JP3177097B2 - 建設機械の安全装置 - Google Patents

建設機械の安全装置

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JP3177097B2 JP14658894A JP14658894A JP3177097B2 JP 3177097 B2 JP3177097 B2 JP 3177097B2 JP 14658894 A JP14658894 A JP 14658894A JP 14658894 A JP14658894 A JP 14658894A JP 3177097 B2 JP3177097 B2 JP 3177097B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル等
の作業機、特に、予備のアクチュエータを備え、その予
備のアクチュエータの操作を既存のアクチュエータの操
作レバーと共用させている作業機の安全装置に関する。
【0002】
【従来技術】図7および図8を用いて、従来技術による
既存のアクチュエータの操作レバーを予備のアクチュエ
ータの操作に共用している作業機の操作回路について説
明する。 図7は、この種の作業機、例えばホイール式
油圧ショベルの全体図で、図8は、その操作回路を示し
た図である。
【0003】図7において、予備のアタッチメントとし
てのブレード1は、上下動可能に走行体2に設けられ、
走行体2上には、運転室3,機械室4および作業装置5
等からなる旋回体6が旋回可能に設けられている。作業
装置5は、一端側が旋回体6に俯仰動可能に設けられた
ブーム7と、このブーム7の他端側にその一端側が俯仰
動可能に設けられたアーム8と、このアーム8の他端側
に回動可能に設けられたバケット9とからなり、これら
は、作業用の既存のアクチュエータとしてのブームシリ
ンダ10,アームシリンダ11およびバケットシリンダ
12によってそれぞれ駆動されるようになっている。ま
たブレード1は、図示しない予備のアクチュエータとし
てのブレードシリンダ13によって駆動される。
【0004】運転室3内には、作業装置5,旋回体6,
走行体2およびブレード1を操作する操作レバー等が配
置されているが、油圧ショベルの場合、操作対象が多数
あるため、例えばブーム7とバケット9、アーム8と旋
回体6というように1つの操作レバーで2つのアクチュ
エータを操作する一対の操作レバーが左右に設けられ
る。運転室3内のスペースは、オペレータが1人入れる
程度しかないため、ブレード1等の予備のアタッチメン
トの操作レバーを新たに追加することは、運転室3内の
レイアウト、美観の問題があり難しい。そこで従来、既
存の操作レバーで予備のアタッチメントの操作を共用す
ることが行われている。以下、その内容を図8を用いて
説明する。
【0005】図において、14は、ブームシリンダ10
およびブレードシリンダ13の油圧ポンプ、15,16
は、油圧ポンプ14およびブームシリンダ10,ブレー
ドシリンダ13との間に介在され、ブームシリンダ1
0,ブレードシリンダ13の駆動を制御する制御弁であ
る。これら制御弁15,16は、油圧パイロットによっ
て駆動されるもので、それぞれパイロット室15A,1
5Bおよび16A,16Bを備えている。17は油圧パ
イロット弁で、油圧ポンプ18に接続される減圧弁1
9,20からなり、操作レバー21の操作量に応じた圧
油の圧力を出力する。この油圧パイロット弁17は、後
述する切換弁22によって、制御弁15,16のパイロ
ット室15A,15Bおよび16A,16Bと選択的に
接続される。電磁切換弁22がスイッチ24のオン,オ
フによって第1の切換位置22Aに切換わると、油圧パ
イロット弁17と制御弁15のパイロット室15A,1
5Bとが接続されるとともに、制御弁16のパイロット
室16A,16Bがタンク23に接続される。第2の切
換位置22Bに切換わると、油圧パイロット弁17と制
御弁16のパイロット室16A,16Bとが接続される
とともに、制御弁15のパイロット室15A,15Bが
タンク23に接続される。
【0006】25は切換弁22の電源、26は、油圧ポ
ンプ14,制御弁15,16およびブームシリンダ1
0,ブレードシリンダ13からなる駆動回路内の圧油の
最高圧力を規定するリリーフ弁、27は、油圧ポンプ1
8,油圧パイロット弁17,切換弁22,および各制御
弁15,16の各パイロット室15A,15B、16
A,16Bからなる操作回路内の圧油の最高圧力を規定
するリリーフ弁である。
【0007】以上のように構成される従来技術におい
て、操作レバー21によるブーム操作とブレード操作は
それぞれ次のように行われる。
【0008】通常のブーム7の作業時には、スイッチ2
4を図のようにオフ状態にし、切換弁22を第1の切換
位置22Aに保持する。例えば操作レバー21を図中A
方向に操作すると、油圧ポンプ18から吐出される圧油
は、油圧パイロット弁17の減圧弁20によってその操
