JP2010242273A - 2重の冷却方式を備えた頭部及び頸部冷却パッド - Google Patents
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Abstract
【課題】 炎天下又は高温場所でのスポーツや作業を行う際の日射病予防と快適性を目的として手持ち帽子の内側に簡単に貼りつける事の出来る頭部冷却パッド及び首周りに巻く頸部冷却パッドを提供する。
【解決の手段】 中央に保水部(2)これを包む保湿部(3)保湿部の周りを蒸発部兼延長カバー(4)で包んだ冷却体を水に浸し、手で圧縮解放する事で瞬時に吸水させた後A面に冷却剤を含む浸潤部(5)を蒸発部兼カバー(4)のカバー部分で包み込み、長手方向両端部に設けた接着部(6)で手持ち帽子に貼り付け又は首周りに巻いて留めたことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決の手段】 中央に保水部(2)これを包む保湿部(3)保湿部の周りを蒸発部兼延長カバー(4)で包んだ冷却体を水に浸し、手で圧縮解放する事で瞬時に吸水させた後A面に冷却剤を含む浸潤部(5)を蒸発部兼カバー(4)のカバー部分で包み込み、長手方向両端部に設けた接着部(6)で手持ち帽子に貼り付け又は首周りに巻いて留めたことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
この発明は水の気化熱利用と冷却剤の2重の冷却方式を備え、帽子内側に貼る頭部冷却パッド及び首周りに巻いて使用する頸部冷却パッドに関するものである。
従来、炎天下又は高温場所でのスポーツや作業を行う際に頭部を暑気より守る為
に昔から帽子を被るだけでなく水の気化熱を利用して、1.帽子の下に濡れタオルを載せ頭部を冷却していた。
その後、2.帽子上部又は横のすべり部分に繊維束を埋め込み、帽子全体を水に浸して使用する帽子も時折見受けられる様に成る。
3.水容器を載せ生地に水を浸透させる方式の帽子(特許公開2000−73220、2005−290566、2006−161254)。
4.幾つかの繊維層で構成し、全体を水で浸し被る帽子又はヘルメット(実用新案3009620、特許公開2006−328615、特開平9−21008、10−298815)。
5.帽子前部(オデコ部)又は下部の周り(すべり部)に水に浸したパッドを取り付けるタイプ(実用新案登録第3053988、特開平10−339536)
6.繊維層と縦方向の空気流通経路を併設したパッドをオデコ部分に取り付けた帽子(実開平5−77215、実公平7−11125)。
7.冷凍物をオデコ又は頭頂部分に嵌め込んだ帽子(特公開2001−73219、
実開平5−27019)。
8.冷却シートを毛髪の無いおでこに貼る帽子(特開平10−325010)。
9.送風装置を持つヘルメット(実用新案 第3022132)等々の提案もなされている。
また、日射病予防には頭部だけでなく、頸部の冷却も重要である。そのため、
10.濡れタオルを頸部に巻いたもの、
11.鉢巻状の繊維束を水に浸して頸部巻き結んだもの、
12.冷凍物を袋に入れて頸部に巻き結んだもの、が使用されて来た。
に昔から帽子を被るだけでなく水の気化熱を利用して、1.帽子の下に濡れタオルを載せ頭部を冷却していた。
その後、2.帽子上部又は横のすべり部分に繊維束を埋め込み、帽子全体を水に浸して使用する帽子も時折見受けられる様に成る。
3.水容器を載せ生地に水を浸透させる方式の帽子(特許公開2000−73220、2005−290566、2006−161254)。
4.幾つかの繊維層で構成し、全体を水で浸し被る帽子又はヘルメット(実用新案3009620、特許公開2006−328615、特開平9−21008、10−298815)。
5.帽子前部(オデコ部)又は下部の周り(すべり部)に水に浸したパッドを取り付けるタイプ(実用新案登録第3053988、特開平10−339536)
6.繊維層と縦方向の空気流通経路を併設したパッドをオデコ部分に取り付けた帽子(実開平5−77215、実公平7−11125)。
