JP2001151539A - 合わせガラス - Google Patents

合わせガラス

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JP2001151539A
JP2001151539A JP2000279882A JP2000279882A JP2001151539A JP 2001151539 A JP2001151539 A JP 2001151539A JP 2000279882 A JP2000279882 A JP 2000279882A JP 2000279882 A JP2000279882 A JP 2000279882A JP 2001151539 A JP2001151539 A JP 2001151539A
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laminated glass
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light
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JP2000279882A
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English (en)
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Kuniko Nagai
久仁子 永井
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外観に優れた赤外線遮蔽性能を有する合わせガ
ラスの提供。 【解決手段】質量百分率表示で、Fe23換算した全鉄
0.3〜1%含有する、ソーダライムシリカガラスから
なるガラス板11a、11bが、粒径が0.2μm以下
の赤外線遮蔽性微粒子が分散配合された中間膜12を介
して積層された合わせガラス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線遮蔽性能を
有する合わせガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】車内に入射する太陽輻射エネルギーを遮
蔽し、車内の温度上昇、冷房負荷を低減させる目的で、
赤外線遮蔽窓ガラスが車両に搭載されている。赤外線遮
蔽窓ガラスの1つには、ガラス板の表面に各種の金属ま
たは金属酸化物の薄膜が積層された薄膜付きガラス板が
ある。各種の金属または金属酸化物の薄膜は導電性能を
有するので、薄膜付きガラス板は電波を遮蔽する。
【0003】一方で、車両、特に自動車用窓ガラスに
は、ラジオ、テレビ、GPS等のアンテナ機能が付与さ
れたガラス板を用いることが多い。また、自動車内に設
置されたセンサ類との電波送受信による、各種機能シス
テム(例えば自動課金システムやキーレスエントリシス
テム)を有する自動車の提供も提案されている。アンテ
ナ機能や各種システムを正常に動作させるためには、窓
ガラスが電波透過性能を有する必要がある。
【0004】そのため、薄膜付きガラス板は、アンテナ
機能を確保するための特殊なチューニングが要求され
る。さらに、車内外との電波送受信を行うための電波透
過性能が求められるシステムに対しては、薄膜付きガラ
ス板をそのまま使用することが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、電波透過性能
を確保しつつ赤外線を遮蔽する合わせガラスが、特開平
8−259279号公報(以下「279号公報」とい
う)に開示されている。279号公報に開示された合わ
せガラスは、粒径が0.2μm以下の機能性微粒子が分
散配合された中間膜を用いた合わせガラスである。この
合わせガラスによれば、赤外線を遮蔽するとともに電波
受信障害を低減できるとされている。
【0006】この合わせガラスの中間膜には機能性微粒
子が分散配合されているので、外観の不具合が生じる場
合がある。例えば自動車用窓ガラスに充分な赤外線遮蔽
性能等の性能を与えようとすると、相応の微粒子の存在
によって、作製された中間膜のヘイズが大きくなる。す
なわち、高い赤外線遮蔽性能を得るためには多量の微粒
子を分散配合させる必要がある。多量の微粒子が分散配
合されることによって、作成される中間膜のヘイズが大
きくなる。結果として、合わせガラスのヘイズが大きく
なる。
【0007】一方で、279号公報には次の実施例があ
る。すなわち、厚さ2mmのクリヤガラス板と厚さ2m
