JP2001153328A - 冷却搬送装置 - Google Patents

冷却搬送装置

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JP2001153328A
JP2001153328A JP33220199A JP33220199A JP2001153328A JP 2001153328 A JP2001153328 A JP 2001153328A JP 33220199 A JP33220199 A JP 33220199A JP 33220199 A JP33220199 A JP 33220199A JP 2001153328 A JP2001153328 A JP 2001153328A
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Japan
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cooling
casing
spiral
coil spiral
duct
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JP33220199A
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Hidetake Shiire
英武 仕入
Makoto Nakajima
良 中島
Kazutaka Koshiro
和高 小城
Yukio Yonetani
幸男 米谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱分解残渣のような高温粒体を搬送する際に
冷却効率を高め、無用な装置の休止を回避し、搬送性を
より向上し、気密性を良好に保って搬送すること。 【解決手段】 冷却搬送装置はホッパ1と、主経路を構
成する入口ダクト2と、高温粒体を受け入れるケーシン
グ5と、高温粒体を搬送するコイルスパイラル10とを
備える。また、高温粒体を冷却する冷却ジャケット15
と、コイルスパイラル10を駆動軸11を介して駆動す
る駆動装置12と、低温粒体を系外に排出する排出ダク
ト16とを備える。入口ダクト2には分岐経路を構成す
る分岐ダクト6が設けられる。コイルスパイラル10で
ケーシング5の底部の高温流体をすくい上げ、高温流体
が底部に堆積するのを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、熱分解
残渣のような高温粒体の搬送において冷却効率を高め、
無用な装置の休止を避け、搬送性および気密性を向上さ
せるのに好適な冷却搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、熱分解炉から排出される蒸し
焼き後の熱分解残渣のような高温粒体はそのまま大気中
に排出すると、それ自身が発火してしまうことから、大
気(酸素)との接触を断ち、冷却しながら排出しなけれ
ばならない。
【0003】この一例にはスクリュー搬送装置のケーシ
ング外側を水等の冷却媒体を用いて間接的に冷却しなが
ら搬送し、その出口側にロータリーバルブを用いて気密
性を保ちながら排出する方式がある。別の方式では間接
冷却スクリューの回転数を調節することにより投入口側
に高温粒体を常に一定の高さ堆積させておく、マテリア
ルシールにより気密性を保つものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高温粒
体には金属片あるいはワイヤが絡った塊等が含まれる場
合もあり、スクリューによる搬送の際にかみ込み等が発
生し、搬送不能に陥ってしまうことがある。これを防ぐ
ためにはスクリューの羽根外径を大径とし、羽根とケー
シングとの間にある程度のギャップを保つことが行われ
ている。しかし、このギャップ(特にケーシングの底
側)の間には常時高温粒体が堆積した状態にあり、冷却
媒体は高温流体を冷却する前に堆積した粒体を先ず冷却
することになり、冷却効率を著しく損ねてしまう。
【0005】一方、気密性を保つためのロータリーバル
ブは金属片のかみ込みやワイヤ塊の詰まりにより排出不
能に陥る可能性があり、またマテリアルシールで気密を
保つものは粒体が高温であるためにその堆積量を測るセ
ンサには放射線を用いた特殊なレベルセンサを用いる必
要があり、その扱いには特別の資格を要するなど、不便
である。
【0006】そこで、本発明の目的は熱分解残渣のよう
