JP2001150198A - サーボプレス機 - Google Patents

サーボプレス機

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JP2001150198A
JP2001150198A JP33200999A JP33200999A JP2001150198A JP 2001150198 A JP2001150198 A JP 2001150198A JP 33200999 A JP33200999 A JP 33200999A JP 33200999 A JP33200999 A JP 33200999A JP 2001150198 A JP2001150198 A JP 2001150198A
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Japan
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ram
bottom dead
crankshaft
rotation
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JP33200999A
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English (en)
Inventor
Shoji Moriyama
彰二 守山
Yoshitaka Itakura
良高 板倉
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NIPPON DENSAN KYORI KK
Original Assignee
NIPPON DENSAN KYORI KK
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Publication date
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Publication of JP2001150198A publication Critical patent/JP2001150198A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B1/00Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen
    • B30B1/26Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by cams, eccentrics, or cranks
    • B30B1/28Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by cams, eccentrics, or cranks the cam, crank, or eccentric being disposed below the lower platen or table and operating to pull down the upper platen or slide

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工時の熱膨張等に起因して発生する下死点
の変動を抑えて高精度のプレス加工を行うことができる
サーボプレス機を提供すること。 【解決手段】 フレーム本体2と、フレーム本体2に往
復動自在に支持されたガイドロッド18,20と、ガイ
ドロッド18,20の一端部に装着されたラム30と、
それらの他端部に装着された連結ビーム28とを備えた
サーボプレス機。連結ビーム28のスタンド84には支
持ピン90を介して揺動アーム82が揺動自在に連結さ
れている。フレーム本体2には第1及び第2クランクシ
ャフト44,46が回転自在に支持され、第1クランク
シャフト44に装着された第1コネクタ78が揺動アー
ム82の一端部に連結され、また第2クランクシャフト
46に装着された第2コネクタ80が揺動アーム82の
他端部に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明には、サーボモータの
回転駆動力を利用してクランクシャフトを連続的に、又
は所定角度範囲にわたって揺動回転し、このクランクシ
ャフトの回転によってラムを往復移動させてプレス加工
を施すサーボプレス機に関する。
【0002】
【従来の技術】加工すべきシート状材料にプレス加工を
施すためのプレス機は、一般に、フレーム本体と、この
フレーム本体に上下方向に往復移動自在に支持された複
数本のガイドロッドと備え、複数本のガイドロッドの一
端部にラムが装着され、それらの他端部に連結ビームが
装着される。フレーム本体には、また、クランクシャフ
トが回転自在に支持され、このクランクシャフトのクラ
ンク部と連結ビームとの間にコネクタが介在され、コネ
クタの一端部が上記クランク部に回転自在に連結され、
その他端部が連結ビームの所定部位に旋回自在に連結さ
れる。そして、フレーム本体に静止金型が取り付けら
れ、またラムに可動金型が取り付けられる。
【0003】このように構成されているので、クランク
シャフトが所定方向に回転されると、コネクタが揺動し
ながら上下方向に往復動し、これによって連結ビーム、
複数本のガイドロッド及びラムがフレーム本体に対して
一体的に上下動し、可動金型及び静止金型が加工域に位
置するシート状部材に作用することよってシート状部材
