JP2001139565A - N−ベンジルジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体の製造中間体およびその製造方法 - Google Patents

N−ベンジルジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体の製造中間体およびその製造方法

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JP2001139565A
JP2001139565A JP2000350367A JP2000350367A JP2001139565A JP 2001139565 A JP2001139565 A JP 2001139565A JP 2000350367 A JP2000350367 A JP 2000350367A JP 2000350367 A JP2000350367 A JP 2000350367A JP 2001139565 A JP2001139565 A JP 2001139565A
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lower alkoxy
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JP2000350367A
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English (en)
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Toshio Maeda
敏夫 前田
Masahiro Nomura
昌弘 野村
Katsuya Awano
勝也 粟野
Susumu Kinoshita
進 木下
Hiroya Sato
浩也 佐藤
Koji Murakami
浩二 村上
Masaki Tsunoda
雅樹 角田
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Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インスリン抵抗性を改善し、強力な血糖低下
作用と脂質低下作用を有する新規なN−ベンジルジオキ
ソチアゾリジルベンズアミド誘導体の製造中間体及びそ
の製造方法を提供する。 【構成】 一般式(1) で表されるN−ベンジルジオキソチアゾリジルベンズア
ミド誘導体及びその薬理学的に許容しうる塩を製造する
ための、一般式(2) [式中、R3 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
基、ハロゲン原子を、点線は実線との組み合せで二重結
合又は単結合を示す]で表される製造中間体及びその製
造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糖尿病及び高脂血
症を改善する新規なN−ベンジルジオキソチアゾリジル
ベンズアミド誘導体の製造中間体及びその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より経口糖尿病治療薬としては、ビ
グアナイド系及びスルホニルウレア系化合物が用いられ
ている。しかしながらビグアナイド系化合物では、乳酸
アシドーシスあるいは低血糖を、スルホニルウレア系化
合物では重篤かつ遷延性の低血糖を引き起こし、その副
作用が問題となっており、このような欠点のない新しい
糖尿病治療剤の出現が望まれている。またチアゾリジン
−2,4−ジオン誘導体のあるものが血糖低下及び血中
脂質低下作用を示すことが知られているが(Journal of
Medicinal Chemistry, 第35巻.P.1853 (1992), 特開平
1-272573号公報)、これらの化合物はいずれも、チアゾ
リジン−2,4−ジオン環と芳香環を結ぶ中間のベンゼ
ン環の置換位置がパラ位であり、中間のベンゼン環に置
換基がなく、更に前者は芳香環がオキサゾール環であ
り、後者は結合がスルホンアミドである等、本発明化合
物の製造目的物N−ベンジルジオキソチアゾリジルベン
ズアミド誘導体とは構造的に異なるものであり、その製
造中間体も新規化合物である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】糖尿病患者の大多数を
占めるインスリン非依存型糖尿病(NIDDM)におい
てはインスリン抵抗性を改善し、安全性の高い有効な血
糖低下薬が強く望まれる。このような有効な血糖低下薬
の製造中間体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、インスリ
ン抵抗性を改善し、強力な血糖低下作用を有する安全性
の高い薬物に関して鋭意研究を重ねた結果、下記一般式
(1)で表される新規N−ベンジルジオキソチアゾリジ
ルベンズアミド誘導体が優れた血糖低下作用、脂質低下
作用を有することを見出し、その製造中間体及びその製
造方法を見出し本発明を完成した。
【0005】即ち本発明は一般式(1) [式中、R1 ,R2 は同一又は異なって、水素、炭素数
1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜3の低級アルコキ
シ基、炭素数1〜3の低級ハロアルキル基、炭素数1〜
3の低級ハロアルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、ニ
トロ基、炭素数1〜3の低級アルキル基で置換されても
良いアミノ基、及びヘテロ環を、あるいはR1 とR2
結合しメチレンジオキシ基を、R3 は炭素数1〜3の低
級アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子を、点線は実線
との組み合せで二重結合又は単結合を示す]で表される
N−ベンジルジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体
及びその薬理学的に許容しうる塩を製造するにあたり、
一般式(2) [式中、R3 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
基、ハロゲン原子を、点線は実線との組み合せで二重結
合又は単結合を示す]で表される製造中間体及びその製
造方法に関するものである。
【0006】本発明における一般式(1)で表される化
合物の塩類は慣用のものであって、金属塩例えばアルカ
リ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩など)、ア
ルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩、マグネシウム
塩など)、アルミニウム塩等薬理学的に許容しうる塩が
挙げられる。
【0007】また、本発明における一般式(1)には、
二重結合に基づく立体異性体及びチアゾリジン部分に基
づく光学異性体が含まれることがあるが、そのような異
性体及びそれらの混合物はすべてこの発明の範囲内に包
含されるものとする。
【0008】本発明の一般式(1)において、「低級ア
ルキル基」とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル
等、直鎖もしくは分岐した炭素数1〜4のものが挙げら
れる。
【0009】「低級アルコキシ基」とは、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ等、直鎖もしくは分岐した炭素数1
〜3のものが挙げられる。
【0010】「低級ハロアルキル基」とは、トリフルオ
ロメチル等、直鎖もしくは分岐した炭素数1〜3のもの
が挙げられる。
【0011】「低級ハロアルコキシ基」とは、トリフル
オロメトキシ等、直鎖もしくは分岐した炭素数1〜3の
ものが挙げられる。
【0012】「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
【0013】「低級アルキル基で置換されても良いアミ
ノ基」とは、アミノ基又は、メチル、エチル、プロピル
等、直鎖もしくは分岐した炭素数1〜3の低級アルキル
基で1又は2置換されたメチルアミノ基、エチルアミノ
基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等が挙げられ
る。
【0014】本発明によれば上記一般式(1)である化
合物は以下の方法により製造することができる。
【0015】一般式(1)である化合物は一般式(2)
の化合物に一般式(11)の化合物を作用させることによ
り製造することができる。 [式中、R1 ,R2 は同一又は異なって、水素、炭素数
1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜3の低級アルコキ
シ基、炭素数1〜3の低級ハロアルキル基、炭素数1〜
3の低級ハロアルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、ニ
トロ基、炭素数1〜3の低級アルキル基で置換されても
良いアミノ基、及びヘテロ環を、あるいはR1 とR2
結合しメチレンジオキシ基を、R3 は炭素数1〜3の低
級アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子を、点線は実線
との組み合せで二重結合又は単結合を示す] [式中、R3 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
基、ハロゲン原子を、点線は実線との組み合せで二重結
合又は単結合を示す] [式中、R1 ,R2 は前述の通り]
【0016】反応は有機溶媒、例えばジメチルスルホキ
シド、N,N−ジメチルホルムアミド等中で、縮合剤、
例えば1−エチル−3−(3′−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド、シアノリン酸ジエチル等で処理す
ることにより行うことができる。また必要ならば有機塩
基、例えばトリエチルアミン等を添加しても良い。反応
温度としては氷冷〜室温で行うことができる。
【0017】一般式(2)の化合物は、下記一般式
(3)の化合物に式(4)の化合物を作用させることに
より一般式(5)を得、必要に応じて必要に応じ(R
が低級アルキル基である場合)加水分解することで製造
することができる。 [式中、R3 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
基、ハロゲン原子を、R 4 は水素、炭素数1〜3の低級
アルキル基を示す] [式中、R3 ,R4 は前述の通り]
【0018】反応は有機溶媒、例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン等中で、反応温度としては室温〜溶媒還流
温度で行うことができるが、溶媒還流温度が好ましい。
また触媒として、二級アミン(ピペリジン等)あるいは
酢酸塩類(酢酸アンモニウム等)と酢酸の添加も好適で
ある。また無溶媒で塩基(酢酸ナトリウム、ピペリジン
等)と共に加熱することによっても行うことができる。
加水分解は酸性又はアルカリ性条件下で、反応温度とし
ては冷却下〜溶媒還流で行うことができ、例えば、酢酸
と濃硫酸の混合溶媒中で加熱還流することが好ましい。
【0019】一般式(2)の化合物は、又一般式(4)
の化合物を還元することにより一般式(5)である化合
物を得、必要に応じ、加水分解して製造することができ
