JP2001139538A - ナフタレンジニトリル類の製造方法 - Google Patents

ナフタレンジニトリル類の製造方法

Info

Publication number
JP2001139538A
JP2001139538A JP32094499A JP32094499A JP2001139538A JP 2001139538 A JP2001139538 A JP 2001139538A JP 32094499 A JP32094499 A JP 32094499A JP 32094499 A JP32094499 A JP 32094499A JP 2001139538 A JP2001139538 A JP 2001139538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
mol
catalyst
ammonia
hours
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32094499A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoo Tsujimoto
智雄 辻本
Takashi Okawa
大川  隆
Hideji Ebata
秀司 江端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP32094499A priority Critical patent/JP2001139538A/ja
Publication of JP2001139538A publication Critical patent/JP2001139538A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ジアルキルナフタレン化合物あるいはジアルキ
ルテトラリン化合物のアンモ酸化により、ナフタレンジ
ニトリル類を高収率でかつ長時間安定して得られる製造
法を提供する。 【解決手段】V、Mo及びFeから選ばれる一種以上の
金属酸化物を含む触媒を使用し、ジアルキルナフタレン
化合物及び/又はジアルキルテトラリン化合物に対して
20モル倍以上のアンモニアと20モル倍以上の酸素を
用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はジアルキルナフタレ
ン化合物及び/又はジアルキルテトラリン化合物とアン
モニア及び酸素を含む混合ガスより対応するナフタレン
ジニトリル類を製造する方法に関する。ナフタレンジニ
トリル類は、合成樹脂、農薬等の製造原料及びアミン、
イソシアネート等の中間原料として有用である。
【0002】
【従来の技術】多環式芳香族化合物から多環式芳香族ニ
トリルを製造する方法として米国特許第3987078号には
アルカリ金属、V、CuにTi、BあるいはFeを修飾
した触媒を用い2,6-ジメチルナフタレンとアンモニア、
酸素を反応させて2,6-ジシアノナフタレンを製造する方
法が示されている。この方法では2,6-ジメチルナフタレ
ンに対してアンモニアを25倍モル比以上用いることに
より、高選択率を8時間以上維持できると記載されてい
る。また、米国特許第4013705号にはV、Cu、Fe及
びアルカリ金属をα−アルミナに担持した触媒を用い、
2,6-ジメチルナフタレンに対してアンモニアを10から
30倍モル比、酸素を2から3倍モル比用いることによ
り、高選択率で2,6-ジシアノナフタレンを製造できると
記載されている。これらの方法は高い選択率を得られる
が、2,6-ジメチルナフタレンの転化率が低く、目的生成
物であるジシアノナフタレンの収量が少ない。また、多
量の未反応ジメチルナフタレンの分離回収と、ジシアノ
ナフタレンの精製工程が必要であり経済的に乏しい。
【0003】さらに特開平7-126238号及び特開平7-1262
39号にはアルキル置換ナフタレン化合物又はアルキル置
換テトラリン化合物からナフタレンニトリル類を製造す
る方法が示されている。この方法は、V及びCrを必須
成分とし、Mo、B、Pのうち一種類以上を含有する触
媒上で、アルキル置換ナフタレン化合物あるいはアルキ
ル置換テトラリン化合物に対して10倍モル比以上のア
ンモニアを含む混合ガスを接触させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは前項に記
