JP2001146513A - ポリカーボネート樹脂の製造方法 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂の製造方法

Info

Publication number
JP2001146513A
JP2001146513A JP2000262536A JP2000262536A JP2001146513A JP 2001146513 A JP2001146513 A JP 2001146513A JP 2000262536 A JP2000262536 A JP 2000262536A JP 2000262536 A JP2000262536 A JP 2000262536A JP 2001146513 A JP2001146513 A JP 2001146513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polycarbonate resin
solution
weight
phenol compound
bis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000262536A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4511701B2 (ja
Inventor
Takeshi Furuno
毅 古野
Akiyoshi Manabe
昭良 真鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Chemicals Ltd filed Critical Teijin Chemicals Ltd
Priority to JP2000262536A priority Critical patent/JP4511701B2/ja
Publication of JP2001146513A publication Critical patent/JP2001146513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4511701B2 publication Critical patent/JP4511701B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 色相および熱安定性に優れ、且つ衛生性およ
び耐久性も良好なポリカーボネート樹脂の製造方法を提
供する。 【解決手段】 二価フェノール化合物のアルカリ水溶液
とカーボネート前駆体とを用いてポリカーボネート樹脂
を製造する方法において、二価フェノール化合物のアル
カリ水溶液と有機溶媒とを1:0.05〜30(重量
比)の割合で混合し、混合後分液して得た二価フェノー
ル化合物のアルカリ水溶液を原料として使用して、且つ
重合反応後のポリカーボネート樹脂溶液に熱安定剤を添
加することを特徴とするポリカーボネート樹脂の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリカーボネート樹
脂の製造方法に関する。更に詳しくは二価フェノール化
合物のアルカリ水溶液とカーボネート前駆体とを用いて
ポリカーボネート樹脂を製造する方法において、色相及
び熱安定性に優れたポリカーボネート樹脂を効率よく製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】二価フェノール化合物のアルカリ水溶液
とカーボネート前駆体とを用いてポリカーボネート樹脂
を製造する方法において、色相及び熱安定性に優れたポ
リカーボネート樹脂を得る方法として、ポリカーボネー
ト樹脂にホスファイト化合物やホスフェート化合物等の
リン系の熱安定剤を添加する方法が提案されている(特
公昭51−44552号公報、特開昭57−15825
4号公報、特開平2−18332号公報等)。
【0003】また、特開昭61−14227号公報に
は、反応原料液として、ビスフェノールAのアルカリ水
溶液に、有機溶媒を混合若しくは接触させた後に、分離
したアルカリ水溶液を使用する方法が示されている。
【0004】しかしながら、これらの方法によって得ら
れたポリカーボネート樹脂の色相及び熱安定性はある程
度改善されるが十分ではなく、また、かかる熱安定剤を
多量に添加すると衛生性の問題や樹脂の耐久性が劣ると
いう問題、また、ポリカーボネート樹脂と他の樹脂とを
混合してアロイ樹脂として用いる際に他の樹脂に対して
色相及び熱安定性等に悪影響を及ぼす問題がある。
【0005】したがって、ポリカーボネート樹脂に添加
する熱安定剤が適量のままで、より色相及び熱安定性に
優れたポリカーボネート樹脂を得られる製造方法の提供
が要望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、色相
および熱安定性に優れ、且つ衛生性および耐久性も良好
なポリカーボネート樹脂の製造方法を提供することであ
る。本発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意検討を重
ねた結果、原料として使用する二価フェノール化合物の
アルカリ水溶液が、得られるポリカーボネート樹脂の色
相及び熱安定性に影響を与えることおよび熱安定剤の添
加方法に着目し、かかる二価フェノール化合物のアルカ
リ水溶液と有機溶媒を混合し、分液した二価フェノール
