JP2001133701A - 実像式ファインダ光学系 - Google Patents

実像式ファインダ光学系

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JP2001133701A
JP2001133701A JP31822399A JP31822399A JP2001133701A JP 2001133701 A JP2001133701 A JP 2001133701A JP 31822399 A JP31822399 A JP 31822399A JP 31822399 A JP31822399 A JP 31822399A JP 2001133701 A JP2001133701 A JP 2001133701A
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JP31822399A
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Tetsuya Abe
哲也 阿部
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型でありながら、ファインダ倍率が高く、
アイレリーフが長い実像式ファインダ光学系を得るこ
と。 【構成】 正の対物光学系10、複数の反射面からなる
正立光学系20、及び正の接眼光学系30を有し、対物
光学系10によって形成されるファインダ像の上下左右
を正立光学系20によって反転して接眼光学系30を介
して観察する実像式ファインダ光学系であって、ファイ
ンダ像の形成位置40よりも物体側の光路中と、ファイ
ンダ像の形成位置40よりも眼側の光路中とに、正立光
学系20の少なくとも1面の反射面がそれぞれ配置され
ており、接眼光学系30は、ファインダ像の形成位置4
0と、ファインダ像の形成位置40よりも眼側の光路中
に配置された反射面との間に配置された1倍よりも大き
な横倍率を有する正レンズ31を含む実像式ファインダ
光学系。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、撮影光学系とは独立したファイ
ンダ光学系を持つカメラに用いられる実像式ファインダ
光学系に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】実像式ファインダ光学系
は、正の対物光学系と、この正の対物光学系によって形
成される倒立のファインダ像の上下左右を反転させる正
立光学系と、この正立光学系で反転されたファインダ像
を観察する接眼レンズ(接眼光学系)とから構成され
る。このような実像式ファインダ光学系は、同一光軸上
で対物光学系と接眼光学系の焦点位置を一致させる構成
であることから、光学系の全長が長くなり、それを組込
むカメラの厚さ(前後方向の大きさ)が大きくなるとい
う問題がある。
【0003】実像式ファインダ光学系の前後方向の大き
さを小さくする構成として、特開平5‐2139号公報
では、ファインダ像の形成位置よりも物体側のファイン
ダ光路中に反射面を配置し、この反射面によって反射さ
れる光軸を、反射面に入射する光軸に対して直角に屈曲
させる構成が記載されている。この構成によれば、ファ
インダ光学系の前後方向の全長を短縮できるため、それ
を組込むカメラの厚さを小さくすることが可能である。
また、この構成によれば、正立光学系を構成するのに必
要な反射面のうち、ファインダ像の形成位置と接眼レン
ズとの間に配置する反射面を減らすことができ、従っ
て、ファインダ像の形成位置と接眼レンズとの間の光路
を短くすることができるため、接眼レンズの焦点距離を
比較的短くすることができ、ファインダ倍率の高い実像
式ファインダ光学系を得ることができる。
【0004】しかしながら、この構成の実像式ファイン
ダ光学系で、前後方向の長さを更に短縮するためには、
ファインダ全長の大半を占める対物光学系を小さくする
必要性から、対物光学系の焦点距離を短縮する必要があ
る。一方、ファインダの覗きやすさの目安となるアイレ
リーフの長さは接眼レンズの焦点距離に比例するため、
好適な覗きやすさを維持した上で接眼レンズの焦点距離
を短縮するには限界がある。
【0005】従って、従来の構成の実像式ファインダ光
学系で更に小さく構成すると、対物光学系と接眼レンズ
(接眼光学系)の焦点距離が共に短くなって、アイレリ
ーフが短く覗きにくいファインダになるという問題があ
る。また、接眼レンズ(接眼光学系)の焦点距離に対し
て対物光学系の焦点距離が過剰に短くなってファインダ
倍率(対物光学系の焦点距離/接眼レンズ(接眼光学
系)の焦点距離)が低下し、ファインダ像が観察しにく
くなったり、ファインダ像の品位が損なわれるといった
問題がある。
【0006】一方、視野フレームや測距フレーム等のフ
ァインダ視野情報像をファインダ像に重ね合わせて表示
するために、透明部材上にファインダ視野情報を形成し
た表示部材を対物光学系のファインダ像の形成位置近傍
