JP2001139851A - 記録用耐光性賦与剤、記録液、記録シート及び画像変退色防止方法 - Google Patents

記録用耐光性賦与剤、記録液、記録シート及び画像変退色防止方法

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JP2001139851A
JP2001139851A JP31987399A JP31987399A JP2001139851A JP 2001139851 A JP2001139851 A JP 2001139851A JP 31987399 A JP31987399 A JP 31987399A JP 31987399 A JP31987399 A JP 31987399A JP 2001139851 A JP2001139851 A JP 2001139851A
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Hiroshi Takahashi
浩 高橋
Nobuo Uotani
信夫 魚谷
Toshio Koshikawa
敏男 越川
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Seiko Epson Corp
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷等により形成した画像の変色、退色
(変退色)を防止し、安定的に画質を維持することがで
きる耐光性賦与剤、記録液、記録シート及び画像変退色
防止方法を提供すること。 【解決手段】 印刷等により形成した画像、特にインク
ジェット印刷により形成した画像と、ニトロオキサイド
ラジカル及び/またはN−オキサイドを有する化合物を
含有させることにより、画像の変退色が改善されること
を見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用耐光性賦与
剤、記録液、画像変退色防止方法及び記録シート、特
に、インクジェット記録による画像の変退色防止に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット印刷は、機器自体の廉
価、低ランニングコスト、カラー記録が容易であるなど
の特徴を有しており、コンピュータ、デジタルカメラ等
からのデジタル信号の出力機器として近年急速に普及し
ている。インクジェットプリンタに用いられる記録用イ
ンクは、染料を水性媒体、もしくは非水性媒体に溶解さ
せたインク、あるいは顔料を水性、もしくは油性媒体中
に分散させたインク、あるいは熱融溶可能な固体インク
などが提案されている。現在の主流となっているインク
は染料を水性媒体に溶解させたものであり、発色の美し
さ、人体及び環境に対する安全性が高いなどの特徴を有
している。特に近年は手軽に印刷できるインクジェット
プリンタが普及し、画質も銀塩写真に迫るものが開発さ
れている。しかし水性染料は耐光性、耐酸化性に劣るた
め、銀塩写真と比較して保存安定性が劣り、経時的に画
質、色相が劣化するという問題がある。
【0003】その解決方法の1つとして、顔料分散型イ
ンクを用いる方法があり、既に黒インクに対して実用化
され、従来の染料を用いるインクに比較して保存安定性
が優れている。しかし近年、高画質を得るためにインク
ジェットプリンタのインク吐出ノズルは益々微細になっ
ており、そのためノズルの詰まりを防止するため顔料粒
子自体も微細になっている。顔料は微細なほど耐光性が
悪くなる傾向があり、従ってインクの顔料化が耐光性の
解決策には必ずしもなっていない。しかも写真画像では
黒インクよりも変退色が顕著に目立つカラーインクの顔
料分散型インクは未だに実用化に至っていない。
【0004】更に別の解決方法として、染料の劣化を防
ぐ様々な解決方法が提案されている。例えば、特公平4-
34512号、特開平2-214686号、特開平2-311571号、特開
平3-13376号、特開平5-239389号、特開平5-345872号、
特開平9-267544号にはヒンダードアミン系化合物を記録
シート、あるいは記録液に含有させることにより、画像
の変退色を防止する方法が掲載されているが、いずれも
2級アミン(2つのアルキル基と水素基)構造やヒドロ
キシルアミン構造を有しているため、ラジカルとの反応
が比較的遅く耐光性が十分に向上したものは得られてい
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、形成される
画像の変色、退色(本発明では「変退色」という。)を
防止し、安定的に画質を維持することができる記録用耐
光性賦与剤、記録液、記録シート及び画像の変退色防止
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】従来技術に伴う問題点を
解決するために、本発明者らは鋭意研究を行った結果、
特に、インクジェット印刷により形成された画像と、ニ
トロオキサイドラジカル及び/またはN−オキサイドを
有する化合物を含有させることにより、変退色が著しく
改善されることを見出した。
【0007】すなわち、本発明は次の事項を含む。 1)ニトロオキサイドラジカル及び/またはN−オキサ
イドを有する化合物を含むことを特徴とする記録用耐光
性賦与剤、 2)ニトロオキサイドラジカル及び/またはN−オキサ
イドがヒンダードであることを特徴とする前記1)に記
載の記録用耐光性賦与剤、 3)ニトロオキサイドラジカル及び/またはN−オキサ
イドを有する化合物が次の一般式(1)で表される化合
物であることを特徴とする前記1)または2)に記載の
記録用耐光性賦与剤、
【0008】
【化4】
【0009】(式中、R1及びR2は各々独立に水素原
子;スルホン酸基あるいはその塩;置換を有してもよい
炭素数1以上20以下のアルキル基;置換を有してもよ
い炭素数2以上20以下のアルケニル基;置換を有して
もよい炭素数2以上20以下のアルキニル基;置換を有
してもよいアリール基;置換を有してもよいヘテロアリ
ール基;置換を有してもよいアシル基;カルバモイル基
を表し、直鎖状、分岐状または環状のいずれの構造を有
するものでもよく、あるいは、上記のR1及び R2が互
いに任意の位置で結合して、少なくとも1つ以上の5乃
至7員環の飽和もしくは不飽和の環状構造を形成しても
よい。また式中の酸素はフリーラジカルを有していても
よい。) 4)ニトロオキサイドラジカルを有する化合物が一般式
(2)で表される化合物であることを特徴とする前記
1)または2)に記載の記録用耐光性賦与剤、
【0010】
【化5】
【0011】(式中、R3は水素原子;置換を有しても
よい炭素数1以上20以下のアルキル基;置換を有して
もよい炭素数2以上20以下のアルケニル基;置換を有
してもよい炭素数2以上20以下のアルキニル基;置換
を有してもよいアルコキシ基;置換を有してもよいアリ
ール基;置換を有してもよいヘテロアリール基;置換を
有してもよいアシル基;オキソ基;ポリ(エチレンオキ
サイド)基;水酸基;スルホン酸基またはその塩;カル
ボン酸基またはその塩;アミノ基またはその塩;スルホ
ン酸エステル;カルボン酸エステル;ホルムアミド基;
アセトアミド基;カルバモイル基を表し、直鎖状、分岐
状または環状のいずれの構造を有するものでもよい。R
4、R5、R6、R7はおのおの独立に水素原子、置換を有
してもよい炭素数1以上20以下のアルキル基を表し、
直鎖状、分岐状または環状のいずれの構造を有するもの
でもよく、あるいは、上記のR4及びR5、または上記の
6及びR7が互いに任意の位置で結合して、少なくとも
1つ以上の5乃至7員環の飽和もしくは不飽和の環状構
造を形成してもよい。WまたはYは各々独立に、-CH2
-、-CH2CH2-、N、O、Sのいずれか1つを表
す。) 5)ニトロオキサイドラジカルを有する化合物が次の一
般式(3)で表される化合物であることを特徴とする前
記1)または2)に記載の記録用耐光性賦与剤、
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R8は水素原子;置換を有しても
よい炭素数1以上20以下のアルキル基;置換を有して
もよい炭素数2以上20以下のアルケニル基;置換を有
してもよい炭素数2以上20以下のアルキニル基;置換
を有してもよいアルコキシ基;置換を有してもよいアリ
ール基;置換を有してもよいヘテロアリール基;置換を
有してもよいアシル基;オキソ基;ポリ(エチレンオキ
