JP2001141785A - スキャンパステスト用のフリップフロップ回路およびシミュレーション方法 - Google Patents

スキャンパステスト用のフリップフロップ回路およびシミュレーション方法

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JP2001141785A
JP2001141785A JP32178499A JP32178499A JP2001141785A JP 2001141785 A JP2001141785 A JP 2001141785A JP 32178499 A JP32178499 A JP 32178499A JP 32178499 A JP32178499 A JP 32178499A JP 2001141785 A JP2001141785 A JP 2001141785A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャンパステストでの動作電流を抑えると
共に、スキャンパスを用いたシミュレーションに要する
時間を短縮することのできるスキャンパステスト用のフ
リップフロップ回路およびシミュレーション方法を提供
すること。 【解決手段】 マスタラッチ部210とスレーブラッチ
部220とからなるラッチ回路の後段にゲート回路23
0を設けて、スキャンパステスト用のフリップフロップ
回路を構成する。ゲート回路230は、被テスト対象の
回路に出力される正規の出力データQ,Qbおよび後段
のフリップフロップ回路に出力されるスキャン用の出力
データSINの何れかについて、動作モードに応じて当
該フリップフロップ回路からの出力を阻止する。これに
より、フリップフロップ回路からの無用なデータ出力が
適応的に阻止され、無用な回路動作やイベントの発生が
抑制される。従って、動作電流が低減され、シミュレー
ション時間が短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、集積回路の故障
テストを容易化するためのスキャンパステスト技術に関
し、特にスキャンパステストで使用されるフリップフロ
ップ回路と、該フリップフロップ回路が組み込まれた集
積回路のシミュレーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LSIなどの集積回路では、専用
のテスタにより回路上の故障の検出が行われている。具
体的には、テスト対象の集積回路に各種のデータの組み
合わせを入力し、その出力データが期待値と一致するか
否かを検証する。そして、出力データとその期待値が一
致しない場合、回路上に故障が存在すると判定され、故
障の検出が行われる。
【0003】ところで、近年のようにLSIの大規模化
が進むと、集積回路の各部の故障を検出するためには、
膨大なデータの組み合わせを入力する必要があり、この
ため、現実的な時間内で故障テストを行うことが困難と
なる。この問題自体は、高速に動作するテスタを用いる
ことにより克服することができ、現実的な時間内で故障
テストを実施することが可能となるが、この種の高速テ
スタは極めて高額であり、テストコストを増加させる一
因となる。
【0004】そこで、動作速度が制約された安価なテス
タを用いて、現実的な時間内で故障テストを行うための
テスト技術として、いわゆるスキャンパステスト( Scan
path test )が注目されている。このスキャンパステス
トでは、テスト対象の集積回路に予め組み込まれた複数
のスキャンパステスト用のフリップフロップ回路にデー
タをスキャンイン( Scan-in )することにより、集積回
路の内部データを外部から直接的に操作する。したがっ
て、スキャンパステストによれば、少ないデータの組み
合わせにより、集積回路の内部に存在する故障を効率的
に検出することができ、動作速度が制約された安価なテ
スタであっても現実的な時間内で有効な故障テストを実
施することが可能となる。
【0005】図15に、従来技術にかかるスキャンパス
テスト用のフリップフロップ回路が組み込まれた集積回
路の一例を示す。この図において、集積回路30は、所
定の機能を有する論理回路を実現するための組み合わせ
回路10−1〜10−3と、これら組み合わせ回路の間
に配置された複数のスキャンパステスト用のフリップフ
ロップ回路20−1〜20−n(n:任意の自然数)と
を含んで構成される。
【0006】組み合わせ回路10−1〜10−3は、外
部からデータDIを入力してデータDOを出力する論理
回路からなる。フリップフロップ回路20−1〜20−
nは、通常モード時には集積回路30の一部として機能
して正規のデータを保持し、またテストモード時には、
スキャン用のデータを保持するものである。このスキャ
ン用のデータは、シフトモード(スキャンイン)時に、
データSIとして外部から取り込まれ、フリップフロッ
プ回路20−1からフリップフロップ回路20−nに向
けて順次シフトされて、各フリップフロップ回路に取り
込まれる。そして、シフトモード(スキャンアウト)時
に、データSOとして外部に順次出力される。
【0007】なお、集積回路30には、図示しないAT
G( Automatic Test Generator )が組み込まれており、
このATGを制御するためのATGモードコントロール
信号AMCや、スキャン用のデータをフリップフロップ
回路10−1〜10−nに取り込むためのスキャンモー
ドコントロール信号SMC、あるいはフリップフロップ
回路10−1〜10−nを駆動するためのクロックSC
Nなど、各種の制御信号が外部から入力される。
【0008】ここで、図16にフリップフロップ回路2
0として示すように、スキャンパステスト用のフリップ
フロップ回路20−1〜20−nのそれぞれは、スキャ
ンモードコントロール信号SMCに基づき、スキャン用
の入力データSINと正規の入力データDとの何れかを
選択するマルチプレックサ(MUX)21と、このマル
チプレックサ21からのデータをクロックSCNに同期
して取り込んで正規の出力データQ,Qbおよびスキャ
ン用の出力データSOTを出力するディレイ型のフリッ
プフロップ(D−FF)22とから構成される。この例
では、負論理のスキャン用の出力データSOTと負論理
の出力データQbとを共用しているが、出力データSO
Tと正論理の出力データQとを共用するように構成する
ことも可能である。
【0009】スキャンパステスト用のフリップフロップ
回路20−1〜20−nのそれぞれは、スキャン用の入
力データSINとして前段のフリップフロップ回路のス
キャン用の出力データSOTを入力して従属接続される
と共に、一方側に隣接する組み合わせ回路(例えば組み
合わせ回路10−1)からデータDを入力し、他方側に
隣接する組み合わせ回路(例えば組み合わせ回路10−
2)にデータQ,Qbを出力する。ただし、初段のフリ
ップフロップ回路20−1のデータSINとして外部か
らデータSIが入力され、最終段のフリップフロップ回
路20−nのデータQは、データSOとして外部に出力
される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
技術にかかるスキャンパステスト用のフリップフロップ
回路20−1〜20−nによれば、スキャン用の出力デ
ータ(SOT)と通常の出力データ(QまたはQb)と
を共用しているので、動作モードにかかわりなく、正規
の出力データとスキャン用の出力データとの双方が常に
出力される。したがって、これらのデータを入力する組
み合わせ回路10−1〜10−3等が動作し、動作電流
が増加するという問題がある。
【0011】また、スキャンパステスト用の各フリップ
フロップ回路にスキャン用のデータを取り込む過程で、
このスキャン用のデータが、組み合わせ回路側に出力さ
れる。このため、スキャンパステストモード時に、各フ
リップフロップ回路のスキャン用のデータがシフトする
度に、このデータを入力する組み合わせ回路10−1〜
10−3が頻繁に動作する結果、動作電流が増加すると
いう問題がある。
【0012】図16に示す例では、フリップフロップ回
路20−1〜20−nにスキャン用のデータを取り込む
過程で、スキャン用のデータがシフトする度に、フリッ
プフロップ回路20−1〜20−iからデータを入力す
る組み合わせ回路10−2と、フリップフロップ回路2
0−j〜20−nからデータを入力する組み合わせ回路
10−3とが動作し、これらの組み合わせ回路において
多大な動作電流が発生する。
【0013】特に、スキャン用のデータは、スキャン用
クロックSCNに同期して組み合わせ回路10−1〜1
0−3を構成する論理ゲート回路に同時に供給されるの
で、各論理ゲート回路には、一斉に電流が流れる。この
ため、集積回路には、データがシフトする度に、パルス
状のピーク電流が流れる。また、通常モード時には、こ
のような同時動作が起こる可能性が少ないので、電源線
の配線幅はピーク電流を想定して設計されていない。こ
のため、スキャンパステスト時に、スキャンパステスト
用のフリップフロップ回路のデータがシフトする度に集
積回路内の電源電圧が降下し、電源線に大きなノイズが
発生する。その結果、フリップフロップ回路が誤ってデ
ータを取り込み、誤ったデータを出力することがあり、