化合物のアルカリ水溶液を原料として用いることおよび
重合反応後のポリカーボネート樹脂溶液に熱安定剤を添
加することによって、驚くべきことに、色相及び熱安定
性に優れたポリカーボネート樹脂が得られることを見出
し、本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、二価フェノール化合物のアルカリ水溶液とカーボネ
ート前駆体とを用いてポリカーボネート樹脂を製造する
方法において、二価フェノール化合物のアルカリ水溶液
と有機溶媒とを1:0.05〜30(重量比)の割合で
混合し、混合後分液して得た二価フェノール化合物のア
ルカリ水溶液を原料として使用して、且つ重合反応後の
ポリカーボネート樹脂溶液に熱安定剤を添加することを
特徴とするポリカーボネート樹脂の製造方法が提供され
る。
【0008】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明で使用される二価フェノール化合物の代表的な例と
しては、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4’−
ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、ビス{(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチ
ル)フェニル}メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノールA)、
2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニ
ル}プロパン、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3,
5−ジメチル)フェニル}プロパン、2,2−ビス
{(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ)フェニル}プ
ロパン、2,2−ビス{(3−イソプロピル−4−ヒド
ロキシ)フェニル}プロパン、2,2−ビス{(4−ヒ
ドロキシ−3−フェニル)フェニル}プロパン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジ
メチルブタン、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−メチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−4−メチルペンタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−4−イソプロピルシクロ
ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、9,9−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス
{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニル}フルオレ
ン、α,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−o−
ジイソプロピルベンゼン、α,α’−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼン、α,
α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプ
ロピルベンゼン、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−5,7−ジメチルアダマンタン、4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシジフェニル
ケトン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルお
よび4,4’−ジヒドロキシジフェニルエステル等があ
げられ、これらは単独または2種以上を混合して使用で
きる。
【0009】なかでも、ビスフェノールA、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサンとビスフェノールA、2,2−ビス
{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニル}プロパン
またはα,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−m
−ジイソプロピルベンゼンとの混合物が好ましく使用さ
れ、特にビスフェノールAが好ましい。
【0010】本発明において、二価フェノール化合物の
アルカリ水溶液と有機溶媒とを1:0.05〜30(重
量比)の割合で混合し、混合後分液して得た二価フェノ
ール化合物のアルカリ水溶液を原料として使用すること
が必要である。
【0011】本発明で有機溶媒と混合する二価フェノー
ル化合物のアルカリ水溶液に用いられるアルカリとして
は、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ金属水酸化物が好ましく用いられ、アルカリ量は二
価フェノール化合物1モルに対し1.7〜3.0モルが
好ましく、アルカリ水溶液中のアルカリ濃度は5.5〜