に配置することがある。しかし、従来の構成の実像式フ
ァインダ光学系では、透明部材の表面上に付着した塵埃
や傷等がファインダ像に重なって観察され、特に接眼光
学系の焦点距離を短く設定した場合にはこれら塵埃や傷
等も拡大されて観察されてしまい、目障りになるという
問題がある。
【0007】
【発明の目的】本発明は、小型でありながら、ファイン
ダ倍率が高く、アイレリーフが長い実像式ファインダ光
学系を得ることを目的とする。本発明はまた、塵埃や傷
等の像が観察されにくい実像式ファインダ光学系を得る
ことを目的とする。
【0008】
【発明の概要】本発明は、正の対物光学系、正立光学
系、及び正の接眼光学系を有し、前記対物光学系によっ
て形成されるファインダ像の上下左右を正立光学系によ
って反転して前記接眼光学系を介して観察する実像式フ
ァインダ光学系において、正立光学系は、ファインダ像
の形成位置よりも物体側の光路中と、ファインダ像の形
成位置よりも眼側の光路中のそれぞれに、少なくとも1
面ずつ配置された複数の反射面を含み、接眼光学系は、
ファインダ像の形成位置と、ファインダ像の形成位置よ
りも眼側の光路中に配置された反射面との間に配置され
た1倍よりも大きな横倍率を有する正レンズを含むこと
を特徴としている。
【0009】 前記正レンズは、次の条件式(1)を、
好ましくは条件式(1’)を満足させることが好まし
い。 (1)1.05<mp<2 (1’)1.2<mp<2 但し、 mp:正レンズの横倍率、 である。
【0010】本発明の実像式ファインダ光学系は、次の
条件式(2)を満足させることが好ましい。 (2)0.4<fp/feL<0.8 但し、 fp:正レンズの焦点距離、 feL:正レンズより眼側の光学系(正レンズを含ま
ず)の焦点距離、 である。
【0011】前記正レンズの少なくとも一面を非球面と
し、次の条件式(3)を満足させることが好ましい。 (3)0.0005<(Δαpii−Δαpi)/fe<
0.01 但し、 Δαpi:正レンズの物体側の面での、光軸からの距離が
0.12×feLの位置における非球面量、 Δαpii:正レンズの眼側の面での、光軸からの距離が
0.12×feLの位置における非球面量、 fe:ファインダ像から眼側の光学系の焦点距離、 である。ここで、非球面量Δαは次式で定義される。 Δα=ΔSasp−ΔSsph 但し、 ΔSasp=Ch2/{1+[1−(1+k)C
221/2}+A4h4+A6h6+A8h8+ ΔSsph=Ch2/{1+[1−C221/2} C:曲率(1/R)、 h:光軸からの距離、 k:円錐係数、 A4:4次の非球面係数、 A6:6次の非球面係数、 A8:8次の非球面係数、 である。
【0012】正立光学系は、ファインダ像の形成位置よ
りも物体側に配置された1面の反射面と、ファインダ像
の形成位置よりも眼側に配置された3面の反射面とから
構成することができる。また、この3面の反射面はプリ
ズムとすることができる。
【0013】あるいは、ファインダ像の形成位置よりも
物体側に配置された正立光学系の反射面を2面とし、こ
の2面の反射面をダハ反射面とすることができる。この
場合、ファインダ像の形成位置よりも眼側に配置された
反射面を2面とすることが好ましい。また、この2面の
反射面はペンタプリズムとすることができる。
【0014】また、前記正レンズは、プリズムの入射面
に一体に形成することができる。
【0015】ファインダ内にファインダ視野情報を表示
する構成として、ファインダ像の近傍に、ファインダ視
野情報が形成された透明部材を配置することができる。
この場合、少なくとも正レンズと透明部材との間の空間
を密封することにより、塵埃や傷などを防ぐことができ
る。また、透明部材はコンデンサレンズとすることがで
きる。なお、本明細書において、対物光学系による被写
体の一次結像面(ファインダ像)より眼側(観察者側)
の光学系を接眼光学系と呼び、すべての正立光学系より
眼側の、いわゆるアイピースを接眼レンズと呼ぶことと
する。
【0016】
【発明の実施形態】本発明による実像式ファインダ光学
系は、その一態様では、対物光学系によって形成される
ファインダ像の形成位置よりも物体側に1面の反射面を
配置し、この反射面によって反射される対物光学系の光
軸を、物体側から該反射面へ入射する光軸に対してほぼ
直角に屈曲させると共に、対物光学系によって形成され
るファインダ像を、該ファインダ像の形成位置よりも眼
側に配置した正レンズによって拡大することで、高いフ
ァインダ倍率を得ている。この構成によると、好適なア
イレリーフが確保できる程度に接眼レンズの焦点距離を
長く設定し、かつ高いファインダ倍率を維持しながら、
対物光学系の焦点距離を短縮することができるため、覗
きやすさやファインダ像の品位を損なうことなく対物光
学系の全長を短縮することが可能となり、対物光学系の
光軸を屈曲させる効果と相まって、ファインダ光学系の
前後方向長さを一層短縮することができる。
【0017】図1ないし図4は、本発明による実施例1