正確なテストができないことがあった。このようにテス
トモード時に大きな動作電流が増加すると、例えば複数
のLSIを同一テスタ上で同時にテストするテスト形態
において、電源に一層過大な電流が流れて電源ノイズが
顕著となり、テストに多大な支障を生じるととなる。
【0014】また、従来技術にかかるスキャンパステス
ト用のフリップフロップ回路20−1〜20−nが組み
込まれた集積回路30の動作をシミュレーションする場
合、スキャン用のデータがシフトする度に、各フリップ
フロップ回路でイベントが発生して、このイベントが組
み合わせ回路側に伝搬される。このため、スキャン用の
データを各フリップフロップ回路に取り込む過程におい
て、組み合わせ回路側で大規模なイベントが発生し、集
積回路30のシミュレーションに多大な時間を要すると
いう問題がある。
【0015】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、スキャンパステストにおける動作電流を抑えると
共に、スキャンパスを用いたシミュレーションに要する
時間を短縮することのできるスキャンパステスト用のフ
リップフロップ回路およびシミュレーション方法を提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するため、以下の構成を有する。即ち、この発明に
かかるフリップフロップ回路は、スキャンパステストの
対象とされる集積回路に他のフリップフロップ回路と従
属接続されて組み込まれ、通常時には正規のデータを保
持すると共にスキャンパステスト時にはスキャン用のデ
ータを保持するように構成されたスキャンパステスト用
のフリップフロップ回路であって、前記集積回路内の被
テスト回路に出力されるデータおよび後段に接続された
フリップフロップ回路に出力されるデータの何れかにつ
いて、動作モードに応じて当該フリップフロップ回路か
らの出力を阻止するゲート回路(例えば後述するゲート
回路230,250,260に相当する構成要素)を備
えたことを特徴とする。
【0017】この構成によれば、動作モードに応じて、
当該フリップフロップ回路からのデータ出力が適応的に
阻止される。この阻止の対象とされるデータとしては、
例えば通常モード時やスキャンパステストのシフトモー
ド時などにおいて無用なデータが選択される。
【0018】例えば、通常モード時には、スキャン用の
データが無用であり、このスキャン用のデータについて
の出力が阻止の対象とされる。この場合、スキャン用の
データを入力する次段のフリップフロップ回路の動作電
流や、このデータを出力する際の出力負荷を駆動するた
めの電流を抑制することができる。また、スキャンパス
テストのシフトモード時には、正規のデータが無用であ
り、この正規のデータについての出力が阻止の対象とさ
れる。この場合、正規のデータを入力する被テスト回路
の動作が抑えられ、この被テスト回路で発生する動作電
流を抑制することができる。
【0019】また、例えば、シフトモード時に、各フリ
ップフロップ回路から被テスト回路に出力されるデータ
を阻止の対象とすることにより、各フリップフロップ回
路のイベントが被テスト回路側に伝搬されることがなく
なる。したがって、このフリップフロップ回路が組み込
まれた集積回路のシミュレーションを行う場合、各フリ
ップフロップ回路にデータを取り込む過程(シフトイ
ン)や、各フリップフロップ回路からデータを取り出す
過程(シフトアウト)において、被テスト回路における
無用なイベントが伝搬されることがなくなり、動作解析
に要するシミュレーション時間を短縮することが可能と
なる。
【0020】通常モード時およびシフトモード時など、
何れの動作モードにおいて無用データの出力を阻止する
かは任意であり、必要に応じて選択すればよい。もちろ
ん全ての動作モードについて、無用なデータ出力を阻止
するようにしてもよい。このように動作モードに応じて
適応的にデータ出力を阻止することにより、無用な回路
上の動作が抑制され、動作電流が低減される。
【0021】前記フリップフロップ回路において、前記
ゲート回路(例えば後述するゲート回路230に相当す
る構成要素)は、前記スキャン用のデータを各フリップ
フロップ回路にシフトさせるシフトモード時に、前記被
テスト回路へのデータ出力を阻止することを特徴とす
る。この構成によれば、正規のデータについての出力が
阻止されるので、この正規のデータを入力する被テスト
回路の動作が抑えられ、動作電流を有効に抑制すること
ができる。
【0022】前記フリップフロップ回路において、前記
ゲート回路(例えば後述するゲート回路250に相当す
る構成要素)は、通常モード時に、前記後段に接続され
たフリップフロップ回路へのデータ出力を阻止すること
を特徴とする。この構成によれば、通常モードで、スキ
ャン用のデータについての出力が阻止されるので、この
スキャン用のデータを入力する次段のフリップフロップ
回路の動作電流や、このデータを出力する際の出力負荷
を駆動するための電流を抑制することができる。
【0023】前記フリップフロップ回路において、前記
ゲート回路(例えば後述するゲート回路260に相当す
る構成要素)は、前記スキャン用のデータを各フリップ
フロップ回路にシフトさせるシフトモード時に、前記被
テスト回路へのデータ出力を阻止すると共に、通常モー
ド時に、前記後段に接続されたフリップフロップ回路へ
のデータ出力を阻止することを特徴とする。この構成に
よれば、シフトモード時に正規のデータについての出力
が阻止され、かつ通常モード時にスキャン用のデータに
ついての出力が阻止されるので、正規のデータを入力す
る被テスト回路の動作と、スキャン用のデータを入力す
る次段のフリップフロップ回路の動作が抑制され、一層
有効に動作電流を抑制することができる。
【0024】前記フリップフロップ回路において、前記
ゲート回路(例えば後述するゲート回路230,25
0,260に相当する構成要素)は、前記データ出力を
阻止する際に、論理値が固定されたデータを出力するこ
とを特徴とする。この構成によれば、データの出力が阻
止されても、このデータを入力の対象とする回路の入力
状態が不定とならない。したがって、出力が阻止された
データを入力の対象とする回路を安定な状態に維持する
ことができる。
【0025】前記フリップフロップ回路において、前記
ゲート回路は、当該フリップフロップ回路に保持された
データを入力して該データに応じたデータを出力すると
共に前記動作モードに応じて出力インピーダンス状態が
制御されるトライステート回路(例えば後述するトライ
ステート回路270に相当する構成要素)と、前記トラ
イステート回路から出力されたデータを保持するデータ
保持回路(例えば後述するデータ保持回路280に相当
する構成要素)とを有することを特徴とする。
【0026】この構成によれば、動作モードに応じてト
ライステート回路がハイインピーダンス状態となり、デ
ータの出力が阻止される。このとき、データの出力が阻
止された時点で出力されていたデータがデータ保持回路
に保持される。つまり、データの出力が阻止される場
合、その直前に出力されていたデータが維持されて出力
される。したがって、データの出力を阻止することに起
因して、このデータを入力する回路が動作することがな
く、動作電流が発生しない。
【0027】次に、この発明にかかるシミュレーション
方法は、通常時には正規のデータを保持すると共にスキ
ャンパステスト時にはスキャン用のデータを保持するス
キャンパステスト用のフリップフロップ回路が、他のフ
リップフロップ回路と従属接続されて組み込まれた集積
回路の動作をシミュレーションするためのシミュレーシ
ョン方法であって、前記集積回路内の被テスト回路に出
力されるデータおよび後段に接続されたフリップフロッ
プ回路に出力されるデータの何れかについて、動作モー
ドに応じて当該フリップフロップ回路からの出力を阻止
することを特徴とする。
【0028】また、前記シミュレーション方法におい
て、(a)前記集積回路のネットリストを抽出するステ
ップと、(b)抽出された前記ネットリストを修正し
て、前記正規のデータおよび前記スキャン用のデータの
何れか一方について、前記動作モードに応じて前記フリ
ップフロップ回路のイベントの伝搬を阻止するためのゲ
ート回路を発生させるステップと、(c)修正された前
記ネットリストを用いて、前記集積回路のシミュレーシ
ョンを実行するステップと、を含むことを特徴とする。
【0029】さらに、前記シミュレーション方法におい
て、(a)前記集積回路内のフリップフロップ回路のう
ち、イベントの伝搬を阻止すべきフリップフロップ回路
をマークするステップと、(b)前記集積回路のネット
リストを抽出するステップと、(c)マークされた前記
フリップフロップ回路のイベントの生成を前記動作モー
ドに応じて禁止して、前記ネットリストを用いて前記集
積回路のシミュレーションを実行するステップと、を含
むことを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図におい
て、共通する要素には同一符号を付し、その説明を適宜
省略する。
【0031】<実施の形態1>図1に、この発明の実施
の形態1にかかるフリップフロップ回路が組み込まれた
