JP2001146621A - 日除けカバー付き帽子及び日除けカバー付きずきん - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 人の後頭部、後ろ首筋を炎天下等での直射日
射や太陽熱から守るための日除けカバー付き帽子及びず
きんの日除けカバー部に保冷材料を内蔵、着用者の頭
部、後ろ首筋を長時間ヒンヤリ涼しく保つことを目的と
している。 【構成】 布等の材料で出来た帽子本体と日除けカバー
部の着脱可能な接続部に少なくとも１点が回転可能な軸
を持ち、日除けカバーの表裏両面の一方の面、例えば裏
面等被る人頭の表面に対し同一面になるように回転して
帽子本体の中に収納したり、出したり出来る構造を提供
する。また、日除けカバー部に吸水繊維等の水を浸透保
水させ気化熱を利用して保冷する等の保冷材料を組み込
み、日除けカバーを帽子本体に収納時は人の頭の上頭部
を、帽子本体から出し、日除けとして使用時は人の後頭
部と後首筋を冷感させることが出来る便利な構造を示
す。また、ヘアーバンドと日除けカバーを一体にしてそ
れぞれに保冷材を設け後頭部と後首筋を２重に冷感させ
るずきんの構造も示す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】人の後頭部、後ろ首筋を炎天
下等での直射日射や太陽熱から守るための日除けカバー
付き帽子の日除けカバー部を使わない時に簡易に帽子本
体内側に収納する構造と、保冷材料を内蔵、着用者の頭
部、後ろ首筋を長時間ヒンヤリ涼しく保つことを目的と
している。また、同じく保冷材を用いたヘヤーバンドと
日除けカバーを一体としたずきんを示し、同じく着用者
の頭部、後ろ首筋を長時間ヒンヤリ涼しく保つことを目
的としている。

【０００２】

【従来の技術】従来、真夏の屋外活動者は、真夏の直射
日光による後頭部の熱さ、後ろ首筋の日焼けから守るた
め，帽子と頭の間に濡れたタオル等をはさんでいること
があった．濡れたタオルは直ぐ乾き、タオルは風に吹か
れ、位置がずれやすい等不具合が有った。また、実願昭
６１−１５６５４５「頭部を冷やす帽子」では高吸水性
樹脂を単純に帽子に組み込み帽子ごと水に浸し、保水さ
せることにより帽子で頭部を冷やすものはあった。これ
だと帽子の着用者の後頭部や後首筋を冷やしたり、直射
日光から守ことは出来なかった。また、帽子本体が濡れ
る為、それを被ると人の感覚の敏感な頭の前頭部と顔全
面上部等に余分な水分が皮膚に触れ、大変不快なもので
あった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】イ，日射がなく、日除
けカバー部を使う必要が無く、帽子本体に日除けカバー
を収納する時日除けカバーの意匠面の表面が人の頭の髪
に触れて汚れない様に収納時にも日除けカバーの裏面が
人の頭の髪に接触する面にする構造を簡易に得る。 ロ，日除けカバー部に保冷材を設け、人の後頭部と後首
筋を日射から守りかつ冷感をもたらし、さらに、帽子本
体内側に日除けカバーを収納時には前記保冷材により人
の上頭部に同じく冷感をもたらすことを得る。 ハ、ヘアーバンドと日除けカバーに保冷材を設け２重に
人の後頭部と後首筋を日射から守りかつ冷感をもたらす
ことえ得る。

