JPH07215926A - ニトリルの製造法 - Google Patents

ニトリルの製造法

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JPH07215926A
JPH07215926A JP6075779A JP7577994A JPH07215926A JP H07215926 A JPH07215926 A JP H07215926A JP 6075779 A JP6075779 A JP 6075779A JP 7577994 A JP7577994 A JP 7577994A JP H07215926 A JPH07215926 A JP H07215926A
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JP
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alkane
gas
catalyst
ammonia
water
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JP6075779A
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Takashi Ushikubo
孝 牛窪
Hiroshi Inumaru
啓 犬丸
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルカンを、下記式(1)で表わされる触媒
の存在下、アンモニアと気相接触酸化反応させることを
特徴とするニトリルの製造法。 【化1】MoaTebcdn (1) (式(1)において、XはAl,ZrおよびTiの中か
ら選ばれた少なくとも1以上の元素であり、Yはアルカ
リ金属,アルカリ土類金属,Ni,Co,Fe,Ce,
V,Nb,Ta,W,Mn,Ru,Rh,Pd,Pt,
Sb,Bi,B,In,La,P,Cr,Sn,Pbお
よびCuの中から選ばれた少なくとも1以上の元素を表
わし、aを1とするとき b=0.01〜10 c=0〜100 d=0〜10 であり、また、nは他の元素の酸化状態により決定され
る。) 【効果】 アルカンを原料として、反応系にハロゲン化
物や水等を存在させることなく、かつ、アンモニアに対
してアルカンを過剰に用いることなしに高い収率で目的
とするニトリルを製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はニトリルの製造法に関す
るものである。詳しくは、アルカンを原料とする改良さ
れたニトリルの製造法に関するものである。アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル等のニトリル類は、繊維、
合成樹脂、合成ゴム等の重要な中間体として工業的に製
造されている。
【0002】
【従来の技術】アクリロニトリル、メタクリロニトリル
等のニトリル類の製造法としては、従来、プロピレン、
イソブテン等のオレフィンを、触媒の存在下でアンモニ
アおよび酸素と気相において高温で接触反応させる方法
が最も一般的な方法として知られている。
【0003】一方、プロパンとプロピレンとの間の価格
差、あるいは、イソブタンとイソブテンとの間の価格差
のために、プロパン、イソブタン等の低級アルカンを出
発原料とし、触媒の存在下でアンモニアおよび酸素と気
相で接触反応させる、いわゆるアンモ酸化反応法により
アクリロニトリル、メタクリロニトリルを製造する方法
の開発に関心が高まっている。
【0004】これらの触媒の報告例は、主にモリブデン
(Mo)を含むものと含まないものに大別される。Mo
を必須成分として含まないものとしては、V−Sb−O
系触媒(特開昭47−33783号、特公昭50−23
016号、特開平1−268668号、特開平2−18
0637号)、Sb−U−V−Ni−O系触媒(特公昭
47−14371号)、Sb−Sn−O系触媒(特公昭
50−28940号)、V−Sb−W−P−O系触媒
