JP2001138880A - 車両用制動制御装置 - Google Patents

車両用制動制御装置

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JP2001138880A
JP2001138880A JP32103699A JP32103699A JP2001138880A JP 2001138880 A JP2001138880 A JP 2001138880A JP 32103699 A JP32103699 A JP 32103699A JP 32103699 A JP32103699 A JP 32103699A JP 2001138880 A JP2001138880 A JP 2001138880A
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braking control
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直樹 丸古
Hideaki Inoue
秀明 井上
Minoru Tamura
実 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 要制動対象物を検出したときに、自動的に制
動制御を行う自動制動制御手段及び運転者の制動操作に
先立って運転者に違和感を感じさせない制動力を発生す
る先行制動制御手段の双方を備え、これらの何れかを選
択する車両用制動制御装置であって、自動制動制御手段
が選択された状態でこれが作動休止状態となったときに
先行制動制御手段で制動制御を補完する。 【解決手段】 自動制動制御及び先行制動制御の何れか
を選択する選択スイッチで自動制動制御を選択すると、
要制動対象物との車間距離を適正に維持する自動制動制
御を行うが、この自動制動制御中に、運転者の加速操作
等の自動制動制御解除条件が成立したか否かを判定し、
解除条件が成立したときに自動制動制御を解除してから
先行制動制御に移行し、車間距離が判断距離以下となっ
たときに要制動状態と判断して運転者の制動操作に先立
ってブレーキ予圧を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自車前方の自車
が制動を必要とする要制動対象物を検知したときに、自
車を自動的に制動させる自動制動手段及び運転者の制動
操作に先立って先行制動を行う先行制動手段を備えた車
両用制動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用制動制御装置としては、例
えば特開平10−181382号公報に記載された技術
のように、先行車との車間距離が目標値より小さくなっ
たときには、制動装置を作動させて減速することによ
り、先行車との車間距離を維持しながら追従走行する場
合に、スロットルバルブの開度を推定値である推定スロ
ットル開度とスロットル開度検出手段で検出された実ス
ロットル開度との偏差が所定の閾値を越えたときに追従
走行制御を解除すると共に、自車速が設定車速以下とな
って加減速度が正となったときに追従走行制御を解除す
るようにした自動制動制御を行うものや、特許第266
4829号公報記載の技術のように、運転者の違いによ
るアクセル情報を踵止めに載せた運転者の足の踵を検出
する踵検出手段等により検知して、ブレーキ操作前に先
行(予備)制動制御を行って空走距離を少なくするよう
にしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の車両
用制動制御装置にあっては、自動制動制御を行うもの
と、運転者の操作に先立って先行制動制御を行うものと
があるが、これら自動制動制御と先行制動制御とは、自
動制動制御が作動可能な状態で、先行車等の要制動対象
物との車間距離が目標車間距離を下回ったときに、運転
者の制動操作とは無関係に自動的に自動制動制御が実行
されるため、運転者の制動操作の応答性を向上させる先
行制動制御を行う必要性はないので、通常は特許第26
64829号公報に記載されているように自動制動制御
を作動させるときには先行制動制御が作動しないように
するのが一般的である。
【0004】ところが、自動制動制御では、特開平10
−181382号に記載されているように、運転者が追
い越しのために加速操作を行って加速レーンチェンジを
行う場合や、自車速が設定車速以下となって加減速度が
正であるときに、自動的に追従制御が解除されてしま
い、運転者の制動操作による通常制動のみが有効とな
り、自動制動制御機能を使用することができないという
未解決の課題がある。
【0005】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、自動制動制御が解
除されたときに先行制動制御で補完することが可能な車
両用制動制御装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る車両用制動制御装置は、車両前方の
自車が制動を必要とする要制動対象物に対する相対距離
に基づいて制動手段を自動制御する自動制動制御手段
と、前記要制動対象物に対する相対距離に基づいて運転
者の制動操作に先立って前記制動手段を車両走行状態に
応じて乗員に対して違和感を与えないように先行制動す
る先行制動制御手段とを備えた車両用制動制御装置であ
って、前記自動制動制御手段を作動状態とするか非作動
状態とするかを選択する作動状態選択手段と、該作動状
態選択手段で前記自動制動制御手段を作動状態を選択し
ている状態で、当該自動制動制御手段の作動休止状態を
検出したときに前記先行制動制御手段を作動状態とする
作動切換手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】この請求項1に係る発明においては、作動
状態選択手段で自動制動制御手段を作動状態としている