7.冷凍物をオデコ又は頭頂部分に嵌め込んだ帽子(特公開2001−73219、
実開平5−27019)。
8.冷却シートを毛髪の無いおでこに貼る帽子(特開平10−325010)。
9.送風装置を持つヘルメット(実用新案 第3022132)等々の提案もなされている。
また、日射病予防には頭部だけでなく、頸部の冷却も重要である。そのため、
10.濡れタオルを頸部に巻いたもの、
11.鉢巻状の繊維束を水に浸して頸部巻き結んだもの、
12.冷凍物を袋に入れて頸部に巻き結んだもの、が使用されて来た。
(イ)1は、短時間で冷却効果を無くす。
(ロ)2、3、4は、帽子全体が水浸し状態の為、重たさと頭部及び顔面への水の滴り感は避けられず使用感に難点があった。
(ハ)5、6、7、8のオデコ部分、又は下部(すべり部)だけの冷却では炎天の高温下頭頂部全体の猛暑回避にはならない。
(ニ)7は、使用時間も短く、局部的な冷え過ぎと屋外での再凍結に難点が残る。
(ホ)9は、決して軽くない頭部に掛る重量、電池の携行、ファンの回転音と振動、は重装備、異物感を払拭出来ず快適とは言い難い。
(ヘ)多くは水の気化熱を利用した帽子を使い、又提案されて来たが炎天の高温下、保水部の水温も上がっており、水の気化熱利用だけでは充分な冷却効果は得られなかった。
(ト)又1、5以外多くの提案は、冷却装置を組み込んだ帽子全体の提案であり、利用者は個人的に沢山の帽子を持っていても新に高価な冷却装置付き帽子を買わなければならず、その高価な帽子も夏場の一時期にしか使用出来ない。
また、頸部用として使用されて来た10、11は、水の気化熱利用の効果だけであり、冷却効果は充分でなく、結び目が団子状で密着性も悪く、外見的にもかっこ良いものでは無かった。
特に10は、短時間で冷却効果を無くしてしまう。12は、局部的に冷え過ぎ、保持時間も少なく戸外での再凍結に難点が在った。
本発明は以上の様な欠点を無くす為になされたものである
(ロ)2、3、4は、帽子全体が水浸し状態の為、重たさと頭部及び顔面への水の滴り感は避けられず使用感に難点があった。
(ハ)5、6、7、8のオデコ部分、又は下部(すべり部)だけの冷却では炎天の高温下頭頂部全体の猛暑回避にはならない。
(ニ)7は、使用時間も短く、局部的な冷え過ぎと屋外での再凍結に難点が残る。
(ホ)9は、決して軽くない頭部に掛る重量、電池の携行、ファンの回転音と振動、は重装備、異物感を払拭出来ず快適とは言い難い。
(ヘ)多くは水の気化熱を利用した帽子を使い、又提案されて来たが炎天の高温下、保水部の水温も上がっており、水の気化熱利用だけでは充分な冷却効果は得られなかった。
(ト)又1、5以外多くの提案は、冷却装置を組み込んだ帽子全体の提案であり、利用者は個人的に沢山の帽子を持っていても新に高価な冷却装置付き帽子を買わなければならず、その高価な帽子も夏場の一時期にしか使用出来ない。
また、頸部用として使用されて来た10、11は、水の気化熱利用の効果だけであり、冷却効果は充分でなく、結び目が団子状で密着性も悪く、外見的にもかっこ良いものでは無かった。
特に10は、短時間で冷却効果を無くしてしまう。12は、局部的に冷え過ぎ、保持時間も少なく戸外での再凍結に難点が在った。
本発明は以上の様な欠点を無くす為になされたものである
頭部冷却用は、中央に保水部(2)これを包む保湿部(3)保湿部の周りに蒸発部兼カバー(4)を備え冷却剤を含む浸潤部(5)を蒸発部兼カバー(4)のカバー部分で包み込み、長手方向両端部分に設けた接着部(6)で手持ち帽子の内部に貼り付ける。
頸部冷却用は、同様に保水部(2)、保湿部(3)、蒸発部兼カバー(4)、冷却剤を含む浸潤部(5)を持ち、長手方向の両端部分には蒸発部兼カバー(4)の延長部分で冷却体を持たない薄い繊維層を作り、この長手両端部分に設けた接着部(6)で首に巻いた後両端を合わせて固定する。
本発明は以上の構成よりなる水の気化熱利用と冷却剤の2重の冷却方式を備えた頭部冷却パッド及び頸部冷却パッドである。