な高温粒体を搬送する際に冷却効率を高め、無用な装置
の休止を回避し、搬送性をより向上し、気密性を良好に
保って搬送することのできる冷却搬送装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上方の開口を通
して高温粒体を受け入れるホッパと、このホッパに連設
され、主経路を構成する入口ダクトと、この入口ダクト
に連設され、入口を通して高温粒体を受け入れるケーシ
ングと、このケーシング内に回転可能に設けられ、ケー
シングの入口から出口にかけて高温粒体を搬送するコイ
ルスパイラルと、このコイルスパイラルの粒体搬送域に
合わせてケーシングの外側に設けられ、コイルスパイラ
ルで運ばれる高温粒体を冷却する冷却ジャケットと、粒
体搬送域と反対側のコインスパイラルの端部と連結した
駆動軸を介してコイルスパイラルを駆動する駆動装置
と、ケーシングの出口にあって低温粒体を系外に排出
し、ケーシング内部を気密に保持するシール機構を備え
た排出ダクトとを備えるものである。
【0008】上記構成からなる冷却搬送装置においては
コイルスパイラルが自重でたわみ、常にケーシングの底
部と接触してコイルスパイラルがケーシングの底部の一
部をこすりながら回転する。この回転するコイルスパイ
ラルが底部に集まる高温粒体を次々とすくい上げなが
ら、ケーシングの出口にかけて搬送するので、高温粒体
がケーシングの底部に堆積するのを防ぐことが可能にな
り、冷却効率を高めることができる。
【0009】また、本発明は、望ましくは、入口ダクト
に分岐経路を構成する分岐ダクトを設け、この分岐ダク
トの入口に経路を切り換える切り換え弁、分岐ダクトの
出口に高温粒体を回収するスプレー装置を備えた容器を
それぞれ設け、非常時、切り換え弁を操作し、主経路か
ら分岐経路に切り換え、高温流体を容器に回収し、冷却
するように構成する。
【0010】上記構成からなる冷却搬送装置においては
主経路の搬送手段が使用できない状況に陥ったときに主
経路から分岐経路を構成する分岐ダクトに高温粒体を導
く。引き続き高温流体を冷却搬送装置に導入すること
で、上流の熱分解炉などの高温粒体を生産する装置を休
止する必要がなくなり、高温粒体の生産を継続すること
ができる。
【0011】さらに、本発明は、望ましくは、入口ダク
トが第1シャッタおよび第2シャッタを備え、非常時、
第1シャッタおよび第2シャッタを全閉位置に置き、系
内および上流側機器に流入する大気を遮断するように構
成する。
【0012】上記構成からなる冷却搬送装置において
は、非常時、系内および上流側機器に流入する大気を遮
断することが可能になり、気密性をより向上させること
ができる。
【0013】また、本発明は、望ましくは、排出ダクト
が第3シャッタを備え、非常時、第3シャッタを全閉位
置に置き、系内に流入する大気を遮断するように構成す
る。
【0014】上記構成からなる冷却搬送装置において
は、非常時、系内に流入する大気を遮断することが可能
になり、気密性をより向上させることができる。
【0015】さらに、本発明は、望ましくは、コイルス
パイラルが高温粒体を搬送するスパイラル本体と、この
スパイラル本体の一端に連結された環状のスクリーンと
を備え、スクリーンをケーシングの入口に配置し、高温
粒体中の比較的粒径の大きい粒体をスクリーンで捕捉し
て取り除くように構成する。
【0016】上記構成からなる冷却搬送装置においては
高温粒体中の比較的粒径の大きい粒体をスクリーンで捕
捉して取り除くことができ、搬送性をより向上させるこ
とが可能になる。
【0017】また、本発明は、望ましくは、シール機構
が圧潰部を備えたケーシングと、このケーシング内に回
転可能に設けられた羽根を有するロータとを備え、ケー
シング内に導かれた低温粒体を圧潰部において押し潰し
た後にロータの羽根間に導くように構成する。
【0018】上記構成からなる冷却搬送装置においては
低温粒体をケーシングの圧潰部において押し潰した後に
ロータの羽根間に導くことが可能になり、ロータが回転
不能に陥るのを防ぐことができる。
【0019】さらに、本発明は、望ましくは、駆動装置
が検出した駆動軸の回転数信号と設定値とを比較し、回
転数信号が設定値を下まわったとき、コイルスパイラル
を逆転させる指令を出力し、設定値を超えたとき、コイ
ルスパイラルを正転に戻す指令を出力する制御装置を備
える。
【0020】また、本発明は、望ましくは、駆動装置が
検出した駆動装置の負荷トルク信号と設定値とを比較
