JP2001143742A - 燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池スタック

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JP2001143742A
JP2001143742A JP2000266105A JP2000266105A JP2001143742A JP 2001143742 A JP2001143742 A JP 2001143742A JP 2000266105 A JP2000266105 A JP 2000266105A JP 2000266105 A JP2000266105 A JP 2000266105A JP 2001143742 A JP2001143742 A JP 2001143742A
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成利 杉田
Noriaki Osao
典昭 尾棹
Takeshi Ushio
健 牛尾
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料電池スタックを車両等に確実に搭載すると
ともに、この燃料電池スタックの積層方向の伸縮に確実
に対応して燃料ガス等の漏れを有効に阻止することを可
能にする。 【解決手段】マウント構造30は、第1燃料電池スタッ
ク12の積層方向両端に配設される第1および第2エン
ドプレート16、24を備える。第1エンドプレート1
6には、ラバーマウント18を介して前記第1エンドプ
レート16を車両の取り付けプレート31に対し積層方
向に移動可能に保持する可動支持手段158bが設けら
れる。第2エンドプレート24には、ラバーマウント1
68を介して前記第2エンドプレート24を取り付けプ
レート31に保持する固定支持手段158aが設けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体高分子電解質
膜をアノード側電極とカソード側電極とで挟んで構成さ
れる単位燃料電池セルが、セパレータを介して水平方向
に複数個積層される車載用燃料電池スタックに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、固体高分子型燃料電池は、高分
子イオン交換膜(陽イオン交換膜)からなる電解質膜の
両側にそれぞれアノード側電極およびカソード側電極を
対設して構成された単位燃料電池セルを、セパレータに
よって挟持することにより構成されている。この固体高
分子型燃料電池は、通常、単位燃料電池セルおよびセパ
レータを所定数だけ積層することにより、燃料電池スタ
ックとして使用されている。
【0003】この種の燃料電池スタックにおいて、アノ
ード側電極に供給された燃料ガス、例えば、水素含有ガ
スは、触媒電極上で水素イオン化され、適度に加湿され
た電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。そ
の間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気
エネルギとして利用される。カソード側電極には、酸化
剤ガス、例えば、酸素含有ガスあるいは空気が供給され
ているために、このカソード側電極において、前記水素
イオン、前記電子および酸素ガスが反応して水が生成さ
れる。
【0004】ところで、上記の燃料電池スタックを車両
等に搭載して使用する場合、走行中の振動や発進および
停止の繰り返し等によって前記燃料電池スタックに負荷
が作用してしまうため、該燃料電池スタックを車両に対
して強固に固定する必要がある。このため、例えば、特
開平5−82157号公報に開示されているように、燃
料電池スタックの周域に補強枠を構築するとともに、前
記補強枠の頂部に支持具を介して燃料電池スタックの上
部締め付け板を支持する支持構造が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
燃料電池スタックがセルスタック、マニホールドおよび
上下締め付け板から構成されており、この燃料電池スタ
ックを車体の床面上にベース架台を介して据え付けると
ともに、前記燃料電池スタックの周域に補強枠を構築
し、この補強枠を構成する支持ピンで上締め付け板を拘
束支持することにより、該燃料電池スタックを固定支持
している。
【0006】しかしながら、支持構造が高さ方向に相当
に大きな寸法を有することになり、燃料電池スタックを
配置する車両の種類や配置箇所が限定されてしまい、例
えば、前記燃料電池スタックを乗用車車体の床下等に設
置することができないという問題が指摘されている。
【0007】さらに、燃料電池スタックでは、運転温度
と雰囲気温度の差による熱膨張や電解質膜の含水による
膨張等によって燃料電池スタックが積層方向に向かって
伸縮し易い。ところが、上記の支持構造では、燃料電池
スタック自体の伸縮に対応することができず、発電性能
の劣化や燃料ガスや酸化剤ガス等の漏れが発生するとい
う不具合が指摘されている。
【0008】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、燃料電池スタックを車両等に確実に固定するととも
に、前記燃料電池スタック自体の伸縮に確実に対応して
所望の発電性能を保持することが可能な燃料電池スタッ
クを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
燃料電池スタックでは、単位燃料電池セルが水平方向に
