JP2001148978A - 魚釣用電動リール - Google Patents

魚釣用電動リール

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JP2001148978A
JP2001148978A JP33155999A JP33155999A JP2001148978A JP 2001148978 A JP2001148978 A JP 2001148978A JP 33155999 A JP33155999 A JP 33155999A JP 33155999 A JP33155999 A JP 33155999A JP 2001148978 A JP2001148978 A JP 2001148978A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高トルクで且つハイスピードの巻取り性能を得
ることができる構造が簡単な魚釣用電動リールの提供を
目的としている。 【解決手段】本発明は、リール本体に回転自在に支持さ
れた釣糸巻取り用のスプールを回転駆動するスプール駆
動モータ14を備え、遊星歯車からなる減速機構を介し
てスプール12を回転駆動するとともに、スプール12
の回転速度を変化させる変速機構19を備えた魚釣用電
動リールにおいて、スプール駆動モータの出力部14a
とこの出力部14aの回転をスプール12に伝達する動
力伝達機構47,60…との間に、ギヤ比が異なる高速
用減速歯車機構20,25,35,29,15と低速用
減速歯車機構20,22,29,15とを動力伝達可能
に連結せしめ、スプール駆動モータ14の出力部14a
の回転方向によって高速用減速歯車機構と低速用減速歯
車機構のいずれか一方を選択的に動力伝達可能としてス
プール12の回転速度を変化させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リール本体に回転
自在に支持されたスプールを回転駆動するモータを備え
た魚釣用電動リールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、魚釣用電動リールは、状況に応
じた巻取り操作を行なうべく、変速装置を備えている。
このような変速装置としては、モータへの電流量を制御
してモータ出力の増減調節を行ない、これによって、ス
プールの回転速度を変化させる電気式の変速装置が一般
的に知られている。
【0003】一方、モータの回転を減速する遊星歯車か
らなる減速機構の駆動系統の一部を外部操作によりON
/OFFして、噛み合う歯車のギヤ比を変化させること
により、スプールの回転速度を機械的に低速状態と高速
状態の2段階に切り換える機械式の変速装置が実開昭6
4−41270号公報および特開平9−47198号公
報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気式の変
速装置では、噛み合う歯車のギヤ比を高速状態に設定す
るか低速状態に設定するかによって、低速回転時にトル
クが不足したり、高速巻取り性能が劣ったりするという
課題が指摘されている。
【0005】一方、機械式の変速装置では、減速機構の
駆動系統をON/OFFするための構造が必要となるた
め、部品点数が多くなって構造が複雑化し、リール全体
が大型化・重量化してしまう。そのため、巻取りおよび
繰り出し等の魚釣操作性や携帯性等が低下してしまった
り、トラブルを誘発してしまうといった課題が指摘され
ている。
【0006】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、高トルクで且つハイ
スピードの巻取り性能を得ることができる構造が簡単な
魚釣用電動リールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、リール本体に回転自在に支持された釣糸
巻取り用のスプールを回転駆動するスプール駆動モータ
を備え、遊星歯車からなる減速機構を介してスプールを
回転駆動するとともに、スプールの回転速度を変化させ
る変速機構を備えた魚釣用電動リールにおいて、スプー
ル駆動モータの出力部とこの出力部の回転をスプールに
伝達する動力伝達機構との間に、ギヤ比が異なる高速用
減速歯車機構と低速用減速歯車機構とを動力伝達可能に
連結せしめ、スプール駆動モータの出力部の回転方向に
よって高速用減速歯車機構と低速用減速歯車機構のいず
れか一方を選択的に動力伝達可能としてスプールの回転
