知され、この感光体状態検知手段の検知結
果に応じて、電位勾配生成手段に印加されるバイアス電
圧が可変される。
【0035】請求項10記載の発明では、請求項1又は
2記載の画像形成装置において、転写ベルトが感光体に
対して所定のニップ幅をもって当接し、転写紙を担持し
て搬送する。
【0036】請求項11記載の発明では、請求項10記
載の画像形成装置において、電位勾配生成手段に印加さ
れるバイアス電位の印加タイミングは、転写紙が感光体
に接触した後である。
【0037】請求項12記載の発明では、請求項10記
載の画像形成装置において、電位勾配生成手段はバイア
スが印加されて転写ベルトに前記ニップ部より上流側で
接触し、転写紙が感光体に接触する前に転写バイアスよ
り低いバイアスが電位勾配生成手段に印加され、転写紙
が感光体に接触してから電位勾配生成手段に転写バイア
スとほぼ同じバイアスが印加される。
【0038】請求項13記載の発明では、転写ベルトは
感光体に対して所定のニップ幅をもって当接して移動
し、転写紙を担持して搬送する。この転写紙は感光体上
に形成されたトナー像が転写され、転写ベルトは所定の
転写バイアスが転写バイアス印加手段により印加され
る。電位勾配生成手段は感光体に対してニップ部より上
流側であって、感光体と転写ベルトとの接触開始点まで
の領域で、転写ベルトに対し、トナー像の感光体から転
写紙への転移量が増大するごとく転写バイアスに電位勾
配を持たせる。バイアス印加手段は転写紙が前記ニップ
部を所定の距離通過した後に電位勾配生成手段にバイア
スを印加する。
【0039】請求項14記載の発明では、請求項10記
載の画像形成装置において、電位勾配生成手段はバイア
スが印加されて転写ベルトに前記ニップ部より上流側で
接触し、転写バイアス印加手段と感光体との間の距離が
電位勾配形成手段と感光体との間の距離より短い。電位
勾配形成手段には転写紙が転写ベルトにより搬送される
距離が転写バイアス印加手段と感光体との間の距離を超
えてからバイアスを印加する。
【0040】請求項15記載の発明では、請求項11,
12,13又は14記載の画像形成装置において、電位
勾配生成手段へのバイアス印加タイミングが調整可能で
ある。
【0041】請求項16記載の発明では、請求項11,
12,13又は14記載の画像形成装置において、湿度
が湿度検知手段により検知される。そしてね制御手段は
湿度検知手段の検知信号により湿度が所定の値以上にな
った場合には電位勾配生成手段へのバイアス印加タイミ
ングを調整し、湿度が所定の値以下になった場合には電
位勾配生成手段へのバイアス印加タイミングの調整を行
わない。
【0042】請求項17記載の発明では、転写ベルトは
感光体に対して所定のニップ幅をもって当接して移動
し、転写紙を担持して搬送する。この転写紙は感光体上
に形成されたトナー像が転写される。転写バイアス印加
手段は転写ベルトに感光体より下流側で接触し、転写ベ
ルトに所定の転写バイアスを印加する。電位勾配生成手
段は表面に誘電層が設けられて転写ベルトに感光体より
上流側で接触し、感光体に対して前記ニップ部より上流
側であって、感光体と転写ベルトとの接触開始点までの
領域で、転写ベルトに対し、トナー像の感光体から転写
紙への転移量が増大するごとく転写バイアスに電位勾配
を持たせる。
【0043】請求項18記載の発明では、転写ベルトは
感光体に対して所定のニップ幅をもって当接して移動
し、転写紙を担持して搬送する。この転写紙は感光体上
に形成されたトナー像が転写される。転写バイアス印加
手段は転写ベルトに感光体より下流側で接触し、転写ベ
ルトに所定の転写バイアスを印加する。電位勾配生成手
段表面に弾性体の誘電層が設けられていて転写ベルトの
裏側に感光体より上流側で接触し、転写ベルトに対して
前記ニップ部より上流側であって、感光体と転写ベルト
との接触開始点までの領域で、転写ベルトに対し、トナ
ー像の感光体から転写紙への転移量が増大するごとく転
写バイアスに電位勾配を持たせる。
【0044】請求項19記載の発明では、被転写体は感
光体に対して転写領域で所定のニップ幅をもって当接し
て移動し、感光体上のトナー像を被転写体に転写する転
写工程が複数回行われる。第1の電極が被転写体に転写
領域より下流側で接触し、第2の電極が被転写体に転写
領域より上流側で接触する。前記手段は転写バイアスを
第1の電極及び第2の電極の両方、若しくは第1の電極
に印加し、被転写体にトナーがないときには第2の電極
にトナーと同極性のバイアスを印加し、被転写体にトナ
ーがあるときには第2の電極にトナーと逆極性のバイア
スを印加し、感光体に対して転写領域より上流側であっ
て、感光体と被転写体との接触開始点までの領域で、被
転写体に対し、トナー像の感光体から被転写体への転移
量が増大するごとく転写バイアスに電位勾配を持たせ
る。
【0045】請求項20記載の発明では、請求項19記
載の画像形成装置において、中間転写ベルトからなる被
転写体はトナーを直接に担持し、複数回の転写工程の各
回ごとに異なる色のトナーを担持する。
【0046】
【実施例】図2は本発明の第1実施例の一部を示す。こ
の第1実施例は電子写真方式の複写機からなる画像形成
装置である。感光体ドラムからなる像担持体1は図示し
ないが、駆動機構により回転駆動されて帯電器により均
一に帯電された後に書き込み装置により画像情報が書き
込まれて静電潜像が形成され、この静電潜像が現像器に
より現像されてトナー像となる。また、転写紙からなる
記録媒体が給紙装置からレジストローラ2まで給紙され
て待機し、レジストローラ2が感光体ドラム1上のトナ
ー像とのタイミングをとって転写紙を少なくとも表側が
誘電体からなる転写ベルト3へ送出する。
【0047】転写ベルト3は駆動ローラ4や他の従動ロ
ーラ5〜7に張架され、ローラ6,7は接地されてい
る。ローラ5は電極を構成する転写バイアスローラであ
り、ローラ4は電気的に浮いた状態に構成されている。
転写紙の先端が感光体ドラム1と転写ベルト3とが当接
する部分の近傍まで来ると同時に、ソレノイド9がオン
して押し上げレバー10を駆動して押し上げレバー10
が転写ベルト3およびローラ4〜7を含むベルト装置の
片側を押し上げることにより転写ベルト3が感光体ドラ
ム1に当接する。
【0048】駆動ローラ4はモータにより駆動されて回
転し、転写ベルト3が駆動ローラ4により回転駆動され
る。転写ベルト3は感光体ドラム1との当接部分より上
流側で駆動ローラ4と接触し、感光体ドラム1との当接
部分より下流側で転写バイアスローラ5と接触して感光
体ドラム1と所定のニップ幅で当接する。転写ベルト3
が感光体ドラム1に当接すると、図1および図9に示す
ように転写バイアスローラ5に電源8から感光体ドラム
1上のトナーの帯電極性と逆極性の所定バイアス電圧が
印加されて電荷が付与される。転写ベルト3は体積固有
抵抗が中抵抗(10〜1012Ωcm)であるものが
用いられ、転写バイアスローラ5からのバイアス電圧印
加でローラ6,7側へ電流が流れて電圧が降下して行
く。
【0049】転写紙は転写ベルト3と感光体ドラム1と
の間を通過する際に転写ベルト3に電源8から感光体ド
ラム1上のトナーの帯電極性と逆極性の所定バイアス電
圧が印加されていることにより感光体ドラム1上のトナ
ー像が転写される。そして、転写紙は電源8から転写ベ
ルト3に付与されている電荷により分極し、この転写紙
の分極電荷と転写ベルト3の真電荷とにより静電気力が
発生してこの静電気力により転写紙が転写ベルト3に吸
着されて転写ベルト3の回動に伴って搬送される。
【0050】転写紙は転写ベルト3による搬送中に中抵
抗の転写ベルト3およびローラ6,7を通してアースへ
電荷が逃がされて帯電量が緩和される。この転写紙の帯
電量が緩和されるスピードは転写紙の持つ抵抗値Rと静
電容量Cによって大きく左右され、τ=R・Cなる時定
数で表される。そして、転写紙は転写ベルト3により搬
送されて定着部へ送られるが、定着部の入口付近では帯
電量が緩和されて転写ベルト3との間の静電気力が弱ま
り、小径の接地されているローラ7と転写紙の腰による
曲率分離により転写ベルト3から分離されて定着部でト
ナー像が定着される。この場合、ローラ7の径はφ14
〜φ16が適当である。
【0051】また、転写紙の跡端が感光体ドラム1と転
写ベルト3とのニップ部から抜けると同時にソレノイド
9がオフして押し上げレバー10の駆動が解除されるこ
とにより転写ベルト3およびローラ4〜7を含むベルト
装置の片側が元の位置に復帰して転写ベルト3が感光体
ドラム1より離れる。これはトナー像の転写を行わない
時に転写ベルト3と感光体ドラム1との接触摩擦による
感光体ドラム1の劣化を防止するために行っている。ま
た、回動中の転写ベルト3の上には感光体ドラム1から
転写紙へ転写されずに飛散したトナーが直接に転写ベル
ト3に付着して残留トナーとなるが、この残留トナーは
接地されているローラ6,7により帯電量が緩和されて
クリーニングブレード11により掻き落とされて回収ボ
トル12へ回収される。
【0052】この第1実施例では、転写ベルト3に電荷
を付与するローラは転写バイアスローラ5のみであり、
転写バイアスローラ5だけでなく駆動ローラ4にも電源
からバイアス電圧を印加した場合には転写ベルト3の電
位分布が図19に示すようにローラ4,がの接触する部
分Tの間で直線的に変化する電位勾配が生ずる。実験に
よれば、高温高湿の環境下で転写紙の含水分が多くなっ
て8%〜11%になると、転写紙が転写ベルト3に静電
的に吸着されなくなる。しかし、この第1実施例では図
9に示すように転写バイアスローラ5のみにバイアス電
圧を印加した場合には図3に示すように転写紙の感光体
ドラム1に対する分離不良が起きなくなる。これは転写
ベルト3に対して感光体ドラム1より上流側で接触する
駆動ローラ4により電荷を付与した場合には転写紙の含
水分量が多くなることで転写紙の先端部に電荷が入り込
んで転写紙が転写ベルト3に静電的に吸着されなくなる
からであると考えられる。この第1実施例のように転写
ベルト3に駆動ローラ4で電荷を付与しなければ転写紙
の搬送中に電荷が転写紙の先端部に入り込まなくなるの
で、転写紙と転写ベルト3との間に反発力が発生しなく
て転写紙の感光体ドラム1に対する分離不良が起きなく
なる。
【0053】図4は本発明の第2実施例の一部を示す。
この第2実施例は、上記第1実施例において、駆動ロー
ラ4が電極を構成する転写バイアスローラを兼ねてこれ
をバリスタやツェナーダイオードなどの定電圧素子13
を介して接地するようにしたものである。転写バイアス
ローラ4に印加するバイアス電圧の設定値は特に規定は
ないが、下流側の転写バイアスローラ5の印加バイアス
電圧に近い方が望ましい。
【0054】この第2実施例では、下流側の転写バイア
スローラ5に電源8からバイアス電圧が印加されていて
下流側の転写バイアスローラ5と上流側の転写バイアス
ローラ4とがほぼ同電位になるので、感光体ドラム1と
転写ベルト3とが当接する転写部の電位が安定して維持
されて転写ベルト3の抵抗値変動やその他の変動によら
ずに良好なトナー像転写が行われる。また、高湿時の転
写紙への電荷注入が少なくなり、高湿時における転写紙
の感光体ドラム1に対する分離も良好になる。特に、第
1実施例に比べて、より安定したトナー像の転写が可能
であり、下流側の転写バイアスローラ5に電源8から印
加するバイアス電圧が小さくて良いという特有の効果を
持つ。
【0055】図5は本発明の第3実施例の一部を示す。
この第3実施例は、上記第1実施例において、駆動ロー
ラ4が電極を構成する転写バイアスローラを兼ねてこれ
に電源14により図10に示すように転写紙が感光体ド
ラム1と転写ベルト3とのニップに入って感光体ドラム
1に接触した時点から電圧を印加して電荷を付与するよ
うにしたものであり、転写ベルト3の電位分布は図19
に示すようにローラ4,5が接触する部分Tの間で直線
的に変化する電位勾配が生ずる。
【0056】この第3実施例では、第1実施例と同様に
転写紙の感光体ドラム1に対する分離性が良くなるとと
もに、転写ベルト3の抵抗値変動によらずに安定したト
ナー像転写を行うことができる。このため、転写ベルト
3の製造,選別の際にも歩留まり良く転写ベルト3を選
ぶことができる。
【0057】図6は本発明の第4実施例の一部を示す。
この第4実施例は、上記第3実施例において、電源14
の代りに電源電圧を可変できる可変電源15を用いるよ
うにしたものである。この可変電源15は図11に示す
ように転写バイアスローラ5のバイアス電圧印加と同じ
タイミングで転写バイアスローラ5の印加バイアス電圧
より低いバイアス電圧を転写バイアスローラ4に印加し
ておき、転写紙の先端が感光体ドラム1と転写ベルト3
とのニップに入った時点から転写バイアスローラ4への
印加バイアス電圧を転写バイアスローラ5の印加バイア
ス電圧と同じ電圧とする。転写ベルト3の電位分布は図
20に示すような電位勾配が生ずる。
【0058】この第4実施例では、転写紙の先端が感光
体ドラム1と転写ベルト3とのニップに入る前には可変
電源15が転写バイアスローラ5の印加バイアス電圧よ
り低いバイアス電圧を転写バイアスローラ4に印加して
おくので、転写紙の感光体ドラム1に対する分離性が良
い。
【0059】図7は本発明の第5実施例の一部を示す。
この第5実施例は、上記第1実施例において、電源16
から転写バイアスローラ4,5に図12に示すようなタ
イミングでバイアス電圧を印加するようにしたものであ
る。電源16は転写紙の先端が感光体ドラム1と転写ベ
ルト3とのニップを8mm以下の所定距離だけ通過した
時点から転写バイアスローラ4,5にバイアス電圧を印
加し、転写紙は先端側におけるその所定距離分の領域が
トナー像の転写されない非転写領域となる。このため、
転写紙は先端側の数mmが白抜けとなるが、定着部の入