mのグリーンガラス板とが、ITO超微粒子が分散配合
された中間膜(中間膜の全質量100質量部に対しIT
O超微粒子が約0.3質量部配合された中間膜に相当)
により接合された合わせガラスについての実施例(実施
例6)がある。この実施例の合わせガラスによれば、日
射透過率が42.0%、ヘイズが0.2%であるとされ
ている。
【0008】したがって、この実施例の合わせガラスの
データから考えると、ITO超微粒子の配合量を抑える
ことで合わせガラスのヘイズが抑えられている。そし
て、日射透過率が42.0%となっているので、みかけ
上は所定の赤外線遮蔽性能を有する合わせガラスが得ら
れている。
【0009】ところで、赤外線遮蔽性能と微粒子の量と
の関係は、特許掲載公報第2715859号(以下「8
59号公報」という)に記載されている。859号公報
には、有機樹脂中に錫がドープされた酸化インジウム
(ITO)粉末が分散された赤外線カットオフ材に関す
る記載がある。そして、859号公報の図1に、赤外線
遮蔽性能とITO粉末の添加量との関係が記載されてい
る。すなわち、同図に示された実施例3と実施例4とを
比較すると、次のことがわかる。
【0010】実施例3と実施例4との最も大きな違い
は、ITO粉末の添加割合である(実施例4の方がIT
O粉末の樹脂に対する添加割合が多い)。波長1500
nm付近の中赤外線領域の波長の光の遮蔽性能は、IT
O粉末の添加割合にさほど大きな影響を受けない。これ
に対し、波長1000nm付近の近赤外線領域の波長の
光の遮蔽性能は、ITO粉末の添加割合の影響を受けて
いる。ITO粉末の添加割合が大きいと、波長1000
nm付近の近赤外線領域の波長の光の遮蔽性能がよいこ
とがわかる。
【0011】一般に、近赤外線領域の波長の光のエネル
ギーは高い。すなわち、近赤外線領域の波長の光の透過
を抑えられないと、自動車内の温度上昇、さらにはシー
トやステアリングの温度上昇を充分に抑えられない。こ
れに対して、279号公報の実施例6の合わせガラス
は、ITO超微粒子の含有割合が少ない。ITO超微粒
子の含有割合が少ないと近赤外線領域の波長の光の遮蔽
性能に劣るので、279号公報の実施例6の合わせガラ
スは、特に自動車内の温度上昇を抑え得るほど近赤外線
領域の波長の光の遮蔽性能が充分である、とはいえな
い。
【0012】一方、近赤外線領域の波長の光の遮蔽性能
を上げると、次の不具合がある。自動車用自動課金シス
テムは、波長約850nmの近赤外線の車内外間での送
受信により、動作させるシステムである。そのため、約
850nmの波長の光を遮蔽しないことが、自動課金シ
ステムを動作させるために求められる。ところが、上述
の近赤外線領域の波長の光の遮蔽性能を上げることによ
って、約850nmの波長の光も遮蔽されると、自動課
金システムが動作しなくなる。
【0013】したがって、特に自動車内の温度上昇を抑
えるために近赤外線領域の波長の光を遮蔽することは、
自動課金システム等の各種近赤外線送受信システムの動
作を妨げる。近赤外線領域の光のうちの1000〜11
00nm程度の波長の光は自動車内の温度上昇に大きく
寄与するので、1000〜1100nm程度の波長の光
を遮蔽しつつ850nm程度の波長の光を透過させる窓
ガラスが求められる。しかし、1000〜1100nm
程度の波長の光を充分に遮蔽しようとすると、自然と8
50nm程度の波長の光も遮蔽される。ITO超微粒子
によって、各波長の光を遮蔽しようとすると、先に述べ
たようにヘイズの問題が発生する。
【0014】本発明の目的は、上記従来技術が有する課
題を解決することにあり、外観の不具合が低減され、か
つ近赤外線領域の波長の光を充分に遮蔽するような、赤
外線遮蔽性能を有する合わせガラスを提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するためになされたものであり、複数枚のガラス板
と、粒径が0.2μm以下の赤外線遮蔽性微粒子が分散
配合された中間膜とを有し、前記複数枚のガラス板間に
前記中間膜が介在された合わせガラスにおいて、前記複
数枚のガラス板のうちの少なくとも1枚のガラス板が、
質量百分率表示でFe23換算した全鉄0.3〜1%を
含有する、ソーダライムシリカガラスからなることを特
徴とする合わせガラスを提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、図面に基づき本発明をさ
らに詳細に説明する。図1は、本発明の合わせガラスの
一例を示す概略断面図である。合わせガラス1は、2枚