にプレス加工が施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなプレス機で
は、コネクタが所定方向に回転駆動されることに関連し
て振動が発生し易く、発生する振動が大きくなるとシー
ト状材料への高精度のプレス加工が困難となる。また、
このようなプレス機では、クランクシャフトのクランク
部と連結ビームとがコネクタを介して単に連結されてい
るのみであるので、上下方向に往復動するラム、換言す
るとこれに装着された可動金型の下死点が変動するおそ
れがある。即ち、加工初期においてはコネクタ、ガイド
ロッド等の温度は低いが、加工時間が長くなると、まず
クランクシャフト及びコネクタの温度が上昇し、コネク
タの熱膨張によって下死点が加工初期よりも下方に下が
る傾向にあり、そして更に長く加工を続けると、複数本
のガイドロッドの温度も上昇し、これらガイドロッドの
熱膨張によって下死点が加工初期よりも上昇する傾向に
ある。このように加工時間にともなってラムの下死点が
変動する傾向にあり、このようにして下死点が変動する
と、静止金型及び可動金型のシート状材料への作用状態
が変動し、このことに起因してもシート状部材への高精
度のプレス加工が困難となる。
【0005】本発明の目的は、加工時の振動の発生を抑
えて高精度のプレス加工を行うことができるサーボプレ
ス機を提供することである。また、本発明の他の目的
は、加工時の熱膨張等に起因して発生する下死点の変動
を抑えて高精度のプレス加工を行うことができるサーボ
プレス機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、フレーム本体
と、前記フレーム本体に所定方向に往復移動自在に支持
された複数本のガイドロッドと、前記複数本のガイドロ
ッドの一端部に装着されたラムと、前記複数本のガイド
ロッドの他端部に装着された連結ビームと、前記連結ビ
ームに固定されたスタンドと、前記スタンドに支持ピン
を介して揺動自在に連結された揺動アームと、前記フレ
ーム本体に回転自在に支持された第1及び第2クランク
シャフトと、前記第1クランクシャフトのシャフト部に
駆動連結された第1サーボモータと、前記第2クランク
シャフトのシャフト部に駆動連結された第2サーボモー
タと、前記第1クランクシャフトのクランク部と前記揺
動アームの一端部とを連結する第1コネクタと、前記第
2クランクシャフトのクランク部と前記揺動アームの他
端部とを連結する第2コネクタと、前記第1及び前記第
2サーボモータの相対的回転位相を調整するための回転
位相調整手段とを備え、前記第1及び前記第2サーボモ
ータは相互に反対方向に回転駆動され、これによって前
記揺動アーム、前記支持ピン、前記スタンド、前記連結
ビーム及び前記複数本のガイドロッドを介して前記ラム
が所定方向に往復移動され、また、前記回転位相調整手
段によって前記第1及び前記第2サーボモータの相対的
回転位相が調整され、これによって、前記ラムの下死点
位置が補正されることを特徴とするサーボプレス機であ
る。
【0007】本発明に従えば、フレーム本体に二本のク
ランクシャフトが設けられ、第1クランクシャフトに第
1サーボモータが駆動連結され、第2クランクシャフト
に第2サーボモータが駆動連結されている。そして、第
1サーボモータと第2サーボモータとが相互に反対方向
に回転駆動されるので、第1クランクシャフトと第2ク
ランクシャフトの回転方向が反対方向となり、これによ
って第1及び第2クランクシャフトの回転によって生じ
る振動は相互に打ち消し合うように作用し、かくして加
工時の振動の発生が抑えられ、高精度のプレス加工が可
能となる。また、フレーム本体に往復動自在に支持され
た複数本のガイドロッドの一端部にラムが装着され、そ
られの他端部に連結ビームが装着され、連結ビームに設
けられたスタンドに支持ピンを介して揺動アームが揺動
自在に連結されてる。そして、第1クランクシャフトの
クランク部に連結された第1コネクタが揺動アームの一
端部に連結され、第2クランクシャフトのクランク部に
連結された第2コネクタが揺動アームの他端部に連結さ
れている。このような構成に関連して、更に、第1及び
第2サーボモータの相対的回転位相を調整するための回
転位相調整手段が設けられている。従って、この回転位
相調整手段によって第1及び第2サーボモータの相対的
回転位相を調整すると、揺動アームが揺動自在である故
に、第1及び第2クランクシャフトの回転に伴う第1及
び第2コネクタの揺動状態が変わり、これによってラム
の下死点位置を補正することができる。
【0008】また、本発明では、前記複数本のガイドロ
ッドは上下方向に移動自在に前記フレーム本体に支持さ
れ、前記第1及び前記第2クランクシャフトは間隔をお
いて水平方向に延び、また前記支持ピンは前記第1及び
前記第2クランクシャフトに実質上平行に延びているこ
とを特徴とする。本発明に従えば、複数本のガイドロッ
ドは上下方向に移動自在であり、第1及び第2クランク
シャフト及び支持ピンは水平方向に延びているので、揺
動アームは支持ピンを中心として上下方向に揺動し、か
かる揺動アームの揺動でもってラムの下死点位置を補正
することができる。
【0009】また、本発明では、前記第1サーボモータ
は加工毎に正転、逆転を繰り返し、前記第2サーボモー
タは加工毎に逆転、正転を繰り返すことを特徴とする。
本発明に従えば、第1サーボモータは正転、逆転を繰り
返し、第2サーボモータは逆転、正転を繰り返すので、
第1クランクシャフトは所定角度範囲にわたっる所定方
向及びこれと反対方向の回転を繰り返し、一方第2クラ
ンクシャフトは所定角度範囲にわたって所定方向と反対