沿って積層されるとともに、その積層方向両端側に配設
されるそれぞれのエンドプレートが、ラバーマウントを
介して車両に保持されるため、前記燃料電池スタックの
高さ方向を有効に短尺化することができ、種々の車両に
対して該燃料電池スタックを容易に取り付けることがで
きる。
【0010】さらに、一方のエンドプレートには、ラバ
ーマウントを介して前記一方のエンドプレート側を車両
に保持する固定支持手段が設けられるとともに、他方の
エンドプレートには、ラバーマウントを介して前記他方
のエンドプレート側を前記車両に対して積層方向に移動
可能に保持する可動支持手段が設けられている。
【0011】これにより、燃料電池スタックの周囲温度
や運転温度の変化等によって前記燃料電池スタックが積
層方向に伸縮する際、可動支持手段の作用下に他方のエ
ンドプレートが積層方向に進退し、マウント構造に応力
が発生することがない。従って、燃料電池スタックの積
層部位から燃料ガスや酸化剤ガス等の漏れが生ずること
がなく、簡単な構成で、発電性能を高く維持することが
可能になる。
【0012】また、本発明の請求項2に係る燃料電池ス
タックでは、固定支持手段および可動支持手段がそれぞ
れのエンドプレートの下部両端側に2つずつ設けられる
支持部を備えるとともに、前記可動支持手段は、ラバー
マウントに装着されて前記支持部の積層方向に長尺な長
孔に沿って移動可能なカラー部材を有している。これに
より、マウント構造全体の構成が簡素化されて経済的で
あるとともに、燃料電池スタックの積層方向への伸縮に
対しカラー部材を介して円滑に対応することができる。
【0013】さらにまた、本発明の請求項3に係る燃料
電池スタックでは、一方のエンドプレート側を車両に保
持する固定支持手段と、他方のエンドプレート側を前記
車両に対して積層方向に移動可能に保持する可動支持手
段とが設けられている。従って、燃料電池スタックの周
囲温度や運転温度の変化等によって前記燃料電池スタッ
クが積層方向に伸縮する際、可動支持手段の作用下に他
方のエンドプレートが積層方向に進退し、マウント構造
に応力が発生することがない。
【0014】しかも、固定支持手段では、車両側に固定
されるマウントブラケットにバックアッププレートが固
定されるとともに、規制部材を介して一方のエンドプレ
ートが前記バックアッププレートから所定間隔以上に離
間することを阻止している。これにより、燃料電池スタ
ックに振動等が発生しても、一方のエンドプレートがバ
ックアッププレートから必要以上に大きく離間すること
がなく、前記一方のエンドプレートにマニホールド等の
補器が装着されている際にも、前記補器の締結部やシー
ル部が影響を受けることがない。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る燃料電池スタックが組み込まれる燃料電池システ
ム10の概略斜視説明図であり、図2は、前記燃料電池
システム10の側面説明図である。
【0016】燃料電池システム10は、水平方向(矢印
A方向)に沿って互いに平行に配列される第1燃料電池
スタック12と第2燃料電池スタック14とを備える。
第1および第2燃料電池スタック12、14の同一側の
一端部鉛直面を構成する第1エンドプレート16、18
には、正極である第1電力取り出し端子20および負極
である第2電力取り出し端子22が設けられる。
【0017】第1および第2燃料電池スタック12、1
4の同一側の他端部鉛直面である第2エンドプレート2
4、26側には、前記第1および第2燃料電池スタック
12、14に対して燃料ガス、酸化剤ガスおよび冷却媒
体の供給と排出を行うための配管機構28が組み込まれ
る。第1および第2燃料電池スタック12、14は、マ
ウント機構30を介して車両を構成する取り付けプレー
ト31に固定される。
【0018】第1燃料電池スタック12は、図3および
図4に示すように、単位燃料電池セル32と、この単位
燃料電池セル32を挟持する第1および第2セパレータ
34、36とを備え、これらが複数組だけ水平方向(矢
印A方向)に積層されている。第1燃料電池スタック1
2は、全体として直方体状を有しており、短辺方向(矢
印B方向)が重力方向に指向するとともに、長辺方向
(矢印C方向)が水平方向に指向して配置される。
【0019】単位燃料電池セル32は、固体高分子電解
質膜38と、この電解質膜38を挟んで配設されるカソ
ード側電極40およびアノード側電極42とを有すると
ともに、前記カソード側電極40および前記アノード側
電極42には、例えば、多孔質層である多孔質カーボン
ペーパ等からなる第1および第2ガス拡散層44、46
が配設される。
【0020】単位燃料電池セル32の両側には、第1お
よび第2ガスケット48、50が設けられ、前記第1ガ
スケット48は、カソード側電極40および第1ガス拡
散層44を収納するための大きな開口部52を有する一
方、前記第2ガスケット50は、アノード側電極42お
よび第2ガス拡散層46を収納するための大きな開口部
54を有する。単位燃料電池セル32と第1および第2
ガスケット48、50とが、第1および第2セパレータ
34、36によって挟持される。
【0021】第1セパレータ34は、カソード側電極4
0に対向する面34aおよび反対側の面34bが長方形
状に設定されており、例えば、長辺55aが水平方向に
指向するとともに、短辺55bが重力方向に指向して配
置される。
【0022】第1セパレータ34の短辺55b側の両端
縁部上部側には、酸素含有ガスまたは空気である酸化剤
ガスを通過させるための酸化剤ガス入口56aと、水素
含有ガス等の燃料ガスを通過させるための燃料ガス入口