8.5重量%が好ましい。アルカリ量が、二価フェノー
ル化合物1モルに対し1.7モル以上であると二価フェ
ノール化合物の有機溶媒への溶解量が少なく、有機溶媒
と混合、分液後のアルカリ水溶液中の二価フェノール化
合物濃度が一定で、原料二価フェノール化合物のモル比
がばらつかず、安定した品質のポリカーボネート樹脂が
得られ好ましく、アルカリ量が二価フェノール化合物1
モルに対し3.0モル以下であるとホスゲン化反応時や
重合反応時に分解反応が進行し難く好ましい。また、水
溶液中のアルカリ濃度が5.5重量%以上であると水溶
液量が適量で反応速度が適度に進行し、装置も大型化す
ることもなく好ましく、アルカリ濃度が8.5重量%以
下であると二価フェノール化合物のアルカリ水溶液への
溶解度が低下せず、混合する有機溶媒へ溶解する割合が
低く、混合後のアルカリ水溶液中の二価フェノール化合
物の収率が高く好ましい。
【0012】本発明において、二価フェノール化合物の
アルカリ水溶液との混合に用いられる有機溶媒として
は、水と混じらない有機溶媒であり、具体的には塩化メ
チレン、テトラクロルエタン、トリクロルエタン、ジク
ロルエタン、クロルベンゼン、クロロホルム等のハロゲ
ン化炭化水素が好適に用いられ、特に塩化メチレンが好
ましく用いられる。これらの溶媒は単独でもしくは2種
以上混合して使用される。また、これらの有機溶媒に、
アセトン、n−へキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサ
ン、トルエン、キシレン等の溶媒を一部用いてもよい。
【0013】上記二価フェノール化合物のアルカリ水溶
液と上記有機溶媒とを1:0.05〜30(重量比)の
割合、好ましくは1:0.07〜28(重量比)の割
合、より好ましくは1:0.1〜25(重量比)で混合
する。有機溶媒の混合量が二価フェノール化合物のアル
カリ水溶液1重量部に対し0.05重量部未満の場合は
色相及び熱安定性に優れたポリカーボネート樹脂が得ら
れず好ましくなく、有機溶媒の混合量が30重量部を超
えても効果は上がらず有機溶媒の使用量が多くなり、設
備が大型化するだけで好ましくない。
【0014】上記二価フェノール化合物のアルカリ水溶
液と上記有機溶媒とを混合する方法としては、例えば、
両者を混合槽に投入し、攪拌翼を回転することにより攪
拌を行う方式(槽の中心軸と攪拌軸とを一致させるも
の、攪拌軸を傾斜させるもの、槽の側壁に攪拌軸を設け
るもの等)、槽を揺動させることにより攪拌を行う方
式、ポンプにより槽内の液を循環させる方式等が用いら
れる。混合攪拌した後、静置して有機溶媒溶液相とアル
カリ水溶液相を分液させ、アルカリ水溶液相を取り出す
ことができる。また、他の方法として、遠心抽出装置を
用いる方法も採用できる。かかる遠心抽出装置のなか
で、分散相の形成と、遠心分離処理を同一装置で連続し
て行える交流遠心抽出装置が好ましく、具体的には、
(株)日立製作所製ウルトレックスEP−02や川崎エ
ンジニアリング(株)製KCC遠心抽出機等の多孔板付
遠心抽出機が挙げられる。また、好ましくは300G以
上、より好ましくは700G以上の遠心力によって、遠
心抽出処理を行うことが好ましい。
【0015】本発明においては、上記混合された混合溶
液から分液したアルカリ水溶液相をポリカーボネート樹
脂の製造における原料として用いられる。
【0016】本発明におけるポリカーボネート樹脂の製
造方法としては、二価フェノール化合物のアルカリ水溶
液とカーボネート前駆体とを界面縮重合法で反応させる
方法が用いられる。ポリカーボネート樹脂を製造するに
当っては、必要に応じて触媒、末端停止剤、二価フェノ
ールの酸化防止剤等を使用してもよい。またポリカーボ
ネート樹脂は三官能以上の多官能性芳香族化合物を共重
合した分岐ポリカーボネート樹脂であっても、芳香族ま
たは脂肪族の二官能性カルボン酸を共重合したポリエス
テルカーボネート樹脂であってもよく、また、得られた
ポリカーボネート樹脂の2種以上を混合した混合物であ
ってもよい。
【0017】界面縮重合法による反応は、通常二価フェ
ノール化合物のアルカリ水溶液とホスゲンとの反応であ
り、有機溶媒の存在下に反応させる。有機溶媒として
は、例えば塩化メチレン、クロルベンゼン等のハロゲン
化炭化水素が用いられる。また、反応促進のために例え
ばトリエチルアミン、テトラ−n−ブチルアンモニウム
ブロマイド、テトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイ
ド等の第三級アミン、第四級アンモニウム化合物、第四
級ホスホニウム化合物等の触媒を用いることもできる。
その際、反応温度は通常0〜40℃、反応時間は10分
〜5時間程度、反応中のpHは9以上に保つのが好まし
い。
【0018】また、かかる重合反応において、通常末端
停止剤が使用される。かかる末端停止剤として単官能フ
ェノール類を使用することができる。単官能フェノール
類は末端停止剤として分子量調節のために一般的に使用
され、また得られたポリカーボネート樹脂は、末端が単
官能フェノール類に基づく基によって封鎖されているの
で、そうでないものと比べて熱安定性に優れている。か
かる単官能フェノール類としては、一般にはフェノール
又は低級アルキル置換フェノールであって、下記一般式
(1)で表される単官能フェノール類を示すことができ
る。
【0019】
【化1】
【0020】[式中、Aは水素原子、炭素数1〜9の直
