JP2016082770A - ブラシレスモータの回転速度検出装置及び回転速度検出方法 - Google Patents

ブラシレスモータの回転速度検出装置及び回転速度検出方法 Download PDF

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浩幸 侭田
真吾 大場
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真吾 大場
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Abstract

【課題】ブラシレスモータの回転速度の検出精度を向上させる。【解決手段】ブラシレスモータは、ロータの回転位置を検出する複数の位置センサの出力信号Su,Sv及びSwに基づいて、複数の相コイルへの通電モードが順次切り替えられることで回転駆動する。このようなブラシレスモータにおいて、通電モードが切り替えられるたびに、通電モードの切替時間間隔をバッファ[n](n=0〜5)に格納すると共に、所定時間ごとに、バッファ[n]に格納された切替時間間隔をロータの1回転分(6つ)合計し、これからブラシレスモータの回転速度を求める。【選択図】図16

Description

本発明は、ブラシレスモータの回転速度検出装置及び回転速度検出方法に関する。
ブラシレスモータは、複数の位置センサの出力信号に応じて各相コイルへの通電モードが順次切り替えられる。ブラシレスモータには、位置センサの取付位置のばらつき、ロータの着磁ばらつきなどがあるため、例えば、定速運転中の通電モードの切替時間間隔が一定とならず、これから求められるブラシレスモータの回転速度に誤差が含まれてしまう。このため、特開2014−54078号公報(特許文献1)に記載されるように、個々のブラシレスモータについて、試運転によって位置センサの出力信号の補正値を求め、これを不揮発性メモリに記憶しておく技術が提案されている。
特開2014−54078号公報
しかしながら、個々のブラシレスモータごとに試運転を行って補正値を求めると、補正値を求める時間及び手間が必要であり、例えば、ブラシレスモータの生産性を低下させてしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、ブラシレスモータの生産性などを低下させずに、その回転速度の検出精度を向上させることができる、ブラシレスモータの回転速度検出装置及び回転速度検出方法を提供することを目的とする。
このため、ロータの回転位置を検出する複数のセンサの出力信号に基づいて、複数の相コイルへの通電モードが切り替えられるブラシレスモータにおいて、通電モードの切替時間間隔をロータの1回転分合計して、ブラシレスモータの回転速度を求める。
本発明によれば、ブラシレスモータの生産性などを低下させずに、その回転速度の検出精度を向上させることができる。
内燃機関の冷却システムの一例を示す概要図である。 流路切替弁の制御パターンの一例を示すタイムチャートである。 第1パターンにおける冷却水流路の一例を示す説明図である。 第2パターンにおける冷却水流路の一例を示す説明図である。 第3パターンにおける冷却水流路の一例を示す説明図である。 第4パターンにおける冷却水流路の一例を示す説明図である。 第5パターンにおける冷却水流路の一例を示す説明図である。 ブラシレスモータの構造の一例を示す斜視図である。 ブラシレスモータの位置センサの配置例を示す説明図である。 通電モードの切替処理の一例を示す説明図である。 ブラシレスモータの位置センサに取付位置ばらつきが生じている状態の説明図である。 通電モードの切替時間間隔に誤差が生じた状態の説明図である。 切替時間間隔の保存処理の一例を示すフローチャートである。 切替時間間隔を一時的に保存するバッファの説明図である。 回転速度算出処理の一例を示すフローチャートである。 回転速度の更新状態の一例を示す説明図である。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、内燃機関の冷却システムの一例を示す。
車両に搭載された内燃機関10は、シリンダヘッド11及びシリンダブロック12を有する。内燃機関10の出力軸には、動力伝達装置の一例として挙げられる、CVT(Continuously Variable Transmission)などの変速機20が連結されている。変速機20の出力は、図示しない駆動輪へと伝達されることで、車両を走行させる。