58aとが、上下方向に長尺形状を有して設けられる。
第1セパレータ34の短辺55b側の両端縁部下部側に
は、酸化剤ガス出口56bと燃料ガス出口58bとが、
酸化剤ガス入口56aおよび燃料ガス入口58aと対角
位置になるようにかつ上下方向に長尺形状を有して設け
られている。
【0023】第1セパレータ34の長辺55aの下端部
には、矢印C方向に長尺な4つの冷却媒体入口60a〜
60dが設けられるとともに、この第1セパレータ34
の長辺55a側の上部には、同様に、矢印C方向に長尺
な4つの冷却媒体出口60e〜60hが設けられる。冷
却媒体入口60a〜60dには、純水やエチレングリコ
ールやオイル等の冷却媒体が供給される。第1セパレー
タ34の面34aには、酸化剤ガス入口56aに連通す
る10本のそれぞれ独立した第1酸化剤ガス流路溝62
が、水平方向に蛇行しながら重力方向に向かって設けら
れる。第1酸化剤ガス流路溝62は、5本の第2酸化剤
ガス流路溝63に合流し、前記第2酸化剤ガス流路溝6
3が酸化剤ガス出口56bに連通する。第1セパレータ
34には、タイロッド挿通用の孔部63が6箇所に形成
されている。
【0024】第2セパレータ36は長方形状に形成され
ており、この第2セパレータ36の短辺64b側の両端
縁部上部側には、酸化剤ガス入口66aおよび燃料ガス
入口68aが貫通形成されるとともに、その両端縁部下
部側には、酸化剤ガス出口66bおよび燃料ガス出口6
8bが、前記酸化剤ガス入口66aおよび前記燃料ガス
入口68aと対角位置になるように貫通形成されてい
る。
【0025】第2セパレータ36の長辺64a側の下部
には、矢印C方向に長尺な4つの冷却媒体入口70a〜
70dが貫通形成され、この長辺64a側の上部には、
冷却媒体出口70e〜70hが、同様に、矢印C方向に
長尺に貫通形成される。
【0026】図5に示すように、第2セパレータ36の
面36aには、燃料ガス入口68aに連通して10本の
燃料ガス流路溝72が形成される。この第1燃料ガス流
路溝72が5本の第2燃料ガス流路溝73に合流し、前
記第2燃料ガス流路溝73が燃料ガス出口68bに連通
する。
【0027】図6に示すように、第2セパレータ36の
面36aとは反対側の面36bには、冷却媒体入口70
a〜70dと冷却媒体出口70e〜70hにそれぞれ個
別に連通する冷却媒体流路74a〜74dが重力方向に
向かって設けられる。冷却媒体流路74a〜74dは、
冷却媒体入口70a〜70dと冷却媒体出口70e〜7
0hに連通するそれぞれ9本の第1流路溝76a、76
bを備えるとともに、前記第1流路溝76a、76b間
には、それぞれ2本の第2流路溝78が互いに重力方向
に平行しかつ所定間隔ずつ離間して設けられる。第2セ
パレータ36には、第1セパレータ34と同様に、タイ
ロッド挿通用の孔部63が6箇所に設けられている。
【0028】図7に示すように、所定数だけ積層された
単位燃料電池セル32の積層方向両端には、ターミナル
プレートである端子板80と第1導電プレート82とが
配設される。端子板80には、絶縁板84を介して第1
エンドプレート16が積層されるとともに、この端子板
80に第1電力取り出し端子20が装着される。
【0029】図8に示すように、第1電力取り出し端子
20は、円柱状の大径部86の両端に小径なねじ部88
a、88bを設けている。このねじ部88aは、端子板
80に形成された孔部90を通って第1セパレータ34
の酸化剤ガス入口56a内に突出し、前記ねじ部88a
にナット部材92が螺着される。大径部86の肩部に
は、端子板80との間のシール性を向上させるためにシ
ール部材94が介装されるとともに、前記大径部86の
外周と第1エンドプレート16に形成された孔部96と
の間に絶縁リング98が介装される。
【0030】図9に示すように、第1導電プレート82
は、第2セパレータ36とほぼ同一形状、すなわち、長
方形状に設定されており、短辺側の両端縁部には、酸化
剤ガス入口100a、燃料ガス入口102aおよび酸化
剤ガス出口100b、燃料ガス出口102bが互いに対
角位置に設けられている。第1導電プレート82の長辺
側下部および上部には、それぞれ4つの冷却媒体入口1
04a〜104dと冷却媒体出口104e〜104hが
設けられるとともに、タイロッド挿通用の孔部63が6
箇所に形成されている。
【0031】第1導電プレート82には、第1燃料電池
スタック12の下側にかつ第2燃料電池スタック14に
近接して延在する第1接続板部106が設けられる。第
1接続板部106には、下方に突出して2本のボルト部
108a、108bが設けられ、このボルト部108
a、108bおよび第1導電プレート82は、導電性を
有する材料、例えば、SUSや銅等で構成されている。
図7に示すように、第1導電プレート82には、絶縁板
110、蓋板112およびシール部材114を介して第
2エンドプレート24が積層される。
【0032】図10および図11に示すように、第2エ
ンドプレート24は長方形状に構成されており、その短
辺側の両端縁部上部側には、酸化剤ガス入口120aと
燃料ガス入口122aとが貫通形成されるとともに、そ
の短辺側の両端縁部下部側には、酸化剤ガス出口120
bと燃料ガス出口122bとが前記酸化剤ガス入口12
0aおよび前記燃料ガス入口122aと対角位置になる
ように設けられる。
【0033】第2エンドプレート24の内側の面24a
には、第2セパレータ36の冷却媒体入口70a〜70
dに連通する第1冷却媒体流路溝124a〜124d
と、前記第2セパレータ36の冷却媒体出口70e〜7
0hに連通する第2冷却媒体流路溝124e〜124h