状態では、この自動制動制御手段で、自車両前方の自車
両より低速で走行している先行車両や走行状態から停止
した車両等の要制動対象物に対する相対距離に基づいて
制動手段を自動制御して、車間距離を適正値に維持す
る。この自動制動制御手段の作動状態で、運転者が追い
越しのために加速操作を行ったり、自動変速機のシフト
ダウンを行うと、作動状態が解除されることになるが、
この作動休止状態を作動切換手段で検出すると、先行制
動制御手段を作動状態とすることにより、運転者の制動
操作に先立って先行制動を行うことが可能となり、自動
制動制御手段における作動休止時の制動制御を補完す
る。
【0008】また、請求項2に係る車両用制動制御装置
は、請求項1に係る発明において、前記自動制動制御検
出手段は、要制動対象物が停止しているときに、走行状
態から停止状態に移行した走行停止状態であるか否かを
判定する停止状態判定手段と、該停止状態判定手段で、
走行停止状態でないと判定されたときに自動制動制御を
解除する制御解除手段とを備え、前記作動切換手段は、
前記制御解除手段で自動制動制御が解除されたときに前
記先行制動制御手段を作動状態とすることを特徴として
いる。
【0009】この請求項2に係る発明においては、自動
制動制御手段は、停止状態判定手段で、自車前方の要制
動対象物が走行状態から停止状態に移行した走行停止状
態であるときには、そのまま自動制動制御を継続する
が、最初から停止している車両や障害物である場合に
は、制御解除手段で、路上の停止物を誤認識して自動制
動作動した場合、運転者に違和感を与えることを防止す
るために、自動制動制御を解除する。この制御解除手段
によって自動制動制御が解除されたときに作動切換手段
で、先行制動制御手段を作動状態として、運転者の制動
操作に先立って先行制動を行うことにより、自動制動制
御解除時の制動制御を補完する。
【0010】さらに、請求項3に係る車両用制動制御装
置は、請求項1に係る発明において、前記自動制動制御
手段は、運転者の加速操作を検出したときに自動制動制
御を少なくとも中断する制御中断手段を備え、前記作動
切換手段は、前記制御中断手段で自動制動制御が中断さ
れ、且つ目標減速度が所定値を越えたときに前記先行制
動制御手段を作動状態とするように構成されていること
を特徴としている。
【0011】この請求項3に係る発明においては、自動
制動制御手段は、制御中断手段で運転者のアクセルペダ
ルの踏込による加速操作を検出したときに、追い越し状
態にあるものと判断して自動制動制御を少なくとも中断
する。この自動制動制御の中断状態で、目標減速度が所
定値を越えたときに作動切換手段で先行制動手段を作動
状態とすることにより、自動制動制御の中断状態で、運
転者が制動操作する場合に、これに先立って先行制動が
行われ、自動制動制御中断時の制動制御を補完する。
【0012】さらにまた、請求項4に係る車両用制動制
御装置は、請求項1乃至3の何れかに係る発明におい
て、前記作動状態選択手段の選択作動が異常であるか否
かを検出する作動状態異常検出手段と、該作動状態異常
検出手段で作動状態選択手段の異常を検出したときに、
前記自動制動制御手段の作動を禁止する作動禁止手段と
を備えていることを特徴としている。
【0013】この請求項4に係る発明においては、作動
状態異常検出手段で作動状態選択手段の選択作動が異常
であると検出されたときには、作動禁止手段で自動制動
制御の作動を禁止して、意図しない制動力の発生を防止
すると共に、自動制動制御が禁止されることにより、自
動制御解除状態となることから、作動切換手段で先行制
動手段が作動状態とされて、運転者の制動操作に先立っ
て、運転者が違和感を感じない程度の先行制動を行って
制動制御を継続する。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、作動状態
選択手段で自動制動制御手段の作動状態が選択されてい
るときに、運転者が加速操作やシフトダウン等を行うこ
とにより、自動制動制御手段による自動制動制御が解除
されたときに、先行制動手段で、運転者の制動操作に先
立って運転者に違和感を与えない制動力を発生させるの
で、制動制御を継続することができるという効果が得ら
れる。
【0015】また、請求項2に係る発明によれば、自動
制動制御手段は、停止状態判定手段で、最初から停止し
ている車両や障害物であると判定した場合に、制御解除
手段で、路上の停止物を誤認識して自動制動作動した場
合、運転者に違和感を与えることを防止するために、自
動制動制御を解除するが、この自動制動制御解除状態
で、作動切換手段で、先行制動制御手段を作動状態とす
るので、請求項1と同様に制動制御を継続することがで
きるという効果が得られる。
【0016】さらに、請求項3に係る発明によれば、制
御中断手段で運転者のアクセルペダルの踏込による加速
操作を検出して、自動制動制御手段の自動制動制御を少
なくとも中断したときに、目標減速度が所定値を越えた
ときに作動切換手段で先行制動手段を作動状態とするこ
とにより、自動制動制御の中断状態で、運転者が制動操
作する場合に、これに先立って先行制動が行われ、制動
制御を継続することができるという効果が得られる。
【0017】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、作動状態異常検出手段で作動状態選択手段の選択作
動が異常であると検出されたときには、作動禁止手段で
自動制動制御の作動を禁止して、運転者に違和感を与え
る意図しない制動力の発生を防止すると共に、自動制動
制御が禁止されることにより、自動制御解除状態となる
ことから、作動切換手段で先行制動手段が作動状態とさ
れて、運転者の制動操作に先立って、運転者が違和感を
感じない程度の先行制動を行って制動制御を継続するこ
とができるという効果が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態を