内燃機関10の冷却システムは、冷却水を循環させる水冷式の冷却システムである。冷却システムは、電動アクチュエータで切り替えられる流路切替弁30と、ブラシレスモータ40で駆動される電動式のウォータポンプ(ELWP)50と、ラジエータ60と、内燃機関10に形成された冷却水通路70と、これらを接続する配管80と、を有する。
内燃機関10には、冷却水通路70の一部として、シリンダヘッド11の内部に延設され、シリンダヘッド11の気筒配列方向の一端に開口する冷却水入口13と、シリンダヘッド11の気筒配列方向の他端に開口する冷却水出口14と、を接続するヘッド冷却水通路71が形成されている。また、内燃機関10には、冷却水通路70の一部として、ヘッド冷却水通路71から分岐してシリンダブロック12へと至り、シリンダブロック12の内部を貫通して、シリンダブロック12に開口する冷却水出口15に接続される、ブロック冷却水通路72が形成されている。なお、シリンダブロック12の冷却水出口15は、シリンダヘッド11の冷却水出口14と同様に、気筒配列方向の他端で開口する。
従って、シリンダヘッド11の冷却水入口13に供給された冷却水は、ヘッド冷却水通路71を通ってシリンダヘッド11を冷却し、その他端で開口する冷却水出口14から排出される。また、シリンダヘッド11の冷却水入口13に供給された冷却水は、シリンダブロック12を冷却する場合、ヘッド冷却水通路71から分岐するブロック冷却水通路72へと流れ込み、ブロック冷却水通路72を通ってシリンダブロック12を冷却し、その他端で開口する冷却水出口15から排出される。
シリンダヘッド11の冷却水出口14には、第1冷却水配管81の一端が接続されている。第1冷却水配管81の他端は、ラジエータ60の冷却水入口61に接続されている。
シリンダブロック12の冷却水出口15には、第2冷却水配管82の一端が接続されている。第2冷却水配管82の他端は、流路切替弁30の4つの第1〜第4入口ポート31〜34のうち、第1入口ポート31に接続されている。第2冷却水配管82の途中には、内燃機関10の潤滑油を冷却するオイルクーラ16が配設されている。オイルクーラ16は、第2冷却水配管82を流れる冷却水と内燃機関10の潤滑油との間で熱交換を行う。
また、第3冷却水配管83は、その一端が第1冷却水配管81の途中に接続され、その他端が流路切替弁30の第2入口ポート32に接続されている。第3の冷却水配管83の途中には、変速機20の作動油を加熱するオイルウォーマ21が配設されている。オイルウォーマ21は、第3冷却水配管83を流れる冷却水と変速機20の作動油との間で熱交換を行う。要するに、シリンダヘッド11を通過した冷却水を分流させてオイルウォーマ21へと導き、冷却水と作動油との間で熱交換を行って、作動油の温度を昇温させる。
さらに、第4冷却水配管84は、その一端が第1冷却水配管81の途中に接続され、その他端が流路切替弁30の第3入口ポート33に接続されている。第4冷却水配管84には、冷却水の流通方向に、車両暖房用のヒータコア91、排気還流装置を構成する水冷式のEGR(Exhaust Gas Recirculation)クーラ92及びEGR制御弁93、内燃機関10の吸入空気量を調整するスロットルバルブ94がこの順番で配設されている。
ヒータコア91は、第4冷却水配管84を流れる冷却水と空調空気との間で熱交換を行い、空調空気を暖めて暖房機能を発揮する。EGRクーラ92は、排気還流装置によって内燃機関10の吸気系に還流させる排気と第4冷却水配管84を流れる冷却水との間で熱交換を行い、排気温度を低下させて燃焼時の窒素酸化物の生成を抑制する。EGR制御弁93及びスロットルバルブ94は、第4冷却水配管84を流れる冷却水との間で熱交換を行って昇温し、排気又は吸気に含まれる水分が凍結することを抑制する。このように、シリンダヘッド11を通過した冷却水を分流させて、ヒータコア91、EGRクーラ92、EGR制御弁93及びスロットルバルブ94に導き、これらとの間で熱交換を行わせる。
第5冷却水配管85は、その一端がラジエータ60の冷却水出口62に接続され、その他端が流路切替弁30の第4入口ポート34に接続されている。
流路切替弁30の出口ポート35には、第6冷却水配管86の一端が接続されている。第6冷却水配管86の他端は、ウォータポンプ50の吸込口51に接続されている。そして、ウォータポンプ50の吐出口52には、第7冷却水配管87の一端が接続されている。第7冷却水配管87の他端は、シリンダヘッド11の冷却水出口13に接続されている。
また、第1冷却水配管81において、第3冷却水配管83及び第4冷却水配管84が夫々接続される箇所よりも下流側には、第8冷却水配管88の一端が接続されている。第8冷却水配管88の他端は、第6冷却水配管86の途中に接続されている。
