JP2001152043A - 分散モノアゾ染料の混合物 - Google Patents

分散モノアゾ染料の混合物

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JP2001152043A JP2000315257A JP2000315257A JP2001152043A JP 2001152043 A JP2001152043 A JP 2001152043A JP 2000315257 A JP2000315257 A JP 2000315257A JP 2000315257 A JP2000315257 A JP 2000315257A JP 2001152043 A JP2001152043 A JP 2001152043A
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ビューラー ユールリッチ
Klaus-Wilfried Wanken
ワンケン クラウス−ウィルフリード
Carsten Harfmann
ハルフマン カルステン
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    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • C09B67/0046Mixtures of two or more azo dyes
    • C09B67/0051Mixtures of two or more azo dyes mixture of two or more monoazo dyes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B29/00Monoazo dyes prepared by diazotising and coupling
    • C09B29/06Monoazo dyes prepared by diazotising and coupling from coupling components containing amino as the only directing group
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】染料、噴霧乾燥、及び貯蔵に対して安定な形態
で利用可能なC.I.ディスパースオレンジ30含有混
合物並びにその固形及び液状調製物を製造する。 【解決手段】C.I.ディスパースオレンジと一般式
(I)で表されるモノアゾ染料の1種以上とを含む新規
な染料混合物、並びに当該染料混合物と湿潤剤、脱泡
剤、防塵剤、他の助剤などを含む染料調製物。 [式中、X1は−NO、−CN、アルキル基あるいは
フェニルスルホニル基、アルコキシカルボニル基、アミ
ノスルホニル基等を表す。X2、X3はH、ClまたはB
rを表す。YはH、−CHまたはCl、あるいは、X
2、X3がHの時はアルキルアミノ基あるいはアルキルス
ルホニルアミノ基を表す。R1、R2はアルキル基、ある
いは、アルコキシ基またはカルボニル基で置換されたア
ルキル基を表す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散モノアゾ染料
とC.I.ディスパースオレンジ30との混合物、その
製法、その固形および液状調製物、ならびに疎水性合成
繊維材料または疎水性合成繊維材料と天然繊維材料との
ブレンドを染色および/または捺染するためのそれらの
使用法に関する。
【0002】
【従来の技術】染料C.I.ディスパースオレンジ30
は、次式:
【化2】 で表される。C.I.ディスパースオレンジ30は、例
えば、独国特許第1219608号から周知であり、合
成繊維材料を染色および捺染するために使用されてい
る。
【0003】C.I.ディスパースオレンジ30の液状
および粉末状調製物、特に、粉末状調製物を製造するこ
とは難しい。なぜなら、C.I.ディスパースオレンジ
30の融点が低いからである。これを4−ニトロアニリ
ンおよびアニリンから合成すると多くの副生物を生じる
ため、融点や焼結開始温度が低下する。副生物として
は、例えば、2−クロロ−4−ニトロアニリンまたは4
−ニトロアニリンを一方の成分とし、N−シアノエチル
−N−ヒドロキシエチルアニリン、N,N−ビスヒドロ
キシエチルアニリン、N,N−ビスアセトキシエチルア
ニリン、N−シアノエチルアニリン、N,N−ビスシア
ノエチルアニリン、またはN−シアノエチルアセトアニ
リドを他方の成分として誘導される副生物が挙げられ
る。C.I.ディスパースオレンジ30のジアゾ成分お
よびカップリング成分、すなわち、2,6−ジクロロ−
4−ニトロアニリンおよびN−シアノエチル−N−アセ
トキシエチルアニリンと、これらの副生物の成分とが一
緒になると、生成するC.I.ディスパースオレンジ3
0中に合計で21種までのアゾ成分が含まれることにな
る。
【0004】C.I.ディスパースオレンジ30のプレ
スケーキを製造するためにジアゾ成分および/またはカ
ップリング成分を入手した場合あるいはプレスケーキそ
のものを入手した場合、供給源やこれらの成分の純度に
応じてばらつきのあるプレスケーキの品質が得られる。
【0005】生態学的および経済的関心から、非常に高
濃度の粉末状または液状調製物を製造することが必要と
なっている。このような調製物の得られる処方を採用す