示すシステム構成図であり、図中、21FL,21FR
は自動車の前輪、21RL,21RRは自動車の後輪で
あって、これら前輪21FL,21FR及び後輪21R
L,21RRには夫々例えばディスクブレーキで構成さ
れるブレーキアクチュエータ22FL,22FR及び2
2RL,22RRが装着されている。
【0019】各ブレーキアクチュエータ22FL〜22
RRの夫々は、供給される制動圧に応じた制動力を発生
するように構成され、各ブレーキアクチュエータ22F
L〜22RRがブレーキペダル23に電子式負圧ブース
タ24を介して連結されたマスタシリンダ25に連結さ
れている。ここで、電子式負圧ブースタ24は、図2に
示すように、変圧室1と負圧室2とがダイヤフラム14
によって画成され、変圧室1はブレーキ非作動時はエン
ジン負圧によって定まる負圧状態となって、負圧室2と
圧力釣り合い状態にあり、ブレーキ作動時には大気が導
入され、負圧室2との差圧が生じて、マスタシリンダ2
5に倍力された荷重が伝達される。負圧室2は、エンジ
ン始動中は常に所定の負圧に維持されている。
【0020】そして、ダイヤフラム14の中央部には軸
筒17が固定され、この軸筒17内に負圧室2と変圧室
1とを連通する連通路11が形成され、この連通路11
の右端側開口部に真空弁3が配設され、この真空弁3は
運転者によってブレーキペダル23がストロークしたと
き或いは電磁弁5が励磁されたときに閉じ、負圧室2と
変圧室1との連通を遮断する。
【0021】また、変圧室1と大気との間には大気弁4
が配設され、この大気弁4は、後述する摺動筒体5bに
形成された弁体12と協働して動作し、運転者によりブ
レーキペダル23がストロークしたとき或いは電磁弁5
が励磁されたときに開き、変圧室1に大気が導入され
る。電磁弁5は、軸筒17の内周部に配設されたソレノ
イド5aと、このソレノイド5aと対向して摺動自在に
配設された摺動筒体5bとで構成され、摺動筒体5bの
右端側に前述した真空弁3及び大気弁4を作動させる係
合部18が形成されている。
【0022】この摺動筒体5bは、負圧室2内に配設さ
れたリターンスプリング15によって右方向に付勢され
ているとともに、内部には、オペレーティングロッド6
が配設され、このオペレーティングロッド6の先端がプ
ッシュロッド8を介してマスタシリンダ25に連結され
ている。また、オペレーティングロッド6と軸筒17及
び真空弁3,大気弁4との間に夫々リターンスプリング
13a及び13bが配設されていると共に、オペレーテ
ィングロッド6と摺動筒体5bとの間にリターンスプリ
ング16が配設されている。
【0023】図1に戻って、オペレーティングロッド6
には、ブレーキペダル23が取付けられていると共に、
このブレーキペダル23の踏込みを検出するブレーキス
イッチ26が配設されている。一方、アクセルペダル2
7には、その踏込状態を検出し、踏込時にオン状態、解
放時にオフ状態となるアクセルスイッチ28が配設され
ている。
【0024】さらに、マスタシリンダ25の出力側配管
にはブレーキ圧を検出するブレーキ圧センサ33が配設
されている。そして、電子式負圧ブースタ25の電磁弁
5が制御装置29によって制御される。この制御装置2
9には、ブレーキスイッチ26、アクセルスイッチ2
8、ブレーキ圧センサ33の各検出信号が入力されると
共に、例えば変速機の出力側に設けられた車速センサ3
0からの自車速V、車両前方のフロントグリルに配設さ
れたレーザーレーダ、ミリ波レーダ等で構成される要制
動対象物検出手段としての車間距離センサ31からの車
間距離L、サスペンションと車体との間に介挿された荷
重センサ32からの車体重量m、運転席の近傍に設けら
れた自動制動制御と先行制動制御とを選択する作動状態
選択手段としての選択スイッチ34のスイッチ信号S
L、車両の減速度を検出する減速度センサ35からの減
速度GD 及び自動変速機ATの変速段を検出する変速段
センサ36からの変速段信号が入力されている。ここ
で、選択スイッチ34は、オフ状態で押しボタンが突出
状態にあり、この状態から押しボタンを押し込むことに
よりロック状態となるロックレリーズと、このロックレ
リーズのロック状態を解除するノンロックレリーズと、
例えば電磁ソレノイドを有してこれに通電することによ
り、ロックレリーズのロック状態を解除する外部ロック
解除機構とで構成されている。
【0025】そして、制御装置29では入力された各種
信号に基づいて選択スイッチ34で選択された自動制動
制御処理及び先行制動制御処理を実行して、スロットル
バルブ37を制御すると共に、電子式負圧ブースタ25
の電磁弁5を制御して制動力を制御し、さらに、自動制
動制御処理が選択されている状態で、所定の制御解除条
件が成立したときに、先行制御処理を作動させるように
構成されている。
【0026】次に、上記第1の実施形態の動作を制御装
置29の処理手順を示す図3のフローチャートを伴って
説明する。制御装置29は、図3の制御管理処理を所定
時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として
実行し、先ず、ステップS11で、各種センサの検出信
号やスイッチ信号を読込み、次いでステップS12に移
行して、車間距離センサ31が異常であるか否かを判定
する。この判定は、車間距離センサ31で検出した車間
距離Lが検出範囲外の値であったり、車間距離Lが
“0”の状態を所定時間以上継続した場合にセンサ異常
であると判断して、ステップS13に移行し、自動制動
制御処理及び先行制動処理の双方のを中止してからタイ
マ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰
し、車間距離センサ31が正常であるときには、ステッ
プS14に移行する。
【0027】このステップS14では、選択スイッチ3
4が正常であるか否かを判定する。この判定は、スイッ
