JP2001144401A - 制御装置 - Google Patents

制御装置

Info

Publication number
JP2001144401A
JP2001144401A JP32204299A JP32204299A JP2001144401A JP 2001144401 A JP2001144401 A JP 2001144401A JP 32204299 A JP32204299 A JP 32204299A JP 32204299 A JP32204299 A JP 32204299A JP 2001144401 A JP2001144401 A JP 2001144401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flux
lead terminals
control device
hole
motherboard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32204299A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Ishidai
剛 石代
Kenji Arai
賢治 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP32204299A priority Critical patent/JP2001144401A/ja
Publication of JP2001144401A publication Critical patent/JP2001144401A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リード端子の数が多い基板等であっても、マ
ザーボードに穿設された穴に生産性を損なうことなく実
装でき、この際、リード端子間にフラックス溜まりによ
る電気的リークを発生しないこと。 【解決手段】 マザーボード60の穴60aにリード端
子31を挿入しはんだ付けする際、はんだにて押出され
たフラックス81がマザーボード60の穴60aから流
出したとしてもその周囲のソルダレジスト72面上の壁
部75にて堰止められる。これにより、セラミック基板
10のリード端子31間をつなぐようなフラックス溜ま
りを回避することができる。この結果、フラックス81
に例え亀裂が入り水分による電気的リークが生じたとし
ても、両リード端子31間の絶縁性能は確保されること
となる。このようなシルク印刷による壁部75の追加は
コストアップを伴うことなく、煩雑な工程管理等の必要
もないため、生産性を損なうことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電子部品を
リード端子を介してプリント基板に実装してなる制御装
置に関するもので、特に、プリント基板に実装されたの
ちの電子部品のリード端子間における電気的リークを防
止可能な制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、制御装置に関連する先行技術文献
としては、特開平11−145602号公報、特開平1
1−186687号公報にて開示されたものが知られて
いる。前者のものでは、電子部品を取付けるプリント基
板(絶縁基板)の貫通孔からのフラックス上がりを防止
させる技術が示されている。また、後者のものでは、制
御装置としての電子制御装置(半導体装置)におけるプ
リント基板(マザーボード)に実装された電子部品とし
てのセラミック基板に実装されたパワー素子からの発熱
を効率良く吸収・発散させる技術が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のものでは、プリ
ント基板面上の配線パターンや貫通孔等の銅箔部に対し
て各種電子部品やそのリード端子等を電気的に接続する
ためはんだ付けが実施されている。このはんだ付け工程
の前段では、はんだがプリント基板の銅箔面に接合する
のを助長する働きを有する高温液化されたフラックスを
塗布するのが一般的である。
【0004】そこで、電子部品のリード端子31をプリ
ント基板としてのマザーボード60に実装するはんだ付
け工程について、図9を参照して説明する。ここで、図
9(a)ははんだ付け工程における前段のフラックス塗
布状態を示す部分拡大断面図、図9(b)は図9(a)
に続くはんだ付け完了状態を示す部分拡大断面図、図9
(c)は図9(b)のC−C線に沿う方向から見た矢視
図、図9(d)は図9(c)におけるフラックスに亀裂
が入った状態を示す説明図である。なお、図9では、マ
ザーボード60におけるリード端子31を挿入するスル