の実像式ファインダ光学系を示している。図1ないし図
3は、実際の各光学要素の配置形態を三面図で表したも
のであり、図4は各光学要素の展開図である。この実像
式ファインダ光学系は、物体側から順に、カバーガラス
C、対物光学系10、平凸レンズ(透明部材、コンデン
サレンズ)41、両凸レンズ(1倍よりも大きな横倍率
を有する正レンズ)31、3面の反射面を有するプリズ
ム22、及び正メニスカスレンズの接眼レンズ32を有
する。
【0018】対物光学系10は、物体側から順に、両凹
の第1レンズ11、両凸の第2レンズ12、及び正メニ
スカスレンズの第3レンズ13からなる。第2レンズ1
2と第3レンズ13の間には、平面ミラー(反射面)2
1が配置され、対物光学系10の光軸は平面ミラー21
によって直角に偏向させられる。対物光学系10は、全
体として正のパワーを有し、結像面40にファインダ像
を結像させる。結像面40の近傍には、平面からなる入
射面41aが結像面40と一致する平凸レンズ(コンデ
ンサレンズ)41が配置されている。また、プリズム2
2の入射面22aは両凸レンズ31と対峙し、射出面2
2eは接眼レンズ32と対峙して配置されている。
【0019】対物光学系10によって形成される倒立の
ファインダ像は、平面ミラー21とプリズム22とによ
って上下左右が反転されて正立のファインダ像とされ、
接眼レンズ32によって観察される。すなわち、平面ミ
ラー21の1面とプリズム22の3面の合計4面の反射
面によって正立光学系20が形成されている。
【0020】また、対物光学系10によって結像面40
に形成されるファインダ像は、両凸レンズ31によって
拡大され、接眼レンズ32を介して観察される。すなわ
ち、両凸レンズ31と接眼レンズ32との組合せによっ
て、接眼光学系30が形成されている。
【0021】図1ないし図3の構成では、平面ミラー2
1によって対物光学系10の光軸を直角に偏向させると
ともに、対物光学系10の焦点距離を短く設定すること
で、第1レンズ11から平面ミラー21までの距離を短
くし、ファインダ光学系全系の前後方向長を短縮してい
る。対物光学系の焦点距離を短縮すると、対物光学系1
0によって結像面40に形成されるファインダ像も小さ
くなるが、結像面40とプリズム22との間に配置され
た両凸レンズ31によって拡大されたファインダ像を接
眼レンズ32で観察するため、対物光学系の焦点距離を
短縮したにもかかわらず、高いファインダ倍率を得るこ
とができる。
【0022】また、この構成によれば、接眼レンズ32
の焦点距離を短くしなくとも高いファインダ倍率を得る
ことができるため、好適なアイレリーフの長さを確保す
ることができ、覗きやすくかつファインダ倍率が高く、
しかも小型の実像式ファインダ光学系を得ることができ
る。
【0023】また、図1の実施例では、平凸レンズ41
の入射面41aが平面であり、かつ対物光学系10によ
るファインダ像が結像される結像面40と一致するよう
に配置されており、入射面41aには視野フレームや測
距フレーム等のファインダ視野情報が刻印されていて、
対物光学系10によって形成されるファインダ像とファ
インダ視野情報像が重ね合わされ、接眼レンズ32を介
して同時に観察される。
【0024】このファインダ像の観察時には、ファイン
ダ像近傍にあるレンズ面に付着した塵埃や傷等も同時に
拡大して観察される。図1の実施例では、対峙して配置
される正メニスカスレンズの第3レンズ13の射出面と
両凸レンズ31の入射面との間の空間はレンズ保持部材
51によって密封されている。この構成によれば、対物
光学系10の結像面40近傍にある正メニスカスレンズ
の第3レンズ13の射出面と両凸レンズ31の入射面に
塵埃や傷等が付着するのを防ぐことができるため、塵埃
や傷等の像が観察されにくい実像式ファインダ光学系が
得られる。
【0025】実像式ファインダ光学系は、対物光学系の
射出瞳から発散する光束を、正立光学系を通して接眼光
学系に導入する構成であるため、対物光学系の射出瞳か
ら離れるに従って光束の広がりが大きくなり、正立光学
系や接眼光学系が大型化する。この正立光学系や接眼光
学系の大型化を防ぐために、対物光学系によって形成さ
れるファインダ像の形成位置の近傍に、光束の発散を抑
える正のパワーのコンデンサレンズを配置することが知
られている。しかし、コンデンサレンズのパワーが強く
なりすぎると、接眼光学系後方に生じる射出瞳が接眼光
学系に近づきすぎて覗きにくくなるといった問題があ
る。このため、コンデンサレンズには最適なパワーを与
える必要がある。
【0026】本実施形態では、ファインダ像の形成位置
と、ファインダ像の形成位置よりも眼側の光路中に配置
された反射面との間に、1倍よりも大きな横倍率を有す
る正レンズを配置しており、この正レンズにコンデンサ
レンズの作用をもたせることが可能である。一方、この
正レンズによって最適な横倍率を確保しながら収差の発
生を抑えることも可能であるが、この場合は必ずしもコ