作量に応じて減圧され、この圧力が切換弁22を介して
制御弁15のパイロット室15Aに伝達され、制御弁1
5は図中右位置に移動する。ブームシリンダ10のボト
ム側室は油圧ポンプ14と接続され、ロッド側室はタン
ク23に接続され、その結果、ブームシリンダ10は伸
張し、ブーム7は上げ動作する。
【0009】ブレード1の作業時には、スイッチ24を
オン状態とする。これにより、切換弁22は第2の切換
位置22Bに切り換わり、油圧パイロット弁17と、制
御弁16のパイロット室16A,16Bとが接続される
とともに、制御弁15のパイロット室15A,15Bは
タンク23に接続される。制御弁15は図示するばねに
よって中立位置に保持される。操作レバー21を図中A
方向に操作すると、上述したように減圧弁20から出力
される圧力が切換弁22を介して制御弁16のパイロッ
ト室16Aに伝達され、制御弁16は図中右位置に移動
する。するとブレードシリンダ13のボトム側室は油圧
ポンプ14と接続され、ロッド側室はタンク23に接続
され、その結果、ブレードシリンダ13は伸張し、ブレ
ード1は上昇する。
【0010】なお、操作レバー21を図中B方向に操作
した場合も、その基本的な動きは同様である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の従来
技術にあっては、切換弁22が機械的あるいは電気的に
故障した場合、例えば、ゴミによって切換弁22のスプ
ールがスティックしたり、電気の接触不良等により切り
換わらなくなった場合に、オペレータがブレード1を作
動させようとスイッチ24をオンして操作レバー21を
操作すると、ブーム7が作動するおそれがある。
【0012】本発明の目的は、少なくとも2つのアクチ
ュエータのいずれか一方を選択手段で選択して共通の操
作手段で操作するようにした建設機械において、オペレ
ータが他方のアクチュエータを選択する操作をしたとき
に選択手段が作動不良を引き起こした場合に、その状態
をオペレータに知らせるようにした作業機の安全装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応づけて本発明を説明すると、本発明は、原動機によっ
て駆動される少なくとも2つのアクチュエータ10,1
3と、2つのアクチュエータ10,13のうち操作する
1つのアクチュエータを選択する選択手段28と、前記
選択手段28で選択されたアクチュエータを操作する単
一の操作手段17とを備えた建設機械の安全装置に適用
される。そして請求項1の発明は、前記選択手段28の
作動状態を検出する検出手段29と、この検出手段29
により前記選択手段28の作動不良が検出されたとき警
告を発する警告手段32とを設けたことにより、上述し
た目的が達成される。
【0014】請求項2の発明は、原動機によって駆動さ
れる油圧源14と、この油圧源14からの圧油によって
駆動される少なくとも2つのアクチュエータ10,13
と、前記アクチュエータ10,13の駆動をそれぞれ制
御する少なくとも2つの制御弁15,16と、前記制御
弁15,16を操作する単一の操作手段17と、前記少
なくとも2つの制御弁15,16のうち1つを選択的に
操作するための選択手段28とを備えた建設機械の安全
装置に適用される。そして請求項2の発明は、前記選択
手段28の作動状態を検出する検出手段29と、この検
出手段29により前記選択手段28の作動不良が検出さ
れたとき警告を発する警告手段32とを設け、これによ
り上述した目的が達成される。
【0015】請求項3の発明は、図2に示すように前記
検出手段29により前記選択手段28の作動不良が検出
されたとき、前記操作手段17が操作されても前記アク
チュエータを作動不能とするロック装置33を設けたも
のである。
【0016】請求項4の発明は、図3に示すように前記
検出手段29により前記選択手段28の作動不良が検出
されたとき、原動機37の回転数を予め設定された回転
数に低減する原動機制御手段35,36を設けたもので
ある。
【0017】
【作用】請求項1の発明では、選択手段28が作動不良
を起こし、単一の操作手段17によって操作される2つ
のアクチュエータ10,13のうちの1つのアクチュエ
ータ13を選択できなくなった場合、その選択手段28
の作動不良が検出手段29によって検出され、その状態
は警告手段32によってオペレータに報知される。請求
項2の発明では、選択手段28が作動不良を起こして1
つの制御弁16を選択できないとき、その状態が検出手
段29によって検出され、その状態は警告手段32によ
ってオペレータに報知される。請求項3の発明では、選
択手段28の作動不良の状態が検出手段29によって検
出されると、その状態が警告手段32によってオペレー
タに報知されるとともに、ロック装置33の作動により
操作手段17が操作されてもアクチュエータ10の作動
が防止される。請求項4の発明では、選択手段28の作
動不良の状態が検出手段29によって検出されると、そ