が、水平方向に長尺でかつ所定の深さを有して形成され
る。第1冷却媒体流路溝124a〜124dは、それぞ
れ12本の第1溝部126aの端部に連通する。第1溝
部126aは、互いに平行に上方に延在した後、それぞ
れ2本ずつ合流して第2溝部126bが設けられ、前記
第2溝部126bがそれぞれ2本ずつ第3溝部126c
に合流して冷却媒体供給口128に連通する。
【0034】第2冷却媒体流路溝124e〜124h
は、同様にそれぞれ12本の第1溝部130aに連通
し、前記第1溝部130aが鉛直下方向に延在して第2
溝部130bに2本ずつ合流する。第2溝部130b
は、2本ずつ第3溝部130cに合流して冷却媒体排出
口132に連通する。冷却媒体供給口128および冷却
媒体排出口132には、図10に示すように、供給管路
134と排出管路136が連結されており、この供給管
路134およびこの排出管路136が、第1燃料電池ス
タック12の外方に所定の長さだけ突出している。第2
エンドプレート24には、タイロッド挿通用の孔部63
が6箇所に形成されている。
【0035】図7に示すように、第1燃料電池スタック
12は、締め付け機構140を介して積層方向(矢印A
方向)に一体的に締め付け固定される。締め付け機構1
40は、第1エンドプレート16の外面側に設けられる
液体チャンバ142と、この液体チャンバ142内に封
入される非圧縮性の面圧付与用液体、例えば、シリコン
オイル144と、第2エンドプレート24の外面側に設
けられ、前記第2エンドプレート24を前記第1エンド
プレート16側に押圧するために水平方向に所定間隔ず
つ離間して配置される3つの皿ばね146a〜146c
とを備える。
【0036】液体チャンバ142を挟んで第1エンドプ
レート16に対向してバックアッププレート148が配
設され、このバックアッププレート148とアルミニウ
ムまたはステンレススチールの薄板150との間に液体
チャンバ142が構成される。皿ばね146a〜146
cは、第2エンドプレート24の面内に略等間隔ずつ離
間して配置されるとともに、取り付け板152により支
持される。取り付け板152から第1燃料電池スタック
12を貫通してバックアッププレート148に6本のタ
イロッド(締め付けボルト)154が挿入される。タイ
ロッド154の端部にナット156がねじ込まれること
により、第1燃料電池スタック12が一体的に保持され
る。
【0037】図2および図12に示すように、マウント
構造30は、第1燃料電池スタック12の積層方向(矢
印A方向)一端側に配設される第2エンドプレート24
側を車両の取り付けプレート31に保持する固定支持手
段158aと、前記第1燃料電池スタック12の積層方
向他端側に配設される第1エンドプレート16側を前記
取り付けプレート31に対し前記積層方向に移動可能に
保持する可動支持手段158bとを備える。固定支持手
段158aおよび可動支持手段158bは、第1エンド
プレート16の下部側に一体的に設けられるブラケット
部(支持部)160a、160bと、第2エンドプレー
ト24の下部側にねじ止めされるマワントブラケット
(支持部)162a、162bとを備える。ブラケット
部160a、160bには、第1燃料電池スタック12
の積層方向(矢印A方向)に長尺な長孔164a、16
4bが形成される一方、マウントブラケット162a、
162bに孔部166a、166bが形成される。
【0038】長孔164a、164bおよび孔部166
a、166bには、それぞれゴムマウント168が配置
される。ゴムマウント168は、上下にねじ部170
a、170bが設けられており、上部に突出する前記ね
じ部170aにカラー部材172が配置されてこのカラ
ー部材172がここから長孔164a、164bに挿入
されるとともに、該ねじ部170aにナット174が螺
合される。マウントブラケット162a、162b側で
は、ゴムマウント168のねじ部170aが孔部166
a、166bに挿入されてその先端部にナット174が
螺合される。ゴムマウント168の下部側に突出するね
じ部170bは、取り付けプレート31に挿入されてナ
ット176が螺合されることにより、第1燃料電池スタ
ック12を車両等に固定する。
【0039】図13に示すように、第2燃料電池スタッ
ク14は、上述した第1燃料電池スタック12とは対称
的に構成されるとともに、電解質膜38に対してカソー
ド側電極40とアノード側電極42とが逆側に配置され
ており、第1エンドプレート18側に負極である第2電
力取り出し端子22が設けられる(図14参照)。第2
燃料電池スタック14は、基本的には第1燃料電池スタ
ック12と同様に構成されており、同一の構成要素には
同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0040】図15に示すように、第2燃料電池スタッ
ク14は、第2導電プレート180を備えており、この
第2導電プレート180には、前記第2燃料電池スタッ
ク14の下側に延在しかつ第1燃料電池スタック12に
設けられている第1導電プレート82の第1接続板部1
06に近接する第2接続板部182を設けている。第1
および第2接続板部106、182には、それぞれ一対
のボルト部108a、108bと184a、184bと
が設けられている。
【0041】ボルト部108aと184aおよびボルト
部108bと184bには、それぞれ可撓性接続体、例
えば、撚り線186a、186bが接続される。撚り線
186a、186bは、多数の細線状の導線を網状に撚
ることにより構成されており、それぞれゴムカバー18
8a、188bにより覆われている。
