JP2001143689A - リチウム二次電池 - Google Patents
リチウム二次電池Info
- Publication number
- JP2001143689A JP2001143689A JP32350299A JP32350299A JP2001143689A JP 2001143689 A JP2001143689 A JP 2001143689A JP 32350299 A JP32350299 A JP 32350299A JP 32350299 A JP32350299 A JP 32350299A JP 2001143689 A JP2001143689 A JP 2001143689A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positive electrode
- negative electrode
- ratio
- active material
- capacity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 充放電サイクル寿命及び保存時の寿命を改善
することができるリチウム二次電池を提供する。 【解決手段】 圧延銅箔に不可逆容量が初回充電容量の
5%以上25%以下の非晶質炭素材を負極活物質として
塗布した負極と、アルミニウム箔にマンガン酸リチウム
を正極活物質として塗布した正極と、を用いて、初回充
電後の正極に対する負極の放電容量比(−/+比)を正
極活物質の塗布量(厚さ)を調整して1.3以上1.8
以下とし、正極活物質のLi/Mn比を0.55〜0.
60の範囲とした。負極の不可逆容量分だけ正極の放電
深度が浅くなり正極の劣化を抑えることができ、負極活
物質量が過剰なため負極の利用率も小さく負極の劣化を
抑えることができる。
することができるリチウム二次電池を提供する。 【解決手段】 圧延銅箔に不可逆容量が初回充電容量の
5%以上25%以下の非晶質炭素材を負極活物質として
塗布した負極と、アルミニウム箔にマンガン酸リチウム
を正極活物質として塗布した正極と、を用いて、初回充
電後の正極に対する負極の放電容量比(−/+比)を正
極活物質の塗布量(厚さ)を調整して1.3以上1.8
以下とし、正極活物質のLi/Mn比を0.55〜0.
60の範囲とした。負極の不可逆容量分だけ正極の放電
深度が浅くなり正極の劣化を抑えることができ、負極活
物質量が過剰なため負極の利用率も小さく負極の劣化を
抑えることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリチウム二次電池に
係り、特に負極集電体に不可逆容量が初回充電容量の5
%以上25%以下の非晶質炭素材を負極活物質として塗
布した負極と、正極集電体にマンガン酸リチウムを正極
活物質として塗布した正極と、を用いたリチウム二次電
池に関する。
係り、特に負極集電体に不可逆容量が初回充電容量の5
%以上25%以下の非晶質炭素材を負極活物質として塗
布した負極と、正極集電体にマンガン酸リチウムを正極
活物質として塗布した正極と、を用いたリチウム二次電
池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、再充電が可能な二次電池の分野で
は、鉛電池、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水
素電池等の水溶液系電池が主流であった。しかしなが
ら、近年、地球温暖化や枯渇燃料の問題から電気自動車
(EV)や駆動の一部を電気モーターで補助するハイブ
リッド自動車が着目され、その電源に用いられる、より
高容量で高出力な二次電池が求められるようになってき
た。このような要求に合致する電源として、高電圧を有
する非水溶液系のリチウム二次電池が注目されている。
は、鉛電池、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水
素電池等の水溶液系電池が主流であった。しかしなが
ら、近年、地球温暖化や枯渇燃料の問題から電気自動車
