JP2001140205A - 舗装用コンクリートブロック - Google Patents

舗装用コンクリートブロック

Info

Publication number
JP2001140205A
JP2001140205A JP32621699A JP32621699A JP2001140205A JP 2001140205 A JP2001140205 A JP 2001140205A JP 32621699 A JP32621699 A JP 32621699A JP 32621699 A JP32621699 A JP 32621699A JP 2001140205 A JP2001140205 A JP 2001140205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
cement
specific gravity
foamed resin
concrete block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32621699A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Honda
隆 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MACHIDA CORP KK
Original Assignee
MACHIDA CORP KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MACHIDA CORP KK filed Critical MACHIDA CORP KK
Priority to JP32621699A priority Critical patent/JP2001140205A/ja
Publication of JP2001140205A publication Critical patent/JP2001140205A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車道用にして騒音低減効果があり、植物の生
育にも最適な舗装用コンクリートブロックと其の製造方
法を提供する。 【構成】 セメント、骨材、セメントに対して10〜2
5重量%の水、及び比重0.1〜0.8でセメントに対
する配合割合が1〜85重量%の粒状をした発泡ポリス
チレンとをミキサ内に入れて混合する。そして、スラン
プ値が5cm以下の硬練りコンクリートとし、これを所定
の型枠内に打ち込んで振動と圧縮力とを加えながら所定
形状に成型した後即時脱型する。その後、そのコンクリ
ート成型物を5〜80℃の温度下で養生して舗装用コン
クリートブロックAを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路や広場の地盤
上に敷設する舗装材に係わり、特に吸水性、断熱性に富
み、芝などの植物の育生に適する舗装用コンクリートブ
ロックと、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、舗装材としてアスファルトやコ
ンクリートが多用されるが、コンクリートは現場打ちの
ほか、プレキャストコンクリートとして予めブロック状
に成型、硬化させたものが用いられる。特に、その種の
コンクリートブロック(インターロッキングブロック)
は、アスファルト舗装に比べ路面の輻射熱を低減させる
効果があり、しかも優れた景観が得られる上、各ブロッ
クの並べ替えにより趣を様々に変化させることができる
などとして一般に広く利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来の舗装
用コンクリートブロックは、車道用にして車両の走行中
に発生する騒音が激しいという問題があった。又、各ブ
ロックの間に芝などの植物を植えた場合、その発育が悪
く、夏場など気温が高い時期にはブロックから伝わる熱
により植物が枯れてしまうことがあった。
【0004】本発明は以上のような事情に鑑みて成され
たものであり、その目的とする処は車道用にして騒音低
減効果があり、植物の生育にも最適な舗装用コンクリー
トブロックと其の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、コンクリートを所定形状に成型して成る舗装
用コンクリートブロックにおいて、そのコンクリート成
型物中に粒状をした発泡樹脂が混在されて成ることを特
徴とする舗装用コンクリートブロックを提供するもので
ある。
【0006】ここで、以上のように構成される舗装用コ
ンクリートブロックによれば、発泡樹脂を含まない従来
品に比べて熱伝導率が小さく、しかも発泡樹脂内に形成
される空隙により高い吸水性(保水力)を示し、ブロッ
ク間に芝などを植えた場合でも此れを良好に生育させる
ことができる。又、車道用にして車両が走行するときの
騒音を低減し、ブロック同士が擦れ合うときの衝撃を緩
和することもできる。
【0007】尚、発泡樹脂は比重が小さく軽いため、流
動性が高いコンクリートには馴染み難い。このため、樹
脂系接着剤やセメントペーストなどのバインダを用い、