ンデンサレンズとして最適なパワーを与えられるとは限
らない。このような場合は、この正レンズに加えて、フ
ァインダ像の形成位置の近傍にコンデンサレンズを配置
することが好ましい。図1の実施例では、平凸レンズ4
1がコンデンサレンズとして機能している。
【0027】図1の実施例では、正立光学系20は1つ
の平面ミラー21と3面の反射面を有するプリズム22
の組合せによる構成であるが、本発明の構成は必ずしも
この構成に限定されるものではなく、例えば、ダハミラ
ー(ダハ反射面)とペンタプリズム(2面の反射面)の
組合せによって構成してもよい。図22は、その構成例
を示すもので、図1の実施例と比較して、正立光学系2
0が、ファインダ像の形成位置よりも物体側に配置した
2面の反射面61、62を有するダハミラー60と、フ
ァインダ像の形成位置よりも眼側に配置した反射面6
4、65を有するペンタプリズム63とによって構成さ
れている点において異なり、その他の構成は図1の実施
例と同様である。図22において、図1の実施例と同一
の構成要素には同一の符号を付している。
【0028】このように、ダハミラーを正立光学系の一
部として構成すれば、ダハミラーに入射する光軸と反射
する光軸とを同一平面上に配置しても、ファインダ像の
上下を反転させることができるため、ファインダ光学系
の上下方向の大きさを抑えることができ、それを組込む
カメラの厚さのみならず、高さをも小さくすることが可
能である。
【0029】また、結像面40よりも眼側に配置する反
射面は、必ずしもプリズムに限定されるものではなく、
例えばミラーを組合せて構成してもよい。しかし、プリ
ズムの反射面は全反射が利用できるため、光量損失が少
なく明るいファインダ視野が得られるという効果があ
る。また、有効径が同じであれば、プリズムはミラーの
組合せよりも光路長が短くなるため、図1の実施例のよ
うに両凸レンズ31と接眼レンズ32の間にプリズム2
2を配置すれば、プリズム22を3つの平面ミラーに置
き換えた構成よりも、接眼レンズ32の焦点距離を短く
することができ、一層高いファインダ倍率が容易に得ら
れるという効果がある。さらに、プリズムを用いた場
合、プリズムの入射面に前記正レンズを一体に形成する
ことができる。図23は、プリズム22の入射面に正レ
ンズ31’を一体に形成した構成を示している。
【0030】次に、本発明の各条件式の意味について説
明する。条件式(1)は、対物光学系によって形成され
るファインダ像の形成位置と、ファインダ像の形成位置
よりも眼側の反射面との間に配置され、ファインダ像を
拡大する作用を持つ正レンズの拡大率(横倍率)を規定
するための条件である。条件式(1)の下限を越える
と、ファインダ像の拡大率が不足し、高いファインダ倍
率が得られなくなったり、アイレリーフが短くなったり
する。条件式(1)の上限を越えると、ファインダ像の
拡大率が高くなりすぎ、ファインダ像の形成位置近傍に
配置されたレンズ等に付着した微細な傷や塵埃等までも
が拡大されて見えてしまう。
【0031】条件式(1’)は、前記正レンズによって
対物光学系のファインダ像を拡大する効果を一層高める
ための条件である。条件式(1’)の下限を越えると、
充分に高いファインダ倍率が得られなくなったり、好適
な長さのアイレリーフが得られなくなる。条件式
(1’)の上限を越えると、条件式(1)の場合と同様
にファインダ像の拡大率が高くなりすぎ、ファインダ像
近傍に配置されたレンズ等に付着した微細な傷や塵埃等
までもが拡大されて見えてしまう。
【0032】条件式(1)もしくは(1’)を満足する
前記正レンズは、パワーが強くなりやすく、この正レン
ズによって球面収差やコマ収差、歪曲収差等が発生しや
すい。条件式(2)は、これら球面収差やコマ収差、歪
曲収差等が過剰に発生するのを抑えるため、前記正レン
ズのパワーを正レンズより眼側の光学系(接眼レンズ)
のパワーとの比で最適にするための条件である。すなわ
ち、条件式(2)によって、接眼光学系の焦点距離(正
レンズの横倍率mp×接眼レンズの焦点距離feL)に
寄与する正レンズのパワーを比較的弱くすることで、球
面収差やコマ収差、歪曲収差等の発生を抑えることがで
きる。条件式(2)の下限を越えると、前記正レンズの
パワーが強くなりすぎ、球面収差やコマ収差、歪曲収差
等が過剰に発生してしまう。条件式(2)の上限を越え
ると、前記正レンズのパワーが弱くなりすぎ、前記正レ
ンズの横倍率を十分に高くすることができなくなる。
【0033】条件式(3)は、前記正レンズに非球面を
設けた場合における非球面の形状を規定するものであ
る。この正レンズは条件式(2)で最適なパワーを与え
られ、諸収差の発生を適度に抑えられているため、条件
式(3)で規定された形状の非球面によって、効果的に
球面収差、コマ収差、歪曲収差等を補正することができ
る。本発明の構成では、前記正レンズの最大有効径の6
割程度の位置で非球面の効果が最も有効に作用してい
る。また、前記正レンズは、対物光学系のファインダ像
の比較的近傍に配置されているため、その最大有効径h
