JP2001139447A - 水溶性i型コラーゲンおよびビタミンc誘導体を配合した皮膚化粧料 - Google Patents

水溶性i型コラーゲンおよびビタミンc誘導体を配合した皮膚化粧料

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Tadaaki Ozaki
忠明 尾崎
Norio Matsuda
憲雄 松田
Takashi Yoshioka
隆嗣 吉岡
Takayuki Kado
隆之 門
Nobuhiko Sugizaki
允彦 杉崎
Hiroko Oka
裕子 岡
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NIPPON RIKAGAKU YAKUHIN KK
Iwase Cosfa Co Ltd
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NIPPON RIKAGAKU YAKUHIN KK
Iwase Cosfa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水溶性I型コラーゲンとビタミンC誘導体を
安定配合した化粧料を提供する。 【解決手段】水溶性I型コラーゲン;水系溶媒;上記水
溶性I型コラーゲンと、上記水系溶媒と同体積の水との
混合物へ塩基性pH調整剤を添加した場合に、実質的に
透明な溶液を与える量の塩基性pH調整剤;およびビタ
ミンC誘導体を含有する、水溶性I型コラーゲンおよび
ビタミンC誘導体を含有する皮膚化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は幅広いpH領域で水
溶性I型コラーゲン及びビタミンC誘導体を安定配合さ
れてなる皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】コラーゲン誘導体は構造たんぱく質と呼
ばれ、細胞の周囲組織すなわち細胞間マトリックスの主
成分であり、特に真皮、腱、血管などをはじめとする結
合組織、また骨、歯などの硬組織中には高い割合で存在
し、哺乳類の場合全たんぱく質の1/3ほど存在する成分
である。
【0003】従来より、各種化粧料にコラーゲン誘導体
を添加する事が試みられている。一般にコラーゲン誘導
体は、化粧料へ配合した際に皮膚に対して潤い向上効
果、保護効果、繊維芽細胞増殖効果を有する成分であ
る。コラーゲン誘導体は、即効的に作用するため非常に
利用価値が高い。
【0004】しかし、コラーゲン誘導体の1つである水
溶性I型コラーゲンを化粧品へ配合しようとした場合、
基礎化粧料で汎用される中性付近のpH領域で不溶の繊
維を形成して安定に配合できないため、本来の機能を発
揮しないことが知られている。よって、例えばクリア系
の製剤を調製する際に所望の幅広いpH領域で透明性の
高いものを得ることができない、併用できる材料が限定
される、長期的な安定性が悪いなど、水溶性I型コラー
ゲンを配合した化粧料には多くの制約がある。これらコ
ラーゲン誘導体の欠点を克服するために、コラーゲンを
サクシニル化及びミリスチル化する等の化学修飾を行っ
たものも存在するが、弱酸性の製品に限定され、幅広い
pH領域の最終製品を得ることができるものは知られて
いない。
【0005】一方、ビタミンC誘導体は、メラニン生成
抑制作用、コラーゲン合成促進作用、繊維芽細胞増殖作
用などの多くの薬理、生理作用を持つことが知られてお
り、様々な化粧料に配合されている。しかしながら現状
では、水溶性I型コラーゲンとビタミンC誘導体が幅広
いpH領域で安定に配合され、皮膚に対する潤い向上効
果、保護効果、繊維芽細胞増殖効果等の水溶性I型コラ
ーゲンの機能およびメラニン生成抑制作用、コラーゲン
合成促進作用などビタミンC誘導体の機能を十分に発揮
し得る化粧料は見出されていないのが実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術で達
成できなかった幅広いpH範囲で、水溶性I型コラーゲ
ンとビタミンC誘導体とが安定に配合された化粧料を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、水溶性I
型コラーゲン、水系溶媒、上記水溶性I型コラーゲン
と、上記水系溶媒と同体積の水との混合物へ塩基性pH
調整剤を添加した場合に、実質的に透明な溶液を与える
量の塩基性pH調整剤、およびアスコルビン酸ナトリウ