予め発泡樹脂の表面に比重の大きな砂などの骨材をまぶ
すといった前処理を施すことが考えられるが、これでは
発泡樹脂の空隙が塞がって吸水性が低下する虞れがある
上に処理に手間がかかる。
【0008】そこで、請求項2に係る発明では、混和材
料として粒状の発泡樹脂を加えた水セメント比10〜2
5重量%の硬練りコンクリートを型枠内に打ち込んで成
型した後、即時脱型して得られるプレキャストコンクリ
ートであって、そのコンクリート成型物中に前記発泡樹
脂が分散して固定され、その発泡樹脂の全容積がコンク
リート成型物全体の容積に対して5〜50%であること
を特徴とする舗装用コンクリートブロックを提供する。
【0009】このような舗装用コンクリートブロックに
よれば、セメントや骨材に対して発泡樹脂を均等に混ぜ
込ませ、硬化後のコンクリート中に発泡樹脂を均一に分
散させることができる。特に、その容積率を5〜50
%、好ましくは10〜30%とすることによりブロック
自体の強度を基準値以上に保つことができる。
【0010】又、請求項3の発明のように、発泡樹脂を
比重0.1〜0.8の発泡ポリスチレンとすることによ
り、梱包材などとして多用される発泡ポリスチレン(発
泡スチロール)の廃材を有効利用することができる。
尚、廃品として回収される発泡ポリスチレンは発泡率が
高く一般に比重が0.05程度であるが、これを上記の
ように0.1〜0.8、好ましくは0.2〜0.5とす
ると良い。ここで、比重とは通例のように水、正確には
4℃の水に対してのものであり、特に4℃の水の密度が
約1g/cm3であり、これに比重を乗じたものがSI単
位で示される密度に等しいことから、発泡樹脂の比重を
そのまま密度と言い替えることもできる。
【0011】そして、発泡樹脂として比重0.1〜0.
8の発泡ポリスチレンを用いた舗装用コンクリートブロ
ックによれば、発泡ポリスチレンをセメントや骨材と良
好に混ぜ合わせて高い強度を得ることができる。
【0012】ここで、本願の請求項4に係る発明は、以
上のように構成される舗装用コンクリートブロックの好
適な製造方法として、所定量のセメントと骨材、前記セ
メントに対して10〜25重量%の水、及び比重が0.
1〜0.8で前記セメントに対する配合割合が1〜85
重量%の粒状をした発泡ポリスチレンとを混合して、ス
ランプ値が5cm以下(好ましくはスランプ値がゼロ)の
硬練りコンクリートとし、これを所定の型枠内に打ち込
んで振動と圧縮力とを加えながら所定形状に成型した後
即時脱型し、その後そのコンクリート成型物を5〜80
℃の温度下で養生(好ましくは常温下で自然養生)する
ようにしている。尚、80℃を越えるような高温環境下
で加熱養生を行うと、コンクリートの硬化速度を高める
ことができても亀裂を惹起する虞れがあるばかりでな
く、発泡ポリスチレンが軟化して其の機能が損なわれる
ことになる。又、5℃以下ではコンクリートの硬化に時
間がかかり、特に0℃以下になると含水分の凍結により
ブロックが破損してしまう虞れがある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の適用例を詳細に説
明する。先ず、図1は本発明に係る舗装用コンクリート
ブロックの一形態を示した斜視図である。図1に示すコ
ンクリートブロックAは、縦10cm、横20cm、厚さ6
cmで、容積(体積)が1200cm3の直方体であり、そ
の上面1aにはショットブラスト加工が施されている。
特に、このコンクリートブロックAは、混和材料として
粒状の発泡樹脂を混ぜ込んだコンクリート(生コンクリ
ート)を所定形状に成型し、所定の条件下で養生して硬
化させて成るものであり、そのコンクリート成型物中に
は発泡樹脂が容積比にして5〜50%含まれている。
【0014】特に、このコンクリートブロックAは、セ
メント、水、砂や砕石から成る骨材、及び混和材料とし
ての発泡樹脂を、それぞれ図示せぬミキサ内で混合し、
又必要に応じて酸化クロム、酸化鉄、ベンガラ、又は酸
化チタンなどの無機顔料を対セメント比で2〜3重量%
加えて混合し、練り混ぜた生コンクリートを所定の型枠
を用いて所定形状に成型後、一定時間養生して硬化させ
ることにより得られる。通常、コンクリートは水セメン
ト比(セメント量cと水量wの重量比:w/c×100
[%]で表される)が50〜65%で、スランプ値が5
cm以上の高コンシステンシーとされるが、本発明では軽
量の発泡樹脂を良好に混ぜ込ませられるよう、主として
水セメント比が10〜25%で、スランプ値が5cm以
下、好ましくはゼロスランプの硬練りコンクリートとす
る。
【0015】ところで、コンクリートを練り混ぜる場合
には、各材料の量をコンクリート練上がり1m3当たり
の容積[L]で表す容積配合と、重量[kg]で表す重量
配合とが用いられるが、本例では容積配合にしてセメン
トを110〜150、水を40〜115、骨材(砂及び
砕石)を550〜1400、及び発泡樹脂を150〜4
50[L]程度としている。尚、重量配合ではセメント
が347〜473、水が40〜115、骨材が1458
〜3710、及び発泡樹脂が20〜360[kg]程度と
される。
【0016】特に、発泡樹脂としては比重0.1〜0.