頸部冷却用は、同様に保水部(2)、保湿部(3)、蒸発部兼カバー(4)、冷却剤を含む浸潤部(5)を持ち、長手方向の両端部分には蒸発部兼カバー(4)の延長部分で冷却体を持たない薄い繊維層を作り、この長手両端部分に設けた接着部(6)で首に巻いた後両端を合わせて固定する。
本発明は以上の構成よりなる水の気化熱利用と冷却剤の2重の冷却方式を備えた頭部冷却パッド及び頸部冷却パッドである。
弾性と保水性に富んだ材質で出来ている中央保水部はその周りを柔らかく吸水性に優れた保湿部に被覆され、保湿部の周りを蒸発部で包み、縫合している為水に浸して手で圧縮、解放するだけで瞬時に多量の水を吸収出来、水の滴りを切る程度に手で圧縮し、蒸発部に繋がったカバー部分を開きA面に冷却剤浸潤部を挟みカバー部分で包み込み、B面接着部(6a)を手持ち帽子内側の接着部(6b)に当て貼り付ける。
同様に必要個数のパッドを或る間隔を持たせて帽子内面に貼り付ければ良い。
短冊状の軽いパッドであるが、水の滴りも無く長時間の保水、保湿が可能と成り
水の気化熱利用と冷却剤の二重効果により凍結剤程の冷え過ぎも無く、水の気化熱だけでは得られなかったより低い温度が得られ、帽子内側に貼ったパッド間の空間隙間も含めて頭部全体が低温に保持され、通気性に優れた快適装着感が味わえる。
また日照も弱く冷え過ぎると感じた時は冷却剤を含む浸潤部を外して使用すれば冷却効果はやや落ちるが水の気化熱利用のみの低温が利用出来る。
高額な出費で新な帽子を買う必要も無く、お気に入りの手持ち帽子が使用出来る。
冷却パッドは洗濯可能で再使用出来る為、他のお気に入りの手持ち帽子内側にも接着部(6b)だけを貼れば1セットの冷却パッドで順繰りにすべての手持ち帽子に貼り付ける事が出来、日替わり冷却帽子を楽しむ事も出来る。
更に炎天下の夏が過ぎたら冷却用として使用した帽子は内側に数個の小さな接着部(6b)が付いているだけであり、何ら影響も無く元通り通常のお気に入りの手持ち帽子として使用出来、翌年以降も夏場は冷却用帽子、夏以外は通常の帽子として何度でも繰り返し使用出来る。
頸部冷却パッドは頭部冷却パッドと同様の構成でパッドの部分を長目に、両端には
中央部分と同一幅で長さ数センチの冷却体を持たない薄い繊維層を設けている。
パッド全体に水を含ませ、軽く手で圧縮して水を切り、蒸発部兼カバー(4)のカバー部分でA面に冷却剤を含む浸潤部(5)を挟み、A面を首周りに当て両端部の薄い所に設けた接着部(6a),(6b)で和服の襟を合わせる様に両端を重ねて留めれば結び目も無く肌に密着し、その上にシャツの襟部分が重なり装着状態も目立たず、外観を損なう事無く水の気化熱利用と冷却剤の二重の効果による低温と快適な装着感が得られる。
同様に必要個数のパッドを或る間隔を持たせて帽子内面に貼り付ければ良い。
短冊状の軽いパッドであるが、水の滴りも無く長時間の保水、保湿が可能と成り
水の気化熱利用と冷却剤の二重効果により凍結剤程の冷え過ぎも無く、水の気化熱だけでは得られなかったより低い温度が得られ、帽子内側に貼ったパッド間の空間隙間も含めて頭部全体が低温に保持され、通気性に優れた快適装着感が味わえる。
また日照も弱く冷え過ぎると感じた時は冷却剤を含む浸潤部を外して使用すれば冷却効果はやや落ちるが水の気化熱利用のみの低温が利用出来る。
高額な出費で新な帽子を買う必要も無く、お気に入りの手持ち帽子が使用出来る。
冷却パッドは洗濯可能で再使用出来る為、他のお気に入りの手持ち帽子内側にも接着部(6b)だけを貼れば1セットの冷却パッドで順繰りにすべての手持ち帽子に貼り付ける事が出来、日替わり冷却帽子を楽しむ事も出来る。
更に炎天下の夏が過ぎたら冷却用として使用した帽子は内側に数個の小さな接着部(6b)が付いているだけであり、何ら影響も無く元通り通常のお気に入りの手持ち帽子として使用出来、翌年以降も夏場は冷却用帽子、夏以外は通常の帽子として何度でも繰り返し使用出来る。
頸部冷却パッドは頭部冷却パッドと同様の構成でパッドの部分を長目に、両端には
中央部分と同一幅で長さ数センチの冷却体を持たない薄い繊維層を設けている。