口付近で転写ベルト3から確実に分離されて定着部で定
着される。転写ベルト3の電位分布は図21に示すよう
な電位勾配が生ずる。
【0060】また、本発明の第6〜8実施例は、上記第
3〜5実施例において、それぞれ図8に示すように感光
体ドラム1と転写ベルト3とのニップから転写バイアス
ローラ4までの距離LAを感光体ドラム1と転写ベルト
3とのニップから転写バイアスローラ5までの距離LB
より長くし、電源8,15,16から転写バイアスロー
ラ4,5へのバイアス電圧印加タイミングを転写紙の先
端が転写バイアスローラ4からLBだけ下流側に離間し
た点Aに達した時点としたが、転写紙の感光体ドラム1
に対する分離性が良かった。また、上記第3〜8実施例
では高温高湿時にトナー像の転写不良が生じないという
結果が得られた。
【0061】本発明の第9実施例は、上記第3実施例に
おいて、上流側の転写バイアスローラ4へのバイアス電
圧印加タイミングを外部から可変できるようにした。上
記第3実施例では、転写紙が感光体ドラム1に接触して
から電源14により転写バイアスローラ4へバイアス電
圧を印加するが、場合によっては転写紙の搬送制御は機
械毎の差が生じたり、同じ機械でも転写紙搬送系の摩耗
により経時により差が生じたりする。上流側の転写バイ
アスローラ4へのバイアス電圧印加タイミングが早すぎ
ると、転写紙が感光体ドラム1に接触する前に転写ベル
ト3に電荷が付与されて高湿時に転写紙の感光体ドラム
1に対する分離が不安定になり易い。
【0062】逆に、上流側の転写バイアスローラ4への
バイアス電圧印加タイミングが遅すぎると、転写紙の先
端が感光体ドラム1と転写ベルト3とのニップを通過し
てから電源14により転写バイアスローラ4へバイアス
電圧を印加することになり、転写ベルト3に抵抗分があ
る場合には転写紙の先端部のトナー像転写が良好に行わ
れない場合がある。この第9実施例は、上流側の転写バ
イアスローラ4へのバイアス電圧印加タイミングを外部
から可変して上記不具合を解消するようにしたものであ
る。
【0063】図13はこの第9実施例の画像形成装置の
回路構成の一部を示す。メイン制御部17はCPU1
8,ROM19,RAM20,入力回路21,負荷ドラ
イバ22及びインターフェイス23を有し、システムコ
ントローラ24,高圧電源25,操作部26などが接続
されている。サービスマン等は操作部26によりこの画
像形成装置の動作モードをサービスマンプログラムモー
ド(SPモード)に設定した後に、操作部26により転
写バイアスローラ4のバイアス電圧印加タイミング調整
値を入力する。
【0064】CPU18はROM19内のプログラムに
従って動作し、操作部26から入力回路21を介して入
力されたSPモードの信号によりSPモードに設定して
操作部26から入力回路21を介して入力された転写バ
イアスローラ4のバイアス電圧印加タイミング調整値を
RAM20に取り込む。RAM20は電池によりバック
アップされており、CPU18はRAM20内の転写バ
イアスローラ4のバイアス電圧印加タイミング調整値に
より負荷ドライバ22を介して電源14の転写バイアス
ローラ4に対するバイアス電圧印加タイミングを調整す
る。
【0065】また、上記第4〜8実施例においても、上
記第9実施例と同様に上流側の転写バイアスローラ4へ
のバイアス電圧印加タイミングを外部から可変できるよ
うにし、トナー像転写性能と転写紙分離性能とを両立さ
せることができる。
【0066】図14は本発明の第10実施例の画像形成
装置の回路構成の一部を示す。メイン制御部26はCP
U27,ROM28,RAM29,入力回路30,負荷
ドライバ31及びインターフェイス32を有し、システ
ムコントローラ33,高圧電源34,湿度センサ35な
どが接続されている。湿度センサ35は給紙装置の近傍
に配置され、給紙装置に積載されている転写紙の雰囲気
湿度を検知する。CPU27はこの画像形成装置の通常
動作時(例えば複写動作時)に湿度センサ35から入力
回路30を介して入力される湿度検知信号により湿度セ
ンサ35の検知湿度が所定の値、例えば相対湿度で70
%より高い場合には負荷ドライバ31を介して電源14
の転写バイアスローラ4に対するバイアス電圧印加タイ
ミングを遅らせ、転写紙が感光体ドラム1に接触してか
ら電源14に転写バイアスローラ4へのバイアス電圧印
加を開始させる。
【0067】また、CPU27は湿度センサ35の検知
湿度が相対湿度で70%より低い場合には負荷ドライバ
31を介して電源14の転写バイアスローラ4に対する
バイアス電圧印加タイミングを電源8の転写バイアスロ
ーラ5に対するバイアス電圧印加タイミングと同じにす
る。このことにより、湿度が高くて転写紙が吸湿してい
ても上流側の転写バイアスローラ4から転写紙への電荷
注入がなくて転写紙の感光体ドラム1に対する分離が安
定して行われる。転写紙は感光体ドラム1から先端部が
分離した後に両方の転写バイアスローラ4,5から電荷
付与が行われ、転写ベルト3の先端部より後側でトナー
像転写が安定して行われる。
【0068】相対湿度が70%以下の場合には転写紙の
感光体ドラム1に対する分離性は問題がなく、転写紙は
両方の転写バイアスローラ4,5から電荷が付与されて
トナー像の転写が行われるために先端から常時安定した
トナー像転写が行われる。なお、この第10実施例は、
相対湿度センサを用いたが、絶対湿度センサを用いても
同様な効果が得られ、また、温度と湿度の両方を検知す
るセンサを用いて電源14の転写バイアスローラ4に対
するバイアス電圧印加タイミングを制御するようにして
もよい。また、上記第4〜8実施例においても、上記第
10実施例と同様に湿度センサで給紙装置に積載されて
いる転写紙の雰囲気湿度を検知してこの湿度により電源
14の転写バイアスローラ4に対するバイアス電圧印加
タイミングを制御するようにすることで、全環境にわた
って安定したトナー像転写および転写紙分離を行うこと
ができる。
【0069】図15は本発明の第11実施例の一部を示
す。この第11実施例は、上記第5実施例において、転
写バイアスローラ4を表層4aが誘電体からなるローラ
4により構成するようにしたものである。転写バイアス
ローラ4の表層4aは例えば体積固有抵抗が10〜1
12Ωcmで厚みが0.2〜3mmであるものが用い
られる。転写ベルト3に感光体ドラム1より下流側で接
触するローラ5,6,7は金属からなるローラが用いら
れる。電源16から転写バイアスローラ4,5に電圧が
印加されると、転写ベルト3は両方の転写バイアスロー
ラ4,5から電荷が付与されて感光体ドラム1に当接す
る転写部の電位が安定して維持され、良好なトナー像転
写が行われる。転写バイアスローラ4,5から転写ベル
ト3への電荷付与は転写バイアスローラ5による電荷付
与の方が効率が大きいので、高湿時には転写紙への電荷
注入は上流側の転写バイアスローラ4から行われにく
く、高湿時の転写紙分離が良好に行われる。転写ベルト
3の電位分布は図19に示すようにローラ4,5が接触
する部分Tの間で直線的に変化する電位勾配が生ずる。
【0070】図16は本発明の第12実施例の一部を示
す。この第12実施例は、上記第11実施例において、
転写バイアスローラ4は電気的に浮いたものに構成し、
転写ベルト3の感光体ドラム1に当接する転写部の裏面
側に転写バイアスローラ36を接触させて転写バイアス
ローラ36,5に電源16から電圧を印加するようにし
たものである。転写バイアスローラ36は表層が弾性体
の誘電層により構成され、例えば体積固有抵抗が10
〜1012Ωcm、厚みが1mm以上、モジュラス硬度
が50゜以下の弾性を有する中抵抗のローラが用いられ
る。転写ベルト3の電位分布は図19に示すようにロー
ラ4,5が接触する部分Tの間で直線的に変化する電位
勾配が生ずる。
【0071】電源16から転写バイアスローラ36,5
に電圧が印加されて電荷が転写ベルト3に付与される
と、転写ベルト3の感光体ドラム1に当接する転写部の
転写電圧がかなり小さくても転写バイアスローラ36,
5から転写ベルト3への電荷付与が良好に行われ、転写
電圧が高すぎる際に生じ易い画像部の中抜けの転写不良
が避けられる。また、転写バイアスローラ36の表層が
中抵抗であるので、電荷リークによる転写バイアスロー
ラ36や転写ベルト3の破壊または、それによるトナー
像転写不良を防止できる。さらに、転写バイアスローラ
36,5から転写ベルト3への電荷付与は転写ベルト3
の転写部より上流側では行われないので、高湿時におけ
るトナー像転写前での転写紙への電荷注入がなく、転写
紙分離が良好に行われる。
【0072】なお、上述した各例において、転写ベルト
3の代りに転写ローラを用いることで、同様に環境変動
によらずに安定した転写紙分離性能を得ることができ、
転写塵、転写紙上の分離爪の跡,皺、ジャムなどの以上
画像の無い画像品質、機械品質を得ることが可能であ
る。
【0073】本発明の第13実施例以下は第1の転写工
程で転写されたトナーを担持して第2の転写工程まで搬
送する担持体を有する画像形成装置に関するものであ
る。ここに、担持体は例えば像担持体上から転写された
トナー像を担持し、これを転写紙等の被転写体に転写す
る工程まで回転により搬送する中間転写体であり、他の
静電的に被担持物を担持して搬送する担持体に関して共
通の技術的思想を有する。以下、担持体を中間転写ベル
トとした本発明の各実施例について説明する。
【0074】図25は、本発明の実施例の電子写真方式
カラー複写装置の概略を示し、図26は感光体ドラムお
よび中間転写ベルトの回りの部分を拡大して示す。カラ
ー画像読み取り装置(以下、カラースキャナと称す)1
01は、原稿台102上の原稿103を照明ランプ4に
より照明し、その反射光像をミラー群105〜107お
よびレンズ108を介してカラーセンサー109に結像
して原稿のカラー画像情報を例えば青、緑、赤毎に色分
解して読み取り、電気的な画像信号に変換する。カラー
センサー109は、この例では青(以下Bと称す)、緑
(以下Gと称す)、赤(以下Rと称す)の色分解手段と
CCDの様な光電変換素子で構成されており、3色同時
読み取りを行なう。そして、このカラースキャナ101
で得られたB、G、Rの色分解画像信号はその強度レベ
ルをもとにして画像処理部(図示せず)で色変換処理を
受けて黒(以下BKと称す)、シアン(以下Cと称
す)、マゼンタ(以下Mと称す)、黄色(以下Yと称
す)のカラー画像データに変換される。
【0075】カラー画像記録装置(以下カラープリンタ
と称す)110はその画像処理部からのカラー画像デー
タによりBK、C、M、Yの顕像を形成して最終的なカ
ラーコピーを作成する。ここに、BK、C、M、Yの画
像データを得るためのカラースキャナ101は、カラー
プリンタ110の動作とタイミングを取ったスキャナー
スタート信号を制御部から受けて図25において、照明
ランプ104及び光学系105〜107が左矢印方向へ
移動することによって原稿台102上の原稿を走査し、
1回の原稿走査毎に1色の画像データを得る。カラース
キャナ101がこのような動作を合計4回繰り返すこと
によって、画像処理部が順次にBK、C、M、Yの4色
の画像データを得る。そして、各色の画像データを得る
度毎にカラープリンタ102で順次にその画像データに
より顕像を形成してこれらを重ね合わせて4色フルカラ
ー画像を作成する。
【0076】次に、カラープリンタ110について説明
する。書き込み光学ユニット111は、上記画像処理部
からのカラー画像データを光信号に変換して感光体ドラ
ム112に原稿画像に対応した光書き込みを行なって静
電潜像を形成する。この書き込み光学ユニット111
は、レーザ113や,その発光駆動制御を行う発光駆動
制御部(図示せず)、ポリゴンミラー114,これを回
転させるモータ115、f/θレンズ116,反射ミラ
ー117等で構成されている。
【0077】感光体ドラム112は矢印の如く反時計方
向に回転するが、その回りには感光体クリーニング装置
(クリーニング前除電器118を含む)119、除電ラ
ンプ120、帯電器121、電位センサー122、BK
現像器123、C現像器124、M現像器125、Y現
像器126,現像濃度パターン検知器127、中間転写
ベルト128などが配置されている。各現像器123〜
126は、感光体ドラム112上の静電潜像を現像する
ために現像剤の穂を感光体ドラム112の表面に接触さ
せて回転する現像スリーブ123a,124a,125
a,126aと、内部の現像剤を汲み上げて攪拌するた
めに回転する現像パドル123b,124b,125
b,126bおよび現像剤のトナー濃度を検知するトナ
ー濃度検知センサー123c,124c,125c,1
26cなどで構成されている。待機状態では4箇の現像
器123〜126の全てが現像スリーブ123a,12
4a,125a,126a上の現像剤は穂切り(現像不
作動)状態になっているが、現像器123〜126の各
現像動作の順序(BK、C、M、Yの各画像形成の順
序)はBK、C、M、Yの順でその静電潜像を現像する
順序となっている。ただし、各色の画像形成の順序はこ
れに限定されるものではなく、任意の順序とすることが
できる。
【0078】複写動作の開始時には、感光体ドラム11
2が回転して帯電器121により均一に帯電される。そ
して、カラースキャナ1が所定のタイミングでBK画像
データを得るための読み取りを開始し、このカラースキ
ャナ101からの画像データにより画像処理部がBK画
像データを得てこのBK画像データに基づいて書き込み
光学ユニット111が感光体ドラム112にレーザー光
による光書き込みを行って潜像を形成する。以下、この
BK画像データによる静電潜像をBK潜像と称す。C、
M、Yの各画像データによる静電潜像も同様にC潜像、
M潜像、Y潜像と称す。このBK潜像をその先端部から