載した触媒を用いて1,5-ジメチルナフタレンのアンモ酸
化について追試した。しかしながら短時間で触媒活性が
低下し、1,5-ジシアノナフタレンの工業的な製造法とし
て問題があることが分かった(比較例1)。本発明の目
的は、ジアルキルナフタレン化合物あるいはジアルキル
テトラリン化合物のアンモ酸化により、ナフタレンジニ
トリル類を高収率でかつ長時間安定して得られる製造法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ジアルキ
ルナフタレン化合物及び/又はジアルキルテトラリン化
合物のアンモ酸化によるナフタレンジニトリル類の製造
法について鋭意検討した結果、V、Mo及びFeから選
ばれる一種以上の金属酸化物を含む触媒を用い、ジアル
キルナフタレン化合物やジアルキルテトラリン化合物に
対して20倍モル比以上のアンモニア及び20倍モル比
以上の酸素を用いることにより、触媒の活性が維持さ
れ、高収率で安定してナフタレンジニトリル類を製造で
きることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】即ち本発明は、ジアルキルナフタレン化合
物及び/又はジアルキルテトラリン化合物とアンモニア
及び酸素を含む混合ガスを接触反応させてニトリル化合
物を合成するに際し、V、Mo及びFeから選ばれる一
種以上の金属酸化物を含む触媒を使用し、ジアルキルナ
フタレン化合物及び/又はジアルキルテトラリン化合物
に対して20モル倍以上のアンモニアと20モル倍以上
の酸素を用いることを特徴とするナフタレンジニトリル
類の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる触媒
は、V、Mo及びFeから選ばれる一種以上の金属酸化
物を含む組成から構成される。一般には上記金属酸化物
に対しMg、Ca、Ba、La、Ti,Zr,Cr、
W、Co、Ni、B、Al、Ge、Sn、Pb、P、S
b、Bi及びアルカリ金属の群から選ばれた少なくとも
一種を含む金属酸化物を添加し修飾された金属酸化物触
媒であり、好ましくは下記の組成式で表される金属酸化
物触媒である。 組成式:(V)a (Mo)b (Fe)c (X)d (Y)
e (O)f (但し、XはMg、Ca、Ba、La、Ti、Zr、C
r、W、Co及びNiよりなる群から選ばれた少なくと
も一種の元素、YはB、Al、Ge、Sn、Pb、P、
Sb、Bi及びアルカリ金属よりなる群から選ばれた少
なくとも一種の元素である。添字のa、b、c、d及び
eは原子比を各々示し、aは0.01〜1(好ましくは
0.1〜0.7)、b= 0.01〜1(好ましくは0.
05〜0.7)、cは0〜1、dは0〜1(好ましくは
0.05〜0.7)、e=0〜1(好ましくは0.05
〜0.7)で、fは上記元素が結合して得られる酸化物
の酸素数である。)
【0008】上記の組成比で包含される種々の金属酸化
物触媒を用いることができるが、特にV〜Cr〜B〜M
o〜P〜Na及び/又はKからなる金属酸化物触媒が好
適に用いられる。これらの金属酸化物触媒は担体、例え
ばシリカ、アルミナ等に担持した形態で用いるのが好ま
しい。V源としては、例えばアンモニウム塩、硫酸塩等
の無機酸あるいはシュウ酸、酒石酸等の有機酸のバナジ
ウム塩を使用できる。Mo源としては、モリブデン酸ア
ンモニウム、リンモリブデン酸、リンモリブデン酸アン
モニウム、あるいはシュウ酸、酒石酸等の有機酸のモリ
ブデン塩を使用できる。Cr源としては、クロム酸、硝
酸塩、水酸化物、クロム酸アンモニウム、重クロム酸ア
ンモニウム、あるいはシュウ酸、酒石酸等の有機酸のク
ロム酸塩を使用できる。ホウ素源としては、ホウ酸、ホ
ウ酸アンモニウム等を使用できる。アルカリ金属源とし
てはLi、Na、K、Rb及びCsであるが、特にNa
及び/又はKの水酸化物、炭酸塩、硝酸塩及びシュウ
酸、酒石酸、酢酸等の有機酸塩が好適に用いられる。こ
れら以外の金属酸化物の原料も空気中で加熱することに
より容易に酸化物を形成する無機酸あるいは有機酸の金
属塩が使用できる。
【0009】上記触媒は公知の担体に担持して使用でき
るが、特にシリカに担持した触媒が好適に使用される。
担体に用いられるシリカは、例えば化学便覧、応用化学
編1(丸善1986年発行)256〜258頁に記載の
シリカゲル、コロイダルシリカ、無水シリカ等が使用で
