JP2001137163A - 還流式掃除機用の延長管 - Google Patents

還流式掃除機用の延長管

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JP2001137163A
JP2001137163A JP32283999A JP32283999A JP2001137163A JP 2001137163 A JP2001137163 A JP 2001137163A JP 32283999 A JP32283999 A JP 32283999A JP 32283999 A JP32283999 A JP 32283999A JP 2001137163 A JP2001137163 A JP 2001137163A
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Jiro Ando
二郎 安藤
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ANDO KASEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 還流式掃除機において用いられる延長管にお
いて、現状では、吸引ヘッド内の回転ブラシは吸引空気
流で回転させているため、電気配線のためのリード線を
備えたものはない。しかし、将来的には回転ブラシをモ
ータ駆動させることも予想され、これに対応できるよう
にする。 【解決手段】 外筒26とこの内部に設けられる径小の
内筒27とで二重管構造を有した延長管であって、外筒
26の両端部に電極19,21を有するコネクタ部1
7,18を設けると共に、これらコネクタ部17,18
間をリード線6で導通接続しておく。リード線6は、外
筒26の内面と内筒27の外面との間にできる還流用の
通路30内を通す根増とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、還流式掃除機用の
延長管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24及び図25に示すように、電気掃
除機100のなかには、掃除機本体101で発生する排
気をそのまま外部へは放出せず、再び吸引ホース102
及び延長管103を介して吸引ヘッド104へと戻し、
この吸引ヘッド104から床面等へ噴射させつつこの噴
射空気流の利用によって吸引ヘッド104内の回転ブラ
シ105を回転させるようにして、床面等の塵埃を浮か
せながら吸引するような状況をつくりだし、結果、吸塵
力のアップや省エネルギー化等を図った還流式のものが
ある。
【0003】この種、還流式掃除機100で用いられる
延長管103は、外筒107とこの内部に収納固定され
た内筒108とによっていわゆる二重管構造を有したも
ので、外筒107内面と内筒108外面とで囲まれる通
路を還流用とし、内筒108の内部で形成される通路を
吸引用とするように、各通路を作用的に振り分けて使用
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような還流式掃
除機100では、今後、吸塵力の更なる強化・改良等を
目的として、回転ブラシ105の回転をモータ駆動にし
たり、各種のセンサ類を吸引ヘッド104に設けたりす
ることが予想される。そのため、この還流式掃除機10
0で用いる延長管103においても、電源線や信号線等
として使用するためのリード線を管の長手方向に沿って
設けたものが必要とされることになる。しかし、このよ
うな延長管103(外筒107と内筒108とで二重管
構造になったもの)として、その長手方向にリード線が
設けられたものは未だ開発されていないのが現状であ
る。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、管の長手方向に沿う状態でリード線の具備を
可能にした還流式掃除機用の延長管を提供することを目
的とするものであって、特に、吸塵力等に悪影響を及ぼ
すことなく、また構造の複雑化や高コスト化並びに製造
の困難性等を招来することのないようにした還流式掃除
機用の延長管を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る還流式掃除機用の延長管は、外筒と、この外筒
