JP3148525U - 保冷バンド - Google Patents

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【課題】バンドの長さの変更が容易であり、かつ外れにくく、冷却効果が持続する保冷バンドを提供する。【解決手段】本体バンド10と保水バンド20からなり、本体バンド10は二重の帯状の布であり、保水バンド20は吸水性のある帯状の布であり、保水バンド20は本体バンド10に挟まれており、本体バンド10の一端に筒状の握部11、他端に瘤状部12が形成され、本体バンド10にポケット30が形成されている保冷バンドAである。保冷バンドAに水を含ませた後に着用すれば、首筋を冷やすことができる。握部11は本体バンド10に沿って滑動可能であるので長さの変更が容易である。瘤状部12が握部11を通ることが困難であるので、保冷バンドAに外力が加わったとしても外れてしまうという恐れがない。保冷剤40をポケット30に入れることにより、より強力に長時間首筋を冷やすことができる。【選択図】図1

Description

本考案は、保冷バンドに関する。さらに詳しくは、バンドの長さの変更が容易であり、かつ外れにくく、冷却効果が持続する保冷バンドに関する。
従来、夏場の熱中対策などのために、保冷剤などを装着することにより冷却機能を有した衣類が用いられている。
その一例として特許文献1の汗取りバンドがある。図6に示すように、特許文献1の汗取りバンド101は、吸水性に富み、かつ、乾燥性の良い繊維の布帛からなるバンド本体102の、皮膚に直接接触する部分が二重に形成され、この二重部分104がポケット状に形成されている。吸水性に富み、乾燥性の良い繊維の布帛からなる中袋103に、詰め綿108が均一に充填され、この中袋103が、二重部分104の開口部105から、出し入れできるようになっている。
中袋103を水で適度に湿らせ、この中袋103を入れた汗取りバンド101を冷蔵庫の中で冷却した後、この汗取りバンド101をネックバンドとして使用すると、夏場でも涼しく快適に過ごすことができる。
しかるに、汗取りバンド101は、その両端にベルベット式ファスナーが設けられているだけであるので、ネックバンドとして首に巻いたときに、バンドの長さの変更できる範囲が狭いという問題がある。
また、ベルベット式ファスナーによる係止であると、着用者が作業などをしているときに汗取りバンド101に外力が加わると容易に外れてしまうという問題がある。
さらに、中袋103を水で湿らせただけであるので、すぐに乾燥し、冷却効果が持続しないという問題がある。
登録実用新案第3041868号
本考案は上記事情に鑑み、バンドの長さの変更が容易であり、かつ外れにくく、冷却効果が持続する保冷バンドを提供することを目的とする。
第1考案の保冷バンドは、本体バンドと保水バンドからなる保冷バンドであって、前記本体バンドは二重の帯状の布であり、前記保水バンドは吸水性を有する帯状の布であり、前記保水バンドは前記本体バンドの二重の布の間に挟まれ、縫い合わされており、前記本体バンドの一端に筒状の握部が形成されていることを特徴とする。
第2考案の保冷バンドは、第1考案において、前記本体バンドの他端に瘤状部が形成されていることを特徴とする。
第3考案の保冷バンドは、第1考案において、前記本体バンドに保冷剤保持用のポケットが形成されていることを特徴とする。
第4考案の保冷バンドは、第1考案において、前記本体バンドが速乾性繊維で織られた布からなることを特徴とする。
第1考案によれば、吸水性を有する布が縫いこまれているので、保冷バンドを水に浸し軽く絞った後に首に着用すれば、気化熱の効果により首筋を冷やすことができる。また、本体バンドの握部に他端を通すことにより、保冷バンド全体として環状となるので首周りに巻くことができる。さらに、握部は本体バンド自身に沿って自在に滑動可能であるので保冷バンドの長さの変更が容易であり、保冷バンドの長さを着用者の首の太さにあわせて、あるいは着用者の好みに合わせてゆるく巻くことも、きつく巻くことも可能である。
第2考案によれば、本体バンドの瘤状部が握部を通ることが困難であるので、着用者が作業などをしているときに保冷バンドに外力が加わったとしても外れてしまうという恐れがない。