現像可能とすべく、BK現像器123の現像位置に潜像
先端部が到達する前に現像スリーブ123aが回転を開
始して現像剤の穂立てを行い、BK潜像をBKトナーで現
像する。そして以後、感光体ドラム112上のBK潜像
領域の現像動作を続けるが、潜像後端部がBK現像位置
を通過した時点で速やかにBK現像器123の現像スリ
ーブ123a上の現像剤穂切りを行なって現像不作動状
態にする。これは少なくとも、次のC画像データによる
C潜像先端部が到達する前に完了させる。なお、現像剤
の穂切りは現像スリーブ123aの回転方向を、現像動
作中とは逆方向に切替えることで行う。このとき、他の
現像器124〜126は現像不作動状態のままである。
【0079】感光体ドラム112上のBKトナー像は、
感光体ドラム112と等速で駆動されている中間転写ベ
ルト128の表面に転写される(以下、感光体ドラム1
12から中間転写ベルト128へのトナー像転写をベル
ト転写と称す)。ベルト転写は、感光体ドラム112と
中間転写ベルト128が接触している状態において、電
極を構成する転写バイアスローラ129,130に所定
のバイアス電圧を印加することで行う。感光体ドラム1
12はBKトナー像の転写後にクリーニング前除電器1
18を含む感光体クリーニング装置119により除電及
びクリーニングを受け、再び帯電器121により均一に
帯電される。なお、中間転写ベルト128は感光体ドラ
ム112に順次に形成されたBK、C、M、Yの各トナ
ー像が同ー面に順次に位置合せして転写されることによ
り4色重ねのベルト転写画像が形成され、その後、この
ベルト転写画像が転写紙にー括して転写される。中間転
写ベルトユニットの構成・動作については後述する。
【0080】ところで、感光体ドラム112側ではBK
作像工程の次にC作像工程に進むが、このC作像工程で
は所定のタイミングでカラースキャナ101がC画像デ
ータを得るための読み取りを始め、カラースキャナ10
1からの画像データにより画像処理部がC画像データを
得てこのC画像データに基づいて書き込み光学ユニット
111が感光体ドラム112にレーザー光による光書き
込みを行ってC潜像を形成する。
【0081】C現像器124はその現像位置に対して、
先のBK潜像後端部が通過した後で且つC潜像の先端が
到達する前に現像スリーブ124aが回転を開始して現
像剤の穂立てを行い、C潜像をCトナーで現像する。以
後、C現像器124は感光体ドラム112上のC潜像領
域の現像を続けるが、C潜像の後端部が通過した時点
で、先のBK現像器123の場合と同様にC現像スリー
ブ124a上の現像剤の穂切りを行う。これもやはり次
のM潜像先端部が到達する前に完了する。感光体ドラム
112上のCトナー像は、感光体ドラム112と等速で
駆動されている中間転写ベルト128の表面に転写され
る。感光体ドラム112はCトナー像の転写後にクリー
ニング前除電器118を含む感光体クリーニング装置1
19により除電及びクリーニングを受け、再び帯電器1
21により均一に帯電される。
【0082】感光体ドラム112側ではC作像工程の次
にM作像工程に進むが、このM作像工程では所定のタイ
ミングでカラースキャナ1がM画像データを得るための
読み取りを始め、カラースキャナ101からの画像デー
タにより画像処理部がM画像データを得てこのM画像デ
ータに基づいて書き込み光学ユニット111が感光体ド
ラム112にレーザー光による光書き込みを行ってM潜
像を形成する。
【0083】M現像器125はその現像位置に対して、
先のC潜像後端部が通過した後で且つM潜像の先端が到
達する前に現像スリーブ125aが回転を開始して現像
剤の穂立てを行い、M潜像をMトナーで現像する。以
後、M現像器125は感光体ドラム112上のM潜像領
域の現像を続けるが、M潜像の後端部が通過した時点
で、先のC現像器124の場合と同様にM現像スリーブ
125a上の現像剤の穂切りを行う。これもやはり次の
Y潜像先端部が到達する前に完了する。感光体ドラム1
12上のMトナー像は、感光体ドラム112と等速で駆
動されている中間転写ベルト128の表面に転写され
る。感光体ドラム112はMトナー像の転写後にクリー
ニング前除電器118を含む感光体クリーニング装置1
19により除電及びクリーニングを受け、再び帯電器1
21により均一に帯電される。
【0084】感光体ドラム112側ではM作像工程の次
にY作像工程に進むが、このY作像工程では所定のタイ
ミングでカラースキャナ101がY画像データを得るた
めの読み取りを始め、カラースキャナ101からの画像
データにより画像処理部がY画像データを得てこのY画
像データに基づいて書き込み光学ユニット111が感光
体ドラム112にレーザー光による光書き込みを行って
Y潜像を形成する。
【0085】Y現像器126はその現像位置に対して、
先のM潜像後端部が通過した後で且つY潜像の先端が到
達する前に現像スリーブ126aが回転を開始して現像
剤の穂立てを行い、Y潜像をYトナーで現像する。以
後、Y現像器126は感光体ドラム112上のY潜像領
域の現像を続けるが、Y潜像の後端部が通過した時点
で、先のM現像器125の場合と同様にY現像スリーブ
126a上の現像剤の穂切りを行う。これもY潜像後端
部が到達した後に完了する。感光体ドラム112上のY
トナー像は、感光体ドラム112と等速で駆動されてい
る中間転写ベルト128の表面に転写される。
【0086】次に、中間転写ベルトユニットについて説
明する。中間転写ベルト128は、駆動ローラ131、
ベルト転写バイアスローラ129,130および従動ロ
ーラ群132〜134に張架されており、図示してない
駆動モータにより駆動ローラ131が駆動されて中間転
写ベルト128が回転する。
【0087】ベルトクリーニング装置135は、ブラシ
ローラ135a、ゴムブレード135b、中間転写ベル
ト128に対する接離機構135cなどで構成されてお
り、1色目のBK画像をベルト転写した後にC画像,M
画像,Y画像をベルト転写バイアスローラ129に転写
しているときには、ブラシローラ135a及びゴムブレ
ード135bが接離機構135cによってベルト転写バ
イアスローラ129から離間されている。
【0088】紙転写ユニット136は、紙転写バイアス
ローラ136a、ローラークリーニングブレード136
b、中間転写ベルト128に対する接離機構136cな
どで構成されている。紙転写バイアスローラ136aは
通常、中間転写ベルト128から離間しているが、中間
転写ベルト128に形成された4色の重ね画像が転写紙
にー括して転写される時にタイミングを取って接離機構
136cで押圧されて中間転写ベルト128に当接し、
該紙転写バイアスローラ136aに所定のバイアス電圧
がバイアス電源より印加されて紙転写バイアスローラ1
36aと中間転写ベルト128との間を通過する転写紙
へ中間転写ベルト128上の4色の重ね画像を転写させ
る。
【0089】この場合、転写紙は転写紙カセット137
〜140のうち選択されたものから給紙ローラ141〜
144のいずれかによりレジストローラ145へ給紙さ
れ、又は手差し給紙トレイ146から給紙ローラ141
によりレジストローラ145へ給紙され、レジストロー
ラ145はその転写紙を中間転写ベルト128上の4色
重ね画像の先端部が紙転写位置に到達するタイミングに
合わせて給紙する。さて、中間転写ベルト128の動き
方は、1色目のBKトナー像のベルト転写が後端部まで
終了した後の動作方式として次のー定速往動方式,スキ
ップ往動方式及び往復動(クイックリターン)方式が考
えられるが、この中の1方式、またはこれらをコピーサ
イズに応じて(コピー速度面などで)効率的に組合わせ
た方式が用いられる。
【0090】1)ー定速往動方式 中間転写ベルト128がBKトナー像のベルト転写後
も、そのままー定速で往動を続ける。 感光体ドラム112側は中間転写ベルト128上のB
K画像先端位置が再び感光体ドラム112との接触部の
ベルト転写位置に到達した時に、次のCトナー像の先端
部が丁度そのベルト転写位置にくるようにタイミングを
取って画像が形成される。その結果、C画像はBK画像
に正確に位置合せされて中間転写ベルト128上に重ね
てベルト転写される。 その後も同様な動作によってM作像工程、Y作像工程
が行われ、中間転写ベルト128上に4色重ねのベルト
転写画像が得られる。 中間転写ベルト128が4色目のYトナー像のベルト
転写を行う工程に引き続いてそのまま往動しながら4色
重ねトナー像を上述のように転写紙へー括して転写す
る。
【0091】2)スキップ往動方式 中間転写ベルト128はBKトナー像のベルト転写が
終了したら、感光体ドラム112から離間され、そのま
ま往動方向に高速スキップされて所定量を移動し、当初
の往動速度に戻る。その後、中間転写ベルト128が再
び感光体ドラム112に接触される。 感光体ドラム112側は中間転写ベルト128上のB
K画像先端位置が再びベルト転写位置に到達した時に、
次のCトナー像の先端部が丁度そのベルト転写位置にく
るようにタイミングを取って画像が形成される。その結
果、C画像はBK画像に正確に位置合わせされて重ねて
ベルト転写される。 その後も同様な動作によってM作像工程、Y作像工程
が行われ、中間転写ベルト128上に4色重ねのベルト
転写画像が得られる。 中間転写ベルト128は4色目のYトナー像のベルト
転写を行う工程に引き続いてそのままの往動速度で、4
色重ねトナー像を転写紙にー括して転写する。 3)往復動(クイックリターン)方式 中間転写ベルト128はBKトナー像のベルト転写が
終了したら、感光体ドラム112から離間され、往動を
停止すると同時に逆方向に高速にリターンする。このリ
ターンは、中間転写ベルト128上のBK画像先端位置
がベルト転写相当位置を逆方向に通過し、さらに予め設
定された距離分を移動した後に停止して待機状態にな
る。 次に感光体ドラム12側はCトナー像の先端部がベル
ト転写位置より手前の所定位置に到達した時点で、中間
転写ベルト128を再び往動方向にスタートし、感光体
ドラム112に再び接触する。この場合も、C画像が中
間転写ベルト128上でBK画像に正確に重なるような
条件に制御される。 その後も同様な動作によってM作像工程、Y作像工程
が行われ、中間転写ベルト128上に4色重ねのベルト
転写画像が得られる。 中間転写ベルト128は4色目のYトナー像のベルト
転写工程に引き続いてリターンせずにそのままの速度で
往動して4色重ねトナー像を転写紙にー括して転写す
る。
【0092】さて、中間転写ベルト128から4色重ね
トナー像がー括して転写された転写紙は、紙搬送ユニッ
ト147により定着器148へ搬送され、定着器148
の所定温度にコントロールされている定着ローラ148
aと加圧ローラ148bによりトナー像が溶融定着され
てコピートレイ149へフルカラーコピーとして搬出さ
れる。また、ベルト転写後の感光体ベルト112は、感
光体クリーニング装置119でクリーニング前除電器1
18により均一に除電されてブラシローラ119a及び
ゴムブレード119bにより表面がクリーニングされ
る。また、転写紙へトナー像を転写した後の中間転写ベ
ルト128はクリーニングユニット136により表面が
クリーニングされ、このときクリーニングユニット13
6は接離機構136cで押圧される。
【0093】連続的に複写を行うリピートコピー時に
は、カラースキャナ101の動作および感光体ドラム1
12への画像形成が1枚目のY(4色目)作像工程に引
き続いて開始され、所定のタイミングで2枚目のBK
(1色目)作像工程に進む。また、中間転写ベルト12
8は4色重ね画像を1枚目の転写紙へー括して転写する
工程に引き続いて表面がクリーニング装置135でクリ
ーニングされてそこに2枚目のBKトナー像がベルト転
写される。その後は1枚目と同様な動作が行われ、以降
1枚毎に同様な動作が行われる。
【0094】なお、転写紙カセット137〜140は各
種サイズの転写紙が収納されており、給紙ローラ141
〜144により操作パネル(図示せず)で指定されたサ
イズの転写紙が収納されている転写紙カセットからタイ
ミングを取ってレジストローラ145へ給紙される。手
差し給紙トレイ146はOHP用紙や厚紙などを手差し
モードで給紙する場合に用いられる。
【0095】以上の動作は4色フルカラーのコピーを得
るコピーモードの動作であるが、3色コピーモードや2
色コピーモードでコピーを得る場合は操作部で指定され
た色と回数の分について上記と同様の動作を行うことに
なる。また、単色のコピーを得る単色コピーモードの場
合は、所定枚数の複写が終了するまでの間にその単色の
現像器のみを現像作動(現像剤の穂立て)状態にして、
中間転写ベルト128を感光体ドラム112に接触した
ままで往動方向にー定速度で駆動し、さらにベルトクリ
ーニングユニット135も中間転写ベルト128に接触
したままの状態として複写動作を行う。
【0096】この実施例では、図22に示すように、中
間転写ベルト128を感光体ドラム112に接触させて
感光体ドラム112上のトナー像を中間転写ベルト12
8に転写させる。この時、ベルト転写バイアスローラ1
29が中間転写ベルト128と感光体ドラム112との
接触点Aの上流側に配置され、ベルト転写バイアスロー
ラ130が中間転写ベルト128と感光体ドラム112
との接触点Bの下流側に配置されている。そこで、中間
転写ベルト128と感光体ドラム112との接触点Bの
出口(下流)側に設けられたベルト転写バイアスローラ
130からなる部材には転写電位が印加され、中間転写
ベルト128と感光体ドラム112との接触点Aの入り
口(上流)側に設けられたベルト転写バイアスローラ1
30からなる部材にはその転写電位より低い電位が印加
される。
【0097】例えば、ベルト転写バイアスローラ130