ーホールとしての穴60aの銅箔部や配線パターンの銅
箔部、また、マザーボード60表面のはんだ付着の不要
箇所へのはんだ付着を阻止する有機系樹脂からなる被覆
材としてグリーンマスクと称し緑色を呈するソルダレジ
スト等は省略されている。
【0005】図9(a)に示すように、マザーボード6
0に対するリード端子31のはんだ付け直前に、フラッ
クス81がリード端子31を挿入する穴60a内に入込
むと、周知の噴流式はんだ付けによるマザーボード60
の下面側からのはんだ85によってマザーボード60表
面に押出される(図9(b)参照)。この押出されたフ
ラックス81は、時としてマザーボード60表面でリー
ド端子31間をつなぐように広がってしまう(図9
(b)及び図9(c)参照)。
【0006】このフラックス溜まりと称する現象を防止
するには、リード端子31とその挿入される穴60aと
の隙間をなるべく小さくし、穴60a内に入込むフラッ
クス81量を少なくすればよいが、あまり穴径を小さく
するとリード端子31の挿入が難しくなり生産性の悪化
を招くこととなる。一方、リード端子31とその挿入さ
れる穴60aとの隙間が大きいときには、はんだ85が
マザーボード60表面まで到達せずはんだ付け不良を引
起こすことにもなる。
【0007】したがって、生産性の悪化を招くことなく
はんだ付け不良を引起こさないようにするためには、リ
ード端子31とその挿入される穴60aとの隙間を所定
範囲内に管理する必要がある。また、一度に挿入される
リード端子31の数が多いとき生産性を損なわないよう
にするためには、リード端子31とその挿入される穴6
0aとの隙間を通常より大きくする必要があり、マザー
ボード60表面に押出されるフラックス81量も多くな
ってしまうという不具合があった。
【0008】次に、マザーボード60表面のリード端子
31間にフラックス溜まりができた場合の不具合につい
て説明する。フラックス81は、はんだ付け時の高温状
態では液化しているが、図9(b)及び図9(c)に示
すように、はんだ付け終了後で常温まで温度が低下する
と固化する。この固化したフラックス81に対するフロ
ン洗浄やイオン水洗浄等による除去処理は、環境への配
慮、電気部品への悪影響、製造工程のコストダウン等に
対応するため、現在では無洗浄が一般的となっている。
【0009】すると、その後の温度や湿度等の周囲環境
変化によって、図9(d)に示すように、固化したフラ
ックス81に亀裂81aが入るという現象が発生し得
る。そこで、リード端子31間をつなぐようなフラック
ス溜まりができると、フラックス81に発生した亀裂8
1aがリード端子31間をつなぐような形状となる場合
があり、この亀裂81a内に少しでも水分が入込むと毛
細管現象で簡単にリード端子31間を接続し電気的リー
クを発生させてしまうこととなる。このため、フラック
ス溜まりを所定厚さ以下とする生産技術によって、電気
的リークの発生レベルを抑えているのが現状である。
【0010】ところで、前述したようにリード端子31
の数が多いものにおいては、生産性を確保するためリー
ド端子31とその挿入されるマザーボード60の穴60
aとの隙間は通常より大きく設定されている。このた
め、フラックス溜まりの量は通常のものより多く、フラ
ックス塗布量を減らす等の生産技術で調整対処すること
は無理となり、結果的に、かなりの厚みのフラックス8
1がマザーボード60表面を覆ってしまうこととなる。
この対策として、電子部品等のはんだ付け後、防湿処理
としてマザーボード60の表面全体にスプレーコーティ
ングを施す方法もあるが、部品等にて影になる領域では
未処理となる可能性もあり、また、スプレーコーティン
グのみで完全な水分防御とするのは困難でコスト的にも
無理であった。
【0011】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、リード端子の数が多い基板等
であっても、マザーボードに穿設された穴に生産性を損
なうことなく実装でき、この際、フラックス溜まりがで
きずリード端子間に電気的リークの発生することのない
信頼性の高い制御装置の提供を課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の制御装置によ
れば、プリント基板の穴に電子部品のリード端子を挿入
しはんだ付けする際、はんだ付けの前工程で使用される
フラックスがはんだにてプリント基板の穴から押出され
流出したとしてもその周囲のソルダレジスト面上に所定
の幅・膜厚にて印刷形成された壁部にて堰止められる。
これにより、電子部品のリード端子間をつなぐようなフ
ラックス溜まりを回避することができる。このため、フ
ラックスに例え亀裂が入り水分による電気的リークが生