の状態が警告手段32によってオペレータに報知される
とともに、原動機制御手段35,36によって原動機の
回転数が予め設定される低回転数に変更される。
【0018】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために、実施例の図を用いたがこれにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0019】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1に、第2の実施
例を図2に、第3の実施例を図3に、第4の実施例を図
4に、第5の実施例を図5,図6に示す。なお、上述の
従来技術(図7,図8)と同一の構成のものには同一の
符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0020】図1において、28は、油圧パイロット弁
17と制御弁15,16との間に介在される電磁切換弁
であり、スイッチ24のオン,オフにより第1の切換位
置28Aと第2の切換位置28Bとの間で切換わる。切
換弁28が第1の切換位置28Aに切換わると、油圧パ
イロット弁17と制御弁15のパイロット室15A,1
5Bとが接続されるとともに、制御弁16のパイロット
室16A,16Bがタンク23に接続される。第2の切
換位置28Bに切換わると、油圧パイロット弁17と制
御弁16のパイロット室16A,16Bとが接続される
とともに、制御弁15のパイロット室15A,15Bが
タンク23に接続される。この切換弁28には、第1の
切換位置28Aでタンク23に接続され、第2の切換位
置28Bで油圧ポンプ18に接続される圧力検出ポート
28cが設けられている。29は、圧力検出ポート28
cに接続された圧力スイッチであり、この圧力スイッチ
29は、圧力検出ポート28cに所定の圧力が作用する
と接点が開放、圧力検出ポート28cがタンク圧になる
と接点が閉成する。30はリレーであり、そのリレーコ
イルはスイッチ24を介して電源25に接続され、接点
は圧力スイッチ29を介して電源25に接続される。3
2は、後述する遅延装置31を介してリレー30の出力
側に接続されるブザーである。
【0021】以上のように構成される第1の実施例にあ
っては、スイッチ24をオフしてブーム操作を行う場
合、およびスイッチ24をオンしてブレード操作を行う
場合の制御弁15,16およびブームシリンダ10,ブ
レードシリンダ13の動作については、従来技術と同様
である。そこで以下では、切換弁28が正常に作動する
場合と、正常に作動しない場合をどのように検出し、作
動不良の場合にどのようにしてブザー32を作動させる
かについて説明する。
【0022】(1)切換弁28が正常に作動する場合 ブーム7による作業を行うためにスイッチ24がオフさ
れている状態では、切換弁28は第1の切換位置28A
に保持され、圧力検出ポート28cはタンク23に接続
される。そのため、圧力スイッチ29の接点は閉状態を
維持し、リレー30の接点は電源25と接続されるが、
スイッチ24がオフであるため、リレー30のコイルは
励磁されず、電源25とブザー32とはリレー接点の開
放により遮断状態となり、ブザー32は鳴らない。
【0023】ブレード1による作業を行うためにスイッ
チ24をオン状態にすると、リレー30のコイルが励磁
されて接点が閉じるから、電源25とブザー32は遅延
装置31を介して接続される。しかし同時に、切換弁2
8は第2の切換位置28Bに切り換わり、圧力検出ポー
ト28cが油圧ポンプ18に接続されるため、圧力スイ
ッチ29にはこのポンプ圧が作用してその接点が開放さ
れ、電源25とリレー30の接点とが遮断される。よっ
てブザー32は鳴らない。なお、遅延装置31は、スイ
ッチ24をオン状態としたとき、切換弁28が第2の切
換位置28Bに切り換わりポンプ圧が圧力スイッチ29
に作用するまでの間にブザー32が鳴るのを防止するも
のである。
【0024】(2)切換弁28がゴミなどによりスティ
ックし、作動不良となった場合 切換弁28がスティックしている場合には、ブレード1
を操作するためにスイッチ24をオン状態にしても切換
弁28は作動せず、第1の切換位置28Aを保持する。
圧力検出ポート28cはタンク23に接続されたままと
なり、圧力スイッチ29の接点は閉状態を維持する。し
たがって、電源25とリレー30の接点とは圧力スイッ
チ29の閉成により接続される。一方、スイッチ24を
オン状態にしたことでリレー30のコイルは励磁されて
リレー接点が閉じるので、電源25とブザー32は遅延
装置31を介して接続され、ブザー32が鳴り出す。
【0025】これにより、ブレード1を操作するために
スイッチ24をオン状態にしても切換弁28が作動しな
い場合には、操作レバー21を操作するとブーム7が動
きだす状態であることをオペレータに知らせることがで
きる。
【0026】図2により第2の実施例を説明する。これ
