JP2001146627A - 撥水性粒子含有繊維及びその繊維を使用した繊維物 - Google Patents

撥水性粒子含有繊維及びその繊維を使用した繊維物

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JP2001146627A
JP2001146627A JP32847599A JP32847599A JP2001146627A JP 2001146627 A JP2001146627 A JP 2001146627A JP 32847599 A JP32847599 A JP 32847599A JP 32847599 A JP32847599 A JP 32847599A JP 2001146627 A JP2001146627 A JP 2001146627A
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fiber
water
fibers
particles
repellent
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Takahiro Otaguro
隆浩 大田黒
Toshinobu Kashiwada
利信 柏田
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撥水性能、光沢性及び滑らかさに優れた撥水
性粒子含有繊維及びその繊維を使用した繊維物を提供す
る。 【解決手段】 複合繊維〔芯鞘構造の鞘部、接合構造
(片方、又は一部、部分的)、中空構造、分割構造〕又
は単一繊維(単一構造、中空構造、芯鞘構造、接合構
造)の少なくとも一部に撥水性粒子を含有することを特
徴とする撥水性粒子含有繊維、並びに、この撥水性粒子
含有繊維を使用した織物、編物またはその繊維を使用し
て製造される不織布、並びに、これらの織物、編物また
は不織布から構成されるシート体などの繊維物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撥水性能、光沢性
及び滑らかさに優れた撥水性粒子含有繊維及びその繊維
を使用した繊維物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、繊維分野では、繊維表面に各
種機能を付与して繊維の付加価値を高めている。例え
ば、繊維の撥水性を付与するため、特開平11−172
538号公報では、断面ほぼ円形の羊毛、綿、麻、アク
リル系化学繊維などの基材繊維に対し、撥水性を確保す
るため、フッ素樹脂繊維を混紡したフッ素樹脂繊維混紡
糸において、混紡するフッ素樹脂繊維の断面を、円形を
凹欠した断面としたことを特徴とするフッ素樹脂繊維混
紡糸が開示され、また、特開平11−247058号公
報では、モノマー樹脂に撥水性のモノマーやこれらの共
重合体を第2成分として添加して構成される不織布の片
面が、分割して極細繊維化したポリオレフィン系繊維を
含む撥水性不織布が開示され、更に、特開平10−27
3543号公報では、フッ素系樹脂の表面に、長さが1
0〜30μmであり、太さが1〜10μmであるフッ素
系樹脂の微細繊維状の突起を(100μm)2あたり1
本以上有する撥水性表面を有することを特徴とする物品
及びその製造方法などが開示されている。
【0003】しかしながら、上記特開平11−1725
38号公報では、混紡するフッ素樹脂繊維の断面を円形
より凹欠した断面にすることにより撥水性を向上させて
いるが、通常の生産より生産性が低下する点やコストが
高くなる点に課題があり、また、上記特開平11−24
7058号公報では、未だ十分な撥水効果が得られない
点に課題がある。更に、上記特開平10−273543
号公報では、フッ素系樹脂表面に研磨材を設けた研磨用
工具の研磨面で表面処理することにより、長さ及び太さ
を限定したフッ素系樹脂の微細繊維状の突起を設けるも
のであるが、研磨材等の表面加工を施す必要があり、生
産工程の複雑化やコスト高になる点に課題があり、しか
も、形成される微細フッ素系樹脂繊維が剥離、脱落する
恐れがある点に課題があるものである。更にまた、フッ
素繊維の含有量を100重量%あるいはフッ素繊維の含
有量が多い繊維では、繊維自体に重量感があり、繊維の
軽量化が求められている繊維物には利用できず、しか
も、コスト高となる課題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題に鑑み、これを解消しようとするものであり、
十分な撥水効果を付与すると共に、生産を行う上で、で
きるだけ簡単な従来製造技術を活用して生産することが
でき、しかも、剥離や脱落する課題も解決でき、更に、
コスト面においても優れた経済性を有する撥水性粒子含
有繊維及びその繊維を使用した繊維物を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の課題について、鋭意検討した結果、繊維に少なく
とも特定の粒子を含有する繊維及びその繊維を使用した
繊維物とすることにより上記目的の撥水性粒子含有繊維
及びその繊維を使用した繊維物が得られることを見い出
し、本発明を完成するに至ったのである。 (1) 撥水性粒子を含有することを特徴とする撥水性粒子
含有繊維。 (2) 芯鞘構造、接合構造、単一構造、中空構造、分割構
造から選ばれるいずれかの構造を有する繊維に、撥水性
粒子を含有させた上記(1)記載の撥水性粒子含有繊維。 (3) 上記(1)又は(2)に記載の撥水性粒子含有繊維を使用
したことを特徴とする繊維物。 なお、本発明で規定する「繊維物」とは、撥水性粒子を
含有する炭粒子含有繊維を使用した織物、編物またはそ
の繊維を使用して製造される不織布、並びに、これらの
織物、編物または不織布から構成されるシート体などを
いう。なお、これらの繊維物の構造、形状は特に限定さ
れるものでないものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明の撥水性粒子含有繊維は、撥水性
粒子を含有することを特徴とするものである。