よりも径小とされ且つこの外筒内に一部内接状態で収納
固定された内筒とによって管本体が形成されたものであ
って、外筒内面と内筒外面とで囲まれる第1通路と内筒
の内部で形成される第2通路とを、それぞれ還流側通路
と吸引側通路とに振り分けて使用するものである。そし
て、還流側通路として使用される通路内にその長手方向
に沿ってリード線が設けられたものとなっている。
【0007】このようにすることで、リード線を回転ブ
ラシ用モータの電源線として使用したり、各種センサ類
の信号線として使用したりできる。この場合、第1通路
を還流側通路とし第2通路を吸引側通路とするか、又は
反対に、第1通路を吸引側通路とし第2通路を還流側通
路とするかは、特に限定されるものではない。管本体の
少なくとも一端部には、吸引ヘッドや吸引ホース、又は
他の延長管との連結や分離を何度でも繰り返すことがで
きるように管継手部を設けておくのが好適である。この
場合、この管継手部寄りとなる外筒の外面部には、この
外筒と内筒とが内接する部分に対応する配置、又は外筒
と内筒とが内接する部分から離れた配置で、リード線の
導通に用いられるコネクタ部を設けておくものとする。
【0008】このようにすることで、この延長管を吸引
ヘッドや吸引ホース、又は他の延長管と連結したとき
に、リード線を吸引ヘッド側や吸引ホース(即ち、掃除
機本体)側に対して導通接続させることができ、結果と
して、これら延長管、吸引ヘッド、吸引ホースを互いに
連結及び分解可能な構造にすることができるものであ
る。管継手部には、外筒と内筒とが内接する部分に対応
して連結用回止め部を設けておけばよい。
【0009】このように、外筒と内筒とが内接する部分
では、各筒の周壁が集合する部位となることから必然的
に構造上の剛性化が高められ、また必要に応じて肉厚を
分厚くするようなこともできるため、回止め部等のよう
に機械的強度として所定のものを必要とするものの形成
に適しているということができる。第1通路を還流側通
路とし、第2通路を吸引側通路とする場合にあって、リ
ード線は、第1通路内において外筒と内筒とが内接する
部分の脇方に位置付けられる入隅部に対して配したもの
とすることができる。
【0010】このようにすると、リード線の納まりをよ
くすることができると共に、リード線のあばれや位置ズ
レを防止できることになる。従って、リード線の伸びや
断線等を防止できることにつながる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1乃至図3は、本発明に係る還
流式掃除機用の延長管1の第1実施形態を示している。
なお、この延長管1を実際に還流式掃除機100(図2
4参照)において使用する場合は、吸引ヘッド104と
吸引ホース102(掃除機本体101側)との間に対
し、略同じ構成の延長管1を2本又はそれ以上連結した
状態に介設するものである(外観的には図24に示した
のと略同じ状況になる)。
【0012】この延長管1は、一端部を雌側(ソケット
管タイプ)の管継手部3とし他端部を雄側(ノズル管タ
イプ)の管継手部4として形成された管本体5と、この
管本体5の内部でその長手方向に沿って設けられたリー
ド線6と、管本体5の両端寄り外面に付属されるコネク
タカバー8,9(図3では省略している)と、このうち
一方(雌側管継手部3寄りとした)のコネクタカバー8
内に装備される連結操作部10とを有している。各コネ
クタカバー8,9の取り付けられる各部分では、管本体
5の外面に、各コネクタカバー8,9と対応する輪郭の
カバー座12,13が形成されている。そして、これら
各カバー座12,13における内方の適所に、リード線
6を管本体5の内外間で挿通可能にする線通孔14が設
けられている。
【0013】コネクタカバー8とカバー座12との組み
合わせによってコネクタ部17が形成されるようになっ
ており、コネクタカバー9とカバー座13との組み合わ
せによってコネクタ部18が形成されるようになってい
る。これらコネクタ部17,18は、延長管1を吸引ヘ
ッド104や吸引ホース102又は他の延長管と連結す
るときに、いずれもリード線6の導通を行うためのもの
であって、これらコネクタ部17,18のうち、一方
(図1乃至図3の各左側)ではピン形の電極19が設け
られており、また他方(同、右側)では上記ピン形電極
19の挿入を可能にするピン孔20内において待機する