は、第1の実施例の構成に加え、図2に示すように、油
圧ポンプ18と油圧パイロット弁17との間にロック弁
33を介在させ、遅延装置31から出力される信号によ
ってブザー32とともにそのロック弁33を作動させる
ようにしたものである。このロック弁33は、油圧ポン
プ18から吐出される圧油を油圧パイロット弁17に連
通する位置33Aと、遮断する位置33Bとの間で切換
可能な弁であり、上述したように切換弁28が作動不良
を起こしたときに、ロック弁33は遮断位置33Bに切
り換えられる。
【0027】この第2の実施例では、スイッチ24をオ
ン状態にしても切換弁28が切り換わらなかった場合、
第1の実施例と同様にブザー32が鳴動されるのと同時
にロック弁33が遮断位置33Bに切り換えられ、油圧
ポンプ18から吐出される圧油はロック弁33で遮断さ
れ、操作レバー21を操作しても制御弁15は作動しな
い。
【0028】これにより、オペレータに切換弁28が切
り換わっていないことを知らせるとともに、操作レバー
21を誤って操作してしまってもブーム7が動き出すこ
とがない。
【0029】図3により第3の実施例を説明する。これ
は、第1の実施例の構成に加え、図3に示すように、油
圧ポンプ14,18の駆動源となるエンジン37と、エ
ンジン37の回転数を制御するガバナを駆動するための
油圧シリンダ36と、遅延装置31から出力される信号
によって油圧シリンダ36における圧油の給排を制御す
る切換弁35と、油圧シリンダ36を駆動するための油
圧源34とを備えるようにしたものである。
【0030】この第3の実施例にあっては、スイッチ2
4をオンにしても切換弁28が切り換わらなかった場
合、第1の実施例と同様にブザー32が鳴動されるとと
もに、切換弁35が切り換えられて油圧源34の圧油が
油圧シリンダ36に供給され、その結果、エンジン37
のガバナが駆動されてエンジン回転数が予め設定される
回転数まで低減される。
【0031】これによって、オペレータに切換弁28が
切り換わっていないことを知らせるとともに、操作レバ
ー21を誤って操作してしまった場合でも、エンジン回
転数の低減により、油圧ポンプ14の吐出流量は抑制さ
れているのでブーム7が急激に動きだすことがない。
【0032】図4により第4の実施例を説明する。これ
は、第2の実施例と第3の実施例を組み合わせたもの
で、図4に示すように、ロック弁33と切換弁35を遅
延装置31から出力される信号によって同時に作動させ
るように構成してある。これにより、スイッチ24をオ
ン状態にしても切換弁28が切り換わらなかった場合、
油圧ポンプ18から吐出される圧油が遮断され、操作レ
バー21を操作しても制御弁15は作動せず、ブーム誤
動作が防止される。また、エンジン回転数が所定の回転
数、例えばアイドリング状態まで下げられるので、省エ
ネを図ることができる。
【0033】図5は第5の実施例を示し、第4の実施例
におけるリレー30,遅延装置31をマイコン38に置
き換えたもので、その処理フローを図6に示す。ステッ
プS1でスイッチ24のオンオフ状態を判定し、スイッ
チ24がオン状態であればステップS2に移り、一定時
間待機する。これは、遅延装置31と同じ役目をするも
のである。そしてステップS3で圧力スイッチ29のオ
ンオフを判定し、オンであればステップS4に移り、ブ
ザー32,ロック弁33および切換弁35をオンし、ブ
ザー32を鳴動させ、油圧ポンプ18から吐出される圧
油を遮断し、エンジン回転数を下げる。ステップS3が
オフであれば、ステップS1に戻り処理を継続する。な
お、ステップS1でスイッチ24がオフの場合は、ステ
ップS5で、ステップS4の状態を解除する。この実施
例によれば、リレー30,遅延装置31をマイコンで兼
用するため、部品点数を減らすことができる。
【0034】なお、上述の第1の実施例から第5の実施
例では、ブザー32によって切換弁28が切り換わらな
いことを知らせるようにしたが、ランプ、モニタなどの
表示装置を用いても良い。また、圧力スイッチ29によ
って切換弁28の切換状態を検出するようにしたが、リ
ミットスイッチ等の接触形のスイッチ、近接スイッチ等
のような非接触形のスイッチを用いても良く、その場合
は、切換弁28のバルブケーシングのスプールの端部に
そのスイッチを取り付ける。接触形のスイッチの場合
は、スプールの移動によってスプール端部とスイッチを
接触させるようにし、非接触形のスイッチの場合は、ス
プールの移動に伴う磁界の変化によって切換弁の切換状
態を検出するようにする。また、磁気や電気抵抗を利用
したストロークセンサを切換弁28のスプールに取り付
けることで切換状態を検出しても良い。
【0035】また、第3の実施例から第5の実施例では
油圧源34を別に設けたが、油圧源34を油圧ポンプ1
8と兼用しても良く、またエンジン回転数を油圧シリン
ダ36によってガバナを駆動することで行う構成とした
が、ステッピングモータなどを用いて電気的に行っても
良い。
【0036】以上の実施例の構成において、エンジン3