【0007】本発明において、撥水性粒子を含有せしめ
る繊維の形態としては、例えば、複合繊維〔芯鞘構造の
鞘部、接合構造(片方、又は一部、部分的)、中空構
造、分割構造〕又は単一繊維(単一構造、中空構造、芯
鞘構造、接合構造)が挙げられ、好ましくは、芯鞘構
造、接合構造(片方、又は一部、部分的)、単一構造、
中空構造、分割構造から選ばれるいずれかの構造を有す
る繊維(複合繊維又は単一繊維)が望ましい。複合繊維
としては、好ましくは、異なる樹脂成分又は(同一樹脂
でも)軟化点が異なる樹脂成分からなり、芯鞘構造、接
合構造、または分割構造を有するものが望ましい。ま
た、単一繊維は、同一樹脂で、かつ同一軟化点を有する
単一構造をとるが、形態として芯鞘構造、接合構造、ま
たは中空構造を有する形態も含むものである。複合繊維
は、繊維種(樹脂)が同一でも良いし、異なっていても
良く、また、単一繊維(樹脂)で同一融点で、かつ同一
軟化点を有するものであってもよく、特に、中空繊維
は、繊維種(樹脂)が同一の方が好ましい。また、分割
繊維は、繊維種(樹脂)が異なっている方が好ましい。
芯鞘構造と接合構造は、樹脂が同一でも良いし、異なっ
ていても良い。更に、単一構造を有する繊維は、単独の
繊維(樹脂)でもよいし、樹脂の混合(ミックス)によ
る繊維でも良いものである。更にまた、芯鞘構造を有す
る繊維は、単一繊維(同一樹脂で、かつ同一軟化点を有
する)又は複合繊維(異なる樹脂成分又は軟化点の異な
る樹脂成分)であっても良く、外側に分布する撥水性粒
子を含有する繊維であれば、特に限定されない。
【0008】本発明において、目的(用途)によって、
芯鞘構造の鞘部や芯部のみに撥水性粒子を配合したり、
芯部/鞘部の両方に撥水性粒子を配合させることができ
る。特に、撥水性粒子の機能を発現させるためには、芯
鞘構造を有する鞘部又は単一繊維の外周辺に撥水性粒子
を配合することが望ましい。また、接合構造を有する繊
維も同様、単一繊維(同一樹脂で、かつ同一軟化点を有
する)又は複合繊維(異なる樹脂成分又は軟化点の異な
る樹脂成分)であってもよい。接合構造を有する繊椎で
は、一対の繊維の少なくとも一部又は部分的に撥水性粒
子を含有する繊維であれば特に限定されない。
【0009】上記各種の構造を有する繊維等は、好まし
くは、疎水性繊維から構成されるものが望ましい。疎水
性繊維としては、例えば、ポリオレフイン繊維(ポリエ
チレン繊維、ポリプロピレン繊維)、ポリエステル繊
維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリアミド繊
維、ポリイミド繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビ
ニリデン繊維(ビニリデン、塩化ビニリデン)、ポリア
クリルニトリル繊維、モダクリル繊維、ポリウレタン繊
維、アクリル繊維、アクリル系繊維、ポリスチレン繊
維、ナイロン繊維、アセテート繊維、ポリアルキレン並
びにこれらの組み合わせ及びこれらの共重合体からなる
繊維が挙げられる。用いる繊維は、上記1種又は2種以
上の繊維から選ばれる。特に、芯鞘構造の鞘部、接合構
造(片方、又は一部、部分的)、中空構造、分割構造を
有する繊維としては、ポリオレフイン繊維(ポリエチレ
ン繊維、ポリプロピレン繊維)、ポリエステル繊維、ナ
イロン繊維が好ましい。
【0010】具体的に例示すれば、芯部と鞘部の軟化点
が150℃のポリプロピレンあるいは、芯部と鞘部の軟
化点が、130〜160℃のポリプロピレンからなる芯
鞘構造の繊維(単一繊維)、すなわち、芯部と鞘部が同
一樹脂で、かつ同一軟化点を有する単一繊碓の場合、芯
部と鞘部は軟化点が同じ樹脂からなり、外側周辺に撥水
性粒子が分布する繊維が挙げられる。また、芯部と鞘部
がポリプロピレン(軟化点150℃)とポリエチレン
(130℃)からなる異なる樹脂成分の芯鞘構造を有す
る繊維(複合繊維)や、芯部と鞘部がポリプロピレン
(軟化点150℃)とポリプロピレン(130℃)から
なる軟化点の異なる樹脂成分の芯鞘構造を有する繊維
(複合繊維)も含むものである。すなわち、芯部と鞘部
が異なる樹脂成分又は異なる樹脂成分からなる複合繊維
の場合は、芯部ポリプロピレンと鞘部ポリエチレンの組
み合わせ、あるいは、軟化点の異なるポリプロピレンや
ポリエチレンの組み合わせ等からなり、外側周辺に撥水
性粒子が分布する繊維である。また、接合構造を有する
繊維も同様で、単一繊維(同一樹脂で、かつ同一軟化点
を有する繊維)あるいは、複合繊維(異なる樹脂成分又
は異なる樹脂成分)の一対の繊維形態が挙げられる。一
対(片方と一方)の樹脂の軟化点が、150℃のポリプ
ロピレンあるいは、軟化点が、130〜160℃のポリ
プロピレンからなる接合構造の繊維(単一繊維)、すな
わち、一対(片方と一方)の樹脂が同一樹脂で、かつ同
一軟化点を有する単一繊維の場合、一対の繊維の少なく
とも一部又は部分的に撥水性粒子 が分布する繊維であ
る。また、一対(片方と一方)の樹脂がポリプロピレン
(軟化点150℃)とポリエチレン(130℃)からな
る異なる樹脂成分の接合構造を有する繊維(複合繊
維)、更に、一対(片方と一方)の樹脂が、ポリプロピ
レン(軟化点150℃)とポリプロピレン(130℃)
からなる軟化点の異なる樹脂成分の接合構造を有する繊
維(複合繊維)も含むものである。すなわち、一対(片
方と一方)の樹脂が、異なる樹脂成分又は軟化点が異な
る樹脂成分からなる複合繊維の場合は、一対(片方と一
方)の樹脂がポリプロピレンとポリエチレンの組み合わ
せ、あるいは、軟化点の異なるポリプロピレンとポリエ
チレンの組み合わせ等からなり、一対の繊維の少なくと
も一部又は部分的に撥水性粒子が分布する繊維である。
【0011】また、上記芯鞘構造を有する複合繊維とし
ては、好ましくは、芯部は、ポリエステル、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリアミド等の各種合成樹脂繊維
が使用され、鞘部の合成樹脂繊維には、芯部と同一の樹
脂で同一の融点からなる繊維あるいは芯部の合成樹脂の
融点より少なくとも20℃以下の融点からなる繊維であ