速度を変化させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施形態について説明する。
【0009】図1〜図5は本発明の第1の実施形態を示
している。図1に示されるように、本実施形態の魚釣用
電動リール1は、手動ハンドル2が取付けられたリール
本体4を備えている。リール本体4を構成する左右のフ
レーム間には、軸受80を介してスプール軸10が回転
可能に支持されるとともに、このスプール軸10を囲繞
するようにスプール12が配置されている。
【0010】また、リール本体4の左右のフレーム間に
は、正逆回転可能なスプール駆動用モータ(以下、単に
モータという)14が保持されている。このモータ14
の回転駆動軸14aの回転力は、後述する変速機構19
と第1の減速機構15とを介して、駆動歯車45に伝達
されるようになっている。すなわち、駆動歯車45は、
モータ14から回転力を得て回転駆動されるようになっ
ている。
【0011】駆動歯車45には、歯車47を介して、ス
プール軸10の一端に回り止め嵌合されたスプール駆動
用歯車60が噛み合っている。つまり、駆動歯車45の
回転力がスプール軸10に伝達されるようになってい
る。また、スプール軸10の他端とスプール12との間
には、スプール軸10の回転力を減速しつつスプール1
2に伝達する遊星歯車を備えた第2の減速機構17が設
けられている。
【0012】したがって、上記構成では、モータ14が
駆動されて回転駆動軸14aが回転されると、その回転
力は、変速機構19を介して第1の減速機構15に伝達
され、この第1の減速機構19で減速されつつ、駆動歯
車45に伝達されてこれを回転駆動させる。そして、駆
動歯車45の回転力は、歯車47,60とスプール軸と
第2の減速機構17とからなる動力伝達機構を介してス
プール12に伝達されてこれを回転させる。
【0013】なお、本実施形態では、駆動歯車45が逆
転(図3〜図5における反時計回りの回転;以下同様)
するとスプール12が釣糸巻取り方向に回転するよう
に、前記動力伝達機構を構成する複数の歯車が噛み合わ
されている。
【0014】次に、変速機構19の構成について詳しく
説明する。
【0015】図2に拡大して示されるように、変速機構
19は、モータ14の回転駆動軸(出力部)14aに回
り止め嵌合されたピニオンギヤ20と、ピニオンギヤ2
0に対して個別に噛み合う低速用歯車22および高速用
歯車25と、低速用歯車22と一体に回転する小径の小
歯車29と、高速用歯車25と一体で回転する大径の大
歯車35とから成り、スプール12の回転速度を高速モ
ードと低速モードとの間で切り換える。
【0016】低速用歯車22と高速用歯車25は、その
外径が同一(ピニオンギヤ20とのギヤ比が同一)に設
定されている(無論、同一でなくても良い)。また、低
速用歯車22は、第1の一方向クラッチ23を介して、
第1の回転軸24に回転可能に支持されている。また、
高速用歯車25は、第2の一方向クラッチ26を介し
て、第2の回転軸28に回転可能に支持されている。
【0017】なお、第1の回転軸24は、軸受21,4
3を介して、リール本体4の第1のフレーム50と後述
するキャリア40との間で回転可能に支持されている。
また、第2の回転軸28は、軸受27,33を介して、
リール本体4の第1のフレーム50と第2のフレーム5
1との間で回転可能に支持されている。
【0018】第1の一方向クラッチ23と第2の一方向
クラッチ26は、力を伝達するその回転方向が互いに逆
向きに設定されている。すなわち、第1の一方向クラッ
チ23は、例えば、低速用歯車22が逆転すると、その
回転力を第1の回転軸24に伝達し、低速用歯車22が
正転(図3〜図5における時計回りの回転;以下同様)
すると、その回転力を第1の回転軸24に伝達しないよ
うになっている。一方、これとは逆に、第2の一方向ク
ラッチ26は、例えば、高速用歯車25が正転すると、
その回転力を第2の回転軸28に伝達し、高速用歯車2
5が逆転すると、その回転力を第2の回転軸28に伝達
しないようになっている。
【0019】第1の回転軸24には、これと一体で回転
するように小歯車29が固定されている。また、第2の
回転軸28には、これと一体で回転するように大歯車3
5が固定されている。また、この大歯車35は小歯車2
9と噛み合っている。なお、大歯車35と小歯車29と
のギヤ比は、高速モードにおけるスプール12の回転速
度と低速モードにおけるスプール12の回転速度との比
率が所望の値となるように設定される。
【0020】なお、図1に示されるように、リール本体
4には、スプール12の回転速度のモード切換えを行な