pは前記正レンズよりも眼側の光学系の焦点距離feL
と見掛け視界βによって、hp=feL×tanβの関
係がほぼ成り立つ。さらに、本発明が適用されるカメラ
のファインダ光学系の見掛け視界βは11°前後が一般
的であるため、0.6×feL×tan11≒0.12
×feLで表される光軸からの位置での非球面量が重要
となる。条件式(3)の下限を越えると、正レンズに与
えられた非球面の非球面量が小さくなりすぎ、球面収差
やコマ収差、歪曲収差等を良好に補正することができな
くなる。条件式(3)の上限を越えると、正レンズに与
えられた非球面の非球面量が大きくなりすぎ、球面収差
やコマ収差、歪曲収差等が補正過剰になってしまう。
【0034】次に具体的な数値実施例について説明す
る。諸収差図中、球面収差で表される色収差(軸上色収
差)図及び倍率色収差図中のd線、g線、C線はそれぞ
れの波長に対する収差であり、Sはサジタル、Mはメリ
ディオナルである。また、ERは射出瞳直径、Bは射出
角(°)である。また、表中のfoは対物光学系の焦点
距離、rは曲率半径、dはレンズ厚またはレンズ間隔、
Ndはd線の屈折率、νはアッベ数を示す。また、回転
対称非球面は次式で定義される。 x=cy2/[1+[1-(1+K)c2y2]1/2]+A4y4+A6y6+A8y8 +A10y10+
A12y12・・・ (但し、cは曲率(1/r)、yは光軸からの高さ、K
は円錐係数、A4、A6、A8、A10・・・・・は各
次数の非球面係数)
【0035】[実施例1]図1は本発明による実施例1
の実像式ファインダ光学系の平面図、図2は背面図、図
3は側面図であり、図4は図1〜図3の光学系の反射面
を展開して示した図であり、図5、図6は図4のレンズ
構成の広角端、望遠端での諸収差図である。レンズ構成
は前述の通りである。
【0036】
【表1】 広角端 望遠端 ファインダ倍率(fo/fe)= 0.39 - 1.06 視度〔dptr〕= -1.0 面No. r d Nd ν 1* -29.424 1.30 1.58547 29.9 2* 10.880 13.49-2.620 - - 3* 8.000 2.20 1.49176 57.4 4 -13.146 10.76-21.840 - - 5* -16.020 1.50 1.49176 57.4 6 -13.113 4.30 - - 7 ∞ 2.50 1.49176 57.4 8 -31.240 5.46 - - 9 62.258 3.32 1.49176 57.4 10* -12.638 0.92 - - 11 ∞ 28.00 1.49176 57.4 12 ∞ 1.50 - - 13* 18.345 2.50 1.49176 57.4 14 548.071 - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である。): 面No. K A4 A6 1 0.00 0.3900×10-3 -0.5090×10-5 2 0.00 0.2100×10-4 0.5050×10-5 3 0.00 -0.6030×10-3 -0.4500×10-6 5 0.00 -0.1372×10-2 0.7400×10-5 10 0.00 0.1360×10-3 -0.1660×10-6 13 0.00 -0.1160×10-4 -0.4480×10-6
【0037】[実施例2]図7は本発明による実施例2
の実像式ファインダ光学系のレンズ構成を反射面を展開
して示した図である。本実施例のレンズ構成は、面No.
7、8が平行平面板41’である点、対物光学系10に
よって形成されるファインダ像の形成位置が平行平面板
41’の眼側の面(面No.8)上である点以外は実施例
1と同じである。図8、図9はそれぞれ、図7のレンズ
構成の広角端、望遠端での諸収差図、表2は数値データ
である。
【0038】
【表2】 広角端 望遠端 ファインダ倍率(fo/fe)= 0.39 - 1.06 視度〔dptr〕= -1.0 面No. r d Nd ν 1* -30.580 1.30 1.58547 29.9 2 10.953 13.80-2.680 - - 3* 8.061 2.10 1.49176 57.4 4 -13.422 10.80-21.910 - - 5* -11.954 1.50 1.49176 57.4 6 -10.000 3.12 - - 7 ∞ 2.00 1.49176 57.4 8 ∞ 2.00 - - 9 26.481 2.70 1.49176 57.4 10* -11.829 1.28 - - 11 ∞ 28.00 1.49176 57.4 12 ∞ 1.50 - - 13* 12.620 2.50 1.49176 57.4 14 272.738 - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である。): 面No. K A4 A6 1 0.00 0.3430×10-3 -0.5480×10-5 3 0.00 -0.5750×10-3 -0.2310×10-5 5 0.00 -0.1620×10-2 0.1760×10-4 10 0.00 0.3380×10-3 -0.2640×10-5 13 0.00 -0.8730×10-4 -0.5000×10-6