るものが望ましい。芯部と鞘部の合成樹脂繊維は、同系
列のものが望ましいが、親和性があれば、異なる合成樹
脂繊維の組み合わせでも良い。例えば、複合繊維が、ポ
リエステルの場合、軟化点(融点)が240℃以上のポ
リエステルを芯成分又は接合構造の一方の成分とし、軟
化点が100〜170℃のポリエステルを鞘成分成分と
した複合繊維、あるいは、軟化点が160℃のポリプロ
ピレンを芯成分とし、軟化点が同一の160℃のポリプ
ロピレンを鞘成分とした複合繊維等が挙げられる。特
に、ポリエステル繊維、ポリオレフイン繊維(ポリエチ
レン繊維、ポリプロピレン繊維)、ポリアミド繊維の組
み合わせからなる複合繊維が望ましい。
【0012】本発明において、撥水性粒子を含有する繊
維の形態としては、例えば、芯鞘型複合繊維(同心円
型、偏心型)や、接合型(サイドバイサイド型)複合繊
維、中空繊維、分割繊維が挙げられる。その他、立体捲
縮を発現しやすい繊維を使用すれば、低密度のシート体
(不織布)等を容易に製造することが可能となる。上記
繊維形態〔芯鞘構造、2種繊維の接合構造〕の組み合わ
せとして、例えば、ポリエステル繊維/ナイロン繊維、
ポリエステル繊維/ポリプロピレン繊維、ポリエステル
繊維/アクリル繊維、ポリエステル繊維/ポリエチレン
繊維、ポリエチレン繊維/ポリプロピレン繊維、ポリエ
チレン繊維/アクリル繊維、ポリエチレン繊維/ナイロ
ン繊維、ポリプロビレン繊維/アクリル繊維、ポリプロ
ピレン繊維/ナイロン繊維が挙げられる。特に、ポリエ
ステル繊維/ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維/
ポリエチレン繊維、ポリエチレン繊維/ポリプロピレン
繊維、あるいは、ポリエステル繊維/ポリエステル繊
維、ポリエチレン繊維/ポリエチレン繊維、ポリプロピ
レン繊維/ポリプロピレン繊維が好ましい。中空構造で
は、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピ
レン繊維が挙げられるが、好ましくは、ポリプロピレン
繊維が望ましい。
【0013】本発明において、芯鞘型複合繊維(同心円
型、偏心型)には、上述の如く、芯部及び鞘部に用いる
繊維種(樹脂)が異なる成分〔同一繊維(樹脂)でも融
点が異なる〕又は同一の繊維でもその融点が同一の繊維
も、この複合繊維に含むものである。また、接合型複合
繊維についても同様に、接合する繊維種が同一でもよい
し、異なっても良い。また、同一繊維で融点が同一又は
異なるものも含むものである(例えば、サイドバイサイ
ド型(sidebyside type)又はbimetal type等)。
【0014】本発明において、撥水性粒子含有繊維及び
その繊維を使用した繊維物の繊維の繊度(太さ)は、3
0デニール以下の繊度が望ましいが、特に限定されるも
のではない。特に、1.5デニール〜20デニールの繊
維が好ましい。芯鞘型複合繊維の芯成分の繊度は、複合
繊維全体の織度の1/1.5〜1/6であることが望ま
しい。芯部と鞘部の樹脂質量の比率は、40/60〜8
0/20の範囲が好ましい。また、上記各種構造の繊維
は、5〜160mmの範囲にカットされることが好まし
い。特に、5〜80mmの範囲にカットされていること
がより好ましい。さらに、捲縮が付与していることが望
ましい。
【0015】本発明において、上記各種の繊維に含有せ
しめる撥水性粒子としては、撥水性を付与せしめること
ができる樹脂粒子であれば特に限定されるものではない
が、好ましくは、耐薬品性、電気絶縁体、低摩擦性、耐
侯性、耐溶剤性に優れているフッ素樹脂粒子、フッ素樹
脂含有粒子、シリコーン樹脂粒子、シリコーン樹脂含有
粒子、ゴム粒子及び疎水化処理粒子から選ばれる1種又
は2種以上が望ましい。上記フッ素樹脂粒子、フッ素樹
脂含有粒子に用いるフッ素系樹脂としては、例えば、四
フッ化エチレン樹脂(PTFE:ポリテトラフルオロエ
チレン)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FE
P)、テトラフルオロエチレン−プロピレン系共重合
体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ET
FE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTF
E)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体
(ECTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、
ポリフッ化ビニル(PVF)、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン―フッ化ビニリデン共重合
体、ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレ
ン系共重合体、テトラフルオロエチレン−フッ化ビニリ
デン−プロピレン系共重合体、テトラフルオロエチレン
−プロピオン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン―プロピレン共重合体、テトラフ
ルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、
パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)―テトラフル
オロエチレン共重合体、パーフルオロ(アルキルビニル
エーテル)―テトラフルオロエチレン系共重合体フッ化
ビニル系重合体、フッ化ビニリデン系重合体、フッ化ビ
ニリデン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、フッ
化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン―テトラフル
オロエチレン系共重合体樹脂が挙げられる。これらの中
で、特に、四フッ化エチレン樹脂(PTFE:ポリテト
ラフルオロエチレン)からなる粒子が好ましい。このP