る。 [式中、R3 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
基、ハロゲン原子を、R 4 は水素、炭素数1〜3の低級
アルキル基を示す] [式中、R3 ,R4 は前述の通り]
【0020】反応は有機溶媒、例えばエタノール、酢酸
エチル、N,N−ジメチルホルムアミド等中、あるいは
それらの混合溶媒中で、室温〜加熱下、パラジウム/炭
素等の触媒存在下に常圧〜4kg/cm2 で水素添加するこ
とにより行うことができる。あるいは有機溶媒、例えば
エタノール等のアルコール中、又は水との混合溶媒中
で、室温〜加熱下にナトリウムアマルガムと処理するこ
とにより行うことができる。加水分解は酸性又はアルカ
リ性条件下で、反応温度としては冷却下〜溶媒還流で行
うことができ、例えば、酢酸と濃硫酸の混合溶媒中で加
熱還流することが好ましい。
【0021】また、一般式(2)の化合物のうち、一般
式(10)である化合物は下記一般式(9)の化合物に
チオ尿素を作用させた後、加水分解することによっても
製造できる。 [式中、R3 は前述の通り] [式中、R3 、R5 は前述の通りであり、R6 は炭素数
1〜3の低級アルキル基を、Xはハロゲン原子を示す]
【0022】一般式(9)の化合物とチオ尿素との反応
は有機溶媒、例えばエタノール等のアルコール中で室温
〜溶媒還流温度で行うことができるが、溶媒還流温度が
好ましい。必要ならば塩基(酢酸ナトリウム等)を添加
しても良い。次の加水分解反応は酸性条件下で行うこと
ができ、例えば塩酸、あるいは塩酸と有機溶媒(スルホ
ラン等)の混合溶媒中で加熱還流することが好ましい。
【0023】一般式(9)である化合物は一般式(7)
の化合物をジアゾニウム塩とした後に一般式(8)の化
合物とメイルバイン アリレイション(Meerwein Aryla
tion)を行うことにより製造できる。 [式中、R3 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
基、ハロゲン原子を、R 5 は炭素数1〜3の低級アルキ
ル基を示す] [式中、R6 は炭素数1〜3の低級アルキル基を示す]
【0024】反応は有機溶媒、例えばメタノール、エタ
ノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類、水及びこれらの混合溶媒中、塩酸、臭
化水素酸等のハロゲン化水素存在下、一般式(7)であ
る化合物を亜硝酸ナトリウム等の亜硝酸塩類によりジア
ゾ化した後、一般式(8)である化合物の存在下に触媒
量の酸化第一銅、塩化第一銅等の第一銅塩類を作用させ
ることにより行うことができる。
【0025】
【実施例】次に本発明を具体例によって説明するがこれ
らの例によって本発明が限定されるものではない。実施
例で使用する略号は以下の意味を表す。1 H NMR プロトン核磁気共鳴スペクトル MS 質量スペクトル CDCl3 重水素化クロロホルム DMF N,N−ジメチルホルムアミド DMSO ジメチルスルホキシド THF テトラヒドロフラン d6 −DMSO 重水素化ジメチルスルホキシド
【0026】実施例1 5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデン)
メチル−2−メトキシ安息香酸メチル
【0027】5−ホルミル−2−メトキシ安息香酸メチ
ル(490mg)、チアゾリジン−2,4−ジオン(358mg)、
酢酸アンモニウム(401mg)、酢酸(0.8ml)、ベンゼン
(10ml)の混合物をディーンスターク脱水装置を付して
4時間加熱還流した。冷後、析出した結晶を濾取し、ベ
ンゼン、20%アセトン水溶液で洗浄した後、乾燥し、目
的化合物を結晶として 634mg(86%)得た。
【0028】1H NMR (d6 −DMSO)、δ:
3.83(3H,s),3.90(3H,s),7.34(1H,
d,J=9.3Hz),7.79(1H,s),7.76−7.83(1
H,m),7.87−7.92(1H,m), 12.59(1H,
s)
【0029】実施例2〜3 実施例1と同様にして表1の化合物を得た。
【0030】
【表1】
【0031】実施例4 5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イル)メチ
ル−2−メトキシ安息香酸メチル
【0032】5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5
−イリデン)メチル−2−メトキシ安息香酸メチル(9.
52g)をDMF(250ml)に懸濁し、室温、 3.5kg/cm2
に水素加圧下10%パラジウム/炭素(10.0g)で水素化
した。反応後、溶液を濾過、濃縮し、残留物に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒
塩化メチレン:アセトン=50:1)で精製し、目的化
合物をアモルファスとして5.88g(61%)得た。 MS(m/z): 295(M+
【0033】実施例5 5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデン)
メチル−2−メトキシ安息香酸
【0034】5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5
−イリデン)メチル−2−メトキシ安息香酸メチル(62
9mg)の酢酸−濃塩酸(1:1,18.0ml)懸濁液を6時間
加熱還流した。冷後、水(36ml)を加え、結晶を濾取
し、水洗後、乾燥し、目的化合物を結晶として 599mg(1
00%)得た。
【0035】1H NMR (d6 −DMSO)、δ:
3.89(3H,s),7.31(1H,d,J=8.8 Hz),7.