し、負荷トルク信号が設定値を超えたとき、コイルスパ
イラルを逆転させる指令を出力し、設定値を下まわった
とき、コイルスパイラルを正転に戻す指令を出力する制
御装置を備える。
【0021】さらに、本発明は、望ましくは、駆動装置
が該排出ダクトにおいて検出した粒体量信号と設定値と
を比較し、粒体量信号が設定値を下まわったとき、コイ
ルスパイラルを逆転させる指令を出力し、設定値を超え
たとき、コイルスパイラルを正転に戻す指令を出力する
制御装置を備える。
【0022】上記構成からなる冷却搬送装置においては
コイルスパイラルにおいて異物等のかみ込みが発生して
も、冷却搬送装置を完全に停止することなく、逆転動作
によって自らこれを解消し、正常な動作に復帰し、粒体
の生産を継続することができる。
【0023】また、本発明は、切り換え弁に代えて、分
岐ダクトの入口にスクリーンを設ける。
【0024】上記構成からなる冷却搬送装置においては
比較的粒径の大きい粒体をスクリーンで捕捉し、分岐経
路に導くことができる。これにより、搬送性をより向上
させることが可能になる。
【0025】さらに、本発明は、シール機構に代えて、
開口を通して低温粒体を受け入れ、反転させた位置で開
口から低温粒体を放出するケージを備えたシール機構を
設ける。
【0026】上記構成からなる冷却搬送装置においては
ワイヤ塊等が引っ掛かり、ケージが回転できなくなるの
を防ぐことが可能になり、搬送性をより向上させること
ができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1において、冷却搬送装置は高温粒体
を受け入れるホッパ1と、このホッパ1と接続して主経
路を構成する入口ダクト2と、この入口ダクト2と連絡
する入口3および後記の排出ダクトと連絡する出口4を
備えたケーシング5と、入口ダクト2から分岐して後記
の密閉容器に至る分岐経路を構成する分岐ダクト6とを
備えている。入口ダクト2はホッパ1と連絡する側に第
1シャッタ7を、また、ケーシング5と連絡する側に第
2シャッタ8をそれぞれ備えている。さらに、分岐ダク
ト6の入口に高温粒体の経路を切り換える切り換え弁9
を備えている。
【0028】また、ケーシング5は軸心に沿って回転可
能に設けられるコイルスパイラル10を有する。このコ
イルスパイラル10は一端で駆動軸11と連結されてお
り、駆動軸11の回転動作に従い回転し、高温粒体を搬
送する。駆動軸11はケーシング5の外に配置される駆
動装置12と連結されている。この駆動軸11は内部か
ら漏れる流体を防ぐためにケーシング内面に接して回転
するシール要素13を有する。また、駆動軸11は一端
を軸受14によって支承されている。
【0029】さらに、冷却搬送装置はケーシング5を取
り囲む冷却ジャケット15を備える。この冷却ジャケッ
ト15はコイルスパイラル10の粒体搬送域に合わせて
設けられ、外部から供給される冷却媒体によってコイル
スパイラル10上を運ばれる高温粒体が冷却されるよう
になっている。
【0030】また、ケーシング5の出口4と接続して排
出経路を構成する排出ダクト16を備える。この排出ダ
クト16は入口部分に第3シャッタ17を有する。ま
た、ケーシング5内部の気密性を保つためのシール機構
18を備えている。
【0031】一方、分岐ダクト6の出口には高温粒体を
回収する密閉容器19が設けられる。この密閉容器19
にはスプレー装置20が接続されており、外部から高温
粒体を冷却する冷却水が導入できるようになっている。
【0032】また、冷却搬送装置は回転数検出器21お
よび負荷トルク検出器22を備えている。各検出器2
1、22において検出した回転数信号およびトルク信号
は制御装置23に伝送される。回転数検出器21は駆動
軸11の回転数を検出し、負荷トルク検出器22はコイ
ルスパイラル回転時に駆動装置12が担う負荷トルクを
検出する。制御装置23は与えられる回転数信号および
負荷トルク信号に基づいて制御回路からコイルスパイラ
ル10の回転方向を正転から逆転に、また逆転から正転
に切り換える指令を駆動装置12に出力する。
【0033】さらに、冷却搬送装置はケーシング5の出
口4を通る粒体量を検出する粒体量検出器24を備えて
いる。粒体量検出器24で検出した粒体量信号は制御装
置23に伝送される。制御装置23は与えられる粒体量
信号に基づいて制御回路からコイルスパイラル10の回
転方向を正転から逆転に、また逆転から正転に切り換え
る指令を駆動装置12に出力する。