じたとしても、両リード端子間の絶縁性能は確保される
こととなる。シルクスクリーン印刷によるマーキングが
元々実施されているときには、壁部の追加でコストアッ
プを伴うことなく、煩雑な工程管理等の必要もないた
め、生産性の悪化を招くことなく対応可能であるという
効果が得られる。
【0013】請求項2の制御装置では、壁部がプリント
基板表面で隣接する穴のうち少なくとも一方の周囲を取
り囲むよう例えば、所定の幅・膜厚の円形状にて形成さ
れる。これにより、はんだ付けの前工程で使用されるフ
ラックスがはんだにてプリント基板の穴から押出され流
出したとしてもリード端子間をつなぐことなく電気的リ
ークを起こすことがないという効果が得られる。
【0014】請求項3の制御装置では、壁部がプリント
基板表面で隣接する穴間を仕切るよう例えば、穴間に対
して略直角方向で直線形状からなる壁部をそれらの間を
仕切るよう形成すれば、穴間の距離寸法が長くなったの
と同等となり、フラックスの広がりでリード端子間に電
気的リークの発生する確率を減少できる。
【0015】請求項4の制御装置によれば、更に、電子
部品のリード端子の整列状態が端子整列板にて保持され
ることで、リード端子のプリント基板の穴に対する整列
状態が補償され、生産性を向上することができる。
【0016】請求項5の制御装置では、プリント基板に
所定の高さ寸法を有するチップ状の電子部品が実装され
ており端子整列板と壁部とが接触することがないため、
プリント基板の穴に電子部品のリード端子を挿入しはん
だ付けする際、はんだ付けの前工程で使用されるフラッ
クスがはんだにてプリント基板の穴から押出され流出し
たとしても端子整列板と壁部との隙間が確保されている
ため毛細管現象にてフラックスが壁部を乗越えることが
ない。これにより、電子部品のリード端子間がフラック
スにてつながることを回避することができる。この結
果、フラックスに例え亀裂が入り水分による電気的リー
クが生じたとしても、両リード端子間の絶縁性能は確保
されることとなる。このようなシルク印刷による壁部の
追加、また、元々使用されているチップ状の電子部品の
配置変更はコストアップを伴うことなく、煩雑な工程管
理等の必要もないため、生産性の悪化を招くことなく対
応可能であるという効果が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。 〈実施例1〉図1は本発明の実施の形態の第1実施例に
かかる制御装置としての電子制御装置の概略構成を示す
部分断面図である。なお、以下の図中、同様の構成また
は相当部分からなるものについては同一符号及び同一記
号を付し、その重複する説明を省略する。
【0018】図1において、セラミック基板10には、
発熱性を有するパワー素子としての駆動トランジスタ
(パワートランジスタ)21やその他の電子部品22が
実装されている。このセラミック基板10は、更に駆動
トランジスタ21で発生する熱を吸収・発散させるため
アルミニウム材料等で形成された放熱フィン40に熱伝
導性が高い接合剤としての塗布剤45を介して接合され
ている。
【0019】セラミック基板10の端縁面に配列された
リード端子31は、絶縁性を有する端子整列板35を介
在させマザーボード60に穿設された所定の配列位置間
隔でスルーホールとしての穴60aに挿入され、はんだ
付けされる。この端子整列板35にはセラミック基板1
0に配列されたリード端子31の配列位置間隔に対応し
た複数の穴35aが穿設されている。このため、セラミ
ック基板10に配列されたリード端子31が端子整列板
35の穴35aに前段の組付工程で挿入されたのちで
は、マザーボード60の穴60aに挿入されはんだ付け
工程が完了するまでの整列・保持状態が補償される。な
お、図1では、マザーボード60に穿設された穴60a
の銅箔部や配線パターンの銅箔部、マザーボード60表
面のソルダレジスト等は省略されている。
【0020】また、セラミック基板10が熱伝導性の高
い、例えば、シリコン系の塗布剤45によって接合され
た放熱フィン40は、マザーボード60にねじ49を用
いて固定されている。更に、マザーボード60の1辺の
周縁近傍には、コネクタ50がねじ59を用いて固定さ
れると共に、コネクタ50のリード端子51がはんだ付
けされて電気的に接続されている。このように構成され
たマザーボード60は、図示しない熱伝導性が高い、例
えば、アルミニウム材料等で形成されたケース内に収容
されたのち、図示しないアルミニウム材料等で形成され
たカバーが被せられねじ止めされることで電子制御装置
100が構成される。
【0021】次に、電子制御装置100におけるセラミ
ック基板10に配列されたリード端子31のマザーボー
ド60へのはんだ付け工程について、図2及び図3を参