(特開平2−95439号)、などが報告されている。
【0005】一方、Moを含む系としては、Mo−Bi
−P−O系触媒(特開昭48−16887号)、V−S
b−W−O系酸化物とBi−Ce−Mo−W−O系酸化
物を機械的に混合して得た触媒(特開昭64−3805
1号)、Ag−Bi−V−Mo−O系触媒(特開平3−
58961号)、Sn−V−Mo−Bi−P−O系触媒
(特開平4−247060号)、Mo−Cr−Te−O
系(US5,171,876)、Mo−V−Te−Nb
−O系触媒(特開平2−257号)、MoとMn、Co
などの元素との複合酸化物触媒(特開平5−19434
7)、などが報告されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法はいずれも目的とするニトリル類の収率が十分満足
できるものではない。また、一般に500℃前後ないし
はそれ以上の極めて高い反応温度を必要とするため、反
応器の材質、製造コスト等の面で有利ではない。更に、
ニトリル類の収率を向上させるために、反応系に少量の
有機ハロゲン化物、無機ハロゲン化物、イオウ化合物、
または水を添加する方法等が試みられているが、前三者
は反応装置の腐食の問題があり、また、水は副反応によ
る副生物の生成とその処理等の問題があり、いずれも工
業的実施上難点がある。
【0007】一方、反応原料ガスの組成において、アル
カンをアンモニアに対し過剰に使用する例がある。この
場合、アルカンからのニトリルのワンパスでの収率は原
理的に供給ガス中のアンモニア/アルカン比以上になら
ないため、工業的に実施するためには反応器から出てき
た未反応のアルカンを分離し再使用する必要があり、設
備の複雑化、設備費の増大をもたらし経済的に著しく不
利である。また、反応器内への窒素ガスの蓄積を避ける
ため、酸素源として安価な空気が使えず、高価な純酸素
を用いる必要がある。このように、アルカンを過剰に反
応器に供給し未反応アルカンを分離再使用する方法は、
設備費、原料費の両方において不利であり、工業的実施
に適さない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、アルカン
を原料とするニトリルの製造法において、新規触媒とし
て種々の金属酸化物について鋭意検討した結果、Mo−
Te−X−Y−O系酸化物(X、Yは1種または複数種
の特定元素を表わす。)の存在下、アルカンをアンモニ
アと気相接触反応させることにより、反応系にハロゲン
化物等を存在させることなく、かつ、アルカンをアンモ
ニアに対し過剰に用いることなく、高い収率で目的とす
るニトリルを製造し得ることを見い出し、本発明に到達
したものである。
【0009】すなわち、本発明の要旨は、アルカンを、
下記式(1)で表わされる触媒の存在下、アンモニアと
気相接触酸化反応させることを特徴とするニトリルの製
造法製造法に存する。
【0010】
【化2】MoaTebcdn (1) (式(1)において、XはAl,ZrおよびTiの中か
ら選ばれた少なくとも1以上の元素であり、Yはアルカ
リ金属,アルカリ土類金属,Ni,Co,Fe,Ce,
V,Nb,Ta,W,Mn,Ru,Rh,Pd,Pt,
Sb,Bi,B,In,La,P,Cr,Sn,Pbお
よびCuの中から選ばれた少なくとも1以上の元素を表
わし、aを1とするとき b=0.01〜10 c=0〜100 d=0〜10 であり、また、nは他の元素の酸化状態により決定され
る。) 以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明における上述の(1)式の複合酸化
物は、構成元素としてモリブデン(Mo)およびテルル
(Te)を基本成分とし、更に特定の任意成分と複合化
することにより優れた触媒性能を実現している。(1)
式のYとしては上記の元素が用いられるが、好ましく
は、Ni,Co,Fe,Ce,W,Pd,Bi,Sb,
In,Mg,Sn,Pb,Crであり、特に好ましく
は、Ni,Co,Fe,Ce,W,Bi,Sb,Snで
ある。また、式(1)の係数として、a=1とすると