(EV)や駆動の一部を電気モーターで補助するハイブ
リッド自動車が着目され、その電源に用いられる、より
高容量で高出力な二次電池が求められるようになってき
た。このような要求に合致する電源として、高電圧を有
する非水溶液系のリチウム二次電池が注目されている。
【0003】リチウム二次電池の負極材には一般的には
炭素材が用いられており、この炭素材は、天然黒鉛や鱗
片状、塊状等の人造黒鉛、メソフェーズピッチ系黒鉛等
の黒鉛系材料やフルフリルアルコール等のフラン樹脂等
を焼成した非晶質炭素材料が用いられている。黒鉛系材
料は不可逆容量が小さく電圧特性も平坦であり高容量で
あることが特徴であるが、サイクル特性が劣る、という
問題がある。また、合成樹脂を焼成した非晶質炭素は、
黒鉛の理論容量値以上の容量が得られサイクル特性にも
優れるという特徴を持つが、不可逆容量が大きく電池で
の高容量化が難しい、という欠点がある。
炭素材が用いられており、この炭素材は、天然黒鉛や鱗
片状、塊状等の人造黒鉛、メソフェーズピッチ系黒鉛等
の黒鉛系材料やフルフリルアルコール等のフラン樹脂等
を焼成した非晶質炭素材料が用いられている。黒鉛系材
料は不可逆容量が小さく電圧特性も平坦であり高容量で
あることが特徴であるが、サイクル特性が劣る、という
問題がある。また、合成樹脂を焼成した非晶質炭素は、
黒鉛の理論容量値以上の容量が得られサイクル特性にも
優れるという特徴を持つが、不可逆容量が大きく電池で
の高容量化が難しい、という欠点がある。
【0004】リチウム二次電池の正極材にはリチウム遷
移金属酸化物が用いられており、中でも容量やサイクル
特性等のバランスからコバルト酸リチウムが用いられて
いるが、原料であるコバルトの資源量が少なくコスト高
ともなることから、電気自動車用やハイブリッド自動車
用電池の材料としてはマンガン酸リチウムが有望視され
開発が進められている。
移金属酸化物が用いられており、中でも容量やサイクル
特性等のバランスからコバルト酸リチウムが用いられて
いるが、原料であるコバルトの資源量が少なくコスト高
ともなることから、電気自動車用やハイブリッド自動車
用電池の材料としてはマンガン酸リチウムが有望視され
開発が進められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マンガ
ン酸リチウムを正極材に用いた電池の充放電サイクル寿
命や保存時の寿命は、電気自動車等への用途を想定した
場合に必ずしも十分とはいえない。これに対し、マンガ
ン酸リチウム結晶中のマンガン原子の一部をコバルトや
クロム等の異種金属で置換することにより、寿命特性を
向上させることが種々提案されており、一応の効果は認
められているものの、これも十分とはいえない。
ン酸リチウムを正極材に用いた電池の充放電サイクル寿
命や保存時の寿命は、電気自動車等への用途を想定した
場合に必ずしも十分とはいえない。これに対し、マンガ
ン酸リチウム結晶中のマンガン原子の一部をコバルトや
クロム等の異種金属で置換することにより、寿命特性を
向上させることが種々提案されており、一応の効果は認
められているものの、これも十分とはいえない。
【0006】本発明は上記問題に鑑み、充放電サイクル
寿命及び保存時の寿命を改善することができるリチウム
二次電池を提供することを課題とする。
寿命及び保存時の寿命を改善することができるリチウム
二次電池を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、負極集電体に不可逆容量が初回充電容量
の5%以上25%以下の非晶質炭素材を負極活物質とし
て塗布した負極と、正極集電体にマンガン酸リチウムを
正極活物質として塗布した正極と、を用いたリチウム二
次電池において、初回充電後の前記正極に対する前記負
極の放電容量比(−/+比)が1.3以上1.8以下で
あることを特徴とする。本発明では、リチウム二次電池
内の負極活物質量を過剰にして正極に対する負極の放電
容量比を大きくすることにより負極の不可逆容量分だけ
正極の放電深度が浅くなるので、正極の劣化を抑えるこ
