JP2001136774A - モータ制御装置、画像形成装置、モータ制御方法および記憶媒体 - Google Patents

モータ制御装置、画像形成装置、モータ制御方法および記憶媒体

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JP2001136774A
JP2001136774A JP31358499A JP31358499A JP2001136774A JP 2001136774 A JP2001136774 A JP 2001136774A JP 31358499 A JP31358499 A JP 31358499A JP 31358499 A JP31358499 A JP 31358499A JP 2001136774 A JP2001136774 A JP 2001136774A
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image forming
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Shoji Maruyama
昌二 丸山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光ドラムや中間転写体などの画像形成のた
めの被駆動体の駆動制御を高精度に実現することができ
る画像形成装置を提供する。 【解決手段】 MRセンサからのパルスを計測して速度
を算出し(S1)、ドラム1回転分の速度情報をRAM
114に記憶する(S4)。この速度データをフィルタ
処理して高周波成分を除去し(S6)、その結果をRA
M114に記憶する。このフィルタ処理された速度デー
タから補正データを算出する(S7)。算出した補正デ
ータに対して、位相を180゜ずらし、かつ定数倍した
値を速度ターゲットとして生成し(S8)、生成された
速度ターゲットをRAM114に記憶する(S9)。記
憶された速度ターゲット情報(omgtgt)は、ドラ
ムカウンタの値に応じた速度ターゲットとして速度制御
に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光ドラムや中間
転写体などの画像形成のために用いられる被駆動体の駆
動ムラ(回転変動など)を抑えるように、モータを制御
するモータ制御装置、画像形成装置、モータ制御方法お
よび記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のカラー画像形成装置の構成
を示す図である。図において、201はカラー画像形成
装置である。202は画像データを図示しないレーザ光
に変換し、レーザ光をポリゴンミラーによって感光ドラ
ム面上に走査させるスキャナユニットである。203は
感光ドラムである。204は感光ドラム面上に形成され
たトナー画像を転写する中間転写体であり、感光ドラム
面上に形成された各色に対応したトナー画像は中間転写
体上に順次重なって転写される。
【0003】205はイエロー、シアン、マゼンダ、ブ
ラックの各色の現像ユニットを備え、所望の現像ユニッ
トを感光ドラム203に離接させるロータリユニットで
ある。206は現像ユニットである。207は転写紙で
ある。208は転写紙有無検知センサである。209は
転写紙給紙ローラである。210は搬送ローラである。
211は転写紙先端検知センサである。212は搬送ロ
ーラである。213は二次転写ローラである。214は
搬送ローラである。
【0004】215は転写紙上に形成されたトナー画像
を熱と圧で融着させる定着ユニットである。216は排
紙センサである。217、218は排紙ローラである。
219は一次転写ローラである。220は中間転写体に
あらかじめ具備された基準マークを読み取る基準位置検
知センサである。221は現像ユニットが有するトナー
を感光体上に現像させる現像スリーブローラである。2
22はトナーを均一に現像スリーブローラ221上に補
給するためのコートローラである。
【0005】図示しないホストコンピュータから送られ
たカラー画像は、画像形成装置内部で画像展開される
と、各色毎に画像データとしてスキャナユニット202
によって変換されたレーザ光により、回転駆動される感
光ドラム203上を走査・露光する。ロータリーユニッ
ト205は4色の現像ユニット206を備えており、回
転制御によって所望の色の画像に対する現像ユニットを
感光ドラム203に当接させる。
【0006】感光ドラム203上に現像されたトナー画
像は、一次転写ローラ219によって中間転写体204
上に転写される。このとき、転写位置は、基準位置検知
センサ220によって制御される。1色の転写が終了す
ると、ロータリユニット205は回転し、次の色の現像
ユニット206を感光体203に当接させる。そして、
次の色の画像データはスキャナユニット202によって
レーザ光に変換され、レーザ光により回転駆動される感
光ドラム203上を走査・露光する。
【0007】このような動作を4色繰り返すことによっ
て、中間転写体204上には、4色のトナー画像が重な
って形成され、給紙・搬送された転写紙207上に二次
転写ローラ213によって一括転写される。転写紙上の
トナー画像は定着ユニット215によって融着される
と、排紙が行われて一連のカラー画像形成動作を終了す
る。
【0008】このようなカラー画像形成装置は複数の制
御モータ(図示せず)を有しており、図中、転写紙給紙
ローラ209、搬送ローラ210、212、二次転写ロ
ーラ213、搬送ローラ214、定着ユニット215お
よび排紙ローラ217、218は給紙搬送モータ(図示
せず)によって駆動されている。中間転写体204およ
び感光ドラム203はドラムモータ(図示せず)で駆動
されている。ロータリユニット205はロータリモータ
(図示せず)で駆動されている。また、現像ユニットの
スリーブローラ221およびコートローラ222はスリ
ーブモータ(図示せず)で駆動されている。各モータに