8、好ましくは0.2〜0.5の発泡ポリスチレンを用
い、これをセメントに対して1〜85重量%、好ましく
は5〜40重量%加える。
【0017】そして、その硬練りコンクリートを所定の
型枠内に打ち込んで振動と圧縮力とを加えながら所定形
状に成型した後即時脱型し、その後そのコンクリート成
型物を5〜80℃、好ましくは10〜30℃の温度下で
一定時間養生する(通常は、常温下による自然養生)。
【0018】ここで、硬練りコンクリートであれば即時
脱型しても型崩れはなく、しかも加振および養生中に発
泡樹脂が上層部に浮上することもなく、これをコンクリ
ート成型物中に均一に分散させたままコンクリートを硬
化させて各部の強度を一定に保つことができる。尚、発
泡樹脂としてはポリスチレンのほか、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、又はウレタンなどを利用できるが、中で
も高強度で加工性に優れる発泡ポリスチレンが有用であ
る。勿論、何れの発泡樹脂を用いることもできるが、発
泡樹脂の種類、取り分け其の比重により概して発泡樹脂
の使用量や水セメント比は変えられる。
【0019】つまり、比重の小さい発泡樹脂はコンクリ
ートのコンシステンシーが高くなればなるほど混合が難
しくなり、又これを多量に使用すればコンクリートブロ
ックの強度が基準値[曲げ強度(JASS 7 M101) が4.9
N/mm2]より低下してしまうため、比重の小さい発泡
樹脂ほど其の使用量と水セメント比を低下させる。
【0020】本発明によれば、発泡ポリスチレンの廃品
を粒状に加工して使用することができるが、通常、梱包
材などとして用いられる発泡ポリスチレンは発泡率が高
く比重が0.05程度と軽いため、これを比重0.1〜
0.8に加工するか、又は専用品として予め比重0.1
〜0.8にした発泡ポリスチレンを使用する。ここで、
廃品として回収した発泡ポリスチレンの比重を上げるに
は、これを遠赤外線などを用いて加熱、減容しながら破
砕した後、これを二次破砕して粒度調整する方法などが
ある。そして、その粒径は0.5〜3mm程度であること
が好ましい。
【0021】尚、発泡樹脂として発泡ポリスチレンを用
いる場合、その比重が0.1より小さいとコンクリート
との混合が難しく製品の強度も低下することになり、比
重が0.8より大きい場合には製品の吸水率、熱伝導
率、緩衝性が低下することになる。
【0022】次に、図2は以上のようにして得られるコ
ンクリートブロックの断面を示す。図2において、2は
セメント、3は砂、4は砕石、5は発泡樹脂(発泡ポリ
スチレン)である。そして、この図から明らかなよう
に、発泡樹脂としての発泡ポリスチレン5は一部分に偏
ることなく、コンクリート成型物1中に均等に分散され
た状態で固定されている。尚、その割合は上述のように
コンクリート成型物全体の容積に対して5〜50%、特
に本例のもので20%程度とされている。ここで、発泡
樹脂の混在率はコンクリート成型物1の任意断面におけ
る発泡樹脂の占有面積から算出することができる。
【0023】
【実施例1】比重が3.15の普通ポルトランドセメン
トを122L[386kg]、比重が2.65の砂(粒径
2.4mm以下)を407L[1077kg]、比重が2.