【０００４】

【問題を解決するための手段】布等の材料で出来た帽子
本体と日除けカバー部は一部叉は全部が着脱可能とし、
それらの接続部の少なくとも１点が回転可能な軸を持
ち、日除けカバーの表裏のどちらか一方の面、例えば裏
面等被る人頭の表面に対し同一面になるように回転して
帽子本体の中に収納したり、出したり出来る手段を有す
る。また、日除けカバー部に吸水繊維等の水を浸透保水
させ気化熱を利用して保冷する等の保冷材を設け、日除
けカバーを帽子本体に収納時は人の頭の上頭部を、帽子
本体から出し、日除けとして使用時は人の後頭部と後首
筋を冷感させることが出来る手段を示す。また、人の後
頭部と後首筋を日射から守りかつ冷感をもたらすことえ
得るためにヘーバンドと日除けカバーに保冷材２重にを
設ける構造を示す。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の第１の形態の実施例につ
いて述べる。第１図は本発明の１実施例を示す日除けカ
バー部１を使用時の日除けカバー付き帽子の断面図。第
１図において、日除けカバー部１は帽子本体２にこれら
を接続する止め軸３と日除けカバー部１の両端側の片方
端に取り付けられた着脱自在のマジックテープ雄４を帽
子本体の内側周囲に取り付けられたマジックテープ雌５
に接着することにより保持されるよう構成されている。
第２図は前記日除けカバー部１を帽子本体２の内部に収
納した状態を示す断面図。前記日除けカバー部１が前記
止め軸３を中心に回転し帽子本体２の中に収納された状
態を示している。この時は日除けカバー部１の両端側の
もう一方の端に取り付けられた着脱自在のマジックテー
プ雄７が帽子本体の内側周囲に取り付けられたマジック
テープ雌５に接着することにより日除けカバー１は帽子
本体内に固定して保持される。日除けカバー部１に組み
込まれた例えばポリアクリル酸ナトリウム塩を主成分と
するポリマーを繊維形状化した吸水繊維等を水に浸透さ
せ保水し、気化熱をもって冷感を得るものを保冷材６と
し、面状に組み見込むと第１図の日除けカバーとして使
用時の状態では、人の後頭部と後首筋を冷感させ、第２
図の状態では人の上頭部を同じく冷感させる等、人の頭
の場所を変えて涼しく感じさせることができる。保冷材
６は日除けカバー部１を布等で２重構造にし、その一部
に面状に縫い付ける、叉は、ポケット等を作り入れられ
る等して日除けカバー部１に組み込まれる。８は帽子本
体２のつば部を示す。

【０００６】第３図（ａ），（ｂ），（ｃ）は本発明の
日除けカバー付き帽子の作用及び使い方を示す図。
（ａ），（ｂ）．（ｃ）共帽子本体２と日除けカバー部
１を裏面から見ている図である。（ａ）において、帽子
本体２に日除けカバー部１は軸３と日除けカバーの両端
側の片方端に取り付けられた着脱自在のマジックテープ
雄４ともう一方の端に取り付けられたマジックテープ雄
７を帽子本体２内部の周囲に取り付けられた着脱自在の
布テープ等のマジックテープ雌５、５’により接続され
ている。この日除けカバー部１を帽子本体２の内部に収
納させる時、（ｂ）に示す様にそれぞれマジックテープ
雄４、７をマジックテープ雌５、５’から剥離し、日除
けカバー部１を軸３を中心に例えば矢印９の方向に回転
させる。（ｃ）に示す様に例えば１８０度回転さし、日
除けカバー部１を帽子本体２の内側に収納し、それぞれ
マジックテープ雄７、４をマジックテープ雌５、５’に
それぞれ入れ替えた位置で接着し固定できる。これによ
り、日除けカバー部１は（ａ）の使用時の状態でも、
（ｃ）の収納時の状態でも同じく日除けカバーの裏面を
人の頭の表面に当たる様に出来る。一般に日除けカバー
部１そのまま帽子本体に折り込んで収納すると、日除け
カバー部１の表面が人の頭の表面に接する様になり髪毛
の油等で汚れが目立つ不便があったが、本発明はこれを
解消できる。

【０００７】第４図は本発明を帽子本体に全周につば８
を有するハット型帽子での実施例を示す断面図である。
図中同一番号は前記と同一なものを示す。４１はその帽
子を被っている人の顔を示し、後頭部と後首筋部４２の
近傍に位置した日除けカバー部１に組み込まれた保冷材
６が人の運動神経を司る後頭部と後首筋４２に日射の日
除けと涼しい冷える感覚をもたらす事を示している。

【０００８】また、第５図は軸３の帽子本体２と日除け
カバー部１が着脱可能であり且つ回転可能な軸の断面構
造を示す図である。図に示す様に日除けカバー部に取り
付けた雄軸３１と帽子本体に取り付けた雌軸３２が着脱
可能な止めピンを構成するようにすることにより、帽子
本体２と日除けカバー部１を本発明に加えて着脱可能と
するものである。また、この雄、雌の軸３１、３２をマ
ジックテープの雄、雌としても本発明の同様な効果を得
る事ができる。

