JP2001146174A - フロントピラーの衝撃吸収構造 - Google Patents

フロントピラーの衝撃吸収構造

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JP2001146174A
JP2001146174A JP32932199A JP32932199A JP2001146174A JP 2001146174 A JP2001146174 A JP 2001146174A JP 32932199 A JP32932199 A JP 32932199A JP 32932199 A JP32932199 A JP 32932199A JP 2001146174 A JP2001146174 A JP 2001146174A
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JP
Japan
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pillar
windshield
front pillar
impact
upright wall
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JP32932199A
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English (en)
Inventor
Koji Enomoto
光司 榎本
Takashi Yoshida
傑 吉田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 障害物がフロントガラスに干渉した際の衝撃
をフロントピラーにおいて効果的に吸収でき、かつフロ
ントピラーの空気抵抗を低減できるようにする。 【解決手段】 フロントピラー14のピラーアウター1
5は、フロントガラス11の周縁部が固定される段部1
5cと、段部15cから車体後方に向けて延びる起立壁
部15dとを備えており、起立壁部15dには多数の孔
から構成された脆弱部15eが形成される。障害物がフ
ロントガラス11に干渉した際の衝撃がピラーアウター
15の段部15cから起立壁部15dに伝達されると、
脆弱部15eが前記荷重によって容易に座屈し、その緩
衝作用によって衝撃が吸収される。またフロントガラス
11の周縁部がピラーアウター15の段部15cに固定
されるので、フロントピラー14およびフロントガラス
11の接続部がフラッシュサーフェス化されて空気抵抗
が低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロントガラスに
加わる衝撃をフロントピラーにおいて吸収するフロント
ピラーの衝撃吸収構造に関する。
【0002】
【従来の技術】外部の障害物との干渉により自動車のフ
ロントピラーに前方から衝撃が作用したときに、フロン
トピラーが受ける衝撃および障害物が受ける衝撃を吸収
すべく、フロントピラーの前面に沿って閉断面の金属製
緩衝パネルを配置するとともに、この緩衝パネルの前面
に樹脂製カバー部材を固定したものが、特開平9−39
833号公報により公知である。上記構成によれば、自
動車のフロントピラーの前面のカバー部材に障害物が干
渉すると、障害物からカバー部材を介してフロントピラ
ーに加わる衝撃で緩衝パネルが押し潰されることによ
り、フロントピラーが受ける衝撃および障害物が受ける
衝撃が吸収される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、障害物がフロントピラーに直接干渉した場合には
有効であるが、障害物がフロントガラスに干渉して該フ
ロントガラスの周縁部からフロントピラーに衝撃が伝達
されたとき、その衝撃を効果的に吸収することができな
いという問題があった。またフロントガラスの前面から
緩衝パネルおよびカバー部材が前方に突出するため、空
気抵抗を低減するためのフラッシュサーフェス化が妨げ
られる問題があった。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、障害物がフロントガラスに干渉した際の衝撃をフロ
ントピラーにおいて効果的に吸収でき、かつフロントピ
ラーの空気抵抗を低減できるようにすることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、フロントガラ
スに加わる衝撃をフロントピラーにおいて吸収するフロ
ントピラーの衝撃吸収構造であって、ピラーアウターお
よびピラーインナーを結合してフロントピラーを構成
し、ピラーアウターはフロントガラスの周縁部が固定さ
れる段部と、該段部から車体後方に向けて延びる起立壁
部とを備え、該起立壁部はフロントピラーの他の部分よ
りも脆弱な脆弱部を有することを特徴とするフロントピ
ラーの衝撃吸収構造が提案される。
【0006】上記構成によれば、障害物がフロントガラ
スに干渉した際の衝撃が該フロントガラスの周縁部から
フロントピラーのピラーアウターの段部に伝達される
と、この段部から車体後方に向けて延びる起立壁部に前
後方向の圧縮荷重が作用する。このとき、起立壁部はフ