とができると共に、負極活物質量が過剰なため負極の利
用率も小さくなるので、負極の劣化を抑えることができ
る。−/+比が1.3未満では容量比を増加させた効果
が少なく、−/+比が1.8を超えると正極の負担が大
きくなり効果の割に電池容量が小さくなるので、−/+
比は、1.3以上1.8以下とする必要がある。本発明
によれば、正極及び負極の劣化を抑えることができるの
で、充放電サイクル寿命及び保存時の寿命を改善するこ
とができる。
に、本発明は、負極集電体に不可逆容量が初回充電容量
の5%以上25%以下の非晶質炭素材を負極活物質とし
て塗布した負極と、正極集電体にマンガン酸リチウムを
正極活物質として塗布した正極と、を用いたリチウム二
次電池において、初回充電後の前記正極に対する前記負
極の放電容量比(−/+比)が1.3以上1.8以下で
あることを特徴とする。本発明では、リチウム二次電池
内の負極活物質量を過剰にして正極に対する負極の放電
容量比を大きくすることにより負極の不可逆容量分だけ
正極の放電深度が浅くなるので、正極の劣化を抑えるこ
とができると共に、負極活物質量が過剰なため負極の利
用率も小さくなるので、負極の劣化を抑えることができ
る。−/+比が1.3未満では容量比を増加させた効果
が少なく、−/+比が1.8を超えると正極の負担が大
きくなり効果の割に電池容量が小さくなるので、−/+
比は、1.3以上1.8以下とする必要がある。本発明
によれば、正極及び負極の劣化を抑えることができるの
で、充放電サイクル寿命及び保存時の寿命を改善するこ
とができる。
【0008】この場合において、マンガン酸リチウムの
Li/Mn比を0.55以上0.60以下とすれば、L
i/Mn比が0.55以上0.60以下の範囲では量論
組成(0.5)と比べ電池容量の極端な低下を招くこと
なくマンガン溶出量を低減させることができるので、放
電寿命サイクル及び保存時の寿命改善にとって望まし
い。
Li/Mn比を0.55以上0.60以下とすれば、L
i/Mn比が0.55以上0.60以下の範囲では量論
組成(0.5)と比べ電池容量の極端な低下を招くこと
なくマンガン溶出量を低減させることができるので、放
電寿命サイクル及び保存時の寿命改善にとって望まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を円筒形リチウム二
次電池に適用した実施例について、実施例の効果を確認
するために作製した比較例の円筒形リチウム二次電池と
比較しつつ詳細に説明する。
次電池に適用した実施例について、実施例の効果を確認
するために作製した比較例の円筒形リチウム二次電池と
比較しつつ詳細に説明する。
【0010】(実施例1)本実施例の円筒形リチウム二
次電池の作製方法について、負極の作製、正極の作製、
電池の作製の順に説明する。
次電池の作製方法について、負極の作製、正極の作製、
電池の作製の順に説明する。
【0011】<負極>負極活物質として非晶質炭素粉末
90重量部に対し、結着剤としてポリフッ化ビニリデン
(PVDF)を負極活物質に対し10重量部添加し、こ
れに分散溶媒としてN−メチルピロリドンを添加、混練
したスラリを、厚さ10μmの圧延銅箔(負極集電体)
の両面に塗布、その後乾燥、プレス、裁断することによ
り厚さ70μmの負極を得た。なお、本実施例では非晶
質炭素粉末に不可逆容量が初回充電容量の20%のもの
を使用した。
90重量部に対し、結着剤としてポリフッ化ビニリデン
(PVDF)を負極活物質に対し10重量部添加し、こ
れに分散溶媒としてN−メチルピロリドンを添加、混練
したスラリを、厚さ10μmの圧延銅箔(負極集電体)
の両面に塗布、その後乾燥、プレス、裁断することによ
り厚さ70μmの負極を得た。なお、本実施例では非晶
質炭素粉末に不可逆容量が初回充電容量の20%のもの
を使用した。
【0012】<正極>下表1に示すように、正極活物質
としてマンガン酸リチウム(Li/Mn比=0.55)
に、導電剤として正極活物質100重量部に対して10
重量部の鱗片状黒鉛と結着剤としてのポリフッ化ビニリ
