JP2001142347A - フラッシュ定着装置 - Google Patents

フラッシュ定着装置

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JP2001142347A
JP2001142347A JP32579099A JP32579099A JP2001142347A JP 2001142347 A JP2001142347 A JP 2001142347A JP 32579099 A JP32579099 A JP 32579099A JP 32579099 A JP32579099 A JP 32579099A JP 2001142347 A JP2001142347 A JP 2001142347A
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    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
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    • G03G15/2007Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using radiant heat, e.g. infrared lamps, microwave heaters
    • G03G15/201Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using radiant heat, e.g. infrared lamps, microwave heaters of high intensity and short duration, i.e. flash fusing
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H05B41/14Circuit arrangements
    • H05B41/30Circuit arrangements in which the lamp is fed by pulses, e.g. flash lamp

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤の昇華を抑制したフラッシュ定着装置
を提供する。 【解決手段】 フラッシュ電源部は、フラッシュランプ
に流れる放電電流が、発光期間中、ほぼ平坦となるよう
に給電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタな
どの電子写真方式画像形成装置に用いられるフラッシュ
定着装置に関し、特にフラッシュランプへの給電技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタなどの電子写真方式の画
像形成装置では、静電潜像を現像剤(トナー)で顕像化
し、トナーを用紙上に転写した後、定着装置により当該
トナーを定着させるようになっている。この定着装置と
して熱ローラを用いたものがあるが、ウォームアップが
遅い等の欠点がある。このため、フラッシュランプを瞬
間的に発光(閃光)させ、この閃光、特に赤外光の発光
エネルギーにより着色剤や結着剤などを含有するトナー
を溶融し、定着させるフラッシュ定着装置が近年注目さ
れている。
【0003】図16は、従来のフラッシュ定着装置の回
路構成を示すブロック図である。同図に示すようにフラ
ッシュ定着装置は、キセノンガスを封入したフラッシュ
ランプ200と、フラッシュランプ200に給電するフ
ラッシュ電源部300と、フラッシュ電源部300を制
御するフラッシュ電源制御部500とを備えている。フ
ラッシュ電源部300は、AC−DCコンバータ310
や、逆流防止用のダイオード320、200μF程度の
静電容量を有する給電用のフィルムコンデンサ330、
トリガー回路340、放電電流抑制用のチョークコイル
350からなる。
【0004】AC−DCコンバータ310は、フラッシ
ュ電源制御部500の充電指示に応じて、電源スイッチ
900を介して商用交流電源800から供給される交流
電圧を2000V程度の直流電圧に変換し、ダイオード
320を介してフィルムコンデンサ330を充電する。
フィルムコンデンサ330の端子間電圧が充電完了電圧
2000Vに達すると、フラッシュ電源制御部500
は、AC−DCコンバータ310に指示してフィルムコ
ンデンサ330の充電を停止させる。この充電停止時、
フィルムコンデンサ330には、用紙上のトナーを所定
の定着幅分溶融させるのに必要な静電エネルギー
((0.0002×20002 )/2=400[J])
が蓄積されており、フラッシュランプ200の主電極間
にはチョークコイル350を介してフィルムコンデンサ
330の充電完了電圧2000Vが印加されている。こ
の2000Vの充電完了電圧は、フラッシュランプ20
0の放電を開始させるのに必要な最低の電圧(発光開始
電圧(例えば、1200〜1500V))を上回る値に
設定されている。
【0005】その後、フラッシュ電源制御部500は、
所定のタイミングでトリガー回路340にフラッシュラ
ンプ200の発光を指示する。トリガー回路340は、
図示しないトリガー信号発生用のコンデンサを有し、発
光指示により、コンデンサの電荷を放電することにより
トリガー信号をフラッシュランプ200のトリガー電極
に印加する。フラッシュランプ200は、充電完了電圧
2000Vが印加された状態でトリガー信号が印加され
ると、フィルムコンデンサ330に蓄積された静電エネ
ルギーがなくなるまでアーク放電により放電電流を流
し、数百μ〜1ミリ秒の短時間の間、閃光する。
【0006】図17は、上記閃光の際におけるフラッシ
ュランプの放電電流の時間変化を示す図である。同図に
示すように、放電電流は、1msec程度の発光期間の
初期から終期にかけて低下する。すなわち、発光期間の
初期の段階(δ1参照)においては、放電電流はトリガ
ー信号と同タイミングのピーク値300Aから130A
まで変化する。そして、放電電流は、僅かな期間(δ2
参照)だけ130A程度の一定値となった後、発光期間
の終期の段階(δ3参照)で再度130Aから0Aまで
低下する。
【0007】このようなフラッシュランプ200の閃光
が一定周期で行われ、発光エネルギーにより用紙上のト
ナーが所定の定着幅ずつ溶融して定着される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フラッシュ電源装置では、次のような問題があった。す
なわち、従来のフラッシュ定着装置では、チョークコイ
ル350によりフラッシュランプに流れる放電電流を抑
制することにより発光期間を1msec程度まで引き延
ばすようにしているものの、リンギングの発生などによ
り放電電流をこれ以上抑制するのが困難である。このた
め、放電電流が発光期間の初期の段階(図17のδ1参
照)において、300Aから130Aまで大きな値で急
激に変化し、コンデンサ330に蓄積された静電エネル
ギーの大半(約83%程度)を消費してしまう。この結
果、発光期間の初期の段階におけるフラッシュランプ2
00の発光エネルギーが極めて大きくなる。フラッシュ
ランプ200の発光エネルギーは、黒トナーではトナー
粒子表面付近に存在するカーボンブラックなどの着色剤
で吸収され、その着色剤の加熱と、この熱を粒子表面か
ら内部へ伝達しつつ昇温させることとに費やされるのが
望まれるが、発光期間の初期の段階(δ1参照)での発
光エネルギーが上記のように極めて大きいと、着色剤の
加熱速度と粒子内部への熱伝達速度とのバランスが大幅
に崩れ、トナー表面だけが局部的に昇華温度まで昇温し
てしまい、瞬時に煙となって昇華する。したがって、従
来のフラッシュ定着装置では、トナーのロスが多く、昇
華の際に生じる騒音が大きく、不快な臭気が発生すると
いう第1の問題があった。
【0009】また、カラートナーでは、着色剤の赤外線
吸収率が極めて低いため、波長800〜1100nmに
光吸収ピークを有するシアニン化合物などの高価な赤外
線吸収剤を含有させるようにしている。しかしながら、
赤外線吸収剤の含有率が3〜5重量%程度であると、ト
ナーのコストアップが避けられない。さらに、このカラ
ートナーを1msec程度の短い発光期間で定着するた
めには、充電完了電圧をさらに上昇させて発光エネルギ
ーを数倍に増加させる必要がある。このように発光エネ
ルギーを増加させた状態で、フラッシュランプ200を
閃光させると、発光期間が1msec程度のままで、発
光期間の初期の段階の放電電流だけか2000Vの場合
よりさらに大きくなる。このため、カラートナーと黒ト
ナーとが重ね合わされているような場合に両トナーを同
時に定着しようとすると、黒トナーにとっては上記より
更に過大な発光エネルギーとなり、黒トナーの昇華がさ
らにひどくなって、画像抜けや、昇華痕などによる画像
カブリが発生する。したがって、現像コストがアップす
るとともに、しかもカラートナーと黒トナーを同時に定
着することができないという第2の問題点があった。
【0010】この第2の問題点を解決するために、赤外