集積回路の構成例を示す。図1において、集積回路30
0は、いわゆるスキャンパステスト( Scan path test )
が可能なように構成されたものであって、所定の機能を
有する論理回路を実現するための組み合わせ回路10−
1〜10−3と、これら組み合わせ回路の間に配置され
た複数のスキャンパステスト用のフリップフロップ回路
200−1〜200−i,200−j〜200−n
(n:任意の自然数)とを含んで構成される。
【0032】組み合わせ回路10−1〜10−3は、外
部からデータDIを入力して演算し、所望のデータDO
を出力するように構成される。フリップフロップ回路2
0−1〜20−nは、通常モード時には集積回路300
の一部として機能して正規のデータを保持し、またスキ
ャンパステストモード時にはスキャン用のデータを保持
するものである。
【0033】このスキャン用のデータとしては、テスト
対象の回路に入力されるデータと、テスト対象の回路か
ら出力されたデータとがある。前者の入力データとして
のスキャン用のデータは、テスト内容に応じて予め決定
されたビット列から構成されたものであって、シフトイ
ンデータSIとして外部から集積回路300に順次入力
されて、フリップフロップ回路200−1〜200−n
に取り込まれる(シフトイン)。また、後者の出力デー
タとしてのスキャン用のデータは、テスト対象の組み合
わせ回路10−1〜10−3の動作により生成されてフ
リップフロップ回路200−1〜200−nにキャプチ
ャにより取り込まれたものであって、シフトアウトデー
タSOとして集積回路300から外部に順次出力され
る。
【0034】集積回路300には、図示しないATG(A
utomatic Test Generator)が組み込まれており、このA
TGを制御するためのATGモードコントロール信号A
MCや、スキャン用のデータをフリップフロップ回路1
0−1〜10−nに取り込むためのスキャンモードコン
トロール信号SMC、フリップフロップ回路10−1〜
10−nを駆動するための後述するクロックSCN,S
C1,SC2など、各種の制御信号が外部から入力され
る。
【0035】図2にフリップフロップ回路200として
示すように、スキャンパステスト用のフリップフロップ
回路200−1〜200−nのそれぞれには、正規の入
力データD、正規の出力データQ,Qb、クロックSC
N,SC1,SC2、スキャンモードコントロール信号
SMC、ATGモードコントロール信号AMC、スキャ
ン用の入力データSIN、スキャン用の出力データSO
Tの各端子が設けられている。フリップフロップ回路2
0−1〜20−nのそれぞれは、スキャン用の入力デー
タSINとして前段側のフリップフロップ回路の出力デ
ータSOTを入力して従属接続されると共に、一方側に
隣接する組み合わせ回路(例えば組み合わせ回路10−
1)から正規のデータDを入力し、他方側に隣接する組
み合わせ回路(例えば組み合わせ回路10−2)に正規
のデータQ,Qbを出力する。
【0036】ここで、入力データDは、例えば組み合わ
せ回路100−1からフリップフロップ回路200−i
に入力されるデータ信号であり、出力データQ,Qb
は、例えばフリップフロップ回路100−iから組み合
わせ回路100−2に出力されるデータ信号である。ク
ロックSCNは、通常の動作モード時や、スキャンパス
テストでテスト対象の回路を動作させる回路動作モード
時に各フリップフロップ回路を駆動するためのクロック
信号であり、クロックSC1,SC2はスキャンパステ
ストのシフトモード時に各フリップフロップ回路を駆動
するためのクロック信号である。
【0037】また、スキャンモードコントロール信号S
MCは、スキャンパステストで各フリップフロップ回路
にデータをシフトインさせるためのシフトモードを規定
する制御信号であり、通常時にはロウレベルに設定さ
れ、スキャンパステストであって且つシフトモードのと
きにハイレベルに設定される信号である。入力データS
INは、前段側に接続されたフリップフロップ回路から
入力されるスキャン用のデータ信号である。出力信号S
OTは、後段側に接続されたフリップフロップ回路に出
力されるスキャン用のデータ信号である。
【0038】図3に、フリップフロップ回路200(2
00−1〜200−n)の具体的な構成を示す。このフ
リップフロップ回路200は、マスタラッチ部210
と、スレーブラッチ部220と、この実施の形態1の特
徴部をなすゲート回路230とから構成される。ここ
で、マスタラッチ部210は、インバータ2101〜2
103と、トランジスタ2104〜2111とから構成
される。ここで、インバータ2101の入力部には正規
の入力データDが与えられ、この出力はトランスファゲ
ートTG1を介してインバータ2102の入力部に与え
られる。インバータ2102の出力はインバータ210
3の入力部に与えられ、この出力はトランスファゲート
TG2,TG3を介して上述のインバータの入力部に戻
される。
【0039】つまり、インバータ2102,2103、
およびトランスファゲートTG2,TG3により閉ルー
プが形成され、インバータ2102とインバータ210
3とをクロスカップルさせたフリップフロップが形成さ
れる。また、スキャン用の入力データSINはトランス
ファゲートTG4を介してトランスファゲートTG2と
TG3と接続点に与えられる。
【0040】トランスファゲートTG1は、信号PO2
により導通制御されるp型トランジスタ2104と、信
号PO1により導通制御されるn型トランジスタ210
5とから構成され、トランスファゲートTG3は、信号
PO1により導通制御されるp型トランジスタ2106
と、信号PO2により導通制御されるn型トランジスタ
2107とから構成される。トランスファゲートTG2
は、クロックSC1により導通制御されるp型トランジ
スタ2108と、信号PO3により導通制御されるn型
トランジスタ2109とから構成され、トランスファゲ
ートTG4は、信号PO3により導通制御されるp型ト
ランジスタ2110と、クロックSC1により導通制御
されるn型トランジスタ2111とから構成される。
【0041】後述するように、これらトランスファゲー
トTG1とトランスファゲートTG3とが相補的に導通
するように、信号PO1,PO2がクロックSCNから
生成され、トランスファゲートTG2とトランスファゲ
ートTG4とが相補的に導通するように、クロックSC
1からPO3が生成される。インバータ2102の出力
がこのマスタラッチ部210の出力とされる。
【0042】次に、スレーブラッチ部220は、インバ
ータ2201,2202と、トランジスタ2203〜2
206とから構成される。ここで、インバータ2201
の入力部にはトランスファゲートTG5を介してマスタ
ラッチ部210の出力(インバータ2102の出力)が
与えられ、この出力はインバータ2202の入力部に与
えられる。インバータ2202の出力はトランスファゲ
ートTG6を介して上述のインバータ2201の入力部
に戻される。つまり、インバータ2201,2202、
およびトランスファゲートTG6により閉ループが形成
され、インバータ2201とインバータ2202とがク
ロスカップルされてフリップフロップが形成される。
【0043】また、トランスファゲートTG5は、信号
CBにより導通制御されるp型トランジスタ2203
と、信号Cにより導通制御されるn型トランジスタ22
04とから構成され、トランスファゲートTG6は、信
号Cにより導通制御されるp型トランジスタ2205
と、信号CBにより導通制御されるn型トランジスタ2
206とから構成される。後述するように、これらトラ
ンスファゲートTG5とトランスファゲートTG6とが
相補的に導通するように、信号CB,CがクロックSC
N,SC2から生成される。インバータ2201の出力
信号S2201およびインバータ2202の出力信号S
2201がこのスレーブラッチ部220の相補出力とし
て、後段のゲート回路230に与えられる。
【0044】次に、ゲート回路230は、スキャン用の
データを各フリップフロップ回路にシフトさせるシフト
モード時に、集積回路300(組み合わせ回路)へのデ
ータ出力を阻止するためのものであって、否定的論理和
(NOR)2301,2302から構成される。ここ
で、否定的論理和2301の一方の入力部にはシフトモ
ードコントロール信号SMCが与えられ、他方の入力部
にはスレーブラッチ部2202のインバータ2201の
出力S2201が与えられ、この否定的論理和2301
から正規の出力信号Q(正論理出力)が出力される。ま
た、否定的論理和2302の一方の入力部には同じくシ
フトモードコントロール信号SMCが与えられ、他方の
入力部にはスレーブラッチ部2202のインバータ22
02の出力S2202が与えられ、この否定的論理和2
302から正規の出力信号Qb(負論理出力)が出力さ
れる。
【0045】ここで、これら否定的論理和2301,2
302から構成されるゲート回路230は、シフトモー
ドコントロール信号SMCがロウレベルのとき(すなわ
ち回路動作モード時)、スレーブラッチ部220から出
力される信号S2201,S2202を反転させて正規
の出力データQ,Qbを出力する。また、シフトモード
コントロール信号SMCがハイレベルのとき(すまわち
