JP2001145400A - 誘導電動機の制御装置 - Google Patents
誘導電動機の制御装置Info
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Abstract
て、誘導電動機の速度を確実に制御することができる誘
導電動機の制御装置を提供する。 【解決手段】 励磁電流方向電圧指令値及びトルク電流
方向電圧指令値に基づいて出力電圧指令値を演算する出
力電圧指令演算回路9で得られた出力電圧指令値と、直
流電圧を任意の周波数と電圧の交流に変換して誘導電動
機IMに1次周波数と1次電圧を供給する電力変換器1
で検出した直流電圧検出値とを監視して、電力変換器1
の出力電圧が飽和することを判別し、飽和量に応じて誘
導電動機IMの誘起電圧と磁束指令の大きさを可変調整
するための電圧飽和防止回路12を備えた誘導電動機の
制御装置。
Description
り誘導電動機の回転速度を制御する誘導電動機の制御装
置に関する。
として、インバータを用いた可変電圧可変周波数による
速度制御が知られている。さらに、近年では、より高精
度に誘導電動機の速度を制御するべく、誘導電動機に供
給される1次電流を、トルクに直接関与する励磁電流
(磁束を発生させる電流)とトルク電流(トルクを発生
させる電流)とでそれぞれ独立に制御することにより、
直流電動機と同様にトルク制御可能なベクトル制御が実
用化されている。従って、ベクトル制御においては、励
磁電流指令及びトルク電流指令通りに実電流が流れるこ
とが必須である。
ロック図である。図4において、この誘導電動機の制御
装置は、3相交流電源からの交流を直流化したのち、P
WM制御方式によるインバータで任意の周波数と電圧の
交流に再度変換し、この1次周波数及び1次電圧を誘導
電動機IMに供給する電力変換器1を有している。速度
推定回路3は、外部から入力される速度指令ωrefが入
力され、かつ、後に説明する座標変換回路2が出力する
励磁電流帰還値Idfb及びトルク電流帰還値Iqfbから速
度推定値ωrを求める。座標変換回路2は、誘導電動機
IMへの1次電流を検出して座標変換を行った励磁電流
帰還値Idfb及びトルク電流帰還値Iqfbを送出する。ま
た、1次角周波数演算回路4は、速度推定値ωrとすべ
り周波数ωsから1次角周波数ω1を演算して出力する。
励磁電流制御回路5は、励磁電流指令値Idrefと座標変
換回路2からの励磁電流帰還値Idfbとが一致するよう
に励磁電流方向電圧を制御する。トルク電流制御回路6
は、トルク電流指令値Iqrefと座標変換回路2からのト
ルク電流帰還値Iqfbとが一致するようにトルク電流を
制御する。励磁電流方向成分電圧補償回路7は、誘導電
動機IMの漏れインダクタンスや1次抵抗による逆起電
力の励磁電流方向成分の電圧を励磁電流制御回路5から
の出力で補正した励磁電流方向電圧指令値Vdrefを生成
して出力する。
は、誘導電動機IMの磁束で発生する誘起電圧と1次抵
抗による逆起電力のトルク電流方向成分の電圧をトルク
電流制御回路6からの出力で補正したトルク電流方向電
圧指令値Vqrefを生成して出力する。出力電圧指令演算
回路9は、励磁電流方向成分電圧補償回路7からの励磁
電流方向電圧指令値Vdrefとトルク電流方向成分電圧補
償回路8からのトルク電流方向電圧指令値Vqrefとから
求めた出力電圧指令値Vrefを演算する。出力電圧位相
角指令演算回路10は、励磁電流方向成分電圧補償回路
7が出力する励磁電流方向電圧指令値Vdrefとトルク電
流方向成分電圧補償回路8が出力するトルク電流方向電
圧指令値Vqrefとの位相角を求め、かつ、1次角周波数
演算回路4からの1次角周波数ω1の積分値とから位相
角指令値θrefを演算する。空間座標変換回路11は、
出力電圧指令演算回路9が出力する出力電圧(1次電
圧)指令値Vrefと出力電圧位相角指令演算回路10が
出力する位相角指令値θrefからPWM信号を生成して
出力する。なお、図中SFSはソフトスタータ、AFRは磁束
制御器、V/f は誘導電動機の誘導起電力係数、eは誘導
電動機の磁束により誘起される電圧、Φrefは磁束指
令、Iqrefはトルク電流指令値、Iqfbはトルク電流帰
還値、Idfbは励磁電流帰還値、ACRIqはトルク電流制御