れば、それに応じて、非生分解性分散剤の割合が低減す
るとともに、染料の製造、輸送、および貯蔵にかかるコ
ストが削減される。従って、これにより、染色工場で染
料を使用するのに必要なコストと染色工場で廃水処理を
行うのに必要なコストの両方が削減されるという利点が
得られる。
【0006】しかしながら、このような高濃度の処方を
採用した場合、ばらつきのあるプレスケーキの品質が得
られるという前述の問題は、より低濃度の処方を採用し
た場合よりも一層大きなものとなる。
【0007】C.I.ディスパースオレンジ30からな
る粉末状調製物または主成分としてC.I.ディスパー
スオレンジ30を含む粉末状調製物を製造するときの問
題点は、適切な分散安定性を得ると同時に、摩砕工程お
よび噴霧乾燥工程、特に噴霧乾燥工程の高い生産性を確
保することが難しい点である。また、液状調製物の場
合、高い貯蔵安定性を確保しなければならない。
【0008】分散安定性を得ることが難しいのは、この
染料の融点が低いためである。この染料の融点は、商業
的に一般に用いられる染色温度または乾燥器入口温度よ
りも低い。これが原因で、染色時の斑点の発生や望まし
からぬ不均一な染色結果を生じる。
【0009】分散安定性が悪いと、特に、チーズ染色や
ビーム染色のような巻き取られたパッケージの染色を行
うときに問題を生じる。この場合、商業的に一般に用い
られるパッケージ密度が高いので、深刻な濾過作用が現
れる。最終的には、染色液の流れる方向により、内側コ
イルは外側コイルと異なる濃度の色調に染色され、また
染料が析出して染色物の摩擦堅牢度は劣悪で許容できな
いものとなる。
【0010】C.I.ディスパースオレンジ30を含む
プレスケーキまたはプレスケーキ混合物は摩砕時に焼結
する傾向があるため、噴霧乾燥に必要な程度に細かい状
態にミルベースを微細化することが難しく、それが不可
能な場合もある。
【0011】噴霧乾燥器の適切な生産性を引き出すに
は、乾燥器の入口温度を高くすることが前提となる。噴
霧乾燥段階での問題は、この作業中に染料の焼結や凝集
が起きたり更には染料が塊になる場合に現れる。このよ
うな場合、得られた粉末を染浴中に均一に分散すること
はできない。この場合にも、望ましからぬ不均一な染色
結果を生じる。
【0012】液状調製物の製造に関して、C.I.ディ
スパースオレンジ30は、十分な貯蔵安定性を有する形
態に変換する上で問題があり、こうした変換は非常に難
しい。熱帯地方の通常の温度において数週間または数ヶ
月にわたって貯蔵した場合、染料が再結晶して分散液か
ら沈殿する。この場合にも、パッケージ染色、サーモゾ
ル処理、および布捺染において、凹凸のある不均一な外
観、従って、許容できない外観を生じる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
の問題に対する解決策を提供し、染色、噴霧乾燥、およ
び貯蔵に対して安定な形態で利用可能なC.I.ディス
パースオレンジ30含有料混合物ならびにその固形およ
び液状調製物を製造することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】不純物が含まれると結晶
性物質の融点は低下するので、C.I.ディスパースオ
レンジ30に一般式(I)で表される染料を意図的に添
加することにより焼結および凝集の問題が解決され、上
記の問題が回避されるということは、驚くべきことであ
り、当業者には予期できないことである。
【0015】欧州特許公開第332334号および独国
特許第19636380号には、C.I.レッド44お
よびC.I.レッド82にそれぞれ特定のアゾ染料を添
加することにより、類似の問題にいかに対処できるかが
記載されている。しかしながら、これらの特許に記載の
染料をC.I.ディスパースオレンジ30に添加して
も、この染料に付随する問題は解決されない。何と言っ
ても、これらの特許に記載のブレンド用染料は、色相の
点でC.I.ディスパースオレンジ30とは著しく異な
っている。従って、これらのブレンド用染料を所望の色
相を得るために使用することはできない。また、英国特
許第2030169号に記載のブレンド用染料、すなわ
ち、カップリング成分中に第2級プロピル基を有する染
料を添加することによっても、こうした問題を解決する
ことはできない。
【0016】従って、本発明は、C.I.ディスパース
オレンジ30と下記一般式(I)で表されるモノアゾ染
料の少なくとも1種との混合物を提供する。
【0017】
【化3】 〔式中、X1は、ニトロ、シアノ、メチルスルホニル、
エチルスルホニル、フェニルスルホニル、置換されてい
てもよいC1〜C4アルコキシカルボニル、置換されてい
てもよいC1〜C4アルキルアミノスルホニル、または置
換されていてもよいモノ−もしくはジ−C1〜C4アルキ
ルアミノカルボニルであり、X2およびX3は、それぞれ
独立して、塩素、臭素、または水素であり、Yは、水
素、メチル、または塩素であるか、あるいはYは、X2
およびX3が水素であるという条件付きで、アセトアミ
ノ、プロピオニルアミノ、n−ブチリルアミノ、i−ブ
チリルアミノ、メトキシアセトアミノ、クロロエチルア
ミノ、メチルスルホニルアミノ、またはエチルスルホニ
ルアミノであり、R1およびR2は、それぞれ独立して、
メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、2−ヒド