サイド)基;水酸基;スルホン酸基またはその塩;カル
ボン酸基またはその塩;アミノ基またはその塩;スルホ
ン酸エステル;カルボン酸エステル;ホルムアミド基;
アセトアミド基;カルバモイル基を表し、直鎖状、分岐
状または環状のいずれの構造を有するものでもよい。R
9、R10、R11、R12はおのおの独立に水素原子、置換
を有してもよい炭素数1以上20以下のアルキル基を表
し、直鎖状、分岐状または環状のいずれの構造を有する
ものでもよく、あるいは、上記のR9及びR10、または
上記のR11及びR12が互いに任意の位置で結合して、少
なくとも1つ以上の5乃至7員環の飽和もしくは不飽和
の環状構造を形成してもよい。) 6)更に、リン酸化合物、アミン化合物、硝酸塩よりな
る群から選ばれる少なくとも1つの化合物を含むことを
特徴とする前記1)乃至5)に記載の記録用耐光性賦与
剤、 7)画像を形成する記録剤、該記録剤を溶解もしくは分
散する液媒体と前記1)乃至6)のいずれかに記載の記
録用耐光性賦与剤とを含むことを特徴とする記録液、 8)前記液媒体が水及び/または水溶性有機溶剤である
前記7)に記載の記録液、 9)前記記録剤が染料または顔料である前記7)または
8)に記載の記録液、 10)前記染料が構造中に少なくともアゾ基をもつ化合
物である前記7)乃至9)いずれかに記載の記録液、 11)前記記録液のpHが7乃至13の範囲であること
を特徴とする前記7)乃至10)に記載の記録液、 12)インクジェット記録に用いる前記7)乃至11)
いずれかに記載のインク記録液、 13)形成された画像に前記1)乃至6)いずれかに記
載の記録用耐光性賦与剤を含有させることを特徴とする
画像の変退色防止方法、 14)インクジェット記録により形成された画像に用い
る前記13)に記載の変退色防止方法、 15)前記1)乃至6)いずれかに記載の記録用耐光性
賦与剤を含有させてなることを特徴とする記録シート、 16)前記1)乃至6)いずれかに記載の記録用耐光性
賦与剤を含有した画像が形成されてなることを特徴とす
る記録シート、および 17)インクジェット記録に用いる前記15)または1
6)に記載の印刷用記録シート。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】記録性耐光性賦与剤 本発明の記録用耐光性剤とは、記録された画像に該耐光
性賦与剤を含有させることで画像の耐光性を向上させる
ことができるものである。本発明で使用されるニトロオ
キサイドラジカル及び/またはN−オキサイドを有する
化合物は特に限定はなく、遊離基であるニトロオキサイ
ドラジカル(ニトロキシド(遊離)基、あるいはN−オ
キシル(遊離)基あるいはアミノキシ基、あるいはアミ
ノニトロキシルラジカル、あるいはイミノキシルラジカ
ル、あるいはニトロゲンオキサイド、あるいはニトリッ
クオキサイドとも呼ばれる)及び/またはN−オキサイ
ド(アミノキサイド基とも呼ばれる)を有していればよ
い。一般式(1)に関し、置換を有してもよいアルキル
基とは、置換基群として、アルコキシ基、ハロゲン原
子、水酸基、シアノ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ
基、アリール基、アリールオキシ基、スルホン酸または
その塩、カルボン酸またはその塩から選択された任意の
基を有するアルキル基を示す。また、置換基を有しても
アルケニル基、置換を有してもよいアルキニル基とは、
置換基群として、上記置換を有してもよいアルキル基と
同じ群から任意の基を選択できる。置換を有してもよい
アリール基とは、置換基群として、アルコキシ基、ハロ
ゲン原子、水酸基、シアノ基、アルキル基、アリールオ
キシ基、スルホン酸またはその塩、カルボン酸またはそ
の塩から選択された任意の基を有するアリール基を示
す。置換を有していてもよいヘテロアリール基とは、置
換基群として、アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、
シアノ基、アルキル基、アリール基、アリールオキシ
基、スルホン酸またはその塩、カルボン酸またはその塩
から選択された任意の基を有し、酸素原子、イオウ原
子、窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1〜4個含む複
素環基を示す。置換を有してもよいアシル基とは、置換
基群として、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルキル
基、シアノ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ基、アリー
ル基、アリールオキシ基から選択された任意の基を有す
るアシル基を示す。
【0016】R1及びR2の有用な例は、水素原子;スル
ホン酸基あるいはその塩;置換を有してもよいアルキル
基としては、メチル基、トリフルオロメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、カル
ボキシメチル基、-CH2SO 3Na、-CH2CN、ベン
ジル基、-CH2N(CH32;置換を有してもよいアル
ケニル基としては、エテニル基、2−プロペニル基、
1,3−ブタジエニル基、4−メトキシ−2−ブテニル
基;置換を有してもよいアルキニル基としては、エチニ
ル基、2−プロピニル基;置換を有してもよいアルコキ
シ基としては、メトキシ基、エトキシ基;置換を有して
もよいアリール基としては、フェニル基、4−メトキシ
−フェニル基、3−トリフルオロメチル−フェニル基、
ナフチル基;置換を有してもよいヘテロアリール基とし
ては、チエニル基、ピロリル基;置換を有してもよいカ
ルボキシアルキル基としては、−CH2COOH;置換
を有してもよいアシル基としては、アセチル基;カルバ
モイル基等が挙げられる。また、R1及びR2が互いに任
意の位置で結合して、少なくとも1つ以上の5乃至7員
環の飽和もしくは不飽和の環状構造の有用な例として
は、ピロール環、イミダゾール環、ピペリジン環、オキ
サゾリジン環が挙げられる。
【0017】一般式(2)、一般式(3)に関し、置換
を有してもよいアルキル基とは、置換基群として、アル
コキシ基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、ジアルキ
ルアミノ基、ニトロ基、アリール基、アリールオキシ
基、スルホン酸またはその塩、カルボン酸またはその塩
から選択された任意の基を有するアルキル基を示す。ま
た、置換基を有してもアルケニル基、置換を有してもよ
いアルキニル基、置換を有してもよいアルコキシ基とは
置換基群として、上記置換を有してもよいアルキル基と
同じ群から任意の基を選択できる。置換を有してもよい
アリール基とは、置換基群として、アルコキシ基、ハロ
ゲン原子、水酸基、シアノ基、アルキル基、アリールオ
キシ基、スルホン酸またはその塩、カルボン酸またはそ
の塩から選択された任意の基を有するアリール基を示
す。置換を有していてもよいヘテロアリール基とは、置
換基群として、アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、
シアノ基、アルキル基、アリール基、アリールオキシ
基、スルホン酸またはその塩、カルボン酸またはその塩
から選択された任意の基を有し、酸素原子、イオウ原
子、窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1〜4個含む複
素環基を示す。置換を有してもよいアシル基とは、置換
基群として、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルキル
基、シアノ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ基、アリー
ル基、アリールオキシ基から選択された任意の基を有す
るアシル基を示す。
【0018】一般式(2)に関し、R3の有用な例は、
水素原子;置換を有してもよいアルキル基としては、メ
チル基、トリフルオロメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、t−ブチル基、カルボキシメチル
基、-CH2SO3Na、-CH2CN、ベンジル基、-CH
2N(CH32;置換を有してもよいアルケニル基とし
ては、エテニル基、2−プロペニル基、1,3−ブタジ
エニル基、4−メトキシ−2−ブテニル基;置換を有し
