JP2001134336A - 電気式レバー装置 - Google Patents

電気式レバー装置

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JP2001134336A
JP2001134336A JP31831099A JP31831099A JP2001134336A JP 2001134336 A JP2001134336 A JP 2001134336A JP 31831099 A JP31831099 A JP 31831099A JP 31831099 A JP31831099 A JP 31831099A JP 2001134336 A JP2001134336 A JP 2001134336A
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JP
Japan
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lever
signal
potentiometer
operation lever
output
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JP31831099A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Ichiki
伸彦 市来
Wataru Otsu
渉 大津
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成によって、4方向に操作される操
作レバーが中立位置にあるか否かを正確に検出して、中
立位置にある時に、たとえポテンショメータから制御信
号が出力されても、この信号を無効とすることにより安
全を図る。 【解決手段】 操作レバー12が傾動した時に押動され
る各プッシャ16のフランジ部16aに連動作動リング
20を当接させて設け、この連動作動リング20には検
出ロッド21の先端に設けた大径円板部23を重ね合わ
せ、連動作動リング20がプッシャ16に連動して変位
した時に、この検出ロッド21を近接スイッチ25で検
出する。コントローラ2と各電磁比例減圧弁6との間に
は近接スイッチ25に連動して切り換わる4個のスイッ
チ8aからなる切換手段8が設けられ、操作レバー12
が中立位置乃至無効ストローク範囲内にあると、コント
ローラ2から切換制御信号が出力されてもこの切換制御
信号を無効とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルその
他の建設機械等において、油圧アクチュエータの作動を
制御するコントロールバルブに対する制御信号を出力す
るための電気式レバー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械として、例えば油圧ショベルに
おいては、左右の走行手段、上部旋回体の旋回装置、フ
ロント作業機等の駆動は油圧モータや油圧シリンダから
なる油圧アクチュエータで行う構成となっている。これ
ら各油圧アクチュエータへの圧油の給排を制御するため
に所定数のコントロールバルブが設けられ、またこれら
各コントロールバルブを切り換え操作するための操作レ
バー装置を備えている。操作レバー装置は、オペレータ
が手動により操作される操作レバーと、この操作レバー
の操作量に応じた制御信号をコントロールバルブに出力
するための出力信号発生手段とを備える構成となってい
る。従って、操作レバー装置を操作すると、それに応じ
た制御信号がパイロット信号としてコントロールバルブ
に加えられて、このコントロールバルブが切り換わる。
しかも、操作レバー装置における操作レバーは、前後方
向及び左右方向に傾動動作を行えるようになっており、
これによって2つのコントロールバルブの作動が制御さ
れる。例えば、操作レバーを前後方向に傾動させると、
油圧シリンダが伸長したり、縮小したりすることにな
り、また左右方向に傾動させると、他の油圧シリンダが
伸縮したり、油圧モータが正転状態または逆転状態で回
転駆動することになる。
【0003】ここで、コントロールバルブは油圧信号に
より切り換わる、所謂油圧パイロット式のものと、電気
信号により切り換わる電磁パイロット式のものとがあ
る。また、操作レバー装置を操作した時に、その操作量
に応じた信号を発生させる信号、つまりパイロット信号
としては油圧信号と電気信号とがある。油圧パイロット