ロキシエチル、2−アセトキシエチル、2−プロピオニ
ルオキシエチル、4−アセトキシブチル、4−プロピオ
ニルオキシブチル、2−シアノエチル、4−ヒドロキシ
ブチル、4−シアノブチル、2−メトキシエチル、2−
エトキシエチル、2−プロポキシエチル、2−ブトキシ
エチル、4−メトキシブチル、4−エトキシブチル、2
−メトキシカルボニルエチル、2−エトキシカルボニル
エチル、3−メトキシカルボニルプロピル、3−エトキ
シカルボニルプロピル、2−メトキシカルボニルオキシ
エチル、2−エトキシカルボニルオキシエチル、2−メ
トキシカルボニルオキシブチル、2−エトキシカルボニ
ルオキシブチル、フェニル、ベンジル、2−フェニルエ
チル、2−フェノキシエチル、またはベンゾイルオキシ
エチルである。〕
【0018】X1で表される置換されていてもよいC1
4アルコキシカルボニル、置換されていてもよいC1
4アルキルアミノスルホニル、および置換されていて
もよいモノ−もしくはジ−C1〜C4アルキルアミノカル
ボニルに対する有用な置換基は、メトキシ、エトキシ、
およびヒドロキシルである。
【0019】染料C.I.ディスパースオレンジ30と
色相が類似している染料(I)を用いることが好まし
い。一般式(I)で表される染料に対する好ましい置換
基X1は、ニトロである。好ましい置換基X2およびX3
は、水素、臭素、および塩素であり、特に、塩素が好ま
しい。好ましい置換基Yは、塩素および水素であり、特
に、水素が好ましい。好ましい置換基R1およびR2は、
メチル、エチル、2−ヒドロキシエチル、2−アセトキ
シエチル、2−プロピオニルオキシエチル、2−ベンゾ
イルオキシエチル、2−シアノエチル、2−メトキシエ
チル、2−メトキシカルボニルエチル、2−エトキシカ
ルボニルエチル、2−フェニルエチル、またはベンジル
である。
【0020】特に好ましい置換基R1およびR2は、エチ
ル、2−ヒドロキシエチル、2−アセトキシエチル、2
−ベンゾイルオキシエチル、2−シアノエチル、または
ベンジルである。X2とX3の好ましい組合せは、Cl/
Br、Br/Br、およびH/Hである。X2とX3の特
に好ましい組合せは、Cl/Clである。
【0021】本発明の混合物のうちで特に好ましいもの
は、置換基X2、X3、およびYが次の好ましい組合せ:
Cl/Cl/H、Cl/Cl/Cl、Cl/Br/H、
Cl/Br/Cl、Br/Br/H、Br/Br/C
l、またはH/H/Hを有しかつ他の置換基が先に記載
した一般的な意味または好ましい意味を有する一般式
(I)で表される染料を少なくとも1種含有する混合物
である。この場合、YがHである組合せが、特に好まし
い。
【0022】好ましくは、本発明の混合物には、X
1が、ニトロであり、X2およびX3が、それぞれ独立し
て、水素、塩素、または臭素であり、Yが、水素または
塩素であり、R1およびR2が、それぞれ独立して、メチ
ル、エチル、2−ヒドロキシエチル、2−アセトキシエ
チル、2−プロピオニルオキシエチル、2−ベンゾイル
オキシエチル、2−シアノエチル、2−メトキシエチ
ル、2−メトキシカルボニルエチル、2−エトキシカル
ボニルエチル、2−フェニルエチル、またはベンジルで
ある一般式(I)で表される染料が、少なくとも1種含
まれる。
【0023】特に好ましくは、本発明の混合物には、X
1が、ニトロであり、X2およびX3が、同一で、それぞ
れ塩素、臭素、もしくは水素であるか、またはX2およ
びX3が、それぞれ独立して、塩素もしくは臭素であ
り、Yが、水素または塩素であり、R1およびR2が、そ
れぞれ独立して、エチル、2−ヒドロキシエチル、2−
アセトキシエチル、2−ベンゾイルオキシエチル、2−
シアノエチル、またはベンジルである一般式(I)で表
される染料が、少なくとも1種含まれる。
【0024】更に好ましくは、本発明の染料混合物に
は、染料C.I.ディスパースオレンジ30と、X
1が、ニトロであり、X2およびX3が、塩素であり、Y
が、水素であり、R1およびR2が、2−シアノエチルで
ある一般式(I)で表される染料、またはX1が、ニト
ロであり、X2およびX3が、塩素であり、Yが、水素で
あり、R1およびR2が、2−アセトキシエチルである一
般式(I)で表される染料と、が含まれる。
【0025】本発明の混合物を用いて先に記載の繊維材
料を染色および捺染する場合、本発明の染料混合物と組
み合わせると、黒色、褐色、オリーブ色などの色相を形
成する異なる色の染料を、本発明の混合物に添加しても
よい。
【0026】本発明の染料混合物には、一般式(I)で
表される染料が、1種以上、好ましくは1〜3種、特に
好ましくは1または2種含まれる。混合物中に含まれる
一般式(I)で表される染料1種または複数種の重量分
率は、0.5〜15%、好ましくは1〜10%、特に好
ましくは2〜8%である。
【0027】しかしながら、本発明の染料混合物には、
このほかに、任意の所望の量で、好ましくは本発明の混
合物の全重量を基準に10%までの量で、更に染料が含
まれていてもよい。
【0028】本発明の染料混合物には、分散剤、湿潤
剤、脱泡剤、防塵剤、および他の助剤が、これらの添加
剤に対する通常の使用量で、更に含まれていてもよい。
これ以降では、このような染料混合物を染料調製物と記
す。これらの染料調製物には、一般に、本発明に係る染
料混合物10〜60重量%と、アニオン系分散剤10〜