TFEは、広い温度範囲、耐薬品性、電気絶縁体、低摩
擦性、耐侯性、耐溶剤性が更に優れているからである。
【0016】また、フッ素系樹脂には、官能基を含有す
るフッ素樹脂も含まれる。官能基含有フッ素樹脂は、特
に限定されずに、広範囲なものが使用できる。例えば、
フルオロオレフィン及びこれと共重合可能なモノマーで
あれば何でも良い。フルオロオレフィンとしては、テト
ラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ト
リフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオ
ロプロピレン、ペンタフルオロプロピレンなどの炭素数
2又は3のフルオロオレフィンが挙げられる。また、フ
ルオロオレフィンと共重合可能なモノマーとしては、例
えば、ビニルエーテル、カルボン酸ビニルエステル、ア
リルエーテル、カルボン酸アリルエステル、イソプロペ
ニルエーテル、カルボン酸イソプロペニルエーテル、メ
タリルエーテル、カルボン酸メタクリルエーテル、α―
オレフィン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ルなどから選ばれる1種以上のモノマーが挙げられる。
上記ビニルエーテルとして、例えば、エチルビニルエー
テル、ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテ
ル、シクロヘキシルビニルエーテル、フルオロアルキル
ビニルエーテル、パーフルオロ(アルキルビニルエーテ
ル)などアルキルビニルエーテルが挙げられる。上記カ
ルボン酸ビニルエステルとしては、分岐状のアルキル基
を有するベオバー10(シェル化学製商品名)、酢酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなどの
脂肪酸ビニルエステル類が例示される。アリルエーテル
として、エチルアリルエーテル、シクロヘキシルアリル
エーテルなどのアルキルアリルビニルエーテルが例示さ
れる。カルボン酸アリルエステルとして、プロピオン酸
アリル、酢酸アリルなどの脂肪酸アリルエステルが例示
される。上記イソプロペニルエーテルとしては、メチル
イソプロペニルエーテルなどのアルキルイソプロペニル
エーテルが例示される。α―オレフィンとして、エチレ
ン、プロピレン、イソブチレンなどが例示される。な
お、フルオロオレフィン(モノマー)の共重合割合が少
なすぎると、撥水性が十分に発揮されないこととなるの
で、上記フルオロオレフィンと共重合可能なモノマーか
らなるフッ素樹脂では、フルオロオレフィンに基づく重
合単位が共重合体中30〜70モル%の割合、特に、4
0〜60モル%の割合である共重合体が好ましい。
【0017】更に、水酸基またはカルボキシル基を含む
フッ素樹脂も挙げられる。例えば、クロロトリフルオロ
エチレン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ化ビニリ
デンなどの含フッ素オレフィン類と水酸基またはカルボ
キシル基を含むモノマーを共重合したものが挙げられ
る。また、これに必要に応じて、他のモノマーを共重合
させても良い。上記水酸基を含むモノマーとして、ヒド
ロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニル
エーテルなどの水酸基を有するビニルエーテル類、エチ
レングリコールモノアリルエーテルなどのアリルエーテ
ル類などが例示される。上記カルボキシル基を含むモノ
マーとして、クロトン酸、ウンデゼン酸などの不飽和酸
化合物が例示される。また、カルボキシル基は、水酸基
を有するフッ素樹脂に無水コハク酸、無水フタル酸など
を高分子反応によりハーフエステル化して、カルボン酸
基を導入したものであっても良い。また、他のモノマー
として、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル、イソブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニル
エーテル、ノニルビニルエーテルなどの鎖状または脂環
状のアルキルビニルエーテル、ピバリン酸ビニル、バー
サチック酸ビニル、酢酸ビニルなどのカルボン酸ビニル
エステル類、エチレン、プロピレンなどのオレフィン
類、ブチルアリルエーテルなどのアリルエーテル類など
が例示される。水酸基またはカルボキシル基を含むフッ
素樹脂は、含フッ素オレフィン類を好ましくは20〜8
0モル%、さらに30〜70モル%の割合で共重合させ
た含フッ素オレフィン系共重合体が好ましい。また、フ
ルオロオレフィン/イソブチレン共重合体と無水マレイ
ン酸/イソブチレン共重合体からなるフッ素樹脂でも良
い。
【0018】本発明において用いることができるシリコ
ーン樹脂粒子、シリコーン含有樹脂粒子は、一般に、耐
熱性、耐寒性、耐衝撃性、撥水性、潤滑性などの特性を
有するものである。シリコーン樹脂粒子は、シロキサン
結合が、(CH3SiO3/2)で表わせる3次元網目状に
架橋した構造を有する粒子であれば特に限定されず、例
えば、ポリオルガノシルセスキオキサン(ポリメチルシ
ルセスキオキサン)硬化物の樹脂粒子が挙げられる。具
体的には、商品名:KMP590、X-52-854、X-52-85
4、X-52-821、X-52-830、X-52-831、X-52-1034、X
-52-1033、X-52-854、X-52-1032、X-52-1186(信越
化学工業社製)のシリコーン樹脂粒子や、商品名:トス
パール105、トスパール120、トスパール130、トスパー
ル145、トスパール3120、トスパール240(東芝シリコー
ン社製)のシリコーン樹脂粒子や、商品名:ドレフィル
E―500、501、505C、506Cの500シリーズ、E―60
0、601、602、603の600シリーズ、E―730Sの700
シリーズ、E―850の800シリーズ(東レ・ダウコー
ニング・シリコーン社製)の架橋型シリコーンの樹脂粒
子が挙げられる。