【０００９】次に本発明の第２の形態の実施例について
述べる。第６図は本発明の日除けカバー付きずきんの実
施例のを示す図。伸縮自在のヘアーバンドの前部６１が
取り付け部６２で日除けカバー６３に例えば縫い付け等
より取り付けられている。ヘアーバンドの後頭部６４に
は例えばポリアクリル酸ナトリウム塩を主成分とするポ
リマーを繊維形状化した吸水繊維等を水に浸透させ保水
し、気化熱をもって冷感を得るための保冷材６５を組み
込み、また、日除けカバー部６３の後頭部と後首筋を覆
う位置にも前記同様の保冷材６６を組み込んでいる。６
７は人の頭、６８は人の後ろ首筋を示す。

【００１０】第７図は本発明の日除けカバー付きずきん
を着用時、後から見た図である。ヘアーバンド６４に組
み込まれた保冷材６５が人の後頭部を、日除けカバー６
３に組み込まれた保冷材６６が人の後ろ首筋を覆う様に
一体に構成されている。第８図は本発明の日除けカバー
付きずきんを帽子の上から着用している状態を示す図。
ヘアーバンドの前部６１を帽子のつば８１の上にし、帽
子本体８２を押さえ、ヘアーバンドの後頭部６４が人の
後頭部を被い、引っ掛かりをもって人の頭にしっかり固
定する事ができる。強い風が吹いても帽子本体８２、日
除けカバー６３も人の頭から離れず、吹き飛ばない様に
使用でき、且つ、後頭部が冷える様に構成されているこ
とが分かる。

【００１１】

【発明の効果】次に本発明の第１の形態の効果について
述べる。本発明の日除けカバー付き帽子を着用使用する
ことによって、例えば真夏の炎天下でサッカースタジア
ムや野球球場スタンドでのスポーツの観戦応援時、アミ
ューズメントパークで遊園時、人の後頭部から後ろ首筋
に直射日光の当たるのを防ぎ、さらに、帽子本体を濡ら
さずに日除けカバー部１のみを水に濡らした後着用する
と、前記吸水繊維等の保冷材６が水分を多量に保持して
いるので、長時間、直射日光等が当たっている間の熱で
気化熱が発生し、周囲から熱を奪う事によって、着用部
を低温に、ヒンヤリ涼しくさせる事が出来き、長時間で
も快適に前記観戦応援出来る効果がある。さらに、日除
けカバー部１を帽子本体２の内部に収納すると今度は人
の上頭部に前記保冷材６が位置し、そこを冷やす事がで
きる。さらに、本発明では、日除けカバー部１を日除け
カバーとして使用時も、また、帽子本体２に収納時も人
の頭の表面に日除けカバーの裏面を接しさせるので、日
除けカバーの意匠面の表面を人の頭髪の油等で汚すこと
が無い効果がある。さらに、軸３を着脱可能な止めピン
構造等着脱可能な物にして、日除けカバー部１を取り外
し可能とできる効果もある。

【００１２】次に本発明の第２の形態の効果について述
べる。ヘアーバンドと日除けカバーに保冷材を設けたの
で２重に人の後頭部と後首筋を日射から守りかつ冷感を
もたらすことえ得る。また、本発明帽子上から被ると帽
子本体押さえ、ヘアーバンドの後頭部が人の後頭部を被
い、その挟み込みで人の頭にしっかり固定する事ができ
る。よって、炎天下でのトライアスロン等激し動きをす
るスポーツや、海辺の釣り等で、強い風が吹いても帽子
本体も日除けカバーも人の頭から離れず、吹き飛ばない
様に使用でき、且つ、運動神経を司る後頭部と後ろ首筋
にヒンヤリ冷感をもたらし、病理学的にも炎天下での運
動能力の持続や日射病予防等に多大な効果がある。

【００１３】

【図面の簡単な説明】

【第１図】本発明の１実施例を示す日除けカバー部を使
用時の日除けカバー付き帽子の断面図

【第２図】日除けカバー部１を帽子本体２の内部に収納
した状態を示す断面図

【第３図】第３図（ａ），（ｂ），（ｃ）は本発明の日
除けカバー付き帽子の作用及び使い方を示す図で、
（ａ）は日除けカバーを日除けとして使用する時の裏か
ら見た図 （ｂ）は日除けカバー部１を軸３を中心に例えば矢印９
の方向に回転させるている途中の図 （ｃ）は日除けカバー部１を帽子本体２の内側に収納し
た時の図