は、あらかじめ設定された速度情報に基づき、ソフトウ
ェアによって一定回転となるようにディジタルサーボ制
御されるDCサーボモータなどが用いられる。
【0009】また、中間転写体204と二次転写ローラ
213の離間・当接を行う離間機構が設けられており、
中間転写体204上にトナー画像を転写している時は離
間し、中間転写体204上に4色分のトナー画像が転写
された後には、中間転写体204と二次転写ローラ21
3は当接し、転写紙に一括転写が行われる。
【0010】つぎに、各モータのソフトウェアによるデ
ィジタルサーボ制御について示す。図8はモータおよび
制御回路の構成を示す図である。図において、301は
モータ制御を行うDSP(Digital Signa
l Processor)である。
【0011】302はトランジスタアレイである。30
3はモータユニットである。304はPWM制御線であ
る。305、306、307はPWM用スイッチングト
ランジスタである。308、309、310は電流制限
抵抗である。311、312、313はトランジスタア
レイの上側トランジスタを制御する制御線である。31
4、315、316はトランジスタアレイの下側トラン
ジスタを制御する制御線である。
【0012】317、318、319はトランジスタア
レイの上側トランジスタである。320、321、32
2はトランジスタアレイの下側トランジスタである。3
23はモータ駆動電源である+24V電源である。32
4はモータのU相コイルに接続される出力線である。3
25はモータのV相コイルに接続される出力線である。
326はモータのW相コイルに接続される出力線であ
る。
【0013】327は電流検出抵抗である。328は電
流検出信号である。329は三相ブラシレスモータであ
る。330はモータコイルである。331、332、3
33はホールセンサであり、図示しないロータに予め備
えられたマグネットの位置を検出する。334はMRセ
ンサであり、図示しないロータに予め備えられた速度制
御用の着磁パターンを検出する。
【0014】354〜362はモータ制御線である。3
63〜365はモータのロータ位置を検出するMRセン
サである。335はホールセンサ331の検出信号であ
る。336はホールセンサ332の検出信号である。3
37はホールセンサ333の検出信号である。338は
MRセンサ334の検出信号である。
【0015】上記構成を有する制御回路の制御動作につ
いて示す。DSP301は、ホールセンサ331、33
2、333によってモータのロータ位置を検知すると、
所望の回転方向となるように制御線311〜316を用
いて、トランジスタアレイ302のトランジスタ317
〜322をスイッチング動作させ、U相、V相、W相の
出力線324、325、326を用いて、モータのコイ
ルに所望の電流を供給する。
【0016】例えば、モータのコイルのU相からV相へ
電流を流したいときは、制御線313をアクティブと
し、PWM制御線304によって所望の電流値を設定
し、トランジスタ307をONにすると、トランジスタ
アレイ302内のトランジスタ317がONし、+24
VラインからU相コイルへと電流が流れる。一方、制御
線315がアクティブとなって、トランジスタアレイ3
02内のトランジスタ321がONし、U相コイル電流
はV相コイルを経由して、電流検出抵抗327を介して
GNDに流れる。
【0017】DSP301は、電流検出信号328から
コイルに流れる電流値を検出し、所定の電流となるよう
に、PWM制御線304を用いてトランジスタ307を
ON/OFFにする。また、DSP301はMRセンサ
334によってモータの回転速度を検出し、所定の速度
でモータが回転するように、PWM制御線304を用い
てトランジスタ307をON/OFFにし、必要な電流
をコイルに供給させる。
【0018】例えば、MRセンサ334によってMRセ
ンサの出力パルスの間隔をタイマによって計測し、モー
タ回転を検出し、その結果、モータ回転が所定回転より
遅いと判断すると、PWM制御線304を用いてONデ
ューティを長くし、モータの回転が上がるようにモータ
コイルに流れる電流を増やす。
【0019】同時に、モータのロータが回転することに
よって、ホールセンサ331、332、333によって
検出されるロータのマグネット位置が変化する。そし
て、所望の回転となるモータコイルの電流方向を決定
し、制御線311〜316を用いてトランジスタ317
〜322をON/OFFにする。
【0020】さらに、DSP301は、電流検出抵抗3
27によって検出された電圧値を電流検出信号328と
してA/Dポートに入力し、モータコイルに流れる電流
値をモニタし、所望の電流が流れるように電流制御を行
う。
【0021】図9はモータのサーボ制御の構成を示す図
である。図において、401はモータのターゲット回転
値(omgtgt)であり、角速度(rad/sec)
で定義される。402は速度制御ループにおける速度制
御用PI(比例積分制御)部(Speed−PI)であ
る。403は速度制御用ゲインである。404はモータ
のコイルに流れる電流値を検出し、電流制御ループを構
成する部分における電流制御用PI部(Current
−PI)である。
【0022】405は電流制御用PI部の演算結果から
PWM制御幅を決定するPWM発生部である。406は
PWM制御信号であり、図8のPWM制御線304の信
号に相当する。407は出力ポート制御部である。40
8〜413は出力信号であり、図8の制御線313、3
14、312、315、311、316の信号に相当す
る。
【0023】414は位置検出制御部であり、図8のホ
ールセンサ331、332、333によって検出された
ロータのマグネット位置をホールセンサ出力線415、
416、417によって検出し、その結果を出力ポート
制御部407に出力する。これにより、所望の回転方向
となるように、出力ポート論理が決定される。
【0024】418は図8のMRセンサ334の出力線