【0034】一方、図2に本実施の形態のコイルスパイ
ラル10の詳細を示している。このコイルスパイラル1
0は高温粒体を搬送するら旋状のスパイラル本体25
と、このスパイラル本体26の一端に連結された環状の
スクリーン26とから構成されている。このスクリーン
26は耐熱鋼からなる線材を粗い目を備えるように編
み、これを環状に成形して作られる。コイルスパイラル
10はケーシング5内に組み込むとき、スクリーン26
がケーシング5の入口3の真下にくるように配置され
る。
【0035】また、分岐ダクト6の入口に設けられる切
り換え弁9の詳細を図3に示している。この切り換え弁
9は弁体27と、この弁体27と係合させた枢軸28と
からなる。弁体27は分岐ダクト6の矩形の開口に合わ
せて幾分小さく形成されている。弁体27および枢軸2
8は共に耐熱鋼を用いて作られる。
【0036】さらに、排出ダクト16に装着されるシー
ル機構18の詳細を図4に示している。このシール機構
18はケーシング29と、このケーシング29の内部に
回転可能に設けられるロータ30とから構成されてい
る。ケーシング29は大きな塊となっている低温粒体を
押し潰すための圧潰部31を有する。また、ロータ30
は押し潰された塊Bを運ぶ羽根32を備える。ケーシン
グ29内に導かれた塊Bは通路が狭くなる圧潰部31を
経てロータ30の羽根32の間に落ち、そのままロータ
30の回転に従って下方に運ばれてケーシング29を通
り抜けるようになっている。
【0037】本実施の形態は上記構成からなり、上流の
熱分解炉から排出される高温粒体は上方の開口からホッ
パ1に落ち、入口ダクト2を通ってケーシング5の入口
3に達する。このとき、分岐ダクト6の入口にある切り
換え弁9は図の実線で示す全閉位置にあり、高温粒体は
すべて主経路を流動し、分岐経路へは流れない。入口3
を通った高温流体はケーシング5内に入り、回転するコ
イルスパイラル10のスクリーン26に落ち、比較的粒
径の小さい粒体はスクリーン26の目を通り抜け、スパ
イラル本体25に達する。一方、金属片およびワイヤ塊
など、粒径の大きい粒体は捕捉されてケーシング5の底
部に落下する。この粒径の大きい粒体は工程の終了時、
温度が低下したときにケーシング5の回収口(図示せ
ず)から回収容器に回収される。
【0038】さらに、粒径の小さい高温粒体は回転する
スパイラル本体25に沿って搬送される。この搬送中、
スパイラル本体25は自重でたわんだ状態で回転するの
で、円周上の1点が常にケーシング5の底部と接触した
状態になる。すなわち、コイルスパイラル10はケーシ
ング5の底部の一部をこするように回転する。通常、ケ
ーシング5の底部には搬送中にスパイラル本体25から
落下した高温粒体が集まっており、この底部に集まった
高温粒体を回転するコイルスパイラル10が次々とすく
い上げる。このため、搬送中、ケーシング5の底部にこ
れらの高温粒体が堆積しなくなり、コイルスパイラル1
0上の高温粒体を一様に冷却することが可能になり、冷
却効率を高めることができる。
【0039】また、搬送中、ケーシング5を取り囲む冷
却ジャケット15にかけて冷却媒体が流動する。このと
き、冷却媒体と伝熱壁を介して接触する高温粒体の熱が
奪われ、高温粒体はケーシング5の出口4に達したと
き、発火などの害を及ぼさない低い温度になる。
【0040】出口4に達した低温粒体は排出ダクト16
を通ってシール機構18を構成するロータ30の羽根3
2の間に落下する。この落下する低温粒体が、たとえば
ワイヤを含む大きな塊であるような場合、この塊がケー
シング29内の通路を狭めている圧潰部31を通って押
し潰される。これにより、図4に示す塊Bのように形が
小さくなる。これにより、排出中の大きな塊による詰ま
りを防ぐことが可能になる。シール機構18を通過した
低温流体は、この後、図示しない回収容器に回収され
る。
【0041】上記搬送工程中、第1シャッタ7、第2シ
ャッタ8および第3シャッタ17はいずれも図中実線で
示す全開位置に保って粒体の搬送を妨げないようにす
る。この間、ケーシング5内への大気の流入がシール要
素13およびシール機構18の気密性を保持することに
より遮断される。
【0042】また、上記搬送工程中、コイルスパイラル
10に何らかの異常が発生し、主経路の搬送手段が使用
できない状況に陥った場合、主経路から分岐経路に高温
粒体を導くようにする。分岐ダクト6の入口にある切り
換え弁9を破線で示す全開位置に切り換える。このと
き、高温粒体は分岐ダクト6を通って密閉容器19に達