ゲイン、ACRIdは励磁電流制御ゲイン、CEMF(R1)は誘導
電動機の1次抵抗による逆起電力、CEMF(R1,l)は誘導
電動機の漏れインダクタンスと1次抵抗による逆起電
力、Vfbは直流電圧検出値、VpnはインバータのPN間
電圧、θは磁束位相角、θ1はVdrefとVqrefの位相角を
表す。
来のベクトル制御による誘導電動機の制御では、電力変
換器1の出力電圧が飽和する領域では、励磁電流指令及
びトルク電流指令通りの実電流が得られなくなるため、
電流制御が不安定になり、よって正確な速度制御ができ
難いという問題がある。そこで、本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、電力変換器の出力電圧が飽和し
ないようにして、誘導電動機の速度を確実に制御するこ
とができる誘導電動機の制御装置を提供することを目的
とする。
に、本発明は、電力変換器1の出力電圧が飽和しないよ
うに、飽和量に応じて誘導電動機の誘起電圧と磁束指令
の大きさを可変調整することにより、飽和領域で発生す
る電流制御の不安定を回避したものである。このため
に、請求項1記載の本発明は、直流電圧を任意の周波数
と電圧の交流に変換して誘導電動機に1次周波数と1次
電圧として供給する電力変換器と、前記誘導電動機に供
給される1次電流を励磁電流帰還値とトルク電流帰還値
に変換して出力する座標変換回路と、前記座標変換回路
が出力する励磁電流帰還値とトルク電流帰還値から速度
推定値を求める速度推定回路と、前記速度推定回路とす
べり補償回路から1次角周波数を演算して出力する1次
角周波数演算回路と、誘導電動機の磁束を発生させる励
磁電流指令値と前記励磁電流帰還値とが一致するように
励磁電流方向電圧を制御する励磁電流制御回路と、誘導
電動機のトルクを発生させるトルク電流指令値とトルク
電流帰還値が一致するようにトルク電流方向電圧を制御
するトルク電流制御回路と、前記誘導電動機の漏れイン
ダクタンスと1次抵抗による逆起電力の励磁電流方向成
分の電圧とを前記励磁電流制御回路からの出力で補正し
て励磁電流方向電圧指令値を生成し出力する励磁電流方
向成分電圧補償回路と、前記誘導電動機の磁束で発生す
る誘起電圧と1次抵抗による逆起電力のトルク電流方向
成分の電圧とを前記トルク電流制御回路からの出力で補
正してトルク電流方向電圧指令値を生成し出力するトル
ク電流方向成分電圧補償回路と、前記励磁電流方向電圧
指令値及び前記トルク電流方向電圧指令値に基づいて出
力電圧指令値を演算する出力電圧指令演算回路と、前記
励磁電流方向電圧指令値及び前記トルク電流方向電圧指
令値並びに前記励磁電流指令値及び前記トルク電流指令
値から求められる1次角周波数に基づいて位相角指令値
を演算する出力電圧位相角指令演算回路と、前記出力電
圧指令値及び前記位相角指令値に基づいて前記電力変換
器を通じて前記誘導電動機へ供給する1次電圧を生成す
る空間座標変換回路とからなる誘導電動機の制御装置に
おいて、前記出力電圧指令演算回路で得られた出力電圧
指令値と、前記電力変換器で検出する直流電圧検出値V
fbを監視し、前記電力変換器の出力電圧が飽和すること
を判別し、飽和量に応じて前記誘導電動機の誘起電圧と
磁束指令の大きさを可変調整するための電圧飽和防止回
路を備えたものである。上記構成の誘導電動機の制御装
置によれば、電力変換器の出力電圧が飽和することを判
別し、飽和量に応じて前記誘導電動機の誘起電圧と磁束
指令の大きさを可変調整すれば、電流制御の応答が一定
に保持され、安定した電流制御が行われる。
算回路で得られた出力電圧指令値と、電力変換器の電力
変換素子で直流化しコンデンサで平滑化したインバータ
のPN間電圧を√2で割って得た直流電圧検出値との比
率の大きさを監視することにより、前記電力変換器の出
力電圧が飽和しているかどうかを判別し、さらに飽和量
に応じて、ゲイン調整器で誘導電動機の誘起電圧と磁束
指令の大きさを可変調整するものとすることができる。
ゲイン調整器は、出力電圧指令値と、直流電圧検出値の
比率が設定値以下のときはゲインを1で一定とし、前記
比率が前記設定値を超えると誘起電圧と磁束指令の大き
さを小さくするようにゲイン調節する。ゲイン調整器の
ゲインに、下限リミットを設け、ゲインを小さくしすぎ