スキャンパステストのシフトモード時)、出力データ
Q,Qbとして論理値がロウレベルに固定されたデータ
を出力する。つまり、ゲート回路230は、集積回路へ
の出力データQ,Qbについて、スキャンパステストの
動作モードに応じて当該フリップフロップ回路200か
らの出力を阻止するものとして機能する。
【0046】次に、図4に上述の信号PO1,PO2,
PO3,CB,Cを生成するための信号生成回路240
の構成例を示す。この信号生成回路240は、インバー
タ2401〜2404、否定的論理積(NAND)24
05から構成される。ここで、インバータ2401の入
力部には外部からのクロックSCNが与えられ、その出
力は信号PO1とされる。このインバータ2401の出
力はインバータ2402の入力部に与えられ、この出力
は信号PO2とされる。つまり、クロックSCNから相
補的な信号PO1,PO2が生成される。
【0047】また、否定的論理積2405の一方の入力
部には、上述のクロックSCNが与えられ、他方の入力
部には外部からのクロックSC2が与えられ、この出力
は信号CBとされる。また、否定的論理積2405の出
力はインバータ2403の入力部に与えられ、この出力
は信号Cとされる。つまり、クロックSCN,SC2か
ら相補的な信号CB,Cが生成される。さらに、インバ
ータ2404の入力部には外部からのクロックSC1が
与えられ、この出力は信号PO3とされる。つまり、ク
ロックSC1に対して相補的な信号PO3が生成され
る。
【0048】この例では、回路動作モード時には、クロ
ックSC1がロウレベルに固定され、クロックSC2が
ハイレベルに固定された状態で、クロックSCNに基づ
いてマスタラッチ部210とスレーブラッチ部220が
動作する。このとき、クロックSC1によりトランスフ
ァゲートTG4が非導通状態に制御され、トランスファ
ゲートTG2が導通状態に制御される。また、クロック
SCNにより、トランスファゲートTG1とトランスフ
ァゲートTG5とが相補的に導通制御され、トランスフ
ァゲートTG3とトランスファゲートTG6とが相補的
に導通制御される。したがって、回路動作モードでは、
正規の入力データDが入力の対象とされ、マスタラッチ
部210とスレーブラッチ部220とが、相補的にデー
タの取り込みと保持とを行ない、いわゆるマスタスレー
ブ型のラッチ回路として機能する。
【0049】また、シフトモード時には、クロックSC
Nがハイレベルに固定された状態で、クロックSC1,
SC2に基づいてマスタラッチ部210とスレーブラッ
チ部220が動作する。このとき、クロックSCNによ
りトランスファゲートTG1が非導通状態に制御され
る。また、クロックSC1によりマスタラッチ部210
のデータの取り込みと保持とが制御され、クロックSC
2によりスレーブラッチ部220のデータの取り込みと
保持とが制御される。したがって、このシフトモードで
は、前段側の接続されたフリップフロップ回路からのス
キャン用のデータSINが入力の対象とされ、マスタラ
ッチ部210とスレーブラッチ部220とが、それぞれ
クロックSC1とクロックSC2とに基づいて動作す
る。
【0050】このように、スキャンパステストモード時
にマスタラッチ部210とスレーブラッチ部220と
を、異なるクロックで動作させる理由は、シフトモード
におけるデータのシフトミスを防止するためである。つ
まり、従属接続された複数のスキャンパステスト用のフ
リップフロップ回路のすべてに共通にクロック信号を供
給する場合、このクロック信号の配線負荷が極めて大き
くなり、クロック信号のスキューが著しく悪化する。ク
ロック信号のスキューが悪化すると、各フリップフロッ
プ回路において、マスタラッチ部とスレーブラッチ部と
で、データの取り込み期間が重複する場合が起こる。こ
の場合、スレーブラッチ部に保持されたデータが破壊さ
れ、スキャン用のデータのシフトミスが発生する。これ
を防ぐためには、上述のように、マスタラッチ部が保持
状態に移行した後に時間的な余裕を設けてスレーブラッ
チ部を取り込み状態に制御すればよく、マスタラッチ部
とスレーブラッチ部とを、異なるクロックで動作させれ
ばよい。
【0051】以下、この実施の形態1にかかる図3に示
すフリップフロップ回路200の動作について、図5に
示す波形図を参照しながら、この実施の形態1の特徴部
にかかるゲート回路230に着目して説明する。なお、
時刻t1以前の初期状態においては、動作モードとし
て、スキャンパステストの回路動作モード(テスト対象
の回路が動作状態にあるモード)が設定されているもの
とし、したがって、クロックSC1およびクロックSC
2がロウレベルおよびハイレベルにそれぞれ固定され、
クロックSCNに基づきフリップフロップ回路200が
動作しているものとする。
【0052】この初期状態から、動作モードがシフトモ
ード(シフトイン)に設定されると、シフトモードコン
トロール信号SMCがハイレベルに活性化されると共
に、クロックSCNがハイレベルに固定される。これに
より、クロックSC1,SC2による制御が可能とな
り、マスタラッチ部210に対するスキャン用の入力デ
ータSINの取り込みが可能な状態となる。また、シフ
トモードコントロール信号SMCがハイレベルとされる
ので、スレーブラッチ部220から出力される信号S2
201,S2202にかかわりなく、ゲート回路230
から出力される正規の出力データQ,Qbが一義的にロ
ウレベルに固定される。これにより、フリップフロップ
回路200は、正規の出力データQ,Qbの出力を阻止
した状態で、スキャン用の入力データSINを取り込ん
で保持し、スキャン用の出力データSOTを出力する。
【0053】以下、具体的に説明する。時刻t1でシフ
トモードに移行すると、マスタラッチ部210のトラン
スファゲートTG1が非導通状態に固定され、トランス
ファゲートTG3が導通状態に固定される。次に、時刻
t1〜時刻t2の期間の前期において、クロックSC1
のパルスにより入力データSINがマスタラッチ部21
0に取り込まれる。すなわち、クロックSC1によりト
ランスファゲートTG2,TG4が一時的に導通状態と
なると、トランスファゲートTG4を介して、前段のフ
リップフロップ回路の出力データ(SOT)が、スキャ
ン用の入力データSINとして取り込まれて、インバー
タ2102,2103からなるフリップフロップに保持
される。そして、この入力データSINがインバータ2
102により反転されてスレーブラッチ部220に出力
される。
【0054】次に、時刻t1〜時刻t2の期間の後期に
おいて、クロックSC2のパルスによりマスタラッチ部
210からのデータが、スレーブラッチ部220に取り
込まれ、ゲート回路230を介して出力データSOTと
して出力される。すなわち、クロックSC2によりトラ
ンスファゲートTG5,TG6が一時的に導通状態とな
ると、トランスファゲートTG5を介してマスタラッチ
部210からデータが取り込まれ、インバータ220
1,2202からなるフリップフロップに保持される。
そして、インバータ2202の出力信号2202が、イ
ンバータ2302により反転されて、スキャン用の出力
データSOTとして後段のフリップフロップ回路に出力
される。
【0055】このとき、スレーブラッチ部220からゲ
ート回路230に、相補的な出力信号S2201,S2
202が出力されるが、このゲート回路230を構成す
る否定的論理和2301,2302の出力が、シフトモ
ードコントロール信号SMCによりロウレベルに固定さ
れ、出力データQ,Qbの論理値が固定される。このた
め、図5に矢印で示すように、スキャン用の出力データ
SOTにイベントが発生しても、同図に破線の丸印で示
すように、正規の出力データQ,Qbにはイベントが発
生しない。したがって、図1において、スキャン用のデ
ータをシフトさせてフリップフロップ回路200−1〜
200−nに取り込む過程において、各フリップフロッ
プ回路から正規の出力データQ,Qbを入力する組み合
わせ回路100−2,100−3が動作せず、したがっ
てその動作電流が発生しない。
【0056】以下、同様にして、時刻t2〜t3の期間
と、時刻t3〜t4の期間において、後続のスキャン用
のデータが順次シフトされて各フリップフロップ回路に
取り込まれる。図5に示す例では、時刻t1〜時刻t4
において、3回にわたってスキャン用のデータをシフト
するものとなっているが、テスト対象の回路に入力され
るべきパターンデータが、各フリップフロップ回路に取
り込まれるまで、入力データのシフトが繰り返し行われ
る。
【0057】上述のように、時刻t1〜時刻t4の期間
において、スキャン用の入力データが各フリップフロッ
プ回路にシフトされて、所望のパターンデータが設定さ
れると、次に、動作モードが回路テストモードに設定さ
れ、時刻t4〜時刻t5の期間において、テスト対象の
組み合わせ回路の動作が行われる。すなわち、時刻t4
に、シフトモードコントロール信号SMCがロウレベル
とされると、ゲート回路230の出力データQ,Qbの
論理値が、スレーブラッチ部220から与えられる信号
S2201,S2202のデータに応じたものとなる。
【0058】これにより、各フリップフロップ回路にシ
フトインされたスキャン用の入力データが、出力データ