のガラス板11a、11bが中間膜12を介して積層さ
れたものである。
【0017】中間膜12は、合わせガラスの中間膜とし
て通常用いられるポリビニルブチラール系膜またはエチ
レン−酢酸ビニル共重合体系膜からなる。そして、中間
膜12には、粒径が0.2μm以下の赤外線遮蔽性微粒
子が分散配合されている。分散配合される赤外線遮蔽性
微粒子の粒径は、好ましくは0.15〜0.001μm
である。
【0018】赤外線遮蔽性微粒子としては、Sn、T
i、Si、Zn、Zr、Fe、Al、Cr、Co、C
e、In、Ni、Ag、Cu、Pt、Mn、Ta、W、
V、Moの金属、酸化物、窒化物、硫化物、またはこれ
らにSbもしくはFをドープしたドープ物からなる微粒
子を例示できる。そして、これらの微粒子を単独でまた
は複合物として使用できる。さらに、これらの単独物ま
たは複合物を有機樹脂に混合した混合物または有機樹脂
を被覆した被覆物を用いることは、自動車用に求められ
る種々の性能を得るために有効である。
【0019】また、赤外線遮蔽性微粒子としては、アン
チモンがドープされた酸化錫(ATO)微粒子とITO
微粒子とのうちの少なくとも一方を用いることが好まし
い。これは、ATO微粒子やITO微粒子が赤外線遮蔽
性能に優れているため、中間膜への配合量を少なくでき
るからである。さらに、ATO微粒子とITO微粒子と
を比較するとITO微粒子の方が赤外線遮蔽性能に優れ
ているため、赤外線遮蔽性微粒子としてITO微粒子を
用いることは特に好ましい。
【0020】一方で、ATO微粒子やITO微粒子以外
の微粒子はもちろんのこと、ATO微粒子やITO微粒
子であっても、所望の赤外線遮蔽性能を得るためには所
定の配合量で中間膜に分散させる必要がある。逆に、所
望の赤外線遮蔽性能や電波透過性能を維持する条件下に
おいては、中間膜のヘイズを小さくすることが困難とな
る。
【0021】そこで、中間膜のヘイズを小さく抑えるた
めに、中間膜中の赤外線遮蔽性微粒子の分散配合割合を
中間膜の全質量100質量部に対し0.1〜0.5質量
部とすることが好ましい。一方で、このように赤外線遮
蔽性微粒子の配合割合が小さいと、中赤外線領域の波長
の光の遮蔽性能が充分ではあるものの、近赤外線領域の
波長の光の遮蔽性能が充分でない(図2の例5、例22
を参照)。
【0022】そこで、ガラス板11a、11bのうちの
少なくとも一方のガラス板を、鉄を含有するソーダライ
ムシリカガラスとする。これにより、近赤外線領域の波
長の光をソーダライムシリカガラスに含有された鉄によ
り吸収し、合わせガラス全体としての赤外線遮蔽性能
を、中赤外線領域の波長の光と近赤外線領域の波長の光
との両立により、充分なものとできる。
【0023】この鉄を含有するソーダライムシリカガラ
スは、ソーダライムシリカ系の母ガラスに質量百分率表
示で、Fe23換算した全鉄0.3〜1%を含有するソ
ーダライムシリカガラスである。さらに、近赤外線領域
の波長の光の吸収は、全鉄のうちの2価の鉄による吸収
が支配的である。したがって、Fe23換算したFeO
(2価の鉄)の質量がFe23換算した全鉄の質量の2
0〜40%であることがさらに好ましい。以下、「Fe
23換算したFeOの質量」を単に「FeOの質量」と
いい、「FeOの含有量」もFe23換算した値として
同様の意味で用いる。また、「Fe23換算した全鉄の
質量」を単に「全鉄の質量」といい、「全鉄の含有量」
もFe23換算した値として同様の意味で用いる。
【0024】また、合わせガラスから切り出した1cm
2の合わせガラス片における各ガラス板に含まれる全鉄
の含有量の総和は、3〜7mgであることが好ましい。
この場合、合わせガラスから切り出した1cm2の合わ
せガラス片における各ガラス板に含まれるFeOの含有
量の総和は、0.5〜2.5mgであることがさらに好
ましい。こうして、合わせガラスから切り出した1cm
2の合わせガラス片における各ガラス板に含まれる0.
5〜2.5mgのFeOにより、得られる合わせガラス
は1100nmの近赤外線領域の波長の光のうちの70
%以上を遮蔽する。
【0025】なお、図3を参照して「合わせガラスから
切り出した1cm2の合わせガラス片」の意味を説明す
る。図3(a)は合わせガラスの正面図であり、図3
(b)は図3(a)のB−B線拡大断面図である。符号
Aは、合わせガラス1の正面視における1cm2の領域
を示す。符号Aで表される領域の境界線に沿って、合わ
せガラスの厚さ方向に切り出すと、面積が1cm2であ
る、図3(b)の符号11aA、2Aおよび11bAで
特定されるハッチングの付与された断面の合わせガラス
