JPS5945011B2 - 分散型水不溶性染料組成物 - Google Patents

分散型水不溶性染料組成物

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JPS5945011B2
JPS5945011B2 JP3579979A JP3579979A JPS5945011B2 JP S5945011 B2 JPS5945011 B2 JP S5945011B2 JP 3579979 A JP3579979 A JP 3579979A JP 3579979 A JP3579979 A JP 3579979A JP S5945011 B2 JPS5945011 B2 JP S5945011B2
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清輝 小島
尚樹 原田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は分散型水不溶性染料組成物に関するものである
更に詳しくは、本発明は式(1) で示される染料90〜10重量%と、一般式()〔式中
、X1、X2はそれぞれ独立に水素原子またはハロゲン
原子、Yぱ水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基ま
たはアシルアミノ基を表わす。
R1、R2はそれぞれ独立にアルキル基、シクロアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基またはへゼロ環式化合
物残基を表わし、これらの基は置換基を有することがで
きる。また、R,とR2は異種原子を介して、またほ介
さず直接に結合して環を形成してもよい。ただし、式(
1)と同一の場合は除くものとする。〕で示される染料
の一種または二種以上の染料10〜90重量%とからな
ることを特徴とする分散型水不溶性染料組成物である。
式(1)の染料はすでに公知であり、疎水性合成繊維の
染色に使用される代表的な橙色染料のひとつである。
しかしながら式(1)の染料は種々の堅牢度にすぐれる
ところから多用されているにもかかわらず、高温水中分
散安定性(以下単に分散安定性という)が劣るという欠
点があつた。
このため染色工場においてはコスト的に不利であるにも
かかわらず、大量の分散化助剤を添加併用して凝集物の
発生を防止しているが、それでもなお不充分であり、特
に近年実用化されつつあるラピッド染色法においては、
しばしば染色時に凝集物が発生し、これに起因する染め
斑が発生して染色物の商品価値をなくしてしまうことか
らその改良が強く望まれていた。本発明者らは上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、前記本発明に到達した
すなわち式(1)の染料に一般式()で示される染料の
一種またば二種以上を、式(1)の染料の合成から製品
化が完了するまで任意の過程で混合または配合すること
により、大量の分散化助剤を使用することなく分散安定
性を著しく改良できることを見い出した。式(1)と一
般式()の染料は、それぞれ単独では分散安定性がきわ
めて劣つているにも拘わらず、それらを混合することで
飛躍的、相乗的に分散安定性が向土することは全く予期
し得ないことであつた。一般式()で示される染料のう
ち特に好ましいものとして、下記の染料が例としてあげ
られる。
一般式()の染料は、式(1)の染料に疎水合成繊維、
特にポリエステル繊維土で近似の色相を有するため、任
意の比率で配合しても色調の変化はごくわずかであり、
このため他の色調の染料を用いて調色する必要がないか
、あるいは調色する場合でも調色用染料の使用量はわず
かで済む。従つて本発明の染料組成物は式(1)の染料
と染色処方をほとんど変更することなく置きかえができ
、かつすぐれた分散安定性により凝集物発生に起因する
染め斑の発生の危険性を回避することができる。本発明
の組成物の割合は、染料純分として、式(1)の染料9
0〜10重量%と一般式()の染料10〜90重量%、
好ましくぱ式(1)の染料85〜15重量%、一般式(
)の染料15〜85重量%である。
一般式()の染料が10重量%以下あるいは90重量%
以上になると、分散安定性の改良効果がしだいに減少す
る傾向にある。
本発明染料組成物は、式(1)の染料の合成時に一般式
()の染料が一定量副生するように相当するジアゾ成分
またはカツプリング成分またはその両方を添加して製造
してもよいし、またそれぞれを別個に合成したのち微粒
化工程等の最終製品に至るまでの任意の過程で混合して
製造し.てもよい。
本発明の染料組成物の形態は通常ペーストまたはりキッ
トと称される分散液状または乾燥して得られる粉末状の
どちらでもよい。