るとベクトル制御が不安定になることを防止する。ゲイ
ン調整器の出力側に、誘起電圧と磁束指令の大きさを急
峻に変化させないようにするための、モータの2次時定
数Tのフィルタを設ける。
て添付図面を参照して詳細に説明する。図1は誘導電動
機の制御装置に電圧飽和防止回路を追加した本発明の構
成を示すブロック図である。図1においては、図4の従
来の制御装置の構成に出力電圧指令演算回路9で得られ
た出力電圧指令値Vrefと、電力変換器1で検出する直
流電圧検出値Vfbを監視して、電力変換器1の出力電圧
が飽和することを判別し、飽和量に応じて誘導電動機の
誘起電圧と磁束指令の大きさを可変調整するための電圧
飽和防止回路12が設けられている。
る。3相交流電源からの交流を電力変換器1における電
力変換素子1aで直流化し、コンデンサ1bを用いて平
滑化させる。この後、PWM制御方式のインバータ1c
で任意の周波数と電圧の交流に再度変換し、この1次周
波数及び1次電圧を誘導電動機IMに供給する。誘導電
動機IMへの1次電流が座標変換回路2で検出され、こ
こで座標変換した励磁電流帰還値Idfb及びトルク電流
帰還値Iqfbを送出する。速度推定回路3は励磁電流帰
還値とトルク電流帰還値から速度推定値ωrを求める。
この速度推定値ωrと外部から入力される速度指令値ωr
efが一致するように励磁電流指令値Idref及びトルク電
流指令値Iqrefが演算され、この励磁電流指令値Idref
が1次角周波数演算回路4、励磁電流制御回路5及び励
磁電流方向成分電圧補償回路7に入力される。また、ト
ルク電流指令値Iqrefが1次角周波数演算回路4、トル
ク電流制御回路6、励磁電流方向成分電圧補償回路7及
びトルク電流方向成分電圧補償回路8へ入力される。な
お、速度推定値ωrは、速度検出器が設けられている場
合、この速度検出器からの速度検出値が用いられる。
励磁電流制御回路5では、励磁電流指令値Idrefと座標
変換回路2からの励磁電流帰還値Idfbとが一致するよ
うに励磁電流方向電圧を制御する。また、トルク電流指
令値Iqrefが入力されるトルク電流制御回路6では、こ
のトルク電流指令値Iqrefと座標変換回路2からのトル
ク電流帰還値Iqfbとが一致するように、その制御が行
われる。励磁電流方向成分電圧補償回路7は、誘導電動
機IMの漏れインダクタンスと1次抵抗による逆起電力
の励磁電流方向成分の電圧を、励磁電流制御回路5から
の出力で補正した励磁電流方向電圧指令値Vdrefを生成
して出力電圧指令演算回路9及び出力電圧位相角指令演
算回路10に出力する。トルク電流方向成分電圧補償回
路8は、誘導電動機IMの磁束で発生する誘起電圧と1
次抵抗による逆起電力のトルク電流方向成分の電圧をト
ルク電流制御回路6からの出力で補正したトルク電流方
向電圧指令値Vqrefを生成して出力電圧指令演算回路9
及び出力電圧位相角指令演算回路10に出力する。
向成分電圧補償回路7からの励磁電流方向電圧指令値V
drefとトルク電流方向成分電圧補償回路8からのトルク
電流方向電圧指令値Vqrefとから出力電圧指令値Vref
を次式(1)で求め、この出力電圧指令値Vrefが空間
座標変換回路11及び電圧飽和防止回路12へ出力され
る。 Vref = √(Vdref2+Vqref2) …(1) 出力電圧位相角指令演算回路10では、励磁電流方向成
分電圧補償回路7が出力する励磁電流方向電圧指令値V
drefとトルク電流方向成分電圧補償回路8が出力するト
ルク電流方向電圧指令値Vqrefとの位相角θ1を次式
(2)で求め、かつ、1次角周波数演算回路4が出力す
る1次角周波数ω1の積分値とを合成した位相角指令値
θrefを空間座標変換回路11に出力する。 θ1= tan-1(Vdref/Vqref) …(2) 空間座標変換回路11は、出力電圧指令演算回路9から
の出力電圧指令値Vrefと、出力電圧位相角指令演算回
路10からの位相角指令値θrefからPWM信号を生成
して電力変換器1におけるインバータを駆動する。
構成を示すブロック図である。図2において、14は誘
導電動機の誘導起電力係数V/fを速度指令ωrefとす
べり角周波数ωsの和に乗算する係数器、15は係数器
14の出力に電圧飽和防止回路12の出力を乗算する乗