パッド全体に水を含ませ、軽く手で圧縮して水を切り、蒸発部兼カバー(4)のカバー部分でA面に冷却剤を含む浸潤部(5)を挟み、A面を首周りに当て両端部の薄い所に設けた接着部(6a),(6b)で和服の襟を合わせる様に両端を重ねて留めれば結び目も無く肌に密着し、その上にシャツの襟部分が重なり装着状態も目立たず、外観を損なう事無く水の気化熱利用と冷却剤の二重の効果による低温と快適な装着感が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
スポンジ又は発泡ウレタンで出来た中央の保水部(2)を柔らかく吸水性と強度に優れた繊維層で出来た保湿部(3)で被覆し、これを荒目の繊維層で出来た蒸発部兼カバー(4)で包み縫合し、カバー部分でA面にメンソール系鎮痛塗布剤を繊維層に冷却効果剤として含ませた浸潤部(5)を包み込み、B面の接着部(6a)を手持ち帽子内側に貼り付けた相手接着部(6b)に押し当て装着する。
頸部冷却パッドは頭部冷却パッドと同じ構成である。
相違点は蒸発部兼カバー(4)のカバー部分はA面のみをカバーする幅とし、全体的に首周りを巻くに充分な長目のパッドとして両端の冷却体を持たない薄い繊維層部分に表裏互い違いに接着部(6a)、(6b)を貼っている点にあり、首周りに装着後両端を重ねれば簡単に装着出来る。
本発明は以上の様な構造である。
これを使用する時は冷却剤を含む浸潤部(5)を付けないパッド本体を水に浸し、手で圧縮、解放を行って水を含ませた後、滴りが無い程度に手で軽く圧縮して水を切り、蒸発部兼カバー(4)のカバーを開き、このカバーでA面に冷却剤を含む浸潤部(5)を挟み、A面からB面迄巻いて包み込み、B面両端の接着部(6a)を手持ち帽子内側に取り付けた接着部(6b)に押し当て帽子に貼り付ける。
適当な間隔を持たせて同様に必要個数のパッドを張り付けて炎天下又は高温場所で通常の帽子(又はヘルメット)と同様に被り使用すれば良い。
冷却パッドは1セット購入すれば手持ちの幾つかの帽子に接着部の相手(6b)を貼るだけでその他の帽子が冷却帽子として使用出来る事に成る。
また、日照りも強くなく、さほど高温でもなく、冷え過ぎると感じた時は冷却剤を
含む浸潤部(5)を取り外して使用すれば水の気化熱利用だけの低温が得られる。
頸部冷却パッドは同様に水切りをした後蒸発部兼カバー(4)のカバー部分でA面
に冷却剤を含む浸潤部(5)を挟み、A面を首に当て巻いた後、両端の薄い部分を胸の前に置き和服の襟を合わせる様に重ねれば簡単に装着出来る。
また、両端数センチの薄い部分に貼った長方形の接着部(6a)、(6b)で、短目が良ければ上部に貼り、長目が好きなら下部に貼れば好みの長さ調節が出来る。
冷却剤を含む浸潤部(5)は頭部冷却パッド、頸部冷却パッドの販売時に数回の使
用分を添付し、以降は使用者が必要の都度必要の量だけ購入する様にしておけば良い。
保水部(2)の材質は弾性と吸水性の良い繊維(布でも紙)でも良い。
保湿部(3)の材質は柔軟性の在る繊維でも良い。
蒸発部兼カバー(4)、冷却剤浸潤部(5)の生地は通気性と強度を持った荒目の布又は紙でも良い。
冷却剤を含む浸潤部(5)に塗布する冷却効果剤はタイガーバーム(登録商標)を
使ったが、日本製メンソレターム(登録商標)でも似た様な効果がある。
接着部(6)はマジックテープ(登録商標)を使ったが、ホック、両面テープ、ボ
タン、針と糸での縫い付け、ホッチキス等でも良い。
肌の敏感な人は避けた方が良いが、蒸発部兼カバーのカバー部分を無くし、蒸発部
A面に冷却剤を直接塗布しても良い。
此処では頭部と頸部に就いての使用例を示したが、同じ原理を活用し、形状に変化を持たせて高温場所でのスポーツや作業時に体の他の部位に使用する事も可能である。
また、パッドの形状は、長方形(短冊状)に限らず、円盤状、正方形、馬蹄形、ドウナツ状で出来たパッドでも良い。
[冷却効果]
上記発明品の効果を確認する為に実施したテスト要領と測定結果を下記に示す。
[テストでの使用品]
図8は測定の状態を示す図である。
1. 使用帽子;似た形状のゴルフ用白色帽子2個