てもよいアルキニル基としては、エチニル基、2−プロ
ピニル基;置換を有してもよいアルコキシ基としては、
メトキシ基、エトキシ基;置換を有してもよいアリール
基としては、フェニル基、4−メトキシ−フェニル基、
3−トリフルオロメチル−フェニル基、ナフチル基;置
換を有してもよいヘテロアリール基としては、チエニル
基、ピロリル基;置換を有してもよいカルボキシアルキ
ル基としては、−CH2COOH;置換を有してもよい
アシル基としては、アセチル基;オキソ基;ポリ(エチ
レンオキサイド)基;水酸基;スルホン酸基またはその
塩としては、スルホン酸、スルホン酸ナトリウム;カル
ボン酸基またはその塩としては、カルボン酸、カルボン
酸ナトリウム;アミノ基またはその塩としては、アミノ
基、アミン塩酸塩;スルホン酸エステルとしては、メチ
ルスルホネート、エチルスルフホネート;カルボン酸エ
ステルとしては、メチルカルボネート、エチルカルボネ
ート;ホルムアミド基;アセトアミド基;カルバモイル
基等が挙げられる。また、R4及びR5、またはR6及び
7が互いに任意の位置で結合して、少なくとも1つ以
上の5乃至7員環の飽和もしくは不飽和の環状構造の有
用な例としては、シクロペンタン環、シクロヘキサン環
が挙げられる。
【0019】一般式(3)に関し、R8の有用な例は、
上記R3と同じである。また、R9及びR10は上記R4
びR5と、R11及びR12は上記R6及びR7と同じであ
る。これらの例として、カリウムニトロソジスルホネー
ト、5,5−ジメチル−1−ピロリン N−オキサイ
ド、2−(4−カルボキシフェニル)−4,4,5,5
−テトラメチルイミダゾリン−1−オキシル 3−オキ
サイド、2−(4−カルボキシフェニル)−4,4,
5,5−テトラメチルイミダゾリン−1−オキシル3−
オキサイド ナトリウム塩、2−(4−カルボキシフェ
ニル)−4,4,5,5−テトラメチルイミダゾリン−
1−オキシル 3−オキサイド カリウム塩、2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン N−オキシル、4−
ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
N−オキシル、4−カルボキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン N−オキシル、4−アミノ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン N−オキシ
ル、4−アセトアミド−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン N−オキシル、4−マレイミド−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン N−オキシル、4−
オキソ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン N
−オキシル、3,3,5,5−テトラメチル−1−ピロ
リン N−オキサイド、5−ドキシル(DOXYL)−ステ
アリン酸メチルエステル、7−ドキシル(DOXYL)−ス
テアリン酸メチルエステル、12−ドキシル(DOXYL)
−ステアリン酸メチルエステル、16−ドキシル(DOXY
L)−ステアリン酸メチルエステル、ジ−t−ブチルニ
トロキサイド、3−カルバモイル−プロキシル、3−カ
ルボキシ−プロキシル、3β−ドキシル(DOXYL)−5
α−コレスタン、5−ドキシル(DOXYL)−デカン、3
−ドキシル(DOXYL)−17β−ヒドロキシ−5α−ア
ンドロスタン、10−ドキシル(DOXYL)−ノナデカ
ン、3−カルバモイル−2,2,5,5,−テトラメチ
ルピロリン−1−イルオキシル、2,2,6,6−テト
ラメチル−4−(メチルスルホニロキシ)−1−ピペリ
ジノキシ、あるいは村山圭介、有機合成化学第29巻第
4号(1971年)366〜385ページ、同じく村山
圭介、有機合成化学第31巻第3号(1973年)19
8〜201ページに掲載されているN−オキシル化合物
等が挙げられる。
【0020】さらに、ニトロオキサイドラジカル及び/
またはN−オキサイドがヒンダード(立体障害)である
ことが好ましい。すなわちニトロオキサイドラジカル及
び/またはN−オキサイド周辺に例えば立体障害がある
置換基を導入する等でニトロオキサイドラジカル及び/
またはN−オキサイド分子構造の安定性やラジカルトラ
ップ能力が向上する。例えば、一般式(1)において、
1及びR2が同時に水素原子でなく、また、一般式
(2)、一般式(3)において、R4及びR5、またはR
6及びR7が同時に水素原子となることがなく、R9及び
10、またはR11及びR12が同時に水素原子となること
がない化合物などが挙げられる。好ましくは、5,5−
ジメチル−1−ピロリン N−オキサイド、3,3,
5,5−テトラメチル−1−ピロリン N−オキサイ
ド、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン N−オキシル等が挙げられ、特に好ましいの
は、5,5−ジメチル−1−ピロリン N−オキサイ
ド、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン N−オキシル等が挙げられる。これらの化合
物の合成方法については上記の文献中に掲載されてい
る。これらの化合物は単独あるいは2種以上を任意の割
合で組み合わせて使用しても良い。
【0021】耐光性賦与剤として、上記化合物のみで
も、耐光性が向上するが、必要に応じて、リン酸化合
物、アミン化合物、硝酸塩から選ばれる1種以上を併用
しても良い。リン酸化合物の例としては、オルトリン
酸、リン酸水素一ナトリウム、リン酸水素一カリウム、
リン酸水素一アンモニウム、リン酸水素二ナトリウム、
リン酸水素二カリウム、リン酸水素二アンモニウム、リ
ン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸三アンモ
ニウム、二リン酸、二リン酸塩、メタリン酸、メタリン
酸塩、ヘキサメタリン酸、ヘキサメタリン酸塩、ポリリ
ン酸、ポリリン酸塩、アスコルビン酸-2-リン酸、アス
コルビン酸-2-リン酸ナトリウム、アスコルビン酸-2-
リン酸カリウム、アスコルビン酸-2-リン酸マグネシウ
ム、アスコルビン酸-2-リン酸カルシウム、アスコルビ
ン酸-2-リン酸亜鉛、アスコルビン酸-2-ピロリン酸ナ
トリウム、アスコルビン酸-2-トリリン酸、アスコルビ
ン酸-2-ポリリン酸、アスコルビン酸-3-リン酸ナトリ
ウム、アスコルビン酸-3-リン酸カリウム、アスコルビ
ン酸-3-リン酸マグネシウムなどが挙げられる。アミン
化合物の例としては、アンモニア、メチルアミン、ジメ
チルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチ
ルアミン、トリエチルアミン、ジメチルエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、ピリジン、アニリン、ジメ
チルアニリンなどが挙げられる。硝酸塩の例としては、
硝酸アンモニウム、硝酸アルミニウム、硝酸カルシウ
ム、硝酸ジルコニウム、硝酸ナトリウム、硝酸マグネシ
ウム、硝酸リチウム等が挙げられる。これらの化合物の
1種以上を、前記ニトロオキサイドラジカル及び/また
はN−オキサイドを有する化合物と任意の割合で組み合
わせて使用しても良い。
【0022】記録用耐光性賦与剤としての利用形態には
特に限定はない。結果的に画像あるいは記録物に該化合
物が含有していればよい。利用形態の例としては、該化
合物をあらかじめ記録液に含有させる、記録シートに含
有させた後に印刷機などで印刷する、あるいは印刷後に
該化合物を画像あるいは印刷物に添加する、塗布するな
どが挙げられる。記録液に添加する場合、添加量は約
0.01〜約20質量%(質量百分率)の範囲が好まし
い。更に好ましくは約0.1〜約10質量%の範囲であ
る。
【0023】添加方法は、特に限定はないが、記録液に
直接添加してもよいし、液媒体に溶解あるいは分散後、
記録液に混合してもよい。分散させる場合は分散剤(例
えば縮合ナフタレンスルホン酸ナトリウム、イオン性界
面活性剤、水溶性樹脂、非イオン性界面活性剤など)を
使用してもよい。記録シートに該化合物を含有させる場
合、記録シートに特に限定はないが、例として紙、布、
樹脂製フィルム等が挙げられる。記録シートに含有させ