【0019】また、シリコーン含有樹脂粒子としては、
例えば、シリコーンゴム粒子などが挙げられる。このシ
リコーンゴム粒子は、直鎖状のジメチルポリシロキサン
を架橋した構造を有するシリコーンゴム粒子(シリコー
ンゴム硬化物)であり、形状は球状あるいは不定形の粒
子である。具体的には、商品名:KMP597、KMP59
8、KMP594、8KMP595(信越化学工業社製)のシリ
コーンゴム粒子が挙げられる。更に、球状シリコーンゴ
ム粒子の表面をシリコーン樹脂で被覆したものも使用す
ることができる。例えば、信越化学工業社製の商品名:
シリコン複合粒子(KMP600、X-52-1139G、 X-52-113
9K)が挙げられる。この粒子は、シリコン複合粒子
で、球状シリコーンゴム粒子表面を更にシリコーン樹脂
で被覆したものである。また、シリコーングラフトアク
リル樹脂(シリコーンマクロモノマー(ジメチルポリシ
ロキサン)と(メタ)アクリル酸メチルのアクリル酸系
モノマーとの共重合体(例えば、商品名:X-22-8084、
信越化学工業社製)となる非反応性グラフト樹脂も使用
することができる。
【0020】本発明において使用することができる疎水
化処理粒子としては、例えば、疎水化シリカ粒子の表面
を疎水化して撥水性を付与したものが挙げられる。例え
ば、球状のアモルファスシリカ表面をシリコーン処理し
た合成シリカ粒子である。具体的には、疎水化シリカ粒
子(商品名:KMP110、KMP105 製品信越化学工業
(株))が挙げられる。また、本発明において使用する
ことができるゴム粒子は、天然ゴムや合成ゴムから得ら
れるものが挙げられる。合成ゴム粒子として、例えば、
NBR粒子(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、I
R粒子(イソプレンゴム)、EPT粒子又はEPDM粒
子(エチレン・プロピレンゴム)、SBR粒子、ハイス
チレンゴム粒子、BR(ブタジエンゴム)粒子、MBS
(ブタジエン・スチレン・メチルメタククリレート)粒
子、IIR粒子(ブチルゴム)が挙げられる。天然ゴム
粒子としては、例えば、シス―1,4―ポリイソプレン
(分子量が約1000〜数百万)よりなるものが挙げら
れる。生ゴムは、熱可塑性高分子であるが、加硫により
3次元網目構造を有する粒子としたものが使用できる。
【0021】これらの撥水性粒子の含有量は、繊維全量
に対して、0.1〜30質量%(以下、単に「%」とい
う)の範囲で、特に、3〜25%の範囲が好ましい。撥
水性粒子の含有量が繊維全量に対して0.1%未満であ
ると、目的の十分な撥水性を付与することができず、ま
た、30%を越えて含有しても、撥水性能は変わらない
が、経済性に劣ると共に、生産性が低下し、好ましくな
い。また、これらの撥水性粒子の平均粒径は、0.05
〜30μmの範囲にあるものが使用でき、特に、0.1
〜20μの範囲のものが好ましい。撥水性粒子の平均粒
径が0.05μm未満であると、性能は変わらないが、
取り扱いが困難となり、また、30μmを越えるもので
あると、繊維の製法において、生産性が低下し、好まし
くない。更に、撥水性粒子の大きさは、450メシュ以
上のパス品が好ましい。特に、700メシュ以上のパス
品が望ましい。また、撥水性粒子に対する水分量は、
0.1%以下が望ましい。更に好ましくは、0.005
〜0.1%の範囲が良い。
【0022】本発明において、単一繊維又は複合繊維
(芯鞘構造の鞘部、接合構造、空中構造、分割構造の片
方又は一部分)等の繊維に撥水性粒子を含有させる方法
は、特に限定されるものではなく、例えば、原料モノマ
ーに添加混合後重合する方法、反応中間体に添加混合す
る方法、重合終了後に添加混合する方法、ポリマーペレ
ットに添加混合して溶融する方法、紡糸原液へ添加混合
する方法などが挙げられる。好ましくは、紡糸直前に添
加混合する方法が望ましい。また、良好な撥水性粒子の
分散のためにモノマーに添加混合することが好ましい場
合もある。また、本発明において、複合繊維(芯鞘構造
の鞘部、接合構造、空中構造、分割構造の片方)に含有
させる複合化技術は、例えば、コソジュゲート紡糸技術
を利用して複合繊維の鞘部に撥水性粒子を含有する芯鞘
構造又は接合構造を有する複合繊維が作られる。
【0023】本発明において、撥水性粒子含有繊維の具
体的態様としては、例えば、図1(a)〜(g)及び図
2(a)〜(e)に示す態様の繊維などが挙げられる。
具体的には、図1(a)は単一構造の繊維10内に撥水
性粒子11を含有せしめたものである。図1(b)〜
(d)は、夫々接合構造となる複合繊維の少なくとも一
部に撥水性粒子を含有せしめたものであり、図1(b)
は2種の繊維10a,10bからなる一方の繊維10a
に撥水性粒子11aを含有せしめたものであり、図1
(c)は3種の繊維10a,10b,10cからなる繊
維のうちの少なくとも一つに撥水性粒子11aを含有せ
しめたものであり、図1(d)は4種の繊維10a,1
0b,10c,10dからなる繊維のうちの少なくとも
一つ(本実施形態では二繊維に)撥水性粒子11aを含
有せしめたものである。図1(e)は、芯鞘構造(芯部
20a,鞘部20b)からなる複合繊維の鞘部20bに
撥水性粒子11aを含有せしめたものである。
【0024】図1(f)〜(g)は、分散型複合繊維か
らなる繊維の少なくとも一部に撥水性粒子を含有せしめ
たものであり、図1(f)は放射状構造(放射状部30
a,それ以外の残部30b)からなる複合繊維の残部3
0bに撥水性粒子11aを含有せしめたものである。図
1(g)は、多重並列構造を有する複合繊維からなる繊
維の少なくとも一部又は全体に撥水性粒子を含有せしめ
たものであり、具体的には、多重並列構造(層状部40
a、それ以外の残部40b)からなる複合繊維の残部4
0bに撥水性粒子11aを含有せしめたものである。
【0025】図2(a)は、分割構造を有する複合繊維
からなる繊維の少なくとも一部又は全体に撥水性粒子を
含有せしめたものであり、具体的には、分割構造(扇形
部50a、50b)からなる複合繊維の一部50bに撥
水性粒子11aを含有せしめたものである。なお、この
