JP3975453B2 - ずきん - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は真夏のスポーツ観戦応援者の後頭部に着用し、直射日光からの日除と、吸水材料を内蔵し、気化熱で着用部の涼しさを持続させる為のずきんに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、真夏のスポーツ観戦応援者は、真夏の直射日光による後頭部の熱さ、後ろ首筋の日焼けから守るため,帽子と頭の間に濡れたタオル等をはさんでいることがあった.濡れたタオルは直ぐ乾き、タオルは風に吹かれ、位置がずれやすい等不具合が有った。また、実願昭61−156545「頭部を冷やす帽子」では高吸水性樹脂を単純に帽子に組み込み保水させることにより帽子で頭部を冷やすものはあった。これだと帽子の購入時その選定に制約を受けた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
イ,帽子の上からかぶって使え、後ろ首筋まで日除カバーのついたものが無かった.有っても帽子と一体になってくっついている物だった。
ロ,タオルを帽子と頭の間にはさみ,後頭部から後ろ首筋に垂らし、日除けとし、また、そのタオルを水に濡らし短期間、気化熱でヒンヤリ涼しくさせる事は出来るが、スポーツ観戦応援の長時間、気化熱の効果を持続出来る物ではなかった。
ハ、帽子に高吸水性樹脂を用いたものは、運動神経を司る小脳部の後頭部、脊髄中枢の首筋を冷やすことは出来なかった。又、今既に持って使っている帽子に加えて使う考え方のものは無かった。
【0004】
【問題を解決するための手段】
例えばうさぎ顔様の日除カバー部(2)と同じく例えばうさぎの耳様のバンド部(3)から成るずきん(1)。さらに前記ずきん(1)に吸水ポリマー(4)を内蔵、縫い込んで本発明のずきん(1)を構成。さらに前記日除カバー部(2)の表は応援チームのマークや選手顔写真他イラストマーク等アピール内容を印刷可能としている。さらに、シート状の吸水材(50)を用い、保水分布に均一性を有し、かつ作りやすくし、今気に入って持っている帽子の上からかぶって後頭部、首筋の冷却を促進する為の構造手段を提供する。
【0005】
【作用】
本発明を使用する時は、頭に直接又は帽子の上から着用、日除カバー部(2)が後頭部から後ろ首筋に直射日光の当たるのを防ぐ。さらに、本発明を水に濡らした後着用すると、内蔵吸水ポリマー等吸水材料(4)が水分を多量に保持しているので、長時間でも、直射日光等が当たっている間の熱がずきん(1)の表布(5)を通し吸水材料(4)の水分を蒸発させる時気化熱が発生し、周辺すなわち裏布(6)及び着用者の後頭部より熱を奪うので、着用者が低温に涼しく感じることが出来る。
人の後頭部に位置する日除カバー部(2)を例えばうさぎ顔様に大変目立つものとし、その部分には、例えば宣伝、イベントのマークや、応援選手の顔イラスト、応援チームのシンボルマーク等アピールしたい内容を印刷し、各種宣伝道具や、自己アピール、集団応援用着用具としても使えるようにする。また、本発明のずきんの梱包(10)に水入れ穴(11)、水抜き穴(12)を持たせ梱包のまま水に浸し、使用時梱包のまま水抜き絞りし、その場で梱包を破り購入者が着用使用できる様にしている。
【0006】
吸水シート(50)、中間布1(51)、中間布2(52)で構成される吸水材部(501)を例えば縦方向の小部分(59)に区分し、それぞれ、水の供給により均等に吸水シート(50)がゲル状になり縦方向の張りを持ち、かつ。バンド部(3)は日除けカバー部(2)に対し垂直に配置しているので簡単な構造ながら帽子の上から着用時濡れた部分が後頭部で張り湾曲し直接膚に触れないで、かつ、冷気により気持ち良く涼しく感じさせられる。
また、他の実施例の防水加工された表布(54)は、同様、裏布(55)に網目状の窓部(56)を設けることにより例えば図5bに示す様に、本発明のずきんを裏布部を上にし、テーブル等に広げて吸水材部(501)に水を供給した時テーブルを濡らさない。さらに防水加工された表布(54)は断熱空気層(63)を構成するので一石2鳥の作用が有る。