チ信号SLが所定時間の間にオン・オフを所定回数以上
繰り返す接触不良状態であるか否かを判定することによ
り行い、選択スイッチ34が異常であるときには後述す
るステップS19に移行し、正常であるときにはステッ
プS16に移行する。
【0028】このステップS16では、アクセルスイッ
チ28及び変速段センサが正常であるか否かを判定し、
これらの何れかが異常であるときには後述するステップ
S19に移行し、両センサが正常であるときにはステッ
プS17に移行する。このステップS17では、アクセ
ルスイッチ28がオン状態であるか否かを判定し、これ
がオフ状態であるときには先行車に追従して走行する追
従走行制御を継続するものと判断してステップS18に
移行する。このステップS18では、車間距離センサ3
1で検出した車間距離Lと車速センサ30で検出した自
車速V S とに基づいて後述する追従走行制御処理を行っ
てからタイマ割込処理を終了する。
【0029】また、ステップS17の判定結果がアクセ
ルスイッチ28がオン状態であるときには、ステップS
19に移行して、選択スイッチの外部ロック解除機構を
構成する電磁ソレノイドに通電して、ロックレリーズの
ロック状態を解除してから後述するステップS20に移
行する。一方、前記ステップS14の判定結果が切換ス
イッチ34が異常状態であるとき、前記ステップS15
の判定結果が切換スイッチ34で先行制動処理が選択さ
れているとき及びステップS17の判定結果が追従走行
制御処理を解除するときには、ステップS20に移行す
る。
【0030】このステップS20では、荷重センサ32
及び減速度センサ35の何れかに異常が発生しているか
否かを判定し、これらの何れかに異常が発生していると
きには前記ステップS13に移行し、双方が正常である
ときにはステップS21に移行して後述する先行制動制
御処理を行ってからタイマ割込処理を終了する。そし
て、追従走行制御処理は、図4に示すように、先ず、ス
テップS31で、車間距離L及び自車速VS を読込み、
次いでステップS32に移行して、車間距離Lをハイパ
スフィルタ処理することにより、近似微分して相対速度
ΔVを算出し、次いでステップS33に移行して、下記
(1)式の演算を行って目標車間距離L* を算出してか
らステップS34に移行する。
【0031】 L* =VS ×T0 +LS …………(1) ここで、T0 は自車が現在の先行車の後方L0 [m]の
位置に到達するまでの時間T0 (車間時間)、LS は停
止時車間距離である。ステップS34では、自車速
S 、車間距離L、目標車間距離L* 及び相対速度ΔV
に基づいて下記(2)式の演算を行うことにより、目標
車速V* を算出してからステップS35に移行する。
【0032】 V* =VS −KL (L* −L)+KV ・ΔV …………(2) ここで,KL は距離ゲイン、KV は速度ゲインである。
ステップS35では、目標車速V* 、自車速VS 及び走
行抵抗TDHに基づいて下記(3)式の演算を行って目標
駆動軸トルクTW * を算出してからステップS36に移
行する。
【0033】 TW * =KSP(V* −VS )−TDH …………(3) ステップS36では、トルクコンバータのトルク増幅率
をRT 、自動変速機ギヤ比をRAT、ディファレンシャル
ギヤ比をRDEF 、エンジンイナーシャをJE 、エンジン
回転数をNE 、ブレーキトルクをTBRとしたとき、目標
駆動軸トルクT W * に基づいて下記(4)式の演算を行
うことにより、目標エンジントルクTE * を算出してか
らステップS37に移行する。
【0034】 TE * =JE (dNE /dt)+TW * /RT ATDEF …………(4) ステップS37では、算出した目標エンジントルクTE
* をもとに図4のステップS37中に示すエンジン回転
数NE をパラメータとして目標エンジントルクTE *
目標スロットル開度θ* との関係を示すスロットル開度
算出マップを参照して目標スロットル開度θ* を算出
し、次いでステップS38に移行して、目標スロットル
開度θ* が正であるか否かを判定し、θ* >0であると
きにはステップS39に移行して、目標スロットル開度
θ* に一致するようにスロットル開度を制御してから追
従走行制御処理を終了し、θ=0であるときにはステッ
プS40に移行して、下記(5)式に従って目標ブレー
キトルクTB * を算出し、この目標ブレーキトルクTB
* に応じた電子式負圧ブースタ24の電磁弁5に対する
励磁電流を出力してから追従走行制御処理を終了する。
【0035】 TB * =−TW * +RT ATDEF {TE0−JE (dNE /dt)} …………(5) ここで、TE0はスロットル開度が“0”であるときのエ
ンジントルクである。そして、図4のステップS21〜
ステップS38及びS40の処理が自動制動制御手段に
対応している。
【0036】また、ステップS20の先行制動制御処理
は、図5に示すように、先ず、ステップ100で、ブレ
ーキスイッチ26のスイッチ信号を読込み、これがオン
状態であるか否かを判定し、オン状態であるときにはブ
レーキペダル23が踏込まれているものと判断してステ
ップ102に移行し、車速センサ30から入力される自
車速Vを読込み、これが“0”即ち停車中であるか否か
を判定し、V=0である停車中であるときには、ステッ
プ103に移行して、荷重センサ32で検出した車体重
量mを読込んでからステップ110に移行し、V>0で
ある走行中であるときには直接ステップ110に移行す
る。
【0037】ステップ110では、ブレーキ予圧Pst
を“0”に設定し、次いでステップ111に移行して、
電磁弁5を非通電状態に制御してマスタシリンダ25で
発生するブレーキ予圧を“0”としてからタイマ割込処
理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。一