に700Vが印加されてベルト転写バイアスローラ12
9に0Vが印加され、図23に示すように感光体ドラム
112と中間転写ベルト128との接触領域も電位勾配
が生ずる。このため、プレ転写領域での放電が無くて良
好な転写を行うことができ、且つ、どのような環境下で
も転写紙の分離性が良くなる。図24は、ベルト転写バ
イアスローラ129と中間転写ベルト128の接触点A
との間の電位と、画像のシャープ性ランクとの関係を示
す特性図であり、ベルト転写バイアスローラ129と中
間転写ベルト128の接触点Aとの間の電位を300V
以下の電位にすれば、感光体ドラム112上のトナー像
を転移させる時に中間転写ベルト128と感光体ドラム
112が接触する以前にトナーが飛翔するプレ転写が改
善され、ラインの太りや文字等のニジミ,シャープ性の
劣化等の画像劣化が発生しなくなる。
【0098】図24によれば、ベルト転写バイアスロー
ラ129と中間転写ベルト128の接触点Aとの間の電
位を300V以下の電位以下にすることで、画像のシャ
ープ性ランクが良くなることから、ベルト転写バイアス
ローラ129,130の電位をベルト転写バイアスロー
ラ129と中間転写ベルト128の接触点Aとの間の電
位が300V以下になるように任意の基準の電位に設け
ることでも対応できる。
【0099】図27は上記実施例において、ベルト転写
バイアスローラ129の電位及び他の電極を構成するロ
ーラ131〜134を接地してベルト転写バイアスロー
ラ129に転写電源150からアース電位より高い転写
電位を印加するようにした実施例の一部を示す。転写電
源150は転写電位を可変できる可変転写電源が用いら
れている。この実施例では上記第13実施例と同様にプ
レ転写が改善され、ベルト転写バイアスローラ129を
接地することにより構造、部品数を少なくできる。
【0100】図28は本発明の他の実施例の一部を示
す。この実施例は上記図27の実施例において、ベルト
転写バイアスローラ129を電気的に浮かせ、中間転写
ベルト128に対してベルト転写バイアスローラ129
の上流側でローラ151を接触させてこのローラ151
を接地するようにしたものである。この実施例ではベル
ト転写バイアスローラ129を接地した場合に比べて感
光体ドラム112と中間転写ベルト128との接触点A
の電位は高くなるが、ベルト転写バイアスローラ130
に印加する転写電圧を低く設定できる。
【0101】図29は本発明の他の実施例の一部を示
す。この実施例は上記図28の実施例において、ベルト
転写バイアスローラ129に転写電源152から可変転
写電源150の電圧より低くてトナーの極性と同じ、こ
の場合は(ー)極性の電圧を印加するようにしたもので
ある。この実施例によれば、ベルト転写バイアスローラ
129に転写電源152からトナーの極性と同じ電圧を
印加することによって感光体ドラム112上のトナーに
対して逆極性の電界が発生する。感光体ドラム112上
のトナーは中間転写ベルト側からその逆電界によって飛
翔が防止され、良好な転写画像が得られる。
【0102】図30は本発明の他の実施例の一部を示
す。この実施例は上記図29の実施例において、転写電
源152の代りに可変転写電源153を用いるようにし
たものである。この実施例によれば、図29の実施例と
同様にベルト転写バイアスローラ129に可変転写電源
153からトナーの極性と同じ電圧を印加することによ
って感光体ドラム112上のトナーに対して逆極性の電
界が発生する。感光体ドラム112上のトナーは中間転
写ベルト128側からその逆電界によって飛翔が防止さ
れ、良好な転写画像が得られる。所が、中間転写ベルト
128は使用していくと経時的に表面にトナー被膜(ト
ナーフィルミングと言われる)154が形成されること
によって印加電圧における実効電位が低下するので、ト
ナーフィルミング154の発生時には可変転写電源15
3の出力電圧を増大するように可変することでトナーの
飛翔を防止することができる。
【0103】図31は本発明の他の実施例の一部を示
す。この実施例は上記図30の実施例において、電位セ
ンサ155,電源制御部156を設け、ローラ151を
省略したものである。この実施例によれば、図29の実
施例と同様にベルト転写バイアスローラ129に可変転
写電源153からトナーの極性と同じ電圧を印加するこ
とによって感光体ドラム112上のトナーに対して逆極
性の電界が発生する。感光体ドラム112上のトナーは
中間転写ベルト側からその逆電界によって飛翔が防止さ
れ、良好な転写画像が得られる。
【0104】感光体ドラム112は使用して行くと経時
変化をして残留電位が上昇するという現象が発生する。
この残留電位上昇によってトナーの飛翔を防止するため
の逆電界の実効電位が低下するが、感光体ドラム112
の電位を電位センサー155で検知して電源制御部15
6によって電位センサー155の検知電位に応じて可変
転写電源153の出力電圧を制御することで中間転写ベ
ルト128の電位として適正な電位が得られる。
【0105】図32は本発明の他の実施例の一部を示
す。この実施例は上記図30の実施例において、可変転
写電源153の代りに正,負の可変転写電源153を設
け、かつ、電源制御部157を設けたものである。上記
実施例ではカラーコピーを得る場合は各色のトナー像を
形成してこれらを重ねることによって色再現を得る重ね
転写モードを実施している。この実施例では2色、3
色、4色の重ねコピーを得る場合電源制御部はこの実施
例の全体を制御する制御部からのコピーモード信号によ
り正,負の可変転写電源153を切換えて1色目のトナ
ー像を感光体ドラム112から中間転写ベルト128へ
転写させる第1転写工程時にはベルト転写バイアスロー
ラ129にトナーと同極性の電位として可変転写電源1
53bの(ー)極性の電圧をベルト転写バイアスローラ
129へ出力させる。次に電源制御部157は2色目の
トナー像を感光体ドラム112から中間転写ベルト12
8へ転写させる第2転写行程からはトナーと逆極性の電
位を設けた場合には、中間転写ベル128に第1転写工
程で転写したトナーの極性が(ー)極性であって中間転
写ベルト128上のトナーが飛散するので、可変転写電
源153aの(+)極性の電圧を出力させ、つまり、中
間転写ベル128の電位を0Vの電位または(+)極性
の電位に切り換え、これにより良好な画像が得られる。
【0106】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、トナー像が形成される感光体と、この感光体に対し
て所定のニップ幅をもって当接して移動し、前記感光体
上に形成されたトナー像が転写される被転写体と、この
被転写体に所定の転写バイアスを印加する転写バイアス
印加手段と、前記感光体に対して転写領域より上流側で
あって、前記感光体と前記被転写体との接触開始点まで
の領域で、前記被転写体に対し、前記トナー像の前記感
光体から前記被転写体への転移量が増大するごとく前記
転写バイアスに電位勾配を持たせる電位勾配生成手段と
を備えたので、良好な転写を行うことができて画像劣化
を防止でき、且つ、被転写体の分離性が良くなる。
【0107】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置において、前記転写バイアス印加手段
は前記ニップ部に対して前記被転写体の移動方向下流側
で、前記被転写体と接触する電極であり、前記電位勾配
生成手段は前記ニップ部に対して前記被転写体の移動方
向上流側で、前記被転写体と接触する電極であるので、
請求項1記載の発明と同様な効果が得られる。
【0108】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の画像形成装置において、前記電位勾配生成手段には
バイアスが印加されており、前記電位勾配生成手段に印
加されるバイアスは、前記転写バイアス印加手段に印加
されるより、前記感光体から前記被転写体へのトナー像
の転移が生じない電位であるので、請求項2記載の発明
と同様な効果が得られる。
【0109】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の画像形成装置において、前記電位勾配生成手段は接
地されているので、請求項2記載の発明と同様な効果が
得られる。
【0110】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の画像形成装置において、前記電位勾配生成手段は定
電圧素子を介して接地されているので、請求項4記載の
発明と同様な効果が得られる。
【0111】請求項6記載の発明によれば、請求項2記
載の画像形成装置において、前記電位勾配生成手段は電
気的に浮いているので、請求項2記載の発明と同様な効
果が得られる。
【0112】請求項7記載の発明によれば、請求項3記
載の画像形成装置において、前記電位勾配生成手段には
前記トナー像と同極性の電位が印加され、前記転写バイ
アス印加手段にはトナーと逆極性の電位が印加されるの
で、請求項3記載の発明と同様な効果が得られる。
【0113】請求項8記載の発明によれば、請求項3又
は7記載の画像形成装置において、前記電位勾配生成手
段及び/又は前記転写バイアス印加手段に印加されるバ
イアス電位が可変であるので、請求項33又は7記載の
発明と同様な効果が得られる。
【0114】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の画像形成装置において、前記感光体の状態を検知す
る感光体状態検知手段を有し、この感光体状態検知手段
の検知結果に応じて、前記電位勾配生成手段に印加され
るバイアス電圧を可変するので、良好な転写を行うこと
ができて画像劣化を防止でき、且つ、どのような環境下
でも被転写体の分離性が良い。
【0115】請求項10記載の発明によれば、請求項1
又は2記載の画像形成装置において、前記被転写体は、
前記感光体に対して所定のニップ幅をもって当接する転
写ベルトに担持され搬送される転写紙であるので、請求
項1又は2記載の発明と同様な効果が得られる。
【0116】請求項11記載の発明によれば、請求項1
0記載の画像形成装置において、前記電位勾配生成手段
に印加されるバイアス電位の印加タイミングは、前記転
写紙が前記感光体に接触した後であるので、請求項10
記載の発明と同様な効果が得られ、かつ、転写ベルトの
抵抗値変動によらずに良好な転写を行なうことができ
る。
【0117】請求項12記載の発明によれば、請求項1
0記載の画像形成装置において、前記電位勾配生成手段
はバイアスが印加されて前記転写ベルトに前記ニップ部
より上流側で接触し、前記転写紙が前記感光体に接触す
る前に前記転写バイアスより低いバイアスを前記電位勾
配生成手段に印加し、前記転写紙が前記感光体に接触し
てから前記電位勾配生成手段に前記転写バイアスとほぼ
同じバイアスを印加するので、請求項10記載の発明と
同様な効果が得られる。
【0118】請求項13記載の発明によれば、トナー像
が形成される感光体と、この感光体に対して所定のニッ
プ幅をもって当接して移動し、転写紙を担持して搬送し
てこの転写紙に前記感光体上に形成されたトナー像が転
写される転写ベルトと、この転写ベルトに所定の転写バ
イアスを印加する転写バイアス印加手段と、前記感光体
に対してニップ部より上流側であって、前記感光体と前
記転写ベルトとの接触開始点までの領域で、前記転写ベ
ルトに対し、前記トナー像の前記感光体から前記転写紙
への転移量が増大するごとく前記転写バイアスに電位勾
配を持たせる電位勾配生成手段と、前記転写紙が前記ニ
ップ部を所定の距離通過した後に前記電位勾配生成手段
にバイアスを印加するバイアス印加手段とを備えたの
で、転写紙の分離性が良く、転写ベルトの抵抗値変動に
よらずに良好な転写を行なうことができて画像劣化を防
止できる。
【0119】請求項14記載の発明によれば、請求項1
0記載の画像形成装置において、前記電位勾配生成手段
はバイアスが印加されて前記転写ベルトに前記ニップ部
より上流側で接触し、前記転写バイアス印加手段と前記
感光体との間の距離を前記電位勾配形成手段と前記感光
体との間の距離より短くし、前記電位勾配形成手段には
前記転写紙が前記転写ベルトにより搬送される距離が前
記転写バイアス印加手段と前記感光体との間の距離を超
えてからバイアスを印加するので、転写紙の分離性が良
く、転写ベルトの抵抗値変動によらずに良好な転写を行
なうことができて画像劣化を防止できる。
【0120】請求項15記載の発明によれば、請求項1
1,12,13又は14記載の画像形成装置において、
前記電位勾配生成手段へのバイアス印加タイミングを調
整可能としたので、転写紙の分離性が良く、転写紙の搬
送制御に機械毎の差や同じ機械での経時による差が生じ
ても良好な転写を行なうことができて画像劣化を防止で
きる。
【0121】請求項16記載の発明によれば、請求項1
1,12,13又は14記載の画像形成装置において、
湿度を検知する湿度検知手段と、この湿度検知手段の検
知信号により湿度が所定の値以上になった場合には前記
電位勾配生成手段へのバイアス印加タイミングを調整し
湿度が所定の値以下になった場合には前記電位勾配生成
手段へのバイアス印加タイミングの調整を行わない制御
手段とを備えたので、環境の変化にかかわらず転写紙の
分離と転写とを良好に行なうことができる。
【0122】請求項17記載の発明によれば、トナー像
が形成される感光体と、この感光体に対して所定のニッ
プ幅をもって当接して移動し、転写紙を担持して搬送し
てこの転写紙に前記感光体上に形成されたトナー像が転
写される転写ベルトと、この転写ベルトに前記感光体よ
り下流側で接触し、前記転写ベルトに所定の転写バイア
スを印加する転写バイアス印加手段と、表面に誘電層が
設けられて前記転写ベルトに前記感光体より上流側で接