き、好ましくはb=0.01〜5、c=0〜20、d=
0〜2、特に好ましくはb=0.1〜1、c=0〜1
0、d=0〜1、かつ、c+d>0である。
【0012】複合酸化物の調製方法は、例えば、次のよ
うである。MoaTebAlcnの場合、所定量のパラモ
リブデン酸アンモニウムを含む水溶液に、テルル酸、硝
酸アルミニウムを各々の金属元素の原子比が所定の割合
となるような量比で順次添加し、蒸発乾固法、噴霧乾燥
法、真空乾燥法等で乾燥させ、最後に、残った乾燥物
を、通常200〜900℃、好ましくは400〜750
℃の温度で、通常0.5〜30時間、好ましくは1〜1
0時間、焼成して目的の複合酸化物とする。焼成方法に
ついては、酸素雰囲気中で行なう方法が最も一般的であ
るが、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気
中、または真空中で実施してもよい。
【0013】なお、上記の複合酸化物の原料は前述した
ものに限定されるのではない。パラモリブデン酸アンモ
ニウムの代わりに例えばMoO3 ,MoCl5 等を使用
することができ、テルル酸の代わりにTeO2 等が使用
され、硝酸アルミニウムの代わりに、酢酸アルミニウ
ム、シュウ酸アルミニウム、水酸化アルミニウム等を使
用することもできる。このようにして得られた実験式
(1)により表わされる複合酸化物は、これ単独でも固
体触媒として用いられるが、周知の担体、例えば、シリ
カ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、ニオビア、アル
ミノシリケ−ト、珪藻土などと共に使用することもでき
る。この場合、担体は実験式(1)により表わされる複
合酸化物を調製する際に使用してもよい。また、担体成
分をゾルの形で添加したり、触媒調製過程に担体成分を
生成する原料の形で加えることもできる。以上を触媒と
して使用する場合は、そのままでもよいが、通常、反応
の規模、方式により適宜の形状および粒径に成型され
る。
【0014】本発明の方法は、以上の複合酸化物触媒の
存在下で、アルカンをアンモニアと気相接触酸化反応さ
せることによりニトリルを製造するものである。本発明
において原料のアルカンとしては、特に限られるもので
はなく、例えば、メタン、エタン、プロパン、n−ブタ
ン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等が挙
げられるが、得られるニトリルの工業的用途を考慮する
と、炭素数1〜4の低級アルカン、特にプロパン、イソ
ブタン、n−ブタンを用いるのがよい。なお、上記のア
ルカン中に少量のアルケンが含有されていても何ら支障
はない。本発明の気相接触酸化反応の機構の詳細は明ら
かではないが、上述の触媒中に存在する酸素原子、ある
いは供給ガス中に存在させる分子状酸素によって行なわ
れると考えられる。供給ガス中に分子状酸素を存在させ
る場合、分子状酸素は純酸素ガスでもよいが、特に純度
は要求されないので、一般には空気のような酸素含有ガ
スを使用するのが経済的である。また、場合によって
は、窒素、アルゴン、ヘリウム、二酸化炭素、水蒸気な
どの反応にガスにより供給ガスを希釈することも可能で
ある。供給ガスとしては、通常、アルカン、アンモニア
と酸素含有ガスの混合ガスを使用するが、アルカンとア
ンモニアの混合ガスと酸素含有ガスとを交互に供給して
もよい。
【0015】反応器方式は固定床、流動層等いずれも採
用できるが、発熱反応であるため、流動層方式の方が反
応温度の制御が容易である。供給ガス中のアルカンに対
するアンモニア、酸素の供給する割合は原料のアルカン
によって異なるが、例えば、プロパンよりアクリロニト
リルを得る反応を実施する際には、酸素/アルカンのモ
ル比が、下限で通常1.0以上、好ましくは1.2以
上、更に好ましくは1.5以上であり、上限で通常10
以下、好ましくは6以下、特に好ましくは4以下の範囲
である場合に高いアクリロニトリルの選択率を示す。ま
た、アンモニア/アルカンのモル比は、下限で通常0.