2. 温度計;(株)アイシー社製サーモ モデル1010 2個
3. テスト対象品;A,帽子のみ、B,水を含ませたパッド、C,水を含ませたパッドに
冷却剤を含む浸潤部を付けたパッド。
4. テスト状況;段ボールと新聞紙を紐で縛り丸めたボールを作り、その上に帽子を被せ、ボールと帽子間及びパッド間に出来た隙間に温度センサーを入れて測定した
[測定結果]温度の単位は℃
スポンジ又は発泡ウレタンで出来た中央の保水部(2)を柔らかく吸水性と強度に優れた繊維層で出来た保湿部(3)で被覆し、これを荒目の繊維層で出来た蒸発部兼カバー(4)で包み縫合し、カバー部分でA面にメンソール系鎮痛塗布剤を繊維層に冷却効果剤として含ませた浸潤部(5)を包み込み、B面の接着部(6a)を手持ち帽子内側に貼り付けた相手接着部(6b)に押し当て装着する。
頸部冷却パッドは頭部冷却パッドと同じ構成である。
相違点は蒸発部兼カバー(4)のカバー部分はA面のみをカバーする幅とし、全体的に首周りを巻くに充分な長目のパッドとして両端の冷却体を持たない薄い繊維層部分に表裏互い違いに接着部(6a)、(6b)を貼っている点にあり、首周りに装着後両端を重ねれば簡単に装着出来る。
本発明は以上の様な構造である。
これを使用する時は冷却剤を含む浸潤部(5)を付けないパッド本体を水に浸し、手で圧縮、解放を行って水を含ませた後、滴りが無い程度に手で軽く圧縮して水を切り、蒸発部兼カバー(4)のカバーを開き、このカバーでA面に冷却剤を含む浸潤部(5)を挟み、A面からB面迄巻いて包み込み、B面両端の接着部(6a)を手持ち帽子内側に取り付けた接着部(6b)に押し当て帽子に貼り付ける。
適当な間隔を持たせて同様に必要個数のパッドを張り付けて炎天下又は高温場所で通常の帽子(又はヘルメット)と同様に被り使用すれば良い。
冷却パッドは1セット購入すれば手持ちの幾つかの帽子に接着部の相手(6b)を貼るだけでその他の帽子が冷却帽子として使用出来る事に成る。
また、日照りも強くなく、さほど高温でもなく、冷え過ぎると感じた時は冷却剤を
含む浸潤部(5)を取り外して使用すれば水の気化熱利用だけの低温が得られる。
頸部冷却パッドは同様に水切りをした後蒸発部兼カバー(4)のカバー部分でA面
に冷却剤を含む浸潤部(5)を挟み、A面を首に当て巻いた後、両端の薄い部分を胸の前に置き和服の襟を合わせる様に重ねれば簡単に装着出来る。
また、両端数センチの薄い部分に貼った長方形の接着部(6a)、(6b)で、短目が良ければ上部に貼り、長目が好きなら下部に貼れば好みの長さ調節が出来る。
冷却剤を含む浸潤部(5)は頭部冷却パッド、頸部冷却パッドの販売時に数回の使
用分を添付し、以降は使用者が必要の都度必要の量だけ購入する様にしておけば良い。
保水部(2)の材質は弾性と吸水性の良い繊維(布でも紙)でも良い。
保湿部(3)の材質は柔軟性の在る繊維でも良い。
蒸発部兼カバー(4)、冷却剤浸潤部(5)の生地は通気性と強度を持った荒目の布又は紙でも良い。
冷却剤を含む浸潤部(5)に塗布する冷却効果剤はタイガーバーム(登録商標)を
使ったが、日本製メンソレターム(登録商標)でも似た様な効果がある。
接着部(6)はマジックテープ(登録商標)を使ったが、ホック、両面テープ、ボ
タン、針と糸での縫い付け、ホッチキス等でも良い。
肌の敏感な人は避けた方が良いが、蒸発部兼カバーのカバー部分を無くし、蒸発部
A面に冷却剤を直接塗布しても良い。
此処では頭部と頸部に就いての使用例を示したが、同じ原理を活用し、形状に変化を持たせて高温場所でのスポーツや作業時に体の他の部位に使用する事も可能である。
また、パッドの形状は、長方形(短冊状)に限らず、円盤状、正方形、馬蹄形、ドウナツ状で出来たパッドでも良い。
[冷却効果]
上記発明品の効果を確認する為に実施したテスト要領と測定結果を下記に示す。
[テストでの使用品]
図8は測定の状態を示す図である。
1. 使用帽子;似た形状のゴルフ用白色帽子2個
2. 温度計;(株)アイシー社製サーモ モデル1010 2個
3. テスト対象品;A,帽子のみ、B,水を含ませたパッド、C,水を含ませたパッドに