方、ステップ100の判定結果が、ブレーキスイッチ2
6がオフ状態であるときには、ブレーキペダル23が解
放されているものと判断して、ステップ101に移行
し、車速センサ30で検出した自車速Vを読込み、次い
でステップ104に移行して、車間距離センサ31で検
出した現在の車間距離L(n) を読込むと共に、この現在
の車間距離L(n) と前回読込んだ車間距離L(n-1) との
偏差をタイマ割込周期Tで除算して車間距離変化量即ち
車間距離の微分値dL/dtでなる相対速度dVを算出
する。
【0038】次いで、ステップ105に移行して、前方
の自車両より遅い先行車、停止している先行車、道路上
の障害物等の制動対象物に対する緊急接近時のブレーキ
予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判
断するための判断距離L0を下記(1)式に従って演算
する。 L0={V2 −(V−dV)2 }/2×X×9.8 …………(1) ここで、Xは緊急判断減速度(G)である。
【0039】次いで、ステップ106に移行して、現在
の車間距離L(n) が判断距離L0以下であるか否かを判
定し、L(n) >L0であるときには要ブレーキ予圧状態
ではないものと判断して前記ステップ110に移行し、
L(n) ≦L0であるときには要ブレーキ予圧状態である
と判断してステップ107に移行し、自車両停止時に測
定した車両重量m及び減速度センサ35で検出した減速
度GD を読込み、次いでステップ108に移行して、減
速度GD と車体重量mとに基づいて図6に示すブレーキ
予圧算出マップを参照してブレーキ予圧Pstを算出し
てからステップ109に移行する。
【0040】ここで、ブレーキ予圧算出マップは、図6
に示すように、車両重量mと自動制御時のブレーキ圧P
stの設定値との関係を表し、車体重量mが重い程、ブ
レーキ圧は同じでも運転者が感じる減速度は小さく、車
両重量mが軽い場合にはこの感じ方は大きいことを考慮
して、特性曲線を軽量部A1で一定の最小値Pminを
持ち、重量部A3で一定の最大値Pmaxを持ち、中量
部a2では最小値Pminと最大値Pmaxとの直線的
補間値をとるように設定されている。また、軽量部A1
は車両の軽積重量相当以下とし、重量部A3は車両の定
積相当以上とし、軽積を越え定積未満を中速部A2とし
ている。さらに、図6の特性曲線に発生減速度GD に応
じて可変領域を持たせている。
【0041】ステップ109では、ブレーキ圧センサ3
3で検出したブレーキ圧Pbを読込み、このブレーキ圧
Pbがブレーキ予圧Pstに一致するように電磁弁5を
通電制御してからタイマ割込処理を終了して所定のメイ
ンプログラムに復帰する。前記図3のステップS20の
処理即ち図5のステップ101〜111の処理が先行制
動制御手段に対応している。
【0042】したがって、今、切換スイッチ34のロッ
クレリーズを押し込んでロック状態とすることにより、
自動制動制御即ち追従走行制御を選択しているものとす
ると、この追従走行制御に必要な各センサが正常である
ときには、図3の制御管理処理において、ステップS1
1,S12、S14〜S16を経てステップS17に移
行し、アクセルペダルが解放されており、自動変速機で
ダウンシフトされていない状態では、追従走行制御を継
続するものと判断してステップS18に移行し、図4に
示す追従走行制御処理を実行する。
【0043】この追従走行制御処理では、車間距離Lと
自車速VS とに基づいて前記(1)式に従って目標車間
距離L* を算出し、この目標車間距離L* を維持するた
めの目標車速V* を前記(2)式に従って算出し、この
目標車速V* と自車速VS との偏差に応じて前記(3)
式に従って目標駆動軸トルクTW を算出し、この目標駆
動軸トルクTW * に基づいて目標エンジントルクTE *
を前記(4)式に従って算出する。
【0044】このとき、実際の車間距離Lが目標車間距
離L* よりも長い場合には、目標エンジントルクTE *
が大きな値となることにより、目標スロットル開度算出
マップを参照して算出される目標スロットル開度θ*
正の大きな値となり、これに応じてスロットル開度が制
御されることにより、車間距離Lが目標車間距離L*
一致するように自車両が加速状態に制御される。
【0045】逆に、先行車両との間に他の走行レーンか
ら先行車が割込んで実際の車間距離Lが目標車間距離L
* より短い場合には、目標エンジントルクTE * が負の
値となって図5を参照した算出される目標スロットル開
度θ* が“0”となり、これに応じて前記(5)式に従
って目標ブレーキトルクTB * を算出し、これに応じて
電子式負圧ブースタ24の電磁弁5に対する励磁電流を
算出し、これを電磁弁5に出力することにより、電子式
負圧ブースタ24が制御される。
【0046】このため、電子式負圧ブースタ24から必
要な制動ストロークがマスターシリンダ25に伝達され
て、適切な制動圧が各ディスクブレーキ22FL〜22
RRに供給されることにより、目標ブレーキトルクTB
* に応じた制動力が発生されて減速状態となり、先行車
との車間距離Lが目標車間距離L* に一致するように制
御される。
【0047】この追従走行制御状態で、車線変更して先
行車を追い越す場合に、運転者がアクセルペダル27を
踏込んでアクセルスイッチ28がオン状態となると、図
3の制御管理処理において、ステップS17からステッ
プS19に移行し、選択スイッチ34の外部ロック解除
機構を構成する電磁ソレノイドに通電してロックレリー
ズのロック状態を解除し、追従走行制御処理を解除して
からステップS20に移行し、荷重センサ32及び減速
度センサ35が正常であるときにはステップS21に移
行して、図5に示す先行制動制御処理を実行する。
【0048】この先行制動制御処理では、自車両が車線
変更して加速状態にあり、ブレーキスイッチ26がオフ
状態であることから、図5の先行制動制御処理におい
