JP3213763B2 - 誘導電動機の制御方法、制御装置及びその制御装置を具備してなる空気調和装置 - Google Patents

誘導電動機の制御方法、制御装置及びその制御装置を具備してなる空気調和装置

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JP3213763B2
JP3213763B2 JP01138592A JP1138592A JP3213763B2 JP 3213763 B2 JP3213763 B2 JP 3213763B2 JP 01138592 A JP01138592 A JP 01138592A JP 1138592 A JP1138592 A JP 1138592A JP 3213763 B2 JP3213763 B2 JP 3213763B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変速制御される誘導
電動機の制御方法及び装置に係り、具体的には制御の安
定性及び応答性を改善することに関する。特に、速度指
令や負荷が急変することが多い空気調和装置等の圧縮機
を駆動する誘導電動機の制御に好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インバータ装置等の周波数変
換器を用いて誘導電動機を可変速で駆動することが広く
行われている。また、誘導電動機の速度を検出する速度
センサを省略し、かつ高い精度で速度を制御する方法と
して、特開平2ー32788号公報に記載された技術が
知られている。この技術は、誘導電動機の一次電流成分
を検出し、これからすべり周波数を推定し、この推定値
に基づいて速度制御を行うものであり、速度センサを用
いなくても高精度な速度制御を行うことができる。ま
た、磁束を所定値に安定に保持するため、一次電流成分
のトルク電流の変化量を打ち消すように、インバータ装
置の出力周波数を制御することが行なわれている。
【0003】しかし、上記従来技術のように、一次電流
成分のトルク電流の変化量に基づいて磁束を所定値に保
持する方法によると、速度指令の急変時に磁束が大きく
変化する場合があり、これにより速度制御の安定性が損
なわれ、乱調を起こすことがあり、高速応答性を実現す
る際に問題となる。すなわち、一次電流成分のトルク電
流の変化量は、トルクの変化量と磁束の変化量の二つの
要因によって決まるものであるから、トルク電流の変化
量に応じてインバータの出力周波数を制御する方式は、
磁束の制御が不安定になる場合があるのである。また、
同様の理由により、脈動負荷が加わったときにも、磁束
が変動しやすく不安定になりやすい問題がある。
【0004】一方、特開平2−276490号公報に記
載されたv/f一定制御方式の誘導電動機制御方法によ
れば、周波数基準や負荷等の急変が引き起こす、電動機
電流や発生トルク等の振動を抑制するため、一次電流を
微分した信号を安定化信号として周波数基準に加算する
ようにしている。また、一次電流を電動機の電圧回転座
標上の二軸d,q成分に分解して、それぞれを微分して
前記安定化信号を得るようにした技術が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−276490号公報には、磁束の制御を安定化して
制御の応答性を高めるという方法については何ら記載さ
れていない。また、同公報の技術は、いわゆるv/f一
定制御方式であり、電動機電圧を電流と周波数に応じて
制御するベクトル制御方式にはそのまま適用できない。
【0006】本発明の目的は、上記の従来技術の問題点
を解決すること、言い換えれば、磁束の変動を抑制して
制御を安定化できる誘導電動機の制御方法及び装置を提
供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、速度指令や負
荷の変動に即応できる圧縮機を具備した空気調和装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、インバータの位相指令を誘導電動機の一
次電流の励磁電流成分の変化率又は励磁電流成分及びト
ルク電流成分の変化率に応じて補正することを特徴とす
る。
【0009】具体的には、誘導電動機の周波数指令を前
記誘導電動機の一次電流のトルク電流成分検出値の変化
に基づいて第1の補正をし、該第1の補正がなされた周
波数指令と前記トルク電流成分検出値と励磁電流成分と
に基づいて電圧指令と電圧位相角指令とを生成し、前記
第1の補正がなされた周波数指令を前記一次電流の励磁
電流成分検出値の変化に基づいて第2の補正をし、該第
2の補正がなされた周波数指令を積分して得られる値に
前記電圧位相角指令を加算して位相指令を生成し、該位
相指令と前記電圧指令に基づいて前記誘導電動機を駆動
するインバータの出力の電圧と位相を制御するようにし
たのである。
【0010】また、前記第2の補正を、前記第1の補正
がなされた周波数指令に対して行うことに代え、前記積
分して得られる値に行ってもよい。
【0011】本発明の他の目的は、上記制御方法を適用
してなる誘導電動機の制御装置により、圧縮機を駆動す
る誘導電動機を制御することにより達成される。
【0012】
【作用】このように構成することにより、本発明によれ
ば、次の作用により上記目的が達成される。
【0013】一次電流の励磁電流成分は、本来一定であ
るべきもので、これが変化することは磁束が変化してい
ることを表している。よって、この励磁電流成分の変化
を磁束の変化とみなし、一次電流の励磁電流成分の変化
を小さくするようにインバータの出力電圧、周波数、位
相を制御する。これにより、応答性を劣化させることな
く、磁束変動によりおこる不安定現象を抑制することが
でき、高速応答性を持つ誘導電動機の制御方法が実現で
きる。
【0014】さらに、誘導電動機により駆動される圧縮
機を有する空気調和装置の場合、圧縮機の圧縮動作によ
りトルク脈動が発生し、このトルク脈動のために磁束変
動が起こり、これにより不安定現象を生ずることになる
が、本発明の制御方法を適用することによりそのような
不安定現象を抑制することができるから、速度指令や負
荷の変動に即応できる圧縮機を具備した空気調和装置を
実現できるのである。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に基づいて説明す
る。なお、以下の説明において、図面を通じ同一部品に
は同一符号を付し、必要のない限り繰り返し説明を省略
する。
【0016】図1は、本発明の方法を適用してなる一実
施例の誘導電動機の制御装置の全体構成図である。本実
施例は、ベクトル制御方式により誘導電動機を駆動制御
するものである。周知のように、ベクトル制御は周波数
変換器であるインバ−タによって電動機の回転速度及び
トルクを高速応答、高精度に制御する方法の1つであ
り、誘導電動機の一次電流を励磁電流成分(磁束を発生
するための励磁電流I1d)とトルク成分電流(トルク発
生に寄与するトルク電流I1q)とに分けて制御し、トル
ク電流方向の二次磁束成分を「0」とすることにより、
二次磁束ベクトルとトルク電流ベクトルとが直交するよ
うに制御する。
【0017】図1において、速度制御装置1は与えられ
る速度指令ωr*に基づいて電圧型のPWMインバータ
2のスイッチング素子を駆動し、誘導電動機3の電流ベ
クトルを制御して、誘導電動機3の速度をその速度指令
に一致させるように制御するものである。なお、説明上
の理由から、図において速度制御装置1の各機能を制御
ブロックを用いて表しているが、マイクロプロセッサに
より構成することができるのは言うまでもない。以下、
速度制御装置1の詳細構成について説明する。
【0018】速度制御装置1は、成分電流検出部4、周
波数制御部5、電圧・位相制御部6を含んで構成されて
いる。成分電流検出部4は誘導電動機3の一次電流を検
出する電流検出器7から、各相の一次電流IU、IV、I
Wを入力し、これらの一次電流と位相基準信号θF*に基
づいて、3相/2相変換することにより、励磁電流成分
I1dとトルク電流成分I1qを求めるようになっている。
周波数制御部5はトルク電流成分I1qを取り込み、一次
遅れの伝達関数を有する制御器10により処理し、その
出力に比例係数を有する乗算器11にて一定のゲインK
1を乗じ、これを加算器12にて入力される速度指令ω
r*に加算して、一次角周波数指令ω1*を生成して出
力する。電圧・位相制御部6は、基本的に一次角周波数
指令ω1*と、励磁電流成分I1dと、トルク電流成分I1q
とを取り込み、それらに基づいて電圧指令V1*と位相指
令θ1*を生成してPWMインバータ2に出力するととも
に、位相基準θF*を生成して前記成分電流検出部4に出
力する。PWMインバータ2は、入力される電圧指令V
1*及び位相指令θ1*により制御され、それらの指令に応
じた電圧及び位相の電圧を出力するようになっている。
【0019】ここで、本発明の特徴部である電圧・位相
制御部6の詳細構成を説明する。まず、トルク電流成分
I1qを微分器13にて微分処理し、これに乗算器14に
て一定のゲインK2を乗じ、これを減算器15にて入力
される一次角周波数指令信号ω1*から減算し、一次角
周波数指令信号ω1*’として出力する。また、励磁電
流成分I1dを微分器16にて微分処理し、これに乗算器
17にて一定のゲインK3を乗じ、これを加算器18に
て前記一次角周波数指令ω1*’に加算し、一次角周波
数指令ω1*”として出力する。この一次角周波数指令
ω1*”は積分器19によつて積分処理して位相基準θ
F*を生成する。この位相基準θF*に加算器20で電圧位
相角指令δ*を加算して、位相指令θ1*としてPWMイ
ンバータ2に出力する。一方、電圧制御部21はトルク
電流成分I1qと一次角周波数指令ω1*’、及び予め設定
されている励磁電流成分の指令値I1d*とから、次の数
式により電圧指令V1*及び電圧位相角指令δ*を演算
し、前記PWMインバータ2と加算器20とにそれぞれ
出力する。これにより、磁束のトルク電流方向成分φ2q
が「0」となるように制御する。
【0020】
【数1】
【0021】
【数2】
【0022】
【数3】
【0023】但し、数1,数2,数3において、 V1d* :電圧指令値の励磁電流方向成分 V1q* :電圧指令値のトルク電流方向成分 R1 :一次抵抗 L1 :一次インダクタンス Lσ :漏れインダクタンス I1d* :一次電流の励磁電流成分の指令値 次に、上記のように構成される実施例の動作を説明す
る。
【0024】まず、励磁電流成分I1dの微分値により一
次角周波数指令ω1*を補正する微分器16と乗算器17
と加算器18とからなる制御系の動作について説明す
る。例えば、速度指令ωr*の急激な変化、又は負荷トル
クの変動により、すべり角周波数ωsが急激に変化する
と、電流検出に係る遅れ等により、磁束のトルク電流方
向成分φ2qが変化する。これに応じて、励磁電流成分I
1dも変化する。そこで、励磁電流成分I1dの微分値をす
べり角周波数ωsに加えることにより、磁束のトルク電
流方向成分φ2qの変化に応じてすべり角周波数ωsを制
御することができる。これにより、磁束のトルク電流方
向成分φ2qの変化を打ち消して一定値に安定に制御する
ことができる。具体的に言うと、速度指令ωr*が増加す
ると、一次角周波数指令ω1*が増加するので、PWM
インバータ2の出力電圧の周波数が増加する。そのため
に、すべり角周波数ωsが増加して、磁束のトルク電流
方向成分φ2qが減少し、これに合わせて励磁電流成分I
1dも減少する。このとき、励磁電流成分I1dの微分値は
負の値となるから、微分器16と乗算器17と加算器1
8の制御系により、一次角周波数指令ω1*”が減少す
る。その結果、すべり角周波数ωsが減少するから、磁
束のトルク電流方向成分φ2qの変化が抑制され、磁束の
トルク電流方向成分φ2qは0に制御されることになるの
である。この状態の変化を図2に示す。同図において、
破線で示したものは、微分器16と乗算器17と加算器
18の制御系を具備しない従来技術(特開平2ー327
88号公報)の例である。つまり、磁束に1対1で対応
する励磁電流成分I1dの微分値により一次角周波数指令
を補正していることから、高い応答速度により磁束を安
定化することができるのである。
【0025】次に、トルク電流成分I1qの微分値により
一次角周波数指令信号ω1*を補正する微分器13と乗算
器14と加算器15とからなる制御系の動作について説
明する。これは、特開平2ー32788号公報に記載さ
れている方法を併用した構成である。これにより、トル
ク電流成分I1qの変化の持つ磁束変動の成分をも活用で
きるので、さらに制御の安定性を高めることができる。
【0026】更に、電圧制御部21の処理の基準になる
一次角周波数指令として、ω1*”を用いずに、ω1*’
を用いた理由について説明する。まず、上記と同様に速
度指令ωr*が急激に変化すると、図3に示したよう
に、磁束の励磁電流方向成分と、磁束のトルク電流方向
成分は共に減少する。これにより、本来は励磁電流方向
に一致すべき磁束の位相が、位相基準θFを基準とする
回転座標系に対して遅れることになるから、これを補正
する必要がある。ところで、磁束は、誘導電動機の端子
電圧から一次抵抗と漏れインダクタンスによる電圧降下
分を引いた値の積分により決まるものであるから、磁束
は端子電圧に対して遅れた関係にある。したがって、端
子電圧の指令V1*を励磁電流成分I1dの変化に応じて
補正すると、磁束は遅れて補正されるため、かえって不
安定になり易いという問題がある。そこで、本実施例で
は、励磁電流成分I1dがフィードバックされる前の一次
角周波数指令ω1*’に基づいて電圧指令V1*を生成す
るようにしているのである。
【0027】図4に、電圧・位相制御部6を変形した他
の実施例を示す。本実施例が図1実施例と異なる点は、
微分器16と乗算器17と加算器18とからなる補正制
御系を積分器19の出力側に挿入した点にある。すなわ
ち、一次角周波数指令ω1*’を積分器19で積分した値
に、乗算器17の出力を加算して位相基準θF*として出
力するようにしたのである。図1実施例の場合は、電圧
形のPWMインバータ2の指令値の一つである位相指令
θ1*に対し、励磁電流成分の変化を抑制する乗算器17
の出力が、積分器19による時間遅れを持って反映され
ることになる。これに対し本実施例の場合は、乗算器1
7の出力を積分器19の出力に加算するようにしている
ことから、位相指令θ1*を時間遅れなく制御することが
可能となり、二次磁束のトルク電流方向成分φ2qをより
安定に制御することができる。
【0028】また、上記図1及び図4実施例において、
微分器13と微分器16で行う微分演算は不完全微分演
算であってもよい。この場合は、検出電流のノイズによ
る影響が小さくなる。
【0029】図5に、本発明の更に他の実施例を示す。
本実施例は、速度検出器を用いた速度制御ループを有す
る誘導電動機の制御方法に、本発明を適用した場合の実
施例である。図示のように、速度検出器8を誘導電動機
2に連結し、その出力である検出角速度ωrを周波数制
御部5にフィードバックしている。その他の各ブロック
の構成は図1と同一であり、本発明は速度センサの有無
にかかわらず適用でき、図1と同一の効果が得られる。
【0030】図6は、本発明を空気調和装置の圧縮機を
駆動する誘導電動機の制御装置として適用した実施例の
構成を示すブロック図である。図示のように、空気調和
装置は室外機101と室内機102とからなり、室外機
101は冷媒管路により連結された室外熱交換器201
と、圧縮機202と、減圧装置203と、室外制御装置
208とを含んでなり、室内機102は前記冷媒管路に
連結された室内熱交換器204と、温度センサ205
と、湿度センサ206と、室内制御装置207とを含ん
で構成されている。そして、図1に示した実施例の誘導
電動機の制御装置が圧縮機202の駆動装置として設け
られている。このように構成される空気調和装置におい
て、室外制御装置208は温度センサ205、湿度セン
サ206、及び室内制御装置207から入力される信号
に基づいて、圧縮機202の速度を制御する速度指令信
号ωr*を出力する。速度制御装置1は速度指令信号ωr
*を取り込むとともに、電流検出器7で検出される電動
機の一次電流IU、IV、IWを取り込み、それらの信号
に基づいて図1実施例で説明したようにPWMインバ−
タ2を制御して、圧縮機202の回転速度を速度指令信
号ωr*に一致させるように制御する。
【0031】本実施例によれば、圧縮器202のような
トルクの大きさが変動する負荷であっても、誘導電動機
3を安定した特性で駆動することができる。なお、速度
制御装置1の電圧・位相制御部として図4に示した構成
を用いても同様の効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
速度指令や負荷が急激に変動しても、誘導電動機の磁束
を安定に制御できることから、不安定現象を抑制でき、
高い応答性を有する誘導電動機の制御方法及び装置を実
現することができる。
【0033】また、本発明によれば、速度指令や負荷の
変動に即応できる圧縮機を具備した空気調和装置を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の誘導電動機の制御装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1実施例の動作を説明するための磁束の変化
等を表すタイミングチャートである。
【図3】図1実施例の磁束の軸ずれを説明するためのタ
イミングチャートである。
【図4】本発明に係る電圧・位相制御部の他の実施例の
構成を示すブロック図である。
【図5】本発明を速度検出器を有する速度制御系に適用
してなる実施例の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明を空気調和装置に適用してなる実施例の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 速度制御装置 2 PWMインバータ 3 誘導電動機 4 電流検出部 5 周波数制御部 6 電圧・位相制御部 7 電流検出器 21 電圧制御部 13、16 微分器 14、17 比例係数器 101……室外機 102……室内機 201……室外熱交換器 202……圧縮機 203……減圧装置 204……室内熱交換器 205……温度センサ 206……湿度センサ 207……室内制御装置 208……室外制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 常博 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 谷口 昌也 静岡県清水市村松390番地 株式会社 日立製作所 清水工場内 (56)参考文献 特開 平2−276490(JP,A) 特開 昭63−144784(JP,A) 特開 昭57−196887(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/408 - 5/412 H02P 7/628 - 7/632 H02P 21/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導電動機の周波数指令を前記誘導電動
    機の一次電流のトルク電流成分検出値の変化に基づいて
    第1の補正をし、該第1の補正がなされた周波数指令と
    前記トルク電流成分検出値と励磁電流成分とに基づいて
    電圧指令と電圧位相角指令とを生成し、前記第1の補正
    がなされた周波数指令を前記一次電流の励磁電流成分検
    出値の変化に基づいて第2の補正をし、該第2の補正が
    なされた周波数指令を積分して得られる値に前記電圧位