冷却剤を含む浸潤部を付けたパッド。
4. テスト状況;段ボールと新聞紙を紐で縛り丸めたボールを作り、その上に帽子を被せ、ボールと帽子間及びパッド間に出来た隙間に温度センサーを入れて測定した
[測定結果]温度の単位は℃
1 パッド本体
2 保水部
3 保湿部
4 蒸発部兼カバー
5 冷却剤を含む浸潤部
6 接着部
7 接着部逃がし穴
C矢印 カバーを閉じる方向を示す
A面 人体接触面
B面 帽子又は服への接触面
2 保水部
3 保湿部
4 蒸発部兼カバー
5 冷却剤を含む浸潤部
6 接着部
7 接着部逃がし穴
C矢印 カバーを閉じる方向を示す
A面 人体接触面
B面 帽子又は服への接触面
Claims (1)
- 中央に弾力性と保水性に富む材質で出来た保水部(2)と、前記保水部(2)を包む保湿部(3)と、前記保湿部(3)の周りに蒸発部兼カバー(4)で更に包んだものからなる冷却体を有し、前記冷却体を水に浸し、前記冷却体の人体接触面(A面)に冷却剤を含む浸潤部(5)を蒸発部兼カバー(4)のカバー部分で包み込み、前記冷却体の一部に設けた接着部(6)を備えたことを特徴とする冷却パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009113187A JP2010242273A (ja) | 2009-03-19 | 2009-05-08 | 2重の冷却方式を備えた頭部及び頸部冷却パッド |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009097457 | 2009-03-19 | ||
JP2009113187A JP2010242273A (ja) | 2009-03-19 | 2009-05-08 | 2重の冷却方式を備えた頭部及び頸部冷却パッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010242273A true JP2010242273A (ja) | 2010-10-28 |
Family
ID=43095590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009113187A Pending JP2010242273A (ja) | 2009-03-19 | 2009-05-08 | 2重の冷却方式を備えた頭部及び頸部冷却パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010242273A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022004152A1 (ja) * | 2020-06-30 | 2022-01-06 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨てマスク |
JP2022013617A (ja) * | 2020-06-30 | 2022-01-18 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨てマスク |
-
2009
- 2009-05-08 JP JP2009113187A patent/JP2010242273A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022004152A1 (ja) * | 2020-06-30 | 2022-01-06 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨てマスク |
JP2022013617A (ja) * | 2020-06-30 | 2022-01-18 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨てマスク |
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