板バネ型電極21が設けられている。
【0014】従って、リード線6は、両線通孔14の相
互間では管本体5の内側へ通されており、その一端側が
カバー座13内の線通孔14を経てピン形電極19と導
通接続されていると共に、他端側がカバー座12内の線
通孔14を経て板バネ型電極21と導通接続されている
ものである。ピン形電極19及び板バネ型電極21は、
プラス極用とマイナス極用とに振り分けるためにそれぞ
れ1対ずつあり、またリード線6も、これらに合わせて
2本設けられている。これら2本のリード線6は、管本
体5の内側へ通される部分では被覆材相互がそれらの長
手方向に沿って一体化されたものとなっており、互いに
ばらつかないようになっている。
【0015】また、一方のコネクタ部17(コネクタカ
バー8の取り付けられた側)では、その内部に装備され
た連結操作部10により、吸引ヘッド104や吸引ホー
ス102又は他の延長管に対する連結状態の確保と分離
操作との切り換えを行えるものであることは言うまでも
ない。のみならず、このコネクタ部17では管本体5の
端面に面して凹部を呈する雌側回止め部24が設けら
れ、他方のコネクタ部18では管本体5の端面から突出
した凸部を呈する雄側回止め部25が設けられ、これら
が吸引ヘッド104や吸引ホース102又は他の延長管
と連結するときに、相手方に設けられた雄側回止め部や
雌側回止め部とそれぞれ係合して、回止め作用を奏する
ようになっている。
【0016】管本体5(以下、図4乃至図11も参照)
は、外筒26と、この外筒26よりも径小とされ且つこ
の外筒26内に収納固定された内筒27とを有する二重
管構造となっている。外筒26の内面に対し、内筒27
はその外面の一部が内接状態とされており、これによっ
てこれら両者の位置関係が固定されている。このため、
外筒26の中心Pに対して内筒27の中心Qは偏心した
状態にある。管本体5における雌側の管継手部3では、
外筒26の管端から内筒27の管端がいくらか内方へ引
っ込んだかたちで設けられている。これに対して雄側の
管継手部4では、外筒26の管端から内筒27の管端が
いくらか外方へ突き出すかたちで設けられており、この
外方へ突き出した内筒27の外周面にリングパッキン2
8が嵌着されている。
【0017】雄側の管継手部4を形成している部分の外
筒26の外径は、雌側の管継手部3を形成している外筒
26の内径よりも若干小さく形成されており、また雄側
の管継手部4で突き出ている内筒27の外径は、雌側の
管継手部3内に臨んでいる内筒27の内径よりも若干小
さく形成されている。これらのことから、延長管1同士
を空気漏れのないかたちで相互連結できるものとなって
いる。なお、図示は省略するが、吸引ホース102には
上記した雌側の管継手部3と同じ構造の管継手部が設け
られ、吸引ヘッド104には上記した雄側の管継手部4
と同じ構造の管継手部が設けられているものとする。
【0018】このように二重管構造を有する管本体5で
は、外筒26の内面と内筒27の外面とで囲まれる断面
開口形状が三日月状の第1通路30と、内筒27の内部
で形成される断面開口形状が円形状の第2通路31との
2本の通路を有し、この2本の通路30、31で挟まれ
ている内筒27の周壁の円弧部分が、通路30、31を
区画する区画壁部となっている。この2本の通路30、
31のうち、開口面積の小さい方の第1通路30が還流
側通路として使用され、また開口面積の大きい方の第2
通路31が吸引側通路として使用されるようになってい
る。
【0019】すなわち、還流式掃除機100(図24及
び図25参照)の使用状態下にあって、吸引ヘッド10
4から吸われた空気流は第2通路31を介して掃除機本
体101内へと取り込まれ、この掃除機本体101内で
塵埃の濾過がなされた後、第1通路30を介して再び吸
引ヘッド104へと戻され、この吸引ヘッド104から
床面等へ噴射され、またこの噴射空気流の利用によって
吸引ヘッド104内の回転ブラシ105を回転させるも
のとなる。そして、このようにして吸引ヘッド104か
ら床面等へ噴射された噴射空気流が、また外気と共に吸
引ヘッド104から吸われ、第2通路31から掃除機本
体101内へと取り込まれるといった概略的な循環流を
構成することになる。
【0020】上記した2本のリード線6は、還流側通路
として使用される第1通路30内に対して挿通されてい
る。そして、図10に二点鎖線で示すように、例えばこ
