JP2001150010A - ロール偏芯量検出方法及び板厚制御方法 - Google Patents

ロール偏芯量検出方法及び板厚制御方法

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明生 田寺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧延中或いは圧延の合間にもバックアップロー
ルの偏芯量を検出し、正確な板厚制御を可能とする。 【解決手段】実測された板厚hと、設定上の板厚hc
の偏差からロールギャップ外乱量Sdis を求め、これを
フーリエ級数展開して、バックアップロールの回転周期
に相当する成分を抽出し、これを繰り返して二つの位相
状態における上下バックアップロールの位相ずれαを用
いて、上下バックアップロールの夫々の偏芯量SRt(θ
t ),SRb(θb )を算出する。板厚制御には、自動板
厚制御装置で得られたAGCロールギャップ補正量ΔS
AGC から、二つのバックアップロール偏芯量を減じた、
真のロールギャップ補正量ΔSを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延機のバックア
ップロールの偏芯量を検出する方法並びにそれを用いて
圧延中の鋼板等の金属板の板厚を制御する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鋼板等の金属板の圧延に用いられる圧延
機では、バックアップロールの偏芯に起因するロールギ
ャップの変動によって一定周期の板厚変動が生じ、しか
も一般に用いられている自動板厚制御装置では、このバ
ックアップロール偏芯による板厚変動は除去できない。
このため、例えば本出願人が先に提案した特開平5−3
17944号公報に記載されるように、フーリエ級数展
開等を応用したバックアップロール偏芯除去板厚制御が
開発されている。この板厚制御方法では、圧延に先立っ
て、キスロール状態での圧延荷重の変動からバックアッ
プロールの偏芯量を推定し、圧延時のロールギャップ補
正量から前記バックアップロールの偏芯量を除去して、
ロールギャップを調整するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のバックアップロール偏芯量検出方法やそれに基づく
板厚制御方法では、圧延以前にしかバックアップロール
の偏芯量を検出できないので、圧延によるロールの熱膨
張や摩耗によるバックアップロールの偏芯量或いはその
変化を検出することができず、従ってそうしたバックア
ップロール偏芯量を補正した、正確な板厚の制御もでき
ないという問題がある。
【0004】本発明は前記諸問題を解決すべく開発され
たものであり、実際の圧延中に或いは圧延の合間にバッ
クアップロールの偏芯量を検出することができ、同時に
それを用いて正確な板厚の制御を可能とするロール偏芯
量検出方法及び板厚制御方法を提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記諸問題を解決するた
め、本発明のうち請求項1に係るロール偏芯量検出方法
は、圧延機のバックアップロールの偏芯量を検出する方
法であって、圧延中の荷重、ロールギャップ及び圧延機
出側の板厚を用いてゲージメータ式に従ってロールギャ
ップの外乱量を求め、このロールギャップの外乱量から
バックアップロールの偏芯量を算出することを特徴とす
るものである。
【0006】また、本発明のうち請求項2に係る板厚制
御方法は、圧延機で圧延される板厚の制御方法であっ
て、圧延中の荷重、ロールギャップ及び圧延機出側の板
厚を用いてゲージメータ式に従ってロールギャップの外
乱量を求め、このロールギャップの外乱量からバックア
ップロールの偏芯量を算出し、圧延中のロールギャップ
の補正量から前記バックアップロールの偏芯量を除去し
た値を用いてロールギャップを調整することを特徴とす
るものである。
【0007】なお、前記ゲージメータ式とは、板厚は、
圧延荷重をミル定数で除した値と、設定上のロールギャ
ップと、外乱がある場合はロールギャップの外乱量との
和で表される関係式であり、実際の板厚は、それら三者