7が原動機を、ブームシリンダ10,ブレードシリンダ
13が2つのアクチュエータを、切換弁28が選択手段
を、油圧パイロット弁17が操作手段を、圧力スイッチ
29が検出手段を、ブザー32が警告手段を、ロック弁
33がロック装置を、切換弁35,油圧シリンダ36が
原動機制御手段をそれぞれ構成する。
【0037】以上では、ブーム7とブレード1のシリン
ダを同一の操作レバーで切り換えて操作する場合につい
て説明したが、本発明は、既存のアクチュエータ、例え
ば、バケット9やアーム8のシリンダと作業時に車体を
固定するためのアウトリガのシリンダとを同一の操作レ
バーの切り換えて操作するものにも適用できる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されること
から、選択手段の作動不良により、希望する1つのアク
チュエータが選択できなくなった場合に、検出手段によ
ってその状態を検出し、警告手段によってオペレータに
知らせるようにしたので、不所望のアクチュエータが誤
って動作するのを未然に防止できる。さらに、選択手段
の作動不良が検出されたとき、その状態を警告手段によ
ってオペレータに知らせるとともに、操作手段が操作さ
れても不所望のアクチュエータの作動をロック装置によ
って禁止するようにしたので、安全装置の信頼性が向上
する。さらにまた、検出手段によって選択手段の作動不
良が検出されたとき、原動機制御手段によって原動機の
回転を予め設定される所定の回転数に低減するようにし
たので、不所望なアクチュエータは緩くり動作し、安全
性が向上し、さらに加えて燃料の節約にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による建設機械の安全装置の第1の実施
例を示す回路図である。
【図2】本発明による建設機械の安全装置の第2の実施
例を示す回路図である。
【図3】本発明による建設機械の安全装置の第3の実施
例を示す回路図である。
【図4】本発明による建設機械の安全装置の第4の実施
例を示す回路図である。
【図5】本発明による建設機械の安全装置の第5の実施
例を示す回路図である。
【図6】第5の実施例の処理手順を示すフローチャート
である。
【図7】従来技術における建設機械の一例であるホイー
ル式油圧ショベルの全体図である。
【図8】従来技術における建設機械の安全装置を示す回
路図である。
【符号の説明】
10 ブームシリンダ 13 ブレードシリンダ 15 制御弁 16 制御弁 17 油圧パイロット弁 28 切換弁 29 圧力スイッチ 32 ブザー 33 ロック弁 35 切換弁 36 油圧シリンダ 37 エンジン

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機によって駆動される少なくとも
    2つのアクチュエータと、2つのアクチュエータのうち
    操作する1つのアクチュエータを選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択されたアクチュエータを操作する単
    一の操作手段とを備えた建設機械の安全装置において、
    前記選択手段の作動状態を検出する検出手段と、この検
    出手段により前記選択手段の作動不良が検出されたとき
    警告を発する警告手段とを設けたことを特徴とする建設
    機械の安全装置。
  2. 【請求項2】 原動機によって駆動される油圧源と、
    この油圧源からの圧油によって駆動される少なくとも2
    つのアクチュエータと、前記アクチュエータの駆動をそ
    れぞれ制御する少なくとも2つの制御弁と、前記制御弁
    を操作する単一の操作手段と、前記少なくとも2つの制
    御弁のうち1つを選択的に操作するための選択手段とを
    備えた建設機械の安全装置において、前記選択手段の作
    動状態を検出する検出手段と、この検出手段により前記
    選択手段の作動不良が検出されたとき警告を発する警告
    手段とを設けたことを特徴とする建設機械の安全装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段により前記選択手段の作
    動不良が検出されたとき、前記操作手段が操作されても
    前記アクチュエータを作動不能とするロック装置を設け
    たことを特徴とする請求項1または請求項2記載の建設
    機械の安全装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段により前記選択手段の作
    動不良が検出されたとき、前記原動機の回転数を予め設
    定された回転数に低減する原動機制御手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の建設機械の安全装置。
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