線吸収剤の含有率を5〜10重量%に高めることにより
黒トナーと同じ発光エネルギーで定着することが考えら
れるが、そうすると、トナーがさらにコストアップする
とともに、赤外線吸収剤によりカラートナーの色が濁っ
てしまうという別の問題が発生する。本発明は、上述の
問題点に鑑みてなされたものであり、現像剤の昇華を抑
制したフラッシュ定着装置を提供することを第1の目的
とする。
【0011】カラー現像剤のコストアップを抑制しつ
つ、同時定着性を向上させたフラッシュ定着装置を提供
することを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の問題点を解決
するために、本発明に係るフラッシュ定着装置は、フラ
ッシュランプを閃光させるフラッシュ電源部を有し、当
該閃光の発光エネルギーにより現像剤を用紙に定着する
フラッシュ定着装置であって、前記フラッシュ電源部
は、発光期間中、フラッシュランプに流れる放電電流が
ほぼ平坦となるように給電することを特徴とする。
【0013】また、本発明に係るフラッシュ定着装置
は、前記フラッシュ電源部は、直流電圧を出力する直流
電源と、1回の発光に要する発光エネルギーより十分に
大きな静電エネルギーを蓄積可能な容量を有し、フラッ
シュランプの定電流領域で静電エネルギーを供給できる
ように前記直流電源の出力により充電されるコンデンサ
と、前記フラッシュランプとコンデンサとの間の放電経
路に配設され、フラッシュランプにコンデンサを接続し
た状態と、フラッシュランプからコンデンサを切り離し
た状態とにスイッチング態様を切り換える接離切換手段
と、を含み、前記フラッシュランプ発光停止の際にはフ
ラッシュランプからコンデンサを切り離すように接離切
換手段を制御するフラッシュ電源制御部をさらに備える
ことを特徴とする。
【0014】また、本発明に係るフラッシュ定着装置
は、前記フラッシュ電源制御部は、前記発光開始時から
の時間を計測するタイマーを有し、前記タイマーが計測
する時間に基づいて、発光期間中におけるフラッシュラ
ンプの発光エネルギーを管理することを特徴とする。ま
た、本発明に係るフラッシュ定着装置は、前記フラッシ
ュ電源制御部は、前記コンデンサの充電電圧を検出する
電圧検出手段を有し、当該電圧検出手段の検出結果に基
づいて、発光期間中におけるフラッシュランプの発光エ
ネルギーを管理することを特徴とする。
【0015】また、本発明に係るフラッシュ定着装置
は、前記フラッシュ電源制御部は、前記コンデンサの充
電電圧を検出する電圧検出手段と、前記発光開始時から
の時間を計測するタイマーと、フラッシュランプの発光
状態を確認する発光確認手段とを有し、発光確認手段
は、前記タイマーが発光終了後の所定時間計測時に、前
記電圧検出手段の検出結果に基づいて、発光期間中にお
けるフラッシュランプの発光エネルギーが正常であるか
否かを確認することを特徴とする。
【0016】また、本発明に係るフラッシュ定着装置
は、前記フラッシュ電源制御部は、さらに、前記発光確
認手段が発光期間中におけるフラッシュランプの発光エ
ネルギーが正常でないと確認した場合、この確認をユー
ザに通知する通知手段を備えることを特徴とする。ま
た、本発明に係るフラッシュ定着装置は、前記フラッシ
ュ電源制御部が、発光期間の間この期間よりも短い周期
で接離手段をスイッチング態様を切換制御することを特
徴とする。
【0017】また、本発明に係るフラッシュ定着装置
は、前記現像剤がトナーであることを特徴とする。ま
た、本発明に係るフラッシュ定着装置は、前記トナー
が、赤外線吸収剤を含有することを特徴とする。また、
本発明に係るフラッシュ定着装置は、前記フラッシュ電
源制御手段が、前記トナーの属性に基づいて発光期間中
におけるフラッシュランプの発光エネルギーを決定する
ことを特徴とする。
【0018】また、本発明に係るフラッシュ定着装置
は、前記属性が、赤外線吸収率であることを特徴とす
る。また、本発明に係るフラッシュ定着装置は、前記属
性が、付着量であることを特徴とする。また、本発明に
係るフラッシュ定着装置は、前記属性が、色であること
を特徴とする。
【0019】上記第2の問題点を解決するために、本発
明に係るフラッシュ定着装置は、フラッシュランプを発
光させるフラッシュ電源部を有し、当該発光により所定
の速度で搬送される用紙上のトナーを用紙搬送方向に所
定の定着幅ずつ所定の発光周期ごとに用紙に定着するフ
ラッシュ定着装置であって、異なる条件で定着する第1
および第2の定着制御手段と、トナーの属性の違いに応
じて第1および第2の定着制御手段を切り換える切換制
御手段とを備えることを特徴とする。
【0020】また、本発明に係るフラッシュ定着装置
は、前記第1および第2の定着制御手段は、フラッシュ
ランプに流れる放電電流が、発光期間中、ほぼ平坦とな
るように給電制御することを特徴とする。また、本発明
に係るフラッシュ定着装置は、前記属性が、色であるこ
とを特徴とする。
【0021】また、本発明に係るフラッシュ定着装置
は、前記条件が、発光期間中におけるフラッシュランプ
の発光エネルギーであることを特徴とする。さらに、本
発明に係るフラッシュ定着装置は、前記条件が、前記定
着幅および発光周期であることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
フラッシュ定着装置を、レーザプリンタにおけるフラッ
シュ定着装置を例にして説明する。 (実施の形態1)図1は、レーザプリンタ(以下、単に
「プリンタ」と記す。)のフラッシュ定着装置1および
この付近の構成を示す図である。
【0023】プリンタは、用紙S上に画像をトナーTN
で再現する画像形成部10と、フラッシュ定着装置1と
を備える。画像形成部10は、いわゆる電子写真方式で
トナー画像を形成するもので、所定の角速度で回転駆動
される図示しない感光体ドラムと、感光体ドラム表面を
画像データにより光変調されたレーザビームで露光走査
する走査部と、感光体ドラム周囲に配設されるクリーナ
ーや、イレーサランプ、帯電チャージャー、現像器、転
写チャージャーなどからなる。
【0024】感光体ドラムは、レーザービームによる露
光走査を受ける前にクリーナーで残留トナーを除去さ
れ、さらにイレーサランプで照射されて除電された後、
帯電チャージャーにより一様に帯電されており、このよ
うな一様に帯電した状態でレーザビームの露光を受ける
と、感光体ドラム表面に静電潜像が形成される。この静
電潜像は、現像器から黒トナーや、青、緑、赤などのカ
ラートナーの供給を受けて顕像化される。
【0025】ここで、黒トナー、カラートナーの両トナ
ーとも、ポリエステル樹脂などの結着剤を主体としてお
り、これに着色剤などを含有して構成されている。しか
しながら、黒トナーの場合には着色剤の赤外線吸収率が
よいのに対して、カラートナーの場合には着色剤の赤外
線吸収率がほぼ「0」である。このため、カラートナー
は、波長800〜1100nmの波長に吸収ピークを有
するシアニン化合物などの赤外線吸収剤を含有して構成
されている。この赤外線吸収剤の含有率は、1〜2重量
%程度に抑制されている。これにより、カラートナーの
コストアップと、その色の濁りとを防止している。
【0026】上記作像動作と同期して感光体ドラムと転
写チャージャーとの間の転写位置に、所定サイズ(例え
ば、A3横置き)の用紙Sが所定のシステムスピード
(例えば、100mm/秒)で搬送されてきており、こ
の転写位置において転写チャージャーの電荷によりトナ
ーTNが用紙S上に転写される。なお、このシステムス
ピードは、図示しない用紙搬送ローラの回転軸に取着さ
れたロータリーエンコーダにより検出されており、用紙
搬送パルスとしてロータリーエンコーダから画像形成部
10およびフラッシュ定着装置1に送られている。
【0027】用紙Sに転写されたトナーTNは、触れる
とすぐに剥がれる不安定な状態であるので、フラッシュ
定着装置1に上記システムスピードで搬送されながらこ
こでフラッシュ定着される。フラッシュ定着装置1は、
フラッシュランプ2と、フラッシュランプ2の直下を解
放し、このフラッシュランプ2を略逆U字状に外囲する
反射笠3と、リニア・ステッピング・アクチュエータ7
と、フラッシュランプ2の直下に配設される防塵ガラス
6と、発光時にフラッシュランプ2に給電するフラッシ
ュ電源部4Aと、上記フラッシュ電源部4A、リニア・
ステッピング・アクチュエータ7を統括的に制御するフ
ラッシュ電源制御部5Aとを備え、フラッシュランプ2
を所定の周期ごとに発光させ、その発光エネルギーによ
り上記システムスピードでガイド板60上に搬送されて
くる用紙S上のトナーTNを用紙搬送方向先端から順に
溶融して定着させる。
【0028】フラッシュランプ2は、ガラス管にXeガ
ス等を封入し、ガラス管両端に主電極21,22(図2
参照)を、管壁にトリガー電極23(図2参照)を備え
た放電灯であって、フラッシュ電源部4Aから主電極2
1,22間に所定の電圧が印加された状態でトリガー電
極23にトリガー電圧が印加されると、管内の絶縁が破
れて一気に主電極21,22間の主放電を開始し、所定
の期間、赤外線領域においてスペクトルの強い閃光を発
する。なお、本実施の形態では、主電極21,22間の
ギャップ長が用紙幅(420mm)以上の500mm