する。この高温粒体にスプレー装置20から冷却水を吹
き出し冷却する。この結果、粒体の温度は発火などの害
を及ぼさない低い温度になる。
【0043】さらに、密閉容器19の内部が低温粒体で
満たされ、それ以上粒体を回収できなくなったとき、密
閉容器19を別に備えられる密閉容器と交換する。この
交換作業中、ケーシング5および高温粒体を生産する装
置(たとえば、キルンドラム)内に流入する大気を遮断
するために第1シャッタ7および第2シャッタ8を図に
破線で示す全閉位置に置くように操作する。一方、シー
ル機構18に異常が発生し、点検、修理のために使用で
きない状況に陥った場合、ケーシング5内部に流入する
大気を遮断するために第3シャッタ17を図に破線で示
す全閉位置に置くように操作する。
【0044】このように、冷却搬送装置が一部機能を停
止し、その復旧時間が長引くようなことがあっても、冷
却搬送装置を完全に停止することなく、予備の分岐経路
を活用して高温粒体の生産を継続することができる。
【0045】また、上記搬送工程中、コイルスパイラル
10で異常が発生し、駆動軸11の回転数が低下するこ
とがある。さらに、駆動装置12の負荷トルクが上昇す
ることがある。駆動軸11の回転数を検出する回転数検
出器21および駆動装置12の負荷トルクを検出する負
荷トルク検出器22がこのときの回転数および負荷トル
クを検出する。
【0046】回転数信号および負荷トルク信号は制御装
置23に入力され、設定値と比較される。回転数信号が
設定値を下まわったとき、または負荷トルク信号が設定
値を超えたとき、制御回路からコイルスパイラル10を
正転から逆転に切り換える指令が駆動装置12のモータ
制御回路に与えられる。このとき、コイルスパイラル1
0は一度停止した後に逆方向に回転する。
【0047】高温粒子中に混入したワイヤ塊等のかみ込
みにより駆動軸11の速度が落ち、または駆動装置12
のトルクが上昇したとき、コイルスパイラル10はタイ
マで与えた短い時間、すなわち、かみ込みが解消するま
での時間続けて逆転させ、その後、正転に戻す。もし、
正転状態で同じ回転数、および負荷トルクが検出された
ならば、かみ込みは解消されていないので、再び逆転さ
せて短い時間続けて逆転させ、その後、正転に戻すよう
にする。
【0048】同様に、粒体量検出器24で検出した粒体
量信号が設定値と比較され、粒体量信号が設定値を下ま
わったとき、制御装置23の制御回路からコイルスパイ
ラル10を正転から逆転に切り換える指令が駆動装置1
2のモータ制御回路に出力される。ワイヤ塊等のかみ込
みが解消するまでの時間続けて逆転させ、その後、正転
に戻す。
【0049】このように、冷却搬送装置のコイルスパイ
ラル10においてワイヤ塊等のかみ込みが発生しても冷
却搬送装置を完全に停止することなく、逆転動作によっ
て自らこれを解消し、正常な動作に復帰して粒体の生産
を継続することができる。
【0050】このように本実施の形態においてはコイル
スパイラル10でケーシング5の底部に集まる高温粒体
をすくい上げながら搬送するので、高温粒体が底面に堆
積するのを防ぐことが可能になり、冷却効率を高めるこ
とができる。また、主経路の搬送手段が使用できない状
況に陥ったときに分岐経路を構成する分岐ダクト6に高
温粒体を導くようにしたので、上流側の高温流体を生産
する装置を休止する必要がなくなり、高温粒体の生産を
継続することができる。
【0051】さらに、非常時、各シャッタ7、8、17
を閉じて系内機器および上流側の高温粒体を生産する装
置に流入する大気を遮断するようにしたので、気密性を
より向上させることができる。
【0052】また、スクリーン25を用いて高温粒体中
の比較的粒径の大きい粒体を捕捉して取り除くようにし
たので搬送性をより向上させることができる。
【0053】本発明の他の実施の形態を図5、図6およ
び図7を参照して説明する。上記実施の形態の切り換え
弁9に代えて、図5に示すような平面スクリーン33で
構成することができる。この平面スクリーン33は耐熱
鋼からなる線材を粗い目を備えるように編んで形成す
る。分岐ダクト6の入口に枢軸28を用いて取り付ける
のは切り換え弁9と同様であるが、この平面スクリーン
33は、常時、全開位置に置く。すなわち、金属片、ワ
イヤ塊等の粒径の大きい粒体を捕捉するように入口ダク
ト2の側に倒して置く。この捕捉した金属片等は平面ス
クリーン33を全閉位置に回動させることにより密閉容
器19に回収することができる。