4以上、好ましくは0.5以上、特に好ましくは0.7
以上であり、上限で通常5以下、好ましくは3以下、特
に好ましくは2以下の範囲が好適である。以上の供給ガ
ス組成は、未反応アルカンを再使用しない、ワンパス型
の反応器において、アルカンの転化率が高い条件で反応
を行うのに適したガス組成である。アルカンを酸素、ア
ンモニアに対し過剰に供給する方法も提案されている
が、未反応アルカンを分離再使用する必要から設備が複
雑化し、かつ酸素源として高価な純酸素を使用する必要
があり、工業的実施には著しく不利である。本発明では
高いアルカンの転化率においてもニトリルの選択率、収
率が高いので、上記のような組成の供給ガスを用いるこ
とができる。
【0016】なお、アルカン、アンモニアに対して、分
子状酸素の量が化学量論比より少ない組成の供給ガスを
用いて気相接触反応させる場合は、反応帯域より触媒の
一部を適宜、抜き出して、該触媒を酸化再生器に送り込
み、再生後、触媒を反応帯域に再供給する方法が好まし
い。触媒の再生方法としては、触媒を、酸素、空気等の
酸化性ガスを再生器内の触媒に対して、通常300〜6
00℃で流通させる方法が例示される。本発明方法で得
られる触媒を用いる場合、通常300〜650℃で実施
することができ、好ましくは400〜500℃である。
また、気相反応におけるガス空間速度SVは、通常50
〜5000h-1で実施される。
【0017】
【実施例】以下、本発明を、実施例を挙げてさらに詳細
に説明するが、本発明はその要旨を超えないかぎりこれ
らの実施例に限定されるものではない。なお、以下の実
施例における転化率(%)、選択率(%)および収率
(%)は、各々次式で示される。
【0018】
【数1】アルカンの転化率(%)=(消費アルカンのモ
ル数/供給アルカンのモル数)×100 目的ニトリルの選択率(%)=(生成目的ニトリルのモ
ル数/消費アルカンのモル数)×100 目的ニトリルの収率(%)=(生成目的ニトリルのモル
数/供給アルカンのモル数)×100
【0019】実施例1 実験式Mo1Te0.5Al2.8nを有する複合酸化物を次
のように調製した。水100mlにパラモリブデン酸ア
ンモニウム4水塩3.92g、テルル酸2.54gを順
次添加し、更に、水25mlに硝酸アルミニウム9水塩
23.3gを溶解した液をこれに混合した。該混合液を
加熱処理することにより水分を除去し、乾燥物を得た。
この乾燥物を粉砕し、550℃で3時間焼成した。この
触媒を反応器に充填し、プロパン:アンモニア:空気=
1:1.2:15のモル比でガスを供給し、表−1の条
件で気相接触反応を行なった。結果を表−1に示す。
【0020】実施例2 実験式Mo1Te0.5Zr2.8n を有する複合酸化物を
次のように調製した。水100mlにパラモリブデン酸
アンモニウム4水塩7.83g、テルル酸5.09g、
さらに、硝酸ジルコニウム2水塩33.2gをを順次混
合した。該混合液を加熱処理することにより水分を除去
し、乾燥物を得た。この乾燥物を粉砕し、550℃で3
時間焼成した。この触媒を反応器に充填し、実施例1と
同じ組成のガスを供給し、気相接触反応を行なった。結
果を表−1に示す。
【0021】実施例3 実験式Mo1Te0.5Al4.0Fe0.2n を有する複合酸
化物を次のように調製した。水200mlにパラモリブ
デン酸アンモニウム4水塩6.45g、テルル酸4.1
8g、硝酸鉄9水塩2.95gを順次添加した。更に、
水30mlに硝酸アルミニウム9水塩54.8gを溶か
した溶液をこれに混合した。この溶液を加熱処理するこ
とにより水分を除去し、固体を得た。この固体を粉砕
し、610℃で3時間焼成した。この触媒を反応器に充
填し、実施例1と同じ組成のガスを供給し、気相接触反
応を行なった。結果を表−1に示す。
【0022】実施例4 実験式Mo1Te0.5Al8.0nを有する複合酸化物を次
のように調製した。水200mlにパラモリブデン酸ア
ンモニウム4水塩6.45g、テルル酸4.18gを順
次添加し、更に、水100mlに硝酸アルミニウム9水
塩109.5gを溶解した液をこれに混合した。該混合
液を加熱処理することにより水分を除去し、乾燥物を得
た。この乾燥物を粉砕し、650℃で3時間焼成した。
この触媒を反応器に充填し、実施例1と同じ組成のガス
を供給し、気相接触反応を行なった。結果を表−1に示
す。
【0023】実施例5 実験式Mo1Te0.5Al2.8Ni0.5n を有する複合酸
化物を次のように調製した。水200mlにパラモリブ
デン酸アンモニウム4水塩7.83g、テルル酸5.0
9g、硝酸ニッケル6水塩6.45gを順次添加した。
更に、水50mlに硝酸アルミニウム9水塩46.5g
を溶かした溶液をこれに混合した。この溶液を加熱処理
することにより水分を除去し、固体を得た。この固体を
粉砕し、610℃で3時間焼成した。この触媒を反応器
に充填し、実施例1と同じ組成のガスを供給し、気相接
触反応を行なった。結果を表−1に示す。
【0024】実施例6 実験式Mo1Te0.5Al2.8Co5n を有する複合酸化
物を次のように調製した。水200mlにパラモリブデ
ン酸アンモニウム4水塩7.83g、テルル酸5.09
g、硝酸コバルト6水塩6.46gを順次添加した。更
に、水50mlに硝酸アルミニウム9水塩46.5gを
溶かした溶液をこれに混合した。この溶液を加熱処理す
ることにより水分を除去し、固体を得た。この固体を粉
砕し、610℃で3時間焼成した。この触媒を反応器に
充填し、実施例1と同じ組成のガスを供給し、気相接触
反応を行なった。結果を表−1に示す。
【0025】比較例1 実験式Mo1Al4.0nを有する複合酸化物を次のよう
に調製した。水150mlにパラモリブデン酸アンモニ
ウム4水塩7.83g、硝酸アルミニウム9水塩66.