る方法は特に限定はないが、溶液あるいは分散液として
含有させるのが好ましい。有機媒体の揮発による環境負
荷、人体へ影響などを考えると水や水となじみやすい水
性媒体、あるいはそれらの混合媒体で溶解あるいは分散
させて含有させることが望ましい。分散させる場合は分
散剤(例えば縮合ナフタレンスルホン酸ナトリウム、イ
オン性界面活性剤、水溶性樹脂、非イオン性界面活性剤
など)を使用してもよい。液媒体で含有させる場合、添
加物の濃度は約0.1〜約40質量%の範囲が好まし
い。
【0024】記録シートに含有させる方法は、特に限定
はないが、該記録用耐光性賦与剤の溶液あるいは分散液
を用いたサイズプレス法、ロールコーター法、スピンコ
ート法、スプレー法などが挙げられる。あるいは記録シ
ートの製造時に含有させてもよい。記録シートへの含有
量としては、記録シートの種類にもよるが、約0.00
1〜約10g/m2の範囲が好ましい。
【0025】画像形成後に該記録用耐光性賦与剤を記録
シートや画像に添加する場合、添加する方法に特に制限
はないが、該記録用耐光性賦与剤の溶液あるいは分散液
により添加する方法が好ましい。有機媒体の揮発による
環境負荷、人体へ影響などを考えると水や水性媒体、あ
るいはそれらの混合媒体で溶解あるいは分散させて含有
させることが望ましい。添加方法としては、特に限定は
ないが、該化合物の溶液あるいは分散液を用いたスプレ
ー法などが挙げられる。溶液あるいは分散液で含有させ
る場合、添加剤の濃度は約0.1〜約40質量%の範囲
が好ましい。含有量としては、記録液の種類や記録シー
トの種類にもよるが、約0.001〜約10g/m2の
範囲が好ましい。該化合物を用いた記録用耐光性賦与剤
は、形成した画像に含有していればよく、それぞれ任意
の方法を組み合わせて含有させることができる。これら
の利用形態の中で、あらかじめ記録液に添加する方法、
記録シートに含有させる方法が簡便である。
【0026】記録液 本発明による記録液は、画像を形成する記録剤、該記録
剤を溶解もしくは分散する液媒体とを少なくとも含んで
なる組成物である。例としては、水性インク、油性イン
ク、液体トナー、塗料などがある。記録用耐光性賦与剤
が含有されていない記録シートを用いて印刷する場合に
は、記録液に記録用耐光性賦与剤を含有する必要があ
る。その場合には上記組成に記録用耐光性賦与剤を含ん
でなる組成物となる、このとき使用する液媒体は記録用
耐光性賦与剤を溶解するものが好ましい。ニトロオキサ
イドラジカル及び/またはN−オキサイドを有する化合
物を含有している記録シートを用いて印刷する場合、記
録液に該化合物を含んでいなくても構わない。このとき
にリン酸化合物、アミン化合物、硝酸塩から選ばれる1
種以上を記録液に含有する事が好ましい。また、リン酸
化合物、アミン化合物、硝酸塩から選ばれる1種以上を
含有する記録シート、あるいは記録用耐光性賦与剤を含
有していない記録紙シートを用いて印刷する場合、記録
液に少なくともニトロオキサイドラジカル及び/または
N−オキサイドを有する化合物を含まなければならな
い。
【0027】記録液に使用する記録剤としては特に限定
はないが、染料、あるいは顔料などがあげられる。特
に、アルカリ可溶性のものが好ましい。染料の例を具体
的に挙げると、直接染料としては、例えば、C.I.ダ
イレクトブラック2,4,9,11,14,17,1
9,22,27,32,36,38,41,48,4
9,51,56,62,71,74,75,77,7
8,80,91,105,106,107,108,1
12,113,117,122,132,146,15
1,154,194;C.I.ダイレクトブルー1,
2,6,8,10,14,15,22,25,34,6
9,70,71,72,75,76,78,80,8
1,82,83,86,90,95,98,106,1
08,110,120,123,158,159,16
3,165,192,193,194,195,19
6,199,200,201,202,203,20
7,218,236,237,239,246,25
8;C.I.ダイレクトブラウン1A,2,6,25,
27,31,44,52,58,95,100,10
1,106,112,173,194,195,20
9,210,211,222;C.I.ダイレクトグリ
ーン 1,6,8,26,28,33,37,59,6
3,64;C.I.ダイレクトオレンジ6,8,10,
26,29,32,39,40,41,46,49,5
1,102;C.I.ダイレクトレッド1,2,4,
8,9,11,13,17,20,23,24,26,
28,31,33,37,39,44,46,47,4
8,51,54,59,62,72,75,76,7
9,80,81,83,90,99,101,111,
113,145,189,220,225,230,2
34;C.I.ダイレクトバイオレット1,7,9,1
2,35,47,48,51,66,90,94;C.
I.ダイレクトイエロー1,2,4,8,11,12,
22,24,26,27,28,29,33,34,3
9,41,42,44,48,50,51,58,7
2,85,86,87,88,98,100,106,
110,132,142,144等が挙げられる。
【0028】酸性染料としては、例えば、C.I.アシ
ッドブラック1,2,7,16,17,21,24,2
6,28,31,41,48,52,56,58,6
0,63,84,94,107,109,112,11
8,119,121,122,123,131,15
5,156,172,194,208;C.I.アシッ
ドブルー1,7,9,15,22,23,25,27,
29,40,41,43,45,47,49,51,5
3,55,56,59,62,69,74,77,7
8,83,90,91,92,93,90,92,9
3,102,104,111,113,117,12
0,124,126,145,158,161,16
7,171,175,183,185,193,22
9,234,236,254;C.I.アシッドブラウ
ン4,6,8,14,17,20,102,105;
C.I.アシッドグリーン3,5,9,12,16,1
9,20,25,27,35,41,95;C.I.ア
シッドオレンジ1,2,7,8,10,14,19,2
0,24,28,33,51,52,56,61,6
3,64,67,74,92,125,127,15
6;C.I.アシッドレッド1,2,4,6,8,1
3,14,15,18,19,21,26,27,3
0,32,33,34,35,37,38,40,4
2,45,51,52,54,57,73,80,8
2,83,85,87,88,89,92,94,9
7,99,101,106,108,110,111,
114,119,128,129,131,134,1
35,138,145,151,154,155,16
1,172,176,179,180,183,18
4,186,187,214,243,248,24
9,254,256,257,266,270,28
8,289,296,317,318,337,35
1;C.I.アシッドバイオレット1,7,9,11,
15,17,34,35,41,43,49,56,5
8,75;C.I.アシッドイエロー1,3,4,7,
9,11,12,13,14,17,18,19,2
3,25,29,34,36,38,40,41,4
2,44,49,53,55,56,59,61,6
2,65,71,72,73,76,78,99,11
1,114,116,118,121,122,12
9,135,161,162,171,172,18
3,199,201等が挙げられる。
【0029】塩基性染料としては、例えば、C.I.ベ
イシックブラック2,8;C.I.ベイシックブルー
1,3,5,7,9,24,25,26,28,29;
C.I.ベイシックブラウン1,12;C.I.ベイシ
ックグリーン1,4;C.I.ベイシックオレンジ2,
15,21,22;C.I.ベイシックレッド1,2,
9,12,13,37;C.I.ベイシックバイオレッ
ト1,3,5,7,9,24,25,26,28,2
9;C.I.ベイシックイエロー1,2,11,12,
14,21,32,36等が挙げられる。
【0030】反応性染料としては、例えば、C.I.リ
アクティブブラック 1,3,5,6,8,12,1
4;C.I.リアクティブブルー2,5,7,12,1
3,14,15,17,18,19,20,21,2
5,27,28,37,38,40,41,71;C.