分割繊維は、高圧水流によりエッジ付きの繊維に分割さ
れた後、各種製造法により、編物、織物、シート体など
の繊維物に加工される。図2(b)〜(e)は、夫々中
空構造を有する複合繊維からなる繊維の少なくとも一部
又は全体に撥水性粒子を含有せしめたものである。図2
(b)は、中空構造(円形部60bと空洞部60a)か
らなる複合繊維の一部60bに撥水性粒子11aを含有
せしめたものである。図2(c)は、中空構造(三角部
70bと空洞部70a)からなる複合繊維の一部70b
に撥水性粒子11aを含有せしめたものである。図2
(d)は、中空構造(四角形部80bと空洞部80a)
からなる複合繊維の一部80bに撥水性粒子11aを含
有せしめたものである。図2(e)は、中空構造(四角
形部90bと空洞部90aが4つ)からなる複合繊椎の
一部90bに撥水性粒子11aを含有せしめたものであ
る。
【0026】上記図1(a)〜(g)及び図2(a)〜
(e)に示す態様の繊維の中で、好ましくは、生産性、
経済性(コスト)の点から、図1(a)の単一構造の繊
維に撥水性粒子を含有せしめたもの、図1(b)〜
(d)の接合構造の片方又は一部に撥水性粒子を含有せ
しめたもの、図1(e)の芯鞘構造の鞘部に撥水性粒子
を含有せしめたものが望ましい。本発明において、撥水
性粒子含有繊維は、繊維内の少なくとも一部に撥水性粒
子を含有する繊維であれば、上記図1(a)〜(g)及
び図2(a)〜(e)に示す態様の繊維に限定されるも
のではなく、また、その構造、形状などは特に限定され
るものではない。
【0027】また、本発明の繊維物は、撥水性粒子を含
有する上記各種の撥水性粒子含有繊維を使用した織物、
編物またはその繊維を使用して製造される不織布、並び
に、これらの織物、編物または不織布から構成されるシ
ート体などが挙げられ、また、これらは1種又は2種以
上を組み合わせることができる。また、上記繊維物とプ
ラスチックフイルムを組み合わせても良い。すなわち、
繊維物の形態は、不織布系、織布系、編織布系の単独
系、又は、不織布又は織布/プラスチックシート併用
系、不織布/織布併用系、不織布/編織布系、不織布/
プラスチックシート/織布併用系などの混合系や、これ
らの二層構造、三層構造及び多層構造からなるものが挙
げられる。繊維物の形状は、特に限定されるものではな
く、例えば、円形、多角形、四角形、三角形、円筒など
の筒状、円柱形などが挙げられる。また、繊維物の厚さ
は、特に、0.5mm〜10mm程度、好ましくは、
0.5mm〜5mmが望ましい。また、筒状の直径は特
に限定されないが、使用形態に応じて5〜150mmの
範囲が好ましい。
【0028】上記繊維物の表面構造は、特に限定される
ものでなく、例えば、平面構造、エンボス加工、凹凸形
状、パイル形状等が望ましい。特に、エンボス加工、凹
凸形状、パイル形状などの突起物が円筒状の含有体やシ
ート表面に存在してもよい。この突起物の高さは、突起
物の材質やシートの厚みにより、最適化されるが、好ま
しくは、0.05mm〜5mm、特に好ましくは、0.
1mm〜3mmである。また、上記繊維物は、メッシュ
タイプであってもよい。メッシュの大きさは、16〜1
00メッシュ、好ましくは、20〜80メッシュであ
る。
【0029】本発明における撥水性粒子含有繊維を使用
した繊維物、例えば、シート体は、ウエブ形成及び接着
の二工程により製造されるが、その製法は特に限定され
るものでなく、例えば、ウエブ形成法には乾式、湿式が
あり、接着法には熱融着法、接着剤法、繊維交絡法等が
あり、これらの組合わせにより不織布等を製造すればよ
い。例えば、芯鞘構造を有する複合繊維の鞘部に撥水性
粒子を含有する繊維でランダムカード法(乾式)により
ウェブを形成し、サクション法により繊維を熱融着させ
て繊維物(シート体)を得ることができる。
【0030】更に、芯鞘構造を有する複合繊維の鞘部に
撥水性粒子を含有する繊維又は接合型構造を有する複合
繊維の片方に撥水性粒子を含有する繊維を用いてかすめ
る抄紙法(湿式)によりウエブを形成し、接着剤により
繊維を接着させることによっても繊維物(シート体)を
得ることができる。なお、本発明における繊維物は、使
用目的によっても異なるが、通常、撥水性能が良好とな
るように撥水性粒子の大きさ、配合量、硬度、鞘部や接
合部の厚さ、複合繊維の混合割合などを適宜設定するこ
とができる。
【0031】本発明の繊維物には、上記撥水性粒子含有
単一繊維又は複合繊維等の他に、通常の他の繊維、例え
ば、親水性繊維又は疎水性繊維を含有させることができ
る。親水性繊維としては、例えば、レーヨン、パルプ、
セルロース繊維、ポリビニルアルコール(PVA)繊
維、アクリル繊維、アクリレート系繊維、ポリアリール
スルホン繊維、プロミックス繊維、シルク繊維、タンパ
ク質繊維、紙等が挙げられる。疎水性繊維としては、例
えば、ポリオレフイン(ポリエチレン、ポリプロピレ
ン)、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リアミド、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン(ビニリデン、塩化ビニリデン)、ポリアクリル
ニトリル、モダグリル繊維、ポリグレタン、アクリル系
繊維、ポリスチレン、ナイロン、アセテート繊維、ポリ
アルキレン並びにこれらの組み合わせ及び共重合体から
なる繊維が挙げられる。これらの親水性繊維又は疎水性
繊維は、上記各種繊維の1種又は2種以上の繊維から選
ばれても良い。
【0032】上記繊維の形態は、親水性繊維同士又は疎
水性繊維同士を混合するだけでなく、親水性繊維と疎水
性繊維とを混合しても良い。また、その他の繊維類とし
ては、例えば、タンパク質繊維、シルク繊維、羊毛繊
維、中空構造を有する繊維、芯鞘構造を有する繊維、分
割繊維を有する繊維、編心構造を有する繊維、木炭を含
有する繊維を用いても良い。この繊維物は、1種又は2
種以上の繊維を含有する混紡(ミックス)あるいは前記
繊維(例えば、不織布もしくは編織布)の2層又は3層
からなる多層構造を有するシート体などを挙げることが
できる。また、繊維物の繊維間距離は、特に限定される