また、染料の微粒化は分散剤を用い常法に従つて行う。
本発明の染料組成物は必要に応じて他の若干量の調色用
染料、液状品では乾燥防止剤や防腐剤あるいは粉末状品
では粉塵飛散防止剤等を含有してもよい。
このようにして製造した本発明の染料組成物は、その改
良された分散安定性から疎水性繊維、特にポリエステル
繊維の浸染において得られる利益が最も大きいが、捺染
、連続染色のいずれにおいても好適に使用しうる。
また大量の分散化助剤を必要としないので、製品の染料
純分を低下させることがなく、またコスト的にも有利で
ある。以下に実施例によつて本発明を具体的に説明する
文中、部、%は重量部、重量%を表わす。なお、実施例
中の高温水中分散安定性染色試験(以下単に染色試験と
いう)は下記の要領で行つた。〔染色試験方法〕 試験用染色装置カラーペツト(日本染色機械(株)社製
)の布染色用ホルダーの内筒に、ポリエステルシャーシ
布をすきまを生じないように固く巻き付け、ホルダーの
上端と下端をゴムバンドを用いゆるみのないように固定
する。
ついでこれに外筒をセツトした後、別途染浴を調製して
おいた染色ポツト中に投入し、90℃から105℃まで
急速昇温し、次に20分間105〜106℃に保持する
。染浴は全量を繊維重量の30倍とし、所定量の染料と
PH調整剤として酢酸と酢酸ナトリウムを用い、染浴の
PHを約5に調整して行う。
この場合、助剤は添加しない。その後、90℃まて喉、
冷し、直ちに染色物を取り出し、軽く水洗し、ついで拡
げて風乾する。風乾後、染色用ホルダー内筒の液流通口
に接する繊維上に付着した染料凝集物の量の多少を目視
判定する。
判定が記号である場合は下記の基準によつた。
◎;凝集物の付着が認められない。○:凝集物の付着が
わずかしか認められない。
Δ:凝集物の付着がやや多く認められる。x:凝集物の
付着が多く認められる。
Xx;凝集物の付着が著しく多く認められる。
本染色試験によつた場合、実用的には2凝集物の付着が
わずかしか認められない″(O印)以上であることが必
要である。実施例 1 式(1)の染料30部を、ナフタリンスルホン酸のホル
マリン縮合物30部およびリグニンスルホン酸系分散剤
40部とともに200部の水に仕込み、微粒化して分散
液(1)を得た。
前記表−1の染粍a)30部をナフタリンスルホン酸の
ホルマリン縮合物30部、リグニンスルホン酸系分散剤
40部とともに200部の水に仕込み、微粒化し分散液
(2)を得た。
分散液(1)と分散液(2)を1対1の比率で混合した
分散液を、被染物(ポリエステルシャーシ)重量に対し
て12%となる量を使用して染色試験を行つた。
あわせて分散液(1)単独の場合についても同様に染色
試験を行つた。
その結果、分散液(1)の場合はきわめて多量の染料凝
集物が認められたのに対し、分散液(1)と(2)を1
対1で配合した本発明の分散液の場合には、染料凝集物
の付着がほとんどみられず、著しくすぐれた分散安定性
を示した。
実施例 2 実施例1において染料a)を用いる代りに前記染粍b)
を用いる以外は同様に操作して分散液(3)を調製した
実施例1と同様にして分散液(1)と分散液(3)を1
対1で混合し、染色試験を行つたところ染料凝集物の付
着は認められず、極めて著しくすぐれた分散安定性を示
した。
実施例 3 実施例1において染粁a)の代わりに前記染料(c)を
使用する以外は同様に操作して分散液(4)を調製した
実施例1と同様にして分散液(1)と分散液(4)を1
対1で混合し、染色試験を行つたところ染料凝集物の付
着はほとんど認められず、著しくすぐれた分散安定性を
示した。
実施例 4〜15 実施例1において一般式()の染料を下記表−2のもの
に代えた以外は同様にして分散液を調製し、混合して染
色試験を行つたところ、右欄に示す結果が得られた。
実施例 16 実施例1で作成した分散液(1)と実施例2で作成した
分散液(3)をそれぞれ噴霧乾燥し、分散性粉末組成物
を得た。
得られた粉末染料組成物はそれぞれの分散液の3倍の染
色力を有する。
この粉末染料組成物を表一3中に示す配合比率で混合し
、染色試験を行つて右欄に示す結果を得た。なお、染料
組成物の使用量はポリエステルシャーシ布の重量に対し
4.0%とした。表−3より式(1)の染料の分散安定
性は著しく不良であるが、一般式()の染料を混合する
ことにより分散安定性が著しく向上することがわかる。
実施例 17〜22 実施例16において染輛b)を表−4の染料に代える以
外は同様にして粉末染料組成物を調製し、染料(1)の
粉末染料組成物と下記割合で混合し、染色試験を行つた
ところ、右欄に示す結果を得た。
表−4から、一般式()の染料の単独では分散安定性が
劣つているが、本発明の組成物では分散安定性が著しく
すぐれることがわかる。実施例 23 実施例1において、式()の染料30部の代わりに式(