式のコントロールバルブの場合には、操作レバー装置か
ら出力される信号は油圧パイロット信号であるのが一般
的である。これに対して、電気信号を出力するようにし
た操作レバー装置は、電磁パイロット方式のコントロー
ルバルブに適用されるが、また比例電磁弁等を介して電
気信号を油圧パイロット信号に変換することにより、油
圧パイロット式のコントロールバルブの作動制御を行う
こともできる。
【0004】而して、電気信号を出力するように構成し
たレバー装置は、一般に、電気式レバー装置と呼ばれる
ものであって、操作レバーの傾動量を電気信号に変換す
るためにポテンショメータを備える構成とするのが一般
的である。ここで、ポテンショメータとしてはロータリ
式とリニア式とがあり、そのいずれを採用することもで
きる。ただし、油圧信号を出力するタイプの所謂油圧式
レバー装置では、操作レバーの傾動動作を直進運動に変
換してパイロットバルブを作動させる構成とするから、
この油圧式レバー装置におけるパイロットバルブをポテ
ンショメータに変えれば、ほぼそのまま電気式レバー装
置に変換できる等、互換性の観点から、また各々の方向
における操作フィーリングを独立に設定できる等の利点
もあるために、電気式レバー装置ではリニア式のポテン
ショメータを用いる方が有利である。
【0005】掘削作業等を行う際には、フロント作業機
を構成するブーム,アーム及びバケットが駆動され、ま
た上部旋回体を旋回駆動する。そして、ブーム、アーム
及びバケットの各油圧シリンダと、旋回用の油圧モータ
との4つの油圧アクチュエータは2本の操作レバーで操
作されるようになっており、従って1本の操作レバーに
は2種類の油圧アクチュエータが割り当てられる。これ
らの油圧アクチュエータはオペレータが操作レバーを操
作して初めて駆動され、オペレータの意思に反してフロ
ント作業機や旋回装置がみだりに作動するという事態は
確実に防止されなければならない。油圧式レバー装置に
あっては、操作レバーが傾動されない限りパイロットバ
ルブが切り換わらないから、フロント作業機や旋回装置
等の各部がオペレータの意思に反してみだりに動くおそ
れはない。しかしながら、ポテンショメータは、一般的
に、抵抗体上をブラシ電極が摺動する等という構成とな
っており、従って短絡事故やその他の理由でポテンショ
メータが誤動作して、オペレータが操作レバーを操作し
ていないにも拘らず、油圧アクチュエータが駆動される
という事態が発生する可能性は皆無とは言えない。つま
り、ポテンショメータは電気部品であることから、その
信頼性は必ずしも万全ではない。
【0006】以上のことから、電気式レバー装置として
構成する場合には、短絡事故等の誤動作を防止して、そ
の信頼性を向上させるために、操作レバーを傾動させた
時にのみポテンショメータから出力され、操作レバーが
中立位置、つまり鉛直状態にある時にはポテンショメー
タからの出力を停止するように安全措置が講じなければ
ならない。このためには、操作レバーにセンサを付設し
て、この操作レバーが中立位置にあるか否かを検出し、
操作レバーが中立位置にある時に、たとえポテンショメ
ータから信号出力があっても、センサからの信号に基づ
いてこの制御信号を無効とするように設定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に操作
レバーが操作されない時には、例えば鉛直状態の中立位
置に保持されるが、この中立位置において、ある程度の
遊びが設けられており、この遊びの範囲内では操作レバ
ーは自由に動くようになっており、かつ操作レバーがこ
の遊びの範囲内で動いたとしても、当然、コントロール
バルブには制御信号が入力されない。従って、操作レバ
ーの中立位置を検出するセンサを設けるにしても、この
遊びの範囲は中立位置としなければならない。既に説明
したように、操作レバーは2つの油圧アクチュエータの
駆動制御をするために、前後方向及び左右方向に傾動動
作可能となっており、遊びの範囲は前後及び左右に存在
している。従って、中立位置を検出するセンサは4箇所
設けなければならないことになり、その構成が極めて複
雑になってしまうだけでなく、センサの数が多ければ多
いほど、信頼性の低下が問題となってくる。
【0008】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、簡単な構成で、4方
向に操作される操作レバーが中立位置にあるか否かを正
確に検出して、中立位置にある時に、たとえポテンショ