ム、L−アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、リ
ン酸L−アスコルビルマグネシウム、リン酸L−アスコ
ルビルナトリウム、L−アスコルビン酸のグルコース配
糖体、L−アスコルビン酸のオリゴ糖配糖体、ジパルミ
チン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、テト
ラ−2−ヘキシルデカン酸アスコルビル、L−アスコル
ビン酸ステアリン酸エステル、ステアリン酸アスコルビ
ルから選ばれる1種または2種以上のビタミンC誘導
体、を含有する、水溶性I型コラーゲンおよびビタミン
C誘導体を含有する皮膚化粧料を提供する。
【0008】本発明の化粧料は、好ましくは水溶性I型
コラーゲンを0.0001〜1.68重量%、塩基性pH調整剤を
0.1〜4.5重量%、およびビタミンC誘導体を0.01〜10重
量%含有する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の化粧料に用いる水溶性I
型コラーゲンとしては、特に限定的ではないが、鶏由
来、牛、豚、魚類由来のものが例示され、市販のもの、
従来知られてる方法によって調製されたものいずれも好
適に用いられる。
【0010】特に好ましいのは鶏由来のコラーゲンであ
り、例えば商品名アテロヘロゲン(メディコール社製)
が好適に用いられる。これは、平均分子量約30万であ
り、以下の製法によって調製されるものである:鶏足部
100kgを裁断、破砕し、1M酢酸600Lを加えて室温で2
4時間攪拌後、精製水500Lを加えて4℃で48時間さらに
攪拌する。静置後、コラーゲンを含む中間層を採取し、
0.5M酢酸600Lを加えてフィルターで濾過する。この液
にペプシンを加え、48時間攪拌することにより、テロペ
プチド部を切断する。塩化ナトリウムを加えてコラーゲ
ンを析出させ、遠心分離により分取する工程を繰り返し
て、精製する。この液に精製水を加えた後、膜を用いて
濃縮、精製し、コラーゲン水溶液(コラーゲン含有量1.5
重量%)100Lが得られる。
【0011】こうして得られる鶏由来の水溶性I型コラ
ーゲンは、合成薬品を一切使用せず、さらに酸や塩基ま
たは熱等の前処置をしないで抽出し、酵素反応や精製工
程等すべての工程が4℃で行われている製法に特徴があ
る。この鶏由来の水溶性コラーゲンはサクシニル化、ミ
リスチル化等の化学修飾していない水溶性I型コラーゲ
ン誘導体であり、等電点は5.0付近である。
【0012】化粧料中の水溶性I型コラーゲンの量は、
皮膚に対する潤い向上効果、保護効果、繊維芽細胞増殖
効果という点から用いる形態によらずコラーゲン含量と
して0.0001重量%以上、好ましくは0.001重量%以上で
ある。また、皮膚化粧料を使用した際の感触を考慮する
とコラーゲン含量として1.68重量%以下、好ましくは1.
5重量%以下である。
【0013】本発明において「水溶性I型コラーゲン
と、水系溶媒と同体積の水との混合物へ塩基性pH調整
剤を添加した場合に、実質的に透明な溶液を与える量の
塩基性pH調整剤」とは、予め定めた量の水溶性I型コ
ラーゲンを水と混合し、次いで塩基性pH調整剤をこの
混合物に徐々に添加していった際に、実質的に透明な溶
液を得るのに必要な量の塩基性pH調整剤の量をいう。
通常、水とコラーゲンを混合した混合物は酸性を呈し、
ここへ少量の塩基性pH調整剤を添加すると、混合液が
一時濁るが、さらに塩基性pH調製剤を添加してゆくと
混合液は再び実質的に透明となり、安定な溶液となる。
つまり一旦濁った後の実質的に透明な溶液を得るのに必
要な塩基性pH調整剤の量である。ここで実質的に透明
な溶液とは、分光光度計により430nmの測定波長にて90
%以上の透過率を示すものをいう。実質的に透明な溶液
となる場合のコラーゲン水溶液のpHは限定的ではない
が、本発明者らによる予備試験により、通常はpH6.5
から8.5、より好ましくは7.0から7.5の間であることが
見出されている。
【0014】塩基性pH調整剤とは、一般の皮膚化粧料
に通常用いられるpH緩衝剤様の作用をする成分のう
ち、酸性であるコラーゲン/水混合物のpHを弱酸性か
ら弱塩基性の範囲に調節することが可能なものである。
クエン酸系緩衝剤、乳酸系緩衝剤、リン酸系緩衝剤、ア
ンモニア系緩衝剤等、特にクエン酸ナトリウム、乳酸ナ
トリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸三ナトリウ
ム、リン酸水素ニナトリウムなどが例示される。pH調
整剤としては、かかる緩衝剤の調整できるpHを考慮