Q,Qbとして組み合わせ回路100−2,100−3
に入力され、これら組み合わせ回路が動作する。この動
作が終了すると、各組み合わせ回路の出力データが各フ
リップフロップ回路に取り込まれる(キャプチャ)。具
体的には、例えば組み合わせ回路100−2の出力デー
タが、正規の入力データDとしてフリップフロップ回路
200−j〜200−nに取り込まれる。
【0059】次に、時刻t5において、再びシフトモー
ド(シフトアウト)に設定されると、今度は、各フリッ
プフロップ回路に取り込まれたデータを外部に読み出す
ための動作が行われる。すなわち、上述の時刻t1〜時
刻t4の期間におけるシフトインの動作と同様にして、
組み合わせ回路から各フリップフロップ回路に取り込ま
れたデータが順次シフトアウトされ、データSOとして
集積回路300から外部に出力される。
【0060】以上の動作を要約すると、時刻t1〜時刻
t4の期間において、各フリップフロップ回路にテスト
対象の回路に入力されるべきパターンのデータを外部か
ら設定し、時刻t4〜時刻t5の期間において、各フリ
ップフロップ回路に設定されたデータをテスト対象の回
路に入力して実際に動作させる。そして、時刻t5以後
の期間において、テスト対象の回路の動作の結果として
得られる出力データを再びスキャンパステスト用のフリ
ップフロップ回路を介して外部に出力する。以上によ
り、或るパターンデータに対するスキャンパステストが
終了し、次のパターンデータを設定して同様のテストが
繰り返し行われる。
【0061】この実施の形態1によれば、各フリップフ
ロップ回路のデータをシフトする過程において、各フリ
ップフロップ回路からテスト対象の組み合わせ回路に与
えられるデータQ,Qbの論理値が固定されるので、こ
のデータのシフトに起因して組み合わせ回路が動作する
ことがなくなり、この動作電流が抑制される。また、同
時に動作するインバータやNAND,NORなどの論理
ゲート回路の数が少なくなるので、ピーク電流が小さく
なり、これに起因するノイズが大幅に低減できる。この
結果、フリップフロップ回路が誤動作して、スキャン用
データがシフト中に変化してしまうことがなくなる。さ
らに、各フリップフロップ回路のデータをシフトする過
程において、各フリップフロップ回路から組み合わせ回
路にイベントが伝搬されることがなくなるので、この組
み合わせ回路における大規模なイベントの発生を抑える
ことができ、この集積回路300のシミュレーション時
間を短縮することが可能となる。
【0062】<実施の形態2>次に、この発明にかかる
実施の形態2を説明する。図6に、この実施の形態2に
かかるフリップフロップ回路の構成を示す。同図に示す
ように、このフリップフロップ回路は、上述の図3に示
す実施の形態1にかかる構成において、ゲート回路23
0に代えて、通常モード時に、後段に接続されたフリッ
プフロップ回路へのデータ出力を阻止する機能を有する
ゲート回路250を備えて構成される。
【0063】すなわち、ゲート回路250は、インバー
タ2501,2502、および否定的論理和2503か
ら構成される。ここで、インバータ2501の入力部に
は、上述のスレーブラッチ部220の出力信号S220
1が与えられ、その出力は出力データQとされる。イン
バータ2502の入力部には、スレーブラッチ部220
の出力信号S2202が与えられ、その出力は出力デー
タQbとされる。
【0064】また、否定的論理和2503の一方の入力
部には、スレーブラッチ部220の出力信号S2202
が与えられ、その他方の入力部には、ATGモードコン
トロール信号AMCが与えられ、その出力はスキャン用
の出力データSOTとされるここで、ATGモードコン
トロール信号AMCは、前述したように、ATG( Auto
matic Test Generator )を制御するための信号であり、
通常モード時にはロウレベルに設定され、スキャンパス
テスト時にはハイレベルに設定される。ここで、スキャ
ンパステストは、実施の形態1で、シフトモード(シフ
トイン)と、回路テスト動作モードと、シフトモード
(シフトアウト)からなる。
【0065】このゲート回路250によれば、正規の出
力データQ,Qbは、動作モードにかかわりなく、スレ
ーブラッチ部220の出力信号S2201,S2202
に応じて出力される。これに対して、スキャン用の出力
データSOTは、ATGモードコントロール信号AMC
の制御により、通常モード時には強制的にハイレベルに
固定され、スキャンパステスト時にはスレーブラッチ部
220の出力信号2202に応じたものとなる。
【0066】したがって、この実施の形態2によれば、
スキャンパステストにのみ着目すれば、フリップフロッ
プ回路に保持されたデータに応じて、正規の出力信号
Q,Qbとスキャン用の出力信号SOTとが常に出力さ
れる状態となるが、通常モードでの動作に着目すれば、
通常モードにおいて無用なスキャン用の出力信号SOT
がハイレベルに固定された状態となる。これにより、出
力信号SOTの配線上の負荷を駆動することによる電流
が発生することがなくなり、通常モード時の動作電流が
軽減される。
【0067】<実施の形態3>次に、この発明にかかる
実施の形態3を説明する。図7に、この実施の形態3に
かかるフリップフロップ回路の構成を示す。同図に示す
ように、このフリップフロップ回路は、上述の図3に示
す実施の形態1にかかる構成と、上述の図6に示す実施
の形態2にかかる構成とを組み合わせたものであって、
マスタラッチ部210と、スレーブラッチ部220と、
この実施の形態3の特徴部をなすゲート回路260とを
備えて構成される。このゲート回路260は、上述のゲ
ート回路230にかかる否定的論理和2301,230
2と、上述のゲート回路250にかかる否定的論理積2
503とから構成される。
【0068】この実施の形態3にかかるフリップフロッ
プ回路によれば、スキャンパステストのシフトモード時
においては、このフリップフロップ回路に保持されたデ
ータのデータの出力が阻止され、したがって集積回路3
00(組み合わせ回路)への正規の出力データQ,Qb
の出力が阻止される。また、通常モード時においては、
後段側に接続されたフリップフロップ回路へのスキャン
用のデータの出力が阻止される。
【0069】したがって、この実施の形態3によれば、
シフトモード時に、各フリップフロップ回路のデータの
シフトに起因して組み合わせ回路が動作することがなく
なり、この動作電流が抑制される。また、通常モードに
着目すれば、通常モードで無用なスキャン用の出力信号
SOTがハイレベルに固定された状態となり、これによ
り、出力信号SOTの配線上の負荷を駆動するための電
流などの動作電流が軽減される。さらに、各フリップフ
ロップ回路のデータをシフトする過程において、各フリ
ップフロップ回路から組み合わせ回路にイベントが伝搬
されることがなくなり、シミュレーション時間を短縮す
ることが可能となる。
【0070】<実施の形態4>次に、この実施の形態4
を説明する。上述の実施の形態1ないし3では、集積回
路へのデータQ,Qbの出力や、後段に接続されたフリ
ップフロップ回路へのスキャン用のデータSOTの出力
を阻止するためのゲートとして、否定的論理和230
1,2302や、否定的論理積2503などのゲートを
採用し、データ出力を阻止する際に論理値が固定された
データを出力するものとしたが、この実施の形態4で
は、これらのデータ阻止用のゲートに代えて、図8に示
すトライステート回路270と、データ保持回路280
とからなるデータ阻止用の回路を備え、データの出力が
阻止された時点で出力されていたデータを保持する。こ
の図8に示す例は、上述の否定的論理和2301に対応
するものである。
【0071】ここで、トライステート回路270は、当
該フリップフロップ回路に保持されたデータを入力して
該データに応じたデータを出力すると共に、動作モード
に応じて出力インピーダンス状態が制御されるように構
成される。また、データ保持回路280は、トライステ
ート回路270から出力されたデータを保持するように
構成される。
【0072】具体的には、トライステート回路270
は、論理和2701、論理積2702、p型トランジス
タ2703、n型トランジスタ2704から構成され
る。論理和2701の一方の入力部には、上述のシフト
モードコントロール信号SMCが与えられ、他方の入力
部には、上述のスレーブラッチ部220の出力信号S2
201が与えられる。また、論理積2702の一方の入
力部(負論理)には上述のシフトモードコントロール信
号SMCが与えられ、他方の入力部には、上述のスレー
ブラッチ部220の出力信号S2201が与えられる。
【0073】p型トランジスタ2703とn型トランジ
スタ2704は、CMOSインバータを構成しており、
p型トランジスタ2703のゲートには、論理和270
1の出力が与えられ、n型トランジスタ2704のゲー
トには、論理積2702の出力が与えられる。このCM
OSインバータの出力は、正規の出力データQとされ
る。
【0074】また、このCMOSインバータの出力部に
は、データ保持回路280が接続される。このデータ保
持回路280は、いわゆるバスホルダーとしての機能を
有するものであって、インバータ2801とインバータ
2802とをクロスカップルさせて形成されたフリップ