メータからコントロールバルブに対する制御信号が出力
されても、この信号を無効とすることができるようにす
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、常時には中立位置に保持され、この
中立位置から4方向に傾動可能な操作レバーと、この操
作レバーのこれら4方向への傾動量を個別的に検出し
て、この変位量を電気信号に変換してコントロールバル
ブに切換制御信号を出力する出力信号発生手段とを備え
たものにおいて、前記各出力信号発生手段は、前記レバ
ーの傾動動作を直進動作に変換した上で、その変位量を
検出するポテンショメータを備える構成となし、また前
記操作レバーが傾動していずれかの出力信号発生手段が
変位した時に、この出力信号発生手段と同じ方向に変位
する連動作動部材を含むレバー作動位置検出手段と、前
記操作レバーが所定角度に変化するまでは、前記ポテン
ショメータからの出力信号を無効とする信号出力制御手
段とを備える構成としたことをその特徴とするものであ
る。
【0010】ここで、4個からなるポテンショメータを
構成する各入力軸にプッシャを当接させて設け、これら
のプッシャを操作レバーに連結して設けたカムで押動す
る構成とした場合においては、出力信号発生手段を構成
するレバー作動位置検出手段は、例えばいずれかのプッ
シャが押動変位された時に、それに追従して変位する検
出用ロッドと、この検出用ロッドが所定の位置にまで移
動したことを検出するロッド位置検出手段とから構成
し、またこのロッド位置検出手段により検出用ロッドが
所定の位置まで変位したことが検出されるまでは、ポテ
ンショメータに電圧が生じても、コントロールバルブに
切換制御信号が出力されないようにする。また、ロッド
位置検出手段の構成としては、接触式乃至非接触式の各
種のスイッチやセンサ類等を用いることができるが、検
出精度及び信頼性等の観点からは、例えば近接スイッ
チ,接触式のスイッチ,光センサ,磁気センサ,ポテン
ショメータ等を用いるのが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の一形態について説明する。まず、図1に電気式レバ
ー装置の縦断面を、また図2にはコントロールバルブの
制御機構の全体構成を示す。
【0012】まず、図2において、1は電気式レバー装
置、2はコントローラ、3はコントロールバルブであ
る。コントロールバルブ3は、中立位置3aと、左右の
切換位置3b,3cとを有し、パイロット部3Pb,3
Pcのいずれかにパイロット信号が入力されない時に
は、中立位置3aに保持されており、パイロット部3P
bまたはパイロット部3Pcのいずれかにパイロット信
号が入力されると、コントロールバルブ3が切り換わっ
て、一方のポートから圧油が油圧アクチュエータに供給
され、他方のポートは作動油タンクに接続されて、油圧
アクチュエータからの戻り油を作動油タンクに還流させ
ることになる結果、油圧アクチュエータが駆動される。
【0013】ここで、電気式レバー装置1により制御さ
れるのは、2個のコントロールバルブ3であり、例示し
たコントロールバルブ3は油圧パイロット式のものであ
る。従って、コントロールバルブ3の切換時には、パイ
ロット部3Pb,3Pcのいずれか一方がパイロットポ
ンプ4と接続され、他方が作動油タンク5と接続され
る。そして、これらパイロット部3Pb,3Pcとパイ
ロットポンプ4及び作動油タンク5との間には、それぞ
れ電磁比例減圧弁6が介在している。両パイロット部3
Pb,3Pcは、常時は電磁比例減圧弁6を介して作動
油タンク5に接続されており、いずれかの電磁比例減圧
弁6が切り換わると、パイロット部3Pbまたは3Pc
がパイロットポンプ4と接続されて、そのパイロット部
にパイロット圧が作用することになり、しかも電磁比例
減圧弁6への入力信号の大きさ(例えば電流値)に比例
してコントロールバルブ3の切り換え制御される。
【0014】コントローラ2は、電気式レバー装置1に
よる操作に基づいて電磁比例減圧弁6に対する切換制御
信号を出力するためのものである。従って、電気式レバ
ー装置1は、4個設けられている電磁比例減圧弁6のそ
れぞれに対する切換制御信号を生成するために4個のポ
テンショメータ7を有する。つまり、いずれかのポテン
ショメータ7からの出力信号(例えば電圧信号)がコン
トローラ2に入力されると、この入力信号に比例した切
換制御信号(例えば電流信号)がそれに対応する電磁比
