JP3127119U - ネックウエア - Google Patents

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Abstract

【課題】首の周囲及び首の付根回りを巻くようにして着用し、容易に首の周囲及び首の付根回りの肌を覆うことができ、着用したときの見栄えが良く、着心地のよいネックウエアを提供する。
【解決手段】首の周囲Aを覆う首被覆部1と、該首被覆部の下端に連接され首の付根回りBを覆う身頃部2と、前記首被覆部および前記身頃部を縦断するように設けられた着脱のための前開き部3とを有し、前開き部を止めるためにファスナー等の止着具4を備え、また、前記身頃部の前開き部の裏側には、前記止着具の肌への接触を抑制する接触抑制部5aを突出するように形成した裏打ち部5を設け、首被覆部と身頃部を紫外線高遮蔽率布帛製の日焼け防止用のネックウエアとし、或いは、保温性のある布帛製とし保温用ネックウエアとするものである。
【選択図】図4

Description

本考案は、着衣から露出する首の周囲及び首の付根回りの肌を覆うネックウエアに関するものである。
着衣から露出した肌は、春から秋にかけては、太陽光にさらされると紫外線により日焼けする。女性にとっては首の周囲及び首の付根回りのケアーが美容上重要なポイントであることから、日中外出するとき、或いは、車の運転をするとき、露出した肌を如何に日焼けから守るか、大変気を遣うところとなっている。これらの首の周囲及び首の付根回りの肌の日焼けを防ぐため、日焼け止めクリームを塗ったり、日傘をさしたり、鍔の広い帽子を被ったり、肌が余り露出しない服装にしたり、ネッカチーフやスカーフを首の回りに巻き付けたり、様々な方法がとられている。
そして、秋の終わりから春先までの気温の低い時期においては、首の周囲及び首の付根回りが寒気に曝され寒い。そこで、襟巻、ネッカチーフ又はスカーフ等を首の回りに巻き付けて防寒を図っている。また、気温の低い夜眠るとき首の周囲を暖めて寝ると風邪を引きにくくし健康に良いとされ、リング状の襟巻等が使用されている。
しかし、首の周囲及び首の付根回りの肌を広く露出した被服が多く着用されるようになり、脱着が容易で、かつ、露出した首の周囲及び首の付根回りの肌を、全域にわたって充分に覆い、日焼けを防止し、或いは、防寒することは困難なことであった。
そこで、首の周囲及び首の付根回りの露出した肌を充分に覆うことができ、かつ、必要とする場合は簡単に装着でき、不要となった場合は簡単に取り外すことができるネックウエアが望まれている。
しかし、従来からあるものは、伸縮性のある生地をリング状にした首被覆部と、該首被覆部に首の付根回りを覆うスカート部を備えたものであり、容易に着脱することはできるが、頭から被る方式であるため、着脱する際髪が乱れたり、化粧が剥げ落ちたりする等不都合があり、さらに、リング状にした首被覆部とスカート部から構成されているので着用したときの見栄えが悪く、着心地も余りよくないと言う問題点があった。
本考案は、上記の問題点に鑑みて考案されたもので、首の周囲及び首の付根回りの肌にフィットし易い構成とし、首の周囲及び首の付根回りの露出した肌の全域を覆うことができ、かつ、着脱が容易で着脱する際髪が乱れたり、化粧が剥げ落ちたりすることがなく、着用したときの見栄え、着心地がよいネックウエアを提供することを目的としている。
本考案のネックウエアは、首の周囲を覆う首被覆部と、該首被覆部の下端に連接され首の付根回りを覆う身頃部と、前記首被覆部および前記身頃部を縦断するように設けられた着脱のための前開き部とを有するものである。
そして、前記ネックウエアは、首被覆部と身頃部とを紫外線高遮蔽率布帛製としたり、或いは、首被覆部と身頃部とを保温性のある布帛製とするものである。
前記ネックウエアの前開き部には、前開き部を止めるために止着具を備えている。この止着具は、ファスナー、ボタン、ホック、フックまたは面ファスナーが好ましい。
本考案のネックウエアは、前記身頃部の前記前開き部の裏側に設けられた裏打ち部を備えているものである。さらに、前記裏打ち部は、前記止着具及び止着具の前記前開き部への取付け部の肌への接触を抑制する接触抑制部を備えている。 そして、前記接触抑制部は、前記止着具及び止着具の前記前開き部への取付け部の背後を覆うように前記前開き部から突出するように形成された突出部とするのが好ましい。