鎖または分岐のアルキル基あるいはアリールアルキル基
であり、rは1〜5、好ましくは1〜3の整数であ
る。]
【0021】上記単官能フェノール類の具体例として
は、例えばフェノール、p−tert−ブチルフェノー
ル、p−クミルフェノールおよびイソオクチルフェノー
ルが挙げられる。
【0022】また、他の単官能フェノール類としては、
長鎖のアルキル基あるいは脂肪族ポリエステル基を置換
基として有するフェノール類または安息香酸クロライド
類、もしくは長鎖のアルキルカルボン酸クロライド類を
使用することができ、これらを用いてポリカーボネート
共重合体の末端を封鎖すると、これらは末端停止剤また
は分子量調節剤として機能するのみならず、樹脂の溶融
流動性が改良され、成形加工が容易になるばかりでな
く、殊に光学ディスク基板としての物性、特に樹脂の吸
水率を低くする効果があり、また、基板の複屈折が低減
される効果もあり好ましく使用される。なかでも、下記
一般式(2)および(3)で表される長鎖のアルキル基
を置換基として有するフェノール類が好ましく使用され
る。
【0023】
【化2】
【0024】
【化3】
【0025】[式中、Xは−R−O−、−R−CO−O
−または−R−O−CO−である、ここでRは単結合ま
たは炭素数1〜10、好ましくは1〜5の二価の脂肪族
炭化水素基を示し、nは10〜50の整数を示す。]
【0026】かかる式(2)の置換フェノール類として
はnが10〜30、特に10〜26のものが好ましく、
その具体例としては例えばデシルフェノール、ドデシル
フェノール、テトラデシルフェノール、ヘキサデシルフ
ェノール、オクタデシルフェノール、エイコシルフェノ
ール、ドコシルフェノール及びトリアコンチルフェノー
ル等を挙げることができる。
【0027】また、式(3)の置換フェノール類として
はXが−R−CO−O−であり、Rが単結合である化合
物が適当であり、nが10〜30、特に10〜26のも
のが好適であって、その具体例としては例えばヒドロキ
シ安息香酸デシル、ヒドロキシ安息香酸ドデシル、ヒド
ロキシ安息香酸テトラデシル、ヒドロキシ安息香酸ヘキ
サデシル、ヒドロキシ安息香酸エイコシル、ヒドロキシ
安息香酸ドコシル及びヒドロキシ安息香酸トリアコンチ
ルが挙げられる。
【0028】これらの末端停止剤は、得られたポリカー
ボネート樹脂の全末端に対して少くとも5モル%、好ま
しくは少くとも10モル%末端に導入されることが望ま
しく、また、末端停止剤は単独でまたは2種以上混合し
て使用してもよい。
【0029】ポリカーボネート樹脂の分子量は、粘度平
均分子量(M)で10,000〜100,000が好まし
く、11,000〜45,000がより好ましく、12,
000〜30,000が特に好ましい。かかる粘度平均
分子量を有するポリカーボネート樹脂は、十分な強度が
得られ、また、成形時の溶融流動性も良好であり成形歪
みが発生せず好ましい。かかる粘度平均分子量は塩化メ
チレン100mlにポリカーボネート樹脂0.7gを2
0℃で溶解した溶液から求めた比粘度(ηsp)を次式に
挿入して求めたものである。 ηsp/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]
は極限粘度) [η]=1.23×10-40.83 c=0.7
【0030】本発明の製造方法で得られるポリカーボネ
ート樹脂には熱安定剤が配合される。
【0031】かかる熱安定剤はリン系の熱安定剤が好ま
しく用いられ、例えば亜リン酸、リン酸、亜ホスホン
酸、ホスホン酸およびこれらのエステル等が挙げられ、
具体的には、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニ
ルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−te
rt−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,6
−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリ
デシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリ
オクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホス
ファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイ
ソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフ
ェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイ
ト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ビス(2,
6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペン
タエリスリトールジホスファイト、2,2−メチレンビ
ス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチル
ホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリ
トールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−
ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイ
ト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイ
ト、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェー
ト、トリメチルホスフェート、トリフェニルホスフェー
ト、ジフェニルモノオルソキセニルホスフェート、ジブ
チルホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジイソプ
ロピルホスフェート、4,4’−ビフェニレンジホスフ
ィン酸テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェ
ニル)、ベンゼンホスホン酸ジメチル、ベンゼンホスホ
ン酸ジエチル、ベンゼンホスホン酸ジプロピル等が挙げ
られる。
【0032】なかでも、トリス(ノニルフェニル)ホス
ファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェ
ニル)ホスファイト、トリス(2,6−ジ−tert−
ブチルフェニル)ホスファイト、及び4,4’−ビフェ
ニレンジホスフィン酸テトラキス(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル)等が好ましく使用され、特にトリ
ス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファ
イト及び4,4’−ビフェニレンジホスフィン酸テトラ
キス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)が好ま
しい。
【0033】これらは単独又は2種以上を混合して使用
できる。これらの熱安定剤の配合量は、ポリカーボネー
ト樹脂100重量部に対して好ましくは0.001〜
0.1重量部、好ましくは0.002〜0.05重量部
である。
【0034】前記熱安定剤をポリカーボネート樹脂に配
合する方法としては、重合反応後のポリカーボネート樹
脂溶液に添加する方法が採用される。この方法を用いる
ことにより、得られるポリカーボネート樹脂の色相およ
び熱安定性が格段に向上する。ポリカーボネート樹脂パ
ウダーに添加する方法では、本発明の目的は達成されな
い。重合反応後のポリカーボネート樹脂溶液に添加する
方法としては、精製終了後のポリカーボネート樹脂溶液
に添加する方法または温水で造粒する際に温水中に添加
する方法が好ましい。熱安定剤は、溶媒に溶解してある
いはそのまま添加しても構わない。
【0035】本発明の製造方法で得られるポリカーボネ
ート樹脂には、酸化防止剤、離型剤(脂肪酸エステル
等)、滑剤、可塑剤、帯電防止剤、増白剤、紫外線吸収
剤、耐候剤、抗菌剤、顔料、染料、充填剤、強化剤、他
樹脂やゴム等の重合体、難燃剤等の改質改良剤を適宜添
加して用いることができる。
【0036】また、本発明の製造方法で得られるポリカ
ーボネート樹脂は、色相および熱安定性が改良され、例
えば光磁気ディスク、各種追記型ディスク、デジタルオ
ーディオディスク(いわゆるコンパクトディスク)、光
学式ビデオディスク(いわゆるレーザディスク)、デジ
タル・バーサイル・ディスク(DVD)等の光学ディス
ク基板用の材料として、シリコンウエハー等の精密機材
収納容器の材料としてあるいは食品用途として好適に使
用でき、殊に光学ディスク基板用の材料として好適に採
用される。
【0037】
【実施例】以下、実施例に従って、本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。尚、評価は次に示す方法で行った。 (1)ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量 粘度平均分子量は、ポリカーボネート樹脂0.7gを塩
化メチレン100mlに溶解し、20℃で測定した比粘
度より求めた。
【0038】(2)色相(b値) 得られたポリカーボネート樹脂ペレットを射出成形機
(日本製鋼所(株)製:日鋼アンカー V−17−65
型)を用い、シリンダー温度340℃で可塑化後、厚さ
2mmの50mm角板を成形した。その成形板を色差計
(日本電色(株)製)を用いてb値を測定した。
【0039】(3)熱安定性(△E) 得られたポリカーボネート樹脂ペレットを射出成形機
(日本製鋼所(株)製:日鋼アンカー V−17−65
型)を用い、シリンダー温度340℃で10分間滞留さ
せたものとさせないものの試験片(厚さ2mmの50m
m角板)をそれぞれ作成し、その色相の変化(△E)を
測定した。色相の変化は、色差計(日本電色(株)製)
でそれぞれのL、a、b値を測定し、下記式を用いて算
出した。 ΔE=[(L′−L)2+(a′−a)2+(b′−b)
21/2 (L、a、bは滞留させないもの、L′、a′、b′は
10分間滞留させたもの)
【0040】[実施例1] (A)温度30℃にコントロールする機能を有した撹拌
機付き混合槽に7.67重量%水酸化ナトリウム水溶液
262.8重量部(0.504モル)を仕込み、攪拌下
に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
(ビスフェノールA)57.5重量部(0.252モ
ル)およびハイドロサルファイト0.12重量部を加え