例減圧弁6に出力され、この電磁比例減圧弁6を介して
コントロールバルブ3が切り換わり、かつ出力電流値に
比例した圧力のパイロット信号がコントロールバルブ3
に供給される。なお、本実施の形態においては、コント
ロールバルブ3を油圧パイロット式で切り換わるように
なっているので、電磁比例減圧弁6を備えているが、コ
ントロールバルブを電磁パイロット式のものとすれば、
コントローラ2からの出力信号で直接コントロールバル
ブの切換操作を行うことができる。
【0015】電気式レバー装置1の一例としては、図1
に示したように、本体ケーシング10の上部にユニバー
サルジョイント11を介して操作レバー12を前後及び
左右に傾動可能に取り付けることにより構成される。ま
た、操作レバー12の下端近傍部にはカム13が取り付
けられている。本体ケーシング10は、底板部10a
と、天板部10b及び周胴部10cとからなり、これら
は図示しないボルト等によって分解可能に連結されてい
る。底板部10aには、相互に概略90°の位置関係と
なるように4個のポテンショメータ7が取り付けられて
おり、これら各ポテンショメータ7における入力軸7a
は底板部10aを貫通して本体ケーシング10内に延在
されている。また、天板部10bを貫通するようにし
て、各ポテンショメータ7の位置と対応するようにスラ
スト軸受15が設けられており、これら各スラスト軸受
15にはプッシャ16が摺動可能に挿通されている。プ
ッシャ16の下端部はポテンショメータ7の入力軸7a
に当接している。プッシャ16には上限位置を規制する
ストッパとして機能するフランジ部16aが連設されて
いる。このフランジ部16aは、スラスト軸受15にお
けるプッシャ16の挿通孔16aの孔径より大径のもの
であり、かつ底板部10aとフランジ部16aとの間
(具体的には後述する連動作動リング20)には、プッ
シャ16を上方に付勢するためのばね17が弾装されて
いる。なお、図1においては、ポテンショメータ7及び
プッシャ16は左右一対示されているが、図には現れな
いがさらに前後にも、もう一対のポテンショメータ7及
びプッシャ16等が設けられる。
【0016】以上のように構成される電気レバー装置1
においては、4組設けたポテンショメータ7及びプッシ
ャ16は、操作レバー12の傾動角を検出してコントロ
ールバルブ3に対する切換制御信号を生成する出力信号
発生手段を構成する。従って、操作レバー12が図1に
示したように鉛直状態に保持されていると、いずれのポ
テンショメータ7からも電圧の出力がなされない。そし
て、例えば図3に示したように、操作レバー12の中立
位置から矢印方向に傾動させると、カム13がこれに追
従して傾いて、4本設けられているプッシャ16のうち
のいずれか1本のプッシャ16をばね17に抗する方向
に直線的に押動される。このプッシャ16の直進動作が
ポテンショメータ7の入力軸7aに伝達されて、ポテン
ショメータ7から操作量に応じた電圧信号がコントロー
ラ2に出力される。その結果、コントローラ2からいず
れかの電磁比例減圧弁6に切換制御信号が出力されて、
この電磁比例減圧弁6を介してコントロールバルブ3の
パイロット部3Pbまたは3Pcにパイロット圧が供給
される。これによって、コントロールバルブ3が図2の
切換位置3bまたは3c側に切り換わり、このコントロ
ールバルブ3に接続した油圧アクチュエータが駆動され
る。
【0017】ところで、電気式レバー装置1の本体ケー
シング10に設けた4本のプッシャ16は、そのフラン
ジ部16aに対して付勢するばね17の作用でこのフラ
ンジ部16aが本体ケーシング10の天板部10bに設
けたスラスト軸受15の下面に当接し、かつプッシャ1
6の先端がスラスト軸受15の上端部から所定の長さだ
け突出している。ここで、各プッシャ16に作用するば
ね17は、それぞれ独立のものであり、これらばね17
のばね力は全て同じであっても良いが、それぞれに特有
の操作フィーリングを持たせる場合には、各ばね17の
ばね力を変えることもでき、また全てのプッシャ16を
正確に90°の位置関係に配置する必要はなく、一部の
プッシャを片寄せて配置することもできる。
【0018】非操作状態では、操作レバー12は鉛直状
態に保持されるが、この操作レバー12の中立位置での
保持は、プッシャ16がカム13に当接することによる
ものである。従って、4本設けられているプッシャ16
の全てが本体ケーシング10の天板部10bから正確に
同じ高さ位置まで突出し、かつカム13における各プッ