【第４図】本発明を帽子本体に全周につば８を有するハ
ット型帽子での実施例を示す断面図

【第５図】帽子本体２と日除けカバー部１が着脱可能で
あり且つ回転可能な軸の断面構造を示す図

【第６図】本発明の第２の形態の日除けカバー付きずき
んの実施例のを示す図。

【第７図】本発明の第２の形態の日除けカバー付きずき
んを着用時後から見た図

【第８図】本発明の第２の形態の日除けカバー付きずき
んを帽子の上から着用している状態を示す図

【符号の説明】

１日除けカバー部 ２帽子本体 ３止め軸 ４日除けカバーの両端側の片方端に取り付けられた着脱
自在のマジックテープ雄 ５、５’マジックテープ雌 ６保冷材 ７日除けカバー部１の両端側のもう一方の端に取り付け
られた着脱自在のマジックテープ雄 ８帽子つば部 ９矢印 ３１日除けカバー部に取り付けた雄軸 ３２帽子本体に取り付けた雌軸 ４１帽子を被っている人の顔 ４２後頭部と後首筋部 ６１ヘアーバンドの前部 ６２取り付け部 ６３日除けカバー部 ６４ヘアーバンドの後頭部 ６５ヘアーバンド組み込まれた保冷材 ６６日除けカバーに組み込まれた保冷材 ６７人の頭 ６８人の後ろ首筋 ８１つば ８２帽子本体

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】布等の材料で出来た帽子本体と日除けカバ
   ー部を一部または全部分離可能としながら、それらを一
   体に接続時、その接続部の少なくとも１点が回転可能な
   軸を持ち、日除けカバーの表裏両面の例えば裏面等被る
   人頭の表面に対し同一面を保持し、回転して帽子本体の
   中に収納したり、また、後頭部及び後首筋の日射防止用
   日除けカバーとして帽子本体の外部に出したり出来る構
   造であることを特徴とする日除けカバー付き帽子。
2. 【請求項２】前記回転可能な軸を帽子本体と日除けカバ
   ー部を着脱可能な雄雌の止めピン構造とした事を特徴と
   する前記請求項１の日除けカバー付き帽子。
3. 【請求項３】布等の材料で出来た帽子本体と日除けカバ
   ー部を着脱可能とし、日除けカバーの表裏両面の例えば
   裏面等被る人頭の表面に対し同一面を保持して帽子本体
   の中に収納したり、また、後頭部及び後首筋の日除けカ
   バーとして帽子本体の外部に出して取り付けたり出来る
   マジックテープ等の着脱自在な接続部を有することを特
   徴とする日除けカバー付き帽子。
4. 【請求項４】例えばポリアクリル酸ナトリウム塩を主成
   分とするポリマーを繊維形状化した吸水繊維等を水に浸
   透させ保水し、気化熱をもって冷感を得るものを保冷材
   とし、人の後頭部及び後首筋の日除けカバー部に面状に
   設けた事を特徴とする日除けカバー付き帽子。
5. 【請求項５】例えばポリアクリル酸ナトリウム塩を主成
   分とするポリマーを繊維形状化した吸水繊維等を水に浸
   透させ保水し、気化熱をもって冷感を得るものを保冷材
   とし、日除けカバー部に面状に設けた事を特徴とする前
   記請求項１または２または３項の日除けカバー付き帽
   子。
6. 【請求項６】前記吸水繊維を冬期には水に浸けず乾燥さ
   せ保温材として、または他の繊維等の保温材を日除け部
   に設けた事を特徴とする前記請求項１、または２、また
   は３の日除けカバー付き帽子。
7. 【請求項７】伸縮自在の材料にて人の前頭部と後頭部周
   囲を縛るヘヤーバンド、または、その後頭部を覆う個所
   に例えばポリアクリル酸ナトリウム塩を主成分とするポ
   リマーを繊維形状化した吸水繊維等を水に浸透させ保水
   し、気化熱をもって冷感を得るものを保冷材として設け
   たヘアーバンドと後頭部及び後首筋を日射から守る様に
   覆う個所に前記同様の保冷材を設けた日除けカバーを加
   えて一体とし、後頭部及び後首筋に冷感を得ることを特
   徴とする日除けカバー付きずきん