JP2001133717A - 走査光学装置 - Google Patents

走査光学装置

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JP2001133717A JP31048999A JP31048999A JP2001133717A JP 2001133717 A JP2001133717 A JP 2001133717A JP 31048999 A JP31048999 A JP 31048999A JP 31048999 A JP31048999 A JP 31048999A JP 2001133717 A JP2001133717 A JP 2001133717A
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light beam
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Taminori Odano
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晋 三ヶ尻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の光源から出射される光ビームの波長変
動に起因する各光ビームの主走査方向の位置ずれを防止
することができる走査光学装置を提供する。 【解決手段】 第1レンズ400は第2、第3レンズ5
00、600と共にfθレンズを構成し、fθレンズは
ポリゴンミラー320によって主走査方向に走査される
光ビームLA乃至LDを感光ドラム20A乃至20D上
に収束させる。第1レンズ400の入射面410は回折
レンズ面であり、ベースカーブとなる回転対称な非球面
上に屈折レンズ部分での倍率色収差を補正する作用を有
するフレネルレンズ状の回折レンズ構造が構成されてい
る。回折レンズ構造は、fθレンズによる主走査方向の
倍率色収差の補正を行う作用を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ビームを感光ドラ
ムなどの被照射対象物に走査する走査光学系を備える走
査光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モノクロのレーザプリンタなどに適用さ
れる走査光学装置は、画素信号により発光される半導体
レーザを備え、この半導体レーザから出力されるレーザ
ビーム(以下光ビームという)はコリメートレンズによ
り平行光に変換された後、ポリゴンミラーにより水平方
向に走査偏向され、この光ビームをfθレンズで屈折、
集光させて感光ドラムの表面に入射し、感光ドラム表面
を画素信号の強度に応じて露光する。そして、この露光
像をトナーで現像した後、このトナー像を記録紙に転写
し定着処理を施すことにより、画像情報を記録紙に印画
定着するようになっている。
【0003】また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックの各色に対応したトナー像を記録紙に転写すること
でカラー画像を印画するカラープリンタやカラー複写機
などに適用される走査光学装置として、各色毎に独立し
た光源を備えた走査光学系を用いたものがある。このよ
うな走査光学装置の走査光学系は、各色毎に独立した光
源と、単一のポリゴンミラーと、複数のレンズからなる
fθレンズとを備え、感光ドラムに各光ビームを照射し
て露光するように構成されており、それぞれ露光、現
像、転写の各プロセスが行なわれ、最後に定着装置によ
り4色同時に定着して、カラー画像が記録紙に印画定着
されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した各色毎に独立
した光源を備えた走査光学装置では次のような問題があ
る。光源を構成する半導体レーザは、駆動されることで
光ビームを出射する発光体を備えている。この発光体は
駆動されて光ビームを出射すると同時に発熱するが、発
光体はそれ自身の温度が上昇すると出射する光ビームの
波長が大きくなり、下降すると出射する光ビームの波長
が小さくなる特性を有している。したがって、各半導体
レーザが異なるタイミングで異なる時間駆動されると、
各半導体レーザの発光体は互いに温度差が生じるため、
各半導体レーザから出射される光ビームの波長は互いに
異なってくる。一方、走査光学系のfθレンズは、同一
波長の光ビームに対しては同一の光学的特性を有するよ
うに構成されているが、光ビームの波長が変化すれば、
その光学的特性、すなわち主走査方向における走査倍率
が変化する。したがって、走査光学系において波長が異
なる光ビームがfθレンズに入射されると、走査光学系
においてfθレンズから出射され感光ドラムを走査する
光ビームの間で走査方向の位置ずれが生じることによっ
て記録紙に印画される画像に色ずれが発生する。本発明
は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目
的は、各光源の光ビームの波長変動に起因する各光ビー
ムの主走査方向の位置ずれを防止することができる走査
光学装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、光ビームを出