80重量%と、ノニオン系分散剤0〜15重量%と、場
合により更に、湿潤剤、脱泡剤、防塵剤、他の助剤など
の添加剤と、が含まれる。
【0029】本発明の混合物は、例えば、「混合型合成
法」により製造可能である。この方法では、C.I.デ
ィスパースオレンジ30のジアゾ成分および一般式
(I)で表される染料1種または複数種のジアゾ成分を
一緒にジアゾ化して、C.I.ディスパースオレンジ3
0のカップリング成分および一般式(I)で表される染
料1種または複数種のカップリング成分にカップリング
させる。この方法は、好ましくは、一般式(I)で表さ
れる1種または複数種の染料がC.I.ディスパースオ
レンジ30と同じジアゾ成分または同じカップリング成
分を有する場合に用いられる。
【0030】本発明に係る染料混合物をこうした「一括
合成」により製造する場合、鉱酸または有機カルボン酸
中において、場合により追加された水の存在下で、1種
または複数種のジアゾ成分をジアゾ化する。有機カルボ
ン酸としては、例えば、酢酸およびプロピオン酸が挙げ
られる。鉱酸としては、例えば、燐酸、塩酸、および硫
酸、特に、硫酸が挙げられる。
【0031】使用するニトロソ化剤は、アルカリ金属の
亜硝酸塩、例えば、固体状態もしくは水溶液状態の亜硝
酸ナトリウム、またはニトロシル硫酸である。ジアゾ化
温度は、好ましくは‐5〜30℃、特に好ましくは0〜
20℃である。
【0032】カップリングは、一般に、0〜35℃の温
度範囲でカプラの溶液または懸濁液にジアゾ溶液を添加
することによって行われる。最初に導入されるカプラの
pHは、好ましくは弱酸性である。酢酸ナトリウムなど
の緩衝剤を添加することが有利なこともある。
【0033】カプラを酢酸のような弱酸の溶液に加えて
溶液状態または懸濁液状態でジアゾ溶液に添加すること
によってカップリングを行うことも可能である。この場
合にも緩衝剤を添加することが有利なこともある。
【0034】濾過時間を減少させ、濾過ケーク中の染料
含有量を増大させるために、カップリングさせたままの
状態の染料をカップリングバッチ中で50〜130℃の
温度まで加熱することが有利なこともある。また、有利
には、バッチのpHを4〜8の値に調節する。
【0035】本発明の混合物はまた、染料(I)をC.
I.ディスパースオレンジ30と混合することによって
製造することもできる。この場合、一般式(I)で表さ
れる染料を、仕上げ処理時に、C.I.ディスパースオ
レンジ30に添加することも可能である。すなわち、染
料のプレスケーキを一緒に摩砕し、次いで、場合により
噴霧乾燥させことができる。
【0036】しかしながら、別々に摩砕されたプレスケ
ーキのミルベースを合わせて、次に、一緒に噴霧乾燥さ
せることもできる。最後に、個々に仕上げ処理の施され
た染料を攪拌混合し、染色液または捺染糊に添加するこ
ともできる。
【0037】「仕上げ処理」とは、一般的な合成を行っ
たままの状態の染料を、それぞれの目的の用途に応じた
通常の形態に変換することである。特に、仕上げ処理と
は、水、分散剤、および場合により更なる添加剤の存在
下で、染料を湿式摩砕し、場合により、続いて、乾燥、
特に、噴霧乾燥を行って、固形染料調製物を得ることを
意味するものとする。
【0038】染料は、有利には、ボールミルやサンドミ
ルのような好適なミル中で混合する。個々の染料または
混合物の分散度を確保するためにまたは向上させるため
に、摩砕される染料混合物または一括合成により得られ
た混合物に、好ましくは、1種以上の分散剤を添加す
る。合成中または合成直後にかかわらず、湿式ビーズミ
リングなどの摩砕処理により、染料粒子のサイズを適切
に変化させて所望の値に設定することが可能であること
は分かるであろう。この方法を用いて、本発明の染料調
製物を製造することもできる。
【0039】本発明の染料混合物に仕上げ処理を施すの
に有用な分散剤としては、特に、アニオン系および/ま
たはノニオン系分散剤が挙げられる。好ましくは、アニ
オン系分散剤を用いるが、特に好ましくは、アニオン系
分散剤の方が多く含まれるアニオン系とノニオン系分散
剤との混合物を用いる。
【0040】有用なアニオン系分散剤としては、特に、
芳香族スルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物、
例えば、ホルムアルデヒドとアルキルナフタレンスルホ
ン酸との縮合生成物、ホルムアルデヒドとナフタレンス
ルホン酸およびベンゼンスルホン酸との縮合生成物、置
換されていてもよいフェノールとホルムアルデヒドおよ
び重亜硫酸ナトリウムとの縮合生成物が挙げられる。ま
た、特に、リグニンスルホネート、例えば、サルファイ
ト法またはクラフト法により得られるリグニンスルホネ
ートを使用することも可能である。好ましくは、これら
の物質は、部分的に、加水分解、酸化、プロポキシル
化、スルホン化、スルホメチル化、または脱スルホン化
され、更に、既知の方法に従って、例えば、分子量やス
ルホン化度などに応じて、分別された生成物である。同
様に、サルファイトリグニンスルホネートとクラフトリ
グニンスルホネートとの混合物も非常に有効である。特
に有用な性質を有する物質は、平均分子量1,000〜
100,000、有効リグニンスルホネート含有率少な
くとも80%、および好ましくは、低い多価カチオン含
有率を有するリグニンスルホネートである。スルホン化