フロップとして構成さており、出力信号Qがデータ保持
回路280により阻害されないように、インバータ28
01の電流駆動能力が適切に設定されている。
【0075】なお、図8に示す例では、上述の否定的論
理和2301に対応する構成を示したが、否定的論理和
2302や、否定的論理積2503についても同様の回
路で置き換えればよい。ただし、否定的論理積2503
を置換する場合、シフトモードコントロール信号SMC
に代えて、ATGモードコントロール信号AMCの反転
信号をトライステート回路270に入力すればよい。
【0076】この実施の形態4によれば、シフトモード
コントロール信号SMCにより、シフトモード時にトラ
イステート回路がハイインピーダンス状態となり、例え
ば、データS2201の出力が阻止される。このとき、
データの出力が阻止された時点で出力されていたデータ
がデータ保持回路に保持される。つまり、データの出力
が阻止される際には、その直前に出力されていたデータ
が維持されて出力される。したがって、データの出力を
阻止すること自体に起因して、このデータを入力する回
路が動作することがなく、このことによる動作電流が発
生しない。これにより、イベントの発生を一層有効に抑
制することができ、シミュレーション時間を一層短縮す
ることができる。
【0077】<実施の形態5>次に、この発明にかかる
実施の形態5を説明する。この実施の形態5は、スキャ
ンパステスト用のフリップフロップ回路が組み込まれた
集積回路の動作をシミュレーションするためのシミュレ
ーション方法に関するものであって、この実施の形態に
かかるシミュレーション方法は、集積回路に出力される
データおよび後段に接続されたフリップフロップ回路に
出力されるデータの何れかについて、動作モードに応じ
て当該フリップフロップ回路からの出力を阻止すること
を特徴とする。
【0078】以下、図9に示すフローチャートに沿っ
て、この実施の形態5にかかるシミュレーション方法を
説明する。 ステップS11:先ず、シミュレーションの対象とされ
る集積回路について、ネットリストを抽出する。この集
積回路に組み込まれたスキャンパステスト用のフリップ
フロップ回路は、どのような構成のものであってもよ
く、上述の実施形態にかかる例えばゲート回路230の
ように、データの出力を阻止するための手段を含んでい
る必要はない。
【0079】ステップS12:続いて、抽出されたネッ
トリストを修正して、動作モードに応じてフリップフロ
ップ回路のイベントの伝搬を阻止するための後述のゲー
ト回路290を発生させる。ここで、このゲート回路
は、ネットリスト上で仮想的に構築されるものであっ
て、正規のデータおよび前記スキャン用のデータの何れ
か一方について、動作モードに応じてフリップフロップ
回路のイベントの伝搬を阻止するように構成されたもの
である。なお、当該フリップフロップ回路が、実施の形
態1〜4に示される構成であれば、本ステップS12を
スキップしてもよい。
【0080】ここで、図10に示すフローに沿って、ネ
ットリストの修正手順を具体的に説明する。 ステップS12A:ネットリストから、インバータやフ
リップフロップ回路など、シミュレーション上で取り扱
われる最小単位のゲートを順に抽出する。 ステップS12B:続いて、抽出されたゲートがスキャ
ンパステスト用のフリップフロップ回路か否かを判定す
る。
【0081】ステップS12C:ここで、スキャンパス
テスト用のフリップフロップ回路である場合(ステップ
S12B:YES)、図12に例示するように、フリッ
プフロップ回路20の出力Q,Qbに、この出力を阻止
するための論理和2901,2902からなるゲート回
路290を挿入する。この図に示す例では、論理和29
01を出力データQ側に挿入し、論理和2902を出力
データQb側に挿入し、これら論理和2901,290
2をシフトモードコントロール信号SMCにより制御す
るものとしている。なお、上述のステップS12Bにお
いて、スキャン用のフリップフロップ回路でないと判定
された場合には(ステップS12B:NO)、このステ
ップS12Cの処理をパスして、次のステップS12D
に移行する。
【0082】ステップS12D:続いて、このゲートが
ネットリスト中の最後のものか否かが判定される。ここ
で、最後のものでない場合(ステップS12D:N
O)、上述のステップS12Aに戻って、残りのゲート
について同様の処理を実行する。また、最後のゲートで
ある場合(ステップA12D:YES)、上述の図9に
示すステップS13に移行する。再び説明を図9に戻
す。 ステップS13:続いて、上述のステップS12での処
理により修正されたネットリストを用いて、シミュレー
ションを実行する。
【0083】ここで、図11に示すフローに沿って、上
述のステップS13におけるシミュレーションの実行手
順の詳細を説明する。 ステップS13A:先ず、集積回路に入力されるデータ
パターン(初期パターン)を設定する。 ステップS13B:続いて、或るゲートに着目して、こ
のゲートにイベントが有るか否かを判定する。ここで、
イベントとは、或る論理ゲート回路に入力される論理レ
ベルが直前の論理レベルから変化したことを意味する。
【0084】ステップS13C:ここで、イベントがな
い場合(ステップS13B:NO)、次のパターンのデ
ータが有るか否かを判定し、次のパターンが有る場合
(ステップS13C:YES)、上述のステップS13
Aに戻って、新たにパターンを設定し直して、同様にイ
ベントの有無を判定する。また、次のパターンがない場
合には、全てのパターンについてシミュレーションが実
行されたこととなり、シミュレーションに関する一連の
処理が終了する(図9の「終了」)。
【0085】ステップS13D:続いて、上述のステッ
プS13Bにおいて、イベントが有ると判定された場合
(ステップS13B:YES)、このイベントを伝搬
(イベント伝播)する。 ステップS13E:続いて、このイベントの内容に応じ
て、演算を行う。 ステップS13F:続いて、演算結果からイベントを生
成し、処理を上述のステップS13Aに戻す。
【0086】図11に示す一連の処理は、全てのゲート
においてイベントがなくなり、且つ次のパターンがなく
なるまで、繰り返し実行される。以上により、シミュレ
ーション対象のネットリストが修成されて、シミュレー
ションが実行される。
【0087】この実施の形態5によれば、ステップS1
3のシミュレーションが実行される過程において、上述
のステップS12において生成されたゲート回路290
の出力(Q,Qb)が、シフトモードでハイレベルに固
定されるので、スキャン用のフリップフロップ回路にイ
ベントが発生しても、このイベントが他のゲートに伝搬
されない。このため、フリップフロップ回路のイベント
の影響を受ける他のゲートでイベントが発生しない。従
って、これらのゲートについて演算処理を行う必要がな
くなり、演算対象の論理ゲート回路数が大幅に少なくな
るので、シミュレーション時間が短縮される。
【0088】<実施の形態6>次に、この発明の実施の
形態6を説明する。この実施の形態6にかかるシミュレ
ーション方法は、上述の実施の形態5と同様に、スキャ
ンパステスト用のフリップフロップ回路が組み込まれた
集積回路の動作をシミュレーションするためのものであ
る。上述の実施の形態5にかかるシミュレーション方法
は、仮想的なゲート回路290をネットリスト上で生成
して、フリップフロップ回路のイベントの伝搬を阻止す
るものであるのに対し、この実施の形態6にかかるシミ
ュレーション方法は、スキャンパステスト用のフリップ
フロップ回路をマークしておき、シミュレーションを実
行する過程で、このフリップフロップ回路のイベントの
伝搬を阻止する。
【0089】以下、図13に示すフローチャートに沿っ
て、この実施の形態5にかかるシミュレーション方法を
説明する。 ステップS21:先ず、シミュレーション対象の集積回
路に組み込まれたスキャンパステスト用のフリップフロ
ップ回路をマークする。このマークの方法としては、例
えば、CADシステム上に展開された集積回路のスケマ
ティックにおいて、ゲートシンボルの属性として、スキ
ャンパステスト用のフリップフロップ回路であることを
表す情報を定義する。 ステップS22:続いて、シミュレーションの対象とさ
れる集積回路のネットリストを抽出する。 ステップS23:続いて、抽出されたネットリストを用
いて、シミュレーションを実行する。
【0090】ここで、図13に示すフローに沿って、上
述のステップS23におけるシミュレーションの実行手
順の詳細を説明する。 ステップS23A:先ず、集積回路に入力されるデータ
パターン(初期パターン)を設定する。 ステップS23B:続いて、或るゲートに着目して、こ
のゲートにイベントが有るか否かを判定する。
【0091】ステップS23C:ここで、イベントがな
い場合(ステップS23B:NO)、次のパターンのデ
ータが有るか否かを判定し、次のパターンが有る場合
(ステップS23C:YES)、上述のステップS23
Aに戻って、新たにパターンを設定し直して、同様にイ
ベントの有無を判定する。また、次のパターンがない場
合には、全てのパターンについてシミュレーションが実
行されたこととなり、シミュレーションに関する一連の