【0042】図13に示すように、第1および第2燃料
電池スタック12、14を構成する第2エンドプレート
24、26には、それぞれ燃料ガス入口122aと酸化
剤ガス出口120bとが互いに近接する位置に配置され
ており、この第2エンドプレート24、26に配管機構
28が組み込まれる。
【0043】図1および図16に示すように、配管機構
28は、互いに並設される第1および第2燃料電池スタ
ック12、14を構成する第2エンドプレート24、2
6の各燃料ガス入口122aを覆って前記第2エンドプ
レート24、26に一体的に固定される第1ブラケット
190を備える。この第1ブラケット190には、各燃
料ガス入口122aにそれぞれ連通する燃料ガス供給管
192a、192bが設けられ、前記燃料ガス供給管1
92a、192bが合流して燃料ガス供給口194に連
通する。
【0044】第2エンドプレート24、26には、各酸
化剤ガス出口120bを覆って第2ブラケット196が
固定される。この第2ブラケット196に設けられ酸化
剤ガス出口120bにそれぞれ連通する酸化剤ガス排出
管198a、198bの先端部が、酸化剤ガス排出口2
00に一体的に連通する。
【0045】第2エンドプレート24、26には、それ
ぞれの酸化剤ガス入口120aおよび燃料ガス出口12
2bを覆って第3および第4ブラケット202、204
が固定される。第3および第4ブラケット202、20
4には、酸化剤ガス入口120aに連通する酸化剤ガス
供給管206の両端が連通するとともに、この酸化剤ガ
ス供給管206の途上に酸化剤ガス供給口208が設け
られる。第3および第4ブラケット202、204に
は、燃料ガス出口122bに連通する燃料ガス排出管2
10の両端が連通し、この燃料ガス排出管210の途上
に燃料ガス排出口212が設けられる。
【0046】第2エンドプレート24、26に設けられ
ている各供給管路134に冷却媒体供給管214の両端
が連結され、この冷却媒体供給管214に冷却媒体供給
口216が設けられる。第2エンドプレート24、26
に設けられている各排出管路136に冷却媒体排出管2
18が連結されるとともに、この冷却媒体排出管218
に冷却媒体排出口220が設けられる。
【0047】このように構成される燃料電池システム1
0の動作について、以下に説明する。
【0048】図1に示すように、燃料電池システム10
には、燃料ガス供給口194から燃料ガス(例えば、炭
化水素を改質した水素を含むガス)が供給されるととも
に、酸化剤ガス供給口208に酸化剤ガスとして空気ま
たは酸素含有ガス(以下、単に空気という)が供給され
る。さらに、冷却媒体供給口216に冷却媒体が供給さ
れる。
【0049】燃料ガス供給口194に供給された燃料ガ
スは、燃料ガス供給管192a、192bを通って第1
および第2燃料電池スタック12、14を構成する第2
エンドプレート24、26の各燃料ガス入口122aに
送られ、さらに第2セパレータ36の各燃料ガス入口6
8aから第1燃料ガス流路溝72に導入される。図5に
示すように、第1燃料ガス流路溝72に供給された燃料
ガスは、第2セパレータ36の面36aに沿って水平方
向に蛇行しながら重力方向に移動する。
【0050】その際、燃料ガス中の水素ガスは、第2ガ
ス拡散層46を通って単位燃料電池セル32のアノード
側電極42に供給される。そして、未使用の燃料ガス
は、第1燃料ガス流路溝72に沿って移動しながらアノ
ード側電極42に供給される一方、未使用の燃料ガスが
第2燃料ガス流路溝73を介して燃料ガス出口68bか
ら排出される。この未使用の燃料ガスは、第2エンドプ
レート24、26の各燃料ガス出口122bを通って燃
料ガス排出管210に導入され、燃料ガス排出口212
を介して燃料電池システム10から排出される。
【0051】一方、酸化剤ガス供給口208に供給され
た空気は、酸化剤ガス供給管206を介して第2エンド
プレート24、26に設けられた各酸化剤ガス入口12
0aに送られ、さらに第1および第2燃料電池スタック
12、14内に組み込まれた第1セパレータ34の酸化
剤ガス入口56aに供給される(図3参照)。第1セパ
レータ34では、酸化剤ガス入口56aに供給された空
気が面34a内の第1酸化剤ガス流路溝62に導入さ
れ、この第1酸化剤ガス流路溝62に沿って水平方向に
蛇行しながら重力方向に移動する。
【0052】その際、空気中の酸素ガスは、第1ガス拡
散層44からカソード側電極40に供給される一方、未
使用の空気が第2酸化剤ガス流路溝63を介して酸化剤
ガス出口56bから排出される。この酸化剤ガス出口5
6bに排出された空気は、第2エンドプレート24、2
6に設けられた酸化剤ガス出口120bから酸化剤ガス
排出管198a、198bを介して酸化剤ガス排出口2
00より排出される(図1参照)。
【0053】これにより、第1および第2燃料電池スタ
ック12、14で発電が行われ、それぞれ特性の異なる
第1および第2電力取り出し端子20、22間に接続さ
れる負荷、例えば、図示しないモータに電力が供給され
ることになる。
【0054】また、第1および第2燃料電池スタック1
2、14内は、冷却媒体により有効に冷却される。すな
わち、冷却媒体供給口216に供給された冷却媒体は、
冷却媒体供給管214から第2エンドプレート24、2
6に設けられている供給管路134に導入される。この
冷却媒体は、図11に示すように、第2エンドプレート
24、26の冷却媒体供給口128に導入され、複数の
第2溝部126bから第1溝部126aを通って第1冷
却媒体流路溝124a〜124dに送られる。
【0055】第1冷却媒体流路溝124a〜124dに