う切換操作部材としての低速モードスイッチS1と高速
モードスイッチS2とが設けられている。この場合、低
速モードスイッチS1がONされると、モータ14の回
転駆動軸14aが正転され、高速モードスイッチS2が
ONされると、モータ14の回転駆動軸14aが逆転さ
れるようになっている。
【0021】図2に示されるように、第1の減速機構1
5は、第1の回転軸24に回り止め嵌合された太陽歯車
30と、第2のフレーム51と太陽歯車30との間に配
置され且つ太陽歯車30と第2のフレーム51に形成さ
れた内歯31とにそれぞれ噛み合う複数(本実施形態で
は3つ…図3参照)の遊星歯車36とを備えている。遊
星歯車36は、支軸37を介して、キャリア40に回転
可能に支持されている。キャリア40は、軸受41,4
2を介して、第2のフレーム51と第3のフレーム52
との間で回転可能に支持されている。そして、キャリア
40には、前述した駆動歯車45が回り止め嵌合されて
いる。
【0022】次に、図3〜図5を参照しながら、上記構
成の魚釣用電動リール1の動作について説明する。
【0023】まず、低速モードスイッチS1がONされ
ると、図3および図4に示されるように、モータ14の
回転駆動軸14aが正転される。回転駆動軸14aが正
転すると、ピニオンギヤ20に噛み合う低速用歯車22
と高速用歯車25が共に逆転する。この時、第1の一方
向クラッチ23は前述した作用により低速用歯車22の
回転を第1の回転軸24に伝えるが、第2の一方向クラ
ッチ26は高速用歯車25の回転を第2の回転軸28に
伝えない。したがって、第1の回転軸24は、回転駆動
軸14aの回転速度およびピニオンギヤ20と低速用歯
車22とのギヤ比に対応した回転速度で、低速用歯車2
2とともに逆転し、第2の回転軸28は回転しない。
【0024】このようにして第1の回転軸24が逆転す
ると、第1の回転軸24に回り止め嵌合された小歯車2
9も逆転し、これと噛み合う大歯車35が正転する。こ
れにより、大歯車35が回り止め嵌合された第2の回転
軸28が正転する。この場合、第2の回転軸28の回転
方向と高速用歯車25の回転方向は互いに逆向きとなる
が、これらの間に第2の一方向クラッチ26が介在して
いるため、両者25,28の回転が妨げられることはな
い。
【0025】また、第1の回転軸24が逆転すると、こ
れに回り止め嵌合された太陽歯車30が逆転し、太陽歯
車30と噛み合う遊星歯車36がキャリア40に対して
正転する。この時、第2のフレーム51は固定されてい
るため、第2のフレーム51に形成された内歯31と噛
み合う遊星歯車36は、正転(自転)しながら内歯31
側から反力を受け、遊星歯車36を支持するキャリア4
0にこれを逆転させる力を作用させながら太陽歯車30
の周りを公転する。すなわち、第1の回転軸24の回転
が減速されつつキャリア40に伝えられ、キャリア40
が駆動歯車45と一体で逆転する。つまり、モータ14
から変速機構19を介して出力された回転力は、第1の
減速機構15によって減速されつつ、駆動歯車45に出
力される。この場合、ピニオンギヤ20と低速用歯車2
2と小歯車29は、第1の減速機構15とともに、ギヤ
比が小さい低速用減速歯車機構を構成することになる。
なお、駆動歯車45が逆転すると、前述した動力伝達機
構(歯車47,60等)を介して、スプール12が釣糸
巻取り方向に所定の速度(低速)で回転される。
【0026】一方、高速モードスイッチS2がONされ
ると、図5に示されるように、モータ14の回転駆動軸
14aが逆転される。回転駆動軸14aが逆転すると、
ピニオンギヤ20に噛み合う低速用歯車22と高速用歯
車25が共に正転する。この時、第2の一方向クラッチ
26は前述した作用により高速用歯車25の回転を第2
の回転軸28に伝えるが、第1の一方向クラッチ23は
低速用歯車22の回転を第1の回転軸24に伝えない。
したがって、第2の回転軸28は、回転駆動軸14aの
回転速度およびピニオンギヤ20と高速用歯車25との
ギヤ比に対応した回転速度で、高速用歯車25とともに
正転し、第1の回転軸24は回転しない。
【0027】このようにして第2の回転軸28が正転す
ると、第2の回転軸28に回り止め嵌合された大歯車3
5も正転し、これと噛み合う小歯車29が逆転する。し
たがって、小歯車29が回り止め嵌合された第1の回転
軸24も逆転する。この時、第2の回転軸28の回転速
度は、大歯車35と小歯車29とのギヤ比に対応した大
きさだけ増幅されて、小歯車29から第1の回転軸24
に伝えられる。そのため、第1の回転軸24は低速モー
ドよりも速い速度で回転される。なお、この場合は、第