て、ステップ100からステップ101〜105に移行
し、自車速Vを読込むと共に、車間距離L(n) を読込ん
で相対速度dVを算出し、これらに基づいて前記(1)
式に従って要ブレーキ予圧状態であるか否かを判断する
判断距離L0を演算する。
【0049】このとき、追い越し状態で、先行車がいな
いか又は先行車との車間距離Lが十分に長いので、ステ
ップ106でL>L0となり、要ブレーキ予圧状態では
ないと判断されるので、ステップ100に移行し、ブレ
ーキ予圧Pstが“0”に設定されて、電磁弁5の非通
電状態が維持される。その後この追い越しを終了して、
自車速Vより遅い先行車或いは渋滞、信号待ち等で停車
している先行車に追いつくか又は先行車が減速すること
により、車間距離Lが判断距離L0以下となると、図5
の処理において、ステップ106からステップ107に
移行し、ブレーキ予圧開始時車速V0を読込み、次いで
ステップ108に移行して、自車両が停止時に測定した
車体重量mとブレーキ予圧開始時車速V0とに基づいて
図6のブレーキ予圧算出マップを参照してブレーキ予圧
Pstを設定し、次いでステップ109に移行して、ブ
レーキ圧センサ33で検出したブレーキ圧Pbを読込
み、これが設定されたブレーキ予圧Pstに一致するよ
うに、電磁弁5の通電量を制御する。このため、負圧ブ
ースタ24の真空弁3が閉じ逆に大気弁4が開くことに
より、負圧ブースタ24の変圧室1に大気圧が導入され
て、軸筒17が左方に移動してプッシュロッド8を左動
させ、マスタシリンダ25から運転者のブレーキ操作に
先立ってブレーキ予圧Pstに応じたブレーキ圧が発生
されて制動状態となる。
【0050】このとき、ブレーキ予圧Pstは、車体重
量mが重い程小さい値となり、かつその時の減速度GD
が大きい程小さい値となるので、大重量域で減速度GD
が大きい場合にはブレーキ予圧Pstも小さい値となる
ため、ブレーキ予圧Pstに応じたブレーキ圧による制
動状態となっても、運転者に違和感を与えることがな
く、運転者のブレーキ操作を見越したプレビューブレー
キ制御を行うことができる。
【0051】このブレーキ予圧Pstに応じた制動力が
発生されている状態で、運転者がアクセルペダル27を
解放して、これに代えてブレーキペダル23を踏込む
と、これがブレーキスイッチ26によって検出されるの
で、図5の制御処理において、ステップ100からステ
ップ102に移行し、自車両が走行中であり、自車速V
がV>0であるので、直接ステップ110に移行し、ブ
レーキ予圧Pstが“0”に設定されて、電磁弁5に対
する通電が遮断されるので、マスタシリンダ25で発生
されているブレーキ予圧が“0”となり、これに代え
て、ブレーキペダル23が踏込まれることにより、その
踏込量に応じたブレーキ圧が発生される。
【0052】このとき、運転者がブレーキペダル23を
踏込む前にブレーキ予圧が発生されており、これに続い
てブレーキペダル23の踏込みによるブレーキ圧が発生
されるので、ブレーキ応答性を向上させると共に、空走
距離を短縮して制動距離を短くすることができる。同様
に、選択スイッチ35のロックレリーズが押圧されてい
ない状態では、スイッチ信号SLがオフ状態であるの
で、図3の制御管理処理で、ステップS14からステッ
プS20に移行し、荷重センサ32及び減速度センサ3
5が正常であるときにはステップS21に移行して、上
記と同様の先行制動制御を行う。
【0053】さらに、車間距離センサ31に異常が発生
した場合には、ステップS12からステップS13に移
行して、追従走行制御及び先行制動制御の双方を中止
し、誤制動状態が発生することを確実に防止する。さら
にまた、追従走行制御中に、これに関するアクセルスイ
ッチ28及び変速段センサ36の何れかに異常が発生し
たときには前記ステップS19に移行して、追従走行制
御を解除してからステップS20を経てステップS21
に移行して、前述したと同様に先行制動制御に移行す
る。
【0054】なおさらに、先行制動制御中に、荷重セン
サ32及び減速度センサ35の何れかに異常が発生した
ときには前記ステップS13に移行して、全ての制御を
中止する。このように、上記第1の実施形態によると、
選択スイッチ34で追従走行制御を選択しているときに
は、先行制動制御処理が実行されることはないが、追従
走行制御が解除されたときには、自動的に先行制動制御
処理に移行し、要制動対象物が認識されたときに運転者
の制動操作に先立って先行制動制御が行われるので、制
動制御を継続することができる。
【0055】次に、本発明の第2の実施形態を図7につ
いて説明する。この第2の実施形態は、図3における制
御管理処理においてステップS17で所定の制御解除条
件が成立しない場合に、路面上の停止物例えば道路標識
や中央分離帯に設けられたポール等を検出したときに、
追従走行制御を解除して、先行制動制御に移行するよう
にしたのである。
【0056】すなわち、第2の実施形態では、図7に示
すように、図2の制御管理処理において、ステップS1
7とステップS18との間に、追従対象とする先行車両
が入れ替わったか否かを相対速度ΔVの単位時間当たり
の変化量(ΔV(n) −ΔV(n-1) )が所定値ΔVS 以上
であるか否かによって判定するステップ25が介挿さ
れ、その判定結果が、ΔV(n) −ΔV(n-1) <ΔVS
あるときには、先行車が入れ替わっておらず、先行車が
走行状態から停止したか又は停止していないものと判断
して前記ステップS18に移行し、ΔV(n) −ΔV(n-
1) ≧ΔVS であるときには、先行車が入れ替わったも
のと判断してステップS26に移行し、自車速VS から
相対速度ΔVを減算した値が所定値α以下であるか否か
を判定し、V S −ΔV>αであるときには先行車が走行
しており、他の走行レーンからの先行車の割込みである
と判断して前記ステップS18に移行し、VS −ΔV≦
αであるときには、路面上の停止物であると判断して前