導入された冷却媒体は、第2セパレータ36の下部側に
形成された冷却媒体入口70a〜70dに導入され、図
6に示すように、前記冷却媒体入口70a〜70dに連
通する冷却媒体流路74a〜74dを下方から上方に向
かって移動する。冷却媒体流路74a〜74dを通って
各単位燃料電池セル32を冷却した冷却媒体は、冷却媒
体出口70e〜70hを通って第2エンドプレート2
4、26の第2冷却媒体流路溝124e〜124hに導
入される(図11参照)。この第2冷却媒体流路溝12
4e〜124hに導入された冷却媒体は、第1溝部13
0aから第2溝部130bを介して冷却媒体排出口13
2に送られ、排出管路136から冷却媒体排出管218
を通って冷却媒体排出口220より排出される。
【0056】この場合、第1の実施形態では、第1およ
び第2燃料電池スタック12、14がそれぞれ積層方向
(矢印A方向)に平行に配置されるとともに、マウント
構造30を介して車両の取り付けプレート31に固定さ
れている(図2および図12参照)。このため、第1お
よび第2燃料電池スタック12、14の上部側にマウン
ト構造30が突出することがなく、この上部側のスペー
スを有効に活用することが可能になる。従って、特に燃
料電池システム10を車両に搭載する際に、この燃料電
池システム10を床下等に容易に収容することができ、
レイアウトの自由度が向上するという効果が得られる。
【0057】さらに、マウント構造30は、可動支持手
段158bを備えており、この可動支持手段158bが
矢印A方向に長尺な長孔164a、164bを有するブ
ラケット部160a、160bと、ゴムマウント168
に装着され前記長孔164a、164bに沿って移動可
能なカラー部材172とを備えている。
【0058】このため、第1および第2燃料電池スタッ
ク12、14の周囲温度と運転温度の変化等によって積
層部品の熱膨張や熱収縮が惹起し、前記第1および第2
燃料電池スタック12、14が積層方向に伸縮する際、
第1エンドプレート16、18が長孔164a、164
bを介して矢印A方向に移動可能である。従って、第1
および第2燃料電池スタック12、14の収縮時にマウ
ント構造30に応力が作用することがなく、前記マウン
ト構造30の損傷を阻止するとともに、前記第1および
第2燃料電池スタック12、14からの燃料ガス、酸化
剤ガスあるいは冷却媒体の漏れを確実に阻止することが
可能になる。
【0059】しかも、マウント構造30は、実質的に第
1エンドプレート16に一体的に設けられ、長孔164
a、164bが形成されたブラケット部160a、16
0bと、第2エンドプレート24にねじ止めされるマウ
ントブラケット162a、162bとを備えている。こ
れにより、このマウント構造30全体の構成が有効に簡
素化され、極めて経済的であるという利点が得られる。
【0060】なお、第1の実施形態では、第1および第
2燃料電池スタック12、14を並列して燃料電池シス
テム10を構成しているが、例えば、第1燃料電池スタ
ック12のみを使用する場合に同様の効果が得られる。
【0061】図17は、本発明の第2の実施形態に係る
燃料電池スタック240の概略斜視説明図である。
【0062】この燃料電池スタック240は、第2エン
ドプレート24aが配置されており、この第2エンドプ
レート24a側に配管機構28が組み込まれている。燃
料電池スタック240は、マウント構造242を備え、
このマウント構造242は、燃料電池スタック240の
積層方向一端側に配設される第2エンドプレート24a
側を、車両に対して保持する固定支持手段244と、前
記燃料電池スタック240の積層方向他端側に配設され
る第1エンドプレート16a側を、車両に対して前記積
層方向に移動可能に保持する可動支持手段158bとを
備える。なお、第1の実施形態に係る第1燃料電池スタ
ック12と同一の構成要素には同一の参照符号を付し
て、その詳細な説明は省略する。
【0063】図17乃至図19に示すように、固定支持
手段244は、車両側の取り付けプレート31に固定さ
れるマウントブラケット246と、前記マウントブラケ
ット246に固定されるとともに、燃料電池スタック2
40を積層方向に締め付けるタイロッド(締め付けボル
ト)154が係合するバックアッププレート248と、
第1エンドプレート16aと前記バックアッププレート
248に一体的に設けられ、該第1エンドプレート16
aが該バックアッププレート248から所定間隔以上に
離間する(矢印A1方向)ことを阻止する規制部材、例
えば、保持ボルト250とを備える。
【0064】マウントブラケット246は、車両側の取
り付けプレート31にボルト252を介して固定される
水平取り付け部254と、バックアッププレート248
をボルト256を介して固定する鉛直取り付け部258
とを備え、前記鉛直取り付け部258は、配管機構28
を避けて前記バックアッププレート248の略中央部分
に配置されている。
【0065】図18に示すように、第2エンドプレート
24aの略中央部に、複数、例えば、2つのねじ孔26
0が形成されるとともに、バックアッププレート248
には、前記ねじ孔260に対応して段付孔部262が設
けられる。保持ボルト250は、先端に設けられたねじ
部264をねじ孔260にねじ込むとともに、頭部26
6と前記ねじ部264との間に設けられたロッド部26
8が、段付孔部262の小径側に摺動し得る程度に隙間
を有して挿入される。保持ボルト250の頭部266
は、バックアッププレート248の外面部と係合するこ
とにより、第2エンドプレート24aと前記バックアッ