の第1通路30内において、外筒26と内筒27とが内
接する部分の脇方に位置付けられる入隅部33(外筒2
6の内面と内筒27の外面とでV字状になった部分)に
対して配するようにする。このようにリード線6を入隅
部33へ導きやすくするために、前記各カバー座12,
13内での線通孔14の位置付けは、片側(図3の下
側)へ偏らせたものとしてある。
【0021】このように入隅部33に対してリード線6
を配する場合は、入隅部33におけるV字状の両側の面
間でリード線6が動きを制限される状態となり、その結
果、リード線6にあばれや位置ズレ等が生じないように
なる点で有益とある。また、このような入隅部33は容
積的に小さいため、そもそも空気流の流れを導く作用上
から見て、この入隅部33がリード線6の挿通に使用さ
れたからといって直ちに悪影響に繋がることはなく、こ
れらの理由から、この入隅部33をリード線6の挿通に
使用することは好適な配置であると言うことができる。
【0022】ただ、リード線6を上記入隅部33へ配す
ることが限定されるものではなく、還流側通路内(本第
1実施形態では第1通路30内)であれば、その挿通箇
所はどこでもよく、例えば図11に二点鎖線で示すよう
に、第1通路30内の中央等へ位置付けることもでき
る。また、上記したコネクタ部17,18は、外筒26
と内筒27とが内接する部分に対応した配置とされ、且
つ、外筒26の外面にカバー座12,13が設けられて
いる点から明らかなように、各コネクタカバー8,9
は、管本体5に対する手触り感、及び握り具合に悪影響
がでない範囲でそのまま外筒26に対して膨出するかた
ちとして設けられている。
【0023】これら各コネクタカバー8,9は、それら
のカバー裏に設けられた差込板状片35と各カバー座1
2,13内に突設された二股受台36とによる恰もナイ
フスイッチのような係合によって位置決めされ、ネジ3
7によって管本体5に対してねじ止めされる構造になっ
ている。言うまでもなく、上記のようにコネクタ部1
7,18に対して設けられている雌側回止め部24や雄
側回止め部25についても、外筒26と内筒27とが内
接する部分に対応した配置となっている。
【0024】なお、上記した連結操作部10は、一端部
を係止端40とし他端部を押釦41としこれらの間で横
方向両側へ突出する枢軸42を有した操作レバー43
と、この操作レバー43の押釦41を外向きに押圧付勢
して係止端40を雌側の管継手部3内(外筒27内)へ
露出状態に保持させるバネ44とを有している。そし
て、これに対して、雄側の管継手部4の外面には、操作
レバー43の係止端40と係合可能な係合凹部45が設
けられている。上記したように、管本体5は外筒26と
内筒27とで二重管構造を有したものであり、且つ、外
筒26と内筒27とは一部を内接させた偏心位置付けに
なっているため、その外形的成形は、図1の上下方向に
対して外筒26の中心Pをパーティングラインとする上
下分割方式の成形型(後述する)により行うものとなっ
ている。
【0025】また、管本体5の内形的成形は、外筒26
の内面と内筒27の外面とで囲まれる第1通路30を成
形するための中子型(後述する)と、内筒27の内部で
形成される第2通路31を成形するための中子型(後述
する)とを、上記成形型内へ組み込むことによって行う
ものとなっている。そこでこのような事情に伴い、図1
に示すように、内筒27において、第1通路30と第2
通路31とを区画する範囲で設けられる周壁(区画壁
部)では、その内面27aについては長手方向でストレ
ート面となされている(即ち、内筒27の内径は両端部
間で一定である)が、この周壁の外面27bは、長手方
向の一端側(雄側の管継手部4寄りとした)で周壁の肉
厚が厚く他端側(雌側の管継手部3寄りとした)で薄く
なるような勾配面となされている。
【0026】このように外面27bを勾配面とすること
により、第1通路30を成形するための中子型の脱型を
容易にすることができる。この勾配は、1/50〜1/
1000程度としており、1/300〜1/600程度
が好ましく、1/500前後が最適である。また、逆
に、内筒27の内面をストレート面とすることにより、
ストレート中子は勾配付き中子よりも安価であり、この
内筒27の内面を勾配面にする場合よりも延長管1の最
大外径を小さくできることになる。なお、この内筒27
の周壁には、上記成形型内に第1通路30の成形用中子