片が得られる。この合わせガラス片が、「合わせガラス
から切り出した1cm2の合わせガラス片」に該当する
(以下、「合わせガラスから切り出した1cm2の合わ
せガラス片」を単に「合わせガラス片」と呼ぶ)。
【0026】このように図3を参照することによって、
次の説明ができる。合わせガラス片における各ガラス板
に含まれる全鉄の含有量の総和は、ガラス板11aの領
域11aAに含まれる全鉄の含有量と、ガラス板11b
の領域11bAに含まれる全鉄の含有量との和である。
同様に、合わせガラス片における各ガラス板に含まれる
FeOの含有量の総和は、ガラス板11aの領域11a
Aに含まれるFeOの含有量と、ガラス板11bの領域
11bAに含まれるFeOの含有量との和である。さら
に後述の合わせガラス片における中間膜に含まれるIT
O微粒子の含有量は、中間膜2の領域2Aに含まれるI
TO微粒子の含有量である。
【0027】なお、基本的に鉄、FeO、ITO微粒子
等は合わせガラスに均一に含まれているので、合わせガ
ラス片は、図3に例示された場所に限らず合わせガラス
の任意の場所から切り出されたものである。図示の寸法
は、上記説明を簡便にするために記載したものである。
したがって、実際の合わせガラスに対しては、1cm 2
の合わせガラス片は図示よりも小さい。
【0028】合わせガラス片の各ガラス板に含まれるF
eOの含有量の総和が0.5〜2.5mgであること
は、さらに次の点でも好ましい。すなわち、自動課金シ
ステムが正常に動作するためには、約850nmの近赤
外線領域の波長の光が、合わせガラスを充分に透過する
必要がある。合わせガラス片の各ガラス板に含まれるF
eOの含有量の総和が2.5mgを超えると、合わせガ
ラスは約850nmの近赤外線領域の波長の光のうちの
75%以上を遮蔽する。逆に、合わせガラス片の各ガラ
ス板に含まれるFeOの含有量の総和が0.5mgに満
たないと、合わせガラスの日射透過率を50%以下にす
るために多量の赤外線遮蔽性微粒子を必要とする。した
がって、合わせガラス片の各ガラス板に含まれるFeO
の含有量の総和は、0.5〜2.5mgであることが好
ましい。
【0029】上述のとおり、赤外線遮蔽性微粒子として
ITO微粒子を用いることは好ましい。そこで、合わせ
ガラス片の各ガラス板に含まれるFeOの含有量の総和
が0.5〜2.5mgである場合、合わせガラス片の中
間膜に含まれるITO微粒子の含有量は、0.1〜0.
5mgであることが好ましい。この理由は次のとおりで
ある。
【0030】すなわち、合わせガラス片のFeOの含有
量やITO微粒子の含有量は、合わせガラスの単位面積
当りに照射される日射の透過率に影響を与える。一方
で、中間膜のヘイズを小さく抑えるために、中間膜中の
ITO微粒子の分散配合割合は中間膜の全質量100質
量部に対し0.1〜0.5質量部であることが好まし
い。したがって、中間膜の厚さが0.3〜1.0mmの
範囲にある場合、合わせガラス片の中間膜に含まれるI
TO微粒子の含有量は、おおむね0.05〜0.5mg
の範囲にある。
【0031】合わせガラス片の0.1mgに満たない、
例えば0.05mgのITO微粒子を含むような合わせ
ガラスは、1100nmの波長の光を90%程度を透過
する。一方、850nmの波長の光の透過率を20%以
上に確保するような、2.5mg程度のFeOを含有す
るガラス板では、約1100nmの波長の光を80%以
上遮蔽することが困難である。したがって、1100n
mの波長の光を充分遮蔽するためには、合わせガラス片
の中間膜に0.1mg以上のITO微粒子が含まれるこ
とが好ましい。こうして、合わせガラス片の2.5mg
程度のFeOと0.1mg以上のITOとにより、得ら
れる合わせガラスは1100nmの波長の光のうちの8
0%以上を遮蔽できる。なお、本発明において1100
nmや850nm等の各波長の光の透過率は、JIS
R3106に規定された分光透過率の測定により得られ
る透過率である。
【0032】この場合、中間膜中に分散配合されたIT
O微粒子は、約850nmの波長の光の透過率にほとん
ど影響を与えない。すなわち、合わせガラスのヘイズに
問題が生じない程度のITO微粒子の分散配合割合であ
れば、約850nmの波長の光の透過率は、FeOの量
に応じて決まる。FeOの量により1100nmの波長
の光の透過率を下げると、結果として850nmの波長
の光の透過率も下がる。上述の自動課金システムを正常
に動作させるためにFeOの量を調整し、一方で合わせ
ガラス片の0.5〜2.5mgのFeOと0.1〜0.