1)の染料15部と染料(5)15部を混合して用いる
外は同様に操作して染料分散液を調製した。
これを実施例16と同様に噴霧乾燥して得た分散性粉末
染料組成物を用い、染色試験を行つたところ、染料凝集
物の付着は認められず、実施例2と同様極めてすぐれた
分散安定性を示した・実施例 24実施例16で作成し
た式(1)の染料と染粍b)の分散性粉末染料組成物お
よび実施例4で作成した染料d)の分散液を乾燥して得
られた粉末染料組成物を各々1対1対1の比率で混合し
、染色試験を行つたところ、染料凝集物の付着はほとん
ど認められず、すぐれた分散安定性を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I )で示される
    染料90〜10重量%と、一般式(II)▲数式、化学式
    、表等があります▼(II)〔式中、X_1、X_2はそ
    れぞれ独立に水素原子またはハロゲン原子、Yは水素原
    子、ハロゲン原子、低級アルキル基またはアシルアミノ
    基を表わす。 R_1、R_2はそれぞれ独立にアルキル基、シクロア
    ルキル基、アリール基、アラルキル基またはヘテロ環式
    化合物残基を表わし、これらの基は置換基を有すること
    ができる。また、R_1とR_2は異種原子を介して、
    または介さず直接に結合して環を形成していてもよい。
    ただし、式( I )と同一の場合は除くものとする。〕
    で示される染料の一種または二種以上の染料10〜90
    重量%とからなることを特徴とする分散型水不溶性染料
    組成物。 2 一般式(II)で示される染料の少なくともひとつが
    、R_1がシアノエチル基である染料である特許請求の
    範囲第1項記載の染料組成物。 3 一般式(II)で示される染料の少なくともひとつが
    、R_1が−C_2H_4OCO−R_3、R_2が−
    C_2H_4OCO−R_4(ただし、R_3、R_4
    はそれぞれ独立に低級アルキル基またはアリール基を表
    わす)である染料である特許請求の範囲第1項記載の染
    料組成物。 4 一般式(II)で示される染料の少なくともひとつが
    式(III)▲数式、化学式、表等があります▼(III)で
    示される染料である特許請求の範囲第2項記載の染料組
    成物。 5 一般式(II)で示される染料の少なくともひとつが
    式(IV)▲数式、化学式、表等があります▼(IV)で示
    される染料である特許請求の範囲第2項記載の染料組成
    物。 6 一般式(II)で示される染料の少なくともひとつが
    式(V)▲数式、化学式、表等があります▼(V)で示
    される染料である特許請求の範囲第1項記載の染料組成
    物。 7 一般式(II)で示される染料の少なくともひとつが
    式(VI)▲数式、化学式、表等があります▼(VI)で示
    される染料である特許請求の範囲第2項記載の染料組成
    物。 8 一般式(II)で示される染料の少なくともひとつが
    式(VII)▲数式、化学式、表等があります▼(VII)で
    示される染料である特許請求の範囲第2項記載の染料組
    成物。
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JPS55127463A JPS55127463A (en) 1980-10-02
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DE3030696A1 (de) * 1980-08-14 1982-03-18 Cassella Ag, 6000 Frankfurt Mischung von monoazodispersionsfarbstoffen, verfahren zu ihrer herstellung und verfahren zum faerben und bedrucken von synthetischem, hydrophobem fasermaterial unter verwendung der mischung
IT1189325B (it) * 1981-08-07 1988-02-04 Sandoz Ag Preparazioni stabili di coloranti dispersi
DE19954398A1 (de) * 1999-11-12 2001-05-17 Dystar Textilfarben Gmbh & Co Mischungen von Dispersions-Monoazofarbstoffen

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