1の回転軸24の回転方向と低速用歯車22の回転方向
が互いに逆向きとなるが、これらの間に介在された第1
の一方向クラッチ23の作用により、両者22,24の
回転が妨げられることはない。
【0028】また、第1の回転軸24が逆転すると、こ
れに回り止め嵌合された太陽歯車30が逆転し、太陽歯
車30と噛み合う遊星歯車36が正転(自転)しながら
太陽歯車30の周りを公転して、キャリア40が駆動歯
車45と一体で低速モードよりも速い速度で逆転する。
すなわち、この高速モードにおいても、低速モードと同
様、小歯車29が逆転され、減速機構15を介して駆動
歯車45が逆転される。つまり、本実施形態では、低速
でも高速でも、変速機構19から減速機構15に出力さ
れる回転の方向は同じになっている。
【0029】なお、この高速モードの場合、ピニオンギ
ヤ20と高速用歯車25と大歯車35と小歯車29は、
第1の減速機構15とともに、ギヤ比が大きい高速用減
速歯車機構を構成することになる。また、駆動歯車45
が逆転すると、前述した動力伝達機構(歯車47,60
等)を介して、スプール12が釣糸巻取り方向に低速モ
ードよりも速い速度(高速)で回転される。
【0030】以上説明したように、本実施形態の魚釣用
電動リール1は、ピニオンギヤ20の回転方向によって
噛み合う歯車のギヤ比が切り換わって第1の減速機構1
5に伝達する回転速度を変化させる変速機構19を備
え、モータ14の回転方向を切換制御するだけで、スプ
ール12の回転速度(巻取り速度)を高速モードと低速
モードとに切り換えることができる。すなわち、歯車の
噛み合い状態を変化させる(ギヤ比を変える)ための操
作機構を設けることなく、モータ14の回転方向を切り
換えて一方向クラッチ23,26の連結作用を利用する
ことにより、低速用減速歯車機構と高速用減速歯車機構
のいずれか一方にモータ14の回転力を選択的に伝達さ
せるようになっているため、構造が複雑化することな
く、リール全体の小型化・軽量化が可能となり、魚釣操
作性および携帯性が向上する。
【0031】また、本実施形態において、変速は、モー
タ14の回転方向を切り換えて噛み合う一部の歯車の回
転方向を変化させるだけで実現されるため、高低速モー
ドの切換えがスムーズであり(これに対し、機械式の変
速装置は、歯車の噛み合い状態を変化させるため、高低
速モード切換時に衝撃がある)、モード切換時に魚がバ
レてしまうといった事態を回避することができる。
【0032】また、本実施形態の魚釣用電動リール1
は、電気式の変速装置のように噛み合う歯車のギヤ比が
高速状態と低速状態のいずれか一方のみに設定されてい
るのではなく、低速用減速歯車機構と高速用減速歯車機
構の両方を兼ね備えているため、低速回転時にトルクが
不足したり、高速巻取り性能が劣ったりするといった問
題が生じることはない。すなわち、本実施形態の魚釣用
電動リール1は、機械式の変速装置と電気式の変速装置
の両者の欠点を是正し、両者の利点を生かした構造とな
っており、モータ14を大型化することなく、高いトル
クで且つハイスピードの巻取り性能を得ることができ
る。また、電気式の変速装置と異なり、モータ14がフ
ルパワーを維持した状態で、巻取り速度の切換が可能と
なる。
【0033】また、本実施形態の魚釣用電動リール1
は、モータ14の回転方向を切り換えるためのスイッチ
S1,S2をリール本体4に備えている。したがって、
高速モードと低速モードとの切換(巻取り速度の切換)
を、実際の巻取り状況に応じて釣人が任意に設定でき、
幅広い巻取り操作が容易に行なえるようになる。
【0034】なお、本実施形態においては、釣糸巻取り
時にスプール12に作用する負荷の変化に伴ってモータ
14の回転方向が自動的に切り換えられることが望まし
い。すなわち、釣糸の張力を測定する公知の張力測定装
置(例えば、スプール12の軸受に歪みゲージを設けて
成るもの)を設け、釣糸繰り出し方向にトルクがかかっ
ている場合、または、釣糸にテンションがかかっている
場合には、低速モードに自動的に切り換えられる(モー
タ14が正転する)ことが好ましい。これによれば、実
際の釣糸巻取り時の負荷に応じてモータ14の回転方向
が変わり、自動的に高速モードと低速モードとに切り換
わるため、釣糸に作用する負荷に応じた最適な巻取り条
件でトラブルなく巻取り操作を行なうことができる。
【0035】また、本実施形態においては、モータ14
の出力を増減するモータ出力調整手段(パワーレバー
等)が設けられていることが望ましい。これによれば、
高低速モードの切換えおよびモータパワーの増減の2系