5mgのITOとにより、合わせガラスの1100nm
の波長の光の透過率を30%以上にできるので、上記の
FeOの量とITOの量とは、好ましい範囲である。
【0033】また、本発明におけるITO微粒子を、中
間膜の全質量100質量部に対し0.1〜0.5質量部
分散配合させる場合、合わせガラスを構成する各ガラス
板のJIS R3106に規定された日射透過率の積
が、0.3〜0.6であることが好ましい。さらに、合
わせガラスを構成する各ガラス板の1100nmの波長
の光の透過率の積が、0.15〜0.5であることが好
ましい。これにより、合わせガラスのヘイズを小さく抑
えつつ、充分な赤外線遮蔽性能を有する合わせガラスを
得ることができる。そして、エネルギーの高い近赤外線
領域の波長の光についての、高い遮蔽性能を有する合わ
せガラスを得ることができる。
【0034】なお、日射透過率の積、1100nmの波
長の光の透過率の積とは、次の意味である。日射透過率
を代表に説明する。一般には、各ガラス板の日射透過率
は百分率表示である。これを百分率表示ではなく比の値
表示(例えば「10%」を「0.1」)し、各ガラス板
の日射透過率の比の値表示の数値の積が、日射透過率の
積に該当する。
【0035】本発明の合わせガラスのうちの少なくとも
1枚のガラス板に、実厚で、ISO−9050に規定さ
れた紫外線透過率が30%以下、標準光源Aにより測定
した可視光線透過率が70%以上、主波長が480〜5
70nm、標準光源Aにより測定した刺激純度が6%以
下の特性を有する、上記のような質量百分率表示でFe
23換算した全鉄:0.3〜1%を含有するガラス板を
用いることは好ましい。
【0036】上記特性を有するガラス板としては、実質
的に質量百分率表示で以下の組成からなるソーダライム
シリカガラスを用いることが好ましい。SiO2:65
〜75%、Al23:0.1〜5%、Na2O+K2O:
10〜18%、CaO:5〜15%、MgO:1〜6
%、Fe23換算した全鉄:0.3〜1%、CeO2
算した全セリウムおよび/またはTiO2:0.5〜2
%。
【0037】上記特性を有するガラス板、特に上記組成
からなるガラス板は、赤外線吸収性能を有する。そのた
め、ガラス板自身での赤外線遮蔽性能により、合わせガ
ラスとしてある程度の赤外線遮蔽性能を備えることがで
きる。そこで、赤外線遮蔽性微粒子の中間膜への配合量
を小さくしても、合わせガラス全体としての充分な赤外
線遮蔽性能を合わせガラスに付与できる。結果として、
中間膜のヘイズを小さくでき、合わせガラスの外観を良
好にできる。
【0038】さらに、実厚で、ISO−9050に規定
された紫外線透過率が15%以下、標準光源Aにより測
定した可視光線透過率が70%以上、主波長が480〜
570nm、標準光源Aにより測定した刺激純度が6%
以下の特性を有するガラス板を用いることによって、次
の効果を有する。すなわち、上記ガラス板を用いた合わ
せガラスは、赤外線遮蔽性微粒子の添加にともなうヘイ
ズの低減化とともに、紫外線遮蔽性能をも備えた合わせ
ガラスにすることができる。したがって、上記ガラス板
を用いた本発明の合わせガラスは、赤外線遮蔽性能と紫
外線遮蔽性能との両機能を備えることができる。
【0039】このような赤外線遮蔽性能と紫外線遮蔽性
能との両機能を備えたガラス板の紫外線透過率は、実際
のガラス板の厚さで表される。そして、このようなガラ
ス板は、実厚でISO−9050に規定された紫外線透
過率が30%以下、好ましくは15%以下である特性を
有する。
【0040】また、このようなガラス板の主波長は、J
IS Z8701−1982に規定された主波長の求め
方に準じて得られた主波長が、480〜570nm、好
ましくは500〜540nmである特性を有する。
【0041】さらに、赤外線遮蔽性能と紫外線遮蔽性能
との両機能を備えたガラス板の刺激純度は、実厚におけ
る刺激純度で表される。そして、このようなガラス板
は、標準光源Aを用い、JIS Z8701−1982
に規定された刺激純度の求め方に準じて得られた刺激純
度が、6%以下、好ましくは2〜6%である特性を有す
る。
【0042】本発明における各ガラス板の厚さは、それ
ぞれ1.2〜5mmが好ましい。この場合、複数枚のガ
ラス板のそれぞれの厚さは同じであっても異なっていて
もよい。複数枚のガラス板の厚さが同じ場合、各ガラス
板の厚さは1.7〜3mmが好ましい。複数枚のガラス
板の厚さが異なる場合、小さい方のガラス板の厚さは
1.2〜2.5mm、かつ大きい方のガラス板の厚さは
2〜5mmが好ましい。
【0043】図1に示した例では、合わせガラスは2枚