照して説明する。ここで、図2(a)ははんだ付け工程
における前段のフラックス塗布状態を示す部分拡大断面
図、図2(b)は図2(a)のA−A線に沿う方向から
見た矢視図である。また、図3(a)は図2に続くはん
だ付け工程におけるはんだ付け完了状態を示す部分拡大
断面図、図3(b)は図3(a)のB−B線に沿う方向
から見た矢視図である。
【0022】図2に示すように、セラミック基板10に
配列されたリード端子31が挿入されたマザーボード6
0のスルーホールとしての穴60aには銅箔部71が形
成され、この銅箔部71や配線パターンのランド部(図
示略)以外のマザーボード60表面ではんだ付着の不要
箇所にはソルダレジスト72が塗布されている。また、
ソルダレジスト72表面には、シルクスクリーン印刷
(以下、単に『シルク印刷』という)によって電子部品
等に対応するシンボルマークや部品形状、部品番号等の
通常、白色の図示しないマーキングが施されている。こ
のマーキングと同時にシルク印刷による白色円形状の壁
部75がリード端子31を挿入するための穴60aの周
囲に追加されている。そして、はんだ付け工程の前段
で、はんだが金属表面と接合するのを助長するためのフ
ラックス81がマザーボード60の下面側から塗布され
銅箔部71内に入込んでいる。
【0023】こののち、図3に示すように、マザーボー
ド60の下面側からの周知の噴流式はんだ付けによるは
んだ85にて押出されたフラックス81がリード端子3
1周辺のマザーボード60の上面側に流出する。この流
出したフラックス81は広がっていこうとするが壁部7
5にて堰止められ、フラックス81がリード端子31間
をつなぐように溜まるのが防止される。この結果、フラ
ックス81に例え亀裂が入り水分による電気的リークが
生じたとしても、両リード端子31間の絶縁性能は確保
されることとなる。このようなシルク印刷による壁部7
5の追加はコストアップを伴うことなく、前述のよう
に、リード端子31とそれを挿入するための穴60aと
の隙間を小さくしフラックス75塗布による穴60a内
への入込み量を少なくするような工程管理等の必要がな
いため、生産性の悪化を招くことなく対応可能となる。
【0024】また、図4に示すように、マザーボード6
0の上面側の銅箔部71を図3に比べて広げ、その銅箔
部71面上までソルダレジスト72を塗布し、その銅箔
部71面上で高くなったソルダレジスト72面上にシル
ク印刷による壁部75を形成することもできる。このよ
うなシルク印刷による壁部75の追加においてもコスト
アップを伴うことなく、フラックス81の流出量に対す
る壁部75内の容積を増大することができる。
【0025】なお、フラックス81の流出量に対する壁
部75内の容積は、マザーボード60の上面側の銅箔部
71とソルダレジスト72との端面距離を大きくしそれ
らの間の隙間を広くすることで、増大させることも可能
である。また、マザーボード60の上面側でリード端子
31を挿入する穴31aのはんだ付けのための銅箔部7
1の周囲に形成される壁部75のシルク印刷形状として
は、図5(a)に示す所定の幅・膜厚の円形状を基本と
するが、図5(b)に示す正方形状や図5(c)に示す
長方形状としてもよい。つまり、フラックス81の流出
量に対する壁部75内の容積は、シルク印刷形状を図5
(b)に示す正方形状や図5(c)に示す長方形状とす
ることで図5(a)に示す円形状に較べて増大させるこ
とが可能となる。
【0026】上述したように、シルク印刷によるマーキ
ングと同時にリード端子31の周囲に壁部75を形成す
ればコストアップを伴わないでリード端子31間の電気
的リークにつながるフラックス溜まりを回避することが
できる。これに対して印刷工程が増えるが、図6に示す
ように、シルク印刷の2度塗りによって壁部75の厚み
を増すことができ、フラックス81の流出量に対する壁
部75内の容積をより増大することができる。また、図
7に示すように、工程を増やしてソルダレジスト72を
2度塗りすることによっても壁部75を高くするがで
き、フラックス81の流出量に対する壁部75内の容積
をより増大することができ、リード端子31間で電気的
リークにつながるフラックス溜まりを回避することが可
能となる。なお、ソルダレジスト72の2度塗りの場合
には、図7の右側のリード端子31の周囲に示されたよ
うに、1回目に対して2回目を更にリード端子31から
遠ざけ段差を付けることで、フラックス81の流出量に
対する壁部75内の容積をより増大することができる。
【0027】このように、本実施例の制御装置としての
電子制御装置100は、複数の電子部品としてのセラミ
ック基板10を実装するプリント基板としてのマザーボ