度は、広範にわたる許容範囲内で変化させることが可能
である。
【0041】有用なノニオン系分散剤としては、例え
ば、アルキレンオキシドと、脂肪アルコール、脂肪アミ
ン、脂肪酸、フェノール、アルキルフェノール、アリー
ルアルキルフェノール、カルボキサミド、樹脂酸などの
アルキル化可能な化合物との反応生成物が挙げられる。
このような反応生成物としては、例えば、エチレンオキ
シドと、 a)6〜20個の炭素原子を有する飽和および/または
不飽和脂肪アルコール、 b)アルキル基中に4〜12個の炭素原子を有するアル
キルフェノール、 c)14〜20個の炭素原子を有する飽和および/また
は不飽和脂肪アミン、 d)14〜20個の炭素原子を有する飽和および/また
は不飽和脂肪酸、または e)水素化および/または非水素化樹脂酸、 との反応生成物である。
【0042】有用なエチレンオキシド付加物としては、
特に、エチレンオキシド5〜30モルと、a)〜e)に
記載のアルキル化可能な化合物との反応生成物が挙げら
れる。
【0043】有用な湿潤剤としては、例えば、C6〜C
10アルキルホスフェート、C6〜C18脂肪アルコールと
エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドと
の付加生成物、あるいはこれらのアルコキシル化生成物
の混合物が挙げられる。有用な脱泡剤としては、例え
ば、トリブチルホスフェートおよび第3級アセチレング
リコールが挙げられる。有用な防塵剤としては、例え
ば、鉱油をベースとする物質が挙げられる。
【0044】他の助剤とは、例えば、ナトリウムo−フ
ェニルフェノキシドもしくはナトリウムクロロフェノキ
シドのような殺真菌剤、クラスト形成抑制剤、ナトリウ
ムm−ニトロベンゼンスルホネートのような酸化剤とし
て機能する助剤、凍結防止剤、疎水化剤などが挙げられ
る。
【0045】好ましい固形染料調製物には、それぞれ全
調製物を基準にして、本発明の染料混合物10〜50重
量%と、リグニンスルホネート(特に、クラフトリグニ
ンスルホネートおよびサルファイトリグニンスルホネー
ト)10〜80重量%と、ナフタレンスルホン酸とホル
ムアルデヒドとの縮合生成物0〜20重量%と、ノニオ
ン系分散剤(特に、樹脂酸とエチレンオキシドおよび/
またはプロピレンオキシドとの付加生成物)0〜10重
量%と、湿潤剤0〜1.5重量%と、脱泡剤0.1〜1
重量%と、防塵剤0.2〜1.5重量%と、が含まれ
る。
【0046】好ましい液状染料調製物には、それぞれ全
調製物を基準にして、本発明の染料混合物10〜30重
量%と、リグニンスルホネート(特に、クラフトリグニ
ンスルホネートおよびサルファイトリグニンスルホネー
ト)10〜30重量%と、ナフタレンスルホン酸とホル
ムアルデヒドとの縮合生成物0〜10重量%と、ノニオ
ン系分散剤(特に、樹脂酸とエチレンオキシドおよび/
またはプロピレンオキシドとの付加生成物)0〜10重
量%と、脱泡剤0.1〜1重量%と、保存剤0.1〜
0.5重量%と、凍結防止剤(特に、グリセロール)0
〜15重量%と、水79.8〜10重量%と、が含まれ
る。
【0047】有用な保存剤としては、例えば、1,2−
ベンゾイソチアゾール−3−(2H)−オン、クロロ−
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、もしくは
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンのようなイ
ソチアゾリドン、ペンタクロロフェノールナトリウム、
1,3,5−トリエチロールヘキサヒドロ−s−トリア
ジン、またはそれらの混合物が挙げられる。ほとんどの
用途において、固形調製物(粉末状または顆粒状調製
物)が好ましい。
【0048】固形染料調製物を製造のための好ましい方
法では、上記の液状染料調製物から、それに含まれる液
体、特に水を、例えば、真空乾燥、凍結乾燥、カンドラ
イヤによる乾燥、好ましくは噴霧乾燥により除去する。
【0049】好ましくは、本発明に係る染料混合物を含
むスラリーの噴霧乾燥は、130〜160℃、好ましく
は140〜150℃の乾燥器入口温度、および50〜8
0℃、好ましくは60〜70℃の乾燥器出口温度におい
て、通常の噴霧乾燥機中で行う。
【0050】固形染料調製物の製造を行う場合、噴霧乾
燥を行う懸濁液に、乾燥前、0.1〜1.5部の量で防
塵剤を添加してもよい。
【0051】分散剤および補助剤の存在下で染料を摩砕
した後、粉末状生成物として得られるミルベースは、高
温で長期間にわたり安定である。ミルベースは、ミル中
でまたはミルから取り出した後で冷却する必要はなく、
噴霧乾燥前、長期間にわたり回収容器中で保存すること
ができる。更なる利点としては、乾燥させる材料が凝集
を起こすことなく、高温で噴霧乾燥を行うことができる
ことが挙げられる。乾燥器出口温度を同じにした場合、
乾燥器入口温度を増大させることは、乾燥器の生産性を
増大させることを意味し、従って、生産コストが削減さ
れる。
【0052】本発明の液状調製物は、相分離を起こす傾
向がなく、特に、沈降もパテ状沈殿物の生成を起こす傾
向も見られない。従って、染料を取り出す前に、容器中
において染料を不便な均質化処理にかける必要もない。
【0053】本発明の染料混合物は、特に、固形調製物
の形態の場合、染液およびパジング液ならびに捺染糊の
調製時、C.I.ディスパースオレンジ30に対して優