【0039】[実施例3]図10は本発明による実施例
3の実像式ファインダ光学系のレンズ構成の反射面を展
開して示した図である。本実施例のレンズ構成は、対物
光学系中の負レンズ13(面No.5、6)が物体側に凹
面を向けた負メニスカスレンズである点、平凸レンズ4
1(コンデンサレンズ、面No.7、8)の眼側の面(面N
o.8)が平面である点、及び対物光学系10によって形
成されるファインダ像の形成位置がこの平凸レンズ41
の眼側の面(面No.8)上にある点以外は実施例1と同
じである。図11、図12はそれぞれ、図10のレンズ
構成での広角端、望遠端での諸収差図であり、表3は数
値データである。
【0040】
【表3】 広角端 望遠端 ファインダ倍率(fo/fe)= 0.39 - 1.06 視度〔dptr〕= -1.0 面No. r d Nd ν 1* -32.081 1.30 1.58547 29.9 2 10.898 13.80-2.610 - - 3* 8.000 2.10 1.49176 57.4 4 -13.639 10.33-21.430 - - 5* -36.318 1.50 1.49176 57.4 6 -40.033 3.18 - - 7 45.906 2.50 1.49176 57.4 8 ∞ 3.61 - - 9 16.519 3.50 1.49176 57.4 10* -16.016 2.07 - - 11 ∞ 28.00 1.49176 57.4 12 ∞ 1.50 - - 13* 11.664 2.50 1.49176 57.4 14 47.677 - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である。): 面No. K A4 A6 1 0.00 0.3730×10-3 -0.6720×10-5 3 0.00 -0.6130×10-3 -0.7360×10-6 5 0.00 -0.1282×10-2 0.1380×10-4 10 0.00 0.2680×10-3 -0.5760×10-6 13 0.00 -0.8260×10-4 -0.7600×10-6
【0041】[実施例4]図13は本発明に実施例4の
実像式ファインダ光学系のレンズ構成を反射面を展開し
て示した図である。本実施例のレンズ構成は、面No.
7、8が平行平面板41’である点、対物光学系10に
よって形成されるファインダ像の形成位置がこの平行平
面板41’の物体側の面(面No.7)上である点、ファ
インダ像の形成位置よりも眼側のプリズムが2面の反射
面を含むプリズム23と1面の反射面を含むプリズム2
4の2つに分離している点、及び接眼レンズ32(面N
o.15、16)が平凸レンズである点以外は実施例1と
同じである。図14、図15はそれぞれ、図13のレン
ズ構成の広角端、望遠端での諸収差図、表4は数値デー
タである。
【0042】
【表4】 広角端 望遠端 ファインダ倍率(fo/fe)= 0.39 - 1.05 視度〔dptr〕=-1.0 面No. r d Nd ν 1* -19.320 1.30 1.58547 29.9 2* 8.000 12.37-3.680 - - 3* 8.000 2.00 1.49176 57.4 4 -9.000 7.50-17.497 - - 5* -15.817 1.80 1.49176 57.4 6 -18.093 5.90 - - 7 ∞ 2.00 1.49176 57.4 8 ∞ 2.61 - - 9 70.508 2.50 1.49176 57.4 10* -10.000 1.10 - - 11 ∞ 12.50 1.49176 57.4 12 ∞ 1.10 - - 13* 44.151 9.90 1.49176 57.4 14 ∞ 0.20 - - 15* 15.349 2.50 1.49176 57.4 16 ∞ - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である。): 面No. K A4 A6 1 0.00 0.6460×10-3 0.4590×10-5 2 0.00 0.3200×10-4 0.6400×10-4 3 0.00 -0.8183×10-3 0.9980×10-5 5 0.00 -0.1420×10-2 0.1230×10-4 10 0.00 0.1495×10-3 0.2730×10-5 13 0.00 0.1970×10-3 - 15 0.00 -0.2120×10-3 -0.6400×10-6
【0043】[実施例5]図16は本発明による実施例
5の実像式ファインダ光学系のレンズ構成の反射面を展
開して示した図である。本実施例のレンズ構成は、面N
o.7、8の平凸レンズ41の平面が眼側の面(面No.