型を組み入れることに伴い、この中子型のブレ止めに用
いた支持部材(後述する)の設置痕としての貫通孔48
が残置されることになる。そこで、この管本体5の成形
後に、この貫通孔48を盲蓋49の固着によって塞いで
ある。
【0027】次に、この第1実施形態の延長管1におい
て、管本体5を製造する方法を説明する。図12に示す
ように、管本体5の製造には、外筒26の中心P(図1
参照)をパーティングラインとして可動型60と固定型
61とを上下に分割可能とされた成形型62と、この成
形型62に対して組み込みが可能になされた中子型63
〜65とを用いる。このうち中子型63,64は、いず
れも第1通路30を成形するためのもの(以下、「第1
通路成形用中子型」と言う)であって、この第1通路3
0の断面開口形状(図10等参照)に対応した三日月状
の断面形状を有している。また、残る中子型65は第2
通路31を成形するためのもの(以下、「第2通路成形
用中子型」と言う)であって、この第2通路31の断面
開口形状(図10等参照)に対応した円形状の断面形状
を有している。
【0028】第1通路成形用中子型63,64は、管本
体5の外面において雄側の管継手部4が形成されること
で段差のできる部分を境として、互いに同軸で突き合わ
される関係にあり、雄側の管継手部4内に対応する短い
領域分を短尺中子型64とし、残る長い領域分を長尺中
子型63としている。このうち、少なくとも長尺中子型
63は、区画壁部側の面が勾配面であり、その両端間で
太さが異なる勾配付き中子として形成されている。勾配
の向きは、短尺中子型64へ向かって徐々に細くなる方
向である。中子型64は短尺であるので、区画壁部側の
面をストレート面に形成してもよいが、長尺中子型63
へ向かって徐々に細くなる勾配面にした方が好ましい。
【0029】また、この長尺中子型63は、その先端側
がブレ止め用支持部材67を介して固定型61に対して
支持されるようになっている。これに対して第2通路成
形用中子型65は、1本で第2通路31の全長を形成し
ている。前記第2通路成形用中子型65は、区画壁部側
の面がストレート面であり、その両端間で太さが一定で
あるストレート中子として形成されている。なお、成形
型62は成形装置に通常縦向きに配置されており、可動
型60により、管本体5としてカバー座12,13等が
設けられる面を成形可能にしてある。また、第2通路成
形用中子型65は、管本体5の段差のできる部分を境と
して長尺中子型と短尺中子型とに分離形成し、両中子型
をを突き合わせるようにしてもよい。
【0030】このような成形型62及び中子型63〜6
5を所定通り合型した状態で、まず、その内方にできる
成形凹部内へ成形材料を充填して、この成形材料が硬化
した後、成形型62における可動型60の離型、成形品
からの中子型63〜65の脱型を行う。このとき、少な
くとも第1通路成形用中子型63と第2通路成形用中子
型65との両者間に関する脱型のタイミングについて
は、勾配付き中子である第1通路成形用中子型63の脱
型を先行させ、ストレート中子である第2通路成形用中
子型65の脱型をこれより遅らせるようにする。
【0031】このように、脱型のタイミングをずらせる
度合については、特に限定されるものではない。例え
ば、第1通路成形用中子型63を完全に抜いてしまって
から、第2通路成形用中子型65を抜きはじめるように
してもよいし、第1通路成形用中子型63の脱型を開始
して、未だ脱型途中にある段階から第2通路成形用中子
型65の脱型を開始させ、以後、これら第1通路成形用
中子型63及び第2通路成形用中子型65を同時進行的
に脱型させるようにしてもよい。
【0032】いずれの手順を採るにしても、第1通路成
形用中子型63の脱型が先行することによって、管本体
5の第1通路30内には、その長手方向にわたって第1
通路成形用中子型63が有する勾配分に応じた傾斜隙間
が生じることになり、従って、内筒27において、第1
通路30と第2通路31とを区画する範囲で設けられる
周壁には、上記傾斜隙間側へ向けた撓み代が与えられる
ことになる。その結果、第2通路成形用中子型65の脱
型時には、この撓み代に応じて周壁に事実上の撓みが生
じ、この第2通路成形用中子型65に引っ張られて周壁
の変形やちぎれ等が発生するといったことは回避され、
綺麗な仕上がり面を得られることになる。