きる。これらのシリカ担体中にアルカリ金属が含まれて
いる場合は、その量を考慮して触媒調整をする必要があ
る。シリカ担体の使用量は、触媒重量に対して20〜8
0重量%、好ましくは40〜70重量%の範囲である。
【0010】本発明の触媒は公知の方法を用いて製造す
ることができる。例えば、V〜Cr〜B〜Mo〜P〜N
aをシリカ担体に担持させた触媒を調整する場合には、
酸化バナジウム及び酸化クロムをシュウ酸に溶かした溶
液に、ホウ酸水溶液及び酢酸ナトリウムを加え、次いで
シリカゾルを加えてスラリー混合物を得る。この場合に
おいて、もし必要ならばホウ酸の溶解助剤を使用しても
よい。ホウ酸の溶解助剤としては、多価アルコール、α
−モノオキシカルボン酸、ジオキシカルボン酸を用い
る。流動層触媒の場合には、この混合物を噴霧乾燥し、
必要に応じ更に110〜150℃で乾燥後、焼成する。
焼成は400〜700℃、好ましくは450〜650℃
で数時間以上、空気を流通しながら実施する。なお、こ
の焼成に先立って200〜400℃において予備焼成す
ることが好ましい。
【0011】本発明に用いられる原料のジアルキルナフ
タレン化合物及びジアルキルテトラリン化合物としては
側鎖にメチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基
を2つ含有する化合物であり、例えば、1,5−ジメチ
ルナフタレン、1,5−ジメチルテトラリン、これらの
異性体である1,6−、1,7−、1,8−、2,6
−、2,7−体等が挙げられる。
【0012】本発明において原料アンモニアの使用量を
ジアルキルナフタレン化合物及び/又はジアルキルテト
ラリン化合物に対して20モル倍以上とする。アンモニ
アの使用量が20モル倍よりも少ないとナフタレン環の
酸化、熱分解等が起こりニトリル類の収率が低下する。
また、アンモニアのモル比が高いほどニトリル類の収率
は向上するが、未反応アンモニアの回収及び生産性から
ジアルキルナフタレン化合物あるいはジアルキルテトラ
リン化合物に対して20〜100モル倍、好ましくは2
0〜70モル倍の範囲である。
【0013】アンモ酸化のための酸素含有ガスとしては
通常空気が用いられるが、その他不活性希釈剤として窒
素、二酸化炭素、ヘリウム、水蒸気及び反応に不活性な
有機化合物としてベンゼン等で希釈して用いることもで
きる。本発明における酸素使用量はジアルキルナフタレ
ン化合物及び/又はジアルキルテトラリン化合物に対し
て20モル倍以上である。これより少ないと中間体であ
るモノシアノ化合物が生成し、かつ触媒活性の経時的な
低下をおこすため、デコーキング操作、すなわちジアル
キルナフタレン化合物及び/又はジアルキルテトラリン
化合物を供給せずに酸素含有ガスのみを供給し、触媒の
再生を行う操作が必要となる。また、酸素量が多すぎる
と燃焼反応が優先的に起こり収率の低下を起こす。燃焼
反応は反応温度、触媒組成により変化するため酸素量の
上限は一概に決められないが爆発範囲を考慮すると50
モル倍程度である。
【0014】アンモ酸化の反応温度は300〜500℃
であり、好ましくは330〜470℃の範囲である。こ
れより反応温度が低いと転化率が低く、一方これより高
いと二酸化炭素、シアン化水素等の生成が増加し目的生
成物の収率が低下する。反応圧力は、通常常圧で行われ
るが、必要に応じて加圧又は減圧で実施できる。反応ガ
スと触媒との接触時間は、原料の種類、原料、空気及び
アンモニアの仕込み組成、反応温度等によって異なる
が、通常0.5〜30秒の範囲である。反応生成物の捕
集は、公知の方法、例えば、生成物が析出するに十分な
温度まで冷却し捕集する方法、水その他適当な溶媒など
で反応生成ガスを洗浄、捕集する方法などが使用され
る。
【0015】
【実施例】以下に実施例および比較例により本発明を更
に具体的に説明する。但し、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。
【0016】実施例1 (触媒調整)五酸化バナジウムV25229gに水50
0mlを加え、80〜90℃に加熱し、よく攪拌しなが
らシュウ酸477gを加え溶解する。また、シュウ酸9
63gに水400mlを加え50〜60℃に加熱し、こ
れに無水クロム酸CrO3252gを水200mlに加
えた溶液を良く攪拌しながら加え溶解する。こうして得
られたシュウ酸バナジルの溶液にシュウ酸クロムの溶液