シャ16への当接面が正確に平面状態に保たれておれ
ば、操作レバー12は正確に鉛直状態に保たれる。しか
しながら、これら各部の加工誤差や組み付け誤差がある
ために、実際には、図1に示したように、操作レバー1
2を真直ぐに立てた時には、カム13は多少プッシャ1
6から僅かに離間した状態となるように組み付けられ
る。そして、このカム13とプッシャ16との間に形成
される隙間が遊びとなり、中立位置においても、実際に
は操作レバー12はいずれかの方向に僅かに傾いてお
り、しかもその傾き方向は一定ではない。また、遊びは
プッシャ16とポテンショメータ7の入力軸7aとの間
にも形成されている。この間の遊びは車体が振動する等
により操作レバー12の荷重がプッシャ16に作用した
時にも、みだりに入力軸7aが変位しないようにするた
めである。以上のことから、操作レバー12を操作する
に当っては、これらの合計の遊びに相当する分だけ傾け
たとしても、ポテンショメータ7からは出力されない。
【0019】操作レバー12は、オペレータが手で把持
して操作するものであり、従って前述した遊びの範囲は
ともかく、いずれかの方向に僅かに力を加えただけでコ
ントロールバルブ3が切り換わるように極めて高い感度
を持たせると、この操作レバー12の操作性が悪くな
り、また危険でもある。このために、操作レバー12の
操作に対しては、ある程度の無効ストロークを持たせる
ことによって、操作に対する感度を多少減殺するように
設定する。このために、コントローラ2では、ポテンシ
ョメータ7の電圧が生じても、直ちに電磁比例減圧弁6
に切換制御信号が出力されるのではなく、ポテンショメ
ータ7の出力レベルがある所定の値になるまでは、電磁
比例減圧弁6には切換制御信号を出力しないようにして
いる。
【0020】以上のことから、操作レバー12の操作量
とポテンショメータ7からの出力電圧との関係は、図4
に示したように、操作レバー12の遊びの範囲S1
は、ポテンショメータ7からは出力がなく、この遊びの
範囲S1 を越えた時からポテンショメータ7の出力信号
が得られる。つまり、操作レバー12の角度が遊びの範
囲S1 を越えた時からポテンショメータ7の入力軸7a
の変位が開始することになる。また、ポテンショメータ
7の出力電圧と電磁比例減圧弁に入力される切換制御信
号との関係は、図5に示したように設定される。この図
から明らかなように、ポテンショメータ7から電圧信号
の出力が始まっても、その信号が所定のレベルPに達す
るまでは電磁比例減圧弁6には切換制御信号が出力され
ない。このポテンショメータ7の信号レベルPに達する
までに必要な操作レバー12の傾動ストローク範囲が図
4に示したストロークS2 であるとすると、操作レバー
12が傾動ストロークS1 +S2 だけ傾動する間はコン
トローラ2から切換制御信号が出力されず、コントロー
ルバルブ3のパイロット部にはパイロット圧が供給され
ない。そして、操作レバー12の角度が傾動ストローク
範囲S3 に入って初めてコントロールバルブ3が切り換
わるように設定される。
【0021】そこで、操作レバー12が図4の傾動スト
ロークS2 の範囲であるか否か、好ましくは傾動ストロ
ークS2 からS3 への移行部に近い位置となったか否か
を検出して、コントローラ2からの出力制御を行う構成
としている。これが信号出力制御手段であり、操作レバ
ー12が傾動ストローク範囲S3 に移行前の状態となっ
ているにも拘らず、何らかの理由でポテンショメータ7
からレベルP以上の信号が出力されて、コントローラ2
から切換制御信号が出力されたとしても、それを無効に
して、全ての電磁比例減圧弁を非作動状態に保持する。
また、操作レバー12が傾動ストロークS3 になるまで
傾動された時には、コントローラ2から出力される切換
制御信号を有効とするように設定し、かつ操作レバー1
2がいずれの方向に傾動しても、単一のレバー作動位置
検出手段でそれを検出できるようにしている。
【0022】このレバー作動位置検出手段の具体的な構
成は図1及び図3に示されている。而して、これらの図
において、20は各プッシャ16のフランジ部16aに
当接する連動作動リングである。この連動作動リング2
0の外径はフランジ部16aの外径より十分大きくなっ
ている。また、連動作動リング20の内径部には段差壁
20aが形成されており、その開口部分はフランジ部1
6aの外径より小さく、段差壁20aの立ち上がり面は
フランジ部16aの外径より僅かに大きくなっている。