流路切替弁30は、前述したように、4つの入口ポート31〜34及び1つの出口ポート35を備えている。そして、第1〜第4入口ポート31〜34には、第2〜第5冷却水配管82〜85が夫々接続され、出口ポート35には、第6冷却水配管86が接続されている。
流路切替弁30は、例えば、第1〜第4入口ポート31〜34及び出口ポート35が夫々形成されたステータに、流路が形成されたロータを回転可能に嵌装した、回転式の流路切替弁である。流路切替弁30では、例えば、電動モータなどの電動アクチュエータでロータの基準角度からの角度を変更することで、ステータの各ポートが適宜接続される。また、流路切替弁30では、ロータの角度の選定によって各ポートが所望の開口面積割合となるべく、ロータの角度に応じて第1〜第4入口ポート31〜34の開口面積割合が変化するように、ロータの流路などが形成されている。
このような構成において、ヘッド冷却水通路71と第1冷却水通路81とを含んで、冷却水がシリンダヘッド11及びラジエータ60を経由して流れる、第1冷却水ラインが構成される。ブロック冷却水通路72と第2冷却水配管82とを含んで、冷却水がシリンダブロック12を経由して流れ、ラジエータ60を迂回する第2冷却水ラインが構成される。ヘッド冷却水通路71と第4冷却水配管84とを含んで、冷却水がシリンダヘッド11及びヒータコア91などを経由して流れ、ラジエータ60を迂回する第3冷却水ラインが構成される。また、ヘッド冷却水通路71と第3冷却水通路83とを含んで、冷却水がシリンダヘッド11及び変速機20のオイルウォーマ21を経由して流れ、ラジエータ60を迂回する第4冷却水ラインが構成される。さらに、第8冷却水配管88を含んで、冷却水が第1冷却水配管81から分岐した後、ラジエータ60を迂回して流路切替弁30の流出側、即ち、第6冷却水配管86に合流するバイパスラインが構成される。
つまり、流路切替弁30は、流入側が第1冷却水ライン、第2冷却水ライン、第3冷却水ライン及び第4冷却水ラインに夫々接続され、流出側がウォータポンプ50の吸引側に接続されている。このため、各冷却水ラインの出口開口面積を調整することで、第1冷却水ライン、第2冷却水ライン、第3冷却水ライン及び第4冷却水ラインへの冷却水の分配割合を制御することができる。
流路切替弁30は、例えば、図2に例示したような複数の流路切替パターンを備え、内燃機関10の始動後に、電動アクチュエータでロータの角度を変更することで、流路切替パターンのいずれかに切り替えられる。
即ち、流路切替弁30は、ロータ角度がストッパで規制される基準角度から所定角度の範囲内では、第1〜第4入口ポート31〜34がすべて閉じられる第1パターンとなる。第1パターンでは、第2冷却水配管82、第3冷却水配管83、第4冷却水配管84及び第5冷却水配管85が閉塞されるので、図3に示すように、ウォータポンプ50から吐出された冷却水は、第1冷却水ライン及びバイパスラインを通って流れ、内燃機関10のシリンダヘッド11のみを冷却する。なお、第1〜第4入口ポート31〜34がすべて閉じられた状態は、第1〜第4入口ポート31〜34の開口面積が0(零)となった状態だけでなく、その開口面積が0より大きい最小開口面積となった状態、要するに、冷却水の漏れが発生する状態を含む。
流路切替弁30のロータ角度が、第1〜第4入口ポート31〜34がすべて閉じられる角度よりも大きくなると、第3入口ポート33が一定開口面積まで徐々に開き、その後、ロータ角度の増加に伴って一定開口面積を保持する第2パターンとなる。第2パターンでは、第4冷却水配管84が開通されるので、図4に示すように、ウォータポンプ50から吐出された冷却水は、第1冷却水ライン、バイパスライン及び第3冷却水ラインを通って流れ、内燃機関10のシリンダヘッド11を冷却すると共に、ヒータコア91などを加熱する。
流路切替弁30のロータ角度が、第3入口ポート33が一定開口面積まで開く角度よりも大きくなると、第1入口ポート31が開き出し、その後、ロータ角度の増加に伴って開口面積が漸増する第3パターンとなる。第3パターンでは、第2冷却水配管82が開通されるので、図5に示すように、ウォータポンプ50から吐出された冷却水は、第1冷却水ライン、バイパスライン、第2冷却水ライン及び第3冷却水ラインを通って流れ、内燃機関10のシリンダヘッド11及びシリンダブロック12を冷却すると共に、ヒータコア91などを加熱する。
流路切替弁30のロータ角度が、第1入口ポート31が開く角度よりも大きくなると、第2入口ポート32が一定開口面積まで徐々に開き、その後、ロータ角度の増加に伴って一定開口面積を保持する第4パターンとなる。第4パターンでは、第3冷却水配管83が開通されるので、図6に示すように、ウォータポンプ50から吐出された冷却水は、第1冷却水ライン、バイパスライン、第2冷却水ライン、第3冷却水ライン及び第4冷却水ラインを通って流れ、内燃機関10のシリンダヘッド11及びシリンダブロック12を冷却すると共に、変速機20の潤滑油及びヒータコア91などを加熱する。