8)が平面である点、対物光学系10によって形成され
るファインダ像の形成位置がこの面No.8上にある点、
実施例4と同様に、ファインダ像よりも眼側のプリズム
が2面の反射面を含むプリズム23と1面の反射面を含
むプリズム24の2つに分離している点、及び接眼レン
ズ32(面No.15、16)が平凸レンズである点以外
は実施例1とほぼ同じである。図17、図18はそれぞ
れ、図16のレンズ構成の広角端、望遠端での諸収差
図、表5は数値データである。
【0044】
【表5】 広角端 望遠端 ファインダ倍率(fo/fe)= 0.39 - 1.06 視度〔dptr〕=-1.0 面No. r d Nd ν 1* -33.037 1.30 1.58547 29.9 2 10.358 13.80-2.800 - - 3* 8.017 2.10 1.49176 57.4 4 -13.144 9.66-20.660 - - 5* -15.001 1.50 1.49176 57.4 6 -13.927 3.41 - - 7 26.948 3.00 1.49176 57.4 8 ∞ 2.00 - - 9 17.515 3.10 1.49176 57.4 10* -16.422 3.82 - - 11 ∞ 12.50 1.49176 57.4 12 ∞ 1.10 - - 13 160.316 9.90 1.49176 57.4 14 ∞ 0.20 - - 15* 13.130 2.50 1.49176 57.4 16 ∞ - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である。): 面No. K A4 A6 1 0.00 0.3590×10-3 -0.6560×10-5 3 0.00 -0.5880×10-3 -0.1930×10-5 5 0.00 -0.1280×10-2 0.1180×10-4 10 0.00 0.4960×10-3 -0.3290×10-5 15 0.00 -0.8000×10-4 -0.3600×10-6
【0045】[実施例6]図19は本発明による実施例
6の実像式ファインダ光学系のレンズ構成の反射面を展
開して示した図である。本実施例の基本的なレンズ構成
は実施例5と同様である。図20、図21はそれぞれ、
図19のレンズ構成の広角端、望遠端での諸収差図であ
り、表6は数値データである。
【0046】
【表6】 広角端 望遠端 ファインダ倍率(fo/fe)= 0.39 - 1.05 視度〔dptr〕=-1.0 面No. r d Nd ν 1* -40.052 1.30 1.58547 29.9 2 9.741 13.80-2.880 - - 3* 7.916 2.10 1.49176 57.4 4 -13.329 9.71-20.620 - - 5* -15.880 1.80 1.49176 57.4 6 -13.707 3.10 - - 7 29.608 3.00 1.49176 57.4 8 ∞ 6.61 - - 9 16.987 3.10 1.49176 57.4 10* -17.834 4.08 - - 11 ∞ 12.50 1.49176 57.4 12 ∞ 1.10 - - 13 ∞ 9.90 1.49176 57.4 14 ∞ 0.20 - - 15* 17.680 2.50 1.49176 57.4 16 ∞ - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である。): 面No. K A4 A6 1 0.00 0.3250×10-3 -0.5950×10-5 3 0.00 -0.5500×10-3 -0.2870×10-5 5 0.00 -0.1370×10-2 0.8520×10-5 10 0.00 0.2460×10-3 -0.6730×10-6 15 0.00 -0.2710×10-4 -0.3980×10-6
【0047】各実施例の各条件式に対する値、及び各実
施例の0.12×feLの値を表7に示す。
【表7】 条件式(1) 条件式(1') 条件式(2) 条件式(3) 0.12×feL 実施例1 1.718 1.718 0.563 0.0029 4.624 実施例2 1.239 1.239 0.635 0.0016 3.219 実施例3 1.395 1.395 0.559 0.0023 3.684 実施例4 1.433 1.433 0.733 0.0022 3.745 実施例5 1.212 1.212 0.706 0.0024 3.204 実施例6 1.723 1.723 0.507 0.0040 4.314 各実施例は、各条件式を満足しており、諸収差も比較的
よく補正されている。
【0048】
【発明の効果】本発明によると、小型でありながら、フ
ァインダ倍率が高く、アイレリーフが長い実像式ファイ
ンダ光学系を得ることができる。また、塵埃や傷等の像
が観察されにくい実像式ファインダ光学系を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例1の実像式ファインダ
光学系の平面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図1〜図3の実像式ファインダ光学系の反射面
を展開して示す光学構成図である。
【図5】図4の光学構成の広角端での諸収差図である。
【図6】図4の光学構成の望遠端での諸収差図である。
【図7】本発明を適用した実施例2の実像式ファインダ
光学系の反射面を展開して示す光学構成図である。
【図8】図7の光学構成の広角端での諸収差図である。
【図9】図7の光学構成の望遠端での諸収差図である。
【図10】本発明を適用した実施例3の実像式ファイン
ダ光学系の反射面を展開して示す光学構成図である。
【図11】図10の光学構成の広角端での諸収差図であ
る。
【図12】図10の光学構成の望遠端での諸収差図であ
る。
【図13】本発明を適用した実施例4の実像式ファイン
ダ光学系の反射面を展開して示す光学構成図である。
【図14】図13の光学構成の広角端での諸収差図であ
る。
【図15】図13の光学構成の望遠端での諸収差図であ
る。
【図16】本発明を適用した実施例5の実像式ファイン
ダ光学系の反射面を展開して示す光学構成図である。
【図17】図16の光学構成の広角端での諸収差図であ
る。
【図18】図16の光学構成の望遠端での諸収差図であ
る。
【図19】本発明を適用した実施例6の実像式ファイン
ダ光学系の反射面を展開して示す光学構成図である。
【図20】図19の光学構成の広角端での諸収差図であ
る。
【図21】図19の光学構成の望遠端での諸収差図であ
る。
【図22】ダハミラーとペンタプリズムとで正立光学系
を形成した構成例を示す平面図である。
【図23】正レンズをプリズムの入射面に一体に形成し
た構成例を示す平面図である。
【符号の説明】