触し、前記感光体に対して前記ニップ部より上流側であ
って、前記感光体と前記転写ベルトとの接触開始点まで
の領域で、前記転写ベルトに対し、前記トナー像の前記
感光体から前記転写紙への転移量が増大するごとく前記
転写バイアスに電位勾配を持たせる電位勾配生成手段と
を備えたので、転写紙の分離性が良く、転写ベルトの抵
抗値変動によらずに良好な転写を行なうことができて画
像劣化を防止できる。
【0123】請求項18記載の発明によれば、トナー像
が形成される感光体と、この感光体に対して所定のニッ
プ幅をもって当接して移動し、転写紙を担持して搬送し
てこの転写紙に前記感光体上に形成されたトナー像が転
写される転写ベルトと、この転写ベルトに前記感光体よ
り下流側で接触し、前記転写ベルトに所定の転写バイア
スを印加する転写バイアス印加手段と、表面に弾性体の
誘電層が設けられて前記転写ベルトの裏側に前記感光体
より上流側で接触し、前記転写ベルトに対して前記ニッ
プ部より上流側であって、前記感光体と前記転写ベルト
との接触開始点までの領域で、前記転写ベルトに対し、
前記トナー像の前記感光体から前記転写紙への転移量が
増大するごとく前記転写バイアスに電位勾配を持たせる
電位勾配生成手段とを備えたので、転写紙の分離性が良
く、転写ベルトの抵抗値変動によらずに良好な転写を行
なうことができて画像劣化を防止でき、さらに電荷リー
クによる電極や転写ベルトの破壊又は、それによる転写
不良を防止できる。
【0124】請求項19記載の発明によれば、トナー像
が形成される感光体と、この感光体に対して転写領域で
所定のニップ幅をもって当接して移動し、前記感光体上
のトナー像を転写する転写工程が複数回行われる被転写
体と、この被転写体に前記転写領域より下流側で接触す
る第1の電極と、前記被転写体に前記転写領域より上流
側で接触する第2の電極と、前記第1の電極及び第2の
電極の両方、若しくは前記第1の電極に転写バイアスを
印加し、前記被転写体にトナーがないときには前記第2
の電極にトナーと同極性のバイアスを印加し、前記被転
写体にトナーがあるときには前記第2の電極にトナーと
逆極性のバイアスを印加し、前記感光体に対して転写領
域より上流側であって、前記感光体と前記被転写体との
接触開始点までの領域で、前記被転写体に対し、前記ト
ナー像の前記感光体から前記被転写体への転移量が増大
するごとく前記転写バイアスに電位勾配を持たせる手段
とを備えたので、良好な転写を行うことができて画像劣
化を防止でき、且つ、被転写体の分離性が良くなる。
【0125】請求項20記載の発明によれば、請求項1
9記載の画像形成装置において、前記被転写体はトナー
を直接に担持する中間転写ベルトであり、複数回の転写
工程の各回ごとに異なる色のトナーを担持するので、請
求項19記載の発明と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の一部を示す正面図であ
る。
【図2】同第1実施例を示す断面図である。
【図3】実験の結果を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例の一部を示す正面図であ
る。
【図5】本発明の第3実施例の一部を示す正面図であ
る。
【図6】本発明の第4実施例の一部を示す正面図であ
る。
【図7】本発明の第5実施例の一部を示す正面図であ
る。
【図8】本発明の他の実施例の一部を示す正面図であ
る。
【図9】上記第1実施例のタイミングチャートである。
【図10】上記第3実施例のタイミングチャートであ
る。
【図11】上記第4実施例のタイミングチャートであ
る。
【図12】上記第5実施例のタイミングチャートであ
る。
【図13】本発明の第9実施例を用いた画像形成装置の
回路構成の一部を示すブロック図である。
【図14】本発明の第10実施例を用いた画像形成装置
の回路構成の一部を示すブロック図である。
【図15】本発明の第11実施例の一部を示す正面図で
ある。
【図16】本発明の第12実施例の一部を示す正面図で
ある。
【図17】従来の画像形成装置を説明するための概略図
である。
【図18】従来の画像形成装置を説明するための概略図
である。
【図19】上記第1実施例等の転写ベルトの電位分布を
示す特性図である。
【図20】上記第4実施例の転写ベルトの電位分布を示
す特性図である。
【図21】上記第5実施例の転写ベルトの電位分布を示
す特性図である。
【図22】本発明の第13実施例の一部を示す側面図で
ある。
【図23】同実施例における中間転写ベルトの電位勾配
を示す図である。
【図24】同実施例におけるベルト転写バイアスローラ
と中間転写ベルトの接触点との間の電位と、画像のシャ
ープ性ランクとの関係を示す特性図である。
【図25】同実施例の概略を示す断面図である。
【図26】同実施例の感光体ドラム・中間転写ベルト回
り部分の拡大図である。
【図27】本発明の他の実施例の一部を示す側面図であ
る。
【図28】本発明の他の実施例の一部を示す側面図であ
る。
【図29】本発明の他の実施例の一部を示す側面図であ
る。
【図30】本発明の他の実施例の一部を示す側面図であ
る。
【図31】本発明の他の実施例の一部を示す側面図であ
る。
【図32】本発明の他の実施例の一部を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 感光体 3 転写ベルト 4,5 ローラ 8 電源
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月8日(2001.11.
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 画像形成装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体上に形成された
トナー像が被転写体に転写される複写機,プリンタ,フ
ァクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置において、感光
体上のトナー像を転写紙等に転写してこの転写紙等を感
光体から分離する転写分離装置としては、一般に、転写
用コロナ放電器により転写紙等の裏面側にコロナ放電を
行って感光体上のトナー像を転写紙等の表面側に転写さ
せ、分離用コロナ放電器により転写紙等の裏面側にコロ
ナ放電を行うことにより転写紙等を感光体から分離して
搬送装置により搬送するコロナ転写分離方式が使用され
ている。
【0003】また、転写ベルトを回動させながらこの転
写ベルトに電源からバイアス電位を印加して感光体上の
トナー像を転写ベルト上の転写紙等に転写し、転写ベル
トで転写紙等を静電的に吸着して感光体から分離し搬送
する接触型転写分離方式が提案されている。この接触型
転写分離方式において、転写ベルトの代りに転写ローラ
を用いたものもあり、この接触型転写分離方式は特開平
2ー123385号公報,特開平2ー123386号公
報,特開平2ー287380号公報,特開平2ー287
381号公報,特開平3ー68976号公報などにより
知られている。
【0004】また、複写機等の電子写真方式の画像形成
装置には、転写領域でトナー像が転写され、このトナー
像を担持して回転により搬送する担持体を有するものが
ある。この画像形成装置では、感光体上にトナー像を形
成し、このトナー像を第1の転写領域でベルトに転写す
る。そして、ベルト上のトナー像をベルトの回転により
第2の転写領域まで搬送して転写紙へ転写する。ここ
に、ベルトには第1の転写領域の上流側で転写電位を印
加し、この転写電位によりトナー像を感光体からベルト
に転写させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記接触型転写分離方
式は上記コロナ転写分離方式に比べてオゾンの発生が少
なくなり、電源の電圧が少なくてすむ等のメリットがあ
る。しかしながら、転写ベルトを用いる場合には、転写
ベルトの抵抗値ムラ、環境変動、転写紙等の種類、トナ
ー像の面積等によって電源の転写ベルトに対する適正な
印加バイアス電位が変化し、良好なトナー像転写を行え
なくなってしまう。その理由は、転写ベルトにおける電
源のバイアス電位印加による電荷量が転写ベルトの製造
時の抵抗値ムラ、環境変化による抵抗値の変化、転写紙
等の材質の違いおよび厚みの違いなどによって良好なト
ナー像転写に必要な値より変化してしまうためである。
すなわち、転写ベルトにおける電源の印加バイアス電位
による電荷量が良好なトナー像転写に必要な値である場
合には図9に示すように感光体37と転写ベルトとが当
接するニップ部の転写領域より上流側のプレ転写領域で
放電が発生せず、感光体37上の例えば正極性に帯電し
たトナー39が転写領域で転写ベルト上の転写紙38に
転移される。この場合、転写ベルトには電源によりバイ
アス電位が印加されている。また、転写ベルトにおける
電源の印加バイアス電位による電荷量が転写ベルトの製
造時の抵抗値ムラ、環境変化による抵抗値の変化、転写
紙等の材質の違いおよび厚みの違いなどによって良好な
トナー像転写に必要な値より変化した場合には図10に
示すようにプレ転写領域で強電界がかかって放電が発生
する。その結果、トナーに負の電荷が付いて転写ベルト
上の転写紙38の表裏に正,負の電荷が生じ、転写ベル
トに電源から適正なバイアス電位が印加されていても感
光体37上のトナー39が転写ベルト上の転写紙38に
転移せずに転写紙上の転写画像の白抜けが発生してしま
う。
【0006】また、転写ベルトは感光体上のトナー像を
転写ベルト上の転写紙等に転写するだけでなく、転写ベ
ルトで転写紙等を静電的に吸着して感光体から分離する
が、転写紙等の分離性は環境条件によって変化する。特
に、高温高湿の条件下で転写紙等の含水分が多くなる
と、転写ベルトに転写紙等が吸着されなくなり、転写紙
等が感光体の方に吸着されてしまって感光体から分離で
きなくなってしまう。そこで、分離爪により転写紙等を
感光体から分離しようとすれば、転写紙等に分離爪によ
る跡や皺などができてしまい、画像品質が落ちてしま
う。
【0007】上記電子写真方式の画像形成装置では、ベ
ルトには第1の転写領域の上流側で転写電位をベルトに
印加してこの転写電位によりトナー像を感光体からベル
トに転写させるので、トナーが第1の転写領域の上流側
でベルトに飛翔する現象が生じ、ラインの太りや文字等
のニジミ,シャープ性の劣化といわれる画像劣化が発生
する。本発明は、上記欠点を改善し、良好な転写を行う
ことができて画像劣化を防止でき且つどのような環境下
でも被転写体の分離性が良い画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、トナー像が形成される感光
体と、この感光体に対して所定のニップ幅をもって当接
して移動し、前記感光体上に形成されたトナー像が転写
される被転写体と、この被転写体に所定の転写バイアス
を印加する転写バイアス印加手段と、前記感光体に対し
て転写領域より上流側であって、前記感光体と前記被転
写体との接触開始点までの領域で、前記被転写体に対
し、前記トナー像の前記感光体から前記被転写体への転
移量が増大するごとく前記転写バイアスに電位勾配を持
たせる電位勾配生成手段とを備え、前記電位勾配生成手
段は電気的に浮いているものである。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記被転写体は、前記感光体に対
して所定のニップ幅をもって当接する転写ベルトに担持
され搬送される転写紙であるものである。
【0010】請求項3記載の発明は、トナー像が形成さ
れる感光体と、この感光体に対して所定のニップ幅をも
って当接して移動し、転写紙を担持して搬送してこの転
写紙に前記感光体上に形成されたトナー像が転写される
転写ベルトと、この転写ベルトに所定の転写バイアスを
印加する転写バイアス印加手段と、前記感光体に対して
ニップ部より上流側であって、前記感光体と前記転写ベ
ルトとの接触開始点までの領域で、前記転写ベルトに対
し、前記トナー像の前記感光体から前記転写紙への転移
量が増大するごとく前記転写バイアスに電位勾配を持た
せる電位勾配生成手段と、前記転写紙が前記ニップ部を
所定の距離通過した後に前記電位勾配生成手段にバイア
スを印加するバイアス印加手段とを備え、前記電位勾配
生成手段は電気的に浮いているものである。
【0011】請求項4記載の発明は、トナー像が形成さ
れる感光体と、この感光体に対して所定のニップ幅をも
って当接して移動し、転写紙を担持して搬送してこの転
写紙に前記感光体上に形成されたトナー像が転写される
転写ベルトと、この転写ベルトに前記感光体より下流側
で接触し、前記転写ベルトに所定の転写バイアスを印加
する転写バイアス印加手段と、表面に誘電層が設けられ
て前記転写ベルトに前記感光体より上流側で接触し、前
記感光体に対して前記ニップ部より上流側であって、前
記感光体と前記転写ベルトとの接触開始点までの領域
で、前記転写ベルトに対し、前記トナー像の前記感光体
から前記転写紙への転移量が増大するごとく前記転写バ
イアスに電位勾配を持たせる電位勾配生成手段とを備
え、前記電位勾配生成手段は電気的に浮いているもので
ある。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、被転写体は感光体に
対して所定のニップ幅をもって当接して移動し、感光体
上に形成されたトナー像が転写される。被転写体は転写
バイアス印加手段により所定の転写バイアスが印加さ
れ、電位勾配生成手段は感光体に対して転写領域より上
流側であって、感光体と被転写体との接触開始点までの
領域で、被転写体に対し、トナー像の感光体から被転写
体への転移量が増大するごとく転写バイアスに電位勾配
を持たせる。したがって、良好な転写を行うことができ