流路切替弁30のロータ角度が、第2入口ポート32が一定開口面積まで開く角度よりも大きくなると、第4入口ポート34が開き出し、その後、ロータ角度の増加に伴って開口面積が漸増する第5パターンとなる。第5パターンでは、第5冷却水配管85が開通されるので、図7に示すように、ウォータポンプ50から吐出された冷却水は、第1冷却水ライン、第2冷却水ライン、第3冷却水ライン、第4冷却水ライン及びラジエータ60を通って流れ、内燃機関10のシリンダヘッド11及びシリンダブロック12を冷却すると共に、変速機20の潤滑油及びヒータコア91などを加熱する。このとき、冷却水がラジエータ60を通るため、冷却水の温度を許容温度以下に維持することができる。
要するに、流路切替弁30は、複数の冷却水通路(第1〜第4冷却水ライン及びバイパスライン)の中から、冷却水を分配する少なくとも1つの冷却水通路を順次切り替えることができる。
内燃機関10の所定箇所には、シリンダヘッド11の出口付近の冷却水の温度を検出する第1温度センサ101と、シリンダブロック12の出口付近の冷却水の温度を検出する第2温度センサ102と、が夫々取り付けられている。また、車両の所定箇所、例えば、空調空気の噴出口の近傍には、車室内の温度(室温)を検出する第3温度センサ103が取り付けられている。第1温度センサ101の水温検出信号Tw1、第2温度センサ102の水温検出信号Tw2及び第3温度センサ103の室温検出信号Trは、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを内蔵した電子制御装置110に夫々入力されている。そして、電子制御装置110のプロセッサは、水温検出信号Tw1及びTw2並びに室温検出信号Trに応じた操作量を求め、流路切替弁30の電動アクチュエータ及びウォータポンプ50のブラシレスモータ40に向けて操作量に応じた制御信号を出力することで、流路切替弁30及びウォータポンプ50を夫々電子制御する。
ウォータポンプ50を駆動するブラシレスモータ40は、図8に示すように、複数の相コイルがスター結線されたステータ(固定子)41と、出力軸42が一体化された永久磁石からなるロータ(回転子)43と、ステータ41及びロータ43を内包するケーシング44と、を有する。ケーシング44の内面には、ロータ43の回転位置を検出する、ホール素子などの位置センサ45が所定角度ごとに取り付けられている。ここで、以下の説明においては、ブラシレスモータ40として、U相,V相及びW相のコイルがスター結線された3相ブラシレスモータを一例として挙げるが、3相以外の相数を有するブラシレスモータを使用することもできる。
ブラシレスモータ40の位置センサ45は、図9に示すように、U相の位置センサ45A、V相の位置センサ45B及びW相の位置センサ45Cを含む。位置センサ45A,45B及び45Cは、ロータ43の磁界に応じたHi(ON)/Lo(OFF)のデジタル信号を夫々出力する。そして、電子制御装置110は、位置センサ45A,45B及び45Cの出力信号Su,Sv及びSwに基づいて、図10に示すように、U相,V相及びW相のコイルへの通電モードを順次切り替える。
即ち、電子制御装置110は、U相の位置センサ45Aの出力信号SuがHiからLoに変化したときに、V相からU相へと電流を流す通電モード4へと切り替える。電子制御装置110は、W相の位置センサ45Cの出力信号SwがLoからHiに変化したときに、W相からU相へと電流を流す通電モード5へと切り替える。電子制御装置110は、V相の位置センサ45Bの出力信号SvがHiからLoに変化したときに、W相からV相へと電流を流す通電モード6へと切り替える。電子制御装置110は、U相の位置センサ45Aの出力信号SuがLoからHiに変化したときに、U相からV相へと電流を流す通電モード1へと切り替える。電子制御装置110は、W相の位置センサ45Cの出力信号SwがHiからLoに変化したときに、U相からW相へと電流を流す通電モード2へと切り替える。電子制御装置110は、V相の位置センサ45Bの出力信号SvがLoからHiに変化したときに、V相からW相へと電流を流す通電モード3へと切り替える。このように、電子制御装置110は、通電モードを順次切り替えることで、ブラシレスモータ40を所定方向に回転駆動させる。