統の複合操作が可能になるため、モータ14の性能を最
大限に引き出すことができ、幅広く且つ微妙な巻取り操
作が可能になる。すなわち、変速の幅が広がり、高速で
高トルクの巻取り性能が容易に得られるようになる。
【0036】なお、本実施形態では、モータ14が正転
時に低速モードに設定され、逆転時に高速モードに設定
されるが、この形態が逆であっても良い。すなわち、モ
ータ14が逆転時に低速モードに設定され、正転時に高
速モードに設定されるようになっていても良い。
【0037】図6は本発明の第2の実施形態を示してい
る。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一
の構成部分については、同一符号を付してその説明を省
略する。
【0038】第1の実施形態では、モータ14と別軸に
一方向クラッチ23,26が設けられていたが、本実施
形態では、一方向クラッチ23,26がモータ14と同
軸に設けられている。この場合、第1の回転軸24には
低速用歯車22と噛み合う歯車70が回り止め嵌合さ
れ、第2の回転軸28には高速用歯車25と噛み合う歯
車72が回り止め嵌合されている。なお、それ以外の構
成は第1の実施形態と同一であり、したがって、第1の
実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高トルクで且つハイスピードの巻取り性能を得ることが
できる構造が簡単な魚釣用電動リールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る魚釣用電動リー
ルの一部断面を有する正面図である。
【図2】図1の魚釣用電動リールの要部を拡大して示す
断面図である。
【図3】図1の魚釣用電動リールの変速機構および減速
機構の歯車の回転方向を説明するための模式図である。
【図4】図1の魚釣用電動リールの変速機構における低
速モード時の歯車の回転方向を説明するための拡大模式
図である。
【図5】図1の魚釣用電動リールの変速機構における高
速モード時の歯車の回転方向を説明するための拡大模式
図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る魚釣用電動リー
ルの要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1…魚釣用電動リール 12…スプール 14…スプール駆動モータ 14a…回転駆動軸(出力部) 15…減速機構 19…変速機構 20…ピニオンギヤ 22…低速用歯車 23,26…一方向クラッチ 25…高速用歯車 29…小歯車 35…大歯車

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転自在に支持された釣糸
    巻取り用のスプールを回転駆動するスプール駆動モータ
    を備え、遊星歯車からなる減速機構を介してスプールを
    回転駆動するとともに、スプールの回転速度を変化させ
    る変速機構を備えた魚釣用電動リールにおいて、 スプール駆動モータの出力部とこの出力部の回転をスプ
    ールに伝達する動力伝達機構との間に、ギヤ比が異なる
    高速用減速歯車機構と低速用減速歯車機構とを動力伝達
    可能に連結せしめ、スプール駆動モータの出力部の回転
    方向によって高速用減速歯車機構と低速用減速歯車機構
    のいずれか一方を選択的に動力伝達可能としてスプール
    の回転速度を変化させることを特徴とする魚釣用電動リ
    ール。
  2. 【請求項2】 釣糸巻取り時にスプールに作用する負荷
    の変化に伴ってスプール駆動モータの出力部の回転方向
    が自動的に切り換えられることを特徴とする請求項1に
    記載の魚釣用電動リール。
  3. 【請求項3】 スプール駆動モータの出力部の回転方向
    を切り換えるための切換操作部材がリール本体に設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用電動
    リール。
  4. 【請求項4】 スプール駆動モータの出力を増減するモ
    ータ出力調整手段が設けられていることを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用電
    動リール。
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Cited By (5)

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