I.リアクティブブラウン1,7,16;C.I.リア
クティブグリーン5,7;C.I.リアクティブオレン
ジ2,5,7,16,20,24;C.I.リアクティ
ブレッド6,7,11,12,15,17,21,2
3,24,35,36,42,63,66;C.I.リ
アクティブバイオレット2,4,5,8,9;C.I.
リアクティブイエロー1,2,3,13,14,15,
17等が挙げられる。
【0031】食品用色素としては、例えば、C.I.フ
ードブラック2;C.I.フードブルー3,4,5;
C.I.フードグリーン2,3;C.I.フードレッド
2,3,7,9,14,52,87,92,94,10
2,104,105,106;C.I.フードバイオレ
ット2;C.I.フードイエロー3,4,5等が挙げら
れる。
【0032】分散染料としては、例えば、C.I.ディ
スパースブルー1,3,14;C.I.ディスパースオ
レンジ1,3,13,25;C.I.ディスパースレッ
ド1.13,19;C.I.ディスパースイエロー3,
5,7,9等が挙げられる。
【0033】更に、好ましい染料としてはアゾ系染料が
挙げられる。例えば、C.I.アシッドブラック1,2
1,24,26,41,48,52,60,63,8
4,94,123;C.I.アシッドブルー1,7,
9,15,25,27,43,45,47,59,6
2,69,77,78,83,90,92,102,1
04,113,120,158,161,193;C.
I.アシッドブラウン 6,8,14,17,20,1
02,105;C.I.アシッドグリーン 3,5,
9,12,19,20,25,35,95;C.I.ア
シッドオレンジ 1,6,7,8,10,14,19,
20,24,28,33,51,52,61,63,6
7,74,92,125,127,156;C.I.ア
シッドレッド 1,2,13,14,18,27,3
2,33,35,37,42,52,73,85,8
7,88,89,97,99,101,106,11
1,114,128,134,138,145,15
1,154,161,179,180,183,18
6,214,248,249,266,288,29
6,337,351;C.I.アシッドバイオレット
1,7,9,17,56,58;C.I.アシッドイエ
ロー 7,9,11,17,19,23,25,29,
36,38,40,42,44,49,56,59,6
2,65,72,76,99,118,121,12
9,135,161,162,171,183,19
9,201;C.I.ダイレクトブラック 4,17,
19,22,32,38,80,91,122,15
4;C.I.ダイレクトブルー 1,2,6,10,1
4,15,22,25,71,76,78,80,9
5,98,159,218; C.I.ダイレクトブラ
ウン 2,27,31,52,95,100,222;
C.I.ダイレクトグリーン 1,6,26,28,3
3,59;C.I.ダイレクトオレンジ 6,26,2
9,32,39,40,46,102;C.I.ダイレ
クトレッド 2,4,23,24,26,31,37,
39,54,62,75,76,79,80,81,8
3,99,111,113,220,234;C.I.
ダイレクトバイオレット 7,9,35,47,48,
51,66;C.I.ダイレクトイエロー 4,8,1
1,12,22,26,27,29,33,44,5
0,106;
【0034】C.I.(カラーインデックス)に掲載さ
れていない染料としては、CAS(ケミカルアブストラ
クツサービス)番号で、103571-38-6,103977-11-3,10
3977-13-5,104008-60-8,106414-14-6,111953-70-9,
111953-71-0,111953-72-1,111953-73-2,112363-27-
6,121538-22-5,122302-90-3,123458-20-8,123458-2
1-9,123458-26-4,123458-27-5,124953-15-7,124998
-48-7,124998-49-8,124998-51-2,125604-93-5,1264
88-46-8,126488-48-0,126514-13-4,126560-69-8,12
6817-18-3,135322-33-7,136821-11-9,136821-12-0,
136987-84-3,136987-85-4,143784-31-0,145081-06-
7,145268-49-1,149598-26-5,149598-27-6,149598-3
0-1,149598-31-2,149598-34-5,149632-22-4,14987-
86-1,151407-65-7,151407-82-8,168075-44-3,16976
2-48-5,170344-61-3,173062-58-3,173062-61-8,173
062-64-1,173062-65-2,173062-66-3,173398-80-6,1
73584-00-4,173659-42-2,174366-15-5,174366-16-
6,174366-19-9,183130-96-3,186795-55-1,190852-0
0-7,190852-01-8,190852-04-1,201987-02-2,201987
-06-6,205580-23-0,205580-24-1,211935-63-6,2198
06-58-3,27601-28-1,37790-31-1,37790-35-5,37790
-37-7,37790-40-2,37790-41-3,37790-52-6,52238-6
7-2,62331-58-2,62331-60-6,76544-02-0,83045-89-
0,83738-91-4,90375-37-4,90375-42-1,90375-47-
6,96384-79-1,96384-85-9,96841-16-6,105985-32-
8,105985-33-9,105985-35-1,105985-48-6,106206-1
1-5,106610-72-4,106643-99-6,121538-27-0,141028
-15-1,141028-16-2,149598-24-3,149598-25-4,1495
98-28-7,149598-29-8,149598-35-6,151407-79-3,15
1407-83-9,151408-13-8,159637-52-2,159637-54-4,
159637-55-5,159637-59-9,163966-02-7,173062-59-
4,173062-60-7,173062-62-9,173062-63-0,179868-9
6-3,179868-98-5,179869-00-2,179869-01-3,184889
-97-2,190852-03-0,193486-82-7,195325-89-4,2001
38-09-6,200138-10-9,202394-62-5,202394-63-6,21
1935-64-7,211935-66-9,211935-68-1,211935-70-5,
213399-53-2,213399-54-3,213399-55-4,213399-56-
5,213399-57-6,213399-58-7,213399-59-8,213399-6
0-1,215462-79-6,218281-61-9,220611-17-6,220611
-19-8,220611-22-3,220622-03-7などが挙げられる。
これらの化合物は単独あるいは2種以上を任意の割合で
組み合わせて使用することができる。また染料の構造に
スルホン酸やカルボン酸などの酸性基が含有している場
合、酸であってもその塩であってもよい。あるいはその
複合体であってもよい。塩の種類は同一でもあるいは異
なっていてもよい。同様に、染料の構造中にアミンなど
の塩基が含有している場合、塩基型であってもその塩で
あってもよい。あるいはその複合体であってもよい。塩
の種類は同一でもあるいは異なっていてもよい。染料の
添加量は、約0.01〜約15質量%の範囲が好まし
い。更に、好ましくは約0.1〜約10質量%の範囲で
ある。