65の7号砕石(粒径2.5〜5mm)を116L[30
8kg]、比重が0.25の発泡ポリスチレンを201L
[50kg]、及び水(比重1)を54L[54kg]ミキ
サ内に投入して混合し、スランプ値=0の硬練りコンク
リートを1m3(空隙率10%)得た。そして、得られ
たコンクリートを型枠内に打ち込み、その型枠をバイブ
レータで振動させ、次いでプレス機により型枠内のコン
クリートの上面を加圧後、即時脱型し、その後そのコン
クリート成型物を常温下で養生し、コンクリート硬化後
に成型物の上面にショットブラスト加工を施して図1に
示すようなコンクリートブロックを得た。尚、このコン
クリートブロックの比重は1.9である。
【0024】
【実施例2】比重が3.15の普通ポルトランドセメン
トを141L[444kg]、比重が2.65の砂(粒径
2.4mm以下)を419L[1110kg]、比重が2.
65の7号砕石(粒径2.5〜5mm)を101L[26
6kg]、比重が0.1の発泡ポリスチレンを195L
[20kg]、及び水(比重1)を44L[44kg]ミキ
サ内に投入して混合し、スランプ値=0の硬練りコンク
リートを1m3(空隙率10%)得た。そして、得られ
たコンクリートを型枠内に打ち込み、その型枠をバイブ
レータで振動させ、次いでプレス機により型枠内のコン
クリートの上面を加圧後、即時脱型し、その後そのコン
クリート成型物を常温下で養生し、コンクリート硬化後
に成型物の上面にショットブラスト加工を施して図1に
示すようなコンクリートブロックを得た。尚、このコン
クリートブロックの比重は1.9である。
【0025】
【実施例3】比重が3.15の普通ポルトランドセメン
トを142L[446kg]、比重が2.65の砂(粒径
2.4mm以下)を101L[268kg]、比重が2.6
5の7号砕石(粒径2.5〜5mm)を117L[310
kg]、比重が0.8の発泡ポリスチレンを449L[3
59kg]、及び水(比重1)を111L[111kg]ミ
キサ内に投入して混合し、スランプ値=0の硬練りコン
クリートを1m3(空隙率8%)得た。そして、得られ
たコンクリートを型枠内に打ち込み、その型枠をバイブ
レータで振動させ、次いでプレス機により型枠内のコン
クリートの上面を加圧後、即時脱型し、その後そのコン
クリート成型物を常温下で養生し、コンクリート硬化後
に成型物の上面にショットブラスト加工を施して図1に
示すようなコンクリートブロックを得た。尚、このコン
クリートブロックの比重は1.5である。
【0026】ところで、発泡ポリスチレンを浮かせずに
コンクリート中に良好に混ぜ込むには、ミキサ内に水を
最後に入れ、発泡ポリスチレンをセメント及び骨材
(砂、砕石)の少なくとも一方より先に投入すると良
い。例えば、先ず始めに発泡ポリスチレンを投入し、次
いでセメント及び骨材を投入するか、又はセメント、発
泡ポリスチレン、骨材の順で投入し、最後に水を入れる
ようにすることが好ましい。
【0027】ここで、実施例1で得たコンクリートブロ
ックの比重、吸水率、曲げ強度、及び熱伝導率を調べ
た。このうち、比重は発泡樹脂を含まない従来品が2.