射する複数の光源と、前記各光源から出射された前記各
光ビームを偏向走査する単一のポリゴンミラーと、前記
ポリゴンミラーによって偏向走査された前記各光ビーム
をそれぞれ複数の被照射対象物に収束させる複数のレン
ズからなるfθレンズとを有する走査光学装置におい
て、前記fθレンズを構成する複数のレンズのうちの何
れか1つに回折レンズ構造が設けられていることを特徴
とする。そのため、各光源から出射された光ビームに波
長変動が生じて互いに異なる波長となってもポリゴンミ
ラーによって偏向走査された各光ビームが複数のレンズ
のうちの何れか1つに設けられた回折レンズ構造を通過
することでfθレンズによる主走査方向の倍率色収差の
補正が行なわれる。したがって、各光ビーム間での主走
査方向への走査倍率の変化が抑制され、各被照射対象物
間においてそれぞれの光ビームの主走査方向の位置ずれ
が生じることが防止される。
【0006】また、本発明は、光ビームを出射する複数
の光源と、前記各光源から出射された前記各光ビームを
偏向走査する単一のポリゴンミラーと、前記ポリゴンミ
ラーによって偏向走査された前記各光ビームをそれぞれ
複数の被照射対象物に収束させる複数のレンズからなる
fθレンズと、前記ポリゴンミラーの周囲および上方を
覆うカバーとを有し、前記光源からの光ビームがポリゴ
ンミラーに入射される前記カバーの箇所および前記ポリ
ゴンミラーにより偏向走査された前記各光ビームが出射
される前記カバーの箇所には各光ビームの通過を可能と
した光透過部材が取着された走査光学装置において、前
記ポリゴンミラーにより偏向走査された前記各光ビーム
が出射される箇所に取着された前記光透過部材に回折レ
ンズ構造が設けられていることを特徴とする。そのた
め、各光源から出射された光ビームに波長変動が生じて
互いに異なる波長となってもポリゴンミラーによって偏
向走査された各光ビームが前記光透過部材に設けられた
回折レンズ構造を通過することでfθレンズによる主走
査方向の倍率色収差の補正が行なわれる。したがって、
光ビーム間での主走査方向への走査倍率の変化が抑制さ
れ、各被照射対象物間においてそれぞれの光ビームの主
走査方向の位置ずれが生じることが防止される。
【0007】また、本発明は、前記fθレンズは第1、
第2、第3レンズを有し、前記第1、第2、第3レンズ
はこの順番で前記光ビームが通過するように構成され、
前記回折レンズ構造が設けられている前記レンズは前記
第3レンズであり、前記回折レンズ構造が前記第3レン
ズの入射面または出射面に設けられる構成とすることが
できる。また、本発明は、前記第3レンズは、主に光ビ
ームの前記主走査方向と直交する副走査方向の収束を行
うようにすることができる。また、本発明は、前記回折
レンズ構造が設けられている前記レンズは、金型を用い
てレンズと共に回折レンズ構造が一体に形成された成形
レンズとすることができる。また、本発明は、前記被照
射対象物はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対
応して設けられた感光ドラムであり、前記光ビームの主
走査方向が前記各感光ドラムの長さ方向である構成とす
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、
走査光学装置がカラープリンタに適用された場合につい
て説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の走査光
学装置の平面図、図2は図1をAA線断面から見た状態
を示す側面図、図3は第1レンズを示す図であり、図3
(A)は正面図、図3(B)は図3(A)を矢印B方向
から見た状態を示す平面図、図3(C)は図3(A)を
矢印C方向から見た状態を示す側面図である。
【0009】走査光学装置1000は、筐体1の底壁1
0と、この底壁10の上面10Aに配設された各部、す
なわち光源部100、シリンダレンズ部200、ポリゴ
ンミラー部300、第1レンズ400、第2レンズ50
0、第3レンズ600、ミラー部700、水平同期用検
知部800などから構成されている。
【0010】図2に示されているように、底壁10は、
水平方向に延在し、その下方には底壁10の下面10B
と間隔をおいて、4個の感光ドラム20A、20B、2
0C、20D(特許請求の範囲の被照射対象物に相当)
が互いに間隔をおいて軸線が平行をなした状態で回転可
能に設けられている。各感光ドラム20A、20B、2
0C、20Dは、カラー画像を形成するために必要な互
いに異なる色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
ク)に対応して設けられており、これらイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックのトナーを記録紙に転写するよ
うに構成されている。
【0011】走査光学装置1000の概略動作は以下の
通りである。すなわち、光源部100から出射されシリ
ンダレンズ230を通過した4本の光ビームLA乃至L
Dは、ポリゴンミラー部300によって主走査方向に偏
向走査される。偏向走査された各光ビームLA乃至LD
は、第1レンズ400、第2レンズ500、ミラー部7
00、第3レンズ600を介して各感光ドラム20A、
20B、20C、20D上に収束されて主走査方向に走