し、適当なものを選べば良い。各種緩衝剤と可能なpH
調節の範囲は、当業者に良く知られている。
【0015】塩基性pH調整剤の量は、コラーゲンを完
全に溶解させることのできるpHを与える量であれば特
に限定されず、コラーゲンの使用量に依存する。典型的
には、水溶性I型コラーゲンを上記の量、0.0001〜1.68
重量%とした場合、塩基性pH調整剤の量は0.1〜4.5重
量%となるが、これに限定されない。
【0016】本発明において用いられるビタミンC誘導
体は、アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸
硫酸エステル二ナトリウム、リン酸L−アスコルビルマ
グネシウム、リン酸L−アスコルビルナトリウム、L−
アスコルビン酸のグルコース配糖体、L−アスコルビン
酸のオリゴ糖配糖体、ジパルミチン酸アスコルビル、パ
ルミチン酸アスコルビル、テトラ−2−ヘキシルデカン
酸アスコルビル、L−アスコルビン酸ステアリン酸エス
テル、ステアリン酸アスコルビルからなる群から選ばれ
る。これらのビタミンC誘導体はメラニン生成抑制作
用、コラーゲン合成促進作用、繊維が細胞増殖作用など
の多くの薬理、生理作用を有する成分である。ビタミン
C誘導体には、水溶性あるいは油溶性のものがあるが、
いずれも本発明の化粧料に好適に配合することができ
る。これらは公知の種々の合成反応によって得られ、生
体内でホスファターゼなどの酵素によって容易にアスコ
ルビン酸に加水分解されてビタミンC活性を示す。上記
のビタミンC誘導体は、単独でまたは2種以上を適宜混
合して用いてもよい。
【0017】化粧料中のビタミンC誘導体の量は、ビタ
ミンCが本来有しているメラニン生成抑制作用、コラーゲ
ン合成促進作用、繊維芽細胞増殖作用などの効果が十分
に発現するようにするという点から0.01重量%以上、好
ましくは0.05重量%以上になり、化粧料を使用した際の
感触を考慮すると10重量%以下、好ましくは5重量%以
下である。
【0018】本発明において、水系溶媒とは、従来から
下記のごとき皮膚化粧料を製造する際の基剤として用い
られる水系の溶媒であれば特に限定されず、水および水
に任意に本発明の組成物の安定性を阻害しない範囲で従
来使用されている材料を添加したものが例示される。
【0019】本発明の水溶性I型コラーゲンおよびビタ
ミンC誘導体を含む皮膚化粧料の最終的なpHは限定的
ではないが、その用途によりpH3〜8.5であることが
好ましい。本発明の皮膚化粧料は、かかるpHを得るた
めに、適当な酸性pH調整剤、例えばクエン酸、乳酸、
リン酸等を、適宜含有していてよい。本発明により、最
終製品のpHが3〜8.5と幅広い範囲でも安定な、水溶性
I型コラーゲンとビタミンC誘導体を配合した化粧料が
提供される。
【0020】本発明の皮膚化粧料は、水系溶媒に、所定
量の水溶性I型コラーゲンおよび上記のごとく予め定め
られる量の塩基性pH調整剤、ビタミンC誘導体および
任意に酸性pH調整剤を混合して得られる。
【0021】これらの成分を混合する際には、いかなる
順序で混合していってもよい。例えば、水溶性I型コラ
ーゲンを水系溶媒と混合し、ここへ塩基性pH調整剤を
添加して、透明なコラーゲン水溶液を得、次いでビタミ
ンC誘導体を添加し、最終的に酸性pH調整剤を用いて
所望のpHに調節する;水溶性I型コラーゲンおよび水
系溶媒を混合し、ここへ予め定められた量の塩基性pH
調整剤および、所望の最終pHとするために必要な酸性
pH調整剤を添加し、最後にビタミンC誘導体を添加す
る;およびビタミンC誘導体を水系溶媒と混合し、ここ
へ予め定められた量の塩基性pH調整剤を添加し、さら
に所望の最終pHとするために必要な酸性pH調整剤を
添加し、最後に水溶性I型コラーゲンを添加するなどの
方法が挙げられる。所望の最終pHとするために必要な
酸性pH調整剤の種類および量は、予備試験により容易
に求めることができる。
【0022】本発明の化粧料は上記例示した順序に限ら
ず各成分をどのような順序で混合しても、水溶性I型コ
ラーゲンおよびビタミンC誘導体が安定配合された化粧
料を提供することができる。
【0023】こうして得られる本発明の水溶性I型コラ
ーゲン、ビタミンC誘導体を含む皮膚化粧料は、所望に
より実質的に透明なものとすることができる。ビタミン
C誘導体として油溶性ビタミンC誘導体を用いる場合に
は、界面活性剤を適宜添加すれば透明なものが得られ
る。水溶性I型コラーゲンおよび上記範囲のビタミンC
以外の化粧料の材料によっては溶液が不透明となる場合