ププレート248との間に所定の間隔を確保し、この間
隔以上に前記第2エンドプレート24aが前記バックア
ッププレート248から離間することを阻止する。
【0066】図19に示すように、第2エンドプレート
24aには、横方向両端縁部上部側に酸化剤ガス入口1
20aと燃料ガス入口122aとが設けられるととも
に、その横方向両端縁部下部側には、燃料ガス出口12
2bと酸化剤ガス出口120bとが設けられる。第2セ
パレータ24aの長辺側下部および上部には、それぞれ
冷却媒体入口270aと冷却媒体出口270bとが2つ
ずつ形成されている。
【0067】図17および図18に示すように、第2エ
ンドプレート24aとバックアッププレート248との
間には、水平方向に2列で合計6個のワッシャプレート
276が配設される一方、第1エンドプレート16a側
には、それぞれの中心が前記ワッシャプレート276の
中心と矢印A方向に略一致するように、水平方向に2列
で合計6個の皿ばね278が配設されている。
【0068】このように構成される燃料電池スタック2
40では、マウント構造242を構成する固定支持手段
244が、燃料電池スタック240に設けられるマウン
トブラケット246と、このマウントブラケット246
に固定されるバックアッププレート248とを備えてい
る。このため、バックアッププレート248側には第1
エンドプレート16a側のように熱膨張対策としての可
動構造を採用する必要がなく、マウントブラケット24
6の取り付け位置の自由度が増大するという効果があ
る。その際、バックアッププレート248側の上下左右
に配管機構28が組み込まれているため、この配管機構
28に干渉することがないように、マウントブラケット
246を構成する鉛直取り付け部258が、前記バック
アッププレート248の略中央部に容易に取り付けられ
る。
【0069】さらに、第2の実施形態では、車両の取り
付けプレート31にマウントブラケット246が固定さ
れ、このマウントブラケット246にバックアッププレ
ート248がボルト256を介して固定されるととも
に、前記バックアッププレート248に係合するタイロ
ッド154により、燃料電池スタック240が積層方向
(矢印A方向)に一体的に締め付けられている。このた
め、第2エンドプレート24aは、マウントブラケット
246に対して直接固定されておらず、皿ばね278お
よびワッシャプレート276を介して燃料電池スタック
240全体に均一な締め付け力が確実に付与される。
【0070】しかも、第2エンドプレート24aは、保
持ボルト250を介してバックアッププレート248に
保持されている。この保持ボルト250は、ロッド部2
68がバックアッププレート248の段付孔部262内
に摺動自在に挿入されており、頭部266が前記バック
アッププレート248の外面部に係合する一方、ねじ部
264が第2エンドプレート24aのねじ孔260に螺
合している。従って、例えば、軽衝突時のように、燃料
電池スタック240に振動が発生しても、第2エンドプ
レート24aがバックアッププレート248から離間す
る方向に大きく移動することがない。
【0071】その際、第2エンドプレート24aには、
反応ガスや冷却媒体用マニホールド等の補器(図示せ
ず)が締結されている場合があり、この第2エンドプレ
ート24aが矢印A1方向に大きく振動して前記補器の
締結部やシール部に悪影響を及ぼすことを確実に阻止す
ることが可能になる。
【0072】さらにまた、皿ばね278は、配管機構2
8とは反対側に位置して第1エンドプレート16a側に
配置されている。これにより、配管機構28との干渉が
回避され、皿ばね278の設計自由度が向上するという
効果が得られる。
【0073】
【発明の効果】本発明に係る燃料電池スタックでは、燃
料電池スタックの積層方向両端に設けられるそれぞれの
エンドプレートがラバーマウントを介して車両に保持さ
れるとともに、一のエンドプレートが可動支持手段を介
して積層方向に移動可能に保持される。このため、燃料
電池スタックが使用に際して伸縮しても、マウント構造
に応力が作用することがなく、しかも積層部からの燃料
ガス等の漏れを確実に阻止することができる。
【0074】また、本発明に係る燃料電池スタックで
は、車両側に固定されるマウントブラケットにバックア
ッププレートが固定されるとともに、規制部材の作用下
に、一方のエンドプレートが前記バックアッププレート
から所定間隔以上に離間することを阻止する。これによ
り、軽振動等が発生しても、一方のエンドプレートがバ
ックアッププレートから必要以上に大きく離間すること
がなく、前記一方のエンドプレートに装着される補器類
の締結部やシール部に悪影響を与えることを阻止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタッ
クが組み込まれる燃料電池システムの概略斜視説明図で
ある。
【図2】前記燃料電池システムの側面説明図である。
【図3】前記燃料電池システムを構成する燃料電池スタ
ックの要部分解斜視図である。
【図4】前記燃料電池スタックの要部縦断面説明図であ
る。
【図5】前記燃料電池スタックを構成する第2セパレー
タの一方の面の正面説明図である。
【図6】前記第2セパレータの他方の面の正面説明図で
ある。
【図7】前記燃料電池スタックの概略縦断面説明図であ
る。
【図8】前記燃料電池スタックを構成する電力取り出し
端子の接続構造を示す説明図である。
【図9】前記燃料電池スタックを構成する導電プレート
の斜視説明図である。
【図10】前記燃料電池スタック内の流体の流れを示す
流路説明図である。
【図11】前記燃料電池スタックを構成する第2エンド