ものでないが、シート体等の強度、耐久性を考慮して、
10μm〜600μmの範囲が良い。特に、20μm〜
300μmが望ましい。使用性を考慮すると、35μm
〜200μmが好ましい。
【0033】本発明において、撥水性粒子含有繊維から
構成される繊維物を不織布から構成する場合、その不織
布の製法は、特に限定されるものでないが、製造時、不
織布への油剤の添加がない、あるいは少ない製造方法が
望ましい。特に、洗浄分野、化粧品分野、食品分野又は
食品加工分野で使用する時は、用いる油剤の安全性(F
DAの認可された油剤)が確保できたものが好ましい。
製造方法としてスパンレース、スパンボンド、メルトブ
ロー、サーマルボンド、ニードルパンチ、湿式が挙げら
れる。これらの中で、特に、スパンレース、スパンボン
ド、メルトブロー、湿式が好ましい。
【0034】このように構成される本発明の撥水性粒子
含有繊維及びその繊維を使用した繊維物では、少なくと
も一部又は全体に撥水性粒子を含有する繊維を使用した
ものであり、好ましくは、単一構造の繊維、芯鞘構造の
鞘部又は接合構造あるいは中空構造又は分割構造の少な
くとも一部に撥水性粒子を含有する繊維を使用したもの
であり、繊維内に撥水性を付与せしめる粒子が含有され
ているので、各種用途において応用できる。例えば、コ
ンタクトレンズ用洗浄シート、洗浄用具、特に身体用洗
浄用具などの摩擦抵抗性の低減化、すべり性、光沢性を
向上した撥水性粒子含有繊維及びその繊維を使用した繊
維物に利用でき、更に、ジュータン、カーペット、レイ
ンコート、袋、手袋など撥水効果を付与した織物、不織
布、編織物にも利用できる。その他、耐薬品性、電気的
特性、耐候性、耐熱性、耐光性を向上する繊維とその繊
維物に好適に利用できるものとなる。
【0035】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を更に
詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるも
のでない。なお、以下において「%」とは質量%であ
る。
【0036】〔実施例1〕アフロン粒子〔アフロン P
TFE(旭硝子会社製:品種L170J)、融点332
℃、平均粒径0.2μm、被表面積:8.2m2/g〕
が芯鞘構造の鞘部に10%含有されている複合繊維(芯
部/鞘部:ポリプロピレン/ポリエチレン)を原料とし
て、普通カード法を用いて、ウエブを形成し、高圧柱状
水流(ウオータージェット)により撥水性粒子含有シー
ト体(坪量80g/m2)を得た。
【0037】〔実施例2〕アフロン粒子〔アフロン P
TFE(旭硝子社製:品種L170J)、融点332
℃、平均粒径0.2μm、被表面積:8.2m2/g)
が芯鞘構造の鞘部に20%含有されている複合繊維(芯
部/鞘部:ポリエチレン繊維/ポリエチレン繊維)を原
料として、普通カード法とを用いて、ウエブを形成し、
ニードルパンチにより撥水性粒子含有シート体(坪量1
00g/m2)を得た。
【0038】〔実施例3〕接合型繊維の片方にアフロン
粒子(アフロン PTFE(旭硝子社製:品種L170
J)、融点332℃、平均粒径0.2μm、被表面積:
8.2m2/g〕が15%含有されている複合繊維(ポ
リエチレン繊維/ポリエチレン繊維)を原料として、普
通カード法とを用いて、ウエブを形成し、高圧柱状水流
(ウオータージェット)により撥水性粒子含有シート体
(坪量80g/m2)を得た。
【0039】〔実施例4〕中空型繊維にアフロン粒子
〔アフロン PTFE(旭硝子社製:品種L170
J)、融点332℃、平均粒径0.2μm、被表面積:
8.2m2/g〕が、10%含有されている繊維(ポリ
プロピレン繊維)を原料として、普通カード法を用い
て、ウエーブを形成し、ニードリングパンチにより撥水
性粒子含有シート体(150g/m2)を得た。
【0040】〔実施例5〕分割型繊維にアフロン粒子
〔アフロン PTFE(旭硝子社製:品種L170
J)、融点332℃、平均粒径0.2μm、被表面積:
8.2m2/g〕が、15%含有されている繊維(A成
分:ポリエステル50%と、B成分:ポリプロピレン5
0%)を原料として、普通カード法を用いて、ウエーブ
を形成し、ニードリングパンチにより撥水性粒子含有シ
ート体(150g/m2)を得た。ここでは、撥水性粒
子は、ポリプロピレンの樹脂に混合して溶融紡糸した。
【0041】〔実施例6〕シリコーンゴム樹脂粒子〔シ
リコーンゴムパウダー(信越化学工業社製:品種KMP
597)、形状:球状、平均粒径5μm、比重0.97、
含水率0.1(%)〕が芯鞘構造の鞘部に10%含有さ
れている複合繊維(芯部/鞘部:ポリプロピレン繊維/
ポリエチレン繊維)を原料として、普通カード法を用い
て、ウエブを形成し、高圧柱状水流(ウオータージェッ
ト)により撥水性粒子含有シート体(坪量80g/
2)を得た。
【0042】〔実施例7〕シリコーン樹脂粒子〔シリコ
ーン樹脂パウダー(信越化学工業社製:品種KM,P59
0)、形状:球状、平均粒径2μm、比重1.3、含水
率0.1(%)〕が芯鞘構造の鞘部に10%含有されて
いる複合繊維(芯部/鞘部:ポリプロピレン繊維/ポリ
エチレン繊維)を原料として、普通カード法を用いて、
ウエブを形成し、高圧柱状水流(ウオータージェット)
により撥水性粒子含有シート体(坪量80g/m2)を
得た。
【0043】〔実施例8〕シリコーン含有樹脂粒子〔シ
リコンゴムパウダーの表面をシリコーン樹脂で被覆した
球状粉末(信越化学工業社製:品種KMP600)、形
状:球状、平均粒径5μm、比重1.00、含水率0.
1(%)〕が芯鞘構造の鞘部に10%含有されている複
合繊維(芯部/鞘部:ポリプロピレン繊維/ポリエチレ
ン繊維)を原料として、普通カード法を用いて、ウエブ
を形成し、高圧柱状水流(ウオータージェット)により
撥水性粒子含有シート体(坪量80g/m2)を得た。
【0044】〔実施例9〕疎水化シリカ樹脂粒子〔球状
のアモルファスシリカの表面をシリコーンにより疎水化
処理したシリカ微粉末(信越化学工業社製:品種KMP
110)、形状:球状、平均粒径1.9μm、比重2.