た後、塩化メチレン320.4重量部を加えて10分間
攪拌し、分離槽にて静置分離し、ビスフェノールAの水
酸化ナトリウム水溶液相と塩化メチレン相とに分液し、
次いでビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液相を
取り出した。
【0041】(B)温度計、撹拌機及び還流冷却器付き
反応器に(A)で得られたビスフェノールAの水酸化ナ
トリウム水溶液全量と塩化メチレン181重量部を加
え、撹拌下15〜25℃で上記ホスゲン28.3重量部
を40分要して吹込んだ。ホスゲン吹き込み終了後、4
8重量%水酸化ナトリウム水溶液7.2重量部およびp
−tert−ブチルフェノール2.42重量部を加え、
撹拌を始め、乳化後トリエチルアミン0.06重量部を
加え、さらに28〜33℃で1時間撹拌して反応を終了
した。反応終了後生成物を塩化メチレンで希釈して水洗
した後塩酸酸性にして水洗し、水相の導電率がイオン交
換水と殆ど同じになったところで水洗を終了した。
【0042】水洗後のポリカーボネート溶液に、ポリカ
ーボネート樹脂100重量部に対して0.005重量部
のトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホ
スファイト(熱安定剤)を添加混合した。
【0043】このポリカーボネート溶液を、軸受け部に
異物取出口を有する隔離室を設けたニーダー中の温水に
滴下し、塩化メチレンを留去しながらポリカーボネート
樹脂をフレーク化した。次にこの含液したポリカーボネ
ート樹脂を粉砕、乾燥して粘度平均分子量15000の
ポリカーボネート樹脂パウダーを得た。このパウダーを
145℃、6時間乾燥し、ポリカーボネート樹脂100
重量部に対して0.06重量部のステアリン酸モノグリ
セリド(離型剤)を加えた。次に、かかるパウダーをベ
ント式二軸押出機[神戸製鋼(株)製KTX−46]に
よりシリンダー温度240℃、ベントガス真空度665
Paで脱気しながら溶融混練し、ペレットを得た。この
ペレットを用いて評価した。その結果を表1に示した。
【0044】[実施例2]実施例1において、熱安定剤
としてトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの代わりに4,4’−ビフェニレンジ
ホスフィン酸テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)66%、4−ビフェニレンホスフィン酸ビ
ス(2、4−tert−ブチルフェニル)20%、トリ
ス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファ
イト14%の混合組成物を用いる以外は実施例1と同様
の方法によりペレットを得、このペレットを評価した。
その結果を表1に示した。
【0045】[実施例3]実施例1において、トリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイ
トをポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.0
2重量部用いた以外は実施例1と同様の方法によりペレ
ットを得、このペレットを評価した。その結果を表1に
示した。
【0046】[実施例4]実施例1の(A)において、
塩化メチレンを32.0重量部に変更する以外は実施例
1と同様の方法によりペレットを得、このペレットを評
価した。その結果を表1に示した。
【0047】[実施例5]実施例1の(A)において、
6.0重量%水酸化ナトリウム水溶液を336重量部
(0.504モル)使用し、塩化メチレンを78.7重
量部に変更する以外は実施例1と同様の方法によりペレ
ットを得、このペレットを評価した。その結果を表1に
示した。
【0048】[実施例6]7.67重量%のビスフェノ
ールAの水酸化ナトリウム水溶液1重量部{水酸化ナト
リウム/ビスフェノールA=2.0(モル比)}と塩化
メチレン20重量部の割合でKCC遠心抽出機(川崎エ
ンジニアリングKK製)に導入し、遠心効果2500G
で混合、分液処理しビスフェノールAの水酸化ナトリウ
ム水溶液を得た。次いで、実施例1の(B)において、
上記ビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液を用い
る以外は実施例1と同様の方法によりペレットを得、こ
のペレットを評価した。その結果を表1に示した。
【0049】[比較例1]実施例1の(B)において、
トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホス
ファイトを水洗後のポリカーボネート樹脂溶液に添加す
る代わりに乾燥後のポリカーボネート樹脂パウダーに添
加すること以外は実施例1と同様の方法によりペレット
を得、このペレットを評価した。その結果を表1に示し
た。
【0050】[比較例2]実施例1の(B)において、
トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホス
ファイトを加えない以外は実施例1と同様の方法により
ペレットを得、このペレットを評価した。その結果を表
1に示した。
【0051】[比較例3](A)温度コントロール機能
を有した撹拌機付き混合槽に7.67重量%水酸化ナト
リウム水溶液262.8重量部(0.504モル)を仕
込み、攪拌下にビスフェノールA57.5重量部(0.