て画像劣化を防止でき、且つ、被転写体の分離性が良
い。また、電位勾配生成手段が電気的に浮いている。
【0013】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
画像形成装置において、転写ベルトが感光体に対して所
定のニップ幅をもって当接し、転写紙を担持して搬送す
る。
【0014】請求項3記載の発明では、転写ベルトは感
光体に対して所定のニップ幅をもって当接して移動し、
転写紙を担持して搬送する。この転写紙は感光体上に形
成されたトナー像が転写され、転写ベルトは所定の転写
バイアスが転写バイアス印加手段により印加される。電
位勾配生成手段は感光体に対してニップ部より上流側で
あって、感光体と転写ベルトとの接触開始点までの領域
で、転写ベルトに対し、トナー像の感光体から転写紙へ
の転移量が増大するごとく転写バイアスに電位勾配を持
たせる。バイアス印加手段は転写紙が前記ニップ部を所
定の距離通過した後に電位勾配生成手段にバイアスを印
加する。また、電位勾配生成手段が電気的に浮いてい
る。
【0015】請求項4記載の発明では、転写ベルトは感
光体に対して所定のニップ幅をもって当接して移動し、
転写紙を担持して搬送する。この転写紙は感光体上に形
成されたトナー像が転写される。転写バイアス印加手段
は転写ベルトに感光体より下流側で接触し、転写ベルト
に所定の転写バイアスを印加する。電位勾配生成手段は
表面に誘電層が設けられて転写ベルトに感光体より上流
側で接触し、感光体に対して前記ニップ部より上流側で
あって、感光体と転写ベルトとの接触開始点までの領域
で、転写ベルトに対し、トナー像の感光体から転写紙へ
の転移量が増大するごとく転写バイアスに電位勾配を持
たせる。また、電位勾配生成手段が電気的に浮いてい
る。
【0016】
【実施例】図2は本発明の実施例の前提となる画像形成
装置イの一部を示す。この画像形成装置イは電子写真方
式の複写機からなる画像形成装置である。感光体ドラム
からなる像担持体1は図示しないが、駆動機構により回
転駆動されて帯電器により均一に帯電された後に書き込
み装置により画像情報が書き込まれて静電潜像が形成さ
れ、この静電潜像が現像器により現像されてトナー像と
なる。また、転写紙からなる記録媒体が給紙装置からレ
ジストローラ2まで給紙されて待機し、レジストローラ
2が感光体ドラム1上のトナー像とのタイミングをとっ
て転写紙を少なくとも表側が誘電体からなる転写ベルト
3へ送出する。
【0017】転写ベルト3は駆動ローラ4や他の従動ロ
ーラ5〜7に張架され、ローラ6,7は接地されてい
る。ローラ5は電極を構成する転写バイアスローラであ
り、ローラ4は電気的に浮いた状態に構成されている。
転写紙の先端が感光体ドラム1と転写ベルト3とが当接
する部分の近傍まで来ると同時に、ソレノイド9がオン
して押し上げレバー10を駆動して押し上げレバー10
が転写ベルト3およびローラ4〜7を含むベルト装置の
片側を押し上げることにより転写ベルト3が感光体ドラ
ム1に当接する。
【0018】駆動ローラ4はモータにより駆動されて回
転し、転写ベルト3が駆動ローラ4により回転駆動され
る。転写ベルト3は感光体ドラム1との当接部分より上
流側で駆動ローラ4と接触し、感光体ドラム1との当接
部分より下流側で転写バイアスローラ5と接触して感光
体ドラム1と所定のニップ幅で当接する。転写ベルト3
が感光体ドラム1に当接すると、図1および図5に示す
ように転写バイアスローラ5に電源8から感光体ドラム
1上のトナーの帯電極性と逆極性の所定バイアス電圧が
印加されて電荷が付与される。転写ベルト3は体積固有
抵抗が中抵抗(10〜1012Ωcm)であるものが
用いられ、転写バイアスローラ5からのバイアス電圧印
加でローラ6,7側へ電流が流れて電圧が降下して行
く。
【0019】転写紙は転写ベルト3と感光体ドラム1と
の間を通過する際に転写ベルト3に電源8から感光体ド
ラム1上のトナーの帯電極性と逆極性の所定バイアス電
圧が印加されていることにより感光体ドラム1上のトナ
ー像が転写される。そして、転写紙は電源8から転写ベ
ルト3に付与されている電荷により分極し、この転写紙
の分極電荷と転写ベルト3の真電荷とにより静電気力が
発生してこの静電気力により転写紙が転写ベルト3に吸
着されて転写ベルト3の回動に伴って搬送される。
【0020】転写紙は転写ベルト3による搬送中に中抵
抗の転写ベルト3およびローラ6,7を通してアースへ
電荷が逃がされて帯電量が緩和される。この転写紙の帯
電量が緩和されるスピードは転写紙の持つ抵抗値Rと静
電容量Cによって大きく左右され、τ=R・Cなる時定
数で表される。そして、転写紙は転写ベルト3により搬
送されて定着部へ送られるが、定着部の入口付近では帯
電量が緩和されて転写ベルト3との間の静電気力が弱ま
り、小径の接地されているローラ7と転写紙の腰による
曲率分離により転写ベルト3から分離されて定着部でト
ナー像が定着される。この場合、ローラ7の径はφ14
〜φ16が適当である。
【0021】また、転写紙の後端が感光体ドラム1と転
写ベルト3とのニップ部から抜けると同時にソレノイド
9がオフして押し上げレバー10の駆動が解除されるこ
とにより転写ベルト3およびローラ4〜7を含むベルト
装置の片側が元の位置に復帰して転写ベルト3が感光体
ドラム1より離れる。これはトナー像の転写を行わない
時に転写ベルト3と感光体ドラム1との接触摩擦による
感光体ドラム1の劣化を防止するために行っている。ま
た、回動中の転写ベルト3の上には感光体ドラム1から
転写紙へ転写されずに飛散したトナーが直接に転写ベル
ト3に付着して残留トナーとなるが、この残留トナーは
接地されているローラ6,7により帯電量が緩和されて
クリーニングブレード11により掻き落とされて回収ボ
トル12へ回収される。
【0022】この画像形成装置イでは、転写ベルト3に
電荷を付与するローラは転写バイアスローラ5のみであ
り、転写バイアスローラ5だけでなく駆動ローラ4にも
電源からバイアス電圧を印加した場合には転写ベルト3
の電位分布が図11に示すようにローラ4,5間におけ
る感光体ドラム1、転写ベルト3が接触する部分Tの間
で直線的に変化する電位勾配が生ずる。実験によれば、
高温高湿の環境下で転写紙の含水分が多くなって8%〜
11%になると、転写紙が転写ベルト3に静電的に吸着
されなくなる。しかし、この画像形成装置イでは図5に
示すように転写バイアスローラ5のみにバイアス電圧を
印加した場合には図3に示すように転写紙の感光体ドラ
ム1に対する分離不良が起きなくなる。これは転写ベル
ト3に対して感光体ドラム1より上流側で接触する駆動
ローラ4により電荷を付与した場合には転写紙の含水分
量が多くなることで転写紙の先端部に電荷が入り込んで
転写紙が転写ベルト3に静電的に吸着されなくなるから
であると考えられる。この画像形成装置イのように転写
ベルト3に駆動ローラ4で電荷を付与しなければ転写紙
の搬送中に電荷が転写紙の先端部に入り込まなくなるの
で、転写紙と転写ベルト3との間に反発力が発生しなく
て転写紙の感光体ドラム1に対する分離不良が起きなく
なる。
【0023】図4は本発明の実施例の前提となる画像形
成装置ロの一部を示す。この画像形成装置ロは、上記画
像形成装置イにおいて、電源16から転写バイアスロー
ラ4,5に図6に示すようなタイミングでバイアス電圧
を印加するようにしたものである。電源16は転写紙の
先端が感光体ドラム1と転写ベルト3とのニップを8m
m以下の所定距離だけ通過した時点から転写バイアスロ
ーラ4,5にバイアス電圧を印加し、転写紙は先端側に
おけるその所定距離分の領域がトナー像の転写されない
非転写領域となる。このため、転写紙は先端側の数mm
が白抜けとなるが、定着部の入口付近で転写ベルト3か
ら確実に分離されて定着部で定着される。転写ベルト3
の電位分布は図12に示すような電位勾配が生ずる。
【0024】図7は本発明の実施例の前提となる画像形
成装置ハの一部を示す。この画像形成装置ハは、上記画
像形成装置ロにおいて、転写バイアスローラ4を表層4
aが誘電体からなるローラ4により構成するようにした
ものである。転写バイアスローラ4の表層4aは例えば
体積固有抵抗が10〜1012Ωcmで厚みが0.2
〜3mmであるものが用いられる。転写ベルト3に感光
体ドラム1より下流側で接触するローラ5,6,7は金
属からなるローラが用いられる。電源16から転写バイ
アスローラ4,5に電圧が印加されると、転写ベルト3
は両方の転写バイアスローラ4,5から電荷が付与され
て感光体ドラム1に当接する転写部の電位が安定して維
持され、良好なトナー像転写が行われる。転写バイアス
ローラ4,5から転写ベルト3への電荷付与は転写バイ
アスローラ5による電荷付与の方が効率が大きいので、
高湿時には転写紙への電荷注入は上流側の転写バイアス
ローラ4から行われにくく、高湿時の転写紙分離が良好
に行われる。転写ベルト3の電位分布は図11に示すよ
うにローラ4,5間の感光体ドラム1、転写ベルト3が
接触する部分Tの間で直線的に変化する電位勾配が生ず
る。
【0025】図8は本発明の一実施例の一部を示す。こ
の実施例は、上記画像形成装置ハにおいて、転写バイア
スローラ4は電気的に浮いたものに構成し、転写ベルト
3の感光体ドラム1に当接する転写部の裏面側に転写バ
イアスローラ36を接触させて転写バイアスローラ3
6,5に電源16から電圧を印加するようにしたもので
ある。転写バイアスローラ36は表層が弾性体の誘電層
により構成され、例えば体積固有抵抗が10〜10
12Ωcm、厚みが1mm以上、モジュラス硬度が50
゜以下の弾性を有する中抵抗のローラが用いられる。転
写ベルト3の電位分布は図11に示すようにローラ4,
5間における感光体ドラム1、転写ベルト3が接触する
部分Tの間で直線的に変化する電位勾配が生ずる。
【0026】電源16から転写バイアスローラ36,5
に電圧が印加されて電荷が転写ベルト3に付与される
と、転写ベルト3の感光体ドラム1に当接する転写部の
転写電圧がかなり小さくても転写バイアスローラ36,
5から転写ベルト3への電荷付与が良好に行われ、転写
電圧が高すぎる際に生じ易い画像部の中抜けの転写不良
が避けられる。また、転写バイアスローラ36の表層が
中抵抗であるので、電荷リークによる転写バイアスロー
ラ36や転写ベルト3の破壊または、それによるトナー
像転写不良を防止できる。さらに、転写バイアスローラ
36,5から転写ベルト3への電荷付与は転写ベルト3
の転写部より上流側では行われないので、高湿時におけ
るトナー像転写前での転写紙への電荷注入がなく、転写
紙分離が良好に行われる。
【0027】なお、上述した各例において、転写ベルト
3の代りに転写ローラを用いることで、同様に環境変動
によらずに安定した転写紙分離性能を得ることができ、
転写塵、転写紙上の分離爪の跡,皺、ジャムなどの異常
画像の無い画像品質、機械品質を得ることが可能であ
る。
【0028】本発明の他の実施例及びその前提となる画
像形成装置ニは第1の転写工程で転写されたトナーを担
持して第2の転写工程まで搬送する担持体を有する画像
形成装置に関するものである。ここに、担持体は例えば
像担持体上から転写されたトナー像を担持し、これを転
写紙等の被転写体に転写する工程まで回転により搬送す
る中間転写体であり、他の静電的に被担持物を担持して
搬送する担持体に関して共通の技術的思想を有する。以
下、担持体を中間転写ベルトとした本発明の実施例の前
提となる画像形成装置ニについて説明する。図16は、
画像形成装置ニとしての電子写真方式カラー複写装置の
概略を示し、図17はその感光体ドラムおよび中間転写
ベルトの回りの部分を拡大して示す。カラー画像読み取
り装置(以下、カラースキャナと称す)101は、原稿
台102上の原稿103を照明ランプ104により照明
し、その反射光像をミラー群105〜107およびレン
ズ108を介してカラーセンサー109に結像して原稿
のカラー画像情報を例えば青、緑、赤毎に色分解して読
み取り、電気的な画像信号に変換する。カラーセンサー
109は、この例では青(以下Bと称す)、緑(以下G
と称す)、赤(以下Rと称す)の色分解手段とCCDの
様な光電変換素子で構成されており、3色同時読み取り
を行なう。そして、このカラースキャナ101で得られ
たB、G、Rの色分解画像信号はその強度レベルをもと
にして画像処理部(図示せず)で色変換処理を受けて黒
(以下BKと称す)、シアン(以下Cと称す)、マゼン
タ(以下Mと称す)、黄色(以下Yと称す)のカラー画
像データに変換される。
【0029】カラー画像記録装置(以下カラープリンタ
と称す)110はその画像処理部からのカラー画像デー
タによりBK、C、M、Yの顕像を形成して最終的なカ
ラーコピーを作成する。ここに、BK、C、M、Yの画
像データを得るためのカラースキャナ101は、カラー
プリンタ110の動作とタイミングを取ったスキャナー
スタート信号を制御部から受けて図16において、照明
ランプ104及び光学系105〜107が左矢印方向へ
移動することによって原稿台102上の原稿を走査し、
1回の原稿走査毎に1色の画像データを得る。カラース
キャナ101がこのような動作を合計4回繰り返すこと
によって、画像処理部が順次にBK、C、M、Yの4色
の画像データを得る。そして、各色の画像データを得る
度毎にカラープリンタ102で順次にその画像データに
より顕像を形成してこれらを重ね合わせて4色フルカラ
ー画像を作成する。
【0030】次に、カラープリンタ110について説明
する。書き込み光学ユニット111は、上記画像処理部
からのカラー画像データを光信号に変換して感光体ドラ
ム112に原稿画像に対応した光書き込みを行なって静
電潜像を形成する。この書き込み光学ユニット111
は、レーザ113や,その発光駆動制御を行う発光駆動