【0007】
【実施例】
以下本発明の実施例を図1から図4に示し、以下に説明する。
(イ)人の後頭部、後ろ首筋の日除を目的とした例えばうさぎ顔様の日除カバー部(2)とそれを頭に直接または、帽子の上から縛って着用する為の同様うさぎの耳様のバンド部(3)からなる.ここに着脱自在のフアスナーを付けても良い。
(ロ)上記日除カバー部(2)、バンド部(3)の布等の表地(5)と同じく裏地(6)の間に例えば沢山の水分を保持することが出来る吸水ポリマー等吸水材料(4)を挟み込み、形崩れしないよう所々縫い糸部(7)を作り、縫い固定る。
(ハ)上記日除カバー部(2)は、例えば前記うさぎ顔様の形状なので大変目立ち、宣伝等のアピールイラストデザインを印刷する事ができる。
また、このとき、前記吸水材料(4)の代わりに比較的水持ちのよいスポンジ材等水分を保持させようとするものの材料を用いた構造にしても同様効果がある。本発明の使用方法は前記作用のところで説明したとおり使用される。
本発明に付随することとして、本発明の梱包(10)を例えば透明なビニール等材料で構成し,その梱包の中ほどに水入れ用穴(11)を、同じく下端に水抜き用穴(12)を設け、本発明のずきんを梱包するよう構成する.こうする事により、本発明のずきんを前記梱包のまま水に浸して店頭等で販売し、購入後客が使用時梱包の水抜き穴(12)から水を抜き、かつ梱包の上から水分を絞り、客に渡たし、客自身が梱包を破り着用出来る.湿って濡れたずきん本体に使用者本人以外触ることがないので清潔である。
本発明は以上のような構成により成り立っている。
さらに、本発明の応用的なものとして、前記吸水材料(4)の代わりに、例えば混合すると発熱する複数の材料を薄い紙等で仕切り内臓し、着用時もんだりして、それらを混合し、発熱させ冬のスキーを楽しむとき後頭部および後ろ首筋を暖めるものとすることも出来る。前記発熱材は内臓せずとも、日除け部(2)の裏側等に張り付けたりして保持する構造でもよい。本発明はかかる様にも応用出来るものである。
【0008】
さらに図5a,図5bに示される実施例について説明する。図5aは本発明の分解斜視図を示す。例えば高吸水ポリマー等吸水性高分子基材をしみこませた吸水シート(50)を人の後頭部を覆う様な形状で、例えば複数三日月状に成形し、それを中間布1(51)中間布2(52)ではさみ、例えば糸縫い通し(53)で縦方向の小部分(59)に吸水シート(50)を分割する。これらで出来た物を吸水材部(501)とし、表布(54)と裏布(55)とではさみ縫製し構成する。この時前記吸水材部(501)は裏布に縫い付け保持させる。ここで、前記吸水材部(501)に水を供給すると、内部の吸水シート(50)、の容積が水分を吸収し数百倍に膨張する。これにより中間布1、2で縫い合わされた小部分(59)が縦方向に弾力性をもって直線的に張る。図7で吸水材部(501)の小部分(59)が縦方向に張り、張り山(70)が出来る様子を念の為図示している。さらに、本発明品のバンド部(3)は日除けカバー部(2)に対し人が万歳しているかのごとくにほぼ垂直に出ている。よって、これを人の頭の周囲に帽子の上から縛ってかぶると、日除けカバー部(2)は後頭部、後首筋部でふんわりわん曲する。これをもって気化熱で涼しさは感じるが、濡れた吸水材部(501)が直接後頭部の髪、首筋に接触しない構成を非常に簡単な形状で実現出来る。さらに、上記小部分分割することにより、前記吸水シートの膨張したゲル状溶液を均一に小容量ごとに作る事が出来る。これは、例えば真夏の炎天下での気化熱の効果時間と保存時の乾燥必要時間の均一化と製造時その調整を容易にするのに役立つ。これは再使用を容易にし、かつ、製造時その調整を容易にし、用途により製造時その効果時間の調整を容易にする。