もあり、かかる場合も本発明の範囲に含まれる。こうし
て得られる本発明の皮膚化粧料は、皮膚に対する潤い向
上性が高く、保護効果、繊維芽細胞増殖効果、かつ安定
性にきわめて優れたものである。
【0024】本発明の化粧料は、溶液状、乳化型等の形
態を問わず種々の化粧料、たとえば洗顔料、化粧水、美
容液、乳液、ローション、パック、クリーム等の基礎化
粧料や、シャンプー、リンス、ヘアトニック、ヘアトリ
ートメント等のヘアケア用品に主に適用し得るが、これ
らに限定されるものではない。これら各化粧料の一般的
な処方は当業者に知られており、本発明の水溶性I型コ
ラーゲン、ビタミンC誘導体および塩基性pH調整剤に
よる安定化効果を阻害しない範囲で、これら公知の材料
を適宜含有する水系溶媒を用いればよい。通常の化粧料
に用いられる成分としては、たとえばトリグリセリド、
炭化水素油、シリコーン油、エステル油、ワックス、高
級アルコールなどの油成分;着色剤などの粉体成分;防
腐剤などの化粧料安定化剤;界面活性剤;精製水;保湿
剤;増粘剤;美容成分;香料などが挙げられる。かかる
成分は、本発明の化粧料調製に際してのいずれの時点で
添加してもよく、例えば本発明の成分である水系溶媒に
先に添加する、水溶性I型コラーゲン、ビタミンC誘導
体をそれぞれ配合した溶液を調製した後にこれを添加す
る等の調製方法が挙げられる。
【0025】以下、実施例を参照しつつ、本発明をさら
に詳細に説明する。
【実施例1】水溶性コラーゲン誘導体の各pHでの経時
変化 鶏由来の水溶性I型コラーゲン(商品名アテロヘロゲ
ン、コラーゲン含量1.5重量%(メディコ-ル社製))
を、コラーゲン含量として0.2重量%となるように精製
水で希釈し、クエン酸、クエン酸ナトリウムそしてアル
ギニンを用いてpHを3.0〜7.5に調整した。それぞれの
pH調整品に関して、調製直後〜14日後の状態を観察
し、以下の判定基準に従って状態を評価した。それぞれ
の試験品に関しては、防腐性確保を目的にフェノキシエ
タノールを0.25重量%配合した。また、比較例1として
牛由来のサクシニルアテロコラーゲン液(商品名アテロ
コラーゲンSS、コラーゲン含量1.0重量%(株)高研
製)の各pHにおける安定性を同様にして調べた。
【0026】[判定基準] ○:外観が透明であり、粘性低下等もみられない △:外観はほぼ透明であるが、オリの発生、あるいは粘
性の低下がみられる ×:外観が白濁し、結晶やオリが多く発生しており、粘
性の低下がみられる
【0027】[結果]実施例1、比較例1に示すとおり、
各pHに調整された鶏由来の水溶性I型コラーゲンは、
従来弱酸性pH領域の化粧料に用いられる牛由来のサク
シニルアテロコラーゲン液に比べ、幅広いpH領域にお
いて透明性及び安定な状態が保持されることがわかる。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【実施例2】水溶性コラーゲン誘導体及びビタミンC誘
導体の併用 [試験]実施例1で用いたものと同じ鶏由来の水溶性I
型コラーゲンが、コラーゲン含量として0.2重量%配
合されるよう、ビタミンC誘導体と配合した。表3の処
方に基づき、塩基性pH調整剤であるクエン酸ナトリウ
ムを含有するもの(実施例2)、含まないもの(比較例
2)および比較例1で用いたものと同じ牛由来のサクシ
ニルアテロコラーゲン液を用いたもの(比較例3)の各
化粧料を調製した。それぞれの調製品に関して、調製直
後〜14日後の状態を観察し、以下の判定基準に従って状
態を評価した。
【0031】
【表3】
【0032】[判定基準] (調製直後) ○:外観が透明であり、粘性の低下もみられない △:外観はほぼ透明であるが、粘性の低下がみられる ×:外観が白濁し、結晶やオリが多く発生しており、粘
性の低下がみられる (14日後) ○:外観が透明であり、粘性の低下もみられない △:外観はほぼ透明であるが、着色等がみられる ×:外観が濁り、結晶やオリが多く発生し、着色等がみ
られる
【0033】[結果]以下の表4に示すとおり、鶏由来の
水溶性I型コラーゲンを本発明に記載の通りビタミンC
誘導体と併用することにより、塩基性pH調整剤を含ま
ない比較例2、および牛由来のサクシニルアテロコラー
ゲン液を用いた比較例3と比べ安定性が優れたものを調
製することができる。
【0034】
【表4】 以下、本発明の処方例をいくつか示す。
【0035】
【実施例3】水溶性I型コラーゲン及びビタミンCを配
合したクリーム 調製方法 1)表5中の1〜12を70〜80℃加温溶解し、均一に溶解