方向及び所定方向の回転を繰り返し、第1及び第2クラ
ンクシャフトの所定範囲の揺動回転でもってプレス加工
を施すことができる。このように構成した場合、第1及
び第2クランクシャフトの揺動回転角度範囲を調整する
ことによって、ラムの上死点位置を調整することがで
き、また、このことに関連して加工タクトを調整するこ
とができる。
【0010】また、本発明では、前記ラムに関連して下
死点検出センサが設けられ、前記下死点検出センサの検
出位置と基準下死点位置との差に基づいて前記回転位相
調整手段は前記第1及び/又は前記第2サーボモータの
回転開始タイミングを補正し、これによって前記ラムの
下死点位置が補正されることを特徴とする。本発明に従
えば、回転位相調整手段は下死点検出センサの検出位置
と基準下死点位置との差に基づいて第1及び/又は第2
サーボモータの回転開始タイミングを補正するので、簡
単な制御でもって第1及び第2サーボモータの相対的回
転位相を調整してラムの下死点位置を補正することがで
きる。
【0011】更に、本発明では、前記第1サーボモータ
は所定方向に連続的に回転駆動され、前記第2サーボモ
ータは前記所定方向と反対方向に連続的に回転駆動され
ることを特徴とする。本発明に従えば、第1及び第2サ
ーボモータは相互に反対方向に連続的に回転駆動される
ので、高速でもって高精度のプレス加工を施すことがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従うサーボプレス機の一実施形態について説明す
る。図1は、本発明に従うサーボプレス機の一実施形態
を正面から見た断面図であり、図2は、図1のサーボプ
レス機を横側から見た断面図であり、図3は図2におけ
るIII−III線による断面図であり、図4は、図2
におけるIV−IV線による断面図である。図1〜図3
を参照して、図示のサーボプレス機は、工場の床面等に
設置されるフレーム本体2を備え、フレーム本体2は略
矩形状の底フレーム4と、この底フレーム4から上方に
延びる4側フレーム6,8,10,12と、これら側フ
レーム6,8,10,12の上端部を接続する上フレー
ム14を有している。このフレーム本体2の4側フレー
ム6,8,10,12によって規定される4つの隅部に
は支持突部15が一体的に設けられている。
【0013】フレーム本体2には複数本、この実施形態
では4本のガイドロッド16,18,20,22が所定
方向に移動自在に支持されている。フレーム本体2の各
支持突部15には支持スリーブ24が装着され、またフ
レーム本体2の上フレーム14の4角部には各支持突部
15に対応して支持スリーブ26が装着され、ガイドロ
ッド16,18,20,22の一方端側(図1及び図2
において下端側)は支持突部15の支持スリーブ24
に、またそれらの他方端側(図1及び図2において上端
側)は上フレーム14の支持スリーブ26にそれらの軸
線方向に沿って移動自在に、即ちサーボプレス機の上下
方向に移動自在に装着されている。
【0014】これらガイドロッド16,18,20,2
2の端部(図1及び図2において下端部)には略矩形状
の連結ビーム28が取り付けられ、またそれらの他方側
(図1及び図2において上端側)は上フレーム14を貫
通して上方に延びており、上フレーム14から突出する
端部にラム30が取り付けられている。この形態では、
連結ビーム28の4角部には貫通孔が形成され、各ガイ
ドロッド16,18,20,22の一端部には雄ねじ部
が設けられており、各ガイドロッド16,18,20,
22の一端部を対応する貫通孔を通して突出させ、貫通
孔から突出する雄ねじ部に固定ナット32を螺着するこ
とによって、連結ビーム28がガイドロッド16,1
8,20,22に取り付けられている。また、ラム30
の4角部には貫通孔が形成され、各ガイドロッド16,
18,20,22の他端部には雄ねじ部が設けられてお
り、各ガイドロッド16,18,20,22の他端部を
対応する貫通孔を通して突出させ、貫通孔から突出する
雄ねじ部に固定ナット34を螺着することによって、ラ
ム30がガイドロッド16,18,20,22の他端部
に取り付けられている。従って、4本のガイドロッド1
6,18,20,22、連結ビーム28及びラム30
は、後述するように、フレーム本体2に対して一体的に
上下方向に往復動する。
【0015】ラム30の下面には可動金型(図示せず)
が取り付けられる。また、フレーム本体2の上フレーム
14の上面にはボルスタ32が装着され、このボルスタ
32の上面に静止金型(図示せず)が取り付けられる。
可動金型と静止金型との間には加工域が存在し、加工す
べきシート状材料(図示せず)はこの加工域を通して搬
送される。ボルスタ32には上記加工域に対応して排出
孔33が形成され、また上フレーム14にはボルスタ3
2の排出孔33から下方に傾斜して延びる排出通路36
が形成されている。従って、連結ビーム28、ガイドロ
ッド16,18,20,22及びラム30が上下方向に
往復動することによって、静止金型及び可動金型が加工
域に位置するシート状材料に作用してプレス加工、例え
ば打抜加工が施され、打ち抜かれた被加工物(図示せ
ず)がボルスタ32の排出孔33及び上フレーム14の
排出通路36を通して排出される。
【0016】連結ビーム28は、駆動機構42の作用に
よって上下動される。図示の駆動機構42は、所定方向
(図1において左右方向、図2において紙面に垂直な方
向、図3において上下方向)に間隔をおいて配設された
第1及び第2クランクシャフト44,46を備え、第1
のクランクシャフト44はプレス機の右部(図1におい
て右側部、図3において下側部)にて上フレーム14か