前記身頃部は、首の付根回りの背中側を覆う後身頃部と、該後見頃部の一端に連接された首の付根回りの胸元を覆う右前身頃部と、前記後見頃部の他端に連接された首の付根回りの胸元を覆う左前身頃部とにより構成されている。
そして、前記後身頃部は丈が短く、前記右前身頃部および左前身頃部は、前記後見頃部との連接部において前記後見頃部とほぼ同じ丈を有し、かつ、前記前開き部における丈は、前記後見頃部より長いものとなっている。
また、前記後身頃部は丈が短く、前記右前身頃部および左前身頃部は、前記後見頃部との連接部において前記後見頃部とほぼ同じ丈とし、かつ、前記前開き部に向かって徐々に丈を長くしてもよい。
本考案のネックウエアによれば、首の周囲を覆う首被覆部と首の付根回りを覆う身頃部を作り、前記首被覆部の下端に前記身頃部を連設し、さらに、前記首被覆部および前記身頃部を縦断するように前記ネックウエアの着脱のための前開き部を有するものであるから、首の周囲及び首の付根回りの肌にフィットし易く、簡単に首の周囲及び首の付根回りを充分に覆うことができる。
そして、前記首被覆部と前記身頃部を紫外線高遮蔽率布帛製とすると、首の周囲及び首の付根回りの露出した肌を日焼けから守ることができ、また、前記首被覆部と前記身頃部を保温性のある布帛製とすると、露出した肌を寒気から守ることができる。
また、前記ネックウエアには前開き部が設けられているので、これを着用するときは、前開き部を広げ横長にし、ネッカチーフを首に巻くように、首の周囲及び首の付根回りに旋回するように巻き付けて着用することができる。そして、該ネックウエアを取り外す場合は、前開き部を開くことにより、首の周囲及び首の付根回りから簡単に取り外すことができる。
それ故、ネックウエアの着脱時に髪が乱れたり、化粧が剥げ落ちたりすることがない。
また、前開き部を止めるために止着具としてファスナー、ボタン、ホック、フックまたは面ファスナーを備えているので、ネックウエアを着脱する際、これらの止着具により前開き部の開閉ができるので、該ネックウエアの着脱が容易にできる。
前記ネックウエアは、前記身頃部の前記前開き部の裏側に裏打ち部を備えているから着用時の肌への感触がよく、前記首被覆部と前記身頃部を紫外線高遮蔽率布帛製とし本考案のネックウエアを日焼け防止用として使用する場合は、汗の吸収をする役目を果たし、また、前記首被覆部と前記身頃部を保温性のある布帛製とし本考案のネックウエアを保温用として使用する場合は、前記裏打ち部が保温性を高めることができる。
前記裏打ち部には、接触抑制部を備えているので、前記止着具及び止着具の前記前開き部への取付け部が肌へ接触することがなく、又は、接触が和らげられる。さらに、前記止着具及び止着具の取付け部の背後を覆うように前記前開き部から突出するように突出部が形成されているので、ファスナー等止着具と肌が直接接触することがなく、肌と止着具との擦れを和らげ着心地をよくすることができる。
前記身頃部は、首の付根回りの背中側を覆う後身頃部と、該後見頃部の一端に連接された首の付根回りの胸元を覆う右前身頃部と、前記後見頃部の他端に連接された首の付根回りの胸元を覆う左前身頃部とにより構成され、ワイシャツ・ブラウスと同じような形態となっているので、首の付根回りの肌に該ネックウエアがフィットし易く、着心地もよく体裁もよい。
そして、前記後身頃部は、丈が短く、前記右前身頃部および左前身頃部は、前記後見頃部との連接部において前記後見頃部とほぼ同じ丈を有し、かつ、前記前開き部における丈は、前記後見頃部より長いものとなっているので、胸元が広く開き、背中側の開きが少ない着衣に適し、かつ、肩のラインで前身頃部と後身頃部の丈を同じにして連設しているので、体裁もよい。
また、前記後身頃部は、丈を短くし、前記右前身頃部および左前身頃部は、前記前開き部に向かって徐々に丈を長くしているので、胸元の広く開いた着衣を着用する場合に適し、肌を太陽光から充分に守ることができ、また、寒気から体温の低下を防ぐことができる。
以下本考案のネックウエアの実施の形態の一例について図面を参照して説明する。
図1は、本考案のネックウエアの正面図、図2は、同一部切欠背面図、図3は、同中央縦断面図、図4は、本考案のネックウエアの前開き部を開き横に広げた展開図、図5は、同じく前開き部を開き横に広げた背面から見た展開図、図6は、本考案のネックウエアを着用した状態の参考図である。