を50〜60℃にて混合し、バナジウムクロム溶液を得
る。この溶液にリンモリブデン酸H3(PMo1240
・20H2O41.1gを水200mlに溶解して加
え、更に、酢酸カリウムCH3COOK1.0gを水1
00mlに溶解して加える。次いで30%重量水性シリ
カゾル1660gを加える。このスラリー溶液にホウ酸
3BO378gを加えてよく混合し、液量が約3800
gになるまで加熱、濃縮する。この触媒溶液を入口温度
250℃、出口温度130℃に保ちながら噴霧乾燥し
た。その後、550℃で8時間空気気流下焼成した。こ
の触媒には、原子比でV:Cr:B:Mo:P:Kが
1.0:1.0:0.5:0.075:0.006:
0.004の割合で含有され、その触媒濃度は50重量
%である。
【0017】(アンモ酸化)抵抗発熱体にて加熱された
内径23mmの反応器にこの触媒40mlを充填し、
1,5−ジメチルナフタレン0.5vol%、アンモニ
ア25.1vol%、空気74.4vol%よりなるガ
スを430℃において、空時速度SVを1300hr-1
の条件で流動接触反応させた。尚、原料1,5−ジメチ
ルナフタレンに対するアンモニアの量はモル比で50、
酸素の量はモル比で30である。この結果、反応開始か
ら2時間後における1,5−ジメチルナフタレンの転化
率は100mol%、1,5−ジメチルナフタレンに対
する1,5−ジシアノナフタレンの収率は49.4mo
l%であり、54時間後では転化率100mol%、収
率49.0mol%であった。また、中間体であるモノ
メチルモノシアノナフタレンの生成は見られなかった。
【0018】実施例2 実施例1と同様の触媒および反応器を用い、1,5−ジ
メチルテトラリン0.5vol%、アンモニア25.1
vol%、空気74.4vol%よりなるガスを430
℃において、空時速度SVを1300hr-1の条件で流
動接触反応させた。尚、原料1,5−ジメチルテトラリ
ンに対するアンモニアの量はモル比で50、酸素の量は
モル比で30である。この結果、反応開始から2時間後
における1,5−ジメチルテトラリンの転化率は100
mol%、1,5−ジメチルテトラリンに対する1,5
−ジシアノナフタレンの収率は36.8mol%であ
り、50時間後では転化率100mol%、収率37.
5mol%であった。
【0019】実施例3 (触媒調整)濃硝酸700mlに水900mlを加え5
0〜60℃に加熱し、これに電解鉄92g少しずつ加え
ながら溶解する。そこに、20wt%水性シリカゾル1
460gを加える。その後、三酸化二アンチモン359
g及びホウ酸H3BO339gを加えてよく混合し、更
に、酢酸カリウムCH3COOK2.53gを水100
mlに溶解して加える。その混合液を15%アンモニア
水でpHを2に調整した後、100℃、3時間の熟成を
行った。このスラリー溶液に硝酸クロム・9水和物Cr
(NO33・9H2O33gを水400mlで溶解させ
たクロム溶液を加えスラリーを調整した。一方、五酸化
バナジウムV2560gに水130mlを加え、80〜
90℃に加熱し、よく攪拌しながらシュウ酸125gを
加え溶解し、シュウ酸バナジル溶液を調整した。この触
媒溶液を入口温度250℃、出口温度130℃に保ちな
がら噴霧乾燥した。噴霧乾燥した触媒は130℃の乾燥
器で12時間乾燥後、400℃で0.5時間仮焼成し、
その後、800℃で8時間空気気流下焼成した。この触
媒の原子比はFe:Sb:V:Cr:B:K=1.0:
1.5:0.4:0.5:0.77:0.031の割合
で含有され、その触媒濃度は50wt%である。
【0020】(アンモ酸化)上記により調整した触媒を
用い実施例1と同様の反応器にて、1,5−ジメチルナ
フタレン0.5vol%、アンモニア25.1vol
%、空気74.4vol%よりなるガスを430℃にお
いて、空時速度SVを1300hr-1の条件で流動接触
反応させた。尚、原料1,5−ジメチルナフタレンに対
するアンモニアの量はモル比で50、酸素の量はモル比
で30である。この結果、反応開始から2時間後におけ
る1,5−ジメチルナフタレンの転化率は100mol
%、1,5−ジメチルナフタレンに対する1,5−ジシ
アノナフタレンの収率は42.2mol%であり、50
時間後では転化率100mol%、収率41.7mol
%であった。
【0021】比較例1 実施例1と同様の触媒および反応器を用い、1,5−ジ
メチルナフタレン0.83vol%、アンモニア41.