【0054】また、切り換え弁9に代えて、図6に示す
ようなくし状スクリーン34で構成することができる。
このくし状スクリーン34は耐熱鋼からなる複数本の線
材を並列させて形成する。くし状スクリーン34は、常
時、全開位置に置き、入口ダクト2に向かう粒体中に含
まれる金属片、ワイヤ塊等の粒径の大きい粒体を捕捉す
るように配置する。捕捉した金属片等は全閉位置に回動
させて密閉容器19に回収することが可能である。
【0055】一方、シール機構18に代えて、図7に示
すようなシール機構35で構成してもよい。このシール
機構35はケーシング36と、枢軸37を中心としてケ
ーシング36内を回動するケージ38と、ケーシング3
6とケージ38との間の気密性を保つシール材39とか
ら構成されている。このケージ38は開口40を備えて
いる。排出ダクト16に落下した低温粒体はケージ38
の開口40からケージ38内に入り、ケージ38の回動
と共に下方に運ばれ、反転した位置で開口40から下方
に放出される。
【0056】このケージ38は図4のロータ30と比べ
て、容積が大きく取れるので、ケーシング36のエッジ
Eにワイヤ塊等が引っ掛かり、ケージ38が回転できな
くなるのを防ぐことができ、搬送性をより向上させるこ
とが可能になる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、コイルスパイラルでケ
ーシングの底部に集まる高温粒体をすくい上げながら搬
送するので、高温粒体がケーシングの底部に堆積するの
を防ぐことが可能になり、冷却効率を高めることができ
る。
【0058】さらに、主経路の搬送手段が使用できない
状況に陥ったときに分岐ダクトに高温流体を導くように
したので、上流側の高温流体を生産する装置を休止する
必要がなくなり、高温粒体の生産を継続することができ
る。
【0059】また、非常時、系内および上流側機器に流
入する大気を遮断することができ、気密性をより向上さ
せることが可能になる。
【0060】さらに、スクリーンを用いて高温粒体中の
比較的粒径の大きい粒体を捕捉して取り除くことがで
き、搬送性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷却搬送装置の実施の形態を示す
構成図。
【図2】図1に示されるコイルスパイラルの詳細を示す
斜視図。
【図3】図1に示される切り換え弁の詳細を示す斜視
図。
【図4】図1に示されるシール機構の詳細を示す構成
図。
【図5】本発明の他の実施の形態に係るスクリーンを示
す構成図。
【図6】本発明の他の実施の形態に係るスクリーンを示
す構成図。
【図7】本発明の他の実施の形態に係るシール機構を示
す構成図。
【符号の説明】
2 入口ダクト 5、29、36 ケーシング 6 分岐ダクト 9 切り換え弁 10 コイルスパイラル 12 駆動装置 16 排出ダクト 18、35 シール機構 26、33、34 スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小城 和高 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 米谷 幸男 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 3K061 NC03 NC07 3K065 AA24 AB02 BA06 HA05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方の開口を通して高温粒体を受け入れ
    るホッパと、このホッパに連設され、主経路を構成する
    入口ダクトと、この入口ダクトに連設され、入口を通し
    て高温粒体を受け入れるケーシングと、このケーシング
    内に回転可能に設けられ、該ケーシングの入口から出口
    にかけて高温粒体を搬送するコイルスパイラルと、この
    コイルスパイラルの粒体搬送域に合わせて該ケーシング
    の外側に設けられ、該コイルスパイラルで運ばれる高温
    粒体を冷却する冷却ジャケットと、該粒体搬送域と反対
    側の前記コインスパイラルの端部と連結した駆動軸を介
    して該コイルスパイラルを駆動する駆動装置と、前記ケ
    ーシングの出口にあって低温粒体を系外に排出し、前記
    ケーシング内部を気密に保持するシール機構を備えた排