本考案のネックウエアは、図1〜図6に示すように、
1は、紫外線の透過を防止する加工を施した紫外線高遮蔽率布帛製で、首Aの周囲を覆い隠すように円筒形に作られた首被覆部で、この首被覆部1は、ワイシャツ・ブラウスの衿のようにしてもよいが、立ち襟状にすると一層首の周囲を上部まで確実に覆うことができる。この首被覆部1は開いて首の周囲に装着できるように、縦断して左右に開閉できる前開き部3aが設けられている。
2は、同様に紫外線の透過を防止する加工を施した紫外線高遮蔽率布帛製で、首の付根回りBの胸元の右側を覆う右前身頃部2aと同じく左側を覆う左前身頃部2b、及び、背中側を覆う後身頃部2cを作り、後身頃部2cの一端に右前身頃部2aを、他端に左前身頃部2bを縫着し首の付根回りBを覆う身頃部2とし、この身頃部2を前記首被覆部1の下端に縫着して連設している。
身頃部2の右前身頃部2aと、左前身頃部2bとは縫着しないで左右に開閉できる前開き部3bとなっている。
前記首被覆部1に形成した前開き部3aと上記前開き部3bは、首被覆部1と身頃部2とを縦断するように一本の直線状に位置し着脱時に開閉する前開き部3となっている。
4は、前記前開き部3を止めるためのファスナー等の止着具で、ネックウエアを着脱する際、ファスナー4により前開き部3を開閉できるようになっている。ファスナーの代わりにボタン、ホック、フックまたは面ファスナーを使用してもよい。なお、「面ファスナー」とは、雄部材と雌部材とが、面単位で、着脱自由に構成されたものをいう。面ファスナーとしては、鉤状の突起が一面についた面部材と、パイル状の突起が一面についた面部材とが一組みとなった留め具が一般的である。面ファスナーの具体例としては、マジックテープ(登録商標) がある。
5は、前記右前身頃部2aと左前身頃部2bの裏側に縫着された裏打ち部で、肌への感触がよく汗を吸収する素材を使用する。該裏打ち部5の一端には、前記前開き部3に設けたファスナー4又はファスナーの取付け部が、直接肌に接することがないよう肌とファスナー4との接触又は肌とファスナー取付け部との接触を抑制又は遮る接触抑制部5aが設けられている。この接触抑制部5aは、前開き部3にファスナー4を取付けるとファスナーが肌に接触し、また、ファスナー取付け部が突出するので、その部分が肌に当たり擦れたりするのを防止するため、ファスナー4の背後及びファスナーの取付け部の背後を覆うように、前開き部3の一端からやや突出するように形成された突出部5aが設けられている。
前記後身頃部2cは、着衣の背中側の開口部を覆うものであり、一般の着衣は背中側の開口が少ないので後身頃部2cの丈は短くし、着衣と重なる部分を少なくしている。そして、前記右前身頃部2aおよび左前身頃部2bは、前記後見頃部2cとの連接部6において前記後見頃部2cとほぼ同じ丈として縫着して連設している。また、前記前開き部3における丈は、着衣の胸元が広く開いた衣服にも対応できるように、前記後見頃部2cの丈より長くなっている。さらに、前記右前身頃部2aおよび左前身頃部2bの丈は前記前開き部に向かって徐々に丈が長くなるようにして、胸元深くまで肌を覆うようにすることもできる。
上記実施例は、首被覆部1及び身頃部2を紫外線高遮蔽率布帛製とし、太陽光から露出した肌を守る日焼け防止用としたネックウエアについて説明したが、首被覆部1及び身頃部2を保温性のあるウール等で作り、着衣から露出した首の周囲及び首の付根回りの肌を、寒気から守ることができる保温用のネックウエアとすることもでき、さらに、気温の低い夜寝るとき装着する首の周囲及び襟元を暖めることができるネックウエアとすることもできる。
上記構成としたので、ネックウエアを着用するときは、前開き部3のファスナー4を外し、前開き部3を左右に広げ、首の周囲A及び首の付根回りBに、首に巻き付けるような感じで装着し、前開き部3のファスナー4を嵌め合わせ、右前身頃部2aと左前身頃部2bを閉じ、次いで、首被覆部1を閉じ合わせる。
これにより、首の周囲Aは首被覆部1により首の周囲が覆われ、特に、前記首被覆部1を立ち襟状とすれば、首の周囲の肌を上部まで覆うことができる。
また、首の付根回りBにも身頃部2が巻き付けられるように装着されるので、首の付根回りAの背中側には後身頃部2cが、また、胸元側には右前身頃部2aと左前身頃部2bがフィットし、あたかもワイシャツ・ブラウスを着た感じで着用でき、着心地も見栄えも良い。