ら垂下する一対の第1垂下部48,50に軸受52を介
して回転自在に支持され、また第2クランクシャフト4
6はプレス機の左部(図1において左側部、図3におい
て上側部)にて上フレーム14から垂下する一対の第2
垂下部54,56に軸受58を介して回転自在に支持さ
れている。
【0017】駆動機構42は、第1及び第2クランクシ
ャフト44,46を回転駆動するための第1及び第2サ
ーボモータ60,62を含み、第1及び第2サーボモー
タ60,62がフレーム本体2の側フレーム10の外面
に取付ブラケット64を介して取り付けられている。第
1クランクシャフト44のシャフト部66の一端部は一
方の第1垂下部48を貫通して突出し、この突出端部と
第1サーボモータ60の出力軸68とが第1カップリン
グ70を介して駆動連結され、また第2クランクシャフ
ト46のシャフト部72の一端部は一方の第2垂下部5
4を貫通して突出し、この突出部と第2サーボモータ6
2の出力軸74とが第2カップリング76を介して駆動
連結されている(図3参照)。このように駆動連結され
ているので、第1(第2)サーボモータ60(62)が
正転すると、第1(第2)クランクシャフト44(4
6)が所定方向に回転駆動され、また第1(第2)サー
ボモータ60(62)が逆転すると、第1(第2)クラ
ンクシャフト44(46)が所定方向と反対方向に回転
駆動される。
【0018】第1及び第2クランクシャフト44,46
と連結ビーム28とは、一対のコネクタ78,80及び
揺動アーム82を介して連結されている。図4をも参照
して、この形態では、連結ビーム28の略中央部にスタ
ンド84が設けられ、このスタンド84には上方に延び
る連結部86が設けられ、この連結部86に揺動アーム
82の中央部が揺動自在に連結されている。図示の形態
では、スタンド84の連結部86にはスリット88が形
成され、このスリット88内に揺動アーム82が挿入さ
れ、連結部86及び揺動アーム82を貫通して支持ピン
90を装着することによって、揺動アーム82が揺動自
在に連絡されている。
【0019】第1コネクタ78の一端部は第1クランク
シャフト44のクランク部92に軸受を94を介して回
転自在に連結され(図3参照)、その他端部は連結ピン
96を介して揺動アーム82の一端部に揺動自在に連結
されている。この形態では、第1コネクタ78の他端部
にはスリットが形成されており、このスリット内に揺動
アーム82の一端部を位置付け、第1コネクタ78の他
端部及び揺動アーム82の一端部を貫通して連結ピン9
6を装着することによって、両者が連結ピン96を介し
て連結されている(図4参照)。また、 第2コネクタ
80の一端部は第2クランクシャフト46のクランク部
98に軸受を100を介して回転自在に連結され(図3
参照)、その他端部は、第1コネクタ78の連結様式と
同様にして連結ピン102を介して揺動アーム82の他
端部に揺動自在に連結されている(図4参照)。このよ
うに構成されているので、第1及び第2サーボモータ6
0,62によって第1及び第2クランクシャフト44,
46が所要の通りに回転されると、第1及び第2コネク
タ78,80が揺動され、揺動アーム82及びスタンド
84を介して連結ビーム28(これとともにガイドロッ
ド16,18,20,22及びラム30)が上下方向に
往復動される。
【0020】この実施形態では、ラム30が上下方向に
往復動されることに関連して、第1及び第2クランクシ
ャフト44,46はプレス機の横方向に間隔をおいて前
後方向に水平に延び、フレーム本体2の背面側に第1及
び第2サーボモータ60,62が配置されている。更
に、支持ピン90は第1及び第2クランクシャフト4
4,46の下側にてこれらに実質上平行に水平方向に延
びている。このように配置されているので、揺動アーム
82は支持ピン90を中心として上下方向に揺動し、揺
動アーム82のこのような揺動を許容することによっ
て、ラム30の下死点位置の補正が可能となり、この実
施形態では、この下死点位置の補正が後述する如く行わ
れる。
【0021】次に、図5を参照して、図示のサーボプレ
ス機の制御系について説明する。このプレス機では、第
1及び第2クランクシャフト44,46が所定方向及び
これと反対方向に所定角度範囲にわたって揺動回転され
るように制御される。図示のサーボプレス機は、更に、
例えばマイクロコンピュータから構成されるコントロー
ラ112を備えている。このコントローラ112は、第
1及び第2サーボモータ60,62の回転数を設定す
る、換言すると第1及び第2クランクシャフト44,4
6が揺動回転する所定角度範囲を設定するための回転数
設定手段114と、第1サーボモータ60の回転開始タ
イミングを補正するための回転タイミング補正演算手段
116と、第1メモリ118、第2メモリ120、第3
メモリ121及び補正マップ122を含んでいる。ま
た、このコントローラ112に関連して入力手段124
が設けられているとともに、ラム30に関連してその下
死点位置を検出するための下死点検出センサ126が設
けられている。入力手段124は入力キー及び/又はタ
ッチキー(このタッチキーは、後述する表示手段128
に関連して設けられる)(図示せず)から構成され、入
力手段124を操作することによって、プレス加工の開
始、停止、またプレス加工の条件などが設定され、設定
された加工条件は第1メモリ118に記憶される。下死
点検出センサ126はラム30(又はこのラム30に取
り付けられた可動金型)の下死点位置を検出し、検出し
た下死点位置は第2メモリ120に記憶される。また、
第3メモリ121には基準下死点位置が記憶されてい