ここで、図11に示すように、V相の位置センサ45Bに電気角X°の取付位置ばらつきがあった場合について考察する。V相の位置センサ45Bに取付位置ばらつきがあると、図12に示すように、通電モード5から通電モード6に切り替えるタイミング、及び、通電モード2から通電モード3に切り替えるタイミングに誤差が生じてしまう。この場合、通電モード5から通電モード6に切り替えるタイミングが電気角X°だけ早くなるので、通電モード5の切替時間間隔がT5−TX、通電モード6の切替時間間隔がT6+TXとなる。また、通電モード2から通電モード3に切り替えるタイミングが電気角X°だけ早くなるので、通電モード2の切替時間間隔がT2−TX、通電モード3の切替時間間隔がT3+TXとなる。ここで、Tn(n=1〜6)は、通電モードnの切替タイミングに誤差がない場合の切替時間間隔、TXは、電気角X°に応じた切替時間間隔(誤差)を表している。従って、通電モード2,3,5及び6の切替時間間隔に基づいて、ブラシレスモータ40の回転速度を求めると、そこには電気角X°に応じた誤差が含まれてしまう。なお、ロータ43に着磁ばらつきがある場合も同様である。
そこで、電子制御装置110のプロセッサは、以下詳細に説明するように、直近の切替時間間隔をロータ43の1回転分合計して、ブラシレスモータ40の回転速度を求める。このようにすれば、ロータ43が1回転する時間は、T4+(T5−TX)+(T6+TX)+T1+(T2−TX)+(T3+TX)=T4+T5+T6+T1+T2+T3となって誤差が相殺されるため、これから求められる回転速度の検出精度を向上させることができる。なお、ロータ43が1回転する時間をT[sec]とすると、ブラシレスモータ40の回転速度[rpm]は、例えば、60/Tから求めることができる。
図13は、ウォータポンプ50を駆動するブラシレスモータ40の通電モードが切り替えられたことを契機として、電子制御装置110のプロセッサが実行する切替時間間隔の保存処理の一例を示す。なお、電子制御装置110には、図14に示すように、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリに、通電モード1〜6の切替時間間隔を一時的に保持しておく、バッファ[i](i=0〜5)が予め確保されているものとする。また、切替時間間隔を保持するバッファ[i]を特定するインデックスnは、初期状態において0(零)に初期化されているものとする。
ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様。)では、電子制御装置110のプロセッサが、例えば、処理開始時間を逐次計時することで、通電モードの切替時間間隔を求め、これをインデックスnが示すバッファ[n]に格納する。
ステップ2では、電子制御装置110のプロセッサが、インデックスnが5であるか否か、要するに、バッファ[i]の最後まで通電モードの切替時間間隔を格納したか否かを判定する。そして、電子制御装置110のプロセッサは、インデックスnが5であると判定すれば処理をステップ3へと進める一方(Yes)、インデックスnが5でないと判定すれば処理をステップ4へと進める(No)。
ステップ3では、電子制御装置110のプロセッサが、インデックスnをリセットする(n=0)。
ステップ4では、電子制御装置110のプロセッサが、インデックスnを1つ進める(n=n+1)。
かかる切替時間間隔の保存処理によれば、バッファ[i]をリングバッファとして機能させて、直近の6つの通電モードの切替時間間隔、即ち、電気角60°ごとの切替時間間隔がバッファ[i]に保存される。このため、電子制御装置110のプロセッサは、任意の時点においてバッファ[i]を参照することで、直近の6つの通電モードの切替時間間隔を把握することができる。
図15は、電子制御装置110が起動されたことを契機として、電子制御装置110のプロセッサが所定時間(例えば、10msec)ごとに繰り返し実行する、ブラシレスモータ40の回転速度算出処理の一例を示す。なお、回転速度算出処理を実行する時間間隔を規定する所定時間は、電子制御装置110の性能などに応じて適宜変更することができる。所定時間を短くすることで、ブラシレスモータ40の実際の回転速度への追従性が向上し、回転速度に応じて制御するウォータポンプ50の制御性を向上させることができる。
ステップ11では、電子制御装置110のプロセッサが、バッファ[i]に保存された6つの通電モードの切替時間間隔を順次加算することで、ブラシレスモータ40が1回転する時間T[sec]を求める。
ステップ12では、電子制御装置110のプロセッサが、例えば、回転速度N1[rpm]=60/1回転時間T[sec]という計算式を用い、ブラシレスモータ40が1回転する時間Tから回転速度N1を求める。