    出ダクトとを備えてなる冷却搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記入口ダクトに分岐経路を構成する分
    岐ダクトを設け、この分岐ダクトの入口に経路を切り換
    える切り換え弁、該分岐ダクトの出口に高温粒体を回収
    するスプレー装置を備えた容器をそれぞれ設け、非常
    時、該切り換え弁を操作し、該主経路から該分岐経路に
    切り換え、高温流体を前記容器に回収し、冷却するよう
    に構成したことを特徴とする請求項1記載の冷却搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 前記入口ダクトが第1シャッタおよび第
    2シャッタを備え、非常時、前記第1シャッタおよび第
    2シャッタを全閉位置に置き、系内および上流側機器に
    流入する大気を遮断するようにしたことを特徴とする請
    求項1または2記載の冷却搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記排出ダクトが第3シャッタを備え、
    非常時、前記第3シャッタを全閉位置に置き、系内に流
    入する大気を遮断するようにしたことを特徴とする請求
    項1または2記載の冷却搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記コイルスパイラルが高温粒体を搬送
    するスパイラル本体と、このスパイラル本体の一端に連
    結された環状のスクリーンとを備え、前記スクリーンを
    該ケーシングの入口に配置し、高温粒体中の比較的粒径
    の大きい粒体を該スクリーンで捕捉して取り除くように
    したことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の
    冷却搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記シール機構が圧潰部を備えたケーシ
    ングと、このケーシング内に回転可能に設けられた羽根
    を有するロータとを備え、該ケーシング内に導かれた低
    温粒体を前記圧潰部において押し潰した後に前記ロータ
    の羽根間に導くようにしたことを特徴とする請求項1、
    2、3、4または5記載の冷却搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動装置が検出した該駆動軸の回転
    数信号と設定値とを比較し、該回転数信号が設定値を下
    まわったとき、前記コイルスパイラルを逆転させる指令
    を出力し、設定値を超えたとき、該コイルスパイラルを
    正転に戻す指令を出力する制御装置を備えることを特徴
    とする請求項1または2記載の冷却搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動装置が検出した該駆動装置の負
    荷トルク信号と設定値とを比較し、該負荷トルク信号が
    設定値を超えたとき、前記コイルスパイラルを逆転させ
    る指令を出力し、設定値を下まわったとき、該コイルス
    パイラルを正転に戻す指令を出力する制御装置を備える
    ことを特徴とする請求項1または2記載の冷却搬送装
    置。
  9. 【請求項9】 前記駆動装置が該排出ダクトにおいて検
    出した粒体量信号と設定値とを比較し、該粒体量信号が
    設定値を下まわったとき、前記コイルスパイラルを逆転
    させる指令を出力し、設定値を超えたとき、該コイルス
    パイラルを正転に戻す指令を出力する制御装置を備える
    ことを特徴とする請求項1または2記載の冷却搬送装
    置。
  10. 【請求項10】 前記切り換え弁に代えて、該分岐ダク
    トの入口にスクリーンを設け、該主経路に投入する高温
    粒体中に含まれる比較的粒径の大きい粒体を該スクリー
    ンで捕捉し、該分岐経路に導くようにしたことを特徴と
    する請求項1または2記載の冷却搬送装置。
  11. 【請求項11】 前記シール機構に代えて、開口を通し
    て低温粒体を受け入れ、反転させた位置で該開口から前
    記低温粒体を放出するケージを備えたシール機構を設け
    たことを特徴とする請求項1または2記載の冷却搬送装
    置。
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