ード60を有するものであって、セラミック基板10の
リード端子31を挿入するようマザーボード60に穿設
した穴60aと、マザーボード60の穴60aに形成さ
れた銅箔部71及びマザーボード60表面のうち、はん
だ付着の必要箇所を残して所定の膜厚にて塗布したソル
ダレジスト72と、隣接する穴60aの周囲のソルダレ
ジスト72面上で所定の幅・膜厚にて印刷形成した壁部
75とを具備するものである。また、本実施例の電子制
御装置100の壁部75は、隣接する穴60aの周囲を
取り囲むよう形成するものである。
【0028】したがって、マザーボード60の穴60a
にセラミック基板10のリード端子31を挿入しはんだ
付けする際、はんだにて押出されたフラックス81がマ
ザーボード60の穴60aから流出したとしてもその周
囲のソルダレジスト72面上の壁部75にて堰止められ
る。これにより、セラミック基板10のリード端子31
間をつなぐようなフラックス溜まりを回避することがで
きる。この結果、フラックス81に例え亀裂が入り水分
による電気的リークが生じたとしても、両リード端子3
1間の絶縁性能は確保されることとなる。このようなシ
ルク印刷による壁部75の追加はコストアップを伴うこ
となく、煩雑な工程管理等の必要もないため、生産性の
悪化を招くことなく対応可能となる。
【0029】〈実施例2〉図8は本発明の実施の形態の
第2実施例にかかる制御装置としての電子制御装置10
0′のはんだ付け完了状態を比較例と共に示す部分拡大
断面図である。ここで、図8(a)はリード端子間のフ
ラックスによる電気的リークを回避可能な構成、図8
(b)は比較例としてリード端子間のフラックスによる
電気的リークを回避不能な構成を示す。なお、本実施例
にかかる電子制御装置100′の概略構成は、上述の実
施例における図1の部分断面図と同様であり、その詳細
な説明を省略する。
【0030】上述の実施例では、マーキングと同時のシ
ルク印刷の追加によってフラックス81の流出量に対す
る壁部75を形成したが、端子整列板35がマザーボー
ド60に形成された壁部75とほぼ接触しているときに
は、図8(b)に示すように、端子整列板35と壁部7
5との間において毛細管現象によりフラックス81が壁
部75を乗越えてしまうということが起こり得る。つま
り、シルク印刷の追加による壁部75が形成されていて
も、フラックス81が壁部75を乗越えリード端子31
間がつながってしまうと、リード端子31間の電気的リ
ークの発生が回避できないこととなる。
【0031】そこで、図8(a)に示すように、フラッ
クス81が壁部75を乗越えてしまう要因となる毛細管
現象を防止するため、マザーボード60と端子整列板3
5との間に適当な隙間を形成することができる所定の高
さ寸法を有するチップ状の電子部品91がマザーボード
60面上に実装されている。これにより、壁部75と端
子整列板35との間に毛細管現象を引起こさないだけの
隙間が確保される。
【0032】このように、本実施例の制御装置としての
電子制御装置100′は、複数の電子部品としてのセラ
ミック基板10を実装するプリント基板としてのマザー
ボード60を有するものであって、セラミック基板10
のリード端子31を挿入するようマザーボード60に穿
設した穴60aと、マザーボード60の穴60aに形成
された銅箔部71及びマザーボード60表面のうち、は
んだ付着の必要箇所を残して所定の膜厚にて塗布したソ
ルダレジスト72と、隣接する穴60aの周囲のソルダ
レジスト72面上で所定の幅・膜厚にて印刷形成した壁
部75と、更に、セラミック基板10のリード端子31
の整列状態を保持する端子整列板35を具備するもので
あり、マザーボード60にセラミック基板のリード端子
31が端子整列板35を介在して実装されたとき、端子
整列板35が壁部75と接触しないよう所定の高さ寸法
を有するチップ状の電子部品91を実装するものであ
る。
【0033】したがって、マザーボード60の穴60a
にセラミック基板10のリード端子31を挿入しはんだ
付けする際、はんだにて押出されたフラックス81がマ
ザーボード60の穴60aから流出したとしてもその周
囲のソルダレジスト72面上の壁部75にて堰止められ
る。このとき、リード端子31に介在された端子整列板
35が壁部75と接触して毛細管現象にてフラックス8
1が壁部75を乗越えることのないよう、マザーボード
60には端子整列板35に対応する位置に所定の高さの
チップ状の電子部品91が実装され、端子整列板35と
壁部75との隙間が確保される。これにより、セラミッ
ク基板10のリード端子31間がフラックス81にてつ
ながることを回避することができる。この結果、フラッ
クス81に例え亀裂が入り水分による電気的リークが生