252モル)およびハイドロサルファイト0.12重量
部を加えた後、塩化メチレン9.6重量部を加えて10
分間攪拌し、分離槽にて静置分離してビスフェノールA
の水酸化ナトリウム水溶液相と塩化メチレン相とに分液
し、次いでビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液
相を取り出した。
【0052】このビスフェノールAの水酸化ナトリウム
水溶液相を、実施例1の(B)の方法と同様の方法によ
りペレットを得、このペレットを評価した。その結果を
表1に示した。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、色相及び熱
安定性に優れたポリカーボネート樹脂を効率よく得るこ
とができ、かかるポリカーボネート樹脂は、光学ディス
ク基板用の材料として好適に使用され、その奏する工業
的効果は格別である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F070 AA50 AC55 AE03 FA04 FB06 FC02 FC03 4J002 CG001 CG011 EW046 EW066 EW126 FD066 4J029 AA09 AB04 AB07 AC01 AE01 BB04A BB13A HC03 KA03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二価フェノール化合物のアルカリ水溶液
    とカーボネート前駆体とを用いてポリカーボネート樹脂
    を製造する方法において、二価フェノール化合物のアル
    カリ水溶液と有機溶媒とを1:0.05〜30(重量
    比)の割合で混合し、混合後分液して得た二価フェノー
    ル化合物のアルカリ水溶液を原料として使用して、且つ
    重合反応後のポリカーボネート樹脂溶液に熱安定剤を添
    加することを特徴とするポリカーボネート樹脂の製造方
    法。
JP2000262536A 1999-09-07 2000-08-31 ポリカーボネート樹脂の製造方法 Expired - Fee Related JP4511701B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000262536A JP4511701B2 (ja) 1999-09-07 2000-08-31 ポリカーボネート樹脂の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-252915 1999-09-07
JP25291599 1999-09-07
JP2000262536A JP4511701B2 (ja) 1999-09-07 2000-08-31 ポリカーボネート樹脂の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001146513A true JP2001146513A (ja) 2001-05-29
JP4511701B2 JP4511701B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=26540943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000262536A Expired - Fee Related JP4511701B2 (ja) 1999-09-07 2000-08-31 ポリカーボネート樹脂の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4511701B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005179505A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Teijin Chem Ltd 廃芳香族ポリカーボネート樹脂から芳香族ジヒドロキシ化合物のアルカリ水溶液を得る方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6114227A (ja) * 1984-06-29 1986-01-22 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリカ−ボネ−ト樹脂の製法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6114227A (ja) * 1984-06-29 1986-01-22 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリカ−ボネ−ト樹脂の製法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005179505A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Teijin Chem Ltd 廃芳香族ポリカーボネート樹脂から芳香族ジヒドロキシ化合物のアルカリ水溶液を得る方法
JP4550407B2 (ja) * 2003-12-19 2010-09-22 帝人化成株式会社 廃芳香族ポリカーボネート樹脂から芳香族ジヒドロキシ化合物のアルカリ水溶液を得る方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4511701B2 (ja) 2010-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4001184A (en) Process for preparing a branched polycarbonate
US6225436B1 (en) Polycarbonate preparation process
EP0177713B1 (en) Polycarbonate and optical disc substrate
EP0175905B1 (en) Polycarbonate and its use as optical disc substrate
JPH1135815A (ja) ポリカーボネート組成物
US6245405B1 (en) Optical molding material
JP3964557B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物および光学用成形品
US5494997A (en) Preparation of by the bischloroformate process of soft segment polycarbonate
JP2833713B2 (ja) 熱可塑性成形用組成物
JP4267363B2 (ja) 光学情報基板用ポリカーボネート組成物
JP3588558B2 (ja) 光学用ポリカーボネート樹脂成形材料および光ディスク基板
JP2001146513A (ja) ポリカーボネート樹脂の製造方法
JPH09183834A (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法
US4929709A (en) Polycarbonate containing aralkylphenyl end groups
JP3404203B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物
JPS6239624A (ja) ポリカ−ボネ−トよりなる光デイスク基板
JP2000052402A (ja) 芳香族ポリカーボネート成形品の製造方法
JPH11165342A (ja) ポリカーボネート成形品の製造方法
JP4091693B2 (ja) 光学用ポリカーボネート樹脂成形材料および光ディスク基板
JPH09157376A (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂およびその製造方法
JP4647148B2 (ja) ポリカーボネート樹脂の製造方法
JPH09183894A (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物
JP4798839B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物および情報記録媒体用基板
JPH04264129A (ja) ポリカーボネート
JPH09157377A (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100507

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees