JP2001145248A - 電力ケーブルの吊り下げ端末部 - Google Patents

電力ケーブルの吊り下げ端末部

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JP2001145248A
JP2001145248A JP32727899A JP32727899A JP2001145248A JP 2001145248 A JP2001145248 A JP 2001145248A JP 32727899 A JP32727899 A JP 32727899A JP 32727899 A JP32727899 A JP 32727899A JP 2001145248 A JP2001145248 A JP 2001145248A
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cylindrical
spacer
cable conductor
insulating
hanging
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JP32727899A
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Eiji Eguchi
英二 江口
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単、且つ短時間に、また狭い場所でも低費用
で吊り下げ端末部を組み立てることができ、更に、引張
り強度が大きく、品質も良好で、長期間安定して使用で
きる電力ケーブルの吊り下げ端末部を提供するものであ
る。 【解決手段】筒状の吊り金具12の筒孔12aに、ケー
ブル導体挿入孔14aを有する絶縁成形スペーサ14を
挿入し、これを筒状の吊り金具12に係着部16で引掛
けて係着すると共に、絶縁成形スペーサ14のケーブル
導体挿入孔14aに電力ケーブル11の端末から導出さ
れたケーブル導体11aを挿入し、筒状の吊り金具12
と絶縁成形スペーサ14とが係着された状態で、絶縁成
形スペーサ14を介して筒状の吊り金具12とケーブル
導体11aとを一括して圧縮接続し、筒状の吊り金具1
2の先端にはプーリング部18を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低圧の電力ケーブ
ル(絶縁電線を含む)の吊り下げ端末部に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、高層ビル、ホテル、マンション等
の屋内配線においては、幹線用の低圧(600V程度)
の電力ケーブルが垂直に布設配線され、その上方の端末
部が建物最上階の天井、壁等に吊り下げ支持される。幹
線用の電力ケーブルには予め支線用の電力ケーブルが分
岐接続されており、これを建物各階に引き込んでいる。
このため、幹線用の電力ケーブルを吊り下げ支持する端
末部は、ケーブル自重による引張り荷重と天井等との電
気絶縁を保証する必要がある。
【0003】従来の上記電力ケーブルの吊り下げ端末部
は図6、7に示すものが用いられている。即ち、図6に
示すものは、電力ケーブルの端末1から導出されたケー
ブル導体1aに、該導体1aを固定する金属スリーブ2
が圧縮又は圧着(以下圧縮という)により取付けられ
る。ケーブル導体1a、金属スリーブ2及び電力ケーブ
ルの端末1の周囲に、これらとの間に空間を設けて接触
しないように筒状の吊り金具3が覆われる。そして、筒
状の吊り金具3の基部(下部)3aより筒状の吊り金具
3内の空間に液状の熱硬化性樹脂からなる絶縁樹脂が注
入され、硬化されて絶縁材4が形成される。筒状の吊り
金具3の先端には、例えば引留ボルト通し孔5aを有す
るプーリング部5が設けられて構成される。
【0004】また、図7に示すものは、電力ケーブルの
端末1から導出されたケーブル導体1aに、該導体1a
を固定する金属製の圧縮スリーブ6が圧縮して取付けら
れる。このスリーブ6先端の取付け孔6aには、絶縁碍
子7が取付けられる。絶縁碍子7の先端には、例えば引
留ボルト通し孔8aを有するプーリング部8が設けられ
て構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示す構造の吊り下げ端末部は、ケーブル導体1aに金属
スリーブ2を取付け、これらの周囲を筒状の吊り金具3
で覆い、この金具3内に絶縁樹脂を流し込んで、硬化さ
せることにより、絶縁材4を設けるものである。従っ
て、部品数が多くなり、構造が複雑になるという問題が
あった。また、金属スリーブ2の圧縮工程と絶縁樹脂の
注入、硬化工程が必要であり、吊り金具内に注入された
絶縁樹脂の硬化に時間を要するので、吊り下げ端末部の
組立作業が煩雑で、作業完了に時間がかかり、費用が高
くつくという問題もあった。更に吊り金具3内の空間は
凹凸が多く、高粘度の絶縁樹脂が該空間内に均等に行き
渡らず、絶縁材4内に空隙(ボイド)が生じ易く、端末
部の電気絶縁性能が低下する恐れがあった。
【0006】次に図7に示す構造の吊り下げ端末部は、
高価な絶縁碍子7を用いるので費用がかかるほか、絶縁
碍子7は機械的強度が弱いので、布設時の取扱いには気
を配る必要があった。更に、絶縁碍子7は嵩張るので、
多心電力ケーブルを布設して吊り下げ端末部を形成する
場合、ケーブル各相間の間隔を広く取る必要があり、狭
い場所で端末部を形成することが容易でなかった。
【0007】また、上記構造のものとは別に、図6にお
ける絶縁材を絶縁樹脂に代えて絶縁テープ巻きによって
形成することも考えられる。このように構成すると、絶
縁材の形成が容易になるという利点があるが、長期使用
中に絶縁テープ巻きによる絶縁材が変形し、電力ケーブ
ルの端末が筒状の筒状の吊り金具から脱落する恐れがあ
り、長期使用に問題がある。
【0008】本発明は、上記の問題を解決し、簡単、且
つ短時間に、また狭い場所でも低費用で吊り下げ端末部
を組み立てることができ、更に、引張り強度が大きく、
品質も良好で、長期間安定して使用できる電力ケーブル
の吊り下げ端末部を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電力ケーブルの
吊り下げ端末部は、筒状の吊り金具の筒孔に、ケーブル
導体挿入孔を有する絶縁成形スペーサを挿入し、これを
筒状の吊り金具に係着部で引掛けて係着すると共に、絶
縁成形スペーサのケーブル導体挿入孔に電力ケーブルの
端末から導出されたケーブル導体を挿入し、筒状の吊り
金具と絶縁成形スペーサとが係着された状態で、筒状の
吊り金具のケーブル導体が挿入されている部分の外側か
ら絶縁成形スペーサを介して筒状の吊り金具とケーブル
導体とを一括して圧縮接続し、筒状の吊り金具の先端に
はプーリング部を形成してなるものである。
【0010】本発明は、従来の金属スリーブが不要とな
り部品数が減少するから、構造が簡単になる。また、金
属スリーブの圧縮工程と絶縁樹脂の注入、硬化工程及び
絶縁碍子が不要となり、絶縁成形スペーサを介して筒状
の吊り金具とケーブル導体とを一括して圧縮接続するだ
けで済むから、吊り下げ端末部を簡単、且つ短時間に低
費用で形成することができる。また、絶縁成形スペーサ
は予め工場等で品質管理された状態で製作されるので、
一般に高品質であり、機械的強度も強く、吊り下げ端末
部の電気的性能を向上させることができる。また、絶縁
碍子を用いないので、布設時の取扱いが容易である。ま
た、構造がコンパクトになり、狭い場所でも多心電力ケ
ーブルの吊り下げ端末部を容易に形成することができ
る。更に、筒状の吊り金具を係着部で引掛けて係着する
構造になっているので、引張り強度及びクリープ強度が
大きくなり、使用中に電力ケーブルの端末部分が下方に
ずれたり、脱落することがなく、吊り下げ端末部の耐久
性及び長期間の信頼性を高めることもできるという作用
効果を奏する。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。図1(a)乃至(c)に示す
ものは単心電力ケーブルの吊り下げ端末部の例である。
この吊り下げ端末部10は、次のような構成を備えてい
る。即ち、筒状、例えば円筒状のステンレス鋼材等でで
きた吊り金具12の筒孔12aには、有底のケーブル導
体挿入孔14aを有する絶縁成形スペーサ14が挿入さ
れる。絶縁成形スペーサ14は、筒孔12aに見合った
円形状をしており、一般には品質管理の整った工場等
で、予め、ナイロンやエポキシ樹脂等の電気的特性等の
優れた絶縁樹脂をモールド成形することにより形成され
る。従って、凹凸形状の多い筒状の吊り金具内に注型し
て形成されるものと異なり、内部にボイドの形成される
ことが少なく、品質が保証される。この絶縁成形スペー
サ14は、筒状の吊り金具12の筒孔12aに挿入さ
れ、係着部16で引掛って係着される。
【0012】係着部16は、図1(a)に示すように、
筒状の吊り金具12の基部に筒孔12aの内径縮小部を
設けて形成された受段部12bと、絶縁成形スペーサ1
4の基部に外径縮小部を設けて形成された突段部14b
とからなる。絶縁成形スペーサ14の外径縮小部を筒状
の吊り金具12の内径縮小部に挿着することにより、筒
状の吊り金具12の受段部12bに絶縁成形スペーサ1
4の突段部14bが引掛けられて係着される。
【0013】絶縁成形スペーサ14のケーブル導体挿入
孔14aには、単心の電力ケーブル11の端末から導出
されたケーブル導体11aが挿入される。このようにし
て、ケーブル導体挿入孔14aにケーブル導体11aが
挿入され、筒状の吊り金具12と絶縁成形スペーサ14
とが係着された状態で、筒状の吊り金具12にその外側
から圧縮工具(図示せず)により圧縮力が加えられる。
圧縮力はケーブル導体11aが挿入されている部分の全
長にわたり、周方向から均等に加えられ、絶縁成形スペ
ーサ14を介して筒状の吊り金具12とケーブル導体1
1aとが一括して圧縮接続される。
【0014】この圧縮接続により、筒状の吊り金具12
と絶縁成形スペーサ14の外面とは、図1(c)に示す
ように、ほぼ6角形状に変形する。また、絶縁成形スペ
ーサ14のケーブル導体挿入孔14aの内壁面はケーブ
ル導体11aの撚線間の隙間に若干食い込む。
【0015】なお、18は筒状の吊り金具12を建物の
天井、壁等に吊り下げ支持するために、筒状の吊り金具
12の先端に設けられた引留ボルト挿通孔18aを有す
るプーリング部である。20は電力ケーブル11の端末
及び係着部16の外周面に、例えば、絶縁防水テープを
券回して液密にシールする絶縁防水処理層である。本発
明の電力ケーブルの吊り下げ端末部10は上記のように
構成される。
【0016】この吊り下げ端末部10を組み立てる場合
には、先ず筒状の吊り金具12の筒孔12aに絶縁成形
スペーサ14を挿入する。次に筒状の吊り金具12と絶
縁成形スペーサ14とが係着部16で係着された状態
で、電力ケーブル11の端末から導出されたケーブル導
体11aを絶縁成形スペーサ14のケーブル導体挿入孔
14aに挿入する。次に筒状の吊り金具12を圧縮し
て、これとケーブル導体11aとを絶縁成形スペーサ1
4を介して一括して圧縮接続することにより行う。
【0017】この吊り下げ端末部10はプーリング部1
8を建物の天井、壁等に引留めて電力ケーブル11を吊
り下げ支持することにより使用する。この際、電力ケー
ブル11の自重により吊り下げ端末部10に引張り力
(荷重)が加わるが、係着部16により、絶縁成形スペ
ーサ14が筒状の吊り金具12から下方へずれたり、脱
落するのを長期間にわたり確実に防止することができ
る。また絶縁成形スペーサ14自体が変形することもな
い。
【0018】また、絶縁成形スペーサ14の内壁面がケ
ーブル導体11aのスパイラル状の撚線間の隙間に食い
込むので、絶縁成形スペーサ14とケーブル導体11a
間に大きな摩擦力が作用する。このため、ケーブル導体
11aが絶縁成形スペーサ14から下方へずれたり、脱
落するようなことも防止できる。
【0019】図2、3に示すものは、本発明の他の実施
形態を示すものである。この実施形態に示す電力ケーブ
ル11の吊り下げ端末部22は、係着部の構成を除き、
図1に示す吊り下げ端末部10と同じ構成である。即
ち、筒状、例えば円筒状のステンレス鋼材等でできた吊
り金具24の筒孔24aには、有底のケーブル導体挿入
孔26aを有する絶縁成形スペーサ26が挿入される。
絶縁成形スペーサ26は、筒孔24aに見合った円形状
をしており、一般には品質管理の整った工場等で、予
め、ナイロンやエポキシ樹脂等の電気的特性等の優れた
絶縁樹脂をモールド成形することにより形成される。従
って、凹凸形状の多い筒状の吊り金具内に注型して形成
されるものと異なり、内部にボイドの形成されることが
少なく、品質が保証される。この絶縁成形スペーサ26
は、筒状の吊り金具24の筒孔24aに挿入され、係着
部28で引掛って係着される。
【0020】係着部28は、図2(a)(b)、図3
(a)(b)に詳細に示すように、筒状の吊り金具24
における筒孔24aの内壁面に軸線方向に延びる縦溝2
4b及び筒孔24aの奥底で縦溝24bに連通する横溝
24cが形成される。縦溝24bは180度対向する位
置に各1個形成されている。横溝24cは図3(b)に
示すように、各縦溝24bから時計方向へ60度回転す
る長さで円周方向に形成されている。また、絶縁成形ス
ペーサ26の先端の外面に、筒状の吊り金具24の筒孔
24aに形成された縦溝24b及び横溝24cに係入す
る突起26bが形成される。突起26bは180度対向
する位置に各1個形成されている。縦溝24b、横溝2
4c及び突起26bは、各2個だけに限定されるもので
はなく、1個又は3個以上形成してもよい。
【0021】そして、筒状の吊り金具24の筒孔24a
に絶縁成形スペーサ26が挿入され、絶縁成形スペーサ
26の突起26bが筒状の吊り金具24の縦溝24bに
係入される。絶縁成形スペーサ26の先端が筒状の吊り
金具24の筒孔24aの奥底に突き当たった後、絶縁成
形スペーサ26が図2(b)及び図3(b)で時計方向
へ図示のものでは60度回転されるか、又は筒状の吊り
金具24が反時計方向へ図示のものでは60度回転され
る。このような筒状の吊り金具24と絶縁成形スペーサ
26の相対回転により、絶縁成形スペーサ26の突起2
6bが筒状の吊り金具24の縦溝24bから横溝24c
の方へ横移動して、横溝24cに引掛って係着される。
【0022】絶縁成形スペーサ26のケーブル導体挿入
孔26aには、電力ケーブル11の端末から導出された
ケーブル導体11aが挿入される。ケーブル導体挿入孔
26aにケーブル導体11aが挿入された後、筒状の吊
り金具24と絶縁成形スペーサ26とが係着された状態
で、筒状の吊り金具24にその外側から圧縮力が加えら
れる。圧縮力はケーブル導体11aが挿入されている部
分のほぼ全長にわたり、周方向から均等に加えられ、絶
縁成形スペーサ26を介して筒状の吊り金具24とケー
ブル導体11aとが、一括して圧縮接続される。この圧
縮接続により、筒状の吊り金具24と絶縁成形スペーサ
26の外面とは図2(b)に示すように、ほぼ6角形状
に変形する。また、絶縁成形スペーサ26のケーブル導
体挿入孔26aの内壁面は、ケーブル導体11aの撚線
間の隙間に若干食い込む。
【0023】なお、30は筒状の吊り金具24を建物の
天井、壁等に吊り下げ支持するために、筒状の吊り金具
24の先端に設けられた引留ボルト挿通孔30aを有す
るプーリング部である。32は電力ケーブル11の端末
及び係着部28の外周面に、例えば、絶縁防水テープを
券回して液密にシールする絶縁防水処理層である。この
吊り下げ端末部22は上記のように構成される。
【0024】この吊り下げ端末部22を組み立てる場合
には、先ず筒状の吊り金具24の筒孔24aに絶縁成形
スペーサ26を挿入し、その突起26bを筒状の吊り金
具24の縦溝24bに係入する。次に絶縁成形スペーサ
26の先端が筒状の吊り金具24の筒孔24aの奥底に
突き当たった後、筒状の吊り金具24と絶縁成形スペー
サ26とを相対回転させる。そして、絶縁成形スペーサ
26の突起26bを筒状の吊り金具24の横溝24cに
引掛けて係着する。このような係着状態のもとで、電力
ケーブル11の端末から導出されたケーブル導体11a
を絶縁成形スペーサ26のケーブル導体挿入孔26aに
挿入する。次に筒状の吊り金具24を圧縮して、これと
ケーブル導体11aとを絶縁成形スペーサ26を介して
一括して圧縮接続することにより行う。
【0025】この吊り下げ端末部22はプーリング部3
0を建物の天井、壁等に引留めて電力ケーブル11を吊
り下げ支持して使用する。この際、電力ケーブル11の
自重により吊り下げ端末部22に引張り力(荷重)が加
わるが、係着部28により、絶縁成形スペーサ26が筒
状の吊り金具24から下方へずれたり、脱落するのを長
期間にわたり確実に防止することができる。
【0026】更に、絶縁成形スペーサ26の内壁面がケ
ーブル導体11aのスパイラル状の撚線間の隙間に食い
込むので、絶縁成形スペーサ26とケーブル導体11a
間に大きな摩擦力が作用し、ケーブル導体11aが絶縁
成形スペーサ26から下方へずれたり、脱落するような
ことも防止できることは勿論である。
【0027】なお、ケーブル導体11aは、筒状の吊り
金具24と絶縁成形スペーサ26とが係着される前に、
絶縁成形スペーサ26のケーブル導体挿入孔26aに挿
入するようにしてもよい。即ち、予め絶縁成形スペーサ
26のケーブル導体挿入孔26aにケーブル導体11a
を挿入する。次にこの状態で、絶縁成形スペーサ26の
突起26bを筒状の吊り金具24の縦溝24bに係入し
ながら、筒状の吊り金具24の筒孔24aに絶縁成形ス
ペーサ26を挿入する。次に絶縁成形スペーサ26の先
端が筒状の吊り金具24の筒孔24aの奥底に突き当た
った後、筒状の吊り金具24と絶縁成形スペーサ26と
を相対回転させる。そして絶縁成形スペーサ26の突起
26bを筒状の吊り金具24の横溝24cに引掛けて係
着するようにしてもよい。
【0028】図4(a)乃至(c)に示すものは、図
2、3に示す係着部28が筒状の吊り金具24及び絶縁
成形スペーサ26の各基部側に形成されたものである。
従って、縦溝24b及び横溝24cと、突起26bとの
取付け関係が逆になる。即ち、この係着部34は、図4
(a)乃至(c)に示すように、ケーブル導体挿入孔3
6aを有する絶縁成形スペーサ36の基部の外面に、軸
線方向に延びる縦溝36b及びこの縦溝に連通する横溝
36cが形成される。縦溝36bは180度対向する位
置に各1個形成されている。横溝36cは図4(b)に
示すように、各縦溝36bから反時計方向へ図示のもの
では60度回転する長さで円周方向に形成されている。
また、筒状の吊り金具38の筒孔38aの基部に、絶縁
成形スペーサ36の縦溝36b及び横溝36cに係入す
る突起38bが内方へ突出するように形成される。突起
38bは180度対向する位置に各1個形成されてい
る。
【0029】そして、筒状の吊り金具38の筒孔38a
に絶縁成形スペーサ36が挿入され、筒状の吊り金具3
8の突起38bが絶縁成形スペーサ36の縦溝36bに
係入される。絶縁成形スペーサ36の先端が筒状の吊り
金具38の筒孔38aの奥底に突き当たった後、絶縁成
形スペーサ36が図4(b)で反時計方向へ図示のもの
では60度回転されるか、又は筒状の吊り金具38が時
計方向へ図示のものでは60度回転される。このような
筒状の吊り金具38と絶縁成形スペーサ36の相対回転
により、筒状の吊り金具38の突起38bが絶縁成形ス
ペーサ36の横溝36cの方に横移動して、横溝36c
に引掛って係着される。係着部34以外の構成は図2、
3に示す吊り下げ端末部22と同じ構成になるので、詳
細説明は省略する。
【0030】上記の各実施の形態では、単心電力ケーブ
ルの吊り下げ端末部10、22について説明したが、多
心電力ケーブル、例えば、3心電力ケーブルを吊り下げ
支持する端末部にも適用できる。
【0031】即ち、図5(a)に示すものは、3心電力
ケーブルを吊り下げ支持する端末部を図1に示したよう
な吊り下げ端末部10に適用した場合である。筒状の吊
り金具12の筒孔12aに挿入される絶縁成形スペーサ
14に3個のケーブル導体挿入孔14aを正3角形の各
頂点の位置に設ける。そして筒状の吊り金具12と絶縁
成形スペーサ14とが係着された状態で、このケーブル
導体挿入孔14aの各々にケーブル導体11aを挿入
し、絶縁成形スペーサ14を介して、筒状の吊り金具1
2とケーブル導体11aとを一括して圧縮接続すること
により構成される。
【0032】図5(b)に示すものは、3心電力ケーブ
ルを吊り下げ支持する端末部を図2に示したような吊り
下げ端末部22に適用した場合である。この場合も、筒
状の吊り金具24の筒孔24aに挿入される絶縁成形ス
ペーサ26に3個のケーブル導体挿入孔36aを正3角
形の各頂点の位置に設ける。そして筒状の吊り金具24
と絶縁成形スペーサ26とが係着された状態で、このケ
ーブル導体挿入孔36aの各々にケーブル導体11aを
挿入し、絶縁成形スペーサ26を介して、筒状の吊り金
具24とケーブル導体11aとを一括して圧縮接続する
ことにより構成される。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明の吊り下げ端末部
は、筒状の吊り金具の筒孔に、ケーブル導体挿入孔を有
する絶縁成形スペーサを挿入し、これを筒状の吊り金具
に係着部で引掛けて係着すると共に、絶縁成形スペーサ
のケーブル導体挿入孔に電力ケーブルの端末から導出さ
れたケーブル導体を挿入し、筒状の吊り金具と絶縁成形
スペーサとが係着された状態で、筒状の吊り金具のケー
ブル導体が挿入されている部分の外側から絶縁成形スペ
ーサを介して筒状の吊り金具とケーブル導体とを一括し
て圧縮接続し、筒状の吊り金具の先端にはプーリング部
を形成してなるものである。
【0034】このような構成により、従来の金属スリー
ブが不要となり部品数が減少するから、構造が簡単で取
