JP2001152125A - 耐熱性接着剤 - Google Patents
耐熱性接着剤Info
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Abstract
脂、エポキシ樹脂などに対して優れた接着性を有する耐
熱性樹脂組成物を提供するものである。特にポリイミド
との接着が比較的低温(180℃以下)で行え、加熱硬
化も同様に低温(200℃以下)で処理でき、高温(1
20℃以上)の長期信頼性試験でも接着力を低下しない
耐熱性接着剤を提供するものである。 【解決手段】 熱硬化性樹脂成分(A)及び(A)成分
と相溶性の構造と(A)成分と非相溶性の構造を有し、
(A)成分と反応可能な基を有し、相分離構造を形成可
能な高分子量体成分(B)を含む耐熱性接着剤。
Description
ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂などに対して優れた接着
性を有する、各種プリント配線板あるいは半導体パッケ
ージ用の接着剤、接着フィルムさらに半導体パッケージ
用封止材などに好適な耐熱性樹脂組成物に関する。
る銅、アルミニウム、金などの金属、絶縁部材を形成す
るポリイミド、エポキシ樹脂などの樹脂や半導体チップ
などシリコン系の無機材料など、種々存在する。これら
の構成要素は接着剤により接着されており、各種配線板
はその製造において種々の接着剤や接着シートが用いら
れている。。
PC)はポリイミドフィルムと銅箔をアクリルやエポキ
シ系の接着剤を介して圧着した3層構造の銅箔付きポリ
イミドフィルムを回路加工することにより作られてい
る。ポリイミドは耐熱性に優れた材料であるが、アクリ
ルやエポキシ系の接着剤では耐熱性がポリイミドに比較
して劣るためFPCの耐熱性も接着剤部分で決まってし
まう。ポリイミドと高い接着性を有し、耐熱性に優れ、
特に高温時の接着に関する信頼性については十分な接着
剤はこれまでなかった。
金属、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂などに対して優れ
た接着性を有する耐熱性樹脂組成物を提供するものであ
る。特にポリイミドとの接着が比較的低温(180℃以
下)で行え、加熱硬化も同様に低温(200℃以下)で
処理でき、高温(120℃以上)の長期信頼性試験でも
接着力を低下しない耐熱性接着剤を提供するものであ
る。
リイミドフィルムではポリイミドフィルムと銅箔を接着
剤を介して張り合わせている。耐熱性の接着剤の一つと
してシロキサン変性ポリアミドイミド、エポキシ樹脂及
びゴム系エラストマからなる接着剤があげられる。この
接着剤はポリイミドや銅箔と高い接着力、耐熱性を得る
ことができる。このような系ではエポキシ樹脂やゴム系
エラストマの接着剤中での分散状態が接着に重要であ
り、相分離構造的なミクロ分散状態を取ることが高接着
に関与していると考えられる。しかしながら初期の相分
離状態は高温での保持に伴いエポキシ樹脂成分が相溶化
して均一系となり接着性が低下する。
エポキシ樹脂からなる接着剤相分離状態を制御しポリイ
ミドや銅箔などの金属との接着性に優れた接着剤を得る
ことを課題とした。
する。 (1) 熱硬化性樹脂成分(A)及び(A)成分と相溶
性の構造と(A)成分と非相溶性の構造を有し、(A)
成分と反応可能な基を有し、相分離構造を形成可能な高
分子量体成分(B)を含む耐熱性接着剤。 (2) 熱硬化性樹脂成分(A)がエポキシ樹脂及びそ
の硬化促進剤であり、(B)成分がシロキサン変性ポリ
アミドイミドである項(1)に記載の耐熱性接着剤。 (3) (B)成分のシロキサン変性ポリアミドイミド
樹脂が、芳香族環を3個以上有するジアミンとアミン当
量が600以上のシロキサンジアミンの混合物に無水ト
リメリット酸を反応させて得られる一般式(1式)及び
一般式(2式)で示されるジイミドジカルボン酸を含む
混合物と一般式(3式)で示される芳香族ジイソシアネ
ートを反応させて得られる相分離構造を形成可能なシロ
キサン変性ポリアミドイミド樹脂である項(1)に記載
の耐熱性接着剤。
イミド樹脂、エポキシ樹脂などに対して優れた接着性を
有する耐熱性樹脂組成物を提供するものであり、特にポ
リイミドとの接着が比較的低温(180℃以下)で行
え、加熱硬化も同様に低温(200℃以下)で処理で
き、高温(120℃以上)の長期信頼性試験でも接着力
を低下しない耐熱性接着剤を提供するものである。
(A)成分と相溶性の構造と(A)成分と非相溶性の構
造を有し、(A)成分と反応可能な基を有する高分子量
体成分(B)を含む耐熱性接着剤であり、熱硬化性樹脂
成分(A)がエポキシ樹脂、(B)成分がシロキサン変
性ポリアミドイミドである耐熱性接着剤である。
個以上のグリシジル基を有していれば特に限定はない。
その硬化促進剤としてはイミダゾールなどの塩基性触媒
である。
なシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂が、芳香族環を