    相角指令を加算して電圧位相指令を生成し、該電圧位相
    指令と前記電圧指令に基づいて前記誘導電動機を駆動す
    るインバータの出力の電圧と位相を制御する誘導電動機
    の制御方法。
  2. 【請求項2】 誘導電動機の周波数指令を前記誘導電動
    機の一次電流のトルク電流成分検出値の変化に基づいて
    第1の補正をし、該補正された周波数指令と前記トルク
    電流成分検出値と励磁電流成分とに基づいて電圧指令と
    電圧位相角指令とを生成し、前記補正された周波数指令
    を積分して得られる位相に相当する値を前記一次電流の
    励磁電流成分検出値の変化に基づいて第2の補正をし、
    該補正された位相に相当する値に前記電圧位相角指令を
    加算して電圧位相指令を生成し、該電圧位相指令と前記
    電圧指令に基づいて前記誘導電動機を駆動するインバー
    タの出力の電圧と位相を制御する誘導電動機の制御方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記第1の補
    正は前記トルク電流成分検出値の微分値に基づいた値を
    前記周波数指令から減算する補正であり、前記第2の補
    正は前記励磁電流成分検出値の微分値に基づいた値を前
    記第1の補正がなされた周波数指令に加算する補正であ
    ることを特徴とする誘導電動機の制御方法。
  4. 【請求項4】 誘導電動機の周波数指令を発生する手段
    と、前記誘導電動機の一次電流を検出する電流検出手段
    と、該検出された一次電流を位相基準に基づいて変換し
    てトルク電流成分と励磁電流成分とを検出する成分電流
    検出手段と、前記検出されたトルク電流成分の変化率を
    求め該変化率に基づいて前記周波数指令を補正する第1
    の補正手段と、該補正された周波数指令と前記トルク電
    流成分と励磁電流成分とに基づいて電圧指令と電圧位相
    角指令とを生成する電圧制御手段と、前記検出された励
    磁電流成分の変化率を求め該変化率に基づいて前記第1
    の補正手段により補正された周波数指令を補正する第2
    の補正手段と、該補正された周波数指令を積分して前記
    位相基準を生成する積分手段と、該位相基準に前記電圧
    位相角指令を加算して位相指令を生成して出力する加算
    手段と、該位相指令と前記電圧指令に基づいて前記誘導
    電動機に供給する交流電力の電圧と位相と周波数を制御
    するインバータとを具備してなる誘導電動機の制御装
    置。
  5. 【請求項5】 誘導電動機の周波数指令を発生する手段
    と、前記誘導電動機の一次電流を検出する電流検出手段
    と、該検出された一次電流を位相基準に基づいて変換し
    てトルク電流成分と励磁電流成分とを検出する成分電流
    検出手段と、前記検出されたトルク電流成分の変化率を
    求め該変化率に基づいて前記周波数指令を補正する第1
    の補正手段と、該補正された周波数指令と前記トルク電
    流成分と励磁電流成分指令とに基づいて電圧指令と電圧
    位相角指令とを生成する電圧制御手段と、前記補正され
    た周波数指令を積分する積分手段と、前記検出された励
    磁電流成分の変化率を求め該変化率に基づいて前記積分
    手段の出力を補正して前記位相基準を生成する第2の補
    正手段と、該位相基準に前記電圧位相角指令を加算して
    位相指令を生成して出力する加算手段と、該位相指令と
    前記電圧指令に基づいて前記誘導電動機に供給する交流
    電力の電圧と位相と周波数を制御するインバータとを具
    備してなる誘導電動機の制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において、前記第1の補
    正手段は、前記トルク電流成分を微分する微分手段と、
    該微分値に一定の係数を乗ずる乗算手段と、該乗算手段
    の出力を前記周波数指令から減算する減算手段とを含ん
    でなり、前記第2の補正手段は、前記励磁電流成分を微
    分する微分手段と、該微分値に一定の係数を乗ずる乗算
    手段と、該乗算手段の出力を前記第1の補正手段により
    補正された周波数指令に加算する加算手段とを含んでな
    ることを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  7. 【請求項7】 冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機を駆
    動する誘導電動機とを具備してなる空気調和装置におい
    て、前記誘導電動機の制御装置が前記請求項4,5,6
    のいずれかに記載の制御装置であることを特徴とする空
    気調和装置。
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