9vol%、空気57.3vol%よりなるガスを43
0℃において、空時速度SVを770hr-1の条件で流
動接触反応させた。尚、原料1,5−ジメチルナフタレ
ンに対するアンモニアの量はモル比で50、酸素の量は
モル比で13.8である。この結果、反応開始から2時
間後における1,5−ジメチルナフタレンの転化率は9
9.7mol%、1,5−ジメチルナフタレンに対する
1,5−ジシアノナフタレンの収率は40.7mol%
であり、5時間後では転化率98.4mol%、収率3
5.3mol%、7時間後では転化率97.2mol
%、収率26.3mol%であった。また、中間体であ
るモノメチルモノシアノナフタレンの収率は反応開始か
ら2時間後で4.6mol%、5時間後で5.9mol
%、7時間後で6.3mol%であった。
【0022】比較例2 実施例1と同様の触媒および反応器を用い、1,5−ジ
メチルナフタレン0.58vol%、アンモニア5.8
vol%、空気93.6vol%よりなるガスを430
℃において、空時速度SVを1070hr-1の条件で流
動接触反応させた。尚、原料1,5−ジメチルナフタレ
ンに対するアンモニアの量はモル比で10、酸素の量は
モル比で32である。この結果、反応開始から2時間後
における1,5−ジメチルナフタレンの転化率は100
mol%、1,5−ジメチルナフタレンに対する1,5
−ジシアノナフタレンの収率は7.2mol%であっ
た。
【0023】比較例3 実施例1と同様の触媒および反応器を用い、1,5−ジ
メチルテトラリン0.83vol%、アンモニア41.
9vol%、空気57.3vol%よりなるガスを43
0℃において、空時速度SVを770hr-1の条件で流
動接触反応させた。尚、原料1,5−ジメチルテトラリ
ンに対するアンモニアの量はモル比で50、酸素の量は
モル比で13.8である。この結果、反応開始から2時
間後における1,5−ジメチルテトラリンの転化率は9
9.5mol%、1,5−ジメチルテトラリンに対する
1,5−ジシアノナフタレンの収率は33.6mol%
であり、5時間後では転化率97.6mol%、収率2
2.9mol%、7時間後では転化率94.2mol
%、収率15.1mol%であった。また、中間体であ
るモノメチルモノシアノナフタレンの収率は反応開始か
ら2時間後で3.8mol%、5時間後で6.3mol
%、7時間後で9.0mol%であった。
【0024】比較例4 実施例3と同様の触媒および反応器を用い、1,5−ジ
メチルテトラリン0.83vol%、アンモニア41.