のガラス板が中間膜を介して積層されたものである。本
発明の合わせガラスは、3枚以上のガラス板が中間膜を
介してそれぞれ積層された合わせガラスであってもよ
い。その場合、中間膜は複数枚になるので、複数枚の中
間膜のうち少なくとも1枚の中間膜が、赤外線遮蔽性微
粒子の分散配合された中間膜であればよい。なお、3枚
のガラス板が中間膜を介してそれぞれ積層された合わせ
ガラスの場合には、合わせガラス片の3枚のガラス板に
含まれる全鉄やFeOの含有量の総和が、合わせガラス
片の各ガラス板に含まれる全鉄やFeOの含有量の総和
に該当する。
【0044】本発明の合わせガラスは、用いられるガラ
ス板それぞれが同じ特性を有していても、異なる特性を
有していてもよい。図1に示す例のように2枚のガラス
板を用いた合わせガラスの場合、両ガラス板の形状のマ
ッチングの点に鑑みると、両ガラス板ともに同じ特性を
有するガラス板であることが好ましい。一方で、本発明
の合わせガラスを自動車窓用の合わせガラスに用いる場
合には、各ガラス板が異なる特性を有することが、特に
車外側ガラス板のFeOの含有量が車内側のガラス板の
含有量よりも多いことが、好ましい。
【0045】その理由は以下のとおりである。自動車窓
用の合わせガラスの場合、車外側のガラス板の色が車内
側のガラス板に比べて濃い(以下車内側のガラス板の色
と車外側の色との濃さの表現は、両者の相対比較を意味
することとする)ことにより、外観上自動車のボディと
の面一感が得られる。これは、車外から合わせガラスを
見たときに、車内側のガラス板の色が濃いと、車内側の
ガラス板の位置に窓の面があるように窪んで見えるから
である。また、車内側のガラス板の色が薄いことによ
り、車内空間が広く感じる。これは、車外側のガラス板
の色が濃いことにより、車外から合わせガラスを見たと
きに、車外側のガラス板の位置に窓の面があるように窪
んで見えるからである。したがって、本発明の合わせガ
ラスにおいて、2枚のガラス板のFeOの含有量が異な
り、FeOの含有量が多いガラス板が車外側に配される
構成であることは、好ましい。
【0046】本発明の合わせガラスは、自動車窓用に好
適である。すなわち、自動車用窓ガラスとしては、ラジ
オ、テレビ、GPS等のアンテナ機能が付与されたガラ
ス板を用いることが多い。また、近年の自動車には、自
動課金システムやキーレスエントリシステム等の、窓ガ
ラスを通して車内外の赤外線や電波送受信を行う各種機
能システムが設けられているものも多い。そのため、自
動車用窓ガラスには、電波透過性能を有するガラス板が
求められる。
【0047】本発明の合わせガラスには、金属または金
属酸化物からなる薄膜を有するガラス板を用いなくて
も、赤外線遮蔽性能を付与できる。そのため、合わせガ
ラス、特にガラス板のシート抵抗を大きくできるので、
本発明の合わせガラスは電波透過性能を有するものにで
きる。したがって、本発明の合わせガラスは、自動車窓
用に好適である。なお、本発明におけるガラス板のシー
ト抵抗値としては、例えば20kΩ/□以上の抵抗値、
特に10MΩ/□以上の抵抗値であることが好ましい。
【0048】本発明における中間膜は、例えば以下の製
法により得られる。すなわち、まず、中間膜の可塑剤中
に、粒径が0.2μm以下の赤外線遮蔽性微粒子を分散
させる。次いで、中間膜の樹脂溶液中に赤外線遮蔽性微
粒子が分散された可塑剤を分散添加し、混合混練して膜
用樹脂原料を得る。その後、膜用樹脂原料を押出成形等
により成膜することにより、赤外線遮蔽性微粒子が分散
配合された中間膜が得られる。
【0049】なお、可塑剤の分散添加の際に、各種の添
加剤を中間膜の樹脂溶液中に加えることもできる。添加
剤としては、各種顔料、有機系紫外線吸収剤、有機系赤
外線吸収剤等があげられる。また、可塑剤や中間膜の樹
脂溶液用の溶剤としては公知のものを用いることができ
る。
【0050】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されない。
【0051】(膜例1)ITO微粒子(粒径0.02μ
m以下)を分散含有した3GH(トリエチレングリコー
ルビス(2−エチルブチレート))を10g(ITO微
粒子の添加量は1g)、通常の3GHを130g、PV
B(ポリビニルブチラール)樹脂を360g用意し、P
VB樹脂中に3GHを添加し、3本ロールミキサーによ
り約70℃で約15分間程度練り込み混合した。得られ
た製膜用樹脂原料を、型押出機にて190℃前後の温度
で厚さ約0.8mmにフイルム化しロールに巻き取り、
膜例1の中間膜を得た。
【0052】(膜例2)ITO微粒子(粒径0.02μ