で、放電開始電圧が1500V、定電流特性を示す最大
印加電圧が840V程度、最低印加電圧が600V程度
であるフラッシュランプ2が使用されている。このフラ
ッシュランプ2の主電極21,22には、フラッシュ電
源部4Aにより放電開始時のみ放電開始電圧を上回る電
圧(例えば、1600V)が印加され、放電開始後直ち
に最大印加電圧840と最低印加電圧600Vとの間の
電圧800Vが印加され、発光期間中定電流領域で駆動
され、この発光期間中の発光エネルギーはフラッシュ電
源制御部5Aにより制御されるようになっている。この
フラッシュ電源部4A、フラッシュ電源制御部5Aの詳
細は後述する。
【0029】反射笠3は、フラッシュランプ2の閃光を
フラッシュランプ2直下の所定の定着幅の範囲にほぼ均
一に配光するものであって、フラッシュランプ2の半周
背面を外囲する複数(図示6枚)の固定反射鏡30〜3
5と、両端の固定反射鏡30,35の最下端にそれぞれ
設けられる一対のヒンジ36,37と、このヒンジ3
6,37回りに回動可能に取着された一対の回動反射鏡
38,39とを備える。回動反射鏡39は、図示しない
バネにより、フラッシュランプ2から離反する方向に付
勢されている。また、回動反射鏡38,39は、互いに
反対方向に回動するよう図示しないリンク機構で連結さ
れている。
【0030】リニア・ステッピング・アクチュエータ7
は、回動反射鏡39と当接する腕71を有し、フラッシ
ュ電源制御部5Aから送られる定着幅情報に応じた分、
その腕71を直線的に進退させて、回動反射鏡39を回
動する。したがって、例えば、腕71を前進させると、
回動反射鏡39が時計回りに回動されるとともに、回動
反射鏡38がリンク機構を介して反時計回りに回動さ
れ、回動反射鏡38,39の下端が相互に近接する。こ
れにより、閃光が照射される用紙Sの走行方向の幅(定
着幅)がWR(例えば、WR=25mm)に狭められる
(図1中の点線参照)。これに対して、腕71を後退さ
せると、上記と逆に回動反射鏡38,39の下端が相互
に離反する。これにより、定着幅がWK(例えば、WK
=50mm)に広げられる(図1中の実線参照)。な
お、閃光が照射される用紙Sの走行方向と直交する方向
の幅は、A3横の用紙Sにあわせて420mmに設定さ
れている。
【0031】ここで、黒トナーは、その定着に単位面積
当たりの発光エネルギーが1.9J/cm2 程度必要
とするのものが用いられている。この場合には、用紙S
上の定着幅WK=50mmの範囲の黒トナーを定着する
ために、フラッシュランプ2の1回の発光中に必要な発
光エネルギーはほぼ400J(400≒1.9×5×4
2)必要となる。これに対して、カラートナーでは赤外
性含有率の低いものが用いられているので、単位面積当
たりの発光エネルギーは、青トナーでは2.28J/c
2 、緑トナーでは2.47J/cm2 、赤トナーで
は3.8J/cm2 程度それぞれ必要とする。したが
って、この実施の形態1では、黒トナーを定着する場合
には定着幅WK=50mmとする一方、カラートナーを
定着する場合には定着幅WR=25mmとするととも
に、フラッシュランプ2の発光エネルギーを黒トナーの
場合と同じとし、この発光エネルギーを幅狭の定着幅W
R=25mmの範囲に集中させることにより、単位面積
当たりのエネルギー密度を2倍に上げるようになってい
る。
【0032】なお、青トナー、緑トナーの場合にも定着
幅を変更することが好ましいが、定着幅WR=25mm
にして赤トナーと同じ3.8J/cm2 で定着しても
昇華等の問題を生じなかった。このため本実施の形態1
では、緑トナー、青トナー、赤トナーのいずれかが含ま
れている場合には、定着幅WRを一律に25mmに設定
するようになっている。
【0033】また、用紙Sがシステムスピード100m
m/秒でフラッシュ定着装置1に搬送されてくるので、
黒トナーを定着する場合には定着幅WK=50mmにあ
わせて0.5秒ごとの周期(周波数では2Hz)で、カ
ラートナーを定着する場合には定着幅WR=25mmに
あわせて0.25秒ごとの周期(周波数では4Hz)
で、フラッシュランプ2を発光させるようになってい
る。この定着幅および発光周期は、フラッシュ電源制御
部5Aにより制御される。
【0034】このようなフラッシュランプ2の発光によ
る光エネルギーが照射されると、用紙S表面に付着した
トナーTNが、発光エネルギーで定着幅分溶融してしっ
かりと用紙Sの繊維間に入り込み定着する。こうしてト
ナーTNが定着した用紙Sは、ガイド板6に沿って排紙
ローラ70に送られ、図示しない排紙トレイ上に排出さ
れる。
【0035】次に、図2により、上記フラッシュランプ
2に給電するフラッシュ電源部4A、このフラッシュ電
源部4A、リニア・ステッピング・アクチュエータ7を
制御するフラッシュ電源制御部5Aの構成を説明する。
図2は、上記フラッシュ電源部4A、フラッシュ電源制
御部5Aおよびこの付近の回路構成を示すブロック図で
ある。
【0036】フラッシュ電源部4Aは、大略的にブリッ
ジダイオード405、DC−DCコンバータ410、ダ
イオード420、メインバンクコンデンサ430、トリ
ガー回路440、IGBT(Insulated Ga
te Bipolar Transistor)450
などからなる。ブリッジダイオード405は、電源スイ
ッチ9を介して供給される商用交流電源8からの交流
(例えば200V、15A)を整流する。
【0037】なお、電源スイッチ9とブリッジダイオー
ド405との間の給電経路には、高抵抗値を有する突入
電流抑制抵抗401と、これに並列に接続されるリレー
スイッチ402とからなる突入電流防止回路403が設
けられている。この突入電流防止回路403は、メイン
バンクコンデンサ430に電荷がある程度たまるまでは
ブリッジダイオード405や、DC−DCコンバータ4
10に規定値以上の突入電流が流れるのを防止するため
のものであって、そのため所定期間はリレースイッチ4
02をオフ状態とし、突入電流抑制抵抗401により既
定値以上の電流が流れないように制限をかけ、電荷があ
る程度たまって既定値以上の電流が流れなくなるとリレ
ースイッチ402をオン状態とするようになっている。
なお、このリレースイッチ402は、フラッシュ電源制
御部5Aによりオン・オフ制御されるようになってい
る。
【0038】また、商用交流電源8とブリッジダイオー
ド405との間の給電経路にリレースイッチ404が設
けられおり、これにより電源スイッチ9がオフされなく
ても商用交流電源8からの給電を自動的に停止するよう
になっている。このリレースイッチ404も、フラッシ
ュ電源制御部5Aによりオンオフ制御されるようになっ
ている。
【0039】DC−DCコンバータ410は、例えば、
ブリッジダイオード405から出力される整流電流と整
流電圧との位相差をほぼ「0」とした力率改善型のスイ
ッチング電源であって、フラッシュ電源制御部5Aの充
電指示に基づいて、整流電流のスイッチング動作を実行
することにより所定の直流電圧(例えば800V)に変
換し、この電圧800Vをダイオード420を介してメ
インバンクコンデンサ430に印加し、メインバンクコ
ンデンサ430を充電完了電圧Vcs=800Vまで充
電する。また、DC−DCコンバータ410は、フラッ
シュ電源制御部5Aの充電停止指示に基づいて、メイン
バンクコンデンサ430への充電を停止する。
【0040】ダイオード420は、メインバンクコンデ
ンサ430に充電された電荷がDC−DCコンバータ4
10側に逆流するのを防止する。メインバンクコンデン
サ430は、耐圧450V程度の電解コンデンサを2つ
直列に接続されてなり、従来(200μF)より比較的
大きな合成容量C(例えば、C=6250μF)を有
し、フラッシュランプ2の1回の発光中に必要な発光エ
ネルギー(例えば、400J)より十分に大きな静電エ
ネルギー(E=(C・Vcs2 )/2=2000J)
を蓄積する。
【0041】なお、メインバンクコンデンサ430に静
電エネルギーを蓄積しておくのは、次の理由による。フ
ラッシュランプ2の1回の発光に必要な発光エネルギー
をDC−DCコンバータ410から直接供給しようとす
ると、商用交流電源8の給電容量に限界があるので、D
C−DCコンバータ410の給電が追いつかなくなる。
そこで、メインバンクコンデンサ430に静電エネルギ
ーを予め蓄積しておいて、このメインバンクコンデンサ
430からフラッシュランプ2の1回の発光に必要な発
光エネルギーを供給することとしたものである。
【0042】また、メインバンクコンデンサ430にフ
ラッシュランプ2の1回の発光に必要な発光エネルギー
より十分に大きな静電エネルギーを蓄積することとした
のは、次の理由による。フラッシュランプ2に1回の発
光に必要な発光エネルギーを供給しても、メインバンク
コンデンサ430にはまだ十分に大きな静電エネルギー
が蓄積されているので、その端子間電圧Vcの低下も僅
かである。
【0043】ここで、発光エネルギーをE、メインバン
クコンデンサ430の容量をC、充電完了時におけるメ
インバンクコンデンサ430の端子間電圧(「充電完了
電圧」ともいう。)をVcs、フラッシュランプ2の放
電停止時におけるメインバンクコンデンサ430の端子