2であるところ1.9、吸水率は従来品が5%であるの
に対して8.5%と好適な数値を得た。又、曲げ強度は
4.9N/mm2以上とされる規格値に対して5.5N/m
m2、熱伝導率においては普通コンクリートで1.3〜
3.1のところ0.69[W/m2・K]であった。特
に、以上のようにして得た本願コンクリートブロックと
従来のコンクリートブロックとを路面上に並べ、それぞ
れ1時間毎に表面温度を測定してみた。その結果を表1
に示す。尚、表1中、実線は8月の晴天時、破線は同曇
天時であり、従来品Cは黒色顔料を含んだものである。
【0028】
【表1】 表1から明らかなように、本製品Aは従来品B,Cに比
べ表面温度が常時低く、晴天時には従来品より最大で5
℃、曇天時には従来品Cより7℃程度低いことが判る。
【0029】尚、本願に係るコンクリートブロックは、
図3のように側面を近接して並べたり、或いは図4のよ
うにブロック同士を離隔して地盤上に並べられて道路や
広場を舗装することができる。特に、図4のような配列
にして各ブロックの間には芝などの植物が植えられる。
ここで、ブロックの形態は上面が長方形のものに限ら
ず、正方形や台形のものなどがある。又、側面に互いに
突き合わせられる目地幅調整用の突起を設けることもあ
る。
【0030】ここで、本発明の最適な実施形態を示せ
ば、本願に係る舗装用コンクリートブロックは、混和材
料として比重0.2〜0.5の粒状発泡ポリスチレンを
加えた水セメント比10〜25重量%の硬練りコンクリ
ートを型枠内に打ち込んで成型した後、即時脱型して得
られるプレキャストコンクリートであって、そのコンク
リート成型物中に前記発泡ポリスチレンが分散して固定
され、その発泡ポリスチレンの全容積がコンクリート成
型物全体の容積に対して10〜30%であることを特徴
とする。
【0031】又、その製法としては、所定量のセメント
と骨材、前記セメントに対して10〜25重量%の水、
及び比重が0.2〜0.5の粒状をした発泡ポリスチレ
ンとを混合して、その発泡ポリスチレンを容積率で10
〜30%含むスランプ値がゼロの硬練りコンクリートと
し、これを所定の型枠内に打ち込んで振動と圧縮力とを
加えながら所定形状に成型した後即時脱型し、その後そ
のコンクリート成型物を5〜80℃の温度下で養生する
ものである。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る舗装用コンクリートブロックによれば、発泡樹脂が
混在されているため車道用にして車両の走行時に発生す
る騒音が低減し、しかも夏場における舗装面の過熱を防
止でき、ブロック間に芝などを植えたときには発泡樹脂
による保水、断熱効果で植物を枯らせず良好に生育させ
ることができる。又、寒冷地での使用において、発泡樹
脂の空隙中に含まれた水分が凍結しても、発泡樹脂が収
縮して膨張を吸収するのでブロックの破損を防止でき
る。
【0033】更に、発泡樹脂として比重0.1〜0.8
の発泡ポリスチレンを使用していることから、これをコ
ンクリート中に分散させ易く、しかも廃棄処分に苦慮し
ている発泡ポリスチレンを有効利用することができる。
【0034】又、本発明に係るコンクリートブロック
は、所定量のセメントと骨材、セメントに対して10〜
25重量%の水、及び比重が0.1〜0.8でセメント
に対する配合割合が1〜85重量%の粒状をした発泡ポ
リスチレンとを混合して得たスランプ値5cm以下の硬練
りコンクリートから作製するようにしているので、発泡
ポリスチレンをコンクリート中に良好に混ぜ込み、これ
をコンクリート中に均一に分散させたまま成型、硬化さ
せることができる。
【0035】このため、各部の強度が一様な高品質のコ
ンクリートブロックとでき、しかも養生時の温度を80
℃以下にしているので、発泡ポリスチレンを軟化させず
に所定の機能を発揮し得る初期性状に保つことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舗装用コンクリートブロックの一
形態を示した斜視図
【図2】同コンクリートブロックの断面概略図
【図3】同コンクリートブロックの敷設例を示した平面
【図4】他の敷設例を示した平面図
【符号の説明】
A 舗装用コンクリートブロック 1 コンクリート成型物 2 セメント 3 砂 4 砕石 5 発泡ポリスチレン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートを所定形状に成型して成る
    舗装用コンクリートブロックにおいて、そのコンクリー
    ト成型物中に粒状をした発泡樹脂が混在されて成ること
    を特徴とする舗装用コンクリートブロック。
  2. 【請求項2】 混和材料として粒状の発泡樹脂を加えた
    水セメント比10〜25重量%の硬練りコンクリートを
    型枠内に打ち込んで成型した後、即時脱型して得られる
    プレキャストコンクリートであって、そのコンクリート
    成型物中に前記発泡樹脂が分散して固定され、その発泡
    樹脂の全容積がコンクリート成型物全体の容積に対して
    5〜50%であることを特徴とする舗装用コンクリート
    ブロック。
  3. 【請求項3】 発泡樹脂が比重0.1〜0.8の発泡ポ
    リスチレンで成る請求項1、又は2記載の舗装用コンク
    リートブロック。
  4. 【請求項4】 所定量のセメントと骨材、前記セメント
    に対して10〜25重量%の水、及び比重が0.1〜
    0.8で前記セメントに対する配合割合が1〜85重量
    %の粒状をした発泡ポリスチレンとを混合して、スラン
    プ値が5cm以下の硬練りコンクリートとし、これを所定