扱いが容易になる。また、金属スリーブの圧縮工程と絶
縁樹脂の注入、硬化工程及び絶縁碍子が不要となり、絶
縁成形スペーサを介して筒状の吊り金具とケーブル導体
とを一括して圧縮接続するだけで済むから、吊り下げ端
末部を簡単、且つ短時間に低費用で形成することができ
る。また、絶縁成形スペーサは予め工場等で品質管理さ
れた状態で製作されるので、一般に高品質であり、機械
的強度も強く、吊り下げ端末部の電気的性能を向上させ
ることができる。また、絶縁碍子を用いないので、布設
時の取扱いが容易である。また、構造がコンパクトにな
り、狭い場所でも多心電力ケーブルの吊り下げ端末部を
容易に形成することができる。更に、筒状の吊り金具を
係着部で引掛けて係着する構造になっているので、引張
り強度及びクリープ強度が大きくなり、使用中に電力ケ
ーブルの端末部分が下方にずれたり、脱落することがな
く、吊り下げ端末部の耐久性及び長期間の信頼性を高め
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を単心電力ケーブルの吊り下げ端末部と
して使用する場合の一実施形態を示すもので、(a)は
縦断面図、(b)は右側面図、(c)は図1(a)のA
−A線矢視断面図である。
【図2】図1の吊り下げ端末部の他の実施形態を示すも
ので、(a)は(b)のC−C線組合せ断面図、(b)
は(a)のB−B線矢視断面図、(c)は右側面図であ
る。
【図3】図2の吊り下げ端末部において、筒状の吊り金
具に絶縁成形スペーサを挿入して係着した状態を示し、
(a)は、(b)のF−F線組合せ断面図、(b)は
(a)のD−D線矢視断面図、(c)は(a)のE−E
線矢視断面図である。
【図4】図1の吊り下げ端末部の更に他の実施形態のも
のであって、筒状の吊り金具に絶縁成形スペーサを挿入
して係着した状態を示し、(a)は、(b)のI−I線
組合せ断面図、(b)は(a)のG−G線矢視断面図、
(c)は(a)のH−H線矢視断面図である。
【図5】本発明を多心電力ケーブルの吊り下げ端末部と
して使用する場合を示し、(a)は図1の吊り下げ端末
部に適用した場合、(b)は図2の吊り下げ端末部に適
用した場合の各横断面図である。
【図6】従来の吊り下げ端末部の一例を示す一部断面概
要図である。
【図7】従来の吊り下げ端末部の他の例を示す一部断面
概要図である。
【符号の説明】
10、22 吊り下げ端末部 11 電力ケーブル 11a ケーブル導体 12、24、38 筒状の吊り金具 12a、24a、38a 筒孔 12b 受段部 14、26、36 絶縁成形スペーサ 14a、26a、36a ケーブル導体挿入孔 14b 突段部 16、28、34 係着部 18、30 プーリング部 18a、30a 引留ボルト挿通孔 20、32 絶縁防水処理層 24b、36b 縦溝 24c、36c 横溝 26b、38b 突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の吊り金具の筒孔に、ケーブル導体
    挿入孔を有する絶縁成形スペーサを挿入し、これを筒状
    の吊り金具に係着部で引掛けて係着すると共に、絶縁成
    形スペーサのケーブル導体挿入孔に電力ケーブルの端末
    から導出されたケーブル導体を挿入し、筒状の吊り金具
    と絶縁成形スペーサとが係着された状態で、筒状の吊り
    金具のケーブル導体が挿入されている部分の外側から絶
    縁成形スペーサを介して筒状の吊り金具とケーブル導体
    とを一括して圧縮接続し、筒状の吊り金具の先端にはプ
    ーリング部を形成してなる電力ケーブルの吊り下げ端末
    部。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109314382A (zh) * 2015-09-06 2019-02-05 北京帕尔普线路器材有限公司 用于支撑线缆的耐张结构
CN109861150A (zh) * 2018-12-28 2019-06-07 福建南平太阳电缆股份有限公司 一种低压电缆端部绝缘悬挂装置
JP2020150657A (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 矢崎エナジーシステム株式会社 電線吊部材、及び、分割型プーリングアイ

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