間電圧(「放電停止電圧」あるいは「充電開始電圧」と
もいう。)をVceとすると、これらの間には(1)式
の関係がある。
【0044】 E={C・(Vcs2 −Vce2 )}/2 …(1 ) この(1)式にE=400[J]、C=0.00625
[F]、Vcs=800[V]を代入して放電停止電圧
Vceを実際に求めると、Vce≒716[V]とな
る。したがって、端子間電圧の低下は84Vとなる。こ
のような充電完了電圧Vcs=800Vおよび放電停止
電圧Vce≒716Vは、フラッシュランプ2のインピ
ーダンスが一定で放電電流(約120A)も一定となる
定電流領域の範囲内に該当する。したがって、フラッシ
ュランプ2の発光期間中にわたり放電電流を120Aの
ほほ一定に平坦化することができるからである。また、
上記のように電圧変動が少ないと、高価なフィルムコン
デンサを使わなくても、安価な電解コンデンサを使用で
きるからである。
【0045】なお、メインバンクコンデンサ430の両
端間には、高抵抗値を有する分圧抵抗461,462か
らなる電圧検出回路460が設けられており、この電圧
検出回路460でメインバンクコンデンサ430の端子
間電圧Vcを検出するようになっている。また、メイン
バンクコンデンサ430には、サーミスタなどの温度検
出器480が取着されている。
【0046】さらに、メインバンクコンデンサ430の
両端間には、高抵抗値を有する抵抗471と、通常オフ
状態のリレースイッチ472とからなるチャージ抜き回
路470が設けられており、電源スイッチ9がオフされ
た際などにこのチャージ抜き回路470のリレースイッ
チ472をオン状態としてメインバンクコンデンサ43
0に蓄積されて電荷を放電させ、保守点検作業などでの
危険を防止するようになっている。このリレースイッチ
472は、フラッシュ電源制御部5Aによりオンオフ制
御される。
【0047】IGBT450は、pnpn接合されたS
CR(Silicon Controlled Rec
tifier)と、MOSFETとを組み合わせた構造
を持ち、高電圧、高電流下で動作し、しかも、ターンオ
ン・ターンオフ時間の短い3端子バイポーラMOS複合
半導体スイッチング素子である。このIGBT450
は、フラッシュ電源制御部5Aが出力する「H」の信号
(発光可能信号)により、オン状態となってフラッシュ
ランプ2の主電極21,22間にメインバンクコンデン
サ430の端子間電圧Vcを印加する。また、IGBT
450は、フラッシュ電源制御部5Aが出力する「L」
の信号(発光停止信号)によりオフ状態となって、フラ
ッシュランプ2をメインバンクコンデンサ430から切
り離すことにより、フラッシュランプ2の主電極21,
22間に流れる放電電流を遮断し、フラッシュランプ2
の発光を停止させる。
【0048】トリガー回路440は、フラッシュ電源制
御部5Aから出力される発光開始信号に基づいてフラッ
シュランプ2のトリガー電極23にトリガー信号を印加
するものであって、高抵抗値を有する抵抗441と、抵
抗441を介して充電されるコンデンサ442と、1次
巻線および2次巻線を有するトリガートランス443
と、SCR444とを備える。
【0049】コンデンサ442は、DC−DCコンバー
タ410の充電動作時に抵抗441を介して充電完了電
圧Vcs=800Vまで充電される。コンデンサ442
の充電電荷は、フラッシュ電源制御部5Aからの発光開
始信号によりSCR444が導通すると、トリガートラ
ンス443の1次巻線に一挙に流れる。この結果、その
2次巻線に高圧電流が発生し、フラッシュランプ2のト
リガー電極23に供給される。
【0050】トリガー電極23に高圧電流が印加される
と、ランプ内のキセノンガスが活性化されるため、主電
極21,22間に電流が流れやすくなる。この一方、S
CR444が導通状態になる前にIGBT450がオン
状態とされている。このため、メインバンクコンデンサ
430の電圧はフラッシュランプ2の主電極21,22
間に印加され、発光放電が開始される。
【0051】なお、コンデンサ442の充電抵抗441
の抵抗値はSCR444のターンオンを維持できる保持
電流を下回るように設定されているため、コンデンサ4
42の電荷が放電された後はオフ状態となり、再び次の
発光動作に備えてコンデンサ442の充電が開始され
る。フラッシュランプ2に印加される電圧は800Vで
あるが、フラッシュランプ2の放電開始電圧がメインバ
ンクコンデンサ430の充電電圧を上回る場合には、ラ
ンプの主電極21,22に印可する電圧を付加回路49
0により一時的に高めてから、放電を開始させる方法が
考えられる。付加回路490の電流供給能力はメインバ
ンクコンデンサ430に比較して非常に微少であるた
め、フラッシュランプ2に印可される電圧は一時的に高
められるが、放電が開始されるとすぐに電流が供給でき
なくなり、電圧はメインバンクコンデンサ430の電圧
まで低下するため、発光開始時のピーク電流とピーク時
間は低く抑えられる。
【0052】次に、フラッシュ電源制御部5Aの構成を
説明する。フラッシュ電源制御部5Aは、CPU51
と、このCPU51に接続されるタイマ52、表示部5
3、ROM54、RAM55、比較器56などからな
る。タイマ52は、CPU51の指示に従って種々の時
間を計測する。表示部53は、CPU51の指示に従っ
てユーザに通知するための種々の情報を表示する。
【0053】ROM54は、フラッシュランプ2を発光
制御するためのプログラムや、フラッシュランプ2の劣
化、メインバンクコンデンサ430の劣化などを調べる
ためのプログラムなどの他、フラッシュランプ2に供給
する発光エネルギーを管理するための発光エネルギー管
理テーブル541、発光エネルギー倍率テーブル542
を予め記憶している。
【0054】図3(a)は、ROM54に格納された発
光エネルギー管理テーブル541の内容の一例を示す図
である。この発光エネルギー管理テーブル541は、1
枚の用紙Sに対して形成される画像を構成する全体の画
素数と、その中で実際にトナーが付着される画素数との
割合を表す白黒比(以下、「B/W」と記す。)情報
と、トナーが付着された画素の印字濃度(Image
Density、以下、「ID」と記す。)情報と、1
回の発光の際にフラッシュランプ2に供給する発光エネ
ルギーとの関係を表している。この発光エネルギー管理
テーブル541は、黒トナー用のものであって、例えば
B/Wが1〜6%、IDが0.8である場合、この黒ト
ナーを定着するためにフラッシュランプ2の1回の発光
に必要な発光エネルギーは392Jであることを表して
いる。
【0055】図3(b)は、発光エネルギー倍率テーブ
ル542の内容の一例を示す図である。この発光エネル
ギー倍率テーブル542は、1枚の用紙Sに対して形成
される画像のトナーの色と、トナーの色が黒である場合
を基準の「1」として、トナーの色が青、緑、赤である
場合に基準に対して1回の発光の際にフラッシュランプ
2に供給する発光エネルギーの倍率を表している。例え
ばB/Wが1〜6%、IDが0.8である赤トナーを定
着する場合、フラッシュランプ2の1回の発光に必要な
発光エネルギーは392Jの2倍、すなわち784Jで
あることを表している。ここで、この実施の形態1で
は、カラートナーの場合には上記したように定着幅を狭
めることにより、単位面積当たりのエネルギー密度を2
倍に上げるようになっている。したがって、この発光エ
ネルギー倍率テーブル542は、リニア・ステッピング
・アクチュエータ7に指示する定着幅情報を決定する際
や、フラッシュランプ2の発光周期を決定する際に参照
され、定着幅の縮小倍率、発光周期の倍率決定用のテー
ブルとして用いられるようになっている。
【0056】RAM55は、上記プログラム実行時にお
けるワークエリアを提供し、画像形成部10から受信し
たB/W情報551、ID情報552、トナー色情報5
53の他、これらB/W情報551、ID情報552、
トナー色情報553に基づい上記発光エネルギー管理テ
ーブル541、発光エネルギー倍率テーブル542を参
照して得られた発光エネルギー決定値554などを格納
する。
【0057】ここで、定着エネルギー決定値は次のよう
にして取得される。上記した例のようにB/Wが1〜6
%、IDが0.8の黒トナーを定着する場合、フラッシ
ュランプ2の1回の発光に必要な発光エネルギーは39
2Jである。この場合の定着エネルギー決定値は、39
2Jとなる。この一方、発光エネルギーEと、端子間電
圧Vcとは、上記式(1)の関係にある。この場合、メ
インバンクコンデンサ430の端子間電圧Vcは、図4
に示すように、発光エネルギーEが増えるにつれて充電
完了電圧Vcsから低下していく。このため、メインバ
ンクコンデンサ430の端子間電圧Vcが充電完了電圧
Vcsからどのぐらいまで低下したかを監視し、所定の
放電停止電圧Vceまで低下した時点でフラッシュラン
プ2の発光を停止させることにより、温度特性の変化
や、経時変化などでフラッシュランプ2のインピーダン
スが変化したとしても、フラッシュランプ2の発光エネ
ルギーを一定に管理することができる。そこで、この実
施の形態1では、放電停止電圧Vceを式(1)からV
ce≒717[V]に決定し、このVceと同じ値の電