76(1H,dd,J=2.4, 8.8Hz),7.79(1H,
s),7.89(1H,d,J=2.4Hz), 12.58(1H,
s), 12.91(1H,br)
【0036】実施例6〜7 実施例5と同様にして表2の化合物を得た。
【0037】
【表2】
【0038】実施例8 2−ブロモ−3−(3−メトキシカルボニル−4−フル
オロフェニル)プロピオン酸メチル
【0039】5−アミノ−2−フルオロ安息香酸メチル
(4.12g)の47%臭化水素酸(11.4ml)、メタノール
(20ml)、アセトン(50ml)溶液に塩−氷冷却攪拌下、
亜硝酸ナトリウム(1.88g)を水(3ml)に溶解して、
内温−5℃以下を保つようにゆっくり滴下した。そのま
ま30分間攪拌した後、氷浴をはずし、アクリル酸メチル
(13.3ml)を加え、激しく攪拌しながら酸化第一銅(22
5mg)を少量ずつ加えた。窒素が発生しなくなった後、反
応液を減圧下濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗い、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 n−
ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、目的化合物
を油状物として3.48g(45%)得た。
【0040】1H NMR (CDCl3 )、δ:3.25
(1H,dd,J=7.3, 14.6Hz),3.46(1H,dd,
J=7.8, 14.2Hz),3.75(3H,s),3.93(3H,
s),4.38(1H,t,J=7.8Hz),7.09(1H,d
d,J=8.8, 10.8Hz),7.38(1H,ddd,J=2.4,
4.4, 8.8Hz),7.80(1H,dd,J=2.4, 6.3Hz) MS(m/z):318, 320(M+
【0041】実施例9〜10 実施例8と同様にして表3の化合物を得た。
【0042】
【表3】
【0043】実施例11 5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イル)メチ
ル−2−フルオロ安息香酸
【0044】2−ブロモ−3−(3−メトキシカルボニ
ル−4−フルオロフェニル)プロピオン酸メチル(1.22
g)のエタノール(40ml)溶液にチオ尿素(356mg)を加
え、11時間加熱還流した。冷後、減圧下濃縮し、残留物
に水(50ml)を加え、攪拌下飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液でpH8程度とした後、エーテル(20ml)、n−ヘ
キサン(40ml)を加えてそのまま10分間攪拌した。結晶
を濾取し、水洗後乾燥した。得られた固体をスルホラン
(10ml)に溶解し、6N塩酸(20ml)を加えて8時間加
熱還流した。冷後、氷水に注ぎ析出した結晶を濾取、水
洗後乾燥し、目的化合物を結晶として 403mg(39%)を
得た。
【0045】1H NMR (d6 −DMSO)、δ:
3.22(1H,dd,J=8.3, 14.2Hz),3.51(1H,d
d,J=4.4, 14.2Hz),4.95(1H,dd,J=4.4,
8.3Hz),7.27(1H,dd,J=8.3, 10.8Hz),7.51
(1H,ddd,J=2.5, 4.9,8.3Hz),7.74(1H,
dd,J=2.5, 6.8Hz), 12.05(1H,s), 13.28
(1H,s) MS(m/z): 269(M+
【0046】実施例12〜13 実施例11と同様にして表4の化合物を得た。
【0047】
【表4】
【0048】実施例14 N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−5−(2,
4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデン)メチル−2
−メトキシベンズアミド
【0049】5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5
−イリデン)メチル−2−メトキシ安息香酸(1.00
g)、4−トリフルオロメチルベンジルアミン(627mg)
のDMF(10ml)溶液にアルゴン雰囲気、室温攪拌下シ
アノリン酸ジエチル(615mg)、トリエチルアミン(370m
g)を加え、そのまま5時間攪拌した。反応液を氷水に注
ぎ、析出する結晶を濾取、水洗後乾燥し目的化合物を結
晶として1.31g(84%)得た。更にこのものをエタノー
ルから再結晶し、黄色プリズム晶として精製した目的化
合物を得た。 融点 210.0〜211.5 ℃
【0050】元素分析値(%):C2015324
Sとして
【0051】実施例15〜38 実施例14と同様にして表5及び表6の化合物を得た。
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】 1H NMR (d6 −DMSO)、δ:2.86(6
H,s),3.94(3H,s),4.38(2H,d,J=5.