査されるように構成されている。ポリゴンミラー部30
0によって走査された各光ビームLA乃至LDは、水平
同期用検知部800の受光センサ820に導かれ、この
受光センサ820の受光信号に基いて主走査方向の書き
込みタイミングの同期が取られる。なお、各光ビームL
A乃至LDの主走査方向は、各感光ドラム20A、20
B、20C、20Dの長さ方向に沿っており、この主走
査方向と直交する走査方向が副走査方向となる。
【0012】次に各部の構成について詳細に説明する。
光源部100は、光ビームを出力する4個の半導体レー
ザ120A乃至120Dと、各半導体レーザ120A乃
至120Dから出射される各光ビームLA乃至LDを平
行光にするための4個のコリメータレンズと、各半導体
レーザを駆動するための半導体レーザ駆動回路とを備え
て構成されている。そして、光源部100は、各半導体
レーザ120A乃至120Dから各コリメータレンズを
通過して出射される平行光となった各光ビームLA乃至
LDが、それぞれの光路が平面からみて一致し、鉛直方
向に同一の間隔をおいて平行をなすように構成されてい
る。また、図2に示されているように、各光ビームLA
乃至LDは、光ビームLAが鉛直方向の最も下方に位置
し、光ビームLAの上方に光ビームLBが位置し、光ビ
ームLBの上方に光ビームLCが位置し、光ビームLC
の上方に光ビームLDが位置するように構成されてい
る。
【0013】シリンダレンズ部200は、壁部10の上
面10Aに取着されたベース210と、このベース部2
10から立設されたレンズ保持部220と、レンズ保持
部220によって保持されたシリンダレンズ230とを
有している。シリンダレンズ230は、光源部100か
ら出射された各光ビームLA乃至LDを入射する入射面
230Aと、入射した各光ビームLA乃至LDを出射す
る出射面230Bとを有している。そして、シリンダレ
ンズ230は、光源部100から出射された平行光とな
った各光ビームLA乃至LDを入射してこれら各光ビー
ムLA乃至LDを水平方向(主走査方向)は収束せず、
鉛直方向(副走査方向)にのみ収束してポリゴンミラー
部300へ出射するように構成されている。そして、シ
リンダレンズ230の焦点位置、すなわち各光ビームL
A乃至LDが最も収束されて水平方向に延在する線像と
なる位置は、後述するポリゴンミラー320の反射面3
22の位置となるように設定されている。
【0014】ポリゴンミラー部300は、底部10の上
面10Aに取着されたモータ部310と、モータ部31
0の鉛直方向に向けられた回転軸312に取着された単
一のポリゴンミラー320とを有している。ポリゴンミ
ラー320は、平面から見て6個の反射面322が正6
角形をなすように設けられており、各反射面322は水
平面に対して直交している。そして、各反射面322は
それぞれ単一の面を形成しており、この単一の面にシリ
ンダレンズ230から出射された各光ビームLA乃至L
Dが入射するようになっている。図1において、モータ
部310は、図略のモータ制御回路から入力される駆動
信号によって等速で反時計回転の方向に高速回転される
ようになっており、これにより、各光ビームLA乃至L
Dは主走査方向に偏向走査される。
【0015】第1レンズ400は、後述する第2、第3
レンズ500、600と共にfθレンズを構成してお
り、このfθレンズはポリゴンミラー320によって主
走査方向に走査される光ビームLA乃至LDをそれぞれ
感光ドラム20A乃至20D上に収束させる作用を果た
す。第1レンズ400は、ポリゴンミラー320によっ
て偏向走査された各光ビームLA乃至LDを入射するよ
うに構成されており、底壁10の上面10Aに図略の保
持部材を介して取着されている。図3に示されているよ
うに、第1レンズ400は第1レンズ部410(特許請
求の範囲の請求項4の第1レンズ部に相当)、第2レン
ズ部420(特許請求の範囲の請求項4の第2レンズ部
に相当)から構成され、この順番で各光ビームLA乃至
LDが通過するように構成されている。第1レンズ部4
10は、各光ビームLA乃至LDを副走査方向に収束す
るパワーを有し、第2レンズ部420は、各光ビームL
A乃至LDを主走査方向に収束するパワーを有してい
る。したがって、第1レンズ400は、第1、第2レン
ズ部410、420の作用によって各光ビームLA乃至
LDを主走査方向と副走査方向の双方に収束するが、第
1レンズ400全体としては、副走査方向に収束するパ
ワーが主走査方向に収束するパワーよりも大きくなるよ
うに、すなわち、各光ビームLA乃至LDを主として副
走査方向に収束するように構成されている。
【0016】第1レンズ部410は、その入射面412
に、各光ビームLA乃至LDを副走査方向に収束するた
めの凸状の曲面414A乃至414Dが各光ビームLA
乃至LD毎に対応して設けられている。そして各凸状の
曲面414A乃至414Dの光軸は各光ビームLA乃至
LDと一致するように構成されている。したがって、鉛
直方向に等間隔で並んで入射面410に入射された各光
ビームLは、次に説明する第2レンズ部420の出射面
424からそれぞれ鉛直方向に等間隔をおいた状態で出
射されるようになっている。
【0017】図3(A)に示されているように、各凸状
の曲面414A乃至414Dには、回折レンズ面であ