圧Veが比較器56に設定することにより、メインバン
クコンデンサ430の放電停止電圧Vceに低下したと
き、IGBT450をオフ状態にして放電電流を遮断
し、フラッシュランプ2の発光を停止させ、発光エネル
ギーを管理するようになっている。
【0058】比較器56は、ヒステリシス特性を有し、
非反転入力に印加される端子間電圧Vcを下側トリップ
ポイントとし、充電完了電圧Vcs付近の電圧を上側ト
リップポイントとし、これらの下側トリップポイント、
上側トリップポイントと、反転入力に印加されるCPU
51により指示された定着エネルギー決定値を表す電圧
Veとを比較する。より具体的には、電圧検出回路46
0により検出されたメインバンクコンデンサ430の端
子間電圧Vcが下降する際には、下側トリップポイント
である端子間電圧Vcと、電圧Veとを比較し、この端
子間電圧Vcが電圧Ve未満になると「L」(発光停止
信号)を出力し、IGBT450をオフ状態にする。こ
れに対して、端子間電圧Vcが上昇する際には、この端
子間電圧Vcが上側トリップポイントである充電完了電
圧Vcs近傍になると「H」(発光可能信号)を出力
し、IGBT450をオン状態にする。このIGBT4
50がオフ状態からオン状態となるまでには100ミリ
秒程度かかるので、この間にフラッシュランプ2のガス
の活性化が収まる。したがって、IGBT450をオン
状態になっても再度トリガー電極23にトリガー信号が
印加されない限り、フラッシュランプ2が続流により発
光することはない。
【0059】CPU51は、電圧検出回路460の端子
間電圧Vcや、温度検出器480の検出温度、比較器5
6の出力をモニタするとともにリレースイッチ402,
404,472をオンオフ制御する一方、上記プログラ
ムや管理テーブルに従って発光エネルギー決定値を算出
し、この決定値を表す決定電圧Veを比較器56に出力
するとともに、リニア・ステッピング・アクチュエータ
7に定着幅情報を出力し、所定のタイミングでDC−D
Cコンバータ410に充電/充電停止を指示し、トリガ
ー回路440に発光開始信号を出力することにより、円
滑な定着制御を実行する。
【0060】次いで、CPU51による定着処理をフロ
ーチャートに基づいて説明する。なお、CPU51は、
画像形成部10のCPUと通信する通信処理などを図示
しないメインルーチンで定期的に実行しており、通信処
理において画像形成部10のCPUからB/W情報55
1、ID情報552、トナー色情報553を用紙Sごと
に受信し、RAM55に格納するようになっている。
【0061】図5は、CPU51が実行する定着処理を
示すフローチャートである。この定着処理において、C
PU51は、まず、RAM55に格納されているB/W
情報551、ID情報552に基づいて、フラッシュラ
ンプ2の1回の発光に必要な発光エネルギーを決定済み
か否か判断する(ステップS1)。決定済みでなければ
(ステップS1でN)、発光エネルギーを決定してから
(ステップS2)ステップS3に進み、決定済みであれ
ば(ステップS1でY)、ステップS2をスキップして
ステップS3に進む。
【0062】ステップS2における発光エネルギーの決
定は、発光エネルギー管理テーブル541(図3
(a))を参照し、B/W情報551、ID情報552
に基づいて所望の発光エネルギーを決定し、この発光エ
ネルギーを供給し終わる放電停止電圧Vceを式(1)
に基づいて取得し、この放電停止電圧Vceと同じ値の
決定電圧Veを比較器56に対して設定することにより
行われる。具体的には、上記した例のようにB/Wが1
〜6%、IDが0.8の黒トナーあるいはカラートナー
を定着する場合、放電停止電圧Vceと同じ値の決定電
圧Ve=717Vを比較器56に設定する。
【0063】ステップS3では、CPU51は、RAM
55に格納されているトナー色情報553に基づいて、
フラッシュランプ2の1回の発光に必要な発光エネルギ
ーの黒トナーに対する倍率(定着幅、発光周期)を決定
済みか否か判断する。決定済みでなければ(ステップS
3でN)、倍率を決定してから(ステップS4)ステッ
プS5に進み、決定済みであれば(ステップS3で
Y)、ステップS4をスキップしてステップS5に進
む。
【0064】ステップS4における倍率(定着幅、発光
周期)の決定は、具体的には、黒トナーの場合には定着
幅をWK=50mmに、フラッシュランプ2の発光周期
を0.5秒(2Hz)に設定し、カラートナーの場合に
は定着幅をWR=25mmに、フラッシュランプ2の発
光周期を0.25秒(4Hz)に設定することより行わ
れる。
【0065】ステップS5では、CPU51は、DC−
DCコンバータ410に対して充電指示を出力する。D
C−DCコンバータ410は、この充電指示を受け、ブ
リッジダイオード405から整流電流の供給を受け、メ
インバンクコンデンサ430を充電する。これにより、
メインバンクコンデンサ430の端子間電圧Vcが上昇
する。このとき、トリガー回路440のコンデンサ44
2もメインバンクコンデンサ430とともに充電され
る。
【0066】充電指示を出力すると、CPU51は、電
圧検出回路460の出力をモニタすることによりメイン
バンクコンデンサ430の端子間電圧Vcが充電完了電
圧(Vcs=800V)に達したか否か判断する(ステ
ップS6)。充電完了電圧Vcsに達していなければ
(ステップS6でN)、CPU51は、メインバンクコ
ンデンサ430の劣化診断処理(ステップS7)を実行
する。
【0067】ここで、メインバンクコンデンサ430の
充電が行われた場合、メインバンクコンデンサ430の
容量が正規の容量であれば、その端子間電圧Vcは図6
の実線α1で示すように上昇する。これに対して、メイ
ンバンクコンデンサ430が劣化して容量が低下した場
合には、その端子間電圧Vcは図6の点線α2で示すよ
うに実線α1より速く上昇する。また、DC−DCコン
バータ410などの充電機構に異常が有る場合や、メイ
ンバンクコンデンサ430が短絡した場合には、その端
子間電圧Vcは図6の一点鎖線α3で示すように実線α
1より上昇が遅い。
【0068】したがって、CPU51は、充電開始時間
t1から所定時間経過した時間t2に端子間電圧Vcを
モニタし、端子間電圧Vcが規定の電圧Vc1であれ
ば、メインバンクコンデンサ430が正常であると判断
し、ステップS8に進む。これに対して、端子間電圧V
cが規定の電圧Vc1よりも高いVc2であれば、メイ
ンバンクコンデンサ430の容量が低下したと判断し
て、定着処理を中止し、その旨を表示部53に表示する
ことによりユーザーに通知する。また、端子間電圧Vc
が規定の電圧Vc1よりも低いVc3であれば、充電機
構に異常が有るか、メインバンクコンデンサ430が短
絡しているものと判断し、定着処理を中止し、その旨を
表示部53に表示することによりユーザーに通知する。
【0069】また、メインバンクコンデンサ430が劣
化した場合には、漏れ電流が増大し、メインバンクコン
デンサ430の温度が上昇する。このため、CPU51
は、温度検出器480によりメインバンクコンデンサ4
30の温度をモニタし、規定温度より上昇した場合に
は、メインバンクコンデンサ430が劣化したと判断
し、定着処理を中止し、その旨を表示部53に表示する
ことによりユーザーに通知する。なお、メインバンクコ
ンデンサ430の温度が上昇した場合には、この昇温の
ためメインバンクコンデンサ430が膨張する。このた
め、メインバンクコンデンサ430に圧力センサを取着
し、この圧力センサでメインバンクコンデンサ430の
膨張をモニタするようにしてもよい。
【0070】メインバンクコンデンサ430が正常であ
る場合に実行されるステップS8では、CPU51は、
比較器56の出力をモニタすることにより比較器56の
出力が「L」→「H」になるのを確認(ステップS8)
し、ステップS6に戻りVc=Vcsになるのを待つ。
なお、比較器56は、端子間電圧Vc=充電完了電圧V
csになる少し前に「L」→「H」を出力し、IGBT
450がオン状態とされる。
【0071】メインバンクコンデンサ430の端子間電
圧Vcが充電完了電圧Vcs=800Vに達すると(ス
テップS6でY)、CPU51は、DC−DCコンバー
タ410に対して給電停止を指示する(ステップS
9)。これにより、DC−DCコンバータ410は、メ
インバンクコンデンサ430への充電動作を停止する。
充電停止を指示た後、CPU51は、タイマ52をみて
1発光周期における発光タイミングになるのを待ち(ス
テップS10)、発光タイミングの時間t3になるとト
リガー回路440のSCR444に対して発光開始信号
を出力する(ステップS11)。これにより、SCR4
44が導通し、フラッシュランプ2のトリガー電極23
にトリガー信号が入力される。したがって、フラッシュ
ランプ2は、発光を開始し、メインバンクコンデンサ4
30に貯えられた静電エネルギーの供給を受け、ほぼ一
定の放電電流に比例した光エネルギーを発生する。
【0072】発光開始信号を出力した後、CPU51
は、タイマ52をみて端子間電圧Vc=決定電圧Veと
なるタイミングになるのを待ち(ステップS12)、端
子間電圧Vc=決定電圧Veとなるタイミングの時間に
なると、フラッシュランプ2の劣化診断処理(ステップ