次に第6図に示される実施例について説明する。図6は本発明品の空気断熱層を持つ断面を示す図ある。吸水シート(50)が例えば冷えた水の供給によりゲル状(61)になり容積膨張し、中間布1、2を縦方向に直線的に張らせ、かつ、バンド部(3)の頭の縛り角度から、後頭部の左右両側でふくらみ湾曲し、膚に触れない構造となる様子が分かる。
さらに表布(54)を防水加工等、水分の通しにくい加工した物とし、表布(54)と裏布(55)は輪郭周囲のみ縫いあわせることにより、中間布1(51)との間はに断熱空気層(63)ができる。太陽光が表布(54)を通し中間布1(51)を照射すると、その表面で、吸水材ゲルの水分が気化し、その蒸気は蒸気を通り難いように防水加工の施された表布を通り外気にぬけようとするので、防水加工しなかった表布を使用したものより、同一照射で、同一時間内の気化量は押さえられる。よって、少量の前記水分で長時間徐々に気化させられる。この時気化熱はゲル状の吸水材(61)を熱伝導し、中間布2(52)を通し、人の後頭部、首筋周囲から奪いとられるので、非常に涼しく感じる事が出来る。裏布(55)に中間布2(52)相当の大きさの窓をもうけ、その部分を例えば編み目状の窓部(56)とし、水分を供給しやすくかつ、熱の伝わりやすい構造とすれば、前記作用で説明の通り、吸水材部(501)のみに水を図5bのごとく供給出来、他を濡らさないで使うことが出来る。
次に第7図に示される実施例において、図7は本発明のずきんに吸水材部(501)を着脱自在出来る収納部(71)を設けたものを示す。71は前記網目状窓部(56)の網を一部2重にし、中間布1、2で挟まれ独立構成された吸水材部(501)を出し入れ自由に出来る構造にしたもので有る。ここでもちろん、吸水部(501)の代わりに、他の冷却材固体または液体を同様封入された物を用いても良い。
図8は日除けカバー部(2)をスカート状にした物を示す。本発明はこのような形状でも有効で有る。
次に第9図に示される実施例について説明する。図中、91はタオル地等で汗を吸い取り、かつ、ゴムを混ぜて織った伸縮性のバンド部、92は本発明の日除けカバー部を示す。これにより、帽子をかぶることなく直接頭にヘッドバンドの様に着用出来、後頭部に位置する日除けカバー部(92)に吸水材を組み込んで涼しさを味わいながらスポーツをフアッシナブルに楽しめるずきんとなる。
次に第10図に示す実施例について説明する。図10は本発明のずきんに帽子に固定するための部品を取付けた図を示す。図中、左右のバンド部(3)に長さの異なる着脱自在のフアスナー(101)、(102)を裏、表交互に取付ける。これにより帽子の上から帽子の前頭部で着脱自在とする時、前記フアスナーの接続位置を人の頭の大きさに合わせ調整し、固定できる。
さらに両側に止め金具を縫いこんだ例えば布片等の小バンド(103)を日除けカバー部(2)の裏布(55)の中心部に取付け。図11に示す様に、一般に帽子の後方に付いているサイズ調整バンド(104)をくるんで前記両側の止め金具を接続し、本発明のずきんが帽子からずれない様にすることがで着る。
【0009】
【発明の効果】
本発明を着用使用することによって、例えば真夏の炎天下サッカースタジアムや野球球場スタンドでスポーツの観戦応援時、後頭部から後ろ首筋に直射日光の当たるのを防ぎ、さらに、本発明を水に濡らした後着用すると、内蔵高吸水ポリマー等吸水材料(3)が水分を多量に保持しているので、長時間、直射日光等が当たっている間の熱で気化熱が発生し、周囲から熱を奪う事によって、着用部を低温に、ヒンヤリ涼しくさせる事が出来き、長時間でも快適に前記観戦応援出来る効果がある。
さらに,うさぎ顔様の日除カバー部は,例えば応援者の後頭部に位置し、後ろで観戦する人の丁度目の位置にあり大変目立つ位置になる.そこに応援チームのマーク、宣伝デザイン等アピールイラストが印刷されていると、前記スタジアム等で後部席の多くの人は必ず目に付く事になり大変宣伝効果のあるものとなる。
さらに本発明に付随して考えられた前記梱包と一緒に販売することにより、前記スタジアム等会場前で、本発明のずきんとその梱包をそのまま水桶に浸しておき、客が買った時、簡単に水抜き、絞りを行い客に渡たし、客自身が梱包を破り着用でき、買った客以外湿ったずきんに触ることがないので、清潔感を保って販売出来る大きな効果がある.また、本発明は購入者が今着用中の帽子の上からでもその場で追加して使用出来る便利な効果がある。