じたとしても、両リード端子31間の絶縁性能は確保さ
れることとなる。このようなシルク印刷による壁部75
の追加、また、元々使用されているチップ状の電子部品
の配置変更はコストアップを伴うことなく、煩雑な工程
管理等の必要もないため、生産性の悪化を招くことなく
対応可能である。
【0034】ところで、上記実施例では、リード端子間
のフラックス溜まりを回避するため、リード端子が挿入
されるマザーボードの穴の周囲を取り囲むよう壁部75
が形成されているが、本発明を実施する場合には、これ
に限定されるものではなく、寸法的余裕がなくリード端
子が挿入されるマザーボードの穴の周囲を壁部にて取り
囲むことができないときには、マザーボードの隣接する
穴間に対して略直角方向で直線形状からなる壁部をそれ
らの間を仕切るよう形成すれば、穴間の距離寸法が長く
なったのと同等となり、フラックスの広がりでリード端
子間に電気的リークの発生する確率を減少することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の第1実施例及び
第2実施例にかかる制御装置としての電子制御装置の概
略構成を示す部分断面図である。
【図2】 図2は図1のリード端子のマザーボードへの
はんだ付け工程における前段のフラックス塗布状態を示
す説明図である。
【図3】 図3は図2に続くはんだ付け完了状態を示す
説明図である。
【図4】 図4は図3の変形例を示す部分拡大断面図で
ある。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる電子制御装置における壁部の各種形状を示す平面図
である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる電子制御装置における壁部の変形例を示す部分拡大
断面図である。
【図7】 図7は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる電子制御装置における壁部の他の変形例を示す部分
拡大断面図である。
【図8】 図8は本発明の実施の形態の第2実施例にか
かる制御装置としての電子制御装置のはんだ付け完了状
態を比較例と共に示す部分拡大断面図である。
【図9】 図9は従来のはんだ付け工程における不具合
を示す説明図である。
【符号の説明】
10 セラミック基板(電子部品) 31 リード端子 35 端子整列板 60 マザーボード(プリント基板) 60a 穴 71 銅箔部 72 ソルダレジスト 75 壁部 91 チップ状の電子部品 100 電子制御装置(制御装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E336 AA01 BB02 BB14 BB18 BC04 BC31 BC34 CC01 CC56 DD22 DD32 EE01 EE07 EE12 GG03 GG12 5E344 AA02 AA05 AA16 AA19 AA26 BB08 CC03 CC23 CD12 CD22 DD02 EE02 EE06 EE26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電子部品を実装するプリント基板
    を有する制御装置であって、 前記電子部品のリード端子を挿入するよう前記プリント
    基板に穿設した穴と、 前記プリント基板の前記穴に形成された銅箔部及び前記
    プリント基板表面のうち、はんだ付着の必要箇所を残し
    て所定の膜厚にて塗布したソルダレジストと、 隣接する前記穴の周囲の前記ソルダレジスト面上で所定
    の幅・膜厚にて印刷形成した壁部とを具備することを特
    徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 前記壁部は、隣接する前記穴のうち少な
    くとも一方の周囲を取り囲むよう形成したことを特徴と
    する請求項1に記載の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記壁部は、隣接する前記穴間を仕切る
    よう形成したことを特徴とする請求項1に記載の制御装
    置。
  4. 【請求項4】 更に、前記電子部品の前記リード端子の
    整列状態を保持する端子整列板を具備することを特徴と
    する請求項1に記載の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記プリント基板は、前記電子部品の前
    記リード端子が前記端子整列板を介在して実装されたと
    き、前記端子整列板が前記壁部と接触しないよう所定の
    高さ寸法を有するチップ状の電子部品を実装することを