れた湿潤性を呈するため、不便な手動攪拌または機械的
攪拌を行うことなく迅速に分散させることができる。こ
れらの液および捺染糊は均一であり、現在の染色工場に
おいて薬剤保存に関して問題を起こすことはなく、計量
機械のノズルを閉塞させることもない。
【0054】本発明は更に、疎水性合成繊維材料もしく
はそれらの混合物または疎水性合成繊維材料と天然繊維
材料との混合物を染色および/または捺染するために本
発明の染料調製物を使用する方法に関する。
【0055】有用な疎水性合成繊維材料としては、例え
ば、セルロースエステル(セルロースアセテート、セル
ローストリアセテートなど)、ポリアミド、ポリエステ
ル(特に、芳香族ジカルボン酸と、グリコール、好まし
くはポリエチレングリコールテレフタレートとをベース
とした高分子量ポリエステル)、またはそれらの繊維材
料の任意の混合物が挙げられる。有用な天然繊維材料
は、ウール、セルロース、および綿であり、特に、綿が
有用である。
【0056】疎水性合成材料は、シート状またはストラ
ンド状構造の形態で存在可能であり、例えば、糸または
織布(ループ形成編織布またはループ引締編織布)に加
工することができる。
【0057】本発明の染料混合物は、芳香族ポリエステ
ル、芳香族ポリエステルとセルロースエステルとのブレ
ンド、または芳香族ポリエステルとウールもしくはセル
ロース(特に綿)とのブレンドを含む繊維を、染色およ
び/または捺染するのに特に有用である。
【0058】上記の繊維材料は、本発明の染料混合物ま
たは本発明の固形もしくは液状染料調製物を用いて従来
の方法で染色される。従来の方法としては、80〜11
0℃において、場合によりキャリヤの存在下で、好まし
くは水性分散液から染色させる紡糸染色法、吸尽法、1
10〜140℃において染色オートクレーブ中で染色さ
せるHT法、および染液で布をパジングしてから約18
0〜230℃で固着させるいわゆる熱固着法が挙げられ
る。こうした染色を行うと、非常に良好な堅牢性を有す
る非常に濃い橙色染色物が得られる。
【0059】上記の用途で使用される染液には、好まし
くは、本発明の染料混合物の調製物が非常に細かい微細
化状態で含まれていなければならない。染料は、液体媒
質中で、好ましくは水中で、染料混合物に剪断力を作用
させながら分散剤と一緒に染料混合物を分散させること
によって細かく粉砕される。こうした処理を行うと、最
初に存在していた染料粒子は、最適な比表面積が得られ
る程度にまで微粉砕されるので、染料の沈降が回避され
る。染料の粒子サイズは、一般的には、0.1〜5μ
m、好ましくは0.5〜1μmである。分散工程で使用
される分散剤は、染料混合物の合成および製造に関連し
て先に述べたノニオン系またはアニオン系分散剤であっ
てよい。
【0060】染液は、上記の手順に従って製造された染
料処方物の必要量を、染色媒質で、好ましくは水で、染
色用液比5:1〜50:1が得られる程度にまで希釈す
ることによって調製される。このほか、一般的には、更
に、分散剤、湿潤剤、固着剤などの染色助剤が染液に添
加される。
【0061】上記の繊維材料は、本発明の染料混合物を
捺染糊中に導入してこれを繊維材料に捺染することによ
り、従来の方法で捺染してもよい。この場合、180〜
230℃の温度において、場合によりキャリヤの存在下
で、HT蒸熱または乾熱を用いて、染料を固着させる。
捺染糊は、必要量の染料処方物を、アルカリ金属アルギ
ン酸塩などの増粘剤と一緒に、場合により、固着促進
剤、湿潤剤、酸化剤などの他の添加剤と一緒に混練する
ことによって製造される。
【0062】こうした処理を行うと、非常に良好な堅牢
性、特に、光、クロッキング、乾熱セット、乾熱プリー
ティング、洗濯、水、および熱移染に対して非常に良好
な堅牢性を有する非常に濃い橙色染色物が得られる。
【0063】本発明の染料混合物はまた、原液着色する
ための周知の方法に従って、上記の疎水性繊維材料を有
機溶剤から染色するのに有用である。本発明の染料混合
物はまた、他の分散染料と混合して疎水性合成繊維を染
色および捺染するのに非常に有用である。
【0064】本発明に係る染料混合物の利点は、当技術
分野の新しい製造条件下で水性染浴から染色を行う場合
に特に明瞭になる。
【0065】当技術分野の新しい製造条件は、パッケー
ジ染色やビーム染色における充填密度が高いこと、低液
比であること(すなわち、染料濃度が高いこと)、およ
びポンプ送液能力が高いために染液に大きな剪断力が加
わることが特徴である。このような条件下においてさえ
も、本発明の染料混合物は、凝集する傾向がなく、染色
される布材料上に濾別されて析出することもない。従っ
て、得られる染色物は、均一であり、巻き取られたパッ
ケージ中の外側コイルの色濃度と内側コイルの色濃度と
の差がなく、更に、染色物には析出がまったく見られな
い。最後に、本発明の染料混合物を用いて得られるパッ
ド染色物および捺染物についても同様に、均一で斑点の
ない外観が得られる。
【0066】
【発明の実施の形態】次に、以下の実施例により本発明
を更に詳しく説明するが、本発明は、これらに限定され
るものではない。実施例に記載の部およびパーセント
は、特に記載のない限り、重量基準である。
【0067】(実施例1)a)染料C.I.ディスパー
スオレンジ30のプレスケーキ250部および一般式
(I)〔式中、X1はニトロであり、X2およびX3は塩