制御部(図示せず)、ポリゴンミラー114,これを回
転させるモータ115、f/θレンズ116,反射ミラ
ー117等で構成されている。
【0031】感光体ドラム112は矢印の如く反時計方
向に回転するが、その回りには感光体クリーニング装置
(クリーニング前除電器118を含む)119、除電ラ
ンプ120、帯電器121、電位センサー122、BK
現像器123、C現像器124、M現像器125、Y現
像器126,現像濃度パターン検知器127、中間転写
ベルト128などが配置されている。各現像器123〜
126は、感光体ドラム112上の静電潜像を現像する
ために現像剤の穂を感光体ドラム112の表面に接触さ
せて回転する現像スリーブ123a,124a,125
a,126aと、内部の現像剤を汲み上げて攪拌するた
めに回転する現像パドル123b,124b,125
b,126bおよび現像剤のトナー濃度を検知するトナ
ー濃度検知センサー123c,124c,125c,1
26cなどで構成されている。待機状態では4箇の現像
器123〜126の全てが現像スリーブ123a,12
4a,125a,126a上の現像剤は穂切り(現像不
作動)状態になっているが、現像器123〜126の各
現像動作の順序(BK、C、M、Yの各画像形成の順
序)はBK、C、M、Yの順でその静電潜像を現像する
順序となっている。ただし、各色の画像形成の順序はこ
れに限定されるものではなく、任意の順序とすることが
できる。
【0032】複写動作の開始時には、感光体ドラム11
2が回転して帯電器121により均一に帯電される。そ
して、カラースキャナ1が所定のタイミングでBK画像
データを得るための読み取りを開始し、このカラースキ
ャナ101からの画像データにより画像処理部がBK画
像データを得てこのBK画像データに基づいて書き込み
光学ユニット111が感光体ドラム112にレーザー光
による光書き込みを行って潜像を形成する。以下、この
BK画像データによる静電潜像をBK潜像と称す。C、
M、Yの各画像データによる静電潜像も同様にC潜像、
M潜像、Y潜像と称す。このBK潜像をその先端部から
現像可能とすべく、BK現像器123の現像位置に潜像
先端部が到達する前に現像スリーブ123aが回転を開
始して現像剤の穂立てを行い、BK潜像をBKトナーで現
像する。そして以後、感光体ドラム112上のBK潜像
領域の現像動作を続けるが、潜像後端部がBK現像位置
を通過した時点で速やかにBK現像器123の現像スリ
ーブ123a上の現像剤穂切りを行なって現像不作動状
態にする。これは少なくとも、次のC画像データによる
C潜像先端部が到達する前に完了させる。なお、現像剤
の穂切りは現像スリーブ123aの回転方向を、現像動
作中とは逆方向に切替えることで行う。このとき、他の
現像器124〜126は現像不作動状態のままである。
【0033】感光体ドラム112上のBKトナー像は、
感光体ドラム112と等速で駆動されている中間転写ベ
ルト128の表面に転写される(以下、感光体ドラム1
12から中間転写ベルト128へのトナー像転写をベル
ト転写と称す)。ベルト転写は、感光体ドラム112と
中間転写ベルト128が接触している状態において、電
極を構成する転写バイアスローラ129,130に所定
のバイアス電圧を印加することで行う。感光体ドラム1
12はBKトナー像の転写後にクリーニング前除電器1
18を含む感光体クリーニング装置119により除電及
びクリーニングを受け、再び帯電器121により均一に
帯電される。なお、中間転写ベルト128は感光体ドラ
ム112に順次に形成されたBK、C、M、Yの各トナ
ー像が同ー面に順次に位置合せして転写されることによ
り4色重ねのベルト転写画像が形成され、その後、この
ベルト転写画像が転写紙にー括して転写される。中間転
写ベルトユニットの構成・動作については後述する。
【0034】ところで、感光体ドラム112側ではBK
作像工程の次にC作像工程に進むが、このC作像工程で
は所定のタイミングでカラースキャナ101がC画像デ
ータを得るための読み取りを始め、カラースキャナ10
1からの画像データにより画像処理部がC画像データを
得てこのC画像データに基づいて書き込み光学ユニット
111が感光体ドラム112にレーザー光による光書き
込みを行ってC潜像を形成する。
【0035】C現像器124はその現像位置に対して、
先のBK潜像後端部が通過した後で且つC潜像の先端が
到達する前に現像スリーブ124aが回転を開始して現
像剤の穂立てを行い、C潜像をCトナーで現像する。以
後、C現像器124は感光体ドラム112上のC潜像領
域の現像を続けるが、C潜像の後端部が通過した時点
で、先のBK現像器123の場合と同様にC現像スリー
ブ124a上の現像剤の穂切りを行う。これもやはり次
のM潜像先端部が到達する前に完了する。感光体ドラム
112上のCトナー像は、感光体ドラム112と等速で
駆動されている中間転写ベルト128の表面に転写され
る。感光体ドラム112はCトナー像の転写後にクリー
ニング前除電器118を含む感光体クリーニング装置1
19により除電及びクリーニングを受け、再び帯電器1
21により均一に帯電される。
【0036】感光体ドラム112側ではC作像工程の次
にM作像工程に進むが、このM作像工程では所定のタイ
ミングでカラースキャナ1がM画像データを得るための
読み取りを始め、カラースキャナ101からの画像デー
タにより画像処理部がM画像データを得てこのM画像デ
ータに基づいて書き込み光学ユニット111が感光体ド
ラム112にレーザー光による光書き込みを行ってM潜
像を形成する。
【0037】M現像器125はその現像位置に対して、
先のC潜像後端部が通過した後で且つM潜像の先端が到
達する前に現像スリーブ125aが回転を開始して現像
剤の穂立てを行い、M潜像をMトナーで現像する。以
後、M現像器125は感光体ドラム112上のM潜像領
域の現像を続けるが、M潜像の後端部が通過した時点
で、先のC現像器124の場合と同様にM現像スリーブ
125a上の現像剤の穂切りを行う。これもやはり次の
Y潜像先端部が到達する前に完了する。感光体ドラム1
12上のMトナー像は、感光体ドラム112と等速で駆
動されている中間転写ベルト128の表面に転写され
る。感光体ドラム112はMトナー像の転写後にクリー
ニング前除電器118を含む感光体クリーニング装置1
19により除電及びクリーニングを受け、再び帯電器1
21により均一に帯電される。
【0038】感光体ドラム112側ではM作像工程の次
にY作像工程に進むが、このY作像工程では所定のタイ
ミングでカラースキャナ101がY画像データを得るた
めの読み取りを始め、カラースキャナ101からの画像
データにより画像処理部がY画像データを得てこのY画
像データに基づいて書き込み光学ユニット111が感光
体ドラム112にレーザー光による光書き込みを行って
Y潜像を形成する。
【0039】Y現像器126はその現像位置に対して、
先のM潜像後端部が通過した後で且つY潜像の先端が到
達する前に現像スリーブ126aが回転を開始して現像
剤の穂立てを行い、Y潜像をYトナーで現像する。以
後、Y現像器126は感光体ドラム112上のY潜像領
域の現像を続けるが、Y潜像の後端部が通過した時点
で、先のM現像器125の場合と同様にY現像スリーブ
126a上の現像剤の穂切りを行う。これもY潜像後端
部が到達した後に完了する。感光体ドラム112上のY
トナー像は、感光体ドラム112と等速で駆動されてい
る中間転写ベルト128の表面に転写される。
【0040】次に、中間転写ベルトユニットについて説
明する。中間転写ベルト128は、駆動ローラ131、
ベルト転写バイアスローラ129,130および従動ロ
ーラ群132〜134に張架されており、図示してない
駆動モータにより駆動ローラ131が駆動されて中間転
写ベルト128が回転する。
【0041】ベルトクリーニング装置135は、ブラシ
ローラ135a、ゴムブレード135b、中間転写ベル
ト128に対する接離機構135cなどで構成されてお
り、1色目のBK画像をベルト転写した後にC画像,M
画像,Y画像を中間転写ベルト128に転写していると
きには、ブラシローラ135a及びゴムブレード135
bが接離機構135cによって中間転写ベルト128か
ら離間されている。
【0042】紙転写ユニット136は、紙転写バイアス
ローラ136a、ローラークリーニングブレード136
b、中間転写ベルト128に対する接離機構136cな
どで構成されている。紙転写バイアスローラ136aは
通常、中間転写ベルト128から離間しているが、中間
転写ベルト128に形成された4色の重ね画像が転写紙
にー括して転写される時にタイミングを取って接離機構
136cで押圧されて中間転写ベルト128に当接し、
該紙転写バイアスローラ136aに所定のバイアス電圧
がバイアス電源より印加されて紙転写バイアスローラ1
36aと中間転写ベルト128との間を通過する転写紙
へ中間転写ベルト128上の4色の重ね画像を転写させ
る。
【0043】この場合、転写紙は転写紙カセット137
〜140のうち選択されたものから給紙ローラ141〜
144のいずれかによりレジストローラ145へ給紙さ
れ、又は手差し給紙トレイ146から給紙ローラ141
によりレジストローラ145へ給紙され、レジストロー
ラ145はその転写紙を中間転写ベルト128上の4色
重ね画像の先端部が紙転写位置に到達するタイミングに
合わせて給紙する。さて、中間転写ベルト128の動き
方は、1色目のBKトナー像のベルト転写が後端部まで
終了した後の動作方式として次のー定速往動方式,スキ
ップ往動方式及び往復動(クイックリターン)方式が考
えられるが、この中の1方式、またはこれらをコピーサ
イズに応じて(コピー速度面などで)効率的に組合わせ
た方式が用いられる。
【0044】1)ー定速往動方式 中間転写ベルト128がBKトナー像のベルト転写後
も、そのままー定速で往動を続ける. 感光体ドラム112側は中間転写ベルト128上のB
K画像先端位置が再び感光体ドラム112との接触部の
ベルト転写位置に到達した時に、次のCトナー像の先端
部が丁度そのベルト転写位置にくるようにタイミングを
取って画像が形成される。その結果、C画像はBK画像
に正確に位置合せされて中間転写ベルト128上に重ね
てベルト転写される。 その後も同様な動作によってM作像工程、Y作像工程
が行われ、中間転写ベルト128上に4色重ねのベルト
転写画像が得られる。 中間転写ベルト128が4色目のYトナー像のベルト
転写を行う工程に引き続いてそのまま往動しながら4色
重ねトナー像を上述のように転写紙へー括して転写す
る。
【0045】2)スキップ往動方式 中間転写ベルト128はBKトナー像のベルト転写が
終了したら、感光体ドラム112から離間され、そのま
ま往動方向に高速スキップされて所定量を移動し、当初
の往動速度に戻る。その後、中間転写ベルト128が再
び感光体ドラム112に接触される。 感光体ドラム112側は中間転写ベルト128上のB
K画像先端位置が再びベルト転写位置に到達した時に、
次のCトナー像の先端部が丁度そのベルト転写位置にく
るようにタイミングを取って画像が形成される。その結
果、C画像はBK画像に正確に位置合わせされて重ねて
ベルト転写される。 その後も同様な動作によってM作像工程、Y作像工程
が行われ、中間転写ベルト128上に4色重ねのベルト
転写画像が得られる。 中間転写ベルト128は4色目のYトナー像のベルト
転写を行う工程に引き続いてそのままの往動速度で、4
色重ねトナー像を転写紙にー括して転写する。 3)往復動(クイックリターン)方式 中間転写ベルト128はBKトナー像のベルト転写が
終了したら、感光体ドラム112から離間され、往動を
停止すると同時に逆方向に高速にリターンする。このリ
ターンは、中間転写ベルト128上のBK画像先端位置
がベルト転写相当位置を逆方向に通過し、さらに予め設
定された距離分を移動した後に停止して待機状態にな
る。 次に感光体ドラム12側のCトナー像の先端部がベル
ト転写位置より手前の所定位置に到達した時点で、中間
転写ベルト128が再び往動方向にスタートし、感光体
ドラム112に再び接触する。この場合も、C画像が中
間転写ベルト128上でBK画像に正確に重なるような
条件に制御される。 その後も同様な動作によってM作像工程、Y作像工程
が行われ、中間転写ベルト128上に4色重ねのベルト
転写画像が得られる。 中間転写ベルト128は4色目のYトナー像のベルト
転写工程に引き続いてリターンせずにそのままの速度で
往動して4色重ねトナー像を転写紙にー括して転写す
る。
【0046】さて、中間転写ベルト128から4色重ね
トナー像がー括して転写された転写紙は、紙搬送ユニッ
ト147により定着器148へ搬送され、定着器148
の所定温度にコントロールされている定着ローラ148
aと加圧ローラ148bによりトナー像が溶融定着され
てコピートレイ149へフルカラーコピーとして搬出さ
れる。また、ベルト転写後の感光体ドラム112は、感
光体クリーニング装置119でクリーニング前除電器1
18により均一に除電されてブラシローラ119a及び
ゴムブレード119bにより表面がクリーニングされ
る。また、転写紙へトナー像を転写した後の中間転写ベ
ルト128はクリーニングユニット135により表面が
クリーニングされ、このときクリーニングユニット13
5は接離機構135cで押圧される。
【0047】連続的に複写を行うリピートコピー時に
は、カラースキャナ101の動作および感光体ドラム1
12への画像形成が1枚目のY(4色目)作像工程に引
き続いて開始され、所定のタイミングで2枚目のBK
(1色目)作像工程に進む。また、中間転写ベルト12
8は4色重ね画像を1枚目の転写紙へー括して転写する
工程に引き続いて表面がクリーニング装置135でクリ