【0035】アゾ染料の合成方法は、周知の方法によっ
て製造することができる。例えば、CAS番号1867
95−55−1の染料は、2−アミノ安息香酸を亜硝酸
ナトリウムと塩酸によりアゾ化し、1−アミノ−8−ヒ
ドロキシ−3,6−ナフタレンジスルホン酸とカップリ
ングすることで、モノアゾ化合物を合成する。得られた
モノアゾ化合物を塩化シアヌル酸と反応させ、さらに2
−アミノ安息香酸と反応させる。アルカリによる加水分
解後、塩析することによりCAS番号186795−5
5−1の染料を得ることができる。
【0036】顔料の例としては、有機顔料(例えば、ア
ゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートア
ゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン
顔料、キナクリドン顔料、チオインジゴ顔料、イソイン
ドリノン顔料、キノフラロン顔料、ジオキサジン顔料、
アントラキノン顔料、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニ
リンブラック等)、無機顔料(例えばチタン白、亜鉛
華、鉛白、カーボンブラック系、ベンガラ、朱、カドミ
ウム赤、黄鉛、群青、コバルト青、コバルト紫、ジンク
ロメート等)が挙げられる。これらの化合物は単独ある
いは2種以上を任意の割合で組み合わせて使用すること
ができる。記録剤の添加量は、約0.01〜約15質量
%の範囲が好ましい。更に、好ましくは約0.1〜約1
0質量%の範囲である。
【0037】該記録剤を溶解もしくは分散する液媒体は
特に限定はないが、その例として、水;アルコール類
(例えばメタノール、エタノール、n−プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、ブタノール、1,2,
6−ヘキサントリオール、グリセリン等);ケトン類
(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、シクロヘキサノン等);エーテル類(ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン
等);アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N−
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
N−メチルプロピオンアミド等);ピロリジノン類(1
−メチル−2−ピロリジノン、2−ピロリジノン、ε−
カプロラクタム、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノン等);芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キ
シレン等);脂肪族炭化水素類(n−ペンタン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン等);グリコール類(エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、トリメチレングリコール、へキシレングリコール、
ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール等);グリコールエーテル類(2−
メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−メ
トキシエタノール、2−プロポキシエタノール、2−ブ
トキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノエチルエーテル、1−メトキシ−2−プ
ロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、3−メトキシ−1−メチル−1
−ブタノール、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ルアセテート等)等が挙げられる。これらの化合物は単
独あるいは2種以上を任意の割合で組み合わせて使用す
ることができる。液媒体の使用量は、記録液中の総含有
量が約50〜約98質量%の範囲であることが好まし
い。
【0038】また記録剤を分散させる場合は、必要に応
じて分散剤(例えば縮合ナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム、イオン性界面活性剤、水溶性樹脂、非イオン界面活
性剤など)などを使用してもよい。あるいはゾル−ゲル
法により記録剤粒子の表面を化学修飾して、液媒体との
親和性、分散性を高めてもよい。
【0039】記録液に含有させる該化合物は記録用耐光
性賦与剤で例示した化合物と同様である。添加する場合
は、添加量は約0.01〜約15質量%の範囲が好まし
い。更に、好ましくは、約0.1〜約10質量%の範囲
である。該化合物の添加方法は特に限定はないが、記録
液に直接添加してもよいし、液媒体に溶解、あるいは分
散後、記録液に混合してもよい。
【0040】この記録液の組成は、必要に応じて水溶性
溶剤(例えば、エチレングリコール、グリセロール、プ
ロピレングリコール、ペンタンジオール等)、防腐・防
かび剤(例えばデヒドロ酢酸ナトリウム等)、キレート
試薬(例えばエチレンジアミン四酢酸ナトリウム等)、
防錆剤(例えばチオグリコール酸アンモン等)、酸素吸
収剤(例えば亜硫酸ナトリウム等)、消泡剤、粘度調整
剤、浸透剤(例えば低級アルコール、カルビノール類、
界面活性剤等)、ノズル乾燥防止剤(例えばグルコノラ
クトン、ソルビトール等)等を加えてもよい。
【0041】さらに画像の変退色を防止のため、紫外線
吸収剤及び/または他の酸化防止剤と併用してもよい。
紫外線吸収剤としては、特に限定はないが、波長が約4
00nm以下の光に吸収を有すればよい。その例とし
て、ベンズトリアゾール誘導体、ベンゾフェノン誘導
体、トリフェニルトリアジン誘導体、ジベンゾイルメタ
ン誘導体、サリチル酸誘導体、アミノ安息香酸誘導体、
ウロカニン酸誘導体、ケイ皮酸誘導体等が挙げられる。
これらは紫外線を吸収して、熱エネルギー等に変換する
ことで、染料の劣化を防ぐ。また無機隠ぺい剤を紫外線
防止の目的で使用してもよい。また、酸化防止剤として
は、特に限定はないが、フェノール化合物、アミン化合
物、有機硫黄化合物、ホスファイト化合物、ニッケル化
合物等が挙げられる。インクジェット印刷用記録液の液
媒体は水性媒体であることが好ましい。水性媒体とは、
水に対してよくなじむ性質を有する溶媒であり、特に限
定はないが、その例として、水;アルコール類(例えば
メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、ブタノール、1,2,6−ヘキ
サントリオール、グリセリン等);ケトン類(アセトン
等);エーテル類(テトラヒドロフラン、1,4−ジオ
キサン等);アミド類(N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、N−メチルプロピオンアミド等);ピロリジノ
ン類(1−メチル−2−ピロリジノン、2−ピロリジノ
ン、ε−カプロラクタム、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン等);グリコール類(エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリ
メチレングリコール、へキシレングリコール、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ペンタンジオ
ール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル等)等
が挙げあれる。これらの水性媒体は単独あるいは2種以
上を任意の割合で組み合わせて使用することができる。
使用量としては、記録液中の液媒体の総量として、約5
0〜約98質量%の範囲が好ましい。特に、インクジェ
ット印刷用記録液には水が主媒体となり、混合される水
溶性有機溶剤としては該記録液中の比率が低下しないよ