3個以上有するジアミンとアミン当量が600以上のシ
ロキサンジアミンの混合物に無水トリメリット酸を反応
させて得られる一般式(1式)及び一般式(2式)で示
されるジイミドジカルボン酸を含む混合物と一般式(3
式)で示される芳香族ジイソシアネートを反応させて得
られるシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂である耐熱
性接着剤である。
キサン変性ポリアミドイミドは芳香族環を3個以上有す
るジアミンとアミン当量が600以上のシロキサンジア
ミンの混合物に無水トリメリット酸を反応させて得られ
る一般式(1式)及び一般式(2式)で示されるジイミ
ドジカルボン酸を含む混合物と一般式(3式)で示され
る芳香族ジイソシアネートを反応させて得ることができ
る。
るジアミンとしては、2,2−ビス[4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル]プロパン(以下、BAPPと略
す)、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]
スルホン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]メタン、4,4
‘−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、
ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ケト
ン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼンなどが
挙げられ、単独でまたはこれらを組み合わせて用いるこ
とができる。BAPPは、シロキサン変性ポリアミドイ
ミド樹脂の特性のバランスとコスト的に他のジアミンよ
り特に好ましい。
しては(4式)で示されるものが用いられる。
し、R12〜R15はアルキル基、フェニル基または置換フ
ェニル基を示し、nは1〜15の整数を示す。) R10及びR11はそれぞれ前記R3及びR4に同じであり、
R12、R14、R13及びR15はそれぞれ、前記したR5、
R6、R7及びR8に同じである。R3及びR4の具体例と
しては、炭素数1〜6のアルキレン基、炭素数1〜3の
アルキル基、ハロゲン原子等で置換されていてもよいフ
ェニレン基又は炭素数1〜3のアルキル基、ハロゲン原
子等で置換されていてもよいナフタレン基等のアリーレ
ン基がある。R5、R6、R7及びR8において、アルキル
基は炭素数が1〜3のものが好ましく、フェニル基に結
合していてもよい置換基としては、炭素数1〜3のアル
キル基、ハロゲン原子等がある。
ン当量が600以上のシロキサン系両末端ジアミンとし
てアミノ変性シコーンオイルX−22−161A(アミ
ン当量840)、X−22−161B(アミン当量15
00)、以上信越化学工業株式会社製、商品名、BY1
6−853(アミン当量650)、BY16−853B
(アミン当量2200)以上、東レダウコーニングシリ
コーン株式会社製商品名などが市販品として挙げられ
る。
ては、4,4‘−ジフェニルメタンジイソシアネート
(以下、MDIと略す)、2,4−トリレンジイソシア
ネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ナフタレ
ン−1,5−ジイソシアネート、2,4−トリレンダイ
マなどが挙げられる。これらは単独でまたは、組み合わ
せて用いることができる。
アミドイミドの製造方法としては、(1)芳香族環を3
個以上有するジアミン及び(2)シロキサンジアミンの
混合物[(1)/(2)=99.9/0.1〜0.1/
99.9モル比]と無水トリメリット酸(以下TMAと
略す)を(1)+(2)の合計モル数とTMAのモル比
が1/2.05〜1/2.20で非プロトン性溶媒の存
在下に、50〜90℃で反応させ、さらに水と共沸可能
な芳香族炭化水素を非プロトン性溶媒の0.1〜0.5
重量比で投入し、120〜180℃で反応を行い、芳香
族ジイミドジカルボン酸とシロキサンジイミドジカルボ
ン酸を含む混合物を製造し、これと芳香族ジイソシアネ
ートとの反応を行うことができる。また、ジイミドジカ
ルボン酸を製造した後、その溶液から芳香族炭化水素を
除去し、これと芳香族ジイソシアネートの反応を行うも
のである。これによりシロキサン変性ポリアミドイミド
樹脂は非プロトン性極性溶媒を含むワニスとして得られ
る。
使用される溶媒は、芳香族環を3個以上有するジアミ
ン、シロキサンジアミン及びTMAと反応しない有機溶
媒であり、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、N−メチル−2−ピロリジノン、γ−ブチロラクト
ン、スルホラン、シクロヘキサノン、などが挙げられ
る。イミド化反応には、高温を要するため、N−メチル
−2−ピロリジノン特に好ましい。
性、接着剤の乾燥性、可とう性、接着性などの点から樹