処理が終了する(図13の「終了」)。
【0092】ステップS23D:続いて、上述のステッ
プS23Bにおいて、イベントが有ると判定された場合
(ステップS23B:YES)、このイベントを伝搬
(イベント伝播)する。 ステップS23E:続いて、このイベントの内容に応じ
て、演算を行う。 ステップS23F:続いて、いま処理の対象として着目
しているゲートがマークされたものであるか否かを判定
する。具体的には、このゲートのシンボルの属性を参照
し、このゲートシンボルの属性として、スキャンパステ
スト用のフリップフロップ回路を表す情報が定義されて
いるか否かを判定する。
【0093】ステップS23G:ここで、いま着目して
いるゲートがマークされたものである場合(ステップS
23F:YES)、動作モードがスキャンパステストの
シフトモードであるか否かを判定する。 ステップS23H:ここで、動作モードがシフトモード
である場合(ステップS23G:YES)、上述のステ
ップS23Eの処理による演算結果を無効としてイベン
トの生成を禁止し、処理を上述のステップS23Aに戻
す。
【0094】ステップS23H:また、上述のステップ
S23Fにおいてマークなしと判定された場合(ステッ
プS23F:NO)、上述のステップS23Gにおいて
シフトモードでないと判定された場合(ステップS23
G:NO)には、上述のステップS23Eの処理による
演算結果からイベントを生成し、処理を上述のステップ
S23Aに戻す。上述の図14に示す一連の処理は、全
てのゲートにおいてイベントがなくなり、且つ次のパタ
ーンがなくなるまで、繰り返し実行される。以上によ
り、マークされたゲートについてイベントの生成が選択
的に禁止されて、シミュレーションが実行される。
【0095】この実施の形態6によれば、ステップS1
3のシミュレーションが実行される過程において、ステ
ップS21においてマークされたスキャンパステスト用
のフリップフロップ回路について、イベントの生成が禁
止される。このため、フリップフロップ回路のイベント
の影響を受ける他のゲートでイベントが発生しない。従
って、これらのゲートについてシミュレーション上の演
算処理を行う必要がなくなり、演算対象の論理ゲート回
路数が大幅に少なくなるので、シミュレーション時間が
短縮される。
【0096】以上、この発明の実施の形態1〜6を説明
したが、この発明は、これらの実施の形態に限られるも
のではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、上述の実施
の形態1〜4では、スキャンパステスト用のフリップフ
ロップ回路を駆動するためのクロックの活性状態を制御
することにより、正規の入力データDとスキャン用の入
力データSINとを選択してマスタラッチ部210に取
り込むものとしたが、これに限定されることなく、例え
ばマルチプレックサを用いて、正規のデータDとスキャ
ン用のデータSINとを直接的に選択するものとしても
よい。
【0097】また、上述の実施の形態1〜3では、ゲー
ト回路230,250,260の構成要素として、否定
的論理和、否定的論理積、インバータを用いたが、これ
に限定されることなく、例えば論理和、論理積、トラン
スファゲート等を用いて構成することも可能であり、フ
リップフロップ回路に保持されたデータの出力を阻止す
る機能を実現できるものであれば、どのような構成であ
ってもよい。
【0098】さらに、上述の実施の形態1〜3では、組
み合わせ回路100−1,100−2,100−3を、
独立したブロックとして図に表現し、これらのブロック
間にスキャンパステスト用のフリップフロップ回路を配
置するものとしたが、これに限定されることなく、スキ
ャンパステスト用のフリップフロップ回路が、組み合わ
せ回路の内部に組み込まれたものであってもよく、この
フリップフロップ回路とテスト対象の回路との接続関係
や配置関係は任意である。
【0099】さらにまた、上述の実施の形態1〜4で
は、テスト対象として、組み合わせ回路を採用したが、
この発明においては、組み合わせ回路の概念には、例え
ばマクロセルなどのように、ひとまとまりの機能を実現
するための回路ブロック等も含まれ、比較的大規模な回
路も含まれる。
【0100】さらにまた、上述の実施の形態5では、フ
リップフロップ回路に、データ出力を阻止するためのゲ
ート回路を付加するようにして、ネットリストを修正す
るものとしたが、この修正の概念には、フリップフロッ
プ回路の構成要素を、データ出力を阻止するためのゲー
ト回路に置換するものも含まれる。また、この発明にお
いては、「修正」なる概念には、「変更」なども含ま
れ、ネットリストの一部または全部を書き変える一切の
行為が含まれる。
【0101】さらにまた、上述の実施の形態5では、ゲ
ート回路290を発生させることにより、フリップフロ
ップ回路のイベントの伝搬を阻止し、上述の実施の形態
6では、フリップフロップ回路をマークすることによ
り、フリップフロップ回路のイベントの生成を禁止して
この伝搬を阻止するものしたが、これに限定されること
なく、例えば、スキャンパステスト用のフリップフロッ
プ回路の出力に電源やグランドを接続して、この出力を
縮退させるようにネットリストを操作するものとしても
よい。実施の形態5,6を後段のフリップフロップ回路
へのデータを阻止するゲート回路250に適用してもよ
い。これにより、通常モードにおけるシミュレーション
時間を短縮することができる。
【0102】また、図1では、端子からテスト用のデー
タDI,SIを入力して、端子からテスト結果データD
O,SOを出力する例を示したが、スキャン用のフリッ
プフロップ回路をこれらの端子(DI,DO)部分に設
けて、全テスト用データをデータSIとして入力してデ
ータSOを出力するようにしてもよい。このような構成
にすることにより、ウェハテスト(ダイソートテストと
も呼ぶ)時、プローブの数を大幅に低減でき、同時にテ
ストできるチップの数を増加させることができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
フリップフロップ回路によれば、スキャンパステストの
対象とされる組み合わせ回路(被テスト回路)に出力さ
れるデータおよび後段に接続されたフリップフロップ回
路に出力されるデータの何れかについて、動作モードに
応じて当該フリップフロップ回路からの出力を阻止する
ゲート回路を備えたので、動作モードに応じて適応的に
データ出力を阻止することにより無用な回路上の動作が
抑制され、したがって、スキャンパステストにおける動
作電流を抑えると共に、スキャンパスを用いたシミュレ
ーションに要する時間を短縮することができる。
【0104】また、前記フリップフロップ回路におい
て、前記ゲート回路が、シフトモード時に、組み合わせ
回路(被テスト回路)へのデータ出力を阻止するように
したので、集積回路の動作が抑えられ、その動作電流を
有効に抑制することができる。
【0105】さらに、前記フリップフロップ回路におい
て、前記ゲート回路が、通常モード時に、後段に接続さ
れたフリップフロップ回路へのデータ出力を阻止するよ
うにしたので、通常モードで、スキャン用のデータにつ
いての出力が阻止され、したがって次段のフリップフロ
ップ回路の動作電流や、データを出力する際の出力負荷
を駆動するための電流を抑制することができる。
【0106】さらにまた、前記フリップフロップ回路に
おいて、前記ゲート回路が、シフトモード時に、集積回
路内の被テスト回路へのデータ出力を阻止すると共に、
通常モード時に、後段に接続されたフリップフロップ回
路へのデータ出力を阻止するようにしたので、正規のデ
ータを入力する被テスト回路の動作と、スキャン用のデ
ータを入力する次段のフリップフロップ回路の動作が抑
制され、一層有効に動作電流を抑制することができる。
【0107】さらにまた、前記フリップフロップ回路に
おいて、前記ゲート回路が、データ出力を阻止する際
に、論理値が固定されたデータを出力するようにしたの
で、出力が阻止されたデータを入力の対象とする回路
を、安定な状態に維持することができる。
【0108】さらにまた、前記フリップフロップ回路に
おいて、前記ゲート回路が、動作モードに応じて出力イ
ンピーダンス状態が制御されるトライステート回路と、
トライステート回路から出力されたデータを保持するデ
ータ保持回路と、を有するので、データの出力を阻止す
ることに起因して、このデータを入力する回路が動作す
ることがなく、その動作電流が発生しない。
【0109】この発明にかかるシミュレーション方法に
よれば、シミュレーションの対象とされる集積回路内の
被テスト回路に出力されるデータおよび後段に接続され
たフリップフロップ回路に出力されるデータの何れかに
ついて、動作モードに応じて当該フリップフロップ回路
からの出力を阻止するようにしたので、動作モードに応
じて適応的にデータ出力を阻止することにより無用な回
路上のイベントが抑制され、したがって、スキャンパス
を用いたシミュレーションに要する時間を短縮すること
ができる。
【0110】また、前記シミュレーション方法におい
て、前記集積回路のネットリストを抽出し、この抽出さ
れた前記ネットリストを修正して前記フリップフロップ
回路のイベントの伝搬を阻止するためのゲート回路を発