り、ベースカーブとなる回転対称な非球面上に屈折レン
ズ部分での倍率色収差を補正する作用を有するフレネル
レンズ状の回折レンズ構造416A乃至416Dが構成
されている。すなわち、各回折レンズ構造416A乃至
416Dは、第1レンズ400、第2レンズ500、第
3レンズ600によって構成されるfθレンズによる主
走査方向の倍率色収差の補正を行う作用を有している。
【0018】第2レンズ部420は、前述したように各
光ビームLA乃至LDを主走査方向に収束するパワーを
有する。第2レンズ部420は、その入射面422が第
1レンズ部410の出射面418に接合され、出射面4
24が第2レンズ500の入射面510に間隔をおいて
臨んでいる。
【0019】上述した第1レンズ400は、例えば、金
型を用いて第1、第2レンズ部410、420と回折レ
ンズ構造416A乃至416Dとを一体に形成する成形
レンズによって構成することができる。この場合、例え
ば第1レンズ部410と回折レンズ構造416A乃至4
16Dを構成する材料として合成樹脂を用いるととも
に、第2レンズ部420を構成する材料としてガラスを
用いることで、第1レンズ400をハイブリッド構造の
成形レンズとして製造することが可能となり、部品点数
を削減することができる効果がある。
【0020】第2レンズ500は、第1レンズ400か
ら出射された各光ビームLA乃至LDが入射される入射
面510と、この入射面510に入射された光ビームL
が出射される出射面520とを有し、底壁10の上面1
0Aに図略の保持部材を介して取着されている。第2レ
ンズ500は、単一の素材からなる単一の部材で構成さ
れており、各光ビームLA乃至LDの全てがこの単一の
部材を通過するようになっている。第2レンズ500
は、各光ビームLを水平方向(主走査方向)にのみ収束
させるパワーを有しており、鉛直方向(副走査方向)に
収束させるパワーは有していない。
【0021】ミラー部700は、第2レンズ500から
出射された各光ビームLを次述する第3レンズ600を
構成するレンズ600A乃至600Dに導くように構成
されている。ミラー部700は、第1乃至第4ミラー群
710、720、730、740から構成されている。
第1ミラー群710は、半導体レーザ120Aの光ビー
ムLAをレンズ600Aに導く1個のミラー712から
構成されている。第2ミラー群720は、半導体レーザ
120Bの光ビームLBをレンズ600Bに導く2個の
ミラー722、724から構成されている。第3ミラー
群730は、半導体レーザ120Cの光ビームLCをレ
ンズ600Cに導く3個のミラー732、734、73
6から構成されている。第4ミラー群740は、半導体
レーザ120Dの光ビームLDをレンズ600Dに導く
3個のミラー742、744、746から構成されてい
る。これら各ミラー712、722、724、732、
734、736、742、744、746はそれぞれ光
ビームLの主走査方向にわたって延在して設けられてお
り、図略の保持部材を介して底壁10の上面10Aに取
着されている。
【0022】第3レンズ600は、各光ビームLA乃至
LDにそれぞれに対応して個別に設けられたレンズ60
0A乃至600Dと、これらレンズ600A乃至600
Dをそれぞれ底壁10の上面10Aに取着する保持部材
610A乃至610D(図1のみに示す)とを有してい
る。第3レンズ600のレンズ600A乃至600D
は、各光ビームLA乃至LDを主に副走査方向に収束さ
せるパワーを有し、水平方向(主走査方向)に収束させ
るパワーも有している。ここで、各レンズ600A乃至
600Dによる光ビームLA乃至LDを収束させるパワ
ーは、鉛直方向に各光ビームLA乃至LDを収束させる
パワーよりも弱くなるように構成されている。
【0023】一方、底壁10には、各感光ドラム20A
乃至20Dの上部に臨む箇所に、各感光ドラム20A乃
至20Dの軸線と平行に、すなわち光ビームLA乃至L
Dの主走査方向にわたって延在する開口12A乃至12
Dが貫通して設けられている。この開口12A乃至12
Dの上面10A側の周縁部には保持部材610A乃至6
10Dが取着され、これら保持部材610A乃至610
Dによってレンズ600A乃至600Dが保持されてい
る。すなわち、レンズ600A乃至600Dは各光ビー
ムLA乃至LDのそれぞれに対応した個別の箇所で光ビ
ームLA乃至LDの主走査方向にわたって延在してい
る。そして、レンズ600A乃至600Dは、それぞれ
光ビームLA乃至LDが入射される入射面600A1乃
至600D1と、これら入射面600A1乃至600D
1に入射された各光ビームLA乃至LDが出射される出
射面600A2乃至600D2とを有している。
【0024】ここで、第1乃至第4ミラー群710、7
20、730、740と各レンズ600A乃至600D
との配置関係について説明する。第1ミラー群710の
ミラー712は、第2レンズ500から水平方向に出射
された光ビームLAを90度下方に反射させて、レンズ
600Aの入射面600A1に対して直交して入射させ
るように構成されている。第2ミラー群720のミラー
722は、第2レンズ500から水平方向に出射された
光ビームLBを45度上方に反射させてミラー724に
導き、このミラー724はそれに入射された光ビームL
を45度下方に反射させて、レンズ600Bの入射面6