である。419はキャプチャであり、MRセンサ334
の出力パルスをハードウェアによって計測する。420
は速度演算部であり、計測された結果から角速度を算出
する。例えば、MRセンサの出力がモータ1回転当たり
2000パルス出力され、MRパルス間隔が50μse
cであるとすると、モータ回転数は、1/(50μse
c×2000)=10rpsとなり、角速度は、2π×
10≒62.83rad/secとなる。
【0025】421はA/D変換部である。電流制御ル
ープでは、10kHzの周波数でフィードバック制御が
行われ、速度制御ループでは、1kHzの周波数でフィ
ードバック制御が行われる。いずれの場合もモータの種
類、負荷に対して安定なサーボ制御となるように、周波
数が決定される。
【0026】そして、予め設定されているターゲット
(目標)角速度(omgtgt)401を与えると、速
度演算部420の結果(omg)とターゲット角速度
(omgtgt)401を比較し、その差が速度制御用
PI部402に送り込まれる。つまり、ターゲット角速
度401が速度演算部420の結果より大きい場合、モ
ータ回転数は、ターゲット値に達していないことにな
り、速度制御用PI部402にはプラスの値が入力され
る。
【0027】一方、ターゲット角速度401が速度演算
部420の結果より小さい場合、モータの回転数はター
ゲット値よりも大きく、速度制御用PI部402にはマ
イナスの値が入力される。また、どのくらい早いか、あ
るいはどのくらい遅いかの値は、あらかじめ制御範囲を
定義した数値によって決められる。
【0028】速度制御用PI部402では、ターゲット
角速度より早いか、あるいは遅いかの情報に基づき、比
例積分制御を行うことによって制御系の安定化を図って
いる。そして、ゲイン403を与えて制御系を調整し、
安定化を図る。
【0029】速度制御用PI部402の出力を経て、ゲ
イン403によってターゲット電流情報に変換した後、
A/D変換部421によって検出されたモータ電流値と
前述したターゲット電流情報とを比較する。
【0030】その比較結果は、電流制御用PI部404
に入力され、比例積分制御を行うことによって制御系の
安定化を図った後、PWM発生部405に送られる。つ
まり、速度制御ループによって得られたターゲット角速
度と実際の角速度との比較結果は、速度制御用PI部4
02を介してターゲット電流値に置換され、速度差に応
じた制御電流が決定された後、次に電流制御ループによ
ってターゲット電流値と実際のモータ電流とを比較し、
電流制御用PI部404を介してその結果がPWMパル
スに変換される。これにより、所望の制御電流が確実に
モータに供給されるように制御される。
【0031】一方、ホールセンサ331、332、33
3によって検出されたモータのロータ位置に基づき、位
置検出制御部414と出力ポート制御部407によっ
て、所望の回転方向となるように、出力信号408〜4
13が設定される。
【0032】つぎに、実際に発生する回転ムラについて
示す。図10は感光ドラム軸の回転ムラとこれを駆動す
るモータに現れる回転ムラを示すタイミングチャートで
ある。図において、501は感光ドラム軸の回転速度波
形であり、例えば、感光ドラム軸に取り付けられたエン
コーダ(図示せず)によって検出されたパルスをF−V
変換して得られた波形である。
【0033】502は感光ドラムを駆動するモータの回
転速度を表すF−V変換波形である。501と502で
波形の振幅(速度)が異なるのは、感光ドラム軸上で確
認された回転ムラは、駆動ギアによってモータ軸上に伝
達されるためであり、駆動ギアの伝達ロスが存在するた
めである。503は感光ドラム1周の周期であり、主に
ドラム駆動軸ギアの全歯成分の精度によって発生する。
504は感光ドラム駆動ギアの1歯の周期である。
【0034】図11は感光ドラムの駆動部分の構成を示
す図である。図において、901は感光ドラムであり、
図7の感光ドラム203に相当する。902はドラム軸
である。903はドラム軸902に取り付けられた駆動
(伝達)ギアであり、モータ速度を減速する。904は
モータである。905はモータ軸である。モータ904
は駆動ギア903を介してドラム軸902および感光ド
ラム901を駆動すると、モータ速度は減速して感光ド
ラム901が回転する。つまり、モータ軸905のギア
数が8歯、駆動ギア903が80歯である場合、減速比
は、1/10となり、モータ速度が1000rpmであ
るとすると、ドラム回転数は100rpmとなる。
【0035】このようなギア構成では、駆動ギア903
の精度、あるいはドラム軸902の芯ずれによって、駆
動ギア903の周速が1周期成分で変動すると、モータ
軸905には、駆動ギア903の周速が1周期成分であ
る感光ドラム1周期成分の回転変動が現れることにな
る。また、このとき、ドラム軸902とモータ軸905
の回転変動量の差は、駆動ギア903とモータ軸905
のギアとの伝達ロスによって生じ、ドラム軸902上で
検出される回転変動量はモータ軸905上に比べて少な
くなる。
【0036】このように、従来の画像形成装置における
感光ドラム回転制御では、モータ駆動軸905からの動
力を伝達させる駆動ギア903、ドラムギアの精度ある
いはドラム軸902の芯ずれなどによって、感光ドラム
901が1回/回転の周期で速度変動が発生し、回転ム
ラとなって画像劣化を招く要因となっていた。
【0037】つぎに、このような回転ムラによる画像劣
化を解消するための従来のモータ制御方法について示
す。図12は感光ドラムの回転ムラを補正するために提
案された従来の感光ドラムの駆動部分の構成を示す図で
ある。図において、1001は感光ドラムである。10
02はドラム軸である。1003はドラム軸1002に
取り付けられたエンコーダホイールであり、1回転20
0パルスを発生するスリットを有する。1004は光検
出器であり、発光素子および受光素子が光軸上に対向し