9vol%、空気57.3vol%よりなるガスを43
0℃において、空時速度SVを770hr-1の条件で流
動接触反応させた。尚、原料1,5−ジメチルナフタレ
ンに対するアンモニアの量はモル比で50、酸素の量は
モル比で13.8である。この結果、反応開始から2時
間後における1,5−ジメチルナフタレンの転化率は9
9.5mol%、1,5−ジメチルナフタレンに対する
1,5−ジシアノナフタレンの収率は40.2mol%
であり、5時間後では転化率98.0mol%、収率3
5.5mol%、7時間後では転化率96.8mol
%、収率28.3mol%であった。また、中間体であ
るモノメチルモノシアノナフタレンの収率は反応開始か
ら2時間後で4.8mol%、5時間後で6.1mol
%、7時間後で7.2mol%であった。
【0025】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明によりジアルキルナフタレン化合物やジアルキルテ
トラリン化合物から対応するナフタレンジニトリル類を
経時的な収率低下を引き起こすことなく高収率で製造す
ることができる。従って本発明によりナフタレンジニト
リル類を工業的に有利に製造できるようになり、本発明
の工業的意義は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC54 BA06 BA08 BA09 BA10 BA11 BA12 BA13 BA14 BA19 BA20 BA21 BA30 BA31 BA35 BA55 BC31 BE14 BE30 QN24 4H039 CA70 CD10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジアルキルナフタレン化合物及び/又はジ
    アルキルテトラリン化合物とアンモニア及び酸素を含む
    混合ガスを接触反応させてニトリル化合物を合成するに
    際し、V、Mo及びFeから選ばれる一種以上の金属酸
    化物を含む触媒を使用し、ジアルキルナフタレン化合物
    及び/又はジアルキルテトラリン化合物に対して20モ
    ル倍以上のアンモニアと20モル倍以上の酸素を用いる
    ことを特徴とするナフタレンジニトリル類の製造方法。
  2. 【請求項2】触媒が(1) V、Mo及びFeから選ばれる
    一種以上と(2)Mg、Ca、Ba、La、Ti、Zr、
    Cr、W、Co、Ni、B、Al、Ge、Sn、Pb、
    P、Sb、Bi及びアルカリ金属よりなる群から選ばれ
    た少なくとも一種の元素を含有する金属酸化物をシリカ
    に担持させた触媒である請求項1に記載のナフタレンジ
    ニトリル類の製造方法。
  3. 【請求項3】V、Cr、B、MoおよびPの金属化合物
    とアルカリ金属をシリカに担持させた触媒を用いる請求
    項1に記載のナフタレンジニトリル類の製造方法。
JP32094499A 1999-11-11 1999-11-11 ナフタレンジニトリル類の製造方法 Pending JP2001139538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32094499A JP2001139538A (ja) 1999-11-11 1999-11-11 ナフタレンジニトリル類の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32094499A JP2001139538A (ja) 1999-11-11 1999-11-11 ナフタレンジニトリル類の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001139538A true JP2001139538A (ja) 2001-05-22

Family

ID=18127039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32094499A Pending JP2001139538A (ja) 1999-11-11 1999-11-11 ナフタレンジニトリル類の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001139538A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07232071A (ja) アルカンよりニトリルを製造するための触媒
JPH02257A (ja) ニトリルの製造法
US4985581A (en) Catalyst and process for producing aromatic nitriles
US6284893B2 (en) Process for producing nitrile compounds
JP4240162B2 (ja) ニトリル化合物の製造方法および製造用触媒
US6107510A (en) Process for producing nitrile compound and catalyst used therefor
JP3156734B2 (ja) ニトリル化合物の製造法および製造用触媒
JPH09316023A (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法
JPH11114418A (ja) イソブタンの気相接触酸化反応用触媒およびこれを用いてなるアルケンおよび/または含酸素化合物の製造方法
JP4386155B2 (ja) 芳香族ニトリルまたは複素環ニトリルの製造法
JPH0971561A (ja) ジシアノベンゼンの製造法
JP4114019B2 (ja) ニトリル化合物の製造方法および製造用触媒
JPS5838424B2 (ja) オレフイン アンモニア オヨビ サンソカラフホウワニトリルオ セイゾウスルセツシヨクホウ
JP2001139538A (ja) ナフタレンジニトリル類の製造方法
JP4380866B2 (ja) ニトリル化合物の製造法
EP0525367A1 (en) Catalyst and process for producing nitrile compounds
JP3431032B2 (ja) ナフタレンニトリル類の製造法
JP2933114B2 (ja) ナフタレンニトリル類の製造法
JP3487516B2 (ja) フェノキシ置換ベンゾニトリルの製造法
JPH07215925A (ja) ニトリルの製造法
JP3894986B2 (ja) アンモ酸化触媒およびそれを用いたニトリルの製造方法
JP2000001464A (ja) アルカンからニトリルを製造する方法
JPH07215926A (ja) ニトリルの製造法
JP2001335552A (ja) 選択的部分アンモ酸化方法および触媒
JP2000117103A (ja) アルカンを酸化するための触媒

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090603

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091110