00B1に対して直交して入射させるように構成されて
いる。第3ミラー群730のミラー732は、第2レン
ズ500から水平方向に出射された光ビームLCを下方
に反射させてミラー734に導き、このミラー734は
それに入射された光ビームLCを上方に反射させてミラ
ー736に導き、このミラー736はそれに入射された
光ビームLを下方に反射させてレンズ600Cの入射面
600C1に直交して入射させるように構成されてい
る。第4ミラー群740のミラー742は、第2レンズ
500から水平方向に出射された光ビームLDを90度
上方に反射させてミラー744に導き、このミラー73
4はそれに入射された光ビームLを90度に反射させて
ミラー736に導き、このミラー736はそれに入射さ
れた光ビームLDを90度下方に反射させてレンズ60
0Dの入射面600D1に対して直交して入射させるよ
うに構成されている。
【0025】上述したfθレンズを構成する第1、第3
レンズ400、600の作用により各光ビームLA乃至
LDを主に副走査方向に収束させ、第2レンズ500の
作用により各光ビームLA乃至LDを主走査方向に収束
させている。この結果、ポリゴンミラー320の反射面
322の位置で水平方向に延在する線像となった各光ビ
ームLA乃至LDは、この反射面322によって反射さ
れた後、上記第1乃至第3レンズ400、500、60
0の作用によって各感光ドラム20A乃至20Dの面の
位置で主走査方向および副走査方向の両方向に収束され
点像となるようになっている。
【0026】水平同期検知部800は、ミラー810
と、受光センサ820とを有して構成されている。ミラ
ー810は、感光ドラムのビーム主走査方向において、
画像形成に寄与する走査範囲から外れた手前の所定位置
に配設され、この所定位置に到達した光ビームLを受光
センサ820へ反射させるように底壁10の上面10A
に取付部材812によって取着されている。受光センサ
820は、第2レンズ500を通過する光ビームLA乃
至LDのうちミラー810によって導かれた画像形成に
寄与しない走査範囲の光ビームLA乃至LDを入射する
ように底壁10の上面10Aに取付部材822によって
取着されている。受光センサ820から出力される受光
信号に基いて各半導体レーザ120A乃至120Dの駆
動信号を制御することで感光ドラム20A乃至20Dに
対する主走査方向への書き込み動作の同期が取られるよ
うになっている。そして、図略の制御回路は、受光セン
サ820から出力される受光信号に基いて各半導体レー
ザ120A乃至120Dの駆動信号を制御することで感
光ドラム20A乃至20Dに対する主走査方向への書き
込み開始位置の同期が取られるようになっている。上記
制御回路による各半導体レーザ120A乃至120Dの
駆動信号の制御は、この制御回路によって光源部100
の半導体レーザ駆動回路を制御することによって行なわ
れる。
【0027】上述の構成によれば、ポリゴンミラー32
0によって偏向走査された各光ビームLA乃至LDは、
第1レンズ400を構成する第1レンズ部410の入射
面412に設けられた回折レンズ構造416A乃至41
6Dによってfθレンズによる主走査方向の倍率色収差
が補正される。したがって、光源部100の各半導体レ
ーザ120A乃至120Dの間で波長変動が生じ、波長
が異なる値となったとしても、fθレンズによる主走査
方向の倍率色収差が補正されるため、主走査方向への走
査倍率の変化が抑制され、各感光ドラム20A乃至20
Dにおいて主走査方向の位置ずれが生じることが防止さ
れる。したがって、従来と違って、各感光ドラム上を走
査する光ビームLA乃至LD間で主走査方向の位置ずれ
が発生しないから、各感光ドラムによって記録紙に印画
される画像に色ずれが発生することが防止される。ま
た、従来は、各感光ドラム上を走査する光ビームLA乃
至LD間での主走査方向の位置ずれを防止する目的で1
つの光源部100を構成する各半導体レーザの波長のば
らつきを抑える必要があった。このため、波長が互いに
ほぼ同じ値となる半導体レーザを得るため、半導体レー
ザをその波長に基いて選別していた。しかしながら、上
述したように、各光ビーム間で波長ずれが生じても主走
査方向の位置ずれが防止されることにより、1つの光源
部を構成する各半導体レーザの波長のばらつきがある程
度許容されることになり、従来に比較して半導体レーザ
の選別に要するコストを削減することが可能となる効果
がある。
【0028】また、本第1の実施の形態では、第1レン
ズ400を構成する第1レンズ部410の入射面412
に回折レンズ構造416A乃至416Dを設けたが、回
折レンズ構造を設ける箇所はこれに限定されるものでは
なく例えば次の箇所に設けることも可能である。すなわ
ち、回折レンズ構造を設ける箇所は、第1レンズ400
の出射面420、第2レンズ500の入射面510また
は出射面520、第3レンズ600の入射面610また
は出射面620の何れか1箇所に設けることができる。
【0029】また、上述した実施の形態では、第1レン
ズ400は、各光ビームを副走査方向に収束する第1レ
ンズ部410と、各光ビームを主走査方向に収束する第
2レンズ部420とから構成され、第1、第2レンズ部
410、420はこの順番で各光ビームが通過するよう
に構成した。しかしながら、第1レンズを各光ビームを