る。尚、下死点検出センサ126は、例えば(リニアス
ケール)から構成される。更に、補正マップ122に
は、基準下死点位置と平均下死点検出位置との距離差と
回転タイミングの補正値との関係がマップとして記憶さ
れている。
【0022】プレス機には、更に、設定した加工条件等
を表示するための表示手段128が設けられている。表
示手段128は例えば液晶表示装置、CRT等から構成
され、液晶表示装置から構成した場合、その液晶画面を
タッチキーとして機能させることができる。第1及び第
2サーボモータ60,62は、コントローラ112から
の作動信号によって作動制御され、コントローラ112
からの作動信号は第1及び第2ドライバ130,132
に送給され、第1及び第2ドライバ130,132はコ
ントローラ112からの作動信号に基づいて第1及び第
2サーボモータ60,62を作動制御する。
【0023】次に、図1、図2及び図5とともに、図6
及び図7を参照して、上述したサーボプレス機によるプ
レス加工作業を説明する。プレス作業を開始すると、コ
ントローラ112からの作動信号が第1及び第2ドライ
バ130,132に送給され、第1ドライバ130は第
1サーボモータ60を正転し、第2ドライバ132は第
2サーボモータ62を逆転する(ステップS−1)。か
くすると、第1クランクシャフト44が所定方向に回動
されるとともに、第2クランクシャフト46が所定方向
と反対方向に回動され、かかる第1及び第2クランクシ
ャフト44,66の回動によって揺動アーム82、スタ
ンド84、連結ビーム28及びガイドロッド16,1
8,20,22を介してラム30がボルスタ32に向け
て下方に移動される。そして、ラム30が下死点位置ま
で下降すると、下死点検出センサ126が下死点位置を
検出し(ステップS−2)、検出した下死点位置がコン
トローラ112の第2メモリ120に記憶される(ステ
ップS−3)。また、この下死点位置付近ではラム30
に取り付けられた可動金型(図示せず)が加工域に位置
するシート状材料に作用し、この可動金型及びボルスタ
32に取り付けられた静止金型(図示せず)によってシ
ート状材料にプレス加工が施される。この下死点を通過
すると、ラム30は上昇し、第1及び第2サーボモータ
60,62がステップS−1の時点から所定回転数回転
するまでラム30が上昇する。
【0024】そして、第1及び第2サーボモータ60,
62が所定回転数回転すると、ステップS−4からステ
ップS−5に進み、第1及び第2サーボモータ60,6
2の回転が一旦停止した後コントローラ112からの作
動信号に基づいて第1ドライバ130が第1サーボモー
タを逆転するとともに、第2ドライバ132が第2サー
ボモータ62を正転する。かくすると、上述とは反対
に、第1クランクシャフト44が所定方向と反対方向に
回動されるとともに、第2クランクシャフト46が所定
方向に回動され、かかる第1及び第2クランクシャフト
44,66の回動によって揺動アーム82、スタンド8
4、連結ビーム28及びガイドロッド16,18,2
0,22を介してラム30がボルスタ32に向けて再び
下方に移動される。そして、ラム30が下死点位置まで
下降すると、下死点検出センサ126が下死点位置を検
出し(ステップS−6)、検出した下死点位置がコント
ローラ112の第2メモリ120に記憶される(ステッ
プS−7)。また、この下死点位置付近ではラム30に
取り付けられた可動金型(図示せず)が再び加工域に位
置するシート状材料に作用し、この可動金型及びボルス
タ32に取り付けられた静止金型(図示せず)によって
シート状材料にプレス加工が施される。この下死点を通
過すると、ラム30は上昇し、第1及び第2サーボモー
タ60,62がステップS−5の時点から所定回転数回
転するまで、即ちラムが上死点に戻るまで上昇する。こ
のように第1及び第2サーボモータ60,62の回転に
よって第1及び第2クランクシャフト44,46が所定
角度範囲にわたって揺動回転することによって、ラム3
0が下死点を通過する毎に加工域に位置するシート状材
料にプレス加工が施される。
【0025】このサーボプレス機においては、第1及び
第2サーボモータ60,62が相互に反対方向に回転さ
れ、これによって第1及び第2クランクシャフト44,
46も相互に反対方向に回動されるので、第1サーボモ
ータ60及び第1クランクシャフト44の回転に起因し
て発生する振動と、第2サーボモータ62及び第2クラ
ンクシャフト46の回転に起因して発生する振動とが、
互いに打ち消す合うように作用し、これによって加工時
の振動の発生を効果的に抑えることができ、高精度のプ
レス加工が可能となる。
【0026】ここで、図8を参照して、第1及び第2ク
ランクシャフト44,46の回転角度位置とラム30の
上下方向位置との関係について説明する。例えば、第1
サーボモータ60によって回転される第1クランクシャ
フト44のクランク部92の最大径部が図8(a)に示
す回転角度位置A1(水平状態から最下位点に向けて矢
印142で示す方向(所定方向)に30度回転した角度
位置)から回転を開始し、第2サーボモータ62によっ
て回転される第2クランクシャフト46のクランク部9
8の最大径部が図8(a)に示す回転角度位置B1(水
平状態から最下位点に向けて矢印144で示す方向(上
記所定方向と反対方向)に60度回転した角度位置)か
ら回転を開始するとすると、この回転開始時点において
は揺動アーム82は、図8(a)で示すように、その一
端部が他端部よりも上方に位置するように傾斜し、支持
ピン90はラム30の上死点に対応する位置に位置す
る。
【0027】この状態から第1クランクシャフト44が