デンとを5重量部添加し、これに分散溶媒としてN−メ
チルピロリドンを添加、混練したスラリを、厚さ20μ
mのアルミニウム箔(正極集電体)の両面に塗布、その
後乾燥、プレス、裁断することにより厚さ90μmの正
極を得た。なお、本実施例では、正極スラリの塗布量
(厚さ)を調整して初回充電後の正極に対する負極の放
電容量比(以下、−/+比という。)が1.3となるよ
うにした(表1参照)。
としてマンガン酸リチウム(Li/Mn比=0.55)
に、導電剤として正極活物質100重量部に対して10
重量部の鱗片状黒鉛と結着剤としてのポリフッ化ビニリ
デンとを5重量部添加し、これに分散溶媒としてN−メ
チルピロリドンを添加、混練したスラリを、厚さ20μ
mのアルミニウム箔(正極集電体)の両面に塗布、その
後乾燥、プレス、裁断することにより厚さ90μmの正
極を得た。なお、本実施例では、正極スラリの塗布量
(厚さ)を調整して初回充電後の正極に対する負極の放
電容量比(以下、−/+比という。)が1.3となるよ
うにした(表1参照)。
【0013】
【表1】
【0014】<電池の作製>上記のように作製した正負
極を、厚さ25μmのポリエチレン製セパレータを介し
捲回して電極群とし、この電極群を円筒形の電池容器に
挿入、電解液を所定量注入後、上蓋をカシメ封口するこ
とにより円筒型リチウム二次電池を得た。電解液には、
エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとの混合
溶液中に6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を1モ
ル/リットル溶解したものを用いた。このリチウム二次
電池の設計容量は4.0Ahである。
極を、厚さ25μmのポリエチレン製セパレータを介し
捲回して電極群とし、この電極群を円筒形の電池容器に
挿入、電解液を所定量注入後、上蓋をカシメ封口するこ
とにより円筒型リチウム二次電池を得た。電解液には、
エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとの混合
溶液中に6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を1モ
ル/リットル溶解したものを用いた。このリチウム二次
電池の設計容量は4.0Ahである。
【0015】(実施例2〜3)表1に示すように、正極
スラリの塗布量(厚さ)を変化させることにより−/+
比を変えた実施例2(−/+比=1.5)及び実施例3
(−/+比=1.8)の電池を作製した。正極スラリの
塗布量以外は上述した実施例1と同様の正極、負極、セ
パレータ、電解液を用い、同様の方法により電池を組み
立てた。
スラリの塗布量(厚さ)を変化させることにより−/+
比を変えた実施例2(−/+比=1.5)及び実施例3
(−/+比=1.8)の電池を作製した。正極スラリの
塗布量以外は上述した実施例1と同様の正極、負極、セ
パレータ、電解液を用い、同様の方法により電池を組み
立てた。
【0016】(実施例4)表1に示すように、正極活物
質にLi/Mn比=0.58のマンガン酸リチウムを用
いて電池を作製した。Li/Mn比以外は実施例3と同
様の正極、負極、セパレータ、電解液を用い、同様の方
法により電池を組み立てた。
質にLi/Mn比=0.58のマンガン酸リチウムを用
いて電池を作製した。Li/Mn比以外は実施例3と同
様の正極、負極、セパレータ、電解液を用い、同様の方
法により電池を組み立てた。
【0017】(実施例5)表1に示すように、正極活物
質にLi/Mn比=0.60のマンガン酸リチウムを用
いて電池を作製した。Li/Mn比以外は実施例3と同
様の正極、負極、セパレータ、電解液を用い、同様の方
法により電池を組み立てた。
質にLi/Mn比=0.60のマンガン酸リチウムを用
いて電池を作製した。Li/Mn比以外は実施例3と同
様の正極、負極、セパレータ、電解液を用い、同様の方
法により電池を組み立てた。
【0018】(比較例1〜3)表1に示すように、正極
活物質にLi/Mn比=0.55のマンガン酸リチウム