素であり、Yは水素であり、R1およびR2は2−シアノ
エチルである〕で表される染料のプレスケーキ12部
(これらの染料はいずれも、染料含有率の分析値が35
%であった)を、リグニンスルホネート112gと一緒
にサンドミルにかけて、60%が1μm未満になるまで
微細化した。得られたミルベースを、入口温度140℃
および出口温度60℃に設定された噴霧乾燥器中で乾燥
させた。これにより、約45%の濃度の染料粉末が得ら
れた。
【0068】b)実施例1a)の染料粉末0.2gを水
250ml中に攪拌しながら添加した。こうして得られ
た染液に、50℃において、パッケージ上にきつく綾に
巻き取られたポリエステル糸10gを入れ、内側から外
側にポンプ送液しながら20分間にわたり130℃まで
加熱した。130℃で30分間染色した後、染液を冷却
し、パッケージ上の糸をすすぎ洗いしてから乾燥させ
た。パッケージの内面上にはまったく付着物がなく、析
出染料粒子も観測されなかった。すなわち、染浴中に含
まれる分散の不完全な染料粒子は、外面から剥落した。
染色された糸を巻出し、ループを引き締めて編んで靴下
を作製した。この靴下の端部は、どの部分をとっても互
いに同じ色濃度であった。すなわち、パッケージ上の糸
は、内側も外側も均一に染色された。
【0069】c)実施例1a)の手順に準じて、C.
I.ディスパースオレンジ30単独で濃度約45%の染
料粉末を作製し、実施例1b)に従って染色を行ったと
ころ、染色されたパッケージには染料の付着物がはっき
りと観測された。この付着物は、容易に擦り取ることが
できた。この糸から作製した靴下は、端部が同じになら
なかった。すなわち、色が不均一であった。
【0070】(実施例2)実施例1a)と同様な処理を
繰り返して、C.I.ディスパースオレンジ3092%
と、一般式(I)〔式中、X1はニトロであり、X2およ
びX3は塩素であり、Yは水素であり、R1およびR2
アセトキシエチルである〕で表される染料の8%とから
なる純粋な染料成分をベースとした濃度45%の染料粉
末を作製し、これを用いて、当技術分野で慣用されるき
つく巻き取られたパッケージの形態の糸または布を染色
したところ、均一な外観を有する染色物が得られた。
【0071】(実施例3) a)2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリン207g
を、20〜25℃において、濃硫酸300ml中にニト
ロシル硫酸40%を含有した溶液328gでジアゾ化
し、直接氷冷しながら0〜5℃において、60%酢酸中
にN−シアノエチル−N−アセトキシエチルアニリン2
23gおよびN,N−ビスーシアノエチルアニリン10
gを含有した溶液上に注いでカップリングさせた。カッ
プリング終了時に析出した染料混合物を濾過し、水洗し
て中性にし、送風乾燥を行って、水分を含む濃度約25
%のプレスケーキを得た。このプレスケーキには、純粋
な染料の含有率に基づいて、C.I.ディスパースオレ
ンジ30約95%と、一般式(I)〔式中、X1はニト
ロであり、X2およびX3は塩素であり、Yは水素であ
り、R1およびR2は2−シアノエチルである〕で表され
る染料約5%とが含まれていた。
【0072】b)こうして得られた染料混合物を用い
て、実施例1a)の手順に従って濃度45%の染料粉末
を作製したところ、同じように満足すべきレベルの染色
物が得られた。
【0073】c)実施例3a)で得られた含水プレスケ
ーキ100gを、リグニンスルホネート25gと一緒に
ビードミルにかけて、60%が1μm未満になるまで微
細化し、この染料混合物を20%の濃度で含有する液状
処方物を得た。この処方物は、満足すべき貯蔵安定性を
もっていた。この液状処方物を50℃で数ヶ月間にわた
り貯蔵した後、通常の濾過試験を行ったところ、フィル
タ上には付着物はまったく観測されず、また、サーモゾ
ル法による染色および捺染を行ったところ、染色または
捺染された布上には斑点は観測されなかった。すなわ
ち、この液状調製物の貯蔵時、分散物は安定な状態を保
持し、分散された染料粒子の析出による再結晶化は起こ
らなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウス−ウィルフリード ワンケン ドイツ連邦共和国、51381 レヴェルクー ゼン、アウフ デム ボーンブシェル 19 (72)発明者 カルステン ハルフマン ドイツ連邦共和国、51065 ケルン、 コ ーマンスストラッセ 10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C.I.ディスパースオレンジ30と、
    下記一般式(I)で表されるモノアゾ染料の少なくとも
    1種とを含む染料混合物。 【化1】 〔式中、 X1は、ニトロ、シアノ、メチルスルホニル、エチルス
    ルホニル、フェニルスルホニル、置換されていてもよい
    1〜C4アルコキシカルボニル、置換されていてもよい
    1〜C4アルキルアミノスルホニル、または置換されて
    いてもよいモノ−もしくはジ−C1〜C4アルキルアミノ
    カルボニルであり、 X2およびX3は、それぞれ独立して、塩素、臭素、また
    は水素であり、 Yは、水素、メチル、または塩素であるか、あるいはY
    は、X2およびX3が水素であるという条件付きで、アセ
    トアミノ、プロピオニルアミノ、n−ブチリルアミノ、