脂構造中のシロキサン含量が5〜70重量%のものが好
ましい。シロキサン含量は一般式(1式)及び(2式)
で示される芳香族ジアミンとシロキサンジアミンの配合
比を変化させることで得ることができる。
良いゴム系エラストマとしてはアクリロニトリルゴム、
ポリブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ムなどが使用できる。これらは特に限定されるものでは
ない。アクリルゴムとしてはアクリロニトリルと他の
(メタ)アクリル系モノマとの共重合体が用いられる。
また、これらのエポキシ変性物、例えば、グリシジルア
クリレートとの共重合物、あるいはエポトートYR52
8、YR570(以上、東都化成製)が挙げられる。ポ
リブタジエンゴムとしては、ブタジエンゴム、ブタジエ
ン−イソプレンゴム、ブタジエン−スチレンゴムなどが
用いられる。これらのエポキシ変性物、例えばダイセル
化学製のエポキシ化ポリブタジエン、エポリードPB3
600、PB4700、エポキシ化ブタジエン−スチレ
ンなどが挙げられる。アクリルブタジエンゴムとして
は、NBRゴム、アクリル−イソプレン、アクリル−ブ
タジエン−イソプレン、アクリル−ブタジエン−スチレ
ンなどが挙げられる。シリコーンゴムとしては、オルガ
ノポリシロキサンを主成分としたもので、ポリジメチル
シロキサン系、ポリメチルフェニルシロキサン系ポリジ
フェニルシロキサン系に分けられる。一部をビニル基、
アルコキシ基などで変性したものがある。
キシ基を有するエポキシ化ポリブタジエンが好ましい。
その配合量は(A)成分と(B)成分の合計量100部
に対して5〜20重量部が好ましい。5重量部以下では
ポリイミドに対する接着硬化が低い場合も考えられ、2
0重量部を越えると樹脂組成物を硬化した時に、弾性
率、Tgの低下を起こすことがある。
個以上のグリシジル基を有するエポキシ樹脂とその硬化
促進剤、もしくは2個以上のグリシジル基を有するエポ
キシ樹脂とその硬化剤及びその硬化促進剤を用いること
が好ましい。接着剤の加熱処理により芳香族ポリアミド
イミドのアミド基とエポキシ基が反応して、橋架け構造
を生成する。エポキシ樹脂としてはビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、オル
トクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノ
ボラック型エポキシ樹脂などが利用でき、これらを数種
類、混合して用いてもかまわない。これらの反応を促進
する目的のため、イミダゾールなどの塩基性触媒を添加
することが好ましい。
物としては、有機リン系化合物が使用でき、トリフェニ
ルホスフェート、トリグリシジルホスフェート、ポリホ
スフェート化合物、レゾルシンポリホスフェート化合
物、トリキシリレニルホスフェート、芳香族縮合リン酸
エステル及びビフェニル型リン酸エステルなどが挙げら
れる。これらリン系化合物を配合する場合には(A)+
(B)成分の総量100重量部に対して15〜25重量
部が好ましい。15重量部未満では、難燃性が不十分と
なる傾向があり、25重量部を越えると接着性、はんだ
耐熱性が低下する傾向がある。
添加しても十分な難燃性を得ることが可能である。この
ようなエポキシ樹脂としてZX−1548−1、ZX−
1548−2、ZX−1548−3、ZX−1548−
4(以上東都化成株式会社製)があげられる。シロキサ
ン変性ポリアミドイミドの場合、樹脂の構造中にアミド
基やイミド基などの窒素源を有しており、接着剤中のリ
ン含量を10%以下としても効果的に難燃性を付与する
ことができる。
ム、水酸化マグネシウム、アルミン酸カルシウム、シリ
コーンポリマ粉末が挙げられ、結晶水を含有する水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウムが特に好ましい。無
機充填剤を配合する場合には(A)+(B)成分の総量
100重量部に対して50〜80重量部が好ましく、5
0〜60重量部が特に好ましい。50重量部未満では難
燃性が低下し、80重量部以上では接着性、はんだ耐熱
性が低下する。
混合して、耐熱性樹脂組成物とする。このような有機溶
媒としては、溶解性が得られるものであればどのような
ものでも良く、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロ
リジノン、γ−ブチロラクトン、スルホラン、シクロヘ
キサノンなどが使用できる。
の水分定量受器、温度計、攪拌機を備えた1リットルセ
パラブルフラスコに芳香環を3個以上有するジアミンと
してBAPP(2,2−ビス[4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル]プロパン)55.4g、シロキサンジ
アミンとして反応性シリコンオイルX−22−161B
(信越化学株式会社製商品名、アミン当量1560)4
6.8g、TMA(無水トリメリット酸)60.5g、