    特徴とする請求項4に記載の制御装置。
JP32204299A 1999-11-12 1999-11-12 制御装置 Pending JP2001144401A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32204299A JP2001144401A (ja) 1999-11-12 1999-11-12 制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32204299A JP2001144401A (ja) 1999-11-12 1999-11-12 制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001144401A true JP2001144401A (ja) 2001-05-25

Family

ID=18139282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32204299A Pending JP2001144401A (ja) 1999-11-12 1999-11-12 制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001144401A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7660129B2 (en) 2007-02-19 2010-02-09 Yuuji Minota Printed circuit board, solder connection structure and method between printed circuit board and flexible printed circuit board
CN107498126A (zh) * 2017-06-26 2017-12-22 安徽华东光电技术研究所 一种在深腔或窄腔上搪锡方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7660129B2 (en) 2007-02-19 2010-02-09 Yuuji Minota Printed circuit board, solder connection structure and method between printed circuit board and flexible printed circuit board
CN107498126A (zh) * 2017-06-26 2017-12-22 安徽华东光电技术研究所 一种在深腔或窄腔上搪锡方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6710458B2 (en) Tape for chip on film and semiconductor therewith
EP1740029B1 (en) Circuit substrate
CN1763933B (zh) 印刷电路板与结合其的电路单元
KR20080061816A (ko) 인쇄회로기판 및 그의 제조방법
JP2011222742A (ja) プリント基板及びその製造方法、電子部品の実装方法
KR102409692B1 (ko) 통신 모듈
JP5092354B2 (ja) 両面プリント配線基板、電子機器及び両面プリント配線基板の製造方法
JP2001144401A (ja) 制御装置
JP4113969B2 (ja) プリント配線板
JP2734318B2 (ja) 混成集積回路装置の製造方法
JPH0219635B2 (ja)
JP2554694Y2 (ja) プリント基板
JPH10215048A (ja) プリント配線板及びプリント配線板の実装構造
JP2003110202A (ja) カード型電子機器
JPH1051094A (ja) プリント配線板及びその製造方法
JP2002374060A (ja) 電子回路板
JP2503565Y2 (ja) プリント配線基板の部品実装構造
KR101851455B1 (ko) 인쇄회로기판, 인쇄회로기판의 제조 방법 및 전자부품 패키지
JP2007201282A (ja) 電子装置及び電子装置の製造方法
JPH06314885A (ja) プリント多層配線基板モジュール
JP5585557B2 (ja) 電子装置およびその製造方法
KR101020726B1 (ko) 인쇄 회로 기판과 히트 싱크용 러그의 조립체
JP3164084B2 (ja) 半導体装置のフレーム
JP2001210984A (ja) 部品の放熱構造
KR100449624B1 (ko) Rf모듈의 커버조립구조