うに安定に保持することができる蒸気圧が水より小さい
水性媒体から選ばれるのが好ましい。液媒体に水性媒体
を使用する場合、インクジェット印刷用記録剤として
は、染料が好ましい。使用する染料の例としてはとして
は特に限定はなく、前記記録液に使用する記録剤で例を
挙げたものが使用できる。特に、アゾ系染料が好まし
い。
【0042】染料の添加量は、約0.01〜約15質量
%の範囲が好ましい。更に、好ましくは約0.1〜約1
0質量%の範囲が好ましい。添加方法は、特に限定はな
いが、記録液に直接添加してもよいし、液媒体に溶解あ
るいは分散後、混合してもよい。記録液の調整方法は、
特に限定はない。このとき溶解速度をあげるため、溶液
を約30〜約90℃に加熱する場合もある。また、溶解
後、不純物等の不溶物を取り除くため、ろ過などをする
ことが好ましい。取り除く方法に特に限定はない。この
インクジェット印刷用記録液は記録剤、記録用耐光性賦
与剤などの安定性から、pH(水素イオン濃度指数)が
約7乃至約13の範囲であることが好ましい。pHの測
定方法に特に限定はないが、市販のpH測定装置を用い
て測定する方法が簡便である。ガラス電極pHメーター
を使用したpH測定装置等がよく使用される。測定条件
は通常、水溶液にて、常圧(1気圧)、25℃で行われ
る。pHを調整する方法は特に限定はない。公知の酸性
物質、塩基性物質から適宜選択して使用できる。
【0043】以上記録液の調製を述べたが、市販されて
いるインクジェットプリンタ用等の記録液に本発明の記
録用耐光性賦与剤を添加し、溶解または分散させても、
耐光性に優れた記録液を得ることができる。市販されて
いるインクジェットプリンタ用インク組成物としては例
えば、ヒューレット・パッカード(株)社製プリントカ
ートリッジ黒(製品番号51626A等)あるいはプリ
ントカートリッジカラー(製品番号51625Aあるい
は51641A等)に含まれるインク組成物;キャノン
(株)社製ブラックBJカートリッジBC−20、イン
クカートリッジBCI−21ブラックあるいはインクカ
ートリッジBCI−21カラー等に含まれるインク組成
物;セイコーエプソン(株)社製インクカートリッジ
(型番IC1BK05、IC1BK03、IC1BK0
2、MJIC7、MJIC4、MJIC2等)、カラー
インクカートリッジ(型番IC5CL06、IC5CL
02、PMIC1C、MJIC7C,MJIC4C、M
JIC2C等)に含まれるインク組成物等が挙げられ
る。
【0044】画像変退色防止方法 また本発明は、該化合物を用いた印刷、特にインクジェ
ット印刷に関する変退色防止方法である。その例として
は前記のインクジェット印刷用耐光性賦与剤の使用が挙
げられるが、使用方法については特に限定されない。あ
らかじめ記録液中に添加して変退色を防止する、記録シ
ートに含有させて変退色を防止する、インクジェット記
録により画像を形成後に該化合物を記録シートあるいは
画像に添加して変退色を防止するなどが挙げられる。こ
れらの方法を単独あるいは複数組み合わせてもよい。該
化合物、該化合物の含有方法、及び含有量などは、イン
クジェット印刷用耐光性賦与剤で例示した。該化合物は
ラジカルトラップ機能があり、変退色の原因とされてい
るラジカルをトラップすることで、インクジェット記録
により形成された画像に含有させることで変退色を防止
したり、耐光性を賦与することができる。
【0045】記録シート 当該記録用耐光性賦与材を含有させてなる記録シートに
おいて、当該記録用耐光性賦与剤は特に限定はなく、イ
ンクジェット印刷用耐光性賦与剤で例示した化合物と同
様で、単独あるいは2種以上を任意の割合で組み合わせ
て使用することができる。また記録シート、含有方法、
含有量などもインクジェット印刷用耐光性賦与剤で例示
した。また、インクジェット記録によって形成した画像
に、結果的に該化合物を含有させてなる記録シートであ
ればよく、含有させる方法に特に限定はない。あらかじ
め記録液中に添加してインクジェット記録により印刷し
た記録シート、記録シートに含有させてインクジェット
記録により印刷された記録シート、インクジェット記録
により画像を形成後に該化合物を画像あるいは印刷物に
添加した記録シート等が挙げられる。これらの方法を単
独あるいは複数組み合わせて、記録シートとなしてもよ
い。
【0046】具体的な記録液への添加方法、及び添加
量、記録シート、及び含有方法、及び含有量、印刷後の
画像、記録シートへの含有方法、及び含有量などは、イ
ンクジェット印刷用耐光性賦与剤で例示した。本発明の
記録用耐光性賦与剤、記録液、記録シート及び画像変退
色防止方法は、特に、インクジェット記録において、画
像の劣化、変退色が少なく、保存安定性に優れた画像を
提供する。
【0047】
【実施例】以下本発明を実施例、比較例により更に詳細
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0048】(記録液への添加)表1の組成でそれぞれ
記録液を調製した。表中の数値は質量部をあらわす。な
お、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン N−オキサイド(Aldrich製)をH−TEM
PO、5,5−ジメチル−1−ピロリン N−オキサイ
ド(Aldrich製)をDMPOと略記する。
【0049】
【表1】
【0050】各組成1〜9をインクジェットプリンタ
〔デスクライター550C、ヒューレットパッカード
(株)社製〕でインクジェット記録を行った。用いた紙
は普通紙〔再生紙・中性紙、(株)NBSリコー製NB
S PAPER、大きさ7.5cm×10cm〕で、そ
れぞれの組成で塗りつぶし、組成1、2、3、4、5、
6で印刷したものをそれぞれ実施例1、2、3、4、
5、6とし、組成7、8、9で印刷したものをそれぞれ
比較例1、2、3とした。
【0051】(効果例1)本発明の該化合物の効果を確
認するため、変退色試験の方法は、キセノンアークラン
プによる48時間促進耐光性試験にて行った。この方法
は日本工業規格(JIS) L0843−1971「キ
セノンアーク燈光に対する染色堅ろう度試験方法(19)」
を参考に行った。評価方法は濃度計を用いて光学濃度を
測定し、次式の計算結果を染料の光学濃度残存率とし
た。 光学濃度残存率(%)=(D/D0)×100 D…耐光性促進試験後(32時間後)の光学濃度 D0…耐光性促進試験前の光学濃度 各色(赤色、黄色、青色)とも該化合物を添加しない組
成(比較例1〜3)に比較して、添加した組成(実施例
1〜6)は耐光性が向上し、効果が確認できた。
【0052】実施例7〜12(記録シートへの添加) 表2の組成でそれぞれ記録液を調製した。表中の数値は
質量部をあらわす。
【0053】(表2) 組成 組成10 組成11 組成12 Acid Red 1 2 Acid Yellow17 2 Acid Blue27 2 グリセリン 12 12 12 エチレングリコール 1 1 1 イオン交換水 85 85 85 H−TEMPOが5質量%、テトラエチレングリコール
モノブチルエーテルが5質量%の水溶液を調製し、ガラ
ス棒を用いて普通紙(再生紙・中性紙、(株)NBSリ
コー製NBS PAPER、大きさ10cm×7.5c
m)に塗布した後、乾燥させた。塗布した紙にインクジ
ェットプリンタ(デスクライター550C、ヒューレッ
トパッカード(株)社製)を用いて、組成10、11、12で
それぞれ塗りつぶし、印刷したものをそれぞれ実施例
7、8、9とした。また上記の水溶液でH−TEMPO
の代わりにDMPOを5質量%使用した以外は、同様に
して水溶液を調製し、普通紙に塗布した後、乾燥させ
た。上記と同様な方法で組成10、11、12でそれぞれ塗り
つぶし、印刷したものをそれぞれ実施例10、11、12とし
た。
【0054】比較例4〜6 普通紙(再生紙・中性紙、(株)NBSリコー製NBS
PAPER)に、インクジェットプリンタ(デスクジ
ェット720C、ヒューレットパッカード(株)社製)
で組成10、11、12をそれぞれ塗りつぶし、印刷したもの
をそれぞれ比較例4、5、6とした。
【0055】(効果例2)本発明の該化合物の効果を確
認するため、促進耐光性試験を行った。試験方法、評価