S13)を実行する。ここで、フラッシュランプ2の発
光が行われた場合、フラッシュランプ2のインピーダン
スが正規のインピーダンスであれば、その値が小さいの
で、メインバンクコンデンサ430の端子間電圧Vcは
図7の実線β1で示すように低下し、時間t4に端子間
電圧Vc=決定電圧Veとなる。これに対して、フラッ
シュランプ2が劣化してインピーダンスが上昇した場合
には、その端子間電圧Vcは図7の点線β2で示すよう
に実線β1より遅く低下し、時間t4より遅い時間t4
1に端子間電圧Vc=決定電圧Veとなる。この場合、
両方とも端子間電圧Vc=決定電圧Veになると比較器
56の出力が「H」→「L」となり、IGBT450が
オフ状態となり、フラッシュランプ2の発光が停止され
るものの、フラッシュランプ2が劣化すると、正常な発
光エネルギーの管理ができなくなるおそれがある。
【0073】したがって、CPU51は、放電開始の時
間t3から端子間電圧Vc=決定電圧Veとなるまでの
時間、すなわち決定した発光エネルギーを放出するのに
要する時間をモニタし、その時間が規定の時間T1であ
れば、フラッシュランプ2が正常であると判断し、ステ
ップS14に進む。これに対して、その時間が既定値T
1より長い時間T2であれば、フラッシュランプ2が劣
化したと判断して、定着処理を中止し、その旨を表示部
53に表示することによりユーザーに通知する。
【0074】なお、図7に示す劣化診断処理処理では決
定した発光エネルギーを放出するのに要する時間でフラ
ッシュランプ2の劣化を判断するようにしたが、これに
代えて、図8に示すように、端子間電圧Vc=決定電圧
Veとなる前の時間t5に端子間電圧Vcをモニタし、
この時間t5における端子間電圧Vcが既定値のVc1
であればフラッシュランプ2が正常と判断し、端子間電
圧Vcが既定値Vc1を超える電圧Vc2であればフラ
ッシュランプ2が劣化したと判断するようにしてもよ
い。この場合の劣化診断処理はステップS12の繰り返
しの際に実行すればよい。
【0075】フラッシュランプ2の劣化診断処理が終わ
ると、CPU51は、フラッシュランプ2の発光診断処
理(ステップS14)を実行する。ステップS14の発
光診断処理を図9を用いて説明する。図9は、フラッシ
ュランプ2の発光期間におけるメインバンクコンデンサ
430の充電電圧の変化を示す図である。なお、同図に
おいて時間t3はトリガー回路440に対して発光信号
を出力する発光開始時間を、時間t4は比較器56が発
光停止信号「L」を出力する時間を、時間t5は発光停
止時間t4の後に電圧検出回路460により端子間電圧
Vcをモニタする判定時間を示している。
【0076】ここで、フラッシュランプ2の発光が行わ
れた場合、メインバンクコンデンサ430の端子間電圧
Vcは図9の実線γ1で示すように低下し、時間t4に
端子間電圧Vc=放電停止電圧Vce(Ve)となり、
その後充電が開始されるまでこの放電停止電圧Vce
(Ve)を維持する。これに対して、トリガー回路44
0に対して発光信号を出力しても、トリガー回路440
から出力されるトリガー信号が弱かったりしたような場
合には、フラッシュランプ2に放電電流が全く流れずに
発光することもない。この場合には、端子間電圧Vcは
図9の点線γ2で示すように、充電完了電圧Vcsに近
い電圧を維持する。また、比較器56が発光停止信号を
出力しても、IGBT450がショートしてしまったよ
うな場合には、フラッシュランプ2の放電電流が遮断さ
れず、メインバンクコンデンサ430の静電エネルギー
を使い切るまでフラッシュランプ2が発光する。この場
合には、発光エネルギーの過剰となり、端子間電圧Vc
は図9の点線γ3で示すように、放電停止電圧Vceよ
りさらに低下する。
【0077】したがって、CPU51は、時間t5に端
子間電圧Vcをモニタし、端子間電圧Vc=放電停止電
圧Vceであれば、フラッシュランプ2が正常に発光さ
れたと判断し、メインルーチンにリターンする。これに
対して、端子間電圧Vcが充電完了電圧Vcsとほぼ等
しい場合や、放電停止電圧Vceより大幅に低い場合に
は、フラッシュランプ2の発光ミスあるいはIGBT4
50の故障と判断し、定着処理を中止し、その旨を表示
部53に表示することによりユーザに通知する。
【0078】図10は、上記ステップS1〜S14の定
着処理を実行した場合におけるメインバンクコンデンサ
430の端子間電圧Vcの時間的変化を、黒トナーのと
きとカラートナーのときとを比較して示す図である。な
お、図10(a)は黒トナーの場合を、図10(b)は
カラートナーの場合(黒トナーが重ね合わされている場
合を含む)を示している。
【0079】黒トナーの場合と、カラートナーの場合の
両方とも、用紙Sは同じシステムスピード(100mm
/秒)で搬送され、発光エネルギーは同じ400Jであ
る。この一方、黒トナーの場合には、定着幅はWK=5
0mm、メインバンクコンデンサ430の充電・放電、
フラッシュランプ2の発光の周期は、0.5秒(2H
z)で行われ、カラーの場合には、定着幅はWR=25
mm、メインバンクコンデンサ430の充電・放電、フ
ラッシュランプ2の発光の周期は、0.25秒(4H
z)で行われる。このため、発光エネルギーは、1秒間
では、400J×2Hz=800Wが黒トナーに、40
0J×4Hz=1600Wがカラートナーに、間欠的に
供給される。
【0080】図11は、上記放電の際に流れるフラッシ
ュランプ2の放電電流の時間変化を示す図である。な
お、図11中に示すε1はトリガー信号のパルス幅の期
間を示し、ε2は定電流の領域を示している。同図に示
すように、実施の形態1に係るフラッシュ定着装置1で
は、トリガー用コンデンサ442の容量が小さいので、
トリガー信号のパルス幅、ピーク値も小さい。また、メ
インバンクコンデンサ430の容量が6250μFと大
きく、充電完了電圧Vcsが800Vと低く、放電停止
電圧Vceが716Vと高くし、定着に必要な発光エネ
ルギーを消費した時点で放電電流をカットするようにし
ている。また、この充電完了電圧Vcs=800V、放
電停止電圧Vce=716Vは、フラッシュランプ2の
定電流駆動領域の範囲に入っている。この結果、トリガ
ー信号に起因するピーク電流が流れる期間を僅かな時間
に抑えることができ(ε1参照)、しかもそのピーク値
も180A程度のトナー昇華がほとんど発生しない値に
抑えることができる。また、トリガー信号のパルス幅経
過後には、定着に必要な発光エネルギーを消費するまで
の間中、ピーク値よりも低い放電電流120Aを安定し
てフラットに流すことができる。なお、本実施の形態1
の定電流値が従来より低いのは、IGBT450の動作
抵抗により、抑制されたものである。したがって、従来
と同じ発光エネルギーであっても、この光エネルギー
は、黒トナー、カラートナーの両方ともにその表面で、
従来よりも低い値で、かつ従来よりも長い間、熱エネル
ギーに変換される。このため、黒トナーでは表面温度が
ゆっくりと上昇し、結着剤が昇華することなく表面から
溶融し始めるとともに、その熱エネルギーがその内部ま
で効率よく伝達され、カラートナーでは赤外線吸収剤含
有量が従来方式の約50%程度に低減されているにも拘
わらず、反応時間が十分に確保されて赤外線吸収剤が効
率よく反応し、その熱エネルギーがその内部まで効率よ
く伝達され、全体的に溶融され用紙Sの表面繊維に浸透
する。メインバンクコンデンサ430の放電が停止する
と、フラッシュランプ2からの光エネルギーの照射が止
まり、トナーに蓄積された熱エネルギーが空気中に放射
されるため、トナーの温度が低下し、用紙Sに浸透した
状態で固まり、確実に定着される。したがって、トナー
の昇華や、昇華による騒音の発生を大幅に抑制して、ト
ナーを定着させることができる。また、カラートナーと
黒トナーとが重ね合わされているような場合であって
も、黒トナー全体がゆっくりと均一に加熱されるので、
過剰なエネルギーであっても昇華温度に達することもな
い。
【0081】ここで、従来方式のフラッシュ定着装置
と、本発明による新方式フラッシュ定着装置の昇華時の
粉塵の発生量を実際に測定した結果、従来方式では、
1.054mg/m3 、新方式では、0.095mg/
m3 であった。したがって、この実施の形態1によれ
ば、昇華時の粉塵の発生量を従来の約1/10にまで抑
制できることが確認できた。
【0082】また、従来方式のフラッシュ定着装置と、
本発明による新方式フラッシュ定着装置のプリンタ作動
音を実際に計測した結果、従来方式では最大66.4d
B(A)であった作動音が、新方式では62.6dB
(A)であった。したがって、この実施の形態1によれ
ば、昇華に起因する騒音を従来より3.8dB(A)低
減できることが確認できた。
【0083】また、実施の形態1によれば、フラッシュ
ランプ2の放電電流がほぼフラットになるので、フラッ
シュランプ2の主電極21,22間の電圧変化が小さく
なり、メインバンクコンデンサ430の電圧変化も小さ
くなる。したがって、フラッシュランプ2およびメイン
バンクコンデンサ430の長寿命化を図ることができる
という別の効果もある。
【0084】なお、上記実施の形態1では、発光エネル
ギー管理テーブル541(図3(a))を参照し、B/