ステップ13では、電子制御装置110のプロセッサが、例えば、回転速度N2[rpm]=フィルタゲイン×回転速度N1[rpm]+((1−フィルタゲイン)×前回の回転速度N2[rpm]という計算式を用い、ブラシレスモータ40の回転速度N1に対して所定のフィルタ処理を施した回転速度N2を求める。ここで、フィルタゲインを適切に設定することで、最終的に求められる回転速度N2が大きく変化することが抑制され、耐ノイズ性能を向上させることができる。なお、所定のフィルタ処理としては、上記処理に限らず、例えば、前回値と今回値との加重平均などであってもよい。
かかる回転速度算出処理によれば、所定時間ごとに、直近の6つの通電モードの切替時間間隔からブラシレスモータ40の回転速度N1が求められ、この回転速度N1に対して所定のフィルタ処理を施した回転速度N2が求められる。このため、所定時間を適切に設定することで、図16に示すように、通電モードが切り替えられるたびに回転速度N2が更新され(求められ)、制御遅れを抑制することができる。そして、回転速度N2に応じて駆動されるウォータポンプ50の追従性が向上し、その制御性能を向上させることができる。
また、個々のブラシレスモータ40ごとに、位置センサ45(45A〜45C)の出力信号を補正する補正値を求める必要がないため、補正値を求める時間及び手間が不要となり、例えば、ブラシレスモータ40の生産性を低下させるおそれがない。
ここで、ブラシレスモータ40の回転速度として、所定のフィルタ処理が施された回転速度N2に限らず、直近の6つの通電モードの切替時間間隔から求められた回転速度N1としてもよい。この場合、フィルタ処理が施されないことから、ブラシレスモータ40の回転速度が大きく変化することは抑制できないが、回転速度算出処理が単純化されるため、例えば、回転速度変化に伴う追従性が向上し、例えば、ブラシレスモータ40の駆動対象を極低速で駆動することができる。
また、ブラシレスモータ40の回転速度が高い場合、その回転速度が低い場合と比較してロータ43が1回転する時間が短いため、所定時間ごとではなく、ロータ43が1回転するたびに、ブラシレスモータ40の回転速度を算出するようにしてもよい。この場合、電子制御装置110のプロセッサは、ブラシレスモータ40の回転速度が所定値未満の場合、通電モードが切り替えられるたびに回転速度を求め、その回転速度が所定値以上の場合、ロータ43が1回転するたびに、直近の切替時間間隔から回転速度を求める。
以上の実施形態においては、ブラシレスモータ40はウォータポンプ50を駆動したが、ブラシレスモータ40の駆動対象は他の機器、例えば、オイルポンプなどであってもよい。
40 ブラシレスモータ
43 ロータ
45 位置センサ
45A U相の位置センサ
45B V相の位置センサ
45C W相の位置センサ
110 電子制御装置

Claims (5)

  1. ロータの回転位置を検出する複数のセンサの出力信号に基づいて、複数の相コイルへの通電モードが切り替えられるブラシレスモータにおいて、
    前記通電モードの切替時間間隔を前記ロータの1回転分合計して、前記ブラシレスモータの回転速度を求める、
    ことを特徴とするブラシレスモータの回転速度検出装置。
  2. 前記ロータが1回転するたびに、直近の前記切替時間間隔から前記ブラシレスモータの回転速度を求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの回転速度検出装置。
  3. 前記通電モードを切り替えるたびに、直近の前記切替時間間隔から前記ブラシレスモータの回転速度を求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの回転速度検出装置。
  4. 前記ブラシレスモータの回転速度が所定値未満のとき、前記通電モードが切り替えられるたびに、直近の前記切替時間間隔から前記ブラシレスモータの回転速度を求め、
    前記ブラシレスモータの回転速度が前記所定値以上のとき、前記ロータが1回転するたびに、直近の前記切替時間間隔から前記ブラシレスモータの回転速度を求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの回転速度検出装置。
  5. ロータの回転位置を検出する複数のセンサの出力信号に基づいて、複数の相コイルへの通電モードを切り替えるブラシレスモータの制御装置が、前記通電モードの切替時間間隔を前記ロータの1回転分合計して、前記ブラシレスモータの回転速度を求める、
    ことを特徴とするブラシレスモータの回転速度検出方法。
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