算器、16は出力電圧指令値Vrefと直流電圧検出値Vf
bの比を演算する割算器、17は後述するゲイン調整
器、18はモータの2次回路時定数Tを持つフィルタで
ある。電圧飽和防止回路12の動作について説明する。
まず、出力電圧指令演算回路9で得られた出力電圧指令
値Vrefと電力変換器1で検出した直流電圧検出値Vfb
との比率(Vref/Vfb)を割算器16により演算す
る。ここで、直流電圧検出値Vfbは、電力変換器1の電
力変換素子1aで直流化し、コンデンサ1bで平滑化し
たインバータのPN間電圧Vpnを割算器13により√2
で割って得る。前記の比率(Vref/Vfb)の大きさを
監視することにより、電力変換器1の出力電圧が飽和し
ているかどうかを判別し、さらに飽和量に応じて、ゲイ
ン調整器17でゲインを調整する。このゲイン調整器1
7では、図3にゲイン特性例を示すように、出力電圧指
令値Vrefと、直流電圧検出値Vfbの比率(Vref/Vf
b)が0.9以下のときはゲインを1で一定とする。こ
のVref/Vfbの比率が0.9を超えると誘起電圧と磁
束指令の大きさを小さくするようにゲイン調節する。な
お、ゲインを小さくしすぎるとベクトル制御が不安定に
なるため、そのゲインに0.9の下限リミットを設けて
いる。このように飽和量に応じてゲインの調整をし、誘
導電動機の誘起電圧eと磁束指令Φrefの大きさを可変
調整する。なお、誘起電圧と磁束指令の大きさを、急峻
に変化させないようにするため、モータの2次時定数T
のフィルタ18を設けている。
の誘導電動機の制御装置によれば、下記の効果を奏す
る。 (1)出力電圧指令演算回路で得られた出力電圧指令値
Vrefと電力変換器で検出する直流電圧検出値Vfbの比
率(Vref/Vfb)から飽和量を求め、これにより誘導
電動機の誘起電圧と磁束指令の大きさを小さくするよう
にゲイン調整することで電圧飽和にならず、電流制御の
応答が一定に保持できるようになるため、速度を確実に
制御することができる。 (2)電圧飽和防止回路の入力である直流電圧検出値
は、電力変換器の電力変換素子で直流化しコンデンサで
平滑化したインバータのPN間電圧を√2で割って得る
ことができる。 (3)ゲイン調整器は、具体的には、出力電圧指令値
と、直流電圧検出値の比率が設定値以下のときはゲイン
を1で一定とし、前記比率が前記設定値を超えると誘起
電圧と磁束指令の大きさを小さくするようにゲイン調節
することにより実現することができる。 (4)ゲイン調整器のゲインに、下限リミットを設ける
ことにより、ゲインを小さくしすぎてベクトル制御が不
安定になることを防止することができる。 (5)ゲイン調整器の出力側に、モータの2次時定数T
のフィルタを設けることにより、誘起電圧と磁束指令の
大きさを急峻に変化させないようにすることができる。
動機の制御装置の構成を示すブロック図である。
路図である。
ある。
ロック図である。
抵抗による逆起電力 Vqref:トルク電流方向電圧指令 Vdref:励磁電流方向電圧指令 Vref:出力電圧指令 Vfb:直流電圧検出値 Vpn:インバータのPN間電圧 θ:磁束位相角 θ1:VdrefとVqrefの位相角
Claims (5)
- 【請求項1】 直流電圧を任意の周波数と電圧の交流に
変換して誘導電動機に1次周波数と1次電圧を供給する
電力変換器と、 前記誘導電動機に供給される1次電流を励磁電流帰還値
とトルク電流帰還値に変換して出力する座標変換回路
と、 前記励磁電流帰還値と前記トルク電流帰還値から速度推
定値を求める速度推定回路と、 前記速度推定回路とすべり補償回路から1次角周波数を
演算して出力する1次角周波数演算回路と、 前記誘導電動機の磁束を発生させる励磁電流指令値と前
記励磁電流帰還値とが一致するように励磁電流方向電圧
を制御する励磁電流制御回路と、 前記誘導電動機のトルクを発生させるトルク電流指令値
と前記トルク電流帰還値が一致するようにトルク電流方
向電圧を制御するトルク電流制御回路と、 前記誘導電動機の漏れインダクタンスと1次抵抗による
逆起電力の励磁電流方向成分の電圧とを前記励磁電流制
御回路からの出力で補正して励磁電流方向電圧指令値を
生成し出力する励磁電流方向成分電圧補償回路と、 前記誘導電動機の磁束で発生する誘起電圧と1次抵抗に