矢印142で示す方向に、また第2クランクシャフト4
6が矢印144で示す方向に30度回転すると、図8
(b)に示す状態となる。即ち、第1クランクシャフト
44のクランク部92の最大径部が水平状態から矢印1
42で示す方向に60度回転した回転角度位置A2に、
また第2クランクシャフト46のクランク部98が水平
状態から矢印144で示す方向に90度回転した回転角
度位置B2(最下位点)に回転し、揺動アーム82全体
が、図8(a)に示す位置よりも下方に移動するととも
に、その傾斜が図8(a)に示す状態よりも小さくな
り、従ってラム30は下死点に向けて下降する。
【0028】図8(b)に示す状態から更に第1クラン
クシャフトが矢印142で示す方向に、また第2クラン
クシャフト46が矢印144で示す方向に15度回転す
ると、図8(c)に示す状態となる。即ち、第1クラン
クシャフト44のクランク部92の最大径部が水平状態
から矢印142で示す方向に75度回転した回転角度位
置A3に、また第2クランクシャフト46のクランク部
98が水平状態から矢印144で示す方向に105度回
転した回転角度位置B3に回転し、揺動アーム82全体
が、図8(b)に示す位置よりも更に下方に移動すると
ともに実質上水平になる。このとき、図8(a)〜
(e)から理解されるように、支持ピン90は最も下方
に位置し、これに対応してラム30が下死点に位置す
る。
【0029】図8(c)に示す状態から第1クランクシ
ャフト44が矢印142で示す方向に、また第2クラン
クシャフト46が矢印144で示す方向に15度回転す
ると、図8(d)に示す状態となる。即ち、第1クラン
クシャフト44のクランク部92の最大径部が水平状態
から矢印142で示す方向に90度回転した回転角度位
置A4(最下位点)に、また第2クランクシャフト46
のクランク部98が水平状態から矢印144で示す方向
に120度回転した回転角度位置B4に回転し、揺動ア
ーム82全体が、図8(c)に示す位置よりも上方に移
動するとともに、その傾斜状態が図8(b)に示す状態
と反対の状態(揺動アーム82の他端部がその一端部よ
りも上方に位置する)なり、従ってラム30は上死点に
向けて上昇する。
【0030】そして、図8(d)に示す状態から第1ク
ランクシャフト44が矢印142で示す方向に、また第
2クランクシャフト46が矢印144で示す方向に更に
30度回転すると、図8(e)に示す状態となる。即
ち、第1クランクシャフト44のクランク部92の最大
径部が水平状態から矢印142で示す方向に120度回
転した回転角度位置A5に、また第2クランクシャフト
46のクランク部98が水平状態から矢印144で示す
方向に150度回転した回転角度位置B5に回転し、揺
動アーム82全体が、図8(d)に示す位置よりも更に
上方に移動するとともに、その傾斜状態が図8(a)に
示す状態と反対の状態なり、ラム30は上死点位置す
る。
【0031】このようにしてラム30が上死点に位置す
ると、上述したように、第1クランクシャフト44は矢
印142で示す方向と反対方向に、また第2クランクシ
ャフト46は矢印144で示す方向とは反対方向に回転
され、そのクランク部92の最大径部は回転角度位置A
5から回転角度位置A4〜A2を通って初期の回転角度
位置A1まで回転するとともに、他方のクランク部98
の最大径部は回転角度位置B5から回転角度位置B4〜
B2を通って初期の回転角度位置B1に回転する。
【0032】第1及び第2クランクシャフト44,46
は上述したように所定角度範囲、例えば90度の角度範
囲にわたる揺動回転が繰り返し遂行され、所定角度範囲
回転する毎にラム30が下死点を通して昇降動され、シ
ート状材料にプレス加工が施される。図8(a)〜
(e)から理解されるように、第1及び第2クランクシ
ャフト44,46のクランク部92,98の最大径部の
回転角度位置A1,B1及びA5,B5は、ラム30の
上死点と密接に関連しており、この回転角度位置を変え
ることによってラム30(これに装着された可動金型)
の上死点位置を変更することができ、この実施形態で
は、入力手段124によるキー入力によって第1及び第
2サーボモータ60,62の回転数、換言すると第1及
び第2クランクシャフト44,46の揺動回転角度範囲
を設定することができる。
【0033】上述したようにして第1及び第2クランク
シャフト44,46の揺動回転が行われると、ステップ
S−8からステップS−9に進み、プレス機によって所
定回数加工、例えば10回加工したか否かが判断され、
所定回数の加工が終了していない場合、ステップS−1
に戻り、所定回数の加工が終了するまでステップS−1
〜ステップS−9が繰り返し遂行される。一方、所定回
数の加工が終了すると、ステップS−9からステップS
−10に進み、プレス加工が終了したか否かが判断され
る。そして、プレス加工を継続して行う場合、ステップ
S−11にて下死点補正が後述する如くして行われ、そ
の後ステップS−1に戻り、上述したプレス加工が継続
して遂行される。
【0034】次いで、図7を参照して、ステップS−1
1における下死点補正について詳述すると、下死点補正
を行う場合、ます、コントローラ112の回転タイミン
グ補正演算手段116によって平均検出値が演算される
(ステップS11−1)。この演算は、下死点検出セン
サ126によって検出された後第2メモリ120に記憶
された下死点位置の平均値を求めることによって行われ
る。下死点の平均値を演算すると、次に、回転タイミン
グ補正演算手段116により第3メモリ121に記憶さ
れた基準下死点位置と平均化した検出下死点位置とを比