第3考案によれば、冷やした保冷剤をポケットに入れることにより、より強力に首筋を冷やすことができ、また、より長時間冷却効果を持続させることができる。
第4考案によれば、保冷バンドを水に浸したとしても、本体バンドはすぐに乾くので、首周りがべたつく恐れがない。
つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本考案の一実施形態に係る保冷バンドAの平面図である。図2は図1におけるI−I線矢視拡大断面図である。図3は図1におけるII−II線矢視拡大断面図である。図4は同保冷バンドAの使用方法の説明図である。図5は同保冷バンドAの着用時の外観図である。
図1に示すように、保冷バンドAは主に本体バンド10と保水バンド20からなる。本体バンド10は二重の帯状の布であり、図2に示すように、2枚の帯布を重ねてその縁を縫い合わせることにより形成されている。もちろん、一枚の帯布を折り返して同様の形状になるように縫い合わせてもよい。本体バンド10の幅寸法および長さ寸法は首に巻くのにちょうど良い寸法であり、例えば幅寸法が7cm程度、長さ寸法が70cm程度である。
一方、保水バンド20も帯状の布であり、その幅寸法は本体バンド10の幅寸法とほぼ同じであり、長さ寸法は本体バンド10の長さ寸法よりも短く、例えば30cm程度である。図2に示すように、保水バンド20は本体バンド10の二重の布の間に挟まれている。また、図1に示すように、保水バンド20は後述する握部11の方によった状態で、その中央付近が本体バンド10と一体となるように縫い合わされている。これは、保冷バンドAを首に巻いた場合、この保水バンド20の位置が首の後部周辺に対応するからである。
また、本体バンド10の一端は、折り返され縫い合わされており、筒状の握部11が形成されている。本体バンド10の他端も、折り返され縫い合わされているが、筒状とはなっておらず、本体バンド10の厚みを増して瘤状部12が形成されている。
図4に示すように、保冷バンドAの着用時には、瘤状部12が握部11に通され、保冷バンドAを環状にして用いる。また、保冷バンドAを洗濯する場合などには瘤状部12を握部11から抜いて、展開可能とすることも必要である。そのため、握部11の輪の大きさと瘤状部12の大きさは、着用時には抜けないように、かつ、洗濯時などには抜けるように適切な大きさに設計されている。
また、図1に示すように、本体バンド10には保冷剤保持用のポケット30が縫い付けられている。そのポケット30の位置は、着用時に首の後部周辺に対応する位置とすることが好ましい。本実施形態においてポケット30は、2枚の四角形の布片からなり、その2枚の布片が若干重なるように配置され、その外周が本体バンド10に縫い付けられている。すなわち、ポケット30の中央が開口し、そこから保冷剤40を入れ、保持することが可能となっている。
前記保水バンド20は吸水性を持たせた布である。吸水性をもたせるには、布の繊維自体に吸水性繊維を用いてもよく、布にキルティング加工して小さな収容部を沢山作り、各収容部に粒状の吸水性樹脂を封入してもよい。吸収性繊維の布としては、例えば「ベルオアシス」(登録商標)が挙げられる。前記本体バンド10およびポケット30は速乾性繊維で織られた布からなる。速乾性繊維の布としては、例えば「クールマックス」(登録商標)が挙げられる。
つぎに、保冷バンドAの使用方法を図4に基づき説明する。
まず、瘤状部12を握部11に通し、保冷バンドAを環状にしておく。このとき、瘤状部12を握部11から出し入れすると、環状になった部分の直径を大きくも小さくもできる。
つぎに、保冷バンドAの特に保水バンド20が縫いこまれている部分を水に浸し、軽くしぼる。つぎに、図5に示すように、保冷バンドAを頭から通し、首に巻きつける。最後に、握部11を本体バンド10に沿って滑動させて巻き具合を調節する。
保冷バンドAには保水バンド20が縫いこまれており、この保水バンド20は吸水性繊維で織られた布であるので、水に浸すと水を吸収することができる。保水バンド20に水を含んだ状態で首に巻きつければ、気化熱の効果により首筋を冷やすことができる。首には動脈が通っているので、首を冷やすと体全体が冷感を感じ、夏場の暑い時期でも過ごしやすくなる。そのため、屋外での熱中対策のために用いてもよいし、屋内で使用すれば、エアコンをつけずに、もしくは設定温度を上げた状態でも快適に過ごすことができる。