8を順次添加した。この溶液を加熱処理することにより
水分を除去し、固体を得た。この固体を粉砕し、610
℃で3時間焼成した。この触媒を反応器に充填し、実施
例1と同じ組成のガスを供給し、気相接触反応を行なっ
た。結果を表−1に示す。
【0026】比較例2 実験式Mo1Al2.8Ni0.2n を有する複合酸化物を
次のように調製した。水100mlにパラモリブデン酸
アンモニウム4水塩3.92g、テルル酸5.09g、
硝酸アルミニウム9水塩23.3g及び硝酸ニッケル6
水塩1.29gを順次添加した。この溶液を加熱処理す
ることにより水分を除去し、固体を得た。この固体を粉
砕し、600℃で2時間焼成した。この触媒を反応器に
充填し、実施例1と同じ組成のガスを供給し、気相接触
反応を行なった。結果を表−1に示す。
【0027】比較例3 実験式Al4Te0.5n を有する複合酸化物を次のよう
に調製した。水150mlにテルル酸5.09g、硝酸
アルミニウム9水塩66.8gを順次添加した。更に、
水50mlに硝酸アルミニウム9水塩46.5gを溶か
した溶液をこれに混合した。この溶液を加熱処理するこ
とにより水分を除去し、固体を得た。この固体を粉砕
し、610℃で3時間焼成した。この触媒を反応器に充
填し、実施例1と同じ組成のガスを供給し、気相接触反
応を行なった。結果を表−1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明の方法によれば、アルカンを原料
として、反応系にハロゲン化物や水等を存在させること
なく、かつ、アンモニアに対してアルカンを過剰に用い
ることなしに高い収率で目的とするニトリルを製造する
ことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカンを、下記式(1)で表わされる
    触媒の存在下、アンモニアと気相接触酸化反応させるこ
    とを特徴とするニトリルの製造法。 【化1】MoaTebcdn (1) (式(1)において、XはAl,ZrおよびTiの中か
    ら選ばれた少なくとも1以上の元素であり、Yはアルカ
    リ金属,アルカリ土類金属,Ni,Co,Fe,Ce,
    V,Nb,Ta,W,Mn,Ru,Rh,Pd,Pt,
    Sb,Bi,B,In,La,P,Cr,Sn,Pbお
    よびCuの中から選ばれた少なくとも1以上の元素を表
    わし、 aを1とするとき b=0.01〜10 c=0〜100 d=0〜10 であり、また、nは他の元素の酸化状態により決定され
    る。)
  2. 【請求項2】 供給ガスの組成が、アンモニア/アルカ
    ンのモル比が0.4〜5、酸素/アルカンのモル比が
    1.0〜10であることを特徴とする請求項1のニトリ
    ルの製造法。
JP6075779A 1993-12-09 1994-04-14 ニトリルの製造法 Pending JPH07215926A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5907052A (en) * 1997-08-11 1999-05-25 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Process for producing acrylonitrile or methacrylonitrile from propane or isobutane by ammoxidation
US6475948B1 (en) 1999-09-09 2002-11-05 Japan Science And Technology Corporation Sb-Re composite oxide catalyst ammoxidation

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