プレートの内方側の面の正面説明図である。
【図12】前記燃料電池スタックの平面説明図である。
【図13】前記燃料電池システムの配管機構を省略した
正面説明図である。
【図14】前記燃料電池システムの背面説明図である。
【図15】前記燃料電池システムの下側を示す斜視説明
図である。
【図16】前記燃料電池システムの正面説明図である。
【図17】本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタ
ックの概略斜視説明図である。
【図18】前記燃料電池スタックの側面説明図である。
【図19】前記燃料電池スタックの正面説明図である。
【符号の説明】
10…燃料電池システム 12、14、240
…燃料電池スタック 16、16a、18、24、24a、26…エンドプレ
ート 20、22…電力取り出し端子 28…配管機構 30、242…マウント構造 32…単位燃料電池
セル 34、36…セパレータ 38…電解質膜 40…カソード側電極 42…アノード側電
極 56a、66a、100a、120a…酸化剤ガス入口 56b、66b、100b、120b…酸化剤ガス出口 58a、68a、102a、122a…燃料ガス入口 58b、68b、102b、122b…燃料ガス出口 60a〜60d、70a〜70d、104a〜104
d、270a…冷却媒体入口 60e〜60h、70e〜70h、104e〜104
h、270b…冷却媒体出口 72…燃料ガス流路溝 74a〜74d…冷
却媒体流路 80…端子板 82、180…導電
プレート 106、182…接続板部 124a〜124h
…冷却媒体流路溝 134…供給管路 136…排出管路 140…締め付け機構 142…液体チャン
バ 146a〜146c、278…皿ばね 154…タイロッド 158a、244…
固定支持手段 158b…可動支持手段 160a、160b
…ブラケット部 162a、162b、246…マウントブラケット 164a、164b…長孔 168…ゴムマウン
ト 172…カラー部材 186a、186b
…撚り線 188a、188b…ゴムカバー 248…バックアッ
ププレート 250…保持ボルト 276…ワッシャプ
レート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾棹 典昭 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 牛尾 健 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体高分子電解質膜をアノード側電極とカ
    ソード側電極とで挟んで構成される単位燃料電池セル
    が、セパレータを介して水平方向に沿って複数個積層さ
    れる車載用燃料電池スタックであって、 前記燃料電池スタックを車両に搭載するためのマウント
    構造を備え、 前記マウント構造は、前記燃料電池スタックの積層方向
    一端側に配設される一方のエンドプレートに設けられ、
    ラバーマウントを介して前記一方のエンドプレート側を
    前記車両に保持する固定支持手段と、 前記燃料電池スタックの積層方向他端側に配設される他
    方のエンドプレートに設けられ、ラバーマウントを介し
    て前記他方のエンドプレート側を前記車両に対して前記
    積層方向に移動可能に保持する可動支持手段と、 を備えることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 【請求項2】請求項1記載の燃料電池スタックにおい
    て、前記固定支持手段は、前記一方のエンドプレートの
    下部両端側に設けられ、前記ラバーマウントが固定され
    る2つの支持部を備え、 前記可動支持手段は、前記他方のエンドプレートの下部
    両端側に設けられ、前記積層方向に長尺な長孔を有する
    2つの支持部と、 前記ラバーマウントに装着され、前記長孔に沿って移動
    可能なカラー部材と、 を備えることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 【請求項3】固体高分子電解質膜をアノード側電極とカ
    ソード側電極とで挟んで構成される単位燃料電池セル
    が、セパレータを介して水平方向に沿って複数個積層さ
    れる車載用燃料電池スタックであって、 前記燃料電池スタックを車両に搭載するためのマウント
    構造を備え、 前記マウント構造は、前記燃料電池スタックの積層方向
    一端側に配設される一方のエンドプレートに設けられ、
    前記一方のエンドプレート側を前記車両に保持する固定
    支持手段と、 前記燃料電池スタックの積層方向他端側に配設される他
    方のエンドプレートに設けられ、前記他方のエンドプレ
    ート側を前記車両に対して前記積層方向に移動可能に保
    持する可動支持手段と、 を備えるとともに、 前記固定支持手段は、前記車両側に固定されるマウント
    ブラケットと、 前記マウントブラケットに固定されるとともに、前記燃
    料電池スタックを積層方向に締め付ける締め付けボルト
    が係合するバックアッププレートと、 前記一方のエンドプレートと前記バックアッププレート
    に一体的に設けられ、該一方のエンドプレートが該バッ
    クアッププレートから所定間隔以上に離間することを阻
    止する規制部材と、 を備えることを特徴とする燃料電池スタック。
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