m以下)を分散含有した10gの3GH中のITO微粒
子の添加量を1gから1.25gに変更した以外は、膜
例1と同様にして膜例2の中間膜を得た。
【0053】(膜例3)ITO微粒子(粒径0.02μ
m以下)を分散含有した10gの3GH中のITO微粒
子の添加量を1gから1.5gに変更した以外は、膜例
1と同様にして膜例3の中間膜を得た。
【0054】(膜例4)ITO微粒子(粒径0.02μ
m以下)を分散含有した10gの3GH中のITO微粒
子の添加量を1gから1.75gに変更した以外は、膜
例1と同様にして膜例4の中間膜を得た。
【0055】(膜例5)ITO微粒子(粒径0.02μ
m以下)を分散含有した10gの3GH中のITO微粒
子の添加量を1gから2.5gに変更した以外は、膜例
1と同様にして膜例5の中間膜を得た。
【0056】(ガラス例)1000mm×1500mm
の寸法で、厚さ2mmのガラス板を3種類用意した。3
種類のガラス板(ガラス例1〜3)は、実質的に質量百
分率表示で表1に記載の組成のソーダライムシリカガラ
スからなる。なお、ガラス例3は、通常の無色のソーダ
ライムシリカガラスからなる。
【0057】
【表1】
【0058】次に、ガラス例1〜3から選んだ2枚のガ
ラス板を、膜例1〜5の中間膜をそれぞれ用いて接合
し、表2の構成の合わせガラス(例1〜22)を作製し
た。なお、表2中の11a、11bはそれぞれ図1のガ
ラス板を示す符号を指し、11bを車外側ガラス板とし
た。
【0059】
【表2】
【0060】こうして得られた例1〜22の合わせガラ
スについて、分光光度計(日立製作所製U4000)に
より波長300〜2100nmの間の透過率を測定し、
JIS R3106の規定に従い、可視光透過率T
v(%)、日射透過率Te(%)を求めた。また、JIS
K6714の規定に従い、合わせガラスのヘイズ
(%)を測定した。なお、例6〜17の合わせガラスの
ヘイズの測定、850nm、1100nmの各波長の光
の透過率の記載は省略した。
【0061】その結果を表3および図2(合わせガラス
の分光透過率を示すグラフ、図2(a);例1〜5、図
2(b);例18〜22、縦軸;透過率(%)、横軸;
波長(nm))に示す。表3に、合わせガラスの各例に
おける、(1)合わせガラス片の各ガラス板に含まれる
全鉄の含有量の総和(mg)、(2)合わせガラス片の
各ガラス板に含まれるFeOの含有量の総和(mg)、
(3)合わせガラス片の中間膜に含まれるITO微粒子
の含有量(mg)、(4)合わせガラスの1100nm
の波長の光の透過率(%)、(5)合わせガラスの85
0nmの波長の光の透過率(%)、(6)2枚のガラス
板の日射透過率の積、をあわせて示す。
【0062】
【表3】
【0063】表3からわかるように、中間膜の全質量1
00質量部に対しITO微粒子の分散配合割合を0.1
〜0.5質量部にすることによって、合わせガラスのヘ
イズを1%以下にできる。このように合わせガラスのヘ
イズを小さくできるという、少ないITO微粒子の分散
配合割合のもとでも、質量百分率表示でFe23換算し
た全鉄0.3〜1%含有するソーダライムシリカガラス
からなるガラス板を用いた合わせガラス(例1〜3、8
〜10、13〜15、18〜20)は、Teを50%以
下にできる。
【0064】さらに、合わせガラス片の各ガラス板に含
まれるFeOの含有量の総和を0.5〜2.5mgにす
ることで、合わせガラス片の中間膜に含まれるITO微
粒子の含有量の多少(膜例1の0.17mg、膜例5の
0.41mg)にかかわらず、合わせガラスの850n
mの波長の光の透過率を20%以上に保ちつつ、110
0nmの波長の光の透過率を30%以下にできる。さら
に、合わせガラス片の各ガラス板に含まれるFeOの含
有量の総和を1〜2mgにし、かつ合わせガラス片の中
間膜に含まれるITO微粒子の含有量を0.1〜0.5
mgにすることで、1100nmの波長の光の透過率を
30%以下、850nmの波長の光の透過率を20%以
上、かつTeを50%以下にできる。
【0065】ところで、得られた合わせガラスの波長8
50nmの赤外線の透過率20%、25.8%、28.
3%および33.9%を比較する。波長850nm付近
の赤外線を送受信する車両用システムにおいて、車外か
ら発信された赤外線信号を車内に搭載されたセンサデバ
イスにて受信し、この信号に基づきセンサデバイスから
発せられる信号を車外で受信する(合わせガラスを2回
透過する)にあたり、次のことがわかる。
【0066】すなわち、比較する各透過率の合わせガラ
スにおいて、最終的に車外に発せられる赤外線信号は、
最初に照射された信号のそれぞれ4%、6.7%、7.