て配置され、この光軸をスリットを持ったエンコーダホ
イール1003が回転して遮ることによって、1回転2
00パルスを検出する。1005はドラム駆動ギアであ
る。1006はモータ軸である。1007はモータであ
る。
【0038】このように、ドラム回転ムラを補正するた
めには、直接、ドラム軸1002にエンコーダホイール
1003を取り付け、ドラム軸1002の回転を検出
し、この結果が一定となるように、モータの回転を補正
して制御する。
【0039】以上示したことをまとめると、従来の画像
形成装置では、感光ドラムの駆動ギアの精度(1周期成
分の精度)、感光ドラムの偏芯、ドラム軸の芯ずれなど
によって感光ドラムの1周期(1回/回転成分)の回転
ムラが発生し、画像劣化をもたらしていた。
【0040】そして、このような感光ドラムの1周期成
分の回転ムラを補正するために、従来では感光ドラムの
駆動軸(ドラム軸)にエンコーダホイールを取り付けて
回転速度を検出し、その結果を基に、ドラム軸の回転が
一定となるように、モータの回転を補正する制御が行わ
れていた。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のモータ制御方法では、ドラム軸に取り付けら
れるエンコーダホイールが必要となるので、取り付けス
ペースの制約、取り付け工数の必要、装置のコストアッ
プといった問題が生じていた。
【0042】特に、4つの感光ドラム(イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラック)を備えたタンデム構造の画像
形成装置では、エンコーダ検出ユニットを4ステーショ
ン分設けなければならず、装置として大幅なコストアッ
プをもたらしていた。
【0043】他方、上述の様なフィードバックループに
よる制御では、応答性に限界があり、高速の制御が困難
であるという問題があった。
【0044】そこで、本発明は、感光ドラムや中間転写
体などの画像形成のための被駆動体の駆動制御を高精度
に実現することができるモータ制御装置、画像形成装
置、モータ制御方法および記憶媒体を提供することを目
的とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載のモータ制御装置は、被駆
動体を駆動するモータの回転速度を検出し、該検出され
た回転速度にしたがって前記モータを制御するモータ制
御装置において、前記検出された回転速度に基づき、前
記被駆動体の駆動変動を予測する駆動変動予測手段と、
該予測された駆動変動に基づき、前記モータの回転制御
情報を取得する制御情報取得手段とを備え、該取得した
回転制御情報にしたがって、前記モータを制御すること
を特徴とする。
【0046】請求項2に記載の画像形成装置は、像担持
体と、該像担持体を駆動するモータと、該モータの回転
速度を検出する速度検出手段とを備え、前記像担持体に
担持された画像を形成する画像形成装置において、前記
検出された回転速度に基づき、前記像担持体の駆動変動
を予測する回転変動予測手段と、該予測された駆動変動
に基づき、前記モータの回転制御情報を取得する制御情
報取得手段とを備え、該取得した回転制御情報にしたが
って、前記モータを制御することを特徴とする。
【0047】請求項3に記載の画像形成装置では、請求
項2に係る画像形成装置において、前記回転変動予測手
段は、画像形成動作期間以外の学習制御期間で前記像担
持体の回転変動を予測することを特徴とする。
【0048】請求項4に記載の画像形成装置は、請求項
2に係る画像形成装置において、前記学習制御期間で
は、前記モータの制御ゲインを前記画像形成動作期間よ
り低くすることを特徴とする。
【0049】請求項5に記載の画像形成装置は、請求項
2に係る画像形成装置において、前記画像形成動作期間
に前記像担持体と当接して画像形成に関与する接触部材
を、該像担持体から離間自在に設け、前記学習制御期間
では、前記接触部材を前記像担持体から離間させること
を特徴とする。
【0050】請求項6に記載の画像形成装置は、請求項
2に係る画像形成装置において、前記速度検出手段によ
って検出される、少なくとも前記像担持体の1回転分に
相当するモータの回転速度を記憶する記憶手段を備えた
ことを特徴とする。
【0051】請求項7に記載の画像形成装置では、請求
項3に係る画像形成装置において、前記学習制御期間
は、前記画像形成装置の電源投入毎、前記像担持体の交
換毎、あるいは現像器の交換毎に一定期間設定されるこ
とを特徴とする。
【0052】請求項8に記載の画像形成装置では、請求
項2に係る画像形成装置において、前記速度検出手段
は、前記モータの回転軸が1回転する毎に所定数のパル
スを発生することを特徴とする。
【0053】請求項9に記載の画像形成装置では、請求
項2に係る画像形成装置において、前記回転制御情報
は、前記予測した回転変動を補正するように、前記モー
タの回転を制御する情報であることを特徴とする。
【0054】請求項10に記載の画像形成装置は、請求
項8に係る画像形成装置において、前記速度検出手段、
前記回転変動予測手段および前記制御情報取得手段を演
算処理装置を用いて実現し、該演算処理装置は、前記発
生したパルスを基に前記回転速度を演算するとともに、
前記回転変動を予測し、該予測した回転変動を補正する
ように前記回転制御情報を演算することを特徴とする。
【0055】請求項11に記載のモータ制御方法は、被
駆動体を駆動するモータの回転速度を検出し、該検出さ
れた回転速度にしたがって、前記モータを制御するモー
タ制御方法において、前記検出された回転速度に基づ
き、前記被駆動体の駆動変動を予測する工程と、該予測
された駆動変動に基づき、前記モータの回転制御情報を
取得する工程と、該取得した回転制御情報にしたがっ
て、前記モータを制御する工程とを有することを特徴と
する。
【0056】請求項12に記載の記憶媒体は、被駆動体
を駆動するモータの回転速度を検出し、該検出された回
転速度にしたがって、前記モータを制御する、コンピュ