    i−ブチリルアミノ、メトキシアセトアミノ、クロロエ
    チルアミノ、メチルスルホニルアミノ、またはエチルス
    ルホニルアミノであり、 R1およびR2は、それぞれ独立して、メチル、エチル、
    n−プロピル、n−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2
    −アセトキシエチル、2−プロピオニルオキシエチル、
    4−アセトキシブチル、4−プロピオニルオキシブチ
    ル、2−シアノエチル、4−ヒドロキシブチル、4−シ
    アノブチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチ
    ル、2−プロポキシエチル、2−ブトキシエチル、4−
    メトキシブチル、4−エトキシブチル、2−メトキシカ
    ルボニルエチル、2−エトキシカルボニルエチル、3−
    メトキシカルボニルプロピル、3−エトキシカルボニル
    プロピル、2−メトキシカルボニルオキシエチル、2−
    エトキシカルボニルオキシエチル、2−メトキシカルボ
    ニルオキシブチル、2−エトキシカルボニルオキシブチ
    ル、フェニル、ベンジル、2−フェニルエチル、2−フ
    ェノキシエチル、またはベンゾイルオキシエチルであ
    る。〕
  2. 【請求項2】 一般式(I)で表される染料が、混合物
    中に1〜3種含まれている、請求項1に記載の染料混合
    物。
  3. 【請求項3】 一般式(I)で表される染料が、混合物
    中に0.5〜15重量%の量で含まれている、請求項1
    および2の少なくとも1項に記載の染料混合物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の少なくとも1項に記載の
    染料混合物を製造するための方法であって、 混合物成分のプレスケーキを混合して一緒に摩砕するか
    または混合物成分のプレスケーキを別々に摩砕した後で
    混合し、場合により、一緒に噴霧乾燥を行うことを含
    む、方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3の少なくとも1項に記載の
    染料混合物を調製するための方法であって、 C.I.ディスパースオレンジ30のジアゾ成分および
    一般式(I)で表される染料少なくとも1種のジアゾ成
    分を一緒にジアゾ化してC.I.ディスパースオレンジ
    30のカップリング成分および一般式(I)で表される
    染料少なくとも1種のカップリング成分にカップリング
    させることを含む、方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の染料混合物10〜60
    重量%と、 アニオン系分散剤10〜80重量%と、 ノニオン系分散剤0〜15重量%と、 場合により、更に、湿潤剤、脱泡剤、防塵剤、他の助剤
    などの添加剤と、を含む染料調製物。
  7. 【請求項7】 それぞれ全調製物を基準にして、 請求項1に記載の染料混合物10〜50重量%と、 リグニンスルホネート(特に、クラフトリグニンスルホ
    ネートおよびサルファイトリグニンスルホネート)10
    〜80重量%と、 ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成
    物0〜20重量%と、 ノニオン系分散剤(特に、樹脂酸とエチレンオキシドお
    よび/またはプロピレンオキシドとの付加生成物)0〜
    10重量%と、 湿潤剤0〜1.5重量%と、 脱泡剤0.1〜1重量%と、 防塵剤0.2〜1.5重量%と、を含む固形染料調製
    物。
  8. 【請求項8】 それぞれ全調製物を基準にして、 請求項1に記載の染料混合物10〜30重量%と、 リグニンスルホネート(特に、クラフトリグニンスルホ
    ネートおよびサルファイトリグニンスルホネート)10
    〜30重量%と、 ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成
    物0〜10重量%と、 ノニオン系分散剤(特に、樹脂酸とエチレンオキシドお
    よび/またはプロピレンオキシドとの付加生成物)0〜
    10重量%と、 脱泡剤0.1〜1重量%と、 保存剤0.1〜0.5重量%と、 凍結防止剤(特に、グリセロール)0〜15重量%と、 水79.8〜10重量%と、を含む液状染料調製物。
  9. 【請求項9】 疎水性合成繊維材料もしくはそれらの混
    合物または疎水性合成繊維材料と天然繊維材料との混合
    物を染色および/または捺染するために、請求項1〜3
    の少なくとも1項に記載の染料混合物または請求項6〜
    8の少なくとも1項に記載の染料調製物を使用する方
    法。
  10. 【請求項10】 芳香族ポリエステルまたは芳香族ポリ
    エステルとセルロースエステルもしくはウールとのブレ
    ンドを含んでいる布を染色および/または捺染するため
    に、請求項1〜3の少なくとも1項に記載の染料混合物
    または請求項6〜8の少なくとも1項に記載の染料調製
    物を使用する方法。
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