を用い、正極スラリの塗布量を変化させることにより−
/+比をそれぞれ1.0、1.2及び1.9に変えて、
比較例1〜比較例3の電池を作製した。それ以外は実施
例1と同様の正極、負極、セパレータ、電解液を用い、
同様の方法により電池を組み立てた。
活物質にLi/Mn比=0.55のマンガン酸リチウム
を用い、正極スラリの塗布量を変化させることにより−
/+比をそれぞれ1.0、1.2及び1.9に変えて、
比較例1〜比較例3の電池を作製した。それ以外は実施
例1と同様の正極、負極、セパレータ、電解液を用い、
同様の方法により電池を組み立てた。
【0019】(比較例4)正極活物質にLi/Mn比=
0.50であるマンガン酸リチウムを用いて比較例4の
電池を作製した。それ以外は実施例1と同様の正極、負
極、セパレータ、電解液を用い、同様の方法により電池
を組み立てた。
0.50であるマンガン酸リチウムを用いて比較例4の
電池を作製した。それ以外は実施例1と同様の正極、負
極、セパレータ、電解液を用い、同様の方法により電池
を組み立てた。
【0020】(試験・評価) <試験>次に、このようにして作製した実施例及び比較
例の各電池について、電池容量を測定し、この測定後に
高温サイクル試験を行った。
例の各電池について、電池容量を測定し、この測定後に
高温サイクル試験を行った。
【0021】電池容量の測定では、初期容量安定化運転
後に、25°Cの雰囲気温度にて、1時間率(1C)で
4時間定電流定電圧充電(上限電圧4.1V)を行った
後、1時間率(1C)の定電流で2.7Vまで放電した
時の放電容量を電池容量とした。
後に、25°Cの雰囲気温度にて、1時間率(1C)で
4時間定電流定電圧充電(上限電圧4.1V)を行った
後、1時間率(1C)の定電流で2.7Vまで放電した
時の放電容量を電池容量とした。
【0022】高温サイクル試験では、50°Cの雰囲気
温度にて、1時間率(1C)で4時間定電流定電圧充電
(上限電圧4.1V)を行った後、1時間率(1C)で
放電深度(DOD)=40%(24分)だけ放電する条
件とした。寿命判定は初期容量の80%とした。
温度にて、1時間率(1C)で4時間定電流定電圧充電
(上限電圧4.1V)を行った後、1時間率(1C)で
放電深度(DOD)=40%(24分)だけ放電する条
件とした。寿命判定は初期容量の80%とした。
【0023】下表2に電池容量の測定結果と高温サイク
ル試験の試験結果とを示す。
ル試験の試験結果とを示す。
【0024】
【表2】
【0025】<評価>−/+比を1.3〜1.8とし、
Li/Mn比=0.55の正極活物質を用いた実施例1
〜3の電池は、50°Cの高温下においてもいずれも2
50回以上の良好なサイクル寿命が得られた。また、−
/+比を1.8とし、Li/Mn比=0.58及び0.
60の正極活物質を用いた実施例4及び5の電池は、3
00回以上の更に良好なサイクル寿命が得られた。
Li/Mn比=0.55の正極活物質を用いた実施例1
〜3の電池は、50°Cの高温下においてもいずれも2
50回以上の良好なサイクル寿命が得られた。また、−
/+比を1.8とし、Li/Mn比=0.58及び0.
60の正極活物質を用いた実施例4及び5の電池は、3
00回以上の更に良好なサイクル寿命が得られた。
【0026】一方、比較例1及び比較例2の電池では、
電池容量は大きいものの、サイクル寿命は実施例の電池
に比べて大きく劣っていた。比較例3の電池では、−/
+比を大きくした割には(−/+比=1.9)、サイク
ル寿命の向上はほとんど見られず、電池容量は却って小
さくなってしまった。また、Li/Mn比=0.50の
正極活物質を用いた比較例4の電池は、−/+比が1.
3であってもサイクル寿命の改善は見られなかった。
電池容量は大きいものの、サイクル寿命は実施例の電池
に比べて大きく劣っていた。比較例3の電池では、−/
+比を大きくした割には(−/+比=1.9)、サイク
ル寿命の向上はほとんど見られず、電池容量は却って小
さくなってしまった。また、Li/Mn比=0.50の
正極活物質を用いた比較例4の電池は、−/+比が1.