【0033】殊に、第1通路成形用中子型63の脱型開
始後、その脱型途中から第2通路成形用中子型65の脱
型を開始させる手順を採る場合では、脱型途中の第1通
路成形用中子型63が内筒27における上記周壁の撓み
過ぎを防止して、バックアップする作用をも奏すること
になり、効果の確実性が高まる点で有利性を有してい
る。このようにして得られた管本体5には、上記したブ
レ止め用支持部材67に対応した貫通孔48が形成され
ているため、これを盲蓋49の固着によって塞ぎ、その
後、連結操作部10やコネクタ部17,18等の組み立
てを行うことで、延長管1を完成させるものである。
【0034】図13乃至図22は、本発明に係る還流式
掃除機用の延長管1の第2実施形態を示している。この
第2実施形態の延長管1が第1実施形態と最も異なると
ころは、二重管構造を有する管本体5において、外筒2
6と内筒27とが内接する部分から離れた配置(第1実
施形態に対して180°の反転位置とした)で、リード
線6の導通に用いられるコネクタ部17,18が設けら
れている点にある。また、これに伴い、連結操作部10
や、雌側回止め部24及び雄側回止め部25についても
コネクタ部17,18と同じ側、即ち、外筒26と内筒
27とが内接する部分から離れた配置で設けられてい
る。
【0035】ただ、外筒26の内面と内筒27の外面と
によって断面開口形状が三日月状の第1通路30が設け
られ、内筒27の内部に断面開口形状が円形状の第2通
路31が設けられている点をはじめとして、第1通路3
0が還流側通路として使用され第2通路31が吸引側通
路として使用される点、内筒27において第1通路30
と第2通路31とを区画する範囲で設けられる周壁(区
画壁部)が、内面27aはストレート面とされ外面27
bは勾配面とされている点、更には、コネクタ部17,
18の内部構造、連結操作部10や雌側回止め部24及
び雄側回止め部25の細部構造、等々に関しては、第1
実施形態と略同じである。
【0036】また、この第2実施形態でも、リード線6
は、図21に二点鎖線で示すように、第1通路30内の
中央等へ位置付けたり、図22に二点鎖線で示すよう
に、第1通路30内において外筒26と内筒27とが内
接する部分の脇方に位置付けられる入隅部33(外筒2
6の内面と内筒27の外面とでV字状になった部分)に
対して配したりすることができる。なお、上記のように
外筒26と内筒27との内接部分から離れた配置にコネ
クタ部17,18が設けられているという第1実施形態
との差異点は、図14、図21及び図22に示すよう
に、各カバー座12,13内で線通孔14をセンター配
置とさせることを可能にできることに繋がり、このこと
は成形時における成形材料の流れをバランス良くできる
(偏流防止)という利点に結びつく。
【0037】一方、この第2実施形態の延長管1におい
て、管本体5を製造する方法でも、第1実施形態の管本
体5に関して説明した製造方法と大筋で同じである。す
なわち、可動型60及び固定型61を有する成形型62
と、この成形型62に対して組み込みが可能になされた
第1通路成形用中子型63,64及び第2通路成形用中
子型65とを用い、第1通路成形用中子型63,64の
うち、少なくとも長尺中子型63は区画壁部側の面に勾
配を付けた勾配付き中子として形成され、第2通路成形
用中子型65ストレート中子として形成(されている。
【0038】そして、成形型62及び中子型63〜65
を所定通り合型し、その内方の成形凹部内へ成形材料を
充填し、その後、中子型63〜65の脱型を行う場合
に、勾配付き中子である第1通路成形用中子型63の脱
型を先行させ、ストレート中子である第2通路成形用中
子型65の脱型をこれより遅らせるようにするものであ
る。これによって、管本体5の第1通路30内に、第1
通路成形用中子型63の勾配分に応じた傾斜隙間を生じ
させ、内筒27の周壁をこの傾斜隙間側へ向けてやや撓
ませつつ、第2通路成形用中子型65を脱型させるもの
であり、もって、この第2通路成形用中子型65に引っ
張られて周壁の変形やちぎれ等が発生するといった問題
を回避するものである。
【0039】ただ、第1通路成形用中子型63,64の
うちの長尺中子型63は、その両端寄り部分がブレ止め
用支持部材70を介して可動型60に支持されるように
なっている。そのため、これら支持部材70は、管本体
5の各カバー座12,13内に設けるネジボス71(図
13及び図14に示すように各コネクタカバー8,9を
ネジ37でねじ止めするための雌ネジ形成部分)を利用
して、これらを貫通させるかたちで長尺中子型63へ届
かせている。
【0040】そこで、上記成形によって得られた管本体
5に対しては、支持部材70を抜いた後にできる貫通孔
に対して底部を形成させるために、適宜詰め物を施すよ
うにすればよい。なお、上記ネジボス71の代わりにリ
ード線6用の線通孔14を支持部材70の挿通用に用い
ることもでき、この場合は、管本体5の成形後に孔埋め
をする必要はないという利点が得られる。ところで、本
発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。
【0041】例えば、管本体5において、第1通路30
を吸引側通路として使用し、第2通路31を還流側通路
として使用することもできる。この場合、第1通路30
の開口面積を大きく、第2通路31の開口面積を小さく
するのが好適である。内筒27における上記周壁の内面
27aにのみ脱型勾配を設けるようにしたり、第1通路
30に面する外筒26の内面26aにのみ脱型勾配を設
けるようにしたりしてもよい。
【0042】リード線6は2本に限定されず、1本でも
3本以上でもよい。従って、これに応じて電極19,2
1の各本数(接点数)も適宜増減すればよい。また、こ
れら電極19,21の形状も何ら限定されず、例えば雌
側の電極21として説明したものは板バネ状以外にも、
筒型等とすることができる。各カバー座12,13内に
設ける線通孔14は、1個とする場合以外にも、複数個
とすることができる。外筒26や内筒27は、円筒体と
することが限定されるものではなく、角パイプ状にする
等、各種の変形が可能である。
【0043】第2実施形態では、管本体5において、外
筒26と内筒27とが内接する部分に対し、コネクタ部
17,18を180°の反転位置へ配するものとして説
明したが、これを例えば90°位置にする等、適宜変更
可能である。リード線6は吸引側通路に配置することも
できるが、塵埃が付着する可能性があるので、還流側通
路に配置する方が好ましい。このように、各部の詳細構
造や部材形状、部材材質等は、実施の態様に応じて適宜
変更可能である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る還流式掃除機用の延長管では、外筒及び内筒によっ
て形成する管本体内において、外筒の内面と内筒の外面
とで囲まれる第1通路と内筒の内部で形成される第2通
路とをそれぞれ還流側通路と吸引側通路とに振り分けて
使用するものとして、このうち還流側通路として使用す
る通路内を利用して、管の長手方向に沿う状態でリード
線を設けさせている。従って、この種、還流式掃除機に
おいて、吸引ヘッド内の回転ブラシをモータ駆動させた
り、各種のセンサ類を設けたりすることに対応できるも
のである。
【0045】また、このようにしても、吸塵力等に悪影
響を及ぼすことはなく、また構造の複雑化や高コスト化
並びに製造の困難性等を招来することはないものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に対応するA−A断面図である。
【図2】本発明に係る延長管の第1実施形態を中間省略
して示した平面図である。
【図3】図2に示す状態から両端側のコネクタカバーを
外した様子を示す平面図である。
【図4】第1実施形態の延長管における管本体を示す平
面図である。
【図5】図4のB−B線矢視図である。
【図6】図4に対応する底面図である。
【図7】図4のC−C線断面図である。
【図8】図4のD−D線矢視図である。
【図9】図4のE−E線矢視図である。
【図10】図4のF−F線断面図である。
【図11】図4のG−G線断面図である。
【図12】第1実施形態の延長管における管本体の製造
状況を示す側断面図である。
【図13】図14のH−H線に対応する位置をコネクタ
カバーの取り付けられた状態として示す断面図である。
【図14】本発明に係る延長管の第2実施形態を中間省
略すると共に両端側のコネクタカバーを外した状態にし
て示す平面図である。
【図15】第2実施形態の延長管における管本体を示す
平面図である。
【図16】図15のJ−J線矢視図である。
【図17】図15に対応する底面図である。
【図18】図15のK−K線断面図である。