ータによって実行可能なプログラムが格納された記憶媒
体において、前記プログラムは、前記検出された回転速
度に基づき、前記被駆動体の駆動変動を予測する手順
と、該予測された駆動変動に基づき、前記モータの回転
制御情報を取得する手順と、該取得した回転制御情報に
したがって、前記モータを制御する手順とを含むことを
特徴とする。
【0057】
【発明の実施の形態】本発明のモータ制御装置、画像形
成装置、モータ制御方法および記憶媒体の実施の形態に
ついて説明する。本実施形態における画像形成装置は、
従来の技術の項で説明した図7の画像形成装置と同様の
構成を有するので、その説明を省略し、モータのサーボ
制御について説明する。
【0058】[第1の実施形態]図1は第1の実施形態
におけるモータのサーボ制御の構成を示す図である。感
光ドラムを駆動するモータは、図1のサーボ制御に則っ
てDSP(Digital Signal Proce
ssor)により制御される。
【0059】図において、101はモータのターゲット
速度(omgtgt)であり、角速度(rad/se
c)で表される。モータは予め与えられたターゲット速
度101に対し、回転数が追従するようにサーボ制御さ
れる。
【0060】102は速度制御PI(比例積分制御)部
である。103はゲインである。104は電流制御PI
部である。105はPWMパルス発生部である。106
はPWM制御線である。107はモータ電流を検出する
A/D変換部である。108はMRセンサから出力され
る所定数のパルスからなる速度情報であり、アウターロ
ータ型DCモータのロータ部にあらかじめ着磁された着
磁パターンをMRセンサによって検出することによって
生成される。
【0061】109はMRセンサからのパルスを計測す
るキャプチャである。110は角速度を演算する速度演
算部である。111は感光ドラム1回転分の速度データ
を記憶するために制御を切り換える切り換え制御部であ
る。112は記憶された感光ドラム1回転分の速度デー
タから補正対象となる感光ドラムの回転ムラを予測する
学習制御部である。113は学習制御部112のデータ
から感光ドラムの回転が一定となる補正データを生成す
る補正データ生成部である。114は学習結果を一時的
に記憶するRAMである。
【0062】つぎに、このサーボ制御の動作について示
す。通常、モータのターゲット速度(omgtgt)1
01には、モータの回転数が所望の回転数となるような
値が設定される。モータが回転すると、MRセンサの出
力パルスの周波数は、回転に応じた周波数で信号線10
8を介して、DSP内のキャプチャ109に入力され
る。キャプチャ109によって、MRセンサのパルス間
隔が計測されると、この計測結果を基に、速度演算部1
10は速度演算を行う。
【0063】制御切換え論理(切り換え制御部)111
がオープンのとき、先に設定したターゲット速度101
と速度演算部110の結果とを比較し、その差分が速度
制御PI部102に入力される。一方、制御切換え論理
(切り換え制御部)111がクローズのとき、速度演算
部110で計測された速度情報は、学習制御部112に
送られる。学習制御部112はドラム1周分の速度情報
をRAM114に一時的に記憶する。
【0064】また、学習制御部112は、この記憶され
たドラム1周分の速度情報をフィルタ処理して、モータ
が補正できない高周波成分、例えばギア1歯成分などを
フィルタ処理によって除去し、ドラム1周分の低周波成
分を抽出する。
【0065】学習制御部112の結果、ドラム1周分の
回転ムラ情報がRAM114に記憶される。補正データ
生成部113は、先に記憶された回転ムラに対して位相
を180゜ずらし、かつ振幅が定数倍となる演算を行っ
てデータを生成する。この振幅の定数倍の値は、ドラム
軸上の回転変動に対するモータ軸上の回転変動の関係に
よって予め設定される。つまり、ドラム軸上で発生した
回転変動は、ギアを介してモータ軸上へと伝達されるわ
けであるから、ギア伝達ロス分などを考慮してドラムの
回転変動を予測し、これを補正するように、定数が決め
られる。
【0066】補正データ生成部113によって生成され
たデータは、モータのターゲット速度(omgtgt)
として、速度制御ループおよび電流制御ループによるP
WM信号の生成に寄与する。
【0067】まず、速度制御PI部102で演算された
結果は、ゲイン103が与えられると、制御の安定化を
図った後にモータに流れる電流をDSP内のA/D変換
部107によって検出した検出結果と比較される。
【0068】この比較結果は、電流制御PI部104で
演算されると、その演算結果を基に、PWM発生部10
5はPWMパルス(PWM信号)を生成する。PWM信
号は信号線108を介して、従来と同様、PWM制御線
に出力される。この結果、モータがターゲット速度に追
従するように、所望の電流がPWMによって制御され
る。
【0069】つぎに、学習制御と補正データの生成につ
いて示す。図2はモータの速度変動波形およびターゲッ
ト速度を示すタイミングチャートである。図において、
601はモータの速度変動波形であり、速度検出手段と
してのMRセンサの出力から算出した速度情報である。
602は、速度情報601の波形からフィルタ処理によ
って高周波成分を除去した波形である。この高周波成分
は、例えばギア1歯成分など、モータによって補正でき
ない成分である。603は波形602を、モータの速度
制御周波数である1kHzでサンプリングした結果のデ
ータである。つまり、速度制御ループを1kHzとする
と、データ603は1ms周期で演算される。したがっ
て、1msの速度制御周期でモータのターゲット速度
(omgtgt)を決定すればよいことになる。
【0070】604は、データ603に対して位相を1
80゜ずらし、かつ振幅を定数倍としたデータである。
このデータがモータのターゲット速度(omgtgt)
となる。
【0071】605はドラム1周分のデータを示し、こ