主走査方向に収束する第1レンズ部(特許請求の範囲の
請求項5の第1レンズ部に相当)と、各光ビームを副走
査方向に収束する第2レンズ部(特許請求の範囲の請求
項5の第2レンズ部に相当)とから構成し、第1、第2
レンズ部はこの順番で各光ビームが通過するように構成
してもよい。そして、この場合には、第1レンズ部に設
けた各凸状の曲面とこれらの曲面で構成された回折レン
ズ構造416A乃至416Dがポリゴンミラー320の
反射面322に臨むように配置される。
【0030】なお、回折レンズ構造の配設される箇所
は、fθレンズによる主走査方向の倍率色収差の補正を
効果的に行うために光ビームLA乃至LDの主走査方向
の収束が行なわれる前の箇所が好ましい。したがって、
回折レンズ構造が設けられる箇所は、ポリゴンミラー3
20から偏向走査される光ビームLA乃至LDの光路上
でポリゴンミラー320により近い箇所が好ましいこと
になる。すなわち、fθレンズによる主走査方向の倍率
色収差の補正を行う上で回折レンズ構造が配設される位
置として好ましい順番は、第1レンズ400の入射面4
12、出射面424、第2レンズ500の入射面51
0、出射面520、第3レンズ600を構成するレンズ
600A乃至600Dの入射面600A1乃至600D
1、出射面600A2乃至600D2の順となる。ま
た、第1、第2、第3レンズに回折レンズ構造を設ける
にあたっては、これら第1、第2、第3レンズを金型を
用いてレンズと共に回折レンズ構造が一体に形成された
成形レンズによって製造することが可能であり、部品点
数を削減することができるという効果がある。
【0031】また、次に述べる第2の実施の形態に示す
ように、回折レンズ構造は、上述した第1乃至第3レン
ズ以外の箇所に設けることも可能である。
【0032】図4は本発明の第2の実施の形態の走査光
学装置の構成を示す側面図、図5は第2の実施の形態の
走査光学装置における光透過部材を示す図であり、図5
(A)は正面図、図5(B)は側面図である。なお、図
4において第1の実施の形態を示す図1、図2と同一部
分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0033】この第2の実施の形態が第1の実施の形態
と異なるのは、ポリゴンミラー部300Aにポリゴンミ
ラー320の周囲および上方を覆うカバー330が設け
られている点である。カバー330は、円板状の上壁3
32と、上壁の周縁部から下方に接続された円筒状の側
壁334とを備え、側壁334の下縁がモータ部310
の上部に取着されている。これら上壁332、側壁33
4とポリゴンミラー320との間には間隔が設けられて
いる。
【0034】なお、カバー330の作用は次のとおりで
ある。すなわち、ポリゴンミラー320が高速回転する
ことで騒音と空気流が発生して塵埃がポリゴンミラー3
20の近傍に引き込まれ、その塵埃がポリゴンミラー3
20の反射面322に付着して反射面322の正常な反
射を妨げるおそれがある。そこで、カバー330によっ
てポリゴンミラー320の周囲および上方を覆うこと
で、ポリゴンミラー320の高速回転による騒音と空気
流による塵埃の引き込みを防止している。
【0035】カバー330の側壁334のうち、光源部
100の各半導体レーザ120A乃至120Dと第1レ
ンズ400の入射面410に臨む箇所には側壁334の
厚さ方向に貫通された開口からなる窓部334Aが形成
されている。そして、光源部100の半導体レーザ12
0から窓部334Aを通過して光ビームLA乃至LDが
ポリゴンミラー320に入射され、このポリゴンミラー
320で偏向走査された光ビームLA乃至LDが窓部3
34Aを通過して第1レンズ400の入射面410に至
るように構成されている。
【0036】上記窓部334Aには、光ビームLA乃至
LDの通過を可能とした光透過部材340が取着されて
いる。図5に示されているように、光透過部材340
は、ポリゴンミラー320に臨む第1面342(特許請
求の範囲の入射面に相当)と、第1面342に対向する
第1レンズ400の入射面410に臨む第2面344
(特許請求の範囲の出射面に相当)とを有している。上
記光透過部材340の第1面342には、各光ビームL
A乃至LDが通過する位置に対応してそれぞれ回折レン
ズ構造346A乃至346Dが構成されている。一方、
第1乃至第3レンズ400、500、600には回折レ
ンズ構造が設けられていない。
【0037】したがって、この第2の実施の形態におい
ても、光透過部材340に構成されている回折レンズ構
造346A乃至346Dの作用によって、fθレンズに
よる主走査方向の倍率色収差の補正が行なわれ、前述し
た第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することがで
きる。また、第2の実施の形態では、第1レンズ400
の入射面410よりもさらにポリゴンミラー320に近
い箇所に回折レンズ構造が構成されているため、fθレ
ンズによる主走査方向の倍率色収差の補正を効果的に行
うことができる。なお、回折レンズ構造は、上記光透過
部材340の第2面344に構成してもよいことはもち
ろんである。
【0038】また、この第2の実施の形態では、半導体
レーザ120A乃至120Dからの各光ビームLA乃至
LDがポリゴンミラー320に入射されるカバー330