W情報551、ID情報552に基づいて所望の発光エ
ネルギーを決定し、この発光エネルギーを供給し終わる
放電停止電圧Vceを式(1)に基づいて取得し、この
放電停止電圧Vceと同じ値の決定電圧Veを比較器5
6に対して設定するようにしていたが、この変形例とし
て、この放電停止電圧Vceと同じ値の決定電圧Veを
取得し、電圧検出回路460により端子間電圧Vcをモ
ニタし、端子間電圧Vc=決定電圧Veになったとき
に、CPU51が直接IGBT450をオフ状態とし、
発光エネルギーを管理するようにしてもよい。
【0085】(実施の形態2)上記実施の形態1では、
決定電圧Veで発光エネルギーを管理するようにした。
この場合、上記したようにフラッシュランプ2の放電期
間中にはほぼ一定の放電電流が流れるので、発光エネル
ギーと発光時間とが正比例の関係にある。したがって、
フラッシュランプ2の発光時間で発光エネルギーを管理
するようにしてもよい。この場合には、ROM54の発
光エネルギー管理テーブル541に代えて図12に示す
発光時間管理テーブル543を用いればよい。
【0086】図12は、ROM54に格納された発光時
間管理テーブル543の内容の一例を示す図である。こ
の発光時間管理テーブル543は、B/W情報と、ID
情報と、1回の発光の際にフラッシュランプ2を発光さ
せる発光時間との関係を表している。例えばB/Wが1
〜6%、IDが0.8である場合、この黒トナーを定着
するためにフラッシュランプ2の1回の発光に必要な発
光開始から発光停止までの発光時間は3.5msecで
あることを表している。
【0087】この発光時間管理テーブル543を用いる
場合には、CPU51は、フラッシュランプ2の発光開
始時にタイマ52の計時を開始させ、発光時間管理テー
ブル543で取得した発光時間が経過すると、IGBT
450を直接オフ状態とすればよい。この実施の形態2
によっても、定着しようとする画像のトナー量(B/W
情報、ID情報)から、発光時間管理テーブル543に
より最適な発光時間を選択することができ、トナーの昇
華や、昇華による騒音の発生を大幅に抑制して、トナー
を定着させることができる。
【0088】(実施の形態3)図13は、本発明の実施
の形態3に係るフラッシュ電源部4A、フラッシュ電源
制御部5Bおよびこの付近の構成を示すブロック回路図
である。なお、実施の形態1の構成部分と対応する部分
に同一番号を付し、その説明を省略する。上記実施の形
態1のフラッシュ電源制御部5Aでは、比較器56の出
力をIGBT450に入力していた。この場合、フラッ
シュランプ2に流れる放電電流の値は、そのインピーダ
ンス特性や、メインバンクコンデンサ430の充電電圧
によって、一義的に決まってしまう。このため、放電電
流の値を任意に変えるような柔軟な制御ができなかっ
た。
【0089】そこで、この実施の形態3のフラッシュ電
源制御部5Bでは、CPU51の指示に従って、所定の
周波数のパルス信号(例えば、100kHz、デューテ
ィ比50%のパルス信号)を出力するパルスジェネレー
タ57と、上記比較器56の出力と、パルスジェネレー
タ57の出力との論理積を取り、比較器56の出力がH
の間だけパルスジェネレータ57の出力をIGBT45
0に通過させるANDゲート58とを備えるようになっ
ている。
【0090】比較器56は、上記したようにメインバン
クコンデンサ430の端子間電圧Vcが上側トリップポ
イントである充電完了電圧Vcs近傍になると「H」
(発光可能信号)を出力する。これにより、パルスジェ
ネレータ57のパルス信号が通過され、IGBT450
がオン状態と、オフ状態とに高速に切り換えられる。そ
して、メインバンクコンデンサ430の充電電圧が充電
完了電圧に達した状態で発光開始信号がトリガー回路4
40に与えられると、フラッシュランプ2が発光を開始
する。この場合にIGBT450が高速にオンオフして
いるので、フラッシュランプ2に流れる放電電流は、図
14に示すように高速にスイッチングされ、IGBT4
50のオン時に瞬時的に発光する。なお、フラッシュラ
ンプ2は、一旦発光すると、内部ガスがしばらくの間活
性化されているので、再度トリガーしなくともIGBT
450をオン状態とするだけで瞬時的に発光する。ま
た、所望の発光エネルギーの放電電流がフラッシュラン
プ2に流れると、メインバンクコンデンサ430の充電
電圧が決定電圧Veまで低下するので、比較器56が
「L」を出力する。この結果、IGBT450がオフ状
態となり、フラッシュランプ2の発光が停止される。
【0091】このように、フラッシュランプ2の発光期
間中、放電電流が高速にスイッチングされると、トリガ
ーパルスのパルス幅も擬似的に短くなり、また、放電電
流も平均値化される。したがって、フラッシュランプ2
の特性やメインバンクコンデンサ430の充電電圧への
依存性が少なくなり、実施の形態1の場合に比較して、
放電電流(平均値)を半分に、発光時間を2倍に、単位
時間当たりの放電エネルギーを半分に制御することがで
き、制御の自由度を大幅に向上させることができる。
【0092】また、上記実施の形態3では、デューティ
比を50%固定としたが、パルスジェネレータ57に対
してCPU51から50%と異なる任意のデューティ比
を指示し、パルスジェネレータ57から指示された任意
のデューティ比のパルス信号を出力するようにしてもよ
い。そうすると、フラッシュランプ2の放電電流(平均
値)をデューティ比に応じて自由に変更することがで
き、さらに制御の自由度を大幅に向上させることができ
る。
【0093】(実施の形態4)上記実施の形態3では、
パルス制御で放電電流をスイッチングするようにしてい
るものの、決定電圧Veで発光エネルギーを管理するよ
うにした。この場合、スイッチングパルスのデューティ
比が例えば50%であると、フラッシュランプ2の放電
期間中にはほぼ一定の放電電流(平均値)が流れるの
で、発光エネルギーと発光回数とが正比例の関係にあ
る。したがって、フラッシュランプ2の発光回数で発光
エネルギーを管理するようにしてもよい。この場合に
は、ROM54の発光エネルギー管理テーブル541に
代えて図15に示す発光回数管理テーブル544を用い
ればよい。
【0094】図14は、ROM54に格納された発光回
数管理テーブル544の内容の一例を示す図である。こ
の発光回数管理テーブル544は、B/W情報と、ID
情報と、1回の発光の際にフラッシュランプ2を発光さ
せる発光回数との関係を表している。例えばB/Wが1
〜6%、IDが0.8である場合、この黒トナーを定着
するためにフラッシュランプ2の1回の発光に必要な発
光回数は250回であることを表している。
【0095】この発光回数管理テーブル544を用いる
場合には、RAM55にカウンタ領域を設け、CPU5
1は、フラッシュランプ2の発光開始時にカウンタに
「250回」をセットし、パルスジェネレータ57から
パルスが出力されるごとに上記カウタのカウント値を1
ずつ減算し、そのカウント値が「0」となると、IGB
T450を直接オフ状態とすればよい。この実施の形態
4によっても、定着しようとする画像のトナー量(B/
W情報、ID情報)から、発光時間管理テーブル543
により最適な発光時間を選択することができ、トナーの
昇華や、昇華による騒音の発生を大幅に抑制して、トナ
ーを定着させることができる。
【0096】(変形例)以上、本発明に係るフラッシュ
定着装置を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発
明の内容が、上述の実施の形態に限定されないのは勿論
であり、以下のような変形例が考えられる。なお、上記
実施の形態1〜4では、カラートナーの場合には定着幅
WRを一律に25mmにしたが、青トナーの場合にはそ
の定着幅を42mmに、緑トナーの場合にはその定着幅
を38mmにしてもよい。この場合には、フラッシュラ
ンプ2の発光周期をこの定着幅にあわせて決定すればよ
い。
【0097】また、上記実施の形態1〜4では、黒トナ
ーの場合とカラートナーの場合とで定着幅、発光周期を
変えるようにしたが、定着幅と、発光周期とを変えるよ
うにしたが、カラートナーの場合、定着幅と発光周期と
黒トナーの場合と同一にし、発光エネルギーを2倍にし
てもよい。この場合には、メインバンクコンデンサ43
0の容量を2倍にすればよい。
【0098】また、上記実施の形態1〜4では、カラー
トナーとして青、緑、赤のトナーを用いたが、イエロ
ー、シアン、マゼンタなどの他の色のトナーで実施して
もよい。また、上記実施の形態1〜4では、黒トナーに
その定着に単位面積当たりの発光エネルギーが1.9J
/cm2 程度必要とするのものを用いたが、これと異
なる値の黒トナーを用いてもよい。この場合には、その
値に応じて発光エネルギーや、定着幅、発光周期を決定
すればよい。また、カラートナーに赤外線含有率が1〜
2%のものを用いたが、これと異なる値の含有率のカラ
ートナーを用いてもよい。この場合にも、その含有率に
応じて発光エネルギーや、定着幅、発光周期を決定すれ
ばよい。
【0099】また、上記実施の形態1〜4では、IGB
T450を用いたが、これに代えてFETなどのスイッ
チング素子を用いてもよい。さらに、上記実施の形態で