従って、連動作動リング20はその内径に形成した段差
壁20aによりプッシャ16のフランジ部16aを下方
から抱持するように嵌合される。そして、プッシャ16
のフランジ部16aに作用するばね17はこの連動作動
リング20に当接しており、従ってプッシャ16は連動
作動リング20を介して上方に付勢されている。
【0023】また、図6及び図7に示したように、4つ
のポテンショメータ7の中心を結ぶ円Cの概略中心位置
には検出ロッド21が、本体ケーシング10の底板部1
0aに装着したスラスト軸受22に挿嵌されており、こ
の検出ロッド21の上端部には連動作動部として機能す
る大径円板部23が連設されている。そして、スラスト
軸受22と大径円板部23との間には、ばね24が弾装
されており、このばね24の作用によって、大径円板部
23に連結した検出ロッド21は上昇する方向に付勢さ
れている。そして、図6に斜線で示したように、大径円
板部23の外周部分は4箇所設けられている連動作動リ
ング20の外周部分と所定の範囲にわたってオーバーラ
ップしている。従って、全ての連動作動リング20は大
径円板部23に部分的に当接する状態に保持され、いず
れかのプッシャ16がカム13に押動されると、それに
追従して連動作動リング20が下降することになり、こ
の連動作動リング20に当接する大径円板部23が追従
移動することになる。その結果、大径円板部23に連設
した検出ロッド21がプッシャ16の下降量と正確に一
致する量だけ下降することになる。
【0024】本体ケーシング10の底板部10aの下部
位置にはロッド位置検出手段としての近接スイッチ25
が装着されている。この近接スイッチ25は常時には開
成状態にあり、プッシャ16に連動して検出ロッド21
が下降し、所定量下降すると閉成することになる。従っ
て、この近接スイッチ25は検出ロッド21を介してプ
ッシャ16の作動を、究極的には操作レバー12の傾動
量を検出するためのものである。そして、この近接スイ
ッチ25が閉成する位置を、図4に示した操作レバー1
2の傾動ストロークS2 の範囲内であって、ポテンショ
メータ7の信号レベルPに達する傾動ストロークS3
入る直前の位置となるように設定しておく。
【0025】而して、図2に戻って、コントローラ2と
各電磁比例減圧弁6との間には4個のスイッチ8aから
構成される切換手段8を設けて、この切換手段8は近接
スイッチ25により開閉制御されるように構成してい
る。そして、近接スイッチ25が開成状態になっている
と、コントローラ2と各電磁比例減圧弁6との間の接続
を遮断し、近接スイッチ25が閉成状態になった時に、
コントローラ2と各電磁比例減圧弁6との間が接続され
るようにしている。つまり、操作レバー12が中立位置
乃至無効ストローク範囲内にあり、検出ロッド21が上
昇していると、たとえコントローラ2から切換制御信号
が出力されてもこの切換制御信号を無効とし、操作レバ
ー12がその傾動ストローク範囲S3 に入って、検出ロ
ッド21が近接スイッチ25の位置を通過すると、コン
トローラ2から出力される切換制御信号を有効なものと
して、この切換制御信号が所定の位置のポテンショメー
タ7に対応する電磁比例減圧弁6に入力されて、いずれ
かのコントロールバルブ3にパイロット信号が供給され
る。その結果、当該のコントロールバルブ3が中立位置
3aから切換位置3bまたは3cに切り換わって、油圧
アクチュエータに圧油が供給され、この油圧アクチュエ
ータが駆動される。なお、切換手段8はコントローラ2
と別個の構成としたが、たとえばコントローラ2にポテ
ンショメータ7からの信号と近接スイッチ25からの信
号とのアンドを取るAND素子等を備える構成とするこ
ともできる。また、ロッド位置検出手段としての近接ス
イッチ25は、検出ロッド21が所定の位置まで下降し
たか否かの検出を行うものであるから、この近接スイッ
チ25に変えて、各種の非接触式乃至接触式のセンサで
構成することもでき、例えば光センサ,磁気センサ,ポ
テンショメータ等で構成することもできる。
【0026】以上のように構成することによって、4個
設けられているポテンショメータ7のいずれかが誤作動
した時にも、それを単一のレバー作動位置検出手段で確
実に検出して、油圧アクチュエータがみだりに駆動され
るのを防止できるようになり、安全装置として、簡単な
構成によって、正確にポテンショメータ7の誤作動の検
出を行えることになる。しかも、操作レバー12が無効
ストロークS2 の範囲内にあるか否かを判定することか