2、含水率0.1(%)〕が芯鞘構造の鞘部に10%含
有されている複合繊維(芯部/鞘部:ポリプロピレン繊
維/ポリエチレン繊維)を原料として、普通カード法を
用いて、ウエブを形成し、高圧柱状水流(ウオータージ
ェット)により撥水性粒子含有シート体(坪量80g/
2)を得た。
【0045】〔実施例10〕シリコーン樹脂粒子〔シリ
コーンパウダー(東レ・ダウコーニング・シリコーン社
製:品種トレフィルEー500)、形状:球状、平均粒径5
μm、比重0.97、含水率0.1(%)〕が芯鞘構造
の鞘部に10%含有されている複合繊維(芯部/鞘部:
ポリプロピレン繊維/ポリエチレン繊維)を原料とし
て、普通カード法を用いて、ウエブを形成し、高圧柱状
水流(ウオータージェット)により撥水性粒子含有シー
ト体(坪量80g/m2)を得た。
【0046】〔実施例11〕シリコーン樹脂粒子〔シリ
コーンパウダー(東芝シリコーン社製:品種トスハ゜ール1
30)、形状:球状、平均粒径3μm、比重1.32、
含水率0.1(%)〕が芯鞘構造の鞘部に10%含有さ
れている複合繊維(芯部/鞘部:ポリプロピレン繊維/
ポリエチレン繊維)を原料として、普通カード法を用い
て、ウエブを形成し、高圧柱状水流(ウオータージェッ
ト)により撥水性粒子含有シート体(坪量80g/
2)を得た。
【0047】〔実施例12〕シリコーングラフトアクリ
ル樹脂粒子〔シリコーングラフトアクリルパウダー(信
越化学工業社製:製品名:X-22-8084)、形状:球状、
平均粒径5μm、ガラス転移点:40℃、含水率0.1
(%)〕が芯鞘構造の鞘部に10%含有されている複合
繊維(芯部/鞘部:ポリプロピレン繊維/ポリエチレン
繊維)を原料として、普通カード法を用いて、ウエブを
形成し、高圧柱状水流(ウオータージェット)により撥
水性粒子含有シート体(坪量80g/m2)を得た。
【0048】〔比較例1〕複合繊維(芯部/鞘部:ポリ
プロピレン繊維/ポリエチレン繊維)を原料として、実
施例1に記載の方法で不織布シート体(坪量80g/m
2)を得た。
【0049】〔比較例2〕単一繊維(ポリプロピレン繊
維)を原料として、普通カード法を用いて、ウエブを形
成し、高圧柱状水流(ウオータージェット)により不織
布シート体(坪量80g/m2)を得た。
【0050】上記実施例1〜12及び比較例1、2で得
られた撥水性粒子含有シート体の撥水性効果、すなわ
ち、繊維の撥水性、並びに、繊維の光沢性と繊維表面の
滑らかさとを下記の方法により評価した。これらの結果
を下記表1に示す。
【0051】〔繊維の撥水性の評価法〕繊維の撥水性を
評価するために、上記実施例1〜12及び比較例1、2
で得られた各繊維の試験片2gを用いて、繊維の撥水性
を下記の方法で行った。撥水性に関しては、試験法と
してとして、ノニオン界面活性剤(日本触媒社製、ソフ
タノール150)0.1%が添加された水が入った30
0ccの中に(ガラス容器:500cc)に、実施例1
〜12の繊維2gを添加して、1時間浸漬した後(十分
に脱気した状態)、脱水機(洗濯機:Nationna
l NA−F42S2、5分間)で余分な水分を取り除
いて繊維の重量を測定した。比較(対象)として、比較
例1、比較例2を用いた。また、上記試験法における
吸水比は、下記式により求め、試験法の評価は下記各
評価基準で評価した。 吸水比=〔(繊維重量g+含浸した水重量g)/繊維の
重量g〕×100 試験法の評価基準: ○:300(%)より小さい △:300〜400(%) ×:400(%)より大きい
【0052】〔繊維表面の光沢性と滑らかさの評価方
法)目視と手の感触によって繊維表面の光沢性と滑らか
さに関する官能評価を下記評価基準により評価した。光
沢性の評価基準: ○:比較例1及び2より大いに光沢がある △:比較例1及び2より少し光沢がある ×:比較例1及び2と同等 なめらかさの評価基準: ○:比較例1及び2より大いになめらかである △:比較例1及び2より少しなめらかである ×:比較例1及び2と同等
【0053】
【表1】
【0054】上記表1の結果から明らかなように、本発
明範囲となる実施例1〜12は、本発明の範囲外となる
比較例1、2に比べ、撥水性にきわめて優れており、し
かも、繊維の光沢性と繊維表面の滑らかさにも優れてい
ることが判明した。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、撥水性能、光沢性及び
滑らかさに優れた撥水性粒子含有繊維及びその繊維を使
用した繊維物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(g)は、夫々本発明の撥水性粒子含
有繊維の構造の一例を説明する概略横断面図、縦断面図
である。
【図2】(a)〜(e)は、夫々本発明の撥水性粒子含
有繊維の構造の他例を説明する概略横断面図、縦断面図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L002 AA05 AA07 AB01 AB05 AC00 EA00 4L035 BB31 DD01 DD03 EE20 GG03 KK01 4L041 BA02 BA04 BA05 BA09 BA11 BA13 BA21 BA24 BA37 BC01 BC06 BD11 CA05 CA36 CA38 CB11 CB18 CB25 CB28 DD01 DD14 DD21 4L047 AA14 AA27 AA29 AB02 AB09 BA03 BA04 BB09 CB10 4L048 AA15 AA20 AA28 AA29 AA30 AA42 AA56 AC01 AC16 AC17 CA00 CA08 CA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撥水性粒子を含有することを特徴とする
    撥水性粒子含有繊維。
  2. 【請求項2】 芯鞘構造、接合構造、単一構造、中空構
    造、分割構造から選ばれるいずれかの構造を有する繊維
    に、撥水性粒子を含有させた請求項1記載の撥水性粒子
    含有繊維。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の撥水性粒子含有
    繊維を使用したことを特徴とする繊維物。
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