9Hz),6.69(2H,d,J=8.8Hz),7.18(2H,d,
J=8.8Hz),7.28(1H,d,J=7.9Hz),7.74(1
H,dd,J=2.2,7.9Hz),7.78(1H,s),7.95
(1H,d,J=2.2Hz),8.59(1H,t,J=5.9H
z), 12.30(1H,br)
【0054】実施例39 N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−5−(2,
4−ジオキソチアゾリジン−5−イル)メチル−2−メ
トキシベンズアミド
【0055】N−(4−トリフルオロメチルベンジル)
−5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデ
ン)メチル−2−メトキシベンズアミド(500mg)をエタ
ノール(70ml)に懸濁し、室温、 3.0kg/cm2 に水素加
圧下10%パラジウム/炭素(500mg)で水素化した。反応
液を濾過、濃縮し残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒 塩化メチレン:メタノール=50:
1)で精製し、目的化合物を結晶として 403mg(80%)
得た。更にこのものを酢酸エチルから再結晶し、無色粉
末晶として精製した目的化合物を得た。 融点 176.0〜177.5 ℃
【0056】元素分析値(%):C2017324
Sとして
【0057】実施例40〜48 実施例39と同様にして表7の化合物を得た。
【0058】
【表7】
【0059】実施例49 N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−5−(2,
4−ジオキソチアゾリジン−5−イル)メチル−2−ヒ
ドロキシベンズアミド
【0060】N−(4−トリフルオロメチルベンジル)
−5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イル)メ
チル−2−メトキシベンズアミド(800mg)の無水塩化メ
チレン(30ml)懸濁液にアルゴン雰囲気、ドライアイス
−アセトン冷却攪拌下、 1.0N三臭化ホウ素−塩化メチ
レン溶液(2.20ml)をゆっくり滴下した。室温で6時間
攪拌した後、3日間放置した。水を加え、30分間攪拌し
た後、減圧下濃縮した。残留物に酢酸エチルを加え、水
洗後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒
塩化メチレン:メタノール=40:1)で精製し、目的化
合物を結晶として 618mg(80%)得た。このものをエタ
ノール−水から再結晶し、淡褐色粉末晶として精製した
目的化合物を得た。 融点 146.0〜148.0 ℃
【0061】元素分析値(%):C1915324
Sとして
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 浩也 栃木県下都賀郡野木町友沼4660−4 (72)発明者 村上 浩二 栃木県下都賀郡野木町丸林386−2 プレ シーン野木ハイランズ704 (72)発明者 角田 雅樹 栃木県下都賀郡野木町友沼5932

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(2) [式中、R3 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
    基、ハロゲン原子を、点線は実線との組み合せで二重結
    合又は単結合を示す]で表される製造中間体。
  2. 【請求項2】 一般式(1) [式中、R1 ,R2 は同一又は異なって、水素、炭素数
    1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜3の低級アルコキ
    シ基、炭素数1〜3の低級ハロアルキル基、炭素数1〜
    3の低級ハロアルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、ニ
    トロ基、炭素数1〜3の低級アルキル基で置換されても
    良いアミノ基、及びヘテロ環を、あるいはR1 とR2
    結合しメチレンジオキシ基を、R3 は炭素数1〜3の低
    級アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子を、点線は実線
    との組み合せで二重結合又は単結合を示す]で表される
    N−ベンジルジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体
    及びその薬理学的に許容しうる塩を製造するための、一
    般式(2) [式中、R3 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
    基、ハロゲン原子を、点線は実線との組み合せで二重結
    合又は単結合を示す]で表される製造中間体。
  3. 【請求項3】 一般式(3) [式中、R3 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
    基、ハロゲン原子を、R 4 は水素、炭素数1〜3の低級
    アルキル基を示す]で表される化合物に式(4) で表される化合物を作用させることを特徴とする一般式
    (5) [式中、R3 ,R4 は前述の通り]で表される化合物を
    得、必要に応じ(Rが低級アルキル基である場合)加
    水分解することを特徴とする請求項1記載の製造中間体
    の製造法。
  4. 【請求項4】 一般式(5) [式中、R3 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
    基、ハロゲン原子を、R 4 は水素、炭素数1〜3の低級
    アルキル基を示す]で表される化合物を還元することを
    特徴とする一般式(6) [式中、R3 ,R4 は前述の通り]で表される化合物を
    得、必要に応じ(Rが低級アルキル基である場合)加
    水分解することを特徴とする請求項1記載の製造中間体
    の製造法。
  5. 【請求項5】 一般式(7) [式中、R3 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
    基、ハロゲン原子を、R 5 は炭素数1〜3の低級アルキ
    ル基を示す]で表される化合物をハロゲン化水素の存在
    下にジアゾニウム塩とした後に一般式(8) [式中、R6 は炭素数1〜3の低級アルキル基を示す]
    で表される化合物を作用させて一般式(9) [式中、R3 ,R5 ,R6 は前述の通りであり、Xはハ
    ロゲン原子を示す]で表される化合物を得、ついでチオ
    尿素を作用させた後、加水分解することを特徴とする一
    般式(10) [式中、R3 は前述の通り]で表される請求項1記載の
    製造中間体の製造法。
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