10 対物光学系 20 正立光学系 21 平面ミラー(反射面) 22 プリズム(反射面) 30 接眼光学系 31 両凸レンズ(1倍よりも大きな横倍率を有する正
レンズ) 32 接眼レンズ 40 結像面(ファインダ像形成位置) 41 平凸レンズ(透明部材、コンデンサレンズ) 51 レンズ保持部材 60 ダハミラー(ダハ反射面) 63 ペンタプリズム
フロントページの続き Fターム(参考) 2H018 AA02 BA02 BE06 2H087 KA14 LA03 LA12 NA18 PA02 PA04 PA06 PA17 PB02 PB04 PB06 QA03 QA05 QA19 QA21 QA25 QA34 QA38 QA41 QA45 QA46 RA05 RA12 RA13 RA41 SA24 SA26 SA29 SA33 SA62 SA63 SA64 SA75 SB02 SB12 SB22 SB32 TA02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正の対物光学系、正立光学系、及び正の
    接眼光学系を有し、前記対物光学系によって形成される
    ファインダ像を、前記正立光学系によって上下左右に反
    転させ、前記接眼光学系を介して観察する実像式ファイ
    ンダ光学系において、 前記正立光学系は、前記ファインダ像の形成位置よりも
    物体側の光路中と、前記ファインダ像の形成位置よりも
    眼側の光路中のそれぞれに、少なくとも1面ずつ配置さ
    れた複数の反射面を含み、 前記接眼光学系は、前記ファインダ像の形成位置と、前
    記ファインダ像の形成位置よりも眼側の光路中に配置さ
    れた反射面との間に配置された1倍よりも大きな横倍率
    を有する正レンズを含むことを特徴とする実像式ファイ
    ンダ光学系。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の実像式ファインダ光学系
    において、前記正レンズは、次の条件式(1)を満足す
    る実像式ファインダ光学系。 (1)1.05<mp<2 但し、 mp:正レンズの横倍率。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の実像式ファインダ光学系
    において、前記正レンズは、次の条件式(1’)を満足
    する実像式ファインダ光学系。 (1’)1.2<mp<2 但し、 mp:正レンズの横倍率。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    実像式ファインダ光学系において、次の条件式(2)を
    満足する実像式ファインダ光学系。 (2)0.4<fp/feL<0.8 但し、 fp:正レンズの焦点距離、 feL:正レンズより眼側の光学系(正レンズを含ま
    ず)の焦点距離。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項記載の
    実像式ファインダ光学系において、前記正レンズの少な
    くとも一面は非球面であって、次の条件式(3)を満足
    する実像式ファインダ光学系。 (3)0.0005<(Δαpii−Δαpi)/fe<
    0.01 但し、 Δαpi:正レンズの物体側の面での、光軸からの距離が
    0.12×feLの位置における非球面量、 Δαpii:正レンズの眼側の面での、光軸からの距離が
    0.12×feLの位置における非球面量、 fe:ファインダ像の形成位置より眼側の光学系の焦点
    距離。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項記載の
    実像式ファインダ光学系において、前記正立光学系は、
    前記ファインダ像の形成位置よりも物体側に配置された
    1面の反射面と、前記ファインダ像の形成位置よりも眼
    側に配置された3面の反射面とからなる実像式ファイン
    ダ光学系。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の実像式ファインダ光学系
    において、前記ファインダ像の形成位置よりも眼側に配
    置された3面の反射面はプリズムによって形成されてい
    る実像式ファインダ光学系。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし5のいずれか1項記載の
    実像式ファインダ光学系において、前記正立光学系は、
    前記ファインダ像の形成位置よりも物体側に配置された
    ダハ反射面からなる2面の反射面を含んでいる実像式フ
    ァインダ光学系。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の実像式ファインダ光学系
    において、前記正立光学系は、前記ファインダ像の形成
    位置よりも眼側に配置された2面の反射面を含んでいる
    実像式ファインダ光学系。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の実像式ファインダ光学
    系において、前記ファインダ像の形成位置よりも眼側に
    配置された2面の反射面はペンタプリズムからなる実像
    式ファインダ光学系。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1項記
    載の実像式ファインダ光学系において、前記ファインダ
    像の形成位置よりも眼側に位置する反射面はプリズムに
    よって構成されており、前記正レンズは、このプリズム
    の入射面に一体に形成されている実像式ファインダ光学
    系。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれか1項記
    載の実像式ファインダ光学系において、前記ファインダ
    像の形成位置の近傍に、ファインダ視野情報が形成され
    た透明部材が配置されている実像式ファインダ光学系。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の実像式ファインダ光
    学系において、少なくとも前記正レンズと前記透明部材
    との間の空間を密封した実像式ファインダ光学系。
  14. 【請求項14】 請求項12または13記載の実像式フ
    ァインダ光学系において、前記透明部材はコンデンサレ
    ンズからなる実像式ファインダ光学系。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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