記ステップS19に移行して、追従走行制御を解除する
ことを除いては前記第1の実施形態における図3と同様
の処理を行い、図3との対応処理には同一ステップ番号
を付しその詳細説明はこれを省略する。
【0057】この第2の実施形態によると、例えば自車
両が先行車に追従して直線走行している状態から先行車
がコーナーを走行する状態となって、車間距離センサ3
1で先行車に代えてこれより距離が短いコーナー入り口
の路肩に設置された道路標識を認識した場合には、現在
の相対速度ΔV(n) が前回の相対速度ΔV(n-1) に対し
て大きい値となるので、先行車両が入れ替わったものと
判断してステップS25からステップS26に移行し、
道路標識は停止物であるので、自車速VS から相対速度
ΔVを減算した値が略“0”となって所定値α以下とな
るので、停止物であると判断して前記ステップS19に
移行し、追従走行制御を解除してから前記ステップS2
0を経てステップS21に移行し、先行制動処理を実行
する。
【0058】したがって、道路上の停止物を検出した場
合には、追従走行制御が解除されることにより、追従走
行制御によって自動的に制動制御が開始されることを確
実に阻止することができ、先行制動制御処理では、停止
物との距離Lが判断距離L0以下となったときにブレー
キ予圧Pstを設定して、電子式負圧ブースタ24の電
磁弁5を制御して、先行制動制御を開始するが、このと
きのブレーキ予圧Pstは運転者に違和感を感じさせな
い程度の小さい値であるので、このブレーキ予圧Pst
に基づく制動力が発生されても運転者が違和感を感じる
ことはなく、運転者が制動操作を行わない限り大きな制
動力が作用することを回避することができる。このコー
ナー走行時に運転者がブレーキペダル23を踏込んだと
きには、ブレーキ予圧Pstに代えて、運転者のブレー
キペダル踏込量に応じた応じた制動力を発揮することが
できる。
【0059】このように、上記第2の実施形態では、車
間距離センサ31で先行車に代えて道路上の停止物を検
出した場合に、追従走行制御が自動的に解除されること
により、不必要な制動力の発生を防止することができ、
しかもこの状態で先行制動制御に移行することにより、
運転者に違和感を与えない程度のブレーキ予圧Pstを
発生させるので、運転者が制動操作を行ったときに、高
応答性を持って制動状態に移行することができる。
【0060】なお、上記第2の実施形態においては、ス
テップS25で現在の相対速度ΔV(n) から前回の相対
速度ΔV(n-1) を減算した値が所定値ΔVS 以上である
ときに先行車が入れ替わったと判断する場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、現在の相対
速度ΔV(n) から所定回数j前の相対速度ΔV(n-j)を
減算した値が所定値ΔVS1以上であるか否かを判定する
ようにしてもよく、さらには、相対速度ΔVに代えて、
車間距離Lの単位時間当たりの変化量が所定値以上とな
ったときに先行車が入れ替わったものと判断するように
してもよい。
【0061】また、上記第1の実施形態においては、追
従走行制御の解除条件が成立したときに切換スイッチ3
4のロックレリーズのロック状態を解除する場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、図3の
ステップS14及びステップS15間に自動制御解除状
態を表す解除フラグが“1”にセットされているか否か
を判定するステップを介挿し、解除フラグが“1”であ
るときにはステップS15に移行し、“0”であるとき
にはステップS20に移行すると共に、ステップS10
で解除フラグを“1”にセットし、さらに選択スイッチ
34のロックレリーズをロック状態を解除してから再度
ロック状態としたときに解除フラグを“0”にリセット
して、自動制動制御解除時に先行制動制御に移行するよ
うにしてもよい。
【0062】さらに、上記第1及び第2の実施形態にお
いては、追従走行制御を目標車間距離L* と車間距離L
に基づいて目標車速V* を算出し、この目標車速V*
自車速VS とに基づいて目標駆動軸トルクTW * を算出
し、この目標駆動軸トルクT W * に基づいてスロットル
開度及び制動力を制御する場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、目標車間距離L* と車間
距離Lとの偏差に基づいて目標加減速度を算出し、この
目標加減速度に基づいてスロットル開度及び制動力を制
御するようにしてもよい。
【0063】さらにまた、上記第1及び第2の実施形態
においては、自動制動制御を含む追従走行制御を行う場
合について説明したが、これに限定されるものではな
く、追従走行制御に代えて車両用衝突制御装置のように
減速制御を行う自動制動制御のみを実行するようにして
もよい。なおさらに、上記第1及び第2の実施形態にお
いては、ブレーキ操作をブレーキスイッチ26で検出す
る場合について説明したが、これに限らず、ブレーキペ
ダル23のストロークから検出したり、ブレーキ圧セン
サ33で検出したブレーキ圧がブレーキ予圧以上となっ
たときにブレーキ操作を開始したものとして検出するよ
うにしてもよい。
【0064】また、上記第1及び第2の実施形態におい
ては、減速度GD をパラメータとして車体重量mからブ
レーキ予圧Pstを設定する場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、減速度GD を所定値に
固定してブレーキ予圧を算出するようにしてもよく、さ
らにはブレーキ予圧開始時の自車速をもとにブレーキ予
圧Pstを算出するようにしてもよい。
【0065】さらに、上記第1及び第2の実施形態にお
いては、演算によって相対速度を算出する場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、相対速度