ら、ロッド位置検出手段を構成する近接スイッチ25等
による検出ロッド21の検出位置をあまり厳格に設定し
なくても良いことから、組み付け性等の点でも有利であ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、簡
単な構成で、4方向に操作される操作レバーが中立位置
にあるか否かを正確に検出して、中立位置にある時に、
たとえポテンショメータからコントロールバルブに対す
る制御信号が出力されても、この信号を無効とすること
ができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す電気式レバー装置
の断面図である。
【図2】図1の電気式レバー装置を含むコントロールバ
ルブの制御機構の概略構成図である。
【図3】図1とは異なる作動状態を示す電気式レバー装
置の断面図である。
【図4】操作レバーの操作量とポテンショメータからの
出力電圧との関係を示す線図である。
【図5】ポテンショメータの出力電圧と電磁比例減圧弁
に入力される切換制御信号との関係を示す線図である。
【図6】連動作動部材の構成説明図である。
【図7】図1の底面図である。
【符号の説明】
1 電気式レバー装置 2 コントローラ 3 コントロールバルブ 6 電磁比例減圧弁 7 ポテンショメータ 10 本体ケーシング 11 ユニバーサルジョイント 12 操作レバー 13 カム 16 プッシャ 17 ばね 20 連動作動リング 21 検出ロッド 23 大径円板部 25 近接スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常時には中立位置に保持され、この中立
    位置から4方向に傾動可能な操作レバーと、この操作レ
    バーのこれら4方向への傾動量を個別的に検出して、こ
    の変位量を電気信号に変換してコントロールバルブに切
    換制御信号を出力する出力信号発生手段とを備えたもの
    において、前記各出力信号発生手段は、前記レバーの傾
    動動作を直進動作に変換した上で、その変位量を検出す
    るポテンショメータを備える構成となし、また前記操作
    レバーが傾動していずれかの出力信号発生手段が変位し
    た時に、この出力信号発生手段と同じ方向に変位する連
    動作動部材を含むレバー作動位置検出手段と、前記操作
    レバーが所定角度に変化するまでは、前記ポテンショメ
    ータからの出力信号を無効とする信号出力制御手段とを
    備える構成としたことを特徴とする電気式レバー装置。
  2. 【請求項2】 前記4個のポテンショメータには、それ
    ぞれの入力軸と当接するプッシャを設けて、これらのプ
    ッシャを前記操作レバーに連結して設けたカムで押動す
    る構成となし、また前記出力信号発生手段を構成するレ
    バー作動位置検出手段は、前記プッシャのいずれかが押
    動変位した時に、それに追従して変位する検出用ロッド
    と、この検出用ロッドが所定の位置にまで移動したこと
    を検出するロッド位置検出手段とから構成し、このロッ
    ド位置検出手段により前記検出用ロッドが所定の位置ま
    で変位したことが検出されるまでは、前記ポテンショメ
    ータに電圧が生じても、前記コントロールバルブに切換
    制御信号が出力されないようにする構成としたことを特
    徴とする請求項1記載の電気式レバー装置。
  3. 【請求項3】 前記ロッド位置検出手段は、近接スイッ
    チその他のスイッチ,光センサ,磁気センサ,ポテンシ
    ョメータのいずれかで構成したことを特徴とする請求項
    2記載の電気式レバー装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7472621B2 (en) 2001-11-22 2009-01-06 Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho Shift device
WO2019138921A1 (ja) * 2018-01-11 2019-07-18 日立建機株式会社 作業車両
CN114020091A (zh) * 2021-09-28 2022-02-08 浙江钱塘机器人及智能装备研究有限公司 一种杠杆控制操作杆机构

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