の和で表れ、設定上の板厚は、圧延荷重をミル定数で除
した値と、設定上のロールギャップとの和で表れる。従
って、前者、実際の板厚から、後者、設定上の板厚を減
ずると、ロールギャップの外乱量が得られる。また、前
記ロールギャップの外乱量からバックアップロールの偏
芯量を算出する手段としては、当該ロールギャップの外
乱量を、例えばフーリエ級数展開することにより、バッ
クアップロールの回転周期に相当する成分、つまりバッ
クアップロールの偏芯量を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本実施形態のロール偏芯量検出方
法及び板厚制御方法を実施化した圧延機の概略構成図で
ある。図中の符号1a,1bは、上下一組のワークロー
ル、符号2a,2bは、上下一組のバックアップロール
である。これらのバックアップロール1a,1bの回転
角度θt ,θb は、夫々、回転角検出器3a,3bによ
って検出され、ロール偏芯量検出器7及びロールギャッ
プ補正装置9に出力される。また、圧延荷重Pは荷重検
出器4によって、ロールギャップSはロールギャップ検
出器5によって、板厚hは板厚検出器6によって、夫
々、検出され、ロール偏芯量検出器7に出力される。前
記ロールギャップ補正装置9は、後述するロジックに従
って前記ロール偏芯量検出器7によって検出されたバッ
クアップロール2a,2bの偏芯量SRt(θt ),SRb
(θb )を、自動板厚制御装置(AGC)8で求められ
たAGCロールギャップ補正量ΔSAGC から減じて、補
正されたロールギャップ補正量ΔSを求め、それをロー
ルギャップ調整器10に出力するものである。そして、
ロールギャップ調整器10は、このロールギャップ補正
量ΔSに相当する分だけ、ワークロール1a,1bのロ
ールギャップSを調整する。なお、前記自動板厚制御装
置8は、バックアップロール2a,2bの偏芯量に関わ
らず、圧延か従変動ΔPの負値をミル定数Mで除して前
記AGCロールギャップ補正量ΔSAGCを設定するもの
である。
【0009】次に、前記ロール偏芯量検出器7で行われ
るバックアップロール2a,2bの偏芯量S
Rt(θt ),SRb(θb )算出ロジックについて説明す
る。例えば、バックアップロール2a,2bの偏芯を含
むロールギャップの外乱量をSdis とすると、圧延機出
側の板厚を求めるゲージメータ式は、実際の板厚h、圧
延荷重P、ミル定数M、設定上でのロールギャップ(ロ
ール開度)Sに対して、下記1式のように表れる。
【0010】 h=P/M+S+Sdis ……… (1) 一方、設定上の板厚tc は、同様に下記2式で表れる。 hc =P/M+S ……… (2) 従って、1式から2式を減じて、下記3式を得る。 h−hc =Sdis ……… (3) 図2aには、設定上の板厚hc を、図2bには、実測さ
れた板厚hを示す。そして、実測値から設定値を減じた
値、つまりロールギャップ外乱量Sdis を図2cに示
す。このロールギャップ外乱量Sdis には、バックアッ
プロール2a,2bの偏芯量の他に、ノイズなどが含ま
れているので、これをフーリエ級数展開して、図2cに
示すようなバックアップロールの回転周期に相当する成
分のみを抽出する。下記4式は、前記上バックアップロ
ール2aの回転角θt を基準にしたときのフーリエ級数
展開である。なお、式中のA0 は、ドリフト重畳成分を
示す。
【0011】
【数1】
【0012】このうち、ロール偏芯成分SR (θt
を、上バックアップロール2aの回転周期に相当する成
分として抽出して、下記5式を得る。 SR (θt )=A1cosθt +B1sinθt ……… (4) 以上の操作を、例えば上下バックアップロール2a,2
bの位相がずれたときに複数回行い、少なくとも二つの
ロール偏芯量SRI(θt ),SRII (θt )を下記5式
のように求める。
【0013】 SRI(θt )=AI cos θt +BI sin θt RII (θt )=AII cosθt +BII sinθt ……… (5) この二つのデータ、ロール偏芯量SRI(θt ),SRII
(θt )を採取したときの、上バックアップロール2a