3であってもサイクル寿命の改善は見られなかった。
【0027】以上の結果から、−/+比を1.3以上
1.8以下とした実施例1〜実施例5の電池の場合に
は、電池容量は若干小さくはなるものの、大幅にサイク
ル特性が向上することが分かった。また、この場合の正
極活物質のLi/Mn比は0.55〜0.60の範囲と
することが好ましいことも判明した。
1.8以下とした実施例1〜実施例5の電池の場合に
は、電池容量は若干小さくはなるものの、大幅にサイク
ル特性が向上することが分かった。また、この場合の正
極活物質のLi/Mn比は0.55〜0.60の範囲と
することが好ましいことも判明した。
【0028】更に、マンガン酸リチウムを正極活物質に
用いたリチウム二次電池の高温下でのサイクル寿命は、
常温下に比べエンジンルームに搭載されたときのように
50°C程度の高温下でも極端に短くなるが、高温サイ
クル試験の試験結果でも示したように、電気自動車やハ
イブリッド自動車へ搭載しても高温下での十分なサイク
ル寿命を確保することができることが分かる。
用いたリチウム二次電池の高温下でのサイクル寿命は、
常温下に比べエンジンルームに搭載されたときのように
50°C程度の高温下でも極端に短くなるが、高温サイ
クル試験の試験結果でも示したように、電気自動車やハ
イブリッド自動車へ搭載しても高温下での十分なサイク
ル寿命を確保することができることが分かる。
【0029】なお、本実施形態では、正極の活物質塗布
量を変化させることにより−/+比を1.3〜1.8の
範囲に変える例を示したが、負極の活物質塗布量を変化
させて−/+比を1.3〜1.8の範囲とするようにし
てもよい。
量を変化させることにより−/+比を1.3〜1.8の
範囲に変える例を示したが、負極の活物質塗布量を変化
させて−/+比を1.3〜1.8の範囲とするようにし
てもよい。
【0030】また、本実施形態では、電解液にエチレン
カーボネートとジメチルカーボネートとの混合溶液中へ
6フッ化リン酸リチウムを1モル/リットル溶解したも
のを使用した例を示したが、電解液には特に制限はなく
通常用いられている電解液でも本実施形態と同等の効果
が確認されている。すなわち、一般的なリチウム塩を電
解質とし、これを有機溶媒に溶解した電解液を使用して
も本発明を適用することができ、これらリチウム塩や有
機溶媒にも制限ない。例えば、電解質としては、LiC
lO4、LiAsF6、LiPF6、LiBF4、Li
B(C6H5) 4、CH3SO3Li、CF3SO3L
i等やこれらの混合物を使用することができる。また、
有機溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレン
カーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジ
エトキシエタン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフ
ラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジ
オキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルス
ルホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル等又はこ
れら2種類以上の混合溶媒を使用することができる。
カーボネートとジメチルカーボネートとの混合溶液中へ
6フッ化リン酸リチウムを1モル/リットル溶解したも
のを使用した例を示したが、電解液には特に制限はなく
通常用いられている電解液でも本実施形態と同等の効果
が確認されている。すなわち、一般的なリチウム塩を電
解質とし、これを有機溶媒に溶解した電解液を使用して
も本発明を適用することができ、これらリチウム塩や有
機溶媒にも制限ない。例えば、電解質としては、LiC
lO4、LiAsF6、LiPF6、LiBF4、Li
B(C6H5) 4、CH3SO3Li、CF3SO3L
i等やこれらの混合物を使用することができる。また、
有機溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレン
カーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジ
エトキシエタン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフ
ラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジ
オキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルス
ルホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル等又はこ
れら2種類以上の混合溶媒を使用することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
−/+比を1.3以上1.8以下としたので、負極の不
可逆容量分だけ正極の放電深度が浅くなり正極の劣化を
抑えることができ、負極活物質量が過剰なため負極の利
用率も小さく負極の劣化を抑えることができるので、充
放電サイクル寿命及び保存時の寿命を改善することがで
きる、という効果を得ることができる。
−/+比を1.3以上1.8以下としたので、負極の不
可逆容量分だけ正極の放電深度が浅くなり正極の劣化を
抑えることができ、負極活物質量が過剰なため負極の利
用率も小さく負極の劣化を抑えることができるので、充
放電サイクル寿命及び保存時の寿命を改善することがで
きる、という効果を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弘中 健介 東京都中央区日本橋本町二丁目8番7号 新神戸電機株式会社内 Fターム(参考) 5H003 AA03 AA04 BB04 BB05 BD00 BD03 5H014 AA04 BB08 EE08 EE10 HH01 HH04 5H029 AJ05 AK03 AL08 AM03 AM05 AM07 CJ22 HJ02 HJ19
Claims (2)
- 【請求項1】 負極集電体に不可逆容量が初回充電容量
の5%以上25%以下の非晶質炭素材を負極活物質とし
て塗布した負極と、正極集電体にマンガン酸リチウムを
正極活物質として塗布した正極と、を用いたリチウム二
次電池において、初回充電後の前記正極に対する前記負
極の放電容量比(−/+比)が1.3以上1.8以下で
あることを特徴とするリチウム二次電池。 - 【請求項2】 前記マンガン酸リチウムのLi/Mn組
成比が0.55以上0.60以下であることを特徴とす
る請求項1に記載のリチウム二次電池。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32350299A JP2001143689A (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | リチウム二次電池 |
US09/525,264 US6506518B1 (en) | 1999-04-27 | 2000-03-14 | Lithium secondary battery |
DE60001196T DE60001196T2 (de) | 1999-04-27 | 2000-03-16 | Lithium-Sekundärbatterie |
EP00302150A EP1052719B1 (en) | 1999-04-27 | 2000-03-16 | Lithium secondary battery |