の箇所およびポリゴンミラー320により偏向走査され
た各光ビームLA乃至LDが出射されるカバー320の
箇所の双方を含むように窓部334Aを設け、この窓部
334Aに各光ビームLA乃至LDの通過を可能とした
光透過部材340を取着した。しかしながら、半導体レ
ーザ120A乃至120Dからの各光ビームLA乃至L
Dがポリゴンミラー320に入射されるカバー330の
箇所およびポリゴンミラー320により偏向走査された
各光ビームLA乃至LDが出射されるカバー320の箇
所に対してそれぞれ窓部を設け、これら2つの窓部にそ
れぞれ光透過部材を設け、ポリゴンミラー320により
偏向走査された各光ビームLA乃至LDが出射されるカ
バー320の箇所の窓部に取着した光透過部材にのみ回
折レンズ構造を設けるようにしてもよい。
【0039】なお、上述した第1、第2の実施の形態で
は、4つの走査光学系1000A乃至1000Dの光源
部100の半導体レーザ110を4色(イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラック)に対応させ、それぞれの半導
体レーザ110から出射される光ビームLを上記4色に
対応して設けた感光ドラム20A乃至20Dに照射させ
る構成としたが、走査光学系が4つである構成に限定さ
れるものではなく、例えば走査光学系が3つある構成で
あっても適用可能であることはもちろんである。また、
上述した第1、第2の実施の形態では、fθレンズを第
1乃至第3レンズの3枚のレンズで構成し、第1レンズ
が主に副走査方向の収束を行い、第2レンズが主走査方
向の収束のみを行い、第3レンズが副走査方向の収束の
みを行う構成とした。しかしながら、本発明のfθレン
ズは上記の構成に限定されない。例えば、第1、第2、
第3レンズによる光ビーム収束方向は上記実施の形態で
例示された組み合わせに限定されない。例えば第2、第
3レンズが主走査方向および副走査方向の両方向の収束
を行うように構成されていてもよい。また、fθレンズ
を構成するレンズの構成は3枚構成に限定されない。
【0040】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
複数の光源と、単一のポリゴンミラーと、ポリゴンミラ
ーによって偏向走査された各光ビームをそれぞれ複数の
被照射対象物に収束させる複数のレンズからなるfθレ
ンズとを有する走査光学装置において、fθレンズを構
成する複数のレンズのうちの何れか1つに回折レンズ構
造を設けた構成とした。そのため、各光源から出射され
た光ビームに波長変動が生じて互いに異なる波長となっ
てもポリゴンミラーによって偏向走査された各光ビーム
が複数のレンズのうちの何れか1つに設けられた回折レ
ンズ構造を通過することでfθレンズによる主走査方向
の倍率色収差の補正が行なわれる。したがって、各光ビ
ーム間での主走査方向への走査倍率の変化が抑制され、
各被照射対象物間においてそれぞれの光ビームの主走査
方向の位置ずれが生じることが防止される。
【0041】また、本発明は、複数の光源と、単一のポ
リゴンミラーと、ポリゴンミラーによって偏向走査され
た各光ビームをそれぞれ複数の被照射対象物に収束させ
る複数のレンズからなるfθレンズと、ポリゴンミラー
の周囲および上方を覆うカバーとを有し、光源からの光
ビームがポリゴンミラーに入射されるカバーの箇所およ
びポリゴンミラーにより偏向走査された各光ビームが出
射されるカバーの箇所には各光ビームの通過を可能とし
た光透過部材が取着された走査光学装置において、ポリ
ゴンミラーにより偏向走査された各光ビームが出射され
る箇所に取着された光透過部材に回折レンズ構造を設け
た構成とした。そのため、各光源から出射された光ビー
ムに波長変動が生じて互いに異なる波長となってもポリ
ゴンミラーによって偏向走査された各光ビームが前記光
透過部材に設けられた回折レンズ構造を通過することで
fθレンズによる主走査方向の倍率色収差の補正が行な
われる。したがって、光ビーム間での主走査方向への走
査倍率の変化が抑制され、各被照射対象物間においてそ
れぞれの光ビームの主走査方向の位置ずれが生じること
が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の走査光学装置の平
面図である。
【図2】図1をAA線断面から見た状態を示す側面図で
ある。
【図3】第1レンズを示す図であり、図3(A)は正面
図、図3(B)は図3(A)を矢印B方向から見た状態
を示す平面図、図3(C)は図3(A)を矢印C方向か
ら見た状態を示す側面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の走査光学装置の構
成を示す側面図である。
【図5】第2の実施の形態の走査光学装置における光透
過部材を示す図であり、図5(A)は正面図、図5
(B)は側面図である。
【符号の説明】
1000、1000A 走査光学装置 100 光源部 120A乃至120D 半導体レーザ 320 ポリゴンミラー 330 カバー 340 光透過部材 346A乃至346D 回折レンズ構造 400 第1レンズ 416A乃至416D 回折レンズ構造 500 第2レンズ 600 第3レンズ