方法は効果例1と同様である。
【0056】 各色(赤色、黄色、青色)とも該化合物を添加しない紙
(比較例4〜6)に比較して、添加した紙(実施例7〜
12)は耐光性が向上し、効果が確認できた。記録用耐光
性賦与剤による効果が確認できた。
【0057】
【発明の効果】本発明の記録用耐光性賦与剤、記録液、
記録シート及び画像変退色防止方法は、特に、インクジ
ェット印刷により形成された画像の変退色防止に優れた
効果を発揮し、画像の保存安定性を向上させるものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 魚谷 信夫 千葉県千葉市緑区大野台一丁目1番1号 昭和電工株式会社総合研究所内 (72)発明者 越川 敏男 千葉県千葉市緑区大野台一丁目1番1号 昭和電工株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 2H086 BA38 BA52 BA53 BA55 BA59 4J039 BA13 BA17 BA19 BA23 BA29 BA30 BA31 BA32 BA34 BA35 BA38 BC05 BC07 BC12 BC16 BC19 BC20 BC33 BC36 BC39 BC47 BC50 BC51 BC54 BC55 BC60 BC65 BE01 BE03 BE04 BE05 CA03 CA06 EA15 EA16 EA17 EA19 EA20 EA21 EA35 GA24

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ニトロオキサイドラジカル及び/またはN
    −オキサイドを有する化合物を含むことを特徴とする記
    録用耐光性賦与剤。
  2. 【請求項2】ニトロオキサイドラジカル及び/またはN
    −オキサイドがヒンダードであることを特徴とする請求
    項1に記載の記録用耐光性賦与剤。
  3. 【請求項3】ニトロオキサイドラジカル及び/またはN
    −オキサイドを有する化合物が次の一般式(1)で表さ
    れる化合物であることを特徴とする請求項1または2に
    記載の記録用耐光性賦与剤。 【化1】 (式中、R1及びR2は各々独立に水素原子;スルホン酸
    基あるいはその塩;置換を有してもよい炭素数1以上2
    0以下のアルキル基;置換を有してもよい炭素数2以上
    20以下のアルケニル基;置換を有してもよい炭素数2
    以上20以下のアルキニル基;置換を有してもよいアリ
    ール基;置換を有してもよいヘテロアリール基;置換を
    有してもよいアシル基;カルバモイル基を表し、直鎖
    状、分岐状または環状のいずれの構造を有するものでも
    よく、あるいは、上記のR1及び R2が互いに任意の位
    置で結合して、少なくとも1つ以上の5乃至7員環の飽
    和もしくは不飽和の環状構造を形成してもよい。また式
    中の酸素はフリーラジカルを有していてもよい。)
  4. 【請求項4】ニトロオキサイドラジカルを有する化合物
    が一般式(2)で表される化合物であることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の記録用耐光性賦与剤。 【化2】 (式中、R3は水素原子;置換を有してもよい炭素数1
    以上20以下のアルキル基;置換を有してもよい炭素数
    2以上20以下のアルケニル基;置換を有してもよい炭
    素数2以上20以下のアルキニル基;置換を有してもよ
    いアルコキシ基;置換を有してもよいアリール基;置換
    を有してもよいヘテロアリール基;置換を有してもよい
    アシル基;オキソ基;ポリ(エチレンオキサイド)基;
    水酸基;スルホン酸基またはその塩;カルボン酸基また
    はその塩;アミノ基またはその塩;スルホン酸エステ
    ル;カルボン酸エステル;ホルムアミド基;アセトアミ
    ド基;カルバモイル基を表し、直鎖状、分岐状または環
    状のいずれの構造を有するものでもよい。R4、R5、R
    6、R7はおのおの独立に水素原子、置換を有してもよい
    炭素数1以上20以下のアルキル基を表し、直鎖状、分
    岐状または環状のいずれの構造を有するものでもよく、
    あるいは、上記のR4及びR5、または上記のR6及びR7
    が互いに任意の位置で結合して、少なくとも1つ以上の
    5乃至7員環の飽和もしくは不飽和の環状構造を形成し
    てもよい。WまたはYは各々独立に、-CH2-、-CH2
    CH2-、N、O、Sのいずれか1つを表す。)
  5. 【請求項5】ニトロオキサイドラジカルを有する化合物
    が次の一般式(3)で表される化合物であることを特徴
    とする請求項1または2に記載の記録用耐光性賦与剤。 【化3】 (式中、R8は水素原子;置換を有してもよい炭素数1
    以上20以下のアルキル基;置換を有してもよい炭素数
    2以上20以下のアルケニル基;置換を有してもよい炭
    素数2以上20以下のアルキニル基;置換を有してもよ
    いアルコキシ基;置換を有してもよいアリール基;置換
    を有してもよいヘテロアリール基;置換を有してもよい
    アシル基;オキソ基;ポリ(エチレンオキサイド)基;
    水酸基;スルホン酸基またはその塩;カルボン酸基また
    はその塩;アミノ基またはその塩;スルホン酸エステ
    ル;カルボン酸エステル;ホルムアミド基;アセトアミ
    ド基;カルバモイル基を表し、直鎖状、分岐状または環
    状のいずれの構造を有するものでもよい。R9、R10
    11、R12はおのおの独立に水素原子、置換を有しても
    よい炭素数1以上20以下のアルキル基を表し、直鎖
    状、分岐状または環状のいずれの構造を有するものでも
    よく、あるいは、上記のR9及びR10、または上記のR
    11及びR12が互いに任意の位置で結合して、少なくとも
    1つ以上の5乃至7員環の飽和もしくは不飽和の環状構
    造を形成してもよい。)
  6. 【請求項6】更に、リン酸化合物、アミン化合物、硝酸
    塩よりなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物を含
    むことを特徴とする請求項1乃至5に記載の記録用耐光
    性賦与剤。
  7. 【請求項7】画像を形成する記録剤、該記録剤を溶解も
    しくは分散する液媒体と前記請求項1乃至6のいずれか
    に記載の記録用耐光性賦与剤とを含むことを特徴とする
    記録液。
  8. 【請求項8】前記液媒体が水及び/または水溶性有機溶
    剤である請求項7に記載の記録液。
  9. 【請求項9】前記記録剤が染料または顔料である請求項
    7または8に記載の記録液。
  10. 【請求項10】前記染料が構造中に少なくともアゾ基を
    もつ化合物である請求項7乃至9いずれかに記載の記録
    液。
  11. 【請求項11】前記記録液のpHが7乃至13の範囲で
    あることを特徴とする請求項7乃至10に記載の記録
    液。
  12. 【請求項12】インクジェット記録に用いる請求項7乃
    至11いずれかに記載のインク記録液。
  13. 【請求項13】形成された画像に前記請求項1乃至6い
    ずれかに記載の記録用耐光性賦与剤を含有させることを
    特徴とする画像の変退色防止方法。
  14. 【請求項14】インクジェット記録により形成された画
    像に用いる請求項13に記載の変退色防止方法。
  15. 【請求項15】前記請求項1乃至6いずれかに記載の記
    録用耐光性賦与剤を含有させてなることを特徴とする記
    録シート。
  16. 【請求項16】前記請求項1乃至6いずれかに記載の記
    録用耐光性賦与剤を含有した画像が形成されてなること
    を特徴とする記録シート。
  17. 【請求項17】インクジェット記録に用いる請求項15
    または16に記載の印刷用記録シート。
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