の区間の速度情報がRAM114に記憶される。606
は補正する前のデータ603のt1時間における振幅で
ある。607は補正後のt1時間における振幅である。
定数倍の値は|振幅607|/|振幅606|で表され
る。
【0072】つぎに、学習制御について示す。図3は学
習制御処理手順を示すフローチャートである。この処理
プログラムはDSP内のROMに格納されており、DS
Pによって実行される。
【0073】まず、キャプチャ109でMRセンサから
のパルスを計測して速度を算出する(ステップS1)。
つづいて、ドラム1回転分のカウンタを設定する(ステ
ップS2)。例えばモータに備わるMRセンサが10パ
ルス/回転、ドラム軸への減速比1/10である場合、
ドラム1回転分のカウンタでMRセンサからのパルスを
100パルス計測すると、ドラムが1回転することにな
る。本実施形態では、カウンタに「100」をセットす
る。
【0074】カウンタの値を1デクリメントし(ステッ
プS3)、速度情報をRAM114に記憶する(ステッ
プS4)。この速度情報を記憶する際、2πradを1
00で割った値(rad)およびキャプチャで計測した
パルス間隔時間(sec)より速度(rad/sec)
を求め、この値をRAM114に記憶する。RAM11
4には、ドラム1回転分に相当する100ヶの速度デー
タが記憶される。
【0075】この後、カウンタが値0であるか否かを判
別し(ステップS5)、値0でない場合、ステップS3
の処理に戻る。このステップS3〜S5の処理を繰り返
し、ステップS5でカウンタが値0であると判別される
と、RAM114には、前述したようにドラム1周分で
ある100ヶの速度データが記憶される。この100ヶ
の速度データは、速度変動波形601に相当する。
【0076】この後、この速度データをフィルタ処理し
て高周波成分を除去する(ステップS6)。この結果を
RAM114に記憶する。このフィルタ処理された速度
データは、波形602に相当する。そして、補正データ
を算出する(ステップS7)。例えば、速度制御ループ
の制御がモータ1回転あたり2回、ドラム1回転あたり
20回行われるとすると、速度制御ループの速度ターゲ
ットは、ドラム1周分につき20ヶのデータでよいこと
になるため、先に記憶した100ヶの速度データから2
0ヶのデータを算出する。この結果は、データ603に
相当する。
【0077】そして、速度ターゲットを生成する(ステ
ップS8)。ここでは、ステップS7で算出した補正デ
ータに対して、位相を180゜ずらし、かつ定数倍した
値を速度ターゲットとして生成する。この生成された結
果はデータ604に相当する。最後に、速度ターゲット
をRAM114に記憶し(ステップS9)、学習制御ル
ーチンを終了する。
【0078】このようにして記憶された速度ターゲット
情報(omgtgt)は、ドラムカウンタの値に応じた
速度ターゲットとして速度制御に用いられる。
【0079】図4はRAM114に記憶された速度ター
ゲット情報(omgtgt)を表として示す図である。
図において、801は制御カウンタのカウンタ値であ
り、ドラム1周分のMRセンサからのパルス数である
「100」に対応したカウンタ値である。カウンタ値
「14h」は、MRセンサのパルスカウンタ「100」
に対応する。
【0080】802はRAM114のアドレスである。
803は速度ターゲットデータである。ドラムカウンタ
(MRセンサのパルスカウンタ)が「100」の場合、
制御カウンタのカウンタ値801は「14h」である。
ドラムカウンタが5カウントづつインクリメントされる
と、カウンタ801は1カウントづつインクリメントさ
れていき、ドラムカウンタが値1の場合、制御カウンタ
の値801は「1h」となる。
【0081】このように、ドラム1回転分のドラムカウ
ンタのカウント値と制御カウンタのカウント値801と
を対応させることで、ドラム1周分の速度変動の位相に
対し、補正データの位相を合わせることができる。
【0082】このような学習制御は、画像形成動作を行
う以前に実際に画像形成動作が行われる条件の下で実行
されていればよい。例えば、画像形成装置の電源投入毎
に、あるいは感光ドラムが交換可能である場合、ドラム
の交換毎に一定期間実行することが望ましい。さらに
は、現像器の交換毎に一定期間実行するようにしてもよ
い。
【0083】また、本実施形態では、感光ドラムの回転
変動に対し、これを補正するように学習制御を行うこと
について述べたが、感光ドラムの回転変動以外でも、モ
ータが制御可能な周波数以下である場合、例えば、現像
スリーブローラの1周期成分の補正についても、同様に
この制御を行うことが可能である。
【0084】さらに、中間転写ドラムや中間転写ベルト
などの中間転写体を駆動するモータにおいても、中間転
写体の1周期成分、あるいはモータが制御できる変動周
期が存在する場合、同様の学習制御によって、中間転写
体の回転変動を補正可能である。
【0085】[第2の実施形態]図5は第2の実施形態
における学習制御処理手順を示すフローチャートであ
る。この処理プログラムはDSP内のROMに格納され
ており、DSPによって実行される。第2の実施形態で
は、前記第1の実施形態に対し、学習制御において精度
よく補正データを算出するようにしたものである。
【0086】まず、速度ゲインを変更してゲインを落と
す(ステップS11)。これは、図1のゲイン103の
定数を小さくすることによって実現させる。これによ
り、制御系のゲインは下がり、負荷の変動がよりモータ
軸に伝達しやすくなる。
【0087】ステップS12〜ステップS20の処理
は、前記第1の実施形態で説明した学習制御と同等であ
るので、その説明を省略する。そして、学習した後、速
度ゲインを変更して元のゲインに戻す(ステップS2
1)。これも、前述した図1のゲイン103の定数を元
の値に戻すことによって実現させる。
【0088】このように、モータが駆動する負荷の回転
変動(回転ムラ)を補正するように、モータの回転を制