非プロトン性極性溶媒としてNMP(N−メチルピロリ
ドン)474gを仕込み、80℃で30分間、攪拌し
た。
してトルエン100mlを投入してから温度を上げ、約
160℃で2時間還流させた。水分定量受器に水が約
6.3ml以上たまっていること、新たな水の流出がみ
られなくなっていることを確認し、水分定量受器にたま
っている流出液を除去しながら、約190℃まで温度を
上げて、トルエンを除去した。
シアネートとしてMDI(4,4‘−ジフェニルメタン
ジイソシアネート)45.1gを投入し、160℃で2
時間反応させた。反応終了後、相分離状態を形成するシ
ロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液を得
た。
付き25mlの水分定量受器、温度計、攪拌機を備えた
1リットルセパラブルフラスコに芳香環を3個以上有す
るジアミンとしてBAPP(2,2−ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル]プロパン)49.3g、
シロキサンジアミンとして反応性シリコンオイルX−2
2−161A(信越化学株式会社製商品名、アミン当量
805)48.3g、TMA(無水トリメリット酸)6
0.5g、非プロトン性極性溶媒としてNMP(N−メ
チルピロリドン)474gを仕込み、80℃で30分
間、攪拌した。
してトルエン100mlを投入してから温度を上げ、約
160℃で2時間還流させた。水分定量受器に水が約
6.3ml以上たまっていること、新たな水の流出がみ
られなくなっていることを確認し、水分定量受器にたま
っている流出液を除去しながら、約190℃まで温度を
上げて、トルエンを除去した。
シアネートとしてMDI(4,4‘−ジフェニルメタン
ジイソシアネート)45.1gを投入し、160℃で2
時間反応させた。反応終了後、相分離状態を形成するシ
ロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液を得
た。
付き25mlの水分定量受器、温度計、攪拌機を備えた
1リットルセパラブルフラスコに芳香環を3個以上有す
るジアミンとしてBAPP(2,2−ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル]プロパン)41.1g、
シロキサンジアミンとして反応性シリコンオイルX−2
2−161AS(信越化学株式会社製商品名、アミン当
量421)84.2g、TMA(無水トリメリット酸)
80.7g、非プロトン性極性溶媒としてNMP(N−
メチルピロリドン)494gを仕込み、80℃で30分
間、攪拌した。
してトルエン100mlを投入してから温度を上げ、約
160℃で2時間還流させた。水分定量受器に水が約
7.2ml以上たまっていること、新たな水の流出がみ
られなくなっていることを確認し、水分定量受器にたま
っている流出液を除去しながら、約190℃まで温度を
上げて、トルエンを除去した。
シアネートとしてMDI(4,4‘−ジフェニルメタン
ジイソシアネート)60.1gを投入し、160℃で2
時間反応させた。反応終了後、相溶性のシロキサン変性
ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液を得た。
造を形成するポリアミドイミド、多官能性エポキシ樹脂
としてYDCN8125(東都化成株式会社製:エポキ
シ当量173)、硬化促進剤としてイミダゾール2E4
MZ、0.2重量部を表1に従い配合した。攪拌後、脱
泡のため1日、静置した。このワニスを用いて硬化樹脂
の弾性率、Tg及び接着強度(銅箔、ポリイミド、42
−アロイ)を評価し、結果を表1に併せて示した。
各フィルム硬化物の破断面を走査型電子顕微鏡(SE
M)で観察したところ合成例1、合成例2では海島構造
が観察され、実施例2ではエポキシ樹脂が海島構造に沿
って分散している様子が観察された。
ドイミド、多官能性エポキシ樹脂としてZX−1548
−2(東都化成株式会社製:エポキシ当量272)、硬
化促進剤としてイミダゾール2E4MZ、0.2重量部
を表2に従い配合した。攪拌後、脱泡のため1日、静置
した。このワニスを用いて硬化樹脂の弾性率、Tg、接
着強度(銅箔、ポリイミド、42−アロイ)及び難燃性
を評価し、結果を表2に併せて示した。
ドイミド、多官能性エポキシ樹脂としてYDCN812
5(東都化成株式会社製:エポキシ当量173)、硬化
促進剤としてイミダゾール2E4MZ、0.2重量部を
表3に従い配合した。攪拌後、脱泡のため1日、静置し
た。このワニスを用いて硬化樹脂の弾性率、Tg、接着
強度(銅箔、ポリイミド、42−アロイ)及び難燃性を
評価し、結果を表3に併せて示した。
型電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、海島構造な
どの不均一構造は観察されなかった。
び比較例2の銅箔/接着剤/ポリイミド積層品を150
℃の雰囲気下に所定時間(試験時間)放置後、室温まで