生させ、修正されたネットリストを用いてシミュレーシ
ョンを実行するようにしたので、動作モードに応じてフ
リップフロップ回路からの出力を阻止することが可能と
なる。
【0111】さらに、前記シミュレーション方法におい
て、イベントの伝搬を阻止すべきフリップフロップ回路
をマークし、前記集積回路のネットリストを抽出し、マ
ークされたフリップフロップ回路のイベントの生成を禁
止してシミュレーションを実行するようにしたので、ネ
ットリスト自体を修正することなく、動作モードに応じ
てフリップフロップ回路からの出力を阻止することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1にかかるフリップフ
ロップ回路が組み込まれた集積回路の構成例を示すブロ
ック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1にかかるフリップフ
ロップ回路の接続関係を説明するための図である。
【図3】 この発明の実施の形態1にかかるフリップフ
ロップ回路の構成例を示す回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態1にかかるフリップフ
ロップ回路を駆動するためのクロックを生成する信号生
成回路の構成例を示す回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態1にかかるフリップフ
ロップ回路の動作を説明するための波形図である。
【図6】 この発明の実施の形態2にかかるフリップフ
ロップ回路の構成例を示す回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態3にかかるフリップフ
ロップ回路の構成例を示す回路図である。
【図8】 この発明の実施の形態4にかかるトライステ
ート回路とデータ保持回路の構成例を示す回路図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態5にかかるシミュレー
ション方法の全体フローを示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態5にかかるシミュレ
ーション方法の詳細(ネットリストの修正フロー)を示
すフローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態5にかかるシミュレ
ーション方法の詳細(シミュレーションの実行フロー)
を示すフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態5にかかるシミュレ
ーション方法により生成されたフリップフロップ回路の
構成を示す回路図である。
【図13】 この発明の実施の形態6にかかるシミュレ
ーション方法の全体フローを示すフローチャートであ
る。
【図14】 この発明の実施の形態6にかかるシミュレ
ーション方法の詳細(シミュレーションの実行フロー)
を示すフローチャートである。
【図15】 従来技術にかかるフリップフロップ回路が
組み込まれた集積回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【図16】 従来技術にかかるフリップフロップ回路の
構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
100−1〜100−3:組み合わせ回路 200,200−1〜200−n:フリップフロップ回
路(スキャンパステスト用) 210:マスタラッチ部 220:スレーブラッチ部 230,250,260,290:ゲート回路 270:トライステート回路 280:データ保持回路 300:集積回路 2101〜2103,2201,2202,2303:
インバータ 2104,2106,2108,2110:p型トラン
ジスタ 2105,2107,2109,2111:n型トラン
ジスタ 2203,2205:p型トランジスタ 2204,2206:n型トランジスタ 2301,2302:否定的論理和(NOR) 2401〜2404:インバータ 2405:否定的論理積(NAND) 2501,2502:インバータ 2503:否定的論理積(NAND) 2701:論理和(OR) 2702:論理積(AND) 2703:p型トランジスタ 2704:n型トランジスタ 2801,2802:インバータ 2901,2902:論理和(OR) S11〜S13,S12A〜S12D,S13A〜S1
3F,S21〜S23,S23A〜S23I:ステップ TG1〜TG6:トランスファゲート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキャンパステストの対象とされる集積
    回路に他のフリップフロップ回路と従属接続されて組み
    込まれ、通常時には正規のデータを保持すると共にスキ
    ャンパステスト時にはスキャン用のデータを保持するよ
    うに構成されたスキャンパステスト用のフリップフロッ
    プ回路であって、 前記集積回路内の被テスト回路に出力されるデータおよ
    び後段に接続されたフリップフロップ回路に出力される
    データの何れかについて、動作モードに応じて当該フリ
    ップフロップ回路からの出力を阻止するゲート回路を備
    えたことを特徴とするスキャンパステスト用のフリップ
    フロップ回路。
  2. 【請求項2】 前記ゲート回路は、 前記スキャン用のデータを各フリップフロップ回路にシ
    フトさせるシフトモード時に、前記被テスト回路へのデ
    ータ出力を阻止することを特徴とする請求項1に記載さ
    れたスキャンパステスト用のフリップフロップ回路。
  3. 【請求項3】 前記ゲート回路は、 通常モード時に、前記後段に接続されたフリップフロッ
    プ回路へのデータ出力を阻止することを特徴とする請求
    項1に記載されたスキャンパステスト用のフリップフロ
    ップ回路。
  4. 【請求項4】 前記ゲート回路は、 前記スキャン用のデータを各フリップフロップ回路にシ
    フトさせるシフトモード時に、前記被テスト回路へのデ
    ータ出力を阻止すると共に、通常モード時に、前記後段
    に接続されたフリップフロップ回路へのデータ出力を阻
    止することを特徴とする請求項1に記載されたスキャン
    パステスト用のフリップフロップ回路。
  5. 【請求項5】 前記ゲート回路は、 前記データ出力を阻止する際に、論理値が固定されたデ
    ータを出力することを特徴とする請求項1ないし4の何
    れかに記載されたスキャンパステスト用のフリップフロ
    ップ回路。
  6. 【請求項6】 前記ゲート回路は、 当該フリップフロップ回路に保持されたデータを入力し
    て該データに応じたデータを出力すると共に前記動作モ
    ードに応じて出力インピーダンス状態が制御されるトラ
    イステート回路と、 前記トライステート回路から出力されたデータを保持す
    るデータ保持回路と、 を有することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに
    記載されたスキャンパステスト用のフリップフロップ回
    路。
  7. 【請求項7】 通常時には正規のデータを保持すると共
    にスキャンパステスト時にはスキャン用のデータを保持
    するスキャンパステスト用のフリップフロップ回路が、
    他のフリップフロップ回路と従属接続されて組み込まれ
    た集積回路の動作をシミュレーションするためのシミュ
    レーション方法であって、 前記集積回路内の被テスト回路に出力されるデータおよ
    び後段に接続されたフリップフロップ回路に出力される
    データの何れかについて、動作モードに応じて当該フリ
    ップフロップ回路からの出力を阻止することを特徴とす
    るシミュレーション方法。
  8. 【請求項8】 (a)前記集積回路のネットリストを抽
    出するステップと、 (b)抽出された前記ネットリストを修正して、前記正
    規のデータおよび前記スキャン用のデータの何れか一方
    について、前記動作モードに応じて前記フリップフロッ
    プ回路のイベントの伝搬を阻止するためのゲート回路を
    発生させるステップと、 (c)修正された前記ネットリストを用いて、前記集積
    回路のシミュレーションを実行するステップと、 を含むことを特徴とする請求項7に記載されたシミュレ
    ーション方法。
  9. 【請求項9】 (a)前記集積回路内のフリップフロッ
    プ回路のうち、イベントの伝搬を阻止すべきフリップフ
    ロップ回路をマークするステップと、 (b)前記集積回路のネットリストを抽出するステップ
    と、 (c)マークされた前記フリップフロップ回路のイベン
    トの生成を前記動作モードに応じて禁止して、前記ネッ
    トリストを用いて前記集積回路のシミュレーションを実
    行するステップと、 を含むことを特徴とする請求項7に記載されたシミュレ
    ーション方法。
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