【図19】図15のL−L線矢視図である。
【図20】図15のM−M線矢視図である。
【図21】図15のN−N線断面図である。
【図22】図15のR−R線断面図である。
【図23】第2実施形態の延長管における管本体の製造
状況を示す側断面図である。
【図24】還流式掃除機の一例を示す全体斜視図であ
る。
【図25】還流式掃除機のメカニズムを説明するための
吸引ヘッドの模式図である。
【符号の説明】
1 延長管 3 管継手部(雌側) 4 管継手部(雄側) 5 管本体 6 リード線 17 コネクタ部 18 コネクタ部 24 回止め部(雌側) 25 回止め部(雄側) 26 外筒 27 内筒 30 第1通路 31 第2通路 33 入隅部 63 第1通路成形用中子型 65 第2通路成形用中子型 100 還流式掃除機 101 掃除機本体 102 吸引ホース 104 吸引ヘッド 105 回転ブラシ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒(26)と、該外筒(26)よりも
    径小とされ且つ該外筒(26)内に一部内接状態で収納
    固定された内筒(27)とによって管本体(5)が形成
    されており、外筒(26)内面と内筒(27)外面とで
    囲まれる第1通路(30)と内筒(27)の内部で形成
    される第2通路(31)とをそれぞれ還流側通路と吸引
    側通路とに振り分けて使用する還流式掃除機用の延長管
    であって、 還流側通路として使用される通路内にその長手方向に沿
    ってリード線(6)が設けられていることを特徴とする
    還流式掃除機用の延長管。
  2. 【請求項2】 前記管本体(5)の少なくとも一端部に
    は管継手部(3)(4)が設けられており、該管継手部
    (3)(4)寄りとなる前記外筒(26)の外面部に
    は、該外筒(26)と前記内筒(27)とが内接する部
    分に対応する配置で、前記リード線(6)の導通に用い
    られるコネクタ部(17)(18)が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の還流式掃除機用の延長
    管。
  3. 【請求項3】 前記管本体(5)の少なくとも一端部に
    は管継手部(3)(4)が設けられており、該管継手部
    (3)(4)寄りとなる前記外筒(26)の外面部に
    は、該外筒(26)と前記内筒(27)とが内接する部
    分から離れた配置で、前記リード線(6)の導通に用い
    られるコネクタ部(17)(18)が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の還流式掃除機用の延長
    管。
  4. 【請求項4】 前記管継手部(3)(4)には、前記外
    筒(26)と前記内筒(27)とが内接する部分に対応
    して連結用回止め部(24)(25)が設けられている
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の還流式掃
    除機用の延長管。
  5. 【請求項5】 前記第1通路(30)が還流側通路とさ
    れ前記第2通路(31)が吸引側通路とされており、前
    記リード線(6)は、第1通路(30)内において外筒
    (26)と内筒(27)とが内接する部分の脇方に位置
    付けられる入隅部(33)に対して配されていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の還
    流式掃除機用の延長管。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018087936A1 (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 シャープ株式会社 電気掃除機の延長管

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018087936A1 (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 シャープ株式会社 電気掃除機の延長管

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