冷却して接着強度を調べた結果を図1のグラフに示し
た。実施例では初期の接着強度が高いだけでなく長期信
頼性に優れることが分かった。
うにして測定した。 (ポリイミド接着性)ポリイミドフィルム(カプトン5
0μm)にワニスを乾燥後の膜厚が20μmとなるように
塗布した。温風循環型乾燥機中で120℃15分乾燥し
た。その後、180℃で2時間硬化させ樹脂積層フィル
ムを得た。このフィルムの接着剤樹脂面をエポキシ系接
着剤(チバガイギー製アラルダイト)でエポキシ樹脂板
に接着した。ワニス樹脂層とポリイミドフィルム界面か
ら1cm幅を5cm/分の速度で剥がし、ポリイミド接
着強度を測定した。
SLP−18)の粗化面にワニスを乾燥後の膜厚が20
μmとなるように塗布した。温風循環型乾燥機中で12
0℃15分乾燥した。その後、接着剤付きフィルムを銅
箔(日本電解株式会社製SLP−18)の粗化面と合わ
せて180℃、2MPaで1時間加熱圧着し両面銅箔付
きフィルムを得た。この両面銅箔付きフィルムの銅箔を
1cm幅、5cm/分の速度で剥がし、銅箔接着強度を
測定した。
式会社製SLP−18)の粗化面にワニスを乾燥後の膜
厚が20μmとなるように塗布した。温風循環型乾燥機
中で120℃15分乾燥した。その後、接着剤付きフィ
ルムを42−アロイ(日立金属株式会社製)と合わせて
180℃、2MPaで1時間加熱圧着し測定用試料を得
た。この測定用試料の銅箔を1cm幅、5cm/分の速
度で剥がし、銅箔接着強度を測定した。
金属やポリイミド、エポキシ樹脂などとの接着力が高
い。相分離構造を形成するシロキサン変性ポリアミドイ
ミドとエポキシ樹脂の硬化系により接着剤中でのエポキ
シ樹脂の分散状態を制御し、高い接着力を保持できる。
また、ベースポリマであるシロキサン変性ポリアミドイ
ミドのアミド基、イミド基によりリン含有エポキシ樹脂
との組み合わせで良好な難燃性を付与することができ
る。本耐熱性接着剤は乾燥性が高く、塗膜の残存揮発分
を下げられることから、両面銅箔付きポリイミドフィル
ムなどを容易に製造することができる。
剤/ポリイミド積層品の150℃での試験時間に対する
接着強度しめすグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 熱硬化性樹脂成分(A)及び(A)成分
と相溶性の構造と(A)成分と非相溶性の構造を有し、
(A)成分と反応可能な基を有し、相分離構造を形成可
能な高分子量体成分(B)を含む耐熱性接着剤。 - 【請求項2】 熱硬化性樹脂成分(A)がエポキシ樹脂
及びその硬化促進剤であり、(B)成分がシロキサン変
性ポリアミドイミドである請求項1に記載の耐熱性接着
剤。 - 【請求項3】 (B)成分のシロキサン変性ポリアミド
イミド樹脂が、芳香族環を3個以上有するジアミンとア
ミン当量が600以上のシロキサンジアミンの混合物に
無水トリメリット酸を反応させて得られる一般式(1
式)及び一般式(2式)で示されるジイミドジカルボン
酸を含む混合物と一般式(3式)で示される芳香族ジイ
ソシアネートを反応させて得られる相分離構造を形成可
能なシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂である請求項
1に記載の耐熱性接着剤。 【化1】 【化2】 【化3】
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP33788599A JP5117642B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 耐熱性接着剤 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33788599A JP5117642B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 耐熱性接着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001152125A true JP2001152125A (ja) | 2001-06-05 |
JP5117642B2 JP5117642B2 (ja) | 2013-01-16 |
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ID=18312922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33788599A Expired - Lifetime JP5117642B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 耐熱性接着剤 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP5117642B2 (ja) |
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