較して両者の位置差が求められ(ステップS11−
2)、ステップS11−3においてこの大きさが所定範
囲内か否かが判断される。求めた上記位置差が所定範囲
以内であると、ラム30(これに装着された可動金型)
の下死点が実質上変動しておらず、従って下死点を補正
することなくステップS−1に戻る。これに対して、上
記位置差が所定範囲を超えると、加工時の熱膨張によっ
て下死点が変動したとして下死点補正動作が行われる。
【0035】この下死点補正動作は、この実施形態で
は、基準下死点位置と検出下死点位置との位置差に基づ
いてコントローラ112の補正マップ122から第1サ
ーボモータ60の回転タイミング補正値が読み取られ
(ステップS11−4)、次いでコントローラ112か
らの回転タイミング調整信号によって第1サーボモータ
60が読み取られた回転タイミング補正値だけ回転され
(ステップS11−5)、その後ステップS−1に戻
る。即ち、ステップS−1における第2サーボモータ6
2の回転開始に先立って、コントローラ112からの回
転タイミング調整信号によって第1サーボモータ60が
上記回転タイミング補正値だけ予め回転駆動され、これ
によって第1及び第2サーボモータ60,62の相対的
回転位相が調整され、その後ステップS−1が遂行さ
れ、第1及び第2サーボモータ60,62が上述したよ
うに回転される。このことから、コントローラ112
は、回転位相調整手段としても機能する。
【0036】例えば、ステップS−1の開始に先立っ
て、第1サーボモータ60が矢印142で示す方向に回
転タイミング補正量(例えば5度程度)回転すると、第
1サーボモータ60の揺動回転範囲は矢印142で示す
方向に回転タイミング補正量ずれることになる。このよ
うに予め回転させた場合、第1クランクシャフト44の
クランク部92の最大径部が矢印142で示す方向に図
8(c)に示す回転角度位置A3を幾分超えるまで回転
し、第2クランクシャフト46のクランク部98の最大
径部が矢印144で示す方向に図8(c)に示す回転角
度位置B3の幾分手前まで回転した時点で揺動アーム8
2が実質上水平状態となり、支持ピン90が最も下方に
位置するようになる。従って、図8(c)を参照するこ
とによって理解されるように、このように回転タイミン
グを補正した場合、支持ピン90の最下位位置が若干下
方に変動し、これによってラム30の下死点位置が若干
下方に補正される。
【0037】これとは反対に、第1サーボモータ60が
矢印142で示す方向と反対方向に回転タイミング補正
量回転すると、第1サーボモータ60の揺動回転範囲は
矢印142で示す方向と反対方向に回転タイミング補正
量ずれることになる。このように予め回転させた場合、
第1クランクシャフト44のクランク部92の最大径部
が矢印142で示す方向に図8(c)に示す回転角度位
置A3の幾分手前まで回転し、第2クランクシャフト4
6のクランク部98の最大径部が矢印144で示す方向
に図8(c)に示す回転角度位置B3を幾分超えるまで
回転した時点で揺動アーム82が実質上水平状態とな
り、支持ピン90が最も下方に位置するようになる。従
って、この場合に支持ピン90の最下位位置が若干上方
に変動し、ラム30の下死点位置が若干上方に補正され
る。
【0038】このように、ステップS−1の遂行に先立
って第1サーボモータ60を幾分回動させることによっ
て、ラム30(これに装着された可動金型)の下死点位
置を基準下死点位置に実質上一致するように補正するこ
とができ、これによって加工時の熱膨張に伴う下死点変
動を実質上なくして高精度のプレス加工を行うことがで
きる。尚、この実施形態では、予め第1サーボモータ6
0を回転させて第1及び第2サーボモータ60,62の
相対的回転位相を調整してラム30の下死点位置を補正
しているが、これに代えて、予め第2サーボモータ62
を回転させて、或いは予め第1及び第2サーボモータ6
0,62を所要の通りに回転させて第1及び第2サーボ
モータ60,62の相対的回転位相を調整するようにし
てもよい。
【0039】以上、本発明に従うサーボプレス機の一実
施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱すること
なく種々の変形乃至修正が可能である。例えば、図示の
実施形態では、4本のガイドロッド16,18,20,
22を備えたプレス機に適用して説明したが、例えば2
本のガイドロッドを備えたものにも同様に適用すること
ができる。また、例えば、図示の実施形態では、連結ビ
ーム28、第1及び第2クランクシャフト44,46並
びに揺動アーム82等がラム30の下方に配置された形
態のプレス機に適用して説明したが、これに限定される
ことなく、連結ビーム28並びに第1及び第2クランク
シャフト44,46等がラム30の上方に配置された形
態のものにも同様に適用することができる。
【0040】更に、図示の実施形態では、第1及び第2
サーボモータ60,62の正逆回転によって第1及び第
2クランクシャフト44,46を所定範囲にわたって揺
動回転する構成であるが、これに限定されず、第1サー
ボモータ60を所定方向に、また第2サーボモータ62
を所定方向と反対に連続的に回転駆動するように構成し
てもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明の請求項1のサーボプレス機によ
れば、第1サーボモータと第2サーボモータとが相互に
反対方向に回転駆動されるので、これによって第1及び
第2クランクシャフトの回転によって生じる振動は相互
に打ち消し合うように作用し、加工時の振動の発生を抑
えることができる。また、回転位相調整手段によって第