さらに、裏打ち部5が前記右前身頃部2aと左前身頃部2bの裏側に縫着されているので、肌触りがよく、かつ、汗を吸収することができる。また、該裏打ち部5の一端には接触抑制部5aが設けられているので、前記前開き部3に設けたファスナー4そのものが直接肌に接することがなく、また、ファスナーの取付け部が肌に直接接触することがないので、肌とファスナー、肌とファスナーの取付け部が擦れ合ったり接触することがないので、着用時に違和感がなく着心地が良くなる。
また、前記後身頃部2cの丈を短くし、着衣と重なる部分を少なくしているので重ね着したような感覚はなく着心地がよい。そして、前記右前身頃部および左前身頃部の丈を長くし、又は、前開き部に向かって徐々に丈を長くした形状としているので、胸元を広くした衣服を着用する場合にも、胸元の全域を覆うことができ、肌の日焼けを充分に防ぐことができる。
そして、首被覆部1及び身頃部2を保温性のあるウール等で作り、寒い時期に使用する保温用のネックウエアとすると、着衣から露出した首の周囲及び首の付根回りの肌を、上記したように覆うことができ、寒気から守ることができる。さらに、気温の低い夜寝るとき装着すると首の周囲及び襟元を暖めることができ、風邪等の予防に役立ち健康にもよい。
以上本考案の実施の形態の一例について説明したが、本考案はこうした実施の形態のものに何等限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施しうることは勿論である。
本考案のネックウエアの正面図である。 同一部切欠背面図である。 同中央縦断面図である。 本考案のネックウエアの前開き部を開き横に広げた展開図である。 同じく前開き部を開き横に広げた背面から見た展開図である。 本考案のネックウエアを着用した状態の参考図である。
符号の説明
1 首被覆部
2a 右前身頃部
2b 左前身頃部
3 前開き部
4 止着具(ファスナー)
5 裏打ち部
5a 接触抑制部(突出部)
6 連結部
A 首の周囲
B 首の付根回り

Claims (11)

  1. 首の周囲を覆う首被覆部と、該首被覆部の下端に連接され首の付根回りを覆う身頃部と、前記首被覆部および前記身頃部を縦断するように設けた着脱のための前開き部とを有することを特徴とするネックウエア。
  2. 前記首被覆部と前記身頃部を紫外線高遮蔽率布帛製とした請求項1記載のネックウエア。
  3. 前記首被覆部と前記身頃部を保温性のある布帛製とした請求項1記載のネックウエア。
  4. 前記ネックウエアは、前開き部を止めるために止着具を備えている請求項1ないし3のいずれかに記載のネックウエア。
  5. 前記止着具は、ファスナー、ボタン、ホック、フックまたは面ファスナーである請求項4記載のネックウエア。
  6. 前記ネックウエアは、前記身頃部の前記前開き部の裏側に設けられた裏打ち部を備えている請求項1ないし5のいずれかに記載のネックウエア。
  7. 前記裏打ち部は、前記止着具及び止着具の前記前開き部への取付け部の肌への接触を抑制する接触抑制部を備えている請求項6に記載のネックウエア。
  8. 前記接触抑制部は、前記止着具及び止着具の前記前開き部への取付け部の背後を覆うように前記前開き部から突出するように形成された突出部である請求項7に記載のネックウエア。
  9. 前記身頃部は、首の付根回りの背中側を覆う後身頃部と、該後見頃部の一端に連接された首の付根回りの胸元を覆う右前身頃部と、前記後見頃部の他端に連接された首の付根回りの胸元を覆う左前身頃部とにより構成されている請求項1ないし9のいずれかに記載のネックウエア。
  10. 前記後身頃部は、丈が短く、前記右前身頃部および左前身頃部は、前記後見頃部との連接部において前記後見頃部とほぼ同じ丈を有し、かつ、前記前開き部における丈は、前記後見頃部より長いものとなっている請求項9に記載のネックウエア。
  11. 前記後身頃部は、丈が短く、前記右前身頃部および左前身頃部は、前記後見頃部との連接部において前記後見頃部とほぼ同じ丈を有し、かつ、前記前開き部に向かって徐々に丈が長くなっている請求項9に記載のネックウエア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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