させる。…PhaseA 2)13〜18を70〜80℃加温溶解し、均一に溶解させる。
…PhaseB 3)19〜22を室温にて透明溶解させる。…PhaseC 4)PhaseBにPhaseAを加えてホモミキサー
にて十分に均一化し、35℃まで冷却する。 5)PhaseCを加えて、30℃まで十分攪拌冷却す
る。
【0036】
【表5】
【0037】
【実施例4】水溶性I型コラーゲン及びビタミンC誘導
体を配合した化粧水 調製方法 1)表6の2及び3を50℃加温溶解した後1を加え、均
一に溶解させる。 2)4〜10を添加し、均一になるまでよく攪拌する。
【0038】
【表6】
【0039】
【実施例5】水溶性I型コラーゲン及びビタミンCを配
合したエッセンス 調製方法 1)表7の1〜6を室温にて均一に混合する。・・・Pha
seA 2)7〜11を室温にて均一に混合する.…PhaseB 3)12〜16を室温にて均一に溶解させる。…Phase
C 4)PhaseA中にPhaseBを加え可溶化を行
う。…PhaseD 5)PhaseDにPhaseCを加えて十分に均一と
なるまで攪拌する。
【0040】
【表7】
フロントページの続き (72)発明者 松田 憲雄 大阪府大阪市中央区道修町1丁目7番11号 岩瀬コスファ株式会社内 (72)発明者 吉岡 隆嗣 大阪府大阪市中央区道修町1丁目7番11号 岩瀬コスファ株式会社内 (72)発明者 門 隆之 大阪府大阪市中央区道修町1丁目7番11号 岩瀬コスファ株式会社内 (72)発明者 杉崎 允彦 栃木県下都賀郡野木町丸林242−2 (72)発明者 岡 裕子 東京都町田市金森1793−539 Fターム(参考) 4C083 AA112 AB081 AB281 AC022 AC072 AC122 AC231 AC232 AC352 AC392 AC432 AC482 AC582 AD162 AD202 AD332 AD352 AD431 AD432 AD492 AD641 AD642 AD662 BB44 CC04 CC05 DD23 DD31 EE06 EE12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性I型コラーゲン、水系溶媒、上記
    水溶性I型コラーゲンと、上記水系溶媒と同体積の水と
    の混合物へ塩基性pH調整剤を添加した場合に、実質的
    に透明な溶液を与える量の塩基性pH調整剤、およびア
    スコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸硫酸エス
    テル二ナトリウム、リン酸L−アスコルビルマグネシウ
    ム、リン酸L−アスコルビルナトリウム、L−アスコル
    ビン酸のグルコース配糖体、L−アスコルビン酸のオリ
    ゴ糖配糖体、ジパルミチン酸アスコルビル、パルミチン
    酸アスコルビル、テトラ−2−ヘキシルデカン酸アスコ
    ルビル、L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル、ス
    テアリン酸アスコルビルから選ばれる1種または2種以
    上のビタミンC誘導体、を含有する、水溶性I型コラー
    ゲンおよびビタミンC誘導体を含有する皮膚化粧料。
  2. 【請求項2】 最終製品のpHが3.0〜8.5から選択され
    る値である、請求項1記載の皮膚化粧料。
  3. 【請求項3】 水溶性I型コラーゲンが、鶏、牛、豚、
    および魚類由来のものからなる群から選択される、請求
    項1または2記載の皮膚化粧料。
  4. 【請求項4】 水溶性I型コラーゲンが鶏由来のコラー
    ゲンである、請求項3記載の皮膚化粧料。
  5. 【請求項5】 実質的に透明である、請求項1から4いず
    れかに記載の皮膚化粧料。
  6. 【請求項6】 塩基性pH調整剤が、クエン酸系緩衝
    剤、乳酸系緩衝剤、リン酸系緩衝剤、およびアンモニア
    系緩衝剤からなる群から選択される、請求項1から5いず
    れかに記載の化粧料。
  7. 【請求項7】 水溶性I型コラーゲンをコラーゲン含量
    として0.0001〜1.68重量%、塩基性pH調整剤を0.1
    〜4.5重量%含有する、請求項1から6いずれかに記載
    の化粧料。
  8. 【請求項8】 ビタミンC誘導体を0.01〜10重量%を含
    有する、請求項1から7いずれかに記載の化粧料。
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