8%、11.5%になる。したがって、850nmの波
長の光の透過率が20%の合わせガラスに対し、その透
過率がそれぞれ25%、30%である合わせガラスを用
いる場合、赤外線発信器の出力量(パワー)を40%、
65%削減できる。したがって、合わせガラスの850
nmの波長の光の透過率を25%以上とすることは好ま
しく、30%以上とすることはさらに好ましい。
【0067】このような850nmの波長の光の透過率
を得るにあたり、合わせガラス片の各ガラス板に含まれ
るFeOの含有量の総和を1〜1.5mgにし、かつ合
わせガラス片の中間膜に含まれるITO微粒子の含有量
を0.2〜0.4mgとすることは、特に好ましい。
【0068】したがって、本発明の合わせガラスとして
は、合わせガラス片の各ガラス板に含まれるFeOの含
有量の総和が1〜1.5mg、合わせガラス片の中間膜
に含まれるITO微粒子の含有量が0.2〜0.4m
g、である複数枚のガラス板と中間膜とからなり、日射
透過率が50%以下、850nmの波長の光の透過率が
25%以上、かつ1100nmの波長の光の透過率が3
0%以下である、合わせガラスが特に好ましい。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、粒径が0.2μm以下
の赤外線遮蔽性微粒子が分散配合された中間膜を用いた
合わせガラスに、鉄を含有するソーダライムシリカガラ
スからなるガラス板を用いており、この鉄の含有量を適
宜調整しているので、所望の赤外線遮蔽性能が付与され
た合わせガラスが得られる。この場合、赤外線遮蔽性微
粒子の配合割合を少なく抑えて赤外線遮蔽性微粒子の分
散配合による外観の不具合の発生を防止しつつ、所望の
赤外線遮蔽性能を得ることができる。
【0070】また、鉄を含有するソーダライムシリカガ
ラスのFeOの含有量を適宜調整しているので、赤外線
遮蔽性微粒子により遠赤外線領域の波長の光を遮蔽しつ
つ、赤外線遮蔽性微粒子の配合割合を少なく抑えること
により遮蔽性能の低下する波長1100nm付近の波長
の光を充分に遮蔽できる。さらに、こうしたFeOの含
有量の調整により、各種赤外線センサシステム(例えば
自動課金システム)の動作に充分な、850nm付近の
波長の光を透過させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合わせガラスの一例を示す概略断面図
である。
【図2】合わせガラスの分光透過率を示すグラフであ
る。
【図3】合わせガラスの正面図(a)、B−B線拡大断
面図(b)である。
【符号の説明】
1:合わせガラス 11a、11b:ガラス板 12:中間膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C03C 4/08 C03C 4/08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚のガラス板と、粒径が0.2μm以
    下の赤外線遮蔽性微粒子が分散配合された中間膜とを有
    し、前記複数枚のガラス板間に前記中間膜が介在された
    合わせガラスにおいて、前記複数枚のガラス板のうちの
    少なくとも1枚のガラス板が、質量百分率表示でFe2
    3換算した全鉄0.3〜1%を含有する、ソーダライ
    ムシリカガラスからなることを特徴とする合わせガラ
    ス。
  2. 【請求項2】前記Fe23換算した全鉄0.3〜1%を
    含有するソーダライムシリカガラスが、質量百分率表示
    でFe23換算した全鉄中のFe23換算したFeOの
    質量が20〜40%のソーダライムシリカガラスである
    請求項1に記載の合わせガラス。
  3. 【請求項3】前記中間膜中の前記赤外線遮蔽性微粒子の
    分散配合割合が、前記中間膜の全質量100質量部に対
    し0.1〜0.5質量部である請求項1または2に記載
    の合わせガラス。
  4. 【請求項4】前記複数枚のガラス板のうちの少なくとも
    1枚のガラス板が、JIS R3106に規定された日
    射透過率が55〜70%、JIS R3106に規定さ
    れた分光透過率の測定により得られる1100nmの波
    長の光の透過率が20〜55%の特性を有するガラス板
    である請求項1、2または3に記載の合わせガラス。
  5. 【請求項5】前記赤外線遮蔽性微粒子の粒径が、0.0
    01〜0.15μmである請求項12、3または4に記
    載の合わせガラス。
  6. 【請求項6】前記赤外線遮蔽性微粒子が、錫がドープさ
    れた酸化インジウムからなる請求項1、2、3、4また
    は5に記載の合わせガラス。
  7. 【請求項7】前記合わせガラスが、自動車用窓ガラスで
    ある請求項1、2、3、4、5または6に記載の合わせ
    ガラス。
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