ーニングされてそこに2枚目のBKトナー像がベルト転
写される。その後は1枚目と同様な動作が行われ、以降
1枚毎に同様な動作が行われる。
【0048】なお、転写紙カセット137〜140は各
種サイズの転写紙が収納されており、給紙ローラ141
〜144により操作パネル(図示せず)で指定されたサ
イズの転写紙が収納されている転写紙カセットからタイ
ミングを取ってレジストローラ145へ給紙される。手
差し給紙トレイ146はOHP用紙や厚紙などを手差し
モードで給紙する場合に用いられる。
【0049】以上の動作は4色フルカラーのコピーを得
るコピーモードの動作であるが、3色コピーモードや2
色コピーモードでコピーを得る場合は操作部で指定され
た色と回数の分について上記と同様の動作を行うことに
なる。また、単色のコピーを得る単色コピーモードの場
合は、所定枚数の複写が終了するまでの間にその単色の
現像器のみを現像作動(現像剤の穂立て)状態にして、
中間転写ベルト128を感光体ドラム112に接触した
ままで往動方向にー定速度で駆動し、さらにベルトクリ
ーニングユニット135も中間転写ベルト128に接触
したままの状態として複写動作を行う。
【0050】この画像形成装置ニでは、図13に示すよ
うに、中間転写ベルト128を感光体ドラム112に接
触させて感光体ドラム112上のトナー像を中間転写ベ
ルト128に転写させる。この時、ベルト転写バイアス
ローラ129が中間転写ベルト128と感光体ドラム1
12との接触点Aの上流側に配置され、ベルト転写バイ
アスローラ130が中間転写ベルト128と感光体ドラ
ム112との接触点Bの下流側に配置されている。そこ
で、中間転写ベルト128と感光体ドラム112との接
触点Bの出口(下流)側に設けられたベルト転写バイア
スローラ130からなる部材には転写電位が印加され、
中間転写ベルト128と感光体ドラム112との接触点
Aの入り口(上流)側に設けられたベルト転写バイアス
ローラ130からなる部材にはその転写電位より低い電
位が印加される。
【0051】例えば、ベルト転写バイアスローラ130
に700Vが印加されてベルト転写バイアスローラ12
9に0Vが印加され、図14に示すように感光体ドラム
112と中間転写ベルト128との接触領域も電位勾配
が生ずる。このため、プレ転写領域での放電が無くて良
好な転写を行うことができ、且つ、どのような環境下で
も転写紙の分離性が良くなる。図15は、ベルト転写バ
イアスローラ129と中間転写ベルト128の接触点A
との間の電位と、画像のシャープ性ランクとの関係を示
す特性図であり、ベルト転写バイアスローラ129と中
間転写ベルト128の接触点Aとの間の電位を300V
以下の電位にすれば、感光体ドラム112上のトナー像
を転移させる時に中間転写ベルト128と感光体ドラム
112が接触する以前にトナーが飛翔するプレ転写が改
善され、ラインの太りや文字等のニジミ,シャープ性の
劣化等の画像劣化が発生しなくなる。
【0052】図15によれば、ベルト転写バイアスロー
ラ129と中間転写ベルト128の接触点Aとの間の電
位を300V以下の電位以下にすることで、画像のシャ
ープ性ランクが良くなることから、ベルト転写バイアス
ローラ129,130の電位をベルト転写バイアスロー
ラ129と中間転写ベルト128の接触点Aとの間の電
位が300V以下になるように任意の基準の電位に設け
ることでも対応できる。
【0053】図18は上記画像形成装置ニにおいて、ベ
ルト転写バイアスローラ129の電位及び他の電極を構
成するローラ131〜134を接地してベルト転写バイ
アスローラ130に転写電源150からアース電位より
高い転写電位を印加するようにした画像形成装置の一部
を示す。転写電源150は転写電位を可変できる可変転
写電源が用いられている。この画像形成装置ニでは上記
第13実施例と同様にプレ転写が改善され、ベルト転写
バイアスローラ129を接地することにより構造、部品
数を少なくできる。
【0054】図19は本発明の他の実施例の一部を示
す。この実施例は上記図18の画像形成装置において、
ベルト転写バイアスローラ129を電気的に浮かせ、中
間転写ベルト128に対してベルト転写バイアスローラ
129の上流側でローラ151を接触させてこのローラ
151を接地するようにしたものである。この実施例で
はベルト転写バイアスローラ129を接地した場合に比
べて感光体ドラム112と中間転写ベルト128との接
触点Aの電位は高くなるが、ベルト転写バイアスローラ
130に印加する転写電圧を低く設定できる。
【0055】
【発明の効果】以上のように請求項1、2記載の発明に
よれば、トナー像が形成される感光体と、 この感光体
に対して所定のニップ幅をもって当接して移動し、前記
感光体上に形成されたトナー像が転写される被転写体
と、この被転写体に所定の転写バイアスを印加する転写
バイアス印加手段と、前記感光体に対して転写領域より
上流側であって、前記感光体と前記被転写体との接触開
始点までの領域で、前記被転写体に対し、前記トナー像
の前記感光体から前記被転写体への転移量が増大するご
とく前記転写バイアスに電位勾配を持たせる電位勾配生
成手段とを備え、前記電位勾配生成手段は電気的に浮い
ているので、良好な転写を行うことができて画像劣化を
防止でき、且つ、被転写体の分離性が良くなる。
【0056】請求項3記載の発明によれば、トナー像が
形成される感光体と、この感光体に対して所定のニップ
幅をもって当接して移動し、転写紙を担持して搬送して
この転写紙に前記感光体上に形成されたトナー像が転写
される転写ベルトと、この転写ベルトに所定の転写バイ
アスを印加する転写バイアス印加手段と、前記感光体に
対してニップ部より上流側であって、前記感光体と前記
転写ベルトとの接触開始点までの領域で、前記転写ベル
トに対し、前記トナー像の前記感光体から前記転写紙へ
の転移量が増大するごとく前記転写バイアスに電位勾配
を持たせる電位勾配生成手段と、前記転写紙が前記ニッ
プ部を所定の距離通過した後に前記電位勾配生成手段に
バイアスを印加するバイアス印加手段とを備え、前記電
位勾配生成手段は電気的に浮いているので、転写紙の分
離性が良く、転写ベルトの抵抗値変動によらずに良好な
転写を行なうことができて画像劣化を防止できる。
【0057】請求項4記載の発明によれば、トナー像が
形成される感光体と、この感光体に対して所定のニップ
幅をもって当接して移動し、転写紙を担持して搬送して
この転写紙に前記感光体上に形成されたトナー像が転写
される転写ベルトと、この転写ベルトに前記感光体より
下流側で接触し、前記転写ベルトに所定の転写バイアス
を印加する転写バイアス印加手段と、表面に誘電層が設
けられて前記転写ベルトに前記感光体より上流側で接触
し、前記感光体に対して前記ニップ部より上流側であっ
て、前記感光体と前記転写ベルトとの接触開始点までの
領域で、前記転写ベルトに対し、前記トナー像の前記感
光体から前記転写紙への転移量が増大するごとく前記転
写バイアスに電位勾配を持たせる電位勾配生成手段とを
備え、前記電位勾配生成手段は電気的に浮いているの
で、転写紙の分離性が良く、転写ベルトの抵抗値変動に
よらずに良好な転写を行なうことができて画像劣化を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の前提となる画像形成装置イの
一部を示す正面図である。
【図2】同画像形成装置イを示す断面図である。
【図3】実験の結果を示す図である。
【図4】本発明の実施例の前提となる画像形成装置ロの
一部を示す正面図である。
【図5】上記画像形成装置イのタイミングチャートであ
る。
【図6】上記画像形成装置ロのタイミングチャートであ
る。
【図7】本発明の実施例の前提となる画像形成装置ハの
一部を示す正面図である。
【図8】本発明の一実施例の一部を示す正面図である。
【図9】従来の画像形成装置を説明するための概略図で
ある。
【図10】従来の画像形成装置を説明するための概略図
である。
【図11】上記画像形成装置イ等の転写ベルトの電位分
布を示す特性図である。
【図12】上記画像形成装置ロの転写ベルトの電位分布
を示す特性図である。
【図13】本発明の実施例の前提となる画像形成装置ニ
の一部を示す側面図である。
【図14】同画像形成装置ニにおける中間転写ベルトの
電位勾配を示す図である。
【図15】同画像形成装置ニにおけるベルト転写バイア
スローラと中間転写ベルトの接触点との間の電位と、画
像のシャープ性ランクとの関係を示す特性図である。
【図16】同画像形成装置ニの概略を示す断面図であ
る。
【図17】同画像形成装置ニの感光体ドラム・中間転写
ベルト回り部分の拡大図である。
【図18】本発明の実施例の前提となる他の画像形成装
置の一部を示す側面図である。
【図19】本発明の他の実施例の一部を示す側面図であ
る。
【符号の説明】 1 感光体 3 転写ベルト 4,5 ローラ 8 電源
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
フロントページの続き (72)発明者 高野 聡 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 兪 英雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 河石 康則 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 上山 英樹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 本橋 俊昭 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 高橋 充 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 美才治 隆 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H200 FA01 GA01 GA23 HA02 HB12 HB13 HB22 JA01 JA28 JA29 JC03 NA01 PA05 PB35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー像が形成される感光体と、この感光
    体に対して所定のニップ幅をもって当接して移動し、前
    記感光体上に形成されたトナー像が転写される被転写体
    と、この被転写体に所定の転写バイアスを印加する転写
    バイアス印加手段と、前記感光体に対して転写領域より
    上流側であって、前記感光体と前記被転写体との接触開
    始点までの領域で、前記被転写体に対し、前記トナー像
    の前記感光体から前記被転写体への転移量が増大するご
    とく前記転写バイアスに電位勾配を持たせる電位勾配生
    成手段とを備え、前記電位勾配生成手段は電気的に浮い
    ていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記被転写体は、前記感光体に対して所定のニップ幅をも
    って当接する転写ベルトに担持され搬送される転写紙で
    あることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】トナー像が形成される感光体と、この感光
    体に対して所定のニップ幅をもって当接して移動し、転
    写紙を担持して搬送してこの転写紙に前記感光体上に形
    成されたトナー像が転写される転写ベルトと、この転写
    ベルトに所定の転写バイアスを印加する転写バイアス印
    加手段と、前記感光体に対してニップ部より上流側であ
    って、前記感光体と前記転写ベルトとの接触開始点まで
    の領域で、前記転写ベルトに対し、前記トナー像の前記
    感光体から前記転写紙への転移量が増大するごとく前記
    転写バイアスに電位勾配を持たせる電位勾配生成手段
    と、前記転写紙が前記ニップ部を所定の距離通過した後
    に前記電位勾配生成手段にバイアスを印加するバイアス
    印加手段とを備え、前記電位勾配生成手段は電気的に浮
    いていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】トナー像が形成される感光体と、この感光
    体に対して所定のニップ幅をもって当接して移動し、転
    写紙を担持して搬送してこの転写紙に前記感光体上に形
    成されたトナー像が転写される転写ベルトと、この転写
    ベルトに前記感光体より下流側で接触し、前記転写ベル
    トに所定の転写バイアスを印加する転写バイアス印加手
    段と、表面に誘電層が設けられて前記転写ベルトに前記
    感光体より上流側で接触し、前記感光体に対して前記ニ
    ップ部より上流側であって、前記感光体と前記転写ベル
    トとの接触開始点までの領域で、前記転写ベルトに対
    し、前記トナー像の前記感光体から前記転写紙への転移
    量が増大するごとく前記転写バイアスに電位勾配を持た
    せる電位勾配生成手段とを備え、前記電位勾配生成手段
    は電気的に浮いていることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7620344B2 (en) 2004-09-29 2009-11-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, drawable cartridge, and recording medium accommodating cartridge

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