また、本発明の応用として前記日除け部(2)に発熱材を内臓、又はその近傍に保持するようにしたずきんはスキーを楽しんでいると時なんかの冬の冷たい風から後頭部を守り、暖める効果も期待できる。
【0010】
図5a,図5b、図6に示す実施例の効果について説明する。濡れた吸水材部(501)を直接後頭部、首筋に触れないように出来、かつ涼しさのみを味わえる。また、吸水シート(50)を小部分(59)に分離しているので、気化熱による蒸発、乾燥時間を管理しやすく、用途により、効果時間を調節して製造出来る等効果が有る。
さらに、防水加工された表布(54)と、断熱空間層(63)等により、直射日光の照射による水分の蒸発を押さえ、気化熱効果の時間を長く持続させられ。
また、網目状の窓部(56)は本発明品のずきんを着用する前に水を供給時吸水材部(501)に水を浸透しやすくでき、かつ、着用時、後頭部の髪や首筋の膚に前記吸水材部の水分が触れない様にする効果が有る。
第7図に示される実施例の効果として、吸水材部(501)を着脱自在にできるので、吸水材部を別部品とし、使い捨て等にしたり出来る。又、寒い冬に使う物として、化学加熱材を同様使い捨てで収納し、後頭部、耳、首筋等を暖かくする物にも使うことが出来る。
第9図に示される実施例の効果として、バンド部(91)を伸縮自在のタオル地等にしていることで、人の頭に直接付けることができる。
第10図及び第11図に示される発明の効果として、小バンド(103)により帽子の上からかぶった着用時、激しい運動をしても帽子から離れない効果が有る。さらに本発明品1種類で、どのような人の頭のサイズにも前頭部で固定の調整可能となる物を提供できる効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の断面図
【図3】本発明の使用状態を示す斜視図
【図4】本発明のずきんとその梱包を示す図
【図5a】本発明の他の実施例の分解斜視図
【図5b】本発明の他の実施例に水を供給している図
【図6】本発明の他の実施例の空気断熱層を持つ断面を示す図
【図7】発明の他の実施例の吸水材部を着脱自在の収納部を設けた図
【図8】本発明の他の実施例の日除けカバー部をスカート状にした物を示す
【図9】本発明の他の実施例のバンド部を伸縮自在のヘッドバンドとした図
【図10】本発明のずきんに帽子に固定するための部品を取付けた図
【図11】本発明のずきんを帽子に固定している図
【符号の説明】
(1)本発明のずきん本体
(2)日除けカバー部
(3)バンド部
(4)吸水ポリマー等吸水材料
(5)表布
(6)裏布
(7)縫い糸部
(8)帽子
(9)人(応援者)
(10)本発明の梱包
(11)水入れ穴
(12)水抜き穴
(50)吸水シート
(51)中間布1
(52)中間布2
(53)糸縫い通し
(54)防水加工された表布
(55)他の実施例の裏布
(56)網目状の窓部
(58)冷えた水
(59)小部分
(61)ゲル状の吸水材部
(62)非接触空間
(63)空気断熱層
(70)張り山
(71)収納部
(91)伸縮自在のバンド部
(92)日除けカバー部
(102)(103)着脱自在なファスナー
(103)小バンド
(501)吸水材部
Claims (4)
- 吸水シートを布ではさみ、これらを小部分に分割するように縫合したものを吸水材とし、前記吸水材を表布と裏布の間に設けた日除けカバー部と、頭部に固定する為のバンド部とよりなるずきん。
- 表布と吸水材の間に空間層を設けるように縫合したことを特徴とする請求項1記載のずきん。
- 表布が防水性を有するものであることを特徴とする請求項1記載のずきん。
- 吸水材が着脱可能となるような着脱機構を具備したことを特徴とする請求項1記載のずきん。
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