ロントピラーの他の部分よりも脆弱な脆弱部を有するた
め、該起立壁部が前記圧縮荷重によって容易に座屈し、
その緩衝作用によってフロントピラーが受ける衝撃およ
び障害物が受ける衝撃が吸収される。またフロントガラ
スの周縁部がピラーアウターの段部に固定されるので、
フロントピラーおよびフロントガラスの接続部がフラッ
シュサーフェス化されて空気抵抗が低減する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】図1〜図4は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は自動車の車体前部の斜視図、図2は図1の
2−2線拡大断面図、図3はピラーアウターの部分斜視
図、図4は障害物との干渉時の作用説明図である。
【0009】図1に示すように、自動車Vのフロントガ
ラス11の側縁と前部ドア12のドアガラス13の前縁
との間に、上端が車体後方に傾斜したフロントピラー1
4が設けられる。
【0010】図2から明らかなように、フロントピラー
14はピラーアウター15、ピラーインナー16、ステ
ィフナー17およびリーンフォースメント18の4つの
板材を結合して閉断面に構成される。車体外側に位置す
るピラーアウター15は断面溝型の部材であって、その
断面の両端に位置する一対のフランジ状の端縁部15
a,15bが、断面溝型のスティフナー17の断面の両
端に位置する一対の端縁部17a,17bにそれぞれ溶
接されており、これらピラーアウター15およびスティ
フナー17によって閉断面が構成される。
【0011】ピラーインナー16は断面S字状の部材で
あって、その断面の一端に位置する端縁部16aがステ
ィフナー17の一端に位置する端縁部17aに溶接され
る。リーンフォースメント18は断面平板状の部材であ
って、その断面の一端に位置する端縁部18aがピラー
インナー16の他端に位置する端縁部16bに溶接され
るとともに、その断面の他端に位置する端縁部18bが
スティフナー17の他端に位置する端縁部17bに溶接
される。而して、スティフナー17、ピラーインナー1
6およびリーンフォースメント18によって閉断面が構
成される。
【0012】ピラーアウター15の前面には段部15c
が形成されており、この段部15cに嵌合するフロント
ガラス11の周縁部がダムラバー19およびシーラント
20を介して固定される。フロントガラス11の周縁部
とピラーアウター15の段部15cとの隙間にはモール
21が装着される。段部15cの後方には概略車体前後
方向に延びる起立壁部15dが連なっており、この起立
壁部15dの後端は前記一方の端縁部15aに接続され
る。図3を併せて参照すると明らかなように、起立壁部
15dには本発明の脆弱部15eを構成する多数個の円
形の孔が所定間隔で形成される。
【0013】前部ドア12のドアピラー22に装着され
たドア外側ウエザーストリップ23およびドア内側ウエ
ザーストリップ24が、ピラーアウター15の車体外側
の側面に形成された階段状のシール壁部15fに当接
し、かつドアピラー22に装着された窓用ウエザースト
リップ25がドアガラス13に当接する。そしてフロン
トピラー14の車室側側面がガーニッシュ26によって
覆われる。
【0014】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0015】図4に示すように、フロントガラス11の
前面に障害物が干渉して矢印Fで示す衝撃が加わったと
き、その衝撃の荷重はフロントガラス11の周縁部から
フロントピラー14のピラーアウター15の段部15c
に伝達され、該段部15cを車体後方に押圧するため、
段部15cの後方に連なる起立壁部15dに圧縮荷重が
作用する。起立壁部15dに圧縮荷重が作用したとき、
その起立壁部15dには多数個の円形の孔よりなる脆弱
部15eが形成されているため、この脆弱部15eにお
いて起立壁部15dが容易に座屈してエネルギーを吸収
する。
【0016】而して、フロントガラス11に障害物が干
渉した際に該フロントガラス11からの荷重が伝達され
るピラーアウター15の起立壁部15dに脆弱部15e
を設け、この脆弱部15eの強度をフロントピラー14
の他の部分の強度よりも低く設定したので、前記脆弱部
15eにおいて起立壁部15dを確実に座屈させてフロ
ントピラー14が受ける衝撃および障害物が受ける衝撃
を何れも効果的に吸収することができる。しかもフロン
トガラス11の周縁部がピラーアウター15の段部15
cに嵌合した状態で固定されるので、ピラーアウター1
5およびフロントガラス11の前面をフラッシュサーフ
ェス化し、空気抵抗の低減に寄与することができる。
【0017】図5に示す第2実施例は、ピラーアウター
15の起立壁部15dに形成される脆弱部15eを、該
起立壁部15dの長手方向に沿って断続的に延びるスリ
ット状の開口で構成したものである。
【0018】図6に示す第3実施例は、ピラーアウター
15の起立壁部15dの肉厚を他の部分の肉厚よりも薄
くすることにより、該起立壁部15d自体を脆弱部15
eとしたものである。
【0019】図7に示す第4実施例は、ピラーアウター
15の起立壁部15dに形成される脆弱部15eを、該