御しなければならないので、負荷の回転変動が効率よく
モータ軸に伝達されなければならない。このとき、モー
タのゲインが高いと、モータは一定に回転するものの、
負荷が変動するといったことが発生する。これは、モー
タから負荷への伝達系の伝達ロスによって生じる。
【0089】これをなくすために、第2の実施形態で
は、負荷(例えば感光ドラム)の回転変動を学習する制
御期間において、モータの制御ゲインを一時的に落と
し、負荷の回転変動をよりモータ軸に伝達しやすく、モ
ータが備える速度検出手段で負荷の回転変動が確認しや
すいような系にする。このような制御によって、学習制
御の正確さ、精度の向上を図ることができる。
【0090】[第3の実施形態]第3の実施形態は、前
記第1の実施形態で示した学習制御期間で、制御対象と
する負荷の回転変動に対し、該当する負荷以外の負荷要
因をできるだけ切り離して学習させることを特徴とす
る。
【0091】例えば、図7に示す画像形成装置では、感
光ドラム203は中間転写体204および現像スリーブ
ローラ221と当接している。
【0092】感光ドラム203を駆動するモータに対
し、前記第1の実施形態と同様の学習制御を行い、感光
ドラムだけの回転変動を補正しようとする場合、学習期
間においては、中間転写体およびスリーブローラによる
回転変動要因を排除することが望ましい。
【0093】したがって、学習制御期間では、スリーブ
ローラ221と中間転写体204を感光ドラム203か
ら離間させた状態で学習制御を行う。
【0094】このように、第3の実施形態では、負荷の
回転変動を学習制御で補正する場合、補正対象とする回
転変動成分を学習期間で的確に検出することができ、補
正対象以外の変動要因を学習制御期間では排除できる。
【0095】尚、前述したスリーブローラの離間はロー
タリーユニット205が回転することによって、また、
中間転写体204の離間は転写ローラ219が機械的に
移動して中間転写体204から離れることによって容易
に実現可能である。
【0096】[第4の実施形態]これまでの各実施形態
では、モータが駆動する負荷、例えば感光ドラムの回転
変動をモータが備える速度検出手段の速度情報により、
学習して補正制御する場合を示したが、第4の実施形態
では、モータ自身が有する回転変動、例えばロータのバ
ランス乱れによるモータ1回/回転の成分の回転ムラに
よって、感光ドラムに対し、モータ1周期の回転変動が
現れる場合の回転変動補正について示す。
【0097】この場合も、前記第1の実施形態と同様の
方法で、モータ1回転分の速度データをRAMに記憶さ
せ、このデータを基に補正データを生成することによっ
て容易に実現できる。
【0098】尚、本発明は装置にプログラムを供給する
ことによって達成される場合にも適用できることはいう
までもない。この場合、本発明を達成するためのソフト
ウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体
を装置に読み出すことによってその装置が本発明の効果
を享受することが可能となる。
【0099】図6は記憶媒体としてのDSP内のROM
のメモリマップを示す図である。ROMには、図3の学
習制御処理プログラムモジュール、図5の学習制御処理
プログラムモジュールなどが格納されている。プログラ
ムモジュールを供給する記憶媒体としては、ROMの代
わりに、例えばフロッピーディスク、ハードディスク、
不揮発性のメモリカードなどを用いることができる。
【0100】また、上述のモータによる駆動の対象は、
感光ドラムや転写ドラム等の回転体に限らず、感光ベル
ト、転写ベルト等のベルト状の像担持体であってもよ
い。
【0101】本発明の上述の実施の形態によれば、感光
ドラムの回転変動(回転ムラ)に対して学習制御を行
い、感光ドラムの回転が一定となるように補正した形で
モータの回転制御を行うことで、感光ドラムの一定回転
制御を低コストかつ高精度に実現することができる。
【0102】また、学習制御期間では、モータの制御ゲ
インを落とし、感光ドラムの回転変動をモータ軸に効率
よく伝達させる構成にすることで、より精度を高めるこ
とができる。特に、学習制御を画像形成動作前の所定タ
イミングで実行することにより、一層精度が高くなる。
【0103】また、感光ドラム軸にエンコーダを取り付
け、その結果に基づき、モータ制御にフィードバックを
かける従来の構成に比べ、エンコーダ分のコストを省く
ことができる。さらに、感光ドラム軸にイナーシャを装
着して回転ムラを低減していた従来の構成に比べ、イナ
ーシャ分のコストを省くことができる。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、感光ドラムや中間転写
体などの画像形成のための被駆動体の駆動制御を高精度
に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるモータのサーボ制御の
構成を示す図である。
【図2】モータの速度変動波形およびターゲット速度を
示すタイミングチャートである。
【図3】学習制御処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】RAM114に記憶された速度ターゲット情報
(omgtgt)を表として示す図である。
【図5】第2の実施形態における学習制御処理手順を示
すフローチャートである。
【図6】記憶媒体としてのDSP内のROMのメモリマ
ップを示す図である。
【図7】従来のカラー画像形成装置の構成を示す図であ
る。
【図8】モータおよび制御回路の構成を示す図である。
【図9】モータのサーボ制御の構成を示す図である。
【図10】感光ドラム軸の回転ムラとこれを駆動するモ
ータに現れる回転ムラを示すタイミングチャートであ
る。
【図11】感光ドラムの駆動部分の構成を示す図であ
る。
【図12】感光ドラムの回転ムラを補正するために提案