TW089105981A TW456063B (en) | 1999-04-27 | 2000-03-30 | Lithium secondary battery |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32350299A JP2001143689A (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | リチウム二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001143689A true JP2001143689A (ja) | 2001-05-25 |
Family
ID=18155419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32350299A Pending JP2001143689A (ja) | 1999-04-27 | 1999-11-15 | リチウム二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001143689A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002298927A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-11 | Sony Corp | 非水電解質電池及びその製造方法 |
JP2003092150A (ja) * | 2001-09-17 | 2003-03-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 非水電解液二次電池 |
US7172836B2 (en) | 2001-03-30 | 2007-02-06 | Sony Corporation | Nonaqueous electrolyte battery and method for manufacturing it, and positive active material, and method for producing it |
JP2008091210A (ja) * | 2006-10-02 | 2008-04-17 | Nissan Motor Co Ltd | リチウムイオン電池及びその充電方法 |
JP2008204753A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Toyota Motor Corp | リチウム二次電池およびその製造方法 |
JP2014011064A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Toyota Motor Corp | リチウム二次電池 |
-
1999
- 1999-11-15 JP JP32350299A patent/JP2001143689A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002298927A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-11 | Sony Corp | 非水電解質電池及びその製造方法 |
US7172836B2 (en) | 2001-03-30 | 2007-02-06 | Sony Corporation | Nonaqueous electrolyte battery and method for manufacturing it, and positive active material, and method for producing it |
JP2003092150A (ja) * | 2001-09-17 | 2003-03-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 非水電解液二次電池 |
JP2008091210A (ja) * | 2006-10-02 | 2008-04-17 | Nissan Motor Co Ltd | リチウムイオン電池及びその充電方法 |
JP2008204753A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Toyota Motor Corp | リチウム二次電池およびその製造方法 |
JP2014011064A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Toyota Motor Corp | リチウム二次電池 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9083062B2 (en) | Battery packs for vehicles and high capacity pouch secondary batteries for incorporation into compact battery packs | |
US10026955B2 (en) | Method for producing positive electrode active material layer for lithium ion battery, and positive electrode active material layer for lithium ion battery | |
US7655357B2 (en) | Non-aqueous electrolyte secondary battery | |
CN103415947B (zh) | 非水电解质二次电池 | |
JP5142452B2 (ja) | 非水電解質二次電池の充放電制御方法 | |
WO2013015069A1 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP5874430B2 (ja) | 非水電解質二次電池及びその製造方法、並びに非水電解質二次電池用のリチウム遷移金属複合酸化物の製造方法 | |
JP2008091236A (ja) | 非水電解質二次電池 | |
WO2011129066A1 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
JP2000260423A (ja) | 電 極 | |
JP2007184261A (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
KR100565990B1 (ko) | 리튬 2차전지용 양극 활물질, 그 제조 방법 및 그를포함하는 리튬 2차전지 | |
JP2002151154A (ja) | リチウム二次電池 | |
CN102282715B (zh) | 锂离子二次电池 | |
JP2001143689A (ja) | リチウム二次電池 | |
JP4984390B2 (ja) | 非水電解質二次電池の充電方法 | |
KR101602419B1 (ko) | 양극활물질, 이를 포함하는 양극 및 상기 양극을 채용한 리튬전지 | |
EP1052719B1 (en) | Lithium secondary battery | |
JP2014049288A (ja) | 非水電解質二次電池用負極、その製造方法及び非水電解質二次電池 | |
JP5666561B2 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP2000311686A (ja) | リチウム二次電池 | |
JP3463601B2 (ja) | リチウム二次電池 | |
JP2001357848A (ja) | リチウム二次電池 | |
CN106953085A (zh) | 一种连续导电原位C/Ag,金属固溶体/Mg2+掺杂BiF3正极及制备方法 | |
JP2001332246A (ja) | 非水電解液二次電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040803 |