起立壁部15dの長手方向に沿って連続的に延びる断面
三角状の溝で構成したものである。
【0020】上記第2実施例〜第4実施例によっても、
前述した第1実施例と同様の作用効果を達成することが
できる。
【0021】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0022】例えば、起立壁部15dの延びる方向は厳
密に車体前後方向に一致している必要はなく、障害物が
フロントガラス11に干渉した際に起立壁部15dに圧
縮荷重が作用する範囲内で車体前後方向に対して傾斜し
ていても良い。
【0023】また脆弱部15eの構造は第1〜第4実施
例のものに限定されず、起立壁部15dの強度をフロン
トピラー14の他の部分の強度よりも低くできるもので
あれば、任意の構造を採用することができる。
【0024】また実施例ではフロントピラー14をピラ
ーアウター15、ピラーインナー16、スティフナー1
7およびリーンフォースメント18の4つの部材から構
成しているが、スティフナー17およびリーンフォース
メント18は必ずしも必要ではなく、少なくともピラー
アウター15およびピラーインナー16を備えていれば
良い。図8に示す第5実施例のフロントピラー14はリ
ーンフォースメント18を備えておらず、ピラーアウタ
ー15、ピラーインナー16およびスティフナー17の
3つの部材でフロントピラー14を構成している。
【0025】また実施例では脆弱部15eをフロントピ
ラー14の長手方向に均一に配置しているが、フロント
ガラス11からの荷重が予想される部分だけに脆弱部1
5eを配置したり、脆弱部15eの強度をフロントピラ
ー14の長手方向に沿って変化させたりすることができ
る。
【0026】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、障害物がフロントガラスに干渉した際の衝撃
が該フロントガラスの周縁部からフロントピラーのピラ
ーアウターの段部に伝達されると、この段部から車体後
方に向けて延びる起立壁部に前後方向の圧縮荷重が作用
する。このとき、起立壁部はフロントピラーの他の部分
よりも脆弱な脆弱部を有するため、該起立壁部が前記圧
縮荷重によって容易に座屈し、その緩衝作用によってフ
ロントピラーが受ける衝撃および障害物が受ける衝撃が
吸収される。またフロントガラスの周縁部がピラーアウ
ターの段部に固定されるので、フロントピラーおよびフ
ロントガラスの接続部がフラッシュサーフェス化されて
空気抵抗が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の車体前部の斜視図
【図2】図1の2−2線拡大断面図
【図3】ピラーアウターの部分斜視図
【図4】障害物との干渉時の作用説明図
【図5】本発明の第2実施例に係るピラーアウターの斜
視図
【図6】本発明の第3実施例に係るピラーアウターの斜
視図
【図7】本発明の第4実施例に係るピラーアウターの斜
視図
【図8】本発明の第5実施例に係る、前記図2に対応す
る図
【符号の説明】
11 フロントガラス 14 フロントピラー 15 ピラーアウター 15c 段部 15d 起立壁部 15e 脆弱部 16 ピラーインナー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントガラス(11)に加わる衝撃を
    フロントピラー(14)において吸収するフロントピラ
    ーの衝撃吸収構造であって、 ピラーアウター(15)およびピラーインナー(16)
    を結合してフロントピラー(14)を構成し、ピラーア
    ウター(15)はフロントガラス(11)の周縁部が固
    定される段部(15c)と、該段部(15c)とから車
    体後方に向けて延びる起立壁部(15d)とを備え、該
    起立壁部(15d)はフロントピラー(14)の他の部
    分よりも脆弱な脆弱部(15e)を有することを特徴と
    するフロントピラーの衝撃吸収構造。
JP32932199A 1999-11-19 1999-11-19 フロントピラーの衝撃吸収構造 Pending JP2001146174A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120049575A1 (en) * 2010-08-26 2012-03-01 Honda Motor Co., Ltd. Pillar reduction by outer panel cut

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120049575A1 (en) * 2010-08-26 2012-03-01 Honda Motor Co., Ltd. Pillar reduction by outer panel cut
US8398157B2 (en) * 2010-08-26 2013-03-19 Honda Motor Co., Ltd. Pillar reduction by outer panel cut

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