を基準とする下バックアップロール2bの位相のずれα
を下記6式で与える。
【0014】 α=θbII ーθbI ……… (6) すると、図3に示すフーリエ級数の関係により、上下の
バックアップロール2a,2bの偏芯量SRt(θt ),
Rb(θb )は、夫々下記7式で表れる。 SRt(θt )=a cosθt +b sinθt ……… (7) SRb(θb )=c cosθb +d sinθb
【0015】
【数2】
【0016】従って、前記ロールギャップ補正装置9で
は、前記自動板厚制御装置8で算出されたAGCロール
ギャップ補正量ΔSAGC から、上下二つのバックアップ
ロール2a,2bの偏芯量SRt(θt ),SRb(θb
を減じて、当該ロール偏芯量が補正された真のロールギ
ャップ補正量ΔSを算出することができる。なお、入側
の板厚変動やスキッドマークは圧延荷重の変動として表
れるが、このロール偏芯量検出方法並びにロールギャッ
プ補正による板厚制御方法では、ロール偏芯量の算出の
際に、算出式中から荷重Pが実質的に関与しなくなるの
で、それら、つまり入側板厚の変動やスキッドマークに
関わらず、正確なロール偏芯量を検出することができ
る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係るロール偏芯量検出方法によれば、圧延中の荷
重、ロールギャップ及び圧延機出側の板厚を用いてゲー
ジメータ式に従ってロールギャップの外乱量を求め、こ
のロールギャップの外乱量からバックアップロールの偏
芯量を算出することとしたため、圧延中或いは圧延の合
間にバックアップロールの偏芯量を検出することがで
き、圧延中のロールの熱膨張や摩耗に伴うバックアップ
ロール偏芯量を検出することが可能となる。
【0018】また、本発明のうち請求項2に係る板厚制
御方法によれば、圧延中の荷重、ロールギャップ及び圧
延機出側の板厚を用いてゲージメータ式に従ってロール
ギャップの外乱量を求め、このロールギャップの外乱量
からバックアップロールの偏芯量を算出し、圧延中のロ
ールギャップの補正量から前記バックアップロールの偏
芯量を除去した値を用いてロールギャップを調整するこ
ととしたため、圧延中或いは圧延の合間にバックアップ
ロールの偏芯量を検出することができることから、圧延
中のロールの熱膨張や摩耗に伴うバックアップロール偏
芯量を検出することができ、それらを用いて板厚の正確
な制御を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロール偏芯量検出方法及び板厚制御方
法を実施化した圧延機の概略構成図である。
【図2】図1のロール偏芯量検出器で検出されるロール
偏芯量のロジックの説明図である。
【図3】フーリエ級数の関係図である。
【符号の説明】
1a,1bはワークロール 2a,2bはバックアップロール 3a,3bは回転角検出器 4は荷重検出器 5はロールギャップ検出器 6は板厚検出器 7はロール偏芯量検出器 8は自動板厚制御装置 9はロールギャップ補正装置 10はロールギャップ調整器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延機のバックアップロールの偏芯量を
    検出する方法であって、圧延中の荷重、ロールギャップ
    及び圧延機出側の板厚を用いてゲージメータ式に従って
    ロールギャップの外乱量を求め、このロールギャップの
    外乱量からバックアップロールの偏芯量を算出すること
    を特徴とするロール偏芯量検出方法。
  2. 【請求項2】 圧延機で圧延される板厚の制御方法であ
    って、圧延中の荷重、ロールギャップ及び圧延機出側の
    板厚を用いてゲージメータ式に従ってロールギャップの
    外乱量を求め、このロールギャップの外乱量からバック
    アップロールの偏芯量を算出し、圧延中のロールギャッ
    プの補正量から前記バックアップロールの偏芯量を除去
    した値を用いてロールギャップを調整することを特徴と
    する板厚制御方法。
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