は、レーザプリンタに適用したが、本発明に係るフラッ
シュ定着装置は、デジタル方式の複写機や、FAX、マ
イクロリーダプリントや、これらの複合機などの画像形
成装置にも適用できる。
【0100】
【発明の効果】以上のように本発明に係るフラッシュ定
着装置によれば、前記フラッシュ電源部は、フラッシュ
ランプに流れる放電電流が、発光期間中、ほぼ平坦とな
るように給電するので、現像剤がその表面から徐々に加
熱されることになる。したがって、現像剤の昇華やこの
昇華に起因する騒音を大幅に抑制することができる。
【0101】また、第1の定着制御手段と、トナーの属
性の違いに応じて第1の定着手段と異なる条件で定着す
る第2の定着制御手段と、第1および第2の定着制御手
段を切り換える切換制御手段とを備えるので、黒色の現
像剤の場合には第1の定着手段に切り換えてこの現像剤
を定着し、カラー色の現像剤の場合には第2の定着手段
に切り換えてこの現像剤を定着する制御が可能となる。
したがって、カラー現像剤コストをアップすることな
く、定着特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るフラッシュ定着装置1およ
びこの付近の構成を示す図である。
【図2】図1に示すフラッシュ電源部4A、フラッシュ
電源制御部5Aおよびこの付近の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】ROM54に格納された発光エネルギー管理テ
ーブル541および発光エネルギー倍率テーブル542
の内容の一例を示す図である。
【図4】メインバンクコンデンサ430の端子間電圧V
cと発光エネルギーEとの関係を示す図である。
【図5】CPU51が実行する定着処理を示すフローチ
ャートである。
【図6】メインバンクコンデンサ430の充電の際の端
子間電圧Vcの時間的変化を示す図である。
【図7】フラッシュランプ2の劣化を時間により判定す
る処理を説明するための図である。
【図8】フラッシュランプ2の劣化を電圧により判定す
る処理を説明するための図である。
【図9】発光期間中におけるフラッシュランプの発光エ
ネルギーが正常であるか否かを確認する処理を説明する
ための図である。
【図10】メインバンクコンデンサ430の端子間電圧
Vcの時間的変化を、黒トナーのときとカラートナーの
ときとを比較して示す図である。
【図11】フラッシュランプ2に流れる放電電流の時間
変化を示す波形図である。
【図12】ROM54に格納された発光時間管理テーブ
ル543の内容の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態3に係るフラッシュ電源
部4A、フラッシュ電源制御部5Bおよびこの付近の構
成を示すブロック回路図である。
【図14】本発明の実施の形態3に係る放電電流の時間
的変化を示す図である。
【図15】ROM54に格納された発光回数管理テーブ
ル544の内容の一例を示す図である。
【図16】従来のフラッシュ定着装置の回路構成を示す
ブロック図である。
【図17】図16のフラッシュランプに流れる放電電流
の時間変化を示す波形図である。
【符号の説明】
1 フラッシュ定着装置 2 フラッシュランプ 3 反射笠 4 フラッシュ電源部4A 5A,5B フラッシュ電源制御部 7 リニア・ステッピング・アクチュエータ 52 タイマ 53 表示部 430 メインバンクコンデンサ 440 トリガー回路 450 IGBT 460 電圧検出回路 S 用紙 TN トナー

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラッシュランプを閃光させるフラッシ
    ュ電源部を有し、当該閃光の発光エネルギーにより現像
    剤を用紙に定着するフラッシュ定着装置であって、 前記フラッシュ電源部は、発光期間中、フラッシュラン
    プに流れる放電電流がほぼ平坦となるように給電するこ
    とを特徴とするフラッシュ定着装置。
  2. 【請求項2】 前記フラッシュ電源部は、 直流電圧を出力する直流電源と、 1回の発光に要する発光エネルギーより十分に大きな静
    電エネルギーを蓄積可能な容量を有し、フラッシュラン
    プの定電流領域で静電エネルギーを供給できるように前
    記直流電源の出力により充電されるコンデンサと、 前記フラッシュランプとコンデンサとの間の放電経路に
    配設され、フラッシュランプにコンデンサを接続した状
    態と、フラッシュランプからコンデンサを切り離した状
    態とにスイッチング態様を切り換える接離切換手段と、
    を含み、 前記フラッシュランプ発光停止の際にはフラッシュラン
    プからコンデンサを切り離すように接離切換手段を制御
    するフラッシュ電源制御部をさらに備えることを特徴と
    する請求項1に記載のフラッシュ定着装置。
  3. 【請求項3】 前記フラッシュ電源制御部は、前記発光
    開始時からの時間を計測するタイマーを有し、 前記タイマーが計測する時間に基づいて、発光期間中に
    おけるフラッシュランプの発光エネルギーを管理するこ
    とを特徴とする請求項2に記載のフラッシュ定着装置。
  4. 【請求項4】 前記フラッシュ電源制御部は、前記コン
    デンサの充電電圧を検出する電圧検出手段を有し、当該
    電圧検出手段の検出結果に基づいて、発光期間中におけ
    るフラッシュランプの発光エネルギーを管理することを
    特徴とする請求項2に記載のフラッシュ定着装置。
  5. 【請求項5】 前記フラッシュ電源制御部は、前記コン
    デンサの充電電圧を検出する電圧検出手段と、前記発光
    開始時からの時間を計測するタイマーと、フラッシュラ
    ンプの発光状態を確認する発光確認手段とを有し、 発光確認手段は、前記タイマーが発光終了後の所定時間
    計測時に、前記電圧検出手段の検出結果に基づいて、発
    光期間中におけるフラッシュランプの発光エネルギーが
    正常であるか否かを確認することを特徴とする請求項2
    に記載のフラッシュ定着装置。
  6. 【請求項6】 前記フラッシュ電源制御部は、さらに、
    前記発光確認手段が発光期間中におけるフラッシュラン
    プの発光エネルギーが正常でないと確認した場合、この
    確認をユーザに通知する通知手段を備えることを特徴と
    する請求項5に記載のフラッシュ定着装置。
  7. 【請求項7】 前記フラッシュ電源制御部は、発光期間
    の間この期間よりも短い周期で接離手段をスイッチング
    態様を切換制御することを特徴とする請求項2ないし6
    のいずれかに記載のフラッシュ定着装置。
  8. 【請求項8】 前記現像剤がトナーであることを特徴と
    する請求項1ないし7のいずれかに記載のフラッシュ定
    着装置。
  9. 【請求項9】 前記トナーは、赤外線吸収剤を含有する
    ことを特徴とする請求項8に記載のフラッシュ定着装
    置。
  10. 【請求項10】 前記フラッシュ電源制御手段は、前記
    トナーの属性に基づいて発光期間中におけるフラッシュ
    ランプの発光エネルギーを決定することを特徴とする請
    求項8に記載のフラッシュ定着装置。
  11. 【請求項11】 前記属性は、赤外線吸収率であること
    を特徴とする請求項10に記載のフラッシュ定着装置。
  12. 【請求項12】 前記属性は、付着量であることを特徴
    とする請求項10に記載のフラッシュ定着装置。
  13. 【請求項13】 前記属性は、色であることを特徴とす
    る請求項10に記載のフラッシュ定着装置。
  14. 【請求項14】 フラッシュランプを発光させるフラッ
    シュ電源部を有し、当該発光により所定の速度で搬送さ
    れる用紙上のトナーを用紙搬送方向に所定の定着幅ずつ
    所定の発光周期ごとに用紙に定着するフラッシュ定着装
    置であって、異なる条件で定着する第1および第2の定
    着制御手段と、 トナーの属性の違いに応じて第1および第2の定着制御
    手段を切り換える切換制御手段とを備えることを特徴と
    するフラッシュ定着装置。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2の定着制御手段
    は、フラッシュランプに流れる放電電流が、発光期間
    中、ほぼ平坦となるように給電制御することを特徴とす
    る請求項14に記載のフラッシュ定着装置。
  16. 【請求項16】 前記属性は、色であることを特徴とす
    る請求項14または15に記載のフラッシュ定着装置。
  17. 【請求項17】 前記条件は、発光期間中におけるフラ
    ッシュランプの発光エネルギーであることを特徴とする
    請求項14ないし16のいずれかに記載のフラッシュ定
    着装置。
  18. 【請求項18】 前記条件は、前記定着幅および発光周
    期であることを特徴とする請求項14ないし16のいず
    れかに記載のフラッシュ定着装置。
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