を検出することができる車間距離センサを適用した場合
は、検出した相対速度をそのまま使用することができ
る。さらにまた、上記第1及び第2の実施形態において
は、負圧ブースタ24に電磁弁5を組込むことにより、
ブレーキ予圧Pstに応じたブレーキ圧Pbを発生させ
るようにした場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、別途油圧ポンプ等の流体圧源を設け、
この流体圧源の流体圧を圧力制御弁等で圧力制御してブ
レーキ予圧Pstを発生させ、これをブレーキアクチュ
エータに供給するようにしてもよい。
【0066】なおさらに、上記第1及び第2の実施形態
においては、マスタシリンダ25を使用してブレーキ圧
を発生させる場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、ブレーキアクチュエータとして電動モ
ータを使用して制動力を発生させる場合には、ブレーキ
予圧Pstに基づいて電動モータの駆動電流を制御する
ようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すシステム構成図
である。
【図2】第1の実施形態に適用し得る電子式負圧ブース
タの断面図である。
【図3】第1の実施形態における制御装置の制御管理処
理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態における制御装置の追従走行制
御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態における制御装置の先行制動制
御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】図5の先行制動制御処理に使用する車体重量と
ブレーキ予圧との関係を表すブレーキ予圧算出マップを
示す特性線図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における制御装置の制
御管理処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
21FL〜21RR 車輪 22FL〜22RR ブレーキアクチュエータ 23 ブレーキペダル 24 電子式負圧ブースタ 25 マスタシリンダ 26 ブレーキスイッチ 29 制御装置 30 車速センサ 31 車間距離センサ 32 荷重センサ 33 ブレーキ圧センサ 34 選択スイッチ 35 減速度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 実 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D044 AA25 AA33 AB01 AC15 AC22 AC24 AC26 AC28 AC35 AC59 AD04 AD21 AE01 AE04 AE19 AE22 3D046 BB00 BB01 BB18 EE01 HH00 HH02 HH05 HH07 HH16 HH20 HH26 HH29

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前方の自車が制動を必要とする要制
    動対象物に対する相対距離に基づいて制動手段を自動制
    御する自動制動制御手段と、前記要制動対象物に対する
    相対距離に基づいて運転者の制動操作に先立って前記制
    動手段を車両走行状態に応じて乗員に対して違和感を与
    えないように先行制動する先行制動制御手段とを備えた
    車両用制動制御装置であって、前記自動制動制御手段を
    作動状態とするか非作動状態とするかを選択する作動状
    態選択手段と、該作動状態選択手段で前記自動制動制御
    手段を作動状態を選択している状態で、当該自動制動制
    御手段の作動休止状態を検出したときに前記先行制動制
    御手段を作動状態とする作動切換手段とを備えたことを
    特徴とする車両用制動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記自動制動制御検出手段は、要制動対
    象物が停止しているときに、走行状態から停止状態に移
    行した走行停止状態であるか否かを判定する停止状態判
    定手段と、該停止状態判定手段で、走行停止状態でない
    と判定されたときに自動制動制御を解除する制御解除手
    段とを備え、前記作動切換手段は、前記制御解除手段で
    自動制動制御が解除されたときに前記先行制動制御手段
    を作動状態とすることを特徴とする請求項1記載の車両
    用制動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記自動制動制御手段は、運転者の加速
    操作を検出したときに自動制動制御を少なくとも中断す
    る制御中断手段を備え、前記作動切換手段は、前記制御
    中断手段で自動制動制御が中断され、且つ目標減速度が
    所定値を越えたときに前記先行制動制御手段を作動状態
    とするように構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の車両用制動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記作動状態選択手段の選択作動が異常
    であるか否かを検出する作動状態異常検出手段と、該作
    動状態異常検出手段で作動状態選択手段の異常を検出し
    たときに、前記自動制動制御手段の作動を禁止する作動
    禁止手段とを備えていることを特徴とする請求項1乃至
    3の何れかに記載の車両用制動制御装置。
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