1及び第2サーボモータの相対的回転位相を調整するこ
とができるので、ラムの下死点位置を補正して加工時の
下死点位置の変動を抑えることができる。
【0042】また、本発明の請求項2のサーボプレス機
によれば、揺動アームは支持ピンを中心として上下方向
に揺動し、かかる揺動アームの揺動でもってラムの下死
点位置を補正することができる。また、本発明の請求項
3のサーボプレス機によれば、第1サーボモータは正
転、逆転を繰り返し、第2サーボモータは逆転、正転を
繰り返すので、第1及び第2クランクシャフトの所定範
囲の揺動回転でもってプレス加工を施すことができる。
【0043】また、本発明の請求項4のサーボプレス機
によれば、回転位相調整手段は下死点検出センサの検出
位置と基準下死点位置との差に基づいて第1及び/又は
第2サーボモータの回転開始タイミングを補正するの
で、簡単な制御でもってラムの下死点位置を補正するこ
とができる。更に、本発明の請求項5のサーボプレス機
によれば、第1及び第2サーボモータは相互に反対方向
に連続的に回転駆動されるので、高速でもって高精度の
プレス加工を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うサーボプレス機の一実施形態を正
面から見た断面図である。
【図2】図1のサーボプレス機を横側から見た断面図で
ある。
【図3】図2におけるIII−III線による断面図で
ある。
【図4】図2におけるIV−IV線による断面図であ
る。
【図5】図1のサーボプレス機の制御系を簡略的に示す
ブロック図である。
【図6】図1のサーボプレス機によるプレス加工の作業
の流れを示すフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートのステップS−11の内
容を更に詳細に示すフローチャートである。
【図8】図8(a)〜(e)は、図1のサーボプレス機
における第1及び第2クランクシャフトのクランク部の
回転角度位置と揺動アーム及び支持ピンの位置との関係
を示す簡略図である。
【符号の説明】
2 フレーム本体 16,18,20,22 ガイドロッド 28 連結ビーム 30 ラム 32 ボルスタ 44,46 クランクシャフト 60,62 サーボモータ 66,72 シャフト部 78,80 コネクタ 82 揺動アーム 84 スタンド 90 支持ピン 92,98 クランク部 112 コントローラ 116 回転タイミング補正演算手段 126 下死点検出センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム本体と、前記フレーム本体に所
    定方向に往復移動自在に支持された複数本のガイドロッ
    ドと、前記複数本のガイドロッドの一端部に装着された
    ラムと、前記複数本のガイドロッドの他端部に装着され
    た連結ビームと、前記連結ビームに固定されたスタンド
    と、前記スタンドに支持ピンを介して揺動自在に連結さ
    れた揺動アームと、前記フレーム本体に回転自在に支持
    された第1及び第2クランクシャフトと、前記第1クラ
    ンクシャフトのシャフト部に駆動連結された第1サーボ
    モータと、前記第2クランクシャフトのシャフト部に駆
    動連結された第2サーボモータと、前記第1クランクシ
    ャフトのクランク部と前記揺動アームの一端部とを連結
    する第1コネクタと、前記第2クランクシャフトのクラ
    ンク部と前記揺動アームの他端部とを連結する第2コネ
    クタと、前記第1及び前記第2サーボモータの相対的回
    転位相を調整するための回転位相調整手段とを備え、 前記第1及び前記第2サーボモータは相互に反対方向に
    回転駆動され、これによって前記揺動アーム、前記支持
    ピン、前記スタンド、前記連結ビーム及び前記複数本の
    ガイドロッドを介して前記ラムが所定方向に往復移動さ
    れ、 また、前記回転位相調整手段によって前記第1及び前記
    第2サーボモータの相対的回転位相が調整され、これに
    よって、前記ラムの下死点位置が補正されることを特徴
    とするサーボプレス機。
  2. 【請求項2】 前記複数本のガイドロッドは上下方向に
    移動自在に前記フレーム本体に支持され、前記第1及び
    前記第2クランクシャフトは間隔をおいて水平方向に延
    び、また前記支持ピンは前記第1及び前記第2クランク
    シャフトに実質上平行に延びていることを特徴とする請
    求項1記載のサーボプレス機。
  3. 【請求項3】 前記第1サーボモータは加工毎に正転、
    逆転を繰り返し、前記第2サーボモータは加工毎に逆
    転、正転を繰り返すことを特徴とする請求項1又は2記
    載のサーボプレス機。
  4. 【請求項4】 前記ラムに関連して下死点検出センサが
    設けられ、前記下死点検出センサの検出位置と基準下死
    点位置との差に基づいて前記回転位相調整手段は前記第
    1及び/又は前記第2サーボモータの回転開始タイミン
    グを補正し、これによって前記ラムの下死点位置が補正
    されることを特徴とする請求項3記載のサーボプレス
    機。
  5. 【請求項5】 前記第1サーボモータは所定方向に連続
    的に回転駆動され、前記第2サーボモータは前記所定方
    向と反対方向に連続的に回転駆動されることを特徴とす
    る請求項1又は2記載のサーボプレス機。
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