された従来の感光ドラムの駆動部分の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
101 ターゲット速度 102 速度制御PI部 104 電流制御PI部 109 キャプチャ 110 速度演算部 111 切り換え制御部 112 学習制御部 113 補正データ生成部 114 RAM 203、901 感光ドラム 903 駆動ギア 904 モータ 905 モータ軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA17 ED02 ED24 EE01 EE03 EE04 EE08 EF01 2H035 CG01 2H071 CA01 CA02 CA05 DA09 DA15 DA31 5H560 AA03 BB04 BB07 DA02 DA19 DB01 DB07 DC12 EB01 GG04 SS01 TT12 TT13 XA12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被駆動体を駆動するモータの回転速度を
    検出し、該検出された回転速度にしたがって前記モータ
    を制御するモータ制御装置において、 前記検出された回転速度に基づき、前記被駆動体の駆動
    変動を予測する駆動変動予測手段と、 該予測された駆動変動に基づき、前記モータの回転制御
    情報を取得する制御情報取得手段とを備え、 該取得した回転制御情報にしたがって、前記モータを制
    御することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 像担持体と、該像担持体を駆動するモー
    タと、該モータの回転速度を検出する速度検出手段とを
    備え、前記像担持体に担持された画像を形成する画像形
    成装置において、 前記検出された回転速度に基づき、前記像担持体の駆動
    変動を予測する回転変動予測手段と、 該予測された駆動変動に基づき、前記モータの回転制御
    情報を取得する制御情報取得手段とを備え、 該取得した回転制御情報にしたがって、前記モータを制
    御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記回転変動予測手段は、画像形成動作
    期間以外の学習制御期間で前記像担持体の回転変動を予
    測することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記学習制御期間では、前記モータの制
    御ゲインを前記画像形成動作期間より低くすることを特
    徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像形成動作期間に前記像担持体と
    当接して画像形成に関与する接触部材を、該像担持体か
    ら離間自在に設け、 前記学習制御期間では、前記接触部材を前記像担持体か
    ら離間させることを特徴とする請求項2記載の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 前記速度検出手段によって検出される、
    少なくとも前記像担持体の1回転分に相当するモータの
    回転速度を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする
    請求項2記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記学習制御期間は、前記画像形成装置
    の電源投入毎、前記像担持体の交換毎、あるいは現像器
    の交換毎に一定期間設定されることを特徴とする請求項
    3記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記速度検出手段は、前記モータの回転
    軸が1回転する毎に所定数のパルスを発生することを特
    徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記回転制御情報は、前記予測した回転
    変動を補正するように、前記モータの回転を制御する情
    報であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記速度検出手段、前記回転変動予測
    手段および前記制御情報取得手段を演算処理装置を用い
    て実現し、 該演算処理装置は、前記発生したパルスを基に前記回転
    速度を演算するとともに、前記回転変動を予測し、該予
    測した回転変動を補正するように前記回転制御情報を演
    算することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 被駆動体を駆動するモータの回転速度
    を検出し、該検出された回転速度にしたがって、前記モ
    ータを制御するモータ制御方法において、 前記検出された回転速度に基づき、前記被駆動体の駆動
    変動を予測する工程と、 該予測された駆動変動に基づき、前記モータの回転制御
    情報を取得する工程と、 該取得した回転制御情報にしたがって、前記モータを制
    御する工程とを有することを特徴とするモータ制御方
    法。
  12. 【請求項12】 被駆動体を駆動するモータの回転速度
    を検出し、該検出された回転速度にしたがって、前記モ
    ータを制御する、コンピュータによって実行可能なプロ
    グラムが格納された記憶媒体において、 前記プログラムは、 前記検出された回転速度に基づき、前記被駆動体の駆動
    変動を予測する手順と、 該予測された駆動変動に基づき、前記モータの回転制御
    情報を取得する手順と、 該取得した回転制御情報にしたがって、前記モータを制
    御する手順とを含むことを特徴とする記憶媒体。
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