よる逆起電力のトルク電流方向成分の電圧とを前記トル
ク電流制御回路からの出力で補正してトルク電流方向電
圧指令値を生成し出力するトルク電流方向成分電圧補償
回路と、 前記励磁電流方向電圧指令値及び前記トルク電流方向電
圧指令値に基づいて出力電圧指令値を演算する出力電圧
指令演算回路と、 前記励磁電流方向電圧指令値及び前記トルク電流方向電
圧指令値並びに前記励磁電流指令値及び前記トルク電流
指令値から求められる1次角周波数に基づいて位相角指
令値を演算する出力電圧位相角指令演算回路と、 前記出力電圧指令値及び前記位相角指令値に基づいて前
記電力変換器を通じて前記誘導電動機へ供給する1次電
圧を生成する空間座標変換回路とからなる誘導電動機の
制御装置において、 前記出力電圧指令演算回路で得られた出力電圧指令値
と、前記電力変換器で検出した直流電圧検出値を監視し
て、前記電力変換器の出力電圧が飽和することを判別
し、飽和量に応じて前記誘導電動機の誘起電圧と磁束指
令の大きさを可変調整するための電圧飽和防止回路を備
えたことを特徴とする誘導電動機の制御装置。 - 【請求項2】 電圧飽和防止回路は、出力電圧指令演算
回路で得られた出力電圧指令値と、電力変換器の電力変
換素子で直流化しコンデンサで平滑化したインバータの
PN間電圧を√2で割って得た直流電圧検出値との比率
の大きさを監視することにより、前記電力変換器の出力
電圧が飽和しているかどうかを判別し、さらに飽和量に
応じて、ゲイン調整器で誘導電動機の誘起電圧と磁束指
令の大きさを可変調整するものである請求項1記載の誘
導電動機の制御装置。 - 【請求項3】 ゲイン調整器は、出力電圧指令値と、直
流電圧検出値の比率が設定値以下のときはゲインを1で
一定とし、前記比率が前記設定値を超えると誘起電圧と
磁束指令の大きさを小さくするようにゲイン調節するも
のである請求項2記載の誘導電動機の制御装置。 - 【請求項4】 ゲイン調整器のゲインに、下限リミット
を設けたことを特徴とする請求項3記載の誘導電動機の
制御装置。 - 【請求項5】 ゲイン調整器の出力側に、誘起電圧と磁
束指令の大きさを急峻に変化させないようにするため
の、モータの2次時定数Tのフィルタを設けたことを特
徴とする請求項2から4のいずれかの項に記載の誘導電
動機の制御装置。
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---|---|---|---|
JP32749299A JP3985210B2 (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | 誘導電動機の制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001145400A true JP2001145400A (ja) | 2001-05-25 |
JP3985210B2 JP3985210B2 (ja) | 2007-10-03 |
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ID=18199768
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JP32749299A Expired - Fee Related JP3985210B2 (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | 誘導電動機の制御装置 |
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KR101401778B1 (ko) * | 2010-11-19 | 2014-06-27 | 엘에스산전 주식회사 | 영구자석 동기기 자속 제어장치 |
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-
1999
- 1999-11-17 JP JP32749299A patent/JP3985210B2/ja not_active Expired - Fee Related
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