また、握部11は本体バンド10自身に沿って自在に滑動可能であるので保冷バンドAの長さの変更が容易であり、保冷バンドAの長さを着用者の首の太さにあわせて、あるいは着用者の好みに合わせてゆるく巻くことも、きつく巻くことも可能である。
また、瘤状部12が握部11を通ることが困難であるので、着用者が作業などをしているときに保冷バンドAに外力が加わったとしても外れてしまうという恐れがない。その一方、洗濯時など、保冷バンドAを展開する必要がある場合には、瘤状部12を握部11から抜き取り展開することも可能である。
さらに、保冷バンドAを水に浸したとしても、本体バンド10およびポケット30は速乾性繊維の布でありすぐに乾くので、首周りがべたつく恐れがない。
本実施形態の保冷バンドAは、あらかじめ冷やしておいた保冷剤40をポケット30に入れることも可能である。この場合、保水バンド20に水を含ませて使用しても良いし、水を含ませずに使用しても良い。
使用する保冷剤40は、首に巻きつけることを考慮すると、不凍性で冷やした状態でも柔軟に曲がる方が好ましい。
保冷剤40をポケット30に入れて保冷バンドAを着用することにより、より強力に首筋を冷やすことができ、また、より長時間冷却効果を持続させることができる。
なお、保冷バンドAは首以外にも頭に巻いて使用してもよい。その使用方法は以下のとおりである。
まず、瘤状部12を握部11に通し、保冷バンドAを環状にしておく。つぎに、保冷バンドAの特に保水バンド20が縫いこまれている部分を水に浸し、軽くしぼる。つぎに、保冷バンドAを頭に鉢巻状に巻きつける。この際、保水バンド20が額に当たるようにする。最後に、握部11を本体バンド10に沿って滑動させて頭に固定する。
また、保冷剤40をポケット30に入れて使用すれば、より強力に、より長時間冷却効果を持続させることができる。
頭に巻く場合でも、首に巻く場合と同様の効果を得ることができ、夏場の暑い時期でも屋内外で快適に過ごすことができる。
本考案の一実施形態に係る保冷バンドAの平面図である。 図1におけるI−I線矢視拡大断面図である。 図1におけるII−II線矢視拡大断面図である。 同保冷バンドAの使用方法の説明図である。 同保冷バンドAの着用時の外観図である。 従来技術の汗取りバンドの外観図である。
符号の説明
A 保冷バンド
10 本体バンド
11 握部
12 瘤状部
20 保水バンド
30 ポケット
40 保冷剤

Claims (4)

  1. 本体バンドと保水バンドからなる保冷バンドであって、
    前記本体バンドは二重の帯状の布であり、
    前記保水バンドは吸水性を有する帯状の布であり、
    前記保水バンドは前記本体バンドの二重の布の間に挟まれ、縫い合わされており、
    前記本体バンドの一端に筒状の握部が形成されている
    ことを特徴とする保冷バンド。
  2. 前記本体バンドの他端に瘤状部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の保冷バンド。
  3. 前記本体バンドに保冷剤保持用のポケットが形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の保冷バンド。
  4. 前記本体バンドが速乾性繊維で織られた布からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の保冷バンド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4663817B1 (ja) * 2010-07-11 2011-04-06 光彦 服部 保温可能な湿タオル保持具
JP2013180084A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Nitty Co Ltd 人の首部に使用する保冷具

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