    の型枠内に打ち込んで振動と圧縮力とを加えながら所定
    形状に成型した後即時脱型し、その後そのコンクリート
    成型物を5〜80℃の温度下で養生することを特徴とす
    る舗装用コンクリートブロックの製造方法。
JP32621699A 1999-11-17 1999-11-17 舗装用コンクリートブロック Pending JP2001140205A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32621699A JP2001140205A (ja) 1999-11-17 1999-11-17 舗装用コンクリートブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32621699A JP2001140205A (ja) 1999-11-17 1999-11-17 舗装用コンクリートブロック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001140205A true JP2001140205A (ja) 2001-05-22

Family

ID=18185297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32621699A Pending JP2001140205A (ja) 1999-11-17 1999-11-17 舗装用コンクリートブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001140205A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003020606A (ja) * 2001-07-05 2003-01-24 Iwate Kenko Kk アスファルト混合物及びその製造方法
KR101104940B1 (ko) 2009-06-11 2012-01-12 주식회사 대왕콘 재생골재를 이용한 된비빔 콘크리트 블록 제조방법
JP2012196795A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Esubitsuku Kk コンクリートブロック及びコンクリートブロックの印刷方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003020606A (ja) * 2001-07-05 2003-01-24 Iwate Kenko Kk アスファルト混合物及びその製造方法
KR101104940B1 (ko) 2009-06-11 2012-01-12 주식회사 대왕콘 재생골재를 이용한 된비빔 콘크리트 블록 제조방법
JP2012196795A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Esubitsuku Kk コンクリートブロック及びコンクリートブロックの印刷方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007284974A (ja) 土質ブロック
JP4235019B2 (ja) 保水性ポーラスコンクリート成形体及びその製造方法
JP2023060787A (ja) 竹繊維による舗装用ブロックおよびその製造方法
JP3535862B2 (ja) 保水性ブロック
JP2001140205A (ja) 舗装用コンクリートブロック
JP4456984B2 (ja) 保水性コンクリート部材
JP4861390B2 (ja) 保水性ブロック
CN112962380B (zh) 一种沥青路面的施工方法
JP2004225283A (ja) コンクリートブロック
WO2007049136A2 (en) Method of making constructional elements
RU2232145C1 (ru) Цементобетонная смесь, способ её приготовления и способ производства изделий для устроения тротуаров из цементобетонной смеси
JPS62171972A (ja) 透水性床材
JP2004251110A (ja) 保水性舗装構造
JP2006241700A (ja) 土質ブロック
US20240060247A1 (en) Ground structure and construction method thereof
JP2002274975A (ja) ポーラスコンクリート硬化体及びその製造方法
RU2002129225A (ru) Цементобетонная смесь, способ её приготовления и способ производства изделий для устроения тротуаров из цементобетонной смеси
JP5639627B2 (ja) 土系舗装の施工方法および土系舗装
JP2002030758A (ja) 複合軽量ブロック
JP4189578B2 (ja) 造粒物使用舗装工法及び透水性ブロック
JP2008215039A (ja) 保水・透水舗装ブロックとその製造方法
JP3638935B2 (ja) 保水性舗装構造
JPH11100919A (ja) ブロック材
KR20050077453A (ko) 황토길 포장방법
JP4680451B2 (ja) 透水性コンクリート製品及び車道用舗装

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040309