フロントページの続き (72)発明者 小田野 民則 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 三ヶ尻 晋 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H045 AA01 BA22 CA04 CA15 CA34 CA54 CA63

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する複数の光源と、 前記各光源から出射された前記各光ビームを偏向走査す
    る単一のポリゴンミラーと、 前記ポリゴンミラーによって偏向走査された前記各光ビ
    ームをそれぞれ複数の被照射対象物に収束させる複数の
    レンズからなるfθレンズとを有する走査光学装置にお
    いて、 前記fθレンズを構成する複数のレンズのうちの何れか
    1つに回折レンズ構造が設けられている、 ことを特徴とする走査光学装置。
  2. 【請求項2】 前記fθレンズは第1、第2、第3レン
    ズを有し、前記第1、第2、第3fθレンズはこの順番
    で前記各光ビームが通過するように構成され、前記回折
    レンズ構造が設けられている前記レンズは前記第1レン
    ズであり、前記回折レンズ構造が前記第1レンズの入射
    面または出射面に設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の走査光学装置。
  3. 【請求項3】 前記第1レンズは、主に前記光ビームの
    主走査方向と直交する副走査方向の収束を行うように構
    成されていることを特徴とする請求項2記載の走査光学
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1レンズは、各光ビームを副走査
    方向に収束する第1レンズ部と、前記各光ビームを主走
    査方向に収束する第2レンズ部とを含んで構成され、前
    記第1、第2レンズ部はこの順番で前記各光ビームが通
    過するように構成され、前記第1レンズ部の入射面に前
    記各光ビームを副走査方向に収束するための凸状の曲面
    が前記各光ビーム毎に対応して設けられ、前記回折レン
    ズ構造は前記各凸状の曲面で構成されていることを特徴
    とする請求項2または3記載の走査光学装置。
  5. 【請求項5】 前記第1レンズは、前記各光ビームを主
    走査方向に収束する第1レンズ部と、各光ビームを副走
    査方向に収束する第2レンズ部とを含んで構成され、前
    記第1、第2レンズ部はこの順番で前記各光ビームが通
    過するように構成され、 前記第2レンズ部の出射面に前記各光ビームを副走査方
    向に収束するための凸状の曲面が前記各光ビーム毎に対
    応して設けられ、前記回折レンズ構造は前記各凸状の曲
    面で構成されていることを特徴とする請求項2または3
    記載の走査光学装置。
  6. 【請求項6】 前記第1レンズは、金型を用いて前記第
    1レンズ部と第2レンズ部と前記回折レンズ構造とが一
    体的に形成された成形レンズであることを特徴とする請
    求項4または5記載の走査光学装置。
  7. 【請求項7】 前記fθレンズは第1、第2、第3レン
    ズを有し、前記第1、第2、第3レンズはこの順番で前
    記光ビームが通過するように構成され、前記回折レンズ
    構造が設けられている前記レンズは前記第2レンズであ
    り、前記回折レンズ構造が前記第2レンズの入射面また
    は出射面に設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の走査光学装置。
  8. 【請求項8】 前記第2レンズは、光ビームの主走査方
    向の収束のみを行うように構成されていることを特徴と
    する請求項7記載の走査光学装置。
  9. 【請求項9】 光ビームを出射する複数の光源と、 前記各光源から出射された前記各光ビームを偏向走査す
    る単一のポリゴンミラーと、 前記ポリゴンミラーによって偏向走査された前記各光ビ
    ームをそれぞれ複数の被照射対象物に収束させる複数の
    レンズからなるfθレンズと、 前記ポリゴンミラーの周囲および上方を覆うカバーとを
    有し、 前記光源からの光ビームがポリゴンミラーに入射される
    前記カバーの箇所および前記ポリゴンミラーにより偏向
    走査された前記各光ビームが出射される前記カバーの箇
    所には各光ビームの通過を可能とした光透過部材が取着
    された走査光学装置において、 前記ポリゴンミラーにより偏向走査された前記各光ビー
    ムが出射される箇所に取着された前記光透過部材に回折
    レンズ構造が設けられている、 ことを特徴とする走査光学装置。
  10. 【請求項10】 前記ポリゴンミラーにより偏向走査さ
    れた前記各光ビームが出射される箇所に取着された前記
    光透過部材は前記各光ビームが入射される入射面と各光
    ビームが出射される出射面を有し、前記回折レンズ構造
    は前記入射面または出射面で構成されていることを特徴
    とする請求項9記載の走査光学装置。
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